昨年上演された『PEACE HILL 天狗と呼ばれた男~岡部平太物語~』に続く第2弾『PEACE HILL2~東京オリンピック奮闘記~岡部平太物語』。上演を前に、岡部平太が「平和台(ピースヒル)」と名付けた平和台陸上競技で制作発表が行なわれた。岡部は、明治24年糸島生まれ。幼いころからスポーツ万能で、上京して加納治五郎に師事。その後アメリカに留学し、日本スポーツ界に初めて「理論的なトレーニング」を紹介するなど活躍した。戦争で愛息・平一を失った彼は、戦後、GHQに掛け合い現・平和台陸上競技場を建造。名前には息子の名前の一文字を使い、平和への思いも込めた。脚本・演出はギンギラ太陽’sの主宰・大塚ムネト。劇中では加納治五郎役を演じる。「前作は、戦争の恐怖にただ耐えるしかない人々が、最後に手を取り合って進むこと決意をする物語。今回は、少しずつ前に進み始める人々の姿を描きます。その辺りが現状とも少し重なる感じがしますね」。演出並びに主人公・岡部平太を演じるのは、大塚が「劇団を率いるその姿と岡部が重なった」と言う劇団ショーマンシップの座長・仲谷一志。「『東京2020オリンピック』の動向も見据えながら」作っていくと言うエンディングにも注目だ。前回は3部構成の大作だったが、今回は見どころをぎゅっと凝縮。戦争で開催されなかった1940年の東京オリンピック。強化コーチに就任するも病気で参加できなかった1964年の東京オリンピック。そして「東京2020オリンピック」という3つのオリンピックを柱に描く。「東京オリンピックという新たな切り口を入れつつ、人見絹江ら女性選手の指導にもいち早く力を入れた彼の人生が一から分かる物語になっています。新エピソードも満載なので、自分としてはほぼ新作。前作をご覧になっていない方でも楽しんで頂ける内容となっています」と大塚。一方、仲谷は「岡部の桁外れな人生は、36年の役者人生くらいでは全然追いつけない。演じるというより岡部そのものに触れたい」と抱負を語った。この日は、大塚が岡部の存在を知ったという原作本「PEACE HILL」の著者・橘京平氏や、キャラクターデザインを担当した谷口亮氏(東京2020オリンピック・パラリンピックの公式マスコットデザイナー)、岡部剛二氏(岡部平太氏の甥)、重松森雄氏(岡部平太の薫陶を受け1965年ボストンマラソンで優勝)ほか豪華ゲストが続々登場。重松氏がスターターを務め、大塚、仲谷両名がアンカーを走った “決意の対抗リレー”でも盛り上がった。出演者を代表して落語家・立川生志は「僕のアドリブ次第で上演時間が1時間50分とか1時間35分になるかも(笑)。岡部平太という人が福岡にいた、そして平和台を作った。その物語をみんなのパワーで伝える舞台です。ぜひ観てください」と笑顔で締めくくった。公演は6月3日(木)~6日(日) 西鉄ホールで上演。チケットは発売中。
2021年04月21日柔和な表情から一転、鋭い眼差しに。これまでに数々の作品で異なる表情を見せてきた俳優・神木隆之介さんがいま目指す色気のカタチに迫ります。奮闘する人が素の表情をふっと見せるとき。「色気がテーマって、(佐藤)健先生じゃなくて僕で本当に大丈夫なんですか!?」開口一番、おどけて場の雰囲気を和やかにしてくれた神木隆之介さん。役者としてすでに成熟した安定感がありながら、作品ごとに新たな魅力を見せてくれる。主役を務める最新作は、池井戸潤さん原作の『連続ドラマW 鉄の骨』。建設業界を舞台にした社会派エンターテインメントで、神木さんは中堅建設会社で働く入社4年目の富島平太を演じている。「会社員の役は以前もやったことがありますが、建設業界は未知の世界なので面白いです。ビルは都会にいたら身近な存在といえますが、自然と目に留まるものもあれば、風景に溶け込んでいてスルーしてしまうものもある。僕らが生活のなかで意識するしないにかかわらず、それぞれのビルにはいろんな思いが詰まっていて、どんな人がどうやって造っているのか、垣間見ることができるんです」建設現場を愛する平太は、仕事にプライドを持つ実直な青年。「人に夢を与えるビルを建てたいっていう情熱があるものの、未熟者なんですよね。序盤のシーンで、下請けの若者が建設現場でタバコをポイ捨てするのを見て、胸ぐらをつかむんですけど、体が先に動いてしまうところがある。彼の主張は正しいのですが、その正しさが畑違いの部署に異動して通用せず、打ち砕かれてしまうんです」異動先は「談合部」と揶揄される業務部で、大規模な公共工事の受注を巡り、社内外の人間が本音と建前を使い分けながら巧妙に駆け引きをしていく。平太の上司で常務取締役を内野聖陽さん、業務部の次長を中村獅童さん、そして談合を仕切るフィクサーを柴田恭兵さんが務め、まさに色気のある大人の演技も見ごたえがある。「内野さんは背中が大きいイメージで、頼りがいがあります。過去に親子役で共演させてもらったのですが、父親的な温かさを持ちつつ、今回は上司としての威厳も兼ね備えています。獅童さんの役は、いろんな問題を乗り越えてきた先輩のかっこよさがあって、平太が困るようなことでも余裕を見せるところに色気を感じます。柴田さんの役はもう…神ですね(笑)。言葉は優しいけど、どういう生き方をしてきたのかが端々に感じられて、とても重みがあるんです」正義は勝つと信じる平太が、こうしたツワモノたちに揉まれながら成長していく物語でもあるのだが、不器用な彼にも奮闘する人ならではの色気がある。「自らの理想と、会社の一員としてやるべきことの間で葛藤して、苦しむんですけど、離れて暮らす母と話すときにふっと見せる寂しさや優しさも彼の魅力のひとつ。仕事では精いっぱい頑張っているんだけど、母親の前では普通の息子なんだなっていうのを感じてもらえたらいいですね」このドラマの顔ぶれだけでも、色気とはひとことで説明しがたい複雑な“何か”であることがわかるが、神木さんが最近ただならぬ色気を感じたという人物が、舞台『キレイ-神様と待ち合わせした女-』で共演した阿部サダヲさん。「普段は優しくて面白くて、ちょっと棘のあるロックな人なんですけど、同じ舞台に立っているとつい目で追ってしまうんですよね。阿部さんが次に何をするのか、共演者みんなが楽しみにしているような感じで、もっと阿部さんの芝居を見たいと思わせてくれる。そういう役者に憧れますね」神木さんにとっては、意外にもこのときが初舞台。役者としてその経験は大きかったようだ。「なんとなくですけど、カメラの前で堂々とできるようになりました。今までは迷いがありましたが、全48公演を完走できたことが自信につながったのかもしれません」色気にも、におい立つくらい濃密なものや、気配のようにそこはかとなく漂うものなどがあるが、神木さんが魅力的に思う色気のイメージを色で例えるなら…。「直感で思い浮かんだのがワインレッド。品のある、マットなワインレッドですね。黒のなかに雷みたいにワインレッドの切れ目が見える、そんなイメージです」役の幅が広がることは武器が増えることであり、それはつまり魅力が増すということなのだろう。コミカルな役からシリアスな役まで振れ幅がどんどん広がっているいまの神木さんは、まさに魅力が増している時期といえる。「実年齢より上の役を演じられるのも、色気があるということなんでしょうね。20歳で大人っぽい色気があったら30歳の役もできるわけだから、やっぱり役者にとって大事なもの。といっても健先生みたいな色気とはジャンルが違いますからね。それぞれの担当部署で僕も頑張ろうと思います(笑)」かみき・りゅうのすけ1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。近年は舞台の出演やMVの監督・プロデュースでも才能を発揮。最新作『連続ドラマW 鉄の骨』は、4月18日(土)22時よりWOWOWプライムにて放送スタート。全5話・第1話無料放送。ジャケット¥24,000シャツ¥11,800トラウザーズ¥13,800(以上メゾン スペシャル/メゾン スペシャル青山店 TEL:03・6451・1660)※『anan』2020年4月1日号より。写真・ティム・ギャロスタイリスト・百瀬 豪ヘア&メイク・MIZUHO(vitamins)取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年03月28日神木隆之介主演、現代を生きる全ての人へ贈る社会派エンターテインメントドラマ「鉄の骨」。この度、豪華キャストが出演する本作のポスタービジュアルが到着した。ベストセラー作家・池井戸潤の発行部数60万部超えの「鉄の骨」をドラマ化した本作。中堅建設会社の若手社員の奮闘する姿と共に、「談合」は必要悪かをテーマに迫力のある人物描写で描いていく骨太なストーリー。今回到着したポスタービジュアルでは、池井戸原作ドラマ初出演となる神木さん演じる主人公・富島平太をはじめ、平太の上司・尾形総司(内野聖陽)、平太の彼女・野村萌(土屋太鳳)、萌の上司・園田俊一(向井理)、西田吾郎(中村獅童)、三橋萬造(柴田恭兵)、内藤肇(石丸幹二)、柴田理彩(小雪)が光が差し込む中、凛とした真っ直ぐな視線を向ける。また脇には“いまを生きる、すべての人へ捧ぐ。”というキャッチコピーも添えられた。ストーリー中堅建設会社「池松組」入社4年目の若手社員・富島平太(神木隆之介)は、不器用ながらも建設現場を愛する実直な男。そんな平太がある日突然、畑違いの「業務部」へ異動を命じられる。そこは公共事業などの大口案件の受注を担当する「談合部」と揶揄される部署だった。くたびれた顔の部長や、長年業務部に在籍する頼れる先輩、泰然自若とした女性の先輩、池松組を支える切れ者の常務らとともに2000億円規模の公共工事の受注を目指す平太は、やがて談合を取り仕切る業界のフィクサーとの交流を深め、欲望やしがらみを目の当たりにする。談合は“必要悪”なのか――。平太は理想と現実の間でもがきながらも会社の命運を握る仕事にやりがいを見いだしていく。一方、入札は大胆な技術革新に成功した平太たちがリードするが、そこに老練なライバル社の幹部たちが立ちはだかる。さらに、大物政治家の官製談合を追う検察特捜部も動き出し、やがて平太にも捜査の手が伸びる…。連続ドラマW「鉄の骨」は4月18日(土)より毎週土曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全5話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2020年02月28日池井戸潤の小説を神木隆之介主演でドラマ化する連続ドラマW「鉄の骨」。この度、新たに10名の追加キャストが発表された。中堅建設会社入社4年目の若手社員・富島平太は、不器用ながらも建設現場を愛する実直な男。そんな平太がある日突然、畑違いの業務部へ異動を命じられる。そこは公共事業などの大口案件の受注を担当する「談合部」と揶揄される部署だった。先輩たちと共に2000億円規模の公共工事の受注を目指す平太は、やがて談合を取り仕切る業界のフィクサーとの交流を深め、欲望やしがらみを目の当たりにする。平太は“理想”と“現実”の間でもがきながらも会社の命運を握る仕事にやりがいを見いだしていくが…。本作は、中堅建設会社の若手社員の奮闘する姿と共に「談合」は“必要悪”かをテーマに迫力のある人物描写で描く。神木さんが主人公・富島平太役で池井戸原作ドラマに初参加するほか、共演には内野聖陽、中村獅童、小雪、土屋太鳳、向井理、柴田恭兵、石丸幹二ら豪華俳優陣が決定している。そして今回、新たなキャストが発表。池松組の工事現場所長・永山徹夫役として、「大人計画」の皆川猿時。業務部長・兼松巌夫役を「半沢直樹」の宮川一朗太。創業家の御曹司・松田篤役を「下町ロケット」の木下ほうか。東京地検特捜部の検事・北原慎司役を「空飛ぶタイヤ」「アキラとあきら」にも出演した長谷川朝晴。事務官の嶋野一郎役を「A.B.C-Z」橋本良亮。建設会社「トキタ土建」社長・山本誠司役を「コンフィデンスマンJP」シリーズの小手伸也。猪田組常務・岸原貴之役を、俳優で監督の利重剛。「真延建設」営業部長・長岡昇役を「相棒」シリーズの六角精児。ほかにも、平太の母・八重子を宮崎美子、道路族の大物議員・城山和彦を西岡徳馬が演じる。連続ドラマW「鉄の骨」は4月18日(土)より毎週土曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全5話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2020年02月14日「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」で知られる池井戸潤の「鉄の骨」が、神木隆之介主演でドラマ化決定。「精一杯頑張りますので、ぜひ見てください!」とメッセージを送るコメントも到着した。ストーリー中堅建設会社入社4年目の若手社員富島平太は、ある日突然、畑違いの「業務部」へ異動を命じられる。そこは公共事業などの大口案件の受注を担当する、「談合部」と揶揄される部署だった。くたびれた顔の部長や、粗野で男くさい先輩、泰然自若とした女先輩、切れ者で腹の底が見えない常務らと共に、2,000億円規模の公共工事の受注を目指す平太は、やがて談合を取り仕切る業界のフィクサーとの交流を深めていく中で、欲望やしがらみを目の当たりにする。談合は“必要悪”なのか。平太は「理想」と「現実」の間でもがきながらも会社の命運を握る仕事にやりがいを見出していく。一方、入札は大胆な技術革新に成功した平太たちがリードするが、そこに老練なライバル社の幹部たちが立ちはだかり、さらに大物政治家の官製談合を追う検察特捜部も動き出し、平太にも捜査の手が伸びる。果たして入札の行方は、そして会社と平太の運命は…。神木隆之介が中堅建設会社の若手社員役原作は、発行部数60万部を超える池井戸潤の「鉄の骨」。本作では、中堅建築会社の若手社員の奮闘する姿と共に、「談合」は“必要悪”かをテーマに迫力のある人物描写で描く。主演を務めるのは、『るろうに剣心』『フォルトゥナの瞳』などに出演、近年では初の舞台出演やMV初監督・プロデュースなど、多彩な才能を発揮する神木さん。演じるのは、中堅建設会社入社4年目の若手社員・富島平太。建設現場を愛する不器用で実直な彼は、現場から“談合の窓口”と呼ばれる業務部に異動し、公共事業の入札を巡る企業間の死闘や策略、そして談合の裏側を目の当たりにする。談合に後ろ向きだった平太は、やがてゼネコン幹部たちと渡り合う中で「談合は必要悪か、ただの保身か」日々苦悩。さらに、学生時代から付き合っている銀行員の恋人とも折り合いが悪くなり、公私ともに波乱が待ち受ける…。「繊細かつ時に刃の様な鋭さを持って」「あの池井戸潤さん作品に出させて頂くことを大変光栄に思っています」と本作への参加を喜んだ神木さんは、「とても人気のある作品で、ファンの方もたくさんいらっしゃると思うので、プレッシャーを感じていますが、それと同時に、どんなドラマになるのか今からとても楽しみです!」と心境を明かす。また、「建築業界の専門用語も多かったので、少し難しい印象も受けましたが、とても面白かったです!」と脚本の印象を語り、「社会の中で戦う主人公を、繊細かつ時に刃の様な鋭さを持って、演じられたらいいなと思っています。この小説のファンの方にも、少しでも認めてもらえるよう、精一杯頑張りますので、ぜひ見てください!」と視聴者へメッセージを寄せている。池井戸氏もまた「出演者の皆さんの迫真の演技に期待しています」と完成が楽しみだとコメントしている。連続ドラマW「鉄の骨」は2020年4月、毎週土曜日22時~WOWOWプライムにて放送予定(全5話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2019年11月20日