鼻歌作曲家の平野 洋二は、2022年12月1日(木)に自身初となるアルバム「鼻歌の季節」をリリースし、メディアへのタイアップの募集を開始いたしました。収録楽曲はすべて「鼻歌作曲」で制作されており、一度聴いたらすぐに歌いたくなるようなキャッチーなものばかり。次世代の音楽制作方法で作られ、心に響く歌詞や高い歌唱力に彩られた楽曲の数々は必聴です。そのなかでもアルバム1曲目の「桜吹雪」は春を感じられるイントロから心へ突き刺さるサビのメロディにより、一度聴いたら再度聴きたくなる後世へ伝えたい楽曲です。曲名 桜吹雪 サムネイル【YouTube】曲名 桜吹雪 詳細URL: 2023(令和5)年は定番の春ソングへの仲間入りとなる大事な年となるでしょう。メディアから街中で流れ続けることで春といえばこの曲と言われるのはもう間近。■鼻歌作曲家 平野 洋二(ひらの ようじ)について公式サイト: 平野 洋二鹿児島県枕崎市出身の作曲家。作詞およびボーカルも務める。幼少期よりふとフレーズが浮かぶことがあり、都度レコーダーに録音。楽器を弾いて作曲する一般的な作曲方法を試したこともありましたが、思うようなフレーズが浮かばず、楽器を使わず作曲をする「鼻歌作曲理論(平野理論)」の提唱に至ります。そして、円錐角膜という視力にかかわる病を患ったこともあり、次第に鼻歌での作曲に一本化するように。鼻歌作曲理論を採用することで、楽器や音楽の経験がない方でも「いつでも・どこでも・誰でも」曲作りができます。また、YouTubeにて楽曲の配信を行っており、歌唱と作詞ともに定評を得ています。今後は鼻歌作曲理論を軸に鼻歌作曲の認知を広め、メジャーデビューを目指して活動していく予定です。後世に受け継がれるような名曲を作ることを目標にしている革新的アーティストとして、2023(令和5)年はターニングポイントになるでしょう。■1stアルバム「鼻歌の季節」1stアルバム「鼻歌の季節」・予約販売サイト【Amazon】 春夏秋冬、季節の移ろいを感じられる楽曲4つから始まる本アルバム。鼻歌から生まれた旋律は、一度聞いたら忘れず、後世に受け継いで歌ってもらえるようなキャッチーなものばかり。中には他のアーティストとは異なる視点から名付けられたタイトルもあり、曲と合わせて楽しんでいただけるような仕組みになっています。【収録曲】1. 桜吹雪2. Rainbow Road3. 紅葉4. クリスマスイブ5. ロケット6. 絵具7. Feel Alive8. 刀~Don't run away~9. Hymn to the young10. 一筋の光がシャンデリア【価格】2,200円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月10日社会性や実験性の高い斬新な新作公演を重ねている燐光群。彼らが2016年から3年間実施した「アジア共同プロジェクト」では、タイとフィリピンで取材やワークショップを行い、両国の俳優・演出家を招いて清水弥生作の2本、『Summer House After Wedding』(2016年)と『リタイアメン』(2018年)を東京で初演。バンコク、チェンマイ、マニラでのツアーでも好評を博したが、今回は同企画に参加していたタイの気鋭、ニコン・セタンの戯曲『Rai Phamnak』を、日本版『安らかな眠りを、あたなに YASUKUNI』として、セタンと坂手洋二の共同演出で上演する。物語に登場するのは、亡霊となった昔の彼女に取り憑かれているワンチャイ。そして、幼なじみのシンスケの霊魂を探している日本兵の亡霊タダシ。彼は、泰緬鉄道が建設されていたカンチャナブリで消息を絶っていた。現在のバンコクで、不思議な出会いを果たした仲間たち。迷いながらたどりつく、それぞれの真実とは……。本作は、アジアの演劇人が初めて日本の靖国神社について描く作品であり、歴史性にポップさとユーモアを交えながら、伝統と現代、国際性を融合した国際合作。セタンは今回の上演に向けて「靖国神社。その名前は安らぎの地を意味し、第二次世界大戦よりも遥か昔から、国のために犠牲となった老若男女すべての人々の御霊を祀るという大切な意味をもっている。それなのに何故、日本の首相がこの神社を参拝するたびに、中国、韓国からの抗議の火種になってしまうのだろうか」と疑問を呈する。また、作品については「バンコク・サムヤンに私たちの劇団が持っていた小さな劇場を閉館する前の最後の作品だった。あれから13年を経て、ついに、この作品を日本で上演することになった。私にとっては、タイで行方不明になった日本人の帰国の手助けをするような感じだ。日本の人たちがどう受け入れてくれるか、想像するとわくわくする」と語る。燐光群とタイ気鋭のアーティストが、戦争の時代と現在、霊界と今を生きる人間の交錯を描き出す舞台は、3月20日(金・祝)から29日(日)まで東京・劇場MOMOにて上演。文:伊藤由紀子
2020年03月18日主宰・坂手洋二の作・演出作品を中心に、鋭い視点で社会を見つめた実験性の高い作品を上演している燐光群。彼らの新作『憲法くん』が、11月29日(金)より東京の座・高円寺1にて開幕する。原作は、政治風刺ネタで全国を飛び回るコメディアン・松元ヒロの一人芝居。「こんにちは、憲法くんです」。そんなセリフから始まるこの芝居は、日本国憲法を擬人化したもので、20年以上にわたって松元が演じ続けているオリジナル作品だ。憲法の大切さをユーモアも交えた語りで綴る内容は、かつて井上ひさしや永六輔、立川談志も絶賛し、昨年は井上淳一監督により映画化(『誰がために憲法はある』に収録)もされ話題に。今回は、松元と数年前から交流する坂手が演劇化権を認められ、燐光群での舞台劇化プロジェクトが開始。リメイクしての上演となる。主人公は、憲法が施行された日に生まれた“憲法(かずのり)”くん。ある時、長い間行方知れずだった彼が帰ってきて、日本国憲法とはちょっと違う「憲法くんの憲法」があると言い始める。「ぼくにも基本的人権がある」と。奇しくも時の政府は、憲法改定に向けて動き出そうとしていた……。坂手は、憲法くんの物語を縦軸に、日本国憲法がその存在を問われた事件にまつわるエピソードと、フィクション性のある場面をオムニバス的に挿入するという。憲法をめぐり、さまざまな人物たちが舞台上で絡み合う物語。改憲が取りざたされる今、日本人にとって憲法とは何か。「わたしをどうするかは、みなさんが決めることです」。そんなメッセージを受け止め、考えるきっかけにしたい。11月29日(金)から12月8日(日)まで座・高円寺1、12月13日(金)から15日(日)まで兵庫・AI・HALL、12月17日(火)に岡山市立市民文化ホール、12月19日(木)・20日(金)に愛知県芸術劇場 大ホールにて上演。文:伊藤由紀子
2019年11月28日台本・坂手洋二、演出・流山児祥により2009年に上演された、ブロードウェイミュージカル『ユーリンタウン』。座・高円寺1のこけら落としとして上演され、紀伊國屋演劇賞団体賞に輝くなど、その年の演劇界で一際大きな注目を集めることとなった。そんな『ユーリンタウン』の再演が早くも決定。キャストも新たに、10月14日、同じく座・高円寺1にて初日の幕を開けた。『ユーリンタウン』チケット情報世界的な水不足のため、節水を余儀なくされた近未来のある街。用を足すためには公衆トイレを使用せねばならず、しかも有料であるため、貧民街で暮らす人々にとってはたまったものではない。“立ちション”をしたならば、警官のロックストック(別所哲也)らによって即逮捕。恐怖の「ユーリンタウン」へと連行されてしまう。そんな中、すべてのトイレを管理しているUGC社の社長クラッドウェル(塩野谷正幸)が、トイレ使用料の値上げを断行。それに反発したトイレ管理人助手のボビー(今村洋一)は、貧民街の人々とともに革命ののろしを上げる。きらびやかで美しい、誰もが幸せに満ちた世界。そんなミュージカルを『ユーリンタウン』に期待して行くと、観客は大きく裏切られることになる。まずタイトルは直訳で「小便の街」。開始早々にハッピーエンドではないことが告げられ、ミュージカルなのに歌えなかったと登場人物が愚痴り出す。何ともミュージカルらしからぬミュージカルなのだが、その猥雑で、底知れぬ熱量を秘めた群衆たちがハーモニーを奏でた瞬間、全身に鳥肌が立ち、観客は一気にこの世界に引き込まれてしまうのである。ロックストック役の別所は、これまでにない魅力的な“悪”を好演。狂言回しとして観客へのアピールもたっぷりと、劇場を大いに盛り上げた。警官バレル役の清水宏は、飄々とした演技で作品にリズム感を与える。前作から引き続きの参加となる塩野谷は、さすがの存在感。コミカルさに狂気を同居させ、資本側のいやらしさと苦悩を体現した。また舞台下手に配された生バンドの効果は絶大。三谷幸喜作品の常連でもある萩野清子が音楽監督を務め、4ピースとは思えないほどのエネルギッシュな演奏で魅せた。前出の通り、本作にハッピーエンドは用意されていない。群衆たちは高い理想を掲げ、革命を成功させるが、現実はそううまくいかないのだ。しかしその失敗から学ぶか、学ばないか。どちらを選択すべきなのか、観る者に痛烈に訴えるラストが印象的だった。公演は同劇場にて10月30日(日)まで上演。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2011年10月17日