女優・市川由衣が映画『TOKYO TRIBE』(8月30日公開)で演じている"のりちゃん"の場面写真が29日、初公開された。本作は、俳優・鈴木亮平とラッパー・YOUNG DAISがダブル主演を務め、『地獄でなぜ悪い』などで知られる園子温監督がメガホンをとった作品。漫画家・井上三太の『TOKYO TRIBE2』を原作に、近未来の"トーキョー"でのストリートギャングたちの暴力と友情が描かれる。市川が演じるのは、ファミレス・ペニーズの看板娘のりちゃん。胸元を強調した露出度の高い服装で、アイドル的な存在であることを演出した。YOUNG DAIS演じる海(カイ)が属する「ムサシノSARU」は平和主義がモットーで、ペニーズはそんな彼らのたまり場で心のよりどころ。のりちゃんはスタッフとして働きながら、メラ(鈴木亮平)がリーダーを務める「ブクロWU-RONZ」と「ムサシノSARU」の対立が深まっていることを心配している。一方で海にほのかな恋心も。劇中では怒ったり、照れたりとさまざまな表情を見せながら、自分の胸の内をラップに乗せて披露する場面も。映画『海を感じる時』(9月13日公開)での大胆な演技も話題になっているが、本作では女優としての新たな魅力をうかがわせる。30日には都内で初日舞台あいさつが行われ、市川も登壇する予定。29日付のブログでは「お祭りの如く…沢山の方々が登壇しますよ(笑)」と告知しながら、「本編では、ラップも初挑戦しているので、是非ご覧下さいね」とアピールしている。
2014年08月29日井上三太の人気コミックを園子温監督が実写映画化する『TOKYO TRIBE』が8月30日(土)より公開される。カリスマ的人気を誇る原作だけに、実写化にあたりその配役に注目が集まったが、このほど極悪非道な悪の帝王ブッバを演じる竹内力の劇中写真が解禁された。その他の写真映画は“トーキョー”を舞台に、それぞれのトライブ(族)に所属し、暴力で街を支配しようとするストリートギャングたちの壮絶な抗争を、ラップミュージックとともに描くバトル・ラップ・ミュージカル。鈴木亮平が“ブクロWU-RONZ”のヘッドに君臨するメラを、一般公募で選ばれたラッパーのYOUNG DAISが“ムサシノSARU”に所属する海を演じる。竹内演じるブッバは、息子ンコイ(窪塚洋介)と、ブクロのボス・メラの3人で街を牛耳り、“ブクロWU-RONZ”の勢力を拡大させている悪の帝王で、原作コミックでは、肥大し肉が垂れ下がった汚醜極まりない巨漢の大物ヤクザとして描かれている人物だ。このほど公開された劇中写真は、取り巻きの美女たちが黄色い歓声を送る中、迫りくる敵たちに向けてブッバがドヤ顔でガドリング砲をぶっ放つシーンを捉えたもので、静止画像だが竹内のかまえる銃口が今にもこちらに向かってきそうな迫力だ。竹内はブッバを演じるにあたって、顔に刺青を入れることを自ら提案し、立ち振る舞い、奇声、ド派手な衣装、卑猥な小道具など持てるすべての“武器”を駆使してブッバ役を体現。その完成度に共演者の鈴木は「いい意味で開いた口がふさがらなかった」と言い、園監督は「もはや動物映画ですね(笑)」と絶賛した。竹内といえば『難波金融伝・ミナミの帝王』『仁義』『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』など強烈なインパクトを残す代表作が多く“Vシネの帝王”と称される一方で、『テルマエ・ロマエ』『銀の匙 Silver Spoon』など話題作にも出演し、独特な存在感で観客を楽しませてきた名優だ。初タッグとなる鬼才・園監督のもとで、どこまでぶっ飛んだ“悪の帝王”を披露してくれるのか公開を楽しみに待ちたい。『TOKYO TRIBE』8月30日(土)から全国で公開
2014年08月14日園子温監督が鈴木亮平、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太ら豪華キャストたちとともに、世界初の“バトル・ラップ・ミュージカル”に挑む最新作『TOKYO TRIBE』。このほど、主人公のひとりで、「ブクロWU-RONZ」を名乗る“トライブ”のヘッド、メラを演じる鈴木さんが、黒のTバック一丁という姿で激しい雄叫びをあげる “筋肉”ビジュアルがシネマカフェにて解禁!現在、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で演じている“村岡印刷さん”とはとても同一人物に思えないほど、全女性必見のギラついた肉体美を披露していることが明らかになった。本作は、井上三太による90年代の伝説的コミック「TOKYO TRIBE2」を、鬼才・園子温が“セリフをラップで奏でる”バトル・ラップ・ミュージカルとして実写映画化。近未来の“トーキョー”を舞台に、トライブ(族)と呼ばれるストリートギャングたちの壮絶すぎる抗争を描き出していく。“トーキョー”に跋扈するトライブのひとつ、「ブクロWU-RONZ」のトップに君臨するのが、いま「花子とアン」の村岡英治役で人気急上昇中の鈴木さん扮するメラだ。ラッパーのYOUNG DAIS演じる「ムサシノSARU」の中心人物、海(カイ)を、ある理由から異常なまでに敵視する、日本刀と二丁拳銃を使いならす最凶の男として知られている。この度解禁となった場面写真は、ブクロを裏で操る悪の帝王・ブッバ(竹内力)に従うメラが、黒のTバック一丁で、ブッバの屋敷内で繰り広げられるアクションに参戦していくひとコマ。園監督から“女性を喜ばせる”肉体改造のリクエストを受けた鈴木さんは、Tバックでも強そうにみえる体としてプロレスラーを思い浮かべながら、メラのキャラクターづくりに臨んだという。「欲望の限りをつくした不良の男」の体を目指し、なんと1日8食、実に自身の標準体重から15キロも増量をし、“筋肉の上に脂肪をのせる”という肉体改造を敢行。このシーン以外にも、「この映画で一番脱いでるのは僕ですよ!」と豪語するほど、上半身裸の上に毛皮のコート姿など鍛え上げられた肉体を幾度となく披露し、スクリーン上で暴れ回っている鈴木さん。海を睨むときの目つき同様、メラのギラついたその筋肉美にも、ぜひ酔いしれてみて。『TOKYO TRIBE』は8月30日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年8月30日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年08月14日俳優の鈴木亮平が7日に東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた主演作『TOKYO TRIBE』の記者会見に、園子温監督、共演するYOUNG DAIS、清野菜名とともに出席。外国人記者を前に「以前から園監督の大ファン。現場でのひらめきで次々とシーンが加わるエキサイティングな経験だった」と流ちょうな英語であいさつし、拍手喝さいを浴びた。その他の写真鈴木にとって、園監督とのタッグは初めてで「現場ではとても集中しているので、こちらから話しかけられる雰囲気ではなかった。ある意味、無言のバトルといった感覚で、監督の要求にいかに応えられるかというスリルを味わった」と振り返った。井上三太の同名コミックを映画化。近未来の都市“トーキョー”を舞台に、それぞれのトライブ(族)に所属し、暴力で街を支配しようとするストリートギャングたちの壮絶な抗争を描く。「出演者がセリフをラップで奏でる」という手法を用いた“バトル・ラップ・ミュージカル”というジャンルについて、園監督は「最初の台本は普通の青春映画という感じで、ラップの台詞のごく一部だったが、結果的にどんどん(ラップが)増えてミュージカルになっていた」と明かした。また、「ミュージカルであると同時に、アクション映画でもある」といい、「役者はみんなアクションなしで自分のアクションをやっている。特に清野のアクションは素晴らしかった」と絶賛。清野は「オーディションでは怖い方だなと思ったが、現場ではアクションに失敗した私を『大丈夫?』と励ましてくださって、印象がガラリを変わりました」と話していた。北海道を拠点に活動するラッパーのYOUNG DAISは、一般オーディションで抜擢され「演技は初めての経験なので、一生懸命に打ち込む以外なかった」。園監督は「本物の役者とミュージシャンをミックスるするのが面白いと思った」と異色のキャスティングにも自信を示した。『TOKYO TRIBE』8月30日(土)から全国で公開取材・文・写真:内田 涼
2014年08月08日雑誌「an・an」(マガジンハウス)が毎年夏に行う“SEX特集”。今年、若手俳優の松坂桃李が表紙とグラビアを飾る8月8日(金)発売号の「愛とSEX」特集で、9月13日(土)公開の『海を感じる時』に主演する市川由衣が、「本当の愛とは?」「自身が考える理想のSEXとは?」など様々な想いを明かしていることが分かった。『海を感じる時』は、不安定で多感な少女期の異性体験と、母と娘の対立を、繊細な感性で鮮やかにとらえた中沢けい氏による「群像新人文学賞」受賞作の映画化。本作で市川さんが演じるのは、「決して君が好きな訳じゃない」と初めてのキスの後に言い放つ高校の先輩・洋(池松壮亮)を、一途に追いかける中沢恵美子。劇中では、洋に何度も拒絶され、それでも必要とされたいと傷つき葛藤しながら、大人の女性へと成長していく恵美子の姿や、そんな愛の形しか貫けない娘と母との対立が描かれており、恵美子を通じてさまざまなSEXの形が描かれている。市川さんは、これまで映画『呪怨』、『ゼブラーマン』、『NANA2』などに出演。ドラマ「ラスト・シンデレラ」(フジテレビ系)での大胆な演技も話題となったが、今年は本作のほか、園子温監督の『TOKYO TRIBE』にもマドンナ役で出演するなど大活躍。映画の単独主演は、堤幸彦監督の『サイレン』(’06)以来8年ぶりとなる。市川さんは本作について、「私の演じた恵美子はまだ愛を知らない18歳の女の子。ある時、高校の先輩の洋と初めて結ばれるものの、『女の人の体に興味があっただけ』と突き放されてしまうところから、物語が展開します」と語る。「撮影中、恵美子の痛みがどんどん伝染してきて、後半は演技なのか、演技じゃないのか、自分でもよくわからないような状態になっていました。『SEXって何?』とか、究極を言えば『本当の愛って何?』とか…、様々な想いを抱えながら撮影に臨んでいました」と話し、恵美子というひとりの女性の“愛と性”の葛藤を演じ切った苦労を明かす。今回「an・an」の名物企画に登場するにあたり「『海を感じる時』には、色んな形の“SEX”が出てきます」と市川さん。「今回、『an・an』さんの『SEX特集』とリンクする部分があり、この映画を取り上げていただいて、とても嬉しく思っています。『an・an』の撮影は、ほぼ女性のみのスタッフで行われたのですが、女性が考える“SEX”はどこか切なさがあって、それでいて、幸福感に満ちた姿が表現されている写真になっています!沢山の女性の皆さんに、映画含め、観ていただきたいです!」と、本作でつかんだ手応えと自信を覗かせていた。『海を感じる時』は9月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海を感じる時 2014年9月13日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014「海を感じる時」製作委員会
2014年08月08日鈴木亮平とラッパーのYOUNG DAISのW主演に加え、染谷将太、窪塚洋介、竹内力ら錚々たるキャストがラップバトルを披露しながら、とてつもない大乱闘を繰り広げる、園子温監督の最新作『TOKYO TRIBE』。このほど、本作の出演者でもあるラッパー「練マザファッカー」のD.Oがナレーションを務めるマナー予告映像、名づけて<不良式劇場マナー講座>が、劇場での上映よりひと足早く解禁。鈴木さん演じる主人公・メラに対しても「携帯電話はOFFメ~ン!」とすかさずラップで注意を呼び掛けている。本作は、90年代ストリートカルチャーを牽引した井上三太による伝説的コミック「TOKYO TRIBE2」を、鬼才・園監督が映画化。トライブ(族)と呼ばれるストリートギャングたちが街を暴力で支配する近未来の“トーキョー”を舞台に、「ブクロ WU-RONZ」や「ムサシノ SARU」といったトライブが、一大抗争を繰り広げていく…。今回の劇場マナー予告映像<不良式劇場マナー講座>でナレーションを務め、本作に近未来の練馬エリアを牛耳るトライブ「練マザファッカー」の一員として出演しているラッパーのD.O。冒頭から、「What’s up メ~ン!Dogsに劇場マナーを教えてやるって話!」と、独特のリリックからスタートし、鈴木さん扮する「ブクロWU-RONZ」のヘッド・メラがケータイの着信を受ける本編シーンに、「携帯電話はOFFメ~ン!」と一喝。さらに、D.O自身がYOUNG DAIS演じる「ムサシノ SARU」の海にケンカをふっかけるシーンでは、「喧嘩は売るんじゃねぇぜメ~ン!」とセルフツッコミ。大きな兜を身にまとう「シンヂュクHANDS」のヘッド・巌(大東俊介)の登場シーンに対しては、「デカイ帽子は取りやがれメ~ン!」と、劇場でのバッドマナーに対して、絶妙なテンポで次々とツッコミを入れていくユニークな映像となっている。しかも、用意された原稿をベースにD.Oがアレンジを加えたという、このナレーションは要チェック!このマナー予告は、7月26日(土)より全国のT・ジョイ系、ユナイテッド・シネマ系の劇場にて上映される予定(※一部作品は除く)。『TOKYO TRIBE』は8月30日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年8月30日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年07月25日朝ドラ「花子とアン」で人気急上昇中の鈴木亮平が、一般オーディションから選ばれたラッパーのYOUNG DAISとW主演を務める『TOKYO TRIBE』。このほど鬼才・園子温が放つ“バトル・ラップミュージカル”の全貌が明らかとなる予告編が到着した。本作の舞台は、様々なトライブ(族)が街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来の“トーキョー”。「ブクロ WU-RONZ」のトップ・メラ(鈴木亮平)と「ムサシノ SARU」に所属する海(YOUNG DAIS)が、“トーキョー”中のトライブを巻き込みながら一大抗争を繰り広げていくという、壮絶なストーリー。累計250万部超、90年代のストリートカルチャーを牽引した井上三太による伝説的コミック「TOKYO TRIBE2」の映画化となる。鈴木亮平、YOUNG DAIS、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太や叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら登場人物がほぼ全員、ラップに挑戦している本作は、HIPHOPに乗せてフリースタイルラップを披露しながら闘いまくるという、世界初の“バトル・ラップミュージカル”だ。「誰か音楽かけろ音楽!」というセリフと共に幕を開ける予告編では、上半身裸の鈴木さん扮するメラと、本作でデビューを果たすYOUNG DAIS演じる海の一騎討ちがまさに始まろうとする瞬間を捉えている。刀を持ったメラに対して、金属バットで立ち向かう海がラップで取り巻きたちを挑発。ラップは染谷さん演じるMC SHOWへと引き継がれ、「TOKYO TRIBE NEVER EVER DIE」の掛け声へと広がっていく…。「うるせぇ!」と一喝するメラの叫びと共に、その刀の先にいたのは佐藤さん演じるテラだった。6月に行われた完成披露試写会に参加した園監督は、今年の映画を象徴する1本となったミュージカル『アナと雪の女王』に対して「蹴散らします!」と挑戦状を叩きつけたことでも話題となっている本作。映像のラストには、HIPHOPアーティストのANARCHYとSIMON率いるWARU軍団たちが東京を殲滅しようとする不穏なシーンと共に、鈴木さんの放送ギリギリ(!?)ワードを放ち締めくくるが、この先、どんなドラマが待ち受けているのか?独特な世界観を持つ“園ワールド”にますます期待が膨らむ。『TOKYO TRIBE』は、8月30日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年8月30日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年07月16日浅野忠信と二階堂ふみが挑んだ衝撃作『私の男』のモスクワ国際映画祭受賞記念舞台あいさつが15日、東京・新宿ピカデリーで行われ、浅野と二階堂のほか、熊切和嘉監督が登壇した。本作は、第138回直木賞を受賞した桜庭一樹の同名小説の映画化作品。天災で両親を失い、10歳で孤児となった少女(二階堂ふみ)と、彼女を育てていく遠縁の男(浅野忠信)の強い絆と禁断の愛を紡いだ人間ドラマとなっている。メガホンを取ったのは、『夏の終り』(2013年)の熊切和嘉監督で、先日行われた第36回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞を獲得したほか、ニューヨーク・アジア映画祭で二階堂ふみがライジング・スター賞を受賞した。主演の浅野は「モスクワから帰って数日経っていますが、未だにお祝いのコメントをメールでいただいたりします。自分の中でも興奮が冷めませんね。これをきっかけにTwitterなどで『見たい』という人が増えてくれることがすごくうれしいです」と笑顔。ベネツィア国際映画祭に出品された園子温監督作『ヒミズ』で新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞に続き、未来の登竜門的なアワードとなるニューヨーク・アジア映画祭のライジング・スター賞を受賞した二階堂は「評価をいただけたのは本当にうれしいですし、今は映画に深く関われていることに幸せを感じています。幸せを感じることだけでなく、それ以上のものをこれからもどんどん作っていきたい気持ちもあります」と更なる活躍に意欲を見せていた。イベント中には観客の質問に3人が回答するコーナーも実施。「二階堂との激しい濡れ場で興奮したか?」という質問に浅野は「友達にもしょちゅう聞かれるんですが、意外と仕事の時は男モードが抑えられるんです。興奮はしたと思いますが、余計な興奮をしないで仕事に集中して向き合うことができました」と告白。さらに近親相姦の被害者という50代女性から「美化されることに危険を感じるが?」と投げかけられた熊切監督は「そこに愛があったこともあり得ると思って描きたかった。美化して描いたつもりはなく、そこにある厳しさを描いたつもりです」と回答。そこで気を利かせたMCが、熊切監督だけのコメントで終わらせようとしたが、浅野が自らすすんで「これまで過激な映画をやってきましたが、見る方によって思い出させたりすることがあるならば、申し訳ないと思っています。僕らも一生懸命やってきましたが、これから考えていきたいと思います」と神妙に答えていた。
2014年07月16日鈴木亮平、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太ら豪華俳優たちを迎え、90年代のストリートカルチャーを牽引した井上三太による伝説的コミックを、園子温監督が実写映画化した『TOKYO TRIBE』。このほど、メインキャスト総出演&ギラギラなド派手なポスターが解禁された。若者たちが様々な“トライブ(族)”を形成し、街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来のトーキョー。メラがトップに君臨する「ブクロWU-RONZ」、海が所属する「ムサシノSARU」、さらに「シブヤSARU」、「シンジュクHANDS」といったトライブたちは、いまにも暴発寸前!やがて、トーキョー中を巻き込んだ、想像を絶する一大抗争が勃発する…。世界初のバトル・ラップ・ミュージカルという新たなジャンルで描かれる本作。今回、解禁となったポスター・ビジュアルでは、鈴木亮平演じる主人公・メラとオーディションで役柄を勝ち取ったラッパーのYOUNG DAIS扮する海のバトルシーンが中央を飾り、その周りには佐藤さん、窪塚さん、染谷さんを始め、大東駿介、市川由衣、叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら濃い面々がずらり!さらに、レンコンシェフ役の座をいとめ、今回役者としても出演、参加した原作者の井上三太氏の姿も!また、このポスター・ビジュアルはモザイクアートになっており、全体を引いてみると“ドクロ”が浮かび上がってくるという凝ったデザインとなっている。このビジュアルが掲載されたポスター、チラシは公開劇場にて7月上旬から配布される予定。『TOKYO TRIBE』は8月30日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年公開予定(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年06月26日番組開始から10週連続21%越えの高視聴率をキープしている、NHKの朝ドラ「花子とアン」。16日(月)より、ヒロイン・はなの後の夫となる村岡英治役で、本作にいよいよ本格的に参戦するのが、いま、注目を集めている俳優・鈴木亮平だ。この夏には、園子温監督『TOKYO TRIBE』に主演、そして能年玲奈主演の『ホットロード』にも出演するなど、いま、幅広い作品に引っ張りだこの鈴木さんの魅力に迫った。「花子とアン」で鈴木さんが演じるのは、吉高由里子演じる“はな”のために高い所にある英英辞典をスッと取ってやり、まさかの「ナマケモノに似ている」発言(褒め言葉)で何とも運命的な出会いを果たした、“村岡印刷さん”こと村岡英治役。実は鈴木さんは、東京外国語大卒、英検1級、留学経験あり、高校時代にはドイツ語スピーチコンテストで優勝経験あり…と、超がつくほどのインテリ。初登場の第6週では、村岡英治が「ハリセンボン」の近藤春菜演じる女学校の白鳥に誤解され、締め上げられるという窮地を、はなの英語力が救うというシーンがあったが、実は鈴木さんこそ英語がペラペラ。物腰が柔らかで知的、はながどれほどナマケモノに似ているかを力説する、ちょっぴりKYな印刷会社の御曹司という役柄は、意外にも(?)ハマリ役だったわけだ。デビューは2006年、東レとデサントが共同開発した水着のモデルを務めた、初の“水着キャンペーン・ボーイ”である鈴木さん。その後、「花ざかりのきみたちへ~イケメン・パラダイス~」「メイちゃんの執事」などに出演。俳優で映画監督の塩屋俊が監督・プロデュースを務めた『ふたたび Swing me Again』が映画初主演作となる。そして2013年、松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽ら共演の『ガッチャマン』、さらに福田雄一監督『HK/変態仮面』への主演抜擢で大きな注目を集めた。『HK/変態仮面』では、友人である小栗旬が「彼以外には考えられない」と鈴木さんを指名し、脚本協力でも参加したほど。そのムキムキの筋肉男子ぶりと主人公の生真面目さがピタリとハマり、映画自体もヒットとなった。「花子とアン」第12週では、いよいよ自分の夢のため、再び東京に上京してきたはなと再会を果たすも、既に既婚者である英治。これから、高梨臨が演じる醍醐亜矢子との三角関係も勃発するといわれており、はなと英治の間にはますます波乱万丈の展開が待ち構えている。かと思えば、鍛え上げられた肉体を再び披露しているのが、園監督の『TOKYO TRIBE』。しかし、ひと目では鈴木さんと気づかないほど、迫力たっぷりの金髪姿で、別人のような変わり様を見せている。鈴木さんが演じるのは近未来のトーキョーに君臨するトライブ(族)のひとつ、「ブクロWU-RONZ」のボス・メラというキャラクター。もうひとりの主人公・海(YOUNG DAIS)を敵視し、彼が所属する「ムサシノSARU」と対立するという役どころだ。YOUNG DAISさんは一般オーディションから抜擢された、帰国子女のHIPHOP界の雄。どこか同じにおいも感じさせる2人の激突が、いまからも楽しみだ。さらに、紡木たく原作のベストセラー少女コミックの映画化『ホットロード』では、能年さんと「3代目J Soul Brothers」登坂広臣が演じる、和希&春山の先輩役に。原作の名シーンの数々が“伝説的”名セリフとともに登場する本作では、彼女役の太田莉菜と印象的なシーンを見せており、本格ラブストーリーも十分いけそうな雰囲気たっぷり。昨年、急逝した塩屋さんが主宰していた「アクターズクリニック」の出身で、演技をみっちりたたき込まれたという鈴木さん。先日、塩屋さんの1周忌を迎えた際には、自身のブログに「僕らが頑張ることで塩屋さんの夢が叶っていくのだと考えれば、彼がこの世界にいない悲しみにも立ち向かえる気がしています」と綴り、師匠が照らしてくれた俳優という道への邁進を改めて誓っていた。知的で、演技力も抜群、しかも脱いだらすごい肉体派。もしかしたら、そんな彼が、日本を代表する“カメレオン俳優”といわれる日も近いかもしれない。「花子とアン」はNHK総合(月)~(土)午前8:00~8:15/午後0:45~1:00(再)ほか放送中。『TOKYO TRIBE』は8月30日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。『ホットロード』は8月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年06月16日「花子とアン」『ガッチャマン』などの鈴木亮平と、一般オーディションから選ばれたラッパーのYOUNG DAISをW主演に、90年代を席巻した漫画家・井上三太の代表作を園子温監督が映画化した『TOKYO TRIBE』。このほど、本作の主題歌をアーティストのAIが担当することが明らかとなった。本作の舞台は、様々なトライブ(族)が街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来の“トーキョー”。「ブクロ WU-RONZ」のトップ・メラ(鈴木亮平)と「ムサシノ SARU」に所属する海(YOUNG DAIS)が、“トーキョー”中のトライブを巻き込みながら一大抗争を繰り広げていくという、壮絶なストーリーだ。しかも、常にセンセーショナルな作品で日本のみならず世界のファンを驚愕させてきた園監督が、今回、伝説的コミックといわれる原作を超える表現方法として選んだのが、“セリフをラップで奏でる”という大胆不敵な手法。劇中では役者もラッパーも関係なく、鈴木さん、YOUNG DAIS、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太や叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら登場人物がほぼ全員、ラップに挑戦。HIPHOPに乗せてフリースタイルラップを披露しながら闘いまくるという、世界初の“バトル・ラップミュージカル”ともいえる新ジャンルを確立させた。そんな本作に、自らメロディラインを作詞して参加したのが、AI。2005年「Story」の大ヒットの後、2009年には「BEST A.I.」でオリコン1位を獲得。「ハピネス」が250万ダウンロードを達成したことも記憶に新しい。90年代後半からファッション誌「boon」に連載され、ストリートカルチャーを牽引していた原作について、AIは「ちょうど私が東京に引っ越してきたころ、自分はもちろん周りの友達がみんな読んでいた凄い漫画。それを園監督が映画化と聞いて、これはヤバイことになるなと!」と期待に胸を膨らませていたことを告白。もともと園監督作品のファンだったそうで、「普段、絶対に見られない光景を見せてくれるから大好きで。今回の作品も、本当にヤバイ!ヤバイという言葉がぴったりな作品」と興奮気味で、「今回のオファーは、“希望(HOPE)”というキーワードを入れてほしいとリクエストを受けて、エンディングのメロディの部分と歌詞を書いて、歌を歌いました。主題歌が流れた瞬間は嬉しかった」とその喜びを語っている。さらに、「この映画でしか集まらない日本のHIPHOP界を支えるラッパーたちがオールスター出演しているので、そこに注目して観てもらいたいです。そして、登場するキャラクターが、みんなカッコいいので、若い人は真似をしたくなるかもしれないですが、メラ(鈴木さん)や『シヴヤWARU』を真似しないように!ラブ&ピースな海くん(YOUNG DAIS)を見習ってください(笑)」と本作の見どころについてコメントした。AIのほか、YOUNG DAIS, SIMON, Y’S も参加した主題歌「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM」が、攻撃的なHIPHOPサウンドに乗って豪華キャストが暴れまくる本作を、きっちりと締めてくれるに違いない。『TOKYO TRIBE』は、8月30日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM」は7月23日(水)より配信開始、本楽曲入りサウンドトラックアルバムは8月20日にCD発売&配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年公開予定(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年06月16日全4巻で700万部という驚異的な発行部数を誇る、紡木たく原作の伝説的少女コミックを、『ソラニン』『陽だまりの彼女』などを手がけた恋愛映画の名手・三木孝浩監督が実写映画化した『ホットロード』。先日、能年玲奈演じる主人公・和希の母親役を木村佳乃が務めることが発表され話題を呼んだが、このほど、ついにすべての主要キャストが解禁!「三代目J Soul Brothers」の登坂広臣が演じる春山と能年さん演じる和希のカップルに大きな影響を与える、暴走族のリーダー・トオル役に鈴木亮平、その恋人役に太田莉菜が抜擢された。亡き父親の写真が1枚もない家で、ママ(木村佳乃)と暮らす14歳の少女・宮市和希(能年玲奈)。自分が望まれて生まれてきた子どもではないことに心を痛めていた。ママには自分より大事な恋人・鈴木(小澤征悦)がいるのだ。ある日、和希は親友の絵里(竹富聖花)に誘われるまま、夜の湘南で“Nights(ナイツ)”という不良チームの春山洋志(登坂広臣)と出会う。和希は春山が身を置く世界に安らぎや戸惑いを覚えながら、急速に春山に惹かれてゆき、春山もまた、寂しさを抱えながら生きる和希の純粋さに惹かれていく。だが、春山がNightsの新リーダーとなったことで、敵対するチームとの抗争に巻き込まれていき…。本作は、1986年から翌年まで「別冊マーガレット」で連載され、時代を超えて、いまなお読み継がれている不朽のコミックの映画化。原作者・紡木さんが、能年さんの“和希”と登坂さんの“春山”、どちらが欠けても実現はなかったと語っているほど、この2人の新鋭の存在が映画化を後押しした。そんな2人を取り囲む今回発表のキャスト陣には、若手からベテランまで個性豊かな面々が揃った。春山にNightsのリーダーを引き継がせようとする玉美トオル役には、園子温・監督作『TOKYO TRIBE』、実写版『ガッチャマン』など目覚ましい活躍を見せる鈴木さん、その恋人・宏子役には現在、NHKで放送中の「ロング・グッドバイ」にも出演する太田さんが抜擢。春山と和希の関係に多大なる影響を及ぼしていく“先輩”カップルだ。また、Nightsのメンバーには『MONSTERZモンスターズ』の落合モトキ、『ライヴ』の山田裕貴。和希が通う中学校の先生役に鷲尾真知子と利重剛。医者役に野間口徹。そして、春山の母親役を松田美由紀が務めている。2人の純愛だけでなく、母と娘、そして家族の愛を見つめた物語でもある本作。尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」が奏でる原作の世界観が、これらのキャスト陣でどう表されているのか、ますます目が離せなくなりそうだ。『ホットロード』は8月16日(土)より全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ホットロード 2014年8月16日より全国にて公開(C) 2014「ホットロード」製作委員会 (C) 紡木たく/集英社
2014年05月13日最近「温活」という言葉をよく耳にするようになりました。温活とは、主に身体を食べ物などで内側から温めたり、電気を使わない方法で外側から温めたりすることです。身体を温めると血行が良くなり、基礎代謝が上がって太りにくくなります。新陳代謝も上がるのでターンオーバーが促され、肌もイキイキとした美しい状態を保てます。免疫力が上がって風邪を引きにくくなり、疲れも溜まりにくくなります。「冷えは万病の元」とよく言われますが、身体を冷やすと健康や美容、ダイエット面でも良くないことだらけですが、身体を温めることには美肌やダイエットなど女性にとって嬉しい効果がたくさん期待できます。そして夏は暑いからと言って、油断してはいけません! 夏こそ冷房などで冷えやすくなるので、温めることが必要です。今回は誰でも簡単にできる、温め美人になる方法をご紹介いたします! ■1.ストレッチやウォーキングといった軽い運動をする朝起きた時や夜寝る前に簡単なストレッチをして筋肉をほぐすと、血のめぐりが良くなります。ウォーキングも、最初は1日1回10分からでもOKですので、ウォーキングをやった事のないかたでも少しずつ時間や距離を長くすると、習慣化していきます。■2.身体を温める食べ物を積極的に食べる体を温める食べ物:ニンジン、レンコン、ゴボウ、山芋などの根菜類、玄米、味噌や納豆や漬物などの発酵食品、ねぎ、たまねぎ、とうがらし、にんにく、しょうがなど。■3.冷たい飲み物を飲まない冷たい飲み物は体を冷やします。できるだけ常温、もしくはホットドリンクを飲む習慣をつけましょう。体を温める飲み物:ほうじ茶、中国茶、紅茶、赤ワイン、日本酒など。ただしアルコールは飲み過ぎるとかえって体を冷やしてしまうので、飲み過ぎは禁物です。■4.生姜をできるだけ摂る冷えを改善する目的なら、なまの生姜より、乾燥したものの方が効果が高いです。自宅でも生姜をスライスして天日干しすれば、1日で乾燥生姜のできあがり(室内なら1週間程度)ます。スープや紅茶にいれるだけで、漢方を服用した時のようなポカポカ感が実感できます。生姜の摂取量は1日10gが目安です。スライスなら6枚、おろしたものなら小さじ1杯ほどの量です。■5.夏でもあったかグッズ手首のしまった服、レッグウォーマー、ネックウォーマー、腹巻などの温まりやすいグッズを利用する。■6.シャワーだけでなくお湯にゆっくりつかる暑いからといって、シャワーだけですませるのはNG。時間をかけてゆっくり入浴することが大切です。以上の6つが挙げられます。できることから少しずつ意識して、温め美人を目指しましょう。
2014年05月09日日本の映画シーンでは、2013年は宮崎駿監督のスタジオジブリ作品『風立ちぬ』が圧倒的な強さを見せつけましたよね。興行収入では2位以下が2ケタ億円なのに、この作品だけは3ケタ億円をマーク。まさにひとり勝ちといった様相でした。そんな宮崎監督が引退宣言(3年ぶり5回目)をした映画界、2014年は誰がヒットメーカーとなるのでしょう。歯に衣きせぬトークが好評!芸能人もこぞってアドバイスを受けに行くという辛口鑑定師・魚ちゃんをはじめ、テレビや雑誌でもおなじみの人気占い師100人が大胆予想。今年大ヒット映画を作る強い運勢を持つ映画監督のランキングがこちらです!【今年大ヒット映画はこの人が作る!映画監督ランキング】1位園子温2位若松節朗3位ヴィム・ヴェンダース4位三木聡5位行定勲6位ガイ・リッチー7位ジョン・カーペンター8位ヴィンセント・ギャロ9位クエンティン・タランティーノ10位是枝裕和映画は国内だけでなく、世界にも市場が広がっています。世界的大ヒットを飛ばすことを考えると、やはり英語圏の監督のほうが言語の壁がないぶん有利かもしれませんね。3位に『ベルリン・天使の詩』のヴィム・ベンダースさん、6位に『スナッチ』のガイ・リッチーさん、7位はゴジラとAKB48の大ファンとしても知られる『遊星からの物体X』のジョン・カーペンターさん、そして8位に個性派俳優であり監督しても非凡な才能を見せつける『バッファロー’66』のヴィンセント・ギャロさん、9位は『キルビル3』に期待がかかるタラちゃんことクエンティン・タランティーノさんがランクインしています。すでに世界的な大ヒットを飛ばしている海外の監督たちに対抗することになる、日本映画界期待の星々。そのトップバッターとして最高の運勢の持ち主とされるのが、1位に輝く園子温監督です。現在52歳の園子温監督は、いわば早熟の天才タイプ。17歳の頃から『現代詩手帖』などに投稿し、自主制作映画でぴあフェルムフェスティバルのグランプリを受賞、そしてベルリン国際映画祭に正式招待されるなど、国内国外を問わずに活躍しています。海外評価がとても高いのが特徴ですから、運気の強さを味方につけて、世界的な監督として名を挙げることになるかもしれません。これまで『自殺サークル』、『奇妙なサーカス』、『愛のむきだし』など実験的ともいえる作風で映画ファンのハートをわしづかみにしてきた園監督ですが、今後はどのような作品を生み出していくのか期待が高まります。☆占い師さんからのコメント・自身の世界をアピールするのに絶好のチャンス期です。ちょっとマニアックな作品であっても、大きく評価されたり、受け入れられたりするでしょう。テレビでの活動を増やされるとより良い作品を作れそうです。家族を大切にしないと、仕事に影響が出てきそうですので、注意して下さい。(生田目浩美.先生│改運 姓名術)・今年は、勢いよく急成長するというよりも、これまでの実績を具体化して安定した形にしていくことで、大きく不動のものとなる。といった運気です。人と協調していく事は、先天的に能力は高いのですが、心の中の頑固さのようなものが表面化しますと、今の支援者は離れていくことも有りそう。しかしまた別の方の協力を得られるという徳運は、守りたいところです。(山倭厭魏先生│運命矯正鑑定)世界的に有名な監督が名前を連ねる中、特に気になるのは、2013年に亀梨和也さん主演の『俺俺』でウディネ・ファーイースト映画祭(イタリア)の観客賞を受賞した3位の三木聡監督です。イタリアのみならず、アメリカ、台湾、ロシアにシンガポールでも同作が公開され、世界的にも評価が高まっているところ。脱力系と称される独特のノリと不条理な展開、その中に感じられる「日本らしさ」が高評価のポイントのようですね。今年はクールジャパンはアニメだけじゃないんだと世界に知らしめてほしいものです。でも、宮崎駿監督がまた復帰しそうな気がするんだよなぁ…(笑)。(文=総合占術研究家橘のえる)100人の占い師が2014年の運勢を大予想!「2014年cocoloni超運ランキング」
2014年01月06日ドメティックは12月12日、温冷庫「Mini-fridge F05(ミニ・フリッジF05)」を発売した。価格はオープン。通常モデルのレッド・ピュアホワイトと、特別モデルのマットブラックがラインナップされており、推定小売価格は、通常モデルが12,600円前後で、特別モデルが14,700円前後。Mini-fridge F05はペルチェ素子を使用した温冷庫。保冷温度は、周囲の温度よりも最大20°C冷却で、最低温度が約5°C。保温温度は最高温度が約55°C±5°Cとなっている。電源は、AC 100VとDC 12Vを利用可能。家庭内だけでなく自動車の中でも使用できる。消費電力は保冷時がACで34W、DCで30W、保温時がACで26W、DCで24Wだ。ドアハンドルがアクセントとなっているクラシック冷蔵庫をモチーフとしたデザインを採用しており、背面には移動用の持ち手も装備している。本体サイズはW190×D280×H315mmで、質量は3.3kg。庫内容量は5Lだ。
2013年12月12日サンコーは24日、USBからの給電により紙コップや缶に入った飲料を保温/保冷できる「USB温冷カップホルダー」の販売を開始した。直販価格は3,980円。底面に配置したペルチェ素子により、底面のプレートを温めたり冷やしたりする。USBケーブルに付けられたスイッチにより温/冷のモードを切り換える。底面のプレート温度は、温モードで80度まで、冷モードで18度からの設定(環境により実際の温度は異なる)。サイズと重量はW95×D65×H91mm/105g。USBケーブルの長さは900mm。USB接続バッテリからの給電を受ければ、屋外でも利用することが可能だ。
2013年10月24日映画史に名を残す傑作をブルーレイで美しく蘇らせる「シネフィル・イマジカ レーベル」シリーズから、新たに本邦初公開の特典映像を収録した『禁じられた遊び』と、ジャン=リュック・ゴダール監督の人気作『女は女である』、『女と男のいる舗道』の3作がリリースされることが決定。往年の名作が高画質・高音質のブルーレイで蘇ることになった。「シネフィル・イマジカ レーベル」は、各作品の映画フィルムから作られたHDマスターのうち、現存する最良の素材を選択してブルーレイ化。本編音声は世界的エンジニアがリマスタリングを行い、かつてない高音質化を実現した、映画ファン垂涎のシリーズだ。中でも、ナルシソ・イエペスの哀しいギターの調べでも知られる『禁じられた遊び』は、戦争によって両親を亡くした少女・ポレット(ブリジット・フォッセー)と農家の息子・ミシェル(ジョルジュ・プージュリー)の出会いと別れを描き、戦争が生み出す不条理な死をファンタジーに置き換えて受け止めようとする純真無垢な子どもたちに、世界中の観客が涙した名画中の名画。今回のブルーレイには、これまで知られていなかった“幻”の別オープニングとエンディングを特典映像として収録。その中では、主人公を演じたブリジットとジョルジュが、戦後に何不自由なく生きる、まったく別の少年少女に扮している。2人が平和な庭園で本を開くと、おなじみの物語『禁じられた遊び』が始まる、というのがオープニング。そしてエンディングでは、哀しいストーリーの結末に泣き出してしまった少女を見るに見かねた少年が、その続きを語り出す…という展開になっている。この別オープニングとエンディングのついたバージョンが実際に上映された記録はないが、単なる撮影素材のみならず、音声も付いた状態できちんと完成されていたことは驚きの新事実!今回のブルーレイ化に合わせて、初めて日本でお披露目されることになった。さらに、封入ブックレットの解説は、『愛のむきだし』『ヒミズ』『希望の国』など数々の話題作で今、国内外から熱い視線を集める映画監督・園子温が、愛情たっぷりに5,000字を書き下ろし。本作に「素晴らしい作品」と賛辞を惜しまない園監督は、これまでの「反戦映画などという退屈なレッテルも引っこ抜き、感動的な子どものメロドラマという騙しも引っこ抜き、今回、新しい映画の誕生として、この2人のパラダイスを見つめてみたい」と、改めてこの作品の魅力を見つめ直すことを問う、入魂の文章を記している。園監督が「世界の不条理に巻き込まれていく平凡な人間たちの、普遍的な、残酷物語だ」と語るように、おそらく現代に蔓延する不条理さとも共通項を見い出せる本作。いま新たに蘇った不朽の名作を、あなたもその目で確かめてみて。「シネフィル・イマジカ レーベル」新作・『禁じられた遊び』・『女は女である』・『女と男のいる舗道』価格:各5,040円(税込)発売元:IMAGICA TV販売元:角川書店(text:cinemacafe.net)
2013年05月28日世界最大級の自主映画コンペティションを擁する「第34回PFFぴあフィルムフェスティバル」が東京に続き、12月に神戸で開催される。その他の写真本映画祭最大のプログラム「PFFアワード」は、“新しい才能の発見と育成”、“映画の新しい環境づくり”をテーマに、1977年より続く世界最大級の自主映画コンペで、今年も522作品の中から16作品が入選し、今年9月にグランプリなど各賞が決定した。神戸会場では、入選作品16本をはじめとする19作品を上映。会場には次世代を担う若手監督10人が登壇し、上映後に観客と質疑応答を実施する。また神戸会場では、PFF初の試みとして、1プログラム700円で観賞できる当日学生券を開始。PFFアワード8プログラムをすべて観賞できるパスや、会期中の全作品を観賞できるパスも販売する。これまで、森田芳光や、黒沢清、中島哲也、園子温、矢口史靖ら多彩な監督たちを発掘し紹介してきたPFFだけに神戸会場に登場する監督たちが将来、人気監督として活躍する可能性は高い。会期中は関西の映画ファンが多く足を運ぶことが予想される。第34回PFFぴあフィルムフェスティバル in 神戸12月22日(土)~24日(月・祝)神戸アートビレッジセンターで開催
2012年11月27日“4時間38分”という上映時間の長さで注目を集め、2011年度のベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞とNETPAC賞をW受賞した『ヘヴンズ ストーリー』(’10)が、数多の映画ファンの熱意に応えてこの秋、アンコール上映されるが、本作以外にも今年は、長尺の作品が次々と上映されている。本作を始め、園子温監督の『愛のむきだし』やブラッド・ピット主演作『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などこれまでも長尺の作品は、その時間が持つ意味や、作品に込められた監督やキャストたち作り手のまさに“入魂”という言葉が相応しい圧倒的な世界観で観客を魅了してきた。そして今年は特に、4時間を超える長尺の作品が続々と公開。チリが誇る巨匠ラウル・ルイス監督がメルヴィル・プポーとレア・セドゥというフランスの新鋭俳優を迎えて贈る4時間27分の“超大作”『ミステリーズ運命のリスボン』を始め、5時間30分という“トイレ休憩にはいつ行けば…”というようなの驚きの長尺で注目を集めるオリヴィエ・アサイヤス監督が放つ渾身の1作『カルロス』、さらに想田和弘監督『演劇1・2』(2時間52分+2時間50分)と、芸術の秋に相応しい作品が上映される。そんな中、『アントキノイノチ』で世界中から一躍脚光を浴びた瀬々敬久監督の『ヘヴンズ ストーリー』もこの“長尺ブーム”を先導するかのように熱いアンコールの声に後押しされ再びスクリーンで蘇ることに。国内での評価も高く、2010年度「キネマ旬報ベストテン」第3位、「映画芸術ベストテン」第1位に輝くなど、その傑作ぶりはすでに各方面の絶賛の声からも折り紙つきだ。物語は、不条理な殺人が世界各地で起こり続ける、憎しみと復讐の時代が舞台。家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、復讐代行を行う警官、理由なき殺人を犯した青年と、その青年の家族になろうとする女性…彼らを中心に、20人以上の人間たちを、全9章で描き出す。再生とは何か?人類永遠の命題に、鬼才・瀬々監督が挑む、2010年版『罪と罰』と言える壮大な物語が展開する。さらに今回のアンコール上映では、初日舞台挨拶などイベントも多数予定しており、中でも注目は本作の主演俳優のひとり、村上淳にフォーカスしたトークイベント。デジタル化が進む中、35ミリフィルムで上映されるとあって映画ファン垂涎の贅沢な体験となること必至だ。『ヘヴンズ ストーリー』は11月3日(土・祝)よりK’s cinemaにて1週間限定で上映。公式サイト:■関連作品:ヘヴンズストーリー 2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開© 2010 ヘヴンズ プロジェクト
2012年11月02日ダイソンはこの冬も、全国の家電量販店を中心とした小売店・約1,600店舗にて、温風と冷風の両方が出るファンヒーター「Dyson Hot + Cool(ダイソン ホット アンド クール) AM04 ファンヒーター」の販売を開始した。従来のファンヒーターは、暖気が上方に上がりやすく、部屋全体が均一に暖まりにくい傾向があったという。同商品は、同社の特許技術「AirMultiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」により、周囲の空気を巻き込み、吸い込んだ空気の6倍の風量を生み出す。さらに正確な温度コントロールで、遠くまで暖気を届け、部屋全体をより早く、均一に暖めるとのこと。また、ガスファンヒーターや石油ストーブのように可燃性の燃料を使用しないため、排気ガスやヒーター特有の臭いを発生せず、空気も汚さないという。重量は2.42kgと軽量。回転する羽根や露出した発熱体がなく、手入れも簡単。転倒時自動停止機能を搭載し、安全への配慮もなされている、などの特徴を備えている。涼風モードでも使用できるため、冬場はファンヒーターとして、夏場は扇風機として一年中使用可能だ。カラーはアイアン/サテンブルーとホワイト/シルバー。価格は5万7,000円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月02日第25回東京国際映画祭が華々しく開催されている10月。今月は映画祭の上映作品をはじめ、北野武監督や園子温監督作品、特撮やアニメ、アイドル系まで様々なジャンルの映画が公開されている。そこで今回は、10月公開映画の中で最も期待している映画を男性410名に聞いてみた。>>女性編も見るQ.10月公開映画の中で期待している作品は?(単一回答)1位『アウトレイジ ビヨンド』23.2%2位『009 RE:CYBORG』13.2%3位『新しい靴を買わなくちゃ』11.0%4位『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』8.1%5位『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』7.1%6位『最終目的地』7.0%7位『エクスペンダブルズ2』6.8%8位『高地戦』4.6%9位『劇場版 私立バカレア高校』3.4%10位 『ツナグ』2.4%1位は北野武監督が、暴力団の巨大抗争を描いた『アウトレイジ』の続編、『アウトレイジ ビヨンド』。第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式参加し、上映後にはスタンディングオベーションという熱烈な歓迎を受けた『アウトレイジ』に続き、「前作が面白かったから」(40歳/機械・精密機器/技術職)と、今回のアンケートでは期待値の高さを伺わせる声が最も多い作品となった。前作に続いてインテリヤクザを演じる「加瀬亮の活躍に期待」(26歳/自動車関連/事務系専門職)という意見はもちろんのこと、新たに登場する関西ヤクザ役の西田敏行、塩見三省、高橋克典、桐谷健太らの悪役ぶりにも注目が集まっている。2位の『009 RE:CYBORG』は、石ノ森章太郎原作『サイボーグ009』に、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズや『東のエデン』の神山健治監督が脚本・監督を手がける完全新作。「原作ファンだから」(35歳/情報・IT/技術職)という声のとおり、30代、40代にとっては懐かしい作品だが、セルライクな3Dアニメーションに挑戦した神山監督による3DCG映画ということから「映像がすごそう」(39歳/建設・土木/技術職)という意見も多数を占めた。3位の『新しい靴を買わなくちゃ』は、『ロングバケーション』や『オレンジデイズ』などで知られる恋愛ドラマの神様・北川悦吏子の監督・脚本作品。「北川悦吏子の作品だから気になる」(28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)と、彼女の脚本のファンも多い。そして、こちらも2位と同様にリアルタイムで楽しんだ30代、40代にとって思い入れの深い「メタルヒーロー」が活躍する『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』。「懐かしい作品なので期待している」(35歳/金融・証券/営業職)といった意見が多く寄せられた。なお、この作品には、同じく「メタルヒーローシリーズ」の礎を築いた『宇宙刑事シャリバン』『宇宙刑事シャイダー』の参戦も大きなトピックとなっている。そして、5位には2011年にテレビシリーズとして放送され、第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞をはじめ、数々の受賞歴を誇る『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版がランクインしている。■総評北野監督の『アウトレイジ ビヨンド』が1位、神山監督の『009 RE:CYBORG』が2位。両者とも過去の実績があるため、作品の完成度に対する期待値は相当高い。この1、2位をはじめ、続編またはテレビシリーズやアニメの映画化のような既知の作品がトップ5のうち4作も占めており、これらは「大外れ」のない安定感のある作品とも言える。中でも30代、40代にとって気になるのは2位の『009 RE:CYBORG』と4位の『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』だろう。設定もキャラクターも再構築された『009 RE:CYBORG』に対して、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』は「当初の役者さんが出ているところがいい」(45歳/アパレル・繊維/事務系専門職)というコメントにある通り、当時の主人公・一条字烈を演じた大葉健二が出演している。リアルタイムの世代はもちろんだが、若い世代にもぜひ見てもらいたい作品だ。どちらも単純なリブート作にとどまらず、それぞれの手法は異なるものの、既存作品の新たな扉を開いている。また、文芸派には巨匠ジェームズ・アイヴォリー監督作品の『最終目的地』がおすすめ。アンソニー・ホプキンスの愛するパートナーを演じる真田広之にも期待したい作品である。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年8月23日~8月31日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性410名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】「この続編は早く見たい!」4~6月公開映画ランキング【男性編】スポ根よりもアツく、ラブストーリーよりも泣ける!将棋マンガランキング【インタビュー】『アウトレイジ ビヨンド』北野武監督×三浦友和 - 「政治家に当てはめたら一番面白い」完全版(画像などあり)を見る
2012年10月27日9月に公開を迎えた、内田けんじ監督最新作にして主演の堺雅人を始め、香川照之、広末涼子ら豪華キャストで贈る『鍵泥棒のメソッド』が大ヒット公開中だ。そんな好調な本作にさらなる朗報が!毎年ハワイ・ホノルルで行われるハワイ国際映画祭で、見事コンペティション部門にて作品賞(最高賞)を受賞したことが明らかになった。ある日、銭湯で転倒し記憶を失った伝説の殺し屋・コンドウと、ひとりの売れない貧乏役者・桜井、2人の男の人生が入れ替わるところから始まる予想不可能なストーリーが絶妙な笑いを生み出す本作。トロント国際映画祭や上海国際映画祭、さらに“台湾版アカデミー賞”と呼ばれる台北金馬奨映画祭など、内田監督が描き出した軽妙な人間ドラマが好評を博し、世界各国の映画祭で絶賛を浴びてきた本作。今回、ハワイ国際映画祭の「Spotlight On Japan」部門には、堺さん主演の『大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』を始め、高倉健主演最新作『あなたへ』や園子温監督作『希望の国』、日本で大ヒットを記録中の『天地明察』などが選ばれ、他部門も併せると合計で21本以上もの日本映画が上映されている。そんな中、『鍵泥棒のメソッド』はコンペティション部門で唯一日本から選出された作品ながら見事、最高賞にあたる作品賞を受賞、と大活躍を見せた。この名誉に内田監督は、「この映画のキャスト、スタッフと喜びを分かち合いたいと思います。本当にありがとうございました!」と喜びつつも、「仕事の都合で映画祭に参加できず本当に残念でした…」と南国・ハワイへの現地入りは叶わず、少々悔しそう?同賞には過去に、『たそがれ清兵衛』(’02/山田洋次監督)や『茶の味』(’04/石井克人監督)といった傑作がその栄光に輝いている。『鍵泥棒のメソッド』は全国にて公開中。■関連作品:鍵泥棒のメソッド 2012年9月15日よりシネクイントほか全国にて公開© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会
2012年10月17日10月5日(金)~7日(日)の3日間、東日本大震災で被災した宮城県三陸で、“第1回三陸映画祭in気仙沼”が行なわれることが決定し、上映作品や登壇ゲストが発表された。その他の写真映画祭期間中は、震災後に避難所にもなっていた気仙沼市民会館をメイン会場に、気仙沼周辺の建物を映画館として利用し、すべての作品を無料で上映するという。クロージングでは、気仙沼を舞台にした園子温監督作の『希望の国』が10月20日(土)の本公開を前にジャパンプレミア上映されるほか、本映画祭の発起人のひとりである堤幸彦監督の『自虐の詩』『明日の記憶』や、『第9地区』『ショーシャンクの空に』など、気仙沼市民を対象に実施したアンケートから選考した新旧の洋邦併せて約40作品が上映される。また、親子・家族でも楽しめるように、『ポケットモンスター』『ドラえもん』などの作品も上映。さらに、 園監督や堤監督をはじめ、作品出演者や映画関係者らのトークショーなどのイベントも行われる予定だ。メインスポンサーも無く、ボランティアを中心とした実行委員会は、運営資金をソーシャルファンディング“WESYM(ウィシム)”を通じて10月末まで募集中。地元住民や全国各地からの協力に、実行委員の臼井賢志氏は「多くの反響をうれしく思っています。来年、再来年も継続したい」と話している。『三陸映画祭in気仙沼』10月5日(金)~7日(日)気仙沼市民会館ほか、気仙沼市にある既存の建物にて上映
2012年10月01日世界各地の秀作を集める映画祭「第13回東京フィルメックス」のラインナップ発表記者会見が26日に都内で行われ、林加奈子ディレクター、市山尚三プログラム・ディレクターと、審査員を務める秦早穂子氏、イスラエル大使館のニル・ターク氏、園子温監督、大森立嗣監督が登壇した。その他の写真毎年、世界各国の作品を紹介し、さらに日本映画を海外に紹介する取り組みも続けている本映画祭。今年も本日現在で46作品の上映が決定している。林ディレクターはコンペティション部門の作品について「独創的で、社会に向き合い、どう伝えるか工夫されている作品が揃った」と自信を見せ、オープニングにホン・サンス監督の『3人のアンヌ』が、クロージングにバフマン・ゴバディ監督の『サイの季節』が上映されることも発表した。また特別招待作品にも、アキ・カウリスマキ、ペドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリヴェイラが手がけるオムニバス作品『ギマランイス歴史地区』や、アモス・ギタイの最新作『父へのララバイ』、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『メコンホテル』、今年のヴェネチア映画祭で最高賞を受賞したキム・ギドク監督の『ピエタ(原題)』など、本映画祭と縁の深い映画作家の作品が揃った。“ジャパン・フォーカス”部門で新作『ぼっちゃん』が上映される大森監督は、秋葉原で起こった連続殺人事件にインスパイアされた本作が上映されることについて「フィルメックスはお客さんの目が肥えているので、自分にとっての良い物差しになる」と述べ、1995年に撮影されるも未完成のままだった幻の作品『BAD FILM』を出品する園監督は「編集していて、今の自分の映画がすべてこの映画に通じていると感じたし、『BAD FILM』がなければ現在の自分はないと思いました。フィルメックスは稀有でストイックな素晴らしい映画祭で、観客がどんな反応をするのか楽しみにしています」と語った。本映画祭ではさらにイスラエル映画傑作選や、木下恵介監督生誕100年祭、人材育成事業“タレント・キャンパス・トーキョー2012”など様々なプログラムを開催する。第13回東京フィルメックス11月23日(金・祝)~12月2日(日)有楽町朝日ホール、東劇、TOHOシネマズ日劇で開催
2012年09月26日次の世代を担うのは誰?と、人々から明日のスターを期待される“若手俳優”たち。シネマカフェのランキング企画「シネマカフェゴコロ ランキング5」では、「あなたが注目する若手俳優(男子)」をテーマにアンケートを実施。みんなが気になっている俳優たちを大発表!2位と大きく差をつけ堂々の1位に輝いたのは、松坂桃李!NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」を始め映画にドラマにCMと各方面で大活躍を見せており、今回のアンケートでも投稿者の約半数が松坂に投票するという、大ブレイクぶり。「最高にカッコいいし、かわいいし、大好きっ!」(30代・女性)、「笑った顔が可愛くて、中身は真っ直ぐな好青年で。見ているだけで幸せな気持ちになります」(30代・女性)、「NHKの連続テレビ小説を見てからファンになりました。役にとても馴染んでいて、毎朝松坂さんを見るのが楽しみになっています」(20代・女性)と寄せられた声からも分かる通り、世の女性たちは彼にゾッコンのようだ。さらに、「『シンケンジャー』のときから応援してます。演技力がピカイチ!」(20代・女性)、「デビュー当初から気になる青年でした。こんな息子がいたら素敵です。PRはお任せください!」(20代・女性)と、長年のファンからの温かい声も。今後、初の単独主演を飾る『ツナグ』が10月に公開され、武井咲とのW主演作『今日、恋をはじめます』(12月公開)なども控えており、さらなる飛躍を見せてくれそうな予感!次いで2位のランクインしたのは、佐藤健。松坂さん同様、TV番組「仮面ライダー電王」から徐々に人気を集めてきた、戦隊モノ出身の若手俳優だ。その高い身体能力を買われて、現在大ヒット中の『るろうに剣心』にも抜擢された。「演技力が高く根性もあるから」(30代・女性)という声からも、中性的な丹精な顔立ち&細身ながら、激しいアクションもこなす実力派俳優として多くの女性から支持を集めている。続く3位には、10代女子から熱い支持を得てランクインした、染谷将太。園子温監督作『ヒミズ』で一躍ブレイクし、10代、20代の若い世代を中心に人気急上昇中の若手俳優だ。「最近の若手俳優の中で、一番個性的で演技がうまいと思う」(10代・女性)、「cool!」(10代・女性)と、その独特の雰囲気が魅力のようだ。そして、4位に三浦春馬、5位には福士蒼汰。三浦さんは、これまで『恋空』や『君に届け』など学園モノに数多く出演し爽やか男子として人気を博し、今回のアンケートでも「爽やかで努力家だと思うから」(10代・女性)、「カッコよさの中に落ち着きのようなものを感じます」(30代・女性)との声が寄せられた。現在19歳の福士さんは、「仮面ライダーフォーゼ」での活躍で、「かわいい。背高いので将来カッコよくなりそう」(30代・女性)といった年上女性の熱烈なファンからの支持が集まった。惜しくもTOP5入りはならなかったが、第146回芥川賞受賞した田中慎弥の原作を映画化する『共喰い』の主演に抜擢された菅田将暉も、「仮面ライダー」シリーズ出身俳優で女性たちから多くの票が集まっており、こうして見ると「仮面ライダー」シリーズなどの戦隊モノを経験し、注目を集めていく若手俳優が多いよう。さて、あなたが注目する“若手俳優”は誰?「あなたが注目する若手俳優(男子)」ベスト51位:松坂桃李2位:佐藤健3位:染谷将太4位:三浦春馬5位:福士蒼汰次回の「シネマカフェゴコロランキング5」のテーマは「哀愁漂う渋い男」。こちらもぜひ、ご応募ください。「シネマカフェゴコロランキング5」『東京公園』[DVD]価格:3,990円(税込)発売元・販売元:アミューズソフト発売中© 2011「東京公園」製作委員会■関連作品:ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開© 2012 「ツナグ」製作委員会今日、恋をはじめます 2012年12月8日より全国東宝系にて公開© 2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会 © 水波風南/小学館悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年09月24日『希望の国』で新たな原発爆発が起こった日本の日常を描き出し、日本映画で唯一の快挙であるトロント国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞した園子温監督。このほど、堤真一を始め、國村隼、二階堂ふみら総勢6名を主演に迎えて贈る最新作『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』の撮影に入っていることが明らかとなり、これに併せて、豪華キャスト陣からのコメントも到着した。「アクション映画を撮りたい!」という強い思いから、園監督自身の15年以上前のシナリオを見つけ出し、製作へと至った本作。ある理由から憎しみ合う、武藤と池上。武藤の娘で女優のミツコに、思わぬタイミングで恋をする池上。そして、ある事情から刑に服していた武藤の妻・しずえの出所祝いに、彼女の夢であったミツコの映画デビューをなんとか叶えたい武藤は、素人のくせに何を思ったかミツコ主演で映画を撮ることを思いつく。さらに、通りすがりの男や自主映画監督・平田を巻き込みながら、物語は予期せぬ方向へと転がっていく。武藤役の國村さんに、池上役の堤さん、さらに友近(妻・しずえ役)、長谷川博己(自主映画監督・平田役)、星野源(通りすがりの男役)と園監督作品には珍しい面々に加え、今年1月に公開された『ヒミズ』で主演を務めた二階堂ふみ(ミツコ役)を含めた総勢6名が主演という、流石は園子温と唸るしかない異例のキャスティング。さらに、アクションやバイオレン満載のコメディー作品になるようで、いよいよもって前代未聞。当の園監督は、本作について「このシナリオは15年ほど前に書いていたもので、それを“いまの僕”が共同脚本するような気持ちで加筆しました。『キル・ビル』っぽい、と言われることもあるけれど、先にシナリオは書いてたので、どこか似てたとしてもそれは偶然です(笑)。とにかく過激で、しかもいろんな要素がてんこ盛り。だからいろいろなジャンルの方にお声掛けさせていただきました」と語っている。そんな園監督と初タッグとなるキャスト陣は、「『ぜひ一緒にやってみたい!』と出演を決めました」という堤さんを始め、「即決でした!」と明かす國村さんに、「こんな映画のこんな役を演じてみたかった。まさに“待ち望んでいた役”。映画の神様ありがとう!」と感無量の長谷川さん、そして星野さんは「シナリオを読んでぶっ飛びました!毎日の撮影が本当に楽しくて、興奮しっぱなしです!」とそれぞれに喜びのコメントを寄せる。さらに、すでに撮影中とのことで再び園組への参加となった二階堂さんは「楽しくて、面白くて、激しい、竜巻の中にいるような現場です(笑)」と興奮気味に明かし、友近さんにいたっては「演者がもともと持っているものや持っていないものまでを最大限に引き出してくださる救世主みたいな方だとイメージしております。私も園監督によって化けさせていただけたらと思います」と、本作で“女優”友近としての更なる躍進を図っているよう。バイオレンス、アクション、ラブコメディと様々なエッセンスが交わり合ったジャンル分け不可能な本作。“奇才”園子温が見せる究極のエンタテインメントに、再び世界中から注目が集まりそうだ。『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』はまもなくクランクアップを迎え、2013年の春に公開予定だという。■関連作品:地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell? 2013年3月、新宿バルト9ほか全国にて公開
2012年09月21日6日から開催されていたトロント映画祭が、現地時間16日に閉幕した。観客賞を受賞したのは、デビッド・O・ラッセル監督の『Silver Linings Playbook』。園子温監督の『希望の国』は、今年新設されたNETPAC賞を受賞した。その他の写真カンヌやヴェネチア映画祭と違い、トロント映画祭では、映画祭が選んだ審査員が話し合って賞を決めることはしない。観客もチケットを買って映画を観られるオープンな映画祭で、観客が投票する観客賞が最高賞となる。『アメリカン・ビューティ』『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』など、トロントで観客賞を取った映画がオスカーで作品賞を取ったケースは多く、近年、トロントの動向はますます注目されている。『Silver Lining Playbook』は、ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロらが出演し、家族の関係を描く、笑いと感動にあふれる物語。次点はベン・アフレックが監督する『アルゴ』。1979年に起こったイランにおけるアメリカ人捕虜救出の裏側にあった本当の作戦を描く、スリル満点の娯楽作だ。また、ミッドナイト・マッドネス部門で上映された作品を対象にする観客賞は、マーティン・マクドナー監督の『Seven Psychopaths』に贈られた。園子温監督の『希望の国』が受賞したNETPAC賞は、Network for the Promotion for Asian Cinemaが選出するもので、今年新設されたもの。トロントでワールドプレミア、あるいは海外プレミアをしたアジア映画の中から選ばれる。『希望の国』は10月20日(土)、『アルゴ』は10月27日(土)日本公開。『Silver Lining Playbook』の日本公開は未定。『希望の国』10月20日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー『アルゴ』10月27日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー取材・文:猿渡由紀
2012年09月19日『冷たい熱帯魚』、『ヒミズ』など精力的に独自のワールドを展開する鬼才・園子温監督が、東日本大震災から数年後の日本を舞台に、オリジナル脚本を手がけた最新作『希望の国』が、現在カナダ・トロントにて開幕中の第37回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に正式出品され、日本時間の9月8日(土)にワールドプレミア上映された。上映は21時45分からの夜遅くとなったが、現地入りした園監督には満場の観客から盛大な拍手が贈られた。東日本大震災の発生による原発事故で生活を一変させられたごく平凡な家族の物語を綴った本作。上映会場は2階席まで満席となり、日付が変わった終映時間まで席を立つ者はほとんど見られなかった。また、神楽坂恵演じるいずみが防護服を着用するシーンでは笑いが起きたり、終盤では泣いている観客も数多く見受けられた。上映前に会場に着いた園監督の元には、監督作のDVDジャケットを持参しサインを求める者もおり、冒頭の舞台挨拶では「今回の映画は、いつもの僕の映画とは違うから、みなさん眠らないでくださいね」と監督が笑いを誘う一幕も。さらに、エンドロールが終わった後も、場内で園監督のQ&Aの登壇を多くの観客がいまや遅しと待っていたが、映画祭側のトラブルにより、残念ながらイベントは中止に。だが、そんなトラブルも払拭するように、会場の外には多くの観客が駆けつけ、中にはこの作品のためにトロントに駆けつけたという20年もの間、放射能の研究をしている方から監督に「自分の地元の人々にもぜひこの作品を見せたい!」というメッセージが届けられた。大盛況のうちにワールドプレミアを終えた本作。映画に対する審美眼が備わった観客たちの反応が、今後どのような影響をもたらすのか?『希望の国』は10月20日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:希望の国 2012年秋、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2012年09月10日第24回山本周五郎賞を受賞した窪美澄の同名小説を原作に、「性」と「生」を真摯に描いたタナダユキ監督の4年ぶりの長編最新作『ふがいない僕は空を見た』がこのほど、9月6日(現地時間)より開幕する第37回トロント国際映画祭「コンテンポラリー・ワールド・シネマ」部門に正式出品されることが決定した。心に闇を抱え、情事に耽るようになる高校生の卓巳とアニメ好きの主婦・あんずを中心に、彼らを取り巻く人々の苦悩と葛藤、そして再生をたどる物語。揺れ動く思春期を過ごす卓巳を永山絢斗(『ハードロマンチッカー』)、家庭に居場所のないあんずを田畑智子(『血と骨』)が等身大に演じる。国内では性描写の話題が先行し、過激とも捉えられる本作だが、その骨太な作風が同映画祭のプログラマーの目に留まり、今回正式出品される運びとなった。トロント映画祭で審査員となるのは観客。観客賞が最高賞となり、受賞すれば日本映画としては北野武監督作『座頭市』以来、史上2度目の快挙となる。本年度は、本作以外にも西川美和監督作『夢売るふたり』や大ヒット作『テルマエ・ロマエ』の上映もあり、日本映画勢の活躍が期待されるが、果たして本作はどのように受け止められるのか?国内でR−18指定を受けた作品としては一昨年の園子温監督作『冷たい熱帯魚』に続く出品となり、物議を醸すこと必至!前作『百万円と苦虫女』のモントリオール世界映画祭出品に続き、3度目の海外映画祭への出品を果たすタナダ監督は、「良い反応もそうでない反応も全てしっかりと受け止め、大いに刺激を受けてきたいと思います」と決意の一言。さらに、W主演を務める2人からも「僕が田畑さんと一緒に主演を務めた作品が、海外の映画祭で上映されると聞き、外国のみなさんがどう作品を受け止めてくれるか、不安で緊張しますが、何よりも反応が楽しみです。作品に込められた、日本人らしい繊細さを感じながら、楽しんでもらえたら嬉しいです」(永山さん)、「より多くの方の目に触れ、そして心に刻まれ、脳裏に残る、深く儚い愛と命と絆の作品だと思います。今日を、大事に生き明日からの糧に生きるということ、愛し愛されるということ、たくさんの人に見て感じてもらえれば幸せです」(田畑さん)と期待のこもるコメントが寄せられた。世界の舞台で初お披露目となる9月9日の上映には、タナダ監督も登壇し、舞台挨拶及びティーチインを行う予定。第37回トロント国際映画祭は9月6日(現地時間)より開幕。『ふがいない僕は空を見た』は11月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:ふがいない僕は空を見た 2012年11月17日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012「ふがいない僕は空を見た」製作委員会第37回トロント国際映画祭 [映画祭] 2012年9月6日から2012年9月16日までカナダ・トロントにて開催
2012年08月14日劇団ハイバイの主宰にして、今春には初のテレビドラマ脚本で向田邦子賞を受賞した気鋭の作・演出家、岩井秀人。いま、もっとも注目されている演劇人のひとり岩井が、ついに新作『ヒッキー・ソトニデテミターノ』でパルコ劇場へ初進出を果たす。主演を務めるのは、『フキコシ・ソロ・アクト・ライブ』でかつてないソロパフォーマンスの世界を切り開き、映画『冷たい熱帯魚』(2010年公開・園子温監督作品)での怪演も話題を呼んだ吹越満。初の顔合わせとなるふたりに、公演にかける思いを訊いた。『ヒッキー・ソトニデテミターノ』チケット情報自らの引きこもり体験をもとに作られた、岩井の処女作にして代表作『ヒッキー・カンクーントルネード』(2003年初演)。当初は本作を上演する予定だったが、吹越の「やっぱり初演には初演にしかないものがある。だから例えば続編にするとか」という言葉が岩井を止まらせた。初演では岩井が主人公の登美男を演じており、吹越は「そのことへの恐ろしさから(出演に)二の足を踏む部分もあった」と語る。だがそれが逆に岩井を駆り立て、「僕の中でどんぴしゃなのが来ちゃった(笑)」と、引きこもりだった登美男が外に出てからの物語『~ソトニデテミターノ』が誕生するに至った。吹越を登美男役にと思った理由を、「あれ、結構長いこと引きこもってたよねっていう、吹越さんの空気感がおもしろいなと思って」と明かす岩井。加えて吹越の「自分のことを自分で見立てているようなコントロールの引き具合」にも惹かれると言う。吹越は「役者としてキャリアが何十年あっても、初めてもらった脚本に対しては素人だと僕は思うんです。だからその脚本の慣れてなさ加減と、引きこもりってことがうまく噛み合えば、僕ぐらいのキャスティングがちょうどいいんじゃないかと思う」と笑った。吹越に岩井作品の魅力を訊くと、「すべてですよね」と即答。さらに「いいところというより、イヤなところが何もない」と続ける。すると岩井は「僕の場合、まさにそう思いながら作品を作っているところがあって。僕、演劇というものの95パーセントくらいはすごく嫌いなんですね。だから消去法で、それはちょっとやらないでくれよっていうのを避けて、ずっとやり続けている感じ」と語る。つまり演劇における残りの5パーセントが、岩井独自の世界観を形作っているのである。と同時に、「自分の母や、母の友達にも伝わるものじゃないと作っちゃダメだと思う」とも。5パーセントの意外性と、普通の生活を送る人にも通じる日常性。その不思議な融合を、新作でも見せてくれることだろう。公演は10月4日(木)から14日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演。チケットは8月25日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあではインターネット先行・いち早プレリザーブを8月6日(月)11時まで、インターネット先行・プレリザーブを8月9日(木)11時まで受付中。取材・文:野上瑠美子
2012年08月03日