“法律上の性別が同じカップルが結婚できないのは憲法違反だ!”現在、全国(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)5都市で、「同性婚訴訟」(『結婚の自由をすべての人に』訴訟)の審理が行われている。これまで地方裁判所の判決は、全6件中5件が違憲と判断。今年3月の札幌高等裁判所でも違憲判断が示されたばかりだ――。「海外では、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニア、アジアでは台湾など、37の国と地域で同性婚が可能となっています。G7の中で同性カップルを法的に保障していないのは日本だけなんです」こう語るのは、東京訴訟弁護団の共同代表を務める、弁護士法人東京表参道法律会計事務所の寺原真希子弁護士(49)。寺原さんは企業法務や民事事件を手がける一方で、LGBTQ+、性的マイノリティの人権擁護にも力を注ぐ、“弱者に寄り添う弁護士”として、メディアでもよく取り上げられる人物だ。同性婚や選択的夫婦別姓の訴訟で弁護団活動をするほか、同性婚の法制化に向けたシンポジウムや国会議員、企業への働きかけなど、これらすべてを無償で行っている。彼女はなぜ、ここまで熱心に人権擁護の問題に取り組むのか。「私の記憶がある3歳ごろには、既に父は母に暴力をふるっていました。父が暴力をふるうたびに、母と私と弟は家から逃げ出して、近所の家にかくまってもらう、そんな生活が高校卒業まで続きました。当時はDV防止法もなく、警察に行っても民事不介入で対応してくれない。母を助けることができず、自分の無力さを感じました」彼女は、父親のDVに苦しむ母親の姿を間近に見てきたのだ。「母は離婚したがっていましたが、私と弟を養う経済力がなかったので離婚ができず、父の暴力に耐えながら生活するしかなかった」そんな母親から寺原さんは、“精神的自立は経済的自立から”と、幼少のころからずっと言い聞かされていたという。「私が小学校高学年のときに、弁護士という職業があることを知り、将来、経済的に自立するためには、弁護士か医者になろうと」中学生になると、法律への興味がより一層高まる出来事が起きる。「公民の授業で、憲法第25条を習ったんです。“すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する”――。国民には“生存権”がある。国家には生活保障の義務があるということを知りました。私は人間らしく生きる権利があるのだと解釈し、母のように苦しみを強いられる生活はおかしいという気持ちがより強くなりました」ところが、理系が得意だった彼女は、高校卒業後、東京大学理科二類に進学。医者になることも考えたという。だが……。「やはり弁護士になって、母のような境遇の女性の力になりたいという思いが強くなり、大学3年から法学部に転部しました」■自分らしく生きられない人を助けたい寺原さんが人権擁護の問題に取り組む背景には、母親のように“自分らしく生きたいけど生きられない。そういう人たちを助けたい”という信念が根底にあるのだ。現在、彼女のライフワークともいえる「選択的夫婦別姓訴訟」と「同性婚訴訟」の取り組みを本格的に始めたのは、2010年に独立してからだ。「2011年に『選択的夫婦別姓訴訟』が提起され、弁護団に入りました。同年に性的マイノリティの問題に関心を持つようになり、2012年、全国の弁護士会の中で初めてLGBTQ+のためのプロジェクトチームを立ち上げ、シンポジウムを開催するなど活動を始めました」2019年2月、同性婚訴訟が始まって以降、社会的に大いに注目されるようになってきている。「裁判所は社会の関心の高さ、国民の意識などを考慮します。同性婚訴訟はあと2年ぐらい。今年3月に提起した第3次選択的夫婦別姓訴訟については4~5年後に、最高裁で判断が出ると思います。弁護団として、最高裁で違憲判決を勝ち取ることに全力を注ぎます」寺原さんは、自らが立ち上げた、公益社団法人「Marriage For All Japan―結婚の自由をすべての人に」を通じて、世論の関心をさらに高める活動も続けている。最後に、寺原さんの母親は、2000年に離婚し、現在81歳でお元気だ。「母いわく、“間違った結婚だったかもしれないけど、あなたたちが生まれてくれたことが救い。だからつらいことだけじゃなかった”と。母の言葉は、常に初心を思い出させてくれます」【PROFILE】てらはら・まきこ東京大学法学部卒業、司法修習52期。2000年、都内の法律事務所に勤務後、アメリカに留学。20’08年、ニューヨーク州弁護士登録、2010年、榎本・寺原法律事務所(現:弁護士法人東京表参道法律会計事務所)共同パートナー、2022年、選択的夫婦別姓訴訟弁護団の団長
2024年05月20日同性カップルの日常をYouTubeチャンネル『ふたりママFamily(旧Maho Risa Family)』で発信しているMahoさんとRisaさん。パートナーシップ宣誓し、家族となった2人。その後Risaさんが2022年11月に長男・ぽこ太郎くんを出産しました。今回は、Mahoさんが妊娠・出産したということで、1人ずつ出産しようと思った経緯や年子育児のメリット、デメリットなどをお聞きしました。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=『新しい家族のカタチ』について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 職場の同僚のMahoさん(写真左)とRisaさん(写真右)。一緒に仕事をする中でお互いに惹かれあい、お付き合いをスタートし、家族になりました。 付き合ったころから「子どもが欲しい」と思っていたという2人。さまざまなステップを経て、デンマークの精子バンクで1,000人以上の候補の中からドナーを決定。5回目のチャレンジでRisaさんが第一子・ぽこ太郎くんを授かり、2022年11月に出産しました。 育児に専念するため、しばらく動画をお休みしていた2人。久しぶりに更新した内容は、なんと「2人目の妊娠発表」! 今回妊娠したのはMahoさん。2024年3月に第2子を出産しました。2人のママが、1人ずつ出産したわけとは…!? マイノリティだからこそ、分かり合えるきょうだいが欲しかった2人は元々、「子どもは2人欲しかった」そうです。 その理由は、「マイノリティだから、分かり合える相手としてきょうだいがいた方が良い」と考えてのことだと語っていました。 年齢的に子どもを3人もつことは厳しいかもしれないため、話し合って子どもは2人と決めたようです。 2人のママが1人ずつ出産したわけとは?子どもたちの将来を考えて、きょうだいを作ろうと計画した2人。Mahoさんは最初から「絶対に子どもを産みたい!」と思っていたそうですが、Risaさんは自分で産むことに関しては、「どちらでもいいかな」と思っていたそう。 そんな中、「家族が増える=家族としての幸せが倍になる」という話を2人でしているうちに、Risaさん自身も自然と「子どもを産みたい」と考えるようになったといいます。 自分も産みたいけど、2人の子どもを想像したときに「Risaの子どもを育てたい」というMahoさんから熱望もあり、1人ずつ出産することにしたようです。 なぜ「絶対に自分が産みたい!」と思っていたMahoさんからではなく、Risaさんが先に出産したかというと、年功序列で決めたそうです。 年子育児のメリット・デメリット動画では、年子での妊娠・出産・育児を振り返って良かったこと、大変だったことを教えてくれています。 良かったこと・上の子もまだ小さいので、ママが妊娠することによる寂しさをあまり感じていない・1人目の出産・育児の記憶が新しいから、2人目育児の想像がつきやすい・出産準備がラク。上の子のものを使える 大変だったこと・ぽこ太郎が保育園1年目なので風邪をひくことが多かった・妊娠中のMahoさんが子どもと一緒に風邪を引きやすかった・妊娠中の抱っこが大変だった このほかにも、「上の子と同じ産院で出産し、同性カップルという特殊な環境を温かく受け入れてもらえた」ことが良かったそう。 同性カップルだからこそわかり合えること「1年前にパートナーが妊娠・出産を経験しているからこそ、つらさや大変さをわかり合うことができた。これはめちゃくちゃ良いことだった!」と語るMahoさん。 初めての妊娠で不安な中、一度出産を経験しているパートナーが横にいてくれるのはとても心強かったそうです。 また、2人のつわりの重さが違ったことから、「人によっても妊娠や出産の状況は異なる。決めつけた価値観で話さない方が良い」など、お互いに経験しているからこそ理解し合えることもあったといいます。 ◇◇◇ 動画では、終始おふたりが笑顔で見つめ合って話す姿から、お互いを想いあっている様子がとても伝わってきます。そんな姿に、視聴者からは『愛に溢れた素敵な家族だと心から思える。お体お大事に赤ちゃん楽しみにしてます!』など、たくさんの応援コメントが届いていました。 同性カップルの子育てや年子育児はたくさんの苦労もあるかと思います。お互いの気持ちを分かり合えるおふたりなら、支え合いながら笑顔溢れる子育てができそうですね。 YouTubeチャンネル「ふたりママFamily」では、おふたりの日常生活妊娠中や子育てについてなど、さまざまな動画が投稿されています。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:ライター 逆井マリ
2024年04月30日昨年末から「週刊文春」で性加害疑惑が報じられ、発行元の文藝春秋に約5億5000万円の損害賠償や訂正記事を求めて提訴した松本人志(60)。3月28日に行われる訴訟の第一回口頭弁論を目前に、76日ぶりに沈黙を破ったのだ。《人を笑わせることを志してきました。たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです。世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです》3月25日夜にXを更新し、現在の心境をこう綴った松本。代理人弁護士を通じて同じコメントが発表された直後のことだった。自らの名前の漢字を配した文章で書き出し、悲痛な胸中を率直に綴った投稿はすでに68万件の「いいね」が。インプレッションも4400万回を超え、松本を応援する声が相次いでいる(26日12時現在)。《松ちゃん頑張れ!!!》《お久しぶりです 嬉しくて涙が出ます みんな心から待ってますよ》《松ちゃんの叫び、心の声 もう泣きそうになる また笑わせてください 待ってます》だがそのいっぽうで、松本の主張を疑問視する声も上がっている。《「自分の主張はかき消され…」とのコメントですが、具体的に何か主張してたかな?事実無根!ってコメント以外に記憶が無い。事実無根の主張がかき消された!って事?》《松本人志って、何か主張してたっけ? 「事実無根」と「とうとう出たね」の2つくらいしか記憶に無いんだけど》《自分の主張って何でしょうか 事実無根しか聞いてませんが 何についてなのか全く分かりません》《事実無根なのに記者会見すらしないのはなぜ?》さかのぼること昨年12月27日発売の「週刊文春」で、後輩芸人と参加した飲み会で女性に性的な行為を迫ったなどと報じられた松本。すると翌28日にXで、《いつ辞めても良いと思ってたんやけど… やる気が出てきたなぁ〜》と“意味深投稿”をしていた。今年1月5日には、「週刊女性PRIME」が報じた告発女性による“お礼メール”のスクショを添えて《とうとう出たね。。。》と投稿。さらに同月8日に《事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす》と宣言するも、翌9日に《ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのご挨拶のため。顔見せ程度ですよ》と釈明したのだった。いっぽうで報道に関する見解や報告は、吉本興業が公式サイトを通じて発表してきた。「吉本興業も当初は『タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するもの』とし、真っ向から報道を否定していました。松本さんが裁判に集中する目的で活動休止することが発表されたのは、松本さんがXで《事実無根なので闘いまーす》と投稿した日でした。しかし吉本興業は1月22日に公式サイトで、外部弁護士を交えた関係者への聞き取り調査を行い『事実確認を進めている』と軌道修正。ガバナンス委員会からは《会社としての説明責任を果たす必要がある》《当初の『当該事実は一切なく』との会社コメントが世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いたように思う》など厳しい指摘があったことを明らかにしていました。一連の騒動で松本さん本人による発信はXでの呟きのみでしたので、今回発表したコメント内の『自分の主張』はどの部分を具体的に指すのかは判然としません」(芸能関係者)注目を集める裁判の行方は、果たして――。
2024年03月26日各国で同性愛が認められ、日本でも注目を集めている同性婚の法制化。今回MOREDOORでは、男女70人に対して「同性婚ができない現状について」アンケートを実施しました。昨今注目を集める同性婚の法制化について、世間はどのように考えているのか、そのリアルな声をご紹介します。ーー同性婚ができない現状をどう思う?同性婚について「早く法制度化を」または「いつか法制度化を」と答えた人は76%、「後回しでいい」「しなくてよい」と答えた人は23%でした。7割を超える人が同性婚に賛成していることが分かりました。ーー同性婚の法制度化するかどうかは、選挙で投票するときひとつの判断軸にする?しない?「する」が46%、「しない」が54%でした。では、それぞれの回答理由には、どのような考えがあるのでしょうか。「同性婚の法制化をしてほしい」理由は?このように「愛する人と一緒になれず苦しむ」「昔の価値観を押し付けるべきではない」を理由に挙げる方が最も多かったです。「同性婚の法制度化は後回しorしなくてよい」理由は?このように「一部の問題だ」といった意見がありました。「同性婚を法制度化するかどうか、選挙で投票するときひとつの判断軸にする」理由は?このように「少数派だとしても、国民の意見を聞いている姿勢を投票基準にする」という声がありました。「同性婚の法制度化するかどうかは、選挙で投票するときひとつの判断軸にしない」理由は?このように「自分には関係ない」「ほかに重視するべきところがある」という意見が見られました。同性婚の未来7割の方が同性婚に賛成と答えた今回のアンケート。それぞれの回答の背景にある考えもご紹介しました。皆さんは同性婚ができない現状を、どう思いますか……?(MOREDOOR編集部)調査主体:MOREDOOR編集部調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査調査期間:2024年03月15日~2024年03月18日有効回答数:20代、30代の70名の男女
2024年03月20日ショップ店員をしていた20代の私。生理痛がひどく、痛み止めを飲んでいても、生理期間中は立っているのがやっとの状態で仕事をしていました。そんなとき上司から、同性とは信じがたい心ない言葉を投げかけられて……。 「生理痛くらいで?」と言い放った女性上司20代のとき、私は洋服を扱うショップで働いていました。 1日中、立ったままでの仕事になりますから、平常時でもしんどいのに、生理期間ともなると2日目まで続く下腹部の重さや頭痛も加わり、体調は著しく低下。それでも仕事を休むわけにはいかず、必死で立っていました。 その日も生理期間中で、いつも以上に体調が思わしくない中、仕事をしていたときです。私の顔色がかなり悪かったらしく、女性の上司から「具合が悪いの?」と声をかけられたので、「生理痛です」と答えると、「生理痛? そんなの私はないわよ。生理痛くらいでつらいわけないじゃない」と言われてしまって……。 ますます生理休暇を取得しにくくなったこともつらいですが、同じ女性で生理の痛みが理解できるであろう人から「生理痛くらいで」と言われたことが、ことのほかショックでした。 身を持って生理痛を経験した上司は…それから半年経ったある日。突然、女性上司が私に謝罪してきました。 「生理のとき、つらかったでしょう。あのとき、あんな言い方してごめんなさい」と。 50代を迎えた女性上司。3カ月ほど生理がない状態が続いたあと、これまで経験したことがない経血量と下腹部の痛みに襲われ、婦人科に行ったそうです。そのとき「今までは痛みがなかったようだけど、人によっては毎月痛みに耐えている人もいる」と医師から聞かされ、私のことを思い出したのだそう。 そして「ひどいことを言ってしまった……」と、とても後悔したのだと言われました。それからは生理時の体調不良にも気づかってくれ、あまりに痛みがひどければ「休憩をとっていいよ」と声をかけてくれるようになりました! 自分でも鎮痛薬を飲むなど努力はしていましたが、やはりつらさをわかってくれる人が職場にいることは安心感を得られるのだと実感しました。もともと思いやりがあって尊敬できる上司でしたので、現在はより働きやすくなっています! 著者/田中雪子作画/モリナガアメ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モリナガアメ
2024年03月02日皆さんの周りには、同性同士でお付き合いしている人はいますか?ジェンダーへの捉え方は人によってさまざまですが、自分の大切な存在を肯定してもらえると、パートナーの性別関係なく嬉しいもの。そこで今回MOREDOORでは、同性カップルが嬉しい気持ちになった周囲の反応に焦点をあててご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。27歳、Dさんの場合ある日、街を歩いていると、以前から知っている友人が私たちを見つけて駆け寄ってきました。友人は「こんにちは!最近どうしてた?」と明るい笑顔で私たちに声をかけてくれて……。私が同性のパートナーと付き合っていることを友人に告げたとき、驚きと共に温かい笑顔が返ってきました。その後も、興味深そうに私たちの近況を尋ねてくれて、私たちの幸せな姿を見て喜んでくれました。その優しい反応のおかげで、周囲の人々と絆を深められるようになりました。その友人の反応に、どう感じましたか?私たちの関係を受け入れてくれたことで、心が軽くなり、安堵しましたし、自信になりました。また、私たちの関係が周囲から受け入れられることで、より強固な絆が生まれ、パートナーとの仲が深まるきっかけになりました。あらゆるジェンダーに対して、周囲がどのように接すると当事者が過ごしやすいと感じることができると思いますか?あらゆるジェンダーの人々に対して、先入観や偏見を持たずにオープンマインドで接することかなと。個々の人の個性やアイデンティティを尊重し、受け入れる姿勢を示すことが大切だと思います。(27歳/会社員)周囲の反応1つで……街中で出会った友人の優しい反応のおかげで、パートナーとの関係により自信を持つことができたというDさん。このようなサポートと理解があることで、同性カップルは自分たちの愛を自由に表現し、幸せな関係を築いていくことができるのかもしれないですね。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年03月01日性格に難あり?【同性に嫌われる女性の特徴】3つ同性に嫌われている人の印象は、異性からも悪い印象を持たれることがあります。今回は、同性に嫌われる女性の特徴を紹介します。性格に表裏がある身分や職業によって態度を使い分けたり、男性を前にした時だけ別の態度をとる女性に対する印象も強いでしょう。そのような女性は信用されず、男性からも距離をとられる結果になるかもしれません。かわいらしく振る舞っていても、それが演技だと見抜かれた時、男性から不快に思われることは間違いありません。ぶりっ子イメージ極端にぶりっ子な女性は、男性に取り入っているように映るため、同性からも嫌われやすいです。男性もそれを理解しており「あの子のぶりっ子は偽っぽいな」と感じることもあるでしょう。天然キャラの女性にも同様のことが言えます。これらの女性は意外と男性に好まれることもありますが、故意にそう振る舞ったり、男性の前でだけ性格を変えたりすると、一気に敬遠されるでしょう。自己主張の強さ嫌われる女性は、群れるのが苦手であると思われるかもしれません。しかし、自己主張が強く、自立したカッコいい女性としても捉えられることがあります。一方で、過度に我が強く、人との調和が取れない女性とみなされることもあるでしょう。自立しており、自分の意見や考えを持つ女性は、男性には魅力的に映る一方、女性に嫌われることもあるようです。男女両方に好意を持たれるには…表裏のある雰囲気を漂わせる女性は、同性だけでなく男性からも嫌われがちです。特定の人の前だけでいい子になるのではなく、誰に対しても思いやりのある行動を忘れないでくださいね。(愛カツ編集部)
2024年02月27日2021年にエストニアで初めて一般劇場公開されたLGBTQ映画として大反響を巻き起こした映画『Firebirdファイアバード』。公開の2年後に同国で同性婚法案が議決された際には、実話を基にした本作が大きな後押しになったとも言われています。そこで、日本で公開を迎えたばかりの話題作について、こちらの方々にお話をうかがってきました。トム・プライヤーさん & オレグ・ザゴロドニーさん【映画、ときどき私】 vol. 636ソ連占領下にあったエストニアの基地を舞台に、運命の出会いを果たした2人の男性によるピュアな愛の物語を描いている本作。『キングスマン:シークレットサービス』などに出演し、イギリス映画界でも注目を集めている俳優トムさん(写真・左)は主演と共同脚本を務め、主人公となる二等兵のセルゲイを演じています。対するパイロット将校のロマン役にキャスティングされたのは、ウクライナ・キーウ出身の俳優オレグさん(右)。今回は国外渡航が困難な状況にもかかわらず、日本の観客へ直接思いを伝えるために念願の初来日を果たしました。本作の魅力や現在の心境、そして日本との関わりなどについて語っていただきました。男性同士の愛情をこんなにリアルに描いた作品は少ない―これまでも許されない状況下での同性愛を描いた映画はありましたが、主演だけでなく共同脚本も担当されたトムさんにとってほかの作品にはない魅力を感じた部分があったのでしょうか。トムさん最初にペーテル・レバネ監督から主演をしてほしいとアプローチをいただいたとき、男性同士の愛情をこんなにもリアルに描いている作品はあまり観たことがないと感じました。なかでも驚いたのは、厳しい軍隊を背景にしているにもかかわらず、これほどまでにセンシティブに描いていることです。今回は共同脚本としても入ることにしたので、スケール感やサスペンス感というのは、監督と2人で話し合っていくなかでいろいろと練り上げていきました。愛そのものが持つ普遍性を描いていると感じた―オレグさんもチャレンジングな役どころだったと思いますが、出演の決め手があれば教えてください。オレグさん僕が興味を持った理由は、愛情を特別なものとして描くのではなく、愛そのものが持つ普遍性を描いていると感じたからです。そして、俳優として面白いと思ったのは、普段は規律正しく生きているパイロットが持つ別の一面を演じられること。僕も少年時代はみんなと同じように、ああいう風になりたいなと憧れていたので、ヒーロー的存在のキャラクターを演じられることはうれしかったです。あとは、子どもの頃に話として聞いていたソ連の支配下にある国がどういう状況だったのかを探ってみたいという気持ちもありました。実際のセルゲイは、太陽のような存在感の人―トムさんは本作のモデルであり原作者でもあるセルゲイ・フェティソフさんには生前何度もインタビューをされたそうですが、印象に残っていることはありますか?トムさんまず彼から繰り返し念を押されたのは、「政治的なことではなく愛についての映画にしてほしい」ということでした。同性愛が迫害されていた時代が背景にはあるものの、愛を中心に描いた作品にしたい思いが強かったようです。それから印象的だったのは、彼の太陽のような存在感。光がさしているかのようなたたずまいには心を打たれたので、そのあたりは演じる際に意識しました。こういう作品だと俳優はメランコリーたっぷりに演じたがるものですが、彼自身がそういう人ではないんですよね。悲しい瞬間は多くても、彼の持つ軽やかさや希望を失わない姿、そしていろんな制限を飛び越える強さを体現している様には大きな影響を受けました。完璧なタイミングで作られた映画だと思う―そういったセルゲイさんの思いが投影された本作は、エストニアで大ヒットとなり、同性婚が承認される大きなきっかけにもなったそうですが、一つの国の歴史を変えてしまうほどの作品になったというのは本当にすごいことです。オレグさんこの映画は、本当に完璧なタイミングで作られたのではないでしょうか。これは僕が出演していた別の舞台であったセリフですが、「あなたが政治を作らなければ、政治があなたを作ってしまう」という言葉がまさに今回の作品にも通じていると痛感しました。良くも悪くも我々は政治によって作られてしまうものなので、同性愛であれナショナリティであれ何であれ、そこに制限が設けられる場合は、自由を求めて戦うべきだと考えています。この作品が問いかけているのは、自分がありのままでいられるかどうかについて。僕自身もロシアとウクライナがこういう情勢になってからは、そういったことを肌で感じています。特にいまの僕たちは、ウクライナ人なのに「あなたはウクライナ人ではありません」と言われているような状況にいるので、現在のウクライナで起きていることはまさに彼らと同じかなと。それくらい自分のアイデンティティのままで生きることができないのです。本作では自分が自分であることの大切さを政治が許さないがゆえの悲劇を描いているので、そういう意味でも「完璧なタイミングだった」と言えると思います。この作品が受容の心に繋がってほしい―日本はまだ同性婚を認めていない国ですが、そういう場所で本作が上映されることにも意義を感じていらっしゃるのではないでしょうか。トムさんそうですね。この作品を通して、「物事をもう少し変えてもいいんじゃないか」という受容の心に繋がればいいなと思っています。ここで描いているのは、同性愛というよりも、魂と魂が愛し合う姿です。男性でも女性でも、どういう立場の人でも、誰もが本物の愛を探し求めて生きているので、そういう普遍性を感じていただけたらと。もし日本に暮らしているかたのなかで、周りから認められなくて苦しい思いをしているかたがいるのであれば、そういった思いが伝わることを願っています。―私は以前ウクライナを訪れたことがあり、いろんな文化の違いに興味を持ちましたが、ウクライナのかたが寿司職人の格好をしている姿を見て驚かされたこともありました。今回が初来日となったオレグさんから見て、日本はどのように見えていますか?オレグさん僕にとっては、日本はまったくの異世界ですね。でも、おそらくウクライナ人は世界でも日本人の次にお寿司を食べている国じゃないかなと思っていますよ(笑)。実際、僕も週に2回かそれ以上は食べていますから!「遠く離れた国なのにどうしてそんなに人気なの?」と思うかもしれませんが、僕たちは生活のなかに日本の影響をあちこちに感じています。まず、日本と言えばテクノロジーが進んでいる現代的なイメージなので、ウクライナでも「1台目のテレビはやっぱりソニーかパナソニックだよね」みたいな話がよくありました。あと、僕はオニツカタイガーのスニーカーが大好きで海外でもいつも買っていますし、ジーンズも日本製、乗っている車もSUBARU。日本の物が大好きなので、今回ようやく来ることができてワクワクしています。自分のままでいられる居場所には喜んで行ってほしい―トムさんは3度目の来日ということですが、日本の好きなところなどがあればお聞かせください。トムさん僕が日本に関していつもすごいなと思うのは、細部へのこだわり。料理の出し方にしても、ものづくりにしても、言語にしても、とても繊細で精緻を極めていると感じています。あとは、日本人のみなさんの人当たりがとてもソフトですごくいいですよね。普通、都市部に行くとガヤガヤうるさいものですが、日本は静かで平和だなと思います。それから僕もオレグと同じでお寿司は大好き。アジアの料理が好きなので、いつもだいたい日本料理かタイ料理を食べています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。トムさんもしかしたらみなさんは、正しい答えをいつも探していたり、究極の愛を追い求めたりしているかもしれません。でも、そういうものを手にできなかったとしても、すでにあなたは完成した存在なのです。これは僕の世界観でもありますが、自分の外から入ってくるものはあくまでもボーナス。だから、わざわざ探しに行かなくても、あなた自身は必要なものをすでに持っているんだよ、というのを伝えたいです。オレグさん僕が言いたいのは、自分自身であること、そして自由であることが何よりも大事だということです。もし自分がありのままでいられる相手や国が見つかったのであれば、喜んでその居場所に行ってください。インタビューを終えてみて…。撮影中は和気あいあいと楽しそうにしていたトムさんとオレグさん。インタビューが始まると、ひと言ひと言を丁寧に話されており、真摯な姿にこの作品に対する思いが伝わってきました。普段のカジュアルなスタイルも素敵でしたが、劇中で軍服をピシッと着こなす凛々しい姿にも注目してみてください。愛の重さに突き動かされる人と人が出会い、純粋に愛し合う姿に心を揺さぶれる本作。ありのままでいることの大切さと愛の美しさを感じさせてくれる珠玉のラブストーリーです。写真・園山友基(トム・プライヤー、オレグ・ザゴロドニー)取材、文・志村昌美ストーリー1970年代後期、ソ連占領下のエストニアで役者になることを夢見る若き二等兵セルゲイは、兵役を終える日を迎えようとしていた。そんなある日、同じ基地に配属されてきたのはパイロット将校ロマン。セルゲイはロマンの謎めいた雰囲気に一瞬で心奪われ、ロマンもセルゲイと目が合った瞬間から体に閃光が走るのを感じていた。写真という共通の趣味を持つ2人。友情が愛情へと変わるのに多くの時間を必要なかった。ところが、当時のソビエトで同性愛はタブーであり、発覚すれば厳罰に処されてしまう。そんななか、セルゲイとロマンの関係を怪しむスベレフ大佐は、2人の身辺調査を始めることに…。引き込まれる予告編はこちら!作品情報『Firebirdファイアバード』新宿ピカデリー、なんばパークスシネマほかにて全国公開中配給:リアリーライクフィルムズ(C)FIREBIRD PRODUCTION LIMITED MMXXI. ALL RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilms写真・園山友基(トム・プライヤー、オレグ・ザゴロドニー)
2024年02月16日主人公・革(あらた)は同性パートナーである新(あらた)と一緒に、道ちゃんという女の子の里親として育児に奮闘中。ある日、革と新は、娘・道ちゃんを連れ家族で動物園へ出かけたのですが……。 まさか…おむつ替えができない!? ある日、動物園へでかけた道ちゃんが突然うんちをしてしまいました。おむつを替えようとトイレを探すも、男性トイレにはおむつ交換台がなく、幼児トイレは女性専用と注意書きがあり入室できず。思いもよらぬトラブルに革さんと新さんは途方に暮れるのでした。 ◇ ◇ ◇ 育児をする男性が増えてきているとはいえ、外出時のおむつ替えなどまだまだ女性が担当するという場面が多いように見受けられます。最近では男性トイレにおむつ替えシートがあったり、性別に関係なく使えるベビールームも増えてきていますが、ここでもやはりママが主導でお世話をしているということが多く感じます。小さい子どもを連れての外出ではハプニングはつきものです。男女関係なくスムーズに育児ができるよう、理解の進む世界になって欲しいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター コハダさんさん
2024年02月13日「同性カップルの結婚式をしたい」ゲイカップルとしてYouTubeやマイナビウエディングのスペシャルサポーター、多数のメディアで活動されているShoRyo(@shoryochannel)さん。お二人は2018年にパートナーシップを宣誓し、ゲイカップルの日常を映し出すユーチューブチャンネル「ShoRyo channel.」をスタート。同年に結婚式も挙げており、夫夫(ふうふ)として視聴者の質問に答えたり、リアルな日常をYouTubeにアップして活動しています。今回MOREDOORは、お二人が挙げた結婚式についてインタビューしてきました!YouTubeを初めたきっかけは……YouTubeを始めた当時は、ゲイカップルの方々の発信がほとんどなかった時代。そんな中で、結婚式などの大切な瞬間を記録し、共有していくことの重要性を感じたという2人。さらに、YouTubeで投稿をすることで、自分たちの思い出を記念に残し、将来振り返ることができるところも魅力だと語っています。結婚式はどのように決めた?結婚式の場所として、吉祥寺での開催を希望していたShoRyoさん。ある会場を見に行った際に、「同性カップルの結婚式を行う」とカミングアウトすると、そこのオーナーがとても前向きな反応を示してくれて、「そういうのをやりたかったんです!」と言ってくれたのだそう。2人は、その瞬間に、"ここだな"と式場を決定したようです。どんな結婚式にした?結婚式の敷居を高くしたくなかったという気持ちから、会費制の立食パーティーを、一人当たり1万円で行うことに。また、服装に関しても、参加者にはおしゃれな服装ではなくカジュアルな格好で気楽に参加してもらうように案内をしたのだそうです。どのような会にするかも相談し、店内の装飾、料理プラン、衣装やヘアメイク、お花の選択肢までオーナーが提示してくれたと語っています。誰を招待?収容人数が限られていたので、職場関係と友人関係のみを招待したShoRyoさん。『また、結婚式の招待ハガキは招待された側に手間をかけさせてしまったり、断りづらそうだなと感じたため作らずに、LINEなどで個別に連絡しました。』と、形式ばったことを思い切って省いたことも教えていただきました。結婚式当日の心境は?『私たちの結婚式には約50人の招待客がいました。翔太さんは非常に緊張していて、のどが通らなかったのを覚えています。一方、亮さんはリラックスしていて、翔太さんに対して「なぜ緊張しているのか」と笑っていました。』と、当日のことを振り返ってくれたお2人。でも、いざオープニング動画を流してそれを自分の大切な人たちが見てくれている光景を目にすると、亮さんは「自分の人生で“まさかこんな日が来ると思っていなかった”から」と、凄く感動して号泣してしまったのだとか……。結婚式を振り返って、“今思い返しても本当に幸せな時間だった、また泣きそう”と話してくれました。壁はそんなになかった!?親へのカミングアウトには、かなりの勇気が必要だったと語る亮さん。亮さんは、カミングアウトした際の思い出を語ってくれました。『幸い、親は「あなたが一人じゃないならよかった」と言ってくれました。本当に安心しましたね。また、現在の家に引っ越す際、不動産屋さんからは「大家さんによる」と言われました。最初は男同士のルームシェアはダメだったのですが、直前に大家さんが面会を申し出てくれて、直接話して意気投合しました。今では大家さんとはとても良い関係で、パンを分け合ったり、みかんを貰ったりしています。また、私たちが飼っている犬を預かってくれて、散歩やご飯の世話もしてくれるほどで、とてもありがたいお付き合いをさせてもらっています。面白いことに、偶然にも私たちの苗字は同じでした。同性カップルとしては、表札を二つ出すこともあるので、お互いにとても良かったと思っています。』とお二人の日常にあまり壁はなく、むしろ日々を本当に幸せに過ごしている様子が伺えました。結婚式をして良かったことは?結婚式まで友人や職場にカミングアウトしていなかったという翔太さん。招待状を送ることで、初めて周囲に知らせましたが、嫌がる人はいなかったよう。『実際、招待した人全員が来てくれて、とても楽しんでくれていました。当日はネガティブなことが一切なく、普通の祝福の場としてとても嬉しかったです。今でも、会場となったカフェには毎年訪れています。先月も行きましたし、お店のお方が私たちのことを覚えていてくれることが本当にありがたいです。』と、結婚式が素敵な思い出になったことを語ってくれました。結婚式を悩んでいる人に向けてアドバイス『私たちは、来てくださる方々のハードルを下げることを考えました。友達や会社にカミングアウトしていない人もいるので、そういう方々にも楽しんでもらえる環境を提供したいと試行錯誤しました。マイナビウエディングさんがLGBTQ+向けのサイトを開設してくれたのは、大きな進歩だと思っています。少し前まではそのような情報はほとんどなく、あっても一握りでした。検索すると、まだ多くはストレートなカップル向けの情報に埋もれがちですが、結婚式のやり方次第で自分たちのスタイルを作ることができます!同性カップルの結婚式のハードルはそれほど高くないと知ってもらいたい。もし何か嫌なことがあっても、「別にこれから先、会うこともないし」と自分たちは前向きに考えていました。』マイナビウエディングの取り組みについてハンドブックの制作など、配慮に感謝しつつも、あくまでも‟自然な対話”を求めていると語るお二人。‟意識しすぎて失礼になることもある”‟同性カップルだからと驚かれることがないよう、普通のお客さんと同じように接していただきたい”など、当事者だからこそわかる声を届けてくれました。素敵な結婚式を成功させるためには?『希望があれば、自分から伝えることも大事だと思います。人に察してもらうよりも、直接言った方が早いですからね。会場の構造上、対応が出来ない場合もありますが、やりたいことをプランナーさんと擦り合わせていくことが大切です。また、プランナーさんにも正直に意見を言ってもらうことが重要だと思いました。配慮ばかりではなく、お互い積極的に相談することで後悔のない結婚式ができると思います。周りを気にせず、やりたかったことを実現することが幸せに繋がると思うので、結婚式を挙げたければ挙げるべきだと思いますし、その後何か問題が起きたらそのとき考えれば良いのです。やりたいことはやるべきですね!』最後に伝えたいことLGBTQとして困ったことやトラブルについての質問が多いというShoRyoさんカップル。しかし、本当は成功例として取り上げられたいと願ってるのだそう。『ネガティブな視点ではなく、ポジティブなイメージを持ってもらいたいんです!私たちのような同性婚の結婚式も、素敵で憧れの対象として見られるようになれば嬉しいですね。』と、本心を語ってくれました。ShoRyoさんたちの前向きなメッセージが、悩んでいる方や、どう接すればいいか迷っている方の助けになることでしょう。このインタビューが、LGBTQ+について改めて考えるきっかけとなることを願っています。次回は、D&I AWARDにて3年連続でADVANCEDを受賞というウエディング業界で初の快挙を成し遂げたブライダルジュエリー企業、プリモ・ジャパン株式会社のインタビューをお届けします!(MOREDOOR編集部)
2024年01月16日みなさんは、もし同性から告白されたらどうしますか?今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画『彼女は彼女』をご紹介します。※本作品は、フィクション漫画です。あくまで一例として、少しでも多くの方へ考えるキッカケづくりを目指して制作されました。漫画のあらすじ勉強やカフェのアルバイトに明け暮れる大学2年生の美空。ある日、アルバイト先で千花と出会います。徐々に距離を縮める二人。ある日千花が美空に対して恋愛感情を抱いていることを知り……。どうして恋人がいないんだろう……新しい出会いの一つ「なんでお断りするんだろう?」「男の人と何が違うんだろう?」と咄嗟に考えた主人公。千花が自分の気持ちを打ち明けたことによって、二人は晴れてお付き合いすることに。異性カップルと変わらずに二人で楽しい日々を過ごすのでした!みなさんは、この漫画をどう感じましたか?※この漫画はフィクションです。■脚本:石川ナオ■作画:simme(MOREDOOR編集部)
2024年01月05日ヴィン・ディーゼルが性加害で民事訴訟された。被害を訴えているのは、元アシスタントのアスタ・ジョナソンという女性。事件があったのは、ディーゼルが『ワイルド・スピード MEGA MAX』を撮影していた2010年9月。アトランタのホテルにクラブのホステスたちを招待したディーゼルは、彼女らが帰ると、ジョナソンの手首を握ってベッドに押し倒したのだという。彼女はやめてほしいとお願いしたが、ディーゼルは彼女の体を触るなど性暴行を加えたとのことだ。その数時間後、仕事をクビにされたというジョナソンは、性被害に加え、不当解雇、性別による差別、悪質な職場環境などの理由でも、ディーゼルと彼のプロダクション会社を訴訟している。ディーゼルの最近作は、シリーズ10作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』。文=猿渡由紀
2023年12月22日11月27日、日本大学の澤田康広副学長が林真理子理事長に1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと報じられた。各メディアによると、澤田副学長は訴状で、林理事長から9月に薬物事件対応の責任を取るよう伝えられ、「警視庁による澤田副学長への捜査が進んでいる」などと言われたと主張。このことについて、澤田副学長側は「故意に相手をおとしめる違法なパワハラだ」と指摘しているという。上層部同士の“内輪揉め”が発覚した日本大学だが7月に、都内にあるアメフト部の寮で大麻に関する情報が寄せられ、大学関係者が調べたところ、ロッカーから不審な植物片が見つかっていた。当時、林理事長は「報道されていますように違法な薬物が見つかったとか、そういうことは一切ございません」と真っ向から疑惑を否定。ところが8月5日、アメフト部員が寮で覚醒剤や大麻を所持していたとして逮捕され、その3日後に開いた会見では大学側の隠蔽疑惑も浮上した。「警察から『アメフト部の寮で大麻を使用している可能性がある』と大学側に連絡があったのは7月6日のこと。同日、大学側は自主調査を行い、大麻と思しき物質を見つけました。しかし、この時点では警察に知らせず、結果的にこのことを報告したのは12日後となる7月18日だったそうです」(全国紙記者)ところが会見で澤田副学長は不審な植物片について「見た感じは、微量で細かく大麻のカスかもしれないと思った」と明かしつつも、「我々は捜査機関ではなく教育機関。反省させて自首させたいと考えた。その日には自首できる状況ではないと判断した。すぐにブツを引き渡すことはしなかった」と発言。また林理事長も会見が遅れたことについて「隠蔽と言われることは非常に遺憾」などとコメントしたため、ネットでは《逆ギレ、開き直り、そして、言い訳。この組織、ここまでひどいとは…》など呆れるような声が上がっていた。そして今回パワハラ訴訟が伝えられ、騒動はさらに泥沼化することに。上層部の迷走ぶりに、ネットでは「学生がかわいそう」といった声が相次いでいる。《今そんなことしてる場合じゃねーだろとしか もう少し事が落ち着いてからやれや 見事なぐらい登場人物アホしかいねーな 本当に関係のない学生たちがかわいそうだわ…》《学園トップがこんな事を始めたんだから日大はもう学生達の事はどうでもいいみたいになってるな 学生たちは可哀想に》《確かに在学している日本大学の学生が一番可哀想よな。大学を運営しているトップ達が喧嘩をしてどうするんだかね…》《真面目な日本大学の学生が一番被害受けてる事を早く気付けとしか思えない》
2023年11月27日身近で、性の多様性を感じたことはありますか?なかには、同性カップルと知り合い、恋愛に性別は関係ないと思えるような体験をした方もいるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「“性の多様性”についてのエピソード」をご紹介します。Rさんの場合……5年ほど前に留学していた時の出来事です。仲の良い南米人の知人女性がいたのですが、彼女のシェアハウスの同居人と一緒に飲みに行く機会がありました。集まりにパートナーを連れてくる、というのは海外文化ではよくあることだと理解していたのですが、同居人の男性が連れてきたのが同性のパートナーでした。初対面で同性のパートナーを紹介される状況と、同性のカップルと知り合うのは初めてでした。日本にいた時に親しい友人からカミングアウトをされたことがあったので、私自身同性愛について抵抗はないと思っていたのですが、彼から教えてもらうまでそれなりに時間が経ってから。これまでの人生で経験したことがなかったのではじめは驚きました。それと同時に、隠すという考えがないのだなという発見に、感動も覚えました。また、羨ましくなるくらいとても素敵なカップルだったので、同性も異性も、そんなの関係ないと心から思えるような体験でした。子どもに向けた”性教育”にどんなことを期待しますか?まずは性行為を含めた妊娠の仕組みと自分の守り方について、丁寧に教えてあげて欲しいです。男女に分かれてそれぞれが何を学んだのか分からないような教育ではなく、男女一緒に学べるような場でもあって欲しいです。性の多様性について教える前に、まずはそうした部分をベースとして学んでほしいなと思います。大人に向けた”性教育”にどんなことを期待しますか?子どもを守るためにも、大人が正しい知識を身につけて自分を守れるように、それを子どもに伝えていけるような社会になって欲しいなと思います。(匿名)※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。ゲイであることを隠す…?自身の体験をもとに描いたヨハヌン(@yohayoha.7)さんの『ゲイがきっかけで親友を失った話』では、自身の「性」に対する“カミングアウト”への葛藤が描かれています。自分がゲイであることを隠し続けるヨハヌンさん。その後、“ゲイ”であることを隠し続けた結果、親友を失うことになろうとは……。認識が広がりつつある性の多様性昨今では多様な性自認や性的指向について認識が広がりつつあります。Rさんのように、同性カップルと出会ったことで、恋愛に同性も異性も関係ないと思えるような体験をした方もいれば、漫画の主人公のように自身の性に悩み、隠しながら生活している方もいるのではないでしょうか。皆さんも、「性の多様性についてのエピソード」は何かありますか?※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(イラスト/@yohayoha.7)(MOREDOOR編集部)
2023年10月29日YouTubeや著書で人気のバレエダンサー。その彼が恋に落ち、結婚したのは、クリスさん、男性だ。二人はどこにでもいる、新婚さん。フランスで正式に結婚したカップルだ。彼らは仲睦まじく、ごく自然にゆったりと、誰の目も気にせず、腕を組んで寄り添って歩くーー。(全3回の第3回)竹田さんはバレエダンサー。「上品にボディメークができる」とSNSや動画サイトで話題の「床バレエ」の日本での第一人者だ。「美尻王子」の異名を持ち、10年ほど前から床バレエのエクササイズ本を何冊も出版。今年4月に出版した『マネしたらやせた! 30秒だけ床バレエ』(講談社)も好評を博している。いっぽうのクリスさんは、リトアニア出身。国内外で活躍する、建築やインテリアのデザイナーだ。フランス在住の二人は今年3月、パリから南に列車で2時間ほどの距離にあるブロワ市で、結婚した。彼らが暮らすフランスでは、ちょうど10年前の’13年から、同性婚が正式に認められている。葛藤を抱えながら大人になった二人は、幸いなことに、生涯をともに歩むパートナーと巡り合い、ありのままの自分でいられる場所を見つけることができた。じつは竹田さんは、交際開始間もないころにクリスさんのプロポーズを受け、それを快諾していた。でも、当時暮らしていた日本では、同性婚は認められていない。「結婚が目的でフランスに来たわけではないんです。でも、ビジョン(保護団体から引き取ったグレイハウンド)という“息子”ができて、やっぱり正式に結婚して家族になりたい、そう思うようになったんです」先述のように、フランスは同性婚を認めている。二人は結婚に向け動き出す。書類を揃えるなど準備を進め、インターネットで縁起のいい日取りを調べた。「今年の3月に、最強にパワフルな日があるとわかって。二人で『その日だ!』って。それで、今年の1月、ブロワ市庁舎に婚姻届などの申請書類の受け取り、結婚の宣誓を行う婚姻式の日取りの予約をしに行ったんです。そこで驚いたのが、窓口の人が私とクリスに向かって、すごく普通に『結婚ですか、はい、こちらにどうぞ』と言ってくれたこと。同性婚やLGBTなんて言葉は一切なかった」式当日の3月21日。市庁舎の一室で、タキシード姿の二人は、立会人を務める市長の代理の女性に向かって結婚の宣誓をした。すると、彼女は厳かな口調で二人にこう告げた。「私たちは、どんな国の人であろうとも、また、どんな性別の人であろうとも、愛があれば結婚を受け入れます」そのシーンを回想する二人。クリスさんは「すごい感動した」と大きな瞳をいっそう輝かせた。竹田さんも、穏やかな春の日の光景を思い浮かべていた。その目には、いまも光るものが浮かんでいるように見える。「小さいころから、社会に溶け込めないと思っていたし、本当の自分をずっと出せずにいましたから。その言葉は……、自分たちが、この社会に受け入れてもらえたんだと、本当に嬉しかった」■世間の反響の大きさで自覚した「LGBTQ」で悩む人に伝えたいことクリスさんの両親はいま、結婚を祝福してくれているという。「昔、ホモフォビアの気持ちが強かったお父さんだけど、いまは僕の幸せを喜んでくれるようになった。純くんとの結婚も『息子が一人増えた』と祝福してくれた。それは、僕もめちゃ嬉しかった」いっぽう、竹田さんの実家の家族はというと……。「私をいじめていた姉は、いまではいい理解者です。母はあまり自分の意見を言わない人ですが、私の話はちゃんと聞いてくれます。でも父は相変わらずで……」竹田さんはこう言って顔を曇らせたが、それでも、この国はゆっくりと、前に進んでいる。『新婚さんいらっしゃい!』の彼らの出演回の放送に前後して、二人のことをさまざまなメディアが取り上げると、インターネット上にはたくさんの反響が上がった。もちろん、そこには賛否両論ある。だが、その多くは同性婚を遂げた竹田さん、クリスさんを祝福するもの。また、当事者やその家族から「励まされた、勇気をもらった」といった主旨の次のようなコメントも少なくなかった。《とっても素敵なカップルです、応援しています》《息子が同性愛者で将来に不安を感じていたけれど、2人の姿に、こういう形があると安心しました》《いろんなかたが生きやすい社会になるといいなぁ》反響の大きさを、当の二人も喜んでいる。竹田さんは言う。「多くのLGBTQの人たちに、こんなハッピーな形もあるんだよ、というのが届いたのなら、私たちも嬉しいです」最後に竹田さんは、日本中のお父さん、お母さんにメッセージを発した。それは、どこか自分の父に向けての言葉のようでもあった。「どうかお子さんには『男らしくしなさい、女らしくしなさい』ではなく『あなたらしくいなさい』と言ってください。法律を変えるのは簡単ではないけれど、家庭でできる気遣い一つで、子どもの生きづらさは半減するはずだから」
2023年10月22日『新婚さんいらっしゃい!』で初の同性婚カップルとして話題になった竹田純さん(34)、クリスさん(34)。竹田さんは床バレエ・エクササイズの考案者としてYouTubeや著書で人気のバレエダンサー。その彼が恋に落ち、結婚したのは、クリスさん、男性だ。二人はどこにでもいる、新婚さん。フランスで正式に結婚したカップルだ。彼らは仲睦まじく、ごく自然にゆったりと、誰の目も気にせず、腕を組んで寄り添って歩くーー。(全3回の第1回)「それでは、最初の新婚さん、お呼びしましょう。新婚さん、いらっしゃーい!」MCによる恒例のフレーズで始まった、6月4日放送の『新婚さんいらっしゃい!』。観覧席からの盛大な拍手に迎えられ、スタジオに登場した二人はラブラブな雰囲気で、見ているほうが気恥ずかしくなるほど仲睦まじい。なれそめや日常生活などについてそれぞれが語りながら、手を繫いだり互いの体に触れ合ったり。ときにはMCからツッコミを入れられ、観覧席や視聴者の笑いを誘う。その姿は、番組に出演するいつものカップルたちと、なんら変わらない。ただ一つ、違ったことといえば……。この日、出演した“新婚さん”竹田さんとクリスさん、二人がともに男性だということ。竹田さんはバレエダンサー。「上品にボディメークができる」とSNSや動画サイトで話題の「床バレエ」の日本での第一人者だ。「美尻王子」の異名を持ち、10年ほど前から床バレエのエクササイズ本を何冊も出版。今年4月に出版した『マネしたらやせた! 30秒だけ床バレエ』(講談社)も好評を博している。いっぽうのクリスさんは、リトアニア出身。国内外で活躍する、建築やインテリアのデザイナーだ。フランス在住の二人は今年3月、パリから南に列車で2時間ほどの距離にあるブロワ市で、結婚した。彼らが暮らすフランスでは、ちょうど10年前の’13年から、同性婚が正式に認められている。放送のなかで竹田さんは、今回出演が叶った番組への憧れを、笑顔で語った。「小さいときから見ていたので、すっごい嬉しいです」半世紀を越す長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』に同性婚カップルがスタジオ出演するのは初めてのこと。それゆえか、この二人の出演は、放送前からインターネットを中心に大いに注目を集めていた。■年齢も育った国も違う二人が感じた「周りの子と違う自分」竹田さんは’82年、静岡県で中華料理店を営む両親のもとに生まれた。「両親が共働きで、私と2歳上の姉は家で留守番か、父方のおばあちゃんに預けられることが多くて。バブル期でお店もすごく忙しくて、とにかく親の愛情に飢えている、私はそんな子でした。いま思えば、そこまで欲しかったわけでもないのに、きっと愛情を確認したかったんでしょう、お母さんと買い物に出かけたりすると『あれ欲しい!』と泣き喚いて困らせる、そんな子どもでした」竹田さんの話を聞きながら「僕はもっといい子だった」とほほ笑んだクリスさんは’88年、リトアニア第二の都市・カウナスに生まれた。「欲しいもの、買ってもらえなくても『しょうがない』って思える、そういう子だった。だから、そういうことで泣いたり、もちろんパニックとか絶対にならない。両親からしたらめっちゃラッキーな、いい子じゃない?(笑)」年齢も育った国も違う二人。だが、それぞれが「周りの子と違う自分」を感じながら、少年時代を過ごしてきた。クリスさんは言う。「幼いときから『自分はなんか周りの人と違うな』と思ってた。人を好きになるなら、皆と同じように女性じゃなきゃいけないと思ってたけど、僕はそれができなかった。だから、僕は“表向きの自分”という殻を作って、ずっとその中にいたし、家族とは少しずつ距離を取るようになった」いっぽう、竹田さんは自身の幼少期をこう振り返った。「厳密に、どこで自分が『周りの人と違う』と気付いたかは定かじゃないです。でも、保育園のとき『いいな』と思う人がいて。その人、見た目がボーイッシュな女の子だった。女性と気付いてすぐ『あ、違う』って思い直したんですけど(苦笑)。そのころかもしれないですね、自分は違うんだと気付いたのは」朗らかな口調で、思いの丈をまっすぐ語る現在の竹田さん。だが、少年期の彼はそうではなかった。「お習字も水泳もサッカーも、何をやっても中途半端。というのも“皆とは違う”と気付いた瞬間から、ずっと心にあったのは『自分は決して成功する人間ではない』という思いでした。何をするにも、いつも端から諦めてしまっているというか。幼いときから教え込まれたこの世の中の“普通”、男性と女性というスタンダード。翻って自分を見れば『私は違うんだ、ダメなんだ』という気持ちに、どうしてもなってしまっていた。だから、本当の自分なんて出したくても出せない、出しちゃいけないっていう感覚がずっとありました」そんな竹田さんが唯一、諦めることなく、没頭したものがあった。「中学生のとき、当初はダンスでした。ジャネット・ジャクソン、それにスパイス・ガールズ……。テレビで見て『すごい!』って思って、振付をまねして、家で踊りまくって。そしたら、姉に『うるさい!気持ち悪い!』って怒られ、蹴りまで飛んできて(苦笑)。それで、家で踊ることは諦め、電話帳で見つけたジャズダンス教室に通うようになったんです」竹田さんにとって踊ることは、全身を使って本当の自分を表現することに、ほかならない。「2年ほど通うと、ダンス教室の先生から『あなたはバレエのほうが向いている』と勧められ、17歳でバレエ教室に。バレエはダンスのように、好き勝手には踊れないんです。足の出し方一つにも、制約がたくさんある。でも、それすらも面白くなって、どんどんバレエにハマっていきました」やがて高校3年生になった竹田さんだが、進路にあれこれ悩むことはなかった。目の前にあったのはバレエダンサーへの道、一択。「自分の将来とか、あんまり真剣に考えてこなかったんです。でも、そのときバレエ教室の先生から『東京バレエ団のオーディション、受けてみたら』って言ってもらって。考えるより先にまず行動するタイプの私は、言われるまま受験して、入団が決まっちゃった」キャリア、わずか2年足らずで、国内有数の名門バレエ団の一員になるという快挙を成し遂げた。「入ってみたら、当然ですが私がいちばん下手。でもそれで、一気にやる気が強火になった(笑)」日本屈指のバレエ団。環境にも恵まれていて、海外のバレエダンサーの姿も身近なものに。「彼らを見ていたら、自分も海外でやってみたいと思うようになっていきました。『下手な私が上達するには、ゼロからちゃんと学び直さなきゃ』と思って、フランスの国立バレエ学校に行こうと決心して。それに、まったく違う世界に飛び込めば、本当の自分をもっと受け入れてもらえるかもしれない、そんな淡い期待もありました」竹田さんは20歳で渡仏。ところが、目指した国立バレエ学校は通常、15~18歳が通うところで……。「それ、知らなかったというか、調べてもなくて(苦笑)。年齢を理由に、何度も門前払いされましたけど、めげずに通ったら、4回目ぐらいに窓口の人が根負けしてオーディションを受けさせてくれて、無事合格(笑)。以降、15歳の子たちとレッスンに励みました」基礎から学ぶこと4年。’06年には難関といわれる国際コンクール「Concours International de Danse Classique de Biarritz」で銅メダルを獲得。フランスのリモージュ歌劇場など多くのバレエ団で活躍した。そして’09年、竹田さんは27歳のときに日本に帰国することに。「帰国後、収入を得るためにバレエの指導者になろうと。でも、ただの先生では面白くない。そこで思いついたのが、フランスで『バーオソル』と呼ばれる床バレエでした。それはバレエをベースにした床に体をつけたまま行うエクササイズ。フランスではバレエ経験の有無にかかわらず、美しい筋肉が手に入るととてもポピュラーなもの。私自身、日ごろ床バレエをやってきたことで、けがから早期回復できた実体験もあり、多くの人に勧めたい、日本でも広めたい、そう思ったんです」【中編】床バレエで人気の“美尻王子”が同性婚!〈2〉ゲイである自分を押し殺していた2人の運命的な出会いと葛藤へ続く
2023年10月22日YouTubeや著書で人気のバレエダンサー。その彼が恋に落ち、結婚したのは、クリスさん、男性だ。二人はどこにでもいる、新婚さん。フランスで正式に結婚したカップルだ。彼らは仲睦まじく、ごく自然にゆったりと、誰の目も気にせず、腕を組んで寄り添って歩く。そんな二人はどこで、どのように出会ったのだろうかーー。(全3回の第2回)竹田さんはバレエダンサー。「上品にボディメークができる」とSNSや動画サイトで話題の「床バレエ」の日本での第一人者だ。「美尻王子」の異名を持ち、10年ほど前から床バレエのエクササイズ本を何冊も出版。今年4月に出版した『マネしたらやせた! 30秒だけ床バレエ』(講談社)も好評を博している。いっぽうのクリスさんは、リトアニア出身。国内外で活躍する、建築やインテリアのデザイナーだ。フランス在住の二人は今年3月、パリから南に列車で2時間ほどの距離にあるブロワ市で、結婚した。彼らが暮らすフランスでは、ちょうど10年前の’13年から、同性婚が正式に認められている。「クリスの生まれた国・リトアニアは、ロシアやソ連に組み込まれてしまっていた時代が長かったからか、国民のメンタルがすごく保守的なようです。最初に連れていってもらったときもクリス、自分の国に着いた途端、無意識にだと思うんですが、繫いでいた私の手を、パッと離したんです」リトアニアについて説明する竹田さんの言葉を、クリスさんは頷きながら聞いていた。そして、自らの言葉でこう続けた。「だから僕、リトアニアにいたころは自分でも気が付かない間に、自分をすごく、押さえつけて生きていたと思う」自分を押し殺しながら、大学生のころまで祖国で過ごした。「建築を学んでいた大学生のとき、EUのコンクールで僕の設計したリトリートのプロジェクトが1位になりました。それを見た、日本の会社にスカウトされたんです」’11年に22歳で来日したクリスさんは、日本で建築やインテリアの仕事を始めた。そして5年後の春、運命の出会いが訪れる。「東京で、友達のバースデーパーティに招かれて行ったら、そこに純くんも来ていたんです」こう振り返ったクリスさんに、「先に見つけたのは、私よね」と竹田さんが言葉をさし挟んだ。「まさに一目惚れでしたね。パーティ会場で、遠くからずっとクリスのことを見ていました。彼が一人になったのを見計らって近づいていって。それで『ハーイ』って声をかけた。それが最初よね」出会いの瞬間を、嬉しそうに述懐した竹田さん。でも、当時クリスさんには交際している人がいた。「そう、元カレがオーストラリアに住んでいて。『来週、会いに行こうと思う』って話をしたと思う」いきなりの失恋にショックを受けた竹田さん。だが、よくよく聞けば、クリスさんの遠距離恋愛は、あまりうまくいっていなかった。「だからって『チャンス!』なんて思えない。それどころか、最初の3カ月は、あくまで友人として、クリスのことを励ましました。『悩んでいないで、もう一度会いに行ってみれば』って」その奥ゆかしい態度が、クリスさんの胸を打つことに。「純くんは最初に見たときからかわいいなと思っていたけど。何より、すごく謙虚で、僕のハピネスだけを考えてくれてた。なんて素敵な人だろうって、思うようになった」やがて、ごく自然に交際がスタート。気付けば、二人はともに暮らすように。4年後の’19年には、クリスさんの仕事の関係で二人はフランスに移住。竹田さんにとっては10年ぶりのフランス生活だ。「移住後、南仏のクリスの友達の家に遊びに行くと、そのお宅ではグレイハウンドという、世界一足の速い犬を飼っていました。でも、そのワンちゃん、脚が1本ないんです。かつて出場していたドッグレースでけがをして、脚を切断することになってしまったと。さらに、ドッグレースの犬は、年老いたり走れなくなると、殺処分されるケースも少なくないと聞きました。そこで、前々から犬を飼いたいと考えていた私たちは、保護団体からグレイハウンドを1頭、引き取ることにしたんです」一昨年の5月、二人には新しい“家族”が加わった。名前は「ビジョン」。竹田さんが言う。「雄犬のビジョンのこと、私たちは『息子』って呼んでるんです。ビジョンがうちに来たことで、私たちはすごく、家族というものを意識するようになりました」■「ホモフォビア」に大きな影響を与えたのは身近な存在=親の存在日本では今年6月、いわゆる“LGBT理解増進法”が成立・施行された。だが、法案審議の過程で保守派の意向を踏まえ、後ろ向きともとれる修正が加えられたことを疑問視する声も少なくない。背景にあると思われるのが、一部の人たちに根強く残る性的少数者への偏見や嫌悪感。だが、竹田さんたちは「同じような嫌悪感が自分たちにもある」と打ち明ける。竹田さんは「理解しにくいと思いますけど」と前置きして、自分たちの心の内をこう説明した。「『ホモフォビア』って、聞いたことあります?同性愛や同性愛者を受け入れられない気持ちを指す言葉なんですが、それは一般の人はもちろんですが、私やクリスの中にも、あるものなんです」クリスさんが、自らの経験を例として、さらに説明を続けた。「潜在意識は3歳ぐらいまでに作られるというけれど、まだ僕たちの世代が幼いときは、ストレートの文化しか、教えられてこなかったから。自分でも気付かないうちに、ホモフォビアの考えが自分の中に根付いちゃっていたと思う。だから、『僕が好きなのは男の人』って自分のことを理解したとき、心の中がぐちゃぐちゃになった」こう苦しげに吐露するパートナーの手に優しく触れながら、竹田さんが言葉を引き継いだ。「それがきっと、幼いときの私が『自分は決して成功できない』という思いを募らせ続けた遠因だったと思うんです。それにホモフォビアってとても根深くて。大人になっても、ゲイのカップルに会うと戸惑うというか、距離を置いてしまう。自分もゲイだというのに」そのような心境に、大きな影響を与えたのは身近な大人=親の存在。クリスさんは、子どものころ目にした、父親の些細な言動を長い間、忘れることができないでいた。「夕食のとき、テレビを見ていたら、ゲイの人が出ていました。リトアニアは同性婚が認められてないから、その人は『フィンランドに引っ越します』と。すると、お父さんは『こんなことは認められない、見たくもない』と言ってテレビを消した。そのときの怒ったようなお父さんの顔や声は、ずっと長く心の中に残っていました」いっぽう、竹田さんの父親は、振舞いが女性的になっていく息子に向かっていつも「男らしくしろ」と、苦言を呈していたという。「『男なんだから』とか『男らしくしろ』とか。思春期を迎えてからは『彼女作れ!』って。フランスに行くときも『フランス人の彼女を連れてこい』。そればっかり」竹田さんもクリスさんも、それぞれの父親の言葉に傷つき、追い詰められた。だからクリスさんは「家族と距離をとった」。竹田さんも「居場所がなくなってしまったと感じていた」とこぼし、言葉を詰まらせた。【後編】床バレエで人気の“美尻王子”が同性婚!〈3〉フランスで婚姻届けを提出し正式な結婚カップルに。新婚番組出演で思うことへ続く
2023年10月22日同性同士のお付き合いが周知されつつある昨今。中には、友人の同性同士のスキンシップから、時代の多様性と変化を実感したという人も……。そこで今回のMOREDOORでは、「“性の多様性”についてのエピソード」をご紹介します。Sさんの場合……地元のいつも利用している駅で高校の同級生の女性2人が手を繋いでスキンシップをしていたところを見て驚きました。高校時代から2人は仲がよかったですが、「同性だったら友達」という私の固定概念があり、社会人になった今、あの頃2人がスキンシップをとっていたことを思い出して多様的な時代になったことを感じました。最初は驚いたけど、性別関係なくスキンシップを取り、恋人としてお付き合いするのはいいことだと思いました。子どもに向けた”性教育”にどんなことを期待しますか?性は多様であること、人それぞれ趣向が違うことを理解した上で、命の大切さや、避妊、性病についての知識を思春期になるよりも早く学校の授業で取り入れるようになったらいいなと思います。(24歳/会社員)※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。ゲイであることを隠す…?自身の体験をもとに描いたヨハヌン(@yohayoha.7)さんの『ゲイがきっかけで親友を失った話』では、自身の「性」に対する“カミングアウト”への葛藤が描かれています。自分がゲイであることを隠し続けるヨハヌンさん。自分自身との葛藤を続ける中で、人間関係にもだんだん影響が出てくるようになるのでした……。こんな時どうする?性への認識が変わったというSさん。また漫画の主人公のように自身の性に悩み、隠しながら生活している方もいるのではないでしょうか。皆さんも、「性の多様性についてのエピソード」は何かありますか?※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(イラスト/@yohayoha.7)(MOREDOOR編集部)
2023年10月21日同性から人気のある女性はステキですよね。その人はどんな魅力や個性を持っているのでしょうか?今回は、女性の12星座別に「同性から好かれやすい女性」をランキング形式で紹介します。10位…てんびん座(9/23~10/23)おしゃれなてんびん座の女性は、同性のファッションリーダー的存在。持ち前のセンスのよさやエレガントな雰囲気に、憧れを抱いている人もいっぱい。平和主義でみんなに平等なところも人気みたい。9位…ふたご座(5/21~6/21)ふたご座は頭の回転が速くて、おしゃべりしていると楽しいタイプ。豊富な話題やユーモアのセンスが支持されていそう。ミーハーなところはあるけれど、一緒になにかやりたいと思っている人は多いはず。8位…みずがめ座(1/20~2/20)クールで我が道を行くタイプといえば、みずがめ座。ソロ活動が多く、仲間とムダに群れないところが、カッコいいと思われていそう。男友達とうまく付き合えるところも、同性から羨ましがれるポイント。7位…いて座(11/22~12/21)明るくて心が広い、いて座。オープンマインドで、どんな人も受け入れられる包容力が魅力です。あなたと会った人はみんな、ファンになってしまうはず。6位…おとめ座(8/23~9/22)星座名通り、女子力が高い、おとめ座。神経質なところはあるけれど、清潔感があって気配り上手なところが、同性から好かれるポイントです。几帳面で時間やルールを守るところも、評価されていそう。5位…おひつじ座(3/21~4/19)サバサバしていて男勝りなところがある、おひつじ座。リーダーシップがあってお姉さんタイプなところが、同性から頼りにされていそう。困ったときはみんな、まずあなたの顔を思い浮かべるでしょう。4位…しし座(7/23~8/22)生れ持ったオーラと存在感のあるしし座。どこへ行っても女王様扱いされることが多いタイプです。わがままなところもあるけれど、素顔は子どものようにピュア。意外にドジで抜けているところも、同性の胸キュンを誘うのです。3位…おうし座(4/20~5/20)おっとりして穏やかなおうし座は、安定感のかたまりのような人。特別なことをしなくても、そこにいるだけで周りをホッと安心させるような力があるでしょう。グチや不満も優しく受け止めてくれるあなたのことを、悪く言う人はいないはず。2位…やぎ座(12/22~1/18)しっかりしていて働き者なタイプといえば、やぎ座。どんなときもバリバリと仕事をこなすあなたを、周りは「すごいな」と一目置いているでしょう。嘘をつかない正直なところも、心をとらえて離さないポイントのひとつ。1位…かに座(6/22~7/22)愛情深くて世話好きなかに座は、同性から見てお母さん的存在です。周囲の無茶ぶりに振り回されることも多いけれど、それは頼られ、愛されている証拠。みんなにとって、なくてはならない存在でしょう。最強のモテ女子になろう異性はもちろん、同性からも好かれる女性は最強のモテ女子。今回の記事を参考にしてさらに魅力を磨き、モテ度を高めていきましょう!(涼月くじら/占い師)(愛カツ編集部)
2023年09月02日今年3月に配信された映画『テトリス』は著作権を侵害するものだとして、Appleが訴訟された。原告は、ウェブサイト『Gizmodo』の編集長ダン・アッカーマン。アッカーマンは2016年に『The Tetris Effect: The Game that Mesmerized the Globe(邦訳:テトリス・エフェクト: 世界を惑わせたゲーム)』を出版している。アッカーマンは独自のリサーチをし、ほかの記事とは違う、冷戦時を舞台にしたスパイスリラーのようなスタイルで書いた。この映画は、彼の著書と同じアプローチをしており、同じトーン、フィールがあると、アッカーマンは訴える。彼は480万ドルの損害賠償を求めている。文=猿渡由紀
2023年08月09日国は「継続しているほかの訴訟の判断も注視」ということではなく、LGBTQIAが生きづらさを感じていることを重く受け止め、早急に制度づくりを行うように提言しました。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は6月14日、Surfvoteで取り上げたイシュー「同性婚を法制化すべきか?」で集まった205票とコメントについて提言書として取り纏め、立法府、行政府、司法府へ提出いたしました。■提出日2023年6月14日(水)■提言書提言書(早急に同性婚の法制化実現を).pdf : ■提出先◇立法府・衆議院・参議院◇行政府・法務省、齋藤健法務大臣・厚生労働省、加藤勝信厚生労働大臣・外務省、林芳正外務大臣・総務省、松本剛明総務大臣・岸田文雄内閣総理大臣・小倉將信内閣府特命担当大臣・内閣府・内閣法制局◇司法府・最高裁判所■提言内容国は、「継続しているほかの訴訟の判断も注視」ということではなく、LGBTQIAが生きづらさを感じていることを重く受け止め、早急に制度づくりをしてほしい。(詳細は提言書PDFよりご覧ください。)■提案の根拠『同性婚の法制化をすべきか︖』 ・同性婚の法制化を急ぐべき…… 78%・同性婚の法制化に向けた議論を進めるべき…… 10%・同性婚の法制化をすべきでない…… 9%・その他(コメント欄で考えを教えてください)…… 2%・わからない…… 1%■Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。各イシューで投票・コメントしていただいた1人1人の意見を大切に扱い、社会を前進させるために寄与したいと考えています。 ■Polimill 株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するITCスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月14日婚活をしても結果が出ない、うまくいかない、これってやはり年齢のせい? 40代、50代の女性の婚活を難しくするのは、年齢のせいでも理想が高すぎるせいでもなく「理想を下げているから」なんです!幸せな結婚生活を手に入れるための秘訣を、婚活アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんが指南します。教えてくれたのは……監修/伊藤友美さん(アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー)約9年間の婚活中に婚活ウツになり、離脱。心理や精神世界を研究し、自分が幸せになるワークを編み出し実践したところ、39歳から再開した婚活で出会いから2カ月でプロポーズを受け、40歳でスピード婚を果たす。現在開催している「3ヶ月で全員婚活終了!婚活塾」は即満席。8年間の活動でのべ1500名人の女性が婚活セミナーに参加している。著書に『結局、理想を下げない女(ひと)が選ばれる』(フォレスト出版)。★関連記事:「この人と結婚しよう」婚活アプリで知り合った男性と結婚した決め手とは #デブス女の修羅場 7理想ではない相手との結婚が無理な理由30代を過ぎたころから、婚活中の女性は「もっと理想を下げないと相手が見つからないのでは?」と考えることが増えてきます。理由はいろいろありますが、皆さん空気を読むのがうまいんですね。結婚相談所の方に「もうちょっと条件を下げたほうがマッチングしやすいよ」と言われたとか、ネットやメディアの情報を見て、やっぱりこの年齢で理想を追い求めていたらダメだよなと考えてしまう。ところが理想を下げると、「誰からも選ばれず結婚もできなくなる」といった事態に陥ります。交際しても結局別れることになったり、逆に妥協したはずの相手にお断りされたり。そうかといって今さら理想を上げるわけにもいかない、婚活をやめたら結婚相手に出会えなくなるという不安もある……。にっちもさっちもいかなくなる、というのが、私自身も経験したよくあるパターンです。なぜ理想を下げると婚活がうまくいかなくなるのでしょうか?1:やましい気持ちが相手に伝わる「このくらいの人だったら結婚してくれるんじゃないか」というやましい気持ちは相手に伝わります。逆の立場で考えたら、失礼なことだとわかりますよね。ですから、好きになれないとわかっている相手とデートやお見合いをするのは時間の無駄でしかありません。相手の機会も奪っていることになりますから、やめたほうが良いです。2:理想の相手とは結婚できない…と自己評価が低くなっている理想を下げて付き合うということは、相手を下に見ていることとイコールです。それって実は「私はこの程度の人としか結婚できない」「理想の人に愛される価値がない」と同時に自分を無意識に卑下しているのと同じことなんです。「私なんかが理想の人と結婚するのは無理」とネガティブモードにはまっていると、自分の本当の願いが見えなくなります。どんな人と結婚したいのかもよくわかっていないから、目の前に理想通りの人がいてもスルーしてしまうこともあるかもしれません。目的が定まっていないうちは、効率的に婚活が進まないのは当然のことです。婚活市場はまず年下女性が選ばれると理解を「そうは言うけれど……婚活アプリに登録したところで、連絡をくれるのは10歳、20歳年上の人ばかりですよ」とおっしゃる皆さん。そうです、「男性は自分の年齢よりもかなり若い女性を求める」のは婚活あるあるです。婚活市場はそういうところ、と理解して一喜一憂しないようにしてください。ただすべての男性が年下女性をターゲットにしているか、というとそれは違いますよね。実際に婚活サイトで年下の男性と結婚したというクライアントさんも大勢いますから、年齢によるマッチングはそこまで心配しなくて良いです。余談ですが……、男性のほうが自分の欲望に対して素直な傾向にあると思います。ただ女性への対応でつまずくケースが多く、女性とは別ベクトルのこじらせがあるように感じます。「理想の相手と結婚」と決めれば婚活は成功理想の相手といっても、どこかの国の大富豪や人気スターを狙いましょうという話ではありません。本当にそういった人がいいなら望んでも構いませんが、極端なところではなく、一緒にいて居心地がよく、幸せを分かち合える相手を探しましょう、ということです。意外かもしれませんが、自分に自信がなくなっているときは、「私は好きな人から愛される価値がない」と、そうした相手を望むことを避けてしまっているんです。心が弱くなっているとき、誰かに勇気づけてもらうと励みになりますが、自分自身が納得できないと結局落ち込んでしまいます。だからこそ、自己暗示をかけるつもりで「私は愛する人に愛されて結婚する価値がある」と、自分にエールを送れるようにマインドを整えていきましょう。自分にとって理想の人はどんな相手なのか、願いを明確にしたらその男性は現実に必ずいますし、出会えます。まとめこの年齢で結婚したいのなら妥協しないと……というのは、無理のある話です。自分の理想の相手は必ず存在するように、自分を理想だと思ってくる相手も必ずいるはず。本音勝負が婚活の場にも求められると言えそうです。<著書>『結局、理想を下げない女(ひと)が選ばれる』伊藤友美/著フォレスト出版1,650円取材・文/中澤夕美恵(50歳)出版社、編集プロダクションを経てフリーになって約20年。スポーツジム通いに目覚め、せっせと運動に励むものの1年で1kgしか減量しておらず、ズッコケる。いつか痩せると信じて今日もジムへ…。著者/伊藤 友美さんアラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー。約9年間の婚活中に婚活ウツになり、離脱。心理や精神世界を研究し、自分が幸せになるワークを編み出し実践したところ、39歳から再開した婚活で出会いから2カ月でプロポーズを受け、40歳でスピード婚を果たす。現在開催している「3ヶ月で全員婚活終了!婚活塾」は即満席。8年間の活動でのべ1500名人の女性が婚活セミナーに参加している。著書に『結局、理想を下げない女(ひと)が選ばれる』(フォレスト出版)。
2023年06月09日同性カップル(婦x婦)の日常をYouTubeチャンネル『Maho Risa Family』で発信しているMahoさんとRisaさん。職場での出会いを経て、パートナーシップ宣誓(※)をし、家族となりました。そして、2022年11月に2人の長男であるぽこ太郎くんが誕生。そこで今回は、同性カップルならではの、お2人が直面した妊娠・出産後の出来事を紹介します。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=『新しい家族のカタチ』について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 左:Risaさん 右:Mahoさんとぽこ太郎くん(2023年5月現在、生後6カ月) 「付き合ったころから子どもが欲しい」と思っていたというおふたり。さまざまなステップを経て、デンマークの精子バンクで1,000人以上のドナー候補の中からドナーを決定し、5回目のチャレンジでRisaさんが赤ちゃんを授かりました。 そして2022年11月はじめ、ぽこ太郎くんが誕生。「かわいい!」「天使!」と、ぽこ太郎くんに愛を注ぐMahoさんとRisaさん。 妊娠報告動画では、Mahoさんは「同性カップルの子どもという、普通ではない環境に悩む日がくるかもしれない。だからこそ普通の何倍も、私たちは子どもを幸せにする努力をしたい」と決意をお話しされていました。 そしてぽこ太郎くんが保育園に通いはじめた今。産院、行政、保育園などさまざまな場面で同性カップルならではの出来事があったことを振り返ります。今回はそれぞれの場面で起こったことを紹介します。 ※各自治体が同性カップルを婚姻に相当する関係と認めて、証明書を発行する制度のこと産院への不安。「あの方ちょっとワケあり?」と思われる…? 1つ目は産院でのこと。Risaさんは、産婦人科に行く際には「なんて言えばいいんだろう? なんて説明したらいいんだろう?」と緊張していたと言います。 産婦人科を受診するときに最初に記入する問診票。病院によるとは思いますが、Risaさんが通った産院の問診票には、「母」と「父」の詳細な情報を書き込む欄があったそうです。 Risaさんは「父」を空欄にすることで「あの方ちょっとワケあり?」と思われてしまうのではないかという不安があったと言います。「母と父ではなく(本人以外の欄は)”パートナー”だったら書きやすいのに……」と率直な感想を語っていました。 産院の反応は?立ち会い出産は?悩んだ結果「父」は空欄に。医師からは「シングルなんですか?」とふわっと聞かれたそうで、「(子どもの)父親はいないけれど養育するもうひとりの親として同性パートナーがいます」と答えたRisaさん。「そうなんですね、わかりました」とそれ以上は何も聞かれなかったそうです。それよりもRisaさんが不安に思っていることはないかと、Risaさんの気持ちにフォーカスした質問が多かったというのが印象的でした。どんな家族もありのままに受け入れている産院の姿勢が伝わってくる気がします。 ちなみに、「同性パートナーですが、立ち会えますか?」とうかがった際、「はい、立ち会えますよ」とあっさりと医師が承諾してくれたそうですが、これには裏話が……。実はこの産院の立ち会いは、本来は親族のみだったのですが、医師が間違ってOKを出したことからそのまま認められたのだそう。助産師さんが教えてくれて「ラッキーだった」ことがわかりました。「OKしてもらえていなかったら、こんなふうに笑って話せなかったかもしれないね」とおふたりは振り返ります。 そして、LGBTQや事実婚の人たちが必ずしも立ち会い出産ができるわけではないという現実を実感したRisaさんは、「同性婚が法律で認められる世の中になってほしい」と切に訴えていました。 出生届を提出!まさかのシングルマザーに…!?2つ目は市役所でのこと。ぽこ太郎くんが生まれた後、「出生届」を市役所に提出したRisaさん。「出生届」には生まれた子の母と父の欄しかないため、Risaさんはシングルマザーという登録になりました。その後も役所で手続きをするたびに、シングルマザーという扱いで、シングルマザー向けのサポートを案内されたり、「1人で子育ては大変だけれど両親のサポートはあるのか」などと聞かれたりしたそうです。 そこでRisaさんは思い切って同性パートナーがいることを説明しました。すると、市役所側は同性パートナーのことに難なく理解を示してくれたのだとか。市役所で主催している子育て学級にもふたりで参加したそうです。 保育園で聞かれた質問が的を得ていて、逆にビックリ!?最後は保育園。保育園が決まり、園長先生との面談にRisaさんが行ったときのことです。保育園は付き合いも長くなるし深くなるため、「自分たち家族のことを深く理解しておいてもらった方がお互いにとって良いだろう」と考えていました。 事前に渡された家庭状況を記入する書類には、やはり「父親」「母親」の情報を書く欄があったそうです。しかし、法的な書類ではないということもあり、「父親」の欄を「母親」に書き換えて、Mahoさんの情報を記入したのだそう。 その面談では、園長先生から思いもよらぬ、でも納得のできる質問をされたとRisaさん。園長先生は、ぽこ太郎くんを精子バンクを利用して出産したことや、RisaさんMahoさんが2人で養育をすることを把握したうえで、次の3つことを聞いてきたそうです。 1)父親とはどういう関係性ですか?まずは「どういう関係として父親が存在しているのか、父親に親権はありますか?」という質問です。 これは、親権を持っている父親だと園に迎えに来られたときに、子どもを渡さなくてはいけないため、保育園側としては把握しておく必要があるそうです。Risaさんは父親に親権がないことを伝えました。 2)他のママたちになにかを聞かれたときは?2つ目は「周りの子どもたちやママから聞かれたらどう答えればいいですか?」という質問です。 Risaさんは「私たちはオープンだし、周りのママ(パパ)に隠そうとは思っていないので聞かれたらそのままお伝えしてください」とお話しされたそうです。おふたりのオープンな様子や事実を知ってほしい、こういう家族がいることを世の中に広めたい、そんな気持ちも悟って、園長先生は聞かれたのかもしれませんね。3)2人のママをどう呼んだらいいか 最後は「2人のママのことは、どんなふうに呼べばいいですか?」という質問。園長先生から「Risaママ、Mahoママですか?」と聞かれて、Risaさんは「じゃあそれで!」と即答したのだとか。というのも、自分たちのことをどう呼ぶか、たとえば「ママ」と「マミー」にするか、「ママ」と「お母さん」がいいかと、ずっと悩んでいたのだそう。「園長先生のおかげで自分たちの母としての呼び名が決まった!」とMahoさんも笑顔を見せます。 保育園からはこの3点を聞かれたのみ。同性カップルの子どもを受け入れたことがあるのかなと思うような的確な質問だと関心するMahoさんに、「すごく自然に聞かれたよ」と答えるRisaさん。受け入れに対してネガティブな雰囲気が一切なかったのだそう。「この園だったら大丈夫だと安心した」とMahoさんは胸をなでおろしました。 園長先生が、実際に保育が始まってからでてきそうな小さな疑問までもすでにイメージしてくれていたことで、3人のことをごく自然に受け入れてくれたことを感じられたのでしょうね。 そしてRisaさんも、ぽこ太郎くんに物心がつき、おしゃべりをするようになったら、周りの子どもたちに「なんでママがふたりいるの?」と聞かれる日がくるだろうと言いました。でも「この保育園なら、心配事も少ないし、相談もしやすい。近くにあってよかった」とおふたり。3人にピッタリの保育園に出会えてよかったですね! LGBTQを差別する人たちは「知らないだけ」 今回の産院・行政・保育園の対応については「伝える前の緊張」はあったものの、「想像していたほどネガティブなことは一切なかった」とおふたり。日ごろからLGBTQについて「知らないだけで、きちんと会話をすればほとんどの人が味方になってくれる」と考えているそうですが、実際に今回もそう感じたのですね。 おふたりの周りにたくさんの理解者がいるのは、こうした「わかって欲しい」「察して欲しい」ではなく「会話をすること」「知ってもらうこと」を大切にされているおふたりの姿勢も、関係しているのだと思います。 視聴者からは、 「そういえば、わが家の幼稚園や小学校では父の日、母の日とかの絵や工作、作文とかあった気がする。そのときがきたら、これからどうやって対応していくかだけど、ふたりならうまくやっていける」 「おふたりはラッキーだと言ってましたが、おふたりが真剣だから周りも協力したくなるんじゃないかなーって思います!」 「元保育士です。ふたりパパやふたりママ、パパママ、ひとりママやひとりパパなどこれからどんどん多様性に富んだ家族が増えると思います。これからの保育園、保育士の対応など考えていかないといけないんだろうなーと思いました!」 といった意見が寄せられています。 根拠のない誤解や偏見というのは、世の中のあらゆる場所にあるもの。MahoさんとRisaさんの動画を観て、「知らないこと」を「知ろうとする」心がけも大切であることを感じました。そして多様な家族と、多様な性・生の在り方が認められる世の中になってほしいと強く思いました。「諦めなくていい」。おふたりの動画には、LGBTQ当事者の方も、そうでない方も、日々の生活に希望を感じるようなメッセージが込められています。 Risaさんのお仕事復帰とぽこ太郎くんの保育園入園という、新しい生活をスタートさせたMaho Risa Family。ベビーカレンダーはこれからも3人を応援しています!YouTubeチャンネル「Maho Risa Family」では、お2人の日常生活の様子、妊娠中の様子、出産、子育てについてなど、さまざまな動画が投稿されています。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:ライター 逆井マリ
2023年05月30日2023年2月、同性婚の法制化に対して、岸田首相が「社会が変わってしまう」と答えたことに、多くの疑問が寄せられました。当事者だけでなく、同性カップルを親に持つ子どもやその家族も岸田首相に数多くの手紙を送り、「同性婚の法制化」を訴えかけています。そこで今回は、「同性婚を認めるべきかどうか」、読者の本音を調査しました。「同性カップルを親に持つ子どもたちや家族が書いた手紙」に関する読者の意見をご紹介します。気になる結果は……「同性婚は認められるべきだと思う」と答えた方は全体の66%と、最も多い結果となりました。なお、「同性婚は認められるべきではないと思う」と答えた方は12%、「とくに何も思わない」は12%、「そのほか」と答えた方は10%で、さまざまな意見があるようです。それでは、それぞれの回答者さんが「そう思った理由」についてご紹介します。「同性婚は認められるべきだと思う」と答えた方は……『同性婚が認められるだけで、これだけの家族が幸せに納得して暮らせるなら、認めてあげてほしいと思います』(24歳/主婦)『社会や価値観が変わりつつあるのに、法律が変わらないのは違和感を感じます』(40歳/会社員)『同性異性にかかわらず、家族として生活している人たちの権利を、「自分が理解できないから」という理由で否定したり拒絶したりするのはおかしいと思うからです』(50代/主婦)「認められるべきだと思う」と答えた方の多くは、“人権を尊重すべき”という意見を持っていました。当事者の子どもや家族が書いた手紙に、心を打たれた方も多いでしょう。「同性婚は認められるべきではないと思う」と答えた方は……『自分たちはいいかもしれないが、子どもを世間の好奇の目にさらす必要はないと思います』(46歳/会社員)『結婚の扶養制度などを悪用するための偽装結婚が増える可能性もあり、簡単には変えられない問題だと思います』(43歳/専業主婦)このように、同性婚を認めたことに付随して起きるかもしれないことに対して言及する声がありました。「そのほか」と答えた方は……『同性婚について詳しくわからず、当事者の多数派の意見がわからないからです』(36歳/主婦)『認めることによって、世の中がどう変わってしまうのか、知識がないので不安に感じます』(32歳/専業主婦)『いきなり変えるのは難しいとわかっていますが、せめて同性カップルに対する偏見は減らしてほしいと感じます』(匿名)同性婚にまつわる実情がわからず、賛同も反対もできかねるといった意見も。身近に同性カップルがいないと、我がこととしてとらえるのが難しく感じられるのかもしれません。さらに質問「LGBTQ+当事者のカップルが家族として認められていないことについて、思うことがあったら教えてください」と聞きました。集まった声をご紹介します。『家族として認めている国や、認められた家族の実情がわからないので、私の知識では難しい問題です』(44歳/パート)『少子化が進んでしまうので、結婚にこだわらなくてもいいと思います』(36歳/会社員)『少子化が進むと言いますが、同性同士で子どもを育てている家族も多いですし、子どもを授かるつもりがない異性愛者の夫婦はどうなるのかと思います』(24歳/主婦)『相続の問題や、養子縁組などをしないと書類上で家族として認められない問題、最終医療などの決定権がないなど、たくさんの問題があると思います』(50代/主婦)自治体によりパートナーシップ制度やファミリーシップ制度が導入されていますが、相続や配偶者控除といった法的な課題が日本にはさまざまあります。そこに“少子化が進む”“偽装結婚が増える”といった議論が加わることで、話がより“難しい問題”になっているようですね。幸せを願う声が多数派同性婚に対するとらえ方は、人により異なることがわかりました。社会の変化を恐れる声もある一方で、性的マイノリティの方の幸せを願う声が全体の66%以上と多数を占めました。一人一人異なるこの社会で、より多くの方が幸せになれる方法を模索していけたら良いですね。調査主体:MOREDOOR編集部調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査調査期間:2023年03月28日~3月29日有効回答数:50名の男女(MOREDOOR編集部)
2023年04月05日相手のスペックばかりを求めて婚活している人っていますよね…。 そこで今回は、傲慢な態度で婚活する女性を描いた漫画「人を見下し”最低な態度”をとる婚活オンナ」を紹介します!『人を見下し”最低な態度”をとる婚活オンナ』婚活5年目、玉の輿を目指す主人公のなおみは、低収入な男性が婚活パーティーに参加するのが許せませんでした。自分が結婚できないのも、パーティーに低収入な男性が多いせいだと決めつけますが…。年齢を偽って婚活パーティーへ出典:Youtube条件の良い男性と出会いたいなおみは、妹の身分証を使って20代限定婚活パーティーへ出席。そこでも年収の話ばかりして、パーティーを出禁になります。怒ったなおみは「低収入男は婚活するな」と書いたポスターを制作。ひとりでおかしな抗議活動に没頭するのでした…。低収入男性を見下した結果…男性を見下すような態度をとり続けた結果、婚活がうまくいかなかったなおみ。年収だけで人を判断するのはよくないですよね。(イラスト/オンナのソノ)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年03月08日「岸田首相や彼の前秘書官が同性婚導入について発言した問題は、日本の新聞やテレビのほか、外国のメディアにも大きく取り上げられました。私はこの発言を聞いたとき、怒りというよりあきれました。率直に申し上げて、歴史のお勉強が足りない人たちなのだと」そう語るのは美輪明宏さんだ。2月1日の衆議院予算委員会で、同性婚の法制化について問われ、「社会が変わってしまう課題」と答えた岸田文雄首相。3日、岸田首相のこの発言について問われた荒井勝喜首相秘書官は「(同性カップルを)見るのも嫌だ、隣に住むのも嫌だ」「(同性婚を法制化すると)国を捨てる人が出てくる」と差別的な発言をして更迭された。「同性婚、性的少数カップルが嫌だという偏見は、その人自身が過去の軍国主義の悪い部分だけに振り回されていて、本当の歴史を学んでいないためです。そのような人たちが、日本の政治を動かしているということにあきれてしまったのです。地球上には、古くから同性愛というものがあることをご存じないのですから」確かに、美輪さんの言うように、古代ギリシャ神話をはじめさまざまな国の神話に、同性愛や両性愛の神々が登場することは珍しくない。またアレキサンダー大王やローマ皇帝のハドリアヌス帝には、同性の恋人がいたと伝えられている。「日本でも、古くから公家や貴族、武士たちの間でおこなわれていた男色(男性同士の性愛)にまつわる話が史料として残っています。たとえば、戦国時代になると、戦地に女性は連れていけないので、殿様が女性の代わりに小姓(身の回りの世話をする少年)を自分のそばに置きました。江戸時代の作家、井原西鶴の浮世草子『男色大鑑』という作品には、武家社会のさまざまな男色の話が書かれております。大昔から、日本でも同性愛は当たり前のようにありました。それが今日まで連綿と続いているのです」しかし、明治維新以降、西洋のキリスト教的な価値観が国内に入ってきたことで、同性愛は異端視されるように。時代が昭和へと移り、太平洋戦争が始まると、軍部によって男同士の恋愛は“国賊”行為とみなされたというーー。■「何1つ盗んだわけでもなく、誰かを殺したわけでもない。」「終戦後も、同性愛に対する偏見やネガティブな価値観は、引きずられた状態のままです。だから令和の時代となった今でも、歴史を学ぼうとしない日本の政治家が、あのような発言を繰り返すのです」戦後間もない1950年代初頭、美輪さんは、東京・銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」で、専属歌手として活動を始めた。艶麗にシャンソンを歌う美輪さんは一躍人気者に。1957年、『メケ・メケ』がヒットした後に、自ら同性愛者であることを公表した。「男が男を、女が女を愛し合っても、人間同士が愛し合うことに変わりはない。同性愛者だからといって人が人を愛したことの何が悪いのか。何1つ盗んだわけでもなく、殺したわけでもない。私が公言することによって、わずかでもプライドを持って生きられる人も出てくるのではないか、そう思っていたのです。当時は、同性愛者というだけで身内からも非難され、会社にバレたらクビになるような時代。思い悩んで自殺する同性愛者もいました。私は、そういう間違った世の中を変えたかったのです」しかし、返ってきたのは強烈なバッシングだった。人気は急落し、道を歩いているだけで、“バケモノ!”とののしられ、石を投げられたこともあったという。だが、美輪さんは毅然として歌い、舞台に立ち続けた。■「時代遅れの価値観こそ嫌」それから60年、LGBTQのタレントが当たり前のようにメディアで活躍するようになった。「美輪明宏」というパイオニアが時代をひらいたのだーー。それだけに、時代に逆行する岸田首相の発言に美輪さんは憤りを覚えている。「岸田首相は、同性婚は“社会が変わってしまう”とおっしゃいました。その程度の見識しかない人が日本の政治家です。だから日本は、いつになっても世界から“政治は三流国”だと言われるのです。“隣に住んでいるのも嫌だ”という発言にしても、あなたの隣にいる人だって、じつはあなたのことを嫌だと思っているかもしれません。“時代遅れで、知識のない人間”と。自分だけが正しいと思い込んでいるので、周りが全然見えていない。つまり、そういう人間は、人に指をさすのではなく、その指を自分にさして物を言うべきなのです。同性婚の問題だけではありません。少子化、夫婦別姓の問題など、保守系の政治家は古い価値観にとらわれて、新たな制度改革を進めることに否定的です。いろんな先進国のいい政策やいい制度をもっと取り入れていかないと、日本はますます世界から取り残されるでしょう。これまでの歴史、そして世界がどういう価値観でLGBTについて向き合っているか。今回の問題で、日本の政治家がいかに時代遅れで無知であるということが露呈されました。いま問われていることは、正しい見識を持つことなのです」
2023年02月17日同性カップルのREYANさんとUさん。2人のYouTubeチャンネル「エルビアンTV」のゲストに、同じく同性カップルで子育て中のさとこさん・まーみんさんを迎え、同性カップルの子育てについて、対談形式で紹介しています。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 女性同士カップル、さとこさんとまーみーさんはこんな人!「エルビアンTV」を運営するREYANさん(写真右)と、Uさん(右から2番目)は、女性同士のカップルで交際&同棲中です。 今回のゲスト、さとこさん(写真左)と、まーみーさん(写真左から2番目)も女性同士のカップルで、足立区のファミリーシップ第一号! ベビーカレンダーの公式YouTubeチャンネルでも、同性カップルの妊娠・育児などについてお話いただいています。 さとこさんは、「子どもが欲しい」または「子どもを育てている」LGBTQを支援する一般社団法人こどまっぷの代表を務めるほか、飲食店などを経営しています。2021年12月に第一子を出産しました。 まーみーさんは、普段は会社員として働き、一般社団法人こどまっぷの運営をサポートしているさとこさんのパートナーです。 「ずっと子どもが欲しかった」結婚の決め手も家庭が作れるかどうかREYAN:子どもを持ったきっかけは何でしたか? まーみー:私は、子どもを持つことについては、どちらでも良いなと思っていました。以前は女性の体で生まれたからには、いつか子どもを生むという選択肢はあるかもしれないと思ったことはあったけど、きっかけがないまま過ぎていて。 (さとこさんと)付き合う前に「子どもが欲しいから、私の気持ちを尊重してくれる人じゃないと付き合えない」と言われて。私はどっちでも良かったので「別に良いんじゃない」と答えたところ、(さとこさんは)拍子抜けしたみたいです。 さとこ:私はずっと子どもが欲しいと思っていたんですが、これまで付き合っている人に「子どもが欲しい」と伝えても、否定されることが多くて。(まーみーさんは)私の思いを受け入れてくれたので「この人、良いかも」と思いました。 U:この人だ!という決め手は何でしたか? さとこ:私は子どもが欲しいと思っていたので、恋愛ではなく、家庭を一緒に作れる人を求めていて、まーみーがOKだったからです。女子同士は結婚ができなくて、当時はパートナーシップができたばかりだったのですが、けじめをつけるために結婚式を挙げました。 親を結婚式に呼ぶとことで本気度が伝わり、子どものことも認めてもらいやすくなると思い、先のことまで考えた上での決断でした。 まーみー:私は、この人だって思って結婚しました(笑)! 子育てのはなしREYAN:出産したのはいつですか? さとこ:2021年12月1日です。予定日は11月28日だったけど、出産するまで3日間かかる難産でした。 U:子育ては分担していますか? まーみー:夜のお世話を交代で担当するなどして、それぞれの寝る時間を確保するようにしています。 さとこ:交代で育児をしていても、些細なことでイライラしてしまったり、睡眠不足が原因で喧嘩をしてしまったりするので、ワンオペの人は相当つらいだろうなと思います。私たちにとっては、これが「普通の家族」REYAN:子どもが生まれる前後で状況が変わると思うのですが、不安や課題はありますか? さとこ:出産前に困ったことは、「女性同士のカップルで、子どもが欲しい」と病院へ伝えても、受け入れてくれるところがなかったこと。子どもが欲しいと思ったときに情報がないことは、今後の課題だと思います。 U:同性間での子どもが、世間で「かわいそう」と言われることに対してはどう思いますか? まーみー:自分たちは後ろめたさを持たずに、子どもに「望まれて生まれてきたこと」をしっかり話して育てていきたいと思っています。私とさとこと、子ども。私たちにはこれが「普通の家族」だから、周りから「おかしい」と言われたときには、子どもとしっかり話をしていきたいと思っています。 さとこ:周りから「普通じゃない」と言われたときに、子どもに「おかしいことではない」としっかり話して「自分たちが幸せなことが一番大切」と伝えて、周りにも理解が広まっていけば良いなと思います。 REYAN :同性カップルでも、異性カップルでも子育てに関して、色々な悩みが出てくると思います。お二人で素敵な家族を築いていってください。さとこさん、まーみーさんありがとうございます! 同性カップルにとって、出産や子育てについて情報を得ることは、とても大変なよう。お二人が発信することが、同じ悩みを持つ方の励みになると思います。 YouTubeチャンネル「エルビアンTV」では、さまざまな同性カップルに関する動画が投稿されています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。 著者:ライター 廣瀬尚子
2023年01月31日昔からクラスに一人はいた、異性からはモテるけれど同性から嫌われてしまう子。いわゆる「女に嫌われる女」というのは、当然大人になってからも存在します。同じ女性から見ると問題だらけなのに、男性からはなぜか評判がいいのでモヤモヤした経験のある人もいるでしょう。今回は、同性から嫌われてしまう女性がやりがちな行動を聞いてきました。女友達よりデートが優先「いつも友達との約束をドタキャンして、デートを優先する友人がいます。一度や二度ならいいし、友達の恋愛も応援したい気持ちは山々なんですが、ドタキャンがしょっちゅう。一度、その友人に頼まれて、知り合いが経営する予約困難のレストランをなんとか確保してもらったんです。それなのに前日になって、『ごめん、今イイ感じの彼と明日デートにすることになって、リスケでいい…?』という連絡がきて、もう二度と約束したくないと思いました」(優香/28歳/通信)友情よりも異性を優先するのは、非難を浴びやすいようです。どうしても彼を優先しなくてはならない場面もあるかもしれませんが、本当に仲の良い友達ならきちんと話せばわかってくれるはず。毎回同じ行動を繰り返していると、そのうち信頼されなくなってしまいます。気づいたら女友達が誰もいなくなっていた…ということのないよう、最低限の礼儀やマナーは守りましょう。男性の前でコロリと豹変する「男性と一緒にいる時と、女友達といる時で、態度が180度変わる友人のマミ。私たちにはいつもマウントばっかり取っているし、人の悪口ばかり言っているのに、男性がいる場所だとコロリと豹変するんです。声も1オクターブくらい高くなって、喋り方も全くの別人。ある時、合コンに一緒に行ったら男性陣が口を揃えて『この中だとマミちゃんが一番か弱そう!』と言っていたんです。猫をかぶっているマミにも、人を見る目がない男性陣にもイライラしました」(優希/30歳)意外と多いのが、相手が男性か女性かによって態度が変わる人。本人は意識してやっているつもりはないかもしれませんが、他人からすると一目瞭然です。男性にだけ良い顔をして、同性には一切気配りをしないような態度は嫌われてしまうので気をつけましょう。女王様気質の同僚「いつも自分が一番でいないと気が済まない、女王様気質の同期がいます。ある時転職してきた女性が、超美人で、社内でも一気に注目が集まったんです。するとその同期が、『彼女、前の会社で問題ばかり起こして、かなり煙たがられていたみたい』と本当なのか嘘なのかわからない話を一気に言いふらしていて、本当に怖いなと思いました…。それ以来、仕事以外では深入りしないと決めています」(由里香/33歳)自分以外の人がチヤホヤされるのが気に入らないタイプの女性も、一定数存在します。自分が一番でいたいと思うこと自体は悪いことではありませんが、他人を蹴落とそうとするのが問題。人を陥れるのではなく、自分の努力だけでNo.1を目指してほしいものです。以上、「女友達から嫌われてしまう行動」を紹介しました。男性からはモテるけれど女性からは嫌われてしまうタイプの中には「自分は女の友情なんて求めていないし、嫌われたって気にしない!」という人も少なからずいるようです。しかし非常識な行動や他人を不快にさせる態度によって、反感や恨みを買い、思わぬトラブルに発展することのないようにしたいものですね。©Caiaimage/Tom Merton/Gettyimages©Kathrin Ziegler/Gettyimages©Justin Pumfrey/Gettyimages文・小澤サチエ
2023年01月22日“天才卓球少女”は時を経て、不倫裁判の被告になってしまった。10月31日に口頭弁論も開かれたという訴訟で、福原愛(34)は“不貞の代償”を請求されている。「卓球元台湾代表の江宏傑さん(33)と結婚していた福原さんですが、既婚者である商社マン・AさんとのW不倫が報じられ、ともに離婚しました。今回、離婚の原因は福原さんにあるとして、Aさんの前妻・Bさんが訴えたのです。証拠の“ラブレター”などが提出されているそうです」(芸能記者)「文春オンライン」によれば、Bさんが請求した慰謝料は、《不貞行為に対する精神的苦痛として300万円》《離婚に対する精神的苦痛として500万円》など、計1千100万円にものぼった。この額について、離婚問題に詳しい「へいわ総合法律事務所」の篠田恵里香弁護士が解説する。「不倫による慰謝料の一般的な相場は高くても300万円ほど。今回は高額ですが、福原さんはAさんと堂々と連泊するなど不倫の内容が悪質なこと、発覚後も福原さんから真摯な対応や謝罪がなされず、逆にBさん夫婦を離婚に追い込んだことなどが理由に挙げられます」福原は今夏、別れて暮らしていた長男をともない台湾から帰国したが、じつはこの2カ月ほど自宅の“3億円豪邸”で姿が見えない。訴えを起こされたのと同じ8月、長男が発熱し病院へ行く福原を本誌は目撃したが、それが最後となった。「福原さんが長男と台湾を出国した際、元夫の江さんは『子供を無断で連れ去った』と怒り、地元警察を巻き込んだ大きなトラブルになりました」(前出・芸能記者)福原は本誌の取材に「日本滞在は夏休みの間だけ」と答えていたが、いまだに長男が台湾に帰ったとは聞こえてこない。最近の報道では、福原が協力しないため必要な書類がそろわず、江が日本へ渡航できないとも伝えられている。福原と江は、日本ではなじみのうすい「共同親権」という形で子供たちを養育している。離婚した後も子供については元夫婦で決めていくという制度だが、ここにも、訴訟の影響が及びそうだ。前出の篠田弁護士が言う。「男女が2泊すれば、肉体関係があったと推認されます。裁判では福原さんの不貞を認める判決となる可能性が高いでしょう。その場合、福原さんは“夫と子供がいる状況で家庭を顧みず、ほかの男性に心酔していた”ということになり、養育者としての適性に疑問が生じてきます。江さんがこれを機に、長女も含めた面会交流の回数を減らす、あるいは認めない、といった主張をしてくることは十分に考えられます。さらに、不貞の事実が子供に知られてしまった場合、共同親権の内容を根本的に変更するよう、江氏が裁判所に申し立てる可能性もあります」事実上の“親権はく奪”もありえる重大な危機のなか、福原はどこへ向かったのか。不貞の代償は大きく、台湾でも日本でも、居場所がなくなりつつある。
2022年11月09日同性婚を認めない民法や戸籍法の規定は憲法に違反すると京都府や香川県などの同性カップル3組が国を訴えていた訴訟。6月20日に大阪地裁が判決を下したが、その内容をめぐり波紋が広がっている。報道によると原告側は、婚姻の自由を保障する憲法24条は同性婚を禁止しておらず、望む相手との合意があれば結婚は成立すると訴えていた。それに対し国側は、憲法24条が「両性の合意のみ」で婚姻が成立すると定めている趣旨について「男女を表すことは明らかだ」と主張。さらに、国側は婚姻制度の目的を「一人の男性と一人の女性が子どもを産み、育てながら共同生活を送る関係に法的保護を与えること」とし、同性婚はこれに該当しないとの考えを示した。「大阪地裁はこの訴訟について、現行法は『合憲』との判決を下しました。つまり、『婚姻の目的は生殖』という国の見解を支持したことになります。しかし現実には同性婚ではなくても子どものいない夫婦も当然います。今回の判決は、そうした人たちの存在をどのように捉えているのでしょうか」(社会部記者)これを受けて、インターネット上でも判決を疑問視する声が多数あがっている。《子どものいない夫婦への差別になっちゃいませんか》《いやなんで生殖ありきで話をするのさ…気持ち悪い。その決定権は個人たちにしか無いのだから国が口を出すなよ》《じゃあ子供のいない夫婦や別居婚してる夫婦は不当に法的保護を受けてることになっちゃうね》《婚姻の目的が「生殖」!?子どものいない異性愛夫婦も踏みにじるようなことをこんな公の場でよく言うな》
2022年06月22日