「岸祐二」について知りたいことや今話題の「岸祐二」についての記事をチェック! (4/5)
「愛に生きる女」を情熱的に演じてきた女優・寺島しのぶと「King&Prince」の岸優太がMCを担当、豪華なゲストを迎え“愛”について学んでいくNHK総合「密会レストラン」が5月5日(日)に放送される。渋谷の某所にひっそりと佇むレストラン――「愛に生きる女」を情熱的に演じてきた女優・寺島さんが密かに営む「密会レストラン」。ここでのルールはただ一つ、「この店に来たら、恥ずかしがらずに、恋の話を楽しむ」こと。このレストランでギャルソンとして寺島さんを手伝いながら“愛”について学んでいくのが、いま一番熱いアイドル「King&Prince」の岸さん。岸さんに愛を教えるゲストとしてスガシカオ、土屋アンナ、夏木マリ、澤穂希、稲川淳二、武井壮、千原ジュニア、「怒髪天」増子直純、ミッツ・マングローブ、「平成ノブシコブシ」吉村崇らが出演。出演者全員の秘密の一面が明かされる“恋愛遍歴ラブヒストリー”を紹介。スガさんは「恋愛偏差値が低すぎた…」と若き日の失恋を告白、土屋さんは「上手な別れ方」を自身の経験を交じえ解説。千原さんは「マスコミに追いかけられる恋」の苦労を語り、女子サッカー元日本代表の澤さんも「夢と愛の間で揺れた過去」を明かすなど、ゲストたちの素の人生が浮かびあがっていく。さらにレストラン特製の密会部屋では夏木さんと寺島さんによる深すぎる大人のラブトークも展開。どんな至言・名言・迷言が炸裂するのか…目が離せない。ジャニーズJr.としての活動中に「仮面ティーチャー」で俳優デビュー、その後「近キョリ恋愛 ~Season Zero~」や「お兄ちゃん、ガチャ」などを経てドラマ、映画と展開した『黒崎くんの言いなりになんてならない』や『ニセコイ』などにも出演。俳優としても躍進中の岸さんだが、昨年デビューし大ヒットを連発中の「King&Prince」としての1stアルバム『King & Prince』が6月19日(水)に発売される。ゲストのスガさんは3年ぶりとなる『労働なんかしないで光合成だけで生きたい』が現在好評発売中。デビュー20周年を迎えたスガさんの魅力が詰まった1作になっている。「密会レストラン」は5月5日(日)23時~NHK総合で放送。(笠緒)
2019年05月05日毎年恒例である岸惠子のトークショーが今年も5月・6月に上演される。今年のタイトルは「岸惠子 ひとり語り 輝ける夕暮れ」。第1部で一人芝居『わりなき恋』の上演、第2部でフリートークを行うという。その取材会が行われた。前半の一人芝居『わりなき恋』は自著小説の朗読劇。2015年に初演し好評を博した作品を新演出・凝縮版で上演する。岸は「今回で3度目になりますし、どうかとは思ったのですが、私の心もなにもかもを注いだ作品なので。どうしてもこれを一幕目にやりたいって」と今回の上演の経緯を語る。これまで2度上演している作品だが「今年はちょっと凝縮して、“これは聞いてほしい”と思うところをやります」。物語は成熟した女の愛と矜持の冒険譚。岸は「恋なんて突拍子もないことが人生の最晩年にあってもいいんじゃないかなと思うんです」と語る。「今、日本でも世界でも高齢者が非常に増えていますよね。でもある日テレビを見ていると、若い看護士さんに“おばあちゃん、食べなきゃだめよ”と赤ちゃん言葉であやされて、生きているかもわからないような表情をした高齢者の方を延々と大映ししていて。私は憤りを感じました。それで、年を取っても輝くとまではいかなくても、人生の夕暮れ時にパーッと虹が立つような話があるといいなって、高齢者の男女が巡り合って恋に落ちる物語を書きたいと思いました」後半のフリートークでは、岸が今もっとも大切にしたいことや、変わらずに伝え続けていきたいことを語るそう。「実は今エッセイを書いていて。幻冬舎の社長さんが“最晩年を生きている今のあなたの生活を書いてくださいよ”って言うから(笑)、むつかしいなとは思ったのですが、私が感じることなどを書いてる最中です。そのお話もするつもりです。私の舞台を観に来てくださる方は50、60、70代の方々だと思うので、そういう方にちょっと聞いてほしいなと思うことを話そうと思っています」。エッセイのタイトルは『孤独という道連れ』。「“孤独”って寂しいひとりぼっちだって意味で捉えられてるんじゃないかと思って。でも私は、若いときから割とひとりでいるのが好きだったし、ひとりじゃなきゃできないことがたくさんあるんですよね」。パリと日本を往復しながら、唯一無二の人生を歩いてきた岸ならではの、聡明で豊かなトークを楽しみにしたい。「岸惠子 ひとり語り 輝ける夕暮れ」は、5月18日(土)の東京・新宿文化センター 大ホールを皮切りに、愛知、埼玉、千葉、大阪、神奈川など全10会場を巡演。取材・文:中川實穗
2019年02月06日第91回アカデミー賞にて歌曲賞、作曲賞など4部門にノミネートされた『メリー・ポピンズ リターンズ』。この度、本作の完全日本語吹替版でメリー・ポピンズ役を務める平原綾香が、アカデミー賞ノミネート曲「幸せのありか」、さらにワクワクのミュージカルナンバー「本は表紙じゃわからない」を歌う本編シーンの映像がシネマカフェに到着した。日本語吹替制作には、30年以上に渡りディズニー・キャラクター声優監修の総指揮を務め、全世界における外国語版のキャスティングを指揮するリック・デンプシーが来日、収録現場に立ち合うという力の入れっぷり。平原さんらキャスト陣は、劇中のアカデミー賞ノミネート楽曲「幸せのありか」を含む9曲すべてのミュージカルナンバーも吹き替えており、まさに完全日本語吹替版というに名にふさわしいクオリティーに仕上がった。特にエミリー・ブラント演じるメリー・ポピンズ役を務めた平原さんはミュージカル版でも同役を演じており、メリー・ポピンズとしての演技力と歌声の実力は日本でも知られるところだ。そんな平原さんが劇中で披露するバラード曲「幸せのありか」と、軽快で華麗な歌とダンスで贈るミュージカルナンバー「本は表紙じゃわからない」の映像2つが解禁。「幸せのありか」はメリー・ポピンズがバンクス家の子どもたちのために歌う曲。母親を亡くし、寂しさを感じる子どもたちにメリー・ポピンズは「永遠に消え去るもの、この世に何一つないわ。この場所にいないだけなの」と優しく歌う。目には見えないだけで、大好きな母は子どもたちの心の中で生きている、ということを歌で伝える、愛情が伺える感動的なシーンとなっている。そして、もう1つ解禁された楽曲は、トニー賞受賞者リン=マニュエル・ミランダ演じる街頭点灯夫ジャックとともに歌って踊るミュージカルナンバー「本は表紙じゃわからない」。ジャックと一緒に激しいダンスを踊りながら「表紙の美しさに騙されちゃだめ、中身が何より大切」とカラフルな衣装で歌うのだ。表紙を見て本を読んだら、想像していた中身と全く違うということを歌っているが、実は“人は見かけによらない”という教訓ともなっている。さらに実写とアニメーションが融合した映像美も見どころ。前作にも登場したキュートな4匹のペンギンたちも再び登場し、ファンにはたまらないワクワクするシーンとなっている。また、ジャックの日本語版声優を務めたのは俳優の岸祐二。「レ・ミゼラブル」や「ロミオとジュリエット」など数多くのミュージカル経験を持つ岸さんの歌声にも要注目。先日、主演のエミリー・ブラントが初来日して行われたジャパンプレミアで、日本版エンドソング「幸せのありか」を披露した平原さん。エミリーは平原さんの歌声に感動し、「本当に素晴らしい。もし平原さんが先に歌っている楽曲を聞いていたら、とても怖くて歌えなかったと思います。歌声を含めて平原さんがメリー・ポピンズ演じてくれて大変光栄です」と大絶賛を贈っていた。『メリー・ポピンズ リターンズ』は2月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メリー・ポピンズ リターンズ 2019年2月1日より全国にて公開Ⓒ2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年01月28日映画『ニセコイ』(公開中)の生コメンタリー付プレミア上映会舞台挨拶が10日に都内で行われ、中島健人、岸優太、DAIGO、丸山智己が登場した。同作は『少年ジャンプ』にて2016年まで連載され、シリーズ累計1,200万部を突破したラブコメ漫画を実写化。極道一家の一人息子・一条楽(中島)と、ギャング組織の一人娘・桐崎千棘(中条あやみ)が、お互いの組織の抗争を鎮めるために“偽物の恋人=ニセコイ”を強制的に演じさせられることから始まるラブコメディとなる。男性キャスト陣は観客とともに映画を観て、生でコメントするという試みを行った。観客が映画ではなく後ろのキャスト陣ばかり見ていたという様子を再現し、中島は"振り向きセクシー"ポーズを披露。さらに、年男だという岸に中島が「猪突猛進なポーズを」と無茶振りすると、岸は「猪突猛進ってなんですか?」とわからず、中島が「イノシシっぽいポーズ」とフォローする。中島が「俺のさっきのセクシーポーズと、お前の猪突猛進ポーズどっちが多く使われるかだよ」と勝負を挑むと、なぜかツノを出したポーズを見せた岸。猪にツノがないことを指摘されると、「こっちだ!」と牙と勘違いしていた様子で、「亥年失格ですね」と反省する。午前中のせいでこの状態かとつっこまれるも、「通常営業です。通常運業です? ……通常です! 僕のベーシック状態です」とアピールしていた。そんな岸の様子に、中島は「いつも、崖っぷちじゃなくて"岸っぷち"なんだよね」と苦笑し、厄年の岸に「厄払いのポーズ」と再度無茶振り。岸は両手を広げて背中を丸め、"払う"ポーズを披露した。さらに中島は「"払い"のポーズは丸山さんが1番上手いんだよ」と丸山にまで無茶振りし、丸山は「お前、このやろう!」と崩れつつも、「払います!」ときっちり"シェー"のようなポーズを披露した。さらにその後も岸は中島から「もう出ないのポーズ」と振られ、漢字の「出」の形のようなポーズを披露していた。また、誰が一番男前だったか、と言う質問には、中島は「全員」、中島以外は中島を挙げる結果に。「場をものすごく盛り上げてくださるし、ネガティブな言葉を聞いたことがないし、全てのスタッフさんに気配りする」(丸山)、「終始にこやかで、朝4時までで大変な時とかだったけど『俺、現場が好きなんです』みたいな感じですごい眩しい笑顔。太陽よりも眩しい笑顔」(DAIGO)と絶賛する。岸も「後輩からもほんとに憧れる先輩という、像ですよね。等身大というんですか?」と若干言葉遣いを間違えつつ、「目標の人物」と熱弁。2人でごはんに行き、「人を幸せにするにはどうしたらいいか」など話し合ったという。ここまでにまとめた3倍くらいの長さだった岸の話に、DAIGOがたまらず「岸さ、もうちょっとタイトにできない?」とつっこむと、岸は「僕はどちらかといえば編集点で切り抜きやすいように、数で勝負してるんですよ!」と手の内を明かし、DAIGOは「なるほど、ごめんごめん。それは一つの手法だから」と納得。ボケ通しの岸はもう一度「払いのポーズ」を希望され、体を斜めにした躍動感あるポーズで「セルフ厄払い」した。最後に2019年の目標を聞かれると、丸山は「健康」と回答。岸は「四字熟語でいいですか? 東西南北。どの方向の方からにもたくさんの方に愛されて、知っていただきたいです」と答え、周囲からは四字熟語なのか総ツッコミを。改めて「"四字"です。いや、認知ですね。愛されて、愛してみたいな」と弁解する。さらにDAIGO「前後左右ですかね。意味的にはキッシーと丸かぶりで」と語った。中島は「僕は、四字で言うと"しあわせ"です。今年も去年に負けないくらいの幸せで、健康で、東西南北に愛されて、前後左右に気をつけて、猪突猛進で行きたい」と今までに出てきた言葉を全て使用し、拍手を浴びていた。
2019年01月10日映画『ニセコイ』(12月21日公開)の公開記念舞台挨拶が22日に都内で行われ、中島健人(Sexy Zone)、中条あやみ、池間夏海、島崎遥香、岸優太(King & Prince)、DAIGO、大江優成が登場した。同作は『少年ジャンプ』にて2016年まで連載され、シリーズ累計1,200万部を突破したラブコメ漫画を実写化。極道一家の一人息子・一条楽(中島)と、ギャング組織の一人娘・桐崎千棘(中条)が、お互いの組織の抗争を鎮めるために“偽物の恋人=ニセコイ”を強制的に演じさせられることから始まるラブコメディとなる。帝国劇場で舞台に出演していた岸は、イベントの途中から舞台衣装で駆けつけ「イルミネーションより光ってる」と中島からつっこまれる。さらに「遅れてもあたたかい歓声と、黄色い、なんていうんですか? 息……」と語り、中島から「黄色い声援!」とさらにつっこまれていた。途中参加となったためにトークでも張り切った岸は「この人にこれだけは言っておきたい」というテーマに元気よく手を挙げ、中島に「女性の皆さんと風呂入ってたシーンなんですけど、ずるくないですか? だって、男のロマン全部持って行ってるじゃないですか。俺だって入りたかったですよ」と抗議。中島は「男の夢を叶える立場だったから」と弁解する。しかし、混浴シーンに「緊張した」という中島に、DAIGOが「ケンティー、ビジネスセクシーなんじゃないかなって思っちゃう」と指摘すると、中島は「5年かけてセクシーを築城してるんですけど、この1年でだんだん落城しかけてる」と苦笑。岸は「前に健人くんとごはん行った時に、店員さんにセクシーサンキューって言ってましたよね。ナチュラルにセクシーが染み付いてるセクシーなんですよ」とフォローし、中島は「最近あだ名が"セクシー"だからね」と明かす。岸は「僕も、"セキシー"、いつか! ブラザーみたいな」と自分の新たなあだ名を希望し、「いつか、お風呂に入るシーンをもらえた時に」と、混浴シーンを夢見ていた。
2018年12月22日第76回ゴールデングローブ賞4部門にノミネートした映画『メリー・ポピンズ リターンズ』。この度、本作の日本語版声優として、メリー・ポピンズ役を平原綾香、マイケル・バンクス役を谷原章介が担当することが決定した。今作の声優のキャスティングは、30年以上に渡りディズニー・キャラクター声優監修の総指揮を務め、全世界における外国語版のキャスティングも指揮するリック・デンプシーに実力が認められたことで実現。ちょっと上から目線、エレガントな魔法使いのメリー・ポピンズを演じる平原さんは、今年日本で初上演されたミュージカル「メリー・ポピンズ」でもメリー・ポピンズ役を演じ話題に。「まさか(自分が)メリー・ポピンズの声を演じることができるとは思っていなかったので、最高に幸せです」と喜んだ平原さんは、新たに披露される9曲のミュージカルナンバーについて、「いい曲がたくさんあります!特にメリー・ポピンズが子供達に歌う子守唄が一番好きです。歌詞もメロディも良く、泣けてくる歌が多かった。踊りながら歌うシーンも多くて、これからこの歌が、何十年経っても色褪せない名曲になるんだなと思うと、その第一歩に参加できてとても嬉しいです」とコメントを寄せている。そしてバンクス家の長男、3人の子どもを持つ妻を亡くしたばかりのシングルファザー、マイケル・バンクスの声を担当するのは、洋画吹き替え声優初挑戦となる谷原さん。「マイケルというキャラクターが常に悩みを抱えているキャラクターだったので大変でした」と演じた感想を語り、今回は初歌唱シーンにも挑戦した谷原さんは、「歌いながらも心情を表現するのが難しかった」と話している。また今作においては、リックが各国の吹き替え収録現場に立ちあうという異例の対応が取られたそう。平原さんの収録現場に立ち会ったリックは「彼女はまさにこの映画に登場するメリー・ポピンズのイメージにぴったりだったよ!」と大絶賛し、谷原さんについても「マイケルの“父親としてあるべき姿”、そして自然と彼の中から出る“優しさ”の両方を表現している」とコメントしている。平原さんと谷原さんのほかにも、メリー・ポピンズの友人・ジャック役に岸祐二、マイケルの姉・ジェーン役に堀内敬子、メリー・ポピンズのまたいとこトプシー役に島田歌穂、マイケルの息子・ジョン役に加藤憲史郎が決定した。『メリー・ポピンズ リターンズ』は2019年2月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:メリー・ポピンズ リターンズ 2019年2月1日より全国にて公開Ⓒ2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2018年12月13日堂本光一と井上芳雄、両“プリンス”が初共演を果たす話題のミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』の製作発表会見が5月31日、都内にて開催された。脚本・演出は『レ・ミゼラブル』のオリジナル版の演出も手掛けたジョン・ケアード。ふたりの人気スターの初共演というだけでなく、シェイクスピア最後の作品として知られる『二人の貴公子』を原作に、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターでもあるジョンが手掛ける世界初演ミュージカルということでも注目されている、この夏一番の話題作だ。【チケット情報はこちら】同じ年生まれであり、堂本が『MILLENIUM SHOCK』で初めて帝国劇場で主演した2000年、井上も同じくミュージカル『エリザベート』ルドルフ役で帝国劇場デビューを果たすなど、共通項がいくつもある彼ら。今の日本の演劇界を牽引するトップランナーふたりは、いつからか「お互いこれまでやってきたことは違うかもしれないけれど、何かふたりが一緒にやったら面白いんじゃないかと、まわりの方も、僕らも、自然に感じていった」(堂本)という。「少しずつそれが現実となり、ジョンがそれを受け止めてくださって、ひとつずつ形になっていきました。正直、これは本当に大変なこと。出来れば客席で観たい。嬉しいと同時に恐れ多く、怖いとも感じています」と堂本。その話を受け井上は「光一君は『SHOCK』で素晴らしい成果を収め、いまの活動を続けていっても問題ない方。その人がが、新しいところに踏み出してみようと思ったといことがすごいことだし、尊敬します。光一君のことは小さい頃からテレビで拝見していましたし、『SHOCK』が始まったときはそれこそ「ヤバイな」と思っていました。ジャニーズの方があそこまで歌って踊ってお芝居してたら、このままでいくと僕たちミュージカル俳優はいらなくなるんじゃないかって(笑)。でも敵じゃなく、一緒に(舞台芸術を)やれる味方になったらいいなと思っていた。実現するなんて、夢のよう」と話す。ふたりについて、演出のジョンは次のように語る。「芳雄さんは(自分が演出をした)『キャンディード』『ダディ・ロング・レッグズ』でも主役を演じてもらって、よく知っています。光一さんは『SHOCK』を観にいってその才能に驚きました。3時間くらいずっと踊ってらっしゃる。止まらない。それを1日2回公演する、彼がいま生きていることが信じられない(笑)。ふたりに共通するのは、舞台を引っ張るカリスマ性。それは、ふたりの騎士が自分のプライドをかけていくこの話にとても活きてくると思います」。共演は音月桂、上白石萌音、岸祐二、大澄賢也、島田歌穂ら。7月25日(水)にプレビュー公演が開幕し、本公演は7月27日(金)から8月29日(水)まで東京・帝国劇場、9月18日(火)から10月15日(月)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットは東京公演が6月23日(土)、大阪公演が7月21日(土)に一般発売を開始する。
2018年06月06日大活躍中のグラビアアイドルグラビアアイドルの岸明日香が13日、オフィシャルブログにて「体型の変化」を告白し、大胆なビキニ姿の写真を掲載した。セクシーなボディラインとはんなりした京都弁のアンバランスさが魅力の岸明日香は、数多くの雑誌の表紙を飾る、トップグラビアアイドルだ。セクシーなのに健康的岸はこの1~2年で体型が変化し、鎖骨が目立つようになってきたと話す。ブログに掲載されたビキニ姿の写真では、ふっくらと豊満なバストと筋肉が浮き上がるウエスト、そして白い肌に鎖骨のラインが映える美しいデコルテがよくわかる。引き締まってるけど柔らかいが理想です(岸明日香オフィシャルブログより引用)と綴る岸だが、そのボディは理想通りに仕上がっているようだ。ブログには、ノースリーブのリブニットにタイトスカートを合わせた姿も掲載。シンプルなコーディネートだけに、そのメリハリのあるシルエットが際立っている。美の秘密は食生活にあり?!Instagramでは、自炊した食事のメニューも頻繁に掲載。9日には、メカジキのレモンバターソテー、ささみきゅうり、ほうれん草のお浸し、玉子スープ、麦ご飯、ベリーリーフサラダと、栄養バランスのとれた献立を披露した。多くの男性を惑わせる完璧なスタイルは、日々の健康的な食生活によって支えられているのかもしれない。(画像は岸明日香オフィシャルブログより)【参考】※岸明日香オフィシャルブログ※Instagram
2018年03月15日2月20日にシアタートラムで開幕した『岸 リトラル』。この舞台から発せられる熱量は何なのだろう──。父親の遺体を埋葬するために、旅に出た息子。現実と空想が入り混じり、生と死のはざまで国境も越え、時空をいともたやすく超えてしまう、荒唐無稽な物語の幕がおりたときの客席も巻き込んだ高揚感。『岸 リトラル』は決して万人に喜々として迎えられる芝居ではないかもしれない。が、死してなお息子に悪態をつく父親、息子の空想上の親友である騎士たちも含め、確かにそこには人間が存在する。研ぎ澄まされた深い愛を感じずにはいられない。 刺激的な3時間半の初日の舞台を終えた出演者は言う。舞台『岸 リトラル』チケット情報「旅が始まった!という気持ちです。『お客様が受け止めてくれている』『一緒に旅をしている』という実感が波のように襲ってきました。そして自分たちでは見つけられないゴールに、急に連れて行ってくれた感じがして、とても嬉しかった」と母親ジャンヌと歌う娘シモーヌ役の中嶋朋子。騎士ギロムランと映画監督、盲目の老人の3役をやり終えた大谷亮介は「ほぼ全員が何役も演じるので出ずっぱり、セットも入り組んでいるというハードな芝居をやりきったのは、いろんな感慨があります。特に抽象的なギロムランをどう演じるか、稽古場では苦労しましたが、でも実際に人間には現実だけでなく、頭のなかには空想が常にある。現実をただ辛く描くだけではないこの作品でも、必要な登場人物だと思って演じました」と。ほぼ出ずっぱりの息子役、亀田佳明は「明日またどういう風に挑めるか、ウィルフリードとしては、写し鏡のように相手役の方と向き合うことでしか演じられないと感じています。千秋楽までとにかく瞬間瞬間、高みを目指してウィルフリードとして存在していきたいです」と気持ちはすでに前へ。そして「しゃべる死者」である父、岡本健一は、「いまここに生きている自分たちへのメッセージを、この作品は伝えてくれるような気がしています。この登場人物たちは様々な人との出会いによって人生がいい方向に変わっていく。それと同じように、僕たちも上村くんが船頭となって導いてくれる船に、みんなで全身全霊を込めて信じて乗っかっていく」と、『炎 アンサンディ』でもタッグを組んだ上村聡史の演出力をたたえる。その上村は「難しいか難しくないかでいうと、難しい芝居かもしれないです。でも心地よい爽快感もあって、感覚的に伝わることが大事な作品でもありますので、最後のシーンでのお客様の反応を見て、それを受け取っていただけたのかなと感じています」ほかに、栗田桃子、小柳友、鈴木勝大、佐川和正も時に応じてひとり何役も演じ、レバノン出身の作家、ワジディ・ムワワドの誌的なセリフを劇場に響かせる。果たして父子は、魂の還る場所にたどりつけるのだろうか。3月11日(日)までシアタートラムにて上演、3月17日(土)に兵庫公演。
2018年02月26日1月17日、お笑いコンビ ピースの綾部祐二(40)が、米国ハワイ州ホノルルで開催されるサッカー大会『Pacific Rim Cup』のチャリティーアンバサダーに就任するとORICON NEWが伝え、Yahoo!検索ワードランキング「綾部祐二」が上位にランクインし話題となっている。 ORICONによると綾部は、米国・日本を中心とした太平洋沿いの各国サッカークラブチームが参戦する国際サッカー大会のチャリティーアンバサダーに就任するという。 綾部は大会の認知度向上を目的とした広報活動を行うといい、2月7日にアロハ・スタジアムで開催する『Free keiki Soccer Clinic』にも出演予定。 就任理由として、共通の友人を介して主催者と知り合い、大会の話をしていくうちに大会と綾部が重なる部分が見つかり、依頼を受けたという。 綾部は、大会自体が挑戦だという主催者の話と、今の自分の境遇が重なり共感し、芸人で言う同期な感覚だと述べ、共に米国で大きくなって行ければとコメントをしている。 これに対しファンは「おっ、綾部さん頑張っているのかー良かった良かった♪(まー、まだ日本にいるのかよってくだりも好きだったけどww)「綾部さんって、なんか応援したくなるわぁ。成功してほしいです。」「大会と綾部が重なる部分ってどこ?w」「べーやん頑張っているじゃん!いいじゃんっ!」などの反応を見せており、綾部のインスタグラムにも「ハワイの仕事頑張ってください!」などコメントが寄せられている。 また、大会にはJリーグから北海道コンサドーレ札幌、東北社会人サッカーリーグ2部からいわきFCが参加する。
2018年01月17日ミュージカル『三銃士』(2011年)の三銃士役(アトス・アラミス・ポルトス)での共演をきっかけに、橋本さとし、石井一孝、岸祐二の3人が結成したユニット“Mon STARS”。彼らの3度目となるコンサートが、2018年2月20日(火)から22日(木)まで、東京・Bunkamura オーチャードホールで開催される。【チケット情報はこちら】コンサート初日の2月20日(火)には、初のミニアルバム『Lights and Shadows』をリリース。橋本のソロ曲『クリスタルの天使』(『三銃士』より)や、岸のソロ曲『ブイ・ドイ』(『ミス・サイゴン』より)、『レ・ミゼラブル』の名曲『Bring Him Home』など、全6曲が収録されており、これらがコンサートの中心ナンバーとなる予定だ。特にMon STARSらしさが光るのが、石井のソロ曲となるQUEENの「The Show Must Go On」。「実は僕ら3人ともハードロックが大好きだし、心からリスペクトしているのに、今まであまり歌ってこなくて……」と橋本が切り出すと、岸も「ドラマチックで舞台人の僕らにはぴったり。本番前に必ず聴く曲のひとつです」と続ける。フレディ・マーキュリーを敬愛する石井も、「Mon STARSの個性として打ち出せる一曲。ぜひ僕たちの熱いQUEENを体感してください!」と語気を強める。また3人が「名曲生まれちゃいました」と自画自賛するのが、アルバムタイトルにもなっているオリジナルの新曲「Lights and Shadows」。作曲を担当した石井は、「お客さんがペンライトを振ってくれるようなミドルバラードにしたくて」と曲に込めた思いを明かす。作詞を旧知の森雪之丞に依頼し、「こいつら悩みのないおじさんたちやなって思われがちですけど(笑)、僕たちにもちゃんと大人の生きざまと言えるような“影”があるんだっていうのを見せたくて」と語るのは橋本。ゲスト陣には「他力本願爆裂」と3人が笑うほど、豪華な顔ぶれがそろった。『三銃士』で主人公のダルタニャンを演じた井上芳雄(21日)のほか、小西遼生・壮一帆(20日)、中川晃教(22日)が日替わりで出演する。岸が「ゲストの人たちが普段見せないような姿も見せられたら」と語るように、意外な組み合わせが楽しめるのも、Mon STARSのコンサートならではと言えそうだ。リーダーの橋本は、「3人ともバラバラなのに、それが不思議と一致する。そこで生まれる唯一無二の奇跡的なエネルギー」とMon STARSを表現する。そのエネルギーを最大限に感じられる場所こそ、彼らの主戦場である生のステージ。彼らの熱い魂と魅惑の歌声、さらにたっぷりの笑いを会場で堪能しよう。取材・文:野上瑠美子
2018年01月09日レバノン出身の劇作家ワジディ・ムワワドが執筆し、数々の演劇賞に輝いた『炎 アンサンディ』に続き、上村聡史が演出を手掛ける『岸 リトラル』が東京・シアタートラムで上演される。舞台『岸 リトラル』チケット情報生きる意義を見いだせない青年・ウィルフリードと自らの死を受け入れられない父親・イスマイルの魂が、死体を埋葬すべき場所を求めて旅するさまを描く本作。ウィルフリードの死んだ母親や父子が旅路で出会う“歌う娘”など4役を演じるのが、上村作品初出演となる中嶋朋子だ。8年前に初めて本作を読んだという上村。改めて本を読み返し「荒唐無稽に突っ走りながら、古代と現代を行き来するような叙事詩のような質感が面白いと感じた」と明かす。『炎~』を含めたムワワドの“「約束の血」四部作”の第一作目に位置づけられ、作者が28歳の時に書いた作品だが、いま読んで、強く感じたのは若さゆえのエネルギーだという。「何かを創造し、世界を変革するには、このエネルギーは必要なんだと感じました。個人史的な部分から、大きな歴史――『オイディプス王』からシェイクスピアの『ハムレット』、ドストエフスキーの『白痴』まで様々なモチーフを抱えながら、大きな物語に展開していく。いまだからこそ、それをやりたいと思った」中嶋は、上村の舞台を観て「個人的で、でもすごく大きな物語があると思う」とムワワド作品と重なるものを感じているようだ。中東の荒野で展開する壮大な物語に圧倒されつつ、ワクワクした気持ちも抱いている。「『炎~』もそうなんですが、どうやって稽古から作っていったの? と感じさせるんです。今回、オファーをいただいて、掴み切れないような大きさを感じつつ、でも『あぁ、演劇するってそういうことなんだ』とどこかで思わせてもらいました。いまは『上村さんにすごい切符をもらったぜ!』と思ってます(笑)。私にとって新たな格闘のスタイルになると思うし、地球の硬い核のような深い部分まで掘り起こさないといけない何かがあるはずで、そこに触れた時、私はどうなるんだろう? という気持ちです。いまはまだ、全く想像がつかないですけど、生命として海から陸に上がって、肺呼吸になるくらいの変革、衝撃があるんじゃないかと思ってます」そんな中嶋に対し、上村は彼女の発する声、言葉に特別な“何か”を感じたという。「言葉が美しいんですよね。リアルなお芝居でも古典でも、発語された言葉が透明感をもって伝わってくる。愛することや憎しみ、その葛藤や、静謐さが時に荒々しさをもって、中嶋さんの声を通して伝われば」と期待を寄せる。その発言を受けて中嶋は「未知数です」と苦笑しつつ、歌で世界を変えようとする難役に対し「彼女の歌は歌唱というより、魂の響き。だから、きっと大丈夫」と語る。「俳優の身体を通した言葉に明かりを当てる」――。これは上村が信頼を置く照明の沢田祐二に言われ、自らの核としてきたという言葉。中嶋の歌声がどんなパッションを帯びて発せられるのか。楽しみだ。公演は2月20日(火)から3月11日(日)まで。取材・文:黒豆直樹
2017年12月28日日本の映画黄金期より、第一線で活躍を続けてきた女優・岸惠子。パリ生活を綴ったエッセイや中東へのハードなルポ、近年では小説『わりなき恋』のヒットで作家としても知られる岸が、秘蔵写真と共にトークを繰り広げるのが本作だ。1932年に横浜で生まれた岸は、映画『君の名は』の真知子役で国民的スターとなりながらも、その進取の気性としなやかな感性によって、自らの人生を選び取ってきた。8月9日、全国ツアーの幕開けとなった東京・なかのZERO大ホールに足を運んだ。岸惠子スペシャルトークショー~夢のあとさき~ チケット情報スクリーンに懐かしい写真が次々と映し出され、岸のナレーションが重なってトークショーがスタート。ほどなくして登場した岸は、「50年前にあつらえた」というゴールドのドレスで登場。“スター岸惠子”の変わらぬあでやかさに、満員の客席からはため息が漏れる。第1部は、岸が12歳の時に被災した横浜大空襲の話から。「この日、自分の意思で動くという意味で“大人”になったのだと思います」というエピソードが、聞く者の胸に迫る。続いて、出演作の中でも岸が大好きだという映画『雪国』(豊田四郎監督、1957年)と、『おとうと』(市川崑監督、1960年)の紹介と、監督や共演者との逸話を。それぞれ「(役作りに)苦労したから好きなんです」というのがいかにも気骨のある岸らしく、当時の映画界の裏話も興味深い。一方、当時のハリウッドで行われたという岸のお披露目パーティーには、ウィリアム・ホールデンやジョン・ウェインなど名だたる映画スターが登場。ケーリー・グラントの名前をゲイリー・クーパーと間違えるなど、岸自身が「そそっかしいの」と認めるエピソードには、客席からも笑いが起こった。休憩を挟んだ第2部では、鮮やかな赤いジャケットに衣装替え、トークは作家・岸惠子の本懐へと触れてゆく。「たくましさの中のお茶目なユーモアが素晴らしいと思った」というユダヤ人の友人との話。1980年代に、すんでのところで暗殺事件に遭遇しそうになり、「イスラムってなんだろう」と思うようになったという話。どれも過去の出来事ではなく、現在の世界と日本につながっていると語る岸の姿が印象的だ。初日の前に行われた囲み会見では、「来てくださった方に“こんな人生もあるんだ”と思っていただければ」と話していた岸。ちょうど初日直後の8月11日に85歳の誕生日を迎えるとあって、変わらぬ美しさとバイタリティについて問われると、岸は「元気に見えるとしたら“苦労が多いこと”ね。いろんな“事件”に対処するため、普通の優しいおばあさんにはなれないのかもしれません」と笑顔で語った。過去を振り返るだけでなく、そこから未来への眼差しも感じられた本作。公演地によって内容も変わるというから、今後の上演も楽しみに待ちたい。「岸惠子スペシャルトークショー~夢のあとさき~」は8月から11月まで日本全国全19会場にて開催。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2017年08月21日日本を代表する女優であり、また、作家としても多くのエッセイや小説を発表している岸惠子。昨年と一昨年は、小説『わりなき恋』を自ら脚色した朗読劇であでやかな姿を見せつけた彼女が、2017年は『スペシャルトークショー夢のあとさき』と題したツアーで全国を回る。公演では貴重な秘蔵写真とエピソードトークで改めて岸の半生が語られるほか、未来へ向けた彼女自身の想いも発信してゆく予定だ。内容について、岸に聞いた。岸惠子 スペシャルトークショー チケット情報映画『君の名は』(1953年)で国民的な女優となった岸は、1956年の日仏合作映画への出演がきっかけで、映画監督イヴ・シァンピと結婚、24歳で渡仏する。その後は離婚を経験しながらも、小津安二郎や市川崑ら名匠の映画に出演を重ね、1980年代に入るとパリの日常を綴った『巴里の空はあかね雲』、中東と南アフリカでの取材経験をもとにした『ベラルーシの林檎』など作家としても活動を開始。2013年には69歳のドキュメンタリー作家の女性と、大企業に勤める58歳の男性との関係を描いた『わりなき恋』を発表、大きな話題を集めた。「どういう内容にしようかと考え始めたら、今このトークショーをやっておくことは、確かに意味のあることかもしれないと思いました」と岸。「横浜大空襲を経験したのは12歳なんですが、家の周りが焦土と化したあのにおいは、今でも鮮明に記憶に残っているほど。そんな具体的なお話も含めて、戦争を知らない世代に伝えられることがあるかもしれないということがひとつ。それに映画の現場での思い出はもちろん、渡仏生活やイスラエルでの取材など、この世代の日本人としては珍しい経験を積んできたという気持ちもあります。私もウソの“芸能ニュース”には苦労しましたし(笑)、そろそろ自分のことを自分の言葉でお伝えするのもいいかなと思って」と岸は話す。一方で、日本人とヨーロッパ人との文化的差異も、常に岸の心を占めてきたテーマだ。「日本人って、人がいいんです。繊細で優しいということなんですけど、ヨーロッパ人から見れば、外交や政治に関して“どうしてそうなるの”と思うこともしばしば」と岸は言う。「ただその性質は私の中にもあるもので、今の“岸惠子”はパリで鍛えられたからこそ出来上がったもの。困難や苦労もいろいろありますが、どうせなら単なる苦労話にはしたくないですね。トークショーでは面白おかしくお話しするつもりですので、気軽に楽しんでいただければ」と話す岸。シリアスな話題も軽やかな筆致で読者を魅了するのが岸の著書の魅力。今回も同様に、お楽しみが満載のステージとなりそうだ。8月9日(水)東京・なかのZERO 大ホール公演を皮切りに全国を巡演。取材・文佐藤さくら
2017年05月24日ミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作発表記者会見が28日、東京・帝国劇場で行われ、73名の出演者たちが出席した。同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から公演数は3,006回を数える。19世紀初頭のフランスを舞台に、社会情勢や民衆の生活を描いていく。この日は、1万人の応募の中から選ばれた800人のオーディエンスに向けて、「宿屋の主人の歌」(橋本じゅん&鈴木ほのか)、「夢やぶれて」(二宮愛)、「レッド&ブラック」「民衆の歌」(相葉裕樹&男女アンサンブル)、「プリュメ街」(生田絵梨花)、「心は愛にあふれて」(生田&内藤大希&唯月ふうか)、「オン・マイ・オウン」(松原凜子)、「ワン・デイ・モア」(オールキャスト ※橋本じゅんは仕事のため退席)が披露された。○『レ・ミゼラブル』の魅力と意気込みジャン・バルジャンとジャベールの2役を演じる吉原光夫は、「自分が本当にこの劇場が大嫌いなんです」と帝国劇場について語り、周囲をざわめかせた。初めて出演した際に「『(Endless) SHOCK』のセットの前で記者会見をして、心臓が飛び出て転がってどっかいっちゃうんじゃないかというくらい緊張」したと振り返った吉原。「目の前を観れば宇宙みたいに広がる帝国劇場が怖くて仕方ありません」と語り、「また戦いが始まると思うと、気合いを入れて行こうと思います」と意気込んだ。また同作の魅力について、ジャン・バルジャン役の福井晶一は「それぞれが信念を持って生きて、お客様が自分に置き換えて、いろんな役を実感として感じられる作品」と説明。同じくジャン・バルジャン役のヤン・ジュンモは、同役の最後の場面で歌う「神様のお傍にいることだ」という一節が印象的なフレーズだと引用する。ヤンは、「『誰かを愛することは神様のお傍にいることだ』というのは全てのキャラクターに通じること」で、「魅力が込められていると思います」と持論を展開した。2016年に、同じく帝国劇場で行われたミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』に出演していたアンジョルラス役の上原理生は、「同じフランスのパリで別の革命をしてまして、そのときは勝ちました」と報告。『1789』では「生き延びてバスティーユを陥落」したものの、「今回また戦って破れて天に召される季節がやってきた」と苦笑し、「フランスの別の革命をやった後、果たしてこのレミゼラブルが自分の目にどう映るのか、楽しみにしています」と意気込みを述べた。また、マリウス役の内藤大希は「ここに立っている姿を両親に見せたかったんですが、抽選に外れまして……」と告白。「本番をたくさん見てもらって、それまでは元気に生きていてもらいたい」と希望を語った。会見には、初演時にエポニーヌ役を演じて以来、同役を代表するキャストとなった島田歌穂がゲストとして登場した。島田は「30年経ってしまったというのが信じられない」と振り返り、同作は「生涯の宝物」だとしみじみと語った。さらに、初演時にコゼットを演じた鈴木ほのか(マダム・テナルディエ役)とは「楽屋が一緒だったんです。二人部屋でした」と明かし、周囲を驚かせていた。会見にはプリンシパルとして、福井晶一&ヤン・ジュンモ&吉原光夫(ジャン・バルジャン役)、川口竜也&岸祐二(ジャベール役)、知念里奈&和音美桜&二宮愛(ファンテーヌ役)、昆夏美&唯月ふうか&松原凜子(エポニーヌ役)、海宝直人&内藤大希&田村良太(マリウス役)、生田絵梨花&清水彩花&小南満佑子(コゼット役)、上原理生&上山竜治&相葉裕樹(アンジョルラス役)、駒田一&橋本じゅん&KENTARO(テナルディエ役)、森公美子&鈴木ほのか(マダム・テナルディエ役)、さらにアンサンブル・キャスト陣が出席。本番では今回の欠席者を合わせて、84名が出演する。東京公演は帝国劇場にて2017年5月25日~7月17日。8月に福岡公演(博多座)、9月に大阪公演(フェスティバルホール)、9~10月に名古屋公演(中日劇場)を予定している。
2017年02月28日"イギリスの喜劇王”と言われるアラン・エイクボーン作の舞台『扉の向こう側』が、11月11日に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて開幕した。【チケット情報はこちら】男役トップスターとして観客を魅了してきた元宝塚歌劇団雪組・壮一帆が、宝塚退団後、初の女性役、しかも2036年のSMクイーンに扮し、セクシーなコスチューム姿を披露することでも注目を集める本作品。物語は、イギリスの五つ星ホテル「リーガル」のスィートルームが舞台。40年間の時空を行き来しながら、殺すか殺されるかのスリルと、それぞれの時代に生きる女性たちの奮闘ぶりが堪能できる、痛快タイムスリップ・サスペンス・コメディだ。ホテルの部屋には、過去にふたりの妻を殺した罪を悔い、懺悔の心を込めて告白文を書いた70歳の実業家のリース(吉原光夫)がいた。そこに、仕事の依頼を受けやって来たSMクイーン・フィービー(壮)が現れる。壮がコートを脱いだ瞬間、観客が目にするのは黒いこのコスチューム。それだけでもかなりの刺激ではあるが、それ以上に長い足と抜群のスタイルが目を引く。事件に巻き込まれ命の危険を感じたフィービーが開けたドアの向こうに待っていたのは、2016年の同じスィートルームにいるリースの2番目の妻・ルエラ(一路真輝)。様々な人生経験から得た落ち着きと凛とした理知性をもつルエラを、一路は、自然に魅力的に演じている。そして更に20年遡るもうひとつの時代、1996年にはリースの最初の妻・ジェシカがいた。紺野まひる演じるジェシカは、上品で清しく可憐。新婚ほやほやで、まだ未来しか見ていないジェシカにリアリティを与え、フィービーやルエラのような、人生の影を内在する人物とはまた違う空気をもつ人物像が際立つ。男優陣も吉原光夫、岸祐二、泉見洋平と実力派揃い。ミュージカルで主演も多く務めてきた6名のスターキャストが、ストレートプレイでも、実力を遺憾なく発揮し贅沢な劇空間を生み出している。壮は、上演に際し、「とにかく体当たりでぶつかりながら、いいペースをつかむ事が出来たらと思います。絶対に妥協はせず、共演する方の呼吸を感じて、フィービーとしてのボールをどんどん投げて楽しいお芝居にしていきたいと思います」と意気込みを語った。演出の板垣恭一が「この作品の魅力は、タイムワープするという仕掛け以上に、この人間関係がどうなっちゃうんだろう、というハラハラドキドキがずっと続くこと」と語るように、息もつかせぬ展開に心を奪われそうだ。舞台『扉の向こう側』は兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでの上演後、11月16日(水)より11月23日(水・祝)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、11月28日(月)愛知・名古屋市青少年文化センター アートピアホールで上演。
2016年11月15日ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』が9月2日に東京・かめありリリオホールでプレビュー公演の幕を開ける。天才画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホと、彼を支え続けた弟テオの半生を描いた、韓国発のふたりミュージカルだ。1日には最終舞台稽古が報道陣に公開され、ヴィンセント役の橋本さとし、テオ役の岸祐二が熱演を見せた。ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』チケット情報『ひまわり』『星月夜』など2000点以上の絵画を残し、37歳でこの世を去ったヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。彼独特の荒々しい筆致で描かれた絵画の世界の中に入り込んでいくようなオープニングから、印象的だ。本作の特徴は、白いシンプルな舞台に描き出されるプロジェクション・マッピングの使い方。情景が、小道具が、ヴィンセントが描く絵画が、ユニークかつリアルに舞台上に立ち上がる。この映像は「第三のキャスト」とも位置づけられているようで、俳優の動きともシンクロし、物語は展開していく。今の時代ならではの、新しい形の舞台芸術だ。もちろん見どころはハード面だけではない。橋本は自分を追い込んでいってしまう天才画家の苦悩や歓喜を、純粋な魂を持つ人間だからこその発露として描き出す。繊細さと激しさを同居させた熱演は、冒頭から終幕まで物語を引っ張った。兄を支え続ける弟テオの岸は、優しさと深い愛情がいい。岸は兄弟の父親役や画家・ゴーギャンなどにも扮するが、それらのシーンでの岸の俳優としての巧さも印象に残る。何よりもふたりの迫力の歌唱は、韓国産らしいパワフルでドラマチックな楽曲に合っていて、聴きごたえがあった。初日に向けて、橋本は「気がつけばひまわりの季節が過ぎましたが、永遠に咲くゴッホのひまわりと共に2世紀の時を越えて、ヴィンセントの思いや生き様をお届けしたいと思います」、岸は「俳優として目標としてきた、さとしさんとのふたりミュージカル!愛すべき先輩と今回組めるのは、喜びと緊張の極みです。テオは兄ヴィンセントを支え、精一杯生きた人。その時代の空気や人間の純粋さを大事にし、観客の皆様へ伝えます」とコメントを発表した。斬新な舞台美術と、ふたりの俳優の生々しい熱演の融合、ぜひ自身の目で見届けてほしい。プレビュー公演後、9月7日(水)から24日(土)まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演される。チケットは発売中。なお出演者はトリプルキャスト、橋本・岸のほか、ヴィンセント役に泉見洋平と野島直人、テオ役に上山竜治と入野自由。
2016年09月02日昨年、好評を博した岸惠子の一人芝居『わりなき恋』が、9月に再演される。【チケット情報はこちら】本作は、3年前に発表しベストセラーとなった同名恋愛小説を、著者である岸みずからが脚本、朗読、さらには衣裳も手掛け、舞台化した意欲作。海外で活躍するドキュメンタリー作家・笙子(69歳)が、パリに向かう機内で大手企業に勤める兼太(58歳)と隣り合ったことをきっかけに惹かれ合い、「最後の恋」を自覚しながらも逢瀬を重ねていく、というストーリーを、岸の朗読で届ける。今回の再演について岸に話を聞いた。「やってよかったと思っています。自分で書いて自分でやるんですから、想いも特別ですし」と初演を振り返る岸。「舞台でやってみないかという提案に、最初はとてもダメだと思ったんです。私、舞台慣れしてないから。舞台は3回しか経験がなかったので。でも、4年かけて思う存分書いた作品ですから、やってみようかって。舞台は、座って読んだらみんな退屈しちゃうと思って立って、衣裳も6回変えて、シナリオも十数回書き直してうんと凝縮して出来上がったものです。だから、1回だけで終わってしまうのがちょっと惜しいなと、再び上演することにしました。新しい発見があるといいなと思います」84歳を迎えた今、恋の話を届ける理由を聞いてみると「私は高齢者をみじめに扱わないでほしい、モノのように扱わないでほしいんです。その極端な例として、高齢者にも恋はあるよ、ということを(小説で)書いてみたかったんですね。それが一番手っ取り早かった。人生の終わりに虹が立つような、それは消えるものではあるけれども、一瞬の輝きがあってもいいんだよということを絶対に書きたかったんです」初演に続き、衣裳も自身が手掛ける。「この長い物語でみなさんが退屈しちゃうといけないから、せめて衣装でちゃんと見せようと思って。それで6回も(衣裳を変えて)、大変でしたけど(笑)。衣裳というのはまるごとその人があらわれるでしょう?なので凝りました」「主人公は私自身の性格そのものかもしれません」と話す岸。そんな主人公の美しい恋を描いた渾身の作品を、本人の身体を通して表現される贅沢な約1時間30分だ。原作未読でも十分に楽しめる作品。成熟した男女の“最後の恋”をぜひ体感してほしい。公演は9月24日(土)神奈川・神奈川県立音楽堂(木のホール)、28日(水)東京・新宿文化センター大ホール、10月1日(土)埼玉・さいたま市民会館おおみや大ホール、4日(火)兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、8日(土)千葉・千葉市民会館大ホール、12日(水)東京・町田市民ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2016年08月15日10月7日(金)に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2016」のゲストアーティストが発表された。【チケット情報はこちら】オリンピックコンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)が主催し、1997年からスタート。オリンピックの競技映像と壮大なシンフォニーオーケストラが共演し、毎年人気を博している。今年は4年に1度のオリンピックイヤーであり、「オリンピックコンサート2016」も明日8月5日(金)に開幕するリオデジャネイロ大会にフォーカス。最高に熱く輝く夏を、感動の映像と壮大なシンフォニーオーケストラの共演によってふり返る。今回、ゲストアーティストとして発表となったのは元・宝塚歌劇団花組トップスターで退団後も女優として活躍する蘭寿とむと、日本の演劇・ミュージカル界を第一線で牽引し続ける橋本さとし、石井一孝、岸祐二ら3人によるスペシャルユニットMon STARS。“Musical Dream!”と題して、世界の名作ミュージカルの中から、希望、勇気、絆、夢といったテーマに通じる名曲の数々を、100名近くの大編成オーケストラをバックに、アスリートへのエールとして披露する。公演にはリオデジャネイロオリンピック出場アスリートたちも来場し、オリンピックについてアスリート自身の言葉でそのあふれる想いを語るコーナーも予定。スポーツ、音楽、演劇やミュージカルといった、フィールドは違えども人々に夢と感動を与え続けてきたトップランナーたちが集結し、オリンピックの感動を共有する特別な一夜となる。チケットは発売中。
2016年08月04日先月より公開されている、門脇麦単独初主演作『二重生活』。この度、7月12日に新宿ピカデリーにて、大ヒット御礼トークイベントが行われ、門脇さんと岸善幸監督が登壇した。大学院の哲学科に通う珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった――。キャストには、見ず知らずの他人を尾行し、いつしか禁断の行為にはまっていくヒロイン・珠役の門脇さんを始め、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーなど、豪華俳優陣が競演。いままでの日本映画にはない、新感覚の心理エンターテイメント映画となっている。この日のトークイベントには、主演の門脇さんと岸監督が登壇。監督はSNSなどで多数の感想が寄せられているのを見ているようで、「褒められると嬉しい、そして厳しい評価も真摯に受け止めて、励みにしていかないといけないと思いました。いずれの意見も、自分の糧にして進まねばという思いです」と謙虚な姿勢で御礼を述べていた。一方、門脇さんは両親と3人で劇場に観に行ったそうで、「お客さんもみんな集中してスクリーンに映る珠の尾行を目で追っていて、なんだか幸せでした」と語った。イベントの後半では、観客からのティーチインが行われ、様々な質問が飛び交っていた。「あまりにも演技が自然で、居酒屋でだんだんと酔っ払っているシーンなんて本当に酔っているのかと思いました」という感想に門脇さんは、「あれたしか朝の8時頃だったんですよね」と笑って解答。監督も「10テイク、カメラの動きなんかも調整すると13テイクくらい撮ったシーンだね」と撮影での様子も明かした。さらに、「尾行している感覚で見られておもしろい」という口コミについては、「視線を大切に作った映画です。麦ちゃんが観ている視線と、映画の情報を伝える、いわば説明のような視線。この2つの視線を1セットとして撮り進めました。同じ芝居、同じ動きを麦ちゃん以外のキャストにも記憶して何度も演じてもらって」と監督が撮影方法を語る。また、共演の長谷川さんなどから、岸監督はサディストだと言われたそうで、門脇さんは「人当たりがいいのに、ニコニコしつつ腹黒いところもちゃんとある。毒舌ですしね(笑)サディステックというか、1シーン1カットこだわりと愛情を持って撮っているのに、それを編集でばっさりカットする精神がすごい!」と監督についてコメントした。「尾行シーンでの役作りの苦労は?」という問いには、「ジッと見ていればいいので、楽しいんですよ」と話すも、「卓也との生活は初日と、その次の日の2日くらいで撮ったんですけど、自分の役が嫌な女にしか見えなくてもやもやして。でも、監督と何か明確な言葉で共有してしまうと逆に枠のようなものにはまってしまうようでそれも嫌で。1カット終わったあとの『OK』という言葉と、1日撮影が終わったあとの『大丈夫でした?』『うん、大丈夫』という確認の一言で、だんだんと役を理解して、積み上げていった感じです」と語り、言葉では共有しない信頼関係を築き上げていったようだ。『二重生活』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年07月13日画家であるゴッホと彼を支え続けた弟テオの半生を描く『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』の上演にあたり、韓国発のこのミュージカルを日本版として創作していく3人が顔を揃えた。上演台本・演出の河原雅彦、ヴィンセント役の橋本さとし、弟テオ役の岸祐二である。韓国では、キャストふたりだけで濃密な物語を紡いでいくこと、さらに、プロジェクション・マッピングを駆使し、ゴッホの絵画がそのまま美術の一部になったりする舞台美術が話題を集めたこの舞台。さて、日本版が目指すものは。ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』チケット情報韓国での公演を目にしてきた河原は、やはりプロジェクション・マッピングの使い方が印象に残ったそうだ。「今はマッピングと芝居が連動する舞台も珍しくないんですけども、より細かく複雑な使い方をしていて、面白いアイデアがいっぱい詰まっていた。ここでの映像は、すでに作品の一部として内包されていて、細部まで仕上がっているので、それは構造上外せない。その分じゃあ、演出として何ができるのかと思いヴィンセントとテオの関係を調べていくうちに気が付いたのは、ふたりはただ狂った兄とやさしい弟ではなく、もっと人間っぽかったということ。いびつで生々しいふたりを提示することで、韓国版とはまた違うエンターテインメントを作れるんじゃないかと思ってるんです」。橋本も言う。「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホといえば狂人的なイメージがあるけど、おそらく彼としてはただ普通に生きてるだけだったと思うんです。それが周りの常識からはみ出していただけで。だから、僕としてはどこかのほほーんと存在していたいなと思うんですね」。そのヴィンセント本人が無意識に放つものを信じ続けたテオを岸は、「兄を助けることが自分の救いになるという共依存の関係だったんじゃないか」と分析し、「そういう根底にあるいびつな感情とか、感情のぶつかり合いを、この作品では音楽に乗せることで見やすく変換しているんです」と付け加える。「あの爽やかな曲のなかにいびつさをどう出していくか。陽のメロディのなかに陰な部分を組み入れることで、ヴィンセントとテオのエキセントリックで複雑なものが出たらいいなと思いますね」と橋本も意欲的だ。「韓国版のように『こんな兄弟愛、素敵でしょ?』というシンプルな手触りにはならないと思います(笑)。でも、ふたりのこの過剰さは、ピュアだから生まれたものだし、過剰さは時にファンタジーにも似た感動を覚える。ゴッホって色々な切り口で語れる面白い題材だなと改めて思います」と河原が最後に語る。どこまでも突き抜けて生きた人間を観ることは、それが叶わない現状を少しでも打破する力になるかもしれない。公演は9月2日(金)東京・かめありリリオホール、9月7日(水)から24日(土)まで東京・紀伊國屋サザンシアターにて。チケットの一般発売は7月23日(土)午前10時より。取材・文:大内弓子
2016年07月04日グラビアアイドルの岸明日香が5日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『ADあすぽん』(発売中 4,104円税込 発売元:ワニブックス)の発売記念イベントを行った。2012年にグラドルとしてデビュー以降、Gカップバストとグラマラスボディーで人気を博している岸明日香。最近は映画やドラマ、バラエティー番組などに出演するなど、グラビア以外での活躍も目立つ。そんな彼女の通算14枚目となる同DVDは、今年3月にバリで撮影。ADに扮した岸が、視聴者を見立てたプロデューサーと禁断の恋をするというドラマ仕立てで、Gカップバストとグラマラスボディーを惜しげもなく披露している。事務所の後輩に当る橘凛花の水着を着用して会場に登場した岸は「今回は私がADさんになり、小芝居が盛り込まれながらいつもとは違う楽しみがあると思います」と最新作を紹介。具体的な衣装を「超ホットパンツにTシャツ姿で"パイスラ"をしたりしてADさんぽく頑張っています。それにネグリジェとか背中がガッツリ開いたワンピースドレス、リアルパジャマも着ました」と挙げながら、ポロリなどのハプニングは「それは毎度あります(笑)。私は気づかないタイプで、いつもスタイリストさんとかが注意してくれます(笑)」と巨乳ならではの悩みも明かした。プロデューサーと禁断の恋に落ちるという内容にちなみ、「リアルなテレビ関係者とは?」という報道陣の問いに「リアルでは全然ないです。何で口説かれないんやろ? と疑問ですよ」と不満顔。昨年には、お笑いコンビ・ロッチのコカドケンタロウとお泊りデートが報じられたが、「相当前なのでよく分かんなくなっています(笑)」と上手く流しながら「新しいアモーレは現れてないですよ(笑)」と独り身を強調していた。岸明日香(きし あすか)1991年4月11日生まれ。大阪府出身。B型。身長158cm。スリーサイズはB90・W58・H88。2012年3月発売の『週刊プレイボーイ』の撮り下ろしグラビアでグラビアアイドルとしてデビュー。同年4月リリースの1stDVD『恋ゆらら』で注目を集め、ケータイYOUNG JUMPの『ぷるるんサバイバル2012 6月度』を勝ち抜いた。2013年4月にはグリコ乳業『ドロリッチ』のイメージガール"ドロリッチガール"の2代目に選ばれた。7月にはトレーディングカード第2弾が発売される。特技は歌、書道、えびぞり。趣味は人間観察、ジョギング、料理。
2016年06月11日リポーターの阿部祐二が、6日に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『ネプリーグ』(毎週月曜19:00~19:57)に初出演し、「高学歴チーム」の一員として参戦する。日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』のリポーターとして活躍する阿部は、早稲田大学政治経済学部出身。世界各国でリポートしてきた経験を持つはずだが、地理に関する超常識問題で、まさかの珍回答を出してしまい、「事件です…」と落ち込んでしまう。この失態に、明治天皇の玄孫として知られる竹田恒泰から喝を入れられ、次のステージで奮起したい阿部だったが、今度は京都大学出身のヒャダインから「しっかりしてくれよ!」と、さらに一喝されてしまう。また、「成り上がりチーム」として出場する鈴木奈々は、予想通りのおバカ解答を連発し、予備校講師の林修もあ然。あまりのおバカっぷりに、ネプチューンの堀内健から、テレビの前でバカをアピールする"ビジネスバカ"の疑惑をかけられてしまう。ほかにも、ゲストには千原ジュニア、益若つばさが登場する。
2016年06月04日門脇麦が単独初主演に挑む『二重生活』。監督には、本作で映画監督デビューとなった岸善幸が務めているが、そんな本作への出演を熱望した門脇さんらが監督へ熱い想いを語るメッセージが到着した。大学院の哲学科に通う珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった――。本作は、NHK「ラジオ」(文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネート)など、大きの記憶に残るドラマを手掛けた映像作家・岸氏が直木賞作家・小池真理子の同名小説に大胆脚色を施し、映画化に挑んだ。キャストには、見ず知らずの他人を尾行しいつしか禁断の行為にはまっていくヒロイン・珠役の門脇さんをはじめ、尾行される男に長谷川博己、珠の恋人・卓也役に菅田将暉、 尾行を勧める謎多き教授にリリー・フランキーなど、多彩なキャストが揃い、「尾行を哲学する」新しい心理エンターテインメントを創り出している。国内外で多くの受賞歴を持ち、俳優からの信頼も厚い岸監督。そんな彼の作品とあって、本作の出演を熱望した上記4人のキャストは、岸監督についてこう語る。主演の門脇さんは、これまでの岸氏の作品を見ていつか一緒に仕事がしたいと思っていたそうで「岸監督の素晴らしいところは、優しさの中にきっちりと残酷さがあるところだと思います」と絶賛。また長谷川さんも「静かなサディストです(笑)」と話すも、「作家としてとても懐が深く、ご自身が書かれた脚本に手を加えることを厭わず、役者の意見にもしっかり耳を傾けてくださいました」と撮影を振り返った。「監督の中には悪魔が宿っています」と語る菅田さんは、「モテると思います。かっこいいなと思いました。声もいいですし、皆が監督のことを好きになるんです。女優さんだったらやばいかもしれない」と、男性の目からも魅力的な存在に映るようだ。一方のリリーさんは、「撮影中、岸さんは頭の中にあるものを映像化しようと、試行錯誤しながら撮っていたと思います。街中で撮っていても、ミニマムなダイナミズムがありますよね」と語り、「人間の視点の画角で撮られている映画になっていました。密度がすごくて、ありそうでない日本映画だと思います」と、まるで尾行しているかのような臨場感あふれるカメラワークに、さすがだと話した。役者の“生”の存在感を引き出す演出術で時代の空気を切り取る岸監督と、人気の俳優陣で贈る本作。ますます本作の公開が待ち遠しい。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月28日今も未来も、自分らしく、美しく、健康でありたいと願う全ての女性に、そのためのメソッドを提案する「WOMAN’S BEAUTY FESTIBAL」が伊勢丹新宿店のビューティアポセカリーで3月21日に行われる。当イベントを共催するNPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事の岸紅子さんに、内からも外からも、凛として美しい女性であるためのメソッドを聞いた。■ホリスティックビューティとは、心と身体のセルフマネジメント「ホリスティック」とは、全体の・包括的なという意味を持つ。大学時代に祖父母の闘病生活から、ホリスティック医療と出合った岸さん。ホリスティック医療は、体と精神は一体であり、体のどこか一部ではなく全体を見るという考えからきている。その治療の多くは自然治癒力を高める自然療法で、アロマやリフレ、生薬や漢方、ハーブなどその土地にある自然にあるものを生かしながら、体の免疫力や自然治癒力を高めましょうという治療法だ。当時、女性誌の読者モデルをやっていた岸さん。「美しさは外側だけじゃなく、中から生み出されるもの」という思いがホリスティックと結びつき「心と体のバランスを保ち、体が本来持つ自然治癒力を機能させながら内側から美しさをつくりだそう」というホリスティックビューティにたどり着いたという。大学の卒論のテーマもずばり「ホリスティックビューティ」だったというから驚きだ。現在も早寝早起き、食べるものにも気を使い、薬にはなるべく頼らないという“ホリスティックな生活”を実践する岸さんだが、2006年にNPO法人日本ホリスティックビューティ協会を立ち上げるまでには一つの転機があった。■多忙で倒れた20代。一度リセットして身体や心と向き合うことに大学卒業後、美容関連のマーケティング会社を起業した岸さんは仕事にのめりこんでいったという。「すごく忙しくて、会社の経営をやりながらメディアで連載を持ったり、化粧品の開発コンセプトに携わったり、本当に頑張ったんですよ。でも倒れたんです。20代後半から30代前半まで、ストレス性の喘息と子宮内膜症に相次いでかかってしまいました。ステロイドの吸入剤やホルモン剤など薬漬けになって、結婚はしたけれど子供は無理っていわれてしまいました。目指していたホリスティックからは程遠い生活。あの卒論は何だったの!?って(笑)。このままでは死んでしまうと思い、いったんリセットして体や心を見直すところから元に戻そう、素になろうって」。そこから朝型の生活をし、きちんとした食事をとることで心にも体にも健康が戻り、無理だといわれた妊娠・出産もできた。「心や体の声を無視しないことが大切。ちょっと呼吸が浅いな、苦しいなと感じたら大きく深呼吸してみるとか、ちょこちょこしたメンテナンスをして大きな歪みにしないこと。私が経験したストレス性、女性ホルモン系の病気って普通に暮らしていても、どの女性にも起こりうることなんです」■実は、おばあちゃんからもらっている私たちの体「実は私たちの体って半分はおばあちゃんからもらっているんですよ。母親が胎児の時に、すでに私たちの元となる“原始卵胞”が作られているのです。だから、おばあちゃんのプログラムで作られた体は、現代の生活にびっくりしている。添加物だらけのものを食べたり、電磁波にさらされたり、仕事でイライラしたり、子供を生まないから卵巣がお休みする期間もなかったりするということに体がついていけてないんですね。そういう、自分の体のことをよく知らないで過ごしてしまい、後で後悔する女性がいるのはとても不幸なことで、プライベートのためにも、長く仕事を続けるためにもメンテナンスは大事だよ、と早く教えてあげたいんです」■健康的な美しさを保つ秘訣とは健康な美しさを保つ岸さんの美の秘訣を聞いたところ、毎日の生活は普通の人と同じだという。「ちょっとしたことに気をつけることかな。今日は食べ過ぎたなと思ったら、座って話している時も腹筋を締めておく。電車に乗っても爪先立ちとか、椅子やソファに座っても背もたれに身を預けないで背筋を伸ばして座るとか。小さいことでいい、無理はしないことです」。それから、口に入れるものや肌につけるものには気を使っており、「オーガニックから自然を感じることは都会の生活でとても大切なこと」だという。「オーガニックなもの、ナチュラルなものを常に生活の傍らに置いておくことを意識してほしいですね。人間も動物だから、自然と切り離された状態は大きなストレスになってしまうんです。植物でも、アロマ精油でもいいし、オーガニックシャンプーを使うとかドライフルーツを食べるのでも、何でもいいから植物や自然の恵みを身近にしておくことが大事なんです」21日のイベントではMCを務める岸さん。オーガニックを取り入れたナチュラルな生活についてのヒントや提案を、ゲストとのトークの中で行っていければと抱負を語る。「自分自身をケアしたり、自分を磨くための知識を得たり。いつもは忙しい女性の皆さんがこの日は自分のために時間を使う、そんなイベントになればと思います」【イベント詳細】「ビューティアポセカリー WOMAN'S BEAUTY FESTIVAL」開催日:2016年3月21日(月・振替休日)開催時間:11時30分~20時会場:伊勢丹新宿店本館地下2階=ビューティアポセカリー・パーク/プロモーション・7階=バンケットルーム【Profile】岸 紅子(きし べにこ)NPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事。大学時代にホリスティック医療と出合い多くの代替療法を研究。起業を経て自身の闘病経験からホリスティック生活に立ち返る。2006年NPO法人日本ホリスティックビューティ協会を設立。2010年「ホリスティックビューティ検定」開始。国内外で検定やセミナーを通じて自然治癒力の高め方やセルフケアを伝えるほか、雑誌やWEB・新聞・テレビ・ラジオなど多彩なメディアで活躍中。ここ数年、腸内環境を整える発酵食を「菌活」として推進しブームとなる。自らも麹菌、乳酸菌、酵母菌などを培養し様々な発酵食品を手作りしている。
2016年03月18日城田優が、初めて演出に挑むミュージカル『アップル・ツリー』。『エリザベート』『ロミオ&ジュリエット』『ファントム』など錚々たるミュージカル作品で主演を務めるほか、映画やドラマなど映像作品でも多く活躍する城田。その城田がかねてからの念願であったという“ミュージカルの演出”。その初めての挑戦となる作品が本作になる。ミュージカル『アップル・ツリー』チケット情報その作品となる『アップル・ツリー』も、城田が「ぜひやりたい」と選んだもの。アダムとイヴの物語など禁断の木の実を巡る3組の男女の愛の物語を描いたオムニバス形式のミュージカルコメディ。ブロードウェイでの初演(1966年)以来愛され続け、日本でも上演されている。5月28日の開幕に向け、この日は2度目のワークショップの真っ最中。キャストの役柄をこの日の感触で決める、というタイミング。稽古場に揃ったキャストは、城田とは『エリザベート』で共演経験があり、『レ・ミゼラブル』などでも活躍する岸祐二以外は、全員城田がオーディションに参加し、“声”を特に重視して決めたというメンバー。ワークショップではキャストがそれぞれの役をシャッフルして演じていた。仲には既に台本を覚えてしまっているキャストもおり、気合十分。全く同じセリフでも演じるキャストによって全然違う雰囲気になるのはさすが。その芝居を見て城田は、ひとりひとりにその都度「コミカルで非常に面白かったので今度は真面目な方向性でもやってみて」「そのレベルまでやってくれるのであれば、ここはもっとこうして」など、よいところは褒めながら丁寧に導いていく。そして再び同じ役を演じての変化を見て、今度は「爆発しそうな感情を抑えるようにやってみて」などもう一歩具体的に、時に城田自身が演じてみせながら、分かりやすく無駄のない言葉で伝えていく。その中で言った「大前提に骨がないと肉がつかないんですよ」というひと言は、核となる部分を大切に芝居をしてほしいという城田の演出家としての目線が伝わる印象的な言葉だった。ワークショップ中には、岸が「やりたい!」と立候補してある役を演じてみせるなど、スペシャルな時間も。ところどころに笑いがありながらも、真剣み溢れるワークショップは続いていく。さあ、配役の結果はいかに…?ミュージカル『アップル・ツリー』は5月28日(土)から6月7日(火)まで東京・赤坂RED/THEATERにて。
2016年03月11日全世界で累計6,500万本を売り上げた、日本が誇る人気ゲーム「BIOHAZARD」が舞台化される。初日を目前に控えた10月22日(木)、出演する倉持明日香、千葉真一らが囲み取材に応じた。千葉は「意外と緊張しているんだよ」と、大御所ならぬ初々しさを見せていた。「BIOHAZARD」はもともとハリウッドでも映画がシリーズ化されている人気作品で、今回は世界初の舞台化で「BIOHAZARD THE STAGE」と銘打った。西オーストラリアの大学で突如起こったバイオテロ事件を鎮圧するためやってきた隊員たちが、蔓延するウィルスと迫りくるゾンビの群れと戦うサバイバルストーリー。主人公タイラー役を務める若手人気俳優・矢崎広は「ついにここまできたなという気持ちです」と緊張の色を浮かべた。AKB48卒業後初の舞台出演となる倉持明日香は、「お客さまの前に立てることが、卒業してこんなにすぐくるとは思わなかったです」と笑顔を見せた。本作には、世界の「Sonny Chiba」こと国際的レジェンド俳優・千葉真一も出演する。千葉と共演することに関して、倉持は「お名前を聞いたときにびっくりして、すぐ父に伝えました。父も見に来るので楽しみにしているそうです」と言うと、千葉がすかさず「でも、何も(舞台上で)絡んでないんだもんねえ」とふると、「アクション指導をしていただきましたよ!」と倉持が返し、千葉が相好を崩す場面も。倉持のアクションに関して、千葉は「僕が直すことはなかったよ。思ってたよりもすごい芸達者で、なかなかいい動きをしてるのでちょっとびっくりしました。AKBってそういうものなんだなあ」と、そのパフォーマンスを讃えていた。ほか、囲み取材には矢崎広、栗山航、中村誠治郎、飛鳥凛が、舞台挨拶にはRaychell、紗綾、大倉士門、丘山晴己、木村敦、岸祐二、梅垣義明(ワハハ本舗)、ヨリコジュン(脚本・演出・映像)、小林裕幸(CAPCOM)が登壇した。舞台「BIOHAZARD THE STAGE」は10月22日(木)から11月1日(日)まで東京・EX THEATER ROPPNNGIにて上演。(cinamacafe.net)
2015年10月22日全世界で累計6,500万本を売り上げ、ハリウッドでもミラ・ジョヴォヴィッチ主演でシリーズ映画化されている日本が誇る人気ゲーム「BIOHAZARD」を舞台化する「BIOHAZART THE STAGE」。先日俳優の千葉真一が出演することでも注目を集めている本作からこのほど、ヒロイン役を倉持明日香が演じることが明らかとなった。西オーストラリアの大学で突如起こったバイオテロ事件。対バイオテロ部隊BSAAのピアーズとクリスは、元S.T.A.R.S.隊員レベッカらと協力し事態の鎮圧を図る。そこに現れた謎の青年タイラー・ハワード。彼の口から聞かされた事件の裏にある驚愕の真実とは?蔓延するウィルスと迫りくるゾンビの群れが世界に放たれてしまうのか…?本作には、主人公・タイラー役を好演する矢崎広をはじめ、BSAAのピアーズ役に『劇場版 牙狼〈garo〉-gold storm- 翔』の栗山航、クリス役には「銀河英雄伝説」や「戦国 BASARA」を始め多くの舞台に出演する中村誠治郎。 さらに大倉士門、岸祐二、梅垣義明、千葉真一が集結している。そして今回、これまでベールに包まれていた本作のヒロイン、メアリー・グレイ役を「AKB48」を卒業したばかりの倉持さんが抜擢。倉持さんが演じる才色兼備の女子大生・メアリーは、大学キャンパンスで起こったバイオテロ事件に巻き込まれてしまうが、このバイオテロ事件の鍵を実は彼女が握っていることが次第に明らかになっていく…という役どころ。倉持さんは、今回の公演に向けて「卒業後、初の舞台!そして初めてのヒロイン役ということでとても緊張していますが、本当に嬉しいです。ゲームや映画で有名な作品であるバイオハザードの世界観をどう表現しようか。いまから、わくわくしています!」と意気込みを語っている。豪華キャストが名を連ねる中、倉持さんがどんな演技で舞台に挑むのか、ぜひ注目してみて。「BIOHAZARD THE STAGE」は、「EX THEATER ROPPONGI」にて10月22日(木)から11月1日(日)まで全15ステージで公演。(text:cinemacafe.net)
2015年09月10日全世界で累計6,500万本を売り上げ、ハリウッドではミラ・ジョヴォヴィッチ主演で映画がシリーズ化、先日モデルのローラが女戦士役で映画最新作に出演することでも話題を呼んだ人気ゲーム「BIOHAZARD」が舞台化。この度、本作のキャストが発表され、主人公タイラー役には若手人気俳優・矢崎広が、そして世界の「Sonny Chiba」こと国際的レジェンド俳優・千葉真一の出演も明らかになった。西オーストラリアの大学で突如起こったバイオテロ事件。現地に到着した対バイオテロ部隊BSAAのピアーズとクリスは、その大学で教鞭をとる元S.T.A.R.S.隊員レベッカらと協力し事態の鎮圧を図る。そこに現れた謎の青年タイラー・ハワード。彼は一体何者なのか?そして彼の口から聞かされた事件の裏にある驚愕の真実とは?蔓延するウィルスと迫りくるゾンビの群れ。果たして、彼らは事件を収束させることができるのか?全世界で大ヒットを記録する日本が誇る人気ゲーム「BIOHAZARD」の舞台化、サバイバルホラー「BIOHAZARD THE STAGE」 が10月22日(木)より六本木「EXTHEATERROPPNNGI」にて上演される。大人気コンテンツの世界初の舞台化にあたりそのキャストに注目が集まっていたが、今回、超豪華ラインナップが発表された。主人公タイラー役を演じるのは、ミュージカル「薄桜鬼土方歳三篇」主演土方歳三役をはじめ、「ジャンヌ・ダルク」やミュージカル「タイタニック」など、多くの舞台に出演し、鮮烈な印象を残している若手人気俳優の矢崎さん。本舞台のメインキャラで、BSAAのピアーズ役には、『牙狼〈GARO〉-GOLDSTORM- 翔』主演や、現在放送中「婚活刑事」にて熱血漢巡査を熱演している栗山航。クリス役には、「銀河英雄伝説」(イワン・コーネフ役)や「戦国BASARA」(石田三成役)など多数の舞台出演経験を持つ中村誠治郎が務める。ゲームにも登場するレベッカ役には、「仮面ライダーW」をはじめ映画・映像作品で主演・ヒロインを演じる飛鳥凛が抜擢。そのほかにも、この夏、グラビアなどでも注目を集める紗綾、多くのバラエティ番組で「ゆとりトーク」で話題の大倉士門、ミュージカル「テニスの王子様」ほか数多くの舞台に立つ植野堀誠、「薄桜鬼SSL~sweet school life~」テレビドラマ&舞台に沖田総司役で出演する木村敦、さらにミュージカル「レ・ミゼラブル」にてメインのジャベール役を演じる岸祐二や、多くの舞台で存在感が光るWAHAHA本舗・梅垣義明の出演が決定。そして極めつけは、世界の「Sonny Chiba」こと国際的レジェンド俳優・千葉さんが堂々出演という、まさに世界の「BIOHAZARD」にふさわしい超豪華な布陣が実現。そして、物語の鍵を握る本作のヒロイン・メアリー役は、未だ未発表。近日発表ということなので、続報に期待したい。「BIOHAZARD THE STAGE」は、「EX THEATER ROPPONGI」にて10月22日(木)から11月1日(日)まで全15ステージで公演。(text:cinemacafe.net)
2015年08月27日岸恵子が、朗読劇に挑戦している。朗読するのは、2年前、自身が上梓した小説『わりなき恋』。人生の終盤に差し掛かった女と男がどうしようもなく落ちてしまった恋の物語は、自身の姿と声で、どのように立ち上がるのか。脚色と衣装も務めて臨んだその舞台の初日、明治座での公演に足を運んだ。岸惠子朗読劇『わりなき恋』 チケット情報駅の雑踏音のなか、小説冒頭のシーンを読む声に合わせて岸恵子が登場し、舞台の真ん中に立った。そのまま朗読の世界に入るのかと思いきや、「みなさまようこそ」と客席に声をかける。ファンにとって嬉しく心憎い演出である。と同時に、「心を開いてお聞きくださいませ」という言葉に、上品な恥じらいも感じさせる。何しろ、朗読とはいえ、自分が生み出した人物たちを演じるのである。面映ゆさがあるのは当然だろう。しかしながら、一度作品世界に入ると、岸の女優魂は一気にスパークした。主人公は、国際的に活躍するドキュメンタリー作家の伊奈笙子、69歳。パリ行きのファーストクラスで隣り合った58歳の男・九鬼の間に生まれた道ならぬ恋に、心が揺らぎはじめる。原作では、世界を駆けめぐる笙子の目線で世界情勢が語られたりもするが、劇化するにあたって岸は大幅にカット。笙子と九鬼の心情に焦点を絞った脚色が功を奏し、いくつになろうが恋とは苦しく切ないものなのだと訴えかけてくる。それでも恋に溺れることが見苦しくないのは、笙子が凛と自立しているからだ。そして、その生き方に説得力があるのは、笙子そのものにしか見えない岸が、その台詞を声にしてくれているからにほかならない。老いの性愛にまで踏み込んで今の高齢者の扱いに一石を投じた原作同様、舞台でも岸は、笙子に託した自らの思いをそのまま自由に、全身から放出する。ピアノ・バーのシーンに、音楽家の細井豊が奏でる生演奏が響くなど、音楽が印象的。そのときどきで笙子のいる場所をイメージした映像が映し出されるのも効果的だった。なかでも、人生の悲哀と愛しさにあふれたラストシーンは、舞台でしか味わえない余韻に浸れるだろう。また、上演後に行われる「岸恵子トークショー」もぜひ聞いてほしい。これまでの女優人生を振り返りながら語られる、この小説と朗読劇への思いを知ることで、今観た世界がより深く豊かになるのは間違いない。公演は7月に大阪、北海道、福岡の各地で上演。9月に上演する東京、神奈川、埼玉の各公演は6月20日(土)午前10時よりチケット一般発売開始。取材・文:大内弓子
2015年06月19日