歌舞伎座『六月大歌舞伎』(6月1日~24日)で歌舞伎俳優の中村時蔵(なかむら・ときぞう/69)が初代中村萬壽(なかむら・まんじゅ)、時蔵の長男・中村梅枝(なかむら・ばいし/36)が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴(おがわ・ひろはる/8)が五代目中村梅枝が初舞台を踏む。このほど、取材会が開かれ、3人が出席した。昼の部は、六代目時蔵襲名披露狂言として、時代物の傑作『妹背山婦女庭訓』の「三笠山御殿」を上演し、祖父や父も襲名披露として勤めた女方の大役・お三輪を、新時蔵が初役で勤める。夜の部では、初代萬壽襲名披露、五代目梅枝初舞台として情趣あふれる舞踊『山姥』で新たな門出を寿ぐ。ゆかりの出演者がそろい、いずれの演目も出演者による劇中口上が行われるおめでたい雰囲気流れる公演となる。時蔵は、「やらなきゃいけないこともあるかと思いながらバタバタ、バタバタといたしておりますが、6月の初日が開くころにはけいこを済ませて、素晴らしい舞台ができるように努力している次第でございます」とあいさつ。梅枝は「私も梅枝という名前でいられる時間も残りわずかとなりました。『梅ちゃん』と皆さん呼んでくださってたんですけれども、梅ちゃんと呼ばれなくなるのかと思うと、とても名残り惜しいんですけれども、6代目時蔵として、自分に何ができるのか、どれだけ歌舞伎に貢献できるかっていうことを考えながら日々過ごしております」と話した。忙しい日々を過ごしている。襲名を実感する時を問われると時蔵は「これからもっともっと迫ってくれば余計感じると思うんですけども、今の段階はまだまだやり残してることがあるんじゃないかなという不安に駆られております」と苦笑い。具体的にはあいさつ回りだそう。「まだまだあそこ行かなきゃいけなかったんじゃないかとか、どこか漏れてるんじゃないか、毎日のように毎晩うち入って名簿を見たりしています。でも、きっとこれをタイアップだと思います(笑)。もうすぐけいこが始まりますので、そうするとそっちの方に没頭できて、そういうことが忘れられるんじゃないかなと思います」と話して笑わせた。梅枝はというと、「つい2日ほど前に6月の公演の台本が届きました。その台本の宛名が『中村時蔵様』となっておりました。もう次の公演から『中村時蔵』なんだと実感しました」としみじみ。一方の大晴は「たまに思います」と一言。梅枝から「台本に『中村梅枝様』と書いてあったでしょ?あれで思ったでしょ?」と問いかけ。しかし、大晴は「思ってない」と照れ隠しで否定し、梅枝から「思ってないんかい!」とツッコまれていた。それでも「中村梅枝です」とあいさつすることについて大晴は「慣れました」と返す。演じる怪童丸については「カッコよく演じたいです」と力強く語っていた。大晴について時蔵は「今は何にもしゃべらず、モジモジしてるんですけど、舞台でははっきり言うんです。本番に強い。それは初お目見得から。その時から度胸が据わっている。初日から『ママがどこの席にいた』と見えるような感じだったんです。ですから、6月の興行もたぶんきっとやってくれると思います」と話した。けいこは、あまり好きではないそう。それでも「あんまりいっぱいダメ出しすると頭がパンクしちゃうんで、重要なところだけ一つひとつずつ言う必ず直るんです。なかなか誰にでもあることではないので。人の意見を聞く、直せる能力ってのは大事なことだと思います」とうなる。梅枝も「本番に強いのは、同じ役者としてもうらやましいですね」とする。「さっき父も言いましたけど、言ったことがパッと直る。舞台上でも冷静ですし」と舞台人としての才能を語る。3月の興行では、尾上眞秀、坂東亀三郎と『喜撰』に出演していたが「弟曰く揚げ幕の下で3人で遊びまくってたらしい(笑)。でも、それでよくあんな普通に平然と出てきて、ちゃんと踊るなと思います。やることはきっちやる子だと思いました」と称えていた。最後に時蔵は「三代で襲名披露させていただきます。私も43年間乗りました名前を息子の梅枝に譲ることになります。梅枝が出来が悪かったら絶対譲りません。厳しい目で見ても、ずいぶんよくなってきました。三代襲名を見ていただいて、この先の私たちの成長も見ていただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします」と締めくくっていた。・五代目中村時蔵改め初代中村萬壽本名小川光晴。屋号萬屋。1955年4月26日、四代目中村時蔵の長男として東京に生まれる。1960年四月歌舞伎座『八重桐廓噺』「嫗山姥」の童ほかで三代目中村梅枝を名乗り初舞台。1981年6月歌舞伎座『妹背山婦女庭訓』「妹背山」の杉酒屋お三輪ほかで五代目中村時蔵を襲名。六代目中村歌右衛門、七代目尾上梅幸の薫陶を受け、気品ある佇まいが目を引く、歌舞伎界を代表する立女方。・四代目中村梅枝改め六代目中村時蔵本名小川義晴。屋号萬屋。1987年11月22日、五代目中村時蔵の長男として東京に生まれる。1991年6月歌舞伎座『人情裏長屋』の沖石一子鶴之助で初お目見得。1994年6月歌舞伎座『幡随長兵衛』の倅長松などで四代目中村梅枝を襲名し初舞台。たおやかな佇まいが目を引く若手女方。・五代目中村梅枝本名小川大晴。屋号萬屋。2015年10月28日、四代目中村梅枝の長男として東京に生まれる。2020年11月国立劇場『山権現誓助剣』「毛谷村」の弥三松で初お目見得。■あらすじ・昼の部『妹背山婦女庭訓 三笠山御殿』謀路をめぐらし権勢を誇る蘇我入鹿の三笠山御殿へ、入鹿の妹の橘姫が戻ってくる。橘姫の振袖に赤い糸をつけて後を追いかけて来た恋人の求女が現れると、二人は御殿の中へ…。そこへ、求女を追ってやって来たのは、杉酒屋の娘お三輪。恋い慕う求女の裾につけた苧環の白い糸が切れてしまい途方に探れるお三輪は、通りかかった豆腐買おむらにその行方を尋ねる。すると、これから橘姫と求女が祝言を挙げるとのこと。御殿の中へ急ぐお三輪だったが、橘姫の官女に弄ばれた挙句、聞こえてきたのは祝言を祝う声。嫉妬に狂い、すさまじい形相となったお三輪が中へ押し入ろうとすると、漁師饑七が立ちはだかり…。・夜の部『山姥』山姥に育てられ、足柄山ですくすくと成長した怪童丸。紅葉が美しい山中で、山姥と怪童丸は、一人の山樵と出会う。この山樵は実は主君・源頼光の命で家来にふさわしい武者を探して都からやってきた武将・三田の仕。怪童丸はその力量を認められ、都で召し抱えられることになる。喜ぶ山姥だったが…。
2024年05月15日タレントの堀ちえみが12日に自身のアメブロを更新。歌手の岩崎宏美と岩崎の妹で歌手の岩崎良美との3ショットを公開した。この日、堀は同日に東京国際フォーラムで開催された『岩崎宏美コンサート2024』に足を運んだことを報告。小学生の頃に、宏美の新曲が収録されたレコードを購入していたことを明かし「芸能界に入ってからは、大変優しく接していただき、いろいろなアドバイスをしてくれる、素晴らしい大先輩という存在でした」と振り返った。続けて、自身が病気で療養している時には『残したい花について』を聴いていたことを説明し「とても励まされました」と回想。「久しぶりに、宏美さんの生歌を聴けるという、大変光栄な機会です。昨日は嬉しくて、あまりよく眠れませんでした」と明かし「ライブは往年のヒット曲はもちろん、ご自身のこれまでの人生に纏わるお話に合わせて、アルバムの曲や、他の方の曲などを歌われました」とコンサートでの宏美の様子をつづった。また「お人柄、温かさがステージから溢れ出ていて、胸にジーンとくる場面も多く、本当に素晴らしかったです」と絶賛。「今夜は家族に、この素晴らしいステージのお話を聞いてもらおう!とエンディングで精一杯、最後の拍手を送り続けておりました」と述べるも「宏美さんがステージ上から、私に楽屋にいらして下さいとの まさかの光栄な呼び出しがありました」と明かした。その後に更新したブログでは、宏美の楽屋を訪れたことを報告し「良美さんもいらっしゃいましたので」「一緒に記念撮影」と宏美と良美との3ショットを公開。「良美さんとは昔、石川ひとみさんと三人で、ジョイントライブを、させていただいたことがあります」と明かし「宏美さん、本日は本当にありがとうございました」と感謝をつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「良かったですね」「皆さんお綺麗」「素敵な写真」などのコメントが寄せられている。
2024年05月13日美 少年の岩崎大昇(21※崎=たつさき)、那須雄登(22)、金指一世(20)が19日、大阪松竹座で舞台『トンカツロック』の初日を迎えた。本番前の取材会で、元プロボクサー役の金指は、まぶしい白のジャケットコーデで闘志みなぎり、岩崎や金崎から「これRIZINの会見じゃないよね?」とツッコまれていた。同作は、2002年に坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の20th Centuryにより初演された伝説の舞台で、美 少年のメンバーが受け継ぎ、約20年ぶりの再演となる。東京の下町の商店街を舞台に、トンカツ屋「助六」の店主で元暴走族の花川助三郎(那須)、「助六」で働く元プロボクサーの井口平(金指)、「助六」の常連で中学教師の篠崎優(岩崎)ら、真っすぐで熱き男女の青春群像劇を描く。金指は「トニセンの皆さんとはまた違ったカラーがでているかなと思うので、頑張りたい」と張り切り、自身の役柄に触れ「一匹オオカミだけど、誰かの力を借りて変わっていく姿をしっかりと演じられた」と気合。そして見どころを「僕はボクシングシーンですね」とアピール。金指は「シャドーだったり、ロードワーク、ミット打ちもひたすらやってる。なるべくキレを出せるようバチバチに鍛えている」と準備万端。「もともとキックボクシングを4年間ぐらいやっていて、それを見せる時がきた」とニヤリ。メンバーからも「本当にこのシーンはすごいから」と声があがるほど注目の姿となり、作・演出の横内謙介氏も「よくこんな人がいたと思う」と太鼓判。金指は「頑張りたい」とファイティングポーズで応えていた。このほか取材会には、森迫永依、山崎玲奈(※崎=たつざき)、柳美稀が出席した。大阪松竹座で26日まで。その後、東京・新橋演舞場(5月4日~19日)、名古屋・御園座(5月23日~27日)、金沢・本多の森 北電ホール(6月1日・2日)で上演される。
2024年04月20日アイドルグループ・美 少年の岩崎大昇(※崎はたつさき)が、ミュージカル『ニュージーズ』の主演を務めることが21日、明らかになった。ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』の再演が決定。1899年のニューヨークを舞台に新聞販売の少年たち“ニュージーズ”の奮闘を描く同作は、ボブ・ツディカーとノニ・ホワイトが脚本を手掛けた同名映画を原作に、ブロードウェイではディズニー・シアトリカル・グループ製作により初演され、トニー賞8部門ノミネート、2部門受賞/ドラマ・デスク・アワード6部門ノミネート、2部門受賞。ブロードウェイで2年間、通算1,004回公演を達成した人気作品となる。『美女と野獣』『アラジン』『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』など数々のヒット作を生み出し、アカデミー賞8度の受賞を誇るアラン・メンケンが音楽を、ジャック・フェルドマンが作詞を、そして『ラ・カージュ・オ・フォール』『トーチソング・トリロジー』で知られトニー賞を4度受賞しているハーヴェイ・ファイアスタインが脚本を手掛けた、美しいメロディーと躍動感溢れるダンス・ナンバーが盛りだくさんのミュージカルに。2021年に京本大我主演で日本初演を迎え、第29回 読売演劇大賞作品賞にも輝いた。“ニュージーズ”のリーダー的存在であるジャック役には、美 少年のメンバーとして、数々のテレビドラマ、コンサート、舞台を経験し、演技力と歌唱力には定評のある岩崎大昇が、グランドミュージカル初主演に抜擢された。2024年10月に日生劇場で東京公演、11月に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールで兵庫公演、福岡サンパレス ホテル&ホールで福岡公演を予定している。○■岩崎大昇コメントジャック役の岩崎大昇です。以前、先輩である京本くんが演じられていたこの作品を任せていただけることになり、とても光栄に思います。観劇させていただいた当時、まさか自分がジャックを演じる日が来るとは思ってもいませんでした。それが現実となった今、心から嬉しい気持ちと主演を担う緊張感でいっぱいです。皆様に素晴らしい舞台をお届けできるよう、僕の持てる力の全てをかけて臨みます。
2024年03月21日本日3月1日より旧岩崎邸庭園にて、展覧会『江戸東京リシンク展』が開催される。同展は、江戸東京の伝統に根差した技術や産品などを新しい視点から磨き上げ、世界へと発信していく「江戸東京きらりプロジェクト」の一環として行われるもの。現代アートの分野で国内外問わず幅広く活躍する舘鼻則孝を展覧会ディレクターとして招聘し、「日本文化の過去を見直し現代に表現する」という舘鼻の創出プロセスである「Rethink(リシンク)」を起点として、歴史ある伝統産業の価値や魅力を新たなかたちで提案する企画となっている。本年は、新たに制作されたアート作品や伝統産業事業者が保有する貴重な歴史的資料を、国の重要文化財である旧岩崎邸庭園にて公開。江戸うちわ・江戸扇子 伊場仙や、江戸刷毛・東京手植ブラシ 宇野刷毛ブラシ製作所など、新たな事業者を迎えた新作もお披露目される。■展覧会ディレクター現代美術家 舘鼻則孝 メッセージ江戸東京きらりプロジェクトのコンセプトである “Old meets New”。東京には、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和の時代にまで続く、数多くの「老舗」が存在しています。そして、そこにはさまざまな技、文化、伝統が息づいている。そうした東京の魅力を国内外に伝えたいという思いからスタートしたのが本プロジェクトになります。今回、その活動の一環として開催される『江戸東京リシンク展』に、私は、作家としてだけでなく、展覧会ディレクターとしても参画しています。私はこれまで“Rethink”という言葉を冠した展覧会をいくつか開催してきましたが、本プロジェクトのコンセプトである“Old meets New”と“Rethink”という概念は多くの共通点を有していると考えています。“Rethink”が意味するところを簡略化して言うなら、途切れることなく続く日本の伝統、あるいは文化を、現代においてそのまま再現するのではなく、現代的な意味を加えて表現するということです。そのため、私の作品はすべて、日本のこれまでの歴史、文化があってこそ、成立しているとも言えます。その点において、“Old meets New”と“Rethink”は同義であり、だからこそ、これまで数多くの伝統工芸、伝統芸能とコラボレーションする形で、過去と現在をつなぐ活動をしてきたのです。時代は変わっても変わるべきでないもの、時代が変わるからこそ変わるべきものを見極め、伝統を次の100年に残していくために、今、私たちが何をなすべきか。伝統をどう現代的な意味づけをして打ち出していくか。今回の展覧会は、東京の魅力を伝える場であるとともに、私たち自身がリシンクするための機会でもあるのです。■舘鼻則孝(たてはな のりたか)プロフィール1985年、東京都生まれ。東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻卒。卒業制作として発表したヒールレスシューズは、花魁の高下駄から着想を得た作品として、レディー・ガガが愛用していることでも知られている。現在は現代美術家として、国内外の展覧会へ参加する他、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組んでいる。作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館などに永久収蔵されている。<「江戸東京リシンク展」展示物一覧>■舘鼻則孝 × 江戸うちわ・江戸扇子 伊場仙ひとつの絵の中に一対の要素を内包した《Duality Painting》という、舘鼻則孝氏の絵画シリーズの延長線上の作品として制作された江戸扇子。左右に向いた蛇腹状の面を活かして絵図を表現し、異なったモチーフを1枚の扇子に表している。また、「大満月うちわ」と呼ばれる江戸うちわに描かれた満月の図案は、本作のために描き下ろされた新作。江戸うちわは、1本の竹を裂いて仕立てられており、その緻密な手仕事には扇子同様に工芸的な魅力が詰まっている。■舘鼻則孝 × 江戸刷毛・東京手植ブラシ宇野刷毛ブラシ製作所現代では量産を目的として機械化された工程が多い中、手植えにこだわったブラシや刷毛を作り続ける宇野刷毛ブラシ製作所。舘鼻則孝氏とのコラボレーションでは、古くから職人に愛用されてきた「左官ブラシ」を絵画作品の仕上げに転用することで新たな作品が誕生した。画面上で左官ブラシを引くことによって生じる、縞状の痕跡を意匠として活かすことを意図した技法研究がなされ、絵画の世界では筆致と呼ばれる筆遣いとして画面に刻まれている。本作に用いられた左官ブラシには、弾力性のある馬の毛が使われており、最も長いものでは横幅60センチのものも特別に製作された。■舘鼻則孝 × 江戸組子 建松繊細な組子細工を活かした多様なものづくりを得意とする建松とのコラボレーション作品では、組子細工による伝統的な幾何学文様と舘鼻則孝氏がアクリル絵の具で描く雷雲のモチーフがレイヤーとなって表現されている。「桜亀甲」「二重麻の葉」「桔梗亀甲」「雪型亀甲」──上から順に並ぶ文様が表現しているのは「春夏秋冬」。それらの中でも麻の葉や桔梗というモチーフには、魔除けの意味があり、舘鼻氏が描く「雷雲」も同様の意味を持つことから、それぞれの文様同士がリンクしている。■舘鼻則孝 × 新江戸染 丸久商店注染と呼ばれる伝統的な染色技法で染め上げられた《Heel-less Shoes》のアウトソールには、舘鼻則孝氏のシグネチャーでもある雷雲の意匠が施されている。作品の背の高さを活かした上下に広がる図案には、注染による特徴的な「ぼかし」が施されており、職人による技法的なこだわりと舘鼻氏による意匠化へのこだわりが重なり合うことで成立している作品。1枚の型紙にもかかわらず、多くの鮮やかな色彩で同時に染色することが可能な技法の特性を活かした内容となっている。■舘鼻則孝 × 和太鼓 宮本卯之助商店雷鳴を神仏の来臨に擬えて、雷神の持つ雷鼓を表した作品。玩具太鼓と呼ばれる4.5寸の小さな太鼓を活用して制作された。宮本卯之助商店の職人が制作した太鼓に舘鼻則孝氏のアトリエで彩色を施して完成させた。本作に使用されている太鼓は、皮を張る前、乾燥させる工程で歪んでしまったり、割れてしまったことで、製品にすることが叶わなかった昭和50年代のもの。飾り結びには、龍工房の正絹製の組紐が用いられている。■舘鼻則孝 × 東京くみひも 龍工房本作のために新たに考案された組み方で組まれた正絹製の「角紐」は、表と裏で色が異なる。これは、江戸の粋な美意識とも言える着物の羽裏から着想を得たもので、一見モノトーンに見える作品の差し色として豊かな表情を生んでいる。背面に施された飾り結びは、「吉祥結び」と呼ばれ、良いことが起こる兆しの象徴として古くから扱われてきた。60ミリのピッチで正確に「結び」を入れることで、立体的なテクスチャーを与え、それらが集合することで現れる表情は作品の重要なアクセントとなり、「藤四ツ組」で組まれた丸紐に入った屈曲した差し色のラインが抑揚ある見え方を演出している。■舘鼻則孝 × 金唐革紙 金唐紙研究所[特別協力]本展では、特別協力という形で参画した金唐紙研究所によって制作された金唐革紙を用いて、舘鼻則孝氏が完成させた《Heel-less Shoes》。「金唐革紙」は、江戸時代にヨーロッパから渡ってきた「金唐革」と呼ばれる装飾革を見た日本人が、和紙を使って模したことで生まれた。しかし、明治期以降、海外に輸出されるほどの人気を博したが、次第に需要は減少し、昭和中頃には、製造技術も途絶えてしまったという。本展の会場となった旧岩崎邸庭園の洋館内装にも用いられており、それらの復元に尽力したのが、1985年に金唐紙研究所を設立した、国選定保存技術保持者の上田尚氏です。<「江戸東京リシンク展」に出展する伝統産業事業者一覧>■江戸うちわ・江戸扇子 伊場仙(えどうちわ / えどせんす・いばせん)天正18年(1590年) 創業。400年以上の歴史を誇る団扇と扇子の製作販売を行う老舗。江戸後期には、初代歌川豊国、歌川国芳、歌川広重といった著名な浮世絵師を起用した団扇が人気を博した。江戸団扇は一本の竹を割いて仕立てるのが特徴であり、江戸扇子は太めの骨で骨数が少なく折り幅が広いことが特徴である。■江戸刷毛・東京手植ブラシ 宇野刷毛ブラシ製作所(えどはけ / とうきょうてうえぶらし・うのはけぶらしせいさくしょ)大正6年(1917年) 創業。刷毛づくりで培われた技術をもとに刷毛・ブラシの製作をてがけている。中でも天然毛は毛質を見極めることから始まり、動物や植物など特性を踏まえ様々な用途に対応している。特に職人の手植えによる耐久性の高い洋服ブラシなどは好評である。■江戸組子 建松(えどくみこ・たてまつ)1982年、江戸川区にて創業。「組子細工」の端緒は、平安時代に生まれた日本建築の建具であり、釘を一切使うことなく、小さな木片を手作業で組み合わせてさまざまな模様を編み出すことができる。伝統的な組子細工の模様は、桜や麻の葉、雪など日本の自然をモチーフにしたものが多く、豊作や長寿など人々の願いが込められている。■新江戸染 丸久商店(しんえどぞめ・まるきゅうしょうてん)明治32年、日本橋堀留町にて創業した注染製品の問屋。注染は主に浴衣や手拭に使用されてきた染色技法であり、創業以来、さまざまな柄や図案を産み出し、日本の芸事、季節のお祭りに彩りを添えている。■和太鼓 宮本卯之助商店(わだいこ・みやもとうのすけしょうてん)文久元年(1861年)、太鼓店として創業。太鼓・神輿の製造・販売を中心に事業を拡大。創業以来、宮本卯之助商店は祭と伝統芸能の保存と発展を使命とし、祭の持つ人々を繋げる力、世界に誇れる伝統芸能という日本の佳き伝統の継承に貢献している。■東京くみひも 龍工房(とうきょうくみひも・りゅうこうぼう)1963 年に創業以来、組紐にあった糸づくり、染色・デザイン・組みまでを一貫して行う都内で唯一の工房。伝統的な組紐だけでなく、先代から受け継がれてきた技術とノウハウから組紐を進化させ、2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップでは、メダルリボン・参加記念敷布を、耐久性と伸縮性を重視した純国産シルクの組布で製作した。■金唐革紙 金唐紙研究所[特別協力](きんからかわし・きんからかみけんきゅうじょ)江戸時代にヨーロッパから渡ってきた、金唐革と呼ばれる装飾革を和紙を用いて日本国内で模索することから始まった金唐紙の復元に従事する研究所。重要文化財「旧岩崎家住宅洋館」や、重要文化財「旧日本郵船小樽支店」などの修復工事に携わっている。<開催概要>『江戸東京リシンク展 -旧岩崎邸庭園でみる匠の技と現代アートの融合-』3月1日(金)~10日(日)9:00~17:00(入園は16:30まで)会場:重要文化財 旧岩崎邸庭園入園料:一般 400円/65歳以上 200円※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料『江戸東京リシンク展』リンク:「江戸東京きらりプロジェクト」オフィシャルサイト:
2024年03月01日旧岩崎邸庭園では、3月1日(金)から「江戸東京リシンク展-旧岩崎邸庭園でみる匠の技と現代アートの融合-」を開催します。江戸東京の伝統に根差した技術や産品などを新しい視点から磨き上げ、世界へと発信していく「江戸東京きらりプロジェクト」では、「現代アート×江戸東京きらりプロジェクト」により、江戸東京の伝統ある技や老舗の産品といった「東京の宝物」の新たな価値を伝える展覧会イベントを令和2年度から実施しています。今年度は、旧岩崎邸庭園を会場として、アーティスト舘鼻則孝(たてはなのりたか)氏のディレクションによる「江戸東京リシンク展」を開催し、本プロジェクトのモデル事業者の技と現代アートを融合させた舘鼻氏による新作の発表・展示を行います。また、展覧会開催期間には、江戸東京の伝統を今に受け継ぐ職人を講師としてお迎えし、その工芸の歴史等について説明を受けた後、実際に体験するワークショップも実施します。旧岩崎邸庭園オリジナルエコバッグ(非売品)のお土産付き!皆様のご参加をお待ちしております。「江戸東京リシンク展」開催概要開催期間2024年3月1日(金)~3月10日(日)9時00分~17時00分(最終入園16時30分)会場旧岩崎邸庭園(台東区池之端1-3-45)入園料旧岩崎邸庭園への入園にあたり以下の入園料が必要となります。一般:400円65歳以上:200円※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料参加事業者伊場仙(江戸団扇・江戸扇子)宇野刷毛ブラシ製作所(江戸刷毛・東京手植ブラシ)宮本卯之助商店(和太鼓)龍工房(江戸東京組紐)建松(江戸組子)丸久商店(注染製品)ホームページ【江戸東京リシンク展】伝統産業×現代アートのコラボレーション作品を重要文化財・旧岩崎邸庭園で一般公開 | 江戸東京きらりプロジェクト : ワークショップ開催概要(1)ゆび組紐ワークショップ日本に古くから伝わる伝統工芸品「組紐」の製作体験では、組み台で生産するようになった以前から用いられてきた技法の指で組む、組紐体験を行います。 出来上がったものはブレスレットとしてその場でお持ち帰りいただけます。 当日にレクチャーする組み方を覚えていただければ専用の道具は使わずにお客様のご自宅でも簡単に制作が可能ですので、是非ご参加ください。実施日程2024年3月2日(土) 各回定員8名※中学生以上の方が対象です。1回目:9:30~10:302回目:10:45~11:453回目:13:00~14:004回目:14:30~15:30参加費3,000円(入園料別途)参加事業者龍工房(江戸東京組紐)会場旧岩崎邸庭園サービスセンター2F・レクチャールーム(2)組子コースター作りワークショップ書院造りを基調とする旧岩崎邸庭園内の和館には、菱の意匠が随所に見られます。 床の間の書院欄間に見られる松川菱もそのひとつ。 欄間や障子などの建具の装飾に使われてきた組子細工のコースターの製作体験ができます。 デザインは、伝統的な麻の葉模様で、パーツを糊付けして組んで頂きます。 組子職人による組子のお話を聞き、伝統の技に触れ意味を知りながら、一緒に楽しく製作していきます。実施日程2024年3月3日(日) 各回定員18名※中学生以上の方が対象です。1回目:10:00~11:302回目:13:00~14:30参加費3,000円(入園料別途)参加事業者建松(江戸組子)会場旧岩崎邸庭園サービスセンター2F・レクチャールーム(3)和菓子・日本酒・酒器のトリプリングワークショップ※お申込みは2月21日まで!旧岩崎邸では、かつて岩崎家の人々によってひな人形を飾った節句のお祝いが催されていました。 お雛祭りと春をテーマとした、和菓子と日本酒、日本酒に合う酒器を合わせてお楽しみいただく「トリプリング」体験会を行います。 江戸時代、日本橋魚河岸の屋台で金鍔が評判を呼んだ榮太樓總本鋪のお菓子、慶長元年創業、東京最古の酒舗の豊島屋本店の日本酒、グラスとお酒の新しい楽しみ方を提案する木本硝子のグラス。 各社のこだわりや歴史を聞き、お菓子、お酒、グラスの合わせ方を楽しみながら、春を感じませんか。実施日程2024年3月9日(土) 各回定員25名※20歳以上の方が対象です。酒気帯び運転、飲酒運転は法律で禁止されています。車、バイク、自転車でのご来園は固くお断りします。1回目:13:00~14:002回目:15:00~16:00参加費3,000円(入園料別途)参加事業者榮太樓總本鋪(江戸菓子)木本硝子(江戸硝子・江戸切子)豊島屋本店(日本酒)会場旧岩崎邸庭園サービスセンター2F・レクチャールームお申込みワークショップへのご参加には、お申込みが必要です。お申込みボタンからご希望のプランを選択し、必要事項をご入力の上、お申込みください。※予約サイト「アソビュー!」が開きます。お申込み : 参加特典ご参加の方には、旧岩崎邸庭園オリジナルエコバッグ(非売品)をプレゼントします。旧岩崎邸庭園について国指定重要文化財。三菱財閥創設者岩崎彌太郎の長男で、第3代社長の岩崎久彌の邸宅として、明治29(1896)年に竣工しました。往時は15,000坪の敷地に、20棟以上の建物が立ち並んでいましたが、現在は3分の1の敷地面積となり、ジョサイア・コンドル設計の洋館と撞球室、名棟梁大河喜十郎が手がけた和館大広間の3棟が残っています。所在地東京都台東区池之端1-3-45開園時間9時~17時(最終入園は16時30分)入園料一般:400円65歳以上:200円※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料アクセス地図 : ・東京メトロ千代田線 湯島駅下車(1番出口)徒歩 約3分・東京メトロ銀座線 上野広小路駅下車(3番出口)徒歩 約10分・都営大江戸線 上野御徒町駅下車(3番出口)徒歩 約10分・JR 御徒町駅下車(北口)徒歩 約15分・京成電鉄 京成上野駅(池之端口)徒歩 約10分※駐車場はございません。問い合わせ先旧岩崎邸庭園サービスセンター電話:03-3823-8340旧岩崎邸庭園公式HP : 旧岩崎邸庭園公式X(旧Twitter) : 都立9庭園公式Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月20日歌舞伎俳優の中村時蔵が1月22日(月)、都内で行われた「歌舞伎座六月大歌舞伎」記者発表会見に出席し、同公演で初代中村萬壽(まんじゅ)を襲名すると発表した。併せて、時蔵の長男・中村梅枝が6代目中村時蔵を襲名し、梅枝の長男・小川大晴が5代目中村梅枝として初舞台を踏むことも発表された。会見で、時蔵は「目が黒いうちに時蔵を継がせ、もっと指導しなければ」という思いから、息子に名跡を譲ることを決断したと説明。「日頃から、彼の舞台を見ていて、すごく良くなっている」と梅枝への思いを語るとともに、「引退する気も、隠居する気もありません。今後もバリバリ初役も勤めて、指導もしていきたい」と現役として意欲を燃やした。なお、萬壽とは、平安時代の元号(万寿)に由来しており「元年が1024年で、ちょうど1000年前。それも因縁めいている」と話していた。中村時蔵一方、梅枝は襲名を打診された際を振り返り、「さすがにまだ無理ですという思いだった」と明かしながら、父・時蔵との話し合いや周囲への相談を重ねるうちに「自分の中で気持ちが高まったので、お受けしますよとお返事した」と経緯を説明。「父が亡くなるまで、自分は梅枝だと思っていたし、皆さんも了承しないと思っていた」と本音も語り、「襲名はありがたいこと。代々の時蔵さんに恥ずかしくないよう、今まで以上に責任感を持って、芸道にまい進していきたい」と意気込んだ。また、初舞台を踏む孫の大晴について、時蔵は「彼は女形が嫌いなんです。見得が好きみたいで。その思いをどこかで女形も面白いぞと導きたい」と目を細める場面も。当の大晴は、将来の夢は「プロ野球選手」だと答え、会場を沸かせていた。中村梅枝小川大晴会見には、中村獅童とともに、長男・小川陽喜と次男・小川夏幹も出席。同じく6月興行で初代中村陽喜、初代中村夏幹として初舞台を勤めることになった。萬屋一門が揃い、ファンに襲名を披露するとともに、一門の未来を担う若き3人が、歌舞伎俳優としての一歩を踏み出すことが決まった。中村獅童左から)小川夏幹、小川陽喜獅童は「もともと私の思いとして、またいつか6月の萬屋興行を復活させたいという気持ちがあった」と振り返り、時蔵と梅枝の襲名のタイミングで、陽喜と夏幹の出演プランも固まったと明かした。最近の息子たちの様子については、「最近はすっかり暴れん坊になりまして(笑)。毎日、芝居や立ち回りで戦いごっこをしながら、やんちゃに成長している」と頬を緩め、初舞台決定を知らせると「イエ~イって喜んでいました」と笑顔を見せた。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>歌舞伎座『六月大歌舞伎』【昼の部】『妹背山婦女庭訓三笠山御殿』(いもせやまおんなていきん みかさやまごてん)お三輪中村梅枝 改め 六代目中村時蔵【夜の部】『山姥』(やまんば)※常磐津の舞踊です。山姥中村時蔵 改め 初代中村萬壽怪童丸五代目中村梅枝(初舞台)『新皿屋舗月雨暈魚屋宗五郎』(しんさらやしきつきのあまがささかなやそうごろう )魚屋宗五郎中村獅童丁稚初代中村陽喜(初舞台)丁稚初代中村夏幹(初舞台)2024年6月会場:東京・歌舞伎座
2024年01月23日美 少年の岩崎大昇(※崎はたつさき)、那須雄登、金指一世が、舞台『トンカツロック』の主演を務めることが16日、明らかになった。同作は2002年に全国3都市で上演された作品で、自分の信念に従って守るべきものを守ろうとする真っすぐで熱き男たちと、りりしく美しい女たちの姿を描いた青春群像劇。初演は坂本昌行、長野博、井ノ原快彦によるユニット「20th Century」(トニセン)の3人が主演をつとめ、人を傷つけ自分も傷ついた過去を抱えながらも、再生し、今を必死に生きていく若者たちを好演した。この度、約20年の時を経て20th Centuryが演じた3役を、美 少年の岩崎、那須、金指が務める。那須は暴走族のリーダーだったが、今はトンカツ屋「助六」の店主として真面目に働いている花川助三郎、岩崎は店の常連客で近所の中学校教師の篠崎優、金指は元プロボクサーで今は店のキャベツ切りと出前担当の井口平を演じる。作・演出に横内謙介を迎え、共演は森迫永依、山崎玲奈、柳美稀、星田英利、楠見薫、有馬自由、伴美奈子。2002年の初演時にも上演した東京・大阪に、初上演となる愛知・石川を加え、全国4都市で上演する。商店街で繰り広げられる3人の男たちの悩みと葛藤、そしてトンカツ屋「助六」をめぐり巻き起こるロックな人情物語となり、当時の青春の眩しさと激しさはそのままに、時として空回りしながらも、それぞれの信念と熱意によって、次第に人の心を動かす若者たちの青春を、2024年度版にブラッシュアップして届ける、生まれ変わった新時代の『トンカツロック』となる。大阪公演は大阪松竹座にて4月19日〜26日、東京公演は新橋演舞場にて5月4日〜19日、愛知公演は御園座にて5月23日〜27日、石川公演は本多の森北電ホールにて6月1日〜2日。○■岩崎大昇 コメントまずは、以前に20th Centuryの皆さんが演じられていた舞台『トンカツロック』を、僕たち3人に任せていただけたことを、とても嬉しく思います。僕にとって、お芝居のみの舞台は今回が初めてになります。不安もありますが、凄くワクワクしています。那須、金指と一緒に、少しでもたくさんの方を笑顔にできるよう全身全霊で臨んでまいります。○■那須雄登 コメント舞台のお芝居について学びたいと思っていたところに今回のお話をいただき、とても嬉しかったです。同時に、過去20th Centuryの御三方が演じられていた年が、ちょうど僕の生まれ年ということもあり、不思議な巡り合わせを感じました。岩崎、金指と3人で連携を取りつつ、稽古の段階から良い雰囲気を作っていきたいと思います。皆さんの心をユーモアで包み込めるような素敵な作品をお届けします。精一杯頑張りますので、お楽しみに!○■金指一世 コメント舞台『トンカツロック』への出演が決まったときは、率直に嬉しかったです。かつて僕たちの大先輩である20th Centuryの皆さんが演じていた舞台ということもあり、今から緊張と楽しみな気持ちでいっぱいです。そして、僕たち3人の新たな化学反応も楽しんでいただけたら幸いです。皆さまに満足いただける楽しい舞台を作れるよう全力で頑張ります!
2024年01月16日岩崎本舗は、12月27日(水)までの期間で、送料がお得になる冬の送料キャンペーンを実施しております。おすすめ冬ギフトについて限定冬ギフトや九州のコラボなど、1年間の感謝の想いを伝える贈りものにぴったり。贈った方も届いた方も幸せなギフトが勢ぞろいです。冬ギフトは、送料・クール代込み、さらに異国情緒あふれる長崎をデザインしたオリジナル風呂敷に包んだ商品です。人数や金額に合わせて選べるよう3種類ご用意しております。〇商品名:冬ギフトA〇内容量:長崎角煮まんじゅう3個・角煮まぶし3袋〇価格:4,000円(税込)〇風呂敷:長崎ハタ(赤色)〇商品名:冬ギフトB〇内容量:長崎角煮まんじゅう4個・チーズ角煮まんじゅう4個〇価格:5,150円(税込)〇風呂敷:名所めぐり(桃色)〇商品名:冬ギフトC〇内容量:長崎角煮まんじゅう5個・大とろ角煮まんじゅう5個〇価格:6,150円(税込)〇風呂敷:長崎名物(山吹色)風呂敷は別のものを包むもよし、広げて敷物にするもよし、また額に入れて長崎の雰囲気を感じる装飾にするなど様々な使い方が楽しめます。にんにくなしでも本格派な「三代目長崎ぎょうざ」は、家族で囲む食卓をイメージして作り上げた商品です。開発のきっかけは、三代目社長の幼少期の想い出から。そのころ食べていた「食卓に並ぶカリカリの一口ぎょうざを、家族で囲むあの幸せを届けたい」という想いからできました。こだわりぬいた具材と分量を食べやすい一口サイズの皮に包んでいます。ホットプレートで焼きながら食べると、アツアツを食べられてご飯、お酒が進みます。〇商品名:三代目長崎ぎょうざ〇内容量:12個入り〇価格:675円(税込)■キャンペーン概要12月27日(水)まで冬の送料キャンペーンを開催中!ご自宅で家族と過ごすひと時に、離れて暮らす大切な方への贈り物に。一年のご挨拶や感謝の想いを贈る際にピッタリな商品をご用意しております。期間:2023年11月1日(水)~12月27日(水)一か所4,000円以上のご注文でキャンペーン送料450円一か所7,000円以上のご注文でキャンペーン送料450円+角煮まぶし1袋プレゼント一か所10,000円以上のご注文で送料・クール代0円(岩崎本舗負担)+角煮まぶし1袋プレゼント■対象岩崎本舗公式ホームページフリーダイヤル: 0120-65-0806ファックス: 0120-64-0806封書: 長崎県西彼杵郡長与町斉藤郷1006番地13 岩崎本舗宛直営店舗※楽天市場店・Amazon店・Yahoo!ショッピング店では一部商品のみ取り扱いがございます。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2023年11月20日○この日限り!琵琶湖汽船と叶 匠壽庵コラボの和洋折衷スイーツをご用意! ○びわ湖ホール声楽アンサンブルメンバーによる船上コンサートも楽しめる!琵琶湖汽船株式会社(本社:滋賀県大津市浜大津、社長:川添智史)は、2023年10月22日(日)限定で、客船ビアンカ船上にてアフタヌーンティーとコンサートを楽しむ「ビアンカアフタヌーンティークルーズ」を運航します。本イベントは、秋の大津観光を盛り上げようと、大津市内に拠点を置く当社、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、株式会社 叶 匠寿庵 がコラボレーションして実施するもので、今回が初めての取り組みとなります。イベント当日は、びわ湖最大の客船で、びわ湖の南湖をゆったり150分間クルーズします。船内では、びわ湖の美しい景色を眺めながら、アフタヌーンティーをお楽しみいただけます。「秋」をテーマにしたアフタヌーンティーには、当社と叶 匠壽庵でこしらえた和洋折衷の特製スイーツにセイボリーをお付けしました。そして、アフタヌーンティーをお楽しみいただいた後は、びわ湖ホール声楽アンサンブルメンバーによるコンサートがスタート。曲目には懐かしの名曲や秋にちなんだ曲を選曲しており、幅広い年代の方に心躍るひとときをお過ごしいただけます。美しい景色に、美味しいスイーツと美しい歌声。大津の“美しい”が詰まった1日限りのクルーズへぜひお越しください。イベントの詳細は、次頁の通りです。運 航 日2023年10月22日(日)大津港発着13:00~15:30(乗船受付開始12:00~/事前予約制)船内スケジュール大津港13:00発↓ アフタヌーンティータイム(約90分間)↓ コンサートタイム(約45分間)大津港15:30着就 航 船客船ビアンカ 料金お一人様8,500円(乗船料、お菓子代、コンサート鑑賞代、税サ込)※小学生以上のお子さまよりご参加いただけます(小学生料金5,500円)お持ち帰り用叶 匠壽庵 のお菓子お土産付き!スイーツ\琵琶湖汽船(洋菓子)と叶 匠壽庵(和菓子)がコラボしたアフタヌーンティーセット!/Afternoontea Menu叶 匠壽庵 特製生菓子と干菓子のセット「寿美山」(すみやま)琵琶湖汽船特製スイーツモンブランいちじくのレアチーズケーキビアンカクッキーぶどうツイストチョコレートセイボリー叶 匠壽庵Bakery&café野坐特製パン秋野菜のマリネ+コーヒー、和紅茶、香煎茶コンサート\実力派のびわ湖ホール声楽アンサンブルメンバーによる本格的なコンサート!/熊谷綾乃(ソプラノ)・古屋彰久(テノール)・五島真澄(バリトン)・植松さやか(ピアノ)コンサートプログラム◎琵琶湖周航の歌◎大空と大地の中で ◎レット・イット・ビー◎ちいさい秋みつけた◎ムーン・リバー◎糸などご予約・お問い合せ琵琶湖汽船㈱ 予約センターTEL 077-524-5000(9:00-17:00)WEB予約⇒ 大津港までのアクセス京阪・びわ湖浜大津駅より徒歩約3分JR大津駅よりバス約5分(浜大津バス停下車)企画協力滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、株式会社 叶 匠寿庵※画像は全てイメージです【参考】びわ湖ホール声楽アンサンブルBIWAKO HALL Vocal Ensemble全国から厳しいオーディションを経て選ばれた声楽家により構成される日本初の公共ホール専属声楽家集団。“声楽アンサンブル”とは、ドイツ語圏の歌劇場においてオペラのソリストを担う劇場専属歌手を意味する。ソリストとしての高水準の実力だけでなく、アンサンブル、合唱の中核となり得る優れた声楽アンサンブルとしても多方面から注目を集めている。びわ湖ホール自主公演への出演を主な活動とし、オペラ公演や定期公演を行うほか、依頼を受けて全国各地でも多数の公演を行っている。また、滋賀県内の学校を対象とした公演を行うなど、音楽の普及活動にも積極的に取り組んでいる。現在までに在籍したメンバーは総勢 70 名を超え、専属活動期間を終了した後は「ソロ登録メンバー」として、びわ湖ホールの自主公演に出演するほか、国内外の数多くのコンサートやオペラに出演するなど幅広く活躍している。2013 年第 26 回大津市文化賞、 2017 年第 42 回滋賀県文化賞受賞。コンサート出演者プロフィール熊谷綾乃(ソプラノ)同志社女子大学音楽学科卒業。京都市立芸術大学大学院修了。特待生として関西二期会オペラ研修所で研鑽を積む。オペラでは『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、『魔笛』パパゲーナ、『愛の妙薬』アディーナ、『魔弾の射手』エンヒェン、『つばめ』リゼット等を演じる。京都芸術祭音楽部門第26回新人賞、第32回京都市長賞、令和3年度文化庁芸術祭新人賞受賞。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー、関西二期会準会員、同志社女子大学嘱託講師。古屋彰久(テノール)名古屋音楽大学大学院修了。イタリア・ボローニャにて研鑽を積む。シエナ、ロッツィ劇場にてヘンデル作曲オラトリオ『時と悟りの勝利』の「時」役でイタリア劇場デビュー。オペラでは『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランド、『愛の妙薬』ネモリーノ、『つばめ』プルニエなどを演じる。オラトリオでも数多くのテノールソロ、典礼劇『ダニエル物語』ダニエル役を務める。びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー。五島真澄(バリトン)京都市立芸術大学卒業、同大学大学院修士課程修了。その後渡露しモスクワ音楽院にて研鑽を積む。全日本学生音楽コンクール大阪大会第1位、宝塚ベガ音楽コンクール第3位、飯塚新人音楽コンクール第3位。青山音楽賞新人賞受賞。オペラでは、びわ湖ホールにて『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』等に、NHK音楽祭にて『エフゲニー・オネーギン』に出演。ソリストとして佐渡 裕指揮「第九」、秋山和慶指揮「第九」等のバスソロを務める。バッハ・コレギウム・ジャパンメンバー。植松さやか(ピアノ)京都市立芸術大学大学院作曲専攻修了。2007年奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門一般の部第 3 位。文楽オペラ、演劇とオペラの融合など新しいジャンルの作曲や百貨店BGM、作編曲の委嘱作品を多数発表。2022年3月長浜市民創造オペラ『しのぶときく』新作初演。現在、創作と演奏の両方で活動をする傍ら、京都市立芸術大学、神戸山手女子高校等で後進の指導にあたっている。びわ湖ホール四大テノールピアニスト。230822_biwako-kisen_.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月22日読者よりも年上の素敵な女性をお招きして、お話を伺う「乙女談義」。今回は、過去の名作シリーズをお届けします。お姉様たちからのメッセージ、受け取ってください!内海桂子「とにかく度胸ですよ。やれるかやれないか、考えていたんじゃダメよ」先週もお話ししましたけど、アタシは数え年13歳で舞台に上げられて、いきなり漫才師にさせられちゃったわけです。芸ができるかとか、考えてるヒマは全然ありませんでした。だからこそ、そこで度胸ってものが付いたのよ。アタシは今でも、月に8回演芸場の舞台に一人で上がってるんですけど、袖から出るときに、司会の若い芸人さんを通せんぼして捕まえて、一緒に漫才やっちゃうの。若い人からしたら、そりゃぁ緊張するでしょう。なんの稽古もなしに、突然言われるんですから。アタシは若い人に、「自分の漫才をやんな、こっちがかぶせてあげるから」って言うんです。舞台に上がったら、とにかくやんなきゃ。考えたり、怖じ気づいちゃったりしちゃダメね。どんなことでも、やっちゃえばどうにかなる。ちなみに、そうやって一緒にやってた中で、大きくなったのがナイツの二人。私が何かを言うと、当意即妙に返してくる。いろんな若い人と舞台に立つけど、彼らみたいに度胸がある子は育つわね。うつみ・けいこ芸人。1922年生まれ。内海好江さんとの漫才コンビで一世を風靡。’97 年に好江さんが亡くなったあとは一人で舞台に上がっていた。2020年8月に逝去。’13年11月、連載1回目のゲストとして登場。初出は1880号。橋田壽賀子「結婚はしてもしなくても。実は結構しんどいですよ」当時私はテレビドラマのシナリオを書いていたんですが、映画時代同様、自分の脚本にあれこれ文句を言われる目に遭っていて。しかも女一人フリーで働くのは、収入も不安定。だからもし本当にこの人が私をもらってくれるなら、脚本家やめようって思ってたんです。40歳まで一度も結婚のチャンスがなかった私にとっては、千載一遇。石井(ふく子)さんは、「あの人酔っぱらいだからやめなさいよ、大変よ?」って言ってましたけど、「酔っぱらいも何も、月給が高いんだからいいわ!」って(笑)。でも結婚って、絶対しなきゃいけないものではないですね。結婚、しんどいよ(笑)。今の時代、女性でも生活力があるなら、一人で生きて、子供を産んで育てることもできる。これからは、何にも頼らないで生きていける、そんな精神を持っている女性が増えてほしい。それで、たまたまいい人と巡り会ったら結婚する、くらいの気持ちでいたほうがいいです。とにかく、結婚に何かを期待しちゃダメです。自立しましょう!はしだ・すがこ脚本家。1925年、京城(現ソウル)生まれ。松竹入社後脚本部に配属され、脚本家の道へ。退職後『渡る世間は鬼ばかり』など数々のヒットドラマを生む。2021年4月に逝去。’14年6月に連載に登場。初出は1910号。※『anan』2023年7月19日号より。写真・中島慶子(内海さん)土佐麻理子(橋田さん)(by anan編集部)
2023年07月16日6月1日(木) より浅草九劇にて『君しか見えないよ』が上演される。脚本に山本卓卓、演出に劇団かもめんたるの岩崎う大を迎え、川島海荷、ベンガルらが出演するこの作品は、株式会社レプロエンタテインメントが運営する浅草九劇と、BS松竹東急のタッグによる「演劇で、テレビドラマで、」シリーズ第一弾。演劇作品を制作・上演し、その物語が後にテレビドラマとしても放送されるというもの。この新しいプロジェクトに挑む岩崎う大、川島海荷に話を聞いた。「久しぶりに切羽詰まっています(笑)」――『君しか見えないよ』は演劇として公演が行われたあと、そのドラマ版が放送されるというなかなかない試みですが、おふたりは最初にこのお話を聞いたとき、どう思われましたか?川島すごくいい挑戦だなと思いました。舞台作品はどうしても、映画やドラマに比べると限られた人しか見られないエンタメだと思うんです。それがテレビで見られると、舞台に親近感を持ってもらうきっかけになる。しかも舞台をそのまま流すのではなく、ドラマにすることで新しい魅力を持った作品になり得るんじゃないかな、と思います。岩崎僕は最初、何度聞いてもよくわからなくて(笑)。いまも、舞台とドラマが融合したものがテレビ画面を通して届けられたとき、どんな感覚をもたらしてくれるのか想像がつかないままです。もちろん、楽しみではあるんですけど。ただ、自分がやれることは舞台の演出なので、僕はあまり他に意識を向けず、ただ舞台のことだけを考えるつもりです。きっとそのほうが面白い融合になると思うんですよ。だから、僕は理解しきれていないままでいいのかなと。――現在(5月中旬取材時)は舞台の稽古がスタートしたばかりだそうですね。岩崎今回は稽古期間が短めなので、助走もなく一気に稽古が始まった感じです。このままの勢いで本番を迎えるのか、一度転ぶのか……。大人なチームなので、経験でバランスをとって進み切るかもしれないし、転んだとしても「雨降って地固まる」になるかもしれないし。川島久しぶりに切羽詰まっています(笑)。でも、だからこそ生まれるもの、鍛えられる部分があるのかなと思いながら取り組んでいます。岩崎山本卓卓さんが書かれた脚本が、なかなか難しいんですよ。全体を作ったところから見えてくるものとあるかもしれないと思って、まずはこの作品世界を体験しているところです。川島う大さんがおっしゃるように脚本が難解で、自分がいまどこにいるのかわからなくなるような作品なんです。でも、稽古を進めていくほどにこの作品の魅力に気付くので、このまま何度も繰り返して理解を深めたいなと思います。岩崎最初に読んだ時の印象よりも、やっぱり何回か読むにつれてこの本の意図してることがわかってきました。稽古場で「これ、こういうことだったのか!」と発見することも多いです。もちろん観客のみなさんはふつう一度しか見ないわけで、そこでちゃんと楽しめるように作るので安心していただきたいですけど(笑)。川島やる側はたいへんかもしれないけど、見る側はかなり面白いはずです!頼りがいのある川島海荷――岩崎さんはこれまで、ご自分の戯曲を演出することがほとんどだったと思いますが。岩崎ここまでちゃんと他の人が書いたものを演出するのは初めてかもしれないですね。――難しい部分はありますか?岩崎普段からコントでいろんなキャラクターを作って、自分からは出てこない言葉も取り入れるようにしているので、他の人が書いたセリフだから難しい、ということはあまりないです。ただちょっとメタファーを使った展開なんかは自分では書かないものなので、新鮮に面白く挑戦させてもらっています。ーーおふたりは今回初めての顔合わせですが、お互いの印象は?川島一言一言、細やかに演出してくださるので心強いです。この前やっていた舞台がとても大きな劇場で、かなり大きく動いて演技をしていたんです。でも今回は見て下さる方に生々しいお芝居が届く距離なので、全然違って。緊張もしますし、「どんな感覚だったっけ?」と膜がかかったような感覚になったりもするんです。でもそこで、う大さんがきっちり方向性を示してくださるので、助かります。ただ、一気にいろいろ言われて「ちょ、ちょっと待ってください!」となることもありますけど(笑)。そんなことも楽しみながら。岩崎それは全然違うだろうね。僕は一緒にやらせてもらって、話が通じやすいなと思います。演出の言葉に対する理解が早い。川島さんは本当に大変な役なんですよ。主人公の亜寿(あず)という女の子は、本当にいろんな側面がどんどん出てくる人で。それが川島さんの超絶テクニックで七変化のように見えると、この作品のエンタメ要素を一気に担えるなと思っているので、一緒に頑張って辿り着けたらいいなと。……芸歴何年ですか?川島17年です。岩崎ありがたい。やっぱり、この若さでこれだけの芸歴を持っている人ならではの頼りがいがあるんですよ。川島そんなことないです、ずっと誰かに頼っていたいです。岩崎いや、かなり助けられてますよ。川島この浅草九劇に立つのは3回目なんですが(編注:2017年の同劇場こけら落とし公演『あたらしいエクスプロージョン』、2020年『PINT』に出演)、以前より「いけるかもしれない」という気持ちになる瞬間もあるんです。自分が少しは成長したのかな、と思ったりして。でも稽古で実際に立ってみると、客席との近さに恐怖を感じることもあるんです。芸歴を重ねても新しいことは出てくるな、楽しい挑戦をさせてもらっているなと思います。「ジェットコースターのような」演劇――岩崎さん、この作品の見どころを教えてください。岩崎今回の芝居は家族というとても日常的なところがテーマではあるんだけれども、その中に非日常があって、その非日常にリアルな人間が放り込まれているのが面白さかなと思っているんですよ。だからこれまで「難しい」と言ってきましたけど、人同士のやりとりが本当に行われている、そのことを頼りにお話に入っていくという楽しみ方を提供できたらと思いますね。――川島さんは、舞台のあとに今作のドラマも控えていますが。川島う大さんの演出が映像寄りというか、いまおっしゃったように生々しい感情やリアルな会話を舞台上で繰り広げるものなんですね。だから、案外舞台とドラマのギャップはないのかなと。描かれている先や裏にあるものへの想像がかきたてられるような作品にできたらなと思います。岩崎僕らもわからないことがたくさんあるから、お客さんも難しく考えすぎず、目の前で起こることを楽しんでもらえたらと思います。川島たしかに、フラットに楽しんでほしいですね。岩崎「ジェットコースター演劇」というと次から次へといろんなことが起こるものと捉えられちゃうけど、体を委ねて躍動を感じる、という意味でジェットコースターのような感覚で見てほしいですね。取材・文=釣木文恵撮影=藤田亜弓撮影協力:COFFEE BAR 桟敷川島海荷さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!応募方法など詳細はぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) してご確認ください。<公演情報>舞台『君しか見えないよ』2023年6月1日(木)~6月11日(日)会場:東京・浅草九劇チケットはこちら:
2023年05月29日岩崎本舗(株式会社岩崎食品、本社:長崎県西彼杵郡、代表取締役:岩崎 礼司)は阿蘇くまもと空港内「これっと九州沖縄」にて新商品「くまもと角煮まんじゅう」の販売を開始いたしました。これっと九州沖縄: くまもと角煮まんじゅう■くまもと角煮まんじゅう熊本県の醤油メーカー ホシサン株式会社様(以下、ホシサン醤油)の醤油を使用して作った角煮を、ふわっとした生地にはさみ込みました。「ホシサン醤油」の角煮まんじゅうができた経緯は、約70年前の岩崎食品の創業者、岩崎 博孝の体験に遡ります。1945年第二次世界大戦の影響から長崎より熊本県天草市に避難した岩崎 博孝(以下、博孝)は、生計を立てるため熊本市内に出て職を探します。何度も失敗を繰り返した後、醤油の卸売業に着手。熊本県で現在も醤油醸造業を営む「ホシサン醤油」から仕入れ、自転車で販売することに。この商売が当たり、売り上げが上がる一方、掛け売りが増えたことにより現金が不足し、仕入れ代金が支払えず廃業することに。借金だけが残る形となりました。その後、借金返済のためサラリーマンとして就業する博孝へホシサン醤油の方が「あなたは若く、これから良い商売人になれる人だ。目標に向かって生きていってほしい」と、なんと借金を帳消してくれたのです。世の中には、こんなに温かい人がいるのか、と感激し、夢だった開業に向け本格的に動きだします。博孝の幼いころの思い出の味、叔母が作るぎょうざを再現して商売人になるという夢を胸に1964年、長崎へ戻り、父の精肉店で働きながら、その一角でぎょうざを発売。当時、ぎょうざの販売が珍しかったため、発売当初から話題に。しかし人気が出るにつれ精肉店との兼務では作業が間に合わず、独立を決心します。1965年、貯めた資金で店を構え、岩崎食品をスタートさせます。家族経営から、徐々に従業員を増やし、事業を拡大していくのでした。岩崎食品創業者 岩崎 博孝岩崎食品新工場を建設した後、長崎大水害で甚大な被害に合うなど、様々な困難を乗り越え、そんな中でもぎょうざに続く新たな商品開発・研究を続け誕生したのが、岩崎本舗の看板商品「角煮まんじゅう」です。今では三代目が継承し創業58年目を迎えています。初代の話を、かねてより耳にしていた三代目社長は「いつか社長になって、ホシサン醤油に当時の恩返しを」と思い、ついに2023年5月に約70年の想いを込めた「くまもと角煮まんじゅう」を誕生させました。ホシサン醤油を使用した「くまもと角煮まんじゅう」は、マイルドな甘さで深みのあるおいしさ。岩崎本舗の少し甘みのある生地に合うよう、岩崎本舗専用醤油も少し加えて、長崎と熊本の新しい形の角煮まんじゅうを180日ほど試作を繰り返し、完成させることができました。長崎角煮まんじゅうの角煮とは、ひと味違う、岩崎本舗の70年越しの特別な想いがこもった角煮まんじゅうです。■商品概要商品名 : くまもと角煮まんじゅう内容量 : 3個入り価格 : 1,572円(税込)販売場所: これっと九州沖縄(阿蘇くまもと空港旅客ターミナル3階 保安検査場入ってすぐ) ※岩崎本舗では取扱いはございませんくまもと角煮まんじゅう2■長崎角煮まんじゅうとは<第28回(1997年)長崎県特産品新作展 最優秀賞受賞>長崎独特の宴会料理「卓袱(しっぽく)料理」のフルコースのなかの一品、東坡肉(とんぽうろう)を「もっと手軽に」「よりおいしく」と願い、岩崎本舗が豚バラ肉をじっくり煮込んだ角煮をふわっとした生地にはさみ込み誕生させました。豚バラ肉には、世界を駆け回り数年かけて探し出した「チリ産 アンデス高原豚」を使用。岩崎本舗専用の醤油や小麦粉を使い、できる限り人の手で作り上げています。調味料(アミノ酸等)を使用せず、独自の味を追求しております。2019年1月に「ながさき手みやげ大賞」を受賞。 ■ホシサン醤油とは1906年(明治39年)に熊本で創業し、100年以上にわたり熊本の人々と共に歩んできた、みそ・醤油の醸造企業です。人気のあまくち醤油、こだわりの麦みそ、デコポンを使った高級ぽん酢をはじめ、創業100年以上の長い歴史の中で培われた伝統の味・技術で、お客様の様々なニーズに応えてまいります。また、平成24年より、HACCPの考えに基づいた製造管理方法を導入し、平成30年に熊本県内のみそ・醤油メーカーでは初となる熊本市版HACCP第8段階の認証を取得しました。HACCP義務化になる以前から、衛生管理に力を入れ、高品質な商品を安心してお客様に届けるべく、日々、品質のさらなる向上に努めています。HP: 【会社概要】社名 : 株式会社岩崎食品(屋号:岩崎本舗)所在地 : 長崎県西彼杵郡長与町斉藤郷1006番地13代表者 : 代表取締役 岩崎 礼司(イワサキ ヒロシ)創業 : 1965年(昭和40年)4月資本金 : 5,000千円業務内容: 角煮まんじゅうを含む食品の製造・販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月24日心と身体を癒やすリトリートプランアジアでトップクラスのヨガインストラクター・エドワーズ壽里が、ヨガや瞑想・音楽を通じて自分自身とじっくり向き合うリトリート「Deep into yourself-movement and deep listening-」を、6月に開催します。会場となるのは千葉県・稲毛海岸のグランピング施設「SUNSET BEACH PARK」。2023年6月10日(土)・11日(日)1泊2日のプログラムで、基本料金は税込60,000円(1泊2食付き・プログラム参加料込)。定員は14名で現在予約を受付中です。Juri Edwards×HIKOKONAMIスペシャルコラボ実現同プランでは、サウンドセラピストのHIKOKONAMI氏とコラボ。「Deep into yourself」というテーマのもと、自然を感じながらのヨガ、瞑想や、サウンドバス、身体に優しい食事など、全てがコーディネートされています。食事はヴィーガンにも対応可能です。海外生活が長い2人が考えるウェルネスを体験で、まるで海外を旅するような気分に。仕事や人間関係から1度離れ、自分自身の呼吸や声、身体の反応を再確認することで、あるがままの自分を受け入れ本当になりたい自分を探る2日間です。(画像はプレスリリースより)【参考】※「Deep into yourself-movement and deep listening-」
2023年05月16日エドワーズ壽里が手がけるリトリートアジアで話題のヨガインストラクター・エドワーズ壽里が、サウンドバスアーティスト・HIKOKONAMI氏とコラボしたリトリート企画「Deep into yourself-movement and deep listening-」が、2023年6月10日(土)、6月11日(日)に開催される。場所は千葉県・稲毛海岸の「SUNSET BEACH PARK」。仕事や人間関係を忘れて自身とじっくり向き合い、疲れた心や体を癒やして自分と再び繋がる時間を提供する。自分自身を再発見するウェルネス体験を同リトリートは、1泊2日のプログラム。エドワーズ壽里によるヨガと瞑想やHIKOKONAMI氏によるサウンドバスなど、心と身体のバランスを整えるウェルネス体験で構成されている。またからだが喜ぶ食事や、自然の中でリラックスしながらのアクティビティをなどトータルコーディネート。食事はヴィーガンプランも選択可能だ。参加者にはオーストラリア発「Le Tan」の日焼け止めや、国産CBDスキンケア「WALALA」のサンプルセットなど、嬉しいギフトも用意されている。プログラム参加料を含む基本料金は、1泊2食付きで税込60,000円。定員は14名で2023年5月26日まで予約を受けつけている。(画像はプレスリリースより)【参考】※「Deep into yourself-movement and deep listening-」
2023年05月10日創業150周年を記念し、4・5月と2カ月連続で歌舞伎公演を行う東京・明治座にて、4月28日の150周年直前公演となる「壽祝桜四月大歌舞伎」が上演中だ。中村梅玉、中村又五郎、中村芝翫、片岡孝太郎、松本幸四郎、片岡愛之助、市川高麗蔵の豪華な顔合わせによる昼夜二部制の本公演。昼の部は、義太夫狂言の三大名作のひとつ『義経千本桜 鳥居前』、河竹黙阿弥が初世市川左團次のために書いた酒豪同士の飲み比べが痛快な『大杯觴酒戦強者』、江戸の粋な風情溢れる舞踊『お祭り』の祝祭感あふれる演目が揃う。夜の部はガラリと雰囲気を変えて冷酷なふたりの悪人を主人公に据えた、四世鶴屋南北の仇討狂言『絵本合法衢』を通しで上演する。開幕日の4月8日には梅玉、又五郎、芝翫、孝太郎、幸四郎、愛之助、高麗蔵が揃って合同取材会に応じ、意気込みを語った。中村梅玉昼の部『大杯』で井伊直弼、『お祭り』で鳶頭・梅吉を演じる梅玉は「昭和31(1956)年の初舞台の年に明治座にも初めて立ち、今回約20年ぶりの出演になる」と感慨深げに語り、「本当に明治座さんにはいろんな思い出があるわけです。今日からの本番、芝翫さんや幸四郎さんたちと一緒に、楽しく芝居を盛り上げていきたいと思います」と晴れやかな表情で挨拶。続く又五郎も「懐かしい思い出がいっぱいある明治座さん、新しくなった劇場の明治座さん、そして素敵な浜町、人形町の街並み。たくさんのお客さまがきていただければと思っております」と思いを馳せた。また、明治座で6年ぶりの歌舞伎公演ということもあり「この明治座さんで定期的に歌舞伎公演が行われる事を願っています。そのためにも一生懸命勤めたい」と意気込んだ。中村又五郎昼の部『大杯觴酒戦強者』と夜の部の通し狂言『絵本合法衢』に出演する芝翫は「(『大杯』は)久しぶりの上演作品で梅玉のおにいさんと幸四郎さんとの面白い舞台で本当に歌舞伎らしい狂言。夜の部は全力で力を注いで悪の華を咲かせております」。夜の部の『絵本合法衢』では幸四郎演じる冷酷な悪人にだまし討ちされる役目となるが、この3月に東京・歌舞伎座公演で上演された『花の御所始末』でも、幸四郎の室町幕府六代将軍足利義教に殺される畠山満家を演じている。「先月に引き続き、幸四郎さんに無残に殺されておりますけれども(笑)、ぜひ昼夜ともにご覧になっていただきたい」とアピール。中村芝翫また、2020年に公演中止となった「明治座 三月花形歌舞伎」にも触れ、皆無念に初日を迎えられずに終わってしまったが、今回だいぶコロナも落ち着いた状態で、“歌舞伎のリベンジ公演”でございます」「明治座というのは歌舞伎にピッタリの小屋、芝居のイキとして良い寸法でいける。古風な香りのする良い劇場だなあと思っておりますし、ここではもっといろんなお芝居ができるな、と想像ができるような小屋でございます。劇場というよりは、芝居小屋の雰囲気がある」と話し、「この歌舞伎公演が毎年定期的にできることを、このメンバーでいろんな作品をやっていきたいと思っております」と決意を語った。片岡孝太郎夜の部で二役を演じる孝太郎はこの日、歌舞伎座公演を休演していた父の片岡仁左衛門が復帰したことを受け「皆様にご心配をおかけしましたけれども、今日(4月8日)から復帰ということで、あちらもある意味初日、私も初日。親子負けずに、明治座もぜひよろしくお願いいたします」と静かに闘志を燃やしている様子。昼夜出演の幸四郎は「打倒、滝沢歌舞伎!」と、同日に新橋演舞場で開幕した「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」に触れ会場の笑いを誘いつつ、今回台本を見直し、初役で悪人二役を演じる『絵本合法衢』について、「ひとつの作品を新たに上演していける作品として、出演者皆で本当にひとつのゴールに向かって進んでいます」と気合十分。松本幸四郎『義経千本桜 鳥居前』で佐藤忠信実は源九郎狐を演じる愛之助は、3月の明治座公演『大逆転!大江戸桜誉賑』千穐楽を観劇したそうで「(主演の)松平健さんからしっかりバトンをいただきましたので、私たちもこれから頑張りたいと思います」とコメント。片岡愛之助夜の部出演の高麗蔵は「明治座さんは舞台稽古をしていても本当に“歌舞伎座”に似合う劇場だと思っております。久しぶりに出演させていただきますが、『ただいま』という感じ」とこちらも久々に歌舞伎公演をうつ同劇場に思いを馳せた。市川高麗蔵最後に梅玉が「6年ぶりの歌舞伎公演。もともと明治座さんは歌舞伎中心の劇場でしたけど、ちょっと歌舞伎の公演がなかった。この記念公演に出させていただけることを光栄に思っております。浜町の明治座は歌舞伎の似合う小屋でございますので、是非ともご見物いただけますように」と締めくくった。公演は4月25日(火)まで。5月公演は昼夜ともに市川猿之助が演出・出演する「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」を上演する。<公演情報>明治座創業百五十周年記念「壽祝桜四月大歌舞伎」4月8日(土)~4月25日(火)会場:東京・明治座【昼の部】11:00開演『義経千本桜 鳥居前』(11:00~11:50)佐藤忠信実は源九郎狐片岡愛之助武蔵坊弁慶中村歌昇静御前片岡千之助亀井六郎市川男寅逸見藤太中村種之助源義経上村吉弥『義経千本桜 鳥居前』片岡愛之助撮影:松竹『大杯觴酒戦強者』(おおさかづきしゅせんのつわもの)(12:20~13:35)足軽原才助実は馬場三郎兵衛中村芝翫内藤紀伊守松本幸四郎小姓木村采女中村莟玉同松浦主水中村歌之助平岡治右衛門中村松江井伊直孝中村梅玉『大杯觴酒戦強者』左から)松本幸四郎、中村芝翫、中村梅玉撮影:松竹『お祭り』(14:05~14:25)鳶頭梅吉中村梅玉町娘お玉中村莟玉若い者公造市川男寅『お祭り』左から二人目より)中村梅玉、中村莟玉撮影:松竹【夜の部】16:00開演通し狂言『絵本合法衢』(えほんがっぽうがつじ)左枝大学之助/立場の太平次松本幸四郎うんざりお松/弥十郎妻皐月片岡孝太郎道具屋与兵衛中村歌昇松浦玄蕃/升法印大谷廣太郎お亀中村種之助お米片岡千之助孫七中村歌之助番頭伝三嵐橘三郎後家おりよ上村吉弥佐五右衛門松本錦吾関口多九郎中村松江太平次女房お道市川高麗蔵高橋瀬左衛門中村芝翫高橋弥十郎後に合法中村又五郎・序幕・二幕目(16:00~16:55)・三幕目(17:10~18:05)・四幕目・大詰(18:35~19:55)『絵本合法衢』左より)中村又五郎、松本幸四郎、片岡孝太郎撮影:松竹『絵本合法衢』左より)中村又五郎、松本幸四郎、片岡孝太郎撮影:松竹
2023年04月11日石井ふく子プロデューサーが手掛ける、橋田壽賀子さんに捧げる愛の物語「ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―」のポスタービジュアルが公開された。本作は、人と人との繋がりが希薄になっている現代で、「あなたは“ひとりぼっち”ではない」と、一生懸命に日々を生きる人々にエールを送る、観ればあったかいご飯と味噌汁が愛おしくなる、おにぎりが結ぶ愛と奇跡の物語。相葉雅紀が主人公・杉信也を、彼の心を救うヒロインを上戸彩、信也の亡き姉に瓜二つで、物語の舞台となるおにぎり専門店「たちばな」の店主・香役を坂本冬美、その従業員役を一路真輝、おにぎり店の常連を仲野太賀、香を利用しようと近寄る謎の男を船越英一郎が演じる。「たちばな」に集う人物たちが一堂に会し、笑顔溢れる表情と春を感じさせる温かな色合いで、アットホームな「たちばな」を表現した今回のビジュアル。美味しそうなおにぎりの存在は、「おにぎりが人の縁を結んでいく」ことを表している。その中で主人公の表情には、深い悲しみと孤独が存在しており、周囲と馴染まず心を閉ざす信也の心情が伝わってくる。そして追加キャストとして、橋田さんに縁の深いえなりかずき、角野卓造、中田喜子、野村真美、藤田朋子、小林綾子、石坂浩二の出演も決定。えなりさんが、信也の過去を唯一知る存在で、信也を「たちばな」に連れて行く大学の同級生・川原亮太役、角野さん、中田さん、野村さん、藤田さんが「たちばな」の常連客役、小林さんは助産師役で出演する。また石坂さんは、「渡る世間は鬼ばかり」に引き続き、ナレーターとして出演する。「ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―」は4月9日(日)21時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2023年03月08日国立映画アーカイブでは、日本における女性映画人の歩みを歴史的にふり返る「日本の女性映画人(1)――無声映画期から1960年代まで」が2月7日(火)より開催される。監督・製作・脚本・美術・衣装デザイン・編集・結髪・スクリプターなど、様々な分野で女性が活躍した作品を取り上げる今回の上映企画。『お父さんの歌時計』[無声短縮版](1937年、原作・脚本:鈴木紀子)Part1となる今回は、無声映画期から1960年代以前にキャリアを開始した、女性映画人80名以上が参加した作品を対象に、劇映画からドキュメンタリーまで計81作品(44プログラム)を上映。近年、再評価が進んでいる女性監督第1号の坂根田鶴子、女優から監督に進んだ田中絹代や望月優子、脚本の水木洋子や田中澄江、編集の杉原よ志、衣装デザインの森英恵のみならず、多様な領域で手腕を発揮した女性映画人たちにスポットライトを当てる。また、戦前の日本映画の黄金期に大手映画会社で健筆をふるった鈴木紀子を中心として、戦前の女性脚本家の小特集も実施する。『キクとイサム』(1959年、脚本:水木洋子)橋田壽賀子脚本の『姉妹』、和田夏十脚本の『黒い十人の女』、水木洋子脚本の『キクとイサム』ほか上映作品は、国立映画アーカイブの公式サイトにて掲載中。なおチケットは、1月31日(火)以降、毎週火曜日10時より、翌週(火~日)上映回の電子チケットを各回の開映15分前までオンライン販売。窓口販売ほか購入方法詳細は公式サイトに記載されている。「日本の女性映画人(1)――無声映画期から1960年代まで」は2月7日(火)~3月26日(日)国立映画アーカイブにて開催。(cinemacafe.net)
2023年01月11日1月2日(月) より『壽 初春大歌舞伎』(1月2日初日~27日千穐楽 休演日:10日、19日)が開幕し、歌舞伎座新開場十周年を迎える令和五年の幕開けに相応しい多彩な演目が披露された。第一部は『卯春歌舞伎草紙(うどしのはるかぶきぞうし)』で幕開け。今日まで続く歌舞伎の源流とも言われる「かぶき踊り」を創始した人物・出雲の阿国と、美貌の伊達男・名古屋山三の二人が恋仲であったという逸話をもとにした一幕。舞台は桜の花が咲き誇る出雲。京で評判の出雲の阿国一座が故郷の出雲で村人と共に踊ることとなり、村人が一座の面々から踊りを教わる。そこへ花道よりかぶき者の佐渡嶋左源太(片岡愛之助)、佐渡嶋右源太(中村勘九郎)がやって来て、二人は賑やかに踊りを披露。さらに、村長寿右衛門を演じる現役最高齢92歳の市川寿猿の元気な姿に加え、中村七之助演じる阿国と市川猿之助演じる山三が登場すると、場内はいっそう華やかに。「歌舞伎草紙」の名の如く、絵巻物のように美しい舞台が広がった。続いては、今年没後130年を迎える名作者・河竹黙阿弥による白浪物の人気作『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』。鎌倉雪の下の浜松屋に、片岡愛之助演じる美しい武家の娘(実は弁天小僧菊之助)が、中村勘九郎演じる供の若党(実は南郷力丸)を連れ立ってやって来る。娘は婚礼の品物を選ぶうちに万引きをしたとの疑いをかけられ打ち据えられるが、万引きが誤解だったと分かると詫びの百両を手に入れる。金を手にして悠々と立ち去ろうとする二人だったが、中村芝翫演じる侍(実は日本駄右衛門)が現れ、娘の正体が明らかに……。歌舞伎座で弁天小僧菊之助を初めて勤める愛之助は、有名な「知らざあ言ってきかせやしょう」から始まる七五調の名台詞をテンポよく披露し、芝居を盛り上げる。「初心に返って勤めたい」と語った愛之助は「すっきりとした粋でいなせな弁天小僧」を仕草はもちろん、江戸弁も巧みに操りながら作り上げ、勘九郎演じる南郷力丸とも息の合ったやりとりをみせる。「稲瀬川勢揃い」の場では、揃いの小袖を着て「志ら浪」の傘を持った五人男(弁天小僧菊之助=愛之助、南郷力丸=勘九郎、忠信利平=市川猿之助、赤星十三郎=中村七之助、日本駄右衛門=芝翫)が花道に勢揃い。それぞれが手にした番傘を捌きながら名乗りを上げる場面は、目にも耳にも心地よい華やかなひと時だ。「あの頃の時間が戻ってきたよう」(愛之助)、「共に修業した仲間。感慨深い」(猿之助)と語るように、猿之助、愛之助、勘九郎、七之助はかつて『新春浅草歌舞伎』で共演し、切磋琢磨してきた同世代。五人男それぞれのキャラクターが魅力的に浮かび上がる、歌舞伎の醍醐味を堪能できる舞台に、客席からは拍手が鳴り止まなかった。白鸚、幸四郎、染五郎の高麗屋三代の共演第二部は、初春を寿ぐ一幕『壽恵方曽我(ことぶきえほうそが)』から。舞台は大磯の廓。富士の巻狩りの総奉行に任じられた工藤祐経(松本白鸚)が祝宴を催していると、正月を祝い人々に福を招く万歳の太夫と才蔵がやってくる。実はこの二人、十八年前に祐経の不意打ちにより命を落とした父の仇を討とうとする曽我十郎(市川猿之助)と五郎(松本幸四郎)の兄弟だった。江戸時代から新年に人々の幸せを祈り上演されてきた曽我兄弟の物語は、歌舞伎の様式美を堪能できる演目の一つ。今月は、趣向を新たに風俗も元禄時代に置き換え、舞踊劇としての上演。今年の干支であるうさぎが散りばめられた舞台で、万歳の姿に身をやつした十郎と五郎の兄弟が千穐萬歳を寿ぐ踊りを披露した。兄弟が自らの正体を名乗り晴れて親の仇と対面すると、幸四郎演じる五郎の血気盛んな様子と猿之助演じる十郎の和事の柔らかさとの対比が面白く、向かっていく五郎を人々が止める場面は「三番叟」になぞらえた華やかな踊りとなっている。今回、白鸚、幸四郎、染五郎の高麗屋三代が共演し、新年から揃ったことについて「ありがたいこと」と話す白鸚は、自身が勤める工藤祐経は「皆の要に居る存在という、大きさが必要」と筋書の聞き書きでも語った通り圧倒的な存在感を示し、登場とともに客席からは大きな拍手が湧き起こった。続いては、イギリスの戯曲『money』を黙阿弥が翻案した『人間万事金世中(にんげんばんじかねのよのなか)』。明治初年の横浜を舞台に、早くに母親を亡くした恵府林之助(中村錦之助)が、父が米相場で失敗して財産を失ったことにより伯父の辺見勢左衛門(坂東彌十郎)のもとで肩身の狭い様子で居候をしているところから物語は始まる。しかし、強欲な勢左衛門一家のもとで暮らす林之助に突然莫大な遺産金が舞い込むと、人々の態度が一変して……。本作で6年ぶりに歌舞伎座で主演を勤めるのは坂東彌十郎。「感無量。上で父や兄、伯父たちに心配されているでしょうけれど、芸を繋ぎましたと言えるようになりたい」と気合十分の様子で勢左衛門をがめつく演じつつ、どこか憎めない人間味も滲ませた。公演に先立ち行われた取材会では「黙阿弥調といわれるせりふと、散切物ならではのテンポ。ただ早ければいいのではなく、お客様に伝わるように。それでいて面白く」と江戸歌舞伎の世話物とは一味違う明治に生まれた“散切物”ならではの難しさを話した。今回で本作への出演が3度目となる錦之助も「江戸の芝居の雰囲気とも違いますが、散切物でも黙阿弥さんのにおいが出なければ」と語る。中村扇雀、中村芝翫、片岡孝太郎ら彌十郎も信頼を置く同世代の俳優も出演し、型がある作品とは違う自由さの中にも歌舞伎らしさを色濃く感じられる作品となった。また、中村鴈治郎演じる寿無田宇津蔵ら個性的なキャラクターも数多く登場し、随所で観客の笑いを誘った。第三部は心中から始まる珍しい『十六夜清心』第三部は、『十六夜清心(いざよいせいしん)』を情趣あふれる清元の音色が印象的な「稲瀬川百本杭」から、清心、十六夜、白蓮という三人の人間模様が複雑に絡み合う「雪の下白蓮本宅」までを上演。序幕は月夜の稲瀬川が舞台。鎌倉極楽寺の僧である清心(松本幸四郎)は、遊女の十六夜(中村七之助)と深い仲であることが発覚し、女犯の罪で寺を追われて稲瀬川までやってきた。そこで廓を抜け出してきた十六夜と再び出会うと心中を決意し川へ身を投げる。この作品を「心中から始まる珍しい世界。最初に、二人がどれだけ好き合っているのかを感じていただかないと成立しないお芝居」と語る幸四郎と、「お客様に納得していただくには、やはり最初にすごく清心を好きだと伝えないと。その後も、ずっと殊勝に清心を思う心を見せられるよう、大切に演じたい」と語る七之助は、清元の名曲「梅柳中宵月(うめやなぎなかもよいづき)」の美しい音色が劇場を満たす中、“心中”というどこか生々しい場面を、儚く美しい一瞬として描き出す。しかし、身投げした十六夜は舟遊びをしていた俳諧師白蓮(中村梅玉)と船頭の三次に命を救われ、一方の清心も死にきれず岸辺に……。再び入水するか思い悩む清心のもとへ通りかかったのは寺小姓の恋塚求女(中村壱太郎)。癪を起こして苦しむ求女を介抱した拍子に懐にある大金に触れた清心は、その金を奪おうとして揉み合ううちに求女を殺めてしまう。月の光に照らされた清心の顔にふっと影が落ちたかのうように見えたと思うと、「しかし待てよ」で始まる台詞とともに清心が悪党に変わっていく様子を幸四郎が印象的に魅せる。続く「白蓮妾宅の場」では、七之助の十六夜が清心の菩提を弔うため剃髪する場面が大きな見どころ。豊かな黒髪から坊主頭となった十六夜が独特の色っぽさをみせる黙阿弥らしい趣向に。「雪の下白蓮本宅の場」では、清心と十六夜が姿かたち、歩き方から話し方まで前半とはがらりと変わり、悪党としての魅力を放つ。そこに梅玉演じる白蓮が加わり繰り広げられるドラマ性とメリハリが効いたセリフの応酬は一言も聞き逃せない聞きごたえたっぷりの場面。梅玉演じる白蓮が本性を明かすと、“実は”の連続で展開する物語に観客からは驚きと笑いが起こり、新春の初芝居に相応しい充実のひと時となった。
2023年01月04日国指定重要文化財である旧岩崎邸庭園にて、「旧岩崎邸で楽しむ金唐紙の世界」を開催いたします。当園の洋館2階には、「金唐革紙(きんからかわし)」という貴重な壁紙が貼られた客室があり、ご来園の方々に大変ご好評いただいております。その「金唐革紙」に焦点を当てた展示を期間限定にて開催いたします。ぜひ、浪漫(ろまん)あふれる金唐紙の世界を旧岩崎邸庭園でお楽しみください。洋館2階婦人客室旧岩崎邸庭園洋館旧岩崎邸で楽しむ金唐紙(きんからかみ)の世界1日時令和4年12月17日(土)~令和5年1月15日(日)9時~17時(最終入園は16時30分)ぶどう唐草文様2内容今回は例年より展示をスケールアップし、昭和60年頃から実施されてきた各地の重要文化財復元の際に使用された金唐紙の絵柄を展示します。また、金唐紙の技術を用いた絵画を施した額絵やパネル、茶席で使用される風炉先(ふろさき)屏風なども展示いたします。絢爛豪華な金唐紙の世界を、当時の雰囲気に浸りお楽しみください。【主な展示物のデザイン(予定)】・額絵幸運を運ぶといわれる一対の花喰鳥が象徴的に配された「花喰鳥(はなくいどり)」のほか、「アカンサス」、「桐花(きりばな)」等・パネル東京芸術劇場の貴賓室天井で使用されている「田園風景」のほか、「狩人」、「バラ文様」など・屏風百合の模様にハチやチョウ等の昆虫が繊細に描かれた「百合と昆虫」のほか、「葡萄(ぶどう)文様」等・風炉先屏風長野県岡谷市の旧林家住宅(国重要文化財)で使用されている「鳥とアイリス」のほか、「うず巻文様」等・衝立旧岩崎邸庭園で使用された「花と曲線文様」、旧日本郵船小樽支店で使用された「菊花文様」等過去の額絵、屏風展示の様子過去のパネル展示の様子過去の衝立展示の様子【金唐革紙と金唐紙】ヨーロッパにおいて動物の革で作られていた金唐革を和紙で再現した物です。金唐革紙は、明治の頃には欧米で高い評価を得て、日本の芸術産業として輸出も盛んに行われました。しかし、昭和初期には新技術の登場や需要の減少によって衰退、失われた工芸となってしまいました。昭和の終わりごろ、一度途絶えてしまった金唐革紙の技術を復元しようという動きが起き、文化財関係の美術印刷を手がけていた上田尚氏(金唐紙研究所 代表)が復元に成功。一度失われた「金唐革紙」から、あらためて『蘇った』という意味を込めて「金唐紙」と呼んでいます。3会場旧岩崎邸庭園洋館・和館4協力金唐紙研究所(代表 上田尚氏)5新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から庭園を利用する際のお願い・近くで会話をする場合や屋内施設では、マスクの着用をお願いします。・園内の混雑状況により、入園をお待ちいただく場合がございます。・こまめな手洗いや消毒をお願いします。・体調がすぐれない際は来園をお控えください。6その他来園者の方々へお知らせです。本行事は、皆様の安全に配慮しながら、節電して実施する予定です。電力を「へらす」「つくる」「ためる」HTTに、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。旧岩崎邸庭園について所在地東京都台東区池之端一丁目開園時間午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)入園料一般 400円65歳以上200円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)団体料金、年間パスポート等詳細については公式HPをご覧ください。アクセス東京メトロ千代田線「湯島」(C13)下車徒歩3分東京メトロ銀座線「上野広小路」(G15)下車徒歩10分都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」(E09)下車徒歩10分JR山手線・京浜東北線「御徒町」下車徒歩15分・駐車場はございませんお問い合わせ旧岩崎邸庭園サービスセンター〒110-0008東京都台東区池之端1-3-45TEL 03-3823-8340地図 : 園内MAP旧岩崎邸庭園HP : 旧岩崎邸庭園Twitter : 都立9庭園のInstagramが始まりました!都立9庭園Instagram : ※建物内での撮影は平日のみ可能です。土曜・日曜・祭日等、混雑が予想される日は、建物内での撮影はご遠慮ください。※その他、建物内での撮影については制限があります。詳細はHPをご覧いただき、事前に旧岩崎邸庭園サービスセンターにご相談ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月01日株式会社リベト商事(所在地:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:石田 健)が販売する鹿角霊芝サプリ「福壽仙」が、ベトナムに多く展開する国営郵便病院の栄養面による治療補助となるセルフケア用のサプリとして患者に提供することが2022年10月に決定しました。福壽仙株式会社リベト商事は、ベトナムをはじめアジア諸国の健康問題解消に尽力する日本企業です。サプリメント事業の展開をはじめ、現在では医療クリニック事業を手掛けている企業と提携し、日本の最先端技術をベトナムでも提供できるよう、ベトナムにて医療クリニックを展開しています。■「福壽仙」が採用された理由福壽仙が採用された主な理由としては、メイン原料である「鹿角霊芝」の力にあります。鹿角霊芝は、自然界では霊芝数万本に対し数本だけしか出現しない、珍しい貴重なキノコ(霊芝)の名称です。鹿の角のような特異的な姿をしているため「鹿角霊芝」と名付けられました。鹿角霊芝は、傘ができる前の若芽のまま成長させ、繁殖直前の最も生体エネルギーに満ち溢れている状態で収穫されたものです。他のキノコと比べて、有用成分「βグルカン」を並外れて多く含有しているという特長があります。この鹿角霊芝が採用のきっかけとなっています。さらに、福壽仙では「鹿角霊芝」のβグルカンを無駄なく吸収できるよう、特許取得の抽出方法でβグルカンを抽出・製造していることから、品質の高さや製品のクオリティが現地の医師たちに認められ、本格的な採用となりました。ベトナムは年々、健康に対する意識が高まりつつあり、病院や医師だけでなく一般的な消費者向けとしても「福壽仙」は注目を浴びており、現地のヘルスケア製品の展示会にも抜擢されております。また、株式会社リベト商事のサプリメント部では、現在は180粒入りのみを製造していますが、今後は消費者がより手に取りやすくなるように、90粒入りの製造を進めており、2022年12月には、Amazonや楽天市場などで一般販売できるよう目指しております。■福壽仙(180粒)主要成分: 鹿角霊芝/βグルカン(加圧熱水抽出処理法にて抽出)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月19日旧岩崎邸と黄葉旧岩崎邸庭園では、岩崎家の人々が室内で音楽会を行っていたという往時を偲んで、3年ぶりの『午後のミニコンサート』を開催いたします。今回は、復元工事が終わったばかりの広い芝庭で、クラリネットと箏(こと)のコラボレーションをお楽しみください。ご家族やお友達とご一緒に、どうぞお越しください!「午後のミニコンサート」開催日時令和4年11月3日(木・祝)13時30分・15時(各回約30分間)会場芝庭※雨天時は洋館1階客室にて演奏出演者◆クラリネット板倉康明Yasuaki ITAKURA◆生田流箏曲寺井結子Yuiko TERAI板倉康明板倉康明氏東京藝術大学音楽学部附属音楽高校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ市立音楽院、パリ国立高等音楽院卒業。在仏中よりオーケストラに属する事なく、ソリスト、室内楽奏者としてのキャリアを積み現在に至る。海外のさまざまな音楽祭での演奏、フランスを始めとする各地でのマスタークラス、また現代作品への深い理解、共感から100を下らない世界初演を行っている。国内では全音楽譜出版からクラリネットのための重要な作品の日本語版の著作が出ている。日本音楽コンクール委員会特別賞、中島健三賞等を受賞。現在国立音楽大学客員教授東京シンフォニエッタ音楽監督。寺井結子©Ayane Shindo寺井結子氏福島市出身。遠藤千晶に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。NHK邦楽技能者育成会第55期修了。NHK邦楽オーディション合格。NHK-FM「邦楽のひととき」「邦楽百番」出演。2021年に発売したCD「寺井結子プレイズ一柳慧邦楽作品集」(カメラータ・トウキョウ)は、翌年『レコード芸術』1月号にて“特選盤”、『音楽現代』2月号にて“推薦盤”、読売新聞や朝日新聞でも取り上げられる等、現在好評発売中。生田流箏曲宮城社大師範。(公社)日本三曲協会所属。 参加費無料(入園料別途)参加方法当日自由参加(事前予約不要)。開始時間までに芝庭にお集まりください。※雨天時:マスク着用の上、洋館1階(ホール周辺)にお集まりください。その他「午後のミニコンサート」は、「都立公園サポーター基金」から助成を受けて運営しています。≪都立公園サポーター基金とは≫都立公園サポーター基金は、都内の緑と憩いの場である都立公園を、皆さんからの寄附を活用して、一層の魅力アップと活性化を促進するために、平成16年11月に公益財団法人東京都公園協会内に設置したものです。●詳細はホームページをご覧ください ※新型コロナウイルス感染拡大等の状況によりイベントや一部サービスを中止・休止・変更することがあります。ご来園前に公式ホームページ・公式Twitter にて最新情報をご確認ください。※来園者の方々へお知らせです。夏の電力ひっ迫を受け、本庭園は、皆様の安全に配慮しながら、節電して営業しています。電力を「へらす」「つくる」「ためる」HTTに、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。旧岩崎邸庭園について所在地東京都台東区池之端一丁目開園時間午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)入園料一般 400円65歳以上200円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)団体料金、年間パスポート等詳細については公式HPをご覧ください。アクセス東京メトロ千代田線「湯島」(C13)下車徒歩3分東京メトロ銀座線「上野広小路」(G15)下車徒歩10分都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」(E09)下車徒歩10分JR山手線・京浜東北線「御徒町」下車徒歩15分・駐車場はございませんお問い合わせ旧岩崎邸庭園サービスセンター〒110-0008東京都台東区池之端1-3-45TEL 03-3823-8340地図 : 園内MAP旧岩崎邸庭園HP : 旧岩崎邸庭園Twitter : 都立9庭園のInstagramが始まりました!都立9庭園Instagram : ※建物内での撮影は平日のみ可能です。土曜・日曜・祭日等、混雑が予想される日は、建物内での撮影はご遠慮ください。※その他、建物内での撮影については制限があります。詳細はHPをご覧いただき、事前に旧岩崎邸庭園サービスセンターにご相談ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月18日旧岩崎邸と黄葉旧岩崎邸庭園で、華道家假屋崎省吾氏の作品展示を中心としたイベントを開催します。ジョサイア・コンドル設計の岩崎邸の建築意匠から受けたインスピレーションで花々をいけ、歴史的建造物に季節感と華やぎを届けます。「旧岩崎邸庭園で堪能する『美』」開催日時2022年11月11日(金)~12月4日(日)9時~17時イメージ会場旧岩崎邸洋館・和館・撞球室洋館内観假屋崎省吾氏について華道家。東京・銀座 假屋崎省吾花教室主宰。美輪明宏氏より「美をつむぎ出す手を持つ人」と評され、繊細かつ大胆な作風と独特の色彩感覚には定評がある。日本はもとより世界各地で日本伝統文化の「華道」を広める活動にも精励する。イメージ内 容(1)「華道歴40年假屋崎省吾氏が旧岩崎邸に挑む!」華道家假屋崎省吾氏の作品展示を行います。■日時11月11日(金)~12月4日(日)■会場洋館・和館■観覧料無料※入園料別途和館内観(2)假屋崎省吾 デモ&トークショー「~「花」と「旧岩崎邸庭園」~」假屋崎省吾氏の花いけのデモンストレーションと楽しいお話■日時11月12日(土)・19日(土)いずれも10時30分~・13時~30分程■場所洋館ベランダ前芝庭■参加費無料※入園料別途洋館外観(芝庭側)イメージ(3)花とチェロが織りなす優美な世界岩崎邸洋館前芝庭にてチェロ四重奏をお楽しみいただけます。■日時11月26日(土)13時~・15時~■場所洋館ベランダ前芝庭■演奏藤森洸一・高木優帆・波多野太郎・清水博之■観覧料無料※入園料別途初冬の芝庭(4)カラー化で蘇る岩崎家の時代岩崎家古写真をカラー化しスライド上映いたします。スライドは開園中、常に流しておりますのでいつでもお楽しみいただけます。■日時11月11日(金)~12月4日(日)■場所書斎■観覧料無料※入園料別途書斎(洋館)(5)假屋崎省吾オリジナルグッズ販売假屋崎省吾氏のオリジナルグッズを販売します。■日時11月11日(金)~12月4日(日)■場所撞球室(ビリヤードルーム)撞球室内観7.その他・ご来園の際は、文化財保護のため靴下の着用をお願いします。・新型コロナウイルス感染拡大等の状況により、イベントや一部サービスを中止、休止、変更することがあります。ご来園前に公式ホームページ・公式Twitterにて最新情報をご確認ください。・近くで会話をする場合や屋内施設では、マスクの着用をお願いします。・園内の混雑状況により、入園をお待ちいただく場合がございます。・こまめな手洗いや消毒をお願いします。・体調がすぐれない際は来園をお控えください。旧岩崎邸庭園について所在地東京都台東区池之端一丁目開園時間午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)入園料一般 400円65歳以上200円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)団体料金、年間パスポート等詳細については公式HPをご覧ください。アクセス東京メトロ千代田線「湯島」(C13)下車徒歩3分東京メトロ銀座線「上野広小路」(G15)下車徒歩10分都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」(E09)下車徒歩10分JR山手線・京浜東北線「御徒町」下車徒歩15分・駐車場はございませんお問い合わせ旧岩崎邸庭園サービスセンター〒110-0008東京都台東区池之端1-3-45TEL 03-3823-8340地図 : 園内MAP旧岩崎邸庭園HP : 旧岩崎邸庭園Twitter : 都立9庭園のInstagramが始まりました!都立9庭園Instagram : ※建物内での撮影は平日のみ可能です。土曜・日曜・祭日等、混雑が予想される日は、建物内での撮影はご遠慮ください。※その他、建物内での撮影については制限があります。詳細はHPをご覧いただき、事前に旧岩崎邸庭園サービスセンターにご相談ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月03日叶 匠壽庵の新ブランド「あもや」が、2022年9月20日(火)に伊勢丹新宿店にオープンする。叶 匠壽庵の銘菓「あも」滋賀県発祥の「叶 匠壽庵」は、やわらかなおもちを小豆でくるりと巻いた「あも」を看板商品に持つ和菓子店。一釜一釜職人が粒をつぶさぬよう丹精込めて炊いた甘さ控えめの「丹波大納言小豆」のつぶ餡と、とろけるような求肥のコンビネーションで、多くのファンから支持を集めている。「あも」に特化した新ブランド誕生へ今回そんな「叶 匠壽庵」の代表銘菓あもに特化した新ブランド「あもや」が誕生。スタンダードな「あも」「あも(こしあん)」に加え、通常店舗では季節限定で販売している「あも(蓬)」「あも(栗)」、さらに販売を休止していた“幻のフレーバー”「あも(くるみ)」も復活させた全5種類をそろえる。なお「あも(くるみ)」の販売は、2022年12月下旬までを予定。大切な人への手土産としてもおすすめなので、是非店頭へ足を運んでみてはいかがだろう。【詳細】「叶 匠壽庵 あもや」オープンオープン日:2022年9月20日(火)10:00~場所:伊勢丹新宿店本館地下1階 甘の味住所:東京都新宿区新宿3-14-1アイテム:・あも/あも(こしあん) 各1,296円・あも(蓬)/(栗)/(くるみ) 各1,404円日持ち:全種類共通 製造日より26日※くるみの販売は12月下旬まで※叶 匠壽庵通常店舗で販売のあも以外の和菓子は、取扱なし。(季節限定商品を除く)【問い合わせ先】TEL:03-3352-1111(大代表)
2022年09月19日泉ピン子(74)。“元気印”の彼女も古希を超え、さらに昨年、「ママ」と慕った橋田壽賀子さんを看取ったことで、自らの人生の閉じ方について考えるように。現在は8月4日から主演を務める朗読劇『すぐ死ぬんだから』の準備に励むかたわら、自身の終活も進めている。「うちの父親が’81年ごろに病いで伏せったとき、私は『おんな太閤記』(NHK)に出ていて、収録後は付き添いで洋服を着たまま隣で寝てました。そのまま亡くなって、父は龍造というから、棺桶も特注で竜の彫り物の装飾付きにしたんだけど、火葬場に行くときには布をかけちゃうじゃない(笑)。このときも脚本を担当していた橋田先生に、その話をしたら、『そうね、棺桶も安いものでいいわよね。いずれ私もそうするわ』当時から言ってましたよね」1947年(昭和22年)9月11日、東京・銀座の生まれ。本名、武本小夜。両親とも浪曲師だったが、2歳で実母と死別。その後、継母に育てられるが、「早く家を出たい」との思いもあって、18歳で歌謡漫談家としてデビュー。転機は’75年、『テレビ三面記事ウィークエンダー』(日本テレビ系)への出演で、人気は全国区に。同時に女優業も始めると、’83年からの『おしん』の母親役で大ブレーク。さらに’90年にスタートした『渡る世間は鬼ばかり』では、12ページもの長台詞で知られる橋田脚本を見事に演じ切り、演技派としての地位を確立した。「泉ピン子の芸名は、大好きだった父が付けてくれた。ピンからキリまでのピンで、それまでこの芸名で売れた人がいなかったようで、「ジンクスを破れ」との親心が込められていたようね。41歳で、4歳年下の医師の武本憲重さんと電撃結婚したときは、「逆玉婚」として話題に。すでに売れっ子女優だったピン子に対して、夫は「初任給18万円」と、新妻となった彼女自身が明かしたからだ。しかし、結婚から5年目に発覚した夫の「隠し子」騒動では、「許します。私に子供ができればよかったんですが」との号泣会見で、これまでのタフな女のイメージを覆し、日本中を驚かせた。「あの会見も、全部、橋田先生の演出。だって、『あなたが夫を捨てれば、その後の女優人生でも、“夫を奪われた女”のイメージがつきまとう』そう言われてしゃべっているうちに、女優だから気持ちも入って自然に号泣になったんだけど、フタを開ければ、わざとらしいと、大バッシングされたわよ(笑)。その後、50歳で禁酒禁煙をしたのは、犬を飼い始めて、当時は窓が開かないリビングだったから、犬が肺炎やがんになっちゃかわいそうと思って。たばこと一緒にお酒もやめました。だから、あのときの禁酒禁煙はまだ終活の準備じゃなかったの。ただ自分は飲まないけど、今もうちのワインセラーには、来客用に1本10万円ほどのワインが40本もある。すべては飲み尽くせないだろうから、これも終活で売るしかないと思うけど、ねえ、ワインってどうやって売るの?」■断捨離しつつも大好きな宝石は捨てられない。でも終活だって、迷い迷いでいいじゃない!「還暦過ぎて、東京から熱海に引っ越してきたのが63歳前後。もうこのころには、自分がしっかり仕事をできるのは70までと思っていたから、すごく焦ってたわよ。終活は、やっぱり、橋田先生を看取ったことが大きかった。実は、その直後に親友も亡くしていて。先生のことで落ち込んでたときに元気づけてくれたのが彼女で、ご近所だったから、『ピン子ちゃんの介護は、私がするから』なんて言ってくれてた。その私より年若い相手が、まさか先生の納骨からわずか2カ月後に突然亡くなるなんて、誰が思いますか?それで私、今まさに終活の最中で、クローゼットの段ボールから片づけてるんだけど、やたら部屋が散らかっちゃってさ(笑)。手紙が出てきたら、懐かしくて読んだり。写真は、これどこだっけかなと考え始めたり。箱ごとバンと捨てるのがいいなんて言いますけど、引っ越してから10年以上そのままだから、何が入ってるかわからないじゃない。ピン子自身、かつてはシャネルなどブランド好きで有名で、本誌でも「ブランドの洋服や靴を買いたいと思う気持ちが私の原動力」と語っていた。「ブランド物も、総額で億は使ってるけど、これも断捨離の途中。かわいがってる2人の後輩の女優にあげようとしたら、怒られたり。『まだ早いですって言うのね。かと思えば、こないだテレビに出てブランド物の処分を考えてると話したら、直後から局に連絡がバンバン届いたそう。『タダで引き取ります』とか『お金に換えます』って。余計なお世話、自分で換えるわよ(笑)。だけどね、処分してても、本当に好きな宝石は、ダイヤでもエメラルドでも人にはやりたくないのも本音。真珠のネックレスなら、こう縦にのみ込んで、途中でつっかえて、そのまま死んでもいいやなんて考えちゃう(笑)。いちばん困るのが、賞。うちの夫もそうなると思うけど、遺された人は賞状などの処分に悩むと思うの。でも、当人以外にはゴミかもしれない。だったら、今のうちに自分の責任でと思って、菊田一夫演劇賞も橋田賞も賞状はすべて捨てました。つくづく思うのは、終活は、迷い迷いですね」仕事上の人間関係もすでに断ち切りつつあるといい、芸能史に残る長寿シリーズとなった『渡鬼』の出演者たちも例外ではない。そんななか、3年前に突如巻き起こったのが、このドラマで息子を演じたえなりかずき(37)との共演拒否騒動だ。「あれも、最初は橋田先生が雑誌で語ったことから始まったの。私が私生活まで立ち入って小言を言ったって?私には、かずきでも誰でも、収録後に無駄話をしてる時間なんてなかったの。だって、次の橋田先生の長台詞を頭に入れるので、それどころじゃない。そもそもかずきとは、ここ何年も会ってないんだから。以前は役柄同様、子供のように思った時期もあったけど、今は向こうも、いい大人。だから、その考えることに、私からどうこう言うつもりはないし、悪口を言われても私は気にしません。みんな驚くけど、かずきだけでなく『渡鬼』の役者仲間の電話番号もほとんど知らない。数少ない親交のあった野村昭子さん(享年95)も7月に亡くなったしね。30年も一緒にラーメン作るシーンを撮ってきて、もういいわよ。そもそも、仕事場には友達を作りに行ってるんじゃないってことよ」【後編】泉ピン子が明かす理想の死に方「芸能界と社会から自然にフェードアウトしたい」へ続く
2022年07月31日【中編】泉ピン子語ったえなりかずきの“共演拒否”騒動への思い「悪口を言われても気にしない」から続く「ママ」と慕う恩人である橋田壽賀子さん(享年95)を昨年看取ったことで自身の終活についても考え始めたという泉ピン子(74)。夫婦の間に実子のいないピン子は、当然の備えとして、自分の死後に夫が残されたときのことまで考えている、と打ち明ける。「熱海のマンションは私の名義で、私がいなくなって死後離婚もあるかもしれないけど(笑)、夫は住まわせてあげるし、お墓にも入れてあげる。でも、彼が死んで、私の財産が向こうの親族に行くのは、皿1枚だってイヤ。それは、最初から結婚に猛反対されたってことがある。だから今、私の財産を信託にすることも考えて、誰か引き継ぐのにふさわしい人を探しているというのも本当です。でも、この気持ちは、日本中の奥さんたちが同意してくれるんじゃないかしら。だから、次世代の子供たちの育英基金への寄付なども真剣に考えてます。私の親族へ?これもお断り。私が売れなくてひもじい思いをしてたとき、誰か一人でも『小夜ちゃん、そばでも食べていきな』って言ってくれた人がいますか?」終活の一環として、自宅から車で10分という場所に墓を購入したのは一昨年。淡いピンク色の御影石は、彼女の希望で取り寄せた。「『建立泉ピン子』になっているのはなぜかというと、自分が建てたのに、私の名前ではお墓に入らないわけでしょう。どこかに『泉ピン子』の名前を残したかった。でも、裏に小さく入るとは思わなかった。前面に大きく、と指定すればよかったかしら(笑)。主人の九州の墓に入るのは、これも遠慮したい。死んだ後なのに、墓の中のご先祖たちに『東京から来ました。武本の嫁です』って挨拶していくだけで10年もかかっちゃいそう(笑)」とはいえ、ご主人とは、ほどよい距離感のまま、変わらずに「いい関係」を保っているようだ。「夫も、コロナもあって通勤が大変で、去年からは、都内にある自分のクリニック近くのマンションから熱海に帰るのは週末だけ。えっ、明日は土曜?まだ金曜か。よかった、もう1日ラクできる。だって、頭に来るわよ。丸1日かけて食事を準備しても、たった10分で食いやがる(笑)。九州の人間だから、酒ばっかり飲んでるし。でもね、もう腹も立てない。74と71。この年になったら楽しさとか明るさって、自分から見つけるもんじゃないかと思ってる。今回、仕事の関係で今日まで4日間、私も東京に泊まってたの。昨夜、彼と夜ごはんを一緒にとなって、珍しく手なんかつないで、銀座界隈の若い人が行くようなイタメシ屋に入った。『小夜ちゃん、ピザでも頼めば』って夫が言って、私は、『そんなに、入んないよ』で、1千980円のパスタを半分コして食べながら、ふと思う。この人が死んだら、私、泣くかな、泣かないだろうな……。今ね、橋田先生ご夫妻をまねてじゃないけど、うちも夫婦の終活で、予行演習している感じです。先生んちも東京と熱海で別居生活が長かったから、ご主人を亡くしたあとに、よく言ってました。『またフッと帰ってきそうで、夫が死んだ実感がないのよ』もともと私と先生とのご縁が始まるのは、最初にお父ちゃん(TBSプロデューサーだった岩崎嘉一さん)が私を気に入ってかわいがってくれたから。だから、私は『夫の三十三回忌をしたかった』というママの生前の気持ちを継いで、お父ちゃんの三十三回忌も富士霊園で、私なりに心を贈りました」ご主人にも、すでに「私は葬儀も戒名もいらない」という気持ちを伝えているというが、驚いたのは、芸能界の仲間たちにも同様に手を打っていること。「TBSアナウンサーの安住(紳一郎)に言ってある。葬式はしないから、お気に入りのそば屋を貸し切りにして、好きな人間だけを呼んで、と。すると、せいぜい十数人かな。嫌いなヤツは絶対に入れるな、とも。意地悪ですよ、私(笑)。でも、相手も義理で来ることを考えると、実は親切でしょ。そしたら安住、『その名前をご自分で書いておいてください。その人が来たとき、僕から“入らないでください”とはとても言えませんから』ですって(笑)。理想の死に方については、橋田先生ともよく話しました。『ねえ、あの人、最近、見ないけど、どうしてる?』『こないだ死んだんじゃない』『いや、まだ生きてるよ』『いやいや、もう死んだよ』そんな感じで、芸能界からも社会からも自然にフェードアウトして、いつのまにか忘れられてるというのが、いいかなあ。ただ、近しい人との最後のお別れは、やっぱり自宅で。いつもテレビを見てるお気に入りの場所があるから、そこの椅子をどけて棺桶を置いてほしい。そう、お手伝いさんにもすでに伝えてます」■夢がかなった朗読劇は、芸能人生の集大成。感謝を伝えるために、日本全国どこへでも!「岩造に愛人がいた。その愛人は68。その子がもう36になる。妾との間にできた子供が36。少なくとも40年、騙された……」7月半ばの都内のスタジオ。ピン子は、8月4日から主演する朗読劇『すぐ死ぬんだから』の稽古の最中で、共演の村田雄浩(62)を相手に、『渡鬼』にも負けない長い台詞を披露していた。長年連れ添った夫に、まさかの愛人と隠し子がいたという、どこかで聞いたようなストーリーだ。「この朗読劇の話が決まって、うちの夫に原作を読ませたら、『おもしろい』ですって。つい、心の中で『おまえのことだろ!』って、突っ込んでたわよ(笑)。でもね、言いたいのは、夢ってかなうのね。私、ずっと朗読劇をやりたいと思って、これまで頑張ってきたら、74になって、芸の神様が、「最後にこれをやらせてやるよ」と、プレゼントしてくれた。だから、これが集大成、芸能人生の終活です。稽古場では、汗だくになりながら何度も台詞を繰り返す姿があった。同作は、東京公演後には全国で「感謝の行脚」をする予定。「北海道でも九州でも、ナマ泉ピン子を見たいという人がいれば、私は行くわよ。だって、その人たちが、私を作ってくれたんだから。特に地震や災害で大変な思いをした人たちのところには行きたいわね。少しでも元気になってもらえる役に立つなら、地方の公民館だって行く、そんな心意気よ」ピン子節健在。たとえ迷いながらでも、自分らしい終活は、人をまた元気にするようだ。
2022年07月31日「橋田先生の臨終の場から、その後の葬儀、骨上げにも立ち会って、ずっと泣きっぱなしの私だったけど、最も悲しみを痛感したのは、一周忌から2カ月ほどした今年の6月半ばに、先生の遺骨を持って客船の『飛鳥II』に乗ったとき。もう、船へのタラップを上るところからダメだった。何度も歩いた通路を過ぎて、懐かしい客室にたどり着くまでずっと涙が止まらない。思い返せば、私、一人でこの船に乗ったことがないのよ。いつも橋田先生と一緒だった。それから先生の写真を、思い出の客室に飾って眺めていたら、『ピン子。今日は、揺れそうじゃない?』どこからか、そんな声が聞こえてきそうで。実はあの人、揺れるの大好きだったの。そんな、私だけに見せていた少女みたいな姿を思い出したら、また泣けてきて。それが、“美談の裏側”だって?ふざけるんじゃないわよ。私は何を言われてもいい。でも、生前から『葬儀は簡素に』と言い続けてきた先生の遺志まで汚すのは絶対に許せない」インタビューは、思いがけず、怒りの言葉から始まった。8月4日に主演を務める朗読劇『すぐ死ぬんだから』を控える泉ピン子(74)。ピン子の育ての親であり、代表作でもある『おしん』(NHK)や『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)などで知られる脚本家の橋田壽賀子さんが95歳で天寿を全うしたのが昨年4月4日。女優と脚本家の関係を超え、同じ熱海に住んで「ママ」「ピン子」と呼び合う2人の交流ぶりは、周知のとおり。ところが、この飛鳥乗船前に出た「『泉ピン子』ご乱心『橋田壽賀子の遺骨を海に』美談の裏側」(『週刊新潮』6月23日号)という記事では、橋田さん側の関係者の言葉として、葬儀はけっして簡素ではなかったことや、《そもそもピン子さんは壽賀子さんの遺骨を持っていません。なにをまくつもりなのか。魚の骨でもまくのでしょうか》《世間の注目を集めて、自分を売り込みたいのでしょうか》といった証言が綴られていた。「飛鳥に先生の遺骨を持って乗ったのは、私と先生とのケジメ。恩師であり、数少ない芸能界の味方であった人との決別の思いでした。『ママ、これで悔いないよね』というのと、私自身、いつまでも泣いてるんじゃなくて、前に進まなきゃいけない。だから本来なら、自分の中だけで済ませればよかったものでした。ただ、先生の骨と魚の骨を一緒にしたあの記事はあんまりだと思って、苦慮した末に飛鳥の映像も公開したんです。私が骨を持っていない!?誰が言ってるの。だって葬儀後のお骨上げの場で、私、みんなの前で承諾を得ていただいたんですから。橋田壽賀子で売名!?もう十分売れてるし(笑)、今度の朗読劇の舞台で、それこそ仕事でも終活に入ろうという私が、なんでいまさら名前を売らなきゃいけないのよ。そうそう。お骨上げの場には、TBSの人間もいたから、話を聞くといいわよ」言うや、その場で自身のスマホを取り出し連絡先をタップする。電話越しに『渡る世間は鬼ばかり』のディレクターでもあった荒井光明さんは語り始めた。「まず、橋田先生のお亡くなりになった日にピン子さんから連絡をいただき、先生のご自宅にも伺いましたし、その後の葬儀やお骨上げにも参列いたしました。お骨上げでは、30人弱の方がいらしたでしょうか。ピン子さんが泣きながら、大きな声で『私、先生のお骨をいただきたいんです』と満座の前で言うと、全員がうなずかれるのを確認してから、先生のお骨を少しばかり持っていかれました。その場で、お口に入れたりもされていましたよ」ピン子は言う。「ママの骨を食べたのは、自分の体の一部になってもらいたかった。そしたら、うちの夫が言うのよ。『骨はカルシウムだから、食べても尿になって排出されるだけ』医者って、空気読めないというか、なんだかなぁ(笑)。私、両親とも早くに死に別れてます。でも、やっぱり、橋田先生との別れが親とのときよりきつかったのは、長く仕事を一緒にしてきたからだと、改めて思いました。一人の作家の作品に1千本以上出演ですからね。だから、あの記事は悔しかった。だって、日本中の人が、私とママが北極まで一緒に行ったのを見てるんだから。でも、私がひどく憤っていると、上(天国)から、『ピン子。こんなもんだよ』と、また、あのいつものママの声が聞こえてくるのよ」【中編】泉ピン子語ったえなりかずきの“共演拒否”騒動への思い「悪口を言われても気にしない」へ続く
2022年07月31日2022年6月12日、『野口五郎・岩崎宏美2022 プレミアムオーケストラコンサート ~Eternal Voices~』が石川県立音楽堂コンサートホールにて開催された。天候に恵まれ、晴れの日の金沢公演15時スタート。チケットは既に完売し3階まで待ち望んでたお客様で埋め尽くされたホールに開演のベルがなり響く。第1部、先ずはバンド編成に8人のストリングスとの共演でスタート。バンドサウンドと生のストリングスが二人の数々のヒット曲を盛り立てる、会場は一気にヒートアップ!前半の第1部が終わり、20分の休憩をはさみ第2部。いよいよ、オーケストラ・アンサンブル金沢フル奏者との共演が始まる。第2部の曲は全てオーケストラバージョンでアレンジ、演奏され二人の歌唱力に更に磨きがかかる。オーケストラ・アンサンブル金沢と二人のハーモニーはホールに響き渡り、観客はいつにない緊張感とオーケストラの迫力に魅了された。レミゼラブル曲をフルオーケストラで二人が歌唱するのは約35年ぶりになる。指揮者、「渡辺俊幸さん」の紹介で会場は割れんばかりの拍手喝采。サプライズのメンバー紹介では「今回はピアノに文音が参加してくれました。先日はN響のメンバーの方々とご一緒させて頂けたからこそ、今回もチャレンジ出来た!と思います。皆さんに教えて頂いた事を大切にしてくれればと願ってます。楽器で歌う!とは?テンポをどう感じるか?ほんの一歩ですが、前に進んでくれたのではと昨日リハーサルが終わってから、2人で2時間程練習しました(笑)」と、コメントし会場はざわめいた。特別ゲストの文音は、野口五郎の娘でありクラシックを学ぶ音大に通う大学生だ。アンコール前のMCでは、野口五郎から追加公演の情報が発表された。「ここ石川県立音楽堂も完売し、7月1日東京国際フォーラムホールAもお陰様で完売致しました。そこでチケットをお求めになれなかった方の為に8月28日東京NHKホールにて追加公演を致します。もちろんフルオーケストラ東京フィルハーモニー管弦楽団とそして渡辺俊幸先生指揮のもと開催されます」との、サプライズの発表に会場は拍手と歓声で応える。そして、2度のカーテンコールで初のフルオーケストラのコラボ公演は大成功で幕を閉じた。本ツアーは全11公演の内、2公演がオーケストラとのコラボコンサートとして予定されていた。記念すべき1本目が6月12日金沢公演のオーケストラ・アンサンブル金沢とのコンサート、2本目は7月1日東京国際フォーラムホールAでの東京フィルハーモニー交響楽団との共演。そこに追加公演として8月28日東京NHKホールが加わり、計12公演3カ所のフルオーケストラの公演となった。オーケストラ公演は指揮者に渡辺俊幸氏を迎え行われる。<公演情報>追加公演『野口五郎・岩崎宏美2022 プレミアムオーケストラコンサート ~Eternal Voices~』2022年8月28日(日) NHKホール開演時間未定(6月下旬に発表)席種:S席 12,000円 / A席 10,000円 / B席 8,000円指揮:渡辺俊幸管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団<ツアー情報>『野口五郎・岩崎宏美2022 プレミアムコンサート ~Eternal Voices~』6月22日(水) 岡山・岡山シンフォニーホール7月1日(金) 東京・東京国際フォーラム・ホールA7月6日(水) 群馬・高崎芸術劇場7月10日(日) 愛媛・愛媛県県民文化会館メインホール7月15日(金) 広島・JMS アステールプラザ大ホール7月18日(月) 岩手・盛岡市民文化ホール7月22日(金) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru7月25日(月) 福岡・キャナルシティ劇場8月28日(日) 東京・NHKホール(追加公演)※東京(国際フォーラムホールA、NHKホール)は東京フィルハーモニー交響楽団との共演公演に関するHP:<リリース情報>野口五郎・岩崎宏美初のコラボレーションアルバム『Eternal Voices』発売中●【CD+テイクアウトライブ】価格:3,560円(税込)【CD収録】・恋人よ・ワインレッドの心【テイクアウトライブ】・恋人よ・ワインレッドの心■6月13日(月) テイクアウトライブへ配信・バラ色の人生・18才の彼■7月13日(水) テイクアウトライブへ配信・楽曲5・楽曲6・楽曲7■7月25日(月) テイクアウトライブへ配信・楽曲8・楽曲9・楽曲10・MV(楽曲未定)予約リンク:
2022年06月14日俳優の東山紀之が、「第30回橋田賞」で橋田賞を受賞し10日、都内で行われた授賞式に登壇した。脚本家・橋田壽賀子さんが理事を務めていた橋田文化財団が主催し、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に贈られる同賞。東山は、テレビ朝日『刑事7人』、『サンデーLIVE!!』などドラマ・MCと長年にわたって幅広く活躍し、橋田作品(TBS『御いのち』『源氏物語』など)の心の中のヒーローとしても活躍してきたとして受賞した。東山は「先生にさまざまな出会いを作っていただきました」と橋田さんに感謝し、「今日お会いできなくて本当に残念です」と心境を吐露した。そして、「『源氏物語』では、正直言いますと、脚本を初めて読んだときにこれはヤバいなと。あまりの長台詞に逃げ出そうと思って旅先まで考えていたんですけど、逃げたら橋田先生、石井ふく子先生、メリーさんにこっぴどく怒られるなと思ってその恐怖に耐えることができずとどまった次第です」と優しい笑顔を見せながら振り返り、「あのときに逃げ出さなかったから今ここに立てている。今後もさまざまなことがあると思いますが、逃げ出さずに頑張っていきたいと思います」と決意を語った。○「第30回橋田賞」受賞一覧■橋田賞大賞該当なし■橋田賞『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(NHK)『日本沈没-希望のひと-』(TBS)橋本裕志(脚本家)東山紀之(俳優)中田喜子(俳優)仲野太賀(俳優)井上貴博(アナウンサー)■橋田賞新人賞杉咲花(俳優)吉沢亮(俳優)
2022年05月10日「『渡鬼』が終わってからも、橋田先生とは毎年、橋田賞のたびにお会いしていました。新型コロナの影響で会えなくなりましたが、『渡鬼』のスタッフさんたちも『先生は元気だから。また会えるよ』ってみんな話していました。先生はいつもパワフルだったので……。『こんなに早く亡くなるとは』というのが本音です」こう語るのは、橋田壽賀子さん(享年95)脚本の大人気ドラマシリーズ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で、野々下加津を演じた宇野なおみ(32)だ。『渡鬼』は岡倉大吉(第8シリーズまでは藤岡琢也、以降は宇津井健)と節子(山岡久乃)夫婦、そして彼らの愛娘5人を中心にした家族の物語。’90年から’11年までの21年間で10シリーズ、全500話を放映。1シーズンの放送期間は1年という長いスパンにもかかわらず、全話を通した平均視聴率は20.6%を記録した、まさしく国民的ドラマだ。また『渡鬼』はシリーズ終了後もスペシャル版が製作され、現在も『TBSチャンネル』で『スカパー!』や全国のケーブルテレビで過去シリーズが放映中。今なお愛される、ファミリードラマの傑作だ。そんな同シリーズで宇野が演じたのは、実の両親に捨てられ、岡倉家の次女・五月(泉ピン子)と勇(角野卓造)夫婦に引き取られた少女・加津。初登場は第4シリーズの第38話で当時、宇野は若干10歳だった。しかし複雑な役どころを好演し、長台詞をものともしない役者ぶりから“名子役”として広く知られることとなった。宇野の代表作ともいえる『渡鬼』。その生みの親である橋田さんが亡くなったのは、昨年4月4日のこと。一周忌を前に、宇野はありし日の橋田さんについてこう語る。「もともと加津は、1シーズンのみの出演だったそうです。でも、橋田先生が『面白い役!』と思ってくださって、次からも使ってくださることになったと聞いています。当時は子供でしたから、『日に日に台本のセリフが長くなっていくなぁ』と思っていましたけど(笑)。私が小さい頃、先生は『加津は私の分身』と何度もおっしゃっていました。大人になってからも、手紙や年賀状をお送りしたり……。先生が亡くなったことで、改めて『自分は恵まれていたんだな』と思いますね」■名子役から物書きに転身!キッカケは橋田さん宇野が子役デビューを果たしたのは6歳の頃。デビューしてすぐの舞台『放浪記』で、森光子さん(享年92)との共演を経験している。さらに『渡鬼』では前述の俳優陣だけでなく、赤木春恵さん(享年94)や池内淳子さん(享年76)といった大御所女優たちとも共演することに。“名子役・宇野なおみ”は、多くの名優たちに囲まれて育った。そんな宇野だが、現在は役者業を一旦休止。そして、ライター業を軸にして生計を立てているのだ。しかも扱う内容は、芝居に伝統文化にスポーツにと実に様々。“名子役から物書きに”とは意外に思えるが、実はこの転身、橋田さんの言葉がきっかけだという。「13歳の頃、先生がふと『あなたはいつか書くわよ』とおっしゃったんです。昔から読書が好きで、感想文や物語を書くことも大好きでした。でも、書いたものを人に見せたことはありませんでした。だから当時、とても驚いてしまって。それ以降、先生の言葉がずっと胸の中に残っていたんです」芝居が好きな気持ちは変わらないという宇野。いっぽうで、こう明かす。「でも今は、書くことを通じて芝居を紹介することが楽しくて。“芸能界引退”というのも、少し違うんですね。『渡鬼』のモバイルサイトで1年間連載していましたし、『渡鬼』時代からブログも書いています。私の中では役者業もライター業も“地続き”というイメージです」■物書き仕事と役者業の“意外な共通点”また宇野は早稲田大学を卒業したのち、バンクーバーでの留学を経験。英語能力テスト『TOEIC』では990点満点中910点と、実力は折り紙付き。その英語力を活かして、通訳や翻訳の仕事も行っているという。「コロナ禍の前は、テレビの現場で通訳をしていましたよ(笑)。来日した海外の方に突撃取材するような番組ですね。こういった仕事は英語力ももちろん必要ですが、忍耐力が何よりも肝心。撮れ高が良くないと、ディレクターさんが『帰れない!』っていいますしね。いわば半分ADさん(笑)。でもテレビのことがよくわかっていないと、できない仕事です。役者時代のことも活かされていると思います」仕事の多くは、自ら掴んできたものだという。「ライターや通訳を仕事に選んだものの、軌道に乗せる方法がわかりませんでした。ですから、企画書を作って自分から売り込んだり。慣れないうちは派遣に登録したり。大変ではありますが、一から自分で道を切り拓くのはやっぱり面白い。それに、“自分の歪な部分とバランスが取れる”といいますか……」“歪な部分”というのは?「子役という仕事を通して、幼い頃から、人生の修羅場を潜り抜けてきた人たちばかり見てきたんですよね(笑)。すでに老成した方々と接して、みなさんの経験談を聞くにつれ、なるべく失敗を避けるようになりました。すると、大人になってから『頭でっかちだな自分』と気づいて。ですから、今は仕事を通して『色々試してみよう』という気持ち。近々、YouTubeにも挑戦しようと思っています」また、宇野は「役者と物書き仕事には共通点がある」と明かす。「ライター業を始めてから、橋渡し役が好きだと気づきました。サッカーでいうとキーパーではなく、パスをする人です。ライターは自分が素敵だと思うものを『ほら面白いでしょ!』と紹介する仕事。いっぽう、役者も台本を読んで『こういう世界があるよ!』と伝える仕事ですから」■橋田さんに憧れて…“脚本を書く”という夢を抱くことに現在の仕事について「やりがいもあるし、順調です。趣味も勉強も楽しめていて、充実しています」と笑顔で語る宇野。そこで「芝居はもうしないんですか?」と尋ねると、「うーん」と少し考え込んだのち、静かに口を開いた。「実は私には一つ、夢があるんですね。それは脚本を書くということです。やっぱり橋田先生は憧れの人。私の人生は、先生からの影響を強く受けています。もちろん先生のような、歴史に残る作品を書けるという自信があるわけではないのですが……」宇野は「自分を育てたのは、やっぱり芝居の世界なんです」といい、こう続ける「その芝居の世界に恩返しがしたい。そう考えたとき、ふと『日本の芝居文化を応援できたら』と思いました。ライターとして芝居を紹介するのも、応援手段の一つ。それにプラスして、『脚本が書けたらいいな』と今は思っています。本当は先生の生前に、自分の書いたシナリオをお見せしたかったんです。でも、間に合いませんでした。ですから今は、シナリオを先生の墓前にたむけることを目標にしています」■理想の女性像は橋田さんと加津宇野には、目標がもう一つある。それは「加津を演じた女性として、恥ずかしくない生き方をする」ということだ。「子供の頃から、加津ちゃんはずっと目標でした。彼女は複雑な境遇にあっても、たくましく生きていました。もちろん弱さもある。でも、とっても優秀な女の子なんですね。物事がうまく進まないこともあったけど、全部それを糧にして突き進んで。やっぱり、かっこいいですよね」宇野は子役だったこともあり、「周囲との違いに焦りを感じたこともありました」と明かす。しかし、こう語る。「でも冷静に考えれば22歳になるまでずっと芝居をしてきましたし、違っていて当たり前。それに橋田先生は90歳になってもバリバリ現役でしたから。私なんてまだ人生の3分の1、だから次の3分の2を頑張ります(笑)。仕事でいい結果が出なくても、納得のいく脚本ができなくても、その道筋を楽しめたらいいなと思っています。だって、加津ちゃんがそういう女性でしたからね」憧れは、橋田さんと加津。2人の“理想の女性”を胸に、宇野は描いた夢へと歩き続けるーー。
2022年04月03日