新橋演舞場で6月に上演される熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」。その製作記者発表が都内で行われた。構成・演出・出演を担当する座長・三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之という一座の面々に、今回ゲスト出演する松下由樹、笹本玲奈が顔を揃えた。【チケット情報はこちら】音楽をちりばめた東京の喜劇“軽演劇”をベースに、練りこまれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求する熱海五郎一座。伊東四朗座長の「伊東四朗一座」のメンバーが、伊東がスケジュールの都合で参加できないときも“東京の笑い”を継承すべく、三宅を座長に2006年旗揚げ。今作で新橋演舞場での公演は3度目となる。物語の舞台は、リゾート地の老舗高級旅館「ふじみ楼」。隣にリゾートホテルが建ち、閑散としているところに、小出向江(松下)が訪れ住み込みで働くことになる。リゾートホテルは繁盛していたが、週刊誌によってずさんさが明るみに。サミットの宿泊施設として旅館とホテル、両陣営によるプレゼンが行われることになる。プレゼンを勝ち取るために、どちらも人気歌手の桐山来亜(笹本)をゲストに呼ぼうと画策するが――。松下と笹本の出演は、三宅がテレビ番組で一緒にコントをしたことがきっかけ。松下については「コントを一緒にやってみて、シリアスからばかばかしい演技にいくところのこの落差のすごさというのを改めて見せていただきまして。これはぜひご一緒したいなと思いました」。ミュージカル界で人気の笹本については「(熱海五郎一座のやる)東京喜劇というのはエンターテインメントでもありますので、歌とダンスもレベルの高いものがやりたい。そこで(笹本)玲奈ちゃんが登場するわけです。それとコントで鬼教官の役をやっていただきまして、ものすごいキレ方なんですね、鬼としてね。これもまた落差が大きいなと。ダンス歌のカッコよさからのばかばかしさへの落差」と絶賛。三宅や渡辺による軽妙なトークで取材陣が何度も爆笑する中、笹本は「出演させていただいている舞台はほとんど悲劇。今回、喜劇の作品に呼んでいただけて本当に嬉しく思っています。今回は三宅さんに改めてしばいて……しば…ん?しばいて…しごいて!(笑)」と挨拶で言葉に詰まり、この日一番の大爆笑に。三宅から「しばいてどうするの!」、渡辺から「もう面白いじゃないの!」とツッコまれた。熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」は、6月3日(金)~27日(月)、新橋演舞場にて。
2016年03月03日三宅裕司が構成・演出を手がける人気舞台の最新作「熱海五郎一座 熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」の制作発表会見が3月2日(水)に開催。三宅さんをはじめ、渡辺正行、ラサール石井らおなじみの面々に加え、ゲストの松下由樹、笹本玲奈も出席した。2014年より新橋演舞場に進出し、大好評を得て同劇場にてシリーズ化されることになった大人気舞台の最新作。タイトル通り、老舗旅館を舞台に政治家、愛人、謎の仲居など様々な人々の思惑が入り乱れ…。この日はおなじみの出演者である春風亭昇太、小倉久寛、東貴博、深沢邦之も出席。三宅さんは、シリーズ化に際し、「ルーティンのギャグはやめた」と宣言し「つまんないギャグは切っていきます!特にリーダー(渡辺さん)。稽古場で勝手にやるギャグはほぼカット(笑)」と演出として冷徹な一面(?)をのぞかせる。渡辺さんに関しては「本読みの日まで、本を読んでこない。前回、自分が犯人と知らなかった」(三宅さん)との指摘もあり、ラサールさんも「自分が犯人と知って『あ!』と驚いてました」と証言し、会場は笑いに包まれた。この平均年齢高めのおじさんたちの中にゲストの女優2人がどう絡んでいくのか?三宅さんは、自身のコント番組で松下さん、笹本さんと共演した際の2人の見せる落差に驚いたと明かし、さらにミュージカル界で名をはせる笹本さんについて「歌やダンスでレベルの高いものをやりたくて」とオファーの理由を明かす。笹本さんは「デビューして18年。舞台では悲劇ばかりで、命を落としたり、失恋したり、愛する人を失ったりが多いので、今回、喜劇に呼んでいただけて本当に嬉しい!以前、三宅さんにはコントで鍛えられました。コメディは何より難しいと痛感しましたが、今回もしごいていただいて、コメディエンヌになりたいと思います!」と意気込みを口にした。松下さんは事務所に入った15歳のころから三宅さんとは知り合いだという。以前、笹本さんと同じく三宅さんとコント番組で共演して「ほぼリハーサルをせずに本番というやり方で楽しませていただきました。もしお声をかけていただけるなら『熱海五郎一座』はぜひ受けたいと思っていたので、光栄です!三宅さんに褒めていただいた振れ幅を思い切り見せたいと思います」と力強く語った。東さんと深沢さんは「Take2」でコンビを組みながらも、TVなどでほとんど共演がなく、この日も共演陣を挟んで微妙な距離感で登壇…。舞台本番でもWキャストでひとつの役を公演ごとに交代で演じるため、直接の共演はなく、東さんは「毎年、この場(=発表会見)で『あけましておめでとうございます』と挨拶し、6月の舞台が終わると『よいお年を』と言う(笑)」と1年を通じてほとんど顔を合わさないと告白。深沢さんも「事務所NGです(笑)。この距離なら目を見られる」と明かし笑いを誘う。座長の三宅さんも、そんな2人を諫めるでも仲裁するでもなく「すげー、仲悪いですよ」とコンビ仲の悪さをあっさりと認め、会場は再び笑いに包まれた。「熱海五郎一座 熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」は新橋演舞場にて6月3日(金)から27日(月)まで上演。(text:cinemacafe.net)
2016年03月02日声優、アーティストとして活躍する小倉唯の6枚目となるニューシングル「ハイタッチ☆︎メモリー」が2016年5月18日にリリースされることが決定した。キュートなPOPチューンである表題曲「ハイタッチ☆メモリー」は、4月17日からテレビ東京系列、BSジャパンにて放送開始となるTVアニメ『カードファイト!! ヴァンガードGストライドゲート編』のEDテーマ。そして、カップリング曲には3月10日発売のPS4/PS Vita専用ゲームソフト『サモンナイト6 失われた境界たち』の主題歌で、ロックチューンの「TO BE ALIVE」が収録される。小倉唯の6thシングル「ハイタッチ☆メモリー」は、「期間限定盤」と「通常盤」の2ラインナップで、期間限定盤に同梱されるDVDには「ハイタッチ☆メモリー」のMUSIC VIDEOやメイキング映像が収録される。
2016年02月22日1999年に放送されたTVアニメ『十兵衛ちゃん -ラブリー眼帯の秘密-』が、「十兵衛ちゃん-ラブリー眼帯の秘密-Blu-ray BOX 特装限定版」として限定発売されるのを記念して11日、新宿シネマートにて上映&トークイベントが開催された。『十兵衛ちゃん -ラブリー眼帯の秘密-』は、突然"2代目柳生十兵衛"に指名され女子中学生・菜ノ花自由と、柳生に恨みを持つ「竜乗寺家」との戦いを描いたアニメ作品。かわいらしく個性的なキャラクターとギャグ要素、「ラブリー眼帯」によって"十兵衛ちゃん"に変身した自由が繰り広げる迫力の戦闘シーンが話題を呼び、2004年からは続編となる『十兵衛ちゃん2 -シベリア柳生の逆襲-』がTV放送された。トークショーには総監督と脚本を務めた大地丙太郎氏、桜井弘明監督、アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督を担当した吉松孝博氏が登場。全13話からファン投票によってセレクトされた3話(第1話『二代目柳生十兵衛誕生!』、第12話『知らない娘に出会ってた』、第13話『夜が明けたら朝が来た』)の先行上映終了後に対談が行われた。本作のヒロイン・自由について大地総監督は「当時流行っていたアニメのようには、絶対にしない」という構想があり、明るくハッキリした定型的な「普通のヒロイン」ではなく、もっと曖昧とした「本当に普通な女の子」にしたかったという。当時はチャンバラを扱ったアニメ作品は少なかったが、大地総監督には「学園モノやホームドラマの要素、それに巨乳を付ければ何とかごまかせるだろう」という計算があった。自由のデザインについては、吉松氏がキャラクター原案・むっちりむうにい氏のキャラクター案を基にしてアニメ用のラフ画を描いたものの、当初描いたものは桜井監督に全てダメ出しされてしまったという。当の桜井監督としては頬骨が出っ張り、ほっぺたが鋭角にえぐれて顎まで尖る90年代に流行した輪郭は「パターンみたいで嫌だから」避けたかっただけという思いからであったことが明かされたが、「ダメ出ししたこと自体、全く覚えてない。本当に申し訳ない」と済まなそうに語り、会場の笑いを誘ったまた作品の特徴であるギャグ要素について大地総監督が「『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』をやった直後だったからギャグも強烈だったし、個人的に『1つのギャグを引きずらずに、次々と出す』ことは意識していた」と語り、「ギャグに関しては責任を取らない、ドンドン次に行く。テレビドラマを見ていても『まだそのギャグ引っ張るんだ?』みたいなのがいまだにある」と昨今のドラマについて指摘すると、桜井監督も「ウケなくても気付かない内に流れてしまえば、作り手としては傷付かないで済むのに(笑)」と気の毒がっていた。本作のギャグシーンに欠かせないキャラクターである三本松番太郎・大猿・子猿のバンカラトリオに話が及ぶと、大地総監督と桜井監督は「あの3人組については特に打ち合わせのようなものはなく、前に一緒にやっていた『赤ずきんチャチャ』のノリそのままですね」と振り返る。感情に応じて字が変化する番太郎のTシャツに関しては、「あれは考えるの苦しかった。思い付きで始めたらエラいことになってしまった」と当時の苦労を明かした。最後には作品について大地総監督から「自分で言うのは何だけど、今見てもすごくよくできている。こんな作品が作れて幸せでしたし、呼んでくださったマッドハウスさんには感謝しかないですね」とコメントし、実は『十兵衛ちゃん3』の構想もあったことが披露された。この企画は西部柳生が出て来る西部劇にするつもりで、2代目十兵衛後継者の条件である「ぽちゃぽちゃのぷりんぷりんのぼんぼーん」に「……のパツキン」を加えて、新たな物語を構築するつもりだったという。そのために初代十兵衛役・小倉久寛の「パツキン」というせりふも収録していたという秘話も語られた。「十兵衛ちゃん-ラブリー眼帯の秘密-Blu-ray BOX 特装限定版」はバンダイビジュアルより2016円1月29日に発売。価格は15,000円(税別)で、Amazonとバンダイビジュアルクラブの限定販売となる。(C)1999大地丙太郎・マッドハウス/バンダイビジュアル
2015年12月24日声優、アーティストとして活動する小倉唯が2015年12月23日にリリースする1stライブBlu-ray&DVD『小倉 唯LIVE「HAPPY JAM」』。その発売特別企画として昨日スタッフ公式Twitterにて実施されたアンケート『あなたが見たい小倉唯LIVE「HAPPY JAM」のライブ映像はどっち!?』の結果、パッケージに収録されている楽曲「Honey♥Come!!」のライブ映像のフル配信が行われている。○小倉 唯「Honey♥Come!!」*LIVE HAPPY JAM ver.『小倉唯 LIVE「HAPPY JAM」』は2015年12月23日の発売予定で、価格はBlu-ray/DVDともに6,900円(税別)。
2015年12月16日声優、アーティストとして活動する小倉唯が2015年12月23日にリリースする1stライブBlu-ray&DVD『小倉 唯LIVE「HAPPY JAM」』。その発売特別企画として、スタッフ公式Twitterではライブ映像のファン投票企画を実施する。『あなたが見たい小倉唯LIVE「HAPPY JAM」のライブ映像はどっち!?』と題して実施される本企画では、パッケージに収録されている楽曲「Raise」と「Honey♥Come!!」のどちらのライブ映像が見たいかという投票を受け付けており、最終的に投票数が多かった方のライブ映像がすぐにWEB公開されるというスペシャルな企画となっている。投票の締切は明日12月16日(水)の18:00までの予定となっているので、早速チェックしてみよう。○小倉 唯LIVE「HAPPY JAM」スペシャルトレーラー『小倉唯 LIVE「HAPPY JAM」』は2015年12月23日の発売予定で、価格はBlu-ray/DVDともに6,900円(税別)。
2015年12月15日声優、アーティストとして活動する小倉唯が2015年12月23日にリリースするライブBlu-ray&DVD『小倉 唯LIVE「HAPPY JAM」』。そのスペシャルトレーラーが公開された。今回公開されたトレーラーでは7月5日にパシフィコ横浜 国立大ホールにて1日2公演で10,000人を動員して開催された小倉唯の10代最初で最後のライブ「HAPPY JAM」の模様を一部視聴することができる。12月23日に発売されるBlu-ray&DVDには夜公演の模様を完全収録。さらに映像特典には昼公演でのみ披露された楽曲や企画映像(Happy Cooking)、1stライブの裏側を迫ったメイキング映像なども収録される。
2015年12月04日ママ視点のプロデュースパンが発売タレントとして、そして、ママとして活躍中の小倉優子。彼女のオフィシャルブログ「Yuko’s Happy Life」の11月18日付け記事では、彼女がプロデュースしたパン「小倉優子ママのやさしいパンやさん~野菜だいすき」が発売になったと報告した。ママ視点で考案されたパンの材料には、野菜や果物をチョイス。国産食材にこだわり、子供に安心して食べさせられるパンだと評判も上々だ。彼女の息子もお気に入りだという。エステに行けないならホームエステ!ママとなって子供のために活動するだけでなく、女性としての輝きも忘れないのが彼女だ。同ブログ11月16日付け記事では、ゆっくりと半身浴をして汗をかき、身も心もスッキリとしたことを明かした。また、同記事では、彼女がイメージキャラクターをつとめるベルルミエールを訪れた様子をアップ。「エステには行きたいけど、行く時間がない」と落ち込む一方で、それならば自宅で美容に力を入れようと、ホームエステの商品をしっかりチェックしていた。透明感ある肌のヒミツはそして、誰もが羨むのが、彼女の透明感ある肌だ。同ブログ11月19日付け記事は、食生活や睡眠の大切さに触れた他、化粧品の力に言及。お気に入りだという「ホワイテスト プラセンタエキス原液」を紹介し、「お肌の透明感が増す気がしています」と大絶賛している。【参考】・小倉優子 オフィシャルブログ「Yuko’s Happy Life」
2015年11月26日結成36年目、三宅裕司率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の第53回本公演「虹を渡る男たち」が、11月7日に東京・サンシャイン劇場で開幕。前日に公開稽古が行われ、抜粋シーンがいち早く披露された。かつて芸能界でヒットメーカーと呼ばれたふたりの男、長本(三宅裕司)と熊崎(小倉久寛)。ふたりはそれぞれ個性的なアイドルグループを次々と売り出し、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げるライバル同士だったが、熊崎が満を持して送り込んだグループのメインボーカルが失踪。それを機に熊崎は芸能界から去り、長本も後を追うように表舞台から姿を消した。そして現代。昔の仕事仲間に呼ばれてテレビ局にやってきた長本と熊崎は、久々に再会。なじり合う会話を盗み聞きしていた男・久松(野添義弘)が、自分が発明したタイムマシンで、ふたりの運命を狂わせたあの日に戻ろうと声を掛ける……。公開されたシーンはプロローグの2場、三宅演じる長本の回想シーン。熊崎との切磋琢磨の日々が長本のモノローグで再現されるのだが、ふたりが送り込んだ超個性的な女性アイドルグループもそのつど登場し、歌とダンスを披露する。某グループ風のギンガムチェックの衣裳がキュートな“ジョナガール”、世のオジサンたちを元気づける「オッサン賛歌」をコミカルな振付で熱唱する“デニッシュ”など総勢6組。それぞれのシーンは短いが、女性劇団員たちによる歌、ダンスは、その見せ方ともに完成度が高く、旗揚げ以来“ミュージカル・アクション・コメディー”を掲げ続けるこの劇団の底力を見せる。座長の三宅自身が「世代交代」を口にし、若手劇団員に期待を寄せていた本作だが、公開されたわずかな場面にも、その成長が感じられた。SETといえば三宅、小倉の二大看板の存在感が圧倒的だが、今回は“SET第三の男”野添義弘が彼らと行動をともにする役で、言わば三つ巴のギャグ合戦が繰り広げられる。劇団を長年支えてきた野添がどんな起爆剤として作用するか、注目したい。公開稽古後の囲みには三宅と小倉が登壇し、「もし過去に戻れたら?」などの質問が飛んだ。「東京で生まれてみたかった」という小倉に三宅は、「それじゃきっと味のないただのオジサンになっていた。そうして普通の会社に入っていたら、宴会係がいいとこ(笑)。この持ち味を最大限に活かせる場所が芸能界なんだから最高だと思うよ、アンタの人生」と、独特の賞賛(?)を贈っていた。公演は、11月23日(月・祝) まで東京・サンシャイン劇場にて。取材・文/武田吏都
2015年11月10日結成36年目を迎えた劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の最新作『虹を渡る男たち』は、タイムトラベルを題材とした作品。ミュージカル・アクション・コメディーを標榜するSETのこと、もちろんそこには、思わず笑ってしまう仕掛けと、エンターテインメントの要素が満載だ。初日を控えてまさに佳境を迎えた稽古場では、座長の三宅裕司を中心に、劇団員たちがより精度の高い芝居と笑いを追求していた。公演チケット情報『虹を渡る男たち』で描くテーマは、ズバリ、“男の友情”である。舞台は日本の芸能界。ライバルとしてお互いに切磋琢磨したヒットメーカーでありながら、今は芸能界から姿を消してしまった長本と熊崎というふたりの男を、三宅と小倉久寛が演じる。稽古は、熊崎が芸能界から去ることになった原因を阻止しようと、過去へタイムトラベルしたシーンから始まった。その原因とは、熊崎がプロデュースしたアイドルグループ“サンデー娘”のメインボーカルがデビューする日に失踪したことだったのだが、失踪の原因を食い止めようというわけだ。そして、ここで早速、SETらしさが噴出する。止めようと必死になるほど失言を連発して、結果、何をやっても原因を止められず、何度もタイムトラベルを繰り返す羽目になるのである。そのスピーディーな展開と、絶妙な台詞の掛け合いに、劇団員からも大きな笑いが起きる。何度稽古を繰り返しても新鮮に笑えるというのは、タイムマシンの発明者の久松を演じる野添義弘を含め、ベテラン3人だからこそ成せる技だろう。今回は、しかし、若手劇団員たちも負けてはいない。若い頃の長本を演じる白倉裕二、同じく若い頃の熊崎を演じる大竹浩一、失踪の原因となる男を演じる長谷川裕なども、三宅たちが投げかけるアドリブにしっかり呼応。こうしてアドリブで突っ込まれることで、SETの柔軟な芝居が生まれていくのだと実感する。また、その台詞がそのシーンがどうすれば引き立つのかと自ら動きを考えたり、“オネエの振付師”などの濃いキャラクターを担ってストーリーを盛り上げたりもしている。創立40周年に向け、SETの集大成にして原点回帰となる作品にしようとする思いが隅々にあふれていた稽古場。笑わせて笑わせて最後にホロリとさせる。そんなSETにしか作れない舞台がまもなく幕を開ける。公演は11月7日(土)から23日(月・祝)まで、東京・サンシャイン劇場にて。取材・文:大内弓子
2015年10月30日12月1日は世界エイズデー。エイズ啓発運動の一環として、毎年全国各地でAAA(アクト・アゲインスト・エイズ)の催しが行われるが、なかでも異色の存在といえるのが、今年で7回目となるAct Against AIDS 2015「浅草寄席」だ。その中心人物、小倉久寛に話を聞いた。Act Against AIDS 2015 「浅草寄席」 Vol.7 チケット情報「もう7年でしたか!」と、満面笑顔の小倉。渡辺正行、ラサール石井、小宮孝泰、山口良一らと、メンバーは初回からほぼ変わることなく続く、毎年恒例となった寄席。「毎回温かないい雰囲気でやっています。舞台やテレビでなんとなく知っている人たちが喋るわけですから、落語を知らないというお客さんも凄く楽しまれています」7年前の「浅草寄席」のスタート時を振り返ると「当時、アミューズミュージアムが出来たタイミングで、そこをいい形で利用できないかという話に。ちょうど、落語やりたい!とブームになっていた時期で(笑)、そういえば周りに落語好きな人が何人もいたな、と皆に電話してみたら、直前だったのに『その日空いてる、出る出る!』って(笑)。あの忙しい人たち全員がですよ。こりゃもう奇跡だって思いましたよ」初回以来、毎年全員が12月1日のスケジュールを空けて待っているという。出演者にとっても外せない、楽しみな一日なのだ。「落語、楽しいですよ!覚えるのが大変で、それはもうこの上ない“苦しみ”だけど(笑)。10年くらい前、初の落語で『時そば』をやった時は、うなされました。でも、当日は本当に楽しい。お客さんが僕の話を聞いて笑ってくれていると思うとね。今回やるのは『反対車』。落語で一生懸命“お芝居”します」全員が芝居、コントで長年実績を誇る笑いの達人だけに、各々の持ち味が炸裂。落語の枠を超えた独特の笑いが期待される。「落語には素敵な人情噺がいろいろありますけど、そういうのは一切やらない(笑)。皆、プロとは違ったアプローチをするだろうし、プロならやってはいけないようなことも平気でやっているかも。多分、渡辺さんはそういうことを凄くやっていると思うし(笑)、マクラも飛び抜けて面白いんですよ。僕はね、柳家小三治師匠の『船徳』が大好きで、いつか力がついたら『船徳』をやりたいと思っていて……。この寄席、ずっと続けていきたいですね」ウクレレ漫談のウクレレえいじ、ひとりコントで知られるオオタスセリ、司会には劇団スーパー・エキセントリック・シアターの良田麻美が出演。寄席らしい、賑やかな笑いに溢れたひと時となるだろう。公演は12月1日(火)、アミューズミュージアム 6F イベントスペースにて。チケットは10月25日までインターネット抽選先行プレリザーブを受付中。取材・文:加藤智子
2015年10月23日来年2月3日(水)より開幕するシルク・ドゥ・ソレイユの日本公演最新作『ダイハツ トーテム』。同公演の制作発表が10月14日都内で行なわれ、応援団長の小倉智昭、スペシャルサポーターのサンドウィッチマン、ガールズパフォーマンスグループのHappinessが出席した。【チケット情報はこちら】2003年の『キダム』から8作続けて応援団長を務める小倉智昭は「いつもシルクの公演は海外でひと足先に見ているんですが、『トーテム』はまだ観ていないんです。プロジェクションマッピングや可動式ステージなどを使ったり、どんな風に大きく変わるのか。作品のテーマである“人類の進化”をアクロバットやいわゆるサーカス的な要素でどのように表すのか興味がありますね!2004年の『アレグリア2』に出ていた少年・ニキータ君が20歳になって今回の『トーテム』のロシアン・バーという演目で活躍しているのも楽しみにしています」とシルク・ドゥ・ソレイユを知り尽くしたコメント。シルク・ドゥ・ソレイユが大好きだと語るサンドウィッチマンの伊達みきお。気になる演目として、カエルに扮したアーティストたちが亀の甲羅を模したオブジェで鉄棒のパフォーマンスを繰り広げる「カラベース」をセレクト。「ぜひカエルには日本公演で“ゲロゲーロ!”と言って欲しい!間違いなくウケますから!そして再来年の仙台公演までにしっかりと鍛えて、なんとかワンシーンでも出させてもらえるとありがたい」とコメント。また富澤たけしは「僕らもネタに取り入れられるものは、『トーテム』から取り入れていきたい」と話し、会場の笑いを誘っていた。Happinessの須田アンナが気になる演目は、若い女性アーティストが2メートルの高さの一輪車に乗りながら金属製のボウルを足でジャグリングする「ユニサイクル・ウィズ・ボウル」。「私も一輪車にハマっていた時期があったので、かわいらしい女性があんなに高いところでどうやってバランスを保ちながら演技するのか気になります!」とその理由を語った。この日は舞台のため欠席となったスペシャルサポーターの中村勘九郎はVTRで出演。シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演はほとんど鑑賞していることを明かし「スペシャルサポーターとして公演に関わることができて、本当に喜んでおります。全力で応援させていただきます」とコメントした。また、今回の『トーテム』には日本人アーティストとして、宮海彦が参加。シルク・ドゥ・ソレイユは通常オーディションを受けて舞台に立つが、宮はアクロバットディレクターからスカウトを受けてシルク入り。『トーテム』の初期のころから演出に関わり、演目「カラペース」のキャプテン兼コーチを務めている。宮は「シルクのショーはひとつひとつ違うショー。『トーテム』でしか観られない演目も多い。ぜひそれを見逃さないように、新しい感動を体験して頂きたい」と語った。『ダイハツ トーテム』は2016年2月3日(水)から4月10日(日)まで、東京・お台場ビッグトップで上演。その後、大阪、名古屋、福岡、仙台を巡演。東京公演のチケットは好評発売中。
2015年10月15日乃木坂46の2人をゲストに招いた前回の本公演「Mr.カミナリ」も話題を集めた劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)だが、結成36年目を迎えての最新作「虹を渡る男たち」はゲストなし、劇団員のみの「原点に戻る公演」。そう語る座長の三宅裕司と、旗揚げ以来、三宅との名コンビで劇団人気を牽引してきた小倉久寛に話を聞いた。スーパー・エキセントリック・シアター『虹を渡る男たち』チケット情報「虹を渡る男たち」は、日本の芸能界を舞台にしたタイムトラベルもの。三宅、小倉演じるかつてのヒットメーカーが、ある奇妙な男が発明したタイムマシーンで、自分たちが芸能界を去るきっかけとなった“過去”へと戻る。「すごく面白い話だと思いますよ。『今の気持ちであのときに戻ってみたい』とかいうことは誰でもよく思うことですから。でも結局、『今が大事、これからが大事』ってことになる。気持ちではわかりつつも、そういう行動にはなかなかなれないですけど(苦笑)」(小倉)「SETの場合はまずテーマがあって、それを伝えるために“ミュージカル”と“アクション”と“コメディー”の3要素がある。テーマが笑いでそのためにはなんでも入れていこうという考えの熱海五郎一座とは、そこが違うところですね。今回そのテーマの部分には、2人の男の友情や、文明に溺れてしまっている現代人への批判もありますが、それをギャグ満載でどう観せられるか、ですね」(三宅)磐石の三宅&小倉コンビに今回割って入る“第三の男”が、野添義弘だ。入団34年目、全身タイツ姿の劇団内ユニット「タイツマンズ」などでも人気を確立しているベテランが、どんな活躍を見せるか。「野添は我々のアクションの先生。歳はそんなに違わないのに、体がすっごくキレるんですよ。悔しいから、『お前が体を動かすうちは俺も絶対動かすからな!』って言ってるんですけど(笑)」(小倉)「野添が僕らそれぞれと絡んだことはあっても、3人がどっぷりっていうのは今回が初めてかなと。ここが化学反応を起こしたらいいなと思っています。そうすると僕も相当ボケられるし(笑)」(三宅)三宅、小倉、野添の50代、60代もまだまだパワフルだが、下は19歳からと、劇団員の世代は幅広い。「来年から年金もらえる歳ですよ」と笑う現在64歳の座長・三宅も“世代交代”を口にする。「劇団がこの先も存続するのか、三宅一代で終わるのかってことを現実的に考えなきゃいけない時期になってきているわけですよね。もちろん存続してほしいので、そのためには原点に戻って、劇団員だけの力でどこまでやれるのかを試さなきゃと思います」(三宅)タイムマシーンで戻った過去に、未来へのヒントがきっと隠されている。公演は11月7日(土)から23日(月・祝)まで、東京・サンシャイン劇場にて。取材・文/武田吏都
2015年10月09日6月2日より、東京・新橋演舞場で三宅裕司率いる熱海五郎一座の最新作『爆笑ミステリー「プリティウーマンの勝手にボディガード」』が開幕。前日の6月1日にゲストの大地真央ほか、三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、Take2の東貴博・深沢邦之が会見に出席、同作への意気込みを語った。【チケット情報はこちら】熱海五郎一座は、2004年に伊東四朗が座長となり旗揚げした「伊東四朗一座」が始まり。しかし、2006年に伊東がスケジュールの都合でどうしても参加できず、三宅裕司が座長になり“伊東ならぬ熱海”、“四朗ならぬ五郎”で「熱海五郎一座」を旗揚げ。伊東四朗一座から数えると、今年で12年目を迎える人気舞台だ。昨年、新橋演舞場に初進出し、今年も同会場でゲストに大地真央を迎え、歌あり、ダンスあり、笑いありの推理劇を上演する。三宅は大地の起用について「大地さんのダンスや歌などカッコいい振る舞いと相反するところで、沢山ボケ倒してくれればその落差で面白いものが生まれると思い、声をかけさせていただきました。予想通り見事にボケ倒してくれているので、期待していただいて良いと思います」と太鼓判を押した。そのほかの出演陣も大地について「大地さんと一緒に舞台を立てるのが嬉しい。稽古中は大地さんが高級なお菓子を毎回差し入れてくれて、本当にお金持ちなんだなと思いました(笑)」(渡辺)。「先ほど、大地さんはカッコよさとの落差があって面白いと三宅さんがおっしゃってましたが、我々コメディアンは落差がないので、我々の方がハンデがあるんだなと気づきました(笑)」(ラサール)。「こんなに報道陣が集まってくれるのは、僕らが12年頑張ってきたからではなく、大地さんの人気だと思います(笑)」(小倉)とコメント。出演陣からの絶賛を受けた大地。同作の印象について聞かれると、「ボケるのが苦手で、シリアスな私としては・・・」と語り始め、すぐさま出演陣から「それがすでにボケです!」とツッコミが。出演者の息が合った様子が伺えた。続けて大地は「面白くて楽しい皆さんの中にいるのが、本当に幸せです。このお芝居はストーリーがしっかりしていて、とても面白い。そして毎日微調整が入るので、やる側としても適度な緊張感がある。色々な方に見ていただきたいお芝居ですね。私も客席で見たいぐらいです(笑)」と語った。同作の見所について、三宅は「見所とよく聞かれるんですが、台本作りの段階から、出演者全員が均等に目立つような内容にというのを考えています。なので、入れ替わり立ち替わり見せ場があるということで、全編が見所だと思います。ラストはホロッとくるような作りになっていますので、笑って笑って最後ちょっとグッときていただきたい。嫌なことを忘れて、次の日から頑張れるようなお芝居になっていますので、ぜひ劇場に足を運んでください」と語った。熱海五郎一座『爆笑ミステリー「プリティウーマンの勝手にボディガード」』は6月26日(金)まで、東京・新橋演舞場で上演。チケットは発売中。
2015年06月03日シリーズ累計330万部を記録する島田荘司の「天才探偵・御手洗潔シリーズ」。今年3月の玉木宏主演でのドラマ化が記憶に新しいが、このほど最新作「星籠(せいろ)の海」の映画化が決定。同じく玉木さんの主演で「相棒」シリーズの和泉聖治が監督を務めることが明らかになった。「御手洗潔シリーズ」は、1981年「占星術殺人事件」からはじまり、総部数330万部を更新し続けているミステリー作家・島田荘司が生み出した大人気作。“和製シャーロック・ホームズ”とも称される天才探偵・御手洗潔が登場するシリーズは、中短編あわせて49もの作品があり、34年もの長い間ファンに愛され続けている。そんな大人気シリーズは、「御手洗のレベルを越えた天才ぶりを演じることのできる俳優など存在しない」との理由から、原作者・島田氏自身が映像化を拒み続けてきたが、ただ1人「彼であれば…」と、その出演を熱望したというのが玉木さん。今年3月にフジテレビ系列にて放映された「天才探偵ミタライ~難事件ファイル「傘を折る女」~」は、「のだめカンタービレ」『真夏のオリオン』『幕末高校生』『神様はバリにいる』など、幅広いジャンルの作品で活躍する玉木さんが主人公の天才探偵・御手洗潔を演じきったことで話題となった。このほど明らかになった映画化の企画は、なんといまから5年前、ドラマ化の2年前に立ち上がったもの。島田氏が和泉監督と手を組み、主人公・御手洗の魅力を余すところなく伝えるべく、新たな構成を考案。御手洗役には、ドラマを見た後の島田氏も「期待以上の御手洗」と大満足だった玉木さんが続投する。玉木さんは「難しいのは、膨大なセリフと戦わなくてはいけないことです。でも、登場 人物の中でたった一人、事件を解決していくキャラクターなので、すごく心地良いです。楽しみながら演じています」と語る。さらに、映画オリジナルの女性キャラクターも登場し、玉木さん演じる御手洗とともにシリーズ最大の難事件に挑んでいく。脇を固めるのは、石田ひかり、小倉久寛、要潤、谷村美月、吉田栄作ら実力派の豪華俳優陣。原作ファンはもちろん、はじめて御手洗潔に触れる観客たちにも、その圧倒的な存在感を感じさせる物語に仕上がっているという。また、本作で舞台となるのは広島県・福山市で、謎解きの鍵となるのは瀬戸内海。劇中では、日本で唯一、太古の昔から変わることなく、6時間ごとに潮の満ち引きが繰り返される“時計仕掛けの海”が、天才探偵を難解な事件へと巻き込んでいく。現在すでに撮影に入り、10月には完成予定という本作。天才探偵・御手洗潔の姿をスクリーンで見られるのを楽しみにしていて。『星籠(せいろ)の海 探偵ミタライの事件簿』は2016年全国公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年05月02日旅行シーズンを先取り!ハワイを満喫少女性あふれる容姿はそのままに、タレントとして、一児の母として活躍中の小倉優子。彼女のブログをのぞくと、これからの旅行シーズンを先取りした、ハワイ旅行の様子がアップされている。今回の旅は息子との二人旅だそうで、同ブログの4月1日付け記事「お友達」では、現地の友達の家に遊びに行った様子を掲載。ママらしく動きやすいワンピース姿ではあるが、カラーは上品な白をチョイスし、リゾート地で真似したいママファッションを披露している。ライスフォースを紹介また、同ブログの同日付け記事「私のお肌ケアに関して」では、ハワイに持参した保湿ケアアイテムについて大公開。日焼けによる乾燥が気になる彼女は、ライスフォーストライアルキットを紹介している。美容業界では有名だというライスフォースは、国産の米に麹菌・酵母菌などで発酵させた「ライスパワーNO.11エキス」を配合しており、肌の水分保持能力を改善させるという。彼女も「肌の保湿力がいつもより高い!」と大絶賛し、肌のベースケアの重要性を強調している。パワースポット「バースストーン」女性であれば、訪れたいのがパワースポット。同ブログの4月5日付け記事「夢の時間」では、子宝祈願に御利益があるといわれている「バースストーン」へ足を運んだ様子がアップされた。同記事では、「二人目、授かれたら嬉しいです」とコメントし、新しい家族を増やしたい願望をのぞかせた。【参考】・小倉優子オフィシャルブログ「Yuko’s Happy Life」
2015年04月10日伊東四朗を座長とする「伊東四朗一座」の誕生から11年。伊東がスケジュールの都合で不在の際は三宅裕司を座長に“伊東ならぬ熱海”、“四朗ならぬ五郎”の「熱海五郎一座」として活動し、昨年には伝統ある大劇場・新橋演舞場に進出した。1か月で5万人動員の成功を受けて上演される今年の演舞場第2弾作品は、爆笑ミステリー『プリティウーマンの勝手にボディガード』。“プリティウーマン”で“ボディガード”なヒロインを演じる大地真央と、座長の三宅に話を聞いた。熱海五郎一座 チケット情報「あまり一緒にお仕事をしたことはないんですが、舞台で大地さんを観て、きっと笑いが好きなんだろうなというのを感じていたんです。昨年、『コントの劇場』(三宅演出・出演のコント番組)でコントを一緒にやって、もう間違いないと思いました(笑)」(三宅)。「確かに好きですね。私、宝塚時代も“白馬に乗った王子様”的ないい人だけのキャラクターだとつまらなくて。作・演出の先生に相談しながら、ちょっとワルっぽいところや笑える部分を、台本になくても盛り込んでいたんです。やっぱりお客様に笑っていただきたい、楽しんでいただきたいという気持ちは昔からありました」(大地)三宅もその笑いのセンスに太鼓判を押す大地が、“東京喜劇”に挑む。三宅曰く舞台の笑いというものは「お客さんの笑い声で分かりやすく結果が出てしまう」もの。「甘っちょろいもんじゃないんですね。チラシに書かれた『どんな手を使ってでも爆笑が欲しいんです』っていう三宅さんの言葉がとってもおかしくて(笑)」(大地)。「もちろん、力尽くでという意味ではないんですよ。無理なく自然に笑わすことのできる方法を、役者たちがなんとしても探すということです」(三宅)。「笑いが上質なんですよね。番組でご一緒したとき、私も本当の笑いというものを追求してみたいと思いました」(大地)三宅と大地は、ともに警視庁所属のSPだった元夫婦で、今は互いに違う職業に就いているという設定。気になるふたりの離婚原因も最後に明かされる。渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之ら笑いの達人たちが周りを取り囲む中、大輪のコメディエンヌ・大地はどんな爆笑の花を咲かせるか!「笑うことは美と健康に、本当にいいと思います。笑いって一番難しいけど、笑いがハマッて劇場でお客様と共有できた瞬間って、お互いにすごく気持ちいい。思いっきり笑ってちょっと感動して、『明日から頑張るぞ』と思っていただけたらいいですね」(大地)公演は6月2日(火)から26日(金)まで、東京・新橋演舞場にて。チケット発売中。取材・文/武田吏都
2015年03月25日小倉久寛還暦記念のコントライブ、『ザ・タイトルマッチ2~笑いのDeath Fight~』が1月29日、東京・下北沢の本多劇場で開幕。日々公演を重ねている。小倉久寛 祝還暦記念コントライブ『ザ・タイトルマッチ2』チケット情報劇団スーパー・エキセントリック・シアターの結成以来から二人三脚で歩んできた朋友・三宅裕司が「小倉の還暦記念ならばこれしかないだろう」と提案したのが三宅と小倉、ふたりきりのコントライブ。元々、16年前に一度『ザ・タイトルマッチ』として上演をしていたが、「そのときはうまくいったものも、『もう少し練ればよかったな』というものも両方あった。それから16年間、劇団の本公演でも熱海五郎一座でもふたりだけのシーンを必ずつくってきて、進化の手応えを感じている今こそやりたいと思った」と三宅。小倉も「60歳の実感は全くない。むしろ昨年は単独公演(小倉久寛独り立ち公演)の稽古と『コントの劇場』の撮影が重なるという状況を乗り越えたこともあって『あれ、身体も動くし、俺まだまだできるな』と感じています」と開幕前から意気込み充分だった。63歳と60歳という年齢を観客がすっかり忘れてしまうほど、ときに叫び、走り、2時間出ずっぱりで休むことなく笑いを提供し続ける三宅と小倉。舞台上で繰り広げられるのはお互いを信頼し合っているふたりだからこそできる、息の合ったコント。そして、コントの合間にはステージが楽屋に早変わり。「楽屋に戻ってきた」ふたりは着替えながら話し続ける。つくりこまれた珠玉のコントとラフで即興性の高いトーク、その大きな振り幅を自在に行き来する軽やかさは長年のコンビネーションのたまもの。もうひとつのお楽しみは日替わりゲスト。コントライブ中盤にふたりになじみの深いゲストが登場する。伊東四朗やラサール石井、笑福亭鶴瓶、中村雅俊や浅野ゆう子……そして小倉がナレーションを務める『まさはる君が行く! ポチたま ペットの旅』からは犬のまさはる君までが登場。この豪華すぎるゲストは当日まで誰がいつ登場するかわからない。その場でのフリートークタイムはその日会場に来た観客だけが楽しめる貴重な時間だ。35年の歴史を全部詰め込んだとばかりにあらゆるタイプの笑いを提供し、観客に笑い止む時間を与えないほどのコントライブ。三宅と小倉の一対一での戦いでノックアウトされるのは観客かもしれない。東京公演は2月15日(日)まで。その後、2月21日(土)・22日(日)大阪・森ノ宮ピロティホール、3月12日(木)宮城・日立システムズホール仙台 シアターホールでも公演。チケット発売中。文/釣木文恵
2015年02月10日モトックスは30日まで、福岡県・福岡と小倉の飲食店約40店舗にて「ToscanAmore 2014 in Fukuoka(トスカーナモーレ福岡 2014)」を開催する。○トスカーナ愛に溢れたメニューが登場トスカーナは、フィレンツェに代表されるイタリアの州。多様なワインを数多く生産する世界屈指のワイン銘醸地とのこと。同イベントは、トスカーナの食文化を楽しんでもらう企画となる。参加するレストランは、同イベントのためのトスカーナワインを提供。また、ワインに合う"おすすめの料理"一皿を用意する。○トスカーナワインを飲んでビッグボトルが当たる!「トスカーナモーレ ビッグキャンペーン」も実施している。店でトスカーナワインを注文し、メニューに記載されたブドウマークを、スマートフォンアプリ「Wine-Link(ワインリンク)」で読み取ることで応募。賞品は、「パレオ・ロッソ3L」が1名、「パレオ・ロッソ1.5L」が2名、「EXVオリーブオイル500」が30名に進呈される。特設Facebookページでは全レストランが選ぶトスカーナワインと、"おすすめ料理"を、各店のコメント付きで紹介している。
2014年11月07日小倉久寛が2005年にスタートさせた「ひとり立ち公演」、そのシリーズ第5弾『のるかそるかSINK or SWIM!~』が、8月に上演される。主演の小倉久寛とヒロイン役の未唯mieに同公演の魅力を訊いた。『のるかそるかSINK or SWIM!~』チケット情報小倉久寛は公演について「毎回最後の10分はダンスを披露するのが定番になっていて、そこに神経を注ぐのはもちろんですが、お芝居部分もきちんとダンスに繋がるようにといつも心がけています。そうしないとダンスが活きないので。今回もそれは同じですね」と語る。一方、同シリーズ初出演となる未唯mieは「私はこれまでコメディの舞台の経験があまりないので、今回のお芝居は挑戦です。自分の新しい一面を見せられるんじゃないか、と今から楽しみにしています」と意欲を見せた。今回ヒロインを務める未唯mieについて小倉は「僕たちの世代にとっては若い頃からテレビで見ていた方ですし、ダンスは皆さんもご存知の通り素晴らしいテクニックをお持ちなので、舞台でどう映えるか、凄く楽しみですね。あと観客の皆さんには舞台に立ったときの僕とのフォルムの違いも楽しんでいただければ(笑)」と笑いを交えて印象を述べた。逆に小倉の印象について未唯mieは「本当に可愛らしくて母性本能をくすぐる方で、年上なんですけど、初めてお会いした時からずっと印象が変わらなくて、年齢を感じさせない方です」と称した。それを受けて小倉は「未唯mieさんの分からないところで老けているんです(笑)。ただこの公演をやっていると、周りの若い役者に釣られて、自分も若くなったような気持ちになる。見ている方にもそのエネルギッシュな感じが伝われば」と話してくれた。今年5回目を迎える同公演。公演の思い出について聞かれると、小倉は「前々回だったかな、カーテンコールでお客様の拍手が鳴り止まず、僕がつい『もう一回やります!』と言ってしまい、もう10分同じダンスをしたんですよ(笑)そうしたらステージが終わったあと、僕は平気だったんだけど、周りの若い出演者は倒れこんじゃって・・・『他の出演者のダンスは凄いけど、自分は大した踊りをやってないんだな」』そこで初めて気づきました(笑)」とエピソードを明かしてくれた。「今回はギタリストの押尾コータローさんも舞台初出演なので、ステージ上で弾き語りをしてほしいですね。これまで以上に音楽的な要素が多いお芝居になると思います」(小倉)「これまで何十年もショービジネスの世界でお仕事させてもらってますが、こんなにリラックスしてお仕事に臨めるのは初めてなんです。それは小倉さんの人柄だと思うんですね。なので、これまでこのお芝居にいらっしゃった事がない方も構えずに来てもらって、この良い雰囲気を感じてもらえれば良いなと思います」(未唯mie)とそれぞれ見所を語ってくれた。公演は8月6日(水)~17日(日)まで東京・シアターサンモールで開催。チケットは発売中。
2014年06月30日京都府京都市右京区の二尊院で、「小倉あん発祥地顕彰式」が行われる。開催日時は3月23日。式典は10時30分からで、11時からはぜんざいが振る舞われる。○「小倉ぜんざい」を無料で振る舞う「小倉あん」は809年頃、空海が小豆の種を中国から持ち帰り小倉山で栽培し、菓子職人の和三郎がその小豆であんを作り、御所に献上したのが始まりと言われている。同式典では、小倉山で日本で最初に小豆を栽培し、あんこを炊いたとされることを顕彰するとともに、境内で「小倉ぜんざい」が振る舞われる。なお、「小倉ぜんざい」のサービスはなくなり次第終了する。
2014年03月21日タレントの小倉優子(30)が1日、都内で料理本『小倉優子の毎日ほめられ◇ごはん』(◇部はハート)出版記念握手会を行った。タイトルにちなみ、夫に褒められたことを聞かれた小倉は「基本毎日褒めてくれる」と満面の笑みで即答。「毎食『きょうも美味しいご飯をありがとうございました』って言ってくれる。いい旦那さんですよね!」とのろけた。“妊娠6ヶ月”小倉優子、バストアップに大喜び「グラビアのときにあれば」小倉は、料理に興味を持ったきっかけを「もともと興味があったけれど、こりん星で忙しくしていた時期に料理教室に行ってから」といい、「旦那は料理を『お店みたい。俺だけが食べているのはもったいないね』って言ってくれるので、作りがいがあります」と終始幸せいっぱいのオーラを振りまいていた。同作は、料理好きとして知られる小倉の約130品の新作レシピのほか、作り置きおかずやアレンジレシピを紹介している。
2013年12月01日映画『キッズ・リターン 再会の時』の完成披露試写会が9月25日(水)に都内で開催され、主演の平岡祐太、三浦貴大を始め、倉科カナ、中尾明慶、市川しんぺー、小倉久寛、ベンガル、清水浩監督による舞台挨拶が行われた。1996年に公開された北野武監督の名作『キッズ・リターン』で挫折を味わった主人公2人の10年後を描いた本作。ボクシングへの情熱を失ったシンジと刑務所から出所したマサル――新たな道を歩もうとする2人の姿を描く。『キッズ・リターン』で金子賢が演じたヤクザのマサルの10年後を演じた三浦さんは、「あまり怖い役をやったことがなかったので、『オレでいいのか?』という気持ちはあった」と偽らざる心情を吐露。かつての傷のせいで左腕が上手く動かせないという設定だったが、これにも苦労したようで「動かさないようにということに神経が行ってしまい、慣れるまで大変でした。ヤクザってどういう喋り方するのか?などいろんなことに迷いました」と苦笑交じりに述懐した。平岡さんはボクサー役ということで過酷なトレーニングに従事。7月に亡くなったボクシングトレーナーの梅津正彦さんらの指導を受けた。「準備は3か月で週5日ボクシング、週2日筋トレのジム通いを繰り返しましたが、最初の1か月は全然変わらず、プロデューサーや梅津さんから『ホントに大丈夫か?』と言われて冷たい空気があった…」と苦笑。そこからさらに食事制限も行ない「炭水化物を摂らず、油の少ないチキンばかり食べて生きた心地がしなかった」とふり返る。その甲斐あってボクシングシーンは素晴らしい出来栄えとなっているようで、平岡さんは「いろんなトレーナーの肩の力をお借りして出来上がったシンジです。ボクシングシーンは注目して見ていただけたら」とアピール。ジムの会長役のベンガルさんは「これが俳優の動き、テクニックかとゾッとしました。最後の試合のシーンは朝から晩まで後楽園ホールでずっと動きっ放し。アップで撮れば簡単なのに監督は引いた画で撮る。全身が映るからごまかせないし、逃げ場がないんです」といかに平岡さんのボクサーぶりが素晴らしいか熱弁をふるった。そんなシンジの恋人役を演じた倉科さんは「平岡さんとは前に夫婦役を演じたこともあって親しいので居心地がよかった」と語る。初共演の三浦さんも一緒に、倉科さんの撮影最終日に食事にも行ったそう。まだ撮影の残っている2人のために倉科さんがご馳走したそうで、三浦さん、平岡さんは「おごってもらいました!」と笑顔を見せた。『キッズ・リターン 再会の時』は10月12日(土)より全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:キッズ・リターン 再会の時 2013年10月12日より全国にて公開(C) 2013『キッズ・リターン 再会の時』製作委員会
2013年09月25日(yuko’s Happy Life より)女性誌「FYTTE」の表紙を飾った小倉優子健康やダイエット、美容などの情報を提供している月刊・女性誌の「FYTTE」の最新号で、”ゆうこりん”の愛称で親しまれている「小倉優子」が表紙を飾った。今年で30歳になる彼女のボディは、出産したあとも、以前と変わらずスリムなナイスなボディを保っている。さらに加えて大人の女性の魅力も増したようだ。大人の真実・(リアル)ダイエットの特集を組んでいる最新号の「FYTTE」で、彼女のボディメイクの方法、また彼女のヘルシー・アンド・ハッピーライフを紹介している。「FYTTE」(フィッテ) は今年で刊行24周年目をむかえる。正しいダイエット法を伝えようとする工夫などにより、高い信頼を読者たちから獲得している人気のある女性誌だ。小倉優子について1983年生まれ。千葉県出身。高校生の頃スカウトを受けて、グラビアアイドルからデビューした。以降、雑誌や映画、テレビ、CMなど多方面で活躍している。2002年には”日テレジェニック2002”に選ばれる。また白泉社の青年の漫画・雑誌のヤングアニマルで2005年までに4年連続、”ミスヤング アニマル”に選ばれた。また”セガ・2005年度・イメージキャラクター”になる。さらに”第1回・日本グラビア・アイドル大賞”を2008年に受賞した。2011年に結婚して、その後に出産を経験。またパンや料理が好きで”パンアドバイザー”の資格を持っている。そのほか写真集や料理・美容に関連する本も出している。とても多彩な趣味・才能を持つタレントである。【参考リンク】▼ 「FYTTE」▼yuko’s Happy Life元の記事を読む
2013年08月16日福岡県北九州市・小倉城では8月18日まで、夏期イベント「小倉城冒険王」を開催している。同イベントは、小倉城天守閣前広場、小倉城庭園にて開催される夏期イベント。今回は、「2013を小倉城で楽しまナイト!!」をテーマに、北九州市制50周年を記念しての開催となる。メインとなる施設は、今年で3回目となる「お化け屋敷~小倉城悲恋物語~」(イベント開催期間中)。小倉城に住む美しい姫君の霊を慰めるため、姫君を祀ったお堂まで歩き進み、思いを込めたお札を貼ってくる、というもの。昨年はそのあまりの怖さが評判となり、約5,000人の入場者があったという。料金500円で、入場は5歳以上から。その他、会期中は「小倉城夜市」(8月3日、4日、17日)、「小倉城ライブ」(8月3日、4日、17日)、「似顔絵体験」(8月4日、17日)、「お城deフリマ」(8月11日)、「小文字焼き」(8月13日)、「小倉城盆踊り」(8月17日)など、様々なイベントを実施する。開催期間は、7月20日、21日、26日~28日、8月2日~4日、9日~11日、13日~18日。時間は11時~20時(7月20日、21日、8月3日、4日は21時頃まで、8月13日~15日、18日は18時頃まで)。会場は、小倉城天守閣前広場、小倉城庭園。その他、詳細は小倉城Webサイトにて確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月25日JR九州グループの小倉ターミナルビルは、商業施設「アミュプラザ小倉」の西館4階を中心とした改装を7月下旬から随時実施していく。テナントの入れ替えやお手洗い・ベビールームの改装などを行い、より親しみやすいショッピングセンターにするのが狙い。リニューアルオープンの対象となるのは西館4階の他、西館1階、西館2階、西館5階の一部フロア。対象店舗は全部で15店。8月10日から順次オープンされ、9月6日には西館4階がフルオープンする。アミュプラザ小倉は地上8階・地下1階、店舗面積約1万6,000平方メートル、テナント数約150のファッションビル。近年は近隣施設と連携を図りながら、テナントの入れ替えや新しい施設の導入を行ってきた。今回の改装は開業15周年に向けて3月に実施した大規模改装に続く、第2弾となる。4階に移転リニューアルするブランドは、「クレドアリス」「カクタスセポ」「ワンアフターアナザーナイスクラップ」「靴下屋」「イーハイフンワールドギャラリー」の5店舗。「ローリーズファーム」「ジーナシス」「ページボーイ」「フランフラン」「プラザ」の5店舗が同フロアリニューアルとなる他、帽子・雑貨を扱う新店舗「ハットトリック」が新規オープンする。テナントの入れ替えに合わせ、フロア内全体を見渡せるよう店舗のレイアウトにも工夫を施し、開放的な空間を目指すという。 また、西館4階女性用お手洗いの横にベビールームを新設置。授乳用の個室、おむつ交換用ベッド、着替え台などを完備し、客層の拡大を図る。
2013年07月25日とにかく笑えて楽しめるエンタテインメントを追求し続けて33年を迎える劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下SET)。三宅裕司が主宰するこの劇団の第50回記念本公演『上海ローズ』が11月1日(木)に開幕する。それに先がけ、10月31日には公開舞台稽古と、三宅、小倉久寛、韓国の新人俳優クォン・ヨンミンによる記者会見が行われた。『上海ローズ』のテーマは音楽。劇中に登場するJ-POPのナンバーワンレーベル「アーベイ・グループ」は、韓国人歌手と日本人バックダンサーグループとのユニットで世界的ヒットを狙う。そのオーディションになぜか売れないバンドの三宅と小倉が呼ばれる。その裏では大ヒットの秘訣がつまった「幻の上海ローズのレコード」をめぐる企みが進行していて……と、いまの音楽業界を反映したような物語が展開する。公開稽古が始まると、どこかで見たことのあるような音楽会社のロゴが掲げられたステージが姿を現す。いかにも韓流らしい楽曲が流れると、10人あまりの出演者による一糸乱れぬヒップホップダンスが展開。まるで本当のコンサートに来たかのようなクオリティに圧倒される。曲が終わると三宅と小倉が登場。このふたりのどこまでが台本通りでどこからがアドリブかわからないようなテンポのよいやりとりに会場からは終始笑い声が聞こえていた。会見では、まず小倉が2年ぶりの本公演について「三宅さんがいるとやっぱり違う」と切り出した。昨年、椎間板ヘルニアの手術のために休養した三宅と共に50回目の記念公演を迎えられる感慨はひとしおのようで「三宅さんが走り回っているところを見てぐっときました」と語った。それを受けて三宅も「今回は走る三宅を見てください。といっても2秒ぐらいだけど」と笑わせたあと、「一度は舞台に復帰できないかもと思った。こうして生かされているからには、手間のかかる喜劇を日本に残さなくてはいけない。中身を練り上げた音楽ギャグをふんだんに使って、2年分の思いの詰まった舞台にします」と力を込めた。韓国人歌手役のクォン・ヨンミンは三宅自ら韓国に飛んで発掘した期待の新人。「彼の声には心をわしづかむ魅力がある」という三宅の言葉に、すかさず「ありがとうございます!」と覚えたての日本語で返した。創設33年目にして、全力で観客を楽しませることを追求し続けるSET。三宅の不在を乗り越えた彼らの舞台は、これまで以上に力のこもったものになりそうだ。11月1日(木)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場、11月22日(木)に新潟県民会館 大ホールにて上演。取材・文:釣木文恵
2012年11月01日三宅裕司が主宰する劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)が結成33年を迎え、11月からは第50回記念本公演『上海ローズ』が上演される。結成以来のミュージカル・アクション・コメディーという旗印を守り続けながら、公演ごとに観客を驚かせ、喜ばせ、笑わせるSET。9月某日、今回の公演にかける意気込みを三宅に訊いた。劇団スーパー・エキセントリック・シアター第50回記念本公演チケット情報昨年7月に椎間板ヘルニアの手術を受け、2011年後半は休養をしていた三宅。そのため、昨年行われた『あちらをたてれば、こちらが立たず』も主宰不在の番外公演という扱いだった。今回は実に2年ぶりの本公演復帰となる。「本当に復帰できるかどうかわからないという状況が何か月か続き、もちろん不安はありました。そうすると復帰できたときに『なぜ自分は生かされたのだろう』と思うわけです。結果、手間のかかる、今やなくなりつつあるコメディーというものを作っていかなくてはいけないという使命感が以前より増しました」と真剣なまなざしで告白した。手間のかかるもの、といえば今回の作品。音楽がテーマであるため、曲作りから歌の練習、楽器の練習……と、通常の芝居に加えていくつもの準備が必要となる。「音楽を扱う芝居っていちばん面倒(笑)。でも、ハーモニーがうまく重なったとき、そして音楽ギャグがうまく決まったときの気持ちよさも最高なわけです」と語る。現在は音楽を作り込みながら、個々人が歌や楽器の練習に勤しんでいる状況なのだとか。「こんな冴えない奴からこんな美しい音色が出るのか、という驚きをお客さまに感じて欲しい。小倉久寛が素敵なハーモニーを奏でたらやっぱり皆さん驚くし喜んでくださると思うんです(笑)」。三宅、小倉は今回、韓流歌手グループを売り出す事務所のオーディションになぜか呼ばれたバンドのメンバー役を演じ、演奏ではギターを担当する。「自分が一番プレッシャーの大きい役かもしれない。でも、それを乗り越えるぐらいのことをしなければ、観に来てくれたお客さまを楽しませることはできないですよね」と決意をみせる。33年間、“笑い”にこだわってきたSET。今回もそれは同じ。「笑って笑って、終わった後、ふと大きなテーマに気づくような作品。でもそんなこと気付かなくてもいい。とにかく笑いにきてほしい」。2年分の思いが詰まった舞台で、SETが究極のエンターテイメントを見せる。公演は11月1日(木)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、11月22日(木)に新潟県民会館大ホールで千秋楽を迎える。チケットは発売中。取材・文:釣木文恵
2012年10月05日三宅裕司率いる熱海五郎一座の最新作『落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース~』が、6月15日に東京・サンシャイン劇場にて初日を迎えた。熱海五郎一座のチケット情報東京の喜劇“軽演劇”の継承を旗印に、第一線で活躍する喜劇人たちによる公演を重ねている熱海五郎一座。今回は座長・三宅にとって実に1年ぶりの舞台復帰作でもある。昨年、椎間板ヘルニアの手術を行い、その後リハビリに取り組んでいた三宅は、震災被災地の人々の前向きな姿に励まされたという。そんな姿を見て日本人の良さを描きたいと感じ、素材として浮上したのが今回のテーマ落語だった。座付作家・妹尾匡夫が手がけた物語は、古典落語重視の三遊亭円高(ラサール石井)一派と、新作落語志向の桂飯丸(三宅)一派の対立を軸に進む。高座中の円高師匠に声の異変が起こり、飯丸たちに疑いがかかるのだ。とはいえサスペンス色はほどほどに、冒頭から笑いどころは満載。円高扮するラサールとその息子円安を演じる東貴博が実生活で新婚となることから、嫁自慢トークが繰り広げられ、プライベートなネタも笑いに変えていた。三宅扮する飯丸と、その弟子・五穀米(小倉久寛)がボケとツッコミを応酬し始めると、50から60代の男性客が多い客席から爆笑する声が聞こえ、早くも最高潮に。その波に乗るように、ノリのいい社長役の渡辺正行、落語音痴の刑事役の春風亭昇太が、クセのあるキャラクターをコミカルにみせる。また、ミステリアスな美女役を演歌歌手としても活躍している林あさ美が演じ、劇中に華を添えていた。三宅は病気後初の殺陣も披露し、完全復活ぶりをアピール。圧巻は、渡辺・東・小倉・ラサール・三宅の5人によるリレー形式の落語。それぞれの持ち味を生かしつつ、回り舞台を駆使して次の話し手に繋ぐ様は、ひとり語りの落語とは違う魅力に溢れていた。最後は林の華やかな歌謡ショーでフィナーレとなった。3度に及ぶカーテンコールに、一座を待ちかねた観客の満足感が見てとれた。明治大学落語研究会の先輩・三宅の苦労に渡辺が思わず涙すれば、それを小倉が瞬時に緩やかな笑いへと変える。公演は7月1日(日)まで同劇場にて上演。その後、7月13日(金)に一座初の宮城公演として、東京エレクトロンホール宮城で上演される。チケットは発売中。取材・文:山上裕子
2012年06月18日小倉優子、5日男児を無事出産5日、午後5時56分にタレント、小倉優子(28)が男児を無事出産したことを自身のブログで発表。小倉は2011年10月にヘアメークアーティストの菊地勲氏(40)と結婚。子供については「2人以上ほしい。女の子がいい」と話していたという。また、12月28日の自身のブログでは、第1子を妊娠していることを「新しい命を授かりました」現在妊娠5カ月で「体調も良く、来年の六月には赤ちゃんに会えそうなので、本当に楽しみです」とコメントし、今年4月には胎児が逆子になったことも報告していた。小倉優子ブログ2012-06-05 21:37:46☆ご報告☆テーマ:プライベート皆さん6月5日午後5時56分無事に元気な男の子を出産しましたブログは、また明日ゆっくりと書かせて下さい今隣で寝ている我が子とにかく愛おしく、可愛くて仕方ありません元の記事を読む
2012年06月07日