杉野遥亮主演の新ドラマ「マウンテンドクター」に、岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二(Snow Man)が出演することが分かった。本作は、山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、様々な思いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を描く。岡崎さん、宮澤さん、向井さんが演じるのは、山岳医の宮本歩(杉野さん)と江森岳人(大森南朋)にとって欠かせない、物語の軸に関わる人物たち。「ブラックペアン」「ナイト・ドクター」などに出演した岡崎さん演じる信濃総合病院の麻酔科医・村松典子は、幼なじみであり、歩の初恋の相手。院長に指名されたことをきっかけに、山岳医療チームに参加。世話好きで、快活で明るい性格だが、母親との間に抱えた問題を誰にも相談できずにいる。役柄について「ちゃんと周りを見ている、すごく芯の強い女性です。表は明るく快活ですが、その明るさゆえに自分が思っていることをズバッと発言する一面もあって、裏表のない女性だなと思います」と印象を語った岡崎さんは、「医者も人間なんだ、と感じられる物語になっていると思います。それぞれのプライベートや過去に関わるシーンなどで、人間模様が細かく描かれるので、どのように気持ちが動いていくのかにも注目して楽しんでもらえたらうれしいです」と見どころも明かす。数々の舞台に出演している宮澤さんは、信濃総合病院の看護師・鮎川玲を演じる。国内山岳看護師の資格を持っており、幼いころから山で育ったため山を愛していたが、ある事故をきっかけにその気持ちを塞いでしまう。しかし、山を信じて山岳医療に打ち込む歩の姿に感化されていく。「杉野さん以外は初めましての方が多くてドキドキしていたのですが、シリアスな題材のわりに現場は和気あいあいとしています」と撮影現場の様子を伝え、「人と山はどう共存していくのか、それに対して医療はどう向き合っていくべきなのか。何が正解なのか、白黒つけにくい状況もたくさん出てくるので、極限状態の中で迫られる選択に、何が正しいのか一緒に考えながら見ていただけたらうれしいです」とコメント。「リビングの松永さん」から3クール連続でのドラマ出演となる向井さんは、初めてのバツイチ・子持ち役に挑戦。演じる小松真吾は、歩と典子と幼なじみで、昔から歩の最大の理解者。地元・長野県松本市で焼き鳥屋「しんちゃん」を営む店主で、歩が長野に戻ってきてからは、仕事終わりの歩・典子・玲が集う憩いの場所に。若くして結婚、離婚も経験し、離れて暮らす息子との向き合い方に悩んでいる。「共演者の皆さんから、日々刺激をもらっています」と語った向井さんは、「またカウンターを挟む役柄なので、カウンター役をレベルアップしていきたいです(笑)。バーテンダーの“けんちゃん”から、焼き鳥屋の“しんちゃん”に転職ですね。カウンターを挟む役と言っても、今回は焼き鳥屋さんで、鳥を焼きながらのセリフや演技になるので難しいし、焦げて無駄にしたくないから、めちゃくちゃひっくり返しています。初日の撮影で焼き鳥を40本くらい焼いたのですが、実は、撮影中、炭の勢いがめっちゃ強くて・・・(笑)、思った以上に撮影現場は暑いですが、ありがたいことなので頑張っています。焼き鳥は、スタッフさんと美味しくいただきました!」と撮影エピソードを披露した。また、杉野さんは「岡崎さんとはドラマ『教場II』でご一緒して以来なのですが、一緒にチームを創り上げて良い作品にしていけたらと思います。宮澤さんとは『罠の戦争』でご一緒して、しっかり役に向き合う方ですし、演じる上でのディスカッションもしやすくて、とても心強いです。向井さんは、よくしゃべる方だなという印象がありましたが(笑)、お芝居に対して熱い気持ちを持っていて、周りにものすごく気を配って、周りをすごく見ている方だと思いました」とそれぞれ印象を語っている。「マウンテンドクター」は7月8日より毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送(初回15分拡大)。(シネマカフェ編集部)
2024年05月19日9人組グループ・Snow Manの向井康二が、7月からスタートするカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”『マウンテンドクター』(毎週月曜 後10:00)に出演することが決定した。向井は、過酷な大自然を相手に己の知識と技術だけを頼りに目の前の命をつなぐ“山岳医” ・宮本歩(杉野遥亮)の幼なじみで、地元・長野県松本市で焼き鳥屋「しんちゃん」を営む店主・小松真吾(こまつ・しんご)を演じる。同ドラマは、山岳医療の現場に放り込まれた青年医師・歩が、さまざまな想いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を長野県松本市を舞台に描く。また、歩と大森南朋演じる山岳医・江森岳人の2人にとって欠かせない、物語の軸に関わる人物たちとして、向井のほか、岡崎紗絵、宮澤エマの出演も決定した。向井が演じる真吾は、歩と典子(岡崎)の幼なじみで、歩が長野に戻ってきてからは、真吾の店は歩・典子・玲(宮澤)の行きつけとなり、仕事終わりの3人が集ういこいの場所になる。若くして結婚し、離婚も経験しているバツイチ・子持ちで、離れて暮らす息子との向き合い方に悩んでいる。常に明るくムードメーカー的な存在だが、他者を観察し相手の気持ちを考える優しい性格。昔から歩の最大の理解者でもある…という設定。岡崎が演じるのは、信濃総合病院の麻酔科医、村松典子(むらまつ・のりこ)。この病院に赴任してきた歩の初恋の相手でもある。学生時代から優秀で、目標にしていた医師となる夢を果たし、院長に指名されたことをきっかけに山岳医療チームに参加。歩が患者と向き合う姿を見ていくうちに、山岳医療における麻酔科医としての存在意義に目覚めていく役どころ。世話好きで、快活で明るい性格だが、母親との間に抱えた問題を誰にも相談できずにいる。宮澤が演じるのは、信濃総合病院の看護師・鮎川玲(あゆかわ・れい)。国内山岳看護師の資格を持っている。祖父が山小屋を経営しており、かつては山小屋を手伝う元気な看板娘だった。幼い頃から山で育ち、山を愛していたが、ある事故をきっかけにその気持ちをふさいでしまう。真面目で常に冷静なタイプであり、山を信じて山岳医療に打ち込む歩の姿に感化されていく役どころだ。杉野はそれぞれの印象について「岡崎さんとはドラマ『教場II』でご一緒して以来なのですが、一緒にチームを創り上げて良い作品にしていけたらと思います。宮澤さんとは『罠の戦争』でご一緒して、しっかり役に向き合う方ですし、演じる上でのディスカッションもしやすくて、とても心強いです。向井さんは、よくしゃべる方だなという印象がありましたが(笑)、お芝居に対して熱い気持ちを持っていて、周りにものすごく気を配って、周りをすごく見ている方だと思いました。向井さんと向き合う芝居もあるので一緒に楽しめたらと思います」と紹介。「年齢が近いメンバーが、こんなに集うこともないので新鮮だなと思っています。表現の場に、一緒に一生懸命やれる人がいるのが、とてもうれしいです。豪華なキャストの皆さんと一緒に作品を創れることは、やっぱりご縁であり、巡り合わせであり、会うべくして会った皆さんだと思うので、最後まで良い時間を過ごせるように、視聴者の皆さんに良い作品をお届けできるように、一生懸命頑張りたいです」と意気込んでいる。■向井康二(Snow Man)コメント――オファーを受けたときの感想を教えてください今年1月クールの火ドラ★イレブン『リビングの松永さん』が終わるタイミングでマネージャーから聞きまして、すごくうれしかったです。カンテレさんのドラマに、続けて出演させていただけるのは本当にありがたいです。火ドラ★イレブンではバーテンダー、月10枠では焼き鳥屋…と、またカウンターを挟む役柄なので、カウンター役をレベルアップしていきたいです(笑)。バーテンダーの“けんちゃん”から、焼き鳥屋の“しんちゃん”に転職ですね。カウンターを挟む役と言っても、今回は焼き鳥屋さんで、鳥を焼きながらのセリフや演技になるので難しいし、焦げて無駄にしたくないから、めちゃくちゃひっくり返しています。初日の撮影で焼き鳥を40本くらい焼いたのですが、実は、撮影中、炭の勢いがめっちゃ強くて…(笑)、思った以上に撮影現場は暑いですが、ありがたいことなので頑張っています。焼き鳥は、スタッフさんとおいしくいただきました!――撮影現場の雰囲気はいかがですか?まだちょっと緊張しています。スタッフさんも皆さんいい人だし、お芝居に対して真剣で経験の多い共演者の皆さんから、日々刺激をもらっています。僕は、その支えになれたらいいなという気持ちで、楽しい現場にしていきたいです。――向井さん演じる“小松真吾”の魅力を教えてくださいしんちゃんは、愛がある人だと思います。子供も好きだし、離婚した奥さんのこともちゃんと大事にしているし。仲間が集う場になる店の店主で、恋人よりも友達を優先しちゃうタイプかなと感じています。焼き鳥屋さんの店長役なので、お店の中では気持ちオーバー気味には演じています。仕事に行くときには一つギアを入れるから、お店モードの店長しんちゃんですね。加えて、父親として子供と向き合うシーンも出てくるので、自分の店にいる時とは、また違う父親の顔ができたらいいなと思っています。僕自身、器用なタイプではないので、1個キャラを作るというよりは、あまり役作りせず自然にできたらと思っています。ベテランの皆さんが多い現場なので、たくさん吸収していきたいです。店長の衣装を着ると、やっぱり気持ちも変わりますよね! 焼き鳥屋さんの動画を見てベースの流れだけはつかんで、あとは行きつけの焼き鳥屋さんに行って、焼く練習はさせてもらいました。でも、炭の感じが店によって全然違うから、撮影はちょっと苦労しました(笑)。初の子持ち役、初のバツイチ役で、役柄的に初めてが多くて…結婚って未知なので、役で結婚を味わってみたいと思います。バツイチということで、ファンの皆さん、チャンスありますよ(笑)!――共演者の皆さんの印象はいかがですか?勝手にクールな印象が杉野くんにあったので、あまりしゃべらない方かなと思っていたのですが、全然そんなことなくて(笑)。僕がビールを渡すシーンでの杉野くんのお芝居にグッときちゃって、撮影終わりで「今の目の感じ、めっちゃ良かった」って言ったら、「やめてよ、意識しちゃうじゃん(笑)」って言ってくれました。たしかに意識しちゃうよね(笑)。でも、僕がキュンとしちゃったから伝えちゃいました。もっと距離を縮められたらいいなと思います。同級生役の岡崎さんは今回初めましてなんですが、モデルさんもされていてバラエティー番組にも出られたりして、女優さんでありながら面白い一面もあるハイブリッドな方だなと。宮澤さんは本当にすてきな大人な方だなと。2人での芝居のシーンもあってキャッチボールしている感じがすごく僕自身よくて、良いシーンになったのではないかと思います。それと…撮影で杉野くん、岡崎さん、宮澤さんに僕が焼き鳥を焼いて渡しても、誰も食べてくれなくて。「食べて!誰も食べないじゃん!」って思いながら演じてました。次は食べさせようと思います(笑)。――『マウンテンドクター』の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください医療と山岳のコラボということで、新しいドラマになっています。人同士の関係性というか、当たり前にある日常の尊さを思い出させてくれますし、家族や大事な人に会いたくなったりするかなと思います。楽しいシーンと、ジーンとするシーンとのギャップもあるので、ぜひ大切な誰かと見ていただきたいです。しんちゃん的な見どころは…焼き鳥が焦げてるか、焦げてないか(笑)。セリフに集中しすぎて焼き鳥を焦がさないように頑張ります。あと、しんちゃんが店で使っている台拭きが毎回変わっていて、スタッフさんのお母さんの手作りなんです。オレンジ色とか、雪だるま柄とか、ちょっとしたSnow Man要素もあるかもなので、楽しみにしていただきたいです!
2024年05月19日放送中のドラマ『リビングの松永さん』(関西テレビ)の撮影現場に潜入取材! 鈴木健太郎役を演じるSnow Manの向井康二(29)が物語の舞台であるシェアハウスのリビングを案内してくれた!まるで、自分の家にいるかのような自然体で、セットを案内してくれた向井康二。役作りのために初挑戦した長髪も、ナチュラルでよく似合っている。「実は、お兄ちゃんがロン毛なんだよね。だから、写真を送ってもらって、どういう結び方ができるか研究しました。仕上がったビジュアルをメンバーに見せたら、『お兄ちゃんにそっくり!』だって(笑)。気合を入れるとき、髪を整えるしぐさをアドリブで入れているのだけど、それは亀梨(和也)くんを意識してます!」向井が演じる鈴木健太郎は、明るく陽気なバーテンダー。本人のイメージと共通する部分も多い。「自然に健太郎らしく振る舞いたいから、あまり意識して役作りはしていないかも。でも、バーテンダーとしての所作は勉強しました。シェイカーの振り方は、まだぎこちないから、もっと練習しないと。健太郎はチャラそうに見えて、人間関係を大切にするいいヤツ。周りをよく見ているから、たまに核心を突くことも言うんだよね。でも僕は、けっこう人との距離感をはかっちゃうタイプ。それぞれいろんな事情があるからね。意外と、むやみに踏み込まないほうなのよ(笑)」そう語る向井だが、やはり現場ではムードメーカー的存在。共演者もスタッフも、彼の周りでは笑顔が絶えなかったが……。「いや、僕は二枚目担当!目の保養というか、いるだけで周りを癒す空気清浄機です(笑)。実はね、ラブストーリー初挑戦だから、けっこう緊張している。あまりオファーは来ないけど、僕は恋愛ドラマもウエルカムです!ケンティー(中島健人)みたいな、王子様系は無理だけど(笑)」ちなみに、本作のように向井とシェアハウスで暮らすには、こまやかな気遣いが必要なようで……。「キレイ好きだから、男性もトイレは必ず座ってほしい。あと、タオルと洋服を一緒に洗わないこと。マストじゃないけど、細かいこだわりがいっぱいあるのよ。ただ、毎朝おいしいコーヒーを淹れてあげるし、僕を起こせるっていう特典付きです!」
2024年02月16日朗読劇『ハロルドとモード』の公開ゲネプロが27日に東京・EXシアター六本木で行われ、黒柳徹子、向井康二(Snow Man)、桜井日奈子、片桐仁、渡辺いっけい、戸田恵子が登場した。同作は1971年にアメリカで公開された映画『ハロルドとモード』の舞台化作。ブラックユーモアを随所に散りばめながら、年齢差のあるちょっと変わった2人のラブストーリーと、生きることの楽しさをコメディータッチで描いている。黒柳は79歳のチャーミングな女性・モードを演じる。1977年の来日公演を観劇して出演を熱望し、2020年の公演以降、ライフワーク公演として今年で4度目の上演となる。今回はSnow Manの向井が、モードに恋する19歳の少年・ハロルド役に。2020年公演の生田斗真、2021年公演のジャニーズWEST・藤井流星、2022年公演のSexy Zone・佐藤勝利からバトンを受け継いだ。フォトセッションはキャスト6人が揃ったものと、黒柳&向井の2ショットバージョンと2回行われた。向井は手を振り続ける黒柳を気遣い、報道陣に「追加料金取るよ!」と言いながら庇う仕草も。しかし、黒柳の前に出した手を下げられ、たじたじとなっていた。東京公演はEXシアター六本木にて9月28日~10月12日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて10月14日~16日。○黒柳徹子 コメント原作も良く、映画にもなり、皆様の好きな作品だけあって、幕が閉じた時、きっと皆さまは良かったと感じていただけると思います。戸田さんは迫力があってステキ!向井君、プライベートの姿からもハロルドにピッタリ!渡辺さん、とっても力強くて、おもしろい!片桐さん、普段の言動からおもしろい!桜井さんは、表情豊かでかわいい!今回の出演者の『ハロルドとモード』をお楽しみください!○向井康二 コメント稽古を通してお芝居の楽しさを感じました。朗読劇は初めてなのでどういうものなのかワクワクもしていましたが、いざやってみるとやはり難しいことがいっぱいで、学ぶことがたくさんあります。さらに、共演者のみなさんの演技が本当に素晴らしくて刺激を毎日もらえました!!稽古場の雰囲気は温かくてとても楽しいです。戸田さんがよくフルーツを差し入れしてくださり、みんなで一緒に食べたりもしていました。徹子さんが稽古前よく食べているのですが、席が隣なので可愛いなと思いながらこっそり見てます。そんな徹子さんだからこそモードという素敵な女性を自然に演じられるのかなと思います。僕はこの作品が大好きなので、この舞台の一員として参加できることが幸せです。公演を楽しみにしている皆さん。観てもらった後に何か大切なものを皆さんなりに受け取ってもらえたら嬉しいので僕は1公演1公演大事にハロルドを演じたいと思います。劇場まで気をつけてご来場ください!○桜井日奈子 コメント黒柳徹子さんが演じていらっしゃるモードの、常に新しい経験を求める生き方が、私は大好きです。 生きていく中で様々なしがらみを抱え、平坦に生きてしまう、私を含めそんな方は少なくないと思います。 この作品は、人や物に執着しない、モードの型破りな生き方に心躍らされる作品です。 存外面白い芝居をするねと言われる事が今回の目標です。 大ベテランの皆様とご一緒できることを心から感謝して、精一杯頑張ります。○片桐仁 コメント"落語的な演出"とG2さんが仰っていた通り、見ている人の想像力をかき立てる朗読劇になっていると思います。僕は役柄ごとに着替えるので、普段の演劇に近い感覚でやれるのも面白いです。モードのセリフを黒柳さんが発すると、「普遍的ないいこと言ってるなー」といつも思います。素直な向井くんハロルドとの掛け合いが最高です。早く皆さんにも体感して欲しいです!『こうでなければならない』『こうあるべきた』みたいな、いつも僕たちの周りにある見えない圧力を、軽く吹っ飛ばしてくれる朗読劇だと思います。楽しんでいただけるといいなー○渡辺いっけい コメントちょっと普通ではない2人が出会い、心を通わせていく物語です。稽古を重ねるうちに「普通って一体なんだろう。幸せってなんだろう?」演者である僕自身が色々と考えさせらています。個性の全く違う6人の声がピアノの調べに乗って紡いでいく「朗読劇の名を借りたゲリラ芝居」です。ふっふっふっ。心してご覧ください!○戸田恵子 コメント稽古場では日々の徹子さんのモードの台詞に泣いてばかりでした。聴き入ってしまうと、自分の出番に影響ありと思い、みみを半分塞いでます。こんなゴージャスな朗読劇は無いです。至極の台詞があちこちに散りばめられていて、感動です。どうぞお楽しみに。
2023年09月28日表紙・巻頭特集は、話題の朗読劇「ハロルドとモード」出演/向井康二のプレミアムロンググラビア&インタビュー。愛に飢え、生きることに戸惑う、このうえなくセンシティブな19歳の少年の恋心をどのように捉え、表現しぬくのか。情熱と瑞々しさ溢れるトークを収録!株式会社リイド社(所在地:東京都杉並区、代表取締役社長:齊藤哲人)は2023年9月1日(金曜日)に、映画を中心としたエンターテインメントビジュアルマガジン『パーフェクト・メモワールJ Movie Magazineジェイムービーマガジン Vol.98』を刊行いたしました。J Movie Magazineは、公正な心(Justice)と独自の視点(Judgment)で、 心躍り(Joyful)グッとくる(Just)映画、舞台、ドラマの情報をお届けします。「J Movie Magazine Vol.98」書影【表紙・巻頭特集】朗読劇「ハロルドとモード」独占ロンググラビア&インタビュー向井康二【グラビア&インタビュー】中島健人×山崎育三郎 『おまえの罪を自白しろ』坂東龍汰×宮田俊哉 『バカ塗りの娘』薮 宏太 舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」萩原利久 『ミステリと言う勿れ』浮所飛貴 「東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1」深田竜生 ドラマ「紅さすライフ」齊藤 工監督×窪田正孝×窪塚洋介 『スイート・マイホーム』【撮り下ろしステージレポート】ジェシー ブロードウェイミュージカル「ビートルジュース」【撮り下ろしライブレポート】なにわ男子 「なにわ男子 LIVE TOUR 2023 ‘POPMALL’」【SHOOTING REPORT】アイナ・ジ・エンド 『キリエのうた』永瀬 廉 『法廷遊戯』松下洸平 ドラマ「潜入捜査官松下洸平」【好評連載】辰巳雄大のボクのMOVIE道…and more!概要雑誌名:パーフェクト・メモワールJ Movie Magazineジェイムービーマガジン Vol.98出版社:リイド社ISBN978-4-8458-6558-1ページ数:フルカラー104ページ判型:A4変型判発売日:2023年9月1日(金曜日)社名: 株式会社リイド社所在地: 〒166-8560 東京都杉並区高円寺北2-3-2代表: 代表取締役社長齊藤哲人創業: 1960年4月設立: 1974年11月事業内容: 出版事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月01日10月1日(日)に東京文化会館で開催される「渡辺宙明メモリアル・コンサート」に、“宮にい”こと宮内タカユキの出演が決定した。渡辺宙明は、「マジンガーZ」をはじめ、「サザエさん」「野球狂の詩」などのアニメ作品の作曲を担当したほか、「秘密戦隊ゴレンジャー」に始まりおよそ半世紀にもわたる“スーパー戦隊シリーズ”、「宇宙刑事ギャバン」などの“メタルヒーローシリーズ”、「人造人間キカイダー」などの特撮作品の音楽を手掛けてきた。ジャズ・ロックを子供番組の音楽に取り入れて、哀愁漂う旋律とパンチの効いたリズムで“宙明節”“宙明サウンド”と呼ばれる個性に満ちた音楽を生み出してきた。2022年6月23日、96歳で永眠した渡辺宙明の功績を称え、残した名曲の数々を豪華出演者たちの歌声と共に届ける渡辺宙明追悼コンサートが同年12月に東京・NHKホールで開催。今年は「渡辺宙明メモリアル・コンサート」として開催されることとなった。「太陽戦隊サンバルカン」「宇宙刑事ギャバン」の主題歌などを歌った串田アキラ、「野球狂の詩」などを歌った堀江美都子、アニソンや特撮ソングをこよなく愛し、自身もアニソンを歌っている中川翔子。昨年出演したこの3名に加え、「バトルフィーバーJ」「大戦隊ゴーグルファイブ」などの主題歌を歌ったMojoの出演が発表されているが、そのラインナップに「ビデオ戦士セザリオン」の主題歌などを歌った宮内タカユキが加わることとなった。宮内は2011年の暮れに小脳梗塞を発症し、一時は歌手活動だけでなく日常生活への復帰も危ぶまれていた。しかし、リハビリを繰り返し、脳梗塞の後遺症と闘いながら“立ち上がる勇気”と“負けない心”で挑み続ける宮内は、ライブやイベントに出演するまでに回復し、その力強い歌声を響かせている。今回のコンサートでも魂のこもった歌声で盛り上げてくれそうだ。指揮は、昨年の追悼コンサートと同様に、渡辺宙明の長男で作曲家の渡辺俊幸が務める。昨年は楽曲のオリジナルを尊重したアレンジのほか、渡辺俊幸が父に捧げた新アレンジによる楽曲の披露もあったが、今回はどのように聴かせてくれるのか楽しみだ。<公演概要>「渡辺宙明メモリアル・コンサート」2023/10/1(日) 15:00開演 (14:00開場)■会場: 東京文化会館(〒110-8716 東京都台東区上野公園5-45)■出演:串田アキラ/中川翔子/堀江美都子/宮内タカユキ/MoJo※50音順音楽監督・指揮:渡辺俊幸演奏:オーケストラ・トリプティークコンサートマスター:工藤春彦ドラム:伊藤史朗■チケット:料金(税込・全席指定):S席12,100円/A席9,900円/B席7,700円/U25チケット3,300円※未就学のお子様のご入場はお断りさせて頂きます。【チケット一般発売中】キョードー東京: ( 紙チケット/電子チケット)TEL: 0570-550-799 (平日11:00〜18:00/土日祝10:00〜18:00)イープラス: (紙チケット/電子チケット)チケットぴあ: (Pコード:245-297)(紙チケット/電子チケット)ローソンチケット: (Lコード:71993)(紙チケットのみ)■公式サイト: ■主催・企画・制作:キョードー東京/スリーシェルズ後援:ニッポン放送/文化放送/TBSラジオ問い合わせ先: キョードー東京(平日11時~18時土日祝10時~18時) 0570-550-799 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月28日アイドルグループ・Snow Manの向井康二が、黒柳徹子主演の朗読劇『ハロルドとモード』に出演することがわかった。同作は1971年にアメリカで公開された映画『ハロルドとモード』の舞台化作。ブラックユーモアを随所に散りばめながら、年齢差のあるちょっと変わった2人のラブストーリーと、生きることの楽しさをコメディータッチで描いている。79歳のチャーミングな女性・モードを演じるのは黒柳。1977年の来日公演を観劇して以来、出演を熱望していたという黒柳は2020年の公演以降、ライフワーク公演として上演を続けており、今年で4度目の上演となる。また、Snow Manの向井が、黒柳演じるモードに恋する19歳の少年・ハロルド役に決定。2020年公演の生田斗真、2021年公演のジャニーズWEST・藤井流星、2022年公演のSexy Zone・佐藤勝利からバトンを受け継ぎ、新たなハロルドを作り上げていく。さらに、共演には桜井日奈子、片桐仁、渡辺いっけい、戸田恵子といった豪華キャストが顔をそろえる。東京公演はEXシアター六本木にて9月28日~10月12日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて10月14日~16日に上演される。コメントは以下の通り。■黒柳徹子今年もご好評につき、朗読劇『ハロルドとモード』をやらせていただきます。今年のハロルドはジャニーズのSnow Manの向井康二さんです。今年も魅力的な顔ぶれがご出演くださいます。とても楽しみです。朗読劇は私にとって初めての経験でしたけど、皆さまの想像力をいっぱいにさせる、素晴らしいものだと知りました。装置がなくても、動きがなくても、皆さまの想像力が、それをはるかに上回ると、わかったのです。 私が『ハロルドとモード』の舞台を最初に見たのは1977年。モードを演じたのは、フランスの名優、ジャン=ルイ・バローの奥さん、マドレーヌ・ルノーでした。その後、文学座の先輩でもあった長岡輝子さんの舞台も見ました。笑いと涙が交錯して、とても印象的で、その時から、私もモードの役を演じてみられたらなと思っていました。ぜひ、ご覧ください。お待ちしています。■向井康二個人で舞台に出演するのは久しぶりです。『ハロルドとモード』は、以前、藤井流星が出演していた時に観劇したことがありますが、その時に皆さんのお芝居にとても感動した思い出があるので、そんな素敵な作品を今年も盛り上げられるようにがんばりたいと思いました!このお話が決まる前から黒柳さんのYouTubeを見ていて、とてもユーモアのある素敵な方だなと思っていたので、そんな素敵な方と今回、ラブストーリーを広げていけるのが楽しみです! ハロルドが求めている愛を僕なりに理解しながら、そして黒柳さん演じるモードとの出会いで人生が変わっていくハロルドを楽しく演じたいです! 初めての朗読劇ですので、共演者の皆様からたくさん色々なことを学びたいなと思います! そして、たまにですが声を褒めてもらえることもあり、そんな僕の声でお客様に楽しんでもらえるように精一杯がんばりますので最後まで応援よろしくお願いします!
2023年06月22日黒柳徹子のライフワーク公演「ハロルドとモード」の4度目の上演が決定。今年は、「Snow Man」の向井康二が恋人役を務める。自分らしく生きる、破天荒でキュートな79歳の女性・モードと、狂言自殺を繰り返す愛に飢えた19歳の少年・ハロルド。真逆の死生観を持つ2人は、共通の趣味である“赤の他人のお葬式への参列”で、何度か顔を合わせたことにより、仲が深まっていく。パワフルな生き方をするモードに、次第に惹かれていくハロルド。周囲の人々は2人の交際に大反対するが、当人は全く気にしない。そんなある日、生きることの楽しさをモードから学んだハロルドは、モードの80歳の誕生日パーティーを開くが…。1971年にアメリカで公開された映画を舞台化した本作は、ブラックユーモアを随所に散りばめながら、年齢差のあるちょっと変わった2人のラブストーリーと、生きることの楽しさをコメディータッチに描く。チャーミングな女性・モードを演じるのは、1977年の来日公演を観劇して以来、出演を熱望し、2020年の公演で夢を実現させた黒柳さん。これまで、生田斗真(2020年公演)、「ジャニーズWEST」の藤井流星(2021年公演)、「Sexy Zone」の佐藤勝利(2022年公演)が演じてきたモードに恋する少年ハロルド役は、先日放送が終了した「特捜9」で三ツ矢翔平役を務めた向井さんが、フレッシュに演じる。黒柳さんは「今年も魅力的な顔ぶれがご出演くださいます。とても楽しみです」と心境を明かし、「私が『ハロルドとモード』の舞台を最初に見たのは1977年。モードを演じたのは、フランスの名優、ジャン=ルイ・バローの奥さん、マドレーヌ・ルノーでした。その後、文学座の先輩でもあった長岡輝子さんの舞台も見ました。笑いと涙が交錯して、とても印象的で、その時から、私もモードの役を演じてみられたらなと思っていました。ぜひ、ご覧ください。お待ちしています」とコメント。向井さんは「個人で舞台に出演するのは久しぶりです。『ハロルドとモード』は、以前、藤井流星が出演していた時に観劇したことがありますが、その時に皆さんのお芝居にとても感動した思い出があるので、そんな素敵な作品を今年も盛り上げられるように頑張りたいと思いました!」と意気込み、「初めての朗読劇ですので、共演者の皆様からたくさん色々なことを学びたいなと思います!そして、たまにですが声を褒めてもらえることもあり、そんな僕の声でお客様に楽しんでもらえるように精一杯頑張りますので最後まで応援よろしくお願いします!」とメッセージを寄せた。そのほか、桜井日奈子、片桐仁、渡辺いっけい、戸田恵子が、2人の生き様と恋模様を支える。台本・演出はG2。2020年公演時に新たに朗読劇として脚本を書き下ろし、舞台セット、衣装、照明、ピアノの生演奏など意匠を凝らした作品を作り上げる。なお、チケット一般発売は東京公演が8月26日(土)10時、大阪公演は9月18日(月・祝)10時からスタートする。「ハロルドとモード」は9月28日(木)~10月12日(木)EXシアター六本木(東京公演)、10月14日(土)~10月16日(月)森ノ宮ピロティホール(大阪公演)にて上演。(シネマカフェ編集部)
2023年06月21日Snow Manの向井康二(27)が本誌表紙&グラビアに単独初登場!色っぽいムードからコミカルなポーズまで、「特別サービスやで!」とさまざまな表情を見せてくれた向井。Snow Man全員で主演した映画『おそ松さん』(公開中)では、振り切ったコメディにも体当たりで挑戦している。「僕はちょっと体を張ったシーンもあったんですけど、きっと美しく仕上がってると思います。ふだんからよくメンバーにお尻を見せてるので、ぜんぜん抵抗はなかったですね。こないだもしょっぴー(渡辺翔太)が僕のパンツを気に入って、まじまじとこの魅力的なお尻を見つめてきましたし。でも、めめ(目黒蓮)と一緒にシャワーを浴びてるときに、生尻をくっつけたらさすがに怒られました(笑)」向井にとって、本作で演じた松野おそ松はハマリ役だったようで、とくに役作りも必要なかったとか。おそ松は、クズでニートで童貞という6つ子たちの長男なのだが、劇中にはなぜか恋愛映画のようなシーンも。「たぶんね、菅田将暉さんみたいに見えると思うよ(笑)。僕、少女漫画の実写化もいけるんちゃうかな?高校生役も3回くらい留年してるって設定なら大丈夫やし。今年はバラエティだけじゃなく、俳優業も本格的にやっていきたい!」とはいえ、すでに多方面で大活躍中の向井だが、やはり歌とダンスについては「本業って感じでいいよね!」と語る。しかし、映画の主題歌にも起用された新曲『ブラザービート』のMV撮影ではこんなエピソードが。「リーダー(岩本照)に振付が違うって怒られました(笑)。でも注意してもらえるのはありがたいですよ。ただね、なぜかどの曲も間奏で前にいることが多くて、ごまかせないねんな(笑)。ていうか、リーダーがこっち見すぎなんよ!僕のこと大好きなんちゃうかな(笑)」そんな向井の、最近のリフレッシュ方法は?「韓国ドラマを見て、声を出して泣くこと。とくに時代劇が好きで、ドロドロの復讐劇は大好物です(笑)。あと、キレイ好きなんで、よく掃除してますね。朝起きてベッドメイキングしてる時間がいちばん好きかもしれん(笑)」最後に、今年はどんな春にしたいかを聞いた。「何年か前に、めめと夜桜を見たんやけど、今年も行けたらいいね。春といえば、ラウールが高校卒業したから、もう送ってあげられないのがさみしい。助手席から『行ってきます』って出ていくのがかわいかったのよ(笑)」
2022年04月04日映画『おそ松さん』(3月25日公開)の未完成報告会が9日に都内で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、 渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、 佐久間大介)、高橋ひかる、前川泰之、桜田ひよりが登場した。同作は赤塚不二夫生誕80年記念として2015年10月からアニメ化された、赤塚不二夫の名作ギャグ漫画『おそ松くん』を原作にしたアニメ。20歳を過ぎてもクズでニートで童貞、だけどどこか憎めない大人に成長した松野家の6つ子を主人公に、何でもありの予測不可能な物語が人気を博している。実写化にあたり、おそ松役を向井康二、カラ松を岩本照、チョロ松を目黒蓮、一松を深澤辰哉、十四松を佐久間大介、トド松をラウール、今回オリジナルキャラクターとなるエンドを渡辺翔太、クローズを阿部亮平、ピリオドを宮舘涼太が演じる。この日はプロデューサーからの手紙も届き「本来であれば、本日はマスコミの皆さん、そしてファンの皆様をお呼びして世界初上映、ワールドプレミアを開催する予定でした」「公開を2週間後に控えた現在も、監督が完成に向けて絶賛編集中です。つまり、映画がまだ完成しておりません。撮影した素材につなげてみたら凄く面白くて本当に欲が出てきてしまって、気づいたらもうこんな時期でした」「このままだと3月25日の初日に間に合わないかもしれないので、今日の会見はSnow Man、高橋さん、前川さん、桜田さんにお任せします」と、文字通り"未完成報告"が。「うまくやっておいてください。ごめ〜んね」という結びに、岩本は「愛もありつつ雑だなと思います」と苦笑で返していた。作品の見どころを聞かれると、おそ松役の向井は「ズボンを下ろしたりとかしました。本当に人がめっちゃいる商店街の中でジーパンを落としまして、多分何人かには僕のお尻見られました」と驚きの発言。「本当にすごい人がいたので、スタッフさんが布を張ってくれたんですよ。じゃあ安心やと思ったら上から目線感じて、商店街の3階のビルの方から、おばあちゃんがめちゃめちゃ見てた」と明かした。カラ松役の岩本は「舘様演じるピリオドとのアクションシーンがけっこう多いんですけど、すごすぎて僕たちだけ違う映画撮ってるのかなという気持ちになりました」と振り返る。揉み合うシーンには5〜6時間かかっており、「おそ松とは違った部分で体を張ったかな。ボクシングしたたり、橋からぶら下がったり『それ俺がやってるってわかります?』と何回も確認しながらやったくらいのところもありますが、全て僕がやらせてもらいました」とアピール。チョロ松役の目黒は「ホストクラブに行ってホストになりきって撮影するシーンがあるんですけど、目の前に本物の高いお酒が何個も置いてあって、下手したら終わるなってひやひやしながらやってた」と苦労があったようだった。一松役の深澤は「イヤミと絡むシーンがあって、前川さんに失礼なことを言っちゃってるので、注目してほしい」、十四松役の佐久間は「撮影した場所が文化遺産間近と言われてて、そこで大暴れしたんですよ。監督に言われてやったんですけど、撮影終わった時に『これ他の監督が見たらめっちゃ怒るかもしれない』とひやひやしてたので、歴史ある場所で暴れさせてもらったのがいい経験です。バット振り回りまくりました」と語る。トド松役のラウールは「光石研さんと取っ組み合うシーンで、研さんが新聞を丸めて『俺の頭を叩け』と言ってきてくださって、震えながら何回も叩いたんです。せめて使われててくれという思いですね」と願っていた。オリジナルキャラクター・エンド役の渡辺は「僕は深澤演じる一松を早く見たい。一松ってすごく猫背でジト目で、本人も猫背で自分でもジト目だと言っているので、再現度が気になってしまう。早く完成した一松が見たいなという気持ち」と完成度に期待し、深澤は「しっかりこのままでいかせていただいた。猫背のおかげです」と自信を見せる。クローズ役の阿部は「6つ子が全員で喧嘩するシーンは、漫画とかだと煙の中でポカスカやっている様子を映画でも再現してるのがすごいなと思いました。参加したかったな」と羨ましがり、向井は「結構きついから。筋肉痛になったもん。僕は体力がないから結構いじられました」、深澤は「阿部ちゃんもやりたいなら後でいくらでも」と誘う。ピリオド役の宮舘は「個人的にはアクションシーンがやはり見どころなんじゃないかなと思います。1日がかりで練習させていただいて。僕自身映像でアクションをやったことがあまりなかったんです。なのでカメラの画角だとか、どこからだったら美しく見えるんだろうとか、気をつけながら照と練習しましたね」と明かした。
2022年03月09日井ノ原快彦主演刑事ドラマ「特捜9」の第5シーズンがこの春から放送決定。さらに、新メンバーとして「Snow Man」の向井康二が加わり、特捜班の捜査をサポートする。2018年4月にスタートした「特捜9」。難事件に挑む刑事たちの活躍のほか、その背景にあるそれぞれの人生模様を“縦軸”としてしっかりと描いてきた。最新作でも、個性が強すぎるおなじみの特捜班メンバーが、相変わらず衝突しながらも、事件解決という同じ意識を共有し、全力で捜査に当たる。加えて、新藤亮刑事(山田裕貴)の秘めたるエピソードが徐々に明かされていき、浅輪直樹刑事(井ノ原さん)との関係性にも変化が…?前シーズンで結婚へと進展した小宮山志保刑事(羽田美智子)と村瀬健吾刑事(津田寛治)の新生活の様子といった“縦軸”の部分もさらに深みを増していく。そして今シーズンから、バラエティ番組でも活躍、グループで主演する映画『おそ松さん』の公開も楽しみな向井さんが参加。村瀬が副所長となる警視庁内新部署「捜査支援分析センター(SSBC)」に所属し、特捜班の捜査をサポートする新鋭・三ツ矢翔平を演じる。明るく少し天然、思ったことをつい口に出してしまい、周りの空気を一変させることもあるが、どこか憎めない性格の持ち主で、直樹に憧れを抱くキャラクター。彼と直樹との微笑ましいやり取りに注目だ。以前から、演技やドラマにもっとチャレンジしたかったと話す向井さんは、本作への出演決定を喜び、「大先輩である井ノ原さんは、優しくしていただいています。そして羽田さんはじめ、キャストの皆さんもすごく気を遣ってくださり、飛び交うアドリブ芝居にテンパり気味になったときも、すっと輪の中に入れてくださりフォローしていただいています。アドリブへの対応はもっと頑張らないといけないと思っていますし、本当に『この作品は現場で“生”で作られているんだな』と実感しています」と撮影での様子を明かす。井ノ原さんは「向井(康二)は後輩ですが、今作でどんな絡みが生まれるのか楽しみですね。彼はクセのある独特な動きなど、個性がありますので、吹越(満)さんはじめ、なかなか一筋縄ではいかないキャストがそろったドラマですが(笑)…お芝居でも物怖じせずにどんどん自分を出していってほしいです。例えば学校に転校生がやってくると、そのクラスの関係性も微妙に変わっていくことってあるじゃないですか。今回も、ひょっとしたら三ツ矢は直属の上司にあたる村瀬と志保の家に遊びに行っているのかもしれない、とか、役柄のプライベートな背景まで考えると、きっとこちらのお芝居も変わってくると思うんです。そのあたりにもぜひ注目して見てほしいですね」とコメント。さらに「三ツ矢は、村瀬と志保の後輩ですので、なにかふたりの子供みたいな存在で。劇中でもそのような感覚で接しようかなと考えています」と話した羽田さんは、「そんな向井君ですが、初めての撮影現場で、吹越さんにいきなりアドリブを言わされていて(笑)。4年前に山田(裕貴)君が来た時に、アドリブを急に吹越さんに振られ、みごとにやってのけたことを思い出しました。向井君が周囲の変化球なお芝居に対応している姿が可愛かったし、頼もしかったですね」と現場でのエピソードを披露している。「特捜9 season5」は4月6日より毎週水曜日21時~テレビ朝日系にて放送。(cinemacafe.net)
2022年03月03日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野暁臣)は、企画展「今がすべてだ!―続・柿沼康二の挑戦状―」を2021年11月18日から2022年3月13日まで開催いたします。マスキング太郎企画展『化け文字 ~書家・柿沼康二の挑戦状~』を開催したのが2010年。このとき柿沼康二は、自身が“トランスワーク”と呼ぶ手法による公開制作で、「まえ」という2文字だけで壁一面を埋め尽くす、という前代未聞のパフォーマンスを見せてくれました。さらに翌2011年には、岡本太郎生誕百年事業の一環として、太郎の言葉を書に作品化するプロジェクトを敢行。その成果が『TRANCE-MISSION』という書籍になります。それから10年。ふたたび柿沼康二が記念館を舞台に唯一無比の表現に挑戦します。用意したのは「なにもない空間」。純度100%のTARO空間に丸腰の柿沼康二を迎え入れ、すべてをインスピレーションのままに即興でつくっていくのです。しかも「墨と筆」という使い慣れた武器だけでなく、マスキングテープというおよそアートとは無縁の素材を取り入れて、かつてない表現に挑みます。なにができるかはやってみなければわからないし、姿は日々変わっていきます。目指しているのは“完成”ではありません。あえて言うなら、作品はモノではなく、アクションそのもの。床・壁・天井……第1展示室の空間全体を“太郎の言葉”が躍動します。さらに第2展示室では『TRANCE-MISSION』プロジェクトの作品をお披露目。このクリエイティブな試みに立ち会ってみませんか?岡本太郎記念館館長 平野暁臣書家である私は、文字や言葉を筆で表現する一方、いつしか現代アーティストとして筆以外のツール、言語以外の表現、パフォーミングアート、インスタレーションなど、書と他ジャンルとの間を平気で行き来するようになった。太郎が絵画のみならず、彫刻、パブリックアート、インテリアデザイン、書道、文筆など様々な表現に果敢に挑み続け境界線を乗り越えて行ったように私もありたいと思う。書とか現代アートとか、それらの概念や限界を超え、誰もやったこともない切り口から誰も見たことのない風景を作り出すのがアーティストとしての本望である。今回は、これまでの太郎との企画展やコラボとは全く違うアプローチから新たな境地へ挑戦したいと思っている。事前から「ああしよう、こうしよう」という概念を極力持たない状態で体ごと太郎の城に飛び込み、太郎の気配に包まれ、その中から生まれたインスピレーションで太郎の言葉をこの世に再び蘇らせる。現場にて即興的に作っていくのだ。完成やゴールがどのようになるのかわからない。作られた物を飾るのではない。現場でのアクションが全てであり、それが作品となる。展示室全体に描き散りばめられ、重なり、空間は様を変え続ける。確かなのは4ヶ月後に終焉を迎えることだけだ。果たしてどうなることか今からハラハラドキドキ、ビビって泣きそうだ。書家・現代アーティスト 柿沼康二(協力:カモ井加工紙株式会社)■柿沼康二 書家/現代美術家東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業、2006-07年、米国プリンストン大学客員書家を務める。2013-14年、現代美術館において存命書家史上初となる個展を金沢21世紀美術館にて開催。東京2020オリンピック・パラリンピック公式ポスターアーティストに選出。2012年春の東久邇宮文化褒賞、第1回矢板市市民栄誉賞、第4回手島右卿賞、毎日書道展毎日賞(2回)他受賞。2007年、NHK大河ドラマ「風林火山」、北野武監督作品「アキレスと亀」等の題字揮毫。 柿沼康二■開催概要会期 : 2021年11月18日(木)~2022年3月13日(日)開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)休館 : 火曜日(祝日の場合は開館)会場 : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)アクセス : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分入場料 : 一般 ¥650/小学生 ¥300公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月27日以前、子宮内膜症が判明し、治療をおこなった様子をマンガ「生理痛を気合で我慢してたら病気だった」で描いていらしたキクチさん。病気判明前にもひどい生理痛で倒れたことがあり、そんな彼女を支えてくれたのは「恩人」と呼ぶようになった彼。病気の彼女を彼はどのように支えたのかをつづったサイドストーリーです。 関連記事:発覚!「生理重め」だけじゃない?【生理痛を気合で我慢してたら病気だった1】 キクチです。これは、子宮内膜症と判明する前に起こった、とあるエピソードです。 当時のLINEのやり取り、私は携帯を新しくしてしまったので残ってませんでしたが、彼の履歴には残ってました。当時の私、苦しんでるな〜。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター キクチキクチです。右耳が聞こえない人です。Twitter、Instagramで片耳難聴の楽しい日々を描いてます。普段は、会社員デザイナーとして働いてます。
2021年08月02日Snow Manの向井康二と阿部亮平が新たにセブンネットショッピングの新商品ネックレス「SILVER SNOW」のイメージキャラクターに就任し、7日から全国で放送される新CM「SILVER SNOW」編に出演する。日本のCMで初となる、先進的な自由視点映像生成技術を用いた「ボリュメトリックビデオ」を使用した本CMでは、雪の結晶をイメージしたステージで向井と阿部が華麗なアクションを披露。現実にはありえない視点やスピード感を表現した映像を制作するため、空間映像のエキスパートを招集し、151台の4K高画質カメラを用いた最先端の技術が採用された。20日に発売されるSnow Manのニューシングル「Grandeur」がテーマソングとなっている。撮影当日、まずは通常カメラでのセリフシーンからと伝えられ「いきなりセリフとは思わなかった。緊張するわ~」と動揺しながらも「クール系な感じですか?」とイメージを確認する2人。本番前に練習をすると、あまりにもキレイにハモったお互いの声に驚きながら「めっちゃハモってる~!」と爆笑。一気に緊張がほぐれ、撮影はスムーズに進行していく。本番の合間には、向井のボケに対し阿部が絶妙なタイミングでツッコむという完成された漫才のような掛け合いが続き、スタジオ内は常に笑いに包まれた。数テイクで撮り終えた向井が上機嫌で「君と僕のキズナ~♪」と、CMのキャッチコピーで即興の歌を披露すると、阿部が「本当にありそうな歌! 名曲の予感! CMソングにどうですか!?」と続け、息の合ったコンビネーションを見せるワンシーンも。アクションの振付は、人気振付師・振付稼業air:manが担当した。キックボクシングの経験がある向井はキックを取り入れた動き、阿部はエレガントなポーズを軸に、クリスタルを撒くイメージのアクションに挑戦。短時間での練習となったが、わずか数分の指導だけで完璧にマスターし、監督も称賛を送った。日本のCM初となる最新技術について向井は「“初”なんですね。“初”でできるのは本当にうれしい」と喜びをあらわに。阿部が撮影について「『どんな画になるんだろう』と思っていたけど、確認したら、すごい! 空間を冷凍保存して、いろいろな角度から見られる……みたいな」と表現すると、「動いてたから“冷凍保存”ではなくない? 上手いこと言ってるみたいだけど(笑)」と今後は向井がツッコむ。キャッチコピー「君と僕のキズナ」にちなみ2人の“キズナ”について聞くと、向井が「昨日、久しぶりにふたりで食事をしたら奢ってくれたんです。キズナを感じましたね~。準備してレジに行こうと思ったら、もう払ってくれてて」と阿部とのキズナエピソードを披露。また「阿部ちゃんは免許を持ってるけど運転に慣れてないので『運転を教えてほしい』と言われて、頼られてるのかな」と続けると、阿部は「ドライブ行きたいねって前から話してたんです。落ち着いたら行きましょう、約束ね」と応えた。
2021年01月06日俳優の宮内淳さんが、2020年8月14日に亡くなっていたことが明かされました。70歳でした。宮内さんが代表理事を務める公益財団法人『地球友の会』が同年9月6日に訃報を発表。書面によると、死因は直腸がんとのことです。直腸がんと診断され、入院をしながら治療を受けていたという宮内さん。最期の日は、家族に見守られながら旅立ったといいます。宮内さんは1975年にテレビドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)で田口刑事(通称:ボン)役としてレギュラー出演。俳優として一躍有名となった後は、『地球友の会』として環境問題に取り組んできました。『地球友の会』の発表では、宮内さんについてこのようにメッセージがつづられています。日頃から宮内は 死ぬということは この世でのお役目を終えて卒業し次のステージに行けるということでもあるのだからどうか悲しまないでほしい と語っておりました四十九日は ちょうど生前に故人が定め地球友の会として登録した記念日である「和の日」=10月1日にあたります日本の精神と伝統文化を愛し 地球を愛して活動したその志を引き継ぎ今後形にして参りたいと思っております公益財団法人 地球友の会ーより引用「静かに送ってほしい」という宮内さんの要望で、葬儀は近親者のみで行ったとのことです。『太陽にほえろ!』のボン役として、今なお多くの人の印象に残っている宮内さんの訃報に、ネットでは「ボン…ショックだ」「また昭和の終わりを感じた」といった声が上がっています。宮内さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年09月06日デイサービス利用中に突然、施設に連れ去られた母――。本人の意志を無視して後見人をつけ、自由と財産、幸せをも奪った行政の暴走を、家族は怒りをもって告発する!「“この国では安心して長生きもできないんだな”とつくづく感じました。普通の生活に戻れたのは奇跡としか言いようがありません。本当に地獄のような日々でした」そう語るのは三重県桑名市在住の山本浩子さん(48・仮名)だ。浩子さんは独身で、母・静江さん(79・仮名)と桑名市内の自宅で二人暮らし。静江さんには’14年頃から軽い認知症のような症状がみられたが、浩子さんは仕事をしながら、デイサービスを利用するなどして、在宅介護をしてきた。「私は母が大好きで、介護を辛いと思ったことはありませんでした」(浩子さん)ところが母娘の平穏な生活は突然崩壊する。’16年9月、桑名市の出先機関である地域包括支援センターの職員らが、デイサービス利用中の静江さんを一時保護の名目で連れ去り、施設に入れてしまったのだ。当時の模様を当事者である静江さんは、こう振り返る。「突然、市の職員が来て施設に連れていかれましたが、事情がさっぱりわからなかった。私は施設の職員に“家に帰して”“タクシーを呼んでほしい”と繰り返し頼みましたがずっと無視されました」着の身着のままで施設に入れられ、家族と会うこともできず、連絡も取れない状況が続いた。静江さんは「家族が迎えに来ないので、“捨てられた”とさえ思った」という。一時保護の名目は娘の浩子さんによる母・静江さんへの虐待疑惑。後に情報公開請求で入手した市の内部資料には、こう記されていた。「次女からのDVが発覚」「主(静江さんのこと)の体にアザや外傷が見受けられた」「緊急措置として施設に入所させ次女との分離を図った」浩子さんによると、静江さんは脳梗塞の予防のため、血液がサラサラになる薬を服用。そのせいで、ちょっとしたケガでも血が止まりにくく、こぶやアザができたり、広がりやすかったという。「母は活発な性格。体を動かすのが大好きなので、私はできるだけ母の自由にさせていました。でも24時間付きっ切りというわけにはいきません。私が目を離した際に、家や庭などで転んでケガをすることもありました。そのことはケアマネジャーや市の職員にも説明していたのですが、彼らは私が虐待したと決めつけて母を連れ去ったのです」(浩子さん)浩子さんによれば、静江さんがケガをしたとき、浩子さんはすぐに病院に連れて行ったという。「私が本当に虐待していたなら虐待を隠すために病院やデイサービスには連れて行かないはずです」静江さんも、私の取材にはっきりと、こう話していた。「娘が私を虐待したことは一切ありません。私は、自宅で娘と暮らすのが一番の幸せなのです」高齢者の多くは、住み慣れた家でずっと暮らしたいと思っている。浩子さんは、そんな思いに寄り添っていただけだ。ところが地域包括支援センターの職員やケアマネは「在宅介護は大変で、続けるのは危険だ」と言い続け、家族や本人の同意なしに施設に連れ去った。市職員ら周囲の独善的な思い込みが、やがて行政による不当な介入と人権侵害につながっていったようなのだ。なお、事件当時、静江さんの夫の隆さん(81・仮名)は通院の関係で、愛知県岡崎市に住む長女の田口康子さん(53・仮名)夫婦宅で暮らしていた。ありもしない虐待を理由に静江さんを連れ去られた夫の隆さんと康子さんは、浩子さんともども「虐待の事実はない」と強く否定し、静江さんを自宅に戻すよう申し入れたが、桑名市は無視し、驚くべき行動に出た。家族が全員反対したにもかかわらず、軽い認知症とされた静江さんに勝手に後見人をつけてしまったのである。成年後見制度は2000年に介護保険制度と同時にスタート。認知症などで判断能力が十分でない人の代わりに、家庭裁判所が選任した後見人が医療・介護契約を結んだり、財産管理をする。成年後見制度の利用申し立ては、本人、4親等内の親族のほかに市区町村長などもできる。桑名市は本人の診断書を添えて、市長名で津家裁に申し立てた。成年後見制度に詳しい一般社団法人「後見の杜」の宮内康二代表が語る。「成年後見制度で最も重要なのは後見制度を利用する認知症の人の意思の尊重(民法858条)です。植物状態の人を除き、たいていの認知症はまだら状態。程度の差こそあれ意思表示ができます。ところが実際には、本人の意思の尊重という根本原則が形骸化しており、意思を無視した誤った運用が堂々と行われています」たとえば利用申し立てを受けると、家裁の職員が本人に会い、健康状態や利用の意思を確認する必要がある。また本人に対し精神鑑定を実施することも、法律で定められている。だが、これには植物状態で意思表示できないような場合は、手続きを省略できるという但し書きがある。「このため、現実には専門外の内科医の診断書一つで植物状態同様に“常に判断能力がない”と決めつけられ、精神鑑定も家裁職員による本人の意思確認も行われない“手続き飛ばし”が当たり前に行われています」(宮内さん)静江さんのケースでも、内科医の診断書1枚に基づき、この二重の手続き飛ばしが行われたのだ。浩子さんが語る。「成年後見制度の恐ろしいところは、本人を無能力者扱いして、合法的に本人から自由と権利、財産を取り上げてしまうこと。家裁が後見人に選任した弁護士と市役所の指示で、母は家族との面会を禁じられ、電話もかけさせてもらえなかった。後見人がつくまでの間、施設費を母に払わせるため、市は、母の同意なしに生活保護を受けさせることまでしたのです。母は当時を思い出して“認知症だからという理由で人間扱いされなかった。囚人のように扱われた”と憤慨しています」(取材:ジャーナリスト・長谷川学)
2019年06月20日「“この国では安心して長生きもできないんだな”とつくづく感じました。普通の生活に戻れたのは奇跡としか言いようがありません。本当に地獄のような日々でした」そう語るのは三重県桑名市在住の山本浩子さん(48・仮名)だ。浩子さんは独身で、母・静江さん(79・仮名)と桑名市内の自宅で二人暮らし。静江さんには’14年頃から軽い認知症のような症状がみられたが、浩子さんは仕事をしながら、デイサービスを利用するなどして、在宅介護をしてきた。「私は母が大好きで、介護を辛いと思ったことはありませんでした」(浩子さん)ところが母娘の平穏な生活は突然崩壊する。’16年9月、桑名市の出先機関である地域包括支援センターの職員らが、デイサービス利用中の静江さんを一時保護の名目で連れ去り、施設に入れてしまったのだ。当時の模様を当事者である静江さんは、こう振り返る。「突然、市の職員が来て施設に連れていかれましたが、事情がさっぱりわからなかった。私は施設の職員に“家に帰して”“タクシーを呼んでほしい”と繰り返し頼みましたがずっと無視されました」一時保護の名目は娘の浩子さんによる母・静江さんへの虐待疑惑。後に情報公開請求で入手した市の内部資料には、こう記されていた。「次女からのDVが発覚」「主(静江さんのこと)の体にアザや外傷が見受けられた」「緊急措置として施設に入所させ次女との分離を図った」浩子さんによると、静江さんは脳梗塞の予防のため、血液がサラサラになる薬を服用。そのせいで、ちょっとしたケガでも血が止まりにくく、こぶやアザができたり、広がりやすかったという。「母は活発な性格。体を動かすのが大好きなので、私はできるだけ母の自由にさせていました。でも24時間付きっ切りというわけにはいきません。私が目を離した際に、家や庭などで転んでケガをすることもありました。そのことはケアマネジャーや市の職員にも説明していたのですが、彼らは私が虐待したと決めつけて母を連れ去ったのです」(浩子さん)事件当時、静江さんの夫の隆さん(81・仮名)は通院の関係で、愛知県岡崎市に住む長女の田口康子さん(53・仮名)夫婦宅で暮らしていた。ありもしない虐待を理由に静江さんを連れ去られた夫の隆さんと康子さんは、浩子さんともども「虐待の事実はない」と強く否定し、静江さんを自宅に戻すよう申し入れたが、桑名市は無視し、驚くべき行動に出た。家族が全員反対したにもかかわらず、軽い認知症とされた静江さんに勝手に後見人をつけてしまったのである。成年後見制度は2000年に介護保険制度と同時にスタート。認知症などで判断能力が十分でない人の代わりに、家庭裁判所が選任した後見人が医療・介護契約を結んだり、財産管理をする。成年後見制度の利用申し立ては、本人、4親等内の親族のほかに市区町村長などもできる。桑名市は本人の診断書を添えて、市長名で津家裁に申し立てた。成年後見制度に詳しい一般社団法人「後見の杜」の宮内康二代表が語る。「成年後見制度で最も重要なのは後見制度を利用する認知症の人の意思の尊重(民法858条)です。植物状態の人を除き、たいていの認知症はまだら状態。程度の差こそあれ意思表示ができます。ところが実際には、本人の意思の尊重という根本原則が形骸化しており、意思を無視した誤った運用が堂々と行われています」たとえば利用申し立てを受けると、家裁の職員が本人に会い、健康状態や利用の意思を確認する必要がある。また本人に対し精神鑑定を実施することも、法律で定められている。だが、これには植物状態で意思表示できないような場合は、手続きを省略できるという但し書きがある。「このため、現実には専門外の内科医の診断書一つで植物状態同様に“常に判断能力がない”と決めつけられ、精神鑑定も家裁職員による本人の意思確認も行われない“手続き飛ばし”が当たり前に行われています」(宮内さん)静江さんのケースでも、内科医の診断書1枚に基づき、この二重の手続き飛ばしが行われたのだ。浩子さんが語る。「成年後見制度の恐ろしいところは、本人を無能力者扱いして、合法的に本人から自由と権利、財産を取り上げてしまうこと。家裁が後見人に選任した弁護士と市役所の指示で、母は家族との面会を禁じられ、電話もかけさせてもらえなかった。後見人がつくまでの間、施設費を母に払わせるため、市は、母の同意なしに生活保護を受けさせることまでしたのです。母は当時を思い出して“認知症だからという理由で人間扱いされなかった。囚人のように扱われた”と憤慨しています」浩子さんは母の救出に専念するため退職を余儀なくされた。一方、長女の康子さんは、母親に後見人をつけた津家裁の審判を不服として、名古屋高裁に即時抗告を申し立てた。申し立て後の’16年11月、ようやく桑名市役所で母と姉、父の面会が実現したが、虐待の汚名を着せられた次女は外された。以下は、そのときのやりとりを記録した一部だ。康子さん「浩子はお母さんがおらなくなってから、無茶苦茶。寝れやん、食べれやん」隆さん「みんながガタガタになってさ。もう、家が崩壊しとる」静江さん「浩子が可哀そうや。うちに帰りたい。うちに帰った夢ばかりみとる(すすり泣く)」’17年1月、名古屋高裁の藤山雅行裁判長は、静江さんの判断能力を認め、「本人の精神状況につき鑑定を経ずして後見開始の審判をした原審は、その手続きに違法がある」と津家裁を批判。後見人を付けた家裁の審判を取り消した。’17年11月、静江さん、浩子さん、康子さんの母娘3人は、国(家裁)と桑名市(伊藤徳宇市長)を相手取り、名古屋地裁に国家賠償請求訴訟を起こす。「桑名市からはいまだにお詫びの一言もありません。私たちのような被害者を再び出さないため、やむなく提訴しました」(浩子さん)静江さんもこう話す。「施設に閉じ込められた、かけがえのない私の貴重な時間を返してほしいです」静江さんは地裁に提出した陳述書で、次のように書いている。「私は認知症のような症状があると言われていますが、はっきり自分の意思も言えますし、すべてのことを忘れたことはありません。ですが、もし認知症だったとしても、人を人とも思わないような対応をして良いとは思いません。認知症になったら一人の人間として扱わない、自由さえ奪っても良いと考えるならば長生きなどするものでないと正直思います」今年6月20日、津地裁で国賠訴訟の裁判が開かれ、静江さん母娘が証言に立つ予定だ。浩子さんは、市役所、家裁、厚生労働省等、さまざまなところに相談したが相手にされなかった自身の経験を踏まえ、こう語る。「後見人が外れるまでの10カ月間は地獄でした。私たちのような被害者を出さないよう、行政や職業後見人、家裁の暴走を監視し、後見被害者の声を受け付ける第三者機関を早急に設立すべきだと思います」実は、介護家族が虐待の濡れ衣を着せられ、親が後見人を付けられたケースはほかにもある。決して他人事ではないのだ。(取材:ジャーナリスト・長谷川学)
2019年06月20日「市役所の人たちがしきりに成年後見制度の利用を勧めるので、利用してみたらとんでもないことになりました。わが家のお金なのに、人さまに頭を下げないとビタ一文、使えなくなってしまったのです。制度を利用したメリットは何もない。悪いことばかり。こんな制度と知っていれば絶対に利用しませんでした」 東京都の三多摩地区に住む山村洋子さん(70代・仮名)は怒りに声を震わせた――。 いま成年後見制度を巡るトラブルが全国で多発していることは、あまり知られていない。成年後見制度は、介護保険と同じく’00年から始まった。認知症の高齢者や知的障がい者など、判断能力が十分でない人の財産を守るために設けられた制度である。本人や家族からの申し立てを受けて、家庭裁判所が選任した後見人が、認知症の人などを保護・支援するものだ。発足した当初、後見人の約9割は、子どもなどの親族がなっていた。 ところが制度発足から17年を経た現在、弁護士や司法書士など、親族以外が後見人になるケースが全体の7割以上に上っている。じつはこうした親族以外が後見人に選任されることで、逆に多くの認知症の高齢者と、その家族が苦しんでいる現実が生じているのだ。トラブルが表面化しないのは、家裁(国家)と法律家(弁護士、司法書士ら)が相手なので、ほとんどの市民が“泣き寝入り”しているからにすぎない。 冒頭に紹介した山村洋子さんも、夫の後見人弁護士が実質的に何もせずに報酬だけ持っていくことに強い理不尽さを感じている。洋子さんにとって、成年後見制度は「夫婦の財産に家裁が穴をあけて、弁護士や司法書士にお金を流し込む制度」にしか見えないという。 洋子さんは昨年暮れ、自治体側の熱心な勧めで後見制度の利用を決めた。洋子さんと夫(80代)は夫婦共有名義の一戸建てで長年暮らしたが、昨年7月、夫は認知症が原因で特別養護老人ホーム入所。夫と一緒に暮らすことを望む洋子さんは「自宅を売却して、その資金で夫と一緒に入れる老人ホームを探そう」と思い、市役所主催の無料法律相談会に2度出席したところ、行政書士と弁護士から「認知症があるなら後見人をつけるしかない」と言われた。 「後見制度を利用しないですむ方法や、制度のデメリットについての説明は一切ありませんでした。弁護士が“自分で後見申立ての書類が書けないなら、手数料30万円で弁護士が代行する”と言ったので、金額の高さにビックリして相談室を出ました」 そこに、待ち構えていたかのように社会福祉協議会(社協)の女性職員が「お手伝いしましょうか」と近づいてきたという。職員は「弁護士に頼まなくても申立て書類は自分で書けます。ご主人の後見人にはあなたがなれますよ」とキッパリ言った。その言葉を信じた洋子さんは、職員に言われるままに書類に自分の氏名と住所を書き、そのほかの項目はすべて職員が記入。 後日、申立書は家裁に提出され、洋子さんは「これで私が後見人になって夫の世話をできる」と安心して家裁の審判を待った。ところが今年3月、家裁から洋子さんに届いた通知書には、洋子さんが名前も知らない弁護士を後見人に選任したと書かれていたというのだ。 それ以来、洋子さんの生活は一変した。まず、夫名義の通帳や銀行カードなどは、すべて弁護士に提出して、弁護士が管理。夫の預金からお金を引き出したいときは、いちいち弁護士に相談して許可を得なければならなくなった。 「それまでは、私のわずかな年金と夫の年金を合算して家計を切り盛りしていたので、夫の年金を取り上げられて生活は一気に苦しくなりました。弁護士は“今後、私の許可なしにご主人の財産は1円たりとも使えない”という態度。夫の財産を減らさないことしか、弁護士の頭にはなく、毎月10万円しか渡してくれない。赤の他人に土足で家を踏み荒らされたようで、怒りのあまり、頭がおかしくなりそうです」 洋子さんは「家の売却はやめるので後見人を辞めてほしい」と頼んだが、弁護士は聞く耳を持たないという。後見制度では、後見人は自分が辞めるか、家裁から解任されない限り、続けられるのだ。とくに弁護士が後見人の場合は、被後見人(認知症などで後見人がみつけられた人)の財産を横領しない限り、事実上、解任されることはない。要は、いったん弁護士が後見人につくと。被後見人が亡くなるまで自分の財産から毎月報酬を支払う仕組みなのだ。 こうした後見人への報酬は被後見人の資産の額に応じて決められる。東京家裁立川支部が’13年1月にホームページ上に公表した、弁護士など第三者への“報酬の目安”によると、資産が1,000万円を超えれば、年間で40~50万円、5,000万円以上だと70万円程度で、これが毎年の基本報酬。これ以外に、弁護士らが被後見人の家を売却したら約100万円の報酬を払うなど、各種ボーナスも発生する。 東京大学医学系研究科元特任助教で、成年後見制度に詳しい宮内康二・一般社団法人「後見の杜」代表はこう語る。 「全国的に、おひとりさま高齢者や高齢者夫婦の2人暮らし世帯に、行政や司法が後見を勧める傾向が見られます。行政は孤独死や空き家問題への対策が面倒なので、高齢者を後見人に任せたいのかもしれません。しかし、後見人への報酬などの不都合を事前に説明しないのでは、トラブルが起きるのは当然です」
2017年08月11日かつて和歌山電鉄貴志川(きしがわ)線の貴志駅に勤務するネコ駅長のたまが人気となったが、2010年8月に山形鉄道フラワー長井線宮内駅の駅長に就任したウサギも、たまに負けずとも劣らない人気を誇っている。そしてなんと、今年6月にはヌード写真集まで出したというだからすごい!山形県内陸地方を縦貫しているJR奥羽本線(山形新幹線)。その赤湯駅から分岐して、長井市を通り白鷹町の荒砥(あらと)駅まで走る第3セクター鉄道の山形鉄道は、映画「スウィングガールズ」の舞台となった鉄道である。国鉄長井線が地元の自治体などの出資により、昭和63年、第3セクター 山形鉄道として再出発した。愛称の「フラワー長井線」は、沿線に花の名所が多いことが由来となっている。その名の通り、春には置賜(おいたま・おきたま)の満開の桜に包まれるこの路線は、冬には白銀の別世界に姿を変える。南陽、川西、長井、白鷹の2市2町を通る総延長30.5キロ、のんびりと美しい景色を眺めながらローカル鉄道の旅を楽しめる。赤湯駅を出て3つ目の駅が「宮内駅」である。2010年8月、この駅の駅長に就任したのが白ウサギの「もっちい」。おもしろいことにこのもっちぃ、2羽の茶ウサギ「ぴーたー」と「てん」、そして宮内駅前にあるそば屋さんで暮らす亀(助役の「カメ吉」)を部下に従えて駅長に就任したのだ。この画期的アイデアは駅舎の中にミニ動物園を作りたいという、女性新入社員の提案で実現した。ウサギのキャラクターをあしらったラッピングデザインの「もっちぃ列車」車内は、ウサギの絵が満載で子どもや女性客からの人気が高い。加えて「まんず、フラワー長井線さ、ござっておごやえ(いらっしゃい)」と、山形弁で沿線をガイドする車掌も、この鉄道の人気を高めている要素のひとつだ。同線には白兎駅という駅も存在することから、ウサギのイメージで押していこうと、もっちぃ、ぴーたー、てんを近くの農業高校から譲り受けたという。また、近くの熊野大社にはウサギの彫刻があり、約1,200年の歴史を持つ熊野大社の本殿裏には3羽のウサギが隠し彫りされている。これは、ウサギを3羽見つけると願いごとがかなうという伝説からきているのだとか。ウサギたちと亀は宮内駅を利用する乗客の出迎えだけでなく、全国からの団体客の送迎という仕事も任されている。非常勤のカメ吉助役だけは勤務時間は不定期だが、ウサギたちは水曜日を除く毎日、勤務にあたっている。また現在では、「うさぎ駅長もっちい」のアカウントでtwitterも行っており、2012年8月15日時点でのフォロワー数は2,200人を超している。人気の理由のひとつは、時折投稿されるもっちぃの写真。夏の暑さにまいってのびている様子や好物をほおばっている様子など、愛らしい表情が垣間見れるとあって、思わずフォローしたくなる心理にもうなずける。また、フラワー長井線の運行状況など、近隣に暮らす人々に役立つ情報などもつぶやいてくれる。さて、そんな人気のもっちぃだがついに本まで発売することになった。注目の写真集タイトルは、『うさぎ駅長もっちぃがゆく』(マガジンランド)。もっちぃたちの奮闘ぶりからプライベートショットまで楽しめるこの写真集では、もっちぃらが暮らす街やその沿線の見どころも紹介している。撮影を手掛けたのは動物写真家として知られる藤本雅秋氏。もっちぃの素の表情をとらえたキュートな写真の一枚一枚に、もっちぃの心情や、もっちぃからのメッセージなどが添えられ、見ているだけで思わずほくそえんでしまう作りに仕上がっている。ちなみに山形鉄道では2009年3月に社長を一般公募し、元・旅行会社営業マンである野村浩志氏が社長に就任。赤字で苦しむ同鉄道の再建のために自伝本を出版してベストセラーになっている。●information山形鉄道・宮内駅営業時間:9:00~17:30定休日:水曜日【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日かつて和歌山電鉄貴志川(きしがわ)線の貴志駅に勤務するネコ駅長のたまが人気となったが、2010年8月に山形鉄道フラワー長井線宮内駅の駅長に就任したウサギも、たまに負けずとも劣らない人気を誇っている。そしてなんと、今年6月にはヌード写真集まで出したというだからすごい!山形県内陸地方を縦貫しているJR奥羽本線(山形新幹線)。その赤湯駅から分岐して、長井市を通り白鷹町の荒砥(あらと)駅まで走る第3セクター鉄道の山形鉄道は、映画「スウィングガールズ」の舞台となった鉄道である。国鉄長井線が地元の自治体などの出資により、昭和63年、第3セクター 山形鉄道として再出発した。愛称の「フラワー長井線」は、沿線に花の名所が多いことが由来となっている。その名の通り、春には置賜(おいたま・おきたま)の満開の桜に包まれるこの路線は、冬には白銀の別世界に姿を変える。南陽、川西、長井、白鷹の2市2町を通る総延長30.5キロ、のんびりと美しい景色を眺めながらローカル鉄道の旅を楽しめる。赤湯駅を出て3つ目の駅が「宮内駅」である。2010年8月、この駅の駅長に就任したのが白ウサギの「もっちい」。おもしろいことにこのもっちぃ、2羽の茶ウサギ「ぴーたー」と「てん」、そして宮内駅前にあるそば屋さんで暮らす亀(助役の「カメ吉」)を部下に従えて駅長に就任したのだ。この画期的アイデアは駅舎の中にミニ動物園を作りたいという、女性新入社員の提案で実現した。ウサギのキャラクターをあしらったラッピングデザインの「もっちぃ列車」車内は、ウサギの絵が満載で子どもや女性客からの人気が高い。加えて「まんず、フラワー長井線さ、ござっておごやえ(いらっしゃい)」と、山形弁で沿線をガイドする車掌も、この鉄道の人気を高めている要素のひとつだ。同線には白兎駅という駅も存在することから、ウサギのイメージで押していこうと、もっちぃ、ぴーたー、てんを近くの農業高校から譲り受けたという。また、近くの熊野大社にはウサギの彫刻があり、約1,200年の歴史を持つ熊野大社の本殿裏には3羽のウサギが隠し彫りされている。これは、ウサギを3羽見つけると願いごとがかなうという伝説からきているのだとか。ウサギたちと亀は宮内駅を利用する乗客の出迎えだけでなく、全国からの団体客の送迎という仕事も任されている。非常勤のカメ吉助役だけは勤務時間は不定期だが、ウサギたちは水曜日を除く毎日、勤務にあたっている。また現在では、「うさぎ駅長もっちい」のアカウントでtwitterも行っており、2012年8月15日時点でのフォロワー数は2,200人を超している。人気の理由のひとつは、時折投稿されるもっちぃの写真。夏の暑さにまいってのびている様子や好物をほおばっている様子など、愛らしい表情が垣間見れるとあって、思わずフォローしたくなる心理にもうなずける。また、フラワー長井線の運行状況など、近隣に暮らす人々に役立つ情報などもつぶやいてくれる。さて、そんな人気のもっちぃだがついに本まで発売することになった。注目の写真集タイトルは、『うさぎ駅長もっちぃがゆく』(マガジンランド)。もっちぃたちの奮闘ぶりからプライベートショットまで楽しめるこの写真集では、もっちぃらが暮らす街やその沿線の見どころも紹介している。撮影を手掛けたのは動物写真家として知られる藤本雅秋氏。もっちぃの素の表情をとらえたキュートな写真の一枚一枚に、もっちぃの心情や、もっちぃからのメッセージなどが添えられ、見ているだけで思わずほくそえんでしまう作りに仕上がっている。ちなみに山形鉄道では2009年3月に社長を一般公募し、元・旅行会社営業マンである野村浩志氏が社長に就任。赤字で苦しむ同鉄道の再建のために自伝本を出版してベストセラーになっている。●information山形鉄道・宮内駅営業時間:9:00~17:30定休日:水曜日【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月15日