井浦新主演『嵐電』(鈴木卓爾監督)の評判がいい。嵐電とは京都の西を走る路面電車。北野白梅町駅から出る北野線と四条大宮駅から出る嵐山本線が、帷子ノ辻駅で一本になり嵐山まで行く。風光明媚な嵐山、映画撮影所や映画村、京都最古の寺・広隆寺、世界文化遺産の仁和寺など観光名所がたくさんある電車の沿線を旅する者とそこで生活する者の一瞬とも永遠とも言える不思議な邂逅を描く、鑑賞後の余韻が深過ぎる映画。井浦が演じる平岡衛星は嵐電にまつわる不思議話の取材に訪れたノンフィクション作家。彼が取材の途中、出会った8ミリで嵐電を撮る少年・有村子午線(石田健太)と、修学旅行中に子午前に一目惚れして追いかける津軽から来た女子高生・北門南天(窪瀬環)、撮影所のそばのお弁当屋さんで働く地元の女性・小倉嘉子(大西礼芳)と京都に撮影に来た若手俳優・吉田譜雨(金井浩人)。彼らを乗せて嵐電は走る。通常の線路だけでなく不思議な時空までも……。京都で俳優として仕事をしたことははじめて、と映画に関するインタビューで語っている井浦。だが、井浦新は京都に縁がある(はず)。2015年には下鴨神社を撮影した写真展を下鴨神社で行っていたし、大河ドラマ『平清盛』(12年)では戦に敗れ京都を追われる悲劇の人・崇徳院を演じている。崇徳院に関しては京都とは相性が良いとは言えないのかもしれないが、北野線の仁和寺は崇徳院に関わりのある寺である。『嵐電』で彼が御室仁和寺駅に行かないことが惜しくもあり、意味深でもあり。○人間の肉体と精神のありようを演じるまた、『嵐電』と同じく京都造形芸術大学が制作に関わっている映画『彌勒 MIROKU』(林海象監督 13年)にも出番はかなり少ないが鬼の役で出ている。怨霊になる人とか鬼とかこれまで京都に関する映画ではいささか情念あふれる役をやってきた井浦新が、『嵐電』ではアウトドアファッションに身を包んだ自然体な四十代のおじさん役だ。映画の中で高校生に「おじさん」と呼ばれているが、少年性を失わない素敵なおじさんだからご安心を。なお、手帳とペン以外の服や靴や持ち物は私物だそうだ。底冷えのする冬の京都にやって来た衛星がアパートを借りて取材していると、妻・斗麻子(劇団・地点の安部聡子)と京都に来た思い出が蘇る。斗麻子は旅先で寝込んでしまい衛星は看病していた。無理に立ち上がろうとする妻に介添する井浦新の口調や仕草にほっこりするも、その妻との関係に謎が……。衛星が京都に来たわけは……。この謎をどう解釈していいものか思案に暮れる。この映画は、理屈で考えられない部分が多く、その分、自由に妄想を膨らませることができる。井浦新の居住まいが、見た人にどうにでも解釈できるような透明感を保っている。とはいえ決してふわふわした感じはなく、ちゃんと地に足つけて現実を生きている人間に見える。にもかかわらず、ある瞬間、透明になるような、あの世の人なのかこの世の人なのかわからなくなる。何を食べたらそんな半透明な人になれるのか。映画の謎以上に気になってならない。でもそれこそが人間なのかもしれない。それまで生きていた人がある瞬間、消えてなくなる。命とはそういうもの。そして思い出には実体はないが、像としていつまでも残る。そんな人間の肉体と精神のありようを井浦新が演じている。○優秀な「ご奉仕系俳優」井浦新はかつてARATA という名で活動していた。02年ARATA 時代、松本大洋の漫画の映画化『ピンポン』のスマイル役のメガネ男子っぷりが受けてブレイクしたが、そのまま、いわゆるイケメン街道を走らず、若松孝二作品などの商業映画とは趣を異にする作品に出た。それこそNHKの大河に出ても壮絶なメイクで怨霊を演じたことも挑戦的だった。とはいえ、その同じ年、月9『リッチマン、プアウーマン』(12年)でIT起業家を演じるなどもしていた。崇徳院とベンチャー起業家を同じ年にやっていたかと思うと、やはりあの世とこの世を行き来しているなあと思う。ARATAから井浦新になったのもその年、若松監督の『11・25自決の日三島由紀夫と若者たち』で三島由紀夫を演じたことがきっかけだった。あの世とこの世の半透明感が顕在化したのは、IT 実業家、三島由紀夫、崇徳院を同じ年にやった12年が大きかったのではないだろうか(『三島由紀夫〜』の撮影は11年)。2012年の“いま”を生きる人物と、すでに亡くなった、でも生きてたときに強烈な意思をもった人物の思想をこの身に宿したときに。その後、映画『悼む人』(15年)では新興宗教の教祖という、まさにあの世なのかこの世なのかわからない人物を演じて、「僕を愛しているなら殺して」と石田ゆり子(演じる信者)に迫っていた。このように俗世間にまみれた役とどこか超越した役を交互に演じたり、自身のファッションブランドを立ち上げたり、『日曜美術館』で司会をやったり、とらえどころのない存在感を醸してきた井浦新だったが、もともとスマイルのとき発揮された女子の心をわしづかむポテンシャルを存分に発揮したのが、連ドラ『アンナチュラル』(18年)。変わり者の解剖医・中堂系でセカンドブレイク。でもやっぱりいわゆるイケメン枠には収まらず、解剖台の上で眠る姿、舞う雪の中佇む姿に、やはりあの世の者かこの世の者かわからない、どちらにもいけない宇宙にさまよっているようなそんな孤独が胸に強く刺さってきた。現在、『平清盛』と同じチーフプロデューサー磯智明が手がける朝ドラ『なつぞら』に名アニメーター・仲努役で出演中。こちらはこちらで、四六時中絵を描いている職人のリアリティーをみごとに演じている。ぶ厚いメガネをかけた瞳の表情、机に向かって根を詰めて描くときの丸めた背中、どうしてこんなに実際にいる人みたいになれるのだろう。憑依型俳優という言葉があるが、井浦新はほんとうに恐れも欲もすべて放棄して自分の肉体に役の魂を期間限定で貸すことのできる俳優のように思う。別の人格が井浦新の肉体と肉声を自由に支配するのでまるで違う佇まいや声になる。「コミックシーモア」という電書コミックのCMで、女性にかしずくどMの男を、なんのてらいもなく自然に演じている姿も注目に値するが、井浦新とは、このキャラのようにすべてを作品に委ねることのできる極めて優秀なご奉仕系俳優なのに違いない。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2019年06月04日4月からスタートしたNHKの連続ドラマ小説『なつぞら』。戦災孤児のなつというヒロインが、十勝で育ち、やがて日本初の女性アニメーターになるまでを描いている。そのなつが父の戦友に連れられて家族となる柴田家には、なつと同じ年の夕見子という長女がいた。新たに家族となる家に同じ年の同性がおり、諍いが怒る作品は多々あるが、本作ではどう描かれているだろうか。【なつと夕見子、2人の全く違う女性像が一つの家に同居する】『なつぞら』の夕見子は、同い年のなつが家にやってきてすぐの2話では、自分の洋服を貸してあげることに渋い顔をし、母親に向かって「それは大事にしているものだから絶対にやりたくない」「ずるい」と泣いて訴える。なつは家においてもらっているという負い目があるため、酪農を手伝い家族の中での優等生になっていく。しかし、このドラマでは二人の関係性は徐々に変わっていく。第4話では、夕見子が父・剛男から「父親が戦争で死んだのが、たまたまなつの父親であっただけで、自分が死んでもおかしくない。だから夕見子となつが入れ替わる可能性だってある」と説かれて、夕見子はなつを受け入れる決心をするのだ。二人の性格はまったく違う。なつは、境遇からどうしても健気に生きるしかないが、夕見子は自尊心が高く、冷静な目線を子供のころから持っている。大人同士の農協をめぐる諍いでも、思ったことははっきり言う。そんな竹を割ったような性格だからこそ、時にはなつにするどい指摘をしながら、姉妹のように暮らしている。【“家に縛られない姉妹役”という新しい女性像】やがて成長したなつは牛の世話をしてきたことから農業高校に、夕見子は進学を考えて普通科のある高校に通うように。高校卒業を間近に控えると、なつは絵の道を頭の中でちらつかせながらも、家の仕事を続けるか考えていたときに、祖父から血のつながらない兄との結婚によって、後継ぎになってほしいと言われるのだ。歴史ドラマであれば、誰が家を継ぐか、選ばれるかということで争いが起こるものだが、『なつぞら』の夕見子となつの間ではそれは起こっていない。なぜなら、夕見子が、家に縛られるのをもっとも嫌がっているキャラクターになっているからだ。もしかすると夕見子は、なつが家族の期待に沿う方向で生きているからこそ、自分は家に縛られず勉強に道を見つけることで、同じ土俵で比べられることを回避しているのかもしれない。もしかしたら、お互いが自浄作用でまったく別の生き方を求めているのだろうかとも思えてくる。だが、夕見子とてなつを家に縛りたいわけではない。ときおり、「あんたにだって人生選ぶ権利はあるんだからね」「やるなら自分のためにやんなよ、じいちゃんのためとかごまかしてないでさ。それなら私も応援してやる」となつを励ますことがあるのだが、そんな夕見子の言葉を受けて、なつの人生が今後どんな風にアニメーターという選択へと向かっていくのかが気になるところである。【『獣なれ』、『ガガガ』でも描かれる“立場の違う女性たちがお互いを理解し合う”道 】最近は『なつぞら』以外にも、まったく交わらなさそうな女性同士、いわばこれまでのドラマでは、いがみ合ってしまいそうな女性たちであっても、お互いの誤解が解ければ、いがみあう必要がないと描かれている作品が多いと感じる。例えば、去年放送された『獣になれない私たち』(日本テレビ系)では、当初はヒロイン(真面目なOL)と、その彼氏の元彼女(引きこもりニート)は、相いれない関係性のように見えていたが、実は彼氏の存在によって、同じように前に進めなくなっていた者同士だとわかり、シンパシーが生まれ急接近する。また、今年放送の『トクサツガガガ』(NHKドラマ10)では、ヒロインの職場にいるぶっきらぼうな同僚が、実は単にアイドルオタクであることを隠そうとしているがために、同じオタクでもスタンスが違うからと敬遠していただけとわかり、やはり友情をはぐくみ始めるという描写があった。これらの作品の女性たちは、今までであれば、恋愛や趣味・仕事へのスタンスの違いだけが強調されていて、歩み寄ることはないまま終わっていたのかもしれない。しかし、昨今は、それぞれのキャラクターが、価値観に違いがあることを自覚している。自分の価値観を口にしてわかり合えば、決して仲たがいする必要がないのだとわかる。現在、放送中の『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)などにしても、ワーキングマザーであれ、独身者であれ、正規社員であれ、派遣社員であれ、それぞれの事情や働き方に対する考えの違いで分断させられる必要はないというメッセージを感じる。これからのドラマには、こうした視線のものが少しずつ増えていくのではないだろうか。(文:西森路代)【PROFILE】西森路代(にしもり みちよ)ライター。1972年愛媛県生まれ。大学卒業後、テレビ局でのOL時代を経て上京。編集プロダクション勤務、ラジオディレクターを経てフリーライターに。俳優や監督へのインタビューやテレビ、映画についてのコラムを主に執筆。現在、朝日新聞、TVBros.などで連載を持つ。
2019年05月16日連日、視聴率20%台をキープして絶好調の連続テレビ小説『なつぞら』(NHK系)。96年の『ひまわり』でヒロインを演じた松嶋菜々子(45)は今回、広瀬すず(20)の“育ての母”柴田富士子役を演じている。今作は山口智子(54)、小林綾子(46)、比嘉愛未(32)ら、かつての朝ドラヒロインが集結していることでも話題だ。ドラマ関係者はこう語る。「特に松嶋さんは元ヒロインの方々によく声をかけています。お互いの近況報告をされているそうですよ。最近の松嶋さんはオフの日になると中国古典書道の教室に通っていて、目を輝かせて中国書道の魅力について語っているそうです」松嶋がハマっている中国書道とは普通の書道と何が違うのか。「もともとの漢字の字の変遷をよく理解して、さまざま書体で書く技術を重んじている書法のことです。新しく学ばれる大人の女性が増えています」(書道教室スタッフ)松嶋はなぜ、中国書道の虜になったのだろうか。「2015年に放送されて主演したスペシャルドラマ『レッドクロス~女たちの赤紙』(TBS系)のロケで1カ月程中国に滞在したことがそのきっかけだそうです。様々な中国文化に触れて、その歴史の深さに興味を持つようになったとか。ようやく2人の子育てがひと段落したことで、仕事や自分の趣味に費やす時間ができ、ずっと習いたかった中国書道の教室に通い始めたそうです。あわせてスポーツジム通いは出産後から欠かさず続けており、今も時間を見つけては週2回必ずトレーニングしているそうです」(NHK関係者)なつがアニメなら、「富士子」は書に夢中だった!
2019年05月12日「歴代ヒロインが出演する朝ドラ『なつぞら』。制作側は“独立騒動”でトラブルになった彼女にも水面下で出演の打診をしていました。当時、彼女の言い分や関係者コメントを掲載した『週刊文春』が前事務所との裁判で4月下旬に敗訴。この判決の影響でNHK上層部は彼女の出演にNGを出したと聞いています」(NHK関係者)13年、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインを演じた能年玲奈(25)。“じぇじぇじぇ”はその年の流行語大賞にも選ばれた。16年には芸名をのんに改名し、女優そしてアーティストとして活動している。彼女を知る映像関係者は言う。「『あまちゃん』人気は今もアジアで絶大。中国版ツイッター“Weibo”での彼女のフォロワー数は約3万4千人。昨年9月に香港メンソレータム社『肌ラボ』の中国全土のイメージモデルにも抜擢されました。この前は中国語の本を一生懸命読んでいましたね。『またお芝居もしたいです』と話していました」広告代理店関係者も言う。「彼女のピュアな顔立ちは中国でも受けがいいです。一般的に中国のCMギャラ相場は日本に比べ1.5倍~2倍と高額。人気が出たときのギャラの跳ね上がり方も日本の比ではありません」そんな彼女が最近、特に力を入れているのが音楽活動だ。「独立後は中学時代からの趣味だったギターを本格的に始め、17年に歌手デビュー。作詞、作曲も手掛け昨年5月にはアルバムもリリースしました。最近は知人である男性ミュージシャンの影響を受け、より音楽にハマり、音楽関係の人脈も彼の紹介で広げています。中国での歌手活動は、彼女にとって大きな転機になるかもしれません」(音楽関係者)令和の歌手活動で“じぇじぇじぇ”な成果は得られるのか!?
2019年05月10日女優の広瀬すずが4日、都内で『広瀬すず in なつぞら』PHOTO BOOK (発売中 2,000円税抜 発売元:東京ニュース通信社)発売記念イベントを開催。イベント前に囲み取材に応じた。同写真集は、記念すべき100作目となる、2019年度前期連続テレビ小説『なつぞら』でヒロインを務める広瀬にクランクインから密着し、"20歳の素顔"を撮り下ろしたもの。作品の舞台となる北海道では、緑が生い茂る夏と、白銀の世界が広がる冬にグラビア撮影を敢行し、大自然を背景にした躍動感あふれる姿を多数収録。また、都内ではナチュラルなポートレートや、普段とはガラリと印象を変えた雰囲気で挑む「空」のイラストとのコラボ撮影も。ヘアメイク・ファッションには、広瀬自身のこだわりが反映されている。そんな同写真集の注目ポイントを尋ねられた広瀬は「北海道は、(季節によって)同じ場所だけど違う景色だったりして、ドラマの中でも感じてもらえる1つの見どころだと思っていまして、それをこうして本にして出すことができたので、(ドラマとは)違う形で北海道を感じていただけたらなと思います」と紹介し、東京での撮影については「自分の部分と、奥原なつという役のまま北海道を感じている姿の両方があったらいいなと思って、3回撮影をさせてもらったんですけど、スタッフさんも変えていろんな色を入れられたらいいなという願望がありました。都内で撮影したものはパンチの効いたものになっていて、普段、雑誌でもやらないメイクだったりヘアや衣装を着たりしていて、個人的に楽しい撮影でした」と声を弾ませた。また、お気に入りには、北海道の雪原で寝転がっている際の横顔の写真を挙げ「半年くらい(ドラマ撮影を)やって、なつとしても自分としても北海道のエネルギーみたいなものを感じながら撮影できるくらい安定してきたころで、個人的に何か感じるものがあったのでこれにしました」と理由を明かし、十勝ロケでの思い出については「フォトブックの中にも入っているヤギたちがすごく可愛くて、歩くと後ろについてくるんです。ワンピースとか食べられたりして(笑)。ちぎられてはいないんですけど、そういう場所にいかないと会えない動物たちがいっぱい、撮影中、周りにいたので、動物好きとしては幸せな撮影だったなと思います」と頬を緩めた。さらに、『なつぞら』の今後の見どころを尋ねられると「登場人物のキャラクターがまあまあ濃くて(笑)、濃厚で面白いなと思うシーンがたくさんあって、今週からお兄ちゃん(岡田将生)と山口智子さんが演じられる(岸川)亜矢美さんとの新しい出会いがあって、自分の中でその存在が大きくなっていきます」といい、「アニメーションも始まります。アニメーションが世界中で盛り上がっている中で、ゼロからの作り方だったり、やっていてもすごいなと思うシーンが多いので、そこはぜひ注目してもらいたいなと思います」とアピールした。草刈正雄が演じる柴田泰樹のセリフも注目を集めているが、広瀬は「草刈さんは何を喋ってもまっすぐ届けてくださるので、これから『東京に行きたい』とか、なつの気持ちが芽生えてくるシーンがあるんですけど、じぃちゃんは自分の生きる師匠でもあり、憧れでもあるので、本当にそう思いながら大切なシーンを撮ると、感情が共有できている気がしたので、個人的にも大切にしていたシーンがいいシーンになったらいいなと。満足ではないんですけど、心が満たされる思いになりました」と吐露し、「草刈さんはストレートに自分にも響くような言葉をセリフとして届けてくださるのですごいなという印象です」と語った。
2019年05月04日広瀬すず(20)主演の連続テレビ小説『なつぞら』は最高視聴率23.6%を記録。なかでも“泣ける”と話題なのが、戦災孤児の奥原なつ(広瀬)を引き取った北海道・十勝の酪農一家の大黒柱・柴田泰樹役の草刈正雄(66)の名演技だ。そんな草刈の役者の“原風景”は北九州市・小倉の映画館にあった。「草刈さんは学生時代に、うちの姉妹館である富士館にお母さまと通っていらしたんです。うちが創業80周年を迎えるにあたって、この3月末に草刈さんが舞台挨拶に来てくださったんです。私の夢だったんですよ」声を弾ませてそう語るのは小倉昭和館の館主・樋口智巳さんだ。今春、この映画館で草刈の昨年の主演映画『体操しようよ』と、若かりし頃の代表作『汚れた英雄』(82年)の2本が上映されたのだ。草刈は52年、福岡県小倉市(当時)で米国人の父と母・スエ子さんとの間に生まれた。しかし、米兵だった父は草刈が生まれる前に朝鮮戦争で戦死。母子2人で4畳半の部屋に間借りして暮らしていたという。草刈は一昨年の本誌のインタビューでこう語っている。「母は日用品の卸売店で働きながら、女手ひとつで僕を育ててくれました。母は映画が好きな人でね。僕が小学校低学年だったころ、うちにはテレビがなかったものですから母と行く映画が唯一の娯楽でした。当時の銀幕スターは中村錦之助さん、大川橋蔵さん、市川雷蔵さん、勝新太郎さん。そんな偉大な方々の時代劇を見ていました。ですから、こんなバタ臭い自分が(数々の作品に)出られるようになったのも、おふくろのおかげかもしれませんね」実は草刈は昨年2月、北九州市の市制55周年アンバサダーに就任している。その任命イベントで、「最近は『ふるさとに帰りたい』とよく考えます」と郷土愛を熱弁。『朝日新聞』の取材でもこう語っている。「17歳で上京し、2年くらいしてお袋を呼び、(北九州には)縁がなくなりまして、もう帰ることはないのかなと思っていました。ただ、50代半ばを過ぎたころから、今、どうなっているのかな、と無性に恋しくなりました」この数年、Uターンを考える人口は着実に増えている。特にシニア世代のUターン相談件数は同世代の30%を占めると語るのは、認定NPO法人ふるさと回帰支援センター理事長の高橋公さんだ。「特に北九州市は有楽町に移住相談コーナー・北九州市東京事務所を開設したり、ここ4年ぐらい力を入れていると聞いています」実際、今年発売された移住ガイド本『田舎暮らしの本』(宝島社)で発表された「住みたい田舎ランキング」で、北九州市は人口10万人以上の都市が対象の全4部門のうち「総合」「シニア世代」の2部門で全国1位に。“安心して老後を暮らせる街”として定評のある北九州市。現在66歳の草刈が故郷へのUターンに引かれるのは当然のことなのだろう。「事実、Uターン、Iターンした有名人は少なくありません。おすぎさんと中澤裕子さんは福岡、柳葉敏郎さんは秋田、本上まなみさんは京都、パパイヤ鈴木さんは沖縄。皆さん、東京での仕事が入れば上京する生活スタイルです。これだけ出演作が相次いでいる人気者の草刈さんがすぐにUターンすることはないと断言できます。ただ、将来の人生の選択肢のひとつとして魅力的な場所なのは間違いないでしょう」(芸能関係者)“故郷に錦を!”草刈の郷土愛は年々、深まっている――。
2019年05月03日「朝ドラはお姉さん(広瀬アリス・24)が“先輩”なんです。一昨年『わろてんか』に出演した経験を踏まえ、クランクイン前にすずさんに『(ヒロインは)セリフ量もシーン数も膨大だけど、どんなに撮影が詰まっていても笑顔を絶やさないように』とアドバイス。その“教え”をすずさんはしっかりと守っていますね」(NHK関係者)広瀬すず(20)主演のNHK連続テレビ小説『なつぞら』。4月10日に放送された第9回の視聴率が23.1%と、最高記録を更新!広瀬は戦争で両親を亡くし、父(内村光良)の戦友(藤木直人)の養女として引き取られ、豊かな想像力でアニメーターを目指すヒロイン・奥原なつを演じる。「広瀬さんは役柄の『なつ』から、現場ではスタッフや共演者から“なっちゃん”と呼ばれています。共演者さんへの気遣いも常に忘れず、出演者のマイクの電源を入れたり切ったり、率先してやっていますよ」(制作スタッフ)朝ドラ第100作の記念作品として『なつぞら』には松嶋菜々子(45)、小林綾子(46)や山口智子(54)、岩崎ひろみ(42)ら、歴代の朝ドラヒロインたちも続々出演――。「昨夏から始まった北海道・十勝ロケの休憩時間には、牧場のアイスの差し入れを片手に、松嶋さんと小林さん、岩崎さんが当時の思い出を語り合い、“なっちゃん”が笑顔で聞き入っていました。また各地の収録現場のスタジオ内にはスタッフの名前と写真の一覧表が貼ってあるのですが、空き時間に“なっちゃん”は顔と名前をじっと眺めてきちんと覚えています」(前出・制作スタッフ)広瀬は今回の役作りで、あるこだわりがあったという。「“純朴で活発な農家の女のコ”っぽさが出るよう、いちばんスレンダーなときより最大3kg体重を増やして撮影に臨んだそうです。当初は意識して甘いものを食べるようにしたと聞いています。“おいしくてつい食べすぎちゃうからキケン”だそうです」(番組関係者)広瀬は撮影現場にもスイーツを差し入れしているという。「彼女がCM出演している製品を『なつぞら』仕様に変更して、『パイの実』ならぬ『なつの実』や、『コアラのマーチ』をもじった『なつのマーチ』など、オリジナルパッケージを作って、皆さんに配っていました。現在は都内で主に『東京編』の撮影を行っています。『北海道編』より顔がシュッと見えるようにメークなどでも工夫しています」(芸能プロ関係者)どんなにご当地グルメに囲まれても涙ぐましい努力で“体重3kg増”キープ。その“格闘”に勝てるのが朝ドラヒロインの証し!
2019年04月17日NHK連続テレビ小説の記念すべき第100作目「なつぞら」が好調スタートを切っている。ヒロイン・奥原なつの子ども時代を演じた粟野咲莉をはじめ、それぞれ好演を見せた子役たちから、4月15日(月)の第3週よりついに広瀬すずら大人キャストにバトンタッチ!近年、若手俳優の登竜門的な役割も担っている“朝ドラ”だが、今回はさすがに節目とあって、広瀬さんを取り巻く顔ぶれは岡田将生や吉沢亮、山田裕貴、清原翔、犬飼貴丈、中川大志など、とにかく豪華すぎ!その面々と役どころをまとめてみた。日本の女性アニメーターのパイオニアを描く「北海道・十勝編」「東京・新宿編」「アニメーション編」に分かれた本作は、2003年「てるてる家族」を手がけた脚本家・大森寿美男の2作目の朝ドラとなるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝で酪農を営む柴田家に引き取られた奥原なつ(粟野さん/広瀬さん)が高校卒業後に上京、日本のアニメ草創期を支えた女性アニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。オープニングは「スピッツ」初の朝ドラ主題歌「優しいあの子」に乗せた全編アニメーションという珍しい形で、新鋭アニメーター・刈谷仁美が題字とともに担当。そのアニメーション監修は、かつてスタジオジブリ時代に『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』などを手がけた、現アニメーション制作会社「ササユリ」代表の舘野仁美。そして、故・高畑勲や宮崎駿らと並ぶ日本を代表するアニメーターで、後に任天堂で「スーパーマリオブラザーズ」「ポケットモンスター」のゲームにも関わった小田部羊一がアニメーション時代考証を担当。小田部氏の亡き妻・奥山玲子さんがヒロイン・なつのモチーフといわれており、彼ら黄金世代が手がけてきた名作アニメへのオマージュらしき描写も随所に見られる。これまで2週間かけて、昭和21年夏、東京で戦災孤児となったなつが兄妹と離れ、亡き父の戦友・柴田剛男(藤木直人)に連れられて自然豊かな北海道の大地を踏み、少しずつ居場所を見つけていく様子が丁寧に描かれてきた。特に、“小なつ”と呼ばれていた粟野さんの涙の熱演や、北海道開拓1世で頑固者(実は誰より優しい)の柴田家のおじいさん・泰樹(草刈正雄)との関係性、一家で東京から北海道に移住してきた同級生・山田天陽とのやりとりなどが早くも話題を呼んでいる。吉沢亮、演じる“天陽くん”がトレンド入り!なつが、当時“漫画映画”と呼ばれていたアニメーションに関心を持つきっかけを与え、その後の人生にも大きな影響を及ぼす天陽。絵がうまく、同級生ながらどこか大人びたところがあり、なつにとって憧れの存在。その子ども時代は朝ドラ「とと姉ちゃん」や大河ドラマ「おんな城主 直虎」「西郷どん」「いだてん」などに出演経験がある荒井雄斗が演じ、「子役時代もカッコいい」「性格が王子様」と注目を集めていた。そして成長した天陽を演じるのが、4月19日公開の山崎賢人主演『キングダム』も控えている“国宝級イケメン”吉沢亮。朝ドラは初出演となる。先週の予告映像に登場した際にもタイムラインが騒然となったが、13日(土)放送回のラスト、なつや泰樹らの尽力もあって立派に育ったじゃがいも畑に寝転び、なつ(広瀬さん)の呼びかけに応じるシーンで本格初登場。「あんなイケメン 畑に寝てないよ?普通」「めちゃくちゃイケメンに育った」などなど歓喜の声が相次ぎ、“天陽くん”がトレンド入りする事態に。「絵だからこそ生きているように描く」という自身のモットーをすでに持ち、躍動感あふれる馬の絵が得意。なつもはじめて見たときから、彼の絵に魅了されている。同様に絵の才能がある兄・陽平は絵を学ぶ学校に進学したが、次男の天陽は農作業の合間にベニヤ板に絵を描き、アニメーターを目指すなつに絵心を教えていく。爽やかで繊細だが、苦労人の天陽を吉沢さんがどのように演じるのか、毎日、目が離せなくなりそうだ。なお、広瀬さんと吉沢さんは、ソフトバンク「ホワイト家族」シリーズや家庭教師のトライ「ハイジ」シリーズのCMプランナー・澤本嘉光のオリジナル脚本によるコメディ映画『一度死んでみた(仮)』でも共演。2020年公開予定となっている。山田裕貴、広瀬すず演じるなつの親友役!酪農を営む柴田家が牛乳をおさめている帯広市街にある和菓子屋「雪月」。ここでは、なつ(粟野さん)が泰樹(草刈さん)とアイスクリームを食べながら涙するシーンや、東京にいる兄・咲太郎にどうしても会いたくて“家出”をしたときに両家が勢ぞろいするシーンなど、要所要所でドラマが起こってきた。その店の息子で、なつの生涯の親友となる小畑雪次郎を演じるのが山田裕貴。朝ドラのオーディションは何度も受けてきたそうで、今回、念願叶っての初出演。雪次郎の子ども時代を演じていた吉成翔太郎との“W雪次郎ショット”を自身のインスタグラムにアップした際には、「目がそっくり」「成長したゆきじろたんも楽しみ」といった反響が続々寄せられた。そんな雪次郎はなつの家出の際、探しに来た柴田家の長女・夕見子(荒川梨杏/福地桃子)に「めんこい…」とひと目ぼれ!?だが、いまのところ全く相手にされておらず、農業高校時代は演劇部になつを誘うことに。卒業後はアニメーターを目指すなつと共に上京し、日本一の菓子職人になるべく修業するという。客商売をする賑やかな一家で育ち、陽気なお調子者で目立ちたがり屋…という役どころは山田さんのハマり役かも。雪次郎と一緒にいることでなつの気持ちが明るくなるように、視聴者も彼に癒やされることになるだろう。その一方、山田さんは井ノ原快彦主演ドラマ「特捜9」シーズン2(テレビ朝日系)では、井ノ原さん演じる主任の“相棒”である若手刑事・新藤役を続投中。山田さんの明るいキャラはますますお茶の間に浸透していきそうだ。岡田将生、なつと再会できるのか…たったひとりの兄役広瀬さん演じるなつの陽気な兄・奥原咲太郎役には、「目標としていた」という朝ドラ初出演の岡田将生。父(ナレーションを務める内村光良であることが判明!)を戦地で、母を東京大空襲で亡くしたが、幼い妹・なつと千遥の前では笑顔を絶やさず、「火垂るの墓」のごとく親がわりとして奮闘する。得意の歌とタップダンスを進駐軍の前で披露しては、物資を手に入れてくるしっかり者であり、なつを引き取ろうとする剛男(藤木さん)に対しては「不幸にしたら絶対許さない!」と強い剣幕で対峙するなど、妹を思う気持ちは何よりも勝る。ちなみに、子ども時代の咲太郎を演じた渡邉蒼は、もともとダンスの経験はあったものの、初めてのタップダンスを猛練習したそうで軽快なステップを見せてくれた。だが、そんな咲太郎はなつを柴田家に、末妹・千遥を親戚に預けた後、孤児院を飛び出して行方不明となってしまう。“小なつ”がひとりで東京に向かおうとしたのは、兄からの手紙が一向に届かなかったためだ。兄妹はいつ再会することができるのか。どうやら、咲太郎は夢を追うなつを困らせる役回りとなるらしく、“国宝級の愛されキャラ” 岡田さんの腕の見せどころとなるのかも。「昭和元禄落語心中」では落語家になり、鉄拳原作のパラパラ漫画の映画化『家族のはなし』では金髪のバンドマンも演じていた岡田さん。4月12日に公開されたばかりの「ニベア エンジェルスキン ボディウォッシュ」のWEB動画では頭ポンポンのある「素敵な恋人」篇、女子トークに溶け込む「モノ知り同僚」篇ほか、寝顔がエンジェルな「いやしの兄」篇が登場している。清原翔、なつに想いを寄せる?不器用キャラなつにとって “もうひとりのお兄ちゃん”といえるのが、柴田家の長男・照男。父・剛男に似て真面目で、責任感が強いが不器用な性格。北海道に来たばかりのなつが牛の世話を任されたことをうらやましく思うも、なかなか言い出せない。そんな子ども時代の照男を演じる岡島遼太郎と雰囲気もそっくりなのが、「MEN’S NON-NO」専属モデルの“きよたん”こと清原翔。朝ドラは初出演となる。成長した照男は祖父・泰樹(草刈さん)から、なつとの結婚を勧められ、密かにそうなることを願っているというから切ない片思い状態か?清原さんといえば、『PRINCE OF LEGEND』では美容師王子・嵯峨沢ハルとしてモテすぎる3大職業の美容師、バーテンダー、バンドマンの“チーム3B”の一角を担い、『うちの執事が言うことには』ではツンデレ執事を演じるだけに、本作の“素朴な不器用男子”とのギャップに惹かれる人が続出しそう。犬飼貴丈、吉沢亮と“仮面ライダー”兄弟に弟・天陽と同様に絵画の才能に恵まれ、貧しい農家の長男でありながらも、奨学金を得て芸術大学で学ぶようになる山田陽平。子ども時代を演じた市村涼風の穏やかさはそのままに、彼もまたイケメンへと成長する。演じるのは、「仮面ライダービルド」で天才物理学者の仮面ライダーを務め上げ、続く「獣になれない私たち」の“ポンコツ後輩社員”役も話題となった犬飼貴丈。彼も初めての朝ドラで、同じく仮面ライダー出身の吉沢さんと兄弟役を演じることで注目しているファンも多い。兄・咲太郎(岡田さん)を探しに東京に出てきたなつに、漫画映画(アニメーション)の世界を紹介する役どころとなるらしい。また、犬飼さんは風間俊介が日本一残念な刑事を演じるBSプレミアムの「おしい刑事」(5月5日スタート)にも出演しており、知名度はさらに上がりそうだ。工藤阿須加、なつの運命を左右する幼馴染なつの幼馴染で、空襲に巻き込まれたなつを機転で救った佐々岡信哉(三谷麟太郎)の成長した姿を、工藤阿須加が演じる。工藤さんは2015年の「あさが来た」で、あさ(波瑠)の娘・千代(小芝風花)と結婚し婿養子となる白岡啓介を演じていた。「なつぞら」では第1回の冒頭、『風立ちぬ』の菜穂子さながら、十勝の大地の絵を描くなつ(広瀬さん)の前に工藤さん演じる信哉が現れ、久しぶりの再会を果たすところから始まっていた。彼は苦学して大学に合格、なつや咲太郎と再会する日を夢見て消息を探していたというが、昭和30年代、音楽、映画、演劇、美術など流行の最先端が集まる街となった「東京・新宿編」に主に登場。なつの運命を左右する人物になるとか。「家売るオンナの逆襲」(日本テレビ系)も記憶に新しい工藤さんは、波瑠×鈴木京香のドラマスペシャル「未解決の女 警視庁文書捜査官~緋色のシグナル~」(4月28日放送/テレビ朝日系)が控えている。中川大志&井浦新らアニメーション編の重要人物に東映動画(現・東映アニメーション)を彷彿とさせる “東洋動画”というアニメスタジオにて、なつが日本初の長編アニメーション制作に関わる「アニメーション編」には、「おひさま」以来、2作目の朝ドラとなる中川大志が東洋動画所属の監督見習い・坂場一久として、意外にも朝ドラ初出演の染谷将太が抜群の画力を持つ後輩アニメーター・神地航也役で参加。そして東洋動画アニメーターのリーダー格で日本初の長編アニメーションの作画監督・仲 努役を演じるのは、井浦新。中川さんは高畑勲、染谷さんは宮崎駿、井浦さんは彼らを育成した森康二のモデルではないかといわれているが、果たして!?「TEAM NACS」安田&戸次&音尾の役どころは?北海道出身の大人気演劇ユニット「TEAM NACS」安田顕、戸次重幸、音尾琢真の3人が集結している点にも注目。まず、2008年の「瞳」にも出演した安田さんは、帯広の和菓子屋「雪月」の主人で“お菓子の発明王”・小畑雪之助役に。山田さん演じる雪次郎の父親だ。雪之助のつくるアイスクリームやホットケーキが、なつとみんなを結ぶ架け橋となっている。そして戸次さんは、戦後、“新天地”北海道に入植するも荒れた土地を政府からあてがわれ、郵便配達をして生活費を稼ぐ山田正治役を演じる。吉沢さんや犬飼さんの父親というイケメン親子。開墾は難航し、一時は途方にくれるが、なつの強い思いや泰樹たちの助けによって大きく変わることに。また、柴田牧場の従業員・戸村悠吉(小林隆)の息子で、ユーモアある物言いでなつたちをいつも励まし、和ませる菊介役を演じるのが音尾さん。のちに照男(清原さん)の後見役となり、柴田牧場の発展に大きく貢献することになるという。山田家の開墾シーンでは戸次さんとの共演シーンも見られた。忘れちゃならない渋メンも!十勝でなつを支える「究極の頑固ジジイを演じています」と、第1週試写会にて語っていた草刈さん。初めこそ「確かに」と納得していたが、2週間たったいま、すっかり草刈正雄演じる“おんじ”柴田泰樹にがっちり心をつかまれた、という人は多いはず。なつ(粟野さん)が家出をした後の河原での再会では、「どうして私には家族がいないの!」と初めて感情をぶつける彼女を「もっと怒れ」と受け止め、「ワシらがおる」と優しく諭す姿に涙する人が続出。明治期、18歳の時に十勝に入植して酪農を始め、男手ひとつで富士子(松嶋菜々子)を育て柴田牧場を切り盛りしてきた泰樹。すっかり打ち解けたなつと荷馬車に乗る様子はまるで「アルプスの少女ハイジ」のハイジとアルムおんじ!あるいは「赤毛のアン」のアンとマシュウ!なつは上京してアニメーションの世界に飛び込んでからも、泰樹から学んだ“開拓者魂”を心の支えにしていくのだ。また、その婿養子で、戦友の子ども・なつを東京から十勝に連れてくる剛男役を演じる藤木直人にも「素敵」という声が上がる一方、その絶妙な頼りなさ加減からか「となりのトトロ」のお父さんみたい、とも言われている。久しぶりにわが家に帰り、妻・富士子(松嶋さん)に「ふ~じこちゃ~ん」と甘えるシーンは「ルパン三世」とも言われていた。なお、なつ(広瀬さん)や雪次郎(山田さん)が入部する十勝農業高校・演劇部員のアツすぎる顧問・倉田隆一を演じるのは、先の「まんぷく」のヒロイン・安藤サクラの夫である柄本佑。さらに「新宿編」にはリリー・フランキーらの名前もある。これから約半年、それぞれどんな活躍を見せてくれるだろうか?連続テレビ小説「なつぞら」はNHK総合ほかにて放送中。※全156回(text:Reiko Uehara)
2019年04月15日NHKで放送中の連続テレビ小説『なつぞら』の4月10日放送で、語りを務める内村光良(54)が主人公・なつの父親役であると明らかになった。本編後半で粟野咲莉(8)演じる幼少期のなつが、戦争に行った父親からの手紙を読み上げる。「この手紙を受け取った時には、もうこの世にはいない。だけど今も、一緒にいる。だから、悲しむな。やっと父さんは、おまえたちの側に戻れたんだ」音読は徐々に内村の声に変っていき、「なつよ、私は約束通り、今もおまえと一緒にいるよ」の語りで締めくくるという構成だ。驚きの設定に、ネット上では感動の声が寄せられた。《大事な娘を、天国から見守る役を演じるのは、並大抵ではなかったのが、伝わりました》《なつよ、っていう呼びかけ、既に毎回の楽しみになってたけど、ナレーションの内村さんはなっちゃんのお父さんということなのか。納得。 内村さん、歌も声も魅力的》《『なつよ、…』が今までと違って聞こえるし、あんだけ気持ちを込めてた理由がわかったよ》ところがこの設定、実は昨年の紅白歌合戦で“ネタバレ”されていた。紅白の本番で内村が「わたし内村、『なつぞら』の語りを担当いたします」と発表した際、ヒロインを務める広瀬すず(20)が「お父さん役です」とポロリ。内村がすかさず「がんばります!すみません、がんばりたいと思います」と声を張り上げフォローする一幕があったのだ。そんなハプニングがあったものの、今回の展開は大反響。またNHKの『なつぞら』公式ホームページのインタビューで、内村は設定についてこう思い入れの強さを語っている。「“語り”だから泣いちゃいけないし、でも娘を思わなきゃいけない。泣きそうになりましたがそこはこらえました。子ども時代のなつは9歳ですが、うちの娘も9歳なんです。そこは切り離していますが、どうしても気持ちが出てきちゃうんですよね。あそこの語りは、かなり食いしばってやりました」紅白でも垣間見えた、内村の抜群の懐の広さ。今後の『なつぞら』でも、広瀬との温かい父娘関係を見せてくれることだろう。
2019年04月12日4月1日にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』。両親を亡くし、兄妹と離ればなれになった主人公・なつは、北海道・十勝の柴田家へやってくる。そこにはなつと同い年の女の子・夕見子がいて、何やらぎくしゃくした空気に……。そんななつの少女時代を演じる粟野咲莉ちゃん(8)と、有見子の少女時代を演じる荒川梨杏ちゃん(10)はじつは以前から仲よし!1カ月に及んだ十勝ロケなどについて、話を聞きました。――朝ドラ『なつぞら』オーディションの合格を知ったときの感想は?咲莉「お母さんが真剣な顔で“咲莉、『なつぞら』なんだけど……”って暗い感じで話してきたので、落ちたかと思い、泣いてしまったんです。そしたら“受かったよ”って。びっくりして『えー!』って大きい声で言いました」梨杏「お母さんから最初に聞いたんですけど、『あまちゃん』から見るようになった大好きな朝ドラに出るのがすごく夢だったので、お母さんもうれしそうでした」――なつを演じる広瀬すずさんの印象は?咲莉「広瀬さんはいつも『ちゅるちゅるなっちゃん』って言いながら、ほっぺをプニプニしてくれます。本当に大・大・大好きです!!」梨杏「初めて会ったときはすごく緊張しました。でも、お誕生日に『おめでとうございます』と言ったら『ありがとう』って優しく言ってくれたので、とてもうれしかったです!」――十勝ロケの思い出は?咲莉「撮影に入る前に何度も牧場にお邪魔して、搾乳や藁をフォークで運ぶ練習をしました。子牛が生まれるシーンがあったんですけど、そのときの子牛が本当に甘えん坊で、なでると私の手をいっぱいなめてくれて、本当にかわいかったです」梨杏「初めて馬と触れ合いました。最初はすごく怖かったです。でも、餌をあげたりしているうちに慣れてきて、最後はすごくかわいいと思うようになりました。あとはカエルをつかまえたりしていました。虫はちょっと苦手だけど、カエルは大丈夫。かわいいかったです」――十勝で食べたおいしいものは?咲莉「牧場の方がラクレットパーティをしてくれたんですけど、そのときに地元のパンや野菜と一緒に食べた、とろけるチーズが本当においしかったです。トローッとしていました」梨杏「夕見子ちゃんは牛乳が嫌いな役なんですけど、私は牛乳が飲み物の中でいちばん好き。北海道だし、役では飲めないぶん、(撮影が終わったら)ゴクゴク飲みました(笑)」――演じるにあたって、どういうところに気をつけた?咲莉「なっちゃん(なつ)は戦争によって傷ついたり、寂しい思いをする子なのですが、私は戦争を経験していないので、戦災孤児の資料や映像を見て、なっちゃんの気持ちをつくることを心がけました。資料はお母さんが探してくれました」梨杏「夕見子は北海道にずっと住んでいたので、お父さん(藤木直人)となっちゃんが、どれほど大変な体験をしたのか知らないほうがいいと思い、満州での戦いや東京の空襲のことはなるべく見ないようにしました。あと、お父さんやお母さんが大好きという気持ちを隠さず表現するようにしました」――なつと夕見子はぎくしゃくしているように見えるけれど、今後はどうなる?咲莉・梨杏「2人の気持ちがどう変わっていくのかもこの物語の見どころです。楽しみにしていてください!」――これからの見どころは?咲莉「戦争で家族を失ったなつが、北海道の自然や牛、柴田家の人たちと出会って、どう成長していくのかが見どころです。あと、かわいいアニメーションも出てくるので、皆さん、そこも楽しみにしてください!」梨杏「頑張っているなっちゃんの姿を見て、夕見子も少しずつ心が変わっていくので、そこも見てほしいです」
2019年04月06日広瀬すず(20)が主演を担うNHK連続テレビ小説『なつぞら』の出だしが好調だ。初回4月1日の平均視聴率は関東地区で22.8%(ビデオリサーチ調べ)。朝ドラとしては100作目の節目となるだけに、幅広い世代のファンを取り込んでいく仕掛けが満載だ。第2話ではさっそく、歴代の朝ドラファンを喜ばせるネタが仕掛けられた。空襲後の東京で路頭に迷う幼少期の主人公・なつにサツマイモを手渡す役として、1961年の初代朝ドラ『娘と母』で主演を務めた北林早苗(75)が登場したのだ。放送終了後、番組公式Twitterアカウントがこのことを種明かしすると、視聴者から《ただならぬオーラとただものでは無い感は感じました~》《少しだけの時間でも存在感がありました》と驚きの声が寄せられた。北林は特設サイトでの取材で、後輩にあたる今後の朝ドラヒロインに対し、「とにかく心身の健康を維持して頑張ってほしいです!その結果、全国のみなさんや、共演者とスタッフにも愛される存在になれたなら、すばらしいと思います。視聴者の方は、孫を見る目の方もいれば、娘を見る目の方もいると思いますが、いろいろな世代の方から愛されるヒロインを演じきってほしいです」と主演経験者ならではのエールを送っている。『なつぞら』には、1983年『おしん』の小林綾子(46)、1988年『純ちゃんの応援歌』の山口智子(54)、1996年『ひまわり』の松嶋菜々子(45)、2007年『どんど晴れ』の比嘉愛未(32)、2007年『ちりとてちん』の貫地谷しほり(33)ら5人の歴代ヒロインの出演が決まっている。歴代ヒロインの共演が見られる今作は、今後も話題が途切れなさそうだ。
2019年04月02日4月1日(月)から放送の連続テレビ小説「なつぞら」の第1週試写会が3月6日(水)、NHK放送センターにて行われ、ヒロインを務める広瀬すずをはじめ、松嶋菜々子、藤木直人、草刈正雄、広瀬の幼少期を演じる子役の粟野咲莉が出席した。■区切りの100作目もプレッシャーはない本作は、記念すべき第100作目となる連続テレビ小説。戦争孤児となり、父親の戦友と共に北海道・十勝にやってきた少女・奥原なつ(広瀬さん)が、開拓者である個性的な人々に支えられながら、アニメーションという夢を見つけ、チャレンジしていく姿を描いた人間物語だ。区切りの100作目ということで、撮影前から大きな話題になった本作。広瀬さんは周囲から「100作目だね」と声を掛けられることが多かったことを明かすが「撮影が始まると、あまり意識することなく臨めています。一番大切なのは、しっかりなつという女性になること」とあまりプレッシャーは感じていないという。そんな広瀬さん演じるなつを支えるのが、父親代わりとなる柴田剛男(藤木さん)や、その妻・富士子(松嶋さん)、富士子の父である泰樹(草刈さん)ら個性的な面々だ。広瀬さんは「みなさん奥深い。目から伝わる気持ちがとてもストレート。現場に入ると創造していなかった感情が生まれるんです」となつという人物を演じるうえで、大きな助けになっていることを明かす。■共演者が広瀬さんを大絶賛!大役に挑んでいる広瀬さんだが、藤木さんは「僕は以前『あすか』で朝ドラを経験していますが、ヒロインは大変なので力になりたいと思っていたのですが、広瀬さんはゆるぎない存在で現場にいる」と絶大なる信頼感があると語ると、松嶋さんも「すごく頑張り屋さんで、天性の女優さん。安定感が半端なく、演技をするうえでも頼りがいがあります」と大絶賛していた。また、劇中“超”頑固ジジイとして登場する草刈さんは「究極の頑固ジジイを演じています」と楽しそうに語ると「すずちゃんと一緒に現場にいると、とても居心地がいい。それが一番。撮影が長引いても苦痛にならないんです。とてもいい感じ」と相性の良さをアピールしていた。■広瀬さんは子役の演技に号泣!広瀬さん演じるなつの幼少期を演じた粟野さんのプロ意識も相当だという。松嶋さんは「ちびなっちゃんの女優魂はすごい。お芝居のことをしっかり考えて、納得するまでやるんです」と舌を巻くと、広瀬さんも「咲莉ちゃんの演技をみて、なつに感情移入しすぎて、夜中号泣してしまいました」と明かしていた。多くの称賛を浴びた粟野さんは「戦争を体験したことがないので、戦争孤児の気持ちを作るために、資料や映像を見ました」と、しっかりした役作りについて語り、報道陣をうならせたが、一方で「北海道では搾乳の練習のあとに、草刈さんたちと手作りアイスを作って食べたのが、すごくおいしくて楽しかった」と子どもらしい一面も見せていた。(text:cinemacafe.net)
2019年03月06日女優・広瀬すずがヒロインを務める2019年度前期 連続テレビ小説「なつぞら」の十勝ロケ取材会が行われ、広瀬さんをはじめ、松嶋菜々子、藤木直人、吉沢亮、山田裕貴らが参加した。連続テレビ小説100作目にあたる本作は、脚本家・大森寿美男によるオリジナル作品。戦後、北海道の大自然、そして日本アニメの草創期を舞台にした、まっすぐに生きたヒロイン・なつの夢と冒険、愛と感動の物語。今回行われた撮影シーンは、第4週放送予定となる、十勝農業高校・演劇部員のなつ(広瀬さん)が、演劇コンクールを十勝全体で盛りあげようと、なつの養母・富士子(松嶋さん)に相談する場面。ヒロイン・奥原なつを演じる広瀬さんは、「こんなに広い世界で、自然に囲まれながら撮影できるのは、なかなかない機会なので、のびのびとなつを演じたいです」と今回の十勝ロケでの意気込みを述べ、「共演者のみなさんとも、なつとして言葉を交わすことができて、台本だけではなかなか想像がつかなかった距離感や温度などをちゃんと感じられたので、甘えさせていただこうと思っています」とコメント。母としてなつを育てる富士子を演じる松嶋さんは、「十勝で育った富士子という役をやらせていただきますが、その大地のように広い心で、すずちゃん、そしてすずちゃん演じるなっちゃんを大きく受け止めていきたいと思います」と話し、その夫・剛男を演じる藤木さんは、昨日初めて広瀬さんと共演したそうで、「『父さん』と呼ばれて、僕の父性が目覚めました」と笑う場面も。ほかにも、柴田牧場の従業員を演じる音尾琢真は「北海道出身の者として、こんなにうれしいことはない」と喜び、吉沢さんは「動物とふれあいながらの撮影をしています。この広い大地に足をしっかり着けて精一杯生きられたら」とコメント。そして、なつの幼なじみ役の山田さんは「この北海道の森や木々たちに力があるように感じました」と言い、草刈正雄も「北海道の地が、柴田家となつを一瞬にして家族にしてくれました」と、北海道という大自然の中での撮影を楽しんでいる様子。なお、今回の十勝ロケはキャスト・スタッフのほか、地元エキストラのべ約50人、牛のべ約80頭、馬のべ約15頭が期間中参加し、今月末ごろまで行われる予定だ。2019年度前期 連続テレビ小説「なつぞら」は2019年4月1日(月)~9月28日(土)NHKにて放送(全156回予定)。(cinemacafe.net)
2018年06月19日女優・広瀬すずが連続テレビ小説初出演にしてヒロインを務める、2019年度前期連続テレビ小説「なつぞら」。この度、新たに岡田将生、松嶋菜々子、「TEAM NACS」の戸次重幸、安田顕、音尾琢真ら計14名の出演者が発表された。記念すべき連続テレビ小説100作目となる本作は、戦争で両親を失ったヒロイン・奥原なつ(広瀬さん)が北海道の大地で癒され、たくましく育ち、やがて上京。当時はまだ“漫画映画”と呼ばれていたアニメーションの世界に挑戦、アニメ草創期を支えた女性アニメーターとして活躍していく様を描く。そして今回、「北海道・十勝編」に出演するキャストが発表。広瀬さん演じるなつの陽気な兄・咲太郎役には、連続テレビ小説初出演の岡田将生。母としてなつを育てる柴田富士子役を松嶋菜々子、その夫・剛男役を藤木直人。2人の子ども、照夫と夕見子役を清原翔と福地桃子。富士子を男手ひとつで育てた父・泰樹を草刈正雄。さらに、大人気演劇ユニット「TEAM NACS」から3人が出演!連続テレビ小説初出演の音尾琢真は、のちに照男の後見役となり柴田牧場の発展に大きく貢献する戸村菊介役。安田顕は、帯広に和菓子屋を構える小畑雪之助役。そして戸次重幸は、戦後北海道に入植する山田正治役を演じる。そのほか、柴田牧場の従業員で泰樹の右腕的存在、戸村悠吉役に小林隆、雪之助の母・とよ役に高畑淳子、雪之助の息子・雪次郎役に山田裕貴、正治の息子でなつに絵心を教える天陽役に吉沢亮、天陽の母・タミ役に小林綾子が決定した。2019年度前期連続テレビ小説「なつぞら」は2019年4月~9月、NHKにて放送(全156回)。(cinemacafe.net)
2018年04月27日NHKは11月20日、2019年前期の朝の連続テレビ小説のヒロイン役に広瀬すず(19)を起用することを発表した。作品名は「夏空」で、記念すべき100作目の朝ドラとなる。 舞台は、日本アニメ創成期。戦争で両親を亡くし、養父に連れられ北海道・十勝で育ち、東京でアニメーターとして挑戦するヒロイン「奥原なつ」の人生模様を描く。 「新しい風を吹かせたい」と意気込みを語る広瀬。節目の作品ということもあり、広瀬の起用もオーディション方式ではなくキャスティングという形を採っている。また放送開始の約1年5カ月前での発表で、同局の制作統括・磯智明氏(51)は「撮影が来年夏から始まることになり、いつもより早い発表になった」「NHKの働き方改革も関係している」と明かしている。 異例なのは、同局が14日に発表した2018年度後期の朝ドラ「まんぷく」のヒロインがまだ発表されていないということだ。その99作目の“未定のヒロイン”は誰なのか、ネットでは様々な憶測が飛び交っている。 「まんぷく」は日清食品・創業者の夫妻の激動の人生を描いた作品。そのためいちばん声があがっているのが「チキンラーメン」のCMに出演している新垣結衣(29)だ。《もしそうだったら面白い笑》《「まんぷく」はどちらかというと旦那さんが主役だから、定評と実績のあるアラサー女優さんであるガッキーかなー》とファンは期待しているが、《(NHKサイドが)企業広告臭は嫌うだろうな》《いまが一番忙しいんじゃない?》など冷静な意見も。 また、松岡茉優(22)を有力視する声も多い。「まんぷく」の制作サイドはヒロインについて「20歳を超えていて30歳ぐらいまでの、“たのしいお芝居”の上手な方」という条件を出しているが、松岡の明るさには定評がある。《朝ドラにピッタリ!》《無名じゃないなら茉優ちゃんがいい》《そろそろ代表作がほしいよね》との声もあがっている。有村架純(24)が「あまちゃん」でブレイクしたように、さらに勢いをつけるのではとの見方もある。ただ《"ひねり"がないかもなぁ》との意見もあり、まさに喧々諤々(けんけんがくがく)。 真偽のほどは置くとして、様々な憶測が飛び交うのはそれだけ注目されているということ。99作目となる“朝ドラ女優”の座を射止めるのは、果たして――。
2017年11月22日広瀬すずが、記念すべき100作目となる2019年前期のNHKの朝ドラのヒロインを務めることが発表された。11月20日(月)に同局で会見が行われ、作品名は「夏空(なつぞら)」で、戦後のアニメーション草創期を支えた女性アニメーターを演じることが発表された。■アニメーションの世界に飛びむ女性アニメーターが主人公!異例の早期ヒロイン発表のワケとは物語は、戦争で両親を失ったヒロイン・奥原なつが北海道の大地で癒され、たくましく育ち、やがて上京し、当時はまだ“漫画映画”と呼ばれていたアニメーションの世界に飛び込み、アニメ草創期を支えた女性アニメーターとして活躍していくさまを描く。脚本は、石原さとみ主演の「てるてる家族」を執筆し、NHKの「精霊の守り人」シリーズや、大河ドラマ「風林火山」、民放でも「フランケンシュタインの恋」などを手がけてきた大森寿美男が担当する。つい先日、2018年後期の朝ドラが、インスタントラーメンを発明した安藤百福氏とその妻・仁子(まさこ)さんをモデルとした「まんぷく」となることが発表されたばかり。同作の主演、ヒロインなどは未発表の中、さらにその次の2019年前期の作品とヒロインが前倒しで発表されるという異例の事態となった。これは「夏空」のヒロインが北海道十勝地方の出身という設定で、北海道での撮影が多く、気候条件を考慮し、通常よりも3~4か月早い、来夏には撮影が開始されるのが大きな理由だという。■広瀬すず、朝ドラについては「憧れの存在」オーディションではなく、同局の指名でヒロインに決まった広瀬さんだが、彼女自身、今回の決定を知らされたのは昨日のことで「違うことで呼ばれて行ったら知らされて、目の前で『こういう作品にしたい』というお話をされたんですが、正直『え…?』という気持ちの方が大きくて、話が左から右へと流れていきました(笑)。いまだに実感はないですし、大変だろうって想像はあります。『楽しみ』と思えるほどまだ時間も経ってなくて、自分はどんな感じになっていくんだろう…? とまだ想像がついてないです」と胸の内を明かす。朝ドラについては「憧れの存在」であったと明かし「同世代の女優さんの話も聞いてました」と語る。特にこれまで見ていた作品や印象的な作品を問われると「昨日、脚本の大森さんにお会いして『好きな朝ドラは?』と質問されて、知らずに(大森さん執筆の)『てるてる家族』が好きですと言ったんです。保育園の頃に、(『てるてる家族』を)見てから行くのが日常で、石原さんが演じる冬ちゃんという女の子をお母さんに『やってよ!』と言うと物まねしてくれました」と明かし、運命的な巡りあわせに広瀬さん本人も驚いていた。■記念すべき100作目!「新しい風を吹かせられたら」現在放送中の朝ドラ「わろてんか」には姉の広瀬アリスが出演中。「昨日、お母さんに『すごいことになったんだけど、いま聞くか、明日の夕方の記事を見るかどっちがいい?』と聞いたら「いま聞く」とメールがあり、今日の朝、会って直接伝えたら喜んでくれました。お姉ちゃんにも(昨日の時点では)言えなかったんですけど(笑)」と家族の反応を明かした。アニメーター役ということで、絵の腕前、自信についても質問が飛んだが「難しいですよね」と苦笑。「土屋太鳳ちゃんに“愛され画伯”と言われました(笑)。でも絵や美術は好きなので、繊細なものを表現する魅力をこれからもっと知っていけたら」と語った。記念すべき100作目のヒロインだが「いろんな人に『プレッシャーかけるわけじゃないけど、100作品目だからね』と言われ、ちゃんとプレッシャーを感じてます」と笑いつつ「新しい風を吹かせられたらと思います。頑張ります」と意気込みを口にした。連続テレビ小説「夏空」は2019年前期放送。(text:cinemacafe.net)
2017年11月20日「森三中」の大島美幸と「メイプル超合金」の安藤なつが姉妹役で主演するドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」が10月14日(金)今夜からテレビ東京にて放送を開始する。本作はマキヒロチによる同名コミックが原作、住みたい街の上位に必ず名前が上がる“吉祥寺”を舞台に、吉祥寺の街で不動産屋を営む大島さんと安藤さん演じる重田姉妹(ツインズ)が、なぜか来た客に吉祥寺以外の街ばかり提案するというドラマだ。“住みたい街ナンバーワン”に何度も輝いた人気の街、吉祥寺に古くから居を構える1軒の不動産屋、重田不動産。「住みたい街=吉祥寺」という幻想を抱く人々が、今日もこの不動産屋を訪れる。だが家賃は高い、狭い、駅から遠いなど、条件に見合う物件は吉祥寺になかなかない…。はたして吉祥寺だけがそんないい街なのだろうか?東京に数多ある街、ランキングには決して載ることのない、住みたい街がきっとどこかにあるはず。重田不動産を営む双子の重田姉妹(ツインズ)は、なぜか吉祥寺以外の街ばかり提案。いぶかしむ客たちだが、重田ツインズに案内されながら、いつしか吉祥寺から離れたその街に魅かれ、自分だけの帰ってきたい街をみつけ、引越しを決めるのだった…。キャストは大島さんと安藤さんをはじめ“重田ツインズ”が足しげく通う吉祥寺のカフェの女性店員・温井しずかに、NHKの朝の連続テレビ小説「マッさん」で注目されたちすん。重田ツインズが尊敬するカフェのマスター・御厨(みくりや)三郎に『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の馬頭役などで知られる名優、田口トモロヲ。重田ツインズが営む「重田不動産」唯一の従業員・勲男に『桐島、部活やめるってよ』や『脳漿炸裂ガール』「僕のヤバイ妻」などに出演、ルックスだけでなく高い演技力も話題の浅香航大と、今注目を浴びる実力派俳優陣が集結した。また小説「火花」が第153回芥川賞を受賞、芸人だけでなく作家としても活躍の場を広げているピースの又吉直樹が本人役で出演することも決定。かつて吉祥寺に住み街の魅力をよく知る又吉さんが本作で語る言葉にも期待だ。さらに今夜放送の第1話には女優の山田真歩が重田不動産を訪れる女性客の役でゲスト出演。今後も豪華ゲストが続々出演するとのこと。エンディングテーマには今年結成20周年を迎えたEGO-WRAPPIN’の結成後初めての音源となる「That’s What I Need」が決定。彼らの原点ともいえるサウンドがドラマを盛り上げる。「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」は10月14日(金)今夜、深夜0時52分~テレビ東京、テレビ大阪ほかで放送開始。(笠緒)
2016年10月14日柔道家の篠原信一、お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつ、カズレーザーが19日、海外ドラマ『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』のDVD&ブルーレイ(ともに22日発売)リリース記念イベントに出席した。ヒットドラマ『HEROES/ヒーローズ』シリーズ最新作にして完結作となる『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』。そのDVD&ブルーレイのリリース記念イベントが行われたこの日は、柔道家として世界で活躍した篠原信一、そしてブレイク中の超合金が登場し、超能力をテーマにした同ドラマにちなみ、3人が"特殊能力"を披露した。まずはカズレーザーが「Wi-Fi飛んでます!」と場を盛り上げ、安藤の番になると特技でもある「お尻でくるみ割り」を披露して、見事くるみを割った安藤のお尻を嬉しそうに触った篠原は「本当にこのお尻固いですよ!」と驚いた様子。最後の篠原は柔道家ということで130kgを超す安藤のお姫様抱っこに挑戦し、苦しみながらも何とか持ち上げることに成功した。初めてお姫様抱っこされた安藤は「好きになっちゃうかもしれないです。乙女心が動きました。頭の中でチャペルの鐘が鳴ってましたよ」と笑顔を見せ、篠原も「そんなこと言われると好きになっちゃうかも」とすっかりその気に。そんな2人にカズレーザーは「(所属事務所の)サンミュージックにとって久々の明るいニュースですね」とベッキーの自虐ネタを交えながら笑いを誘った。メイプル超合金が所属するサンミュージックのタレントといえば、イベント前日に小島よしおが入籍したばかり。安藤とカズレーザーは「おめでとうございます」と祝福し、入籍前の営業で一緒になったというカズレーザーは「小島さんが最初に『結婚を匂わすこと言ってくるわ』と仰り、ネタの後に『幸せになります』と言って会場は『どういうこと?』となりました」と暴露。また、海の日に入籍した小島の本心を「一生海パンでやっていくという決意かも」と予想しつつ、小島の妻を「奥さんはそんなつもりないから大変ですよね」と気遣っていた。
2016年07月19日JR九州は11月24日、公募企画「『ななつ星』笑顔いっぱい」の最優秀賞受賞者を乗せたクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」を大分~博多間で運行する。「ななつ星」の日帰り運転は、運行開始以来初めてだという。当日、「ななつ星 in 九州」は大分駅を13時39分に出発し、由布院駅、日田駅、久留米駅を経由して博多駅には17時31分に到着する。乗車できるのは、JR九州が招待した最優秀賞受賞者と同行者のみ。大分駅で乗車、博多駅で下車となり、途中駅では乗降しない。「『ななつ星』笑顔いっぱい」は、「ななつ星 in 九州」利用客に評判となった九州各地の人々の笑顔や心温まるおもてなしを広く知らせたいとの意図で、JR九州が開催した作品募集企画。7月15日から8月31日まで募集を行い、写真部門312件、動画部門10件、エッセイ部門106件、イラスト部門83件、計511件の作品応募があった。各部門の最優秀作品計4作品を含む優秀作品は、「『ななつ星』笑顔いっぱい」専用ページで公開中だ。
2014年11月05日