東京・上野公園にある東京国立博物館、文化財活用センターは、常設の体験展示スペース「日本美術のとびら」を2021年6月22日(火)にオープンする。日本美術の流れ&鑑賞ポイントがわかる体験展示東京国立博物館 本館に新たにオープンする体験展示「日本美術のとびら」は、日本美術に初めて触れる人にもわかりやすく、日本美術の文脈や鑑賞のポイントを伝える展示室。日本文化紹介映像を上映する「みる」、日本美術のデジタル年表を展示する「たのしむ」、高精製複製品を紹介する「かんじる」の3つのコーナーから構成されている。日本の美意識に迫る映像まずはじめに登場する「みる」のコーナーでは、所蔵コレクションを代表する数々の名品を紹介する映像「日本文化紹介映像 A GLIDE ON THE GREAT WAVE」を上映。四季折々の風景や伝統行事などを通して育まれてきた、日本の美意識に迫る。インタラクティブな日本美術史デジタル年表「たのしむ」コーナーのデジタル年表は、幅14メートルもの巨大スクリーンに表示されるインタラクティブな体験コンテンツ。代表的な16の作品が映し出され、それぞれの作品と連動した「わくわくポイント」に立つと作品画像が立ち上がり、回転したり、拡大したり、ページをめくったりして楽しめる。作品が作られた当時の人々の心情や暮らしを想像しながら、日本美術史を体感できる。貴重な文化財の高精製複製品を間近に「かんじる」コーナーでは、文化財の屛風と掛け軸といった、2種類の絵画作品の高精細複製品を、季節にあわせて展示。最新のデジタル技術と伝統的な職人の技によって本物そっくりに制作された複製品を、ケースに入れられていない状態で間近に見ることができる。日本の文化財は、光や熱、湿度に弱いものが多く、作品保護の観点から温湿度の管理を徹底し、年間の展示日数にも制限を設けている。また、他館への貸し出し以来も多いため、東京国立博物館で展示できるのは数年に一度ということも。複製だからこそ可能な、名宝との出会いを楽しめる。季節ごとに展示替えを行う「かんじる」コーナー。オープン時から2021年8月29日(日)までは、尾形光琳の「風神雷神図屛風」、酒井抱一の「夏秋草図屛風」といった重要文化財の屏風が登場。現在は保存のために別々の屏風に仕立てられているこの2作品が、複製品ではかつての姿のように表裏一体となっている。加えて、国宝「孔雀明王像」も2022年3月末まで展示予定。現存する孔雀明王像の中でも最高傑作とされる「孔雀明王像」は、目を引く華やかな彩色や、巧みなハイライト、ぼかしによって柔らかでふっくらとした印象の作品だ。本物は、作品保護のため明るい光のもとで見ることができないため、はっきりと作品の魅力を感じ取れる貴重な機会となる。複製品では彩色を忠実に再現し、金の表現も楽しめる。【詳細】体験展示「日本美術のとびら」〈事前予約制〉オープン日:2021年6月22日(火)会場:東京国立博物館 本館特別3室住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)※特別展の開館時間は、別途確認が必要。休館日:月曜日、2021年12月14日(火)、年末年始(2021年12月26日(日)~2022年1月1日(土・祝))、2022年1月4日(火)※ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館。※その他臨時休館あり。観覧料:(総合文化展観覧料) 一般 1,000円、大学生 500円、高校生以下 無料※東京国立博物館の総合文化展観覧料または開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)で観覧可能。※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要。※大学生の方は、学生証の提示が必要。※障がい者とその介護者各1名は無料。入館の際に障がい者手帳等を提示。※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上は、総合文化展について無料。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)を提示。※混雑緩和のため、東京国立博物館では事前予約制(日時指定券)を導入。入館無料の対象者や観覧券持参者も含め、全ての入館者はオンラインでの日時指定券の事前予約が必要。予約は各時間枠の開始前まで。■複製品の今後の展示予定2021年8月31日(火)~11月28日(日) 国宝 観楓図屛風(高精細複製品)2021年11月30日(火)~2022年2月27日(日) 国宝 松林図屛風(高精細複製品)2022年3月1日(火)~5月29日(日) 国宝 花下遊楽図屛風(高精細複製品:復元)
2021年06月24日巡回展「ポケモン化石博物館」の開催が決定。2021年7月4日(日)よりスタートする北海道・三笠市立博物館での開催を皮切りに、2023年夏まで島根・東京・愛知など複数都市の会場を巡回予定です。「古生物とポケモン」をテーマにした展覧会「古生物とポケモン」をテーマにした本展は、「ポケットモンスター」シリーズに登場する「カセキ」「カセキポケモン」と、現実の世界で見つかる「化石」「古生物」の違いを比較・観察、それぞれの世界の化石研究の共通点と違いを明らかにすることで、楽しみながら古生物について学べるよう企画された展覧会です。複数館の化石コレクションが集結、カセキポケモンの骨格想像図も会場には、国立科学博物館、三笠市立博物館、群馬県立自然史博物館、豊橋市自然史博物館、島根県立三瓶自然館サヒメルなどの化石コレクションが集結。カセキポケモンによく似た古生物の実物標本・複製標本・模型が、描き下ろしのポケモン/古生物のアート、カセキポケモンの骨格想像図などと併せて展示されます。カセキポケモンの骨格をイメージした実物大模型また、「もしも、ポケモンの世界の博物館でカセキポケモンの骨格模型が展示されていたら?」をコンセプトにした実物大模型も本展の見どころの一つ。ガチゴラス、トリデプスの2体の骨格イメージ模型のほか、復元されたオムナイトなどの実物大模型数点が展示予定となっています。開催概要「ポケモン化石博物館」開催期間:2021年夏〜2023年夏(予定)<巡回会場>・三笠市立博物館(北海道三笠市幾春別錦町1-212-1)会期:7月4日(日)〜9月20日(月)・島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県大田市三瓶町多根1121-8)会期:2021年秋・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)会期:2022年春・豊橋市自然史博物館(愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238)会期:2022年夏※以降の巡回先については調整中。
2021年05月07日巡回展「ポケモン化石博物館」の開催が決定。2021年7月4日(日)よりスタートする北海道・三笠市立博物館での開催を皮切りに、2023年夏まで島根・東京・愛知など複数都市の会場を巡回予定だ。「古生物とポケモン」をテーマにした展覧会「古生物とポケモン」をテーマにした本展は、「ポケットモンスター」シリーズに登場する「カセキ」「カセキポケモン」と、現実の世界で見つかる「化石」「古生物」の違いを比較・観察、それぞれの世界の化石研究の共通点と違いを明らかにすることで、楽しみながら古生物について学べるよう企画された展覧会だ。複数館の化石コレクションが集結、カセキポケモンの骨格想像図も会場には、国立科学博物館、三笠市立博物館、群馬県立自然史博物館、豊橋市自然史博物館、島根県立三瓶自然館サヒメルなどの化石コレクションが集結。カセキポケモンによく似た古生物の実物標本・複製標本・模型が、描き下ろしのポケモン/古生物のアート、カセキポケモンの骨格想像図などと併せて展示される。カセキポケモンの骨格をイメージした実物大模型また、「もしも、ポケモンの世界の博物館でカセキポケモンの骨格模型が展示されていたら?」をコンセプトにした実物大模型も本展の見どころの一つ。ガチゴラス、トリデプスの2体の骨格イメージ模型のほか、復元されたオムナイトなどの実物大模型数点が展示予定となっている。開催概要「ポケモン化石博物館」開催期間:2021年夏〜2023年夏(予定)<巡回会場>・三笠市立博物館(北海道三笠市幾春別錦町1-212-1)会期:7月4日(日)〜9月20日(月)・島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県大田市三瓶町多根1121-8)会期:2021年秋・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)会期:2022年春・豊橋市自然史博物館(愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238)会期:2022年夏※以降の巡回先については調整中。© 2021 Pokémon. © 1995-2021 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
2021年04月23日豊田市博物館が、2024年4月26日(金)、愛知県豊田市に開館する。豊田の歴史・文化・自然を紹介する総合博物館が開館へ豊田市博物館は、豊田の歴史や文化、自然、産業などをテーマに紹介する総合博物館だ。豊田市美術館に隣接する同館は、2022年に閉館した「郷土資料館」と、2023年に閉館した「近代の産業とくらし発見館」の機能を受け継ぎ、展覧会活動などを展開してゆく。建築設計は坂茂、明るく開放的な空間豊田市博物館の館内は、地域の歴史・文化・自然を紹介する常設展示室、さまざまな展覧会を開催する展示室、展示やワークショップなどを楽しめる「えんにち空間」などから構成。大きな木造屋根を備え、明るく開放的な空間を擁する博物館の建築は、これまで大分県立美術館などに携わってきた建築家・坂茂(ばん しげる)の設計によるものだ。また、敷地内には、屋外イベントなどを開催できるウッドデッキや芝生広場、生き物を目にすることができる観察池、江戸時代の民家を移築した体験施設などを展開する。豊田の自然、歴史や文化を紹介する常設展常設展「とよたの自然と人々の営み」では、豊田の自然、そしてそのなかで育まれてきた歴史や文化、産業を、ジオラマや映像を交えつつ紹介。縄文土器や須恵器、青銅鏡、玉類といった出土品など、さまざまな歴史資料に加えて、豊田に関連する地質、生息する生物の標本を公開する。展示資料は、定期的に入れ替えを行うことで、訪れるたびに新しい発見のある展示を展開する予定だ。展覧会を順次開催予定開館後には順次、展覧会を開催。2024年10月12日(土)から12月8日(日)までは、開館記念展「旅するジョウモンさん—5千年前の落とし物—」を開催するほか、2025年1月18日(土)から4月6日(日)までは、東京などでも開催された特別展「和食〜日本の自然、人々の知恵〜」が巡回する。体験プログラムなども展開また、展示ばかりでなく、体験プログラムなども用意。まが玉づくりや火起こし体験など、親子で楽しめるプログラムを展開するほか、屋外の森や観察池では、魚や鳥、昆虫など、多様な生き物を観察することができる。詳細豊田市博物館開館日:2024年4月26日(金)住所:愛知県豊田市小坂本町5-80開館時間:10:00〜17:30(入場は17:00まで)休館日:月曜日(祝日のぞく)、展示替え期間、年末年始常設展観覧料:一般 300円(250円)、高校・大学生 200円(150円)、中学生以下 無料※( )内は20名以上の団体料金※豊田市在住者、障がい者手帳の所持者は無料(要証明)※2024年4月26日(金)〜10月6日(日)の期間は常設展のみ■展覧会情報・開館記念展「旅するジョウモンさん—5千年前の落とし物—」会期:2024年10月12日(土)〜12月8日(日)・特別展「和食〜日本の自然、人々の知恵〜」会期:2025年1月18日(土)〜4月6日(日)【問い合わせ先】豊田市博物館TEL:0565-85-0900(代表)
2021年04月05日ズーシー(ZEESEA)から、“大英博物館”とコラボレーションしたハイライト「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」が登場。2020年10月17日(土)より、全国のプラザ(PLAZA)にて発売される。「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」は、まるでアートの中から飛び出したような、“キューピッド”をモチーフにしたハイライト。絵画のように美しいコンパクト同様、パレットにも愛らしいキューピットの姿をあしらった、心ときめくビジュアルが魅力的だ。また気になる仕上がりは、きめ細やかな超微細パウダーを採用したことで、肌を明るくみせるナチュラルな輝きを実現。頬や鼻など、骨格の高いパーツに乗せることで、上品な艶をもたらすと同時に、立体感のある華やかな表情へと導いてくれる。カラーは、ヌーディーな「シャンパンゴールド」と、艶めくパールカラーの「パールホワイト」の全2色を用意。いずれも全てのフェイスカラーに馴染む、自然な仕上がりとなっている。【詳細】「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」全2色 各1,680円+税発売日:2020年10月17日(土)取扱店舗:全国のプラザ(PLAZA)・プラザ(PLAZA)公式オンラインストア※店舗によって取り扱い内容が異なる場合あり。
2020年10月19日東京都江戸東京博物館にて、『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話』展が、11月21日(土)から2021年4月4日(日)まで開催されることが決定した。ベルリン国立博物館は、ロンドンの大英博物館、パリのルーブル美術館などと並ぶ世界有数の総合博物館。その一部門を成すエジプト博物館は、数千年にわたるエジプト史を網羅するエジプト・コレクションを有している。同展は、その膨大なコレクションから、「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」などのテーマに沿った作品を選りすぐり、古代エジプト神話に焦点を当てるもの。ミイラ・マスクや死者の書、棺や像、陶磁器など、国立ベルリン・エジプト博物館が誇る多数の優品が来日する予定だ。貴重な古代エジプトの美術品・文化財とともに、天地創造の神話を巡る時空を超えた旅が味わえるはず。この機会をお見逃しなく!【開催情報】『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話』11月21日(土)〜2021年4月4日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催【関連リンク】 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話()《セクメト女神座像》 前1388~前1351年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / J. Liepe《タレメチュエンバステトの「死者の書」》 前332~前246年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / A. Paasch(C)《ネスコンスパケレドのカルトナージュ棺》 前756~前722年頃 Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / S. Steiß《三匹の魚とロータスを描いた浅鉢》 前1450~前1400年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / S. Steiß
2020年09月15日アメリカ・ロサンゼルスにて、来年4月30日(日本時間5月1日)に「アカデミー映画博物館」(Academy Museum of Motion Pictures)が開館。これを記念して、館内に「宮崎駿展」が開催されることが決定した。アカデミー賞を主催するアメリカの映画芸術科学アカデミーによる「アカデミー映画博物館」は、映画の芸術と科学に特化した世界最高の施設。映画の世界観を与えるだけでなく、実験的で教育的な要素も含み、単なる博物館という域を超えて、映画や映画製作のほかに類を見ない体験と見識を提供する予定だ。同館内で開催が決定した「宮崎駿展」は、スタジオジブリの企画制作協力で北米で初めて宮崎駿監督に焦点を当てた回顧展。『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』などから海外初出品のものを含む、オリジナルイメージボード、キャラクターデザイン、絵コンテ、レイアウト、背景画、ポスター、セルなど約300点以上をダイナミックに展示、半世紀を超える宮崎監督のキャリアをふり返る。複数のエリアに区切られている本展は、まず、『となりのトトロ』のメイの後を追って、監督の魅力的な世界へ誘う「ツリートンネル」ギャラリーへ。ここをくぐり、「クリエイティングキャラクター」ギャラリーに移動すると、宮崎作品の主人公たちの映像がマルチスクリーンで上映。ほかにも、初期の作品を中心に紹介する「メイキング」、宮崎駿監督の幻想的な世界を彷彿とさせる「クリエイティングワールド」ギャラリー。ゆったりとした時間を過ごしたい、一休みしたい、考えたい、夢を見たい、という思いを表現した「スカイビューインスタレーション」など様々な角度から宮崎監督の世界を堪能することができるようだ。スタジオジブリ代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫は本展示に際して「アカデミー映画博物館の開館記念の展覧会に、宮崎駿展を開催いただけること、大変光栄に思います。宮崎の才能は、見たものを記憶する力です。頭の中の引き出しから記憶を引っ張り出したりし、オリジナリティの強いキャラクター、風景、建物を作り上げて来ました。今回の展示では、宮崎駿の創作活動の全てを見ていただければ幸いです」とコメントしている。「米アカデミー映画博物館」は2021年4月30日(金)オープン。(cinemacafe.net)
2020年09月11日滋賀県立琵琶湖博物館は、6年にわたるリニューアルを経て、2020年10月10日(土)にグランドオープンします。6年のリニューアルを経て琵琶湖博物館グランドオープン「湖と人間」というテーマのもと、自然と文化の両方を扱う総合博物館である琵琶湖博物館。全国でも珍しい淡水専門の水族展示を持つ日本最大級の展示施設となった2016年の第1期リニューアル、空中遊歩道「樹冠トレイル」や標本や剥製など実物資料を手に取って楽しめる知的空間「おとなのディスカバリー」などを新設した2018年の第2期リニューアルを経て、第3期リニューアルが完了。満を持してグランドオープンを迎えます。新コンセプトは「びわこのちから」新たな琵琶湖博物館のコンセプトは「びわこのちから」。400万年の時を経てきた日本で一番大きい古代湖・琵琶湖と、生き物、人の長く深い繋がりこそが「びわこのちから」だという意図が込められています。400万年前の琵琶湖や生き物の変化を辿るA展示室第3期リニューアルでは、2つの展示室が装い新たに登場。400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介する「A展示室」では、化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマなどを展示。大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のストーリー、琵琶湖の自然の魅力を紹介します。人と自然の向き合い方、環境史を紹介するB展示室もう1つの展示室「B展示室」では、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、人は自然とどのように向き合ってきたのかを紹介。「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の人々の暮らしにどのようにつながっているかを明らかにしていきます。スポット情報スポット名:琵琶湖博物館住所:滋賀県草津市下物町1091電話番号:077-568-4811
2020年08月31日「博物館でアジアの旅 アジアのレジェンド」が、2020年9月8日(火)から10月11日(日)までの期間、東京国立博物館 東洋館で開催される。「博物館でアジアの旅」2020年は“レジェンド”がテーマ今回で7度目の開催となる「博物館でアジアの旅」。東洋の美術・工芸・考古遺物を展示する東京国立博物館の「東洋館」を舞台に、毎回テーマにちなんだ名品の数々を紹介する、東京国立博物館の毎年秋の恒例企画だ。2020年のテーマは“レジェンド”。元々“伝説”という意味を持ち、近年では“偉人”や“殿堂入り”を果たした人物を指す際にも用いられる“レジェンド”という言葉にまつわるアジア各地の美術作品を3つの観点から紹介していく。東洋館の中に散在する“レジェンド”にちなんだ作品を鑑賞しながら、アジアを旅しているかのような気分を味わえそうだ。レジェンドを表わしたもの1つ目のカテゴリー「レジェンドを表したもの」としては、神話上の英雄や古代都市国家の領主など伝説的存在に関する作品を展示。インド神話のクリシュナを描いた絵画、ギリシャ神話のヘーラクレースの像などを鑑賞できる。レジェンドが作ったもの2つ目のカテゴリー「レジェンドが作ったもの」としては、レジェンドと称えられる人物が創作した書跡作品が登場。中でも注目は、“書の巨匠”として後世に多大な影響を及ぼした、中国・唐時代の顔真卿による『顔氏家廟碑』。革新的な書人として現在まで伝わる彼の代表作であるこちらの作品は、9月22日(火・祝)までの展示となる。レジェンドが集めたものそして、「レジェンドが集めたもの」として、東京国立博物館が誇る東洋陶磁コレクションの中核を担う、建築家・横河民輔の寄贈品を多数紹介。中国・南宋時代の重要文化財『青磁輪花鉢』や朝鮮・朝鮮時代の『白磁壺』といった、東洋陶磁収集のレジェンドである横河が集めた貴重な美術品を見ることが出来る。【詳細】博物館でアジアの旅 アジアのレジェンド会期:2020年9月8日(火)~10月11日(日)時間:9:30~17:00(最終入館は閉館の30分前まで)会場:東京国立博物館 東洋館住所:東京都台東区上野公園13-9観覧料:一般 1,000円、大学生 500円休館日:月曜日、9月23日(水)※金・土曜日は21:00まで開館。※9月21日(月・祝)は開館。※入館は事前予約制。入館予約の詳細については東京国立博物館公式サイトを要確認。※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上、障がい者とその介護者1名は入館無料。要証明書。ただし、オンラインでの事前予約(日時指定券)が必要。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間などについては、今後の諸事情により変更する場合あり。最新の情報は、東京国立博物館公式ウェブサイトにて確認を推奨。公式ウェブサイトURL:【問い合わせ先】東京国立博物館TEL:03-5777-8600
2020年08月22日北海道小樽市にある小樽市総合博物館。小樽市の歴史や、北海道の交通史などを展示しています。新型コロナウイルス感染症の影響でしばらく臨時休館をしていましたが、2020年6月1日から再開しました。絶賛の声が相次ぐ感染防止ポスター再開するにあたって、マスクの着用や団体見学は断るなど感染防止対策もしっかりとっているといいます。小樽市のTwitterでは、「来館者にお願いが多く心苦しいため、せめて貼り紙だらけの状態を笑ってもらいたい」としてポスターを掲示したことを公表。ある有名小説を参考に作られ、「センスがいい」と反響が上がっているポスターがこちらです。 #小樽市総合博物館 は6月1日より再開しますが科学展示室やチャレンジラボなど休止が多く、マスク着用、団体見学のお断りなど、皆様へお願いも多く、誠に心苦しい状態です。せめてそんな貼り紙だらけの状態を笑っていただこうと「注文の多い博物館」のポスターを掲示しました pic.twitter.com/gdQsec0Ynf — 小樽市 (@OtaruCity) June 1, 2020 当館は注文の多い博物館ですからどうかそこはごしょうちください。注文はずいぶん多いでしょうが一いちこらえてください。「どうか手や指にアルコールえきをたくさんよくもみこんでください」「マスクをしていますか。お持ちでない方は簡単マスクをつくれます」「お客さまがた、ここではきちんとして、ほかのお客さまと2メートル(クマ1頭分)のきょりをとってください」いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。もうこれだけです。「とてもこみ合ったときは入館をおまちいただくことがあります」いや、わざわざご苦労です。たいへん結構にできました。さあさあおなかにおはいりください。@OtaruCityーより引用宮沢賢治の『注文の多い料理店』を参考にして作られたこのポスター。手に塗るのはクリームではなく、アルコール液です。さらに、ソーシャルディスタンスとして取るべき2メートルの距離を、クマ1頭分という北海道らしい表現で感染防止をお願いしていました。よく見るとポスターの下には、ヤマネコが食事している絵もあります。ポスターを見た人たちからはさまざまなコメントが寄せられていました。・これはついつい読んでしまう。文字のフォントも最高。・とてもセンスがいいです。かわいらしいですね。・洒落てるポスターですね。ぜひ、塩もお願いします。・これを読んだら行きたくなってきた。しだいに臨時休館していたところも再開の動きが広がりつつあります。感染防止のために、たくさんの『注文』があるかもしれません。それでも自分や他人の命を守るために注文を守りながら楽しみたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月04日「集合!#CURQTORBATTLEの時間です。今日のテーマは“#CreepiestObject(最も不気味なもの)”」2020年4月17日。イギリスのヨークシャー博物館(@YorkshireMuseum)が世界中のミュージアムにむけて呼びかけました。MUSEUMS ASSEMBLE! It's time for #CURATORBATTLE ! Today's theme, chosen by you, is #CreepiestObject !We're kicking things off with this 3rd/4th century hair bun from the burial of a #Roman lady, still with the jet pins in place...CAN YOU BEAT IT? pic.twitter.com/ntPiXDuM6v — Yorkshire Museum (@YorkshireMuseum) April 17, 2020 メッセージと一緒にアップしたのは、3~4世紀頃のローマ人女性が使っていたとされるhair bun(つけ毛)。間違いなく誰かが使ったであろう、ジェットピンが刺さったままの状態の髪の束はなんとも気味が悪いですね。このツイートに、世界中のミュージアムが負けじと自慢の不気味な収蔵品で応じました。不気味な物が苦手な方は2ページ目には行かないでください。スコットランドの国立博物館は、ヤバ過ぎる「人魚」のツイートで応戦します。Our #CreepiestObject has to be this ‘mermaid’... ♀️ #CURATORBATTLE #TroublingTaxidermy pic.twitter.com/GMSosyuqIX — Natural Sciences NMS (@NatSciNMS) April 17, 2020 イギリスのノリッジキャッスルミュージアムは、ピンクッション(針刺し)。 @RedHeadedAli how can we ignore such a call to arms?This particular item has caused a few nightmares for our followers this week. Our #CreepiestObject is...this pincushion! Complete with tiny children's heads. You're welcome, Twitter. #CURATORBATTLE pic.twitter.com/0YdmCE5dYD — Norwich Castle (@NorwichCastle) April 17, 2020 豆のサヤに見立てたピンクッションですが、中の豆の部分が子供の顔になっていてちょっとキモい…これに針を刺すかと思うとゾッとしますね。中にはこのバトルに参加するためだけにTwitterを始めた博物館も登場します。Our museum joined twitter solely to participate! This contribution is an early 19 c. wax child mannequin from Germany. It was stored face-down in a heated attic for many years, flattening its features into a snout. Please enjoy. #CreepiestObject #CURATORBATTLE pic.twitter.com/W3kitF7Utt — Museum of Fear and Wonder (@MuseumFear) April 21, 2020 「私たちは参加するためだけにTwitterに入りました。19世紀初頭のドイツからのワックスの子供のマネキンです」投稿したのはカナダのミュージアム・オブ・フェア・アンド・ワンダー。この人形は、暖房付きの屋根裏部屋で長期間裏向きに置かれていたために鼻がぺちゃんこになったのだそう。これまた薄気味悪いですね。このほかにもたくさんの不気味な所蔵品が投稿されています。軽い気持ちで覗くと後悔する人もいるかもしれません。覚悟してアクセスしてみてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月06日展覧会「博物館でお花見を」が上野・東京国立博物館で開催。当初、2020年3月10日(火)から4月5日(日)までの開催を予定していたが、開催スタート日を延期。3月17日(火)以降の実施を予定している。なお、スケジュール詳細は追って明らかとなる。春の恒例企画「博物館でお花見を」“桜”にちなんだ美術品が勢揃い東京国立博物館の春の恒例企画「博物館でお花見を」が2020年も開催。本館では、桜を描いた絵画や、桜をモチーフにした工芸品、陶磁器など、桜に関連した日本美術の名品を展示する。絵画では桜を讃え歌を詠む惟喬親王と在原業平を描いた「観桜図屏風」や、桜の名所・三囲神社を背景に吉原へ向かう遊客の姿を捉えた「隅田川の花見船図」などが出展。また、工芸品では皿や器面いっぱいに桜をあしらった「色絵桜樹図皿」「色絵桜樹図透鉢」などを観ることが出来る。春の庭園解放&桜ライトアップもまた、本展と時期を同じくして本館北側の庭園の一般開放を実施。開放期間中は臨時でカフェも出店するので、ゆったりとお花見を楽しむことが可能だ。さらに開放期間中毎週金・土曜日は、19:30まで桜のライトアップも実施。昼の桜とはまた一味違った夜桜を、日本最古級の博物館の庭園で眺めてみては。【詳細】博物館でお花見を会期:2020年3月10日(火)~4月5日(日)※当初、2020年3月10日(火)~4月5日(日)の開催を予定していたが、国内における新型コロナウイルス感染症の発生を受け開催スタート日を延期。開幕日は未定。なお、2020年2月27日(木)から3月16日(月)まで東京国立博物館は臨時休館。開催場所:東京国立博物館■春の庭園解放期間:3月10日(火)~4月19日(日)時間:10:00~16:00※毎週金・土は19:30までライトアップ実施。<東京国立博物館詳細>開館時間:9:30~17:00(金・土は21:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)住所:東京都台東区上野公園13-9観覧料:・2020年3月31日(火)まで一般 620円、大学生410円・2020年4月1日(水)より一般 1,000円、大学生 500円※高校生以下および18歳未満、満70歳以上は無料。※特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」(3月13日(金)~5月10日(日))は別料金。【問い合わせ先】東京国立博物館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年02月21日上野・東京国立博物館が、「博物館でお花見を」を2019年3月12日(火)から4月7日(日)まで開催する。展示室を彩る“桜”モチーフの名品期間中は、東京国立博物館の展示室に桜をモチーフにした名品が勢揃い。満開の桜の下で、陽気に宴を楽しむ人々の様子を描いた狩野長信作の「国宝花下遊楽図屛風」や、美しい桜の下で、厳かに舞楽が奉納されている様子を表現した「舞楽図屛風」といった屛風をはじめ、桜をあしらった武家女性の華やかな打掛「打掛鶸色縮緬地桜風景模様」や、佐賀の鍋島藩が将軍家などへの贈答用に焼いた「色絵桜樹図皿」など、当時の文化を色濃く映し出した春らしい作品が並ぶ。庭園で桜のライトアップもさらに桜の開花時期に合わせて、期間限定で庭園がオープン。約10種類の桜が咲き誇る空間では、さくらカフェの出店や桜のライトアップなど、この時期ならではのコンテンツを楽しむことが出来る。【詳細】「博物館でお花見を」期間:2019年3月12日(火)~4月7日(日)開館時間:9:30~17:00※金・土曜日は21:00まで※入館は閉館の30分前まで休館日:3月18日(日)・3日4月1日(月)観覧料:一般 620円(520円)/大学生 410円(310円)※()内は20名以上の団体料金※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料(入館時に年齢を証明するものを提示)※障がい者とその介護者1名は無料(入館時に障がい者手帳などを提示)※高校生以下および満18歳未満1名につき同伴者2名までは、団体料金で観覧可能 ※特別展は別料金■春の庭園開放日時:3月12日(火)~5月19日(日)10:00~16:00※桜ライトアップ実施日は19:30まで桜ライトアップ日程:3月22日(金)、23日(土)、29日(金)・30日(土)19:30まで※悪天候により中止の場合有り
2019年02月17日古代オリエントの香りに包まれる夜株式会社サンシャインシティは、古代オリエント博物館において、女性限定のヨガレッスンを2019年1月23日(水)に開催します。キーワードは「ステキ女子への扉を開けよう!」今回の企画は、女性のために様々なアクティビティを提供している「サンシャイン女子道」のイベントです。ブルーロータスやバラなど、古代オリエントの香りを用い、心身ともにリラックスできるヨガレッスンは「博物館Nightヨガ」。約60分間のレッスンの後には、中近東の民族衣装を着て記念撮影できる時間も用意されています。募集概要定員は女性のみ25名で、応募者多数の場合は抽選となります。料金は一般2,500円。開催中の「ベツレヘム聖誕教会モザイク壁画の発見」の観覧も楽しめます。(画像はプレスリリースより)【参考】※サンシャイン女子道 ウェブサイト※プレスリリース
2018年12月23日2019年後半に開館予定のアカデミー映画博物館で、宮崎駿監督をテーマとしたオープニング展を開催されることになった。同博物館のディレクター、ケリー・ブラワーが映画芸術科学アカデミーの公式サイトで発表した。ブラワーによれば、“Hayao Miyazaki”展(仮題)では、宮崎監督とスタジオジブリの『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』などの作品に関するアイテムを展示するとのこと。スケッチ画やセル画、フィルムクリップなど200以上のアイテムを展示し、訪れた人たちが「宮崎監督が描く映画の世界を堪能できる」内容となるそうだ。アメリカにおいてこの規模で宮崎監督の展覧会が開かれるのは初めてだという。宮崎監督の展覧会の後は、2020年秋から”Regeneration: Black Cinema 1900-1970“というタイトルの、展覧会が決定。アメリカの映画史において、重要かついままで認識をされてこなかったアフリカ系アメリカ人のフィルムメーカーたちに焦点を当てる。また、天井高10メートルを超えるプロジェクトスペースでは、日本の学際的なウルトラテクノロジスト集団「teamLab」が作品を手掛ける予定。長期的な展覧会としては、2フロアを使って“Where Dreams Are Made: A Journey Inside the Movies”(仮題)が開かれる。映画の誕生から社会や文化への関わりにフォーカスしているという。(Hiromi Kaku)
2018年12月05日上野・東京国立博物館が、新春イベント「博物館に初もうで」を2019年1月2日(水)から1月27日(日)まで開催する。毎年お正月の恒例企画となっている「博物館に初もうで」は、名品の数々と共に、新年を祝すイベント。2019年は、干支「亥(イノシシ)」を題材にした作品を展示する。日本全国に生息するイノシシは、食用として人の生に密着していることや多産であることから、古くから“豊穣”を示す象徴として親しまれていた。また、前に突き進む猛烈な勢いのある様から、“猪突猛進”という四字熟語が生まれる契機ともなっている。2019年もそんなイノシシのように“勢いのある”1年となるように願って、会場にはイノシシをモチーフにした作品群で彩られる。喜多川歌麿が描いた「浮世七ツ目合・巳亥」や岸連山の「猪図」など、江戸時代の画家による作品をはじめ、大正時代に石川光明が手掛けた「野猪」などが展示される。また国宝の「松林図屏風」や「古今和歌集(元永本)下帖」が公開されるほか、重要文化財「色絵月梅図茶壺」など、普段はなかなかお目にかかれない日本の名品を展示する。また会場外では、獅子舞や和太鼓などを楽しめる、伝統的な日本芸能イベントも2日間に渡って開催。新年に相応しい賑やかなムードで、来場客を迎え入れる。<開催概要>博物館に初もうで期間:2019年1月2日(水)~1月27日(日)開館時間:9:30~17:00※金・土曜日は21:00まで※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日、2018年12月26日(水)~2019年1月1日(火・祝)※1月14日(月・祝)は開館、15日(火)は休館。場所:東京国立博物館住所:東京都台東区上野公園13-9観覧料:一般620円(520円)/大学生410円(310円)※( )内は20名以上の団体料金※特別展は別料金※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料。入館の際に年齢のわかるものを提示必要。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などを提示。■1月2日(水)11:00/13:30 和太鼓 湯島天神白梅太鼓 本館前12:40/15:10 獅子舞 葛西囃子中村社中 本館前■1月3日(木)11:00/13:30 和太鼓 湯島天神白梅太鼓 本館前11:50/14:20 クラリネット・コンサート ジュリアンズ 平成館ラウンジ12:40/15:10 獅子舞 葛西囃子中村社中 本館前※ 雨天時は場所を変更、または中止となる可能性有り。
2018年11月22日書籍『世界の美しい博物館』が2018年7月20日(金)より発売される。これまで『世界の美しい図書館』『世界の美しい廃墟』といった世界の美しいエリアや、『世界の美しい本』『世界の美しいボタン』など各国から厳選した美しいものにフォーカスを当ててきた、パイ インターナショナルの人気シリーズ。新作は世界の博物館にフォーカスを当てた『世界の美しい博物館』だ。書籍の中では、大英博物館やロンドン自然史博物館などの観光スポットをはじめ、ヨーロッパ地中海文明博物館、ワイン博物館、イギリス国立鉄道博物館、デンマーク国立海洋博物館、上海自然博物館、オーストラリア国立博物館など幅広く紹介。骨格標本が並ぶ迫力満点な自然史博物館から、最新技術を体験しながら学ぶことができる科学博物館、人類史を学べる歴史施設など、見るものに驚きを与える博物館を106件収録する。また、展示内容だけでなく、建築家が手がけたユニークな外観を持つ博物館も掲載。各スポットは写真とともに、見どころや解説を同時に紹介する。1冊読み終える頃には、世界中を旅したような優雅な気持ちになるはずだ。【詳細】書籍『世界の美しい博物館』1,800円+税発売日:2018年7月20日(金)仕様:A5判変型(160mm×150mm)/ソフトカバー /208ページ(フルカラー)発売元:パイ インターナショナル【問い合わせ先】パイ インターナショナルTEL:03-3944-3981
2018年07月21日東京国立博物館は、「博物館で野外シネマ」を2018年9月21日(金)、22日(土)に開催。細田守監督作、映画『サマーウォーズ』を上映する。博物館で映画を野外上映東京国立博物館の秋の恒例行事となりつつある野外シネマは、移動映画館キノ・イグルーと共催で行うもの。東京国立博物館に「まだ行ったことがない」「なかなか行く機会がない」という人に向け、映画を見ながら博物館の雰囲気を味わってもらいたいという思いからスタートした。当日は、本館前に設置されたスクリーンに投影された作品を、入館料のみで観ることができる。上映作品は細田守『サマーウォーズ』今回の上映作品は、7月20日に新作映画の公開を控える『未来のミライ』の監督・脚本・原作を務めた細田守による『サマーウォーズ』。同作は、彼にとって初の長編オリジナル作品だ。『サマーウォーズ』は、とあるきっかけで田舎の大家族と夏休みを過ごすことになった17歳の高校生・健二が仮想世界に端を発した世界崩壊の危機に立ち向かうストーリー。インターネットと田舎の大家族と言う全くかけ離れたモチーフをもとに、豪快なバトルと繊細な人間ドラマを描いている。スタジオ地図コラボカフェなどフード&ドリンク敷地内には屋台も出店しており、フードやドリンクの販売も行われる。例えば、池袋パルコにて9月24日(月・祝)まで開催されている、映画『未来のミライ』をモチーフにしたカフェ「未来のミライカフェ」が出張オープン。「あの夏の青空と入道雲ソーダ」や『サマーウォーズ』をモチーフにしたオリジナルドリンク「仮ケンジのパッション ソーダ キング・カズマ アクリルチャーム付」などが提供される。『サマーウォーズ』オフィシャルグッズ&フォトスポットスタジオ地図作品のオフィシャルグッズを取り揃える「スタジオ地図 SHOP」も出張オープン。『サマーウォーズ』のオフィシャルグッズを販売する。また、「スタジオ地図 SHOP」で税込2,000円以上購入した各日先着250名には、イベント限定のトートバッグをプレゼント。本館池前には、『サマーウォーズ』のキャラクターと一緒に写真が撮ることができるフォトスポットも設置され、『サマーウォーズ』ファン注目のコンテンツが目白押しとなっている。レジャーシートセット券会場には、1,000程度の席を用意しているほか、レジャーシートを芝生などに敷いて鑑賞することも可能。 オリジナルレジャーシートと入館料のセット券も、特別に販売される。セット券は通常チケットとは別に設置された販売所で販売されるため、スムーズに入館できる点も魅力だ。なお、当日は22時までの特別夜間開館も実施しているため、映画鑑賞後は展示室をゆっくり観覧できるのも嬉しい。博物館のまた違った楽しみ方を味わえそうだ。開催概要「博物館で野外シネマ」開催日時:2018年9月21日(金)、22日(土) 19:00~(上映時間:120分程度)会場:東京国立博物館(上野公園)本館前※雨天時は中止(中止時は、当日朝 10:00 までにツイッター等で告知)住所:東京都台東区上野公園13-9料金:無料(ただし当日の入館料が必要)上映作品:『サマーウォーズ』 (2009年 監督:細田守)■トーハクオリジナルレジャーシート セット券価格:一般 1,000円(入館料620円を含む) 大学生 800円(入館料410円を含む)※セット券の販売は15:00~※レジャーシートは、会場内で500円で販売。※キャンパスメンバーズ加入校の学生は会場内販売所にて購入できる。
2018年07月07日「天野喜孝展 天馬」が、横浜・馬の博物館および府中・JRA競馬博物館にて開催される。期間はそれぞれ2018年4月21日(土)から6月24日(日)、5月12日(土)から6月24日(日)まで。天野喜孝は、妖艶で幻想的な絵柄で知られる日本を代表するアーティスト。半世紀に渡る活動の中で、人気ゲームシリーズ「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインや、イラスト、舞台美術、衣装デザインなどを手掛けており、幅広いジャンルで名作を生み出してきた。90年代後半以降は活躍の場を広げ、パリ、ニューヨークなど世界各都市で個展を開き、世界でも高い人気を誇っている。「天野喜孝展 天馬」の両会場では、ファンタジー小説の挿画として数多く描かれてきた騎馬をはじめ、ペガサスやユニコーン、ケンタウルスといった馬をモチーフに創造された幻獣、騎獣など"馬"をテーマにしたイラストが展開される。この個展のために描き下ろした新作・初公開作品合わせて30点以上を並べるほか、「ファイナルファンタジー」シリーズからも馬が登場する作品を展示する。なお、両博物館で展覧会を観覧、または馬の博物館で天野喜孝展図録を購入した人には、描き下ろし絵柄のオリジナルポストカードが数量限定でプレゼントされる。【詳細】「天野喜孝展 天馬」■第1会場 馬の博物館 第2・3展示室住所:神奈川県横浜市中区根岸台1-3 根岸競馬記念公苑会期:2018年4月21日(土)~6月24日(日) ※月曜休館、ただし4月30日(月)は開館。開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで。)入館料:大人200円、小中高校生30円、団体(20名以上)半額※毎週土曜日は小中高校生無料。障がい者手帳を持参者は無料(付き添いは半額)。■第2会場 JRA競馬博物館 2階 第3展示室住所:東京都府中市日吉町1-1 東京競馬場内会期:5月12日(土)~6月24日(日) ※月・火曜休館。開館時間:東京競馬開催日 10:00~17:00/その他の日 10:00~16:00入館料:無料(ただし東京競馬開催日は競馬場への入場料200円が必要。)■図録 600円(税込)仕様:A4横長版、総計68ページ取扱店舗:馬の博物館ミュージアムショップ、東京競馬場タフィーショップ(メモリアルスタンド店)、GateJ.新橋及び梅田、ターフィー通販クラブ※数量限定。※両博物館で展覧会を観覧、または馬の博物館で天野喜孝展図録を購入者を対象に、オリジナルポストカードをプレゼント。【問い合わせ】馬の博物館TEL:045-662-7581
2018年04月19日「別れ」を展示する、世界で唯一の博物館「別れの博物館あなたとわたしのお別れ展」が日本でついにスタート。展示物の一部をお見せしちゃいます。“別れ”にまつわるアイテムと物語。誰の心にもある切ない思い出が蘇る。大好きだった恋人と、あるいはそれまで一緒にいることが当たり前だった家族との、避けがたい別れ…。辛く、悲しい出来事にもかかわらず、その「思い出の品」を、処分できずに持っている人も少なくないのでは。そんなアイテムと、背景にある物語が展示されているのが、「別れの博物館」。創設者はクロアチア人の元カップルで、大切な思い出の品を心の奥底にしまい込むのではなく、お話とともに展示することを発案。展示品はすべて、一般の人から寄付されたもの。‘06年に始まり、多くの共感を得て、これまで世界29か国、45都市を巡回。今回、日本に初上陸!カエル(ブルーミントン、アメリカ)母親との別れにまつわる思い出の品。3歳の時に家を出ていってしまった母親からクリスマスにもらった、数少ないプレゼントの一つ。結婚アルバム 1999-2005年(リエカ、クロアチア)若かりし頃に結婚した夫とのアルバム。これを寄付した女性は子供が欲しかったのに、彼はそれを拒否。その後、浮気が疑われ破局…。創設者のオリンカ(右)と、ドラジェンは元カップル。二人の思い出の品をコンテナで展示したことから博物館がスタートした。アーツ千代田3331 メインギャラリー東京都千代田区外神田6-11-143月31日(土)~4月14日(土)11:00~21:00(入場は閉場30分前まで)会期中無休一般1300円ほか※『anan』2018年4月4日号より。文・保手濱奈美(by anan編集部)
2018年04月01日街コン公式サイト「街コンジャパン()が2018年3月31日(土)に「大規模×恋活イベント★ナイトミュージアムコン」を開催することが決定! ここでは、その魅力的なイベントの詳細を一足早くお届けします。 鉄道博物館()大人も楽しめる鉄道博物館を街コンの舞台に!今回の街コンの舞台は、なんと鉄道博物館(通称てっぱく)! 参加者は、特別に貸切られた館内を自由に回遊したり、今は走っていないレトロな車両とともに写真撮影をしたり、心躍る非日常体験ができます。また、希望に応じて、元JR職員のボランティアスタッフによるガイドツアーも堪能することができるそう。鉄道ファンはもちろん、美術館・博物館が好きな人にもオススメ! *写真はイメージです てっぱく館内全体を使った謎解きゲームで男女の距離が縮まる!?参加者は男女複数名でグループを組み、館内に隠された”てっぱくオリジナル謎解きゲーム”に挑戦。協力して一緒に謎解きをすることで、お互いの距離もぐんと縮まりそう! 前回は180名以上が参加。とっても盛り上がったそう! マッチングゲームで盛り上がりも最高潮!参加者全員で気になる異性に投票するマッチングゲームも行います。マッチングゲームで見事ペアになった2人には、次回のデートに使えるペアチケット等の豪華景品がプレゼント!※企画内容は変更になる可能性があります。 いかがでしたか?夜の鉄道博物館でワクワクするような素敵なイベントを楽しみたい人は、ぜひ足を運んでみて! 運命の出会いがあるかもしれませんよ! *イベント詳細大規模×恋活イベント★ナイトミュージアムコン開催日時:2018年3月31日(土)18時30分~20時30分開催場所:鉄道博物館 (埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47) 参加資格:20~39歳の独身男女参加費:男性8,600円(税込)/1名、女性2,300円(税込)/1名公式URL:主催:街コンジャパン(株式会社リンクバル) *会場までのアクセス方法鉄道博物館〒330-0852 埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47JR大宮駅よりニューシャトル 「鉄道博物館(大成)駅」下車 徒歩1分※酒類を提供するイベントのため、お車でのご来場はご遠慮ください。
2018年03月17日「博物館でお花見を」が、東京・上野公園の東京国立博物館で、2018年3月13日(火)から4月8日(日)まで開催される。桜を題材にした名作が集結「博物館でお花見を」では、東京国立博物館の展示室に桜をモチーフにした名品が勢揃い。狩野長信の国宝「花下遊楽図屏風」(部分)は、400年前の花見の様子を描いた作品。満開の桜の下で、陽気に宴を楽しむ人々の様子が描かれている。鳥居清長による江戸時代・18世紀の作品「飛鳥山花見」も、花見客と桜を描いている。8代将軍吉宗ゆかりの桜の名所、飛鳥山の賑やかな様子を色彩鮮やかに表現した作品だ。枝垂桜が肩にかかる模様が優美な友禅染の「振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様」も登場。山吹色と水色のコントラストが綺麗な一品だ。また、桜にちなんだ作品の鑑賞ガイドや、ギャラリートークなどのイベントも充実。ぬりえや桜の根付作りのワークショップ、音楽会やボランティアによるお茶会なども開催され、桜の季節を盛り上げる。約10種類の桜が咲く庭園を開放さらに、期間限定で約10種類の桜が咲く庭園を、前年開催時よりも長く開放する。作品鑑賞後にゆったりと花見をしながらくつろぐには最適のスポットだ。夜には桜をライトアップする演出もあり、春ならではの美しい風景を楽しむことができる。詳細「博物館でお花見を」期間:2018年3月13日(火)~4月8日(日)開館時間:9:30~17:00※金・土曜日は21:00まで、4月1日(日)・8日(日)は18:00まで※入館は閉館の30分前まで休館日:3月19日(月)観覧料:一般 620円(520円)/大学生 410円(310円)※()内は20名以上の団体料金※上記料金で「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展(~3月18日(日))も観覧可能※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料(入館時に年齢を証明するものを提示)※障がい者とその介護者1名は無料(入館時に障がい者手帳などを提示)※高校生以下および満18歳未満1名につき同伴者2名までは、団体料金で観覧可能■春の庭園開放日時:3月13日(火)~5月20日(日) 10:00~16:00※桜ライトアップ実施日は19:30まで桜ライトアップ日程:3月30日(金)、3月31日(土)、4月6日(金)、4月7日(土)■さくらカフェ期間:3月13日(火)~5月20日(日) 10:00~16:00※桜ライトアップ実施日は18:00まで※ラストオーダーは閉店15分前※悪天候により中止の場合あり■桜イベント例〈ボランティアによるアートスタジオ「桜の根付作り」〉※事前申込み制日時:3月24日(土) 13:30~15:30会場:本館地下みどりのライオン(教育普及スペース)定員:20名程度(応募者多数の場合は抽選) ※高校生以上対象参加費:無料(ただし、高校生を除く18歳以上70歳未満は当日の入館料が必要)申込締切:2月22日(木)必着※申込み方法詳細は公式ウェブサイトに記載〈ボランティアによる「応挙館桜茶会」〉※事前申込み制日時:3月25日(日) 11:00~12:00 / 13:00~14:00(各回とも同じ内容)会場:応挙館定員:各回15名(応募者多数の場合は抽選)参加費:500円(ただし高校生を除く18歳以上70歳未満は当日の入館料が必要)申込締切:2月22日(木)必着※悪天候の場合は中止する可能性あり※申込み方法詳細は公式ウェブサイトに記載
2018年02月17日上野・東京国立博物館が、新春イベント「博物館に初もうで」を2018年1月2日(火)から1月28日(日)まで開催する。「博物館に初もうで」では、2018年の干支にちなんで、"犬"をテーマにした作品特集の展示を開催。また、国宝・重要文化財の新春特別公開や吉祥模様の名品の展示など新年を思う存分に味わえるイベントとなってる。「博物館に初もうで 犬と迎える新年」2018年の干支である"犬"は、世界中でも最も古くから人に飼われていたといわれる。今日でも多くの人々に愛され、移り行く時代の中でも様々な民族に影響を与えてきた。2018年の干支にフォーカスを当てた特集「博物館に初もうで 犬と迎える新年」では、2つのテーマが用意され、犬と人との結びつきを作品を通して理解を深めることができる。「いぬのかたち」「いぬとくらす」テーマは、「いぬのかたち」と「いぬとくらす」。「いぬのかたち」では、古くから日本人に親しまれてきた愛くるしい子犬や、なかなかお目にかかれない異国犬の造形を展示する。「いぬとくらす」は、歴史の中で犬の文化史的な意義をテーマとした展示特集を行う。中国絵画の中では、人里離れた生活の中で犬は生涯の友として描かれ、浮世絵の中では、都市の雑踏の中で人々に寄添う存在として描かれる。国や文化によっても描写される姿や表情は多種多様だ。"犬派"ではなかった人でも、数々のかわいらしい作品に思わず心を奪われてしまうかもしれない。新春特別公開、「釈迦金棺出現図」が東京国立博物館へ「博物館に初もうで」では、新年の幕明けを記念し、京都国立博物館の国宝「釈迦金棺出現図」が東京国立博物館にやってくる。平安時代後期に描かれたこの作品は、群衆の中で説法をする釈迦を壮大に描いた神々しい作品。また、日本古筆の優品・国宝「古今和歌集(元永本) 下帖」や昨年重要文化財に指定となった「鳥獣戯画断簡」も併せて展示する。なかなか巡り合えない秀作の数々を、是非とも新年に拝みたいものだ。獅子舞と和太鼓で迎える新春「博物館に初もうで」では、作品の展示以外にも様々な催し物を開催。新年の鮮やかな生け花で彩られた本館前では、粋な和太鼓の音色と力強い獅子舞が飛び交う。芸術作品にふれたあとに、日本の伝統的な正月を堪能できるなんとも"ワンダフル"なイベントだ。【詳細】東京国立博物館 「博物館に初もうで」期間:2018年1月2日(火)~1月28日(日)開館時間:9:30~17:00※金・土曜日は21:00まで※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日、2017年12月26日(火)~2018年1月1日(月・祝)※1月8日(月・祝)は開館、1月9日(火)は休館。観覧料:一般620円(520円)/大学生410円(310円)※( )内は20名以上の団体料金。※本料金で「アラビアの道―サウジアラビア王国の至宝」展も閲覧可。特別展は別料金。※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料。身分証の提示必要。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などの提示必要。【主な作品】・国宝「釈迦金棺出現図」平安時代・11世紀 京都国立博物館蔵展示場所/期間:本館2室にて1月2日(火)~28日(日)・国宝「古今和歌集(元永本) 下帖」平安時代・12世紀 三井高大氏寄贈 東京国立博物館蔵展示場所/期間:本館3室にて1月2日(火)~14日(日)・重要文化財 「鳥獣戯画断簡」平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵展示場所/期間:本館3室にて1月2日(火)~2月4日(日)・獅子舞・和太鼓 スケジュール1月2日(火)11:00/13:30 和太鼓 湯島天神白梅太鼓 本館前12:40/15:10 獅子舞 葛西囃子中村社中 本館前1月3日(水)11:00/13:30 和太鼓 湯島天神白梅太鼓 本館前12:40/15:10 獅子舞 葛西囃子中村社中 本館前11:50/14:20 クラリネット・コンサート ジュリアンズ 平成館ラウンジ
2017年11月13日台東区東京国立博物館では9月22日(金)、23日(土・祝)に、移動映画館「キノ・イグルー」と共催で「博物館で野外シネマ」を開催する。今回の上映作品も併せて決定した。2014年に始まり、今年で4年目となる「博物館で野外シネマ」は、東京国立博物館に「まだ行ったことがない」「なかなか行く機会がない」という方に、映画を観ながら博物館の雰囲気を味わってもらうために企画された。2016年は10月13~14日の2日間の上映で、1万人を超える来場があり、1日当たりの動員数では、国内最大級の野外シネマともいわれている。今回の上映作品は、第16回ニューヨーク国際児童映画祭・長編大賞、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・優秀賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ている『ももへの手紙』(2012年、監督:沖浦啓之)。本作は豊かな自然とやさしい人々が生きる瀬戸内の小さな島で、主人公・ももと、彼女を訪れる不思議な妖怪たちとの交流を描いた家族の愛の物語だ。映画は、本館前に設置された巨大スクリーンに投影される。1,000席程度のイスを用意しているほか、持参したレジャーシートを芝生などに敷いて鑑賞することもできる。敷地内には屋台も出店し、フードやドリンクの販売を行うということで、映画と併せて楽しめる。「博物館で野外シネマ」は9月22日(金)、23日(土・祝)19時~東京国立博物館本館前にて開催。事前申込は不要。参加費は無料。ただし当日の入館料が必要。(text:cinemacafe.net)
2017年08月09日夏休み、どこに出かけるか迷っている人へ、強力にプッシュしたい一冊がある。三浦しをんさんが各地の博物館を探検したルポエッセイ『ぐるぐる♡博物館』だ。「学生の頃、国内をぶらぶら旅するのが好きだったんです。夜は居酒屋に行くとして、昼間することがない。美しい景色には興味がないし、美術館も芸術的素養がないので躊躇する。それで、その土地の博物館に行くことが多かったですね」今回訪れたのは、茅野市尖石縄文考古館や奇石博物館、めがねミュージアム、ボタンの博物館…等々10館。思えば小さい頃から博物館が好きだったという三浦さん。「今回思ったのは、博物館ってきれいなものだけでなく、“え、なぜこれを集めたんだろう”というものがたくさんある。それを集めて館まで作った人の息吹や、展示に工夫して伝えようとしている人たちの情熱が感じられるんですよね。自分はそこが好きなんだなと分かりました」博物館は、誰かの熱い思いを保管している場所でもあるのだ。「その人が生涯をかけた思いの結晶がいつか学問を進展させることがあるし、まったく世の役に立たなかったとしても、こうして時を経て見る者の胸を打つものなんですね」そしてその思いに励まされた様子。「石を集めるなんて変わった人もいるんだなと奇石博物館に行ったら、古代から石を集めた人がいたと知って驚くと同時に、心強く感じました。自分にも説明できないけれど譲れない好みはありますが、きっとこれまでの人類で自分と同じ趣味を持った人はいたんだろうと思うと、時空を超えて“お前は一人じゃない!”って言ってもらえた気がする(笑)」それにしても三浦さん、文章はもちろんインタビューも上手で、各館そのものの妙味や見どころ、そして案内役の学芸員さんの魅力を見事に引き出している。みなさんの静かな情熱の激しさといったら!「これまでは一人で展示を眺めていただけですが、学芸員の方に話を聞いたほうが、その博物館の魅力が具体的に感じられますね。ガイドツアーに参加するのもいいし、分からないことがあったら積極的に聞くといいんだなと気づきました」この夏お出かけできない人も、本書を読めば旅気分になれます。『ぐるぐる♡博物館』国立科学博物館、大牟田市石炭産業科学館、雲仙岳災害記念館などのほか、寄り道編として熱海秘宝館や日本製紙石巻工場なども探訪。実業之日本社1600円みうら・しをん1976年生まれ。‘00年『格闘する者に○』でデビュー。‘06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、‘12年『舟を編む』で本屋大賞、‘15年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞受賞。※『anan』2017年8月2日号より。写真・土佐麻理子(三浦さん)水野昭子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2017年07月26日教育熱心の京都に誕生した、漢字だらけの博物館日本で唯一の漢字をテーマにした博物館「漢字ミュージアム」。地域教育の礎として、全国でも先駆けて小学校を設立した地・京都にあります。そんな背景から、かつて中学校があった跡地に建設され、全国の小中学生たちが漢字を学ぶ場所として生まれ変わりました。小中学生やその家族、修学旅行生が多い中、京都を訪れる一般の観光客や外国人の姿も目立ちます。イベントやワークショップも積極的に開催しており、大阪大学の名誉教授である加地伸行先生の論語講座は2017年8月11日(祝)、9月15日(金)に開講予定。先着順となっているので、興味のある方はお早めにご予約ください。眺めるだけでもワクワクする展示が盛りだくさん施設内は「見て聴いて触れる」1階と、「遊び楽しみ学べる」2階で構成されています。遊びながら漢字を学び、関心を高める展示物の数はなんと20以上。ミュージアムに入るとまず目に入るのが、およそ5万個もの漢字で埋め尽くされた「漢字5万字タワー」。ゆっくりと眺めながら、好きな漢字や初めて目にする漢字を探すのも楽しそうです。お寿司屋さんでよく見かける湯のみの巨大モニュメントは、訪れた人の多くが記念写真を撮るシャッタースポットになっています。「楽旅」と書いてルトロン?! 創作漢字にチャレンジ漢字の成り立ちや知識を高めた後にぜひ挑戦して欲しいのが、漢字を作る体験コーナー。漢字を組み合わせて、自分だけの新しい漢字を作ってみましょう。自由な発想と遊び心がポイントです。ほかの人が作ったオリジナル漢字ともぜひ比較して楽しんでください。ほかにも四字熟語を使ったタッチパネル式のゲームや、クイズに挑戦する漢字回転すしなどがあります。子どもはもちろん、大人もつい夢中になってしまうかもしれません。勉強するイメージが強かった漢字が、ここまで楽しいものだったとは驚きです。見て触れて体験して、漢字の魅力を再発見できるでしょう。期待を裏切る面白さがある漢字ミュージアム。京都に訪れた際はぜひ遊びに行ってみてください。スポット情報スポット名:漢字ミュージアム住所:京都府京都市東山区祇園町南側551番地(京都市元弥栄中学校跡地)電話番号:TEL.075-757-8686 / FAX.075-531-0340
2017年07月17日雨天でも楽しめる! 博多の体験型博物館「ハクハク」九州の玄関口・JR博多駅のお隣、JR鹿児島本線と篠栗線が乗り入れる吉塚駅から、徒歩20分の場所にある「博多の食と文化の博物館 ハクハク」。福岡の老舗明太子ブランド「ふくや」が、かねてより明太子の製造工場として使用していた場所に、福岡の食と文化を継承するための博物館をオープンしました。博多の街で生まれて以降70年に渡って福岡県民に愛されてきた「ふくや」の明太子。その歴史や製造工程を学べる施設になっています。体験型の観光スポットが少ない福岡市内で、雨天でも楽しむことができる、大人気の新スポットです!世界にひとつの「my明太子」作りにチャレンジ!館内は「工場見学」「体験工房」「ショップ」「ミュージアム」「カフェ」の5つに分かれています。どれもとても気になるブースばかりですが、中でも人気なのが、明太子の製造過程を学べる「工場見学」と「体験工房」。博物館の2Fにある工場では、流通しているすべての明太子を製造していて、その量は年間なんと1,000t!ベテラン製造員さんが丁寧に明太子を作っていく工程を見学できます。見学通路には、辛子明太子にちなんでスパイスの香り比べクイズ、明太子の計量ゲームを体験できるコーナー、70年前の「ふくや」の店舗を再現したコーナーなど、楽しい仕掛けも盛りだくさんです。1Fには博多の食と文化の博物館のテーマの通り、博多の「祭」・「食」・「工芸」に触れられるミュージアムもあるので、「博多の文化」を心ゆくまで堪能できます。「体験工房」では“世界でひとつの「my明太子」作り(3本約100g 1,500円)”が体験できます。インストラクターの指導のもと、唐辛子やブラックペッパーなどをブレンドしながら、自分好みの明太子を作れるので、出来上がった明太子の味も格別です。予約制ですが、当日空きがあれば飛び込みも可能なので、ぜひぜひチャレンジしてみてください。明太子、明太子、明太子なカフェ&ショップコーナー♡見学や体験を終えると、やっぱり明太子が食べたくなるもの。館内にはカフェスペースもあり、お餅に明太マヨを包んだ「明太焼きもち(150円)」や3種類の明太子とごはんが楽しめる「ちょこっとごはん(200円)」など、ハクハクでしか味わえないメニューも。どれも明太子を贅沢に使ったものばかりなので、明太子好きにはたまりません。お腹が満たされたあとは、お土産コーナーへ。 ショップには100種類を超える明太子商品がラインナップされています。「ふくや」を代表する「めんツナかんかん」や「tubu tube」など、常温保存ができるものや日持ちするものもたくさんあるので、シーンに合わせたぴったりのお土産がきっと見つかるはず。ぜひハクハクで忘れらない思い出を作ってください。取材・文/ ワタナベユウミスポット情報スポット名:博多の食と文化の博物館 ハクハク住所:福岡県福岡市東区社領2-14-28電話番号:092-621-8989
2017年07月17日東京・池袋の古代オリエント博物館で7月29日(土)~9月10日(日)の期間中、夏の特別展「魅惑のランプ―古代地中海からヨーロッパ、アジアまで―」が開催されます。貴重なランプ展示のほか、ナイトミュージアムやワークショップも実施予定。子どもから大人まで楽しめる展示内容、イベントをご紹介します。「魅惑のランプ―古代地中海からヨーロッパ、アジアまで―」の見どころ特別展では、世界各地のさまざまな種類のランプが紹介されます。火を使用していた古代からランプに至る変遷、古代ギリシアやエジプト、近現代の南アジアとヨーロッパのランプも展示。ランプの歴史をたどります。もちろん日本のランプ、明かりも見られますよ。目玉は、ローマ時代のシリア、パルミラ遺跡の墓の復元した展示「古代の墓室をのぞいてみよう」です。光を遮断した墓の中で灯す炎の明るさを再現、体感しましょう。イベントに参加してもっとランプに詳しくなろう●夏休み製作教室「自分のランプをつくってみよう!」粘土を使い、LEDライトを灯すランプを作りましょう。陶芸教室の講師が教えてくれるから、だれでも楽しく作れます。先着50名、事前申込をお忘れなく。開催日時:8月 5日(土)13:30~15:00会場:サンシャインシティ 文化会館ビル7階会議室 710室料金:1,000円(材料費・焼成燃料費込、送料別)※古代オリエント博物館とは別会場のため入館料は不要。※事前申込(先着50名):●夏休み製作教室「エジプトの護符つくり」エジプトの護符をオーブン粘土で再現!技法は古代と同じ「型作り」です。事前申込不要なので、気軽に参加しましょう。開催日時:8月1日(火)〜9月3日(日)13:30~ ※16:00受付終了会場:古代オリエント博物館料金:100円※別途入館料が必要。●子ども向けワークショップ「ワークブック制作」ワークショップ「夏休みの宿題はおまかせ!古代オリエントをたのしむワークブックを完成させよう!」は、展示内容を見ながらワークブックを制作します。参加すると24ページオールカラーのワークブックがもらえますよ。夏休みの自由研究にピッタリです。事前申込制、先着30名なので早めのお申込をおすすめします。開催日時:8月19日(土)14:00〜16:00会場:古代オリエント博物館参加費:無料※別途入館料が必要。※事前申込(先着30名)●講演会「魅惑のランプ(1):死者を送った古代のランプ」シリアの古代の墓から出土したランプを例に、津村 眞輝子氏(古代オリエント博物館研究員)が「シリア、ユーフラテス川流域の墓におさめられたランプ」、西藤 清秀氏が(奈良県立橿原考古学研究所技術アドバイザー)「パルミラの墓にみるランプと死者について」の講演をおこないます。開催日時:8月11日(金)13:30~15:30会場:サンシャインシティ 文化会館ビル5階会議室 502室料金:500円※友の会の方及び博物館入館チケットの半券を提示すれば無料。※古代オリエント博物館とは別会場のため入館料は不要。●講演会「魅惑のランプ(2):会期終了間近!見どころトーク」特別展の会期終盤に、3人の講師が改めて見どころを解説。すでに観賞した人も、これから観賞する人も要チェックです。開催日時:8月26日(土)13:30~15:30講師:下釜和也氏、津村眞輝子氏(古代オリエント博物館)、竹田麻衣子氏(横浜ユーラシア文化館)会場:サンシャインシティ文化会館ビル5階会議室 710室料金:500円※友の会の方及び博物館入館チケットの半券を提示すれば無料。※古代オリエント博物館とは別会場のため入館料は不要。●ナイトミュージアム通常17:00の閉館を20:00まで延長(入館は19:30まで)。19:00から約40分のギャラリーツアーをおこないます。夜の博物館で、いつもとは違う雰囲気を味わいましょう。日時:8月9日(水)、8月24日(木)19:00~20:00ランプの温かな光、幻想的な明かりに癒されること間違いなし。ぜひお出かけください。開催概要「魅惑のランプ―古代地中海からヨーロッパ、アジアまで―」開催期間:2017年7月29日(土)~9月10日(日)時間:10:00~17:00 ※最終入場は終了30分前会場:古代オリエント博物館(東京都豊島区東池袋3-1サンシャインシティ文化会館ビル7階)入館料:一般 900円、大学・高校生 600円、中・小学生 400円TEL:03-3989-3491URL:
2017年07月05日時間にして15,000年、距離は南北4,000キロ、標高差は4,500メートルに及ぶアンデス文明。この巨大で複雑な文明の全体像は、ほとんど知られていません。この地域の文化の魅力と個性を紹介してきた「TBSアンデス・プロジェクト」の集大成ともいえる展覧会が、10月21日(土)より国立科学博物館にて開催されます。アンデス・プロジェクトの集大成アンデス文明は、南米大陸太平洋岸の南北4000キロ、標高差4500メートルに及ぶ広大な地域に展開し、16世紀のインカ帝国滅亡によって終わりを告げた巨大文明です。この地域では15000年のあいだ、ナスカやモチェ、ティワナクなど多種多様な文化が盛衰を繰りかえしてきました。これらの文化の魅力と個性を紹介してきたのが、「TBSアンデス・プロジェクト」。1994年に開催された「黄金の都シカン発掘展」を皮切りに、2012年の「インカ帝国展―マチュピチュ『発見』100年」まで、開催された展覧会は5回、動員数は実に400万人以上という一大プロジェクトです。その集大成ともいえるのが、今回の「古代アンデス文明展」です。いくつもの文化が連なり、影響を与えあうなかで育まれた神話や儀礼、神殿やピラミッドを作りあげた技術、厳しくも多彩な自然環境に適応した生活様式などが、およそ200点の貴重な資料によって明らかにされます。●7つの展示構成今回の展覧会は、アンデス文明の全容を時系列的に俯瞰するように構成されています。順にご紹介しましょう。●序章 アンデスへの人類到達(紀元前13000年~前3000年頃)アンデス特有の環境に、いつ、どのようにして人類は到達したのか?アンデスに人が定住するまでの長く複雑な過程をたどりつつ、アンデス地域のさまざまな環境を紹介するコーナーです。●第1章 アンデスの神殿と宗教の始まりカラル文化(紀元前3000年頃~前2000年頃)ペルーの首都リマの北200キロほどの、砂漠地帯にあるカラル遺跡。定住生活が始まった痕跡が発見されたカラル遺跡は、本当にアンデス文明の起源なのでしょうか?アンデスでいつ、どのような神殿が建造されたのか、どのような宗教だったのかを紹介します。●第2章 複雑な社会の始まりチャビン文化(紀元前1300年~前500年頃)《差し込み用の突起付きの石の頭》 チャビン文化(紀元前1300年頃から前500年頃)ペルー文化省・国立チャビン博物館所蔵《首の切断をした人身御供を描いた鐙型注口土器》 チャビン文化(紀元前1300年頃から前500年頃)ペルー文化省・国立チャビン博物館所蔵石造りの壮大な建造物で知られる古代アンデス文明の片鱗が垣間見えるチャビン文化。この頃、地域ごとに独特の宗教観が芽生え、社会の統一が始まりました。このコーナーでは、広範囲に影響を及ぼしたチャビン文化の宗教観や社会構造を紹介します。●第3章 さまざまな地方文化の始まりナスカ文化(紀元前200年頃~紀元650年頃)モチェ文化(紀元200年頃~750/800年頃)《リャマが描かれた土器》 ナスカ文化(紀元前200年頃から紀元650年頃)ディダクティコアントニーニ博物館所蔵《黄金製の神像》 モチェ文化(紀元200年頃から750/800年頃)ペルー文化省・国立博物館所蔵同時代に異なる地域で花開いたふたつの文化を紹介します。文字が発明されなかったアンデス文明では、土器の意匠が意思疎通のツールとなったと言われています。モチェ文化では、人々は土器を通して「神々、「死者」、「自然」、「人間」の4つの世界観を共有していました。また地上絵で知られるナスカ文化では、社会構造が変化するほどの急激な環境変化が起こったことがわかっています。●第4章 地域を超えた政治システムの始まり ティワナク文化(紀元500年頃~1100年頃)ワリ文化(紀元650年頃~1000年頃)シカン文化(紀元800年頃~1375年頃)《リャマをかたどった土器》 ワリ文化(紀元650年頃から1000年頃)ペルー文化省・国立考古学人類学歴史学博物館所蔵《複雑な意匠の上衣(チュニック)》 ワリ文化(紀元650年頃から1000年頃)ペルー文化省・国立考古学人類学歴史学博物館所蔵《金の合金製のシカン神の仮面》 シカン文化(紀元800年頃から1375年頃)ペルー文化省・国立シカン博物館所蔵《金の胸飾り(一部)》 シカン文化(紀元800年頃から1375年頃)ペルー文化省・国立ブリューニング考古学博物館所蔵高度な石造建築技術を持つティワナク文化、インカ道を築きはじめたワリ文化、高い金属加工技術を持ち黄金の装飾品を生みだしたシカン文化という、インカ帝国の礎となった重要な文化を紹介します。●第5章 最後の帝国-チム-王国とインカ帝国チムー王国(紀元1100年頃~1470年頃)インカ帝国(紀元15世紀早期~1572年頃)アンデス文明の最後を飾った二大勢力、チムー王国とインカ帝国の覇権争いと、アンデス地域に南北4000キロに及ぶ大帝国を築きながら、わずか168名のスペイン人に滅ぼされたインカ帝国の実像を紹介します。●第6章 身体から見たアンデス文明《チリバヤ文化のミイラとその副葬品(男性幼児)》 チリバヤ文化(紀元900年頃から1440年頃)ペルー文化省・ミイラ研究所・チリバヤ博物館所蔵古代アンデス文明には、旧大陸には見られないミイラの文化が育ちました。インカの王は死後ミイラとなり、家臣にかしずかれながら生活したのです。にわかには理解できない風習ですが、その起源や発展の様子を眺めると、人間の本質が見えてきます。ここでは、身体にほどこされた様々な加工を概観し、アンデスの死生観を考えます。●アンデス文明をめぐる10の謎砂漠が広がる海岸地帯から人が住める限界の高地までという多様な環境下で、アンデスの人々は独自の文化を築いていきました。この展覧会では、アンデスに人類が到達した先史時代からスペイン人によるインカ帝国制服までの15000年間に生まれた9の文化の盛衰を一望し、アンデス文明に共通する普遍的な性格、そして各文化に固有の特徴を考察、その本質を描きだします。●謎1 中南米原産の野菜が世界の料理を変えた?16世紀以前、朝鮮料理は辛くなく、イタリア料理にトマトは使われていませんでした。ジャガイモは荒れた土地、寒冷な土地でも容易に育つため、ドイツをはじめ北ヨーロッパでは準主食のような扱いになりました。●謎2 アンデス文明はなぜ「石の文明」と言われるのか?アンデス文明は、山と海の文化に大別されます。海岸地帯では日干しレンガが使われますが、山の文化では石造りの巨大建造物が目立ちます。チャピン、ティワナク、ワリなど、インカ以前の山の文化から「石の文明」の本質を探ります。●謎3 地上絵は何のために描かれたのか?地上絵が描かれた目的は、解けない謎とされてきました。しかし近年、「地上絵=水の儀礼の祭祀場」が、有力な仮説となっています。降水量が極端に少ないペルー南海岸。水を得ることは人々にとって死活問題でした。●謎4 車輪の謎 土器の謎アンデス文明には、運搬用の車輪も陶芸の「ろくろ」のような仕組みも存在しませんでした。ろくろのないアンデスでは手びねり型を使って土器を制作したため、独創的な象形壺が生まれました。リアルな人物の顔を象った壺は、ポートレイトの一種として使用された例かもしれません。●謎5 インカ帝国を準備したワリ文化?日本ではあまり知られてこなかったワリ文化。アンデネスと呼ばれる巨大段々畑、カパックニャンと呼ばれる道路網などを使い、インカ帝国のモデルになっただろうワリ文化の特徴を、詳しく紹介します。●謎6 黄金文化を生みだしたアンデス文明《金の胸飾り(一部)》 シカン文化(紀元800年頃から1375年頃)ペルー文化省・国立ブリューニング考古学博物館所蔵永遠の生命の象徴として重んじられた黄金。アンデスの黄金加工技術には、目を見張るものがあります。スペイン人はそんなアンデスの黄金の美術品を略奪し、鋳つぶして本国に持ち帰ったのでした。●謎7 貨幣も市場もない文明?スペインの植民地になるまで、アンデスには貨幣や市場がありませんでした。そんな市場がない社会で、人々は必要なものを得るために工夫を凝らし、大規模な自給自足経済を営んでいました。●謎8 文字のない文化のなか、人々はどのように情報を記録したのか?《キープ》 インカ帝国(起源15世紀早期から1572年)ペルー文化省・ミイラ研究所・レイメバンバ博物館所蔵インカの記録技術でもっとも洗練されているのは、紐に結び目をつくるキープという方法でした。インカ王室の書記官は、キープの記録と読み取りを覚えるためにクスコの学校で3年間の訓練を受けたのだとか。キープは現在でも完全に解読されておらず、謎を残したままです。●謎9 アンデスの人々は「世界」をどのようにとらえていたのか?多彩な芸術作品を遺したモチェ文化の土器を見ると、人々は「人間」、「自然」、「死者」、「神々」という4つの世界を認識していたと考えられます。モチェの人々は死者と密接な交流を持っていたようで、死生観が垣間見える多数の土器を遺しています。●謎10 ミイラはなぜ作られたのか?《チリバヤ文化のミイラとその副葬品(女性幼児)》 チリバヤ文化(紀元900年頃から1440年頃)ペルー文化省・ミイラ研究所・チリバヤ博物館所蔵アンデスの海岸地帯では、エジプトより早い時期からミイラの加工がおこなわれていました。ミイラとなった人々は、ある文化ではコミュニティの一員として扱われ、別の文化では先祖崇拝の対象となりました。加工の方法にもバリエーションがあり、ミイラづくりの伝統にさまざまな要素が加わって発展したことがわかっています。●TBSアンデス・プロジェクト最終章1994年開催の「黄金の都シカン発掘展」から23年。集大成となる今回の展示会では、アンデス文明を代表する9の文化を一望することができます。未だ解明されていない謎も多い巨大な文明をめぐる、遙かなる時空の旅に出発しましょう!展覧会概要展覧会名:古代アンデス文明展会期:2017年10月21日(土)~2018年2月18日(日)会場;国立科学博物館所在地:東京都台東区上野公園7-20観覧料:一般・大学生 1,600円(1,400円)、小・中・高校生 600円(500円)、金曜土曜限定ペア得ナイト券(17時~20時) 2,000円※お得な早割ペア得チケット2,500円7月31日(月)まで発売中公式サイト:
2017年06月28日新しい“べっぴん”に出会える「神戸別品博覧会」「神戸別品博覧会」は、神戸で生まれたブランドや神戸を愛するクリエーターが集まって、神戸をもっとにぎやかにするために開催されました。「別品」とは“普通とは違う特別な品”のこと。飲食物から服や靴、雑貨まで、さまざまなジャンルの“べっぴん”コラボ商品を展示、販売しています。また、神戸で生まれたブランドや商品の歴史を感じられる展示もされており、商品だけでなく神戸の歴史も身近に感じられます。神戸オリジナル! 「神戸ワイン べっぴん 白」神戸オリジナルのワイン、「神戸ワイン べっぴん 白」(864円)。爽快感のある辛口のワインで、神戸産のぶどうを100%使用しています。独特の酸味とトロピカルフルーツの香りを感じられ、すっきりとした後味が特徴で、白身魚によく合います。お酒好きの方へのお土産や、お料理好きな方へのお土産にピッタリ! 神戸へ旅行に訪れるのなら、「神戸ワイン」は外せません。ユーハイム×中塚翠涛コラボ「バームクーヘン」有名洋菓子店のユーハイムが書家の中塚翠涛さんとコラボした、ここでしか出会えない「バームクーヘン」(2,160円)。中塚翠涛さんの躍動感ある書をあしらったパッケージは、飾っておきたくなるオシャレなデザインです。上品でしつこくない甘さが特徴のバームクーヘンは、お茶請けやお友達へのお土産にピッタリの商品です。初体験の風味! 鈴木薄荷×有田真一コラボ「薄荷珈琲」初めての風味を体験できる「薄荷珈琲」(2,700円)。薄荷と珈琲のコラボは、今までになかった新しい珈琲と出会うことができます。濃厚な珈琲の旨味の後には、薄荷の独特なメントールの風味が。珈琲とは思えない初めての余韻が心地良く、ついつい飲み過ぎてしまうかもしれません。希釈用の「薄荷珈琲」はミルクで割って飲むのがオススメ。混ぜ合わせるだけで、簡単にカフェオレが楽しめます。ホットとアイスでは違った美味しさを味わうことができるので、季節に関係なくお土産として喜ばれるでしょう。「神戸別品博覧会」でさまざまな商品を手に取り、自分だけの“べっぴん”を見つけてみてはいかがでしょうか? 神戸愛を感じられるお土産を買うのなら、べっぴん土産は外せません!イベント情報イベント名:神戸別品博覧会催行期間:2016年10月05日 〜 2017年05月07日住所:兵庫県神戸市中央区三宮町2丁目11-3電話番号:一般財団法人 神戸国際観光コンベンション協会 078-303-1010
2017年04月24日