アメリカで誕生した「母の日」が日本に紹介されて、今年でちょうど100年。これを記念して、線香大手の株式会社日本香堂が4月23日(木)、東京都千代田区の如水会館にて、“尾木ママ”こと教育評論家・尾木直樹さんを招き、『尾木ママ「母を語る」集い』を開催しました。5月の第2日曜日の「母の日」は、100年前に米国人女性アンナ・ジャービスさんが、亡き母の好きだった白いカーネーションを教会の祭壇に供えたのが始まりとされています。近年では亡き母の墓前を訪ねる「母の日参り」が少しずつ広がりを見せていることから、日本香堂は、この心優しい習慣の分かち合いを願い、今回のトークショーを開催。尾木さんは、亡きお母様との思い出をこう語ってくれました。僕が明石家さんまさんに“尾木ママ”と名付けていただいたテレビが放送されたのが、2009年12月30日。母はその2日前の28日に亡くなったんです。今、こうしてお仕事ができるのは、母の「息子がもっと世に知られて活躍できますように」という強い願いが現実になったような気がしています。ある日、実家にあった「いろり」にかぶせてある布団をうっかり踏んでしまい、落とし穴にはまってしまったときのこと。僕の頬には今でも残っている傷ができてしまって。父は「大丈夫だ」と言っていたけど、母は「男の子の顔に傷をつけちゃった!」と、泣きながら僕を背負い、40分も走り続けて隣村の病院まで連れて行ってくれました。あのときの母の背中の温かみは、還暦を過ぎた今でも忘れられません。母は、困っている人にすごく優しい人でもありました。終戦直後、母は傷痍軍人や貧しい人が家に来ると、お茶やお昼ご飯やお漬物を出して接待するんです。家はセンターみたいになってましたね。細かなしつけや優しい気遣い、困っている人を助けること、差別をしてはいけないこと。母の教えで僕は得をしていると思います。教師になることを勧めてくれたのも母でした。実は僕、高1を2回、経験しているんです。友人が教師に殴られている姿を見て、抗議したのが理由。だから教師にだけはなりたくなかったのに、「あんたは嫌な思いをたくさんしている。間違ってたたかれたり、暴力に抗議して高1を余計やるハメになったり。だから、不登校とか、病気がちとか、勉強ができない子供の気持ちが分かる。いい先生になれる」と母に言われて、納得しました。母は歴史上の人物の言葉を引用して、大切なこともたくさん教えてくれました。小学5年のとき、母に「宿題いつやるの?」と聞かれて翌日が日曜だったから僕は「明日やるよ」と答えたんです。そうしたら母が「明日ありと思う心のあだ桜。夜半に嵐の吹かぬものかは」って言うんです。これ、親鸞聖人っていう偉いお坊さんが言ったんだよ。きれいな桜が咲いている。明日花見をしようと思っても、夜、嵐が来て散ってしまうこともあるんだから、今のうちにやっておこうね、という教えなの。そのとき僕、すぐにノートに書き留めました。だから、僕、今日できることを明日に延ばすことはほとんどありません。「大器晩成」も、僕が失敗するたびに母が言ってくれた言葉です。高校入試、大学受験…僕は6回ぐらい、試験に落ちてるんです。そのたびに母は「あんたは大器晩成だから大丈夫。『ウドの大木』じゃなく、『山椒は小粒でもぴりりと辛い』存在になりなさい」と。「母への感謝の気持ちを持ったら、必ず明日は開ける」と呼びかけてトークショーは終了。トーク後、尾木さんは参加者とともに折り紙で鶴を折るミニワークショップにも参加。この日に折られた折り鶴は、米国の「母の日協会」に寄贈されます。またトークショーの後の取材で、尾木さんなりの観点で「母の日参り」に対する意見も聞くことができました。「お墓参りを、年に1回、2回やっている家庭、3〜5年に1回しかいかない、お墓参りに行ったことがない家庭で、それぞれの子どものやさしさ度合い、気遣いの度合いがかなり違うと思います。もしアンケート調査をしてみたら、お墓参りの度合いと子どものやさしさ、気遣いについて、おもしろい相関関係のデータ結果が出るのではないでしょうか。家族みんなでお墓参りするということは、古来からの日本伝統文化なので、教育的に意味が大きいと思う。」とのこと。お墓参りが教育の観点からも大切と語ってくれました。また、「現代のみなさんは忙しいと思うので、母の日参りのときくらいは、家族みんなで連れ立ってお墓参りしてほしい。母の日参り、お墓参りをすることで、家族の絆を強め、子どもたちを心優しく育てることができると思う」とも。とても心が温まるトークショーで、記者は尾木さんの話を聞いている最中、何度も母を思い出すとともに感謝の気持ちがわきました。「母の日参り」か「母の日のプレゼント」かは人により異なりますが、今年の5月の第2日曜日は、今までよりも丁寧に、大切に過ごしてみてはいかがでしょうか。・日本香堂 公式サイト
2015年05月01日伊坂幸太郎の小説を大須賀めぐみが大胆にコミカライズした異色作、『魔王 JUVENILE REMIX』の舞台版に挑戦する池岡亮介、味方良介、影山達也、Ry☆、細見大輔、ラサール石井に話を聞いた。*pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』チケット情報「僕が演じる潤也はいちばん他者と関わり、関わることで兄の死の謎に辿り着きます。僕の動きひとつで相手の姿が浮き上がる役だと思うので、みんなとの関係性を大切に演じたいです」(池岡)。「兄、安藤は潤也を見守り影響を与える存在です。だからこそ真っ直ぐでいたい。お芝居の経験はまだ少ないんですが、とても刺激的でおもしろい舞台に立たせてもらっていると感じています」(影山)。「僕が演じるアンダーソンは情報屋で日系のアメリカ国籍という複雑な存在ですが、安藤さんを慕う気持を持つことで自分が見えるし、いろいろなことに気付きます。なので、その気持を大切に演じたい。これまではミュージカル作品といった『歌』で表現することが多かったので、台詞で感情を出すことはとても難しくて苦しいです。でも、そこに挑むことがとても楽しいです!」(味方)「舞台に立つのは今回が2回目で、前回は得意の踊りがありましたが、今回は踊りはなく、ストレートな演劇に挑戦します。スズメバチという殺し屋として、少しでもこの舞台の力になりたいし、なれるように努力します。今はテンパりながら稽古場で皆さんの姿を見ている日々で、毎日が発見です」(Ry☆)。「僕は殺し屋を斡旋する岩西を演じていて、ともすれば明るくひょうきんな役ですが、そのなかにも香り立つなにか怖さみたいなものを表現したいと思っています。演出の鈴木勝秀さんが『演劇は事件です』とおっしゃっていて、その言葉が自分の中にすごくストンと落ちました。確かに、今、僕らは僕らにしかできないことをやっている、そのことが毎日感じられてすごく新鮮です。舞台は日々変わるものなので、皆さんにはこの事件の目撃者になってほしいと思います」(細見)。「辰美という原作の新市長や政治家といった、いろいろな役をうまい具合にまぜあわせた、いわゆる『大人』の存在を演じています。いい意味で『権力バカ』な側面を見せたいと思います。今、この時代に上演するにはなかなかに刺激的な内容ですが、現政権の批判といったことではなく大きな流れの中で自分はどう抗っていくか?というお話だと感じています」(ラサール石井)。「舞台のキャッチフレーズにも『抗え。』とありますが、ただやみくもに反発すればいいわけではなく、個人が意思を持って抗う、ということが大切だと思うんです。今の時代がどうとか、僕自身がどうこう言える立場ではないけれど、この舞台を観ていただくことで、諦めちゃうのはちがうよ、というメッセージを受け止めてもらえたらと思います」(池岡)公演は4月18日(土)から東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo、5月1日(金)から兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて。取材・文:おーちようこ
2015年04月17日「GINZA」 4月号別冊付録伝説の女性誌「Olive」が現在発売中の「GINZA」 4月号別冊付録として付いている。「もし、2015年にOliveがあったなら」「GINZA」 4月号別冊付録の「おとなのオリーブ」は、「もし、2015年にOliveがあったなら」をテーマとして、近田まりこ、大森伃佑子、岡尾美代子、また、「Olive」の愛読者であった飯田珠緒など当時の「Olive」で活躍していたスタイリスト、関連深いスタイリストを中心に制作された冊子となっている。また、「お母さんがオリーブ少女だった」という若い女性にも楽しめる新鮮な内容となっている。GINZA 4月号の価格は、特別定価850円(税込)となっている。女性の皆さん、是非、全国のコンビニ、書店で手にとってもらいたい。【Olive】1982年に創刊。2003年までの約20年間に渡り、主にティーンに向けたファッションやカルチャーを取り上げたファッション・ライフスタイル誌。「Olive」は、主に1980年代において、フランスの女子中高生「リセエンヌ」をおしゃれのお手本とし、彼女たちのファッションやライフスタイルを紹介するなど、独自の世界観を確立。(プレスリリースより)(画像はプレスリリースより)【参考】・プレスリリース GINZA 4月号別冊付録「おとなのオリーブ」・オリーブプロジェクト
2015年03月30日“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹が3月28日(土)、都内で行われた映画『暗殺教室』のヒット御礼舞台挨拶に出席。劣等生の殺(や)る気を引き出そうとする殺せんせーの“教育熱心”な姿に「ぜひ教育関係者に観てほしい。理想の教育論ね」と太鼓判を押した。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶には、尾木ママに加えて、本作が映画初主演となる人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介、羽住英一郎監督が出席。公開6日間で観客動員71万人を突破する大ヒット中で、「これだけ多くの皆さんに観ていただいたのなら、もしかすると続編もあるかも。それは僕らの願いでもあり、意欲はあります!」(山田さん)、「僕もぜひ続きが観たい。前向きに検討したい」(羽住監督)と続編に意欲を燃やしていた。そんな2人の発言に対し、尾木ママは「監督にお願いがあるんだけど…続編があるなら、ぜひチョイ役で出たいなあって。こう見えても先生なので、先生役なら上手よお」と猛アピール。「映画を通して、生徒たちがグングン成長するでしょ。だから、その先も見てみたい」と教育者の立場から、続編に期待を寄せた。原作は2012年から「週刊少年ジャンプ」で連載され、累計発行部数1,350万部を突破する人気漫画。進学校の落ちこぼれ生徒たちが、担任教師として突如現れたタコ型の超生物・殺せんせー(ころせんせー)の暗殺に奮闘するという異色アクションコメディで、殺せんせーの声優を「嵐」の二宮和也が担当していることでも話題を集めている。『暗殺教室』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:暗殺教室 2015年3月21日より全国東宝系にて公開(C) (C)2015 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT(C) 松井優征/集英社
2015年03月29日マガジンハウスは3月12日、雑誌「Olive(オリーブ)」を特別付録にした「GINZA(ギンザ)」4月号を発売した。同社の創立70周年を記念したもの。○1982年~2003年のティーン向けライフスタイル誌「Olive」雑誌「Olive」は1982年に創刊され、2003年までの約20年間に渡り、主にティーンに向けたファッションやカルチャーを取り上げたファッション・ライフスタイル誌。主に1980年代、フランスの女子中高生「リセエンヌ」をおしゃれのお手本とし、彼女たちのファッションやライフスタイルを紹介するなど、独自の世界観を確立した。当時、「Olive」は読者を"オリーブ少女"と呼び、"オリーブ少女であること"は、読者たちの誇りでもあったという。90年代中期からは"渋谷系"と呼ばれるミュージシャンが誌面に登場するなど、カルチャー色を強めていった。当時の主な連載陣は泉麻人さん、酒井順子さん、仲世朝子さん、堀井和子さん、小沢健二さん、山崎まどかさん、しまおまほさん他。○「もし、2015年にOliveがあったなら」がテーマ今回の特別付録「おとなのオリーブ」では、当時の「Olive」で活躍していた近田まりこさん、大森伃佑子さん、岡尾美代子さん、「Olive」の愛読者でもあった飯田珠緒さんら4名のスタイリストを中心に、「もし、2015年にOliveがあったなら」をテーマに制作。"おとなのオリーブ"を表現する。編集長はGINZA編集長の中島敏子さん。小沢健二さんの「DOOWUTCHYALiKE」や堀井和子さんの「Eating」ほか、「わたしだけのお人形」など懐かしの人気連載コーナーが復活、ファッションのページとかわらぬ人気があった読み物ページも。当時の読者のみならず、『お母さんがオリーブ少女だった』という若い女性たちにも新鮮な『Olive』に仕上がっているという。
2015年03月12日アークダイニングが運営する「秋葉原 岡むら屋」は3月13日、「肉そば」を発売する。岡むら屋は、明治時代の牛鍋をヒントに完成させたメニュー「肉めし」を看板商品に持つ店舗。肉めしは、大鍋で角切りにカットした牛バラ肉などの具材を、八丁味噌を使用して5時間以上煮込んで作る。とろとろになった牛肉にたまねぎ、豆腐などの具材とともにご飯に盛って提供する。今回発売する「肉そば」は、同店の特製の煮込み肉とオリジナル麺を使用した汁なしラーメンを組み合わせたメニュー。玉ねぎや青ねぎ、白髪ねぎ、ニラ、水菜など野菜もたっぷり使用しているため、シャキシャキした食感が味わえる。タレは、肉めしで使用する割り下と牛脂に数種類の調味料を合わせた特製のまぜタレを採用。卵黄や魚粉を混ぜることで味の変化も楽しめる。価格は790円(税込)。そのほかにも、豆腐を乗せた「豆腐肉そば」や「肉そば(卵黄なし)」も提供するほか、麺の食べ終わりに楽しめる「追い飯」や「野菜大盛」なども用意する。
2015年03月12日パリ生まれ東京育ちのスタイル誌『フィガロジャポン』が3月28日から29日まで、表参道ヒルズで創刊25周年を記念したアニバーサリーイベントを開催する。当日は「Bon Voyage(素敵な旅を!)」をテーマに掲げ、30種類以上の豊富なコンテンツが展開される。フィガロ編集部がプロデュースした世界のグルメブースでは、ロケ撮影のケータリングとして人気の「チオベン」が、新感覚なアジアンテイストのオリジナル弁当とおにぎりを提供。また、スタイリストの岡尾美代子とフードコーディネーターの馬詰佳香が手がけるデリカテッセン「ロング・トラック・フーズ」は、フランスご当地スープ全3種を限定販売する。その他、パリの人気ブーランジェリー「ゴントラン シェリエ」の新作「キューブ・ド・パン」の特別フレーバーや、「ピエール・エルメ・パリ」のイースター・ショコラの限定デザインなども登場。フランスの国民的炭酸飲料「オランジーナ」では、新作「レモンジーナ」の先行試飲も行われる。また、編集部とのコラボ企画として、「フィガロパリ(FIGARO Paris)」や「ドゥーズィエム クラス」など旬の7ブランドがパリジェンヌの定番アイテムを展開。更に、東日本大震災で被災した女性たちによるチャリティブレスレットは、「アニエスベー(agnes.b)」「ジェーン・バーキン」とそれぞれコラボする。会場では、同誌のモードページ「スティル・フィガロ(style figaro)」の写真の中から、厳選した作品を展示。星占いの連載「星の伝言板」で人気の石井ゆかりが今回のためだけに書き下ろした「12星座占いカード」を、無料配布する。また、誌面でおなじみのスタイリスト4人も、プライベートな小物やウエアを大放出するチャリティフリーマーケットを開催する予定だ。一方、「フィガロマルシェ」では、パリの蚤の市やデンマークのコペンハーゲンより、インテリアスタイリストの作原文子が今回のために選んできた雑貨を販売。トータルビューティーサロン「ウカ(uka)」のポップアップ「世界10都市のデザインネイル」でも、パリをはじめ、世界10都市をイメージした春の新色のデザインネイルを施術する。その他、南青山の人気フラワーショップ「ル・ベスベ」によるプチフラワーマーケットや、旅行にピッタリの「エポイ」や「トゥミ」のバッグ、「サボン」の新スキンケアシリーズ「オーシャン シークレット」、パリを代表する陶器ブランド「アスティエ・ド・ヴィラット」のパフュームやキャンドルの限定パッケージなどが登場。日本未上陸のパリ発のビューティーストア「ビュリィ1803」や、パリでローンチしたばかりのエスパドリーユブランド「エヌ・アッシュ・パリ(N.H PARIS)」のアイテムも展開される。更に、ステージではストリート・スタイル・フォトグラファーのシトウレイによるトークショー、「M・A・C」のシニアメークアップアーティスト池田ハリス留美子のトレンドメークアップショーなど様々なイベントを開催。「サボン」による美容レクチャーや、ビューティーエディター安倍佐和子と松倉 HEBE DAIKANYAMA 院長の草野貴子による対談、イラストレーターのSHOGO SEKINEによる似顔絵サービスも行われる。また、28日には招待制のイベントも開催。5月号から新連載「アンシャンテ、ユーミン!」がスタートする松任谷由実と、連載第1回のゲストである作家の原田マハによる対談や、石井ゆかりのプチ占い教室などが開かれる。なお、28日の15時から行われるプレミアムセレモニーには、シークレットゲストも登場する予定だ。【イベント情報】フィガロジャポン創刊25周年記念イベント“Bon Voyage”会場:スペース オー住所:東京都渋谷区 神宮前4-12-10表参道ヒルズ本館地下3階会期:3月28日から29日まで時間:11:00から20:00(28日は17:00まで)料金:無料
2015年03月12日大地を守る会は1月22日、廃棄されることも多いメカジキの尾肉を「もったいナイ魚・メカジキ尾肉」として発売する。同社によると、メカジキは品質を見るために尾の部分がカットされるが、その際に切り取った部分はほとんど廃棄されるという。しかし気仙沼の漁師たちの間ではよく食べられていた。一匹に対して400g程度しかとれない希少部位で、ゼラチン質を多く含んでいる。このほど、そのメカジキの尾を「もったいナイ魚」シリーズとして販売することが決定した。同シリーズは、未利用魚や規格外魚を商品化したもので、自然環境・消費者・生産者のいずれにもメリットがある商品となっている。同商品は1月22日の13:30から、ウェブストアで販売開始する。価格は532円(税込)。
2015年01月09日アークダイニングはこのほど、東京都内2店舗(新橋、秋葉原)の「岡むら屋」にて、期間限定で販売していた「牛タレしゃぶ肉めし」を、「牛しゃぶめし」として定番商品に追加した。「牛しゃぶめし」は、牛バラ肉を通常のしゃぶしゃぶより厚めに切り、注文を受けるたびに牛肉の旨味の溶け込んだ鍋でほどよく火を通して提供する。煮込みすぎないため、肉が硬くならず肉本来の旨味を味わえる。また、大手チェーンでは、平均して牛肉の量が80g前後のところが多いが、同店ではそのおよそ2倍の150gとたっぷりと使用した。さらに豆腐をのせてボリュームをアップさせている。添えてあるわさびを使うと、さっぱりと食べることもできる。価格は690円。同時に「合盛(あいもり)肉めし」の販売も開始する。「合盛肉めし」は、同店の看板商品「肉めし」と、新メニュー「牛しゃぶ肉めし」を同時に味わえる丼。価格は790円。期間限定メニューとして「キムチ肉めし」(690円)、「キムチ牛しゃぶめし」(790円)も販売する。いずれも、同店特製タレで煮込んだ旨辛キムチをたっぷりと丼の上にのせた。各メニューとも定食も用意している。価格は税込。
2014年11月11日新潮社が神楽坂駅前に所有する「北倉庫」施設をリノベーションしたキュレーションストア「ラカグ(la kagu)」(東京都新宿区矢来町67)が10月10日、グランドオープンする。サザビーリーグが新潮社とのパートナーシップのもとにプロデュースする同施設は、流行に流されず、「昔からあるもの」や「これからも大切にしたいもの」に価値を見出すという意味を込めた「REVALUE」をコンセプトに、国内外問わず世界中から、モードなものから日用品までを独自の目線でセレクト。地上2階、総面積962.45平方メートルの巨大な空間の1階にウィメンズファッション・生活雑貨・カフェ、2階にメンズファッション・家具・ブックスペース・レクチャースペースを配置し、テラスでは定期的にファーマーズマーケット「ラカグ マーケット(la kagu market)」を開催する。外観の設計デザインは、神楽坂にゆかりのある隈研吾建築都市設計事務所。昭和40年代に建てられた本の倉庫をそのまま生かした工業的でミニマルな空間に、ウッドデッキと2階へつながる大階段を設置する。ウィメンズファッションのクリエーティブディレクターは、大手セレクトショップのバイヤーを務めた安藤桃代。“ベーシックだが、上質で長く着られるもの”を中心に、セレクト商品では足りない要素を埋めるオリジナル商品も用意。現在3型のブラウスを展開し、今後少しずつ増やしていく予定だという。主な取り扱いブランドは、「アクネ(Acne)」「J&M デビッドソン(J&M DAVIDSON)」「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)」「マルニ(MARNI)」「チャーチ(CHURCH’S)」。メンズは“大人世代に向けたアメカジ・ヘビーデューティー”をテーマに田中行太がセレクトする。主な取り扱いブランドは、「バブアー(Barbour)」「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」 「コンバース(CONVERSE)」など。生活雑貨のセレクトは、スタイリストの岡尾美代子。フランスや日本の食器、調理器具、タオルやリネンなど世界各国から集めた上質なものの中に遊び心を加えた商品をラインアップする。家具は、ハンス・ウェグナーをはじめとする北欧ビンテージ家具を、長野県上田市の「ハルタ(haluta)」が買い付ける。木のロングテーブルに50席を設けるカフェでは、鎌倉の人気店「LONGTRACK FOODS」の馬詰佳香をフードキュレーターに、シャルキュトリー専門店「コダマ」をオペレーションに迎え、自家製ソーセージのホットドッグや「la kagu market」の食材を使った料理、鎌倉の「カフェ・ヴィヴモンディモンシュ」の堀内隆志が焙煎したコーヒーを提供する。ブックスペースでは、倉庫に元からあった本棚を使用し、「本の本」「自然や生きもの」「知らない街を歩いてみたい」「おとことおんな」「食べることばかり考えている」など独自のテーマに沿ってブックディレクター幅允孝が選書した本を販売する他、「〈10×10〉」と題し、10人の選者が10タイトルずつ選書した本を、専用のブックシェルフに収納して展示・販売する。選者は建築家の隈研吾、新潮社代表取締役社長の佐藤隆信、サザビーリーグ取締役会長の鈴木隆三、写真家の石川直樹、作家・マンガ家の小林エリカ、毘沙門せんべい福屋の福井清一郎ら。併設するレクチャースペースでは、作家のトークショーなど本にまつわるイベントを中心に、ワークショップや落語の口演などを週2回程度のペースで予定している。10月のゲストはヤマザキマリ、とり・みき、角田光代、河野丈洋、よしもとばなな、池内紀、蜷川幸雄他。また、オープニング企画として、「la kaguと書き手」と題し、和田竜、石田衣良、古川日出男、松家仁之、いしいしんじ、樋口毅宏などの作家が同店で販売する商品と実際に数週間生活を共にして書き下ろしたショートエッセイの原稿を、先着300枚ずつ配布するほか、隈研吾、幅允孝、イラストレーターのウェンディー・マクノートンらla kaguプロジェクトに携わるクリエーターらと国内ブランドとのコラボによるバッグやランプ、マグカップなどのオリジナル商品も展開する。
2014年10月09日出版事業を行っているブックマン社は、11月20日、尾木直樹氏と、ごく普通の若者たちが「生き方論」について考えた本「生きづらいのは『ゆとり世代』だから、と思っている君たちへ」を出版する。価格は1,400円。同書では、「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏と、一般の若者で行った座談会をもとに、若者達たちが抱える「生きづらさ」の本当の在り処を探り、人生の本当の価値を考える「若い世代への生き方論」を書いている。内容は「授業」として描かれており、1時間目では、座談会出席者が「生きづらい」と感じていることについて紹介。2時間目以降では、それぞれの問題について詳しく解説し、それをどうやって解決していけばいいかを「尾木ママ」の言葉でつづっているという。なお、座談会であげられた問題は「将来の目標」や「ゆとり教育」、「子育て」、「働き方」などさまざま。20代から40代の自分は「若者世代」と思っている人だけでなく、「若者世代」を教育する立場にある人にも読んでもらいたい内容になっているとのこと。尾木直樹氏は、早稲田大学卒業後、22年間「海城高校」や公立中学校などで教師をつとめ、その後臨床教育研究所「虹」を設立。子どもと教育等に関する調査・研究活動に取り組んでいる。また、全国への講演、テレビやラジオの出演、新聞・雑誌への執筆、著書の出版など幅広く活動。最近では、テレビのバラエティ番組などにも出演し「尾木ママ」の愛称で知られている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月19日1967年に有吉佐和子が小説として発表、すぐに大反響となって舞台化されて以来、数々の名優が演じてきたことでも知られる『華岡青洲の妻』。世界初の全身麻酔手術を成し遂げた華岡青洲の苦難や、その実母と嫁の青洲を巡る闘いを、高い文学性と共に描きだした名作だ。6月から行われる新派公演に出演するのは、水谷八重子と波乃久里子、そして新派初参加となる三田村邦彦。これまで山田五十鈴、杉村春子、淡島千景の演じる姑・於継のもと嫁の加恵を演じてきた水谷が、今回初めて於継に挑戦するのも見どころだ。都内で開かれた記者会見では、三者三様の意気込みが語られた。『華岡青洲の妻』公演情報江戸時代中期の紀州。名門の家から隣町の貧乏医者・華岡青洲(三田村)に嫁いできた加恵(波乃)は、華岡家を取り仕切る美しい姑・於継(水谷)や、口は悪いが優しい義妹・於勝(甲斐京子)、おとなしい義妹・小陸(瀬戸摩純)に囲まれて幸せな毎日を送っていた。京都にいる青洲の遊学費用のため今日も4人で機を織っていると、研究にひと区切りがついたという青洲が急に帰宅する。大喜びの於継はあれこれと青洲の世話を焼くが、新郎不在のまま式を挙げ、そのまま暮らしてきた加恵は出る幕がない。その後も研究に没頭する青洲は加恵に優しく接するものの、姑と嫁との争いは次第に激しさを増してゆく。数年後に青洲の麻酔実験が人体に及ぶと、我れ先にと自らの身を差し出すふたりだったが……。記者会見では、「これまで素敵な於継ばかりを見てきましたので、大きなお役すぎて自分が演じるなんて考えたこともありませんでした」と、率直な心境を吐露した水谷。「でもこれから稽古を通して、加恵に青洲を渡したくないという気持ちをどう感じていけるか。その実感を経て、初日までにまた違った於継を表すことが出来れば」と決意を語った。その横で「(水谷は)於継と性格的に似ているから大丈夫」と笑わせたのは波乃。小陸と加恵で4度の出演経験があり、「杉村先生に厳しく教えていただいたり、父(先代勘三郎)が惚れこんで青洲を演じたりと思い出の詰まった作品。今回はお姉ちゃま(水谷)が於継ということで、加恵として嫁姑の火花を散らさなければと思っています」と語った。「憧れの新派の舞台に出られるとは」と緊張気味の三田村も、「脚本の完成度が素晴らしくて、さすがは有吉先生と感動しました。テレビドラマによくあるような嫁姑の戦いに終始しないのも面白いですね」と感慨深げ。その言葉通り、美しい女同士の闘いを通して、人間の本質が丹念に描かれており、観劇後には深い余韻を残す。そして、於継や加恵、於勝、小陸とそれぞれに女の業を見せる姿に、観る者はつい共鳴してしまう。そこに、本作が愛され続ける理由はあるのだろう。6月4日(月)から23日(土)まら東京・三越劇場にて上演。チケットは4月30日(月)に一般発売開始。その後、栃木、岐阜、京都、岩手、静岡、滋賀、愛知、石川で公演を行う。取材・文:佐藤さくら
2012年04月20日教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹がファンタジー映画『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』の親善大使に就任。5月26日(木)、映画にちなんで共に親善大使となる子ブタのモモちゃんと共に就任式に臨み、映画をアピールした。問題を抱えた家庭にどこからともなく現れ、不思議な魔法でみんなを笑顔にして回る魔法使いナニー・マクフィーの活躍を描くファンタジーで、エマ・トンプソンをはじめマギー・ギレンホール、ユアン・マクレガー、レイフ・ファインズら豪華キャストが集結。子供たちに向けた5つのレッスンを展開する。尾木さんが提唱する“叱らない子育て論”は、映画の趣旨にピッタリということで、尾木ママの大使就任が実現。尾木さんは、魔法使いの衣裳で、自らが名付け親となった子ブタのモモちゃんを抱っこして登場し、ナニー・マクフィーならぬ“尾木ママクフィー”として大使に任命された。映画の中の5つのレッスンについて尾木さんは「日本の復活に大事なことを全て教えてくれる」と大絶賛。これまでにも尾木さんの元には、映画のキャンペーンへの依頼が多く届いていたそうだが、教育評論家という立場を鑑みて全て固辞してきた。だが、本作に関しては自身が提唱する教育論とぴったり重なるということで就任を快諾したという。この日も尾木さんは、自身の“叱らない教育論”を展開。「ママが子供に振り回されて、叱ったり、ペナルティを与えようとして、うまくいかなかったのが戦後の日本の教育。映画では魔法をかけますが、言葉やまなざしで十分に魔法の代わりになります」。さらに、具体的な子供たちへの声のかけ方として「『早く早く』、『やめなさい』、『大丈夫?』と声を掛けるのはやめた方がいい。逆に『ありがとう』という言葉をよく使い、叱りそうになったらまず『どうしたの?』と優しく聞いてあげるといい。子育ては“愛とロマン”です!」と魔法使いの衣裳のまま熱弁をふるった。さらに、震災の被災に遭った子供たちについても「聞く耳を持つことが大事。受け止めてくれる人がいる、ということが子供たちにとっては大切なことになる」と今後のケアの重要性を訴えた。この日は初めての公務として、映画館に飾られるポスターにサイン。さらに、モモちゃんと一緒に仲良く色紙に手形を押し、映画をアピールした。『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』は7月2日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開。■関連作品:ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ 2011年7月2日より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2011年05月26日