「原発事故がなければ娘や息子夫婦は、いつか南相馬に戻って、私たちの近くで暮らしてくれる予定でした。でも、原発事故が起きて、その計画も実現できなくなってしまいました」 こう言って肩を落とすのは、福島第一原発から約26キロの南相馬市原町区に住む金子利夫さん(66)、正子さん(66)夫妻。生業訴訟の原告でもある。 金子夫妻が住む原町区は原発事故直後、“屋内退避エリア”に指定された。そのため、事故直後は、東電からひとりあたり月額10万円の精神的慰謝料が支払われたが、それも1年半で打ち切りに。しかし、事故から年経った今でも、目に見えない被害は続いている。 「娘のエリ(仮名)は、原発事故前に出産したばかりだったんです。だから、子どもへの影響を心配して、事故後3年間は里帰りしませんでした」(正子さん) エリさんが、初めて孫を連れて帰ってきたのは、2015年。しかし、エリさんの手には線量計が握られていた。 「『お母さん、線量が下がったといっても、まだ部屋の中で毎時0.44マイクロシーベルト(原発事故前の約10倍)もあるね』と言われて……。娘は今でも必ず、戻るときには線量計を持参します。安心して孫たちを里帰りさせてやれないのが、かわいそうで」 正子さんは、エリさんが孫を連れて里帰りするたびに、ミネラルウォーターと福島県産以外の食材を用意する。地元の水や食材に放射性物質が含まれていたら、と考えると心配だからだ。 「このあたりは、山や田んぼがあって自然の恵みが豊かなんです。この時期なら、山で栗とススキを取ってきて、お月見ができた。山菜を食べるのも楽しみだったし、山で汲んできた湧き水でコーヒーを入れると、すごくまろやかな味わいになって」(正子さん) 「でも、もうすべて汚染されてしまったから、そんなことはできなくなりました。国や東電は、お金だけで解決しようとするけど、それだけでは取り戻せないものもあるんです」(利夫さん) 金子夫妻はそう言って、失われた自然の豊かさを懐かしむ。 9月22日に判決が出た千葉の原発避難者訴訟では、「大津波は予見できたが、対策を講じたとしても事故を回避できなかった可能性がある」などとして、国の事故責任を認めない判決が出た。 これに対しても正子さんは、しばらく怒りが治まらなかった、と言う。 「原発事故は普通の災害とちがって、ひとたび起きれば、甚大な被害を及ぼします。自然は汚染され、次世代への影響も計り知れない。補償の有無やリスクに対する考え方の違いで、人間関係も破壊されてしまう。それが今回の事故でわかったはずなのに、こんな判決を出すなんて。生業訴訟では、国の責任を認めさせて、二度と同じあやまちを繰り返させないようにしたいんです」 生業訴訟の弁護団事務局長である馬奈木厳太郎氏が、この裁判の意義をつぎのように語ってくれた。 「原告の話からもわかるように、被害の形は多様です。しかし現在は、加害者側の国や東電が、なにが被害で、誰が被害者かを決め、“お金”の問題だけに被害を矮小化しようとしています。こんなおかしな話はありません。裁判という形式上、賠償金の請求を求めていますが、お金だけにとどまらず、自然環境の再生や医療保障、壊れたコミュニティーの再構築なども合わせて訴えていくことを考えています。今回は、たまたま福島で事故が起こったが、いつ自分の近くの原発で事故が起きるかもしれない。いつ被害当事者になるかわからないのです。そういう意味でも、福島の人たちだけに関係する裁判ではない。誰もが関心をもって、10月10日の判決を見守っていただきたいと思っています」 前編はこちら (取材・文/和田秀子)
2017年10月05日「放射能汚染について、いまも心配はあります。でも、魚屋が魚を売らないと生活できない。だから、店で地元の魚を売るときは、不安を心に封じ込める習性が身についた。自分が魚を食べるときも同じ。心配していたら、辛くてここで生きていけない。けど、そんな自分のことを、ズルいと責めることもあるんです」 そう、心情を吐露するのは、「『生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!』福島原発訴訟」(以下、生業訴訟・※)の原告団長の中島孝さん(61)だ。 生業訴訟とは、福島第一原発事故の被害者が、国と東電を相手どって起こしている全国最大の集団訴訟。原告数は、福島県と近隣県への避難者を合わせて、3,824人(結審時)にのぼる。10月10日に福島地裁で判決がでる。 原告団長の中島さんは、原発から北へ約44kmに位置する相馬市で家族や親戚とともに、地元に密着した『ナカジマストア』を営む。 「1984年に両親が創業しました。両親は、相馬港から水揚げされた魚をトラックいっぱいに積んで、30年間、福島市まで行商していたんですけど、行商は天候に左右されるからと、店を構えたんです」 原発事故直後は、流通がすべてストップし、大手スーパーは店を閉めざるをえなかった。しかし、地域と歩んできたナカジマストアだけは、備蓄した米や公設市場から冷凍の魚などを仕入れてきて、格安で販売。地域の人々の命を守った。 「近くにある相馬の原釜漁港から水揚げされる魚は、味がいい。“常磐もの”と呼ばれて、築地の漁業関係者からも高く評価されていたんです」 しかし、原発事故によって、漁港は操業停止に。ナカジマストアも、他港から魚を仕入れるしかなく、コストがかさむ分、経営は苦しくなった。 事故から1年と少し過ぎたころから、試験操業で水揚げされた放射能測定済みの地元のタコなどは店頭に並べられるようになったが、客の反応は、芳しくなかった。 「小さな子どもの連れの夫婦から、『測っているのは、ヨウ素とセシウムだけ。ストロンチウムや他の核種は測っていない。だから心配で子どもには食べさせられない』と言われたんです」 中島さんは後日、なぜストロンチウムを測らないのか、と県の職員に問い合わせた。 すると、「ストロンチウムを測るには、高額な測定器が必用で、測定に時間がかかる」という返答が。 「つまり、測らないのは安全だからじゃない。経済的に見合わないから。もし、将来的に健康被害が出ても、あきらめろということなんです」 これでは、客が不安を抱いても仕方ない。 「東電に営業損害の賠償請求をしましたが、事故から1年以上経っても、一向に支払われませんでした。漁業組合の関係者たちは、『もう首をつるしかねぇな』というところまで追い込まれていったんです」 中島さんたちは13年3月、仲間とともに訴訟に踏み切る。これまでに中島さんが東電から受け取ったのは、わずか12万円の精神的慰謝料のみだった。 これまでの裁判のなかでは、国や東電の無責任ぶりを問うてきた。 「国や東電は、大きな津波が来ることを予見していたにもかかわらず、安全対策をとらなかった。『安全対策工事をするには、1年で1兆円の利益を産む原発を半年間止めないといけない。株主を説得できない』などと発言している内部資料も見つかっています。利益を優先せず、安全対策をとってくれていたら、私たちはこんなに苦しまなくてすんだのに」 中島さんは、国や東電が、今なお不十分な安全対策のもと、原発の再稼働を進めようとしていることに対しても、「被害者を愚弄するにもほどがある」と憤る。 「ふるさとを失う辛さを、もう誰にも味わってほしくない。そのためには、国の責任を明らかにして国のエネルギー政策も改めてもらいたい。それが、この裁判の最終的な目標です。それまでは、あきらめるわけにはいきません」 【生業訴訟】事故前の空間線量、毎時0.04マイクロシーベルト以下に原状回復するまで、月額5万円の慰謝料を求めるほか、国から避難指示が出されたエリアの原告は、ふるさと喪失の慰謝料2,000万円を合わせて請求している。 後編はこちら (取材・文/和田秀子)
2017年10月05日歌手の和田アキ子(67)が1日、アメブロにオフィシャルブログを開設し、ファンから「待ってました!」「嬉しい!」「SMAPもアッコさんもSNSを始める時代なんだ」などと驚きや喜びの声が上がっている。「ブログはじめました」と題して更新されたブログでは、「こんにちは、アコです。アメブロ始めました!!」とファンに挨拶し、「インスタとかツイッターの更新にも慣れてきたのでミスすることはないと思いますがあたたかい目で見守ってくれると嬉しいです!」とメッセージ。「頑張って近況投稿するので、みんな読んでね!」と意気込みを伝えた。さらに、2つの動画でも「こんにちは和田アキ子です。アメブロも始めました。みんな見てね!」「アッコにおまかせ!」とファンに呼びかけている。ファンからは「嬉しい!」「アッコさんの笑顔が大好き」「待ってました!」「アッコさんの可愛い姿、いっぱい載せてね」「アメブロ界でもドンになってくださーーい!!」「楽しみ増えましたぁ」「私はアッコさんの大ファンです。楽しみに拝見させて頂きます」「アッコさんの飲み会写真とか期待してますね」「SMAPもアッコさんもSNSを始める時代なんだなあ!!すごい!!」「え!?驚いてます~!!アッコさんのトーク好きです!」「えええええ!!衝撃的!!」と驚きと喜びの声が相次いでいる。
2017年10月01日大物歌手として知られる和田アキ子さん(67)が、昨年の紅白歌合戦に出場できなかったことについて改めて言及し話題になっています。和田さんが紅白の件に触れたのは、2017年9月24日に放送された『アッコにおまかせ!』(TBS系)。 番組内では来年9月に引退を発表した歌手の安室奈美恵さん(40)が2017年の紅白歌合戦に“大トリ”として出場することが“確実”と一部週刊誌で報じられていることを紹介していました。その報道を見た和田さんは、『出るかな〜』と疑問を投げかけながら『私もトリ、やらせていただいたことありますけど、トリでもブタでも一緒なんですよ』とコメント。さらに『私は急に切られたけど』と昨年の紅白に落選し30年連続出場がストップした件について言及しました。この発言に対し、ネット上では多くの疑問の声が挙がっています。●和田アキ子、紅白落選をまだ根に持ってる!?ネット上では、『「急に切られた」って、毎年当然出られると思ってたんだ。その自信はどこから来るのやら』『なんかNHKを悪く言っている感じだけど、むしろヒット曲もほとんどないアンタを30年連続で使ったことに感謝しなよ』『まーだ言ってるのか!しつこいわ』『このまま一生紅白に出ないでください。この人が出なかった去年の紅白は素晴らしかった』『安室ちゃんの話なのに、わざわざ自分の話持ち込むあたりが根に持ってる感じすごい』『急に切られた(笑)?これまで何に貢献したの?お情けで出演させてもらってただけ』『急というか、和田アキ子が紅白にいらないという声はずいぶん前からあった。それがたまたま去年反映されただけ』『なんかまだ紅白狙ってそうで怖い。和田アキ子が出るなら見ない』など、安室さんの話をしている最中に自分のことを絡ませた和田さんに対して疑問の声が挙がっています。かつては“紅白の顔”とも言われていた和田さんですが、世間からの需要はなくなりつつあるようです。※画像はイメージです。●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年09月25日歌手でタレントの和田アキ子(67)が、「苦しくて苦しくて死ぬかと思った」と食事中に起こった出来事を告白した。 和田は15日の夜に更新した自身のインスタグラムで「イカのお刺身食べたら、誤嚥した、、、間違って気管に入ってしまった」と取り出したと思われるイカの写真をアップ。「苦しくて苦しくて死ぬかと思った何とか無理やり引っ張り出せた、、、」とその場で対処し、大事には至らなかったようだ。 和田は「皆んなも、自分だけじゃなく、皆さんのお父さん、お母さんにも注意してあげてね」(原文ママ)と注意を呼び掛けている。 投稿を見たファンからは「アッコさん気をつけて!」「何事もなくてよかったです」と安堵のコメントが寄せられている。
2017年08月16日「町民のアンケート調査じゃ、1割しか『大熊町に戻らない』って答えているのに、税金31億円もかけて、大熊町に新庁舎をつくるなんて、おかしいですよ。しかも、建設予定地は町長の土地らしい。町長は自分に利益を誘導したいんじゃないでしょうか」 今年3月、ある大熊町民から、そんな訴えを受けた本誌取材班は、町役場新庁舎建設について取材を進めてきた。すると、住民不在のまま「復興」の青写真が描かれ、巨額の税金がつぎ込まれている大熊町の現状が見えてきた。 大熊町は福島第一原発の立地自治体。町の96%が、年間被ばく量20ミリシーベルト(※1)を超える恐れのある“帰還困難区域”で、約1万人の大熊町民は会津若松市や、いわき市をはじめ全国に避難中だ。役場の出張所も会津若松市、いわき市、郡山市、大熊町と4カ所に設けられている。 震災から丸6年たち、高い放射線量や廃炉作業中の原発に対する不安や、避難先での生活が長くなったことなどから、すでに「大熊町には戻らない」と決め、避難先で居を定めた町民も少なくない。 そんな状況のなか、大熊町の渡辺利綱町長(69)は今年1月、町の中心部から離れた田畑が広がる大川原地区にある“大川原復興拠点”というエリアに役場新庁舎を建設すると発表した。 新庁舎建設にかかる総事業費は約31億円(河北新報3月26日付け報道)。その資金の出所は、私たちが電気代に上乗せして支払っている税金が原資になる「電源立地地域対策交付金施設整備基金」が充てられる。 また、用地取得にかかる土地代も「福島再生加速化交付金」(※2)と呼ばれる国費、つまり税金から大川原復興拠点全体の土地取得費用のうち4分の3にあたる約1億9千7百万円が拠出されていた。 大川原復興拠点は、全町避難を余儀なくされている大熊町が、比較的放射線量の低い大河原地区を、住民帰還の足がかりにしようとする復興拠点の名称だ。住宅や商業施設、いちご栽培工場などもつくられる予定で、今回の新庁舎建設予定地もこのなかにある。 しかし、新庁舎建設に関しては、一部の町民から、「税金のムダづかい。使い方を間違えている」といった批判が出ている。 「(新庁舎を建てるなんて)知らねがった。大熊はまだまだ放射線量が高いから帰れねえ。だから、いわき市内の復興公営住宅に入ることにしたんだ。新庁舎に大金を使うなら、(大熊町からの避難者が多い)いわきに老人ホームを建ててくれたほうがありがたい」(会津若松市に避難中の女性) 「町民に戻ってきてほしいなら、立派な役場を建てるより、まずは復興公営住宅が先ですよ。住むところもないのに、戻れません」(いわき市の復興公営住宅に入居している女性) ところが、渡辺町長は先月23日、「18年度中に、この大川原地区の避難指示を解除し、新庁舎完成に合わせて町民の帰還を進める」と発表。大川原復興拠点を、人口1万人の大熊町民のうち1割の1千人と、他県から来る廃炉関係者2千人を合わせて約3千人が暮らす町にする想定だ。 町民1千人に対して31億円の新庁舎――。到底、その人口規模に見合っているとは言えない。そのうえ、建設予定地が町長自身の土地で、売買によって町長に土地代が転がりこむというなら問題だ。 そこで本誌は、新庁舎の建設予定地1万9,439平方メートルの登記簿を調べてみた。すると、なんと5割弱の8,756平方メートルが、渡辺町長の所有地であることが判明したのだ。 各地の原発差し止め裁判や、原発避難者の訴訟などに携わっている弁護士の井戸謙一さんは、町長が自らの土地を町に売却して利益を得ることについての問題点を、こう指摘する。 「町民の代表(代理人)である町長が、自分が所有する土地を町に売った場合、自分が自分と売買契約を結ぶことになり、利益誘導を避けるための“自己契約”ないし“双方代理”を禁止している民法第108条に抵触する可能性があります。そうなると契約は無効になり、町長は町から支払われた土地代金を返還せねばなりません。公の建物を町長が所有している土地に建てるなんて、普通はしません。町長への利益誘導だと思われても、仕方ありませんからね」 このような違法性が疑われるにもかかわらず、なぜ、町長の土地が含まれる場所を建設予定地に選んだのか。 たしかに、町長の所有地は、新庁舎の建設予定地の5割弱を占めているが、大川原復興拠点全体から見れば、ごくわずか。しかも、復興拠点の西端に位置しているので、拠点から避けようと思えば避けられるはずなのだ。 (取材・文/和田秀子)(下)に続く ※1:原発事故前の年間被曝量は1ミリシーベルト以下だが、帰還を促進するために、20ミリシーベルト以下の場所は避難指示を解除するように、15年の改正福島復興再生特別措置法で定められた。 ※2:福島再生加速化交付金とは、福島第一原発で避難した福島県民の帰還を支援するために、住宅や商業施設などの〝復興拠点〟を造る際に必要となる資金を国から補助するための交付金。
2017年07月08日本来、行政をチェックすべき議会では、問題にならなかったのだろうか。 大熊町議会の鈴木光一議長に尋ねてみた。 「6月の議会で土地所有者の名簿や売買価格が公表されましたけど、反対したのはひとりだけ。町長の認識はわかりませんが、議会で法律的にも問題だという議論はありませんでした。都市計画区域に、たまたま町長の土地があるっていうくらいの意識ですよ」 今回の土地取引に問題があるという認識は感じられなかった。鈴木議長によると、土地の価格は決定しており、地権者の合意もとれているが、売買契約を結ぶのは、これからだという。気になるのは、土地の評価額だ。 本誌が独自に入手した内部資料によると、町長の土地を含む大川原地区の土地売買価格は、〈田1千700円/平方メートル、畑1千500円/平方メートル、雑種地1千200円/平方メートル〉。 町長の所有地の地目は、「田・畑・雑種地」で、総面積は8,756平方メートル。ざっと計算すると、1千500万円近くが町長の懐に入ることになる。 この評価額に関しては、町民からこんな不満の声もある。 「大川原地区の田畑は、過去にほとんど売買された実績がなく、したがって公示価格もありません。バブル期終盤の91年に、畑が1,500円/平方メートルで取引されたことがあるので、今回の売買価格は、そのバブル期と同程度。町民の土地を買い上げた放射性廃棄物の中間貯蔵施設の土地取引価格ですら、田んぼは1,200円/平方メートル、畑は1,150円/平方メートルと、大川原より低い。原発事故後、このあたりの土地評価額は0円になっていることを考えると、やはり大川原は高いですよ」(以前、大熊町で不動産業を営んでいた男性) そもそも、なぜ旧役場庁舎は使えないのか。 「元の役場は、下野上地区というJR常磐線の大野駅の近くにあるので便利なんですが、放射線量が高くて使えないそうです。役場の人が言っていました」 そう話すのは、帰還困難区域の下野上地区に自宅がある女性。 ところが大熊町は、放射線量が高い旧役場から、広い道を一本隔てた向こう側に、復興のためにゼネコンの拠点をつくり、6年後の23年には居住可能な第2の復興拠点にする計画を進めている。 「だったら31億円もかけて新役場を建てなくても、あと数年待って、放射線量が下がってから、旧役場を修理して使えばいい。それかそのときの町の規模に見合った庁舎をそこに建てればいいと思うのですが」(前出・下野上地区の女性) 次々にわいてくる疑惑や疑問。本紙は、取材の最後に会津若松市の大熊町役場出張所を訪れ、渡辺町長と役場の担当者に数々の疑問をぶつけた。 まず、町長に、自らの土地を町に売却することの違法性について認識を聞いた。 「問題ないと思った。地権者の説明会でも、ダメだという声はなかった。まだ売買契約は結んでいないから、そんなに問題があるんだったら、私の土地は抜いてもらってもかまわない」 町長は違法性自体、認識していなかったようだ。さらに、利益誘導ではと言われていることに対しては、こう答えた。 「そんな気はまったくない。売らなくてすむならそうしたい。でも、町民のみなさんに『土地を提供してくれ』とお願いしているのに、自分が差し出さないわけにいかない」 先祖代々受け継いだ土地を手放すことへの辛い心情を吐露する町長だが「思うように用地買収が進んでいない場所もあるので、自らの土地を避けて復興拠点をつくることはできない」と語った。では、違法性はどうクリアするのか。 担当課長がフォローする。「我々としても法に触れることはできないので、いま顧問弁護士に相談しています。対策としては、副町長を代理に立て、渡辺利綱個人と、副町長が売買契約を結ぶ形にすれば問題ないだろうとアドバイスを受けました」 ここ数日、他のメディアからも取材が来ているようで、慌てて手段を講じたようだ。 また、土地の売買価格についても、「不動産鑑定士が、国が組織した用地対策連絡協議会の用地の取得費用基準に基づいて算出している」と、担当課長が正当性を強調。 最後に、「町民が1千人しか戻らないのに、31億円もの税金を庁舎にかける必要があるのか」との問いに対しては、「我々としては適正な額だと思っている。役場庁舎が大川原にできたら、インパクトも強い。大熊町の復興にむけて本気で取り組むんだという意思表示だ」と話し、新庁舎建設が、“復興への景気づけ”であることを明かした。 しかし、同じく震災のあと、役場庁舎を新築している福島県の南会津町では、人口約1万6千人で、建設予定費が約19億円。一方、大熊町は人口千人で31億円。景気づけの代金としては、やはり高すぎると言わざるをえない。 長年、公共事業の見直しに取り組んできた法政大名誉教授で弁護士の五十嵐敬喜さんは、「そもそも、まだ原発事故も収束しておらず、放射線量も高い原発周辺に人を戻していいのか」と指摘したうえで、こう警鐘を鳴らす。 「いま、被災地には多額の復興予算がつぎ込まれていますが、それができるのも20年まで。その後は、わずかに戻った高齢者が住民の多くを占める自治体が箱モノの維持費を支払っていかなくてはなりません。資金繰りが立ち行かなくなり財政破綻する被災自治体も出てくるでしょう」 税金の使われ方がおかしい、と思っている町被災地の人がそれを批判しても、「復興に水を差す」と言われてしまう現状もあるという。 本当に必要な事業に税金を回すためにも日本中が関心を持ち続ける必要がある。 (取材・文/和田秀子)(上)に戻る
2017年07月08日「捜査員のみなさんから、『処女ですか?』と質問されました。『なんのための質問ですか?』と聞いたら、『聞かなくてはいけないことになっている』と。捜査のガイドラインに載っているんだと思いますが、そうならとてもおかしいことだと思います」 そう話すのは、元TBSのジャーナリスト山口敬之氏(51)から、レイプ被害を受けたと訴えているジャーナリストの詩織さん(28)。詩織さんは5月29日、山口氏が不起訴処分になったことを受け、検察審査会に不服申し立てをしたあと“実名・顔出し”の記者会見を行い、注目を集めた。 記者会見後は、「売名行為だ」といったバッシングもあり、「1週間ほど固形物が喉を通らなかった」と言うほど、詩織さんは強いストレスを受けていた。しかし、冒頭のような警察の捜査態勢をはじめとする、性犯罪被害者がバッシングを受けるような状況を「変えないといけない」という強い思いから、記者会見から約1週間後の6月7日、詩織さんは再び心境を語る決意をした。 「捜査の過程では、被害者として耐えられないことがたくさんありました。所轄の高輪署では、男性警官がいる前で私が床に寝転がり、大きな人形を相手にレイプされたシーンを再現させられました。さらにそれを写真に撮られるんです。口頭で説明すれば状況はわかることなのに、なんでこんな屈辱的なことをしなくちゃいけないのか。ほんとうに苦しかった……」 詩織さんの口からはまさに“セカンドレイプ”のような捜査の実態が語られた。8日、性犯罪に関する刑法の厳罰化に向けた法改正が衆議院で可決された。しかし詩織さんは「こういう捜査の方法から変えていかないと、被害者が警察に届け出できない。いくら性犯罪の法律が厳罰化されても救われない」と指摘する。 とくに詩織さんのように知人からレイプ被害を受けたと訴えた場合、「合意があったのでは?」と被害を受けた側が疑われ、被害届を受理されるのすら難しいという現実がある。 今回はホテルの防犯カメラの映像をチェックした警察が、事件性があることを認めた後ですら「君の経歴に傷がついてしまう。いままでがんばってきた勉強も全部水の泡。あなたも傷つく、家族も傷つく」などと言われ、詩織さんは何度も、警察から被害届を出すのを思いとどまるように説得された。 「私は被害を受けた時点で十分傷ついています。そこを受け入れてもらえないと知ったときは、もっと残念に思いました。日本には、性被害について語ることは“タブー”っていう空気があって、被害者自身が話せない状況が作り上げられている。このタブーを壊して話せる社会にしないと被害者は助かりません」 こうした無理解に加え、大きな問題なのは、社会に根深く残る性犯罪被害者に対する“偏見”だ。5月29日に行った記者会見のあと詩織さんは、着ていたシャツの「胸元が開きすぎている」と非難を受けた。つまり「そういう隙のある服装をする被害者が悪い」という被害者に責任を押しつける風潮があるのだ。詩織さんは、幼いころにも同じような非難を受けたことがあった。 「10歳のとき、母に初めて買ってもらったビキニを着て友人と波のプールで泳いでいたら、男性に後ろから体を触られたんです。でもそのとき友人の母親から『そんなのを着ているからよ』と言われて、とてもショックでした。着ているもので責められる。日本の性犯罪被害者に対する認識はいまも遅れたままだと思います」 気丈な詩織さんだが、「家族に心配や迷惑をかけるのは、本当に辛かった」と話す。 「けど、私がだまっていたら現状を変えられない。将来、自分の子どもや大切な人に同じことが起こったら、すごく後悔すると思ったんです。いまここで、なぜきちんとこの話を伝えて、変えようとしなかったんだろうって。まちがっていることは、まちがっていると、きちんと話せる社会にしたいんです」 (取材・文/和田秀子)
2017年06月08日「日本は地震国ですから、世界のどこの国より厳しい規制基準が適用されないといけないはずですが、原発の再稼働を急ぐあまり、国も電力会社もリスクを過小評価している可能性があります」と警鐘を鳴らすのは、北海道大学名誉教授で地球環境科学が専門の小野有五さんだ。 昨年、川内原発1、2号機(鹿児島県)と伊方原発3号機(愛媛県)が再稼働。今年に入り、高浜原発4号機(福井県)が5月17日に再稼働したばかり。6月には高浜3号機、夏には玄海原発3、4号機(佐賀県)と、再稼働ラッシュが続く。 再稼働するには、原子力規制委員会(※)が、「世界最高水準」と豪語する原発の“新規制基準”の審査に合格することと、立地自治体の合意を得ることが必要だ。しかし審査に合格した原発は、本当に安全なのか。 というのも福島第一原発事故の避難者が起こした集団訴訟で今年3月、前橋地裁は「事故は東電と国が津波対策を怠っていたことにより引き起こされた」として、東電と国に賠償責任を求める判決を下したからだ。冒頭の小野さんの指摘のとおり、事故前と同じように国と電力会社の事故対策に問題があるならば、再び大参事が起きかねない。 そこで現在再稼働中及び再稼働申請中の原発のなかで、最近明らかになってきたリスクとその理由を小野さんほか専門家らに挙げてもらい、危険な原発11のリストを作成した(表参照。再稼働ではないが、建設中の大間原発、工事中の東通原発も含む)。 「それらの原発のうち、特に危険性が憂慮されるのは浜岡原発(静岡県)です。日本列島は、世界で唯一、4つのプレート(地球の表面を覆う岩盤)の上に乗っていて、プレートの交点にあるのが、浜岡原発なのです。近い将来、高確率で起きると言われている東南海地震の震源域の真上に建っているのですから、世界的に見ても浜岡ほど危険な原発はありません」(小野さん) かねてから危険性が指摘されてきた浜岡原発だが、その立地も危険度が高い。 「日本の上空には、西からの風が吹いているので、浜岡原発で事故が起きたら首都圏は風下になり放射性物質の影響をかなり受けると予想されます」(小野さん) しかし、そんなリスクの高い浜岡原発ですら、現在、安全対策を終え、再稼働に向けた審査が進んでいる。 記者が浜岡原発を訪れると、原発前の海岸に白い砂浜が続き、敷地を囲むように海抜22メートル、長さ1.6kmの巨大防潮堤が建てられていた。安全対策の一環という防潮堤の総工費は3千億円を超えるという。 「当初、壁の高さは18メートルだったんですが、国が試算した津波の高さが19メートルだったので、あとから4メートルかさ上げしたんです」と話すのは、現地を案内してくれた弁護士の青山雅幸さん。浜岡原発の廃止を求める訴訟弁護団の一員だ。 「浜岡原発は、河川と砂浜だったところに盛り土をして建てられたので地盤自体が弱い。巨大防潮堤をつくっても、巨大地震による“揺れ”や津波の圧力で地盤が浸食されたら、倒れてしまう可能性も大きいと専門家は指摘しています。近くに新たな活断層と思われる断層も見つかっています」 青山さんは海に浮かぶ灯台のようなものを指さして、こう続けた。 「あれは、取水塔です。津波で倒壊したり、津波で流されてきた船がぶつかったり、泥砂が詰まったりしただけでも、取水塔から水を送れなくなる可能性があります」 原子炉を冷やすには水が必須だが、浜岡原発は遠浅の海に面しており、日本の原発では唯一、専用の港がなく、岸壁がないので原発の真下に取水口がつくれない。そのため、沖合600メートルのところに取水塔を設置して、海底トンネルから原発構内の取水槽に海水を引き、原子炉を冷やしている。 「国の解析だと、あの取水塔は、21メートルの波高まで耐えられるそうですが、それを超える波が来る可能性は十分にあります。中部電力は、『5つある取水塔のうち、ひとつでも機能していれば、水を確保できる』として安全性を強調していますが、すべての取水塔がダメージを受けたらどうするのでしょうか」(青山さん) 浜岡原発に到来する津波の高さを、国は19メートルと試算されている。だが、前出の小野さんは、「最近、津波の高さは、地震の際、海底の活断層の動く角度が想定と少し違っただけでも大きく変わるとわかってきた」と指摘したうえで、こう続ける。 「私の地元、北海道の泊原発の場合、北海道電力は津波の高さを12.63メートルと試算していますが、国土交通省の試算は14.1メートル。北海道庁の試算では原発構内で7.6メートルですが、泊村の違う場所では最大で19.3メートル。場所によっては3倍近くの高さになるんです」 こうした試算の違いは、海底の活断層の動きを、どう評価するかで変わってくる。 「津波の予測は、本当はプラスマイナス2倍で考えないといけない。浜岡原発の場合は厳しく評価をしているはずだが、それでも、試算の1.5倍の28.5メートルくらいの津波がくる可能性は否定できません」 となると、海抜22メートルの巨大防潮堤も役に立たないのでは。 (取材・文/和田秀子) ※原子力規制委員会原子力利用に関し、安全確保を図るために監督業務を担う政府機関。環境省の外郭団体。前進である「原子力安全・保安院」は、原子力を推進する立場の資源エネルギー庁(経産省の外郭団体)だったため、福島第一原発事故後に、適切な規制ができていなかったのではないかという批判を受け、12年に発足した。
2017年05月27日海底の活断層は巨大津波リスク要因のひとつなのだが、その実態は少しずつ解明されつつある。 「最近も原発近くの海底に、活断層があるとわかった原発があります。東通原発と建設中の大間原発(ともに青森県)、北海道の泊原発です」と警鐘を鳴らすのは、北海道大学名誉教授で地球環境科学が専門の小野有五さんだ。 海底の活断層は目で見て確認ができないため“音波探査”といって、船から海底に向かって震動を与え、その反射の状態を画像化して確かめる。 「07年にマグニチュード6.8を記録した新潟県中越沖地震が起きましたが、あの地震の前から、変動地形学者らは、音波探査によって、海底の深いところに必ず活断層があると指摘していました」 音波探査で画像に写る地層が大きくたわんでいたら、海底の深いところに活断層がある可能性が高いという。小野さんはこう語る。 「新潟沖では、“地層のたわみ”が見られたので、学者たちは海底の活断層の存在を示唆していたのですが、東電は『音波探査で断層が見えていないから活断層はない』と言い張っていました。再稼働要員派の学者は、『目に見えないものを“ある”というのは非科学的』とまで言った。結局、地震が起きるまで認めないのです」 小野さんは再稼働されたばかりの高浜原発(福井県)についても問題をこう指摘する。 「高浜原発のある日本海側は、太平洋側とちがって海底の活断層が海岸のすぐ近くにあるので、地震が起きてから津波が来るまでの想定時間が4~5分ぐらいだと言われています。これでは避難する時間もありません。加えて若狭湾は、海岸線が複雑に入り組んでいるので、局所的に大きな津波がくる可能性もあります」 日本海側で起きた地震では、93年の北海道南西沖地震で、奥尻島に最大高30メートルの津波が押し寄せた。人口約3千人弱の島だが、死者行方不明者が230名も出ている。 高浜原発は、原発から30km圏内に約18万人が住んでいるが、近くに大飯、美浜、敦賀などの原発が乱立。複合災害になれば大惨事は免れない。再稼働を控える1、2号機は事故リスクが高まる、稼働から40年を超えた老朽原発だ。 「高浜原発の隣にある大飯原発も問題です。というのも、基準地震動(地震によって原子力発電所の周辺で起きると想定されるもっとも大きな揺れ)が過小評価されている可能性があるからです」(小野さん) 原子力規制委員会の委員長代理も務めていた地震学者の島崎邦彦氏が、「大飯原発の基準地震動は、過小評価の可能性がある。実際は想定を超える」として、計算式の見直しを求めたのに、原子力規制委員会は、「過小評価ではない」として認めていないのだ。 「津波と同じで、現実に最大の揺れが起きないと国も電力会社も基準を改めません。3.11以前は、どの原発の基準地震動も450ガル(揺れの強さを表す単位)程度だったのに、07年の新潟中越沖地震で最大2千58ガルが記録されたとたん、新潟の柏崎刈羽原発だけは基準地震動が2千300ガルに引き上げられました。本来は、地震が起きる前にリスクを最大限に見積もって備えないといけないのに、国も電力会社も平均値をとって過小評価したがるのです」 再稼働の申請のもとになる“ゆる試算”に疑問を呈すのは、小野氏だけではない。米国原子力プラントメーカー・ゼネラルエレクトリック社の元技術者だった佐藤暁さんも、こう批判する。 「原子力規制委員会の新規制基準が〝世界最高水準〟だなんてウソです。地震や津波の想定も、(前出の小野さんが指摘したように)試算が甘いうえに、ひとたび過酷事故が起きたら、結局、対策は“人”頼みなんです」 佐藤さんによると、3.11後、各電力会社は、地震・津波対策を強化してきた。しかし、ヨーロッパの対策に比べるとまだ甘い部分が多いという。 日本では、福島のような過酷事故に至った場合、現場の作業員が非常用電源車を動かしたり、ポンプをつないだりと、人が走り回って対応することになっているという。 「地震で道路が寸断されたり、原発構内で火災が発生したりして、人が動けなくなった場合、対処できません。現在の規制基準では、そうした複合災害が起きた場合の対処は示されていない。ヨーロッパでは、非常用電源や冷却装置をはじめとする安全を守る設備の中枢を耐震対策の完璧なビルに移して遠隔操作をできるようにするなど、過酷事故が起きないように二重三重の備えをしています」(佐藤さん) それでも万が一、過酷事故に発展した場合は最終防護対策として、規制基準に避難計画作成を義務づけているという。日本の場合、避難計画は自治体まかせで規制基準には入っていない。 今回の取材で生じた疑問点を原子力規制委員会に本誌締め切り3日前に送ったが、期限までに回答はなかった。(後日、編集部に送られてきた回答はこちら) 事故が起きれば被ばくのリスクに加え、避難や補償問題で人間関係は壊れて心身共に傷つく原子力災害。 福島第一原発の廃炉費用が現時点で21兆円に膨らむなどコストも莫大だ。事故の教訓を生かせないまま、再稼働を進めていいのだろうか。 (取材・文/和田秀子)
2017年05月27日現在TBSにて放送中の長谷川博己主演ドラマ「小さな巨人」。この度、5月21日(日)放送の第6話から、和田アキ子が出演することが分かった。和田さんが民放連続ドラマにレギュラー出演するのは、1991年放送の「スクールウォーズ2」以来26年ぶりとなる。本ドラマは、警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描いていく警察エンターテインメントドラマ。第6話より「後編」がスタートする本作だが、今回出演が明らかになった和田さんは、グローバル化の名の下に海外から留学生を多く招き入れ、国内の優秀な人材を根こそぎ引き入れているがしかし、実は元々埋立地であった土地を、何らかの形で安く購入し建てられたとうわさされている、今回の新たな舞台となる学校法人「早明学園」の理事長・金崎玲子役で参加する。新章では、「早明学園の事務局で経理課長を務めている夫の裕一が失踪したから探して欲しい」と相談された香坂(長谷川博己)は、捜査のため山田(岡田将生)らと早明学園に向かう。その学園の専務・富永(梅沢富美男)は、元警視庁捜査一課長であり刑事部参事官にまでなった男で、退任後に天下りでこの職に就いていた。また、小野田(香川照之)を一課長の座に引き上げた人間であると同時に、捜査一課で勤務していた香坂の父・敦史(木場勝己)を所轄へと異動させた過去を持つ。香坂は、新人警察官時代に世話になった富永と久々の再会を果たすと、そこで理事長の金崎玲子(和田アキ子)を紹介される。金崎と富永から失踪事件の聴取をすると、「横沢は横領していたが、長年学園の成長を支えてくれた。学園の一大プロジェクトが始まった大事な時期に公にしたくないから示談にする」と言われるのだった。しかし、この横沢の失踪騒ぎは、のちに日本警察を大きく揺るがす大事件へと発展し…。TBSの日曜劇場は前から見続けているという和田さんは、「まさか自分が出演することになるとは」と驚きを隠せない様子。また「しかもタイトルが『小さな巨人』!私は現実の巨人ですよ」と笑いつつ、「現場が良い雰囲気なので、いかに自分が金崎玲子という役に入り込めるかが大事だと思っています。昔からの鉄則なのですが、お芝居をするときは演出の方にお任せして、私は皆さんにご迷惑をお掛けしないことを心掛けています。久しぶりに緊張しながら楽しめるお仕事なので、頑張ります!」と意気込みを語った。長谷川さんとは初対面だそうで、「素敵な方でした。一緒のシーンも多いので楽しみです」と対面した感想を話し、「ほかの共演者の方々とお会いするのも楽しみですね。ストーリーもいまの時代に合っていて面白いですよ」とコメントした。「小さな巨人」は毎週日曜日21時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2017年05月12日「環境省は信じられません!『除染が終わりました』という通知が届いたので戻ってみたら、線量計の警報音がピーピー鳴ります。そんなところに孫を連れて帰れません」(上田ミチさん・仮名/67歳・都内に避難中)「自宅の寝室は、毎時0.5マイクロシーベルトあります。ここで寝ていたら年間2ミリシーベルトの被ばくです。夫は原発事故のせいでうつ病と認知症を発症し、『浪江に帰りたい』と言いながら避難先で亡くなりました。彼とふたりで必死に建てた家だから月に一度は自宅を掃除しに帰っていますが、いくら安全だからと言われても年間1ミリシーベルト(※)になるまでは戻れません」(門馬昌子さん/74歳・都内に避難中) 除染をしてもまた線量が上がってくる 2月初旬、東京都内で開かれた浪江町民を対象とする避難指示解除に関する住民懇談会の場で、こうした悲痛な叫びが響き渡った。懇談会場の前方には、環境省や内閣府の官僚たちがズラリと並んでいたが、住民が懸命に話している間にも、うすら笑いを浮かべる者もいた。別の日に同じく都内で開かれた富岡町民に対する懇談会でも、神奈川県に避難中の佐藤信行さん(65)は、官僚らに、こう疑問を投げかけた。 「除染しても時間が経つとまた線量が上がっています。そんな場所で、どうして生活できるのですか?」 しかし、環境省の担当者は、「現地を見てみないとわからないので、個別に対応します」と木で鼻をくくったような返答に終始。住民からは、ためいきまじりの失笑がもれた。浪江町と富岡町は、福島第一原発から20キロ圏内に位置。両町合わせて2万人近い町民が、今も日本各地に避難中だ。福島第一原発事故から6年。政府は「年間被ばく量が20ミリシーベルトを下回った(※)」として一部の帰還困難区域を除き、浪江町、飯舘村、川俣町山木屋地区の避難指示を3月末に、富岡町は4月1日に解除すると決定した。 除染費用を2.5億から4億に引き上げた それでも、冒頭のように解除に反対する住民は少なくない。復興庁の住民意向調査でも、「避難指示が解除されたらすぐに、あるいはいずれ戻りたい」と回答したのは浪江町で17・5%、富岡町で16%。理由は、病院やスーパーなど、生活のためのインフラが整っていないこともあるが、「除染しても、安心して暮らせるほど線量が下がらない」ことも大きな要因だ。除染に詳しく、原発事故後は各地の汚染状況を測定し続けている「特定避難勧奨地域の会」の小澤洋一氏は、環境省のデタラメ除染についてこう語る。 「環境省の除染基準にそもそも問題があります。長期的に年間1ミリシーベルト(毎時0.23マイクロシーベルト)を除染の長期目標にしていますが、時期をはっきり区切っていないので、その目標にはまだ程遠い場所が多い。それどころか、ところどころにもっと高いホットスポットが点在します」 それなのに政府は昨年末、除染にこれまでかかった費用の試算を、2.5兆円から4兆円に引き上げた。これから始まる帰還困難区域の除染には、さらに税金300億円が投入される。それにもかかわらず線量がさがっていないなら大問題だ。本誌取材班は2月末、小澤氏とともに浪江町と富岡町を訪れ、除染の実態を検証した。 線量計も持たないで作業をする業者も 本誌取材班が最初に訪れたのは、富岡町の佐藤さん宅。佐藤さん宅は“夜ノ森の桜”で有名な桜並木の近くにあり、4月1日に避難指示が解除される“居住制限区域”に指定されている。しかし、道一本隔てると、避難解除のメドも立っていない“帰還困難区域”。今でも境界の道路には、「立ち入り禁止」のバリケードが建てられている。 「帰還困難区域と線量も変わらないのに、なぜうちは、早々に避難指示が解除されるんでしょうか」 佐藤さんが以前、富岡町役場に質問したところ、こんな答えが返ってきたという。 「当初、あなたの住所は“帰宅困難区域”に該当していたが、富岡町としては有名な桜通りを少しでも残したいので、あなたのエリアを“居住制限区域”にしました。それに富岡町は、線量・汚染の基準を超える場所が点在していて、それを全部“帰宅困難区域”にしたら、冨岡町は復興が困難になってしまう」 佐藤さんは「除染したって住める環境ではないのに」と憤る。佐藤さん宅の庭を測定すると、地表から1メートル高で平均毎時0.5~1マイクロシーベルト。毎時約0.6マイクロシーベルト以上という“放射線管理区域”に相当する値だ。 「放射線管理区域では、18歳以下の就労は禁止。成人でも10時間以上の滞在は禁止。飲食も禁止、と法令で定められているんです」(前出・小澤氏) 立ち入りを制限される線量が見られたが、さらに測定を続けると家の裏手の物置付近では、地表面で毎時3.23マイクロシーベルト、門のコンクリートブロック周辺では、毎時1マイクロシーベルトなどホットスポットが放置されていることがわかった。 「除染の下請け業者によっては線量計も持たずに作業をしているところもあります。彼らは下がろうが下がるまいがお構いなしなんです」 効果を確認しないまま作業を終えることもあるというずさんさ。結果、高線量の汚染が放置されている。さらに取材班が、佐藤さん宅の庭の測定を続けていると、小澤さんが異変を発見した。 →中編へ続く 取材・文/和田秀子(※)1ミリシーベルトICRP(国際放射線防護委員会)が勧告している平常時の一般人の年間追加被ばく線量限度は1ミリシーベルト。原発事故などがあった際の“緊急時”は、20ミリから100ミリの間で設定するよう勧告を出している。政府は、これに基づいて避難指示解除の目安を、年間20ミリシーベルトを下回った地域と設定している。ただし、原発事故から6年たったいまも“緊急時”かどうか政府はあいまいにしている。
2017年03月10日「年間被ばく線量が※20ミリシーベルトを下回った」として、今年3月末に政府が避難指示を解除する福島県双葉郡浪江町。政府はこれまで、除染に4兆円注ぎ込んでいるが、いくら除染をしても「安心して住める」環境ではないことが本誌の取材で明らかになった。浪江町から東京都に避難中の門馬昌子さん(74)に現状を聞いた。 「夫は、ほとんど病気もしたことがない元気な人でした。60歳で定年退職して、それからは大好きな囲碁をしたり。区の会計係を引き受けたり……。原発事故さえなければ、あんなに早死にしなくてすんだはず」 そう話すのは、福島県双葉郡浪江町から東京都内に避難中の門馬昌子さん(74)。門馬さんの自宅がある浪江町は、原発から20キロ圏内に位置。現在は、「避難指示解除準備区域」となっているが、原発事故直後は高濃度の放射性物質が降り注いだ場所のひとつだ。 「事故直後に、夫とふたりで娘が住む東京に避難しました。けど、ほっとしたのも束の間。夫は避難して1年くらいしてうつ病になって。そのうえ認知症も発症してしまって……」 門馬さんの介護のかいもなく、夫の洋さんは避難してから3年後に、風邪から肺炎をこじらせ帰らぬ人となってしまった。70歳だった。門馬さん夫妻は、共に高校の教師だった。夫の洋さんは数学を、昌子さんは英語を教えていた。若いころから、ともに地域で脱原発活動も続けてきたという。 「毎月、東電との交渉に参加してね。夫はチェルノブイリ原発事故のあと、現地に視察にも行ったんですよ。だから、よけい悔しかったんだと思います。原発事故を止められなかったことと、原発事故によって、みずからも故郷を奪われてしまったことが……」 門馬さんは、そういって悔しさをにじませる。本誌取材班は2月下旬、そんな門馬さんとともに、最新の放射線量を測定するために浪江町の自宅を訪れた。自宅2階の書斎には、きれいに整理された亡き夫の机や本棚が。 「去年の秋に測ったときより、少しは下がったかな……」 門馬さんは、そう言いながら、みずから測定器を持ち、室内の放射線量を確かめていく。 「室内は除染してくれないから、自分で業者に依頼して、壁紙の張り替えなど、すべて張り替えてもらったんです」 その成果が出ているのか。2階の寝室や居間では、1メートル高で毎時0.23マイクロシーベルト前後と、環境省が「長期的に目指す」としている年間1ミリシーベルトの値に近づきつつあった。しかし、線量計を天井に近づけると、毎時0.3マイクロシーベルトに上昇。除染の際、屋根を高圧洗浄機で洗うのだが、それだけでは、屋根に付着した放射性物質がとれないのだ。除染されていない近隣の山から、ふたたび放射性微粒子が飛んできて屋根に付着すれば、今後また室内の放射線量が高くなることも考えられる。門馬さんの庭に目を向けると、端のほうに一本だけ残った柿の木があった。 「除染で全部木が切られちゃったけど、この木は残してもらったの。娘が生まれたときに記念に植えた木だから、どうしても切れなくて。毎年、秋になると立派な実をつけるけど、事故後は食べていません。柿は放射性物質を取り込みやすいから」 そう言って門馬さんは、しみじみと柿の木を見上げた。柿の木が植わっているすぐそばの地面には、春の訪れを告げるふきのとうが、いくつも顔を出している。 「かわいらしいでしょ。これ、おいしいのよね。でも、このあたりの山菜は、もう食べられない」 柿と同じく、山菜も放射性物質を取り込みやすいのだ。別稿のように、この庭土を測ってみたところ、覆土された0~5センチの土からは、覆土基準である400ベクレル/kgの8倍にあたる3385ベクレル/kgの放射性セシウムが。さらに5~10センチの深さの土を採取して測定すると、国が厳重に保管せねばならない“指定廃棄物”に該当する基準8000ベクレル/ kgを越える8400ベクレル/ kgの放射性セシウムが検出された。 「“指定廃棄物レベル”の土が残ってるんですか!やっぱり、この庭に植わっている柿の実も、ふきのとうも食べられませんね。ここでは暮らせません。ご近所の人も戻ってこないし、私ひとりだけ戻ったら、夫のようにうつになってしまう」 門馬さんは、ひとりで暮らす東京のマンションのベランダに小さな菜園をつくり、ふきのとうを植えている。 「私たちは、自然豊かで人情の厚い浪江町を、好きで出たのではないんです。東京電力と国が起こした事故によって、追い出されて今の状態があるんです」 しかし、避難指示解除から1年後の来春には、東京電力が支払っている精神的賠償金(ひとり月10万円)も打ち切られる。 「そうなったら、私ひとりの年金だけで、いつまで東京の家賃が支払えるか……」 今年の3月末で、政府が避難指示を出さなかった地域から避難している、いわゆる“自主避難者”への住宅支援が打ち切られる。元の自宅には戻れず、次の住居が決まっていない避難者も多い。「自主避難者の方たちは、いま大変な思いをしているでしょ。避難指示が解除されたら、私たちも“自主避難者”です。避難指示が解除されたのに、『いつまで避難してるの?』っていう白い目で見られてしまう。除染したって、まだ戻れる状況じゃないんだから、せめて住宅補償は継続してほしい」と不安を隠せない。 一度失われた豊かな暮らしは、除染で取り戻せるわけではないのだ。 取材・文/和田秀子
2017年03月10日基準値越えの覆土を使用!? 「除染がすんだ場所は、地表1メートル高より、地表面のほうが、線量が低くなる傾向にあるんですが、ここは地表面のほうが高い。周辺に残っている高線量汚染地帯から、新たに汚染物質が飛んできて汚染されたか、覆土用の土自体が汚染されていた可能性もあります。いずれにしてもずさんな除染があった証拠です」 覆土用に使われた土の汚染具合を調べるために本誌取材班は、佐藤さん宅の庭3カ所から、表土5センチ部分の覆土された土を採取。土壌中に含まれている放射性物質の量を調べたところ、すべての土から覆土基準(400Bq/kg)の倍を超える1100~1700ベクレル/kgもの放射性セシウムが検出された。 「除染した後にこれだけ覆土用の土から高い汚染が確認されたとなると、やはり汚染されている土が覆土されている可能性が高いですね。しかし、土壌の問題は覆土の問題だけではなく、環境省の除染のやり方にも問題があるんです」(小澤さん) 指定廃棄物8000ベクレル/kgを越える土が庭に 小澤さんは環境省が除染の際、「表土5センチの剥ぎ取り」を推奨しているがそれが間違いだという。 「事故後すぐは問題ないのですが、時間がたつにつれて放射性物質が地中深く沈んでいきます。だから、上の5センチだけを剥ぎとっても意味がありません」 冒頭で「安全だと言われても、戻れません」と訴えていた浪江町の門馬さん宅の花壇で、0~5センチの覆土を測ってみると、覆土基準の8倍にあたる3385ベクレル/kgの数値が検出された。さらに5~10センチの深さの土を採取して測定すると、国が厳重に保管せねばならない“指定廃棄物”に該当する基準8000ベクレル/ kgを越える8400ベクレル/ kgの放射性セシウムが検出されたのだ。事故後、飯舘村などで除染実験を続けている京都精華大学名誉教授の山田国廣氏もこう語る。 「一律で表土5センチ剥げばいいという環境省のやり方は乱暴。1センチずつ確かめながら土を剥ぐべき。手間はかかるが、費用は変わらない」 また小澤氏も汚染土のある土地で暮らす危険性を、こう指摘する。 「もし、ここで暮らせば、庭に花や野菜を植えたりすることもあるでしょう。少し掘っただけで、指定廃棄物なみの汚染土が出てくるようでは、安心して庭いじりもできません。汚染された土ぼこりを吸い込んだり、根っ子から放射性物質を吸い上げた野菜を食べたりする可能性もあります」 今回、明らかになったずさんな除染で、特に問題視された土の扱い。覆土についてきちんと測定しているか、産地は把握しているか、5センチまでの剥ぎ取りで問題ないかなどを環境省に聞くと、以下のような回答が。 「5センチ剥ぎ取りついては除染前後で線量を測りながら効果を確認しています。モニタリング結果では、除染の効果は保たれています。覆土については、搬入する前に測定しています」 しかし土の産地については「環境省では把握していない」とのことだった。そこで、土をどこから持ってきているのか、福島県内で除染に関わる採石業者に聞いてみた。 「ほとんど福島県内から運んできているはずです。富岡や浪江で使う覆土だったら、遠くても南相馬あたりの山が多いのでは」 汚染されている場所の近場から採取しているのなら、採ってきた土が汚染されている可能性はないのか。 「山の表面ではなく、中心部の汚染されてない土を切り出しています。最初だけ土のサンプルを測定し、基準値以下であるという証明書を付けて出荷しているので汚染の可能性はありません」(採石業者) 環境省も除染の採石業者も覆土の汚染についてはきちんと精査していると主張する。しかし、基準から大きくかけ離れた汚染の数値が検出されている以上、見直すべきところは見直すべきではないか。前出の山田氏は、こう指摘する。 「除染の覆土用に山から持ってくる土は、目が粗いものが多いので、雨などが降ると地中に放射性物質が浸透しやすい。ですから、中心部からとっても覆土は汚染されていた可能性があります」 除染が終わっていないのに報告書を送りつける 環境省のデタラメぶりは、除染の方法だけではない。浪江町の上田ミチさんと夫の隆さん(67)夫妻の自宅の除染が終了したと言われたのは昨年4月。隆さんは、「せめて自分のうちの除染状況くらい知りたいから、除染するときは連絡してほしい」と、事前に環境省に伝えていたが、「結局、連絡もないまま除染が終わっていた」という。その後、隆さんは避難先から頻繁に自宅に戻り、放射線量を測定すると、ピーピーと線量計の警報音が鳴る場所が。 「除染したはずなのに、玄関横の洗い場コンクリート表面で、毎時3マイクロシーベルトを超えていました」(隆さん) 隆さんが環境省に「まだ高いところがある」と連絡を入れると、「下がるまでやります」との回答があった。 「自宅に戻るたび線量を測っていたけど、一向に下がってないから、やりなおしてないんだなと思って待ってたんだ。そしたら昨年の10月末に、『除染は終わりました』って、“除染結果報告書”が届いてね。下がるまでやります、って言ってたのに……」 記者が上田さん宅を測定に訪れた際、玄関横の洗い場のコンクリート部分に線量計を近づけると、地表面で依然、毎時2.5マイクロシーベルトを計測。門付近の側溝周辺などでも、同様に高い数値の場所が見つかった。 高汚染地域は、町中にも 除染の効果が得られていないのは宅地だけではない。常磐線の浪江駅前でも、地表1メートル高で、毎時2マイクロシーベルトを超える場所が点在していた。また、近くに汚染がれき等の焼却施設がある富岡町の復興拠点周辺でも、アパートの玄関前の地表面で、毎時5マイクロシーベルト超え。こうした場所に住民を戻して、健康被害が生じた場合は、誰が、どう責任をとるのか。住民懇談会で中心になって説明を担った原子力災害現地対策本部、住民支援チーム本部長の後藤収氏に、懇談会終了後に尋ねてみた。するとこんな言葉が――。 「健康被害は起きないと思いますよ。もし起きたら、そのときに考えます」 今回の測定結果を聞いた住民はこう語る。 「やはり、孫を連れては戻れません。自宅は解体することにしました」(上田さん)「基準の8倍なんて。やはりここには住めません。でも、避難指示が解除されたら賠償は打ち切られる。避難先の家賃をどうやって払い続けたらいいのか」(門馬さん)「安全だというなら、国は明確な根拠を示し、万が一のことがあった場合の補償を確立してほしい」(佐藤さん) 除染に希望を持っていた住民は多かったはずだが、ずさんな除染の顛末は、住民に失望だけを与えている。 →後編へ続く 取材・文/和田秀子
2017年03月10日歌手の和田アキ子が21日、ニッポン放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(毎週土曜11:00~13:00)に生出演し、無期限謹慎を発表した狩野英孝に「バカだねぇとしか言いようがないね」と語った。狩野は、この放送が行われている最中に記者会見し、淫行疑惑を受けて無期限謹慎を発表。和田は「世の中がトランプさん、トランプさんなのに、何なのこいつは…どうしちゃったんですかね」とあきれた。一方で、「擁護してるわけじゃないですよ」と前置きしながら、「本人が22歳って言ってたって説明してるみたいで、所作動作で分かりそうな気がするんですけど、ちょっと大人っぽかったのかな?」と推測した。それでも、あらためて「これはちょっと、バカだねぇとしか言いようがないね」と一蹴。あす22日のTBS系『アッコにおまかせ!』に、事務所の先輩である出川哲朗が出演予定だと明かしたが、「出川もちゃんと説明できるかな…」と心配していた。
2017年01月21日歌手の和田アキ子が11日、TBS系情報番組『アッコにおまかせ!』(毎週日曜11:45~12:54)に生出演。写真週刊誌『フライデー』で薬物使用疑惑を報じられ、9日に芸能界引退を発表した俳優の成宮寛貴について、「なんでやめなきゃいけないのか」「戦わなきゃ」とコメントした。和田は「びっくりしました」と言い、所属事務所を通じて発表された成宮の直筆FAXを見ながら「この文面を見ると、(薬物を)絶対やってませんとか書いてないしね。警察も介入してないっていうことは…なんでやめなきゃいけないのか」と疑問。「セクシャリティの部分がクローズアップされてしまいって…この芸能界で仕事をする上で絶対知られたくないという状況ではないと思うんだけど」と話した。そして、「やってないならやめる必要ないよね。普通にうちらでも書かれて嫌やなと思うのもあるよね」とコメント。その後も、「やめることはないと思うんですけど」「なんのためにやめる?」とやめることへの疑問を口にし、「戦わなきゃ。やっちゃいけないことを報じられたら、そうじゃありませんって。選択が違うんじゃないかなと思います」との考えを示した。
2016年12月11日タレントのテリー伊藤が27日、TBS系バラエティ番組『サンデー・ジャポン』(毎週日曜9:54~11:30)に生出演。歌手の和田アキ子が『第67回NHK紅白歌合戦』に落選したことについて言及した。女性歌手歴代最多の39回の出場を誇る和田は、所属事務所を通じてコメントを発表。26日に自身がパーソナリティを務めるラジオでも悔しい思いなどを打ち明けたが、テリーは「アッコさん往生際が悪くていいと思う。『悔しい』とか『NHK見たくない』って言うのは、アッコさんがまだ若い証拠。ギャーギャー言うのはいいと思う」とコメントした。その上で、落選を残念がる声が芸能界から上がっていることについて、「あんまり周りがフォローするのは微妙」と意見。「テレビを見てる方は冷静で、見てる人からすると『何でみんなでフォローしてるの?』ってなる。だから普通にした方がいい」と話した。また、「戻ってくるにはヒット曲しかない」と発言。「もちろんいい曲あるんですけど、事務所が全力をかけていい曲を。アッコさんは切ない歌もいい。そういう新しいアッコさんを考えることも大切。『さすが、和田アキ子しか歌えないな』という歌を選んでいくことが大事」と持論を展開した。
2016年11月27日歌手の和田アキ子が26日、ニッポン放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(毎週土曜11:00~13:00)に生出演。大みそかの『第67回NHK紅白歌合戦』に落選したことについて心境を打ち明け、「今年は見たくない」と発言した。女性歌手歴代最多の39回の出場を誇り、1986年から30年連続で出場していた和田は、「この30年間、29日のリハーサルから用意して、(本番が)終わって自分の出番だけ何回か見て、1日に外国に行くのが恒例になっていた」と明かし、「このルーティーンをどう変えるか、というのは私がやらなきゃいけないこと」とコメント。「今年は(紅白は)見たくはない」と言い、「とっとと日本を後にしたい。NHKだけスクランブルをかけてほしい」と笑った。また、今年の紅白に落選したことについて、「言いたいこともいっぱいあります。かつ、もう落ち着いて…。極端に言うと、こんな人の優しさを感じられる私を戻してくれたことに感謝しないといけないなと思うようになりました」と心境を告白。そして、「何も私は変わりません。これからも歌い続けていきます。誰かの心のオンリーワンになれるように」と誓い、「和田アキ子は不滅です」と力強く宣言した。
2016年11月26日歌手の和田アキ子が26日、ニッポン放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(毎週土曜11:00~13:00)に生出演。大みそかの『第67回NHK紅白歌合戦』に落選したことについて言及した。和田は「まあ、結果ですからね」とコメント。落選を残念がる芸能人たちの声が紹介されると感謝を表し、「出川(哲朗)と松村邦洋からメールが来たけど『歌手・和田アキ子様へ』って」と明かした。そして、「言いたいこともいっぱいあります。かつ、もう落ち着いて…。極端に言うと、こんな人の優しさを感じられる私を戻してくれたことに感謝しないといけないなと思うようになりました」と心境を打ち明けた。また、24日に所属事務所を通じて発表したコメントをあらためて読み上げ、「今回このような形になり、とても残念に思っております。40回という節目でもありましたので、正直悔しい気持ちをもあります」と思いを吐露。「紅白歌合戦にはいろいろと勉強させていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。これも、これからの歌手人生のための通過点。いくつになっても、声が出る限り誰かの心のオンリーワンの歌手になれるよう、今後も精進していきます」と伝え、「このコメントがすべてです」と説明した。さらに、「こんなに思われているんだ、みんなこんなに優しいんだ、ということを感じさせてもらって、すっごく幸せ」と話し、「毎日泣いていた」ということも告白。「こんなことでもなきゃ和田アキ子、人の気持ちがわからない人間になっていたと思う。本当に感謝している」としみじみ語り、「本当にありがとう」と感謝した。最後に「何も私は変わりません。これからも歌い続けていきます。誰かの心のオンリーワンになれるように」と誓い、「和田アキ子は不滅です」と宣言した。
2016年11月26日歌手の和田アキ子(66)が24日、今年の大みそかに放送される『第67回NHK紅白歌合戦』に落選したことを受け、所属事務所を通じてコメントを発表した。これまで39回出場し、今年は31年連続を目指していた和田。「今回、この様な形になり、とても残念に思っております」の書き出しからはじまる書面では、「悔しい」と正直な思いを吐露する。一方で、司会やトリを務めたことに触れながら感謝の気持ちも記し、最後は「今後も邁進していきます!」と歌手としての抱負で結んだ。■和田アキ子からのコメント全文今回、この様な形になり、とても残念に思っております。40回という節目でもありましたので、正直悔しい気持ちもあります。ただ、今までトリも務めさせて頂き、司会も務めさせて頂き、紅白歌合戦には色々と勉強させてもらいました。感謝の気持ちでいっぱいです。これも、これからの歌手人生のための1つの通過点と思っております。和田アキ子は、これからも、歌い続けていきます!!!いくつになっても、声が出る限り、誰かの心のオンリーワンの歌手になれる様に、今後も邁進してきます!和田アキ子
2016年11月24日こんにちは、ライターの齋藤惠です。2016年10月22日に放送されたラジオにて、歌手の和田アキ子さんが『シェーグレン症候群 』という病気にかかっていることを発表しました。あまり聞き慣れない病名ですが、いったいどんな症状になってしまうのでしょうか?また、私たちにも起こり得る病気なのでしょうか?●難病『シェーグレン症候群』とは?難病情報センターの説明によると、『シェーグレン症候群』とは、『1933年にスウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンの発表した論文にちなんでその名前がつけられた疾患』だそうです。また、『日本では1977年の厚生労働省研究班の研究によって医師の間に広く認識されるようになりました』とのことです。一般の人々にはほとんど知られていない病気という印象がありますが、意外にも、潜在的な患者さんやアメリカでの報告を含めると年間10~30万 もの人々がこの病気によって病院にかかっているそうです。●具体的にどんな症状?シェーグレン症候群になると、下記のような症状があらわれます。・目の乾燥(ドライアイ)・口の乾燥・鼻腔の乾燥・唾液腺の腫れと痛み・全身の疲労感人によって個人差はありますが、実にさまざまな症状が起こってしまいます。ちなみに和田アキ子さんの場合は、涙や唾液が出にくいとのことで、常に水を手放すことができない生活を送っているそうです。歌手にとっては直接仕事に影響しそうな症状ばかりで、つらそうですね。●どんな人がかかりやすい?シェーグレン症候群の患者さんは、とくに50歳代の女性に多い と言われています。ただし、少数ですが子どもから高齢者まで広範囲にわたり発症する可能性はあるとのことです。女性ホルモンの変化や遺伝、ウイルス、免疫異常など複数の原因が考えられるようですが、やはりこれから更年期などをむかえる女性は特に気をつけたほうがよいでしょう。●どんな治療をするの?現在のところ、残念ながら病気そのものを治療する方法は見つかっていない ようです。ただ、患者さんの症状に合わせて乾燥対策を行うことで、10年後も20年後も現状と変わらない生活を送ることができるといいます。そのためには、定期的な健康チェックを行い、医師の指示にしたがって生活習慣を改善していけばよいとのことです。具体的には規則正しい生活や、過労を避け休息をたっぷりとること、適度な運動など、シェーグレン症候群に限ったことではなく、誰もが健康を維持するために理想的な生活をすれば自然と病気の悪化を防ぐことにつながります。根本的な治療方法がわかっていない難病と言われているだけに、かかってしまった人は極度の不安に陥ってしまうこともあるようですが、体の免疫力を落とさないためにも事態を暗く考えてはいけません。今回、和田アキ子さんが病気を公表したことで、シェーグレン症候群への理解が一般へと広がり、治療の研究が大きく進展することに期待したいですね!【参考リンク】・シェーグレン症候群 | 難病情報センター()・シェーグレン症候群 | 大阪大学 免疫アレルギー内科(大学院医学系研究科・医学部)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年11月07日歌手の和田アキ子(66)が17日、ニッポン放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(毎週土曜11:00~13:00)に生出演。今月5日に大腸ポリープの切除手術を受けたことを明かした。和田は「5日に大腸ポリープの手術をして、この間結果が出たんです」と話し出し、「おかげさまで良性の腺腫で、悪性ではなくて心配はない」と報告。そして、「先生に聞いてびっくりしたんだけど、この14年間で大腸ポリープ44個とってたの。私できやすいらしい」と明かした。今回は3個切除したが、多い時には9個切除することもあったという。手術後は「運動ダメ、飲酒ダメ、遠出ダメ、旅行もダメ」と言われ、飲酒は2週間禁止と言われたというアッコ。「2週間っていうから本当は19日なんだけど、先生に『日曜日から飲んでいいですか』って聞いたら、『あんまり飲み過ぎないでね』って」と、1日早い18日から飲んでいいと了解を得たことも明かした。また、飲酒期間中は「DVDばっか見ていた」と話した。
2016年09月17日歌手の和田アキ子が28日、TBS系バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(毎週日曜11:45~12:54)に生出演。プロ野球の清原和博元選手のテレビ復帰について、「『おまかせ!』は向いてない」とコメントした。今回、男女300人へのアンケートによる「2016年上半期+2カ月 ニュース注目度ランキングTOP20」を発表。5位に清原元選手の逮捕がランクインした。そして、清原元選手のテレビ復帰の話題になり、『週刊文春』(6月23日号)では、本命はテレビ朝日系『しくじり先生 俺みたいになるな!!』、対抗にTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』と報じられたことが紹介された。「清原元選手がテレビ復帰は『アッコにおまかせ!』がいいと言ったらどうする?」と聞かれた和田は、「復帰するのに『アッコにおまかせ!』がいいとは思いませんね。生放送ですし」と返答。「復帰するなら違うところでちゃんとファンの方、応援してくださった方々への謝罪も含めて、もっとゆっくり…」と話した。続けて、「だってキヨだけでずっとできないからね。決まりきったことしか聞けないようでもダメだし、決まりきったことしか言えないようでもダメだから」と説明。「『アッコにおまかせ!』は、復帰する第1弾としては向いてないと思います」と断言した。
2016年08月28日歌手の和田アキ子(66)が21日、TBS系バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(毎週日曜11:45~12:54)に生出演。リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級の決勝で敗れ、銀メダルとなった吉田沙保里選手を称えた。和田は、吉田選手が「ごめんなさい」と泣きながら謝ったことについて、「街頭インタビューでも『よくやった』『銀メダルで十分』って」と国民の吉田選手への声に触れた上で、「『ごめんなさい』って言わなきゃいけないようだったら日本ってよくないね」と意見。「メダルありなしに関わらず『お疲れさん』」と称えるべきだとした。吉田選手はこの敗戦により個人戦の連勝記録が206でストップしたが、和田は「すごいことですよ206って」と発言。「女性だから男性と違って体調の変化とかあるじゃない。そういうのを乗り越えてやってらしたから」と女性目線で話し、「私は本当にテレビ見ながら久しぶりに拍手した。すばらしい」と語った。4連覇を目指していた吉田選手は、日本時間19日に行われた決勝でヘレン・マルーリス選手(米国)に敗れ、「日本選手の主将として金メダル取らないといけないところだったのにごめんなさい。自分の気持ちが、最後は勝てるだろう思ったんですけど取り返りのつかないことになってしまって…」と号泣した。
2016年08月21日歌手の和田アキ子(66)が、14日に生放送されたTBS系バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(毎週日曜11:45~12:54)で、SMAPの解散についてコメントした。14日未明の解散発表を受け、同番組ではおなじみの特大ボードを用意し、一連の騒動を振り返った。スポーツ各紙の報道などをもとに国山ハセンアナウンサーが解説する中、和田は「オリンピックの真っ只中で、全スポーツ紙が報道。なんで今なんだろう?」と疑問を口にし、「解散するのに事務所は辞めないで、契約も残っている。これこそファンはよく分からないんじゃないの?」とファンを思いやった。また、国山アナウンサーから感想を聞かれ、「まず正直にびっくり。次に"なんで?"」と率直な気持ちを表現。「みんな大人ですから」とメンバーの決断を尊重しながらも、「それぞれの気持ちがあるにしてもSMAPという大きなグループですから、もうちょっとちゃんとした説明がほしい」「(これからも)個々には出られるけど、私たちはSMAPが好きだったわけじゃない?」とメンバーが直接説明する機会を求めた。発表のタイミングについて、芸能ジャーナリストの松本佳子氏は同番組にコメントを寄せ、「現在は、お盆の時期のため、女性週刊誌などは今週合併号を発売しているので、来週はお休み。つまりSMAP解散をすぐに記事にできません。またテレビも現在はオリンピック一色。この期間に解散発表になったことでメディアに騒がれるのが、最小限になる可能性もあります」と推測。和田も「なるほど」と理解を示していた。
2016年08月14日歌手の和田アキ子が、メジャー通算3,000安打を達成した米大リーグ・マーリンズのイチロー選手を祝福した。8日、所属事務所を通じてコメントを発表した。和田は「すごい! とにかくすごい! 本当におめでとうございます!」と祝福。「常に準備を怠らず、ベストを尽くすイチロー君に感服です!」と称賛した。そして、「メジャー3000本安打が凄すぎて、次の目標が何なのかもう分かりませんが(笑)」と前置きした上で、「これからは次の目標に向かって気軽に楽しんで下さい!」とエール。「また、オフの時にお祝いできたらと思います!」とメッセージを送った。イチローは7日(日本時間8日)に行われたロッキーズ戦で3,000安打を達成。大リーグ史上30人目となる偉業を成し遂げた。
2016年08月08日一部で熱愛が報じられたタレントの吉木りさ(29)と俳優の和田正人(36)が29日、それぞれ自身のブログを更新し、交際を宣言した。吉木は「ご心配をおかけしている皆様へ」というタイトルで更新。「本日の報道によりお騒がせしてしまい申し訳ありません」と謝罪し、「和田正人さんの事は公私ともに尊敬しており、いいお付き合いをさせて頂いております」と報告した。続けて、「ですのであたたかい目で見守って頂ければ幸いです」とお願いし、「どうぞこれからも応援の程よろしくお願い致します」と呼びかけた。和田も「この度の報道で、日頃より応援して下さるファンの皆さま、そして関係者の皆さまを、お騒がせ致しました」とした上で、「吉木りささんと、お付き合いをさせて頂いております」と宣言。「今後、役者業により一層の熱を込め、精進を重ねて参りたいと思いますので、応援の程、宜しくお願い致します」と決意をつづった。
2016年07月30日歌手の和田アキ子(66)が26日、TBS系バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(毎週日曜11:45~12:54)に生出演。覚せい剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元俳優の高知東生容疑者(51)について言及した。和田は「夫婦でもわかんないかな」と話し出し、「こんなんしたらアカンよね」とピシャリ。「覚せい剤とか、清原さんもあんだけ騒がれたら、ちょっとやめようと…やめられないのかな」と、覚せい剤取締法違反で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた清原和博元選手の名前を出して、「夫婦間の問題やけど大変やね」と妻で女優の高島礼子(51)を思いやった。その後も、「なんでやるかね。なんでなんだろう。まして奥さんいらっしゃるのに」と理解できない様子の和田。勾留先の警視庁東京湾岸署に身柄を移送される際、高知容疑者が堂々と顔を上げて前を見ていたことについても、「あんなに堂々としてられるんだ」と信じられないようで、「普通、みんな申し訳ない…ましてや奥さん仕事中だし、こう(下を向く)なのに、全然堂々としてるもんね」と疑問を口にした。和田は、25日に生出演したニッポン放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』でも高知容疑者について言及。不倫と覚せい剤の両方発覚したことに「どうしようもない。やっちゃいけないことを2つ重ねちゃダメでしょ」と苦言を呈していた。
2016年06月26日歌手の和田アキ子(66)が25日、ニッポン放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(毎週土曜11:00~13:00)に生出演。覚せい剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された、女優・高島礼子(51)の夫で元俳優の高知東生容疑者(51)について言及した。和田は「いやしかし、残念なのは…」と切り出し、「どうしたんですか。この薬物っていうか…」とコメント。何十年も会っていないという高知容疑者の逮捕に驚きを見せた。そして、「今、覚せい剤っていうと清原氏っていうほど記憶に新しい」と覚せい剤取締法違反で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた清原和博元選手の名前を出し、「見ないようにしたってテレビつけたりラジオ聞いたりすると出てくる感じだった。もし何かあったとしても静かに、ほとぼりが冷めるまでとか言うじゃないですか」と、さまざまな薬物に関する報道がされていたにも関わらず逮捕された高知容疑者が理解できない様子。同局の垣花正アナウンサーも「自分はバレないって自信があったんですかね」と話した。また、逮捕時にラブホテルでクラブホステスとベッドで寝ていたと報じられていることについて、「奥さまのお父さんの介護をしてるっていうのに浮気も一緒だったわけでしょ。不倫になっちゃうわけでしょ。これは女房だって…ねえ」と言及。「どうしようもないんじゃない。やっちゃいけないことを2つ重ねちゃダメでしょ」とバッサリ斬り、「覚せい剤はこんだけ国を挙げてやめましょうやめましょうって言ってるのに」と続けた。
2016年06月25日歌手の和田アキ子(66)が12日、TBS系バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(毎週日曜11:45~12:54)に生出演。政治資金の公私混同問題の渦中にある舛添要一都知事(67)の言い訳にあきれ顔を見せた。舛添知事は、中国・上海でシルクの中国服2着を政治資金で購入。調査報告では、これが「適切」と判断され、弁護士は「書道の際に着ると筆がスムーズに滑る。実際に行為で示していただいたところ、説得力がある具体的なものであった」とその理由を説明した。10日の定例会見で、記者がこの理由について「稚拙なのでは?」と追及すると、舛添知事は「中国のシルクはここ(二の腕)が引っかからないので書きやすい。柔道をやっているので、ここ(二の腕)がはっている」と返答。「袖がないような服を着れば?」と言われると、「気温が低いときには(どうすれば)?」と返した。このやりとりに、和田は「幼稚園児みたい。大人やねんから」とあきれ顔。「都知事でしょ。ちょっとあまりにも…」と苦言を呈した。
2016年06月12日