浅野いにおの人気漫画を原作に、音楽を通して紡がれる若者たちの等身大の青春と恋愛を描いた『ソラニン』。先日、メインテーマにASIAN KUNG-FU GENERATIONによる「ソラニン」が決定したことで、ますます注目を浴びる本作だが、遂にその予告編が解禁に!気になる「ソラニン」のメロディももちろん、劇中で歌う宮崎あおいと高良健吾の姿も披露された。漠然としたOL生活に空虚感を感じ会社を辞めた芽衣子(宮崎さん)と、その恋人でミュージシャンの夢を諦められずにいる種田(高良さん)。不確かな未来に揺らぎながらも、寄り添って生きるふたりの姿が等身大に描かれる前半部分から、ふたりに訪れる大きな変化、そして芽衣子がギターを持ちマイクの前に立つまでが、突き抜けるような疾走感たっぷりのサウンドに乗せて瑞々しい映像となって展開する。宮崎さんと高良さんの新鮮だが息の合ったやりとり、それから僅かに映し出されるふたりをつなぐ爽快なバンドシーンが観る者の高揚感を誘う。なお、こちらの予告編では、劇中では流れないアジカンが歌うバージョンの「ソラニン」を聴くことができるので、その点もチェック!『ソラニン』は2010年4月、全国にて公開。こちらの予告編はMOVIE GALLERY、また『ソラニン』作品情報ページにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『ソラニン』作品情報ページ■関連作品:ソラニン 2010年4月、全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』メインテーマにアジカン決定!宮崎あおいの歌声とのハーモニーに期待大『ソラニン』劇中音楽を手がける「ent」の正体はストレイテナーのホリエアツシ!『ソラニン』ライヴシーン潜入…宮崎あおい、最終日に鳥肌モノの熱唱!画像も初公開宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年12月10日宮崎あおい×高良健吾という若手実力派コンビを主演に迎え、音楽を通じて夢と現実に葛藤しながら生きる若者たちを描いた青春恋愛映画『ソラニン』。人気漫画の映画化とあって、製作決定当初から話題を集めてきた本作だが、今回新たに本作のメインテーマに人気ロックバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが書き下ろした「ソラニン」が決定した。浅井いにおによる同名原作漫画にインスパイアされて楽曲「ムスタング」(アルバム「未だ見ぬ明日に」収録)を制作、発表するなど、ASIAN KUNG-FU GENERATIONにとって「ソラニン」は思い入れの深い作品。今回発表となったメインテーマ「ソラニン」は、浅井さんの詞に曲をのせる形で新たに書き下ろされた楽曲で、劇中では宮崎さん扮する主人公・芽衣子と高良さん扮するその恋人・種田が「2人の想いをつなぐ歌」として熱唱している。また、「ムスタング」も本作エンディングテーマ「ムスタング(mix for 芽衣子)」として新たにミックスされ蘇った。先日発表された、ent(「ストレイテナー」のホリエアツシ)による劇中音楽と共に、「ソラニン」と「ムスタング(mix for 芽衣子)」の2曲が本作をより一層盛り上げていく。果たして宮崎さんがどのような歌声を響かせるのか、気になるところだが、本人は「初めてのレコーディングでとても緊張しましたが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONさんが作って下さった『ソラニン』を歌って演奏することができて、とてもよい経験になりました。種田が何を想っていたのかが、『ソラニン』を芽衣子が歌うことで、観て下さるみなさんに届くのではないかと思います。ASIAN KUNG-FU GENERATIONさん、ありがとうございました」と充実感の伝わるコメント。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文(ボーカル・ギター)は、「『ソラニン』の登場人物たちには否応無しに感情移入してしまいます。彼らと同じような大学生活を送り、ぼんやりとした不安に包まれたまま社会に放り出されて、“ロストジェネレイション”なんて呼ばれている世代の我々。それがそのまま描かれているように思えて、何度読んでも私のセンチメンタルは加速します」と原作への熱い思いを語る。そして今回使用される2曲について、「『ムスタング』は原作を読んで、自分の内側から湧き出た叙情、同時進行の、私なりの想いを歌にしたもの。反対に『ソラニン』は、作品そのものの中に潜り込んだつもりで旋律を紡ぎました」とコメントを寄せている。力強く唯一無二の世界観で国内外の音楽ファンを魅了し、12月2日(水)には久々のシングル曲「新世紀のラブソング」を発表するなど、活躍めざましいASIAN KUNG-FU GENERATION。原作ファンの期待をのせて完成した楽曲は、『ソラニン』の世界でどのような音色を響かせるのか?また宮崎さん、高良さんの歌声とのハーモニーに想像力が掻き立てられる。『ソラニン』は2010年4月、全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年4月、全国にて公開■関連記事:『ソラニン』劇中音楽を手がける「ent」の正体はストレイテナーのホリエアツシ!『ソラニン』ライヴシーン潜入…宮崎あおい、最終日に鳥肌モノの熱唱!画像も初公開宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年12月04日若い世代から高い支持を集める浅野いにおによる人気青春漫画「ソラニン」。宮崎あおい、高良健吾ら若手注目俳優たちによる同名実写映画化で話題を集める本作だが、この劇中音楽を担当するアーティスト「ent」の正体が、人気ロックバンド「ストレイテナー」のフロント、ホリエアツシであることがこのたび明らかになった。音楽の夢をあきらめきれずに追いかけ続ける若者たちの葛藤や喜び、恋愛模様が等身大の視点で描かれる本作。ORANGE RANGEの「花」やYUIの「CHE.R.RY」などを始め、数々のPVを手がけてきた三木孝浩が、原作にあるバンド演奏の描写を随所に盛り込みながら、独特の世界観を再現している。その音楽を監督からの熱いラブコールと共に託されたのが、ストレイテナーのホリエアツシ改め「ent」。ストレイテナーは、前作「Nexus」がオリコンウィークリーチャート5位を記録するなど、ロックシーンでいま最も注目を集めるバンドのひとつ。同じく人気上昇中の「the HIATUS」との対バンツアー“BRAIN ECLIPSE TOUR”が横浜BLITZにて本日よりスタートするが、ツアー7公演のチケットは全公演完売という人気ぶり。「ent」はこのバンド活動とは一線を画した形で今年2月にインディーレーベルでCDを出すなど活動を行ってきたが、本作の劇中音楽を手がけたことをきっかけに、正体を明かして活動することに。2010年2月には、ファーストアルバムのUS盤もリリース予定している。entの紡ぎ出す音楽について、三木監督は「遠い昔に見た光の記憶のようなきらきらとしているのにどこか懐かしい。entさんのアルバムを初めて聴いたとき、僕が『ソラニン』の映画に求めていた音楽がまさにそこにありました。たゆたう二人の物語にそっと寄り添う痛さと美しさを内包したガラス細工のような音楽」と全幅の信頼を置く。一方、entも作品について「『ソラニン』に描かれているのは、いまのどこにでもいる平凡な若者たち。その平凡な理想と青春、現実と社会の中で揺れ動く心の葛藤は、平凡だからこそのリアリティがあります。原作を読んだときには、もう一歩感情移入できなかった登場人物たちにも、生身のキャスト陣が見せる生きた表情と強いチームワークに、原作以上にストーリーの中へ引き込まれました。単純な答えや感動では言い表せない、深い作品です」と共感を寄せている。原作ファンにとっても、この劇中音楽がもうひとつの主人公として重要なポイントになるが、entによる音楽が、宮崎あおいを始めとする俳優陣の手でどのように紡がれ、どのようなアンサンブルがスクリーンに響くのか?注目が集まる。『ソラニン』は2010年4月、全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年4月、全国にて公開■関連記事:『ソラニン』ライヴシーン潜入…宮崎あおい、最終日に鳥肌モノの熱唱!画像も初公開宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年11月18日今年6月に公開され、25億円を超える興行収入を記録し、およそ230万人を動員した『劔岳 点の記』。本作のDVDがまもなくリリースされるが、それに先駆け、監督の木村大作に密着し、本作のクランクインの前から200日を超える過酷な撮影の様子などを記録したドキュメンタリー『劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日』(大澤嘉工監督)が先日より新宿バルト9ほか全国にて公開されている。これを記念して11月16日(月)、木村監督を迎えてのトークイベントが行われ、過激な“木村節”に満員の劇場は大いに沸き立った。舞台上に登場するやいなや、マイクなしで「(本作の)宣伝担当、撮影監督もしています!」と大声で挨拶した木村監督。今回のドキュメンタリーは、映画の撮影に同行したディレクター・大澤嘉工によって記録されたものだが「(大澤さんに)おれをもっとインテリ風に見せろって言ったんです。怒鳴ってばかりじゃねぇか!って。でも、(大澤さんは)いても直しやしねぇ」と早速、怒り始める。本作は、都内での上映に加え、映画の舞台である北陸の富山県、石川県ほか大阪や福岡で公開されている。1館あたりの動員はかなり好調のようで「『なくもんか』といい勝負で、おれより下の作品は…」と言い掛けてあわてて司会者に制止される一幕も!また、主演の浅野忠信さんが、木村監督の姿を見て漏らした言葉として「人間は70歳近くまでワガママでいいと思いました。撮影中はすごくアタマにきたけど、それがなければこんな体験は出来なかった」という言葉を紹介。ワガママの“お墨付き”をもらったということで、この日の会場を訪れていた就職活動中の学生たちにも「世間など気にせずに、風に吹かれて気の向くままにやれ!」とワガママの秘訣を伝授。さらに「一所懸命にやっていれば、誰かが必ず見ている。命を懸けるべきものをこれから見つけながら生きていくんですよ!」と木村流の激しいエールを贈った。ちなみに、12月11日(金)に発売されるDVDとブルーレイには、監督がこれまでに撮りためていた、自然の風景などを収めた「木村ライブラリー」が特典として付いてくるとのことでこちらも要チェック!『劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日』は新宿バルト9ほかにて限定公開中。『劔岳点の記』DVD&ブルーレイは12月11日(金)より発売開始。■関連作品:劔岳点の記 2009年6月20日より全国にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日 2009年11月14日より新宿バルト9ほかにて限定公開■関連記事:『劔岳』木村大作監督が語る!「劇的3時間SHOW」に5組10名様ご招待これぞ映画だ!木村大作、香川照之ら男泣き「劔岳が見守ってくれてる」【どちらを観る?】男たちの不屈の魂、激突!『劔岳点の記』VS『蟹工船』浅野忠信&香川照之を9時間歩かせた鬼監督を宮崎あおいがつぶらな瞳で骨抜きに!男たちの熱き大和魂がここにシネマライブ!『劔岳点の記』試写会に30組60名様ご招待
2009年11月17日「いまハマッてるのは…温泉ですね(笑)」。さすが自らを“おっさんくさい”と言うだけあってたいそうシブ好みである。川島海荷、15歳。今年に入って一躍ブレイクした彼女は、この4月に高校生活を始めたばかり。高校入学のほんの少し前、中学3年の最後の時期に撮影されたのが、初主演となった『携帯彼氏』である。「主演というだけでなく、初めてのことばかりだった」という彼女に話を聞いた。先輩への憧れ&恋心「分かります!」今回演じた里美は女子高生。ということは、少しだけ背伸びをして演じたということになるが…。「イマドキの女の子ですよね。実際より上の年齢の役を演じるということで嬉しいという気持ちもありましたけど、『ちゃんと女子高生に見えるかな?』という不安もありました。イマドキの女子高生ってどんな感じなんだ?ってわかんなくて…。私の学校は(規則が)厳しくて、スカートの丈もひざまであるので、最初に衣裳の短いスカート見たときはびっくりしましたね。でも、里美はわりと落ち着いてる感じがしたので、しゃべり方とか叫び方も少しおとなしめな感じで里美らしさを出せるようにしました」。初めてということでいえば、ラブシーンにも果敢に初挑戦!憧れの先輩との切ない恋が展開されるが、さて、演じてみての感想やいかに?「最初に台本読んだときは、自分で言ったことないようなセリフがあってびっくりでした(照)!始まる前は『どうしようか…?』って緊張してたんですけど、いざ、現場に入ったらいつもと変わりなかったです。(相手役の)石黒(英雄)さんにも引っ張っていただいて、『何も緊張することないんだ』という気持ちでリラックスして出来ました。演じてみてですか?こういう恋っていいなぁと思いました。切ない部分もあるけど、先輩に憧れる気持ちも分かります!パソコンルームでの出会いもいいなぁ…って(笑)」。同級生役の朝倉あきさんも含め、比較的年の近い若い俳優陣との共演もプラスになったようだ。「にぎやかな現場でした!あきちゃんは年上なんですが、すごくフレンドリーに接してくれて。高校の話を教えてくれたり、あとはお薦めのお店の話をしたり。石黒さんと一緒だったのは、撮影の中盤ごろ、3日間だけだったんです。少し年が離れていますけど、こっちのテンションに合わせてくださって『いまの女子高生ってこんな感じなんだー』とか(笑)。憧れの先輩の役、ということもあってすごく印象的な3日間でした」。「良い意味で、自分を捨てて思い切りよく振り切った」時折、あどけない表情を見せつつも、撮影での苦労に話が及ぶと、きりりと“女優”の顔になってこう語ってくれた。「ひとつの作品の中に、サスペンスやラブストーリー、友情といろんな物語があるので、シーンごとの切り替えは難しかったです。後は、現場に入ってから学んだことがすごく多かったですね。振り切った演技を要求されることが多かったんですが、そこが苦手なところで…なかなか思うような演技が出来なかったり、感情が表に出せなくて。監督とリハーサルの後で相談しながら現場で作り上げていく感じでした。そこで、いい意味で自分を捨てて、思い切りよく振り切った演技ができるようになっていきました」。憧れの女優は新垣結衣さんと宮崎あおいさん。「ナチュラルで飾ってなくて素敵です。違和感なく、どんな役にもなりきれる女優になりたいです」と力強く語る。新たに『私の優しくない先輩』への主演が決まるなど、これからまだまだスクリーンをにぎわせてくれそう!まずは、サスペンスに恋愛に、友情に大忙しの本作で彼女の魅力を堪能してほしい。川島海荷プロフィールかわしまうみか/1994年3月3日生まれ。「カルピスウォーター」、「フレッツ光」、「クノール カップスープ」のCMに出演中!現在、初主演映画『携帯彼氏』が新宿ピカデリーほかにて公開中。来年には主演2作目となる映画『私の優しくない先輩』が公開される。また、ガールズユニット9nineとしても活動しており、2ndシングル「Smile Again」発売中。■関連作品:携帯彼氏 2009年10月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009「携帯彼氏」フィルム・パートナーズ■関連記事:素顔はしっかり者?川島海荷、短いスカートの制服を「もう着られないのは寂しい」川島海荷主演『携帯彼氏』 女子中高生限定ライヴイベントに10組20名様ご招待!特別イベント付き『携帯彼氏』完成披露試写会に15組30名様をご招待川島海荷「中学のときに先輩に憧れていたことを思い出した」『携帯彼氏』ヒット祈願
2009年10月27日5年前、『誰も知らない』で鮮烈映画デビューを飾り、カンヌ国際映画祭・最優秀男優賞を日本人初、史上最年少で受賞した俳優・柳楽優弥。その後も『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』『シュガー&スパイス 風味絶佳』、『包帯クラブ』と主演を重ね、現在19歳──。あどけない少年からたくましい青年に成長した。そんな彼が「ハリウッド3D映画元年」と言われる2009年に挑んだのは、『呪怨』の清水崇監督が手掛ける日本初のデジタル3D実写長編映画『戦慄迷宮3D』。富士急ハイランドにそびえ立つお化け屋敷「戦慄迷宮」を舞台にしたアトラクション・ムービーだ。スリラー特有の演技に初挑戦「時間のあるときは1日にDVDを3本観る」というほど映画好きな彼だが「ホラーやスリラー映画は苦手」だと言う。ということは『戦慄迷宮3D』はかなりの挑戦だったに違いない。「最初に(富士急ハイランドの)『戦慄迷宮』に足を踏み入れたとき、ここで2週間か…きついなって思いましたね。ホラー映画やお化け屋敷が苦手っていうのもありますけど、周りに何もないんですよ。僕の大好きなレンタルビデオ屋がないじゃん!って(笑)。でも、スタジオに作られたセットではなく、本物のお化け屋敷での撮影はテンションが全然違いました。本気になりやすかったです」と現場をふり返り、今回の挑戦のひとつに“リアクション”があったと説明する。「僕、普段のリアクションが薄いんですよ。プライベートの柳楽優弥は反応が薄い(笑)。だけど、今回の映画はスリラーだからリアクションを大きくしなくちゃならなくて…それってどうしたらいいんだろうってずっと頭を悩ませていたんです。悲鳴をあげる演技はこれまでやったこともないし、自信もなくて、やるのが嫌だった。で、監督にあらかじめジャブを打っておこうと思って『このシーンは悲鳴をあげないで、震えながら失神するっていうのはどうですかね?』って提案してみた。でも、『いや、ここは悲鳴をあげよう』って、あっけなくカウンターくらいました(笑)。さらにストレートが飛んできて『そのシーンで泣いてくれるかな』って言われて…」と、苦笑い。けれど、結果的には「俳優“柳楽優弥”としての財産になった」と笑みを浮かべ、こう続ける。「やってみると、叫びながら泣くっていうのは、気持ちを表現する上で、もの凄くやりやすいんです。心の底から悲鳴をあげる芝居に挑戦できて新鮮でした」。そんな彼の言葉と同じく、観客もまた俳優・柳楽優弥の新しい一面を見ることになるだろう。スリラーもの、ホラーものというと、1980年代に流行った『13日の金曜日』のようなスラッシャー・ムービーを思い浮かべる人も多いかもしれないが、本作にはジェイソンのような殺人鬼は登場しない。そこにあるのは、人間の本質、心の奥底に潜む怖さだ。主演の柳楽をはじめスリラー・ホラー系作品が初挑戦だった5人のキャストたちは『ローズマリーの赤ちゃん』や『エクソシスト』といった映画を参考に、単に叫ぶだけではない本当の心理からくる恐怖を体現してみせた。「個性的な役柄ではなかったので、特別な役作りはしなかったけれど、彼の性格とか心情の変化を台本に書き込んでいましたね。あとは、現場の空気感や監督の演出でつかんでいった感じです」と、やりやすい現場だったと話す。もしも、好きな人にお化け屋敷に誘われたら…?また、その目力が与える印象なのか、大人以上の落ち着きを放ちクールなイメージの強いが、実は人なつっこい性格のようだ。警戒心が解けると「撮影の初日の前日は緊張して寝られないタイプ」「役者ではない普段の柳楽優弥は地味でオタクっぽい」「子供の頃は遊園地が大好きだったけれど、ジェットコースターみたいな勢いのあるアトラクションは苦手だった」など、自分自身や家族との思い出を無邪気に語る。そして、ときおり見せるキリッとした力強い目にドキッとさせられる──そのドキッとする一瞬に魅力的な男性(俳優)に成長していると実感する。最後に「怖いのが苦手」だという彼にあえてこんな質問を投げかけてみた。ものすごく好きな人がお化け屋敷に行きたいと誘ってきたら?「もしもですよ、マライア・キャリーが『togetherしようよ』って言ってきても『ノー!』って断ります。大好きな歌手の安室奈美恵さんが『一緒に行こうよ』って言っても『ノー!』、大好きな女優さんの宮崎あおいさんが『どうしても行きたいんだけど…』って言っても『ノー!』。誰に誘われても『ノー!』ですね」。本当に怖いのが苦手らしい。ハリウッドから『戦慄迷宮3D』のようなホラー・スリラー作品へのオファーがあっても「ノー!」なのだと、茶目っ気たっぷりに答える。ということは、柳楽優弥を「戦慄迷宮」に2週間止まらせた清水監督は、彼にとってものすごく偉大な監督ということになる。19歳の若手実力派が「怖いけれどしっかりしたストーリー」だと太鼓判を押す『戦慄迷宮3D』のスリルと恐怖をぜひ映画館で確かめてほしい。(text:Rie Shintani)柳楽優弥プロフィール1990年3月26日生まれ2004年『誰も知らない』で第57回カンヌ国際映画祭にて日本人初史上最年少となる最優秀男優賞を受賞。その後、『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』(’05)、『シュガー&スパイス〜風味絶佳〜』(’06)、『包帯クラブ』(’07)に主演。昨年11月には著書「止まない雨」を発表、次回作『すべては海になる』(2010年1月23日公開)の公開を控える。オフィシャルサイト:■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009■関連記事:3連休は新感覚を先取り!『戦慄迷宮3D』見どころ凝縮のフッテージが無料で上映『戦慄迷宮3D』世界配給決定!柳楽優弥は映画祭よりも観光で海外に行きたい?清水崇ティーチイン付き!『戦慄迷宮』3D特別試写会に5組10名様をご招待清水崇、アジア代表でヴェネチア入りジャパニーズ3Dホラーに1,000人驚愕!『戦慄迷宮3D』撮影快調!柳楽優弥「暗いところは本当に怖い…」
2009年10月09日深紅の翼を輝かせ、1本足で静かに立ち尽くす姿が印象的なフラミンゴ。アフリカ・タンザニアにあるナトロン湖に飛来する、この神秘の鳥の生と死、親子の愛情を映し出す壮大ドキュメンタリー『ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密』が8月28日(金)に公開初日を迎え、日本語版ナレーションを務めた宮崎あおいが舞台挨拶を行った。「ひとりで舞台挨拶をする機会はあまりないので緊張しています」と、大勢の観客を前にややぎこちない様子の宮崎さん。今年6月に本作の製作陣が来日した際に行われた会見では、「彼女なくしてこの作品はない」との称賛を贈られていたが、あらためてこの大役をふり返り「ナレーションのお仕事は難しいので、お話をいただいたときは正直、不安はありました。お芝居とナレーションは全く違いますね。ナレーションの場合、主役はフラミンゴなので、観ている人の邪魔にならないように気をつけました。また、一人きりの作業だったので、不安を抱えながらも楽しむことができました。自分の声が入った作品を観たときは、とても嬉しかったです」と笑顔で語った。また、本作を通してフラミンゴの親子のドラマに心打たれたという宮崎さん。「数十万羽のフラミンゴにもそれぞれ役割があって、大人の鳥たちがヒナたちを誘導をしたり、時には敵から守るために自分より大きな鳥と戦ったり…。その役割分担の法則や、みんなでヒナたちを育てているシーンがとても印象的でした。ほかにも、フラミンゴの翼が赤くなる秘密など新しい発見がたくさん描かれています」と夢中な様子で感動を口にした。そして最後に、「監督とプロデューサーの来日やプロモーションを経て、本日ようやくみなさまの元に映画を届けることができました。美しい映像をゆっくりお楽しみいただけたら嬉しいです」と観客に呼びかけ、会場を温かい空気に包みこんだ。『ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密』はTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開中。■関連作品:ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密 2009年8月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc.■関連記事:宮崎あおいインタビュー収録『フラミンゴに隠された地球の秘密』ポストカード&プレスを3名様にプレゼント神秘の鳥を知る『ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密』講演付ブロガー試写会に5組10名様をご招待見上げてごらん、広い空vol.1フラミンゴに見る、壮大なライフサイクルのドラマ宮崎あおい、前世はフラミンゴ?ディズニー新レーベルの“大使”に就任宮崎あおいがディズニー新作ナレーション担当!大自然に生きるフラミンゴに思わず涙
2009年08月29日いま日本で最も忙しいと言っても過言ではない、人気クリエイターの宮藤官九郎が、宮崎あおいら豪華キャストを迎えて贈る、爆走パンクロック・コメディ『少年メリケンサック』。今年2月に劇場公開され大ヒットを記録した本作が、早くも8月7日(金)にDVDリリースされる。これを記念して、宮藤監督と中年パンクバンド「少年メリケンサック」のメンバー、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城の4人から、シネマカフェ読者に向けて“ゆる〜い”コメント映像が到着した。とある勘違いが災いして、協調性ゼロ、平均年齢47.5歳の中年パンクバンド「少年メリケンサック」の全国ツアー敢行という使命を背負ってしまった主人公のお気楽OL・かんな(宮崎あおい)。本作では、全く相容れない集団がミニバンに飛び乗り、暴走し続け、復活していくまでの道のりが、宮藤さん独特のハイテンションな笑い、そして銀杏BOYZと向井秀徳の熱い音楽に乗せて描かれる。今回発売されるDVDとブルーレイ・ディスクには、宮藤監督と木村さん、田口さん、三宅さんによる爆笑オーディオコメンタリーが収録されているほか、デラックス・エディション(2枚組)には、劇中のライヴの臨場感が伝わるメイキング映像や、劇場公開までに行われた数々のイベントの模様が収録されたディスクが特典として付いてくる。メンバーたちの見事に息の合った、笑い満載のやり取りもうかがえる。まずはその前に、こちらの特別コメント映像を『少年メリケンサック』作品情報ページからチェック!『少年メリケンサック』DVD&ブルーレイ・ディスクは8月7日(金)より発売。※こちらの特別コメント映像は、『少年メリケンサック』作品情報ページの予告編コーナーからご覧いただけます。「少年メリケンサック デラックス・エディション」価格:6,090円(税込)「少年メリケンサック スタンダード・エディション [DVD]」価格:3,990円(税込)「少年メリケンサック ブルーレイ・ディスク」価格:5,040円(税込)発売日:8月7日(金)発売元/販売元:バップ© 2009「少年メリケンサック」製作委員会■関連作品:少年メリケンサック 2009年2月14日より全国にて公開© 2009「少年メリケンサック」製作委員会■関連記事:ユースケ、宮崎あおいの「胸の感触が忘れられない」主役を差し置きまたも独壇場宮藤官九郎の衝動!「子供以下のおっさん見て、若い人がどう思うか興味ありますね」クドカン、宮崎あおいからのチョコにほのかな期待「もらえなかったら悲しい…」あおい、キャストへのラブレターの中身を明かされ赤面勝地涼は手紙もらえず、不満顔大学対抗応援バトル!宮崎あおい×クドカン『少年メリケンサック』試写会に25組50名様ご招待
2009年07月30日日本に暮らす多くの人にとって、この季節は一年で最も空を見上げる季節ではないですか?「ああ、また降ってる」「ひと雨きそうだな」「今日は久々に晴天だ!」「もうすぐ梅雨明けかな…」など。しかも、来る7月22日(水)は、日本では46年ぶりとなる皆既日食が。ひと際、空を見上げる機会が増えそうです。さて、空といえば鳥。この鳥にフォーカスし、なおかつ、知られざる地球、自然のミステリーに思いを馳せた素敵な作品が登場しました。『ディズニーネイチャー/フランミンゴに隠された地球の秘密』は、生き物と自然の不思議、神秘に満ちたドラマを、世界最高のフィルムメーカーによって映画化する自然ドキュメンタリーの新レーベル、ディズニーネイチャーの第一弾。生前、ウォルト・ディズニーが自然のドラマに魅了され、多くの自然ドキュメンタリー映画を熱心に製作していたことから、その精神を継承するレーベルが誕生することになったのです。後押しのきっかけとなったのが、大ヒット映画『皇帝ペンギン』の共同製作。あちらの“鳥映画”は白の世界でしたが、今回のフラミンゴ界は赤の世界です。壮大な生命の物語は、まずフラミンゴの赤の秘密からスタートします。フランミンゴの赤は、エサである藻類や動物プランクトンに含まれるカロチンによるそう。アフリカのリフト・バレーにあるナトロン湖は、ソーダ塩の強い毒性を持ち、ほとんどの生き物が生息できない湖。ところが、毎年数週間、雨が降る季節になると、水中の微生物が繁殖。この湖特有の赤とオレンジ色の湖に姿を変え、まるで炎の湖のようになるのです。すると、本能で機を悟ったフラミンゴたちが数百キロ、数千キロの道のりを繁殖のために飛来。その数およそ10万羽。圧巻です。ただし、そのときの羽や体は、お世辞にも綺麗と言えないうす茶けた色。この時期だけ育つプランクトンの色素を取り込んで、紅い美しい色に染まっていくのです(動物園のフランミンゴは、色素の入ったエサを食べているそうですよ)。その変身を待っていたかのように行われるのが、求愛ダンス。フラメンコの語源となったという彼らの優雅なダンスで、これをきっかけにカップルが一組、また一組と生まれ、新しい命を生み、育み、そして死んでいくのです。炎の湖に飛来し、そこで紅く姿を変え、子を産み育てる。そんなフラミンゴが、フェニックス伝説のモデルとなったとされていることをご存知ですか?永遠の命を持つとされるフェニックスは、燃える火の中に自ら飛び込んで灰となり、そこから甦るとされています。ちょうど、手塚治虫の「火の鳥」を読み返していたところだったので、なるほどことごとく符合するなと関心。手塚作品では、その血を飲んだ者はやはり永遠の命を得るとされていますが、実はそれにも由来が。親が雛に与える“フランミンゴミルク”は、親がエサを租借し吐き出す際に、喉の奥の組織が剥がれるため、それはそれは鮮やかな血の色をしています。まるで自らの血を絞るようにして、口移しで雛に真っ赤なミルクを与える姿は感動的。無表情だと思っていた鳥たちから、これほど豊かな表情を読み取れたのは、制作者たちの丁寧な取材の賜物です。美しい景色、華麗な鳥の生、雛たちの愛らしさ、そして天敵の衝撃的な攻撃シーンも含めて、地球、自然の壮大なドラマを見せてくれるこのドキュメンタリー。喜び、悲しみ、悔しさ、絶望、希望…など、生きていると感じる様々な思いが、1時間19分の間にぎゅっと凝縮された感じ。それを優しく促してくれるのが、ポエティックな映像と音楽。ただ真実を記録し提示するのではなく、真実の中にある生と死、誕生と再生というライフサイクルをストーリーとしてまとめ、観る者にその尊厳をしっかりと気づかせてくれるフィルムメーカーたちに拍手したい気分。もともと動物映画好きの私ですが、期待以上の美しさとドラマに、感激し涙してしまいました。日本の空を見上げてもフラミンゴは見えませんが、雀やカラスにだって、彼らなりの生と死、誕生と再生というライフサイクルのドラマがひっそりとではあっても存在するはず。本作を通して、そんなことに気づくようになれば、いつもより、もっと空を見上げたくなるはずですよ。(text:June Makiguchi)■関連作品:ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密 2009年8月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. AFRICAN CATS (原題)© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.HIDDEN BEAUTY (原題)© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.CHIMPANZEE (原題)© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.■関連記事:宮崎あおい、前世はフラミンゴ?ディズニー新レーベルの“大使”に就任宮崎あおいがディズニー新作ナレーション担当!大自然に生きるフラミンゴに思わず涙
2009年07月17日女同士で海に行くなら、異性の目を気にせず思いっきりはしゃぎたいもの。そんなとき、盛り上げ役になってくれる女性がいると、それだけで楽しくなりますよね。20代女性708名に、一緒に海に行きたい女性タレントを挙げてもらいました。「まったり派」、「女度アップ狙い派」などのさまざまな視点からも聞いてみました。1位ベッキー19.6%2位浅尾美和3.4%3位上戸彩3.1%4位綾瀬はるか2.4%5位藤原紀香1.6%・ハシャギたい派ベッキー:浮き輪でひたすら海に浮きながらガールズトークをしたい(24歳/IT/クリエイティブ)ベッキー:テンションが高く、盛り上げてくれそうだから(25歳/生保/営業)ベッキー:いろいろ計画してくれてビーチアクティビティができそう(28歳/自動車関連/人事)上戸彩:元気があるので、一緒にいっぱい遊べそう(27歳/鉄鋼/購買)浅尾美和:ビーチの妖精だから(24歳/医療)イモトアヤコ:一緒に海へ潜って、謎の生物を探したい(22歳/福祉)ギャル曽根:一緒に海の幸をたくさん食べたい(25歳/不動産/総務)安室奈美恵:太陽の下、間近でダンスを見てみたい(27歳/教育関連)久本雅美:楽しませてくれそうだし、一緒にいても疲れなさそうだから。それにすごいきれいな人と一緒だと悲しくなりそうだから(30歳/女性/官公庁/サービス)・まったりしたい派綾瀬はるか:砂浜で一緒にごろごろしたい(23歳/金融/金融系専門職)しずちゃん:沖縄でまったりと過ごしても波長が合いそうだから(31歳以上/不動産/総務)女度アップ狙い派宮崎あおい:可愛い子と一緒にいたい(23歳/食品/生産)蒼井優:フラダンスを教えてほしい(22歳/建築/秘書・アシスタント)藤原紀香:たくさんの芸能人たちとプライベートビーチでパーティーができそう(26歳/医薬品/営業)梨花:穴場ショッピングを教えてもらいたい(28歳/自動車関連/秘書・アシスタント)ほしのあき:あのボディを見てみたい(22歳/金融/営業)叶姉妹:体のつくりを観察したい(26歳/機械/企画開発)・その他ハリセンボン:隣に並んでも見劣りしないから(27歳/通信/企画開発)田中律子:サンゴの株植えを手伝ってみたい(28歳/アパレル/クリエイティブ)はるな愛:“元・大西賢示”と言うことを知らない人をからかってみたら面白そう(27歳/その他)完全版(画像などあり)を見る
2009年07月17日数々の名作アニメを世に送り出したウォルト・ディズニーが、アニメという枠から飛び出し、自然ドキュメンタリー映画を手がけてから60年。彼の精神を受け継ぎ、最新鋭の映像技術で自然の奇跡を伝える新レーベル「ディズニーネイチャー」が誕生した。その記念すべき第一弾『ディズニーネイチャー:フラミンゴに隠された地球の秘密』が8月28日(金)より公開される。これに先立ち、監督のマシュー・エバーハードとプロデューサーのジャン・フランソワ・カミレッリが来日。6月29日(月)、日本語版ナレーションを務めた宮崎あおいを交えて記者会見が行われた。なぜいま、“自然”を新たなテーマとして選んだのか、そのわけを「デジタル技術が最新鋭のものに生まれ変わったいまこそ、テレビの小さな画面を抜け出して、映画館の大スクリーンで堪能してもらえる素晴らしい時代だと思った」と説明するカミレッリ氏。「映画というのは、我々が何をすべきか示すのにとても効果的なメディア。この作品では、フラミンゴやナトロン湖を映像で目の当たりにしたとき、愛着がわいて『守らなければ』という気持ちになることで、行動を起こしてくれると思いますし、最終的にはそれが地球全体を守るという意識に繋がると思います」と、本作が環境問題を考えるきっかけになれば、という思いを語った。本作では、タンザニア・ナトロン湖に生息する約150万羽のフラミンゴに密着。この神秘の生物の秘密に迫るが、その撮影は40度を超える過酷な環境で行われた。「小さな隠れ小屋に、暗いうちに隠れて夜8時頃までフラミンゴたちを邪魔しないように撮影しました。おかげでたくさんのフラミンゴたちの密接なシーンを撮影することができて、それは苦労や不快なことも忘れるくらい価値のある、特別な体験になりました」とその様子を語るエバーハード監督。完成した作品について、「感情的にこの自然のドラマを観ていただきたいですし、自然で起きていることが人間に無関係でないことを知ってほしい。この、子供が大人になるまでの成長、希望、再生を描いた、力のある物語を通して命を理解してもらいたいです」とメッセージを贈った。この後、日本語版ナレーションを担当した宮崎さんが、フラミンゴと同じピンクのカジュアルスタイルで登場。今回の仕事について、カミレッリ氏から「ディズニーネイチャーの大使という存在になってほしい。この作品は彼女なくしては成立しません。アリガトウ!」と感謝の言葉を贈られると、はにかみ笑顔を見せた。一歩引いたところでナレーションを務めたと明かす宮崎さんだが、本作を通して「一番心を打たれたのは、親が子供を守る姿。自分より大きな敵から一生懸命守ろうとする姿を、どうにか逃げてほしいと応援して見てた」とフラミンゴへの共感を語った。また、共感と言えば「これは言っても反応がいまいちなんですけど…」と切り出す宮崎さん。「子供の頃フラミンゴみたいに立つことが多くて、自分は昔フラミンゴだったんじゃないかと。久しぶりにそれを思い出しました」とかわいらしい思い出で会場を和ませた。そして最後に、映画について「普通の生活では絶対に見ることの出来ない映像をこの作品で観ることが出来ます。ディズニーネイチャーの1つ目のこの作品をまず観て、これからの作品を楽しみにしてください」と元気よくアピールした。『ディズニーネイチャー:フラミンゴに隠された地球の秘密』は8月28日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:ディズニーネイチャー:フラミンゴに隠された地球の秘密 2009年8月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc.■関連記事:宮崎あおいがディズニー新作ナレーション担当!大自然に生きるフラミンゴに思わず涙
2009年06月30日2007年のクランクインから、立山連峰にて200日を超える日々の撮影を敢行。優に3,000メートルを越える標高での撮影も行われ、そのときの最低体感温度は氷点下40℃という、まさにスタッフ、キャスト陣の苦労の結晶として誕生した『劔岳点の記』が6月20日(土)、ついに全国公開を迎えた。初回上映後には舞台挨拶が行われ、木村大作監督を始め、主演の浅野忠信、香川照之、松田龍平、宮崎あおい、仲村トオルが登壇した。木村監督は開口一番、映画を観終わったばかりの観客に向け「いま、山を登り、降りてきたみなさんは我々の仲間です!本当に本当にありがとうございました」と力強く呼びかけた。この監督の言葉に会場は感動ムード…と思いきや監督はすぐに「しかし、朝9時半に映画を観に来るという神経が分かりません」と語り、会場は爆笑に包まれた。主人公の柴崎芳太郎役の浅野さんは「やっと、こうして初日を迎えることが出来て嬉しいです。男としても、俳優としてもいろんなことをこの作品を通じて学びました」と充実した表情で語った。さらに、撮影中に山で監督と語らった思い出を披露。「夜9時消灯、朝4時起床で山に登るという毎日の中で、自分と向き合う時間が多くなりました。そんな中で眠れない夜に、タバコを吸って考えごとをしている監督に自分のことを話したい気持ちになりまして…。人生のヒントをいただきました」とふり返った。測量案内人・宇治長次郎に扮した香川さんは、「舞台袖で待ちながら、神聖な気持ちになりました。毎日見ていた…いや、我々を見下ろしていた劔岳が後ろにある気がして、この映画は劔岳そのものが見守ってくれているのだと強く感じます。山を下りているときに監督がおっしゃった『お前らいま、楽だろう?それは下りているからだ。登っているときは辛く、落ちていくときは楽なものなんだ』という言葉が忘れられません」と時折、声を詰まらせながら語った。松田さんは、測量を通じて成長を遂げていく生田を演じた。「二度とない一瞬を切り取った、木村監督の映画に出演できて幸せです。監督は、すごく素敵な方でした」と笑顔で語った。紅一点、柴崎の妻・葉津よに扮した宮崎さんは「私は数日間の参加で、この場にみなさんと一緒に立たせていただき幸せです」と挨拶。木村監督が現場で唯一、怒鳴らなかった俳優、と言われる宮崎さんだが、木村監督について尋ねると「すごく優しくしてくださいました。これから先も、大作さんに気にして見てもらえる役者でいられたら、と思います」と決意を語った。これには69歳・木村監督、「僕も男ですから、クラクラっときます」と照れ笑いを浮かべ再び会場は笑いに包まれた。柴崎のライバルである日本山岳会の小島烏水役の仲村さんは「傑作、超大作(だいさく)に携われて嬉しいです。烏水(うすい)という名前ですが、存在が薄いと言われないようにがんばりました」と感動的な雰囲気の中でダジャレを連発しながら挨拶し、観客の笑いを誘った。さらに会場には、監督、キャスト陣と苦楽を共にしたスタッフ陣も駆けつけ、初日を祝った。スタッフの一人は「20年経っても、30年経っても、監督が亡くなられても歴史に残る作品が出来たと思っている」と一同の気持ちを代弁し、客席からは大きな拍手がわき起こった。『劔岳点の記』は全国にて公開。■関連作品:劔岳点の記 2009年6月20日より全国にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】男たちの不屈の魂、激突!『劔岳点の記』VS『蟹工船』浅野忠信&香川照之を9時間歩かせた鬼監督を宮崎あおいがつぶらな瞳で骨抜きに!男たちの熱き大和魂がここにシネマライブ!『劔岳点の記』試写会に30組60名様ご招待『劔岳』木村監督全国制覇も、出迎え仲村トオル失言「遺作にならないか心配してた」?日本地図完成のために命を懸けた男たちの記録『劔岳点の記』試写会に30組60名様をご招待
2009年06月22日“諦めないこと”。日本地図を完成させるため前人未踏の山・劔岳に挑んだ男たちの物語『劔岳点の記』、劣悪な環境で働く出稼ぎ労働者たちの闘争を描いた『蟹工船』。毛色の違うこの2本の映画に共通するのは、そんなメッセージだ。『劔岳点の記』は、『八甲田山』、『駅 STATION』、『鉄道員(ぽっぽや)』など日本映画史に残る名作・話題作の映像を生み出してきた名カメラマン・木村大作が、50年のキャリア、50本目の映画にして初めてメガホンを取った記念すべき作品。見どころは何と言っても映像の素晴らしさ。大自然の厳しくも美しい姿をフィルムに焼き付けるため、実際に劔岳・立山連峰各所で撮影を敢行。主演の浅野忠信をはじめ香川照之、松田龍平、仲村トオル…という実力派俳優たちも3,000m級の劔岳に登り、本物の映像と共にその場に行くことでしか生み出せない台詞と表情をカメラに向けた。いまから100年前に険しい山中に三角点を設置した明治人の真実の物語を本物の映像で描く──CGが当たり前になったこの時代に敢えて危険な撮影に挑んだ本作には“本当に撮影したのか?”と疑いたくなるほどの驚きの映像が詰まっている。そして、『劔岳点の記』で陸地測量部測夫を演じた松田龍平が『蟹工船』では労働者のリーダーとして登場する。カムチャッカ沖で蟹を獲り、船上で缶詰に加工する蟹工船を舞台に、安い賃金で過酷な労働を強いられていた労働者たちが奮起するこの物語の原作は、いまから80年前に小林多喜二が発表しプロレタリア文学の最高峰と賞賛された同名小説。それを『弾丸ランナー』、『ポストマン・ブルース』など疾走感ある作風で知られるSABU監督が大胆なアレンジを施し映像化。「パンクに!」という監督の要望のもとに作られたSFムード漂う蟹工船のセット、労働者たちのコスチュームも見どころだ。逃げ場のない蟹工船という地獄のなかでただ生きるのか、それとも立ち上がるのか──世界的不況が続くこの時代だからこそ、絶望的な環境から再生していく人間たちの生きざまに共感する。測量という仕事に誇りを持ち、命を賭けて険しい山に挑んだ男たちと、希望を持って生きるために立ち上がろうとした労働者たち。どんな状況でも諦めないこと、挑戦することを熱く伝える『劔岳点の記』と『蟹工船』。いまの自分に必要なのはどっち?(text:Rie Shintani)■関連作品:劔岳点の記 2009年6月20日より全国東映系にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会蟹工船 2009年7月4日よりシネマライズ、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2009「蟹工船」製作委員会■関連記事:SABU、大学生たちに『蟹工船』パワーを指南「借金踏み倒してでも生きろ!」TKO、松田龍平にあやかり俳優の座狙い?『蟹工船』全国キャンペーン中いざ、反撃!男たちの熱き闘いを見よ『蟹工船』試写会に10組20名様をご招待浅野忠信&香川照之を9時間歩かせた鬼監督を宮崎あおいがつぶらな瞳で骨抜きに!男たちの熱き大和魂がここにシネマライブ!『劔岳点の記』試写会に30組60名様ご招待
2009年06月19日累計50万部突破の熱烈ファンを持つ人気コミックを、いま日本で最も活躍する若手女優・宮崎あおい主演で映画化。製作発表当初から注目を集めていた、青春恋愛映画『ソラニン』が去る5月31日(日)に約1か月の撮影を経て、ついにクランクアップを迎えた。撮影のクライマックスは、5月末の某日。宮崎あおい演じる芽衣子がバンド「ロッチ」のメンバーと共に最初で最後のステージに立つ、ストーリーの最重要シーンで、宮崎さんの撮影最終日だった。一部報道陣にも公開されたこの日の撮影が行われていたのは、都内の某ライブハウス。タイトルにもなっている歌、「ソラニン」を中心に演奏シーンのリハーサルが行われた。狭い空間にはキャストと大勢のスタッフの熱気が立ち込め、サウンドチェックから細かい演出まで、繰り返しリハーサル。クライマックスシーンだけあって、緊張感とエネルギーは見ている側も圧倒されるほどで、宮崎さんが手の汗でギターのピックを滑らせ落としてしまうハプニングもあった。彼女と一緒にバンドメンバーを構成しているのが、人気バンド「サンボマスター」のベース・近藤洋一と、『ROOKIES』など話題作に出演し、本作と同じく人気コミックの映画化作品『BECK』への参加も発表されたばかりの桐谷健太。リハーサル中、近藤さんと三木孝浩監督がステージ上の細かい動きについて話し合う場面もあれば、桐谷さんから音のバランスに関して撮影監督にリクエストが飛ぶシーンもあり、全員真剣そのもの。そして観客としてのエキストラを入れて、声援が飛ぶ中、3人は祈るように手を重ね合わせ、いよいよカメラが回った。何よりも驚かされたのは、宮崎さんの歌の力強さと、バンドとしての迫力。撮影の合間に話を伺った三木監督も、初めて「歌声が聞こえた瞬間、鳥肌が立った」と宮崎さんのヴォーカルを絶賛する。実は最初、ギターだけのつもりが、リハーサル中オフマイクで歌った彼女の歌声を聞いて、歌もレコーディングすることになったとか。「最初、芽衣子さんの歌は、例えばチャットモンチーの橋本(絵莉子)さんみたいな声なのかな、と想像してたんです。でも実際に宮崎さんが歌い、彼女だけの強さとか儚さとか、芽衣子のひたむきな感じがすごく声から伝わる感じになっていると思います」。この日の撮影を見ている限りでも、バンドメンバーの相性はバツグン。「僕らスタッフが入れないくらい、バンドでがっちりチームワークが出来ていました。多分、映画にもその関係性の良さは出ていると思います」と語る監督。ちなみにメンバーを引っ張っているのは誰?「やっぱりバンドとしては、近藤さんが実際に音楽活動されているというのもあって、バンマス(バンドマスター)しての立ち位置で音楽面ですごく引っ張ってもらいました。特にリハーサルやライヴシーンに関しては近藤さんの力無くしてはここまでは来れなかったな、というほど助けられています」。宮崎さんは昨年末に渡されたギターをゼロから練習。劇中フルで使われない曲も完璧にマスターした。桐谷さんに関しては、ドラムを特技としてあげるほどの腕前。とはいえ、レコーディングはプロのドラマーで行う予定だったが、自らの強い希望と、本人の音でやることが一番だ、という判断で結果的に桐谷さん自らの演奏により実現した。さらにこの日の撮影シーンには登場していないが、種田役の高良健吾も力が入り過ぎて腱鞘炎になってしまったというから、その気合いの入りようには疑いはない。撮影を終えて宮崎さんは「ライヴシーンで全撮影を終了できたということが、私にとってとても大きかった」とコメントを寄せた。「まだ撮影が終わったばかりでうまく言えないですが、私自身もいい作品になっていることを願っているし、原作を好きな方もたくさんいると思うので、みなさんががっかりしないような映画になっていたらいいなと思っています。ライヴシーンは本当にみんな一生懸命やったし、きっとカッコいいシーンになっているんじゃないかなと思うので、そこは楽しみにしていてほしいです」といまの気持ちを語った。なお、演奏曲を作詞・作曲しているのはまだ明かされていないが、「ある大物ミュージシャン」とのことで、その発表にも注目が集まる。楽しみな映画の完成は7月末予定。来年2010年春、全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年、全国にて公開■関連記事:宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年06月09日