10月期のフジテレビ系月9ドラマは、大人気海外ドラマ「SUITS」を原作とした「SUITS/スーツ」を放送することが決定。織田裕二が「太陽と海の教室」以来10年ぶりに月9ドラマ主演を務め、共演に「Hey! Say! JUMP」中島裕翔を迎えバディを組む。■ストーリー都内の大手弁護士事務所「幸村・上杉法律事務所」に所属する敏腕弁護士・甲斐正午(織田裕二)は、事務所内でもトップクラスの稼ぎ頭だが、その傲慢な性格が災いし、人にやっかまれることもしばしば。ある日甲斐は、上司から昇進の条件としてアソシエイト(パートナーとして働く若年の弁護士)を雇うことを提示され、秘書と共に新人採用の面接会を開くことに。そこに偶然やってきたのが、明晰な頭脳と一度見たものは決して忘れないという驚異的な記憶力を持ちながらも、悪友の影響でその日暮らしの生活を送り、様々な業種の替え玉受験で生活費を稼いでいた鈴木大貴(中島裕翔)。当初は、悪事に手を染めていた人間は採用しないと言っていた甲斐だったが、大貴の驚異的な記憶力と頭脳を評価し、自らのアソシエイトとして採用することを決意。弁護士資格を持たない彼の経歴を詐称することを提案し、自らの部下に。こうして秘密を共有した2人は、常に対立しながらも、数々の厄介な訴訟を解決していくことに――。■原作はあの人気海ドラ!原作の「SUITS」は、アーロン・コーシュが企画し、「USAネットワーク」のために「ユニバーサル・ケーブル・プロダクションズ」が制作した大ヒット作。ニューヨークの大手弁護士事務所を舞台に、敏腕弁護士・ハーヴィー・スペクター(ガブリエル・マクト)と 、彼の才能あふれるチームの面々が様々な訴訟に挑む弁護士ドラマだ。2011年6月に全米で放送が開始され、初回視聴者数460万人超を記録。現在シーズン8が放送中の同シリーズだが、今回月9ドラマで放送される本作は、「SUITS」のシーズン1を原作としており、ハーヴィー・スペクターと彼の若きアソシエイトのマイク・ロスの出会いから、2人が手強いチームとなり、さまざまな訴訟を解決するまでの活躍ぶりを追う。■織田裕二×中島裕翔、“敏腕弁護士”と“天才フリーター”の凸凹バディ!敏腕弁護士だがかなり傲慢な性格の主人公・甲斐正午を演じるのは、“弁護士役”は「正義は勝つ」以来23年ぶり、2度目となる織田裕二。そして、ある日甲斐と出会うことになる、頭脳明晰だがその日暮らしの生活を送っている鈴木大貴役には、「刑事バレリーノ」『ピンクとグレー』など俳優としても活動する中島裕翔が演じる。今回の役どころについて織田さんは「ムダを嫌い、経験と判断力を備え、合理的に物事を進めるタイプですが、イタズラ好きな少年っぽさも魅力です」と説明し、2度目の弁護士役ということについては「同じ弁護士ですが、『正義は勝つ』のように法廷ものではなく、今回は職場の人間関係が物語の軸になるのでは?と思っています」とコメント。原作ドラマは自身も好きだという中島さんは、「マイク・ロスのポジションを自分がやることへのプレッシャーは大きいですが。スタイリッシュでクールで笑えて泣けてキュンとする最高のエンターテイメントを原作の名に恥じぬよう作り上げていきます」と意気込み。また、弁護士役は初挑戦となる中島さん。「原作を見ている時から難しい言葉が多いなぁとキャストさんたちの苦労を思っていたのですが、まさか自分がやらせていだだけるとは。今は自分の心配をするので精一杯です。今、実際の弁護士さんにお話を聞いたりして弁護士のイロハを教わっています」と現在すでに準備中だと明かしている。■初共演に2人共「楽しみ」また、今回バディを組むことになる2人だが、今作が初共演。織田さんは「“天才・鈴木大貴”を彼がどう演じてくれるかとても楽しみです。難しいセリフがたくさんあり大変だと思いますが、バディとして頼りにしています」と中島さんについて話し、一方の中島さんも「織田さんの演じられる甲斐は絶対に渋くてカッコいいと思うので楽しみで仕方がありません。役柄でも裏側でも、バディと認められるように織田さんにしっかりとついていきたいと思います!」と語っている。「SUITS/スーツ」は10月、毎週月曜日21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年08月02日今年も高橋一生から目が離せない。最新版の広辞苑にも「朝ドラ」という言葉が掲載されたが、その朝ドラことNHK連続テレビ小説『わろてんか』にも出演中、当初から、ヒロインをはさんだ三角関係における、噛ませ犬的役割を担ってきたが、折り返し地点を過ぎ、いよいよワンチャンの可能性も見えてきたような、見えてこないような状況で、高橋は、映画づくりに燃えながら、何かにつけヒロインを支えてしまう男(伊能栞)を、情感込めて演じている。この栞のモチーフになっている実在の人物のひとりが、『嘘を愛する女』を配給している東宝の創始者・小林一三である。そして、『嘘を愛する女』でも高橋は、またまた、ヒロイン(長澤まさみ)を助けてしまう男(役名:小出桔平)として登場する。キャリアウーマン(プレスシートにはこう書いてある)の川原由加利は、困っているときに手を差し伸べてくれた小出桔平と、あるとき、偶然再会。彼を家に住まわせるようになる。仕事が忙しい彼女のために、桔平はご飯を作るなど、何かとお世話する。いわゆる、"慰めて抱きしめる"ビューネくん(化粧品のCM)みたいな癒やしキャラで、そのうえ、金縁・丸メガネでお医者さん(研究医なのでまだそれほど収入がない)。わたしのうちにもこんな高橋一生がいてほしい~と思って見ていたら、彼が突如、くも膜下出血で意識不明になってしまう。そのせいで、名前も経歴もすべて「嘘」だったことがバレてしまう。小出桔平はいったい何者なのか? 由加利は、桔平の残したヒントに導かれるように、瀬戸内の島々を旅して回る。そこで、知る、衝撃の真実。ババーン! 涙!これが、映画の骨子である。このへんまでは、予告編でも描かれていて、ここから少々ネタバレをするが許してほしい、そうしないと、この映画における高橋一生の凄さが伝えられないからだ。○ベッドで寝ているシーンの多い高橋一生映画の大半は、長澤まさみの、小出桔平(仮名)の真実を探すロードムービー的なもので、高橋一生は、ほとんどベッドで寝ている。むしろ、長澤まさみと捜査旅行をする探偵役の吉田鋼太郎のほうが出演時間が長いのではないかと思えるほどだ。吉田鋼太郎もかっこいい。中江和仁監督は「『殺人の追憶』のソン・ガンホをイメージしたいと吉田さんに伝えました」とプレスシートのインタビューで語っているほどで、ほんとうに大活躍だ。なんということだろうか! 我々は騙されたのだろうか。映画のタイトルが『嘘を愛する女』だけに? と劇場でぎりぎりぎりとなるのは、ちょっと待ってほしい。見た人は共感してもらえると思うのだが、これが不思議と、高橋一生ロスにならない。どんなに寝ていようと、どんなに吉田鋼太郎が熱演しようと、どんなに長澤まさみががんばろう(長澤まさみのやさぐれたキャリアウーマンっぷりもすごくいい)と、この映画は、高橋一生に支配されている(ここ二重線を引いて読んでほしい)。そこが、この映画と高橋一生の凄さであり、とっても企みに満ちた映画だと思う。どれだけ、高橋一生に支配されているか、まだ観るか迷っている人はぜひ、確認してほしい。少なくとも、ヒロインと同じような気持ちで、高橋一生(桔平)が何者であるか、最後まで旅するような気持ちで観ることができる(瀬戸内の風景も素敵です)。○台詞がなくても饒舌さて、高橋一生である。いつも穏やかにうっすら微笑んでいるにもかかわらず、なぜか、憂いが拭えない雰囲気を醸す高橋一生だからこそ、この謎の男が演じられる。今度は、目を閉じてしまったその顔にまで、憂いを含んだ秘密をのぞき見てしまう。監督は、プレスシートで「台詞がなくても表情や雰囲気だけで、何か背負っている陰のある人に見せたかった」と、それが高橋にハマったと語っている。とはいえ、そんなに寝ているばかりなのか? そうでもない。秘密にまつわる、あんなシーン、こんなシーンもあるし、なんといっても、ヒロインとの出会い、家でのイチャイチャなどが、かなりたっぷり描かれている。そこでの、ゆるいトップスの襟からのぞく首筋と鎖骨の窪みは、台詞以上に饒舌であり、秘密を隠している。ちなみに、吉田鋼太郎の助手を演じているDAIGOのロン毛でメガネのオタクのような風貌は、高橋一生が、かつて『池袋ウエストゲートパーク』(00年)に出演していたときを思い出させる。当時は、色もの枠だった彼が今や、恋愛映画の王子様役とは感無量。主題歌の作詞は坂元裕二、歌は松たか子と、高橋の代表作になったドラマ『カルテット』(17年)の脚本家と共演者。やっぱり、『嘘を愛する女』は隅から隅まで、高橋一生色の映画なのである。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2018年01月27日WOWOW「連続ドラマW 監査役 野崎修平」の第1話完成披露試写会が12日(金)都内で行われ、主演の織田裕二、共演の岸谷五朗、松嶋菜々子、古谷一行、権野元監督が参加した。ドラマの舞台は、バブル経済が崩壊し、金融当局が従来の政策を大転換させる“金融ビッグバン”に銀行業界が直面した1990年代。金と権力が渦巻いた時代に、正義を貫くため奮闘する銀行員・野崎修平(織田さん)が、金融界や政界の魑魅魍魎うごめく巨大な闇に立ち向かって様を描く。■織田裕二の顔面崩壊!?「精根尽き果てるまで叫んだ」織田さんは「ここまで叫んだことがないくらい精根尽き果てるまで叫んだり、目を見開いて芝居をした。途中からは顔面崩壊していきますので、心して楽しんで」と力演アピール。すると権野監督からは「テスト前なのに織田さんが自主的に芝居を始められることもあって、急に熱いセリフを言い出したりする」との告白があり、それに岸谷さんも「“織田裕二が始まった!”となると、自分ははけるようにいなくなりました」と証言した。過剰な入り込みぶりを暴露された形の織田さんは「でも古谷さんも結構…」と逃げようとするも、権野監督からは「いえ、8割織田さんで」、岸谷さんも「織田さんのセリフの独り言が大きくて、それにつられてみんなが乗ってきてワンシーンを演じてしまう」と囲い込み。確たる証言の数々に織田さんは「あれ~?そうですか!?だから皆さん疲れたんですね…反省します」と恐縮していた。■岸谷五朗、織田裕二の熱い芝居に「最後まで付き合う!」さらにドラマにちなんで「自身の改善したいところ」を聞かれた岸谷さんは「織田君が独り言のセリフを言い始めたら、最後まで付き合うことに決めました。決して逃げないぞ!」と終始織田さんイジリで、熱い男の素顔を笑いに変えていた。連続ドラマW「監査役 野崎修平」は2018年1月14日(日)22時よりWOWOWにて放送(全8話)。※第1話無料放送(text:cinemacafe.net)
2018年01月12日女優・広瀬すずが主演、「Mother」「Woman」の坂元裕二が脚本を手がける日本テレビ系新水曜ドラマ「anone」が1月10日からスタート。ショートヘアの広瀬すずに「かっこいい」の声がネット上を駆け巡ると共にそのストーリーに衝撃を受けたという投稿も続々アップされている。本作は家族を失い社会からもはぐれ、生きる方法さえ見失ってしまった少女が、ある事件をきっかけに老齢の女との運命的な出会いを果たし、真実の人間愛を見つける人生という冒険を紡ぎ出していく…という物語。広瀬さんが演じたのは家族を失い施設で育った少女・辻沢ハリカ。第1話では自らを“ハズレ”と名乗りネットカフェで日々を生きる“ハズレ”が友人が見つけた謎の札束を探しに行ったことでかつて自らが暮らしていた地を再訪。そこで自分の本当の過去を思い出すまでと、カノンと名乗るチャット上の友人が、実はかつて同じ施設にいた少年だったことが判明するまでが描かれた。本作に出演するにあたり髪型をベリーショートにして役作りに挑んだ広瀬さん。その少年のような姿にネットでは「anoneの広瀬すずかっこいい」の声が続出。「世界一タイプなんだけど」「広瀬すずイケメンかわいい」など“かっこいい”という声と共に、「髪切ってもかわええのぅ」「ベリショの広瀬すずかわいすぎ」など“カワイイ”の声も多数ツイートされている。なかには「今まで見た広瀬すずで1番」という反応もあり、イメージチェンジして本作に臨んだ広瀬さんを絶賛する投稿でSNS上が埋め尽くされている。また「ダークな広瀬すずの演技好き」「独特な感じが良かった」などその演技を評価する声も数多く見られ、「広瀬すずの演技、『怒り』のときより磨きがかかっている気がする」と女優としての成長を感じている視聴者も。同時に冒頭からシリアスな雰囲気でストーリーが進行しつつ、後半でハリカが虐待を受けていた「本当の記憶」を思い出し、さらに海辺に捨ててあった謎の札束が偽札であったことに気付くラストにかけては「怖すぎてヤバい!」「思ったよりも重くて泣いた」などの反応も多数。「ドラマというよりは邦画見てるみたい」「演出が凝ってて惹き込まれちまったよ」と映画のような雰囲気の映像に引き込まれたという声や「坂元さんの脚本で使われる一つ一つの言葉の言い回しが素敵」「一言一句聞き逃したくない」と脚本を絶賛するツイートも数多くネットをにぎわせている。(笠緒)
2018年01月10日女優の広瀬すず(19)が9日、オフィシャルブログを今年初めて更新し、10日スタートの日本テレビ系主演ドラマ『anone』(毎週水曜22:00~)を告知し、放送を間近に控えた心境をつづった。広瀬すずオフィシャルブログ『すずの音』(Ameba)より同作は、家族を失い社会からもはぐれて生きる方法さえ見失ってしまった少女が、1人の老齢の女と運命的な出会いを果たす物語。同枠で『Mother』『Woman』を手掛けてきた坂元裕二氏が脚本を担当し、「生きることの意味とは?」「人が生きる上で本当に大切なものは何か?」を問い掛ける。主人公の少女・辻沢ハリカを演じる広瀬は、先行して観た1話の感想を「わたし分からない知らない気持ちになった」「なんか、すごい」「色が薄くて、その空気の中で普通に生きていて なんか、未来が見えなくても怖くない その普通さが逆に怖かったりするかもしれない」と報告。2年前の『怪盗 山猫』(日本テレビ系)、3年前の『学校のカイダン』(日本テレビ系)以来のドラマであることに触れ、「あの時とはまた違った気持ちでカメラの前に立たせてもらってます」と変化も感じている様子だ。一方で、「でもドラマってその放送日のその瞬間に評価されるものっていうイメージだから、、こわ、」「でもこのドラマはなんかそういうことでもないかもしれなくて いや、そういうことかもしれないんだけど なんか、その世界だけじゃないというか」と独特な作品であることを訴え、「だから、気が少し、楽、へへ」「勝手な言い訳」と正直な思いを表現した。8日放送のTBS系『さんま・玉緒のお年玉 あんたの夢をかなえたろかスペシャル』では、映画『チア☆ダン』のモデルになったチアリーダーが登場した。同作で主演を務めた広瀬も番組を見守っていたようで、「号泣、笑」と泣き顔の写真をアップ。「どーせ私はできっこないんですけどやらなきゃいけないし」「やらなかったら絶対後悔するしなんか、やらないの嫌だし」「だから、できっこないんですけど!」「ほんと、できっこないんですけど」と弱音を吐きながらも、「元気貰った」「ありがとうございますありがとうございます」と感謝の言葉をつづっている。
2018年01月09日葉山奨之が主演を務める第29回フジテレビヤングシナリオ大賞作品「リフレイン」が、本日12月18日(月)深夜放送。この度放送を前に、主演の葉山さんが撮影の裏側を語った。坂元裕二、野島伸司、水橋文美江、橋部敦子、浅野妙子といった数々の人気脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」。今回放送される大賞作品「リフレイン」は、高校3年生の湊(葉山奨之)が紬(恒松祐里)とのイブデートで事故に巻き込まれてしまうが、目覚めるとなぜかまた同じ日の朝で、事故の痕跡はないが、ただ紬だけはどこを探しても見つからない。そしてその日から、この紬のいない同じ日を繰り返してしまう…というあらすじだ。葉山さんのほかにも、恒松祐里、山口紗弥加らが出演している。主演の葉山さんは、2011年ドラマ「鈴木先生」の千代田役で俳優デビューし、その後『トテチータ・チキチータ』で映画初出演、連続テレビ小説「まれ」では主人公の弟役を好演。最近では「僕たちがやりました」での“クズ男”ぶりが話題になり、そして「セトウツミ」ではお調子者な役どころを演じるなど、自身も認めるほどキャラクターの濃い役を演じることが多い。しかし、今回は打って変わてどこにでもいそうな18歳の青年役。同じ日を何回も繰り返す不思議な世界が描かれるSFラブストーリーで、青年の複雑な心の動きを繊細に演じる。また物語の中で同級生と年上女性、ふたりの女性との関係にも注目だ。■葉山奨之、放送を前に裏側を語る! 「ドラマっぽくない」脚本を読み、「衝撃が大きく、最初1回では理解できなかったです」と感想を語る葉山さん。「これを作った人は本当にすごいな、こんなドラマあるんだ!と。公募で選ばれた一般の脚本家の方が書いたものとは思えませんでした」とその衝撃の大きさを表現。また、「ドラマっぽくないんです。まるで映画みたいな感じ」と言い、「感情のもっていき方も、同じ日を繰り返すので、上がったり、下がったり…メリハリが結構ついています。人間もおかしくなっていくし、僕自身も演じていて『自分でも何やっているのだろう』とわけがわからなくなったりしているので、逆にそれがいいな、と思っています。この作品では、その『わけもわからずやっている』というのが許されるのではないでしょうか」と演じてみた感想を明かす。■自身と役柄とは…「全く違う」主人公の湊と葉山さん自身は似ているか?という問いには、「全く違うと思います」と答えた葉山さん。「いつもの僕は自由なので(笑)いままで演じた役も癖の強いキャラクターが多かったので、こういうちゃんとした青年をやるのはめちゃくちゃ緊張します」とコメント。また本作にちなみ、同級生と年上の女性、どちらが好みか聞いてみたところ、「僕自身、女性の年はあまりこだわりませんが、この湊の気持ちを考えると、年上の女性と接したことがないので、スイッチが入るかもしれないな、と。(湊は年上の糸子に)どこかで心を許してしまうと思うのです。自分も状況によっては年上の女性にひかれるかもしれません(笑)」と役と重ねながら話し、初共演となる年上の糸子役を演じた山口さんについては、「大先輩なのにすぐに距離を縮めてくださってほっとしました」とふり返った。■注目どころは「おかしくなっていく演技」今夜に放送を控え、見どころについて葉山さんは「同じ日を繰りかえすということは、誰も体験したことがないので、もし自分が同じ日を繰り返したらどう思うかとか、もし自分だったらどういう対応するのか、というのを考えながら見ていただきたいと思います」と自身に置き換えてみて欲しいと言い、「同じ日を繰り返すと、人は自分を保てなくなるし壊れていってしまうと思うんですよね…僕のおかしくなっていく演技も、是非楽しみにしていてください」とメッセージを寄せている。ストーリー高校3年生の湊は、紬とのイブデートで事故に巻き込まれ後頭部を強打する。気を失う直前に見たのは、身動き一つしない紬の無残な姿だった。湊が目覚めると、なぜかまた同じ日の朝。事故の痕跡はなく、けがもしていない。家族もいつも通り、ただ紬だけはどこを探しても見つからない。夢を見ていたと自身を納得させた湊だったが、翌朝目が覚めると、またしても同じ日で紬だけがいない。湊はこの“繰り返す紬のいない世界”にとらわれてしまったのだ。繰り返す同じ日にも慣れてきたある日、紬の従姉で糸子と名乗る女性に出会う。糸子は紬の行方に心当たりがあるという。糸子に案内を頼むが紬は見つからなかった。そして、ひょんなことから、紬には従姉などいないことが判明する。湊が問い詰めると、糸子はこの世界の秘密を語り出す。湊は、自身や大切な人の死を受け入れられない者が「死の当日を繰り返す世界」に囚われているのだった。そして湊は、この世界から抜け出せないまま老人になってしまう。しかし、寿命を迎えそうになったそのとき、近づいてきた女の子が奇跡を起こす。湊が目覚めると、そこは…。第29回フジテレビヤングシナリオ大賞「リフレイン」は12月18日(月)深夜24時35分~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月18日「Mother」「Woman」に続く、日本テレビが坂元裕二オリジナル脚本で贈る3作目「anone(あのね)」。このほど、主演の広瀬すずが人生で一番のベリーショートにした役柄の姿が初公開。また、先に発表されているベテラン女優・田中裕子のほか、瑛太、小林聡美、阿部サダヲ、火野正平という豪華追加キャストも明らかになった。本作は、家族を失い、社会からもはぐれてしまい、生きる方法さえ見失ってしまった少女が、1人の老齢の女と出会うところから始まる物語。欺かれ、裏切られ、人を信じる心さえなくしてしまっていた2人…。やがて何かを感じあい、女は少女をかくまうように。ニセモノの家族、ニセモノの人生、ニセモノの記憶… そして、ある事件が発生する。生きることの意味とは?人が生きる上でほんとうに大切なものは何か?を問いかけ、人々の心を揺さぶる人間ドラマ。ニセモノから始まり、真実の人間愛を見つける人生という冒険を紡ぎ出していく。主演を務めるのは、現在19歳、最後のティーンパワー全開でネットカフェに住む少女・辻沢ハリカ役に挑戦する広瀬さん。彼女が演じるハリカは、自分の世界に閉じこもりがちで、どこか挙動不審。幼少期は真逆の性格で、天真爛漫で野放図だったが、両親とある事件をきっかけに隔絶。現在はネットカフェで暮らしているという孤独な少女だ。かつてない役柄に人生一番のベリーショートで挑む広瀬さんは、「ショートにしてもどんなショートにするのか、前髪は長めに欲しい」など、自らの意見も取り入れてもらったそうで、「世の中に対して1枚フィルターがかかっている感じがほしい、とお願いしました」と明かしている。そんな広瀬さんと共演するのは、「それでも、生きていく」「最高の離婚」に続いて5年ぶり3度目の坂元脚本作品となる瑛太さん。演じるのは、謎の男・中世古理市。物語の進展とともにその正体が明らかにされていくというが…。瑛太さんは、「坂元裕二さん作品3度目の挑戦で、自分が何処まで枠を超え飛んでいけるか想像するだけで心がぐらついています。水田(伸生)監督、素敵なキャストの皆さんと、全身全霊で良い作品作りをしていきたいと思います」と意気込んでいる。さらに、小林さんが演じるのは、謎の女性・青羽るい子。性格は明るく、頭の回転も速く、何でもそつなくこなす器用者だが、男運の悪さは自他ともに認める日本一。ふらっと訪れたカレーショップで舵と意気投合することになるという。そのフランチャイズのカレーショップ店の店長・持本舵を演じるのが、阿部さん。実直な性格で常に他人に気を使っており、私欲がなく、身の周りに起こる大概の出来事を運命として受け入れてきたという独身男に扮する。火野さんは、弁護士・花房万平役に。花房法律事務所の所長で、誠実で柔和な性格。事務員として働く亜乃音のことを強く信頼しており、どこか気があるようにも…。そして、「Mother」「Woman」にも出演し、坂元ドラマにはなくてはならない存在といえる田中さんは、広瀬さん演じるハリカと出会う、花房法律事務所の事務員・林田亜乃音役に扮する。広瀬さんは、この豪華な顔ぶれの共演陣に「本当にこの中にいて大丈夫か、というプレッシャーがあります。撮影が始まると、とても緊張すると思うのですが、先輩方の色々なものを観察したいですし、楽しみです!」と気合い十分。「この作品には、不意に涙が出るとか、唐突にズキューンと撃たれるもの、感じられるものがすごくたくさんあります。痛みとか、生きているからこそ見られるもの、感じられるものが、世代に関係なく生々しく描かれていますので、ぜひ皆さんに見てほしいです」とメッセージを贈っている。「anone」は2018年1月期、毎週水曜日22時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年12月04日原作・周良貨、漫画・能田茂による大手銀行の監査役が活躍する経済漫画を、織田裕二主演でドラマ化する連続ドラマW「監査役 野崎修平」。この度、ユースケ・サンタマリア、瀧本美織、 駿河太郎、光石研ら追加キャストが発表された。■あらすじおおぞら銀行地蔵通り支店長である野崎修平(織田裕二)は、正義感と人情味あるその人柄から行員や街の人々に好かれているものの、出世コースとは程遠い行員生活を送っていた。そんなある日、支店が閉鎖されることになると知らされる。出向を覚悟していた野崎のもとに人事異動の辞令が下る。その異動内容はなんと役員昇進である監査役への就任であった。監査役になった野崎は銀行内での不正を目の当たりにし、この銀行を変えると決意する。そして銀行が抱える「究極の闇」にたどり着く。そこには、現おおぞら銀行頭取・京極雅彦(古谷一行)の影が。野崎に対抗すべく、京極が出向先から呼び戻した剛腕の行員・武田真吾(岸谷五朗)や、おおぞら銀行初の女性役員を目指す立川祥子 (松嶋菜々子)も加わり、銀行内で熾烈な戦いが繰り広げられる。やがて物語は銀行内にとどまらず、魑魅魍魎うごめく政界へも発展する。果たして、新任監査役・野崎修平は この巨大な闇に立ち向かうことができるのか?野崎の戦いが、いま始まる…。■織田裕二、ユースケ・サンタマリアとの共演に「助けられました」織田さんが銀行の“悪”を暴いていく監査役・野崎修平を演じるほか、彼に接触を図り出世への足掛かりを掴もうと目論む立川祥子を松嶋菜々子。専務・武田真吾を岸谷五朗、頭取・京極雅彦を古谷一行が演じることがすでに決定しているが、このほど新たに追加キャストが発表。ユースケ・サンタマリアが演じるのは、野崎のかつての部下で、現在は上司となる阿部龍平役。織田さんとの共演も出演を決めた一つの大きな理由だと語るユースケさんは、「『踊る大捜査線』シリーズとは全く違う物語ですが、今回の阿部役も『踊る』の真下と同じく、織田さんの後輩だけど、出世して役職的に彼を追い抜いて行くという構造で、当時を彷彿とさせる役柄なんですよね。織田さんとしっかりとお芝居ができることが、出させていただく大きな理由です」とコメント。一方織田さんは、「ユースケと『踊る大捜査線』の青島と真下という役以外で一緒にやるのは『ロケットボーイ』以来なので、久しぶりです。彼が屈折した役を見るのは初めてなので、『こんな表情をするんだ』と驚きながら演じています」とユースケさんとの共演は新鮮だと語る。また「人が良くて裏切れなさそうなユースケが阿部を演じるのは面白いですね。撮影の序盤で気心が知れたユースケと演じられたのは助けられました。2人で面白いシーンができればと思います」とコメント。これを受けて、「そう思って頂けるのは嬉しいです。僕もそういう気持ちはあります」とユースケさん。今作は『踊る大捜査線』とは違い、2人だけの芝居が多いそう。「『ユースケ成長してないな』と思われたくないので、クランクイン前は緊張しましたが、織田さんとの1シーン目を撮ってからは、緊張が一気に吹き飛びました。かなり長い期間、一つの作品に一緒に携わっていたので、携わっていた人間にしかわからない連帯感があり安心感というのはありますね」とふり返った。ドラマの見どころについては、「僕が演じる阿部は野崎さんの後輩だけど、先輩の彼より出世しているという『踊る』を彷彿とさせるスパイスとして見てもらえたらと思います。そんな僕と織田さんのシリアスながらも丁々発止のやり取りがある、粋な芝居も楽しんでいただければと思います」と話している。またユースケさんのほかにも、瀧本美織、駿河太郎、小林且弥、三浦誠己、利重剛、松尾諭、小市慢太郎、本田博太郎、勝部演之、田島令子、山本圭、甲本雅裕、西田尚美、宇梶剛士、光石研の出演が決定した。■俳優・織田裕二をこの機会に堪能!そして今作の放送にあわせて、「『連続ドラマW 監査役 野崎 修平』放送記念!俳優 織田裕二」と題して、1月14日(日)より織田裕二出演映画特集の放送&配信が決定。『踊る大捜査線』シリーズをはじめ、吉田羊と共演した『ボクの妻と結婚してください。』など9作品がラインナップ。◆「連続ドラマW 監査役 野崎修平」放送記念!俳優 織田裕二放送日程:1月14日(日)~18日(木)特集ラインナップ:『踊る大捜査線 THE MOVIE』『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』『県庁の星』『T.R.Y. トライ』『エンジェル 僕の歌は君の歌』『ボクの妻と結婚してください。』(WOWOWシネマにて放送)「連続ドラマW 株価暴落」(WOWOWメンバーズオンデマンドにて配信中)連続ドラマW「監査役 野崎修平」は2018年1月14日(日)より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話)。※第1話無料放送(cinemacafe.net)
2017年11月17日来年1月14日から始まる織田裕二(49)の主演ドラマ『連続ドラマW監査役野崎修平』(WOWOW)。織田と松嶋菜々子(44)が17年ぶりの共演を果たすとあって、早くも話題を呼んでいる。 00年公開の映画『ホワイトアウト』以来のタッグとなる織田と松嶋だが、現場では早くも息の合った熱演ぶりを見せているという。それもそのはず。共演自体は久しぶりだが、2人はプライベートでも家族ぐるみの交流があるというのだ。 「織田さんはもともと松嶋さんの夫・反町隆史さん(43)と大の仲良し。12年には織田さんが12歳下の奥さんを連れ、反町夫妻の別荘を訪れる様子が報じられています。その後も公私にわたって交流を続けていて、南の島にも両家そろって出かけたことがあると聞いています」(芸能関係者) 17年前は、互いに独身だった2人。だが、松嶋菜々子は01年に反町と結婚。長女(13)と次女(9)を育てるママとなった。そして織田も10年に一般女性と結婚し、14年10月には長男(3)が誕生している。 「松嶋さんの娘さんたちも織田さんを慕っていて、旅行先では織田さんがテニスを教える姿もあったそうです。いっぽう反町夫妻も子育ての先輩として、織田さんに『あそこのプリスクールがいいよ!』などの“幼稚園指導”もしていました」(前出・芸能関係者) 実は教育熱心な“お受験ママ”としても知られている松嶋。過去には、その奮闘ぶりも報じられてきた。 「松嶋さんは娘たちを有名私立小学校に入学させるために、本当に頑張っていましたからね。長女の受験前には先輩女優に紹介してもらって、わざわざカリスマ塾に通わせていたほど。次女のお受験の際も仕事をセーブして、一緒にいる時間を捻出していました」(別の芸能関係者) そういった努力の甲斐もあって、娘ふたりを名門校に合格させたという松嶋。今回の現場でも、織田と子育てトークで大いに盛り上がっていたようだ。 スタッフが耳にしたのは “お受験”の話題だったという。 「休憩時間になると、2人はいつも必ず“お受験”の話をしているみたいです。『絵本の読み聞かせ』や『裸足運動』などのお受験ワードも聞こえてきますからね。織田さんもかなり熱心な様子で『ドアノックの仕方って、どう判断するの!?』などと聞いていました。松嶋の経験談を聞いた後は『教育って奥が深いなぁ……』と感心しきりだったそうです」(前出・ドラマ関係者) 2人の撮影現場での熱いお受験談義が、ドラマでの息の合った熱演を支えているようだ――。
2017年11月17日10代最後の年、広瀬すず(19)は勝負に出るようだ。 11月14日、年始早々に日本テレビ系ドラマ「anone(仮)」で主演を務めることが発表された広瀬だが、来年4月期にはTBS系ドラマ「花より男子」の主演に抜てきされたとも一部で報じられている。数々のドラマで視聴率をたたき出している日テレ作品と、人気シリーズのニューヒロイン抜てき。来年は、広瀬一色の年になりそうだ。 「anone(仮)」の脚本は坂元裕二氏(50)。日テレでは「Mother」や「Woman」などを手がけ、幅広い層から支持を得ている。広瀬を支える俳優にも、田中裕子(62)の名前が。ストーリーはすべてを失った少女(広瀬)が老女(田中)と出会い、“真実の人間愛”をみつけていくという物語だ。 「最近のドラマは視聴率が軒並み下がりつつあるため、製作側も主演選びには苦心しています。そんななか広瀬さんが立て続けに連ドラ出演するということからも、女優としての評判の高さがうかがえるといえます。広瀬さんとしても立て続けの連ドラ出演となれば、20代の女優人生を左右しかねない挑戦。背水の陣で臨んでいると言っても過言ではないでしょう」(テレビ局関係者) 事実、日本テレビの次屋尚プロデューサーは広瀬を起用した理由について「まぶしかったからです。本人にも『あなたの10代の全部をください』と伝えました」とコメント。その存在感にベタ惚れしているようだ。 NHKだけでなく、テレビ朝日やフジテレビといった民放も2018年後半にそれぞれオファーしているという話もあるほど。この勝負の行方はいかに。
2017年11月14日女優・広瀬すずが、2018年1月期放送の日本テレビ系新水曜ドラマ「anone」(仮題)で主演を務めることが決定。本作は、「Mother」「Woman」に続く日本テレビ、坂元裕二オリジナル脚本の3作目。今回両ドラマのスタッフを再結集し、感動のドラマを作り上げるという。日本テレビ系水曜ドラマ枠にて放送された坂元氏脚本のドラマ「Mother」「Woman」。2010年4月期に松雪泰子や芦田愛菜出演で放送された「Mother」は、小学校教師が教え子を誘拐逃走という衝撃的な物語の始まりながら、母性という深いテーマが多くの人々の心へ刺さり数々の賞を総なめに。2013年7月期に放送された「Woman」は、シングルマザーの貧困をテーマに、子育てに悩みながら強く生きる女性の姿を描き、主演の満島ひかりは数々の主演女優賞を受賞し、女優として大ブレイクのきっかけとなった。どちらの作品とも、社会派でありながら感動的な家族愛物語を描ききり、多くの視聴者から熱い支持を受けたが、そんな坂元氏が手掛ける新ドラマは、家族を失い社会からもはぐれてしまい、生きる方法さえ見失ってしまった少女が、一人の老齢の女と出会うところから物語がスタート。欺かれ、裏切られ、人を信じる心さえなくしてしまっていた2人だったが、やがて何かを感じあい、女は少女をかくまう。ニセモノの家族、ニセモノの人生、ニセモノの記憶…、そして、ある事件が発生し…。ドラマでは、生きることの意味とは?人が生きる上で本当に大切なものは何か?を問いかけ、人々の心を揺さぶる。演出は、「Mother」「Woman」の水田伸生が務める。主演を務めるのは、『ちはやふる』シリーズをはじめ『四月は君の嘘』『先生!、、、好きになってもいいですか?』など様々な映画で主要キャストとして出演するも、2016年1月期放送の「怪盗山猫」にてヒロイン役を演じて以来、2年ぶりのドラマ出演となる広瀬さん。今回のオファーに、「坂元裕二さん脚本の『Mother』や『Woman』が、もともと大好きだったので、今回このドラマのお話を聞いた瞬間に、すごくうれしくて、いま楽しみで仕方がないです!何かぞくぞくするというか、どんな作品になるのか楽しみです」と心境を明かし、「絶対にすごいドラマになるんじゃないかと思います。私も全力でついていこうと思います!ぜひ楽しみにしていて下さい」とコメントを寄せている。また、共演には「Mother」「Woman」にも出演し、坂元ドラマには無くてはならない存在といえる女優・田中裕子。田中さんは「『Mother』と『Woman』に続く坂元さんの脚本、水田さんの演出。お2人のエネルギーに『めまい』するような作品になると思います。ついていきたいです」と意気込んでいる。「anone」(仮題)は2018年1月期、毎週水曜日22時~日本テレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年11月14日長澤まさみと高橋一生が共演し、川栄李奈、黒木瞳、吉田鋼太郎ら豪華キャストが出演する、「嘘」に隠された真実と愛に迫る新感覚ラブストーリー『嘘を愛する女』。この度、本作の主題歌が松たか子の新曲「つなぐもの」に決定。この楽曲を使用した本作の予告編も公開された。松さんが映画主題歌に楽曲を提供するのは、今回が初めて。主題歌となる「つなぐもの」は作曲を松さんが、作詞を坂元裕二、編曲を佐橋佳幸/山本拓夫が手掛けている。松さんは楽曲に関して「数年前に書いた、名もない曲が、素敵な映画に出会い、つなぐもの、になりました。全ての御縁、に感謝しています」とコメント。また、映画に出演する長澤さんは、「松さんの優しくて力のある歌声に物語の奥行き、人の想いの動き全てを代弁してもらった気がしてなんだか悔しくなりました。ストーリーを支えてくれる楽曲にとても感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、高橋さんも「大事なものをしまっている箱を開けるような、あたたかい気持ちになれるこの曲に出会えて、この作品に参加させていただいていることを益々嬉しく思うと共に、こういった形でまた同じ作品でご一緒出来ることを幸福に感じます。松さんの歌声を聴いて、いつかあったかもしれない、また、いつかあるかもしれない、唯一の人とのことを思って、人知れず つむぎ つづけ つなげる勇気をいただきました」と話している。現在放送中の連続テレビ小説「わろてんか」でも主題歌を担当している松さん。12月6日(水)には、「わろてんか」主題歌「明日はどこから」(作詞・作曲:松たか子)が収録された8年ぶりとなるニューアルバム「明日はどこから」がリリース。本アルバムには、今回発表された『嘘を愛する女』の主題歌「つなぐもの」が収録されるほか、ドラマ「カルテット」の主題歌として大きな話題となった椎名林檎が楽曲提供した「おとなの掟」(「Doughnuts Hole」)が初CD化として収録。さらに、松さん本人の書き下ろし楽曲や大貫妙子、加藤ひさし(「ザ・コレクターズ」)、伊藤俊吾(「キンモクセイ」)らが提供した新録曲も収録。ボーナストラックには、「おとなの掟」のMaki Makiバージョンやカラオケバージョンが収録されている。『嘘を愛する女』は2018年1月20日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月10日連続ドラマ「カルテット」(TBS系)やNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の好演が女性ファンから絶大な支持を受けている俳優の高橋一生(36)。人気絶頂のなか、10月23日に放送された女優の篠原涼子(44)主演のフジテレビ系ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?」では政治家一家のエリート市議役を演じた。 ドラマでは、スタートからわずか5分で高橋のシャワーシーンが登場。その後も濡れ場が繰り広げられたとあって、ネット上では《色気が溢れてる》《セクシーシーンにドキドキした》など女性ファンから歓喜の声が数多くあがったのだ。 「今回のドラマは明らかに高橋さんのファンに向けた“サービスシーン”が数多く盛り込まれているそうです。初回の視聴率は9.0%でしたが、今後は高橋さんの出番をどれだけ増やすかが視聴率に影響を与えそうです」(フジテレビ関係者) そんな高橋だが、ブレーク前の14年に放送されたWOWOWの連続ドラマ「モザイクジャパン」に注目が集まっている。そこで演じた“ゲス社長”の役が、関係者の間で絶大な高評価を得ていたというのだ。 「ドラマは、売れっ子脚本家の坂元裕二氏(50)が書き下ろした社会派エンタテイント作品。セクシービデオ制作プロダクションに乗っ取られた田舎町が舞台になっていて、高橋さんは日本最大級メーカーへと成長したグループ会社の社長役を演じました。頭はキレキレだが、ハンバーガーを窓に投げるテストを入社面接で命じるほどの変わり者。永山絢斗さん(28)演じる部下に無理難題を押しつけるなど、破天荒な役柄ながら見事にハマっていました。R15+指定相当だけに濡れ場もアリ。この作品を見てオファーをした業界関係者もいるほどで、今も根強いファンがいますね」(映画業界関係者) 高橋のファンならぜひとも“通過”しておきたい一作だ。
2017年10月25日俳優の織田裕二(49)とフリーアナウンサーの中井美穂(52)が7月21日、都内で行われたTBS系「世界陸上ロンドン」の制作発表会見に出席した。 2人は1997年のアテネ大会からコンビを組んでメインキャスターをつとめ、今回で11大会連続となるだけに息もピッタリ。8月4日スタートの今大会ではジャマイカの「世界最速の男」ウサイン・ボルト(30)がラストラン。織田は「もはや陸上選手を超えたスケール。今回はいったいどういう結末を迎えるか想像もつかない!」と早くもヒートアップすると、中井は「織田さん、そろそろこの辺で」と笑顔で制止した。 織田といえば、毎回話その熱いコメントが話題になっている。 「地球に生まれてよかったー!」(07年・大阪)「ベルリンでは早くも記録の壁が崩壊しました」(09年・ベルリン) そうした織田の熱い実況もあり、世間の同大会の認知度が確実にアップしている。ところがこのところ、大会を重ねるごとに織田が大人しくなってしまっているというのだ。 「以前から日本陸連が『大会を茶化してほしくない』などと“クレーム”を入れていたんです。そして13年のモスクワ大会後、日本陸連から水面下でTBSに番組内容改善の要請がなされました。しかしそれを織田さんサイド伝えたところ、猛反発。15年の北京大会は出演交渉が難航していましたが、最終的にはまとまりました。ただ織田さんはすっかりヘソを曲げてしまい、感情を抑えて進行しているようです」(スポーツ紙デスク) ボルトとともに織田も今大会で“有終の美”を飾ってしまう。なんてことにならなければいいのだが……。
2017年07月22日CSチャンネル「チャンネル銀河」では、7月よりスタートする「世界の歴史ドラマ」第1弾「クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮」に続き、その第2弾として、8月からトルコドラマ「オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~」(原題「Magnificent Century」)を放送することが決定。世界第2位の輸出規模を誇るドラマ大国・トルコの作品が、日本に初上陸することになった。物語は、1520年、父セリム1世が逝去し、皇太子であったスレイマン1世が即位するところから始まる。同じころ、ルテニア(現在のウクライナ)の小さな町の司祭の娘アレクサンドラは、タタール人の襲撃によって家族を皆殺しにされ、一緒にいた恋人とも死に別れる。捕虜となった彼女は、幼なじみのマリアと共にオスマン帝国のハレムに献上されるため、奴隷船に乗せられていた。ハレムに入ったアレクサンドラは、ハレムで生き抜く決意をする。スレイマンの寵愛を得ることに成功し、ヒュッレムの名を賜った彼女はイスラム教に改宗。スレイマンの寵愛を独占する彼女は、スレイマンの右腕であるイブラヒム、母后ハフサ・アイシェ、皇帝妃マヒデブランと皇子のムスタファの存在を疎ましく思うように。そして、ヒュッレムはあらゆる知恵を絞りながら熾烈な権力争いに身を投じていく――。オスマン帝国を最盛期に導いた第10代皇帝スレイマンとそのハレムを舞台に、愛と欲望渦巻く宮廷闘争劇を描く本作。なんと、日本でのトルコドラマの放送は今回が初めてとなる。海外ドラマといえば、日本では米国や英国の連続ドラマや韓流ドラマがイメージされるが、実は、トルコはドラマの輸出規模が米国に次いで世界第2位。100か国以上に年間約3億ドルのTVドラマシリーズを輸出する、隠れたドラマ輸出大国なのだ。主な輸出先は中東やアラブ諸国、バルカン半島などの近隣国で、中南米の一部にも輸出されている。また、松雪泰子が主演し、芦田愛菜の出世作ともなった坂元裕二脚本のドラマ「Mother」(日本テレビ系列)が昨年、トルコでは「ANNE(アンネ=母という意)」というタイトルでリメイクされ、大ヒットに!トルコはドラマリテラシーが高いと言われており、同作の虐待シーンなども忠実に描写されたという。視聴率も女性を中心に好調で、すでにクロアチア、マケドニア共和国、イラン、イラク、チリ、ウルグアイ、アルゼンチンでの配給が決まっているとか。そんなトルコ発のドラマとして日本で初放送される本作は、「トルコテレビ賞」において最優秀ドラマシリーズ、最優秀歴史ドラマ、最優秀男優賞、最優秀美術監督賞などの多数の賞に輝いたクオリティの高さが売り。今回のチャンネル銀河での放送は1stシーズンにあたる48話だが、トルコ国内では大ヒットを受け、2ndシーズン78話、3rd シーズン92話、ファイナルシーズン93話とシリーズ毎に話数を増やし、合計311本にも及ぶ超大作となっている。トルコ国内のみならず、中東、東欧、アジアを始め、2014年には北米にも進出を果たし、世界80か国以上で放送、日本でいうなら「おしん」並の大ヒットとなっている。トルコ国内ではその人気ぶりから、新しくオープンするホテルやレストランなどの名前には、本作にちなんで、オスマン帝国時代の地名がつけられたり、アクセサリーや洋服にオスマン帝国のデザインなどが使用されるなど、“OTTOMANIA(オットマニア)”(旧オスマン帝国=OTTOMAN EMPIRE+マニア=MANIAの造語)と呼ばれる社会現象にまで拡大。すでに日本国内でも、Twitterなどでは「壮麗なる世紀」というタイトルで話題となっており、ファンにとっては満を持しての放送で、日本でもブームを呼ぶことは必至。さらに、本作のキーパーソンとなる、スレイマン大帝が寵愛したヒュッレムを演じた女優メルイェム・ウゼルリは、本作で大人気を博し、以来、話題作への主演が続くトルコの人気女優。国内のドラマ大賞のみならず、2016年ベイルート国際映画祭の海外ドラマ部門最優秀主演女優賞、2012年「GQ Turkey“Woman of The Year”」などを受賞。母国ドイツをはじめ、エジプト、アラブ諸国、セルビア、パキスタンなど女性ファッション誌の表紙を飾るなど、彼女の美貌と人気も世界クラスとなっている。「オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~」は8月7日(月)0時~「チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた」にて放送(全48話)。第1、2話ダイジェスト版は8月4日(金)0時~、8月6日(日)18時~放送予定。(text:cinemacafe.net)
2017年06月18日「当時、若い女性の見るドラマ枠がフジにはありませんでした。そこで、それまでバラエティの『欽ドン!』を放送していた月曜9時をドラマ枠にしたのです。参考にしたのは、TBSの『男女7人夏物語』でしょう。TBSが開拓した恋愛路線を、勢いのあるフジテレビが奪って成功したわけです」 こう話すのは、中川右介さん(作家・編集者)。入手できうる映像はすべてチェックするなど、綿密な取材を重ね、『月9101のラブストーリー』(幻冬舎新書)も上梓している。ある時は“トレンディ”な俳優たちの恋模様にヤキモキし、またある時は両親を失った6人きょうだいたちの強い絆に涙を流し……。’17年4月に30周年を迎える「月9」。そんな輝かしい歴史を中川さんの解説で振り返ってみよう。 始まりはテレビ局が舞台の「業界ドラマ」だった! まだ「月9」という愛称すらなかった’87年4月に始まった『アナウンサーぷっつん物語』。ブームになっていた女子アナを岸本加世子が演じて話題を呼んだ。 「フジテレビがそのまま舞台となった恋愛ドラマ。本物のアナウンサーや『オレたちひょうきん族』の出演者が実名で登場し、バラエティに強いフジならではの“突き抜けた感”はありました」 【第2期】『びんびん』で「月9」の礎を築いた田原俊彦と野村宏伸 ’87年8月からスタートしたのが、3作目の『ラジオびんびん物語』。その後、主演の田原俊彦は共演の野村宏伸と『教師びんびん物語』に出演。初めて平均視聴率20%台を記録するなど、初期の月9をけん引していった。 「田原は’80年代のトップアイドルでしたが、レコードの売り上げが下がってきていた。ドラマでアイドルが成功する大きな前例となったのが『ラジオびんびん物語』です」 【第3期】W浅野がけん引するトレンディドラマの量産! ’88年の『君の瞳をタイホする!』は浅野ゆう子が主演。このドラマを皮切りに月9の代名詞でもあるトレンディドラマが生み出されていった。そして3年後の’91年、浅野温子主演の『101回目のプロポーズ』が最高視聴率36.7%を記録。まさにトレンディドラマは絶頂期を迎えた。 「トレンディとは流行の先端という意味ですが、そこから転じて“華やかな都会を舞台とした若い男女の多重恋愛物語”として認識されるようになります。当時、月9のプロデューサーだった大多亮さんが『物語上の必要性からロケ地を決めるのではなく、話題になっている場所や若い人が集まっている場所を選んでロケ地にした』と語っています」 【第4期】野島伸司、坂元裕二……花開く「月9」が育んだ脚本家たち フジが新しい脚本家を発掘する目的で’87年に創設したのが「ヤングシナリオ大賞」。第1回の大賞は坂元裕二、第2回は野島伸司が受賞した。月曜の夜は銀座からOLが消えたというほどの大ヒット作『東京ラブストーリー』(’91年)は坂元裕二脚本。鈴木保奈美演じるリカの“男のコ”っぽいセリフまわしは一部では反感も読んだが、新鮮な印象を残した。 「野島伸司脚本の『ひとつ屋根の下』(’93年)は、歴代1位の最高視聴率37.8%を誇っていますが、この年、彼はTBSでも『高校教師』をヒットさせています。まさにフジが生んで育てた脚本家が花開いた時代でした」 【第5期】女性プロデューサー&脚本家の時代に突入! 中山美穂が主演した『For You』(’95年)は、後に数多くのヒット作を手がけることになる栗原美和子の、初の単独プロデュース。脚本は中園ミホと小野沢美暁の女性タッグだった。 「W浅野、鈴木保奈美までは“女性が憧れる存在”でしたが、それは同時に、男性が作り出した女性像でもありました。それが女性のプロデューサーと脚本家によって等身大のヒロインを作り出すことに成功しました」 【第6期】「月9」最大のヒーロー木村拓哉がついに登場! ’93年、『あすなろ白書』の取手治役で木村拓哉が月9に初登場。2作目の出演となった『ロングバケーション』(’96年)は、山口智子との共演で平均視聴率29.6%。当時の歴代1位となった。 「その平均視聴率1位を更新したのは、やはり木村拓哉で’97年の『ラブジェネレーション』。そしてそれを抜いたのもまた木村が主演の『HERO』(’01年)。まさに木村こそ月9の申し子のような存在なのです」 【第7期】異色の作品『西遊記』など、なんでもありの「月9」に! ’00年代後半になると、香取慎吾主演の『西遊記』など、ドラマとしては変化球が目立つようになる。 「月9が視聴者のメインターゲットにしていた若い女性層が、夜9時に帰宅しなくなったのかもしれません。そこでより広い層を狙う企画も出て、成功することもありました。でも王道は恋愛ドラマであるべきだと思いますが。テレビをリアルタイムで見る人そのものが減っているのは止めようがありません。そんななかで月9が曲がり角に来ているのは事実でしょう。しかしこの30年間、時代を映す鏡としての存在はけっして色褪せていません。これからも常に時代に寄り添って、50年、60年と、テレビがある限り続けていってほしいドラマ枠です」
2017年04月02日幅広いジャンルから作品が顔を揃え、視聴者からも「久しぶりにハマった」「目が離せない、面白い作品が多かった」と高評価が並んだ2017年冬クール。本日は、毎クール全作品を視聴しているドラマニアな筆者が選ぶ“勝手にベスト3”をお届けしていきましょう。名作続出!歴史に残るクールと言えそうです。■第1位:先の読めない展開に“みぞみぞ”深層心理に迫るドラマ「カルテット」今回は文句無しにこの作品が第1位ですね。久しぶりに「来週まで待てない!早く火曜日になれ~」というみぞみぞした感覚を味あわせてくれたドラマ「カルテット」。いままで数多くの連続ドラマを視聴してきましたが、ラブ×ミステリー×コメディーの3要素を、これほど絶妙なバランスで脚本に組み込んだ作品はほかに見たことがありません。そのせいか、ネット上では放送を終える度、やや過剰ともいえる深読み合戦が後を絶たない異例の展開となりました。本作の魅力を具体的に挙げるとするならば、やはり第一に坂元裕二氏の紡ぐ“台詞”の共感性でしょう。それもただ「わかる」「あるある」という一般的なものではなく、「言われてみればそんな気がしてきた」「実は私も常々おなじ考えを持っていた」という深層心理に呼びかけるものが多く、視聴者はみな無意識のうちにカルテットの一員のような気持ちで、物語の食卓に座っている気になってしまうのです。「本当はから揚げにレモンをかけたくない人だっている」「カクレクマノミをニモと呼ぶことに違和感を覚えている人だっているんだ」という日常の一例をフックに、「良かれと思ってしている行動が、もしかしたら人を傷つけているかもしれないよ?」「呼称にばかり縛られていると、ものの本質を見過ごす惨事に繋がってしまうんじゃないかな?」と警鐘を鳴らす遠回しな優しい指南要素が、現代視聴者の心を鷲掴みにしてのではないかと思います。個人的には、吉岡里帆さんが演じた“見た目からはわからないズブズブの悪女”役に何か賞をあげたいです(笑)。目が笑ってないという違和感を出すのには、相当苦労されたんじゃないでしょうかね。また加えて、最後の最後まで期待を裏切らず「パセリ、センキュー」などの流行語を生みだしてくれた「カルテット」。どこを切っても面白い、歴史と記憶に残るドラマと言えるでしょう。■第2位:簡単な人生なんてアリエナイ“努力”二文字が心に沁みる「下剋上受験」続く第2位は「下剋上受験」です。1クールを通して、中学受験だけをこれだけ丁寧に扱う作品は大変珍しい。しかしながら、人生において受験という戦い――それに伴う努力がいかに尾を引いていくのかという等身大でリアルなテーマを、ドキュメンタリータッチで描き切った本作。学びの多い、非常に見応えのあるドラマでしたね!中でもクセになるのが、阿部サダヲさん演じる主人公・桜井信一(最終学歴が中卒であることに悩む父親役)を取り囲む心優しい人々の存在。どんなことがあっても、絶大な信頼関係で彼を応援する家族、そして幼馴染の中卒仲間たち。「学歴なんて関係ない。いまのオレたちだって、十分に幸せじゃないか」と諭すみんなに対し、信一は苦肉の表情で「わかってる。だけど…娘にだけは、もっと広い世界を見せてやりたいんだ」と、秘めてきた心の内を語ります。みんなの期待を一身に背負い、受験を志す桜井親子。しかし、彼らを待ち受けていたのは、“広い世界にいるにも関わらず、悩みを抱えている人々”でした。「頭のイイ奴らはいいよな。最初から高い壁の向こうにいるんだから」心のどこかで自分のことをそう卑下していた信一ですが、娘と二人三脚で挑んだ受験勉強をきっかけに、中学受験経験者であるかつてのクラスメイト、同僚、学校の先生――これまで順風満帆に映っていた彼らもまた、並々ならぬ努力の上に生きる苦労人だということに気がつくのです。敬遠していた相手の気持ちを実感として受け入れることができたとき、人は大きく成長します。本作に登場する全ての人たちが、そうした成長を遂げ、人生をこれまでとは少し違った前向きな角度で捉えることができるようになりました。人生は思い通りにはいかないものだけど、ふり返れば必ず誰か、大切な人がそばにいる…じんわりと温かみが広がる、ハートフルな一作となっていますよ。■第3位:笑えるだけだと思ってない?実はチクリと胸に刺さる「スーパーサラリーマン左江内氏」そして第3位は、声をこぼして大笑いさせてもらったこちらの作品!「スーパーサラリーマン左江内氏」です。「勇者ヨシヒコ」シリーズでお馴染みの福田雄一さんが脚本・演出を手掛けたことでも話題の本作。安定した笑いのセンス!かつ時折見られる真面目な部分の甘辛バランスが最高なんですよね~。会社では万年係長と囁かれ、自宅では鬼嫁に顎であしらわれる毎日――さらにはスーパーマン役を仰せつかりてんてこ舞いの左江内。最終回ではその小さなミスから、幼い子どもを危険に晒してしまうという事態に発展してしまい、「もう無理!スーパーマンの仕事なんて責任を持てない。仕事も家庭も、全ての責任から逃れたい」と日頃の鬱憤を爆発させてしまいます。そこで先代スーパーマンが気を効かせて、彼の全ての責任を奪ってあげるのですが…さて、どうしたことでしょう。何の縛りも無くなった左江内は、それまで味わったことのない空虚を感じるのです。彼のように目先の苦労に心捕らわれ、つい「全て投げ出してしまいたい」と思った経験、あなたにもありませんか?“責任”って、確かにあったらあったで辛いことも多いですが、無ければ無いでつまらないものなのかもしれない…多少の重みがあってこその人生なのかもしれないと、目からウロコが落ちる瞬間がありました。もちろん、左江内スーパーマンの飛行シーンが謎に猫背(もしかしたら、この飛び方の方がリアルなのかも!?)であったり、ムロツヨシさん演じる地元刑事、怪し過ぎる男・佐藤二朗さんのアドリブに出演者が明らかに失笑しているシーンなど、コントのような面白さも多数散りばめられているので、安心してください!ちょっぴりブルーな気持ちになってしまったとき、スッキリ晴れやかな気持ちにさせてくれるおすすめのドラマです。以上、いかがでしたか?次回は4月クールのイチオシ作品をまとめてご紹介致します。お楽しみに~。(text:Yuki Watanabe)
2017年03月23日松たか子主演、満島ひかり、高橋一生、松田龍平らの共演で放送されたTBS系火曜ドラマ「カルテット」が3月21日放送の第10話で最終回を迎え、ネットにはオンエア中から怒涛のごとくツイートが溢れかえった。ネットは最終回にどんな反応をみせたのか?本作は「東京ラブストーリー」や「Mother」「最高の離婚」などで知られるヒットメーカー・坂元裕二のオリジナル作品。松さんが「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まきまき)を、満島さんがチェリストの世吹すずめを、高橋さんがヴィオラ奏者・家森諭高を、松田さんが第2ヴァイオリン奏者の別府司をそれぞれ演じ“夢が叶わなかった”4人が出会い“カルテット”を結成、軽井沢の別荘で一緒に暮らしながらライブレストランで演奏していくなかで、それぞれの背負った過去や秘密が明かされていく…という物語。真紀は失踪した夫と再会するも離婚、旧姓の“早乙女真紀”に戻ったのだが、真紀は“早乙女真紀”ではなく戸籍を不正所得していたことが発覚し自首。最終回では真紀が去ってから1年後が描かれた。真紀の事件が明るみになり報道が過熱、すずめ、家森、別府の3人もマスコミに追われるように。裁判で執行猶予がつくも真紀はカルテットに戻らず、3人は軽井沢で二度目の冬を迎えていた。すずめの提案で真紀の居所を探し出し4人は再会。4人は大きなホールでのコンサートを実現させるというのが最終回のストーリー。ラストは熱海に遠征に行くも車がガス欠、道に迷った4人が砂浜で右往左往するシーンで幕を閉じた。そのラストは多くの視聴者の感動を呼んだ模様で、「余韻を残してていいな」「余韻しかないエンディング。めちゃくちゃかっこいいですね」といった終わり方の美しさを評価するツイートが多数投稿された一方、毎度何が起こるかわからない展開だった同作だけに「このまま車が海に突っ込んだらどうしよう…って思いました」と最後まで気が抜けなかった視聴者もいた模様。またいくつかの謎については答えを出さず終わったことにも「ラストまで白黒つけないのですね…そういうの、好きですよ」と、視聴者の想像に委ねる作り方を賞賛する声が多数上がっていた。「エンディングの歌詞がとてもリンクしてて…天才」「エンディングはこういう歌詞だったのかって、思えた」「“大人は秘密を守る”まま真紀さんとすずめちゃんは生きていくのね」「おとなは秘密を守る。意味深。」と椎名林檎の主題歌「おとなの掟」の歌詞とドラマの内容を比較した投稿も。4人のコンサートに吉岡里帆演じる来杉有朱が外国人セレブの夫とともに現れ「人生チョロかった~」と言うシーンにも「一度でいいから言ってみたい言葉」「もうそのまま人生謳歌しなさい」など、最後まで“悪女”だった有朱を称える(?)ツイートが多数。そしてまだ解けてない謎があるということで「夏熱海バージョンよろしく~」「お父さんの死の謎は解けてないし…あっ!続編をやる目論見?」といった続編やスペシャルドラマを期待する声も寄せられており、深夜を過ぎてもツイートの勢いは収まることなく、タイムラインを埋め尽くしていた。(笠緒)
2017年03月22日ママたちのあいだでも話題沸騰の連続ドラマ『カルテット』もいよいよ最終回を迎えました。毎週楽しみにしていた作品が終わってしまうと、心にぽっかり穴があいてしまいそう…なんて、心配してしまうかも!?そんなときは、同作の脚本を手掛けた坂元裕二さんの作品をチェック! テンポのよいかけあいなど、カルテットにハマった人なら共感できるツボが満載です。■『Mother』(2010年春・日本テレビ系)キャスト:松雪泰子、山本耕史、倉科カナ、芦田愛菜、尾野真千子、綾野剛、田中裕子 ほか芦田愛菜ちゃんを天才子役として世に知らしめた作品。虐待を受けている教え子を守るためとはいえ、誘拐という手荒な手段をとるという、衝撃の展開が話題となりました。どんな手を使ってもこの子の母になると決意した主人公、自分を捨てた実母との出会い、虐待児の実母の思いなど、さまざまな立場の「母」たちの葛藤が描かれています。人間の本質をえぐるようかのような鋭い表現は、坂元作品の醍醐味のひとつです。放送当時も話題になっていたので、見たことがある人は多いかもしれません。しかし、ママになった今、改めて見返すと、主人公以外のママたちにも感情移入してしまうかも?■『最高の離婚』(2013年冬・フジテレビ系)キャスト:瑛太、尾野真千子、真木よう子、綾野剛、八千草薫 ほか「離婚」という重いテーマを、コメディタッチで描いた作品。結婚とは何か? 家族とは? という問いを改めて考えさせられます。このドラマのポイントは、登場人物たちのテンポのよい掛け合い。これは『カルテット』でも見られた、坂元作品の特徴のひとつでもあります。コミカルな描写が多くて気楽にみられる作品ですが、心にぐさりと刺さる名言も豊富。「二人でするのは食事、ひとりでするのはエサ」、「妻って結局、鬼嫁になるか泣き嫁になるかの二択」など、深いセリフの数々にうなずくばかりです。 ■『問題のあるレストラン』(2015年冬・フジテレビ系)キャスト:真木ようこ、東出昌大、二階堂ふみ、高畑充希、菅田将暉、杉本哲太、吹越満 ほか『最高の離婚』と同じスタッフが手掛けた作品。男に悩まされた女性たちが集まり、ビルの屋上でレストランをオープンし、人生を変えるべく奮闘する姿が描かれています。専業主婦や腰掛OL、さらにゲイまで、さまざまな立場の女性が登場。それぞれが抱える悩みに共感しつつ、問題を解決していく姿に「女って強い!」と勇気をもらえるはず。この作品も坂元ワールド全開で、随所に名言が散りばめられています。セリフにもユニークな表現が多く、「(セクハラを)笑ってごまかせる教習所も出ました」「タッチパネルの反応、一生鈍くなれ」など、思わず使いたくなるフレーズの宝庫です。■『東京ラブストーリー』(1991年冬・フジテレビ系)キャスト:鈴木保奈美、織田裕二、有森也実、江口洋介 ほか柴門ふみさん原作の漫画をドラマ化し、社会現象にまでなったこの名作も、坂元さんが脚本を手掛けました。坂元節は控えめですが、原作よりも主人公の女性・リカを生き生きと描いているように感じます。原作は完治の視点で進んでいくので、違いがあるのは当然ですが…。バブル期につくられた作品なので、「ありえない」と思うシーンも登場するでしょう。しかし、一途な思いや自分の意見をしっかりいえるリカの姿は、いつの時代もあこがれの対象になりそうです。坂元作品では、深いテーマがテンポよく進んでいくので、作品の世界観に入り込んでしまいます。セリフの掛け合いもいいですが、「女性」の姿をじっくりと描いているので共感ポイントも多数。カルテットロスに陥ったら、新作を楽しみに待ちつつ、過去の作品を再度チェックしてみては?
2017年03月21日主演の松たか子が満島ひかり、高橋一生、松田龍平らと“カルテット”を結成、秘密を抱えた4人のひと冬を描いたドラマ「カルテット」が3月21日(火)今夜最終回を迎える。ドラマ最後の秘密となる松さん演じる真紀の“素性”とは!?本作は「東京ラブストーリー」「Woman」などヒット作の数々を手がけた脚本家・坂元裕二による完全オリジナル作。「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まき まき)を本作が5年ぶりの連ドラ出演となった松さんが演じ、チェリストの世吹すずめに満島さん、ヴィオラ奏者・家森諭高に高橋さん、第2ヴァイオリン奏者の別府司に今作がTBSドラマ初出演となる松田さんを迎えた。そのほか4人が演奏する軽井沢のライブレストラン「ノクターン」の従業員で元地下アイドルの来杉有朱を吉岡里帆が、レストランのオーナー夫妻に「サンドウィッチマン」富澤たけしと八木亜希子、真紀の義理の母・巻鏡子にもたいまさこ、真紀の夫・幹生に宮藤官九郎といったキャスト。“偶然”を装って真紀に近づいた3人は軽井沢の別荘で共同生活をしながらノクターンで演奏することになった。ドラマの前半では、すずめには家族にまつわるトラウマがあったこと、また鏡子に依頼され真紀を監視していること、司が真紀に想いを寄せていること、諭高には過去に妻と子どもがいたことなどそれぞれの秘密が明かされていった。そして真紀の夫・幹生が4人の住む別荘に現れることからドラマは急展開。失踪していた1年の間に事件を起こしていた幹生と真紀は東京に戻り再出発しようとするが、幹生は離婚と自首を決意。真紀は旧姓の“早乙女真紀”に戻り、再び軽井沢でカルテットを続けていくかに見えた。しかし前回、夫の事件の捜査の過程で“早乙女真紀”はそもそも別人。戸籍を買って成りすましていたという衝撃の事実が発覚。今夜の最終回では真紀が罪を償うため出頭しカルテットドーナツホールはバラバラに。それから一年後、別々の道を歩んだ彼らの姿が描かれていくという。カルテットドーナツホールは再び演奏することができるのか。坂元脚本ならではの緻密で繊細に綴られた物語の結末をしっかりと見届けて。「カルテット」最終回は3月21日(火)22時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年03月21日松たか子主演、満島ひかり、高橋一生、松田龍平ら豪華俳優陣が共演、ヒットメーカー・坂元裕二脚本でおくるTBS系火曜ドラマ「カルテット」の第9話が3月14日(火)今夜放送される。最終回まであと1話に迫った今夜…松さん演じる真紀の“秘密”が明かされる。松さん演じる「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まきまき)はある日カラオケボックスで、満島さん演じるチェリストの世吹すずめ、高橋さん演じるヴィオラ奏者・家森諭高、松田さん演じる第2ヴァイオリン奏者の別府司と出会い、4人はカルテットを組んで軽井沢のライブレストラン「ノクターン」で演奏しながら共同生活をすることになる。ドラマでは共同生活のなかでカルテットのメンバーそれぞれが抱えた“過去”が明かされてきた。そして1年前に失踪していた真紀の夫・幹生(宮藤官九郎)が登場し、物語は急展開を迎えた。金に困って強盗を働いていた幹生と東京で夫婦生活をやり直そうとした真紀だったが、幹生は警察に出頭すると言い、真紀は幹生と離婚。カルテットに戻る。そもそも本作の始まりとなったカルテットの出会いも、幹生の母・鏡子が息子の失踪を“真紀が殺したからでは?”と疑ってのもの。夫が生きていたこと、失踪の真実、そして離婚を経てこの問題も解決。離婚したことでフリーになった真紀と、真紀に片思い中の別府、そして別府に片思いするすずめ、すずめに片思いしている家森。カルテットの4人の関係性にどんな決着が着くかに焦点が移るかと思われた前回のラストで、ドラマ最大の“秘密”が明かされた。それは松さん演じる「“早乙女真紀”は別人、本物の“早乙女真紀”は別にいる」というもの。一体真紀は何者なのか?幹生の捜査の過程でわかった真紀の真実。それを知った鏡子が動揺する一方、軽井沢の真紀らの元には別荘の査定見積書を持った不動産鑑定士が現れる。別荘の売却話が出ていたにも関わらず隠していたことを3人に謝罪する司。司は自分がなんとかするので少し時間をくれと言う。別荘問題を抱えながらも古くからの友人のように、家族のように生活を続ける4人だったが、真紀の元にある人物が訪ねてくる…。登場人物が軒並み“秘密”を抱えていた本作。最後に明かされた真紀の“素性”にまつわる謎から目が離せない。「カルテット」第9話は3月14日(火)22時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年03月14日松たか子主演、満島ひかり、高橋一生、松田龍平が共演、ヒットメーカー・坂元裕二がオリジナル脚本を手がけるTBS系火曜ドラマ「カルテット」の第8話が3月7日(火)今夜オンエア。ついに物語は最終章に突入する。松さんが「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まきまき)を、満島さんがチェリストの世吹すずめを、高橋さんがヴィオラ奏者・家森諭高を、松田さんが第2ヴァイオリン奏者の別府司をそれぞれ演じる。また真紀の夫・幹生には宮藤官九郎。4人が演奏する軽井沢のライブレストラン「ノクターン」の従業員で元地下アイドルの来杉有朱に吉岡里帆、息子の行方を探す真紀の義母・鏡子にはもたいまさこといったキャスト。ついに再会した真紀と夫の幹生だったが、幹生は真紀のヴァイオリンを盗もうとしていた有朱ともみあいの末、有朱はベランダから落下。幹生は有朱を殺してしまったと思い込んでいた。真紀は幹生と一緒に逃げようとするが、幹生は「一緒にダムに沈んでくる」と車を走らせる。しかし有朱は生きていて車を奪って逃げ出し、幹生を追ってきた真紀とすれ違うと車を交換。真紀は1人さまよう幹生を見つけて車に乗せると東京へ戻る。また夫婦として暮らそうとする真紀に幹生は離婚と自首することを告げ、2人は離婚届を提出、真紀は再びカルテットに戻る…というのが前回のおはなし。今回の第8話はカルテットの4人が“わかさぎ釣り”に行くという展開。初めは好調だった4人だが次第に釣れなくなって嫌な雰囲気に。そこで真紀が昨夜見た夢の話をすると、またも諭高が持論を展開。真紀が離婚したことで4人での生活はより和気藹々としたものになるが、ある日、すずめの司への想いを知る諭高が「真紀さんが離婚してピンチじゃない?」とふっかける。しかしすずめは「真紀と司をくっつけるために協力して欲しい」と諭高に頼み、真紀と司をデートさせようと試行錯誤する…というのが今夜のストーリー。いよいよ物語も終盤に突入。夫と別れ独身に戻った真紀と、それをうけての“カルテット”の四角関係の行方、そして本作“最後の嘘”が明らかになるという今夜の第8話をお見逃しなく。「カルテット」第8話は3月7日(火)22時~TBS系にてオンエア。(笠緒)
2017年03月07日それぞれ“過去”を抱えた4人が冬の軽井沢で“カルテット”を組む…松たか子主演、満島ひかり、高橋一生、松田龍平らの共演で夢が叶わなかった大人たちのひと冬を描く「カルテット」第7話が2月28日(火)今夜放送される。本作は「東京ラブストーリー」「Mother」「Woman」などのヒット作を手がけた脚本家の坂元裕二が、冬の軽井沢を舞台に巻き起こる大人たちの人間ドラマを描く完全オリジナル作品。松さん演じる「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まきまき)がある日カラオケボックスで出会った、満島さん演じるチェリストの世吹すずめ、高橋さん演じるヴィオラ奏者・家森諭高、松田さん演じる第2ヴァイオリン奏者の別府司。4人はカルテットを組むことになり軽井沢のライブレストラン「ノクターン」で演奏しながら共同生活をすることに。実は偶然に見えたこの出会いは仕組まれたものだった。真紀の夫が1年前に失踪したのだが、真紀の母・鏡子は真紀が夫を殺したのではないかと疑い、すずめに“スパイ”を頼んでいた。さらに別府がかつて発表会で真紀を見て一目惚れしていたことや、すずめが父親に“超能力少女”をさせられバッシングを受けていたこと、家森が別れた妻のことで追われる身になっていたことなどが明かされた。第5話ではついに真紀の夫・幹生(宮藤官九郎)が登場。続く6話では幹生が偶然出会ったすずめによって別荘に連れてこられ、一方教会では真紀と鏡子が対峙。そして2人がお互いの視点から出会い、結婚、すれ違いから別離までの物語が語られ、終盤では所持金が無くなってコンビニからお金を盗んだ幹夫を警察に通報しようとしたすずめを、幹夫が縛り上げ部屋に閉じ込めてしまい、そこに真紀のヴァイオリンを盗もうとやってきた来杉有朱(吉岡里帆)が鉢合わせ。幹夫は真紀のヴァイオリンを取り戻そうとして2階のベランダから有朱を突き落としてしまうという展開に。第6話放送後、ネット上では作品の“時間軸がずれているのではないか”という説が急浮上、大きな盛り上がりを見せている。「第6話で別府さんが閉じ込められたのは2017年2月6日、第5話でカルテット四人のピアノコンサート出演が2017年2月11日」と日付の矛盾を指摘するツイートや、「映画見てるシーンでも時間軸入れ替わってるって言ってましたね」など劇中で“時間軸”がずれていることをにおわせる発言があったとするコメントが投稿。一方で「時間軸ズレてる説、ただ単に制作側のミスだと思うんだけどな」「スマホ画面は普通のミス」といった考えも。「これだけ嘘や秘密がバレた後でまた1話から見直すと色々と気づかされることが」と6話放送後にもう1度おさらいして、張り巡らされた伏線に驚いたという声も上がっていた。様々な憶測を呼んでいる「カルテット」だが、第7話の予告映像では「終わりの始まり」というワードや横たわり動かない有朱と「俺、この人と沈んでくる」という幹生の言葉。そして「逃げよう」という真紀のセリフ、すずめの「カルテットどうすんの!?」など不穏なセリフが散りばめられていた。これまでの会話劇の雰囲気から一転、激動のラストに向けて走り出した物語。真紀と幹生の夫婦が選んだ結末とは…「カルテット」第7話は2月28日(火)22時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年02月28日主演は松たか子、共演に満島ひかり、高橋一生、松田龍平らを迎え、坂元裕二のオリジナル脚本で描くTBS系火曜ドラマ「カルテット」も2月21日(火)今夜の放送で第6話。いよいよ第2章に突入した本作だが今回の見どころは…!?「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まきまき)を松さんが、チェリストの世吹すずめを満島さんが、ヴィオラ奏者・家森諭高を高橋さんが、第2ヴァイオリン奏者の別府司を松田さんが演じ、カルテットを組んだ4人が軽井沢の別荘で共同生活を送ることになるところから物語は始まった。しかし“偶然”だと思われた4人の出会いには大きな秘密があり、これまでにすずめや諭高の過去が明かされてきた。前回の第5話では、真紀が夫の失踪を告白。すずめはそのことを鏡子に報告しようとするが鏡子は話を聞かず、すずめを“クビ”に。代わって「ノクターン」の従業員で元地下アイドルの来杉有朱(吉岡里帆)がスパイとなり、真紀にしつこく詰め寄るもボイスレコーダーを発見されてしまい、鏡子が真紀のことを探っていたことが発覚してしまう。そしてラスト、一人軽井沢の駅前を歩くすずめは1人の男性とぶつかる。その男性こそ真紀の夫・幹生(宮藤官九郎)だった…というストーリーが展開。人気ピアニストのライブに出演することになった4人の“地球外生命体の戦闘型カルテット”としてのコスプレ姿に「まさかの松さんコスプレに吹いた」「コスプレのすずめちゃんが可愛すぎた」などの声が続々SNSに投稿されたほか、「吉岡里帆ちゃん圧巻だった」「嫌いになりそう嫌なキャラすぎて」といった吉岡さん演じる有朱の“悪女”ぶりにも注目が集まった。そして今夜の第6話では真紀と幹生の夫婦がなぜ壊れてしまったのか、その過去が明らかになる。すずめと知り合った幹生は自らを諭高の先輩だと偽る。真紀は軽井沢で鏡子と再会。鏡子に「幹生を殺したのか」と問い詰められた真紀はゆっくりと夫婦の過去を告白する…。真紀の過去に何があったのか。その真実が明らかになる「カルテット」第6話は2月21日(火)22時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年02月21日松たか子主演、満島ひかり、高橋一生、松田龍平ら豪華俳優陣が共演、ヒットメーカー・坂元裕二脚本でおくるTBS系火曜ドラマ「カルテット」も2月14日(火)今夜の放送で第5話。今夜はついに松さん演じる真紀の失踪した夫の正体が明らかになる。本作は伝説的大ヒットドラマ「東京ラブストーリー」や「Mother」「最高の離婚」「Woman」などを手がけてきた坂元さんが、様々な過去や秘密を持った4人による“カルテット”の軽井沢でのひと冬を描く完全オリジナル作品。松さんが「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まきまき)を、満島さんがチェリストの世吹すずめを、高橋さんがヴィオラ奏者・家森諭高を、松田さんが第2ヴァイオリン奏者の別府司をそれぞれ演じるほか、4人が演奏する軽井沢のライブレストラン「ノクターン」のオーナーシェフ・谷村大二郎には「サンドウィッチマン」富澤たけし、その妻・多可美に八木亜希子、元地下アイドルの従業員・来杉有朱に吉岡里帆、真紀の義母・鏡子にはもたいまさこといったキャスト。前回の4話では高橋さん演じる諭高の過去が明かされ、息子がいることが判明。視聴者をざわつかせた。放送後のSNSには「高橋一生が、おかゆ食べて、グーしたときのあの指と顔にキュンした」「バイオリン弾く高橋一生めちゃかっこよ」「高橋一生みたいなお父さん欲しい」などの投稿が多数寄せられた。今夜の第5話では真紀が母親の鏡子と東京のマンションで再会することに。そしてカルテットのもとには音楽プロデューサーの朝木(浅野さん)が現れ、クラシック音楽のフェスティバルに参加しないかと声をかける。真紀はそんな舞台には立てないと拒否するも、すずめと諭高に諭され承諾。司はこのチャンスをものにするため、しばらくはひとりひとりの夢は捨ててカルテットドーナツホールとしての夢を見ようと提案する…というストーリーが展開する。また椎名林檎書きおろし、松さん、満島さん、高橋さん、松田さんの4人によるドラマ限定ユニット「Doughnuts Hole」が歌うテーマソングの「おとなの掟」も話題になっており、こちらは7日よりフルバージョンが配信開始されているので要チェック。明かされる真紀の夫の正体、そしてカルテットは舞い込んだチャンスを掴めるのか?「カルテット」第5話は2月14日(火)22時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年02月14日松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平が演じる“夢が叶わなかった”4人のカルテットが軽井沢で繰り広げるひと冬の物語…TBS系火曜ドラマ「カルテット」の第2話が、1月24日(火)今夜放送となる。注目の2話の見どころをご紹介!「Mother」「最高の離婚」などを手掛けた坂元裕二の完全オリジナルとなる本作。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。松さんがヴァイオリン奏者・巻真紀に、満島さんがチェリスト・世吹すずめに、高橋さんがヴィオラ奏者・家森諭高に、松田さんが第2ヴァイオリン奏者・別府司にそれぞれ扮し、冬の軽井沢を舞台に大人たちのラブストーリーが展開する。4人の織りなす“カルテット”の第2楽章となる今夜。すずめが真紀を監視するためにカルテットに加わったことが判明。が、依頼主の鏡子に経過を報告に行ったすずめは、そもそもカラオケボックスに2人がいたことにも何か理由があったのではないかと疑問を持ちはじめる。司はいつものように同僚の結衣(菊池亜希子)とカラオケに行くが、そこで結衣から「私、多分結婚する」と聞かされ、突然の報告に戸惑いを感じる。さらに結衣は結婚式の際には司らカルテットに演奏をしてほしいと依頼。煮え切らないまま家に帰った司は、3人に結衣から依頼された話をする。仕事の依頼に対し後ろむきな態度をとる司に疑問を持った諭高は、「これは行間案件だ」と言って司を追及し始め…というストーリーが展開。そんな第2話の見どころの1つが、カルテットの4人がカーリングに挑戦する場面だ。1998年の長野オリンピックで初めてオリンピック正式種目となったカーリング。その開催地となったのが本作の舞台でもある軽井沢町だった。撮影現場での4人はそれぞれ思い思いにストーンに触れたり、リンクの上を滑ったりしながら過ごすなどカーリング場の雰囲気に興奮気味だったそう。この日がカーリング初挑戦の松さんはインストラクターの指導を受け、練習・本番を合わせ計30回を超える投球。どんなシチュエーションにも手を抜かないプロ魂を見せていた。「集中しすぎるあまり翌日の筋肉痛が心配」と語った松さん演じる真紀が、珍しく大きな声を出すところにも注目だ。松田さん演じる司の“秘密”も明らかになる注目の「カルテット」第2話は1月24日(火)22時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年01月24日笑福亭鶴瓶と森川葵が司会を務め、ゲストの友人や関係者への徹底取材からその素顔に迫るトークバラエティ「A-Studio」。1月20日(金)放送回には、松たか子&満島ひかり&松田龍平ら共演ドラマ「カルテット」に出演中の俳優・高橋一生がゲスト出演する。高橋さんは、子役時代から数々の作品に出演。『リリイ・シュシュのすべて』や『世界の中心で、愛をさけぶ』『キル・ビル Vol.1』など大ヒット作から、『耳をすませば』天沢聖司役で声優も務め、大河ドラマ「軍師官兵衛」や「信長協奏曲」を経て、2015年放送のドラマ「民王」が高評価を受け数々の賞を受賞。昨年は月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」から「僕のヤバイ妻」「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」「プリンセスメゾン」と毎クールにわたるドラマ出演を果たし、夏に公開され大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』も好評。2017年も大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演と、いま最も注目されている俳優の1人である。司会の鶴瓶さん自らゲストの家族や親友など関係者に会い、その“人となり”を解き明かすスタイルが人気の本番組。今回も長男である高橋さんが愛する4人の弟たちのエピソードなど、ほかでは引き出せない高橋さんの素顔が見られること間違いなし。ゲストの高橋さんは、1月17日から放送が開始されたTBS系火曜ドラマ「カルテット」に出演中。「東京ラブストーリー」をはじめ「Mother」「最高の離婚」「Woman」など伝説的ヒット作の数々を手がけた脚本家である坂元裕二による完全オリジナル作品で、主演に松さん、共演に高橋さんのほか満島さん、松田さんらを迎え“夢が叶わなかった”4人のひと冬の共同生活を描く作品で、高橋さんはヴィオラ奏者・家森諭高を演じている。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――という物語が展開。4人のほか吉岡里帆、八木亜希子、富澤たけし(サンドウィッチマン)らも出演。主題歌は椎名林檎の書き下ろし楽曲「おとなの掟」で、松さん、満島さん、高橋さん、松田さんの4人によるドラマ限定ユニット「Doughnuts Hole」が歌唱しているのも大きな話題となっている。「カルテット」は毎週火曜22時~TBSにて放送。高橋さんがゲストの「A-Studio」は1月20日(金)23時~の放送。(笠緒)
2017年01月20日ゲストの「人生で最高においしかったものの“お話”」を味わう「人生最高レストラン」の1月14日(土)今夜放送回に、この1月スタートの新火曜ドラマ「カルテット」に出演する女優の松たか子がゲストで登場する。同番組は“料理を一切出さない”かわりに、いま観たい、話を聴きたい“時の人”であるゲストが語る“人生最高の一品”を、視聴者がまるで味わうように追体験できる新感覚のグルメ・トークバラエティ。毎回ゲストの「人生で最高においしかったもののお話」を通して、MCの徳井義実とTBSアナウンサー・笹川友里がゲストの人生の思い出や苦労話などのエピソード、価値観や人生の愉しみ方などを引き出していく。第2回目の放送となる今夜登場する松さんは、1993年、歌舞伎座で初舞台を踏むと翌年大河ドラマ「花の乱」に出演。その後1996年には「ロングバケーション」で木村拓哉と共演、ドラマの大ヒットとともに一躍大きな注目を浴び、同年には「第47回NHK紅白歌合戦」の紅組司会に抜擢。その後も「ラブジェネレーション」や「HERO」シリーズで木村さんと共演、いずれも高視聴率を記録。さらに1996年にはアーティストデビューを飾り今度は歌手として紅白出場。2000年代に入ると『THE 有頂天ホテル』や『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』など映画はもちろん「嵐が丘」「ミス・サイゴン」など舞台にも続々主演。ますます活躍の場を広げ、その後も2010年公開の『告白』や『夢売るふたり』『小さいおうち』などコンスタントに主演作が公開されている。番組ではそんな松さんの“最高の食談" と“奥深い人生の語らい”を存分にお届けする。今夜ゲストで登場した松さんが主演するドラマ「カルテット」は「Mother」「最高の離婚」「Woman」など、数々のヒット作を手がけた坂元裕二の完全オリジナル作品。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀を松さんが演じ、チェリスト・世吹すずめ役に満島ひかり、ヴィオラ奏者・家森諭高役に高橋一生、第2ヴァイオリン奏者・別府司役に松田龍平ら豪華俳優陣が集結。元地下アイドルのライブレストラン従業員・来杉有朱役で吉岡里帆や、話題のハリウッド映画『沈黙-サイレンス-』にも出演しているイッセー尾形も出演する。「カルテット」は1月17日より毎週火曜日22時~TBS系にて放送。※初回15分拡大。「人生最高レストラン」は1月14日(土)23時30分~TBS系で放送。(笠緒)
2017年01月14日いよいよ放送間近となった松たか子主演新火曜ドラマ「カルテット」。この度、本作の主題歌が椎名林檎の書き下ろし楽曲「おとなの掟」に決定した。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。本ドラマは、「Mother」「最高の離婚」などを手掛けた坂元裕二の完全オリジナル作品。冬の軽井沢を舞台に巻き起こる、大人たちのラブストーリーを描いていく。そして、そんな人間ドラマの名手・坂元氏の元に豪華俳優陣が集結。ヴァイオリン奏者・巻真紀演じる松さんを始め、チェリスト・世吹すずめ役の満島ひかり、ヴィオラ奏者・家森諭高役の高橋一生、第2ヴァイオリン奏者・別府司役の松田龍平らの豪華共演も話題だ。今回主題歌に決定した「おとなの掟」は、椎名さんが作詞・作曲を手掛けた、「カルテット」のためのオリジナル楽曲。そしてなんと、今回の主題歌はメインキャストの松さん、満島さん、高橋さん、松田さんがこのドラマ限定で結成したユニット「Doughnuts Hole」が歌唱することも決定!劇中で弦楽四重奏を奏でる4人が、弦楽器のみならず歌声でもハーモニーを楽しませてくれるという。なお、本主題歌に合わせて特別に撮り下ろされた映像が、ドラマ本編の最後にエンディング映像として流れる予定。こちらもどんな仕上がりになっているのか楽しみだ。<椎名林檎コメント>このたびはとびきりの作品へ参加させていただき光栄です。ありがとうございます。キャストのみなさんがそれぞれ、担当される弦楽器を猛特訓中と伺い、作曲時に4人分の弦楽パートもご用意してしまいました。てっきりマジで弾いてくださるのかと早合点して。それと、Mummy-Dがご出演されることは、年明けにネットのニュースで知りました。本来なら冒頭32小節くらい彼の時間として書くべきでした。ごめんなさい。今回そうはなっておりませんが、次回はそういたします。でも、みなさんほんとうにかっこよく唄ってくださり、しあわせです。よろしければドラマとともにほんのりご賞味いただきたいと思います。何卒。「カルテット」は1月17日より毎週火曜日22時~放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2017年01月14日●苦戦の日曜ゴールデンは「改善と認知図る」テレビ局が一斉に衣替えを行った秋の番組改編。10月からタイムシフト(録画)視聴率、それとリアルタイム視聴を加味した総合視聴率の計測もスタートし、新たな指標で視聴形態が浮き彫りとなっていた中、民放キー局の編成戦略を担う「編成部長」に、今回の改編の総括と今後の展望を語ってもらった。今回登場するのはTBS。16年度上期のゴールデンタイム視聴率が、9年ぶりの民放2位となるなど上昇傾向にある中、課題だった月曜日の改編を1月に大きく実施するという異例の戦略に出た。その狙いとは――。――この秋からさらなる激戦区となった日曜のゴールデンタイムに、TBSさんも『クイズ☆スター名鑑』を投入されました。ここまでの手応えはいかがですか?ファミリーで見ていただける番組をそろえるために、その前の4月から『珍種目No.1は誰た!? ピラミッド・ダービー』、10月から『クイズ☆スター名鑑』を始めましたが、現在は苦戦していると言わざるをえない状況です。今、現場と話し合いながら、リニューアルなど内容面を含めた改善と認知を図っていくというところで、今度1月22日が『スター名鑑』のスペシャルなので、このときに結果を少しでも出してほしいと思っています。――前回(6月)のインタビューで『ピラミッド・ダービー』はTBSさんが調べている視聴満足度の数字が非常に高く、期待をかけられていましたよね。なかなか認知が進んでないという状況なんですが、先日も満足度の調査をしたときに、高い数字が出ていました。以前はずっと日テレさんを見ていたうちの娘も楽しんでいますし、期待ができるソフトだと思っているので、なんとか育てていきたいですね。―― 一方、『爆報!THEフライデー』『ぴったんこカン・カン』『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』という強力なラインアップをそろえる金曜日ですが、こちらは日テレさんが牙城を崩そうとしている中、状況はいかがですか?特に他局を意識せず、しっかりとしたものをこれまで通り出していくということをやっていますが、例えば古舘伊知郎さんをゲストに迎えた時に、『ぴったんこ』で安住紳一郎アナが古舘さんの「トーキングブルース」の名シーンを完コピしたり、『金スマ』はこれまでの生い立ちを非常に感動的に振り返ったりと、この2つの番組の"料理"の仕方はレベルが高く、話題性になることをしていますので、非常に安定しているなという印象です。『爆報』も、岡田有希子さんの特集をしたときは、事務所との長い交渉もあってスクープ的な話も出て、非常に存在感を示しているので、それぞれの番組がオリジナリティあふれる力で戦っていき、それが結果に出ればいいかなと思っています。――視聴率は2016年度の上期が、ゴールデン(19~22時)でテレビ朝日と並んで9年ぶりの民放2位となりました。10月以降はいかがですか?バラエティの一部など苦戦をしている番組があります。さきほど申し上げた日曜日もそうですが、月曜日もこれまで改編を行ってきた中で、なかなか結果が出ていないので、この1月に思い切って、枠構造を変える改編を実施します。19時からは、特番で過去2回放送して好評だった『結婚したら人生劇変! ○の妻たち』をレギュラーに昇格。20時台からは、これまで21時からだった『月曜名作劇場』を移し、20時台に放送していた『好きか嫌いか言う時間』を22時台に移動させます。――この狙いはなんでしょうか。『◯◯の妻たち』は、近年TBSが弱かった月曜日で特番を打って結果を出したソフトです。スタッフは『プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達』や『壮絶人生ドキュメント プロ野球選手の妻たち』のチームが作るので、なんとか頑張ってほしいと思います。そして、高年齢層の方たちの数字が22時以降で落ちるというデータがあるので、『月曜名作劇場』を22時に終わる枠組みに変えることにしました。最近では、12月5日に放送した恵俊彰さん主演の『はぐれ署長の殺人急行 九十九里浜迷宮ダイヤ』が10.4%で8カ月ぶりに2ケタに乗せ、翌週12日の『税務調査官・窓際太郎の事件簿31』が10.0%で、2週連続2ケタと存在感を示せました。――2時間サスペンスは各局縮小傾向にあります。確かにそうですが、2016年4月から枠名を『月曜名作劇場』に変えて、少しターゲットも広げていく新機軸路線にし、それでできた企画が『はぐれ署長』だったんです。今回2週連続2ケタという結果で大きな自信を得たので、われわれは時間帯を変えて、『○の妻たち』からの縦の流れを作ってみることで、もう少し頑張っていこうと思います。――22時台は、フジテレビも『SMAP×SMAP』が終了して新番組になりますね。22時台は、結構ティーンなどの若年層が見ている時間帯なので、これまでの分析で『好きか嫌いか言う時間』のターゲットに合っているのではないか考えて動かします。この月曜日は、われわれとしても緊急で手を打って大きな改編を行いますので、「TBSの月曜日が変わります」ということをアピールして、なんとか結果を出していきたいですね。●『逃げ恥』ブームで系列局とも一体感――視聴率は全日(6~24時)もアップしています。平日の帯番組も調子を上げてきているのでしょうか?特に『あさチャン!』が上がっています。今、2部の平均が5%台まで上がってきていますが、朝の番組は群雄割拠の時代です。その中で、12月16日、21日に6.4%という平時のベスト視聴率が出ました。少しずつ他局と戦えているかなと思っていますので、そうして混戦にもつれこませたいなという感じですね。また、秋から『ひるおび!』を前倒して10時25分スタートにしましたが、こちらも少しずつですけど認知が広がり、手応えが出てきているかなと思っています。――午後の情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』に関してはいかがですか?2015年の下期が2.2%で、16年の上期が3.1%と、約1ポイント上がりました。帯番組で1ポイント上がるのは大変なことなので、こちらも少しずつですが、引き続き数字を上げていきたいというところですね。――10月クールの秋ドラマは、最終回で20%を超えた『逃げるは恥だが役に立つ』を筆頭に好調でしたね。『逃げ恥』はとても期待感の高かったドラマですが、ここまでブームになるとは正直、思っていませんでした(笑)。情報番組も『逃げ恥』効果で盛り上がり、またJNN28社の「恋ダンス」も話題になるなど、一体感が生まれました。ヒットドラマが出ると、TBSはもちろん、系列も盛り上がるので、この1月クールも頑張りたいです。――1月クールの冬ドラマも、なかなか豪華なラインナップです。木村拓哉さんが主演する日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』が、非常に期待ですね。竹内結子さん、松山ケンイチさん、木村文乃さん、菜々緒さん、及川光博さん、浅野忠信さんと豪華キャストが集まっての企画ですし、多くの人に見てもらいたいと思います。火曜22時は『逃げ恥』で勢いのある枠で、坂元裕二さんが久しぶりにTBSで脚本を書く『カルテット』で、松たか子さん、満島ひかりさん、高橋一生さん、松田龍平さんが出演の新たな大人のラブストーリーです。金曜22時の『下剋上受験』も、阿部サダヲさんと深田恭子さんというお2人のキャラクターに合ったストーリーなので、金ドラらしい質の高い作品になっていると思います。――10月からタイムシフト(録画)視聴率、総合視聴率の数字が出るようになりました。傾向はいかがですか?『逃げ恥』などのドラマ、そしてアニメが高いですね。われわれの考え方としては、あくまでもリアルタイムでご覧になっていただきたいというスタンスで変わっていませんが、これから広告会社やスポンサーの考えも伺いながら考えていきたいテーマですね。――タイムシフト視聴率が出るようになって、制作現場の反応はいかがでしょうか?それは励みになっていますね。私もプロデューサーだった頃、「毎週ビデオで見てます!」と言われても、ビデオリサーチの調査対象云々は関係なしに、心の中で「視聴率につながらないんですよね…」と思ったりしたんですけど、今後は「毎週ビデオで見てます!」と言われると、素直に「ありがとうございます!」という気持ちになるかもしれないですからね(笑)(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区)
2017年01月10日