家計簿や日記などで日付を使う時、曜日もわかった方がいいのですが、いちいち入力するのは面倒です。ここでは「表示形式」の「ユーザー定義」を使って、日付と曜日を一緒に表示させる方法を紹介します。○「表示形式」の設定で曜日を表示するExcelでは「7/1」のように日付を入力すると、自動的に「7月1日」と表示されます。これは「表示形式」の初期設定がそのようになっているからです。この「表示形式」は「ホーム」タブで変更できます。まず、表示形式を変えたいセルを選びます。今回はA列すべてなので列番号「A」をクリックしています。続いて「数値」グループの右下をクリックします。「セルの書式設定」の「表示形式」が開くので「ユーザー定義」をクリックし、「種類」に「m"月"d"日("aaa")"」と入力します。アルファベット(mとdとaaa)と引用記号(")はすべて半角で入力してください。これで、日付の表示が「7月1日(水)」となりました。A列では、日付を入力するだけで曜日も表示されるようになります。○「表示形式コード」とは先ほど入力した m"月"d"日("aaa")" などを「表示形式コード」といいます。mと指定した部分は月、dと指定した場所は日、aaaと指定した場所は曜日が表示されます。mをmmにすると月が2桁、dをddにすると日が2桁になります。年は2桁か4桁で、yyなら2桁、yyyyなら4桁となります。二重引用符で囲まれた部分はその文字がそのまま表示されます。したがって、「2015/07/01(水)」のようにしたいなら yyyy"/"mm"/"dd"("aaa")" となります。以下は年月日でよく使われる表示形式コードです。執筆:よつもとNPO法人で「MOS (マイクロソフトオフィス・スペシャリスト) 講座対策」等の講師を担当。20年来のThinkPadユーザーだけどMacBookも好き。地下鉄の階段で「もうイヤ」と弱音を吐いたら子供に真顔で「運動してください。そして健康診断に行ってください」と言われたので今年のテーマは筋トレ。インナーマッスルを鍛えよう!本稿はWindows版の Microsoft Office Excel 2013 (本稿ではすべてExcel 2013と表記) をもとに執筆しています。お使いのExcelのバージョンが異なる場合は適宜読み替えてください。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年07月08日三菱東京UFJ銀行はこのほど、「新婚夫婦の家計管理実態調査」の結果を発表した。それによると、家計にまつわる夫婦喧嘩の理由は「貯金に対する意識の違い」が1位となった。○家計管理は夫婦喧嘩の火種?過去1年間に夫婦喧嘩が発生した回数は平均27.0回。このうち、家計にまつわる内容で喧嘩になった経験がある人は51.8%だった。具体的な原因を聞くと、1位「貯金に対する意識の違い」、2位「食費や交際費、光熱費などの配分」、3位「外食費や交通費の多さ」となった。資産や家計の"見える化"が喧嘩を防ぐ際に「必要」と答えた人は73.2%。実際の家計簿の付け方は、PC上のソフトなどで管理する「デジタル派」が52.8%、ノート記入で管理する「アナログ派」が40.2%となった。独身時代と比べて家計管理に費やす時間が「長くなった」人は62.7%。1日当たりの時間にすると平均12.6分、1カ月(30日間)に換算すると6時間18分に上った。また、デビットカードを利用している主婦と利用していない主婦を比べたところ、利用している主婦の方が「貯金額(500万円以上)」の割合が3.1%高く、「夫の小遣い」も1万400円多かった。さらに利用している主婦の方が、独身時代より「家計管理に費やす時間が長くなった」人は2.9%、「家計管理の手間が増えた」人は10.2%少なかった。調査期間は2015年5月、調査方法はインターネット、有効回答は20~30代の新婚夫婦600人。
2015年07月02日Excelのグラフ機能を使って家計の状況をざっと見渡す場合は横棒グラフが便利なのですが、グラフの並び順が表と逆になってしまいますね。ここでは横棒グラフの項目を "反転" させる方法を紹介します。○横棒グラフの並び順を表と同じにする方法 (グラフの軸を反転させる)棒が横倒しになっている「横棒グラフ」は、項目が横書きになって読みやすく便利なのですが、通常のグラフ作成方法だと項目の順番が元の表とは逆になってしまいます。こんな時はグラフの設定で並び順を "反転" させましょう。項目の並び順を逆にしたいので、項目、つまり「食費」「交通費」……と書かれている場所をダブルクリックして「軸の書式設定」を開きます (クリックする場所がよくわからない場合は、グラフを選択すると表示される「グラフツール」の「書式」タブの左側にある「現在の選択範囲」で「縦(項目)軸」を選択し、「選択対象の書式設定」をクリックします)。「軸のオプション」にある「軸を反転する」にチェックします。これで項目の並び順が逆になり、元の表と同じになりました。○項目の並び順のルールところで、横棒グラフではなぜ「軸を反転する」必要があるのでしょうか?棒グラフや折れ線グラフには縦横に目盛りがあります。この縦と横の基準となる線を「軸」と言います。例えば、次の電気料金のグラフなら縦の軸が「金額」で横の軸が「月」です。折れ線グラフでも同じです。そして、軸の目盛りは「縦軸と横軸が交わっている場所を0として並べる」ということになっているのです。通常、縦軸はグラフの左側・横軸はグラフの下側にあるのでスタート地点は「左下」となり、縦の項目は下から並びます。しかし、今回のような横棒グラフの場合は上から並んでいる方が見やすいので、縦軸を「反転」させるというわけです。執筆:よつもとNPO法人で「MOS (マイクロソフトオフィス・スペシャリスト) 講座対策」等の講師を担当。20年来のThinkPadユーザーだけどMacBookも好き。地下鉄の階段で「もうイヤ」と弱音を吐いたら子供に真顔で「運動してください。そして健康診断に行ってください」と言われたので今年のテーマは筋トレ。インナーマッスルを鍛えよう!本稿はWindows版の Microsoft Office Excel 2013 (本稿ではすべてExcel 2013と表記) をもとに執筆しています。お使いのExcelのバージョンが異なる場合は適宜読み替えてください。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年07月02日毎月、「貯金しよう」と思っているのに、気がつけば貯金予定の分までキレイに使ってしまっている。急な出費があり、やむなく貯めていたお金で支払っていたら、結局全然貯金ができない――そうしたお金の悩みを抱えているのは、自分だけではないようです。株式会社マネーフォワードが実施した 家計簿に関するアンケート調査 によると、アンケートに答えた女性の過半数が「貯金に悩んだ経験がある」と答えていたことがわかりました。半数以上の女性が、貯金をうまくすることができず、悩んだ経験アリ「貯金をうまくすることができず、悩んだ経験はありますか」という質問に対し、「悩んだ経験がある」と答えた人は、男女合計で45.3%。男女別に見ると、男性では41.7%、女性では55%で、女性のほうが、貯金ができずに悩んでいる割合が高いことが判明しました。「私が貯金できない理由」ベスト4貯金ができない原因として挙げられていたのは、大きく4つ。浪費癖がある貯金の仕方、予算の立て方がわからない急な出費収入が少ない、借金があるおもなコメントを見てみると、「貯金する!」と目標を掲げると、ある程度までは貯金できるのですが、しばらくすると、ほしいものができたり、無駄遣いがかさんで、貯金を使い果たしてしまう……の繰り返し子供の学費が想像をはるかに超え、それまでの蓄えを吐き出してしまった毎年収入に波があり、前年の収入が良いと税金だけで収入を使い果たし、貯金を切り崩してしまうリボ払いに頼りすぎ、貯金をしても普通預金がいつもほとんどなかったなど、自分にも当てはまるエピソードが多く、耳が痛い結果に。「貯金をしたい」という気持ちはあるものの、フタを開けると全然貯まっていない…。そんな自分が情けなくなっていたけれど、同じ悩みを抱えている人がほかにもいるとわかったことで、少し気持ちがラクになった、という私のような人もいるのではないでしょうか?お金を貯めるにはどうすればいいのか?とはいえ、不測の事態や老後など、何かあった時に備える蓄えがあったほうがよいのは事実です。一体どうすれば、お金を貯められるのでしょうか?そのヒントが、この記事に書かれていました。 確実にお金が貯まる貯蓄術 (貯まる家計の作り方特集2)| Woman.excite ママ 確実にお金を貯めるには、給与が入ってから生活費として使う前に取り分ける『先取り貯蓄』が鉄則です。お金は、残ったら貯めようと思っても貯まりませんどうやら、「お金は、残ったら貯めようと思っても貯まらない」性質のよう。確実にお金を貯めたいのであれば、まずはしっかりと先取り貯蓄を始めることが大切、ということですね。なお、前述の記事のよると、1ヵ月あたりの貯蓄額の目安は、手取り月収の1割だそう。手取りが20万円の場合は2万円、30万円の場合は3万円を目安に貯蓄額を設定するとよいようです。今月からさっそく先取り貯蓄をして、お金コンプレックスを早めに払拭しましょう。
2015年06月29日消費税率が上がり、物価も上昇し……家計簿とにらめっこをしている人は多いと思います。でも、家計の中で大半を占めているのは食費。コレを減らすために、みなさん様々な工夫をしていると思います。ここでは、結局捨てざるを得なくなったモノを「見える化」し、節約につなげる筆者なりの方法を紹介します。家計簿よりも効果があるかもしれません。○「支出」管理をするのではなく「廃棄」管理をするパソコンやスマホのアプリなどで家計簿をつけている人は多いと思いますが、そもそも家計簿って「今月はどんなものにいくら使ったのか」といった、「支出」を管理するのが主な目的ですよね。そして、これを毎日つけるのは面倒な作業です。家計簿はきちんと記入してないと意味がありませんし、特に食費は、買い物の際に強い意志!? を持っていないと、ついつい予定外のものも買ってしまいますよね。そこで今回ご紹介したいのが「廃棄表をつける」方法です。きちんとした表でも、白い紙に自分で線を引いただけのものでもかまいません。これに、「何をどのくらい捨てたのか」を日ごとに記入し、記録していきます。このように紙に書き出すと、少量でも「廃棄したこと」に対して罪悪感が生じるものです。また、廃棄表を見返すと、買ったものの、使いきれなかった食材の傾向がわかります。筆者の場合、「油揚げ」「きのこ類」「豆腐」が多いことがわかりました。廃棄表で記録しておけば、確認してから購入する、廃棄する前に冷凍する……といった無駄遣いをなくす対策がとれるようになります。ちょっと視点を変えて、節約に取り組んでみるのもいいかもしれません。執筆:きゅう趣味はドライブと映画鑑賞。女子力が低めなアラフォー。遊びに全力を傾けるも、時間が足りないのが悩み。現在は人間観察にハマっている。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年06月12日大日本印刷(DNP)は6月10日、「DNP家計簿アプリ レシーピ! (レシーピ!)」が、コープ東北サンネット事業連合(コープ東北)の子会社となるコープコミュニケーションズの販売するタブレット端末「かんたんタブレット」のプリインストール家計簿アプリ「コープ家計簿ジャーナル powered by レシーピ!」として採用されたことを発表した。「かんたんタブレット」とは、みやぎ生活協同組合(みやぎ生協)での買い物を便利でお得にする各種機能を備えたAndroid搭載タブレット端末で、6月下旬に販売開始を予定する。同端末にプリインストールコンテンツとして導入される「コープ家計簿ジャーナル powered by レシーピ!」は、レシーピ!の従来機能に加え、みやぎ生協の店舗情報や、共同購入の履歴が自動的に取り込まれる機能などを追加。購入商品は自動的にカテゴリー分類され、グラフで確認できるほか、みやぎ生協の電子チラシやキャンペーン情報の閲覧もできる。なお、買い物履歴のデータ連携は、7月下旬に開始する予定。端末の提供開始時にプリインストールされるアプリは、「コープ家計簿ジャーナル powered by レシーピ!」のほか、家計簿アプリや共同購入の注文が手軽に行える専用注文アプリ、活動量計などと連携できる健康管理アプリ、電子化されたレシートを確認できるスマートレシートなどとなる。コープ東北は今後、同サービスの提供を8月以降よりコープ東北に加盟の各生協へ拡大。東北地方以外の全国生協への展開も目指す考えだ。
2015年06月10日マネーフォワードは8日、自動家計簿アプリ「マネーフォワード」(Android、iPhone、iPad版)のレシート読込機能を全ユーザーに無料にて提供開始した。同レシート読込機能については、従来、プレミアム会員のみ利用が可能だったが、好評のため、このたびプレミアム会員に限らず、マネーフォワードを利用の人に無料にて提供を開始した。自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」は、複数の金融機関や通販サイトなどの口座の残高や入出金情報を一括取得し、家計簿を自動作成する、資産管理・家計管理の新時代WEBサービス。レシート撮影で簡単に家計簿に記録できるほか、一度口座情報を登録すると、以降は自動で複数の口座の情報を取得・分類するので、お金の管理の煩わしさが解消するという。WEB版に加えてAndroidアプリ、iPhoneアプリもファイナンス(無料)部門で1位を獲得するなど好評を得ているとしている。従来は現金での支払いの場合、手入力にて入出金を登録していたが、レシート読込機能により、レシートを撮影するだけで、OCR機能(手書きや印刷された文字を画像から読み取る技術)により店舗名、購入した品目名や金額が自動で読み込まれ、分類されることにより、入力の手間を大幅に削減でき、よりラクに簡単に家計簿をつけることが可能となったという。「マネーフォワード」は、銀行やクレジットカードなど1,800以上の金融機関から自動で入力してくれる家計簿として好評を得ているというが、同機能により、より簡単に自分のお金の流れを把握することが可能となるとしている。今後も、ユーザーの人々にとって、ラクに簡単にお金の悩みを解決できる機能拡充を進めていくとしている。○リニューアルの概要バージョンアップ日:6月6日(土)内容:レシートをカメラで撮影することで、品目名と店舗名別で家計簿に入力・登録できる対応機種:iOS7以降(バージョン5.3.0以上)、Android4.0以降(バージョン6.16以上)
2015年06月09日家計を管理するのは私の役目。毎日の支出を記録するのは大変だけど、なんだか節約が楽しくなってきた!! 貯金額が増えていくのを見るとニヤニヤが止まらないわ~。今回はマイナビニュース会員の既婚女性150名に、夫婦で家計はどのように管理しているか聞いてみた。Q.夫婦で家計はどのように管理していますか?(財布は同じ)夫・妻の収入を合わせて妻が管理:54.0%(財布は別々)夫・妻それぞれで自分の収入を管理、夫婦の共有財布・口座にお金を出し合っている:20.0%(財布は別々)夫・妻それぞれで自分の収入を管理、支出項目によって分担している:14.7%(財布は同じ)夫・妻の収入を合わせて夫が管理:6.7%その他:4.6%Q.その管理方法のいいところ、悪いところを教えてください。○「夫・妻の収入を合わせて妻が管理」派の意見■それが合理的・「二人で節約する意識ができるから」(33歳/情報・IT/事務系専門職)・「夫婦での貯金額や出費を把握できるので見直すことができる」(31歳/建築・土木/事務系専門職)・「それが一般的」(25歳/生保・損保/営業職)・「貯蓄がどれだけあるか分かりやすい」(32歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)・「節約が得意な方が管理すれば貯金しやすい」(34歳/情報・IT//秘書・アシスタント職)・「お互いの収入は把握するべきだから」(34歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■任せてもらえるのは信頼の証・「全体の収支が分かりやすい。でも使い込みにつながるなど、お互いに信用がなければ成り立たない」(28歳/電機/技術職)・「収入を一本化しているので、収支がわかりやすく貯蓄しやすい。私は仕事で経理事務をしていて数字に強く、夫は数字に弱い。すべて任せてもらっているので責任もあり、管理にやりがいも感じる」(41歳/商社・卸/その他)■妻の天下・「へそくりができる」(28歳/ソフトウェア/技術職)・「実は自分の都合の良いように使えるから」(32歳/金融・証券/営業職)・「自分で取り締まれるからいいところばかり」(32歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「夫の自由はない」(26歳/学校・教育関連/専門職)■夫の無駄遣い防止・「夫はお金の管理ができないので、妻である私が一人で管理してる方がいいと思う」(34歳/その他/その他)・「私は収入がないので、夫の収入を管理しています。夫はあればあるだけ使ってしまうので、お小遣い制にしています」(49歳/主婦)・「手元にないからか、主人がお金を使わなくなった」(31歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)■こんな意見も……・「夫が稼いでくれてるのに私が管理するのも気がひける」(27歳/医療・福祉/専門職)・「自由に使える反面足らない時に言いづらい」(50歳以上/その他/販売職・サービス系)・「1つにした方が管理しやすいけど、管理している方が倒れたりしたら大変になりそう」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「旦那の金遣いの荒さをセーブできるが、旦那は自分の財布の中身にしか興味がないので家計がピンチだという実感を持ってもらえない」(25歳/印刷・紙パルプ/営業職)○「夫・妻それぞれで自分の収入を管理、夫婦の共有財布・口座にお金を出し合っている」派の意見■自由かつ平等!!・「いちいち割り勘しなくてすむから」(30歳/商社・卸/事務系専門職)・「生活費以外は自分の自由に使えること」(32歳/医療・福祉/専門職)・「お互いの意識がきちんと区別されるところがよいと思う」(33歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「お財布は基本別々なので、自分自身で無駄遣いしようと思えばできること。気楽でいい」(34歳/商社・卸/事務系専門職)・「財布が別々なので自分の自由にできるので、誕生日などのプレゼントなど、自分のお金で買って渡せるのが良い」(27歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■プライバシーも守れる?・「自分の貯蓄額がバレないからよい」(37歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「お互いの稼ぎに干渉しなくて良い」(29歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)■デメリットも・「全体での収支がわからない」(31歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「予定外の出費のときに、なかなか言い出せないことなど」(47歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・「自分のお小遣いが確保できることがメリットだが、お互いがそれぞれ何に使っているのかわからないから、家計のムダを見直せないのがデメリット」(27歳/医療・福祉/専門職)○「夫・妻それぞれで自分の収入を管理、支出項目によって分担している」派の意見■自由で気楽!!・「自由なところがいい」(28歳/情報・IT/営業職)・「けんかにならない」(50歳以上/小売店/販売職・サービス系)・「お財布が別なのでそれぞれ管理が楽」(32歳/専門サービス/事務系専門職)・「夫婦別なので、お互いに干渉しなくて気楽だし、お互いそんなにお金を使うタイプでもないので貯金もできている。悪いところは、特に今のところない」(30歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)■夫の収入・支出が不明・「お互い自由にお金が使える。ただ相手がどれくらい使っていえるか把握できない」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「いいところは特になし、悪いところは相手の収入が把握できないところ」(47歳/生保・損保/営業職)・「相手の支出がわからない」(30歳/学校・教育関連/クリエイティブ職)■問題もチラホラ・「お互いお金の使い方には心配がないから、管理は別々にした方がストレスにならない。悪いところは、仕事をやめられないところ」(30歳/電機/事務系専門職)・「自分が払う分以外の節約が難しいかも」(43歳/ソフトウェア/技術職)・「いつでも離婚できるので、良くも悪くもある」(28歳/商社・卸/営業職)・「確実に自分の貯金を増やせるので、万が一離婚になったときも金銭で揉めることは少ないと思う。固定費以外の食費などは買い物した方が払うことになっているので(今育休中なので)食品や子供用品など自分ばかり負担している感じがして損な気がしてくる」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)○「夫・妻の収入を合わせて夫が管理」派の意見■賛否両論?・「夫が金銭感覚が優れているので安心して任せられる」(26歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「いくら貯金できているのか私は知らない」(26歳/医療・福祉/専門職)・「夫の収入がわからない」(26歳/運輸・倉庫/営業職)・「自分としては不満」(50歳以上/主婦)■総評夫婦での家計管理について聞いた今回。やはりダントツで多かったのは、「1つの財布を"妻"が管理する」(54.0%)というものだった。食品や日用品といった日々の買い物は妻が担当することが多いようで、「お金を使う人が管理する」というのが自然な流れなのかもしれない。夫の無駄遣いを嘆く人や、"へそくり"にいそしむ人、管理にやりがいを感じる人などさまざまだが、妻側の満足度はおおむね高い模様。とはいえ、「お金が足りなくなった時に言いづらい」「管理している方が倒れたりしたら大変」「夫に家計がピンチだという実感を持ってもらえない」といった声もあった。一方、4つの選択肢の中では最も少なかった「1つの財布を"夫"が管理する」(6.7%)というパターン。「夫が金銭感覚が優れているので安心」という声もあったが、「どうなっているのか、まったくわからない」など、多くの妻が現状に不満を抱いていた。収支が開示されているならまだしも、すべてがブラックボックスの中というのは確かに不安なもの。いざという時の備えがどれくらいあるのかは、最低でも知っておきたいところである。「夫婦それぞれが自分の収入を管理し、共有の財布・口座にお金を出し合う」(20.0%)というケースでは、「残ったお金を自由につかえる」「お互いに干渉することなく気楽」という回答が多く寄せられた。中には「誕生日などのプレゼントなど、自分のお金で買って渡せるのが良い」というメリットを語る人も。ただし、このケースと「夫・妻が支出項目によって分担する」(14.7%)というケースでは、夫婦ともに家計の全体像を把握できないのが最大の難点。決められた金額以外は、ついつい無駄遣いしてしまうという声もチラホラ……。"自由"と"節約"は両立できないのが難しいところだ。調査時期:2015年4月6日~2015年4月26日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性150名調査方法:インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年06月05日家賃や家のローンについで、大きな割合を占めている家計の支出といえば水道光熱費、特に「電気代」ではないでしょうか? 把握はしたくても、毎月の明細から使用量や料金をぬきだすのは面倒…。そこでご紹介したいのが、「 でんき家計簿 」です。■「生活スタイル」の似た家庭と、電気料金の比較ができる東京電力が運営する「でんき家計簿」は、ネット上で毎月の電気使用量や電気料金がグラフ化され、一画面で比較できるサービスです。東京電力と電気契約をしている人が利用できるサービスですが、一度登録すれば過去の記録がすべて反映されるので、年度ごとの振り返りも可能。また、家庭環境のよく似た家庭の使用量と比べることができる点も魅力です。わが家の場合、よく似た家庭と比較すると、春~冬の電気使用量は少なめ。他の家庭より「使いすぎていない」ことがわかり、ひと安心。けれど、省エネ上手な家庭と比較すると、秋~冬にかけてはもっと節電できそうなことが判明しました! ■今からできる、具体的な「省エネ法」の提案で、効率的に電気代を削減「でんき家計簿」では各家庭の状況に見合った「省エネアドバイス」を受けることができます。そのなかから、できそうなプランをいくつか選んで家族で実践すれば、効率的に電気代が削減できるかもしれません。わが家は「炊飯器の保温時間は短めに」や「洗濯物はまとめ洗い」などはすでに実践していたので、新たに「パソコンの省エネモードを使う」「冷蔵庫は詰めすぎない」に、新たに取り組んでいます! 日常生活の中でできる、具体的な行動が主なのですぐに取り組めるところがうれしいですね。■今契約している電気料金プラン、生活スタイルに合ってる? 「でんき家計簿」では「現在の料金プランが適正かどうか」を診断し、よりお得なメニューへの変更、機器の買い替えなどのアドバイスを受けることができます。家族構成をはじめ、日中の在宅状況、住まいの種類、掃除・洗濯を行う時間などを入力すると、1日の電気の使い方が表示され、家庭にあった料金メニューを診断してくれます。ちなみにわが家は、今設定している料金プランが適正だったようで、これまたホッとしました。「でんき家計簿」の登録はウェブサイトからできますが、ログインには後日郵送で送られてくハガキ記載の「認証コード」が必要です。利用までに、少し時間はかかってしまいますが、目には見えない「電気」のグラフ化は、省エネ意識を高めるには十分なはずです!
2015年06月01日家計簿アプリサービス「Dr.Wallet」を運営するBearTailは28日、家計簿を付けている人と付けていない人を対象に実施した「金銭感覚に関する調査」の結果を発表した。それによると、家計簿を付けている人の方が日常生活や余暇・娯楽に対して、より「お金をかけてもよい」と考えていることが推測できる結果となった。まず、ランチをするときにこの値段以上は高いなと感じる金額を尋ねたところ、家計簿を付けている人の平均は1,639円。一方、家計簿を付けていない人の平均は1,365円だった。飲み会・外食をするときにこの値段以上は高いなと感じる金額についても、家計簿を付けている人の平均は4,535円、付けていない人の平均は4,127円と、家計簿を付けている人のほうが高かった。毎月の携帯料金でこの値段以上は高いなと感じる金額を聞くと、家計簿を付けている人の平均は1万1,579円、付けていない人の平均は9,689円と、両者の差は2,000円弱に広がった。このほか、特別な日の食事、旅行時の宿泊費用、美容院の料金、コンビニで買い物をする時と、今回調査した全7項目において、家計簿を付けている人の方が高いと感じる金額がより高い傾向にあった。同調査は、2015年5月15~25日にインターネット上で行われ、20~30代の個人536人から有効回答を得た。
2015年05月28日お金が貯まらない人のキマリ文句に、節約しているのに、家計簿をつけているのに、積立をしているのに……というセリフがあります。お金が貯まらないのは、お金との付き合い方ではなく、生活の仕方=家の片づけに原因があるようなのです。○風水師も断言。金運をアップするには"断捨離"以前、風水師の方に金運アップの方法を取材したときのことです。「西に黄色や金色のもの置くといい、通帳や貯金箱は北の方角などといいますが」と聞いたところ、「それよりも、まず"断捨離"をして家を片づけるのが一番です」といわれました。というのは、両手にモノをいっぱい持っていたら、欲しいものがあっても持てません。それと同じで、モノがあふれて余裕がない家にはお金がやってこないというのです。確かにモノがいっぱいあると、すべてを管理できないためムダが生じます。たとえば、何となくセールで買ってしまった洋服、どうせだからとまとめ買いしたけれど着ていないTシャツや下着、掃除をしようと買い揃えたけれど使わないままホコリをかぶっている洗剤、安いから買っておいたけれど賞味期限切れになってしまったレトルト食品、料理番組を見て作ってみようと思った献立のために買ったけれど1度しか使っていない調味料……。家の中をよく見ると必要ないもの、なくても困らないものがいっぱいありませんか。実はこれらの買い物が、お金の貯まらない最大の原因なのです。○家の整理の前に、自分の思考を整理してみる引っ越しをしたとき、驚くほどたくさんゴミが出たことはありませんか? 引っ越しというきっかけがあるとモノを処分したり整理したりするのですが、時間が経つうちにモノが増え、家の中が雑然とした状態になってしまいます。これは、どうしてでしょう? それは自分にとって必要なもの、必要でないものの整理ができていないことが大きな理由です。アメリカで生まれた「プロフェッショナル・オーガナイザー」という職業があります。収納の問題を解決してくれるプロなのですが"オーガナイズ"という言葉通り、単に片づけるだけでなく時間や情報、暮らし方などもサポート。この考え方を日本人向けに体系立ててまとめた「ライフオーガナイズ」という整理術に、いま私は注目しています。空間の整理よりも思考や感情の整理を重要と考え、単にモノを捨てたり見た目を整える収納ではなく、自分なりの片づけ方や収納方法を見つけることで、生活全体をスムーズにするというのが考え方の基本。確かに自分の考え方がハッキリしてくると、「不要なものはどんどん処分できるようになる」→「必要なものはより機能的に保存しようと思う」→「モノの居場所がハッキリしてくるので散らからない」、などリバウンドもしにくくなります。○まずは、モノを選別して減らすことからはじめようお金がたくさん入ってくる家にするためには、モノを「減らす」「整理する」「維持する」ことが必要です。上図はライフオーガナイズが提案する、モノを減らすときの考え方のひとつ。右下の「使っていない・気に入っていない」は処分、左上の「使っている・気に入っている」は残します。悩ましいのが右上と左下ですが、無理にどちらかに決めようとせず迷った場合は保留にし、少し時間が経ってから再考します。すると、不思議なことに意外と簡単に結論が出るものです。お金が貯まらないと感じている人は、押入れ一カ所、クローゼットひとつから整理を始めてみましょう。ムダがなくなると、知らないうちに節約できることを実感できるはずです。<著者プロフィール>鈴木弥生編集プロダクションを経て、フリーランスの編集&ライターとして独立。女性誌の情報ページや百貨店情報誌の企画・構成・取材を中心に活動。マネー誌の編集に関わったことをきっかけに、現在はお金に関する雑誌、書籍、MOOKの編集・ライター業務に携わる。ファイナンシャルプランナー(AFP)。
2015年05月26日リーディは28日、プロフィールに加えて1カ月単位の家計簿を公開し、それぞれの金銭感覚をサイト上で共有してマッチングを図るネット婚活サービス「家計簿婚活サイトのリーディ」をオープンした。同社によると、一般的な「婚活サービス」では基本的なプロフィール情報しか確認することができず、金銭感覚について確認が行えるものはなかったといい、結婚後に金銭感覚の不一致が発覚して別れたケースも少なくないという。今回オープンした「家計簿婚活サイトのリーディ」では、プロフィールに加えて1カ月単位の家計簿を公開し、従来の婚活サービスでは知り得なかったという金銭感覚をサイト上で共有し、マッチする相手を探すことができる。これにより、カップリング成立後の金銭感覚のミスマッチを避けることが可能となるとしている。家計簿の公開範囲は、メンバー全体、交流中メンバー、カップリング成立メンバーで選択できる。メッセージ交換可能な全メンバーは本人確認書類承認済みで、身元が明らかでない人はいないという。料金は、アプローチを申込む、もしくは承認するまでは無料。アプローチ以降のステップに進む場合も利用料は定額(30日間:2,500円)となり、追加料金は発生しない。2015年5月末まで、オープン記念として有料機能を含む全ての機能を無料で利用できる。今後は、登録した家計簿からのレコメンド機能(オートマッチング)も追加していく予定。
2015年04月28日マネーツリーは27日、iPhone/iPadアプリケーション「Moneytree 一生通帳、家計簿より楽チン」がApple Watchに完全対応したと発表した。これにより、iPhoneを出さずに、必要な情報をApple Watchで瞬時にチェックすることが可能になったという。Apple Watch専用機能として、今月と先月の支出をグラフで比較する機能や、プッシュ通知を受けるとロングルックという表示で通知内容の詳細を確認できる機能を新たに搭載。また、カテゴリー別の支出表示、金融機関口座の管理、クレジットカードの利用額確認、ポイントサービスのチェックなど、これまで同アプリが得意としてきた機能もApple Watchに盛り込んだとしている。「Moneytree 一生通帳、家計簿より楽チン」は、銀行口座、クレジットカード、電子マネー、ポイント(共通ポイント・ファッションポイントなど)の一元管理が行えるファイナンスアプリケーション。一度登録するだけで、口座残高やカードの利用額が自動的に更新され、収支の状況を把握することができる。2013年4月のリリース以降、約75万のダウンロードを達成。App Store Best of 2013、2014を2年連続で受賞。対応OSはiOS 7以降、価格は無料。
2015年04月28日マネーフォワードは4月14日、個人向け自動家計簿・資産確認ツール「マネーフォワード」の利用者が200万人を突破したと発表した。マネーフォワードは複数の金融機関や通販サイトなどの口座の残高や入出金情報を一括取得。家計簿を自動作成するほか、資産管理・家計管理が可能なWebサービス。現在、1800以上の金融サービスから自動で残高情報を取得できる。4月にユーザー3301名を対象として行ったアンケートでは、マネーフォワードの利用によって平均で月に1万1642円の収支改善ができたという。また、ツールを1年以上利用しているプレミアムユーザーに関しては、平均で月に2万223円の収支改善が図られている。
2015年04月15日マネーフォワードは14日、同社が運営する個人向け自動家計簿・資産管理ツール「マネーフォワード」の利用者数が200万人を突破したと発表した。「マネーフォワード」は、2012年12月にサービスを開始。以来、ユーザーのフィードバックをもとに、サービス内容の改善および拡充を行っており、現在、1,800以上の金融機関サービスからの入出金や残高情報を一括取得し、家計簿を自動作成する資産管理・家計管理のWebサービスとして好評を得ているという。Web版のほか、Android・iPhoneアプリも展開。初期費用・基本機能は無料、プレミアム会員は月額500円。同社が実施したアンケート調査(2015年4月)によると、「マネーフォワード」を利用することで、平均月1万1,642円収支が改善し、さらに1年以上「マネーフォワード」を利用しているプレミアムユーザーについては、平均月2万223円収支が改善したという。同社は今後も、ユーザーの役に立つ便利な機能を拡充し、より簡単にお金の悩みを解決できるファイナンスサービスを目指していくとしている。
2015年04月15日マネーフォワードは23日、iPhone版自動家計簿アプリ「マネーフォワード」において、レシート読込機能のβ版を提供開始したと発表した。同サービスでは従来、現金での支払の場合は毎回手入力で入出金を登録していたが、今回追加したレシート読込機能により、レシートをカメラで撮影することで、品目名と店舗名別で家計簿に入力・登録することが可能となった。対応機種はiOS 7以降。なお、β版は月額500円のプレミアムサービス利用者のみに公開しており、無料会員への公開は2015年夏を予定している。「マネーフォワード」は、複数の金融機関や通販サイトなどの口座残高や入出金情報を一括取得し、家計簿を自動作成する資産管理・家計管理Webサービス。一度口座情報を登録すると、以降は自動で複数口座の情報を取得・分類することができ、お金の管理が簡単に行える。初期費用、基本機能は無料。同サービスは、Web版に加え、AndroidアプリとiPhoneアプリもファイナンス(無料)部門で1位を獲得するなど好評を得ている。また、2014年3月に実施した同社のアンケートによると、同サービスを使用し、リアルタイムに総資産額を確認することで、平均月9,300円の節約が行えたという。
2015年03月23日○家計簿つけや経費記録を楽にする方法は?買い物をする時レシートはその場で捨ててしまうという人も少なくないようだが、家計簿をつけたり経費管理をしたりするためにはレシートを元にしたデータ入力は必須だ。しかし、実際にやってみると手間がかかる。きちんとレシートを保存する生活をすると1カ月でかなりの枚数が溜まってしまうし、その書式もばらばらだから手にとった瞬間に見るべき場所がわかるというものでもないからだ。毎日こまめに作業すればそれほど大きな手間ではないし、慣れてしまえば日々のルーチンワークとして取り組むことはできるのだが、面倒だからと数日貯めればその分だけ面倒さは増す。ついつい放置して家計簿は白紙のままになってしまっただとか、経費を1年分まとめて入力することになっただとかいうことは、よくある話だ。そんなズボラな人でも取り組めそうなのが「ReceReco」を使った方法だ。スマートフォンのカメラを使ってレシートを撮影するだけで内容を読み取り、リスト化してくれる。しかも各種サービスと連携できるおかげで、家計簿作成や帳簿記入をぐっと楽にしてくれるアプリなのだ。○レシートを撮影するだけで内容を自動取得アプリ利用にはアカウント登録が必要になる。これは外部サービスとの連携や、機種変更時のデータ移行のためにあるもので、簡単なプロフィールの登録もすることになる。アカウントを作ってログインしたら、最初のレシート登録を促す画面が表示される。下にあるカメラボタンをタップすると、カメラが起動する。オレンジ色のラインが縦横に表示されるが、これは読み取り範囲を示すものではなく、レシートをできるだけ真っ直ぐ撮影するためのガイドラインだ。最初は内容が簡単で正誤が確認しやすいレシートを使って練習してみるとよいだろう。日付、店名、商品名、個別金額だ。担当者名等の不要な情報はうまく排除するように作られている。レシートの中に電話番号があると、それを頼りに店名を補完してくれる機能もあるから、店名がロゴからしか読み取れないようなレシートでもそれなりの結果が出るのはありがたい。○修正やタグづけで使えるデータを作る読み取れなかった商品名や間違っていた金額などは、リスト右にあるペンアイコンをタップすると修正可能だ。あまりにも精度が低い場合には右下の「再撮影」から撮影しなおした方がよいだろう。必要な部分だけクローズアップした状態で撮るよりは、少し引いた状態で撮る方が読み取り精度は高くなるようだ。合計金額は商品合計として算出しているため、余計なものが読み込まれていたり、抜けがあると正しい金額が表示されない。合計金額だけを修正することはできないから、商品リストをよく確認しよう。品目ごとやレシート単位に費目を割り振ることも可能だ。整理のためのタグもつけられる。溜まってきたら検索機能を利用して絞り込み表示もできる。また、ある程度情報が蓄積されれば日毎、費目ごとにどれくらい使っているかをグラフで確認できるようになり、節約や生活の見直しをするヒントにもなるはずだ。印字が濃すぎて文字がつぶれ気味だったり、商品価格のほかに本体価格や消費税額などを1品ごとに細かく記載した複雑な構成だったりすると、何度やりなおしても上手く読み取れないことがある。その時は、手動入力をすればよい。細かな商品ごとの記録が不要で、レシート単位での出金のみ管理すればよいのならば、立ったまますぐに記録できる手動入力も便利だ。○外部サービスとの連携が強み長いレシートを分割撮影できたり、レシートに添付画像を付けて日記的に使うこともできたりと、痒いところに手の届く機能が満載されているアプリだが、特に注目したいのは外部サービスとの連携だろう。入力したデータはメールで送るほかにCSVで書き出すこともできるから、PCでExcelを使って管理したいという人にも使える。同時に、Evernoteに書き出して詳細なメモとして管理することもできるし、家計簿サービスや会計ソフトと組み合わせることもできてしまうのがおもしろい。現在対応しているのは「マネーフォワード」、「MoneyLook」、「free」だ。家計簿というレベルから青色申告に対応した会計サービスまであるだけに、必要に応じて利用できるから、自分に合った使い方を選択しよう。利用料金:無料制作者:BrainPad Inc.【無料家計簿の決定版】ReceRecoレシート撮影で支出管理
2015年03月20日無料家計簿アプリ「Dr.Wallet(ドクターウォレット)」を運営しているBearTailはこのほど、20代~60代の未婚男女561名を対象に実施した「お金の使い方調査」の結果を発表した。調査は2月26日~3月1日に、インターネットで行われた。○家計簿を付けている人、37.8%調査ではまず、家計簿を付けている人の割合を調べたところ、37.8%が「付けている」と回答した。また、現在恋人がいるか聞いたところ、「いる」と回答した人の割合は家計簿を付けている人で51.9%、付けていない人は33.0%という結果に。家計簿を付けている人の方が18.9ポイント高かった。○家計簿を付けている人の方が、恋人に使うお金が高め次に、彼氏・彼女への誕生日プレゼントにいくらかけているか教えてもらったところ、家計簿を付けている人は平均で2万722円だった。対して、付けていない人は1万8,441円と約2,000円の差となった。続いて、食事デート代に支払う金額についても聞いたところ、家計簿を付けている人は平均7,120円なのに対し、付けていない人は6,395円と、こちらも家計簿を付けている人の方が高い結果となり、家計簿を付けている人はパートナーに対してお金を使う傾向があることが伺えた。そのほか同調査では、1カ月あたりの住居費・食費・外食費・洋服代についても同様の調査を実施しており、その結果、食費や外食費に関してはあまり差は見られず、住居費と洋服代については、家計簿を付けている人の方が高いという結果が出ている。
2015年03月19日前回 、部屋の片付けと家計管理の悩みの共通点についてお伝えしましたが、今回は解決法にも共通のものがないかを探ってみます。■部屋が散らからないようにするには? 部屋が散らからないようにするには、整理収納を行うことが必要です。「整理収納」とはその言葉どおり、「モノの整理を行い、収納する」わけですが、その前にしなくてはいけないのは、「目標設定」。自分や家族がどんな部屋でどんな暮らしを送りたいかのイメージを明確にするのが大事なのだそうです。そして、「整理」とは何かというと、不要なモノを手放し、さらに限られた収納スペースの中で必要な度合いに応じて優先順位をつけることです。「収納」もただ詰め込むのではなく、それぞれのモノが使いやすくなる配置をシミュレーションしたら、調整しながら定位置を決め、その後はあちこちに散らばらないよう維持することなのが重要だそうです。つまり、手順としては「目標設定」⇒「整理(棚卸し・分析)」⇒「収納」ということになります。目標設定を行わないと、毎回不要なものを手放す作業から入ることになり、面倒なのはもちろん、何より不経済ですよね。それに、しっかり目標を設定することで、モノを買う時も「今欲しいから」「便利だから」「皆が持っているから」と衝動買いするのではなく、まずは目標とするライフスタイルに沿っているかどうかを吟味してから選ぶ。そして、1つモノが増えたら、その分1つ減らすなど、許容量を知ってコントロールすることで「なんとなく」モノが増えてしまうことが防げるのです。■家計を管理するためには? 実は、部屋の片付けで大切なことと家計管理で大切なことは、まったく同じなのです。まずはどんな暮らしを送りたいのか、今後起こるライフイベントにはどんなことがあるか、といった「目標設定」をします。次に「整理」。目標とするライフイベントのための予算がどれくらい必要か、今不足しているのはどれくらいなのかの「棚卸し」を行い、無計画に消費をするのではなく、自分にとって大切なライフイベントにはしっかりと予算を残すよう「分析」します。たとえば、子どもの留学という新しい関心事ができた場合、それとほかのライフイベントの優先順位や全体の予算を考えた上で、それを目標として採用するかどうかを考えます。そして最後に「収納」。いつ、何のために使うお金かによって、置き場所を変えます。すぐに使うお金は流動性のある場所、普通預金へ。3年先以降、時期や額も明確なお金(学費や住宅資金など)は定期預金や貯蓄性の保険など、取り崩しにくく、多少の金利が見込めるところに。10年以上先で、その時の物価や社会状況によって必要な額が予測しづらい目標(リタイア後の資金など)に関しては、株式や投資信託などの運用を取り入れ、インフレーションとの連動や金利による利回りを見込めるところに(ただし運用に関しては元本割れの可能性もあるのでリスクの理解が必要です)。これらを実行することで、予算管理しやすく快適な家計になっていきます。■目標設定を習慣にして、部屋とお金の片付けをしようこのように部屋の片付けと家計管理、いわばお金の片付けには、共通点が多くあります。両者とも、始めの「目標設定」の作業には頭を使いますが、習慣になったころには気持ちまでスッキリとしていそうですよね。お部屋の片付けに苦手意識がある私も、そう考えると取り組めそうな気がしています。家計管理が苦手だけれど、部屋の片付けには興味があるという方は、まずは部屋の整理から始めてみてはいかがでしょうか。
2015年02月20日前回 は、家計簿なしでも家計管理ができるP.D.C.A法の概要についてお話ししました。今回は具体的な方法をお伝えしていきます。■家計簿なしで家計管理、P.D.C.A法4つのステップ1.Plan(計画):ビジョン・計画の策定ここで重要なのは将来の見通しを立てることです。表1を参考に、未来の年単位の時系列で今後の収支を予測した表を作成し、子供の受験や入学といった教育関連、住宅の購入やリフォーム、そのほか金額の大きなお買い物などの予定を書き込みます。年号の下に家族の年齢を入れると、イメージがわきやすくなります。最終的には老後までのプランを作るのがおすすめですが、まずは自分が気になっている時期(たとえば、子どもの独立まで)のものを作ってみましょう。おそらく、プランを作った段階で、「今の貯蓄ペースでは、ライフイベントややりたいことを実行するには不足している」といったように、何らかの「ギャップ」を感じるはずです。そうしたら、そのギャップを埋めるための貯蓄額を達成するためには、生活費をどれくらいに抑えればいいのか、その目標を立ててみましょう。ここでは家計簿が苦手な方でも取り組みやすいよう、あえて生活費の項目を細かく分けてはいません。2.Do(実施・実行):計画に沿って実施計画に対して必要となる貯蓄額から、月々の貯蓄ペースを逆算して定めたら、毎月その額を「先によけて」貯める仕組みを作ります。後々調整をしながらサイクルを整えるので、ここで金融商品を吟味する必要はなく、初めは普通預金などで構いません。詳しくは、 「今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理」 を参照してください。そして、残ったお金で1ヵ月間、「ちょっと目標を意識しながら」生活してみましょう。人によってはほんの少し意識を変えただけで嗜好品購入などの無駄使いがなくなることもあります。3.Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認1ヵ月経った時点で、使った生活費をざっくり計算します。もし、その時点で貯蓄した分を取り崩しているような場合は、貯蓄の計画に無理のある可能性があるので、次のActに進み、分析します。計画に沿っていればそのまま1ヵ月ごとに集計し続けます。4.Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置もし、プランと実態がかけ離れている場合は、以下の点をチェックしてみましょう。1)固定費(住宅ローン・車の所有・携帯電話やプロバイダのプラン料金・保険料など)を見直すことはできるか。2)買い物のときに「これって無駄遣い?」と不安になるような出費がないか。3)ライフイベントの目標の優先順位によって、額や時期を調整可能か。4)収入を増やすことやリタイアの時期を延長することは可能か。5)運用を取り入れることで貯蓄ペースを上げることはできるか。これらを取り入れた上で、ステップの1番目のPlanからサイクルを継続します。1)や5)については、ファイナンシャル・プランナーに相談するのもおすすめですが、もちろん自分で考えるとしても、行き当たりばったりの節約や運用を行うよりは、プランを作って考えたほうが、効果的なアイディアを思いつくためのアンテナが立つはずです。家計簿に比べて日々の労力は少ないのですが、定期的にP.D.C.Aのサイクルを意識することでちゃんと効果が出るのがこの方法のよいところです。まずは未来を具体的にイメージすることから始めてみましょう!
2015年01月31日家計管理というと、「家計簿をきちんとつけることから」と思っている方が多いようです。マネー相談で「お金の管理が苦手」と打ち明ける際、「家計簿もつけてなくて…」と恥ずかしそうにおっしゃる方もいます。ですが、家計簿をつける=家計管理ではありません。家計管理とは、これから将来にわたっての家族のハッピーな生活を守るために、家計の動きを把握し、マネジメントすることです。その中で、特に支出部分を詳しく分析したい場合のツールが家計簿なのであって、支出の額や内訳が大体把握できているのであれば、家計簿は不要といってもいいくらいです。■家計簿をつけるのは何のため? お金が貯まらないから家計簿でもつけようか。そんな気持ちで家計簿をつけたことがある人もいるのではないでしょうか。たしかに、無駄な支出を把握するために家計簿が真っ先に思い浮かぶのはよくわかります。では、どれだけの人がその家計簿をしっかり分析し、「無駄な支出」をカットできているでしょうか? いくら細かく家計簿をつけていても、単に、「お財布から消えたお金を記録する」ことで終わっている場合は、家計簿をつけることはあまり意味のない作業ということになります。それに、そもそもお金を貯める目的は何ですか? 家計管理の目的は冒頭でもお伝えしたとおり、未来まで家族が幸せに生活できることです。つまり、お金を貯めるのは「将来のライフイベントで必要な支出の準備をするため」ということになります。ただし、将来に向けていくら貯めておけばよいのか、その額が明確でないと、今の貯蓄ペースが充分という確信は持てません。将来いくら必要なのか、こればかりはいくら家計簿をきちんと分析していたとしても見えてきませんよね。そこで、視点を、過去から未来にシフトさせることをおすすめします。今回提案するP.D.C.Aサイクルを使った方法は、「将来こんなことがしたい」「この先、こんな生活を送りたい」というプラスのイメージからスタートするものです。こうした視点は家計管理にとって必要ですし、過去の細かい数字の記録の作業が楽しくない、つまり「家計簿をつけることが面倒である」方にとっても、取り入れやすい要素になるでしょう。■家計管理の新発想! 家計簿なしのP.C.D.A法とは? 「P.C.D.A」はもともと事業活動における品質管理や生産管理をするときの用語で、最近はキャリアプランニングや時間管理などにもこの用語が応用されることがあります。それぞれの頭文字はPlan(計画):ビジョン・計画の策定Do(実施・実行):計画に沿って実施Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置を指しています。Actをおこなった後で、次の段階のPlanにつなげ、継続的なサイクルで質を上げていくところがポイントになります。次回は、家計管理にこのP.D.C.Aを応用する、具体的な方法をお伝えします。<関連リンク> 家計簿がつけられない…そんなあなたにおすすめしたい家計簿なしのP.D.C.A法とは(その2)
2015年01月27日Zaimはこのほど、オンライン家計簿サービス「Zaim」の新機能として、「わたしの給付金」および「わたしの医療費控除」の提供を開始した。Android、iPhone、iPadアプリ版・Web版から利用可能。基本機能は無料だが、一部機能はプレミアム会員向けとなる。「わたしの給付金」は、利用者のプロフィールや家計の状況から、受けられる可能性がある国や地方自治体の給付金を自動抽出するツール。検索する手間を省き、情報を知らなかったがために給付金を受けられなかったという機会損失を防ぐという。対象は、東京都23区および神奈川県横浜市・川崎市の合計892種類の給付金。2015年2月以降は県庁所在地を中心に全国展開する。「わたしの医療費控除」は、過去4年と本年の家計記録から、医療費として控除対象になる可能性がある支出を自動的に割り出すツール。医療費控除は1年間にかかった医療費だけではなく、通院にかかった公共交通機関の交通費なども対象となる。同ツールでは、医療費と関連して控除になる可能性のある支出を割り出し、合計額が控除対象の10万円に達するかどうかを判定する。また、プレミアム会員になると、医療費控除用の申請書類「医療費集計フォーム」を自動的に生成する機能を利用できる。
2015年01月26日前回 は共働きの夫婦ほど家計管理が難しい理由と、それによるデメリットについてお話ししました。とはいえ、共働きに多い・お互いの収入や貯蓄額を知らない・毎月の生活費が合計いくらか把握していない・それぞれが生活費の中で何の支払いを担当しているかも分かっていないという状況を一気にクリアにする作業は、なかなか大変なことです。仕事と子育ての両立に忙しい夫婦それぞれが、日々の収支を記録し、双方がその情報を共有する時間は取りづらいでしょうし、夫婦とはいえ、お金のことをすべてさらけ出すことに抵抗感を持つ方もいるかもしれません。そこで今回は、共働き夫婦の個人的な収支をどこまで開示するかは追い追い決めていくとして、まずは家計のコア部分の管理をなるべく自動化できる仕組みづくりを提案します。■共働きでも続けられる家計管理の方法とは? 1.【貯蓄編】生活用の「貯蓄」専用口座を作るお金の話をする時間がなく、「今後どんなライフイベントにいくら必要」ということが話し合えていないと、貯蓄に対してのモチベーションも低くなりがちです。また、お互いに「貯金は相手がきっとしているはず」と思い込み、当てにしている場合もなかなか貯蓄ができません。そこでまずは、夫婦の貯蓄目標額と、それぞれが捻出する割合を決めます。貯蓄目標額の設定は、夫婦それぞれが毎月貯蓄可能な額からで構いません。そして次に、夫婦それぞれ貯蓄専用の口座を作り、そこに毎月貯蓄をしていきます。いちいち手動で貯蓄口座に移すのは面倒なので、給与や報酬が振り込まれる銀行口座から自動で定期預金などの金融商品の積立ができるサービスをうまく活用しましょう。その口座の合計額が「これから起こる家族のライフイベントのための備え」になります。共同名義口座は作れないことと、何かあったときにそれぞれが預金を下ろせるよう、夫婦それぞれ口座の開設が必要になりますが、必要なのはそれだけ。お互いに定期的に開示し、個人的な楽しみ(自分の趣味や夢)用の貯蓄・運用口座とは別にしておきましょう。2.【支出編】生活用の「支出」口座・カードを、個人用とは別にする相手への相談や承諾なしにお金を使うことに慣れていると、子どもが希望する習い事や塾、仕事が忙しくて頼ってしまう便利家電や外食などに対して「今は支払う余裕があるから」と深く話し合わずに出費を決めてしまいがちです。そのような出費を重ねていると、いつの間にか生活レベルが上がり、収入が下がった時やリタイアした時に、なかなか生活費を抑えることができなくなります。それもリスクのひとつです。それらを避けるためには、さらにもうひとつ、生活費用の口座を設定し、水道光熱費や子供の習い事など、家族にかかわる支出の引き落としをそこに集中させます。普段クレジットカードで買い物することが多い方は、家族の食材や消耗品を購入するクレジットカードと個人的な洋服などを購入するためのクレジットカードとを分け、家族用カードの引き落としは生活費用口座に設定します。どちらか片方の名義で口座とカードを作り、配偶者の家族カードが作れるとより「一元化」しやすくなりますが、それぞれの名義であってもそこから引き落とされる合計額がいわゆる「生活費」となります。その合計額から、夫婦の収入割合や貯蓄額とのバランスに応じて、それぞれが毎月あるいはボーナス時に入金する額を逆算して決めるとよいでしょう。突発的な事態で生活費が通常より大きくオーバーした時にも、お互いのチェックが行き届くようにしておきます。自分のお小遣い用や個人的なお買い物カードの引き落としには、別な口座を設定しておけば、今まで通り、そこは自由に使って良いお金となります。(ただし、使いすぎた時には自己責任で!)■まとめ生活費、貯蓄、個人的な支払いがすべて同じ口座になっているから、家計の全体像がつかみにくいのです。それぞれ口座を分けて管理するようにすれば、自然と「使っていい額」が見えるので、忙しい共働き家庭でも家計管理がしやすくなります。口座の整理や話し合いなど、最初は手間が必要ですが、一旦仕組み化してしまえば、いちいち計算する必要がないので、だいぶ楽なはず。お互いの口座の開示も、かっちりと日にちを決める必要はありませんが、時々夫婦で口座の残高を照らし合わせることで「年間にそんなに車の費用がかかっていたなんて!」とか「ローンの見直しをしたら貯蓄が増やせない?」といった会話に繋がることもあるでしょう。家計を一元化することで、家族がひとつのチームとなれば、共働きならではのアイディアもどんどん生まれるはずです。
2015年01月24日Photo by Pinterest日記や家計簿をちゃんとつけようと思っても、面倒くさくて三日坊主になってしまうという人にお勧めなのが“メモリージャー”です。海外では日常的に使われていますが、日本でも流行間違いなし!新年を迎えてまだ1ヶ月です。今年から、ぜひ始めてみませんか?幸せな気持ちの詰め合わせ、メモリージャーとは?Photo by Pinterestメモリージャーとは、直訳すると「思い出の詰まったビン」という意味です。女性は男性より、記憶力がよいと言われています。とくに、出来事や感情を、エピソードとつなぎ合わせて記憶することが得意です。女性が記念日を大事にするのは、その時の嬉しかった気持ちや風景を思い出し、また幸せな気持ちに浸りたいという願望からでしょう。Photo by Pinterestメモリージャーは、そんな素敵な思い出を、大事にしまっておく宝箱のような存在です。ガラスや透明なものに惹かれる心理とは?Photo by Pinterestガラスは壊れやすく繊細なので、取り扱いが慎重になります。これは、自分自身を大切にしたいという自己愛です。透明で中身が見えて、品質を保持するという点で、いつでも新鮮なまま思い出を取り出せるという安心感もあります。香水やワインなどは、ビンで選ぶことがありますね。高級感や美しさ、可愛らしさのあるビンは、洋服と同じようなものです。自分の思い出を、素敵に着飾りたい心境です。メモリージャーの楽しみ方Photo by Pinterestその1.自分らしさを最大限に出してみて!!シンプルなビンを、レースやボタン、写真、シールなどで可愛らしくアレンジしてみて。Photo by Pinterestその2.素材も、自分らしく自分で考える!カラフルな色の紙を使う、アイスキャンディーのような棒に書く、川原で拾った石ころに書く、写真やチケットの半券を入れる、パズルのピースに書く、など、素材でも自分らしさを出してみましょう。Photo by Pinterestその3.書く内容は、新しい自分の興味や、叶えたい夢を!その日あったことを記録する日記として使うのもよいのですが、叶えたい夢を書くのもよいと思います。Photo by Pinterestちなみにビンは、心や生活の豊かさを表すことから、ガラスを磨いて綺麗になる夢は、恋愛運上昇を表しています。空のビンは金運低下、閉めっぱなしのビンは、心を閉ざしている状態を表すんですよ。三日坊主にならないように習慣にして、幸せな一年にしましょう!
2015年01月22日新年や新年度など、区切りのタイミングは、気持ちも新たに家計管理に取り組もうと考える方が多い時期です。しかし、いざやってみようとすると、早々に挫折する方が多いのも事実。家計の管理にくじけてしまう理由としては、大きく2つあります。「家計簿の記帳が面倒だから」というのがひとつ、そしてもうひとつ、特に共働き家計に多いのが、「家計の全体像をつかむことを断念してしまう」ことです。■共働き家庭の家計管理が難しい理由とは? もちろん、夫または妻のどちらかしか働いていない家庭であっても、財布を握っているほうだけが家計を把握していて、もう片方はまったく把握していないというケースもあります。共働きの場合は、こうしたケースに加えて、片方だけではなく「双方が」家計の全体像をわかっていないということもよくあります。具体的には・共働き家庭では、夫婦がお互いの収入や貯蓄額を知らない・毎月の生活費が合計いくらか、夫婦共に把握していない・夫婦それぞれが、生活費の中で何の支払いを担当しているかもわかっていないなどがあります。そして、その理由としては、(1)忙しくて夫婦でお金の話をする時間がない(2)共働きで自立したもの同士、相手の収入や貯蓄額なんて知りたくないし、自分も知られたくない(3)管理などしなくても、それぞれの収入があるので生活が回っているため、生活に危機感がないといったことがあげられます。しかし、家計管理をしないことには大きなデメリットがあるのです。■共働き夫婦が家計管理をしないことのデメリットとは共働きをしている夫婦の中には、相手の自由を尊重し、お互いのお金の使い方に口を出さないというポリシーのご夫婦もいらっしゃいます。たしかに、生活に余裕がある時はそれでもいいかもしれません。ですが、変化や緊急事態が絶対に起こらないとは言い切れません。家やマンションの購入、子供の受験で出費が増えることもあれば、転職や病気で収入が減るという可能性もあります。また、必ず誰にでもやってくるリタイア後の生活は、現役時代の収入の半分以下の年金だけではままならないこともあるでしょう。仮に、家庭を会社組織と捉えた場合、それぞれのメンバーが好きなように経費を使っていたら、効率は良いでしょうか? 将来の事業のための資金をプールしたり、先々の収支の波に備えてバランスを取ったりするためには、予算作りや会計管理が必要なことはイメージできるはずです。■共働き家庭で、いまさら家計の「一元化」なんて無理? 実際にマネー相談の中でも、世帯収入が高い共働きの家庭なのに、将来の家計をシミュレーションすると、収支のバランスが悪化するリスクが高いパターンに多く出会います。そのようなリスクに備えるためには、一旦家計の全体像を把握し、管理する必要があり、夫婦の収支や貯蓄の「一元化」がカギとなります。本当は結婚前、あるいは結婚してすぐの時期に、お互いの支出の費目を洗い出したり、貯蓄額を開示したりしながら家計管理のルールを決めておくのが一番良いのですが、なかなかそれも難しいもの。そこで、共働きで、長年夫婦の収支管理を一元化していなかった家庭でも、リスクに気づいた時から始められて、なおかつ忙しくても無理なく取り入れられる方法を考えてみました。詳しくは次回のコラムでお話しします。<関連リンク> 今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理(その2)
2015年01月20日新年を迎え、「今年こそは、家計管理をがんばろう!」と気持ちも新たに思っている人もいるのでは? そこで「覚えておきたい! お金と節約の基本88」(扶桑社)をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に貯まる家計の作り方を教えていただきました。■我が家は、1年でいくら貯まる家計なの? そもそも、我が家は1年でいくら貯めることができる家計なのだろうか? ムリ目の金額で頑張りすぎるよりも、我が家にあった貯蓄額で、ペース配分を考えながら貯蓄をしたほうが、結局は長続きしそう。そこで、1年間でいくら貯蓄をしたらいいのか、具体的な金額を割り出すために、下の簡単な計算式で目標額を把握してみよう。【あなたの家の目標貯蓄額】■基本の貯蓄額は、月収の1割上記の式の通り、月々の貯蓄額は、どんな家計でも手取り月収の1割が基本。共働きの家庭は1.5割、自営業の家庭は2割が理想だ。ボーナスからの貯蓄は、手取りの2割以上を目安に、住宅ローンの返済がない家庭は4割を目標にしよう。月々の目標額とボーナスからの目標額を足したものが1年の「目標貯蓄額と」なる。■通帳チェックでわかる「我が家の貯蓄力」畠中先生は言う。「家計管理で大切なのは、月々のやりくりや節約よりも年間の貯蓄額です。極端な話かもしれませんが、家計簿をつけられなくても、お金が貯まっていればいいわけです。『我が家が実際のところいくら貯められているのか?』は、家計簿をつけなくても、簡単な通帳チェックでわかるんですよ」。実際の貯蓄額をチェックする方法は簡単。現時点のすべての通帳の残高、あれば投資分(時価)の金額を書き出し、同様にちょうど1年前の額と比較してみる。その差額があなたの家の「実際に貯蓄できた額」となる。【あなたの家の1年間の貯蓄力】■「目標」と「実際」を比べてみる次に、先ほどの計算式の「う」(1年間で実際に貯蓄できた額)と、あなたの家の目標貯蓄額を比べてみる。目標貯蓄額が、1年間で実際に貯蓄できた額より少ない家計は、貯蓄が健康的にできていないことになる。この通帳チェックを、定期健康診断のように年に1回でいいので、毎年行うことで、だんだん「貯まる家計」に体質改善していこう! 我が家の目標にすべき貯蓄イメージは把握した。次回は、「確実にお金が貯まる貯蓄パターンを知る!」です。貯蓄力について、もっと詳しく知りたい! という人は…お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月06日毎月の積立をきちんとして、家計簿もつけて家計管理もしっかりできているのに、なぜか貯蓄が殖えにくい。そんな風に悩んでいる人はいませんか? そういう人はもう1度、家計を見直して、変動費の削減ともう一段の仕組みづくりをしてみませんか?○家計管理の基本は、支出を固定費と変動費に分けることまず家計管理の基本は、支出を固定費と変動費に分けること。固定支出とは、家賃や保険料、こづかい、習い事代など、毎月決まって出ていくお金。原則、削減がむずかしい支出です。固定支出は、できれば銀行口座から自動引落しにし、"ないもの"として管理します。貯蓄の基本は先取りなので、手取り収入から貯蓄額を差し引いて、残りで生活するのが基本。さらに言うと、手取り収入から貯蓄と固定費を差し引いた残りが「変動支出」(変動費)。つまりおサイフから出ていくお金です。変動費とは、食費、日用雑貨費、被服費など。この部分は自分の努力で節約できますので、きちんと予算化して、出費を抑えるようにするのがお金をさらに貯めるコツです。○「毎月きちんと貯めているつもりなのに、なぜか、貯蓄が増えない」表は年間貯蓄が73.2万円のAさんの家計簿。固定費と変動費に分けて、きちんと家計管理をしていますが、年に2~3回は積み立てている貯蓄を切り崩すことがあり、実際には年50万円程度の貯蓄額。現状300万円程度しか貯まっていません。「毎月きちんと貯めているつもりなのに、なぜか、貯蓄が増えないのです」。Aさん宅はボーナスがないということなので、その点は家計に余裕がなく、何かあったらボーナスから補填、ということができない点が、家計管理が大変になっている理由のひとつ。そこでまず第一に、変動費についてもう一段の見直しをして、年間貯蓄額を100万円まで引き上げる努力をしてみましょう。表の中でいえば、食費を月4万円から3万5000円に、外食費を月2万4000円から1万8000円に、被服費を1万2000円から1万円にそれぞれ節約。これで合計1万3000円分の家計が浮きました。これだけでも、年間15万6000円分の貯蓄を殖やすことができます。○"マイブーム"になっているものがムダな出費になっている可能性変動費はお金の使い方の癖が出やすい項目。年に1度程度は、ムダが多そうな費目をピックアップして、1、2カ月細かく記録してみることで、傾向が見えてきます。たとえば、食費でも、つい、それほど必要ではない野菜ジュースをコンビニで買ってしまっている、とか、どうにもやめられないスナック菓子があるなど、"マイブーム"になっているものがムダな出費になっている可能性もあります。ムダが気になった支出の中で、本当に必要か、やはり残しておきたいのか優先順位をつけて、優先順位の低いものからカットしていけば、まだまだ貯められるお金が出てくるはずなのです。これは、妻だけでなく、夫と2人で努力することが大切。夫にも、協力してもらうことで、2人で協力してムダ撲滅ができるもの。特に年末はこうした支出の癖を見直すいいチャンス。毎年、年末を変動費の予算の見直しをするタイミングと決めて実行するのもいいですね。○毎月発生するわけではない「特別支出」に家計が左右されてしまうのも問題Aさん宅の家計でもうひとつ問題なのは、毎月発生するわけではない「特別支出」に家計が左右されてしまうこと。特別支出とは、年に1度支払う税金や保険料のほか、結婚式や葬式などの冠婚葬祭費、電化製品の修理費や買い替えなど、予期しない出費も含まれます。こうした出費を日々の家計から出していると、どうしても赤字になってしまい、結局、月々積み立てている貯蓄に手をつける羽目になるのです。こうした「特別支出」用には、特別支出用として、別にお金をプールしておくことが大切。こうすれば、月々の家計が安定し、貯蓄の切り崩しを避けることができます。Aさん宅も早速、月々の積み立てとは別に特別支出用積み立てを2万5000円して、毎月の固定費、変動費以外の特別支出をここから出すように変更してもらいました。せっかく貯めても交際費や家電品の修理代などの臨時支出に使ってしまってお金が残らないのは、上手にお金が貯められていない証拠なのです。○1年間に必要な特別支出はいくらなのかを年末に見通し特別支出についても、1年間に必要な特別支出はいくらなのかを年末に見通してみて、毎月特別支出用にいくらずつプールしていくか、見積もりをする習慣をつけるといいでしょう。結婚式なども、ある時期、頻繁に呼ばれますが、パタっと呼ばれなくなる時期もあります。そうすると、特別支出の見積りも減らしてもいいかもしれません。また特別支出と同じように、特別収入もあります。たとえば、住宅ローンを組んでいる人は、税金の還付金などがそれにあたります。この還付金も特別収入としてきちんと管理。これを固定資産税などの特別支出にあてるなど、うまく管理していけるといいですね。家計は月々で見ると同時に、年間で見通すことも大切です。年末こそは、1年の計として、家計をじっくりチェックして、変動費の見直しと、特別支出の積立額をセットしなおす作業をぜひ夫婦でしてみてください。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>酒井 富士子経済ジャーナリスト。(株)回遊舎代表取締役。上智大学卒。日経ホーム出版社入社。 『日経ウーマン』『日経マネー』副編集長歴任後、リクルート入社。『あるじゃん』『赤すぐ』(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から経済ジャーナリストとして金融を中心に活動。近著に『0円からはじめるつもり貯金』『20代からはじめるお金をふやす100の常識』『職業訓練校 3倍まる得スキルアップ術』『ハローワーク 3倍まる得活用術』『J-REIT金メダル投資術』(秀和システム)など。
2014年12月24日これであなたも貯め体質! 人気FPが教える超簡単「一行家計簿」家計管理にはやはり記録をつけるのが一番。でも家計簿をつける時間もないし、そもそも面倒くさい…。そんなあなたのために、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに聞いた、とっても簡単な家計管理法を紹介します。●「なんのために家計簿をつけるのか」を考えれば、無駄な作業を削れる――「つけたほうがいいとはわかっていても、やっぱり家計簿って面倒くさくて…」という方に良い方法ありますか?「そういう方には、天野伴さん(注)提唱の『一行家計簿』がオススメです」(風呂内さん・以下同)――それはどんなものですか?「気になるカテゴリーの金額だけを集計して、費用を把握する方法です。たとえば、カフェでついお金を使っちゃうOLさんは多いですよね。その場合は、カフェに関する費用だけを手帳にメモするんです」――それだけでいいんですか?「これを行うと、月単位での増減はわかりますし、OLさんなら収入は皆さん把握していますから、全体に対する割合もつかめますよね。それで、ああ今月は多かったから来月はカフェに行くのは少し減らそう、といった形で生活費のコントロールにつながるんです。洋服を衝動買いするクセのある方は服飾関係の出費だけ、食費が多いと思ったらコンビニやスーパーで使った金額だけをチェックする。そして数カ月分を比較する。これだけでいいんです」●家計簿は本来、無駄な出費を把握するためのもの「そもそも家計簿をつけるのはなんのためかというと、貯蓄をしたいとか、生活を楽にしたい、といった自分の生活を向上させるためですよね。ですから極端な話、数字をざっくり把握して、無駄なところと必要なところを見極められればそれで十分なんです。そうして削れるところを見つけて貯蓄に回せれば目的達成、ですよね。カフェ代をコントロールできるようになったら、次は被服費を記録するという形で、数カ月おきにチェックする費目を変えるのもいいですね」――パーフェクトな家計簿を目指す必要はないんですね。「そうです。ほかにも簡単なやり方はあります。たとえば、透明なトレーを複数用意して、お店のジャンルごとにレシートを分類して入れていく。その量をざっと見るだけで月ごとの増減がざっくり把握できます。特に食費関係、スーパーやコンビニでの支払いの増減を見るのに有効ですね」●数字を見なくても支出の増減は把握できる「また、月末に通帳を眺めるだけでも効果はあります。先月より増えていれば黒字、減っていれば赤字ですから。そういう形で、大枠でいいから支出の増減を意識する、というところから始めるだけでもお金に関する意識や習慣が変わってお金を大事にするようになり、それがいい循環を呼びます。無駄使いがなくなったり、貯蓄に回せるお金が増えたり、とうれしい結果がきっと出てきますよ」――難しく考えず、とにかく始めるのが大事なんですね。「そうなんです。家計簿をきっちりつけることにこだわらず、あくまで生活習慣から出てしまう不要な出費などを見つけるための手段と割り切って、できるところ、気になるところから始めるのが◎です」これなら数字が苦手な人、忙しい人も家計管理が楽にできそうな気がしませんか?毎月なぜかギリギリになってしまうという方は、紹介した方法を活用して、ぜひ“楽しい貯金生活”に変えるきっかけにしてみてくださいね。(注)天野伴氏:「天野伴 税理士事務所」代表。業務の仕組み化や家計簿アドバイスに定評のある税理士として、「日経マネー」「日経新聞」「日経アソシエ」等で活躍中。<プロフィール>風呂内 亜矢(ふろうち あや)/ファイナンシャルプランナー・CFP®認定者・宅地建物取引主任者。OLだった26歳のときに貯金80万円でマンションを衝動買い。物件価格以外にも費用がかかることを知ったのをきっかけに、お金の勉強をスタート。マンションの販売会社に転職すると、自身がマンションを購入したときの体験を交えた営業が顧客の共感を集め、年間売上1位を獲得。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信中。<取材・文/関谷知生取材協力/ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢>
2014年09月30日連載コラム『あなたの家計簿見せて! "給料減少時代"の家計診断』では、相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。【相談内容】9月から夫が静岡へ転勤することになりました。上の息子が中学3年生で高校受験なので、転勤には付いていかず、夫には単身赴任をしてもらおうと思っています。夫の仕事が転勤が伴う転勤族なので、なかなか家も買えません。転勤先に特に社宅などがあるわけでもなく、会社からの家賃補助はあるにしろ、別々に生活するとなると家賃が2つ分かかってしまいます。今後子どもたちの教育費もかかってきますし、これから先の家計をどのようにやりくりしていったらいいか、アドバイスお願いします。【プロからの回答です】5年毎の転勤、せっかく慣れたと思ったら新天地へ。引っ越しもうんざり。あちこち移動する生活ではなく、腰を落ち着けて、家を買ってしまいたいと、同じ転勤族の友人が話していたことがあります。そんな引っ越しも多い中、堅実に貯蓄も貯められていて立派ですね。支出も旅行やレジャーなどしっかり押さえつつ、堅実に生活されていると思います。二重になる生活費、増えていく学費……、見通しが立たないときは、お金の流れを時系列に見ていくと、頭の中が整理されてきますのでおすすめです。(※詳細は以下をご覧ください)○出費の増加たとえば、ご主人は60歳まで単身赴任するとして、家賃3万円、食費3万円、水光熱費1万円増加したとします。その間、残った家族の生活費は全体で1万円安くなると仮定します。60歳以降は収入が4割下がるものの65歳まで継続雇用。車は60歳までの間に2回中古の軽自動車を諸経費込み100万円で購入し、単身赴任終了時に手放します。メインの車は3回目の車検時に250万円で購入し、70歳過ぎたら買い替えせず、77歳で手放します。お子さんたちは高校までは公立、私立の4年制大学に自宅から通学……と現状から将来を推測して、イメージをどんどん金額に落とし込んでいきます。以上の前提でお金の流れを見ていくと、心配されている通り、"二重生活"と教育費の増加が響いて、65歳の退職時から赤字の生活に突入、ご主人が74歳になると貯蓄も底をついてしまいます。退職金が300万円以上出れば、貯蓄が底を尽きることはなくなりますので、どんな制度になっているのか、いくら出る計算になるのか確認してみましょう。退職金がなければ、老後用の貯蓄を始める必要があります。○赤字の解消法赤字を解消するには、支出を抑える、貯蓄を運用して増やす、収入を増やす、のどれかしかありません。支出はこれ以上増えることがあっても減らすのは厳しいでしょうから、現状維持を頑張りましょう。貯蓄の運用には、食品や飲みものなどの優待品が来る「家計に助かる優待品があるところ」や、化粧品やレジャー施設など「プチ贅沢できる優待品がもらえるところ」という観点から運用先を検討してみるのもおすすめです。株式投資もされているようですのでわかっていることとは思いますが、「気に入った優待品をもらえる会社」の中からご自身の投資基準に合った会社を探すのが前提です。また運用ではありませんが、最近はやりの「ふるさと納税」も面白いかもしれません。ふるさと納税とは、ざっくりいうと自分で住んでいる地域外の自治体に税金を寄付することで、所得税や住民税が安くなる制度です。確定申告が必要ですが、その地域の特産品がもらえる自治体に寄付する人が増えてブームになっています。加熱しすぎとの批判も出てきていますが、株式と同じく、応援したい地域に寄付をする視点で利用するは悪くない考えだと思います。退職金が(思ったより)ない場合、収入を上げるには理恵子さんが働く必要が出てきます。長男が大学へ通う間、月6万円の収入を4年間続けるだけで、将来的にも普段の生活にも余裕が出てきます。○どこに住むか? 住みたいか?また、家を購入したいとのことでしたが、教育費準備のため400万円、万が一の生活防衛のため300万円(生活費の6カ月分)とっておくことを考えると、購入に使えるお金は残り500万円。諸経費に200万円かかると仮定すると頭金に充てられるのは300万円になります。現在の住居費が収入の25%程度ですので、それ以上返済額を増やすのは得策とは言えません。月々9万円を返済額として、75歳までローンを組んだとしたら、借りられるお金は2400万円程度になります。マンションを買う予定なら、修繕積立金や管理費などもかかってきますので、返済金額をもう少し下げる必要があります。ちなみに月7万円の返済だとすると、上記の前提で借りられる金額は2000万円程度になります。実家から援助をもらえたり、理恵子さんが働くのであれば、その分家の予算も上げていくことができますが、上記の予算で希望の物件があるか確認してみましょう。ご主人のご実家は義兄さんが住んでいて、ご両親との同居はないのであれば、理恵子さんの実家のそばだとか、転勤してきた知識を生かして、子どもの手が離れた後、住みやすかった地域に、夫婦だけで住む家を検討するとか、お金を貯めておいて「現金で購入する」という手もあります。現在の生活を続けながら「現金で買う」には理恵子さんが働いて、その分を丸々住宅購入用として貯めていく必要があります。お金があれば家を買うにしても賃貸を続けるにしても選ぶことができますので、焦らず堅実にお金を貯めていきましょう。○万が一の備え入院時の保障は入られているようですが、「死亡」した場合の保障は備えられていますか? 会社の団体保険で加入しているとか、ご両親が備えてくれていたりしているなら良いのですが、太一さんが万が一事故などでなくなってしまった場合、保障が全くないのは心配です。年間200万円くらいの収入が入るような保険をご主人が70歳になる年までかけておきましょう。それこそ家をお持ちではないので、家を購入できる金額分の死亡保障か家賃分の保障も必要です。(※画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>(株)プラチナ・コンシェルジュ ファイナンシャルプランナー 内田まどか「万が一」のためだけではない、生きていくための保険の入り方から、住宅取得、転職、早期退職など、夢や希望を叶えるためのライフプランニングなど、シミュレーションを活用してアドバイス。個人相談を中心に活動している。
2014年08月06日家計簿をつけている人のほうが、つけていない人よりも平均貯蓄額が71万円多いというデータがあります。家計簿で支出の中の無駄を把握することは節約につながっているのでしょう。でも、家計簿をつけなければ「家計を管理」できないのでしょうか?私がファイナンシャル・プランナーとしてご相談を受ける中で、家計簿を完璧につけている方でも家計を管理できているとは限らないと感じています。毎月の集計までしていても、年単位での収入・支出・貯蓄ペースを聞くと、即答できなかったりします。また、これからの家族のライフイベントに「いつ、いくら」かかるのかを把握している方は実はごくわずかです。■そもそも家計の管理とは?家族にとって本当に必要なことにお金を使えるよう、計画的に準備することです。会社と違ってつぶれることの出来ない家計にこそ、管理するという考え方が必要です。家計簿をじっくり見たところで、未来の支出やそのための準備がどれくらい出来ているかはわかりません。では、どうしたらそれを把握できるのでしょうか? 実際のファイナンシャル・プランニングとは異なりますが、まずは自分で簡単にできる方法をお伝えしたいと思います。STEP 1:貯蓄残高とペースを把握するまずはメモでもかまいません。名義や口座ごとに預金残高を書き出します。そして、毎年どんなペースで増えているか(あるいは減っているか)を把握します。STEP 2:ライフイベントを書き出す住宅購入やリフォーム、子どもの教育費、レジャーや起業など、今後のライフイベントを起こる(であろう)時期の順番に書き出しましょう。私のFP相談では老後の費用も考慮し90歳まで(!)のイベントをお伺いしますが、自分で書くなら支出がイメージしやすい時期まででかまいません。(子どもの教育が終わるタイミングやリタイアまでなど)そして、その間にかかる費用もざっくりで良いので書き出してください。教育費は このサイト で簡単シミュレーションが出来ます。住宅はローンを組む場合、頭金(物件の2割以上が理想!)で計算します。STEP 3:貯蓄目標を立てるライフイベントにかかる費用と今の貯蓄残高、毎年の貯蓄の増え方を照らし合わせてみましょう。今のペースだと高校卒業まではいいけど、大学の時期が…とか、あれれ? 2年後の住宅購入に向けてこのペースではまずいな、とか色々見えてきませんか?そのギャップを知った上で貯蓄の目標額を設定しましょう。STEP 4:予算を立てる手取り収入から貯蓄目標額を引いた額を月々の予算に振り分けます。実際はボーナスがある方、収入が毎月変動する方など個別の状況があると思いますが、上手に工夫して月の予算を立ててみてくださいね。現状の支出の見直しが必要な場合、すでに家計簿をつけていれば項目を見つけやすいでしょう。でも家計簿をつけていなくても、まずはここをおさえられそう、というところにアタリをつけてやってみる→うまくいかなければまた違う手を考える、という手順は一緒です。まずは家計簿よりもこのステップを優先してください。かなりざっくりではありますが、これを実行し、最低年に1回見直していただくと将来の支出への準備が出来てきている実感がわくと思います。そう、それが「家計の管理」です。どうしても自分で上手く出来ないという場合はプロのFPに相談するのもおすすめですが、上記を行っておくと相談の際もスムーズになるので、ぜひお試しください。
2014年07月30日