宅間孝行の名作『夕』が、6月から7月にかけてシアターサンモールにて上演されることが決定した。本作は、宅間率いる劇団・東京セレソンデラックス(12年に解散)が2003年に初演し、05年と08年に再演された笑いと涙の名作青春ハートフルコメディー。長崎の民宿「あいかわ」を舞台に、男女の幼馴染たちが高校時代から大人へと移り変わっていく中で、家族や友人やご近所さんたちと共に泣いて笑って過ごした青春時代を描く。今回の公演は、08年版を観て大ファンになったという演出家・田邊俊喜が、劇団解散後の19年の再演に引き続き演出を務める。主人公の相川元弥役には、近年数々の舞台で主演を務め、今年関西ジャニーズJr.を卒業して舞台中心に活躍を続ける今江大地。ヤンキー少年だった元弥に高校時代から想いを抱きながらずっと言い出せないまま大人になっていく少女・三上夕役には、企画、プロデュース、出演をこなすソロプロジェクト“カリンカ”を立ち上げ活動を続ける橘花梨を迎え、サタケミキオ名義で書かれた宅間孝行の名作の再演に挑む。<キャスト コメント>■今江大地はじめまして。舞台『夕-ゆう-』で、相川元弥として出演いたします今江大地です。この作品は、日本で一番笑って泣ける!と言われ何度も再演をし、たくさんの方に愛されているものです。そんな作品に出演できることがめっちゃ嬉しいです。こころ温まる物語であり、普段から意識していなかった「想いを伝える」について考えさせられるメッセージ性もあると感じました。観に来てくださった方が、よかったと思えるような、そんな出会いができるように頑張ります。また長崎の方言にも初挑戦します。是非観に来てください。劇場でお待ちしてます。■橘花梨はじめまして。三上夕役の橘花梨です。今回舞台『夕-ゆう-』に出演させていただける事、大変嬉しく思います。私は十代の頃に初めてこの作品に出逢いました。当時から本当に大切で、ずっと憧れてきた作品です。人生の切なさや喜び、悲しみや希望がいーっぱい詰まったこの作品、一人でも多くの方の心にお届けしたいです。たくさんの方に観て頂けますように。劇場でお待ちしております!<公演情報>LEGEND STAGE PRODUCE 『夕-ゆう-』6月30日(木)~7月9日(日) シアターサンモール脚本:宅間孝行演出:田邊俊喜総合プロデューサー:黒谷通生(レジェンドステージ)【出演】相川元弥:今江大地三上夕:橘花梨塩屋憲太郎:松本旭平高橋薫:藤麻理亜坂田:山﨑雅志相川雅弥:齋藤陽介徳永:三上俊信子:師富永奈三上波:平子かなガリバー:篠原孝文相川欣弥:中村誠治郎相川登:森大三上静子:小玉久仁子相川浩子:ザンヨウコ宇津見緑:武藤晃子【チケット料金】全席指定:9,500円(税込)一般発売:6月上旬予定チケットに関するお問合せ:公演事務局TEL 0570-200-114(11:00~18:00 日・祝休業)公式サイト:公式Twitter:
2023年04月21日結婚したころには4人そろっていた、私の祖父母。あれから11年…今は1人だけです。そんな祖母ももう90歳すぎ…小さい頃から私のつたない話を一生懸命きいてくれて、アドバイスをくれた大切な祖母は、遠方に住んでいるのでなかなか頻繁に会いに行くことができません。たまにお手紙を書いたり電話をしたりするのですが、そんな祖母が一番喜んでくれるのが、子どもたちの写真を送ったり、電話でお話したりすることです。 離れて暮らす祖母に、1月に1度の子どもカレンダー。おすすめです!
2023年04月11日第3回グランツプロデュース公演『くちづけ』が2022年12月15日 (木) ~12月25日 (日))に新宿シアタートップス(東京都練馬区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 『くちづけ』知的障がいのある娘のマコを、男手ひとつで育てる愛情いっぽんは、 かつては人気漫画家だったが休業し、すでに 30 年がたっている。知的障がい者のためのグループホーム「ひまわり荘」に住み込みで働き始めたいっぽん。 マコはそこで出会ったうーやんに心を開くようになる。そんなある日、いっぽんに病気が見つかるのだった。公演概要第3回グランツプロデュース公演『くちづけ』公演日:2022年12月15日 (木) ~12月25日 (日)会場:新宿シアタートップス(東京都新宿区新宿3丁目20-8 TOPS HOUSE 4F)■出演者紀伊修平 / 小飯塚貴世江 / 藤原啓児 / 松本紀保 / 難波なう / 内田健介 / 重田千穂子 / 佐藤亮太 / 大西あすか / 宮崎恵治 / 山形敏之 / 水町レイコ / 鈴村近雄■スタッフ作: 宅間孝行 / 演出: 飯田浩志 / 音楽: 印南俊太朗 / 美術: 竹邊奈津子 / 照明: 鷲崎淳一郎(ライティングユニオン) / 音響: 坂口野花(TEO) / 舞台監督: 小笠原幹夫(劇工房 双真) / 映像制作: 込山正徳(有限会社ファルーカ) / 宣伝美術 制作: 星幸恵(星企画)、一般社団法人グランツ / プロデューサー: 飯田浩志 / 助成: 文化庁 令和3年度補正予算事業、ARTS for the future!2(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)■タイムスケジュール(日時指定・全席指定席 受付は開演の 60 分前、開場は 30 分前)12 月15 日(木)19 時16 日(金)14 時17 日(土)14 時18 日(日)14 時19 日休演日20 日(火)19 時21 日(水)14 時22 日(木)14 時23 日(金)14 時24 日(土)14 時25 日(日)14 時※上演時間:約2時間■チケット料金全席自由:5,000円(税込)★カンフェティ席 4,000円■団体概要『全ての人が表現することで輝くために』一般社団法人グランツは、障がいがある人の劇団『横浜桜座』を運営することからその活動が始まりました。現在は劇団『横浜桜座」の運営の他、障がいのある人やご高齢の方の訪問介護事業、障がいのある人のための相談支援事業、障がいのある人の芸術文化・スポーツ活動の支援などの事業を通して、全ての人のクォリティオブライフに貢献する事を目的に日々活動しております。また、障がい福祉をテーマにした演劇製作も行い、インクルーシブな表現活動を積極的に展開しております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月01日2021年1・2月に上演される「よみがえる明治座東京喜劇 -ニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』全力応援!!-」。高田文夫の企画によって、舞台作品と寄席演芸(ゲスト日替わり)の2本立てで構成される本公演のうち、第一部の喜劇『こちとら大奥様だぜぃ!』の脚色・演出を手がけ出演する宅間孝行と、主演の田中美佐子が取材に応じた。高田の敬愛する三木のり平が打ち出した“笑い”を現代に蘇らせ、「東京喜劇」として観客に差し出そうと企画された本作。この東京喜劇を体現する者として高田が白羽の矢を立てたのが、笑って泣かせる人情喜劇を得意とする宅間だった。宅間は今回、のり平劇団の作家・小野田勇による『俺はお殿様』を大胆にアレンジ。主人公をとある藩主の“奥方様”に翻案し、放蕩三昧の夫(前川清)に愛想を尽かして城を飛び出した彼女の行く末をドタバタコメディーとして描き出す。落語から派生したストーリーには、のり平らしさが覗く。宅間は、本作のモチーフである「らくだ」や「松曳き」といった古典落語のおかしさを、どうやって現代人に伝えようか試行錯誤。その結果、「今の時代に江戸のエッセンスを乗せて爆笑をかっさらう噺家さんのスタンスを見習って、古典の中にあるオーソドックスな笑いをきちんと伝えたい」という境地にいたる。宅間作品のファンで長年彼の舞台を鑑賞してきた田中は、その魅力を「楽しく笑いながら観て、最後は泣ける」と捉え、宅間主宰のタクフェス『流れ星』(2019年)に主演した。演出家としての宅間は、笑いへの飽くなき探究心を覗かせる厳しい一面があるという。その姿勢は萩本欽一や志村けん、翻ってのり平にも通じるらしく「お笑いの師匠方ってしっかりとした“芝居”を求めるんです。その中で生まれる笑いはトレーニングを積み重ねた結晶なんですよ。だから奔放なアドリブのように見せることだってできるの。宅間さんの現場も同じでしたね」と振り返る。師匠方の近くで笑いの真髄を目の当たりにしてきた田中に宅間は絶大な信頼を寄せ、再び主演の座を託した。「美佐子さんは最初から全力で“アホ”に徹してくれるから、他のキャストも引っ張られてどんどんよくなるんですよ」「特に“顔”がね」と目配せすると、田中は「表情筋がどうなろうと構わないくらい必死ですから!」「でも実際はイヤよ?だって女優だもの」と即答し、報道陣の爆笑をさらった。公演は、2021年1月29日(金)〜2月14日(日)に東京・明治座にて。ぴあでは、座席指定できるチケットを販売中だ。取材・文:岡山朋代
2021年01月22日宮崎秋人、大薮丘、一色洋平ら、着実に経験を重ねてきた若手俳優陣が主軸を担う『その男、ピッグテイル』が11月22日(日)に開幕する。この公演が目指すのは、「しっかりと構築されたストーリー性のある演劇作品」を「劇場空間でなければ味わえないダイナミックな演出」で上演すること。ここで演出を担うのは、劇団"tsumazuki no ishi"を主宰するほか、最近では小林聡美・八嶋智人・野間口徹の顔合わせで話題となった3人芝居『あなたの目』の演出を手掛けた寺十吾だ。俳優としても百戦錬磨の彼が、志の高いカンパニーを粛々と率いる。脚本を手掛ける秋之桜子は「山像かおり」の名で俳優としても活躍する人物。2005年に立ち上げた二人芝居で脚本を担当し、以降、コメディからシリアスまで実直に書き上げる脚本家として成長を遂げた。文学座の松本祐子・奧山美代子と立ち上げた演劇企画集団「西瓜糖」では、大正から昭和へ至る時代性を物語に織り込んで評判となった。キャストも実に彩り豊かだ。主演を務める宮崎秋人は人気俳優ユニット「D-BOYS」で活躍、時代劇から音楽劇、シチュエーション・コメディまでを自在にこなす。大薮丘は『テニスの王子様』で才能を発揮、その後も和田憲明や宅間孝行ら実力派演出家の作品を経験してきた。一色洋平はストイックな活動を重ねる早稲田大学演劇研究会出身。演劇集団キャラメルボックスへのゲスト出演者としては異例の「2作品連続主演」を果たした逸材だ。物語の舞台は江戸から明治へ時代の大きな転換期にあった日本。社会の価値観の急激な変化に戸惑いながらも、明日へ向かう若者達の「生」を描き出す。身分に関係なく、これまでの価値観が180度変化した時代において、時代と格闘しながら生きる者たちの物語だ。公演は29日(日)まで、東京・池袋あうるすぽっとにて。「東京芸術祭2020」参加作品となる。文:小川志津子『その男、ピッグテイル』作:秋之桜子演出:寺十 吾出演:宮崎秋人大薮 丘一色洋平/前島亜美町田マリー加山 徹高山春夫吉村公佑今井勝法中山朋文碓井将仁ほか2020年11月22日(日)~11月29日(日)会場:東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
2020年11月22日連続ドラマW『オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』に出演する草刈正雄さんに、役への思いを聞きました。役者人生約50年で、初めての総理大臣役に挑戦!ananを見て「わ~懐かしいなぁ」と目を細めた草刈正雄さん。「僕が17~18歳の時にインタビューを受けたことを覚えていますよ。確かananが創刊間もないころだったんじゃないかな?おしゃれな雑誌でセンセーショナルでした」今年創刊50周年だということを伝えると「僕もデビュー50周年、一緒ですね」と、なんとも嬉しい偶然!草刈さんといえば、そのスタイルのよさと甘いマスクでモデルとしてデビューすると、役者としてもチャンスを掴み、第一線で活躍し続けてきた。最近では朝ドラ『なつぞら』でヒロインのおじいさんを演じ、物語のキーパーソンとして話題になったが、連続ドラマW『オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』では初の総理大臣役に挑戦するという。「(映画『記憶にございません!』の)官房長官から、今度は総理大臣ですからね。昇格しました(笑)」原作は、社会の光と闇に切り込む経済小説家・真山仁さん。膨大な借金を持つ日本の財政問題をテーマに、草刈さん演じる総理大臣の江島隆盛が精鋭の官僚4人を集めて、一般会計の歳出を半分にする目的で特命プロジェクトを実行するという物語。「役作りというものは普段からあまりせず、台本が自然と教えてくれるものだと思っています。ただ今回は、物語に緊張感を覚えたし、政治にまつわる専門用語がたくさんあるうえ、セリフの量が多くて難しかった。セリフを覚えるためによく行くスタバに今回も通いながら、終始台本を抱えて、時間があればセリフを覚えないと間に合わなくて…。最初は慣れなくて、徹夜もしたぐらい。この緊張感を早く面白がれるようになりたかったし、難しいセリフが快感になればいいと思っていました。難しいセリフをスムーズに言えると、その音を発する自分をかっこよく感じることがあって、快感を味わう役者は僕だけではないはず(笑)」江島については、「自分とは似ているところがひとつもない」と言う。「猪突猛進で、『真田丸』で演じた真田昌幸のような部分も持っている。成功させるためならどんな手でも使う、というようなある種の下品さを持つ男です。突き進むタイプの江島に比べて僕は弱いですからね、すぐに意見も変えるし。でも全然違うから、演じるのが楽しいんです」江島が立ち上げた特命プロジェクトの官僚を演じるのは、溝端淳平さんや高橋メアリージュンさんなど。自身の若いころと重ねて、今の若い役者たちについて聞いてみた。「自由でナチュラルで、そしてお芝居も達者。僕らが若造の時は、カチカチだったし、そういうしっかりしたお芝居を求められたものです。昔は若いと怒られてばっかりだったけど、でも時代は変わりましたね」国債の積み上げなど多くの問題を国が先送りしているというドラマのテーマにちなみ、草刈さんが先送りにしていることはあるのか伺うと。「う~ん…健康診断かな。この現場が終わったら行かないと(笑)」連続ドラマW『オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』歳出を半分にするための特命プロジェクトを立ち上げた江島。その行方は…。出演は草刈正雄、溝端淳平、高橋メアリージュン、宅間孝行ほか。WOWOWにて毎週日曜22:00~放送中(全6話)。くさかり・まさお1952年9月5日生まれ、福岡県出身。1970年に資生堂専属モデルとなりその後、役者に。『義経』『篤姫』『真田丸』などNHK 大河ドラマには7 回出演。朝ドラ『なつぞら』(NHK)ほか代表作多数。同局『美の壺』ではレギュラーで案内役を務める。グレースーツ¥49,000(MEN’S BIGI/メンズビギ TEL:03・5428・0378)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年3月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・九(Yolken)ヘア&メイク・横山雷志郎(Yolken)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2020年03月19日宅間孝行の主宰するタクフェス「春のコメディ祭!」シリーズが来春に上演される。第3弾となる『仏の顔も笑うまで』のビジュアル撮影日、東京都内のスタジオへ一堂に会したキャストの宅間、モト冬樹、樋口日奈(乃木坂46)、肥後克広(ダチョウ倶楽部)の4人は衣装で取材に応じた。【チケット情報はこちら】タクフェスの前身・東京セレソンデラックスが上演したシチュエーションコメディ『Happy』を改題して再演する本作。今回も作・演出を手がける宅間は、モトを相棒とする銀行強盗バディに扮する。とある落語家の生前葬が行われる寺に逃げ込んできたこの2人を軸に、寺に関わる人々のさまざまな思いが交錯する、暗転なし・ノンストップの“ジェットコースターコメディ”だ。「全力投球せずにはいられない、パワーと覚悟のいる作品だった」と初演時を振り返る宅間は、冗談交じりに「あまりに大変だから遺作になると思う(笑)」と言って共演者を和ませた。バディを組むモトは、2018年10月~12月上演のタクフェス『あいあい傘』で同じ舞台に立った仲。「気心が知れている」ことから、次々と繰り出される強盗コンビの応酬も「セリフ通りきっちり進めるより、演じながらつくっていく」と稽古の構想を口にする。対するモトも、『あいあい傘』当時の宅間を「芝居への愛情があって、何を言っても受け止めてくれた」と紹介し、信頼している様子を見せた。今回のタッグについても「スリルがあって楽しみ」とコメント。タクフェスらしいコメディとは何か、と尋ねられると「“本気度”が高いこと」と即答し、「一生懸命やらないと説得力がなくなっちゃうから」と意気込んでみせる。宅間扮する銀行強盗にひと目惚れされる寺のひとり娘を演じる樋口は、本格的なコメディに初挑戦。勉強のために吉本新喜劇を観に行ったエピソードを披露し、「客席に笑いを届けようとする(新喜劇キャストの)皆さんの“本気度”が伝わってきたので、私も爪跡を残せるように一生懸命がんばります!」と笑顔を見せた。「ふたりがかりで袈裟を着せてもらった」と合掌する肥後は、寺の住職役。オファーの感想を「リアクション芸人である自分をなぜキャスティングしたのか」と漏らすも、手にした台本の面白さに魅了され、出演を決めたと話す。「宅間さんの計算されたシナリオ・演出もさることながら、彼のマンパワーに少しでも近づけたら」と一座を率いる宅間に花を持たせる形で、取材を結んだ。公演は、4月22日(水)~29日(水・祝)に東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール、5月9日(土)・10日(日)に愛知・御園座、5月14日(木)に岩手・北上市文化交流センター さくらホール 大ホール、5月16日(土)に福島・けんしん郡山文化センター 中ホール、5月20日(水)~24日(日)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールと巡演する。チケットぴあでは1月18日(土)から1月23日(木)11時まで、東京公演の抽選先行を受付中。取材・文:岡山朋代
2020年01月17日宅間孝行が作・演出・出演を務める「タクフェス」の第7弾、『流れ星』東京公演が11月13日(水)に開幕する。俳優や業界人にファンの多い宅間作品、今回は田中美佐子、飯豊まりえが初出演を果たす。同作は、2006年に初演、2009年に再演された劇団「東京セレソンデラックス」の代表作。今回はキャストを一新して、10年ぶりのお目見えとなる。物語の舞台は、高度経済成長期真っ只中の昭和45年、東京。人と人とが、まだかろうじて、人情でつながっていた時代だ。宅間のコメントによると「愚直な、不器用な古き良き日本人の姿に、グッとくることと思います」とのこと。東京の片隅にある古びた下宿屋「徳秀館」を営む星野謙作(宅間)と夏子(田中)夫婦の仲は冷え切っていた。ある日、謙作が出先で突然倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。その初七日を終えた夜、魔法使いを名乗るマリー(飯豊)に導かれ、夏子は謙作と結婚をする前の時代にタイムスリップをすることに……。かけがえのない人の、かけがえのなさに気づく時、その人はもういない。身を切るような切なさは、きっと誰の胸をも打つことだろう。大切な誰かがいるのに、伝えたい言葉が見つからない。そんなあなたはハンカチを握りしめて劇場へ行こう。11月24日(日)までサンシャイン劇場、11月28日(木)から12月1日(日)まで愛知県産業労働センター ウインクあいち、12月4日(水)から8日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。文:小川志津子
2019年11月12日女優の飯豊まりえと劇作家で俳優の宅間孝行が1日、舞台『流れ星』(12月4~8日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)の取材会を大阪市内で行った。宅間が主催する演劇プロジェクト「タクフェス」の第7弾となる本作は、06年に初演、09年に再演された東京セレソンデラックスの人気作で、10年ぶりの再々演。東京で下宿屋を営む熟年夫婦の夫(宅間)が突然亡くなり、その初七日の晩に現れたマリー(飯豊)の力で、残された妻(田中美佐子)が結婚前の70年にタイムスリップし、意外な事実を知ることになる。全国各都市を巡る公演ツアーは先月からスタート。本格的な舞台出演は本作が初となる飯豊は「舞台は生の反応が返ってくるので楽しい。みんなでひとつになって、いいものを届けようという緊張感もあって幸せな時間」と手応えを感じているようだ。そんな飯豊について、作・演出を手がける宅間は「最初は声もちっちゃくて不安もあったけど、稽古を重ねるごとに成長。期待を超える結果を出してくれています」と評価。今では「(出演者の中では)一番年下ですが、『まりえ、頼むよ』と頼りにしてます」と語った。飯豊が演じるマリーは“魔法使い”と称して不思議な力を操るという役どころ。「すごくいい役。魔法使いってだけで楽しくないですか? 小さいときからなりたいと思ったけど現実にはなれないし(笑)」と目を輝かせる飯豊は、少々口の悪い魔法使い役とあり、「今まで絶対に言ったことがないようなセリフ」にも挑戦。「ババア!」「ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタいわせる」などの過激なセリフを楽しんで演じているという。さらに、「公演の初日に(共演の)ダンカンさんから『マリー、緊張しない魔法かけて!』って言われて、ツボ押しをしてあげました(笑)」となど舞台裏も和気あいあいの様子。飯豊は「舞台ってこんなに仲間同士の信頼感があるんだ!って、テンション上がりながらやってます。どんどん楽しくなってるので、最後は『終わりたくない!』って泣いてるかも」と、充実の笑顔を見せていた。
2019年11月02日10月26日公開の映画『あいあい傘』の試写会が15日、都内で行われ、倉科カナ、立川談春、宅間孝行監督が出席した。本作は、宅間孝行が主宰する劇団「東京セレソンデラックス」の2007年に初演された舞台劇を映画化したもの。生き別れてしまった父と娘の切なくも心に沁みる5日間の物語を感動的に描く。映画の主演を務めるのは5年ぶりとなる倉科カナ。本作では25年ぶりに父親と再会を果たすヒロインを熱演している。「役者としてイチから役を生むことも価値はありますが、私はさつきちゃんと近い境遇でした。自分の中にある痛みを力に変えて演じれる役だと思い、ご縁みたいなものを感じましたね。運命じゃないかなと。見終わって、私自身も救われました」と本作で演じたさつきとの共通点も多かったという。倉科が演じるさつきの父親・六郎を演じたのが立川談春。2014年に放送されたTBS系『下町ロケット』の立川を見たプロデューサーが熱烈オファーしたという。これ対して1年以上出演を断り続けたという立川は「そのせいで公開が遅れました。本当なら2~3年前に世の中に出ていないといけないんですが、僕のせいでどうもすみませんでした」と謝罪の言葉を口にしながら、「この映画はワンテーマ。映画でワンテーマって恐らくないんです。父と会うとか、家族ってなんだ? っていう地味なことなんですが、ものすごい賭けだと思います。それぞれの立場の人がそれぞれの思いや賭け、決心をして作った映画。これから楽しんで見ていただければありがたいです」とアピールした。父と娘が再会を果たしたシーンが見どころの一つであり、倉科は「談春さんとの距離感をとても大切にしていて、ほとんど現場でお話をしていません。そこだけは距離感が大切だったので、あのシーンに持っていました」と同シーンを収録するまで意識的に立川との接触を控えていたという。対する立川は「その思いを知らないからさ、しばらく俺嫌わているのかと思ったよ。目も合わせてくれないんだから。呼ばれてこの仕打かと」と笑いを誘うも、「撮り終わった後にポツリポツリとそういうお話をしてくださり、こんなに気さくでこんなにいい人なんだと思いました。そのシーンに持っていくまでの倉科カナはすごいんですよ! 最後の最後で最初のセリフを皮膚で聞くんです。その時にゾゾっとして、あとは連れてってもらっているところを一緒に歩いている感じでしたね」と褒めていた。映画『あいあい傘』は、10月26日より全国公開。
2018年10月16日宅間孝行が主宰するタクフェス第6弾『あいあい傘』が10月5日、埼玉・志木市民会館パルシティにて開幕。スペシャルカーテンコールも行われ、キャストが本作にかける意気込みを語った。タクフェス第6弾『あいあい傘』チケット情報2007年に東京セレソンデラックスで上演されて以来、11年ぶりに待望の再演を果たした本作。とある田舎町を舞台に、25年前に失踪した父とその父を探す娘の交差する思いを描いた作品だ。たっぷり笑って、最後はホロリと心に沁みる物語が繰り広げられる。初日を終えて、主演で娘・高島さつきを演じる星野真里は「地元埼玉で公演ができて、すごく嬉しく思います。稽古を通して、作品を作る上での厳しさ、辛さ、楽しさという両極端のものを感じさせていただきました。これから、たくさんの人に見ていただきたいです」とコメント。父・六郎を演じる永島敏行は「白髪からの早替えで、慌ててシャワーを浴びて、耳に水が入っています。人を想う“お節介”な宅間演出が、本作の見どころではないかと」と語る。六郎と生活を共にする玉枝役の川原亜矢子は9年ぶりの舞台出演。「宅間さんに色んなあだ名をつけていただきました。今日を迎えられて本当にほっとしています。一か月みっちりの稽古で、化粧室に行く時間もなかったですが、それくらい集中し、皆さんと濃い時間を過ごしていました」と、充実した稽古を振り返る。今作が初舞台の鈴木紗理奈は「一か月、とても愛のある稽古で、すごく楽しかったです。稽古を終えて本番が始まり、また新たなスタートを切ったのですが、大事なシーンで二度ほど噛んでしまいました…。残りの公演、頑張りたいと思います!」と意気込みを語った。作・演出・出演の宅間孝行は「チームワークが良く、いつもより稽古がスムーズに進みました。これからまた手直しをするので、日々、(作品は)変わっていくかと思います。芝居はお客さんと作り上げていくものですし、お客さんから学ぶこともある。またぜひ見に来ていただきたいですね」。タクフェス『あいあい傘』は12月9日(日)まで全10都市にて上演。チケットは発売中。
2018年10月12日沢口靖子主演の人気ドラマ「科捜研の女」が、10月からseason18が放送スタート。この度これに先駆け、10月14日(日)に「科捜研の女スペシャル」が日曜プライム枠にて放送されることが決定した。京都府警科学捜査研究所(通称:科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)を中心に、ひと癖もふた癖もある研究員たちが事件の真相解明に挑む姿を描く「科捜研の女」。3月までseason17が放送されており、10月からはseason18がスタートする。今回放送が決定した2時間スペシャルでは、“最新の科学捜査テクニック”と“豊饒な人間ドラマ”が絡みあうハイクオリティーなミステリーをお届け。舞台となるのは、京都の豪華ホテルで行われる謎解きイベント。殺人事件の捜査のため、イベントに潜入するマリコと亜美(山本ひかる)だが、現実の事件のみならずイベントで出題されるミステリーまでも解かざるを得ない状況に追い込まれる…。中でも注目なのが、season2~4までプロファイラーとして、マリコの良き相談相手として登場していた武藤要の登場だ。武藤を演じていたのは、いまは京都府警捜査一課の土門警部補を演じている内藤剛志。season5で土門刑事としてレギュラー出演するようになってからは、武藤が登場することは無かったため、今回約15年ぶりの登場となり、一人二役に挑戦する。ほかにも、娘を何者かに誘拐され、犯人の要求に応える形で謎解きイベントに参加する土居垣光成役に宅間孝行。事件捜査の舞台となるホテルの謎解きイベントを進行する近藤太一役に小堺一機。そして、『カメラを止めるな!』でヒロインを演じる秋山ゆずきも、事件捜査の舞台となるホテルのイベント担当・久井絵里として出演する。主演の沢口さんは、今回出演するゲストたちについて「大変魅力的な方々」と言い、見どころに関しては「ある事件の捜査のために、『謎ときイベント』に参加することになったマリコですが、そこで新たな事件に遭遇してしまいます。イベント会場から戻れないまま、科捜研メンバーや、風丘先生、土門刑事の助けを借りて、科学で事件の真相を解き明かしていくのですが、マリコが大ピンチに陥ります!最新の科学捜査テクニック『レーザーマイクロフォン』も登場します」とアピールしている。なお、season16からスタートした「衝撃的なマリコのワンカット」ももちろん登場。ストーリーの進行に合わせた何気ないシーンの中で、マリコが披露する一瞬の“衝撃”も見逃し注意だ。■「科捜研の女スペシャル」あらすじ無職の男・片瀬卓治の他殺体が自室で発見された。被害者の上着のポケットからホテルの謎解きイベントのチケットが見つかったが、チケットにはエナジードリンクの成分が付着…。捜査により、被害者は殺害される直前に近くのコンビニでイベントのチケットを2枚発券し、その際にエナジードリンクをこぼしていたことがわかった。ただし、見つかったチケットは1枚だけ。もう1枚は犯人が持ち去ったのか…!?そのチケットにもエナジードリンクの成分が付着していると睨んだマリコは、その持ち主を探す為に亜美と謎解きイベントが行われるホテルへと向かう――。日曜プライム「科捜研の女スペシャル」は10月14日(日)21時~テレビ朝日にて放送。「科捜研の女 season18」は10月18日(木)20時~テレビ朝日にて放送開始。(cinemacafe.net)
2018年09月03日俳優・脚本家・演出家の宅間孝行が主宰するタクフェス。毎年秋に上演する人気の“切ないシリーズ”に『あいあい傘』が登場、10月5日(金)の埼玉でのプレビュー公演を皮切りに全国10か所で上演される。本作は2007年、宅間が自らの劇団、東京セレソンデラックスを率いて大阪に初登場した作品。25年ぶりにめぐりあった父と娘の、切なくも心にしみる5日間を描いた物語だ。今回は宅間の監督作第2弾として映画化もされ、舞台上演に先立って10月26日(金)に全国公開される。大阪で11年ぶりの再演となる舞台『あいあい傘』について、映画も交えた話を宅間に聞いた。タクフェス第6弾「あいあい傘」チケット情報「11年前にこの作品を初めて大阪にもってきて、そこから自分たちが大阪の人に受け入れられていったという歴史があります。当時は僕が結婚した節目のタイミングだったので、家族をテーマにあいあい傘を組み合わせて作りました。それからの11年で僕もいろんな経験をしてきたので、改めてこの作品に向き合うと非常に味わい深く感じますね」。初演を観た人も、10年を経て再び観る舞台は印象の違ったものとなるに違いない。今回の再演では、いつもは初演時の脚本にあまり手を入れない宅間が「こんなに大胆にリライトしたのは初めて」と言うぐらい書き直した。「当時、お客さんを号泣させるような脚本にしようと書いたんです。ただ、物語をドラマチックな展開で見せるのではなく、人との関わり合いや想い、そこにある人情の機微をクローズアップする作品は、舞台より映画に向いているのではと思っていて。でも今回、舞台用にリライトしたことで、俳優さんたちの演技次第で随分変わってくる、すごく芝居っぽい作品になりました。俳優さんたちに生き生きと演じてもらって、生で観ると、とても心地よく、味わい深い作品になるのではと思っています。初演より、ひとつステップアップしたかな」。出演は、星野真里、初舞台の鈴木紗理奈、9年ぶりの舞台となる川原亜矢子、永島敏行ら。映画と舞台は違ったキャスティングで楽しめる。「『あいあい傘』は、ひとりも悪人が出てこない作品で心に響く優しい物語です。関西では、映画を先に見てから舞台を観てほしい。でないと上映が終わっちゃうかもしれないから(笑)。同じ物語だけど、まったく同じじゃないんです。映画で「あれ?」と思ったことの答えが舞台で用意されていたり、舞台にない部分が映画では描かれていたり。両方観る楽しみ方もあると思う。舞台のほうは演劇が初めてという人にもすごく楽しめるんじゃないかな」。公演は10月5日(金)、埼玉・志木市民会館パルシティ ホールのプレビュー公演より全国巡演。大阪公演は11月30日(金)から12月4日(火)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケットは8月26日(日)一般発売開始。一般発売に先駆け、8月23日(木)23:59まで先行先着プリセールを実施中。取材・文:高橋晴代
2018年08月20日これまで幾度となく人気舞台劇が映画化されてきた日本だが、今年は特に豊作なのをご存知だろうか?なかでも、6月22日(金)より公開される『焼肉ドラゴン』は、日本の演劇賞を総なめにした、演劇界の金字塔作品とも呼ばれているだけに、大きな注目を集めている。■『焼肉ドラゴン』が演劇界に残した軌跡(6月22日公開)舞台劇「焼肉ドラゴン」は朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇大賞および最優秀作品賞など数々の演劇賞を受賞しているだけでなく、多くの観客から熱狂的支持を得て11年、16年と再演も果たしている。舞台の演出を手がけたのは、その世界では一流として知られ、映画界では北野武主演『血と骨』や『月はどっちに出ている』といった作品の脚本を手がける鄭義信。今回の映画化でも、自らメガホンを取り演劇界、映画界両サイドからの注目を集めている。今作では日韓共に名優をそろえており、長女・静花役に真木よう子、次女・梨花役に井上真央、三女・美花役に桜庭ななみと美しい3姉妹が顔を並べるほか、梨花と結婚する男性・哲男に大泉洋、美花と秘めた恋をする男・長谷川豊役に大谷亮平など男性人も実力派ぞろい。韓国からは、静花に熱烈なアプローチをする男性にハン・ドンギュ、「焼肉ドラゴン」の常連客にイム・ヒチョルなど、名優が多数出演。「小さな焼肉屋の、大きな歴史を描きたい」と語る監督の言葉通り、70年代の時代の記憶、人々のぬくもりが、映像として鮮明に蘇っている。■今年は舞台作の実写化は注目作ぞろいこれまで何度も舞台作が実写される中、特に今年はその中でも期待値の高い作品が揃っている。映画『娼年』(公開中)すでに公開されている石田衣良原作の『娼年』は、その大胆な精描写を見事に舞台にでも演出したことで異常なまでの評判を得た。劇団「ポツドール」主宰者で劇作家の三浦大輔が演出を手がけ、主演に松坂桃李を迎えている。なお映画も舞台版の監督・主演が続投し、R-18指定で上映されるなど、妥協の一切ない映画化となっている。映画『あいあい傘』(10月全国公開)2012年をもって解散した劇団「東京セレソンデラックス」が2007年に上演した舞台「あいあい傘」も、10月に映画化されることが発表されている。同主催の宅間孝行は、映画版の公開とタイミングを合わせ、宅間自身で作・演出を担う舞台の再演も決定している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:娼年 2018年4月6日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開© 石田衣良/集英社2017映画『娼年』製作委員会焼肉ドラゴン 2018年6月22日より全国にて公開© 2018「焼肉ドラゴン」製作委員会
2018年04月30日宅間孝行が仕掛けるタクフェス春のコメディ祭!「笑う巨塔」が東京・グローブ座で3月29日より上演。開幕に先がけて、公開ゲネプロが行われた。【チケット情報はこちら】本作は2003年に宅間が主宰していた劇団・東京セレソンデラックスで上演されたシチュエーションコメディ『HUNGRY』が改題されたもので、宅間自身が「シチュエーションコメディとしては最高傑作」と語る笑いに溢れた作品となる。物語の舞台は、東京のとある所にある「四王病院」。ここで、自身が秘書を務める山之内代議士の入院を隠し通そうと企む蓮太郎(松本享恭)、山之内代議士の選挙対抗馬である代議士・浜村惣一郎(石井愃一)、そして検査のため入院をしたとび職の親方・花田浩美(片岡鶴太郎)とその娘・ふみ(篠田麻里子)、元弟子の松原富雄(宅間)らの思惑が入り乱れることにより、平穏だった病院がとんでもない事態になる様子を描く。ゲネプロ終了後の囲み取材において、作・演出・出演を兼ねる宅間は「コメディは特にお客様の笑いがあって完成するので、お客様と一緒に舞台をつくるのが楽しみです」と笑顔を浮かべると、25年ぶりの舞台出演となる片岡は「宅間さんと絡むところはほとんどアドリブになっていて、お互い板の上でファイトしている。毎日来ていただいても、お客様は飽きることがないはず」と見どころを語った。コメディ舞台出演への注目が集まる篠田は「コメディはほぼ初に近いけれども、鶴さん(片岡)なり、宅間さんなり、(鳥居)みゆきさんなりのコメディ揃いの方々が沢山いるので、その中で自分を出すということの難しさを感じつつ、皆さんの楽しんでいる姿を見て楽しみたい」と意気込みを語った。「総勢16名のキャスト皆で一丸となって、お芝居だけではなくてイベント盛りだくさんな感じのエンタテインメントを作っているので、皆さんぜひ劇場に足を運んでください」(宅間)と、歌有り・ダンス有り、観客へのサービスも盛りだくさんの本作。ぜひ劇場で体感して。タクフェス春のコメディ祭!「笑う巨塔」は、4月8日(日)まで東京・グローブ座にて上演。その後、13日(金)から15日(日)まで、名古屋・ウインクあいち大ホール、17日(火)から22日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、24日(火)に愛媛・ひめぎんホールサブホールを巡演したのち、30日(月・祝)に福井・越前市文化センター大ホールにて大千秋楽を迎える予定。チケット発売中。
2018年04月02日公演初日を迎えた舞台『笑う巨塔』の公開ゲネプロ及び囲み取材が29日、東京・百人町の東京グローブ座で行われ、宅間孝行、篠田麻里子、松本享恭、石井愃一、梅垣義明、かとうかず子、鳥居みゆき、片岡鶴太郎が出席した。同舞台は、とある病院を舞台に、"白い巨塔"ならぬ"笑う巨塔"と化していく抱腹絶倒のシチュエーションコメディー。2003年に劇団・東京セレソンデラックスによって初演、2012年再演された同舞台を、作・演出を担当した宅間孝行が主演を務めたほか、本格的なコメディー初挑戦の篠田麻里子、25年ぶり舞台出演という片岡鶴太郎などが脇を固める。そんな同舞台の公開ゲネプロの後に、報道陣向けの取材に応じたキャスト陣。作・演出も手掛ける宅間は「今日は初日ですので、ここからもう一段上げていきます。コメディーは笑いがあってなんぼ。それで作品が完成します。お客さんと舞台を作るのが今から楽しみですね」と公演が待ち遠しい様子。同舞台でコメディー初挑戦となる篠田は「鶴さんや宅間さん、鳥居さんだったりとコメディーの方々がたくさんいるので、その中で自分のキャラクターを出す難しさがあります」と不安顔も「皆さんの楽しんでいる姿を見て、私も楽しみたいと思いました」とやる気を見せていた。同舞台には25年振りに片岡鶴太郎も出演。「アドリブが多く、アドリブというものをどうものにしていくのか、芝居の流れを壊さない程度に宅間さんと話したりしています」という片岡に対して、篠田は「鶴さんが偉そうに言ってますけど、セリフをめっちゃ間違えるんです。周りがどうフォローするのか、日々感じています(笑)」と暴露しつつ、「アドリブでも修正してくるのはさすがだなと思いましたね」とベテランの片岡に尊敬の眼差しを向けていた。舞台『笑う巨塔』は、3月29日~4月8日(4月4日は休演)に東京・百人町の東京グローブ座、4月13~15日に愛知・名古屋 ウインクあいち 大ホール、4月17~22日に兵庫・西宮 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、4月24日に愛媛・松山 ひめぎんホール サブホール、4月30日に福井・越前 越前市文化センター 大ホールにてそれぞれ公演。
2018年03月30日宅間孝行が主宰するタクフェスの新シリーズ「タクフェス春のコメディ祭!」第2弾となる『笑う巨塔』が3月29日(木)に開幕する。その稽古場に潜入した。【チケット情報はこちら】宅間が主宰を務めた東京セレソンデラックスの解散公演(2012年)で上演された作品でもある本作は、2003年に『HUNGRY』として初演されたシチュエーションコメディ。タイトルを改め解散公演で再演され、今回が6年ぶりの上演となる。病院のロビーを舞台に、入院患者であるとび職の親方や極秘入院する代議士、その見舞客、医者や看護師などがさまざまな人を巻き込み起こす大混乱を描く。作・演出は宅間。この日から片岡と篠田が本格的に合流し、活気あふれる稽古場で始まったのは、とび職の親方である浩美(片岡鶴太郎)の見舞いに来た娘・ふみ(篠田麻里子)と弟子ふたり(佐藤祐基・堀川絵美)による掛け合いシーン。 “アイスクリームが気になるけど「食べたい」と言いだせない浩美と、それをわかっていながら目の前で食べるふみと弟子のえり(堀川)”という、ふみのほうが一枚うわてなやり取りがコミカルな場面だ。本作が約25年ぶりの舞台出演となる片岡だが数々のドラマで見せた演技力は健在、篠田も前日まで別の舞台の本番だったとは思えないほど台詞が入っており、江戸っ子らしいテンポのいい掛け合いだけですでに面白い。宅間はそこから更に面白さが増すように、ひとつひとつの動きを精査しながらシーンをどんどん研ぎ澄ませていく。さらにこの日は、看護師長(鳥居みゆき)がある間違いに巻き込まれ、テンションが変わってしまうという場面の稽古も。宅間が“鳥居みゆきショー”と呼ぶのも納得の、鳥居ならではの芝居&歌が炸裂するシーンだが、それに対する片岡らのリアクション芝居も絶妙。鳥居と片岡という、同じ“お笑い”というジャンルで活躍するふたりではあるが、見たこともない組み合わせが誕生し、ここでしか見られない面白さが味わえそうだ。宅間の演出は熱く、キャストには若手も多いぶん、もちろん厳しい指導が入る場面も。しかし稽古後には若手メンバーが宅間に積極的に質問しに行く姿も見られ、互いの想いが伝わり合っているのも感じられた。この稽古を経て生まれる若手メンバーの新たな一面や活躍にも期待したい。『笑う巨塔』は3月29日(木)から4月8日(日)まで東京グローブ座にて上演。
2018年03月12日中村ゆりかが主演する、林明輝の伝説のWeb漫画の映画化『ラーメン食いてぇ!』から、本作に出演する2.5次元ミュージカル俳優、黒羽麻璃央の場面写真が到着した。人気ラーメン店“清蘭”の店主・紅烈土(石橋蓮司)はラーメンづくりのパートナーだった愛する妻を亡くし、生きる希望を見失っていた。そんな彼のもとに、孫娘である茉莉絵(中村ゆりか)が自殺を図ったと連絡が入る。なんとか一命を取り留めた彼女に、烈土は清蘭のスープを一口飲ませた。そのスープを飲んだ瞬間、心で何かを感じ取った茉莉絵は「私にラーメンを教えて!」と懇願。“世界一のラーメン”をつくることを生きる目標に、もう一度頑張ることを決意する。ラーメン作りには良いパートナーが必要だという烈土の勧めもあり、食通の親友コジマ(葵わかな)を巻き込み過酷なラーメン修行が始まった…。一方、清蘭のファンであり料理評論家の赤星亘(片桐仁)は、ウイグル自自区で事故に遭い、砂漠に取り残されていた。遠い異国の地で、赤星の絶叫が荒野に響き渡る「清蘭のラーメン食いてぇ!!!」原作は、「こんな漫画が読みたかった!」「これはただの食ものの話じゃない!!」「周りのいろんな人に勧めました」など圧倒的な賞賛を得て、PV数実に1,000,000回以上を誇る林氏の伝説のWeb漫画。主演を務めるのは、「花にけだもの」「賭ケグルイ」の中村さん。祖父のラーメン作りを継ぐことで生きる希望を見つけ、ラーメン屋復活に奔走する女子高生・茉莉絵を、体当たりで熱演。また茉莉絵の親友・コジマ役を、現在放送中の連続テレビ小説「わろてんか」で主演を務める葵わかな。そのほか、宅間孝行、森尾由美、水橋研二、片岡礼子、永岡佑、黒羽さん、ふくまつみ、片桐仁、石橋蓮司らが出演している。今回到着した場面写真では、茉莉絵が好意を寄せていた男子高校生・五十嵐が、実は親友コジマと付き合っていた現場を目撃してしまう冒頭シーンから切り取ったもの。進路のこと、恋愛のこと、大好きな食べ物のこと、全てを打ち明けてきた親友からの裏切りが茉莉絵を追い込み、自殺未遂まで…。そんな“モテ男”五十嵐を演じているのが、ミュージカル「テニスの王子様」や「刀剣乱舞」、「黒子のバスケ」などに出演し人気急上昇中の俳優・黒羽さん。ふたりの女子高校生の運命を結果的に左右するきっかけとなった、物語のカギを握る人物を熱演する。また場面写真とあわせて、黒羽さんのオフショットも公開されている。『ラーメン食いてぇ!』は3月3日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月06日脚本家、演出家である宅間孝行が主宰する劇団「タクフェス」。2017年から始動した同劇団「春のコメディ祭!」シリーズの2018年公演は「笑う巨塔」。過去に宅間が主宰していた人気劇団・東京セレソンデラックスの解散前最後の作品「HUNGRY」として初演され、一度の再演を経た後、6年の時を経て、満を持しての再々演となる作品だ。「初期に書いた作品だが、シチュエーションコメディとしては最高傑作」と宅間が自負する本作の記者発表が、都内にて行われた。タクフェス「笑う巨塔」登壇したのは、宅間に加え、とび親方・花田を演じる片岡鶴太郎、その娘役である篠田麻里子に始まり、期待の若手俳優・松本享恭、お笑い芸人ながらも、役者としての活躍も目覚ましい鳥居みゆき、石井愃一、梅垣義明、かとうかず子ら、個性的なメンバー。25年ぶりの舞台出演となる片岡は、元々“飲み友達”としての親交が深い宅間が手がける作品について「下町っぽい雰囲気が漂っていて、自分自身、とても共感する部分が多い」と語り、「台詞を覚えられるかどうか全くわからないが、舞台の中で遊べればと思う」と、会場の久々の舞台出演について意欲を見せた。本格コメディ舞台へと挑戦する篠田は、「バラエティに富んだ豪華な出演陣に挟まれているので、新たな自分を探せるんじゃないかな、と楽しみ」と笑顔を見せ、「今回の作品は、たくさんの笑いが詰まっている作品だと思うので、『タクフェス』を皆さんと一緒に盛り上げていきたい」と意気込みを語った。各出演陣について問われた宅間は、「あまり自由にやられると芝居にならないと思う(笑)」と不安を語りながらも、「お客様はこのメンバーを期待していると思うので、自分(宅間)のスタイルにはめこんでいくとかではなくて、出演陣の個性がなるべく全面にでるようにしていきたい」と期待を寄せた。本作は、2018年3月29日(木)~4月8日(日)東京・東京グローブ座での公演を皮切りに、4月13日(金)~4月15日(日)愛知・ウインクあいち 大ホール、4月17日(火)~4月22日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、4月24日(火)愛媛・ひめぎんホール サブホールと全国を巡演予定。チケット発売中。
2018年01月18日宅間孝行が仕掛ける極上のエンターテイメントプロジェクト「タクフェス」の第5弾『ひみつ』が、10月19日鹿児島公演を皮切りに全国10都市で上演中だ。タクフェス第5弾「ひみつ」チケット情報宅間の作・演出で4年ぶりの新作書き下ろしとなる本作は、“虹色渚ゴロ―”という姉弟漫才師の姉・渚(戸田)の人生を中心に描く、愛と涙の物語。キャストには、主演の戸田恵子をはじめ、松本利夫(EXILE)、福田沙紀ら豪華メンバーが顔を揃えた。稽古最終日に、稽古場にて宅間、武田航平、赤澤燈に話を聞いた。毎年秋に上演している「タクフェス」で久しぶりの新作。宅間は「初演なので、お客さんに観てもらうまでは心配でしょうがないんですけど」と前置きをしつつ、「今までやってきた中で、こんなにみんなが泣いている稽古場はないかもしれない。毎回、“泣ける作品”をつくっているのですが、今回はいつも以上です」と手応えを語る。いわゆる“感動もの”とは違うリアルさがあり、武田は「単に演劇をやるというだけではなく、社会に対する意識やあり方を考えるきっかけにもなりました。お客様にも劇場では面白く観てもらって、帰り道で本質的な部分について考えていただけたらと思います」と話す。と同時に赤澤が「ストーリーは泣けるのですが、僕は、お客様と僕等自身を楽しませるような笑いを提供できる役どころです。楽しみにしていただければと思います!」と言うように笑えるシーンも多く、宅間作品ならではの仕上がりだ。タクフェスへの出演は初となる武田と赤澤だが、「航平くんといつも『楽しい、楽しい』って言ってるんです」(赤澤)と稽古が楽しくて仕方ない様子。武田は「宅間さんは一生懸命やればちゃんと自分と向き合ってくださって。僕、こんな嬉しいことないです」と熱く語り、「『お客さんは高いチケット代を払って、忙しい時間を割いて劇場に来てくださるのだから、そのためにやるんだ』と言われたのも印象的でした。自分がどうとかじゃなくて、お客さんがどう思うかなんだという意識を学びました」と、気付きの多い現場なのだという。赤澤も「宅間さんに言われた『表現しようとするな』という言葉が心に残っています。怒っている人を怒っているように演じるな、というようなことなのですが、それは僕の今一番の課題になっていて。本当にたくさんのことを学んでいるので、次の現場での自分の変化も今すごく楽しみになっているんです」とワクワクした表情をみせた。熱い稽古を経て、現在全国を巡演中の本作。東京は10月31日(火)から11月12日(日)まで、サンシャイン劇場にて上演。取材・文中川實穗
2017年10月27日俳優/脚本家の宅間孝行が主宰するエンターテインメントプロジェクト「タクフェス」の4年ぶりの新作舞台『ひみつ』の発表記者会見が開かれ、宅間をはじめ、戸田恵子、松本利夫(EXILE)、福田沙紀らキャストが登壇。新作の内容が明らかになった。【チケット情報はこちら】宅間は、「かつて映画監督の堤幸彦さんから、『ふたりで漫才の芝居をやってもらったら、僕が映画化したい』と言っていただいたことがありまして。映画化してもらえるんだったら、やってみようと(笑)」と戸田に主演をオファーした理由を明かした。本作では、戸田、宅間、松本が3人姉弟、福田が戸田の娘を演じる。姉弟漫才師“虹色渚ゴロー”として活躍する本橋渚(戸田)と五郎(宅間)。マネージャーでもある末弟の八郎(松本)に支えられ、人気絶頂だったある時、渚と五郎に運命を一変させる出来事が起こり、渚は娘の山之内夢(福田)と離れ離れで生きることに。夢の知らなかった本橋家の“ひみつ”が明らかになっていく。戸田は、「ひとりっ子の私は姉弟の役をいただけるだけでうれしくて。千秋楽にはどつき合いができるような兄弟になりたい」と意気込みを語った。戸田と福田は、タクフェスに出演するのはこれが初めて。「いろんな方から、ついにタクフェスに出るんだねと声を掛けていただきました。この“ついに”がどういう意味なのか?」と戸田が話すと、福田も「どんな稽古、舞台になるのか、いまからドキドキしています」と期待に胸を膨らませた。また、「何十年も舞台をやってますけど、初共演の方ばかり」とベンガルが明かすように初顔合わせも多い。新たな化学反応も楽しみだ。すでに台本に目を通したというキャストたちは、「涙が止まらなかった」と声を揃えた。東風万智子は「いいお話と一言で言うことのできない、切なくて悲しい部分もあり、とても深いお話だと思った」と感想を話すように落涙必至の内容のよう。福田は「こんなに涙が止まらなかったのは初めて。その衝撃を忘れずに最後まで突っ走っていけたら」と意気込みを語った。また、タクフェスに出演するということは、“お酒”も重要のようで、第2弾『夕 -ゆう-』に出演した山崎静代(南海キャンディーズ)が「この舞台でお酒に目覚めて、一戦一戦強くなっていった」と明かすと、EXILEのメンバーでレモンサワーを2500杯飲んだ伝説を持つ松本は、「10都市のレモンがなくなると思います(笑)」とコメント。それを聞いた宅間が、「昔は酒、酒って言ってましたけど。いまはそんなでもないですよ、ねぇ?」と助け舟を求めたが、「そんなですよ」と山崎が即答。舞台の外でも盛り上がりそうだ。タクフェス第5弾『ひみつ』は、10月19日(木)鹿児島公演よりスタートし、全国10都市で開催。東京公演は、10月31日(火)から11月12日(日)まで池袋・サンシャイン劇場にて上演。チケット発売中。取材・文:門 宏
2017年09月01日無料で楽しめるインターネットテレビ局「AbemaTV」では、次世代の才能を発掘することを目的として「NEXT CREATOR’S COMPETITION」を開催。そしてこの度、本日7月27日(木)よりオリジナルドラマ化を目指して脚本を募集開始することを決定した。「AbemaTV」での番組放送や作品化を前提として、若い世代の才能ある人材を発掘し、広く表現、発表する場を提供することを目指す「NEXT CREATOR’S COMPETITION」。今回はその第1弾「シナリオライター賞」として、脚本家に焦点を当てた。募集テーマは、「10代~20代の若い女性を熱狂させる恋愛ドラマ」。受賞作品は「AbemaTV」のオリジナルドラマとして2018年中の放送を予定してるほか、大賞には500万円、優秀賞には100万円の賞金が贈られる。応募条件は、年齢35歳以下、プロの脚本家を目指す者とし、1次審査応募にあたっては作品企画書・作品情報とあらすじ、A4用紙でのプロット10枚のみで可能となっている。審査員には、「花より男子」シリーズの脚本家で映画監督の宅間孝行を始め、『溺れるナイフ』の監督・山戸結希、『ヒロイン失格』の脚本家・吉田恵里香、「せいせいするほど、愛してる」を共同脚本として手掛けた脚本家・井上聖司、現在放送中の「脳にスマホが埋められた!」で企画を担当した放送作家・鈴木おさむと多彩な審査員陣が参加。審査委員長には、株式会社AbemaTV代表取締役社長の藤田晋が務める。宅間さんは「俺は30を過ぎてから書き始めました。自分は書けるとは思ってなくて。いまだに書くのは辛くて大変で。だけど根性で頑張ってます。そうなんです。書くのは才能じゃなく根性です。絶対おもろいモンを作ってやるぞ、という根性。500万取ってやるぞ!という根性。これさえあれば絶対書ける!僭越ながら楽しみにしてます」と期待を語り、鈴木さんは「僕がこれまで何度も言ってる言葉をここで伝えます。『やる』と『やろうと思った』の間には大きな川が流れてる。世の中のほとんどの人が、やろうと思った、で終わる。これまで何度も脚本や物語を、やろうと思った、で終わらせてた方。あなたのやろうと思ったを、やる、に変える最大のチャンス。最初はみんな素人!このチャンスを使って、いまの『位置』から、はみ出せ!!」と力強いメッセージを寄せている。「NEXT CREATOR’S COMPETITION」~シナリオライター賞~の1次募集は7月27日(木)~9月15日(金)24時まで。(cinemacafe.net)
2017年07月27日「テストの点数で友達に負けても発奮しなかったけど、ずっと記録が残る運動では絶対負けたくなくて(笑)。母校にはいろんな種目の僕の記録が、今でも更新されずに張り出されています」 こう語るのは。長身で均整のとれた体つき、身体能力も抜群に高く、筋肉バトル番組『スポーツマンNo.1決定戦』などで好成績をあげた俳優の永井大(38)。父親が空手の師範で、永井自身も空手でインターハイや国体で上位、松濤館流の全国大会では優勝を果たした。 そんな彼がこの春、『わらいのまち』でコメディの舞台に挑戦する。9年前の初舞台『夕』の作・演出家の宅間孝行による新シリーズの1作目だ。 物語の舞台は、さびれた田舎町の温泉旅館「まつばら」。町おこしのイベントが明日から始まるため、国会議員が視察に訪れ「まつばら」に宿泊することに。イベントの実行委員長でもあるこの旅館の次男坊(永井)を始め、三男(柄本時生)、仲居たち(柴田理恵、鈴木杏樹)は大張り切りでもてなす。そこへ、「疫病神」と呼ばれる音信不通だった長男(宅間)が町に帰ってきているとの不吉な知らせが……。 「単に言葉の行き違いや勘違いが交錯して、話がどんどん予想外の方向へ。登場人物たちが必死でしていることが間違えているんですから、彼らの一生懸命な姿は滑稽で笑えますよ。テレビで国会中継を見ていると、懸命に答弁している議員の後ろで居眠りしたり、野次を飛ばしたり揚げ足取ったりする人もいる。“おいおい、論点はいったい何?”と突っ込みたくなりますよね。そんな点が本作と似ているかな(笑)」 今回は、30代最後の年でのコメディへの挑戦である。 「このあいだ部屋の掃除をしていたら、成人式のときに父からもらった手紙が出てきました。読み返してみると、父は今の僕と大して変わらない年齢なのにすごくメッセージがしっかりしている。上京した20歳の僕を見守ってくれてたんだなぁ。直筆の文面って温かいですよね。当時はわからなかった親の愛情がひしひしと伝わってきました」 そしてこの春、彼も父親になる。 「運動に励んでいた高校の3年間、父はずっと僕の青春日記をつけていてくれたんです。“お母さんと喧嘩した”“彼女ができたようだ”と親の目線で。子どもにも思い出を形にして残してあげたい」
2017年03月19日タクフェス春のコメディ祭!『わらいのまち』が、3月30日(木)に開幕する。それに先がけ、本作の舞台である温泉旅館をイメージした「マスコミ御一行様慰労会」が開かれ、作・演出・出演の宅間孝行、永井大、柄本時生、柴田理恵、鈴木杏樹が、集まったマスコミ関係者にお茶と饅頭を配りもてなした。タクフェス春のコメディ祭!「わらいのまち」チケット情報本作は、宅間孝行が主宰の「タクフェス」が立ち上げる新シリーズ「タクフェス春のコメディ祭!」第一作目。笑いに特化したシリーズとなり、今回は2011年に上演された『わらいのまち』を再演する。寂れた田舎町の、寂れた温泉旅館を舞台にしたシチュエーションコメディで、「暗転なし」「転換なし」「ノンストップ」で展開される捧腹絶倒の一幕モノ。宅間の“笑い”の原点となった作品でもある。初舞台から2度目の宅間作品出演となる永井について宅間は「すごく体育会系で一本気でまっすぐで熱くて…、でも一生懸命突っ走っていききるところまでいくとアホになるところもあって。彼の演じる信雄という役も、とにかく町おこしをしたいって一生懸命突っ走るその全力疾走ぶりが最初はアホにしか見えないんですけど。彼もそんな男なんです」と評価。永井も「厳しく教えてもらうことで背筋が伸びる。言っていただけることに愛を感じますし、それに対して応えたいと思います。宅間さんが大好きです」と笑顔。宅間作品は初出演の柄本は「(宅間に言われ)個人的に好きだった言葉は『できねえんだからやれよ』で。その言葉を聞いたときに、この人は信用したいなって思ったんです。そう言っていただけると試せるというか、考えられる。楽しくできてます」。前回に引き続き出演する柴田は「前回の『わらいのまち』で初めて宅間さんの作品に出させていただいて、ぶち抜かれたというか。本当に『面白いもんだな』ってしみじみ思いまして…宅間さんにハマっていったわけです。今回2度目、出させていただいて大変嬉しく思っております」、2度目の舞台出演となる鈴木も「宅間さんの作品に出演させていただくのは初めてなのですが、それ以前に私は宅間孝行さんのファンで、おつくりになる舞台の世界が大好きで。ずっと観させていただいて、まさかそこに自分が立たせてもらえるなんて夢のようです」と熱く語った。宅間は「演劇って堅苦しいとか難しいとか思ってる人はたくさんいらっしゃると思うんですけど、全然そんなことはない。お笑いを観に来ていただくくらいの気持ちで遊びに来ていただきたい!」と呼びかけた。出演者との「ふれあいタイム」や劇中の「写メタイム」もあるという本作は、3月30日(木)から4月12日(水)まで東京グローブ座にて。その後、愛知、兵庫を巡演。取材・文・写真:中川實穗
2017年03月09日宅間孝行主宰・タクフェスの新シリーズ第一作目『わらいのまち』が、2017年3・4月に上演される。作・演出で長男役も務める宅間、次男役の永井大、三男役の柄本時生に話を聞いた。タクフェス 春のコメディ祭!『わらいのまち』チケット情報本作は、「タクフェス春のコメディ祭!」シリーズの第1作目。「1997年に劇団を旗揚げして、来年12月で20年になるんです。20年間お客様に支えられてなんとかやってきた身からすると、もう少し感謝の気持ちを形にしたい」(宅間)と、シリーズを立ち上げた。今後、秋は切ない系、春はコメディを毎年上演する。そして今回は、2011年に宅間主宰の東京セレソンデラックス(2012年解散)で上演した『わらいのまち』の再演。寂れた田舎町の寂れた温泉旅館を舞台にしたシチュエーションコメディで、<暗転なし・転換なし・ノンストップ>という宅間の一幕モノの原点となった作品でもある。永井と柄本の印象を聞いてみると「大は以前うちに一本(『夕』/2008年)出てて、それが初舞台だったんですね。お世辞抜きにすごくよかったので、もう一回一緒にやりたいなって思っていて。この役、ぴったんこなんじゃないのって。時生くんは今回初めてなんですけど、顔が並んでるだけで『面白いことが起きるんじゃないか』って感じさせる人がよくて。まさにドンピシャ。すごく楽しみです」。それに対して永井は「コメディをあまりやったことがないので、いろんなところで使える引き出しを宅間さんに教えていただきたいです!」。柄本は「僕も、舞台でど真ん中のコメディってやったことなくて。自分でもどうなるかわからないから楽しみ。頑張りたいです」。宅間作品2作目の永井は稽古場について「すごく体育会系。ピリピリした空気や、和らいだ空気、みんなのチームワーク…メリハリがあって好きな場所です」。それを聞いて柄本は「楽しいだけで終わらない、そういう感じがないと稽古って面白くない。やってるときは泣きたくなると思うけど(笑)、結局はいいことがあるんだと思います」。また、唯一初演から出演する柴田理恵について宅間は「この公演直後に(柴田が所属する)WAHAHA本舗の公演があるんですけど、柴田さんが『この役は絶対やりたいんだ』って言ってくれて。嬉しかったですね。ただし、WAHAHA本舗で毎回柴田さんが作るコーナーを俺が考えるんだったら、って(笑)」と、意外な展開も!宅間が「初演を上演したシアタークリエのプロデューサー曰く『クリエ史上一番笑いを取った』作品です。ぜひこの機会を逃さずに劇場に参加しに来てください!」と意気込む公演は、2017年3月30日(木)から4月12日(水)まで東京グローブ座にて。その後、名古屋、兵庫を巡演。取材・文:中川實穗
2016年11月24日宅間孝行が主宰するエンターテインメントプロジェクト「タクフェス」の第4弾となる舞台「歌姫」の東京公演が、10月5日、サンシャイン劇場にて幕を開けた。タクフェス第4弾「歌姫」チケット情報本作は、2004年に東京セレソンデラックスで初演された宅間の脚本・演出・主演作で、2007年には長瀬智也(TOKIO)主演でドラマ化。昭和30年代の高知・土佐清水の港町にひっそりとたたずむ映画館「オリオン座」を舞台に、人情味あふれる人たちの交流とともに描かれる純愛ストーリーだ。9年ぶりとなった今回の上演も、主役の四万十太郎を宅間が演じた。ぶっきらぼうだが男気のある役柄は宅間にぴったりで、彼の登場からすぐに好感を持って物語に引き込まれる。ヒロインの岸田鈴には、舞台出演がこれが初めてという入山杏奈(AKB48)。二十歳の入山が、女の子と大人の女性のはざまにいる明るくはつらつとした鈴を好演。宅間と息ぴったりに土佐弁でやりとりする場面は実に微笑ましく、心がじんわりと温かくなった。ふたりを取り巻くキャストには豪華な役者が揃った。鈴の両親・勝男(斉木しげる)と浜子(かとうかず子)、姉の泉(原史奈)、オリオン座を訪れる及川美和子(酒井美紀)と相楽金蔵(藤木孝)ら。さらに、大学生の神宮司くん(黒羽麻璃央)、泉の夫・小日向晋吉(越村友一)、町の不良・クロワッサンの松(阿部力)、漁師のゲルマン(北代高士)ら個性豊かなキャラクターたちのドタバタ劇は、会場を爆笑の渦にした。中でも、民宿を営む鯖子(安田カナ)の存在感は圧巻で、彼女がいるだけで何かを期待してしまうほどだ。そんな和やかな日常に運命の波が襲いかかり、後半に向かって物語は転がっていく。太郎と鈴は、相手を思うがゆえの決断をする。気持ちを押し殺し気丈に振る舞おうとする鈴、神宮寺に真実を明かす太郎、太郎が書いた台本を読む神宮寺、場内には感動が広がり、涙なくして観ることができない。観客を巻き込んだ演出もあり、また、上演後にはテーマ曲「Let’s go go!! My life!!」でキャストと一緒に踊れるコーナーもあり、まさにフェスの名にふさわしい盛り上がりとなった。笑って、泣いて、踊って、心から気分爽快になれる公演だ。東京公演はサンシャイン劇場にて10月16日(日)まで。その後、福岡、仙台、新潟で上演する。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年10月11日俳優の佐々木蔵之介が、19日(19:00~20:54)に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『ネプリーグSP』(レギュラーは毎週月曜19:00~19:57)に出演し、神戸大学出身の学力を見せる。今回「インテリ俳優チーム」として登場する佐々木は、映画『超高速!参勤交代 リターンズ』のヒット祈願を掲げて参戦。江戸時代にちなんだ問題に「超高速で書きました」と映画のタイトルに絡めて余裕のコメントを披露する。しかし、10個以上解答がある常識問題を制限時間内に答える最終ステージでは「この雰囲気が苦手」と緊張の表情。そんな中、東大チームの藤本淳史は「5人で力を合わせて頑張りましょう!」と気合を見せる。インテリ俳優チームには、佐々木のほか、宅間孝行、中村鶴松、宮﨑香蓮が参戦。東大チームは、藤本のほか、井坂聡、高田万由子、林修。医者・弁護士チームとして、おおたわ史絵、竹森現紗、平野大輔、森田豊が出演する。
2016年09月17日『何者』で監督・脚本を務める三浦大輔・主宰の劇団ポツドールの代表作「愛の渦」、宅間孝行の“泣ける舞台”「くちづけ」、直木賞小説を鬼才・堤幸彦監督が手掛けた「悼む人」など、近年、舞台作品が映画になるケースは数多い。「同じストーリーを違うキャストで楽しめる」、あるいは「舞台で味わった感動を、もう一度映画館で味わえる」など、映画ファンのみならず、演劇ファンにとっても楽しみ方が倍増しそうな“舞台ムービー”が、この秋は相次いでいる。■内村光良の“幻のひとり舞台”がまさかの1人4役で映像化!?『金メダル男』2011年に上演された内村光良のひとり舞台「東京オリンピック生まれの男」。内村さん自身が脚本を執筆し、初の1人舞台に挑戦した本作は、業界からの注目度も高く、「“超一流“の人が全力で打ち込む姿に感動した」との声も上がるほど、観客のみならず関係各所からも絶賛された。残念ながらDVD化はされていない“幻の作品”ではあるものの、タイトルを改めて10月22日(土)より映画化されるのが本作だ。とにかく1等賞を獲ることを目指し、挫折を繰り返しながらもひたむきに挑戦を続ける男・秋田泉一を舞台同様、内村さんが演じ、学生時代の”ヤング泉一”には知念侑李(Hey! Say! JUMP)と、周りから「親子みたい」と言われたという2人で1役を演じる。さらに内村さんは、主演だけでなく、監督・原作・脚本の4役を務めており、舞台とはまた一味も二味も違う”内村ワールド”を堪能できる作品に。相手役には、舞台「ボクの妻と結婚してください」で妻役を演じた木村多江と再共演するほか、ムロツヨシ、「TEAM NACS」の大泉洋や音尾琢真など、舞台で活躍する役者たちも集結!内村さん本人も「前作の10倍疲れました(笑)」と語るほどの渾身の1作は見逃せない。■舞台と映画をほぼ同時期に堪能できる!『真田十勇士』2014年に中村勘九郎主演で舞台が上演され、この秋、再演が決定した「真田十勇士」。本作も映画化され、9月22日(木・祝)より公開となる。「天下一の武将・真田幸村の伝説は、実は猿飛佐助に仕組まれたものだった!」という大胆な発想の元に、壮大な世界観と濃密な人間ドラマを描き出していく。監督を務めたのは、舞台版の演出も手掛ける堤監督。猿飛佐助はもちろん勘九郎さん、真田幸村役の加藤雅也をはじめ、加藤和樹、高橋光臣、村井良大、駿河太郎、石垣佑磨など初演・再演と引き続き出演するメンバーも多数。舞台の東京公演(9月11日~10月3日)では、映画よりも一足早く、生でド迫力のアクションを体感することができそう。あるいは、大きなスクリーンで映画を鑑賞してから舞台に臨むか、Wで楽しむ手もアリかも!■あの感動作が新たなキャストでよみがえる!『ボクの妻と結婚してください。』TV業界で働く敏腕放送作家・三村修治が余命告知を受け、愛する家族の未来のために、妻の「最高の結婚相手」を探し出すという本作。原作は、放送作家・樋口卓治による同名小説。斬新な設定と心温まるストーリーが支持され、世代を問わず究極の恋愛バイブルといわれた。2014年に、内村さん主演で舞台化されたのち、翌年にはNHKプレミアムでTVドラマ化。今回、満を持しての映画化となり、11月5日(土)より公開に。映画版ではキャストを一新し、舞台・ドラマ版で内村さんが演じた主人公・三村修治には、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』以来4年ぶりの映画主演となる織田裕二、さらにその妻役を吉田羊が務める。新たなキャストで生まれ変わる感動作に注目だ。人気舞台が続々と映画化される、この秋。映画ファンはもちろん、演劇ファンもぜひスクリーンでチェックしてみては?(text:cinemacafe.net)
2016年09月05日2004年に東京セレソンデラックスで初演され、テレビドラマにもなった『歌姫』が、その作者・宅間孝行自身によって蘇る。宅間が仕掛けるエンターテインメントプロジェクト“タクフェス”の第4回作品として上演される今回は、ヒロインにAKB48の入山杏奈が決定。これが初舞台となる入山を迎え、脚本・演出・主演を担う宅間は何を狙うのか。タクフェス第4弾『歌姫』チケット情報宅間が9年ぶりに『歌姫』の上演を決めたのは、昨年の劇団EXILE版を観たのがきっかけだ。「観客として客観的に観て、今でも充分に通用するなと思ったんです。むしろ、自分の作品のなかでは反戦のメッセージもあるものなので、今の時代にこそ合っているんじゃないかと。といっても、決して堅苦しい作品ではないので、テーマは根底にありながら、最高のエンターテインメントを作ることができるんじゃないかと思ってるんですね」。そして、戦後のドサクサで記憶喪失になった男と、彼を愛する女性の純愛物語を描くにあたって、明るく元気はつらつなヒロインに抜擢したのが入山だ。「これを決定版にしたいなと思ったときに、あまり色がついていない新鮮な人とやったほうがいいと思った」と宅間はいう。また何より、普段の入山に、役とは正反対の静かで大人っぽいイメージがあることも大きかった。「これまでにない彼女を見せられたら、ファンの方も含め、みんながびっくりして面白がってくれるんじゃないかなと思うんです」。入山自身も宅間の思いは心得ている。「自分とは違う役だからこそ、やってみたいと思いました。初めての舞台は怖いですけど、20歳になったので、これまで経験したことのないものにチャレンジしていきたいと思っているんです」。演技はドラマや映画で経験済み。「“もっとこうすればよかった”と思って毎日つらかったです(笑)。でも、だからこそ生きてるっていう感じがしたので。もっともっと突き詰めていきたいと思います」と意欲的だ。その熱意には宅間も「最終的には、お客さんのためにどれだけ妥協せずに向き合うかということが大事になってくるので、その気持ちがあれば大丈夫」と太鼓判を押す。その観客のためには、宅間は「お客さんが芝居の当事者になれるような仕掛けを考えている」そうだ。そもそも宅間曰く、アホなキャラクターが満載の「動物園のような」芝居である。入山も「身を預けて今まで開けたことのない扉を開ければ」とコミカルな芝居を予感させる。楽しませることが第一目的の“タクフェス”ならではの傑作になるはずだ。公演は10月5日(水)からの東京公演のほか、今年9月~11月に全国6都市をめぐる。東京公演のチケットは明日6月21日(火)午前11時まで抽選先行プレリザーブを受付中。取材・文:大内弓子
2016年06月20日2000年、各映画賞を総なめにした傑作『顔』の藤山直美と阪本順治監督が再びタッグを組んだ最新作『団地』。このほど本作に出演している斎藤工が、「大事なお願いがあってきました」と一礼するところから始まる、ユーモアたっぷりの『団地』式劇場鑑賞マナーCMが解禁となった。家業の漢方薬局を畳み、団地に越してきたヒナ子(藤山直美)と清治(岸部一徳)の山下夫婦。住人たちは、自治会長の行徳(石橋蓮司)と妻の君子(大楠道代)、クレーマーで次期会長を狙う吉住(宅間孝行)に、暇を持て余した奥さま連中…。ある日、些細な出来事でヘソを曲げた清治が、「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまう。夫の姿が消えても淡々とパートに通い続けるヒナ子の言動に、隣人たちの妄想は膨らむばかり。さらに、妙な立ち居振る舞いの青年・真城(斎藤工)が山下家を訪れて…。藤山さん、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司ら阪本組常連組をはじめ、ひとクセもふたクセもある個性派キャストが集結し、阪本監督書き下ろし完全オリジナル脚本の会話劇を繰り広げる本作。さまざまな人生が交差する“昭和の象徴”=団地という“小宇宙”を舞台に、ごく平凡な夫婦の全然普通じゃない日常を、独特のオフビートな感覚で描き出す。そんな本作から到着したのは、思わず吹き出さずにはいられないユーモアたっぷりの劇場鑑賞マナーCM。映像は、いつもの色気を封印したかのような斎藤さん演じる真城が団地を訪れ、「大事なお願いがあってきました」と深々と一礼して幕を開ける。<井戸端会議禁止!><ドン!ってやらない!><面白い時は笑ってね><もちろんフォークダンス禁止>などの劇場鑑賞マナー(?)に、面白可笑しい本編のシーンを巧みに組み合わせてあり、観客にマナーを呼びかけている。軽快なリズムに乗った本編映像は、団地ならではの人々のつながりや光景が描かれ、本作の世界観を垣間見ることもできる。なお、本マナーCMは、上映館の有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか、全国の『団地』公開劇場(一部劇場を除く)で観ることができるというから、チェックしてみて。『団地』は6月4日(土)より有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月26日