“ぱるる”こと島崎遥香が主演するドラマ「警視庁 ナシゴレン課」。本日10月24日(月)に第2話が放送されるが、これを前に本作で熱演を見せている勝村政信、波岡一喜、中山麻聖からコメントが到着した。島崎さんが卓越した洞察力&推理力を持つ女デカ長・風早恭子役を演じる本作。“刑事ドラマでありながらワンシチュエーションコメディー”という斬新な作品で、古田新太、勝村さん、波岡さん、猫背椿、越村公一、中山さんら実力派キャストたちの熱演も話題。さらには、劇中でメンバーが踊りながら歌うムード歌謡「ナシゴレン道玄坂」にも注目が集まっている。今夜放送の第2話は、題して「タワマンでバラバラ殺人」。高級タワーマンションに住むセレブ主婦が、マンション内でこつ然と姿を消し、バラバラ死体の一部が発見された…という恐怖の事件だ。捜査には一切出向かず刑事部屋で推理を展開するナシゴレン課の面々は、一体どうやって犯人を突き止めるのだろうか?そして今回、そんな気になる第2話の放送を前に、本作の魅力を語るキャストたちのコメントが到着!伊吹暁彦役の勝村さんは「古田も椿ちゃんも舞台の仲間ですし、チームワークはとてもいいですね!島崎遥香さんも、すぐに心の扉を開いてくれました」と現場の雰囲気はとても良さそう。高見拳次郎役の波岡さんは「“ナシゴレン”って…」と最初この企画を聞いたときは戸惑ったそう。しかし「勝村さん、古田さんというという強力ツートップがいるチームなので、これはおのずと面白くなるなと直感。あとはとにかく頼れる先輩方についていこう、と思いました!」とコメントした。また、スピンオフドラマ『警視庁 ナシゴレン課 番外編「恋のアルマジロ」』も配信中となっており、ここでは本編で描かれることのない、ナシゴレン課のメンバーの恋模様が綴られていくのだが、第2話には波岡さんも出演しているということで「事件中心ではなく、7人のキャラクターをもとに進んでいくので、人間対人間のキャッチボールができて、このナシゴレン課の中の雰囲気が出ているなと思います。本編とはまったく違う楽しさがあって、とても面白い企画」と話し、浅羽ショウ役の中山さんも「スピンオフはどんなネタが飛んで来るかわからないので、楽しみで仕方がないです!」と演じる側も楽しんでいると語る。さらに「実は、スピンオフの第4話で僕自身も意外だった“ある事実”が判明するんですよ!スピンオフは本編とはまた違う面白さがギュッと濃縮されているので、楽しんでいただけるとうれしいです」とも明かした。最後に本作の見どころについて、「歌も踊りもあるし、みどころは満載です!“なぜムード歌謡?”“なぜ刑事ドラマ?”そんないろいろな疑問こそがみどころ」(勝村さん)、「自由なところを楽しんでいただけたら」(波岡さん)、「1度ならず、2度、3度とご覧いただきたいです。実は画面の端っこの、映っているかいないかのところで、皆がそれぞれ小さな芝居を入れています。思わずクスッと笑ってしまう発見があるので、2回、いや3回観ても面白いと思います」(中山さん)とそれぞれ魅力を語った。「警視庁 ナシゴレン課」は毎週月曜日深夜0時15分~テレビ朝日にて放送。※放送直後よりビデオパス&テレ朝動画にて配信。スピンオフドラマ『警視庁 ナシゴレン課番外編「恋のアルマジロ」』はau ビデオパス会員限定で、地上波ドラマ放送終了後より毎週1話ずつ配信(全10話)。(cinemacafe.net)
2016年10月24日AKB48の島崎遥香が主演するテレビ朝日のドラマ『警視庁 ナシゴレン課』(毎週月曜24:15~24:45)に出演する勝村政信が、撮影現場の島崎について「すぐに心の扉を開いてくれました」と明かした。このドラマは、誰も捜査に出かけることなく、すべての謎が「刑事部屋」で解決されてしまうというワンシチュエーションコメディ。島崎が、25歳で警視庁のある捜査課・課長に任命された、自由奔放な"デカ長"を演じ、勝村は、無能呼ばわりされる部下・伊吹暁彦役で出演している。勝村は、古田新太や猫背椿ら舞台出身の共演者が多いことで「チームワークはとてもいいですね!」と撮影現場の雰囲気を紹介。島崎も、心を開いてくれたといい、「いまや、デカ長を中心とした、ひとつのチームができ上がっていると思います」と胸を張る。同作は、なぜか劇中でメンバーが踊りながらムード歌謡を歌うシーンもあり、勝村は「いろいろな疑問こそが見どころ」と説明。さらに、「デカ長・風早恭子の洞察力の素晴らしさにも注目です」と語っている。きょう24日深夜放送の第2話では、高級タワーマンションに住むセレブ主婦が、マンション内で姿を消し、バラバラ死体の一部が発見されるという事件が発生。現場に出たくてウズウズする中年刑事・石鍋幹太(古田)を尻目に、ナシゴレン課のメンバーたちは、防犯カメラの映像で住民たちの行動を解析し、デカ長(島崎)はタワマンに潜む"住民格差"に目をつける。
2016年10月24日北尾トロのベストセラーをもとに2012年に上演され、好評を博してから4年。スタッフ・キャストを一新し、新しいストーリーで戻ってきたのが、この『裁判長!ここは懲役4年でどうすか 2016』だ。主演の中村優一に加え、石田晴香、佐藤すみれ(SKE48)などフレッシュな配役のほか、藤田玲や仁藤萌乃ら実力派も顔をそろえた本作。東京・ 全労済ホール/スペース・ゼロで開幕した舞台は、工夫を凝らしたセットに演者の熱演で、約2時間があっという間だ。舞台『裁判長!ここは懲役4年でどうすか 2016』チケット情報駆け出しのノンフィクションライター北尾友弘(中村)は、今日も霞ヶ関裁判所で傍聴に励んでいた。最初は覗き見気分でネタ探しにやってきたものの、裁判官や被告、検事、弁護士が織りなす法廷ドラマにすっかりハマってしまったのだ。傍聴席で顔見知りになった女子大生・勝村日向(石田)や“ダンディさん”こと段田誠(宮原将護)、“グレさん”こと木暮透ら、傍聴の先輩たちにツウな情報を教えてもらいながら、北尾は裁判の面白さを味わっていた。そんなある日、ふとしたことから日向が過去、裁判に関わっていたことを知り……。三方を客席で囲まれた法廷のセットをメインに、物語は主人公である北尾の視点で展開。難しい法廷用語も、多彩な裁判のケースとダンディさんらの解説で自然と理解できる仕掛けだ。中村は、ウラオモテのない性格だが少々頼りない駆け出しのライターを素直に演じて好演。覗き見気分で始めた傍聴が、次第に自分自身を振り返るきっかけになる過程を無理なく見せる。またトラウマをもつ日向役の石田は、可憐なたたずまいに明瞭な滑舌が印象的。緊迫感の続く舞台でホッとする存在だ。クライマックスは、乖離性同一性障害(多重人格)をもつ橘秋介(藤田)と、妹・春子(仁藤/佐藤とダブルキャスト)の公判だろう。尺は短いものの、演技派の藤田と仁藤の熱演で、事件に至らざるを得ない人間の愚かさや切なさがしっかりと伝わってくる。また、人情派の小田島裁判長(嶋村太一)、実直そうな田村弁護士(西嶌亮)、一見冴えない弁護士の浅野(浅倉一男)らが個性を表すことで、裁判の駆け引きの面白さが浮き彫りに。なかでも、クールで無表情な市原検察官役・水木ゆうなが、言い逃れをしようとする被告人に内なる炎を燃え上がらせるシーンは、胸がスッとした。機械的に進むのではなく、あくまで有機的に決着を探るのが裁判と知り、思わず傍聴を経験したくなる1本となった。公演は10月23日(日)まで。取材・文佐藤さくら
2016年10月21日俳優の勝村政信が、テレビ朝日系ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(10月スタート、毎週木曜21:00~21:54)のスピンオフ作品で主演を務めることが2日、明らかになった。『ドクターY ~外科医・加地秀樹~』(全6話)と題し、29日から毎週1話ずつインターネットで配信される。勝村演じる加治は、『ドクターX』第1シリーズから登場するキャラクター。腕はいいが金に汚い外科医で、今回のスピンオフでは茨城・大洗にある「帝都医科大学付属病院 大洗第8分院」に転勤しているという設定だ。虫垂炎の代議士の娘と、道で助けた重篤な貧乏な老人が入院するが、加治は代議士の娘の手術を優先しようとする。勝村は、今回の主演に「自分では買っていなかった宝くじが家で当たっていたような感覚です」と驚きを表現。「役柄もカンパニーも土台がしっかりしていますので、作品づくりに関しては何も心配しておりません」と、安心の環境で収録に臨んでいることを語っている。ほかにも、ゆとり世代の新米外科医・岬健太役で三浦貴大が出演。初めて医師役を演じる三浦は「これまでオペされる側を演じることが多かったので、『やっと人の命を救う立場に立てた!』と感慨深いものがありました」と喜びながら、「ちゃんと専門用語を言えるだろうか…」と不安も口にする。さらに、代議士の娘・三船遥香役をHKT48の宮脇咲良が演じ、初めてグループを離れてのドラマ出演。「最初はすごく緊張しました! でも、現場では勝村さんが場を盛り上げてくださるので、緊張もほぐれて楽しい日々を過ごしています」と、充実の様子を報告している。また、『ドクターX』本編から、主人公・大門未知子役の米倉涼子、未知子が所属する「名医紹介所」の所長・神原晶を演じる岸部一徳、加地と仲のいい外科医・原守を演じる鈴木浩介といった常連メンバーも出演。勝村は「シリーズの面白さである人間臭さや、人間としての揺れを表現していきたいです」と意気込んでいる。『ドクターY』は、au「ビデオパス」と「テレ朝動画」で配信される。(C)テレビ朝日
2016年09月02日宮崎県、高知県、静岡県などで栽培される柑橘類「日向夏(ひゅうがなつ)」。見た目は小ぶりなグレープフルーツといったところですが、グレープフルーツより甘みがあり、酸味が少なく食べやすいのが特徴です。今回は日向夏の美味しさのひみつと、果実をたっぷり使った「日向夏レモネード」をご紹介します。■白皮が美味しい日向夏初めての方は驚かれるかもしれませんが、日向夏は黄色い皮の内側にある“白い皮”を残すようにしてカットします。この白い皮がとろ~っとしていて、甘みがあり美味しいのです。ミカンのような筋っぽさはありません。この白い皮の部分には、女性にも嬉しい食物繊維(ペクチン)が大量に含まれているのです。日向夏という名ではありながら、意外にも旬は「夏」ではなく、3~4月(ハウス栽培の場合は1月~2月)。ゴールデンウィーク前に、我が家も大量の日向夏をいただいたので、自家製の「日向夏シロップ」を作ってみました。材料もシンプルで作り方も簡単。保存もできるので、まとめて作っておくと一年中楽しむことができます。それでは、次ページから「日向夏シロップ」のレシピをご紹介しましょう。 ■「日向夏シロップ」基本のレシピ材料・日向夏 5個・砂糖 120g・はちみつ 大さじ5作り方※保存瓶(1リットル程の保存容器)は、あらかじめ煮沸消毒しておきます。1. 日向夏の “黄色い皮” をむきます。白い部分は甘いので残してくださいね。種を取り除き、適当な大きさに切ります。日向夏は種が多いので芯を残すように、中心をずらしながらくし形にカットすると食べやすいです。2. 保存瓶に (1)の日向夏の1/3をつめ、その上に砂糖の1/3、はちみつを大さじ1 垂らします。この作業を2回繰り返します。3. 蓋をして涼しい場所で保管します。夏の気温が高い時期は冷蔵庫の野菜庫に入れてください。(発酵が始まってしまう場合があります)たまに瓶を振って全体をなじませましょう。約1週間保存して、砂糖が完全に溶けたらできあがりです。旅行前に仕込んでおくと、帰ってきた時に完成していて、ちょっぴり嬉しかったりします。日向夏のかわりにレモンやライムなど、ほかの柑橘類でも美味しく仕上がります。■「日向夏シロップ」の活用法まずはシンプルに、冷水や炭酸水で割って飲むことをおすすめします。シロップの濃さはお好みで調整しましょう。漬け込んだ日向夏も一緒に食べられるので、ちょっと贅沢な気分になるレモネードです。氷を多めにいれて、暑い日やお風呂あがりに飲むと最高です。甘いので子どもたちの水分補給にもぴったりですね。寒い日は、お湯で割ってホットレモネードにも。体の芯から温まりますよ。このほか、100%のオレンジジュースやグレープフルーツジュースで割ると、よりフルーティーになります。夏は、かき氷のシロップとしても楽しめます。手軽にできる「日向夏シロップ」、ぜひ試してみてくださいね。(napo)
2016年07月15日岡田将生と勝村政信が英国ホラー演劇の傑作に挑む話題作『ウーマン・イン・ブラック〈黒い服の女〉』が8月7日(金)に東京・PARCO劇場にて開幕する。開幕を目前に控えた6日、舞台稽古が報道陣に公開されるとともに、岡田と勝村が意気込みを語った。舞台『ウーマン・イン・ブラック〈黒い服の女〉』チケット情報中年の弁護士が、かつて体験した恐怖体験。それは顧客の遺産整理のために訪れた田舎町の屋敷で出会ったもの。今でもその影に悩まされる彼は、若い俳優を雇い、忌まわしき過去を“劇”の形で再現していくことで、その恐怖の呪縛から逃れようとするが……。ロンドンでは今年27年目を数えるロングランを続け、世界でも40余国で上演されている大ヒット作。劇中劇をたくみに利用した構造、照明や音響から直接肌に感じる恐怖に加え、何よりも観客の想像力によって恐怖が倍増されていく、演劇ならではのホラー作品だ。日本では1992年より上演を重ね、今回で7度目の上演。両役とも新キャストとなったが、若い俳優を演じる岡田の爽やかな素直さ、中年弁護士を演じるベテラン勝村の手練れた老獪さのコントラストが、物語の行く末を謎に満ちたものにし、ビビッドな恐怖を生み出した。会見では、岡田が「今日(舞台稽古で本番用の)照明を全部当てて演じましたが、めちゃくちゃ怖かったです。(結末を)知っているのに怖い。知らなかったらもっと怖い」と語り、勝村も、客席での体感気温は「氷点下でしょうね! 地球全体が凍ってしまうという“全球凍結”に近い瞬間がある」と、そのホラーぶりをアピール。また舞台出演2作目で、ふたり芝居という難易度の高い作品に出演する岡田は「舞台での立ち方、しゃべり方、一から勝村さんが教えてくださった。色々なことを吸収して、この『ウーマン・イン・ブラック』で成長した姿を勝村さんに見てもらいたい。先輩の足をひっぱらないよう一生懸命くらいつきたい」と意気込み。その岡田を勝村は「将生君は過剰なことをせず、シンプルに色々な表現ができる人。僕ら年配者はどうしてもちょっとずつエンターテインメント寄りに作ってしまったりするので、僕としても勉強になった。…ご覧になってわかるように、身長も顔も、基本的に何も、言うことはないですよね…」と、高く評価している模様。そんな息のあったふたりが生み出す恐怖の物語で、この猛暑を少しひんやりさせてみては。公演は8月7日(金)から30日(日)まで同劇場にて。その後愛知、新潟、大阪でも上演される。チケットは発売中。
2015年08月07日キリンビバレッジは5月12日、「キリン 午後の紅茶 夏をいただく日向夏ティー」(500ml紙パック/税別100円)を沖縄県を除く全国で発売する。同商品は、宮崎県産日向夏を使用したフルーツティー。日向夏の少し苦味を含む味わいと、紅茶のさっぱりとした後切れの良さを合わせたという。和柑橘の香りで夏の爽やかな気分を表現したとのこと。
2015年04月23日H1GLOBALは4月18日、「HOTELベルフォート日向」(宮崎県日向市)にて「Aloha Beach Cafe(アロハビーチカフェ)」日向店をオープンした。同店は、天然石アクセサリーブランド「マルラニハワイ」がプロデュースするハワイアンカフェ。ハワイの伝統メニューに地元の食材を取り入れ、日本人の味覚に合わせたメニューをオリジナルに開発、提供しているという。同店では、新メニューとなる「伊勢海老パンケーキ」を販売している。同メニューは、丸ごとグリルしたイセエビに、マヨネーズとチーズをブレンドしたオリジナルソースをプラスし、地元産の野菜と甘さ控えめのパンケーキを組み合わせた一品。価格は3,500円~(税込)で、仕入れにより変動することがあるとのこと。なお、同店の営業時間は11:00~23:00で、年中無休となる。
2015年04月22日●これまでとは少し違った現象が見られる『ねんどろいど 日向翔陽』漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)で人気連載中のバレー漫画『ハイキュー!!』の主人公・日向翔陽が、グッドスマイルカンパニーのデフォルメフィギュア「ねんどろいど」となって、2015年1月に発売される。(「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は11月5日21:00)「ねんどろいど」化を告知する公式ツイートが7,000リツイート越えを記録するなど、ファンからも熱い注目を浴びている『ねんどろいど 日向翔陽』だが、今回はこれまでの「ねんどろいど」とは少し違った現象が見られるのだ。それは、女性からの反響がずば抜けて多いこと。女性キャラのイメージが強い「ねんどろいど」のファン層は、どちらかといえば男性が中心だったのだが、今回は少々状況が異なるようだ。また、「今回が初のねんどろいど購入!」という声も多く、これまでの「ねんどろいど」ファンとは違った層にヒットしていることがわかる。『ねんどろいど 日向翔陽』の何が女性の心をつかんだのか。今回は、グッドスマイルカンパニーで同商品の企画に携わったヒラセ氏と、「カホタンブログ」でおなじみカホタンに制作秘話を聞いた。――『ねんどろいど』といえば、女性キャラクターのイメージがあったので、今回の作品とキャラクターのチョイスは個人的にも驚きました。「そうきたか!」という感じで。ヒラセ:『進撃の巨人』の「リヴァイ」や『ドラマティカルマーダー』の「蒼葉」など、男性キャラもやっていないわけではないのですが、確かに「ねんどろいど」は女性キャラがメインですね。女性にも人気のある『ハイキュー!!』をやらせてもらえたのは、自分たちにとっても新しい挑戦でした。グッスマの「ねんどろいど」としては、2011年に発売した『レベルE』の「王子」以来のジャンプ系男性キャラです。――そもそもなぜ『ハイキュー!!』を「ねんどろいど」にしようという話になったのですか?ヒラセ:実は僕らは二人とも『ハイキュー!!』が大好きなんです。ちょうどアニメが始まるという情報もあったので、ここは絶対に『ハイキュー!!』でいきたいと思って企画しました。通常の「ねんどろいど」に関しては、企画を担当するのは一人なんですよ。だから今回みたいに二人で進行することや、まして男女合同の企画というのはものすごく稀なことなんです。――「ねんどろいど」化を発表のツイートは、記録的なリツイートだったとお聞きしました。カホタン:7,000リツイートを超えていますね。特徴的だったのは、既存の「ねんどろいど」ファンよりも「今まで『ねんどろいど』を知らなかったけど、この日向翔陽は買っちゃいそう」という声が多かったことです。女性キャラの場合は、もともと「ねんどろいど」自体を好きな方から反響をいただけるのですが、今回は「ねんどろいど」を知らない方がつぶやいてくれたのが印象的でしたね。ただ、ここまで反響があるとは思っていませんでした。――なぜ今回はそうした方にもヒットしたのでしょうか。ヒラセ:やはり『ハイキュー!!』という作品の力、そしてキャラクターの力でしょうね。原作のパワーはもちろん知っていたのですが、「ねんどろいど」がどこまで認知されているのかは未知数だったので、不安もありました。――確かに『ハイキュー!!』ファンと、「ねんどろいど」ファンがどこまで重なるかは予測できませんよね。でも結果的には大反響でした。これは『ハイキュー!!』と「ねんどろいど」の相性が良かったということなのでしょうか。カホタン:「カホタンブログ」での情報発信としては、自分で「ねんどろいど」で遊んでいるところの写真を出したりしています。その時に思ったのが、「ねんどろいど」と日向翔陽のデフォルメ感ってすごくしっくりくるんですよ。撮っていてとても楽しかったです!ヒラセ:日向はバレー部では小柄でかわいい感じの男の子。そのイメージが「ねんどろいど」に対して親和性があって、ユーザーさんとしても「この組み合わせいいよね」に繋がったのかなと思います。――なるほど。そもそも、日向翔陽というキャラクターが「ねんどろいど」向きだったのですね。カホタン:後は、商品化の発表からリリースまでのタイミングもよかったですよね。●男性と女性、それぞれの視点が活きた『ねんどろいど 日向翔陽』ヒラセ:そうですね。商品発表から案内まで2~3週間と非常に短かったんですよ。今までは事前に情報を出して、次に原型を出して、それから彩色見本を見せて案内へ……とプロモーション期間をある程度長く見ていたのですが、今回に関してはそこが短かったことで、ユーザーの熱や期待値が高いまま突っ走っていけたのがよかったのかなと思います。カホタン:例えば「初音ミク」のような男女共に人気のキャラクターはリツイート数も伸びるんです。だけど今回は、女の子のリツイートが男性を凌いでいて、数日経ってもリツイートされ続けています。話題がTwitterの中で持続していましたね。――彩色の写真を見てファンの期待値も高まっていると思います。制作のこだわりなどを教えていただけますか。ヒラセ:まずはポージングですね。ユーザーさんが欲しいポージングを再現する必要があるので、原作からシーンを抜粋するところからスタートしました。特に頭を悩ませたのは表情のチョイスです。この顔もかわいいし、この顔もかっこいいし……と迷いに迷いました(笑)。その中から「ねんどろいど」の値段感に抑えるため、パーツ数のことを考えて精査していきました。――個人的には日向がガッツポーズしている「オオッシ!!!」の顔が大好きです。ヒラセ:そうなんです!これいいですよね!カホタン:これイチオシです(笑)。ヒラセ:原作第二巻で、日向と影山が先輩と試合したときにスパイクを決めた日向のガッツポーズですね。この表情が印象に残っていたのと、今後影山を「ねんどろいど」化した時のからみも考えて選定しました。――ということは、後ほど発売になる影山のポージングや表情は日向と合わせて楽しめるものに……?カホタン:そこはまだ内緒です(笑)。楽しみにしてください!ヒラセ:他にもこれまでの「ねんどろいど」と異なる点でいえば、腰のジョイントがいつもと違うことですね。『ハイキュー!!』はバレー漫画なので動きが特徴的ですし、「ねんどろいど」はアクションフィギュアなので、どこまで動かせるかがポイントになります。首や両肩、両足が可動するのは通常通りなんですが、今回は上着とパンツの間にもジョイントが入っていて、前後に可動します。等身は維持しつつも、ユーザーさんがイメージする形に落としこむことができたと思っています。これまでのフォーマットには収まらず、もっとできることはないかと原型師と打ち合わせた結果、実現できました。――腰が動くとスポーツの動きが再現しやすくなりますね。再現するという点では、ネットパーツやコートの専用台座なども特徴的です。ヒラセ:それらについては、初めはすごく悩んだんです。「ねんどろいど」を買っていただくお客さまは、果たしてアクションポーズが見たいのか、それとも日向のかわいいポーズが見たいのかと。後者ならネットはいらないかもしれないですから。ただ、根本的にはやはりバレー漫画ですから、シチュエーションの再現にはとことんこだわることにしました。スパイクを打つ直前から打ち終わってガッツポーズを決めるまでの一連の流れをわかりやすくするためにもネットはあったほうがいいだろうと。カホタン:ここは私たち二人で企画したことの良い面が出たかなと思います。もし私が一人で企画したら、ポーズの再現性はそこまで求めなかったかもしれません。アクションの方が躍動感が出るというのは、男性ならではの発想かなと。ヒラセ:逆に表情のチョイスでは、カホタンの女性ならではの視点が生きています。かっこいい顔がいっぱいあったほうがいいだろうと思っていたところに、ガッツポーズのようなかわいい表情を入れることで日向らしさが出せたのは良かったですね。うまくコンビネーションがとれたと思います。――お二人も日向と影山に負けないベストコンビですね。カホタン:どっちが王様なんでしょうね(笑)。ヒラセ:やっぱりカホタンが女王様かな。――そうするとヒラセさんが"最強の囮"ということに……(笑)。ヒラセ:(笑)●女性向けのグッズのトレンド、コミュニティを利用して広げていく傾向――ところで、もともと原作ファンというお二人ですが、『ハイキュー!!』の魅力はどこにあると感じていますか?ヒラセ:僕は剣道や野球をやっていたのですが、仲間と勝利したり負けたりした時の感情が『ハイキュー!!』を読むとすごく実感できるんです。共感できる内容が多くて、リアリティがある。キャラクターの魅力も強くて、等身大の"部活もの"というのも良いですね。カホタン:『ハイキュー!!』って、主人公が不思議な力を持っているわけでもないし、そもそも最初はバレー部にすら入れないですよね。試合でも負けることもよくあるし、泣きながら皆でご飯を食べたりしています。うまくいかないんだけど、仲間がいるからがんばれるというのが良いですね。ヒラセ:一人がくじけても誰かが支えてくれるんですよね。悩んでいたことが仲間のふとした一言で解決したりすると、俺もそう思ってた! って共感します(笑)。――熱い思いがしっかり伝わってきました(笑)。女性向けのグッズのトレンドについても教えていただきたいのですが、そもそも男性と女性では傾向が異なるものなのですか?ヒラセ:女性の場合は、500円とか1,000円くらいの比較的低単価なものを、愛の分だけ多く買うというイメージがありました。「ねんどろいど」は税込みで4,000円前後なので、そういう意味では高単価です。ただし、数万円するようなスケールフィギュアに比べると、手を出しやすい価格なので、それが今回の反響にも繋がったのかなと思います。ただ、最近では女性向けのフィギュア自体が増えてきています。弊社だけが挑戦しているわけではなく、フィギュア業界の各社がさまざまな女性向けフィギュアを出されていますね。カホタン:女の子って、好きなキャラクターを周りにアピールしたいところがあると私は思うんですよ。だから持ち物にいっぱいキャラグッズをつけたりする子が多いです。それが、TwitterやSNSが普及したことで、家にどれだけグッズがあるのかをお互いに見せることができるようになって、フィギュアという新たな愛の形につながっているのかなと思います。ヒラセ:男性ファンって、俺こんなに買ってしまったよっていう若干の自虐とか、自分の中での満足感や愉悦があると思うんです。対する女性は、コミュニティを利用して広げていく傾向があって、それは男女の違いとしてあるかもしれませんね。――興味深い傾向ですね。その点ではTwitterをはじめとしてネットで発信できるようになったからこそ、変わってきた部分はありそうです。最後に、『ねんどろいど 日向翔陽』に関する今後の展開を教えていただけますか。ヒラセ:やはり影山が出るということですね。現在、原型師たちにより着々と姿ができつつあるので、なるべく早めにお見せしたいと思っています。やはり『ハイキュー!!』は日向と影山、二人いてこそのタイトルなので、そこは期待してください。その後は……がんばっていきたいです(笑)。カホタン:影山くん、すごくいい感じになっていて面白いと思います。クールな部分をしっかりおさえながらも遊び心があるので、いい意味で「そうきたか」と思えるものになるはずです。ご期待ください。「ねんどろいど」としては、これまでとは違った反響を巻き起こしている日向翔陽。ポージングや表情へのこだわりの裏には、ファンならではの熱い思いと視点が隠されていた。日向翔陽に続いて発売が予定されている影山と、二人がそろったときに何が起きるのかについても期待したいところだ。ネットの発達とフィギュア業界各社の挑戦により、女性向けフィギュアのトレンドが大きく動こうとしている。(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
2014年10月22日