映画「しあわせのパン」で夫婦を演じた原田知世と大泉洋。地元・北海道出身の大泉をして「おとぎ話のような景色だった」と言わしめた洞爺湖のほとりの街・月浦を舞台に展開する、優しい物語を通じ彼らが考えた“しあわせ”とは?2人に話を聞いた。その他の写真夏、秋、冬そして春、りえさん(原田)と水縞くん(大泉)の夫婦が営むパンカフェの元を訪れる客たちの人間模様が綴られる本作。印象的なのは、人々の交流を描きながらも登場人物たちの言葉数が決して多くない点。大泉は「僕の役にしては本当にセリフが少ない」と笑いつつ「幸せだけど心にどこか陰を持つ奥さんが時折見せる不安な表情に自身も不安になる夫の役でしたので、多くを語らずただ一緒に居続けることや眼差しで愛情を伝えたかった」と振り返る。原田も「月浦の自然や水縞くんの愛情に触れ、カフェを訪れるお客さんに自らを重ねたりしながら彼女は少しずつ心を開いていく。セリフにない微妙な変化、春に向かってどう変わっていくのかを静かに演じたかった」と静けさの中で表現された思いを語る。四季折々、何かを心に抱えた客がやってくるが、強く心に迫るのが、かつて訪れた月浦を真冬に再訪する老夫婦(中村嘉葎雄・渡辺美佐子)の物語。歳を重ねるということや誰にもいずれ訪れる大切な人との別れについて考えさせられる。原田は「夫婦というのは元は他人同士だけど、そこから相手と向き合って見えてくることもあり、積み重ねていくことで2人の足跡を作っていくもの。2人を見て、水縞くんとりえも自分たちの遠い先が見えてきたのかなと演じながら感じていました」と感慨深げに語る。「10代で月浦の風景を見てもそこまで感動はないかもしれないけど、年を取りいろんなものが見えてくるから分かることってあると思う」と大泉。自らを振り返り「気持ち的には大学生のまま止まってるんですけど(笑)、歳を取るごとにいろんなことを感じていきたい。うちの両親は2人ですごく楽しそうにゴルフ行くんです。僕も奥さんと2人でゴルフに行けたらいいですね」と思いをはせる。改めてしあわせとは何か?大泉は「幸せかどうか決めるのは自分。僕はいまの自分、いまの決断に間違いはないと思うようにしてるし、最終的に幸せが待ってると信じてる。たとえ間違いでも、必要な間違いだったと思えるし、つらいことも必要なことだったと思える」と語り、さらに「幸せに生きたいと思うことは、一緒に生きている人を幸せにすることでもあると思う」と言葉に力を込める。そんな“夫”の言葉に原田は頷き、やさしい笑みを浮かべて言葉をつなげる。「映画でも2人がお客さんを見守る中で、彼らにも幸せが返ってくる。相手を思いやり、分け合うことでより幸せになったり幸せをもらえたりするんだなというのを感じました」。『しあわせのパン』北海道先行公開中1月28日(土)全国ロードショー※取材・文・写真:黒豆直樹
2012年01月25日原田知世と大泉洋が夫婦役を演じる新作『しあわせのパン』の完成披露試写会が23日(水)に、本作の舞台となる北海道で行なわれ、ふたりと三島有紀子監督が登壇した。その他の写真『しあわせのパン』は、北海道を舞台に洞爺湖(とうやこ)のほとりにある小さなまちで、宿泊設備を備えたパンカフェを営む夫婦の日々や、そこを訪れる人たちを描いた人間ドラマ。昨年の9月と今年の1月に、月景色が美しいことで知られるまち“月浦”でオール北海道ロケに臨んだ。満員となった客席からの大きな歓声に迎えられた原田は「いまは今日の北海道の青空のような気分です」とニッコリ。「撮影で徹夜して大変でも、どんどん表情をかえる月浦を見ているだけでいろんな栄養をもらえて癒されました。すごく和やかで、表情も東京にいるときとは全然違っていました」と撮影を振り返った。本作では「寡黙で、優しいダンナ様を演じた」という北海道出身の大泉は「『探偵はBARにいる』に続き、北海道でロケをした映画が公開になり、本当にうれしい。公開前になると、うっとうしいくらい宣伝したくなるタイプなんで、それがちょっと大変」と語り、「セリフの少ない役でしたが、不思議とパンをこねているだけでいろいろなものが伝わってくるような作品です。観ているみなさんの想像とか“いい余白”のある映画」とコメントした。当日は、サプライズ演出で北海道の素材を使った特製“しあわせのパン”が目の前に運ばれ、ふたりとも大興奮。大泉は「みなさまの口コミで映画が好評になった暁には、ぜひシリーズ化ということで。まずは『しあわせのパンツ(2)』という、パンもパンツも分け合う、そういう夫婦の物語をぜひ!」と早くも続編製作を希望し、場内をわかせた。『しあわせのパン』2012年1月21日(土)北海道先行、1月28日(土)全国ロードショー
2011年11月24日北海道を舞台にした原田知世&大泉洋主演の映画『しあわせのパン』が札幌パルコとのコラボレーションを展開。札幌パルコの冬の宣伝キャンペーンとして、原田さんと大泉さんのビジュアルが札幌の中心部をジャックすることが明らかになった。東京から北海道へと移り住み、洞爺湖のほとりでカフェを始めたりえさんと水縞くんの夫婦。様々な事情や思いを抱えてこのカフェを訪れた客たちが、水縞くんが作るパンとりえさんの淹れるコーヒーと料理、そして美しい自然に癒され、心を再生させていくさまが優しく描き出される。2012年にデビュー30周年を迎える原田さんと舞台である北海道出身の大泉さんを主演に迎えた本作。メガホンを握るのはNHKで数々のドキュメンタリー作品を手がけ、本作が長編映画初監督となる三島有紀子。主題歌にもなっている矢野顕子と忌野清志郎が歌う「ひとつだけ」にインスパイアされる形で三島監督自ら脚本を書き下ろし、オール北海道ロケに臨んだ。大泉さんにとっては『探偵はBARにいる』に続いての北海道を舞台にした主演映画で、来年1月の公開に向けて地元での期待が高まっているが、ご当地の札幌パルコとのタッグは大きな話題を呼びそう。「HEARTFUL WINTER」をテーマにした今回のキャンペーン。公開されたポスターでは、1本の長いマフラーに原田さんと大泉さんが一緒にくるまり笑顔を見せており、頭上にはパンで作った大きなハートが。冬を楽しんでいるような2人の姿からは映画そのままの温かいムードと、人と人の結びつきの大切さが伝わってくる。こちらの広告は、11月23日(水)の札幌PARCO5Fのニューオープンに合わせて、札幌駅から大通りにかけて各所に掲出される予定。2人のほっこりとした笑顔が札幌の街を優しくジャック!『しあわせのパン』は2012年1月21日(土)より北海道先行公開、1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開■関連記事:原田知世×大泉洋主演『しあわせのパン』北海道先行で全国公開決定!
2011年11月10日小林聡美、加瀬亮、原田知世。この3人の俳優に共通するのは、なぜかほっとする、なぜか親しみやすい、心の隙間を埋めてくれるような人間力──。そんな魅力的な3人が集まった『東京オアシス』もまた、悩める現代人の背中をそっと押してくれるような、一歩踏み出す手助けをしてくれるような、温かな映画だ。『かもめ食堂』『めがね』『プール』『マザーウォーター』に続いての主演となる小林さん、『めがね』以降の常連キャストである加瀬さん、今回が初参加となる原田さんに、『東京オアシス』がなぜ温かい映画なのかを語ってもらった。──小林さんが主演されてきた過去4作は、シリーズではないものの、人生を豊かにする、気持ちを温かにする、そんなパワーを持った作品ですよね。まず、それぞれが演じたトウコ、ナガノ、キクチというキャラクターについて、台本から感じ取った印象を聞かせてください。小林:私の演じたトウコは女優なんですが、映画の中で劇中劇をするというわけではなく、たまたま職業が女優だったという設定。ひとりの人間として描かれています。仕事に行き詰まって、周りの考え方と自分の考え方が噛み合わず、思い詰めてしまう、とても真面目な女性。で、仕事場から逃げ出してしまうんですね。一見、不真面目そうだけれど、実は正直で嘘をつけない性格だと思って演じていました。原田:キクチという女性も真面目な女性だと思うんですよね。周りからは順調にいっているように思われているけれど、自分のなかで疑問が生まれてしまったことで立ち止まって、(再び)歩き出すまですべてを止めてしまうんです。そして、トウコさんとの再会によって背中をふっと押してもらったような女性です。個人的にこれまでの作品を観ていましたので、オファーをもらったときは純粋に嬉しかったというか。過去4作の映画を観て感じていた空気感は、今回の作品にもありましたね。加瀬:僕の演じたナガノという青年は、特に買いたいものもないのにコンビニで買い物をして、アイスを食べても美味しくなくて…という、心が止まっているというか、この先どうしていいのか分からず、いつの間にか出口に出られなくなってしまったような人です。──それぞれが大なり小なり悩みを抱えていて、トウコと出会うことで、彼女も彼女と出会うナガノもキクチも変化を迎えるわけですよね。人は出会いによって様々なことに気づくものなんだと、観ている側も一歩を踏み出したくなりました。映画に絡めて、自分はこんな出会いで変わったという経験談を聞かせていただけたらと。加瀬:仕事がそういう出会いの場になっているような気がします。たとえば、昨年の『アウトレイジ』や『海炭市叙景』など、自分が予想もしなかった役を演じさせていただいたことで、思ってもいない道が拓けています。小林:そうよね、私たちの仕事って毎回が出会いのようなものだと思う。作品を通しての人との出会いはもちろん、役との出会いもあるし。いただいた役に対して自分は何ができるのか、どこまでできるのかとか。今回の映画で気づいたことは──自分の大切な人とちゃんと向き合って話をする、そういう機会って大事なんだなと思ったんですよね。友だち同士みんなで賑やかに楽しい時間を過ごすのももちろん楽しいけれど、大切な人が本当はどういう気持ちでいるのかを知ったりすることも大切。原田:私もそれはなんとなく思っていたことで…。誰かと向き合って話をしているうちに、自分の本当の気持ちが見えてきて、気持ちの整理がつくことってありますよね。相手を通して自分を探せるというか。今回演じたキクチという女性は、まさにその瞬間が描かれているんです。トウコさんと出会ったことで、自分自身で気づき始めていたことに気づく。だから共感する部分もありました。ものすごく長いセリフでしたけど(苦笑)。──たしかに、映画館でのトウコとキクチの会話は、ものすごくセリフが多かったですよね。原田:しかも台本9ページ分をほぼ1カットで撮影しているんです。加瀬:僕だったら、あんなに長いシーン、放棄します(笑)。原田:私もあんなに長いセリフのある映画だと思っていなかったんです。これまでの作品は、どちらかというと間とか空気感のある映画だと思っていたので(笑)。でも、聡美さんとは初共演だったけれど、撮影自体は1日しかご一緒していないのに、もっと長く一緒にいたような、グッと近くにいたような、それがとても嬉しかったんですよね。(人との関わり方は)長さではなく、深さなんだなと、とても濃密で貴重な経験でした。小林:あのシーンは、ほぼ原田さんのセリフなんですが、共演相手が長台詞のときは、こっちが間違えられない! って、緊張するんです(笑)。ただ、原田さん的には大変なシーンだけれど、ふっと楽になれるシーンでもあって、周りの人を感じないような雰囲気に包まれていたなと。原田:あの長台詞を乗り越えられたことで、自分自身も一歩進めた気がします。「できた!」っていう達成感がありましたね。それから、トウコさんと聡美さんが重なる部分もあったんです。きっと私自身も聡美さんにああいう話ができるんじゃないかなって。お芝居ではあるんですが、聡美さんが話している言葉が自分の中にスッと入ってきた。その感覚はこのシーンを作るうえで重要だったと思っています。加瀬:僕は自分のパートが終わった時点で、後の2つのエピソードは気楽に観ていたんですけど(笑)、ナガノが見ていたトウコと、キクチが見ているトウコの顔(表情)が全然ちがうのには驚きました。重いものを抱えていたトウコが…ああ、よかったなと。キクチさんのシーンでは、もたい(まさこ)さんが出てきて、笑っちゃったり。それにしてもあの役、ずるい(笑)。小林:そうそう、私も次はああいう役をやりたい!──ああいうポジションの小林さんも観てみたいです(笑)。最後に、なぜ、この映画のタイトルは『東京オアシス』なのか?という問いについてのそれぞれの見解を聞きたいです。加瀬:東京に住んでいる人はみんな砂漠を抱えていて、マイナス×マイナス=プラスというか、悩みを話して×悩みを話して=一歩進んでいるのかなと思います。オアシスというのはマイナスからできているっていう皮肉なんでしょうか(笑)。小林:哲学っぽいけど加瀬くんらしい(笑)。私は、(自分たちが生きていく場所がオアシスであってほしいという)決意なのかもしれなって思うんですよね。東京で生きていく人たちそれぞれのオアシスって何だ?っていう問いかけでもあるのかなと。原田:“東京”と“オアシス”、一度聞いたら忘れられない組み合わせではありますよね。聡美さんと同じで、映画を観て、自分のオアシスって何だろうな?って、そんなふうに考えるきっかけになってもらえたら嬉しいです。(photo:Shinya Namiki/text:Rie Shintani)■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画マザーウォーター 2010年10月30日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010パセリ商会プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会めがね 2007年9月22日よりテアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマほか全国にて公開© めがね商会■関連記事:小林聡美、加瀬亮と4回目の共演で「夫婦漫才ができそう」小林聡美、加瀬亮らが静かに優しく語る『東京オアシス』予告編が解禁『東京オアシス』撮影クランクアップ3つのエピソードが生み出す、3つの空気感『めがね』チーム新作『東京オアシス』飼育係の物語を公式サイトで展開『かもめ食堂』チームの新作が始動!小林聡美、加瀬亮らが撮影を前に心境を告白
2011年10月20日映画『DOG×POLICE 純白の絆』が10月1日(土)に公開を迎え、主演の市原隼人、戸田恵梨香、時任三郎、村上淳、カンニング竹山、阿部進之介、七高剛監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。人一倍強い正義感を持つ若き熱血警察官・勇作と、劣性遺伝のため警備犬への道を閉ざされていた犬・シロの絆を描いた本作。「この映画が家族の会話のきっかけになれば」と挨拶した市原さんは、シロが登場すると「愛し合ってます!」とデレデレに。「犬は一番の表現者。人間は変な逡巡をしてしまうときがあるけれど、犬は会いたかったら『会いたい!』、寂しかったら『寂しい』、嫌だったら『イヤ!』と体全体で表現するので、『これでいいんだよな。人間ももともとはそうだったんだよな』と勉強になりました」と、ストレートに気持ちをぶつけることの大切さを語った。そんな市原さんとシロのコンビネーションを、七高監督は「炎のシーンの撮影はシロも怖がっていたけど、市原くんとの絆が出来上がっていたので撮影できました。あの絆がなければ成立しなかった」と絶賛。「絆の大切さを少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいです」と語った。一方、紅一点の水野夏希を演じた戸田さんは「彼女は男女の肉体的ハンデがあっても、努力で認められた人。映画を通して、一人でも多くの女性に勇気やパワーを感じてもらいたいです」と、ニッコリ。「無口キャラで売っている」という時任さんは、「面白いと思ったら、ツイッターや、ブログや、Facebookを通じて伝えて」とアピールして笑いを誘った。また、村上さんは満員の観客がいる光景を眺めて「映画館にワアーっと人がいると最高ですね!」とご満悦。竹山さんが「ザキヤマや有吉にまためちゃくちゃ言われるけど、初日にお客さんが入っているのを見る瞬間がいつも幸せ」と喜ぶと、阿部さんは「みなさんのお顔を見ると、楽しんでいただけた様子」と、手ごたえを語った。さらにこの日は、地方のキャンペーンなども一緒に回ったシロを労うため、市原さんと戸田さんが前日に作った犬用のケーキが登場。「肉球がいいね」「シロと似ているね」と、時任さんたちにも好評で、喜んだ戸田さんが竹山さんに「食べたいですか?」と無茶ぶりする一幕も。そんな中、さつまいもなどから作られているため、人間も食べられるとの解説があると、客席からは「竹山〜!」の声があがり、「本当に食べれるの?大丈夫?」といぶかしがりながらも竹山さんが試食。しかし、砂糖や塩を一切使っていないケーキは「マズイっ!」と一刀両断されてしまい、続けて食べた市原さんも「味が薄いっすね」と目を白黒。それでも、夢中になってケーキを食べ続けるシロの姿を見て「気持ちが入っているのでおいしかったです」と笑顔を見せ、「いきなりですけど、人生楽しんでほしい。楽しいことはもちろん、嫌なことでも楽しめると思うんです」と熱いメッセージを送っていた。『DOG×POLICE 純白の絆』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:DOG×POLICE純白の絆 2011年10月1日より全国東宝系にて公開© 2011「DOG×POLICE」製作委員会■関連記事:戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間戸田恵梨香、客席からの「エリカ様」コールに困惑新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設戸田恵梨香、40キロの犬に引きずられるも共演陣は心配どころか爆笑!戸田恵梨香、被災地でも活躍している警備犬のハンドラー役で市原隼人と共演
2011年10月03日先日亡くなった原田芳雄さんの最後の主演作『大鹿村騒動記』のヒット御礼舞台挨拶が8月8日(月)に都内劇場で開催され、阪本順治監督をはじめ大楠道代、松たか子、佐藤浩市、石橋蓮司が登壇。原田さんを偲ぶと共に撮影の日々をふり返った。長野県の山間の村で、300年もの村歌舞伎の伝統を持つ大鹿村を舞台に村人たちの悲喜こもごもを描いた本作。原田さんが自ら阪本監督に提案する形で製作され、先日の公開直後、原田さんは急逝した。この日の舞台挨拶は阪本監督からの是非にという声もあって実現。監督自らが司会進行を務める手作り感たっぷりの舞台挨拶で、劇中、村役場の職員を演じた松さんが役柄そのままに撮影、録音の禁止などの注意事項を読み上げた。大楠さんは「公開と同時に悲しい、悲しいことに遭遇しました。心の晴れない日々が続いていましたが、こうしてヒットを原田さんに報告できることを嬉しく思います」と挨拶。佐藤さんは「ベテラン勢の軽妙な演技に阪本監督の奇抜さのない王道演出。安心して楽しめる映画を遺して、芳雄さんはあちらに逝かれたんだなと思います」としみじみと語った。松さんも撮影をふり返り「夢のような数か月でした」。そして原田さんの“盟友”石橋さんは「原田芳雄も大変喜んでいると思います。普段、(撮影中に)役者同士は付き合いはないものですが、この作品はいつも一緒に顔を合わせていて、映画の中の村人たちのようでした。佐藤浩市がいま、どんな仕事してるのか?失敗しやしないか?とか気になったり(笑)。これも精神的“村長”原田芳雄のおかげです」と思いを語った。阪本監督は「いま芳雄さんがもしここにいらして、『ご気分は?』と尋ねたら映画の中のセリフのように『あれ?』って言うんじゃないかと。肉体は失われても、精神やその人の言葉は失われるとは思いません。きっとそのへんをピョンピョンしてる」と語りかけた。キャスト陣は阪本監督に尋ねられるままに撮影時の思い出話を披露。大楠さんが松さんにビンタするシーンについて、思い切ってビンタした後の松さんの表情について大楠さんが「ポカーンとした顔がかわいかった」と言えば、松さんは「痛いとか考える余裕もなくスコーンと入って気持ちよかった」と笑顔を見せた。また佐藤さんにとって本作が40代最後の作品となったが、佐藤さんは「(松さんへの)『好きだからだよ』というのが、40代最後のセリフになりました。これでいいんだなと言い聞かせて思いの丈をぶつけようと思ったら、テストの段階で監督が飽きちゃって『違う言い方を』と言われました」と明かす。その結果、どんな言い回しになったのかはぜひ劇場で確認を!村の歌舞伎のシーンでは、松さんは歌舞伎を演じる石橋さんたちの世話をしていたそうだが、そんな松さんを石橋さんは村のボランティアと勘違い。「待ってる時間が長かったんですが、『今回は本当に世話になってね』とか『女優になりてぇんだろ?東京に連れてってやろうか?』と言われました」と暴露し、会場は笑いに包まれた。阪本監督は、「以前、ある飲み屋である俳優と殴り合いの喧嘩になったことがあって、原田さんが間に入って止めてくれました。原田さんの家でも別の俳優に喧嘩売って、拳を合わせてるところを止めてもらったことがありまして、一体、何をさせてたんでしょう…(苦笑)」と泣き笑いのような表情で原田さんとの思い出を披露した。ちなみに「飲み屋で喧嘩になった俳優はもちろん、この壇上にはおりません!」と言明したが、すると佐藤さんがとぼけたような顔を見せつつ苦笑い。阪本監督と佐藤さん、原田さんの深い絆が見え隠れするエピソードに会場は温かい笑いに包まれた。最後の写真撮影で大楠さんは、劇中で原田さんがずっと被っていたテンガロンハットを手に写真に収まり「帽子の主も今日、来ていて『ありがとう』と言っています」と語った。阪本監督は故・忌野清志郎による主題歌「太陽の当たる場所」の中の「この運命に甘いキスを送ろう」という一節を挙げ「みなさんで甘いキスを送ってください」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。舞台挨拶が行われた東京・銀座の丸の内TOEIでは、当初の3週間の上映の予定をさらに2週間延長。全国でも97館での上映から170館以上に拡大。昨日8月7日(日)時点で15万人を動員し、興行収入1.5億円のヒットとなっている。『大鹿村騒動記』は全国にて公開中。■関連作品:大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会■関連記事:原田芳雄の遺作で共演した松たか子が追悼コメント「魂の強さ決して忘れない」加療中の原田芳雄が車椅子で登場!温かい拍手に涙名優たちが魅せる珠玉のドラマ『大鹿村騒動記』試写会に50組100名様ご招待
2011年08月08日腸閉塞と肺炎の併発が伝えられ、現在、加療中の原田芳雄が主演映画『大鹿村騒動記』のプレミア試写会に出席。のどの炎症のために共演の石橋蓮司がメッセージを代読したが、病を押しての車椅子での登場に会場からは温かい拍手がわき起こった。300年の伝統を誇る歌舞伎を持つ長野県の山間の大鹿村で巻き起こる悲喜こもごもを描いた本作。撮影は大鹿村でのオールロケで行われた。5月に大鹿村で凱旋の特別試写会が行われた際は原田さんも監督らと共に出席し、元気な姿を見せていたが、その後、体調を崩していた。この日は、大楠道代に佐藤浩市、松たか子、瑛太、冨岡智嗣、石橋蓮司、小倉一郎、でんでん、加藤虎ノ介に小野武彦という超豪華共演陣と阪本順治監督がズラリ。阪本監督はこの顔ぶれを見渡し「僕から言うことはないので存分に笑って楽しんでください」と挨拶。大楠さん曰く、村での撮影は「撮影して、宴会して、次の日、また撮影して宴会」という日々だったそう。松さんは「先輩たちのお話も面白いし、芝居も見せていただいきまして」とニッコリ。瑛太さんも「貴重な時間でした。みなさんの思い出話や、蓮司さんのおもしろ話が聞けました」と笑顔でふり返った。そんな中で佐藤さんだけは「監督が寂しいからなのか、僕だけがスタッフの方の旅館に泊まることになって、ひとり飲みでした…」と渋い顔。周囲が楽しい思い出を語れば語るほど、佐藤さんだけは苦笑いを浮かべ、大先輩たちとの現場に関しても「控室でみなさんをお迎えして挨拶するところから始める、若かりし頃を思い出しました」とふり返っていた。そして舞台挨拶の終盤、娘さんに車椅子を引かれて原田さんが登場。会場は割れんばかりの拍手で主役を迎えた。長年の“盟友”石橋さんは「原田芳雄はこう見えてシャイなので」と前置きしてメッセージを代読。「今日はどうもありがとうございます。どうぞごゆっくりご覧ください」という原田さんらしい短い言葉に会場は笑いと拍手に包まれた。そんな観客や共演陣の温かさに気持ちが緩んだのか、原田さんの目からは止めどなく涙が…。共演陣に囲まれるようにして、いつまでもやまない拍手の中、原田さんは舞台を後にした。『大鹿村騒動記』は7月16日(土)より全国にて公開。■関連作品:大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会■関連記事:名優たちが魅せる珠玉のドラマ『大鹿村騒動記』試写会に50組100名様ご招待
2011年07月11日市原隼人主演の映画『DOG×POLICE(ドッグポリス)』に戸田恵梨香が女性警察官役で出演していることが発表された。また、本作プロデューサーからは、3月11日(金)の東日本大震災発生当時、市原さんらがちょうど本作の撮影を行っていたことや、震災で予定されていたロケ地が使用不能になり、その後、神戸に場所を移して撮影が行われたことなどが明かされた。犯罪の捜査や人命救助で活躍する“警備犬”の訓練所に配属となった警察官が、ある犬との出会いをきっかけに、成長していく姿、ひとりと1匹の間で育まれていく絆を描いた本作。“刑事になりたい”という希望がかなわずに警備部に配属となり、ハンドラー(犬の訓練士であり、指揮を執る警察官)としての道を歩むことになった主人公・早川に市原さんが扮する。本作への出演が明らかになった戸田さんが演じるのは、熱い使命感を持って警備犬の未来を切り拓く女性警察官・水野。若くしてNo.1ハンドラーとしての地位を確立していた水野は、仕事へのモチベーションの違いなどで当初は早川と対立。だが、次第に互いへの理解を深め、良きパートナーとして協力し凶悪犯を追い詰めていく。「私がニュースなどで見てきた警備犬のイメージというのは、薬物の捜査、被災地での救助活動を主に活動されているのだと思いました。この作品のおかげで、犯罪を未然に防ぐこともできる、ということを知りました。そして東日本大震災が起きた現在、5頭の警備犬が懸命に命を救おうと活躍してくれています。そんな警備犬と犬のハンドラーとの日々の努力や情熱や葛藤を伝えたい、伝えなければならないという使命感を感じました。いま、私ができること。それがこれなんだと思います」とこの映画に出演したことによる自らの“使命”を語る戸田さん。撮影については「私はちょっと遅れて現場に入ったのですが、初めてみなさんとお会いした日から笑顔の絶えない姿を見て、毎日豊かで幸せな日々を過ごしています。スタッフのみなさまにもキャストのみなさまにも愛されているこの作品をスリリングに、そして私たちの命を守ってくれている、助けてくれている警備犬の存在と強さを、ひとりでも多くの方に知ってもらえるよう真摯に取り組んで参りますので、是非ご覧ください」と意気込みを明かしてくれた。最近では缶コーヒーのCMで共演を果たしている市原さんと戸田さんだが、本作では正義に燃える警察官としてタッグを組む!どのような掛け合いを見せてくれるのか楽しみなところ。また、本作の企画プロデューサーを務める佐藤貴博氏は、このたびの東日本大震災について、被災者への見舞いの言葉と共に、その後の製作の経緯、震災と警備犬の関係についてコメントを発表した(以下全文)。東日本大震災で被災され亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災地のみなさまの健康、そして復興に少しでも役立つ支援を映画『DOG×POLICE』スタッフキャスト一同続けていきたいと思っております。地震発生当日は川越(埼玉県)で市原隼人くんや時任三郎さんの出演シーンを撮影中でした。事故も怪我人も一切なく、キャスト、スタッフ、そして犬たちも無事に帰京できましたが、その後、予定されていたロケ地が地震により使用不可能となり、新たなロケ場所を探すために2週間近く撮影をストップすることになりました。この映画のモデルであり、様々な取材ご協力をいただいている警視庁警備犬チームは、もちろん被災地救援に即日向かって行かれました。警備犬チームのみなさまの方が大変な状況にもかかわらず、我々撮影隊の心配をしてくれる本当に心の大きな方々です。さらに心強いことに、『GANTZ』でもお世話になった神戸フィルムオフィスが撮影協力を受け入れてくれました。クライマックスシーンなど、神戸を中心に撮影されることになりました。神戸フィルムオフィスも、阪神淡路大震災後、エンターテイメントにできることを目指して設立された団体ですので、このような状況だからこそエンターテイメントの火を消さぬようにと、力になってくれています。市原隼人さん、戸田恵梨香さん、時任三郎さん、みな復興支援をそれぞれで実行しながら、我々のすべきこと、エンターテイメントの力を信じて日々撮影を続けています。警備犬チームという、市民の安全を守るために努力を続ける人々の姿をキチンとお届けしたいと思っていますし、本作のテーマである、絆や勇気、そして命あるものへの愛は、いまこそ大事なものだと思っていますので、日本全国にワクワクする感動と勇気、そして笑顔をお贈りできるように、素晴らしいエンターテイメント作品を作り上げたいと思っています。映画『DOG×POLICE』企画プロデュース:佐藤貴博『DOG×POLICE』は10月1日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:DOG×POLICE(ドッグポリス) 2011年10月1日より全国東宝系にて公開© 2011「DOG×POLICE」製作委員会
2011年04月12日いつまで経っても変わらない…と言ったら失礼に当たるのか――?と思いつつ、インタビューの最後に「若々しさの秘密は?」と尋ねると、原田知世は少し困ったような笑顔を浮かべこう答えてくれた。「あまり年齢のことは考えないようにしていますね(笑)。日々の、目の前にあることを楽しみながら、丁寧にやっていくだけです」。女優、そしてシンガーとしての活動に加え、これまでにも幾度となく声優を務めてきた彼女だが今回、映画『おまえ うまそうだな』で演じたのは優しさと愛情あふれる、恐竜の“おかあさん”。原田さんが母親役にこめた想いとは――?演じながら涙が出てきたあるシーン原田さんが演じたのは草食恐竜の“おかあさん”だが、彼女が育てているのは川で拾った卵からかえった、肉食恐竜のハート。やがて大きく成長し、ハートは肉食恐竜としての“本能”に目覚めてしまうのだが、母の愛は常に一貫して変わることはない。原田さんはその感情を「無償の愛」と語り、こう続ける。「恐竜の物語ではありますが、描かれているのは人間が持つ心と変わりませんでしたから、とても自然に感情移入できました。命がけで子供を守る強さ、たくましさ、優しさ…。愛があふれたおかあさんの姿を精一杯演じたいと思いました。そのおかあさん像は、監督や制作の方々とも同じでしたから、迷うことなく演じることができました。一番印象に残っているのは、大人になったハートがおかあさんを助けるために帰ってくるシーン。ハートが『おかあさんの子供で良かった』と言ってくれたところでは、演じながら涙があふれました。仲間に反対されながらも、一人でハートを育ててきたことが間違いではなかったと確信できた瞬間だったと思います」。映画やドラマでこれまで母親役を演じた機会は決して多くはないという原田さん。今回、どのような思いで“母”となったのだろうか?「実生活で母親の経験はありませんでしたが、私には小学生になる甥や姪がいて、彼らの成長をずっと近くで見ていますから、子供たちには本当に幸せに育ってほしいという思いが、自然に湧いてきます。(劇中で)群れの仲間たちに肉食恐竜の子供を育てることを許されなかったおかあさんが、赤ちゃんのハートを捨てに行くシーンがあります。決心していても、小さなハートの泣き声を聞いた瞬間、お母さんは戻らずには居られなかった――それは理屈ではなく、あふれ出る愛情です。その気持ちはすごく理解ができました」。芝居と音楽の不思議な“周期”声優という仕事について「声優では、本作のように恐竜役もできますし、年齢や性別に縛られず色々な役に挑戦できるという楽しさがありますね」と原田さん。自らの活動を顧みて、また仕事に対しての気持ちの変化についてもこう語る。「私自身、ふり返ってみるとある時期は音楽だけをやっていて、ある時期は女優をやって、という不思議な周期があるんですね。4年くらい前までは映画やドラマを集中してやっていて、それからずっと音楽をやって、その後、またこうして映画と。女優から少し離れることで『演じたい』って気持ちが芽生えてきたりする。そうやっていつも新鮮な気持ちでやらせていただけるのはありがたいですね。それからいま、自分の中でどんどん積極的な気持ちになってきているのは感じますね。良いものを作ろうとする気持ち、肩の力を抜いて役に近づこうと集中すること。以前よりも構えずに、演じることが身近になってきたというか。30代、40代とどんどん仕事が楽しくなってきていますね。同じ仕事はないですから、ひとつひとつ大切にやっていきたい。と思っています」。変わらない部分と変わり続ける部分。素直に全てを受け入れ、自分なりにアウトプットしていく――。年齢を重ねる中で今後、彼女の表現がどう変化していくのか?それに伴ってどのような輝きを見せてくれるのか?まずはその声であふれんばかりの“母性”を伝えてくれる本作を観てほしい。■関連作品:おまえうまそうだな 2010年10月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開copy; 宮西達也/ポプラ社・おまえうまそうだな製作委員会■関連記事:人気絵本映画化!『おまえうまそうだな』親子ペア鑑賞券&とお菓子「ビスケットサウルス」他を5組10名様にプレゼント“こども店長”加藤清史郎「肉が大好き」と肉食系宣言もリアル恐竜登場にはびっくり人気絵本から生まれた感動作『おまえうまそうだな』試写会に50組100名様ご招待
2010年10月18日市原隼人が9月22日(水)、東京・新宿区の明治安田生命ホールで行われた、日本語吹替版で主人公の声優を務める映画『ガフールの伝説』(ザック・スナイダー監督)のチャリティーイベント試写会に出席。日本野鳥の会の代表者へ募金箱を贈呈し、野鳥の会側から感謝状を贈られた。人類消滅後の高度な知性を持つフクロウたちが棲む世界を舞台に、邪悪な組織から王国を守るための旅に出た正義のフクロウたちの冒険と戦いを描くファンタジーアドベンチャー。「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストにランクインした米国ミリオンセラー小説シリーズの映画化。本作宣伝サイドがフクロウつながりで、絶滅危惧種に指定されているシマフクロウの保護活動を行う日本野鳥の会への募金を募る試写会を催したもの。チャリティーについて市原さんは「フクロウと言えば、幸せを呼ぶ象徴ですよね。いい森を作る資金になれば」と話した。劇中では、主人公の強い正義感と天性のリーダー資質を持ったフクロウ・ソーレンの声を担当し「ソーレンは仲間思いで、相手を認める。相手を認めるって力がいるけど、見返りも求めず相手を信じる。相手の立場に立ってみることが正義なのかな、と」と感銘を受けた様子。「もし僕に子供ができたら、正義って何か、何がよくて何が悪いか、分からない小さい子供でも、この映画を観せると思う」と思い入れタップリに話した。声優には今回初挑戦を果たしたが「普段は体全体がフィルターで、それを通して表現するけど、今回は声に限られていて、普段以上にイメージトレーニングをした。この声優をやったことが、これからの芝居に活きると思う」と凛々しい表情で手応えを語っていた。『ガフールの伝説』は10月1日(金)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。2D・3D・IMAX3Dおよび日本語吹替版同時公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ガフールの伝説 2010年10月1日より全国にて公開© 2010 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED■関連記事:世界的人気小説がCGアニメ化!『ガフールの伝説』試写会に20組40名様ご招待市原隼人初共演の川島海荷は「透き通ったかわいらしい純粋な感じ」市原隼人がフクロウ役でハリウッド大作の日本語吹き替え声優初挑戦!
2010年09月22日10月公開のCGニメーション映画『ガフールの伝説3D』で、俳優の市原隼人が日本語吹き替え版の声優に初挑戦することが発表された。アメリカ国内だけでシリーズで500万部を突破する、人気作家キャスリン・ラスキーによる人気シリーズ「ガフールの勇者たち」の映画化作品で、物語の舞台となるのは人間が消滅し、フクロウが最も高度な知性と技術を持つ世界。主人公の若きフクロウのソーレンが仲間たちと共に、邪悪な組織“純血団”から王国を守るために伝説の勇者を探す旅が描かれる。『300[スリーハンドレッド]』、『ウォッチメン』など、映像化不可能と言われたグラフィックノベルの映画化を成功させてきたザック・スナイダーがメガホンを取り、フクロウたちの飛翔シーンなど、緻密かつダイナミックな映像世界が展開する。市原さんが声を担当するソーレンは正義感が強く、若いながらも天性のリーダーとしての資質を持つメンフクロウ。市原さんはこれまで、横浜開港150周年記念イベント「開国博Y150」で上映された『BATON』で、実写撮影後に特殊な技法でアニメ化するという形で特殊アニメーション作品に参加したことはあるが、純粋なアニメーション映画でハリウッド大作の日本語吹き替え版の声優を務めるのは今回が初めてとなる。ちなみに、オリジナル版でソーレンの声を担当したのは『アクロス・ザ・ユニバース』、『ラスベガスをぶっつぶせ』などで人気に火がついたハリウッドの新鋭ジム・スタージェス。オリジナル版にはほかに、エミリー・バークレー、ヘレン・ミレン、ジェフリー・ラッシュら豪華俳優陣が声優として参加している。市原さんは「観ていただく方の心に勇者のような“勇気と夢”の芽が生えるように気持ちを込め、精一杯頑張りたいと思います。伝説の旅をご期待ください」とコメント。収録は8月下旬に行われる予定。『ガフールの伝説3D』は10月1日(金)より全国にて公開。■関連作品:ガフールの伝説3D 2010年10月1日より全国にて公開© 2010 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2010年08月23日映画『ボックス!』主演の市原隼人が5月20日(木)、東京・タワーレコード渋谷店屋上で、同作主題歌「LAUGH IT OUT」でコラボレーションするロックバンド「RIZE」と「RIZE with 隼人」として初ライヴを行った。市原さんは5曲目の同曲の途中から登場。「渋谷〜」と絶叫すると、激しく体を動かしながらRIZEのボーカル、JESSEと息の合ったステージパフォーマンス。ファンの中にダイブすると、「イッチー!」の大声援が飛び交った。“僕らは夢があるんだ”の歌詞の後には、「夢、あるだろっ!あるだろっ!」と縦ノリで盛り上がるファンをさらにあおった。歌い終わると拳を突き上げ、「RIZE、サイコー!RIZEの音、サイコー!音の中で泳げるのが気持ちいい」と叫び、額に汗を光らせて笑顔で退場。7曲目の「カミナリ」で、JESSEから「紹介したい人がいます。神奈川県から来た市原隼人くんです」と呼びこまれて再登場。JESSEとがっしり抱き合うと、「LAUGH IT OUT」時以上に激しく腕を振って体を揺らし、歌いまくった。ランニング姿で上半身全体に汗をしたたたらせるJESSEは「お前らと、こういう時間が持てたからタワレコとユニバールありがとう!滅多に大人をほめないけど」とゴキゲン。曇天から霧雨が降りだすと「雨が好きー」。ドラムの金子ノブアキも「モイスチャー!が似合うのよ」と揃ってますます興奮状態に。ベースのKenKenも冒頭から「渋谷〜。アゲ嬢いっぱいいるぜ。俺もアゲ嬢と遊びたい」とテンションを上げていた。映画『ボックス!』は5月22日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)シネマカフェ撮影現場レポート特集■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee■関連記事:『ボックス!』市原隼人×高良健吾熱く、鋭く…交錯する2つの才能市原隼人、『ボックス!』試写会で『ROOKIES』“安仁屋”口調で悩み相談!市原隼人、高良健吾が拳に青春をかける!『ボックス!』試写会に50組100名様ご招待市原隼人、高良健吾トークショー付『ボックス!』中高生限定試写会に25組50名様ご招待市原隼人と高良健吾が銭湯で裸で“あんな”ことを…?意外な見どころに会場大興奮
2010年05月20日一見して、全く正反対のタイプに見える2人。そしておそらく、俳優としてのタイプも同じではないだろう。あえて言葉にするなら、市原隼人が凄まじいまでの“熱量”をもって役に挑みかかり、役を自分のものにしていくとするなら、高良健吾は“鋭”。冷徹に役柄に入り込み、作品ごとに別人のような表情を見せてくれる…とまあ、こちらの勝手な想像なのだが…。そんな2人が共演したのが高校のボクシング部を舞台にした青春映画『ボックス!』。やんちゃで向こう見ずな天才・カブ(市原さん)と彼に憧れてグローブを手にした努力家で優等生のユウキ(高良さん)。映画の公開を直前に控え、2人に話を聞く機会を得た。若き2つの才能はいま、どこに向かって疾走しているのか――?カブとユウキという正反対の2人の存在にリアルなファイト、などなど映画の見どころを挙げればキリがないが、何より印象的なのは、敗戦を重ねることで2人に訪れる変化。特にカブは誰もが“天才”と認める才能を持ちつつも、よく負けるのだ。そこが魅力…という、こちらのこの言葉が終わらぬうちに、市原さんは堰を切ったように語り始めた。市原:自分にはこれしかない、と思ったものでドン底に落とされて…。そこで「さあどうする?」ってなったときに傍らにユウキがいてくれる。それに最後の方で、もうひとり、大事な人がすごく素敵な言葉を掛けてくれるところがあるんです。作品やカブの存在が“愛おしい”という言葉がぴったりの表情で語る市原さん。カブというキャラクターをどのように捉えたのか?市原:ボクシングの中で生きているカブが少し切なくも見えて…。笑ってる表情からさえも切なさを感じて、やんちゃだけど愛くるしくて、何となく共感できました。「おれにはこれしかない」っていうところがね。自分と重なるところですか?寂しがり屋の単独行動好きなところ(笑)?不器用だからこそ、余計に頑張る姿が印象的です。一方の高良さんは「最初に脚本を読んで、一番共感したのはカブだったんです。好きになっちゃったんですよ」と明かす。その上で、ユウキに対する思いをこう語る。高良:自分の中で、ユウキを好きになったのがロッカールームで「やっぱり僕はNo.2です。カブちゃんがNo.1です」と言うところ。2人とも、最初は受け入れられないんですよ、勝敗や恥やコンプレックスを。でも、徐々にそれを受け入れ、乗り越えて…この言葉に行き着く。ユウキの言う1番とか2番ってのはカブとユウキの2人だけの世界でのことなんですよ。そこで「あぁ、ユウキは本当にカブが好きなんだな」って感じて、すごくユウキを好きになって入っていけたんです。さらに高良さんは「隼人さんがカブを演じているからこそ、そう感じられたと思う」と語り、現場での市原さんの存在感について憧れの眼差しでこう語る。高良:隼人さんが現場に安心感を与えてくれるんです。最近、隼人さんや松田翔太くん(※6月公開の『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で共演)と一緒にいて感じるのは、何か背負っているものがあるな、ということ。そう、“責任感”なんて、生きていく上で多くの人はできることなら背負いたくないって思ってるけど、2人は責任感とかそういうのを越えている。2人の話に、僕は圧倒されてしまうことがあります。市原さんはそんな高良さんのストレートな褒め言葉に少し照れくさそうにしつつも、そんな生き方をこう説明する。市原:全部、自分のせいにしたくなるんですよね。何かあったとき「あいつがこうだったから、おれもこうなっちゃったんだ」では成長しない。だから全部自分のせいにして、自分が変わればあいつも変わるかもしれない。そしたら互いにもっと上に行けるじゃないか、と思うんです。そう語る市原さんからはポジティブな熱が強く感じられる。とはいえ当然、俳優を続けていく中で不安や苦悩を抱え、壁にぶつかったりすることもあるのでは?そしてそうした思いをどのようにふり切り、乗り越えてここまできたのか?市原:恐怖はありますね。演じていて、本当の自分が分からなくなっちゃうんじゃないか、と。違う感情を持って、違う人間になるわけで、スイッチの切り替えが下手なので(苦笑)、自分が分からなくなることはあります。それは正直、怖いです。でも、そういうもの全部ひっくるめて好きなんでしょうね(笑)、役者という仕事が。『これだけだ』って思えて、真っ直ぐに熱くなれることって芝居しかないんです。高良:僕も毎回、形は違えど悩みは襲ってきますよ、現場で。やり続ければ悩みが消えるかというと、そうでもない。逆に続けることで怖くなることだらけで…。でもいくら『やめたい!』とか思っても実際にはやめなくて…ということは続けたいんですよね(笑)。いまの自分にはこれしかなくて、したいからしてる。演じることに快感?うーん、多分、僕は現場が好きなんですよ。さらに高良さんは、この作品を通じて得たもの、自身の中での成長や変化について、こう言葉を続ける。高良:いつも自分が出た作品を観て「あぁ、もうこの芝居はできないな」って少し寂しく思うんです。いまはもう、そのときの感情の自分ではありえないから。いま『ボックス!』を観たら、もっと違う芝居ができるけど、映画に映っているものはあのときしかできない。それは成長であるかもしれないですが、たとえ下手でも寂しく感じますね。では今後、どんな作品に携わり、どんな役柄を演じてみたいか?そう尋ねると、まず高良さんが口を開いた。高良:今年は、自分で『あっ、怖いな』と思うことをしてるんですよ。『怖いな、できるかな?』って。そう思いつつ、いまはそうやって恐怖心を持ちながら、全部やってやるって気持ちです。市原:僕は多重人格の役をやってみたいです。いろいろと仕込んで、役者として楽しめそうだな、と。最初にやらせてもらった『リリイ・シュシュのすべて』のようなある種、繊細な作品、役柄をもう一度やってみたい気持ちですかね。高良:それなら、僕は“ギャル男”の役とかやってみたいです。ギャル男のチャラい感じってすごく不思議で独特じゃないですか!見てて面白いし。市原:健吾のギャル男、見たい(笑)!…意外な答えが出てきたが、多重人格者であれギャル男であれ、やるとなったらとことんまで突き詰めて、観る者を引き込んでいってくれることは間違いなさそう。まずは、拳に青春をかける2人の姿を目に焼き付けてほしい。(photo:Yoshio Kumagai)■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee■関連記事:市原隼人、『ボックス!』試写会で『ROOKIES』“安仁屋”口調で悩み相談!市原隼人、高良健吾が拳に青春をかける!『ボックス!』試写会に50組100名様ご招待市原隼人、高良健吾トークショー付『ボックス!』中高生限定試写会に25組50名様ご招待市原隼人と高良健吾が銭湯で裸で“あんな”ことを…?意外な見どころに会場大興奮市原隼人ボクサー生活は「鳥肌が立つ」『ボックス!』撮影現場レポート
2010年05月14日5月5日(水・祝)、“友情試写会”と銘打って、高校生、中学生を招待しての映画『ボックス』の試写会が行われ、上映後には主演の市原隼人、高良健吾らによる舞台挨拶も行われた。天才的なボクシングセンスを持つ高校生とその幼なじみで努力家タイプの少年がボクシングに青春の全てをかける姿を描いた本作。この日、招待された中高生600人は全員、制服か部活などのジャージを着用。市原さんと高良さんが登場すると「イッチ!」、「健吾!」などの大歓声がわき起こった。2人に加え、劇中の恵美須高校ボクシング部のメンバーを演じた兒玉宣勝、斎藤嘉樹、三浦アキフミ、川並淳一も登場。友情試写会にちなんで、“部員”たちから撮影中に友情を感じた瞬間などが語られ、市原さんが鼻でうどんを吸うシーンの練習を、ホテルでみんなで行ったエピソードなどが明かされた。また、この日は会場の学生たちから集められた青春の悩みを市原さんらが答えるという時間も設けられた。「親友と同じ人を好きになってしまったんですがどうしたらいいか?」という悩みに、市原さんは「あきらめる理由はないので、好きなら好きでいい。(親友に)『おれもあいつが好き』と明かして『勝負だべ』と言いますね」とストレートに回答。この男気あふれるアドバイスに客席からは歓声と拍手がわき起こった。また、ある男子学生の「俳優になりたい」という思いに市原さん、高良さん共に「あきらめないで続けていけばいい」とアドバイス。さらに男子学生が市原さんの主演作「ROOKIES」の名台詞「夢にときめけ!明日にきらめけ!」を絶叫すると、「ROOKIES」の役柄“安仁屋”口調で「あったりめぇだ」と返答するサービスも。最後に市原さんが締めの挨拶をするときには、大歓声でマイクの声がかき消されるほど客席は興奮状態に。大きな盛り上がりの中、友情試写会は幕を閉じた。『ボックス!』は5月22日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee■関連記事:市原隼人、高良健吾が拳に青春をかける!『ボックス!』試写会に50組10名様ご招待市原隼人、高良健吾トークショー付『ボックス!』中高生限定試写会に25組50名様ご招待市原隼人と高良健吾が銭湯で裸で“あんな”ことを…?意外な見どころに会場大興奮市原隼人ボクサー生活は「鳥肌が立つ」『ボックス!』撮影現場レポートTwitter旋風やまず『ボックス!』完成披露試写会の応募に“フォロワー枠”を創設
2010年05月05日市原隼人がボクシングに本格初挑戦する映画『ボックス!』(李 闘士男監督)の撮影現場の様子が2月下旬、茨城・つくば市の桜総合体育館で公開された。高校のボクシング部を舞台に、幼なじみの天才タイプのアウトロー少年・鏑矢義平(かぶらや・よしへい=市原隼人)と努力型の優等生・木樽優紀(きたる・ゆうき=高良健吾)の挫折と成長を描く青春ストーリーで、原作は「探偵!ナイトスクープ」などを手がける放送作家、百田尚樹氏の同名小説(太田出版刊)。この日は、国体予選で鏑矢がライバル・稲村和明と因縁の対決に挑むクライマックスシーンが撮影された。観客役のエキストラ数百人が見守る中、リング上で稲村を演じる現役プロボクサー、諏訪雅士と対峙。機敏なフットワークで素早いジャブを繰り出す。朝9時から夜遅くまで終日続いた“決戦”で、市原さんの拳が火を噴いた。昨年11月から、日本ウェルター級&スーパーウェルター級元チャンピオンの田端信之氏の下で本格的にトレーニングを積み、昨年公開の映画『ROOKIES−卒業−』の頃よりも胸板の厚さを増して筋肉質の引き締まった体に“改造”した。「最初は動き方も足の使い方も分からなかったけど、面白いです。ジャブひとつでも、やり方で全然違う」と声を弾ませたが、「毎日ボクシングのことを考えて、飯を食ってボクシングをして、生活も自分じゃなくボクサーの生活になる…鳥肌が立つ」とストイックに役柄に入り込んでいる様子。撮影のちょっとした合間も「シュッ!シュッ!」とシャドーボクシングにいそしむ。本作を企画した武田吉孝プロデューサーは、「天真爛漫な魅力で誰にでも愛される市原くんと、繊細で内に情熱を秘めたイメージを持つ高良くんが揃わなかったら成立しなかった」と惚れ込んでキャスティング。内容にも「勝ち負けを追うエンターテイメントではなく、自分なりの栄光の掴み方、カブ(鏑矢)が負けて立ち上がるところを見てほしい。現代特有の閉塞感の中にいる悩める若者たちに見せたいという思いがあります。アメリカ映画『ロッキー』で、くすぶっていたボクサー、ロッキーが試合には負けたけど人生には勝利しましたが、そういう意味では“和製ロッキー”とも言えます」と人間臭さたっぷりのドラマを目指している。「ストイックばかりの内容ではなく、カブの元気でひょうきんな部分も描いて、笑って泣いて強くなる映画にしたい」といたずらっぽい笑顔で付け足した。『ボックス!』は5月22日(土)より全国東宝系にて公開。(text:Yoko Saito)シネマカフェ撮影現場レポート特集■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee■関連記事:Twitter旋風やまず『ボックス!』完成披露試写会の応募に“フォロワー枠”を創設『ボックス!』主題歌でRIZEと市原隼人のコラボが実現!熱いラップ披露あのシーンも原作の種田そのまま!『ソラニン』高良健吾の落書き顔公開市原隼人の“セクシー半裸”画像を携帯待受にゲット!『ボックス!』前売特典亀田興毅が映画デビュー!市原隼人主演『ボックス!』で友情タッグ
2010年04月15日映画『ボックス!』の主題歌がRIZEの新曲「LAUGH IT OUT」に決定し、主演の市原隼人がボーカルとして同曲に参加することも発表された。百田尚樹の同名小説を原作に、ボクシングに青春をかける高校生たちの姿を瑞々しく描いた本作。市原さんは天才的なボクシングセンスを備えた高校生・カブを演じている。以前から市原さんはRIZEのファンを公言。ライヴにも足繁く通っており、共通の友人を通じてJESSEと出会ったのをきっかけに、その後、公私にわたる交流を続け、時に共に楽曲制作をするまでに親交を重ねてきたという。そんな中、RIZEに本作の主題歌の依頼が届き、“RIZE with 隼人”という形で市原さんがボーカルとして参加することが決まった。「LAUGH IT OUT」は映画の内容にフィットした、ストレートなロックチューン。デビュー10周年を迎え、RIZE史上最もポップな楽曲に仕上がった。特にJESSEと市原さんの聴きごたえ十分の息の合ったラップは注目!市原さんはミュージックビデオにも出演しており、映画、楽曲とあわせてこちらも話題を呼びそうだ。RIZE with 隼人による「LAUGH IT OUT」は5月19日(水)より発売。『ボックス!』は5月22日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee■関連記事:あのシーンも原作の種田そのまま!『ソラニン』高良健吾の落書き顔公開市原隼人の“セクシー半裸”画像を携帯待受にゲット!『ボックス!』前売特典亀田興毅が映画デビュー!市原隼人主演『ボックス!』で友情タッグ【文豪を演る】インタビューvol.2 優香 as お慶太宰に敗北感味わわす女に快感?市原隼人と共演できる!『ボックス!』クライマックス・シーンでエキストラ大募集
2010年04月08日市原隼人&高良健吾が出演する青春ボクシング映画『ボックス!』。特典として市原さんと高良さんが写ったオリジナル携帯待受画像をダウンロードできる前売鑑賞券が、3月20日(土)より全国の劇場にて発売開始となる。やんちゃな天才ボクサーのカブ(市原さん)と努力型の優等生でカブに憧れてボクシングを始めたユウキ(高良さん)。幼なじみの2人の友情や情熱、熱き青春がボクシングを通じて描き出される本作。昨年、日本中に“旋風”を巻き起こした『ROOKIES−卒業−』の市原さんに、『BANDAGEバンデイジ』、『ソラニン』と話題作への出演が続く高良さん。若い層を中心に高い人気を誇る2人だが、これまでの作品から見ても役作りの段階で決して手を抜くことなく、精神も肉体もギリギリまで追い込むストイックな彼らとあって、ボクサー役をどのように演じているのか?注目したいところ。そんな2人の気になるボクサー姿を収めたオリジナル画像を手に入れられるのが今回の前売鑑賞券の特典。鑑賞券についているQRコードから特設サイトにアクセスすると、全5種類ある画像がダウンロードできる。一体どんな画像かというと、真剣に練習に打ち込む高良さんの横顔を捉えた画像や2人が一緒に映っているものに加えて、ファン垂涎の半裸でバンデージを巻く市原さんを捉えたカットなど、この特典のために特別に撮影された画像も!市原さんのセクシーショットを待受にしてみては?こちらの鑑賞券は3月20日(土)より全国の劇場にて発売開始。『ボックス!』は5月22日(土)より全国東宝系にて公開。『ボックス!』公式サイト■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee■関連記事:亀田興毅が映画デビュー!市原隼人主演『ボックス!』で友情タッグ【文豪を演る】インタビューvol.2 優香 as お慶太宰に敗北感味わわす女に快感?市原隼人と共演できる!『ボックス!』クライマックス・シーンでエキストラ大募集
2010年03月19日プロボクサーの亀田興毅が、市原隼人主演の映画『ボックス!』(李闘士男監督)でスクリーンデビューすることが明らかになった。同作は、高校のボクシング部を舞台に、やんちゃ坊主ながら天才的ボクシングセンスを持つ鏑矢(かぶらや)義平(市原隼人)と幼なじみで努力型の優等生・木樽優紀(高良健吾)の交流とそれぞれの挫折、苦悩から立ち上がる姿を追う青春ドラマで、原作は「探偵!ナイトスクープ」などを手掛けてきた放送作家・百田尚樹氏の同名小説。亀田さんはクライマックスの国体予選で鏑矢が宿敵・稲村との試合に挑むシーンで、稲村を視察するため観戦に来たプロボクサーの本人役で出演する。2人は、市原さんが一昨年3月、亀田選手の試合でリングアナを務めたことをきっかけに同い年ということもあり親交を深め、同作への主演を機に市原さんが亀田選手の本作への出演を提案。亀田選手もそれを快諾し、WBC世界フライ級王者の映画デビューが実現した。撮影は茨城県内の体育館で行われた。入場し、リング脇の席に座った亀田さんは、リング上の熱戦に見入り真摯な表情。展開が白熱すると興奮気味に体を揺らし、稲村のパンチが飛ぶと「いけ!いけ!」と熱く声援を送った。撮影が終わり、市原さんと対面した亀田さんは「難しいし慣れないことをするのは恥ずかしい。めっちゃ緊張したわ」と苦笑い。スクリーンデビューの感想を聞かれ「ホンマにチョイ役で、『いけーっ』としか言うてへんからなぁ」と映画のデビュー戦の手応えを明かした。市原さんは出演をオファーした心境を「同い年だし、2人でいろんなことを経験したら楽しいし、お互い違う自分を探し出せればと思った」と説明。亀田選手の俳優のセンスについて聞かれると「分からないですが、ボクシング以外にもいろいろなことができそう。これから何か弾けるんじゃない?」と期待を寄せた。8月からボクシングのトレーニングを積んできた市原さんに、亀田さんは「数か月であれぐらい動けるなら、結構練習したんちゃう?普通こんだけの動きはできへん。プロテストくらい受けたら?受けて1回試合したらごっついボクシングも盛り上がるんちゃう?」とリング上の“競演”ラブコール。市原さんの印象を「見たまま熱い、ヤケドするわ。イッチーじゃねえな、アッチーやわ」などと笑わせ、市原さんも「器用にやる大人というより、真っ直ぐで人思いで優しい人」とお返し。ヘビー級の好相性をうかがわせていた。『ボックス!』は5月22日(土)より全国東宝系にて公開。(text:Yoko Saito)■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee■関連記事:【文豪を演る】インタビューvol.2 優香 as お慶太宰に敗北感味わわす女に快感?市原隼人と共演できる!『ボックス!』クライマックス・シーンでエキストラ大募集
2010年03月03日市原隼人が2月27日(土)、東京・新宿バルト9で主演映画『猿ロック THE MOVIE』の初日舞台挨拶を行った。昨年7〜9月に日本テレビ系の深夜帯で放送された人気ドラマの劇場版で、原作は週刊ヤングマガジン(講談社刊)で連載中の芹沢直樹氏による同名漫画。今作は、オリジナルストーリーで、どんな鍵も開けてしまうサルこと天才鍵師・猿丸耶太郎(市原さん)が、謎の美女マユミ(比嘉愛未)の依頼でとある金庫を開けたことからヤクザと警察から追われるハメになる逃走劇。登場から「イッチー!」の大声援を浴びた市原さんは、初日を迎えた心境を司会者から聞かれると、「嬉しい、嬉しいっす」とストレートに表現。撮影をふり返り「ライブ感、疾走感が漂っていた。みんなが土台になっていい作品を作ろう!っていう雰囲気がありました」と充実の笑顔を見せた。一方で今作をひと言で表すお題に、市原さんは色紙に「子供」と書き「猿は真っ直ぐで純粋で、周りにどうこう言われたからやるんじゃなくて、見たままで動く。ということで」と解説。司会者から市原さんもそう?と聞かれるとうなずきながら「大人にはならないっすね」と、はにかんだ。同じお題に、サルの幼なじみ・山田役の高岡蒼甫は「変」と書き、「ドラマでは警官だったけど今回刑事になり、髪型も8:2分けだったのが今回は7:3」と軽妙なトーク。劇場版キャストの小西真奈美が書いた言葉は「ギリギリのライン」。「傍から見たら悪いことでも、すごく信念を持っていることだったり自分の中では正義だったり、一概に答えが出ないことってある。それを、この作品を通じて人間の心の中にある大事な要素だと感じました」と話していた。『猿ロック THE MOVIE』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:猿ロック THE MOVIE 2010年2月27日より公開© 2010「猿ロック」製作委員会■関連記事:市原隼人が渋谷に突如出現も大混乱でイベントは即中止!去り際に熱い思い呼びかけ市原隼人、23歳のバースデイ祝福に「新しい自分見つける」『猿ロック』完成披露一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!市原隼人が元祖サル・秀吉の元に参上!大阪で『猿ロック』ヒット祈願&天下狙う市原隼人らキャスト舞台挨拶付き『猿ロック THE MOVIE』試写会に10組20名様ご招待
2010年02月27日映画『猿ロック THE MOVIE』の主演・市原隼人と芦名星がサプライズで登場するゲリライベントが2月20日(土)に原作の舞台でもある渋谷のSHIBUYA109スクエアで開催されたが、2人が登場するや大歓声と共に予想以上に多くのファンが殺到!混乱の中、主催者側の判断でイベント自体がわずか数分で強制終了となったが、市原さんはマイクを握りファンに熱い思いを訴えた。こちらのイベントは、主催者側が地元警察署と綿密な打ち合わせを行い、許可を取った上で、当日も警察官の立ち会いの下で開催されたが、事前にファンへの告知は一切なし。文字通りサプライズで行われた。市原さんと芦名さんが登場すると、会場は騒然!想定していた以上の観客が押し寄せ、安全面を考慮しすぐに終了となってしまった。それでも、市原さんは映画に込めたメッセージを届けたいとマイクを握り「例えば性別が違っても、国が違っても、何か共通して感じることがあると思うんです。そして『本当の正義って何なんだろう?』ってのを追及している映画です。よろしくお願いします!!2月27日土曜日より公開の『猿ロック THE MOVIE』。非常に温かい作品になっております!よろしくお願いします」と呼びかけ、芦名さんと共に舞台を降壇した。『猿ロック THE MOVIE』は2月27日(土)より公開。■関連作品:猿ロック THE MOVIE 2010年2月27日より公開© 2010「猿ロック」製作委員会■関連記事:市原隼人、23歳のバースデイ祝福に「新しい自分見つける」『猿ロック』完成披露一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!市原隼人が元祖サル・秀吉の元に参上!大阪で『猿ロック』ヒット祈願&天下狙う市原隼人らキャスト舞台挨拶付き『猿ロック THE MOVIE』試写会に10組20名様ご招待誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント
2010年02月20日市原隼人を主演に迎え、ボクシングを題材にした傑作青春小説を映画化した『ボックス!』。5月22日(土)の公開に向け、現在、製作が進められているが、2月23日(火)から25日(木)までの3日間にわたって茨城県・つくば市で行われる、クライマックス・シーンの撮影に際して、エキストラの募集が行われることになった。天才的なボクシングセンスを持つ鏑矢義平と、鏑矢の強さに憧れ、ボクシングを始める努力家・木樽優紀。幼なじみでもある2人が、自身と互いの“真の才能”に向き合い、拳をぶつけ合うさまが瑞々しく描かれる。天才ボクサー・鏑矢を若い層を中心に絶大な人気を誇る市原隼人が、そして努力家・木樽を『ソラニン』、『BANDAGEバンデイジ』など話題作への出演が続く高良健吾が演じる。また、部の顧問を務める若手教師・高津耀子役に香椎由宇、鏑矢への憧れから、押しかけマネージャーとなる丸野智子役に谷村美月、さらに筧利夫など実力派のキャストが顔を揃えるが、今回撮影される重要シーンには、市原さん、高良さん、香椎さん、筧さんの出演が予定されている。エキストラ募集人数は300名!この人数だけでも撮影規模の大きさがうかがえるが、3日間の撮影終了時には、エキストラで参加された方とキャスト陣との記念撮影が行われ、参加者全員に特製の記念品が配られる。なお、記念品は4種類あるので、コンプリート目指して3日間通いつめるのもアリかも?いよいよ佳境を迎えた『ボックス!』。“共演者”として市原さん、高良さんの雄姿を見届けてみては?『ボックス!』は5月22日(土)より全国東宝系にて公開。『ボックス!』エキストラ募集概要日程:2月23日(火)、24日(水)、25日(木)午前7:30〜8:00集合場所:茨城県つくば市(つくばエキスプレスつくば駅そばの体育館内での撮影を予定)募集人数:300人※撮影終了時にはキャスト陣を交えて記念撮影あり/各日、参加者に記念品を配布※詳細および参加の申し込みは以下のURLより。© 2010 BOX! Production Committee■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee
2010年02月17日人気漫画を原作に製作されたTVドラマの好評を受け、続編として映画化された『猿ロック THE MOVIE』のヒット祈願が1月25日(月)に開催され、主演の市原隼人が出席した。場所は大阪城の敷地内にある豊国神社。ここに奉られているのは、“サル”の異名をとった天下人・豊臣秀吉ということで、本作で天才カギ師“サル”を演じている市原さんは、“サル”のお膝元にはかま姿で訪れ、350人ものファンの大声援を浴びていた。お祓いでは“猿ロック”とかたどった特大のカギを奉納。お祓い後、市原さんは参道を歩いて移動したが、ここでファンが次々とロープを乗り越えて乱入し、一時騒然となった。市原さんは大阪の印象を尋ねられ「『猿ロック』は下町で展開していくストーリーなんですけど、大阪も下町とどこか似ている部分があると思いました」と人情の街への愛着を語った。また、この日のはかま姿については「こういう神聖な場所でお祈りさせていただくので、きちんとした格好で来たいと思い、自分からお願いしました」と並々ならぬ強い思いを感じさせるコメント。最後に、市原さんは「本当の正義は何かということを見つめていく映画です。世の中、何が良くて何が悪いか分からなくなっていて…。でも、何か一つだけ、みんなが共通して肩を組んで笑えることがあるんだと追及している作品で、本当に真っ直ぐな映画です」と力強くアピール!『猿ロック THE MOVIE』は2月27日(土)より全国にて公開。■関連作品:猿ロック THE MOVIE 2010年2月27日より公開© 2010「猿ロック」製作委員会■関連記事:市原隼人らキャスト舞台挨拶付き『猿ロック THE MOVIE』試写会に10組20名様ご招待誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント市原隼人×『海猿』制作陣で「猿ロック」映画化大迫力のカーアクションに期待大
2010年01月26日累計400万部の売上を突破した人気コミックを原作に、人気沸騰中の市原隼人を主演に迎えてドラマ化され、今年7月より放送された「猿ロック」。兼ねてから映画化が囁かれていた本作だが、その真相がこのたび明らかに!映画『猿ロック THE MOVIE』というタイトルで、強力な新キャストも加わり、撮影がスタートした。ドラマからの続投で、市原さんが演じるのは主人公の天才鍵師・猿丸耶太郎、通称“サル”。映画では謎の美女に依頼された仕事で、警察の権威に関わる重大な秘密が入ったトランクを手にしてしまったサルは、ブツを取り戻そうとする銀行強盗犯、そして警察に追われるハメに…。市原さんに加え、共演陣には芦名星、渡部豪太、高岡蒼甫らがドラマに続き、サルの幼なじみとして配役。さらに、劇場版新キャストとして、NHKドラマ「どんと晴れ」で脚光を浴びた比嘉愛未がサルを美貌で騙す謎の美女を、小西真奈美は超エリート警察官僚役で事件の最大のカギを握る人物として出演するほか、光石研に西村雅彦、國村隼などベテラン勢も集結。また、鍵屋vs警察の激しいアクションも見どころとなる本作。カーチェイスに車の横転、海に車ごとダイブもあり!制作には、『海猿』の制作スタッフが何名か入っているが、先日都内某所で行われた銀行強盗のシーンの撮影では半径約100メートルの道路を一日中封鎖して敢行。警察隊や報道陣、野次馬といった数百人ものエキストラもおり、一般の通行人は本物の事件と間違えて、野次馬となって押し寄せたとか…。ドラマから映画に、パワーアップした映像が展開される。『猿ロック THE MOVIE』は2010年2月27日(土)より公開。■関連作品:猿ロック THE MOVIE 2010年2月27日より公開© 2010「猿ロック」製作委員会
2009年10月29日