大好きな人がいて相手はその気持ちを知っている。時として応えてくれるけれど、決して手には入らない…そんな恋をしたことってありませんか?優しくて、気を持たせるのが上手くて、でも白黒つけてはくれない。そういうズルい男にハマってしまう女性は少なくないでしょう。■松本潤=葉山先生はズルい男?松本潤さん演じる『ナラタージュ』の主人公の教師・葉山もある意味、その手の男。思わせぶりな態度でヒロインの泉(有村架純さん)を翻弄し続けます。泉は孤独にさいなまれていた高校時代、居場所を与え、救ってくれた葉山を慕っていました。そして、彼がいる社会科準備室に入り浸っては映画の話をしたり、一緒に手作りクッキーを食べたり。彼女の想いはいつしか恋へと昇華していきますが、気持ちを伝えられないまま卒業式を迎えます。普通の先生と生徒の関係で終わるはずだったその日、葉山はなぜか泉にキスをし…。大学生になり、彼と再会した泉は、忘れようとしていた想いがあふれ出して苦しむのですが、それをわかっていながらも決して向き合おうとはしない葉山。彼女を心配し、受け止め、優しく接するのに、大事なところでいつもスッと引いてしまいます。そのくせ深夜に突然、電話をかけてくることも。そのあたり含め、いろいろ、いろいろ、ズルい男なんです。■小野は一途な男だけれど…一方、泉に恋をする大学生の小野(坂口健太郎さん)は、彼女の葉山への想いを知りつつ、真っ直ぐに気持ちを伝えます。よく「女性は追うより追われるほうが幸せ」と言いますが、小野との関係はまさにこのパターン。爽やかで理知的なイケメンにあそこまで想ってもらえるなんて!とうらやましくなること、しばし。でも、穏やかな時間はそう長くは続きません。“付き合ってるのに片思い”状態の小野は葉山に激しく嫉妬し、泉を束縛するように。その豹変っぷりは一見の価値あり!特筆すべきは、泉が夜道で見知らぬ男性に後をつけられて小野に電話で助けを求めるシーン。恋人が怖い目に遭っているというのに、彼はこんな言葉を投げかけます。「もしも俺が迎えに行くって言ったら、もっと俺のことを好きになってくれる?」嫉妬に狂った男の余裕のなさが伝わってくる一言。でも、これもまたズルいですよね。普段は優位に立てないから、彼女が困っているときに、わざと傷つく言葉を吐くという…。もちろん彼自身も、本当は言いたくなんてなかったでしょうけれど。他にも小野は、独占欲ゆえに泉を傷つけ、苦しめる行為をたくさんしでかします。完璧なイケメンの皮をかぶった束縛男…普段の爽やかなイメージを覆すキャラクターにびっくりしちゃう。というか、坂口さんの顔面じゃなかったら、ちょっと許せないレベルのクズ男かもしれません。■トラウマになる恋愛映画『ナラタージュ』は、今をときめく松本潤さん、坂口健太郎さんのそんなダメ男っぷりを堪能できる…と言ったらアレですが、とにかく、キレイなだけではない、生々しい“恋愛”が描かれた作品です。原作は、2006年版「この恋愛小説がすごい!」第1位に輝いた島本理生さんの同名小説。ここ最近、続々と公開されているティーン向け恋愛映画とは一味違った大人向けのラブストーリーに仕上がっています。10代の頃にはきっと理解も共感もできなかった感情が詰め込まれていて、なんだか胸が苦しくなるほど。行定勲監督はこの作品について「こんなことだったら恋愛なんてしなきゃよかった…というもう一面の恋愛を描いて、いい意味で若い人たちに傷をつけたかった」と語っていました。確かに、キラキラした恋愛しか知らない世代にとっては、かなりのトラウマになりそうな濃密なラブストーリー。観る人の年齢や性別、恋愛経験によって、捉え方も感じ方もずいぶん変わってきそうな気がします。とりあえず、誰かを本気で愛したことのある女性には全力でオススメしたいなと。そして2回目に観るときは、ズルさと弱さを隠し持っている男性と一緒に行くといいかも。ぜひ映画館の暗闇の中、“決して許されはしない、けれど、一生に一度しか巡り会えない究極の恋”を目撃してください。【STORY】大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩の為に卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。10月7日(土)全国ロードショー監督:行定勲原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊)出演:松本 潤有村架純坂口健太郎大西礼芳古舘佑太郎神岡実希駒木根隆介金子大地/市川実日子瀬戸康史配給:東宝=アスミック・エース(C)2017「ナラタージュ」製作委員会
2017年10月07日一生に一度の忘れられない恋。あなたはしたことがありますか? 生涯の恋をしたことがある人も、憧れているという人も……。すべての人に観てほしい映画『ナラタージュ』がいよいよ公開となります。2006年版「この恋愛小説がすごい!」第1位に輝いた島本理生さんの人気小説を、恋愛映画の名手である行定勲さんが映像化。行定監督に、主演の松本潤さんや有村架純さんとの初タッグについて、また恋愛映画を撮り続ける理由などをお聞きしました。松本潤は、状況を客観的に見て、 感じて、クリエイトできる俳優。――2005年に発売された島本理生さんの小説『ナラタージュ』に惚れ込み、映画化を決めたそうですね。どんなところに惹かれたのですか?行定監督当時、20歳の女性作家が書いたというところが興味深かったですね。もう少し年齢を重ねた人なら、こういう男女のどうしようもない関係性を描けるでしょうけれど。高校教師の葉山を慕う、元教え子の泉が無意識のうちに欲望を露呈していく物語です。そこに淫美さ、エロさ、ウェット感があると感じました。原作にも雨のシーンが描かれていて、きっと島本さんも「濡れる」というイメージを持って書かれたんじゃないかと思います。――映画でも全編通して、雨をはじめ「水」が効果的に使われていますね。葉山(松本潤)と泉(有村架純)がドライブするときも雨が降っているし、葉山が秘密を打ち明ける際もさざ波が立つ海辺を歩いています。行定監督恋愛映画には名場面が必要だと思っています。雨が降る場面はこの映画のキービジュアルになると思っていました。じつは海辺のシーンの撮影中、心に残る出来事があったんですよ。その砂浜は川と海がぶつかる河口で、海から漂着したゴミだらけでした。しかし、僕はあえてそのままにしました。テストの時、歩いていた松本くんがゴミに足を取られ、つまずいたんです。助監督と美術スタッフがゴミを片づけようとしたんだけど、松本くんが僕のところに来て、「ここは歩きづらくてもいいんですよね?」と。行定監督僕自身、葉山と泉は、世間が流したゴミをよけながら歩いているのが似合うふたりだし、普通の映画では描かないゴミのなかを歩くところにリアルさがあると感じていました。だから「ああ、松本くんは理解してくれているんだな」と嬉しかったですね。僕は基本的に俳優に対して多くを語ることはありません。疑問に思ったことがあったら、ちょっと聞くくらい。俳優の想像力を信じているので説明はしません。説明したらそのままの芝居になってしまうじゃないですか。松本くんは状況を客観的に見て、考えて、感じて、一緒にクリエイトしてくれました。彼の理解度の高さに驚かされましたね。何より、すごくいい男なのに「俺ってかっこいい」って気取ってないところがいい。いつも丸腰で、ストレートで、少し不器用なところもあって……。そこが彼の魅力だと思います。蔑んだ目、恋焦がれる目、子犬のような目 『ナラタージュ』は目線の映画――松本さんに「目力を40%くらいにして!」という演出をなさったそうですね。行定監督松本くんの目力って100じゃなく120くらいあるでしょ?(笑)。だから彼には「1/3落として40%にしてくれる?」と伝えたんです。以来、目力を抑えつつ、ところどころでいい表情をしてくれましたね。たとえば、メガネを取ったときの顔とか、病院から去って行く架純ちゃんを切なく見つめるところとか。無言だけど言葉を叫んでいるくらいの目をしていたと思います。彼が「ごめん」って謝るシーンも何度かあるんだけど、少し上目遣いで捨てられた子犬みたいな目をするんですよ。とくに僕はその表情が好きでした。同じ男として共感できる。男は謝っちゃうんだよ(笑)。『ナラタージュ』は “目線の映画”。葉山と泉がどこにどんな目線を向けるかが、見どころのひとつです。架純ちゃんも、あるときは蔑んだ目、あるときは恋焦がれる目、またあるときは「距離が遠い」と感じながら葉山から目をそむけている……といった具合に、さまざまな目をしてくれました。――完成した作品を観て、ドキッとしたシーンはありますか?行定監督病気になった泉の家を訪れた葉山が、リンゴをすりおろして食べさせるところですね。幸せな空気に包まれていたのに、自分への気持ちを曖昧にしながらも優しくする葉山に泉は苛立ちを感じて空気が一変する。まあ、修羅場になるわけです(笑)。ふたりの関係はつねに複雑で、優しい言葉をかけられれば反発する。そのこじれ方や不可解さこそ、恋愛の実態だと思うので観ていて興味深かったですね。――大胆なラブシーンもあり、話題になっていますね。バスルームでふたりが洋服を着たままシャワーのお湯を浴びるシーンはドキドキしました。行定監督撮る直前、ふたりの気持ちがグッと高まっていて、僕らにもいい緊張感がありました。リアルな生っぽさがあっていいシーンになったと思います。ラブシーンに関しては、スタッフの間でもいろいろ意見をぶつけ合いました。最終的には、きれいな話のまま終わらせるより、観ている人に何か「違和感」のようなものを植え付けたいということになったんです。――私も一緒に観た人と「どう思う?」と語り合いました。みごとに、意見がまっぷたつに分かれたのが興味深かったです。行定監督観終えた後、感想を語り合うのは映画の醍醐味だよね。この作品も「どう思った」「感情移入できた・できなかった」、「ふたりの関係性が理解できた・できなかった」など、さまざまな視点で感想をぶつけ合える映画になったと思っています。原作は12年前に書かれたものだけど、いま読み返したとしても、まったく古くない。恋愛における感傷や、喜びといった感情は普遍的なものだからでしょうね。ただし、10代の子がこの映画を観たら理解できないかもしれないね。「なんでこの男のことが好きなんだろう?」「くっついたり離れたりしているのはなぜ?」とか。でも、いまこの映画を目撃しておくと、恋愛の壁にぶつかったときに役立つと思う。この映画には恋愛のヒントが詰まっているんです。恋愛映画を撮り続けること、 それが生涯のテーマ――行定監督は「恋愛映画の名手」と呼ばれています。恋愛映画を撮る醍醐味とは?行定監督昨今の恋愛映画は形式化されていて、その作りも明快になりすぎだと思います。ボーイミーツガールものばかり。そういう作品だと坂口健太郎が演じた小野は、主役とヒロインがうまくいくきっかけを作る「アテ馬」になっているはず。でも『ナラタージュ』は違う。彼の存在が、ふたりの曖昧な関係をより強く浮かび上がらせていきます。「愛」と呼べるかさえわからないその関係に、小野が巻き込まれていくおもしろさがあるんです。恋愛映画は親近感があるぶん、軽視されてしまう傾向にあります。「どうせ男と女が乳繰り合う話でしょ」と。確かに一組の男女の話なので、サスペンスとか、世界を揺るがす大きなテーマであることはありません。でも日常に近い題材だからこそ、演じる上で俳優本人の経験や色気や憂いが表れる。架純ちゃんの切ない表情とか、松本くんの苦悩に満ちた目とか、嫉妬に駆られ豹変してしまう坂口くんとか……それぞれ素晴らしかった。僕はラブストーリーほど、俳優に豊かな演技を求めるジャンルはないと思う。だからやりがいを感じるし、生涯、挑戦し続けたいと思っています。ストーリー大学生の泉(有村架純)のもとに高校時代、演劇部の顧問だった葉山(松本潤)から電話がかかる。後輩たちのために卒業公演に参加してほしいという依頼だった。秘めた想いを胸にしまっていた泉だったが、再会によって気持ちが募っていく。が、葉山には離婚が成立していない妻がいた。ショックを受けた泉は好意を寄せてくれている友人の小野(坂口健太郎)と付き合うことになるが……。作品情報『ナラタージュ』10月7日(土)全国ロードショー配給:東宝=アスミック・エース©2017「ナラタージュ」製作委員会写真・水野昭子
2017年10月06日●映画化できたのは、松本潤の存在のおかげ島本理生による恋愛小説『ナラタージュ』が、松本潤×有村架純によって映画化され、公開を10月7日に控えている。松本演じる葉山と、有村演じる泉が、教師と元生徒という関係を越えて恋に……というあらすじからはロマンティックな展開を予想させるが、実際は非常に曖昧とした関係の中のもどかしさ、恋愛の勝手さがじっとりとにじみ出る大人の恋愛物語だ。メガホンをとった行定監督は、同作を映画化するのに10年間待ったという。少女漫画原作映画が人気を得る中で、あえて「恋愛の息苦しさを表現したい」という行定監督が、同作に込めた思いを聞いた。○奇跡的なキャストがそろった――『ナラタージュ』について、ずっと映像化したいとのことですが、そう思っていたのはどうしてですか?10年以上前に企画をいただいたのですが、その頃『世界の中心で、愛をさけぶ』が僕の代表作で、純愛映画を望まれている時期に、むしろ恋愛の息苦しさを表せる作品だと思ったんです。恋愛の曖昧さを題材にするのは、僕の好きな日本映画の真骨頂だし、ぜひと思ったんですが、キャストが上手く定まらず……。なかなかキャストが決められない中で、日本映画も少女漫画原作映画全盛の時代になり、更に作りづらくなってきました。ただ、映画って、作られてない時にこそ必要だと思える作品があると思うんですよ。『世界の中心で、愛をさけぶ』のときも、純愛なんで求められてなかったし、見向きもされていなかった。世紀末を迎えて、陰惨な物語やモラトリアムな物語が多い中、純愛を信じてみようというところからできた作品だったんですが、そうすると「純愛ブーム」と言われて(笑)。そこに乗っかったほうが経済的には潤うんでしょうけど、天邪鬼な人間なので。――いろいろ映画を撮られつつも、この企画は並行して進められていたんですね。ことあるごとに周囲にシナリオを見せて、好評ではあるんですけど「いまの時代、こういう作品はあたらないかもしれない」という判断がありました。シチュエーションとしては王道の教師と生徒という面もあるから、少女漫画原作映画全盛の時代ならいけるんじゃ、と思いましたが、やっぱり内情は全然違ったってことかもしれませんね。逆に言えば、これは映画的な作品になるんじゃないかと、手応えはありました。プロデューサーはやっぱり、映画どっぷりのものになっていると、回避しようとしますから。特に大きく構えるときは、なるべくわかりやすく盛り上げて、みんながついてこれるような作品にする。もしくは、非常に仲間内で「俺たちのセンスはこれだ!」と言えるような作品ですよね。――ちょっと皮肉が(笑)。ポップな作品をよく観るなかで、久しぶりにずっしりとした恋愛映画を観たなと思いました。昔、僕が少女漫画原作の企画を持っていった時は、見向きもされてなかったんですよ! なのに今、あのころぜひやりたかった漫画家さんの作品もガンガン映画化されていて!(笑) 不思議なもので、観客が実は映画を生み出しているんですよね。だけど観客も麻痺していくから、何を観たらいいのかわからなくなっていく。だから僕らはあえて、昔はあったけど今にないものを出したいんです。ただ、商業的に成功するかどうか見極められないから、実現するまでに10年もかかってしまいました。今回実現できたのは、奇跡的にも松本潤くんが「やる」と言ってくれたことが大きいです。それから、まだ10年前に存在していなかった有村架純さんが今輝いていて、彼女もやりたいと言ってくれたこと。そして坂口健太郎くんがいたこと。今作られるべきだから、10年間作れなかったんでしょうね。これまで企画にあがっていたキャストをイメージしても、圧倒的に今の形が良いと思います。必然というものが、あるんだと思います。●「松本潤に傷つけてほしい」という望みも○葉山はダメなやつ――松本さんの壮絶な美しさも印象的でした。葉山は、ダメなやつですけどね(笑)。でも、男ってこうだから、僕は1番葉山に感情移入するんです。昨今の世の中では不倫とか、言い訳が効かないような恋愛感情に喜んで飛びついているけど、人って、みんな言い訳のできないものを持っているわけで。恋愛も楽しい部分だけ取るといいんですが、苦しい部分も積み重なっているのが『ナラタージュ』なんです。人を狂わせてしまう要因にもなるし、そんなこと望んでもないのに、好きだった相手に息苦しい思いをさせてしまうとか。葉山が「ごめん」と謝りはするけど、何も変わろうとしないところも、すごく現実的ですよね。それでも忘れられない人だと言えるのが、割り切れなくて、生々しくて、純愛なんだな。――かなり閉塞感にあふれていますよね。2人で歩くシーンも曇天で、打ち上げられたゴミが散乱している海岸で。現場についたら真っ先にスタッフが「ゴミ回収するの大変だなー」と言っていたけど、「これはまんまでいい。ゴミが気に入ってるんだよ」と言って、そのまま撮影しました。そういうところを歩いているのが、ロマンティックではない現実ですよね。2人が自分の感情に気づいて必死で、寄り添いたいと思うからこそ軋轢が生まれたりして、ぶつかり合いが恋愛なんでしょうね。僕自体が、シナリオを作っていくときに、「決定的にしたくない」といつも思っているんです。人生に決定的なことなんてちっともないから。そんなに確固たる何かを残せていける人生なんてつまんないですよね。曖昧さが好きなんです。――そんな葉山先生の曖昧さに、くそ~と思わされたり。恋愛の偏差値が試される映画だなって話していたんですけど、どれくらい深く恋愛の場面とぶつかって、自分が翻弄されているかが現れますよね。恋愛には翻弄されるべきだと思うんですよ。全然好みじゃなくても、いいところを見つけると一瞬で好きになっちゃったりとか。そういう経験ってみんなあるだろうに、映画になるとどうしても美男美女の物語になってしまうから、ダメな部分を突出させています。松本君も「これ、俺、大丈夫?」って言ってましたから(笑)。○高校生に傷ついてほしい――松本さんは完成作を観た後に、演じている最中に感じていた葉山のダメな部分について何かおっしゃってましたか?そこについては言わなかったけど、「思った以上に大人の映画だから、自分のファンは大丈夫かなあ」とは言っていましたね。でも大学生くらいから上なら、全然大丈夫だと思います。きっと高校生も観ると思うけど、高校生には、傷ついてほしいな。僕がずっと企画書に書いていたのは「こんなのだったら、恋なんてするんじゃなかった」というコピーだったんです。そういう経験がある人間の方が、男と女の関わり合いにおいて、長年男と女でいられると思います。――「高校生に傷ついてほしい」というのも素敵なコピーですね。傷つくと免疫になりますからね。僕も子供の時にいっぱい観た映画、全然わかっていなかったんですよ。大人になっていくと、アート映画に見えていた作品が全然違って見えて、あの頃は感情が追いついてなかったんだと思います。ミケランジェロ・アントニオーニもさっぱりわからなかったけど、大人になって観ると、人間が持つ業が描かれていて全てが素晴らしい。――松本さんのファンもそうやって傷つけられてしまうような作品に。でも逆に、望んでいるかもしれないですよね。「松本潤に傷つけてほしい」って。それがエンタテイメントだと思うんですよ。最近は不倫にしても、人のことを叩いて「酷い」と非難ばかりしているけど、自分も正しいことばかりやっているわけではないですからね。せめて映画くらいはと、僕は思っているんですよ。映画の主人公たちは不貞を働いても、息苦しさに生きることが説明されていますから。※次回、『ナラタージュ』キャスト陣についてのお話を10月8日に掲載します。
2017年10月06日毎回、様々なジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトークドキュメンタリー「ボクらの時代」の10月1日(日)放送回に、「嵐」の松本潤と「RADWIMPS」の野田洋次郎、映画監督の行定勲の3人が出演、熱くクリエイティブについて語り合う。松本さんが私生活でも交流のある同世代の野田さんと、自らが主演した映画『ナラタージュ』の監督である行定さんに声をかけて実現したこの度の3人の共演。今回がトーク番組初出演、TV番組は不慣れだという野田さん。小学校時代にアメリカで3回、日本で1回、全部で4回転校を繰り返したことで「常識ってない、当たり前ってないんだな、と小学2年生から思っていた」と語り、その頃が一番子どもじゃなかった、1度幼児返りがあって30歳になってやっと成人したと自身の人生をふり返ると松本さんも30歳を機に思ったことなど、普段はなかなか語らない思いを話し出す。また野田さんは、松本さんが「実際に会ってみたら、気さくで驚いた!」といいファンが知らない松本さんの新たな一面を引き出そうと大健闘。松本さんが現在34歳で、野田さんが現在32歳と、同世代でもある2人が人生で最大の挫折や30歳を迎えて自身が感じた変化についても語る。行定監督は若い頃、子どもを授かったことで良かったこと、葛藤したこと、当時子どもたちと行楽地に行ったときのエピソードに涙を流したことなどを明かすと、松本さん、野田さんも将来について語り出す。松本さんと野田さんの“最大の挫折”とは?そして30代になって感じた変化とは!?俳優、ミュージシャン、映画監督、それぞれに活躍の幅を広げ続ける3人が交わす熱いクリエィティブトークは必見。今回熱く語り合った松本さんと行定監督がタッグを組んだ映画『ナラタージュ』は島本理生による人気の恋愛小説を実写化した作品で、高校教師と生徒として出会った2人の決して許されないけれど、一生に一度しか巡り会えない“究極の恋”を描く。松本さんが高校の演劇部の顧問教師・葉山貴司を、彼と“禁断の恋”に落ちるヒロイン・工藤泉を有村架純が演じるほか、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子、瀬戸康史らが共演。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。「ボクらの時代」は10月1日(日)7時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年09月30日作家・島本理生による禁断純愛物語を、大ヒットした『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督がメガホンをとり、松本潤や有村架純といった豪華キャストで映画化した『ナラタージュ』。この度、本作に出演する坂口健太郎が、“京都弁”を話す劇中映像が公開された。本作は、高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる大人のための恋愛映画。そんな本作で坂口さんが演じているのは、有村さん演じる泉に想いを寄せ一度は恋人になるも、葉山(松本さん)を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野怜二。今年2月に公開された『君と100回目の恋』では、ギターと歌、「TOKIO」長瀬智也主演で放送されたドラマ「ごめん、愛してる」ではピアノを披露し、多彩な才能を発揮している坂口さんだが、本作では京都弁に挑戦。公開された映像は、京都にある小野の実家に泉を連れて帰省するシーン。家族や親戚に温かく迎えられ、小野も京都弁がポロリ。関西特有の怒涛の歓迎ムードに押され気味の泉だが、思わず笑みがこぼれるという場面だ。有村さんと坂口さんは、月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」以来の共演となったが、実際の共演シーンは1シーンのみで、しっかりお芝居をするのは初めて出そう。有村さんは、「ちゃんと気持ちで返してくださる人ですし、彼が持っている柔らかさが小野くんにも反映されていた気がします。泉が小野くんの存在に助けられていたと同じように、私も坂口くんに助けられたこともありました」と撮影をふり返りコメントしている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月30日女優の有村架純が、都内で行われた映画『ナラタージュ』(10月7日公開)の「一生に一度の恋をした人限定!スペシャル試写会」に、松本潤、坂口健太郎、行定勲監督とともに登場した。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。印象的なシーンを聞かれた松本は「架純ちゃんの表情が崩れる姿ですかね」とピックアップ。「体当たりで演じられてる分、如実に出てるので。観てる皆さんが共感してくれるんじゃないかなと思います」と語る。松本の言葉を受けて、有村は「葉山先生に対して『なんなんだろうこの人は』って思いもあったし、複雑ですね」と撮影中の役の心境を振り返った。有村は同じ質問に対して「泉が葉山先生に対して『聞いてることと違うぞ』と思うところ。そこがわかってから、問い詰めるんじゃなくて、わかった上で寄り添う」と説明。行定監督は有村の回答を聞いて「『なんか違うぞ?』という時の架純ちゃん、すげー怖い」とニヤリと笑顔を見せた。一方行定監督は、作中で泉が見せた土下座シーンを挙げる。「ここはクライマックスの前だから、あんまり盛り上がっちゃいけない感じもするけど、なんか痛いよね」と語ると、松本と坂口も無言で頷く。行定監督はさらに「女性が土下座するんですよ。とんでもないですよね。けど切ないね」としみじみ。「(相手側との関係性が)SなのかMなのかとか、ねじれまくってる。それが愛の表現だと言ってしまえば、すごい究極」と語り、「土下座が見所ですね」とアピールした。
2017年09月27日「嵐」の松本潤主演の映画『ナラタージュ』の公開を前に9月27日(水)、試写会が開催され、松本さんに加え、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督が登壇。映画同様に「一生の一度の恋をした」観客が招待され、そのエピソードについてキャスト陣がエール、アドバイスを贈った。島本理生の「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた同名恋愛小説を原作に、女子大生の泉と、彼女の高校時代の演劇部の顧問で既婚の葉山の禁断の恋を描き出す。松本さんらが舞台に登場すると、会場は文字通りの悲鳴のような大歓声に包まれ、松本さんが「葉山先生です(笑)」と挨拶しただけで「キャーッ!」と声が上がる。これには共演陣もびっくりしたようで、有村さんは「葉山先生が出てきただけで、すごかったですね…」と驚きを口にし、坂口さんは「思わず僕も歓声を上げたくなりました」と笑う。行定監督は、本作を観たら「歓声が変わると思う」と自信ありげに謎めいた“予言”を口にするが、松本さんは「みなさんにどう受け取ってもらえるか?(観終わって)自分の中に芽生えた感情を大事にとっておきたくなり、声を出したくなくなるんじゃないかと思います」と語る。劇中で展開するのは許されざる恋とあって、有村さんは「葉山先生に対し、『なんなんだろう?このひとは…』という思いもあったし、いろいろ複雑です。憎しみはないけど…あるみたいな…」と愛憎入り乱れる何とも言えない感情を吐露。松本さんは、印象深いシーンとして、そんな有村さん演じる泉の「表情が崩れるところ」を挙げ「感情が出てしまうからこそ、表情が曇ったり崩れたりする。体当たりで演じているぶん、それが如実に出ている」と称賛。有村さんは「『あれ?なんか聞いてることと違うぞ…』という出来事があるんですが、それがわかって問い詰めるのではなく、わかった上で寄り添う。そこから泉の戦いが始まった気がします」と述懐。行定監督からは、そう語る有村さんについて「怖い…(苦笑)!」という声も…。この日は「一生に一度の恋をした(している)人」限定の試写会ということで、登壇陣がそれぞれ、事前に招待客から寄せられた恋エピソードの中からお気に入りのものを選定!有村さんは携帯もネットもない時代に、海外研修をきっかけに自然消滅してしまったという女性の恋のエピソードに共感したそうで「文通でやりとりし、はぐくんでいた、現代とは違う恋模様がピュアで素敵です」と語る。松本さんが選んだのは、現在、10歳以上歳の離れた男性に恋をしている20代の女性のエピソードを選定!「こういう方にぜひこの映画観ていただきたいです。『好き』だけでなく、不安とかネガティブな感情もありながら、ポジティブな気持ちを信じたいという思いが伝わってきました。今日、この映画を観て、この作品が背中を押してくれればいいなと思うし、もう少し歳を重ねて、状況がどうなっているかわからないけど、そのときにこの映画を観ると、また印象が変わるんじゃないかと思います」と語りかけた。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月27日アイドルグループ・嵐の松本潤が、都内で行われた主演映画『ナラタージュ』(10月7日公開)の一生に一度の恋をした人限定!スペシャル試写会に、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督とともに登場した。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。大人のラブストーリーを「どう受け取っていただけるのか」と心配していた松本。登場時の観客からの悲鳴を聞いて、有村が「すごい」、坂口が「歓声に加わりたくなった」と言うほどの盛り上がりだったが、「(上映後は)声を出したくなくなるんじゃないですかね。自分の中で芽生えた感情を大事に取っておきたくなるような、そんな2時間40分後になるんじゃ」と予想した。一方坂口は「松本さんが、松本さんじゃないんですよ」と作中の印象を語る。「柔らかい雰囲気を持ってふんわりして、”松本潤”じゃなかったんですよね。ご一緒するまでテレビで見てる松本さんしか知らなかったので、葉山先生としてそこに立っているのが見え隠れして、驚きでしたね」と今回の松本の役作りの驚きを表した。またこの日は観客から集まった「一生に一度の恋」エピソードをもとに、出演者陣がそれぞれ好きなエピソードを選んだ。松本は「10歳以上離れた人に恋をしている」という20代女性のエピソードを出し、「こういう方にぜひこの映画を見ていただきたいなと思って」とアピール。「自分の中でも相反する気持ちがあるんじゃないかなと想像して。好きという気持ちだけじゃなく不安だったりネガティブな感情もありながらも、ポジティブな気持ちを信じたいという思いが伝わってきた」と評した。
2017年09月27日久しくこういう恋愛映画と出会っていなかった──『ナラタージュ』は、原作・島本理生、監督・行定勲、主演・松本潤、ヒロイン・有村架純によって描かれる大人の恋愛、見た後に自分の一番好きな人や大切な人を思い浮かべるラブストーリーだ。高校教師と生徒として出会った葉山(松本潤)と泉(有村架純)は数年後に再会、一生に一度の恋に落ちる。葉山を演じた松本さんは「彼らのように、果たして自分はあんなに人の心に残る存在になることが今後あるだろうか…」と、男女の恋愛だけでなく「もっと広い括りの愛の物語に感じた」という。映画『ナラタージュ』の世界観を松本潤が語る。「原作小説も映画も泉目線で語られているので、葉山が何を考えているのかが見えない部分もあります。でも、この作品は泉の回想なので、たとえ葉山の人物像を納得できないシーンであっても、これは泉の目線、泉の記憶のなかにある葉山だからこうなっているのだと考え、バランスを取っていきました」。観る人によっては、葉山のことを自分勝手な男と捉える人もいるだろう。松本さんはどうやって葉山を魅力的に作っていったのだろう。「切り取られているところだけを見るとそういう男に見えますが、そうじゃない。何か(志が)あって教師になっていると思うし。でも、奥さんとのことがあって、彼は責任感があるがゆえに抱えきれなくて、自分が(選んで歩いていた)道を逸れてしまう。そして、逃げるように富山に行く。僕のなかで葉山は、良い人でもないし悪い人でもない、正当化も否定もせずに葉山を演じていました」。葉山を演じるうえで大きな鍵となったのは、行定監督の言葉──「目にブラインドを下ろす」ことだった。「普段の僕が100%だとしたら、40%ぐらいまで抑えてほしい、40%ぐらいになるまで目にブラインドを下ろしてほしいと言うんです。40って何だ?そもそも俺の100って何だ?というところから始まって、単に目を細めるとか、目に力を入れないとかではなく、葉山という人間のテンションや喋り方のトーン、居方…そういうものがいつもの自分の40%にすればいいのかなと思いました」。どうすれば40%になるのか考えること、想像することが役づくりに繋がっていった。撮影前にひとりでロケーション地の富山を訪れたことも、40%に近づく一歩となった。「僕が生活している東京と富山とは明らかに環境が違うので、街の景色や空気感を一度、感じておきたかったんです。撮影準備で先に現地入りしていたスタッフの方たちと合流して、ロケ地を見にいきました。撮影中は富山と東京を行き来することになるので、葉山のスイッチを見つけておきたかったというのもあります。撮影が始まると、有村さんは期間中ずっと富山に滞在だったので、『また東京に帰るんですね』『すみません、ちょっと歌ってきます』そんな会話を毎回していましたね(笑)」。その距離感は、ときどきしか会えない葉山と泉と重なり、役としては「通じすぎないほうがいいと思った」と、現場では敢えて距離を保ち必要以上に「喋らなかった」という。『ナラタージュ』はどんなラブストーリーなのか、どんなラブストーリーにしたいのかを行定監督と話すなかで出てきた言葉は“湿っぽさ”だった。「昔の香港映画のような、たとえばウォン・カーウァイの世界観のような、湿っぽくて、いつの時代かはっきりさせない感じにしたいということでした。ラブストーリーではあるけれど、明るくて楽しいシーンは全然ないんです。お互いに悩んでいて、しかも言いたいことがうまく言えないシーンが多かったですね…」。印象深い撮影として挙げたのは、雨の車中の会話のシーンだ。「お酒を飲んだ葉山が、泉に来てもらって車で送ってもらうシーンですが、その車中の会話は、わりと撮影序盤に撮影をしました。そのときに感じたのは、なんかこう…すごく重たい作品だなぁっということ。でも、重たさを感じたことはとてもいいことで、その重たさを指標に葉山を演じていました。それから社会科準備室で2人が話すシーンはクランクインすぐに撮影でしたが、社会科準備室のシーンは一番時間をかけたと思います。行定監督が丁寧に時間をかけてくれたことで、葉山はこういうテンションで喋るんだなとか徐々に彼を感じ取ることができた。その感覚も指標として大事にしました」。また、予告映像にもある浴室のシャワーシーンは意外にも「1回(テイク)でOKでした」と明かす。「シャワーヘッドがこんなふうに動いたらいいよね、水がこんなふうに飛んだらいいよねって、何度もどういう動きをするのかリハーサルをしてやってみたら、1回でOKでした」。泉のナレーションで物語が進んでいくこともあり、葉山の台詞は決して多くない。台本には「……」も多く、行間を、空気感を、どう表現するのか「アプローチとして面白かった」と松本さん。「セリフがそれほど多くないからこそ、ひとつひとつの言葉が立つ構造なんですよね。それは行定監督の創り出す世界観でもあって、本当に美しい世界で。行定監督は、役者の細かい機微を見てくださる監督です。カメラの前にある情報やキャラクターの感情を画のなかに収めて、美しいものを創り出す。そしてそれが観客に届くことを信じている。完成した映画を観て感じたのは、葉山が泉のどこに惹かれたとかそういうこと以上に、この2人は、お互いに救いの手が欲しくて、たまたま導かれるように出会った。孤独だった者同士がどうにも変われなくて強く惹かれ合ってしまった。そういうことなんだなと思いました」。『ナラタージュ』は、理解するのではなく何かを感じる恋愛映画であり、「泉のなかでずっと葉山が薫っていてほしかった」という松本さんの言葉とおり、登場していないシーンにも葉山の存在はたしかに息づいている。その薫りに包まれながら、映画を観た人は愛について語りたくなるだろう。(text:Rie Shintani)
2017年09月27日主演・松本潤、ヒロイン・有村架純で、作家・島本理生が20歳ときに執筆し「この恋愛小説がすごい!」第1位にも輝いた恋愛小説を映画化する『ナラタージュ』。松本さん演じる教師を全身全霊で愛する、ヒロイン・工藤泉を演じた有村さんの涙も話題を呼ぶ中、彼女が劇中でみせる“すね顔”ショットが到着した。許されない恋に悩みながらも、思いに抗えない高校教師・葉山貴司に扮する松本さんが、「嵐」としてのアイドルオーラを封印し、新境地を見せる本作。有村さんも、そんな葉山に身も心もさらけだし、すべてを捧げてもいいと思える、一生に一度の恋に落ちる女子大生・泉役に体当たりの演技で挑んでいる。今回公開されたのは、風邪をひいた泉が冷却シートをおでこに貼り、ベットですねた表情を見せている劇中写真。その目線の先にいるのが、泉を心配してかけつけた葉山だ。熱を出し寝込んでいた泉のためにお粥を作り、すりおろしリンゴを与える…。愛する人に看病され、女性からすれば喜ぶべき瞬間のはずだが…泉は「どうしてこんなに優しいことするんですか?」と、自分の気持ちを知りながらもはっきりとしない態度をとる葉山にイラ立ちを覚えてしまう。実は、このシーンの中で、リンゴをむいた後、葉山は一瞬だけニコリと笑顔を見せるのだが、これが泉の癇に障るきっかけとなった。この“一笑”を挟んだのは、行定監督の演出によるもの。松本さんだけがニヤけて笑う姿を見た有村さんは、役を超えて心から腹が立ったようで、「何、笑ってんの!?」と感情が露わになった瞬間だった。こうした細かな演出が功をなし、有村さんの感情を見事引き出した行定監督の手腕が光る1シーンとなっている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月26日2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた島本理生の恋愛小説を原作に、「嵐」松本潤・主演、有村架純がヒロインを務める『ナラタージュ』。この度、10月より公開となる本作をいち早く鑑賞したスタジオジブリの鈴木敏夫、女優・石田ゆり子、映画監督・岩井俊二ほか著名人からコメントが到着した。高校教師と生徒として出会った葉山貴司(松本さん)と工藤泉(有村さん)が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちていく物語を描いた本作。女優・石田ゆり子は「この映画の中に流れる粒子は、しっとりと重たくて、まるで紫陽花の花のよう。静かな映像の中に、美しい狂気を感じる。ただひたすらにまっすぐ愛するヒロインのすべての表情に、わたしは圧倒された」とコメントし、タレントの篠原ともえも「はじめての感情に何度も触れることが出来た、あまりに美しい純文学的な愛の作品。シーンの一瞬を思い出すだけで、心がぎゅぅぅってなるんです」と感想を語る。また普段映画を撮る側の監督たちからも絶賛のコメントが。『GANTZ』『図書館戦争』シリーズの佐藤信介監督は、「台詞の生々しい音は、まるで初めて台詞の音声というものに出会ったかのような瑞々しさがあり、顔の寄り画の表情の力には、まるで初めて映像で顔というものを見つめたような新鮮さがあった。フォーカスアウトした映像の奥や、フレームの外に、想像を掻き立てられ、これが映画が本来もたらすべき力だなと思った」と監督らしい視点で語り、犬童一心監督(『ゼロの焦点』)は「久しぶりに胸を押しつぶされるヘビー級の恋愛映画。出会えてとても幸せでした」、岩井俊二監督(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)は「曖昧でいて透明な、この世のようなあの世のような、幽霊のような化石のような、でも確かに見事に21世紀の若者たちのラブストーリーなのです」とコメント。そのほか、「ナラタージュ、それは回想。若い男は私を束縛したし、年上の男は優し過ぎた。大人のための恋愛映画、楽しませて貰いました」(スタジオジブリ鈴木敏夫)、「腑に落ちた。恋愛とは何か、なぜ恋愛でこんなに苦しまなければならないのか、ずっと謎に思いながら生きてきて、この映画を観て、決して答えは出ないのだけれど、『人間なのだから、こういう状態に陥ることは誰にでもあるんだ』ということが、腹にストーンと落ちてきた。恋を、納得してしまう。原作も大好きで、映画も大好きになった」(エッセイスト・小説家山崎ナオコーラ)などなど、恋愛の痛みとそれに勝る幸せを余すことなく描いた本作に、感嘆の声が続々とあがっている。また、コメントの一部を掲載したコメントフライヤーが、全国の『ナラタージュ』上映劇場にて明日9月23日(土)より設置される。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月22日いつもヒロインの傍にいるけど、報われない…そんな二番手男子は、恋愛映画の必須要素!『オオカミ少女と黒王子』ではヒロインを優しい言葉で陰ながら支えようとする、内気なメガネ男子・日下部(吉沢亮)や、『ヒロイン失格』ではチャラい面がありつつも、次第に本気でヒロインのことを好きになっていく、学校イチのイケメン・弘光(坂口健太郎)など、過去の恋愛映画でヒットした作品には、イケメンで優しいけれど、なぜか報われない男子たちの存在感が光る作品がズラリ。そんな中、今年の秋は、2つの“先生と生徒の恋”を描く作品に、まったくタイプの異なる2人の二番手男子が降臨する。先生を想うヒロインを一途に、優しく支える…変幻自在の実力派若手俳優・健太郎『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(10月28日公開)少女コミックを代表する純愛名作として親しまれ、7年間に渡って別冊マーガレット(集英社)で長期連載した、累計発行部数570万部突破の大ヒットコミック「先生!」が実写映画化。『僕等がいた』以来、5年ぶりとなる“恋愛映画”への出演を果たす生田斗真と、『三度目の殺人』でも進化を見せる女優・広瀬すずが初共演を果たした。ぶっきらぼうだが生徒思いの教師・伊藤(生田さん)。そんな伊藤に生まれて初めての恋をする純粋でまっすぐな高校生・響(広瀬さん)。響の一度芽生えた感情は止まらず、不器用ながらもその素直な気持ちを伊藤へぶつけていく。そんな純粋でまっすぐな想いに心を動かされながらも、響のことを想うがゆえに「俺はやめとけ」と突き放してしまう伊藤。そんな先生の態度にショックを隠し切れない響を強く励まし続けたのが、同じ北高校の弓道部部長・藤岡勇輔だ。演じたのは、映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『サクラダリセット(前編/後編)』などの話題作に立て続けに出演し、今冬には初主演映画『デメキン』の公開を控える健太郎。不良高校生から地味系男子まで、幅広いキャラクターを変幻自在に演じ分けてきた健太郎さんが今回チャレンジしたのは、部活動を通し出会った響に対して最初はそっけない態度を見せつつも、“先生”への初恋に戸惑い、思い悩む彼女を優しく支える、原作の中でも特に人気の高いキャラクターだ。少々ぶっきらぼうながら、そっと寄り添うように話を聞いてあげる藤岡の“さり気ない優しさ”は、どこか伊藤先生と似た一面を持ち、響にとっても徐々に大きな存在となっていく…。藤岡と響の切ない恋の予感も感じさせる2人の距離に注目だ。■“一途男子”から一転!坂口健太郎が、恋心ゆえに嫉妬に狂う役どころに!『ナラタージュ』(10月7日公開)高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる『ナラタージュ』。「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた、島本理生の恋愛小説を原作に映画化した。孤独な高校時代を送っていた泉(有村架純)と、そんな泉に居場所を与え、救いの手を差し伸べた葉山(松本潤)は、卒業後再会する。葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再び想いが募っていく。2人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を知らされる。葉山を忘れようと決意したとき、泉の目の前に現れるのが、自分のことを想ってくれる小野だった。小野を演じるのは、話題作への出演が続く坂口健太郎。『ヒロイン失格』を経て、『君と100回目の恋』では“一途男子”を見事に演じ切った坂口さんは、本作では、泉の葉山への想いに気づき、嫉妬のあまり自分を抑えきれなくなる小野を熱演する。坂口さんの、いまだかつて見せたことのない表情や演技にも注目だ!そのほか、心優しい“最高”の幼なじみと、政府が選んだ“最良”の結婚相手で揺れる『恋と嘘』(10月14日公開)、ちょっと切なくてキュンとする片恋ラブストーリーを描く『覆面系ノイズ』(11月25日公開)、さらに妄想とリアルの2人の彼氏(?)の間で揺れ動く『勝手にふるえてろ』(12月23日公開)などにも、二番手になり得る男子の存在が…。思わず応援したくなる彼らの恋の行く末にも注目しながら、恋愛映画をチェックしてみて。(text:cinemacafe.net)
2017年09月18日この秋は、2本の純愛映画に心奪われそうだ。それは、松本潤×有村架純が共演する『ナラタージュ』(10月7日公開)、生田斗真×広瀬すずが共演する『先生!、、、好きになってもいいですか?』(10月28日公開)の2本。前者は恋愛小説を書き続ける島本理生が20歳の若さで執筆し、「この恋愛小説がすごい!」第1位に輝いた恋愛小説の映画化。後者は『高校デビュー』『青空エール』『俺物語!!』など映画化が続く河原和音の伝説の少女コミックの映画化。原作は異なるものの、どちらも高校教師と生徒との恋愛を描いたラブストーリーであり、いくつか共通点があった。■松本潤×生田斗真恋愛に悩む教師の共通点まずは、松本潤と生田斗真。ジャニーズ事務所の同世代同士としてドラマに映画に活躍しているが、主演の恋愛映画は両者とも久々となる。松本さんは『陽だまりの彼女』以来4年ぶり、生田さんは『僕等がいた 前篇・後篇』以来5年ぶり、30代となったこの2人がそれぞれのラブストーリーで、恋愛に悩む大人の男を演じているのは新鮮だ。松本さんが演じるのは葉山先生。『花より男子ファイナル』などで見せてきた情熱的な青年とは一変、今回はある出来事によって自ら十字架を背負い、そして有村さんの演じる泉との許されない恋愛をする。「嵐」のメンバーとして見せるあのキラキラしたオーラを封印し演じる葉山先生に驚くだろう。一方、伊藤先生を演じる生田さんは、ボサボサ頭でめったに笑わないけれど、ふとした瞬間に広瀬さんの演じる響に向ける優しい眼差しが印象的だ。葉山先生も伊藤先生も、決してテンションの高い先生ではないが、抑えてもなお滲み出てくる大人の色気に観客は恋をしてしまうだろう。また、両者ともメガネ姿、担当は社会科、生徒思いの先生であることも共通点だ。■有村架純×広瀬すずヒロインは初体験づくし彼らに恋をするヒロインを演じるのは、有村架純と広瀬すず。泉を演じる有村さんは『ストロボ・エッジ』など恋愛映画の経験はあるが、本格的なラブシーンは今回が初となる。予告映像にもあるシャワーシーンをはじめ、激しくも美しいシーンに挑んでいる。そして広瀬さんは本格的なラブストーリー初挑戦、恋することに戸惑いながらも一生懸命な女子高生を演じている。松本さんと有村さん、生田さんと広瀬さん、どちらの組合せもお似合いだ。■恋愛映画に必要な条件は?恋愛は2人の間に障害があったり、次から次へと試練が舞い込んだりすることによって盛り上がるもので、年齢差もそのひとつと言える。過去の恋愛映画やドラマ──たとえば、映画『近キョリ恋愛』『天使の恋』『娚の一生』、ドラマ「高校教師」「魔女の条件」なども年齢差のある男女の恋を描いている。もちろん『ナラタージュ』と『先生!』も、その条件を満たす映画だが、この2作は年齢差に加えて教師と生徒という壁があり、年齢差・禁断の恋・純愛が揃ったラブストーリー、ある意味最強だ。『ナラタージュ』の監督をつとめるのは『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『ピンクとグレー』などで知られる行定勲監督、『先生!』は『僕等がいた 前篇・後篇』『陽だまりの彼女』『アオハライド』を代表作に持つ三木孝浩監督、どちらも恋愛映画の名手、青春ラブストーリーの名手と言われている監督だ。この2人の監督にも実は繋がりがある。行定監督作品『クローズド・ノート』のメイキングを担当したのが、長編監督デビューする前の三木だった。同じ時期に共通点のある恋愛映画が公開となるというのも何かの縁なのかもしれない。■恋愛映画の名手はロケーションへのこだわりも行定監督と三木監督がそれぞれの映画のロケーションとして選んだのは地方都市。『ナラタージュ』は富山、『先生!』は岡山で撮影。東京ではない情緒ある都市の街並が何とも美しく、主人公たちの恋愛をより感動的に映し出している。そして富山と岡山、街は異なるが、偶然にも両監督がロケーションに求めたのは「路面電車の走っている街」であることだった。そんな共通点があるのも興味深い。『ナラタージュ』と『先生!』、描かれる恋愛の物語は違っても、恋することでしか感じられないさまざまな感情に心を揺さぶられる。この秋は、そんな2本の恋愛映画を見比べて、恋愛についてじっくり考えてみるのもいい。見逃せない2本だ。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2017年09月16日島本理生の恋愛小説を原作に、松本潤主演、ヒロイン・有村架純で贈る映画『ナラタージュ』。高校教師と生徒として出会った2人が、決して許されはしないけれど、そんな究極の恋に落ちる禁断の純愛物語を描いた本作から、この度、一生に一度の恋に落ちる有村さんの姿が切なすぎる、WEB限定の予告編が公開された。今回公開されたのは、高校時代、ずぶ濡れ制服姿の有村さん演じる泉が、松本さん演じる教師・葉山に出会った瞬間のシーンから始まる予告動画。孤独から救ってくれた葉山に卒業後再会し、想いを募らせていくも、それは決して許されない恋…。葉山を忘れようとした泉は、小野(坂口健太郎)との幸せに傾きかけるが、葉山への想いが抑えられなくなる。許されない恋と知りながらも、不器用に恋を貫こうとするそんな泉の姿が映し出されていく。葉山を全身全霊で愛する工藤泉役を熱演した有村さんは、「撮影が進むにつれて、泉でいることは苦しかった」と吐露。また「葉山先生を好きでいながら、小野くんにもちょっといいなと思っている微妙な気持ちが難しかった」と苦労した点をふり返る。今回の予告映像のラスト、路面電車の中で声を殺して泣きじゃくるシーンについては、「哀しいシーンだったんですが、泣き芝居だから泣かなきゃという気持ち以上に、こみ上げてくるものがあって本当に涙が止まらなかった」と明かし、3、4テイク行ったが、カットがかかってもずっと涙がこみあげてくるようだったと話している。そして、本作は「感じる映画」だと語る行定勲監督は、「キラキラしたボーイミーツガール映画はたくさん作られてきたけれど、現実の恋愛はそうじゃない。こんなことだったら恋愛なんてしなきゃよかった…というもう一面の恋愛を描いて、いい意味で若い人たちに傷をつけたかった」と思いを明かしている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月15日2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位に輝いた作家・島本理生による恋愛小説を、「嵐」の松本潤主演で映画化した『ナラタージュ』。10月12日~10月21日に韓国にて開催される第22回釜山国際映画祭の「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」への正式招待が決定した。今回で22回目を迎える釜山国際映画祭は、世界各国から集まった映画作品が多数上映されるほか、マーケットも開催されるアジア最大級の国際映画祭。本作が正式招待された「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」は、その年の話題作や新作を上映する部門であり、2016年は『怒り』(監督:李相日)、『君の名は。』(監督:新海誠)、そして『ダゲレオタイプの女』(監督:黒沢清)が上映されたことでも知られる。そして今回、10月12日に行われるレッドカーペットと13日に行われる公式上映に、本作でヒロインを務めた有村架純と行定勲監督が参加。主演作『ビリギャル』がアジア圏でも大ヒットしたことが記憶に新しい有村さんだが、国際映画祭への参加は今回が初めてとなる。「この度、釜山映画祭に参加させていただくことになりました。海外の映画祭自体は初めてで、いつか行けたらいいなと、ずっと思っていたので、とてもとても光栄に思います」と有村さん。「海外の方にも、映画『ナラタージュ』が、どのように届いて下さるか、不安もありながら、でも、少しでも何か残って下さることを期待して。当日を、楽しみにしております」と喜びのコメントが届いている。また、今回でなんと11回目の参加となる行定監督は、「私の映画にとって釜山国際映画祭は世界への扉を開いてくれる場所です。そこで『ナラタージュ』を上映できることを嬉しく思います。かつて『GO』『春の雪』『クローズド・ノート』という恋愛映画を熱狂的に受け入れてくれた釜山の観客が、私の恋愛映画の集大成である『ナラタージュ』をどんな風に観てくれるかがいまから楽しみです」と、過去の上映作品に言及しながら意気込みを語っている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日本日8月30日(水)に、34歳の誕生日を迎えた「嵐」の松本潤。これまで、『僕は妹に恋をする』『花より男子ファイナル』『陽だまりの彼女』といったラブストーリーで真っ直ぐな青年役を演じてきた松本さんは、自身の最新主演映画『ナラタージュ』では、これまでのイメージとかけ離れた役柄を演じていることで話題を呼んでいる。本作は、高校教師の葉山と生徒として出会った工藤泉(有村架純)が、時が経ち再会した後、決して許されはしないけれど、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる大人の恋愛映画。先日行われた本作の完成披露試写で、誕生日をサプライズでお祝いされた松本さんは、34歳の抱負を聞かれ「この映画がたくさんの方に観ていただければ。それに尽きます。切に願います」とコメントしていた。その本作で演じた、許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師・葉山貴司というキャラクターは、ビジュアルもチャームポイントである眉毛を前髪で隠したもっさりヘアに、シンプルなメガネを着用、グレーなどの淡い色の地味な服装を身につけており、「嵐」としてのスター性が封印されたかのような、松本さんのイメージとはかけ離れた役柄で新境地を切り開いている。松本さん自身が葉山とかけ離れているからこそ、「面白いと思った」と語るのは行定勲監督。葉山の弱さを表現するにあたり、行定監督は「目にブラインドをかけてほしい」というリクエストを投げかけたという。松本さんは彼の魅力の1つでもある目力を “100%から40%に抑制する”アプローチによって、30歳を超えた男の悲哀をにじませ、これまで見たことのない“松本潤”を見せることに見事、成功。原作者の島本理生も、そんな松本さん演じる葉山先生像を称賛。「定まりきらない表情の演技がすごくて、見終ったあとも頭に残っている。良い意味で普段の松本さんとギャップがあった」と、その演技の魅力を語っている。まさに俳優・松本潤としての、新たな一面を披露した1作といえそうだ。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月30日女優の有村架純が23日、都内で行われた映画『ナラタージュ』(10月7日公開)の完成披露試写会舞台挨拶に、松本潤(嵐)、行定勲監督とともに登場した。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。有村は「1年前の夏、『ナラタージュ』という世界の中にいられたことが、今はとても誇りに思います」と撮影を振り返る。「当時は23歳でしたが、大人の恋愛というものを23歳で演じられたことは、きっと私にとって一生忘れられない出来事だと思います」としみじみ語った。大人の恋愛という点には「どのように展開していくんだろうという楽しみもあり、とっても難しい役でもあったので、緊張してましたね」と心境を吐露。富山で行われたロケに「ノスタルジックな雰囲気を持ちながら、作品に力も添えてもらってる」と語り、「廃校をお借りして撮影したり、海辺とか、ラストのシーンだったり、本当にベストマッチな場所がたくさんあったと思います」とアピールした。
2017年08月23日2006年版「この恋愛小説がすごい」で1位に輝いた、島本理生の同名恋愛小説を原作に、「嵐」松本潤主演、ヒロインに有村架純で映画化した『ナラタージュ』。この度、「RADWIMPS」野田洋次郎が作詞・作曲を手掛けた、アーティストadieu(アデュー)による本作の主題歌「ナラタージュ」が、予告編にて初解禁された。今回公開された主題歌入り予告編は、「雨が降る度に、いまも私はあなたを想い出す」という、有村さん演じる泉のナレーションにあわせ、泉とうつろな目をした葉山(松本さん)の視線がクロスするシーンからスタート。孤独な泉を教師である葉山が救った出会いの高校生時代から、不器用に恋を貫こうとする姿なども映し出され、そして切なくも希望にあふれた楽曲が、2人の恋路を包み込んでいる。楽曲は、本作に共鳴した野田さんが映画の映像を実際に観た上で制作。まるで泉の気持ちを表すような詞、ふたりの一生に一度の恋を包み込むようなメロディを紡ぎあげた。そして本主題歌を歌唱するのは、都内高校に通う17歳の女子高校生adieu。行定勲監督が製作陣とともに、“時を止める歌声”をコンセプトに探し求め辿り着いたという。また、音楽・映画業界が注目する新進気鋭のプロデュースチーム「Tokyo Recordings」が野田さんとのCo-Arrangerとして参加。究極の恋愛映画を締めくくる主題歌にふさわしい、珠玉の恋愛ソングが誕生した。adieu「ナラタージュ」(single)は10月4日(水)よりリリース、8月24日(木)より各音楽配信サイトにて先行配信リリース。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年08月23日一生に一度のすべてを捧げた恋を描いた映画『ナラタージュ』の完成披露試写会舞台挨拶が8月23日(水)、都内にて行われ、出演する松本潤、有村架純、行定勲監督が登壇した。大人の男を演じた松本さんは、行定監督に「今日、明らかに(劇中と)違うよね。声かけづらかったもん。嵐の松潤がいるよ」と言われると、「まあ、嵐ですけど(笑)」と余裕の笑み。さらに、行定監督が「葉山先生は親近感がある」と続ければ、松本さんは「僕、親近感がないみたい、やめてくださいよ(笑)」と、タジタジになっていた。『ナラタージュ』は、『陽だまりの彼女』以来4年ぶりとなる松本さんの主演映画。2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位となった島本理生による同名小説の映画化で、たとえ許されなくてもすべてを捧げた衝撃の純愛を描く。大学2年生の泉(有村さん)のもとへ、高校の演劇部の顧問教師・葉山(松本さん)から、後輩の卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話がくる。葉山に特別な想いを抱いていた泉は、再会により気持ちが募っていってしまうが…。行定作品に初出演となった松本さんは、参戦について「うれしかったです。プライベートで一度お会いしたことがあって、『いつか面白い作品があったとき、やれたらいいね』と言っていたので、思い出して本当に声かけてくださったんだなって」と感激の表情。同じく行定組に初参加となった有村さんも「ご一緒できるんだと、すごく感激しました。とても難しい役でもあったので、インするまでは緊張していました。現場では気は抜けなかったですけど、肩の力は抜けたと思います」とふり返った。この日は、8月30日に34歳の誕生日を迎える松本さんのために、サプライズでバースデーケーキが登場する一幕も。『ナラタージュ』にもじって「ナラタージュン」と描かれたケーキに、思わず笑みをこぼした松本さんは「まさか、タイトルと僕の名前でギャグができるなんて…祝っていただけてうれしいです!ありがとうございます!」と、赤いバラが施されたケーキの前で感激の様子。ちなみに、34歳の目標は「ぜひ映画がたくさんの方に観ていただけたらと、説に願います」と願をかけていた。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinamacafe.net)
2017年08月23日主演・松本潤、ヒロイン・有村架純で贈る映画『ナラタージュ』のレッドカーペットが8月23日(水)、都内にて行われ、松本さんと有村さんに加え、メガホンを取った行定勲監督が歓声の中、歩いた。『ナラタージュ』は、2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位をマークした島本理生による同名小説の映画化。高校の演劇部の顧問教師・葉山(松本さん)と生徒・泉(有村さん)として出会ったふたりが、ときが経ち再会した後、決して許されはしないが、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちるという、衝撃の純愛物語。松本さん、有村さんが現れると、レッドカーペット脇で待機していた観客は歓喜に湧いた。笑顔を振りまきファングリーティングを楽しんだふたりは、レッドカーペットの階段を降りる段になると、ロングドレスにヒール姿の有村さんを気遣ってか、松本さんが紳士的に手を差し伸べる場面も。すると、ファンは「キャー!」とさらに黄色い悲鳴をあげていた。公開を目前に控え、満足気な表情を浮かべていた松本さんは、「皆さん、暑い中ありがとうございます!いよいよ『ナラタージュ』を皆さんに観ていただくので、ワクワクしています。たくさんの人に愛していただく作品になったら、と思います」と挨拶を行った。有村さんは、「本当にこの日がくるのが楽しみ反面、不安反面でした。観ていただいた皆さんの何か心に残るものがあったらいいな、と願っております」とにこやかに微笑んだ。映画化に向けて、10年にわたる構想を経たという行定監督は、「撮影は去年の夏でした。あっという間に1年が経ちまして、やっと今日皆さんに観ていただきます。この映画は僕にとっても10年間、ねばりにねばって映画化しました」と思いのたけを明かし、「松本くんと有村さんに出会うことで、素晴らしい映画になりました。自信を持ってお届けできますので、たくさんの方に観てほしいです」と愛をもってアピールしていた。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinamacafe.net)
2017年08月23日アイドルグループ・嵐の松本潤が23日、都内で行われた映画『ナラタージュ』(10月7日公開)完成披露舞台挨拶に、有村架純、行定勲監督とともに登場した。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。8月30日に34歳の誕生日を迎える松本に、サプライズで誕生日ケーキが登場。松本は「いやいや、いいっすよ!」と照れ、「34になります」とはにかんだ。ケーキには赤いバラが敷き詰められ、「ナラタージュン」という、1文字ずつのプレートが刺さる。松本は「まさか、タイトルと僕の名前でギャグができるなんてね」と感心していた。松本は34歳の目標として「ぜひ、この映画がたくさんの皆さんに見ていただけたらと思います。それに尽きます。切に願います」とコメント。有村が一言を求められると「すいませんね」と恐縮し、「おめでとうだけでいいんですよ」と気遣う。有村は「34歳も、松本さんにとって、素敵な1年になりますように、願っています」と微笑み、行定監督は「正義感が強すぎるくらい強いんで、カッコいい松潤でいてくれればと思います」とメッセージ。松本は「いやーびっくりしました。ありがとうございました」と終始恐縮していた。写真撮影時は、「ナラタージュン」ケーキの「ン」が抜かれ、「ナラタージュ」仕様に。松本は「ジュンの”ン”は抜くんですか!? 刺しといてくださいよ!」とツッコミを入れ、会場からも笑いが起こっていた。松本は最後に、作品について「心血を注いで参加させていただいた作品です。とっても素敵でとっても苦くて、とっても濃密なラブストーリーが出来上がったなと思っています。長く愛される作品になったらと思っています」とあいさつ。さらに「と、いうのはカメラ向きで。お忙しい中集まってくださったので、まずは、単純に楽しんでいただけたらと思います」と、客席への気配りも忘れず、真摯に語りかけていた。
2017年08月23日アイドルグループ・嵐の松本潤が23日、都内で行われた映画『ナラタージュ』(10月7日公開)のレッドカーペットイベントに、有村架純、行定勲監督とともに登場した。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。大階段に敷かれたレッドカーペットに登場した松本は、前髪をりりしくあげたタキシード姿。黒の蝶ネクタイでシックに決めた。有村の手を取り、紳士的にエスコートしながら階段を降りると、集まったファンからは悲鳴が上がっていた。松本は「お暑い中お集まりいただきありがとうございます」と丁寧に挨拶し、「いよいよみなさんに見ていただけるタイミングになりました。ワクワクしています」と心境を表す。「たくさんの方々に愛してもらえる、そんな作品になったらとも思います」と笑顔を見せた。また、有村は「本当にこの日が来るのが楽しい反面、不安でもあったんですが、見ていただいた皆さんに何か心に残るものがあったらいいなと願っております」と頭を下げた。「10年間粘りに粘って完成した」という行定監督は、「松本潤くんと有村架純さんに出会うことで素晴らしい映画になったと思います」と自信を見せた。
2017年08月23日2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた、島本理生原作の恋愛小説を原作に、「嵐」松本潤主演、ヒロインに有村架純、恋愛映画の名手・行定勲監督がメガホンを取り映画化した『ナラタージュ』。松本さんと有村さんが“禁断の純愛”に挑む本作から、この度、場面写真が到着した。大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。2人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる本作。主人公・葉山貴司役を松本さん、葉山を全身全霊で愛する工藤泉役を有村さんが演じるほか、坂口健太郎、瀬戸康史、市川実日子らが出演している。先日公式Webサイトにて公開された、葉山と泉が風呂場でびしょ濡れになりながら抱き合った本ポスターも話題となったが、このほどそれぞれの複雑な感情が伝わってくる5枚の場面写真が到着。まず泉の場面写真は、彼女が雨に打たれながら空を仰ぐ姿や、傘をさす泉が険しい顔で葉山を見つめる姿、真剣に大学の授業を受ける姿のカットが公開。加えて、泉と坂口さん演じる泉に想いを寄せ一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野玲二との2ショット写真も。こちらでは、公園で見つめ合う幸せそうな2人の姿、恋心と嫉妬に悶える小野が無心で泉を抱きしめるシーンが写し出されている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月20日2006年版「この恋愛小説がすごい」で第1位に輝いた、島本理生の恋愛小説を映画化する『ナラタージュ』。この度、主演・松本潤、ヒロイン・有村架純が写る、切なくも激しい恋心が溢れ出す本ビジュアルが完成。映画公式Webサイトがリニューアルし、本ポスターが公開されている。大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話が来る。葉山は高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。2人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちるラブストーリーを描く本作。許されない恋に悩みながらも、思いに抗えない主人公の高校教師・葉山役を松本さん、葉山を全身全霊で愛する女子大生・工藤泉役を有村さんが熱演。また、坂口健太郎、瀬戸康史、市川実日子らが出演している。そしてこのほど公開されたのは、葉山と泉が風呂場でびしょ濡れになりながら抱き合ったビジュアル。許されない、けれど止められない想いが溢れ出し、「壊れるくらい、あなたが好きでした。」というキャッチコピーと共に、切なく激しい恋模様が切り取られている。またビジュアル下部には、憂いの表情を見せる葉山、切なげな表情を浮かべる泉、そして坂口さんが扮する、泉に想いを寄せ一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野玲二の凛とした表情が写し出されている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月03日6月20日(火)今夜オンエアされる「火曜サプライズ」は、映画『いつまた、君と ~何日君再来~』に出演している女優の尾野真千子と俳優の向井理が「池上」へアポなしロケに繰り出すほか、タレントの岡田結実もゲストで登場する。本番組は旅とグルメをテーマにしたロケバラエティでメインMCのウエンツ瑛士がゲストとともに各地をロケする「アポなし旅」をはじめ、山瀬まみ、石塚英彦、DAIGO、「オリエンタルラジオ」、江原啓之ら様々な出演者によるコーナーも魅力だ。今回、尾野さんと向井さんは、尾野さんが上京後の下積み時代に住んでいたという東京の「池上」へ。尾野さんは当時、商店街のスナックでバイトしていたそうだが、池上に着いて聞き込みを始めると、向井さんの昔のバイト仲間にバッタリ遭遇する“サプライズ”が。自分で釣った魚を提供する人気のお店に案内してもらい、その後、尾野さんが働いていたスナックや当時通っていた店を訪ねるもののまだ開店前で誰もいない。今回の「アポなし旅」は一体どうなるのか!?もう1組のゲストである岡田さんは江原さんと「オリエンタルラジオ」が女性ゲストの悩みに答える企画「隠れ家で待つ怪しい女」に登場。これからの自分の仕事の方向性について悩んでいるという岡田さんに対して江原さんはなんと答えるのか。彼女の心に突き刺さった江原さんの言葉にも注目。今回のゲスト、尾野さんと向井さんが共演している映画『いつまた、君と ~何日君再来~』は、向井さんが祖母の卒寿のお祝いに家族や親戚と自費出版して贈った祖母の手記を、向井さん自ら7年の歳月をかけて企画した作品。戦中・戦後の困難な時代を、不器用だが明るく生きる芦村朋子(尾野さん、野際陽子)と吾郎(向井さん)夫婦や家族を通して、日本人のたくましさ、誠実に生きる姿を描いた愛の物語で、尾野さんと向井さんが夫婦役を演じ、岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形らが出演。主題歌を高畑充希が担当するほか、尾野さん演じる朋子の現代での姿を演じた野際陽子さんの遺作映画となる。『いつまた、君と ~何日君再来~』は6月24日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。「火曜サプライズ」は6月20日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2017年06月20日アイドルグループ・嵐の松本潤と、女優の有村架純による映画『ナラタージュ』(10月7日公開)の予告編が20日、公開された。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。今回公開された予告編では、孤独な女子高生・泉を、高校教師の葉山が救った過去、さらに卒業後再会した2人の様子が映し出される。風呂場で激情をぶつけ合う2人や、ベッドから見える葉山の背中など、大人なラブシーンも垣間見せた。さらに、泉を想う小野(坂口健太郎)、大人になった泉の同僚となる宮沢役の瀬戸康史、葉山の妻美雪役の市川実日子の映像も初公開となり、禁断の恋に悩む2人の姿がよりリアルに迫ってくる予告編となっている。
2017年06月20日2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた島本理生の恋愛小説を原作に、「嵐」松本潤主演、ヒロインに有村架純を迎え、恋愛映画の名手・行定勲監督がメガホンを取り映画化する『ナラタージュ』。この度、本作の予告編が公開された。大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話が来る。葉山は高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。2人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。本作は、高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる、禁断の純愛物語。主人公・葉山貴司役には松本さん、葉山を全身全霊で愛する工藤泉役には有村さんが演じるほか、坂口健太郎、瀬戸康史、市川実日子らが出演している。このほど到着した予告編では、先日公開された特報映像にも登場した雨の中で泉とうつろな目をした葉山が車内の窓越しにふり返る、けだるさの中に意味深な余韻を漂わせるシーンからスタート。そして孤独な泉を教師である葉山が救った“出会い”の高校生時代から、卒業後再会し、泉の想いが語られながら2人で過ごした日々が折り重なる…。思い悩む葉山の表情や、涙する泉、まっすぐにお互いを見つめあう2人、ベッドから見えるはだけた葉山の背中…と許されないけれど止められない想いをぶつけ合いながら恋に落ちていく、ふたりの切なくて激しい恋模様が描かれている。また、泉を想う坂口さん演じる小野の健気な姿や、大人になった泉の同僚となる瀬戸さん演じる宮沢、市川さん演じる葉山の妻・美雪の映像も初公開。本作の世界観が明らかになる映像となっている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年06月20日「嵐」松本潤を主演に、有村架純をヒロインに迎えて贈る映画『ナラタージュ』。このほど、松本さん、有村さんが富山県で行われた撮影をふり返り、そのときの心境や撮影秘話について語ってくれた。『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『今度は愛妻家』など、恋愛映画の名手ともいわれる行定勲監督がメガホンを取り、作家・島本理生が20歳のときに執筆し、2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた原作を映画化。行定監督は、原作に出会ってから映画化を熱望しており、発売から12年の月日を経てようやく実現。高校教師と生徒として出会った男女が、時を経て再会した後、決して許されはしないが、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる、狂おしいほどのラブストーリーを描き出す。高校の演劇部の顧問教師であり、許されない恋に悩みながらも思いに抗えない葉山貴司を演じた松本さん。「撮影前に1日だけですが富山に行きました」と言う。「セットがあるわけでも人がいる訳ではないのですが、葉山という人物がどういうところでどういう空気の中で暮らしているのかというのが見えたので、自分の中でとても大きな意味があったと思います」と明かす。「現場では、自分の中で正当性を持たないようにしました。この作品は泉目線で描かれることが多いので、泉の目線で見た葉山や回想の中での葉山だと思っているので、観ている人が、葉山がそのときどういう風に思っていたのかを、それぞれの人が想像して、それぞれの人の感覚で見てもらえるような役になったらいいなと思って」と語り、撮影中、この役を演じるにあたり自ら課した“役作り”に触れた。そんな何を考えているか分からない葉山を演じることは、「難しかったですね」と言う松本さん。「何か考えているけれど、その何かが全く伝わらなくても相手はわからないだろうし…。自分の中で抱えている気持ちを伝えすぎず伝えなさすぎず、という感じをどうやったら描けるかなというのが頭の中に常にありました。でも、そればっかりは、自分だけでできることではないので、現場でシーンによっては『もう少し(感情を)見せたほうがいい』などの細かいトーンを監督やスタッフの皆さんと話しあったりしながら撮影しました」とふり返っている。また、そんな葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉を演じた有村さん。「撮影が進むにつれて、泉でいることは苦しかったです」と、その思いを吐露する。「すごく複雑な気持ちがずっとあって、演じながら『これでいいのかな?』と思うこともあったのですが、監督の『OK』という言葉を信じて進みました」と撮影当時の心境を明かした。松本さんも、有村さんとの撮影は「泉が辛い思いをするシーンも多かったので、僕も感情を引っ張られることも多かったです」と語り、「でも、撮影期間の前半に重いシーンでの空気感や疲労感も含め楽しめるようになっていって、次第に心地よくなりました」と述懐。2人はドラマ「失恋ショコラティエ」で共演しているが、映画では初めて。有村さんは、ある意味、ストイックなところがある松本さんの印象を、「責任感がとても強い方だと思います。プロだなと感じることがたくさんあって」とコメント。「現場をぴしっと切り替えさせてくれるし、自分のお芝居をやって終わりということはなく、スタッフさんたちのことまで気を使って配慮を細かくされているのを見て、いつも勉強させていただいています」と尊敬を込めて語る。「私自身は、正直、この恋愛を正当化することができなかったんです。ただ、好きという気持ちには正しい、正しくないということはないと思うので、いろんな愛の形があるんだなと感じながら見ていただけたら嬉しい」と真摯に語る有村さん。「好きっていう気持ちはだれもが持つものだと思うので、泉の気持ちをわかってくださいというよりも、皆さんに泉や葉山先生の恋愛を抱きしめてほしいなと、この作品に寄り添ってくださったらいいな、と思います」と明かし、完成間際の本作に想いを馳せていた。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月18日主演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」の異例のシリーズ化が決まった「嵐」松本潤と、朝ドラ「ひよっこ」でヒロインを務める有村架純が、恋愛映画の名手・行定勲監督のもと映画初共演を果たす『ナラタージュ』。このたび、先日公開された特報映像でも話題を呼んでいる“びしょ濡れ”キスシーンの撮影秘話を、松本さんが明かした。大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の、誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが再び募っていく。2人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こり…。第25回野間文芸新人賞を最年少で受賞した島本理生の2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた同名小説を、長年、企画・構想を温めてきたという行定監督が映画化した本作。高校教師と生徒として出会った男女が、時が経ち再会した後、決して許されはしないが、一生に一度しか巡り会えない恋に落ちる――。そんな眩いばかりの2人の想いが放つ光と、思いあうほどに濃くなる純愛の陰影を、同時に紡ぎ出していく。松本さんが禁断の恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師・葉山貴司役を演じ、葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉を有村さんが体当たりで挑む。そして、泉に想いを寄せ、一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野玲二役に坂口健太郎、さらに瀬戸康史、市川実日子ら注目のキャストが脇を固める。先日公開された特報映像では、風呂場でびしょ濡れになりながら、泉のほうから葉山を引き寄せ、唇を重ねる衝撃のシーンが話題になったばかり。押さえきれない恋心が一瞬にして切り取られた印象的なこのシーンについて、松本さんは、「シャワーのお湯がでてない状況でリハーサルをやっていたので、実際にシャワーを使う撮影本番では出たとこ勝負しかないんだろうなと思っていました」と本番前の心境を明かすが、「不自然に見えないようにしなきゃなとは思っていたのですが、すんなりいき、まさかの一発OKでした」。「脚本を読んだときは、どういう風になるかが見えなかったんですが、水の力って偉大なんだなと思いました(笑)」と松本さん。「実際に本番では言葉らしい言葉は出なかったです。有村さんのことしか見てなかったので、自分がどう動いたかも覚えてないです」と、そのキスの後、激情のままにしっかりと抱き合う2人のシーンを感慨深げにふり返っている。一方、「撮影が進むにつれて、泉でいることは苦しかった」と明かしている有村さん。2人は、このまま止められない想いに身を委ねてしまうのか…。誰もが心に秘める、忘れられない純愛の行方に、引き続き注目していて。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月15日「嵐」松本潤が主演、ヒロインに有村架純を迎えた行定勲監督作『ナラタージュ』。このほど、2人の激しい思いを映し出した特報映像とビジュアルが解禁となった。本作は、第25回野間文芸新人賞を最年少で受賞した島本理生が20歳のときに執筆した、狂おしいほど純粋に恋に落ちる2人を描いた恋愛小説を映画化。原作発売から12年、恋愛映画の名手・行定監督は長年にわたり映画化を熱望し、企画・構想を温めてきた。高校教師と生徒として出会った2人が、ときが経ち再会した後も、決して許されはしないが、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる――。まばゆいばかりの2人の想いが放つ光と、思いあうほどに濃くなる純愛の陰影を、本作では同時に紡ぎ出す。主人公・葉山貴司を演じる松本さんは、『花より男子 ファイナル』や『陽だまりの彼女』など、これまでの恋愛映画で見せてきたまっすぐな青年役とは違う、許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師を熱演。そして、葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉役を務めるのは、映画『ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞を受賞し、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の主演を務める有村さん。全てを捧げてもいいと思える恋に身も心もさらけ出し、突き進む女子大生役に体当たりで挑んでいる。このたび公式サイトにて解禁となったティザービジュアルには、「一生に一度の恋。わたしには、あなたでした」のコピーとともに、メガネ姿の松本さん演じる葉山と、その背中に切なげな表情で寄り添う有村さん演じる泉の姿が。さらに、風呂場でびしょ濡れになりながら抱き合う葉山と泉の本編場面写真が映し出されている。一方、特報映像では、高校時代にひそかな思いを寄せていた葉山と再会し、押さえていた彼への想いを蘇らせる泉と、卒業式の日の誰にも言えない切ない思い出、切なげに泉を見つめる葉山の表情、車の中でそっと触れる手など、抑えきれない恋心と複雑な感情が繰り返される、美しくも胸に迫る場面が続いていく。さらに、ティザービジュアルでも写真で切り出されている、風呂場でのシーン。出しっ放しのシャワーの中、泉から葉山の顔を引き寄せ唇を重ねる衝撃のシーンも組み入れられ、タイトル後には、思わず強引に泉を抱き寄せてしまう葉山の姿も…。“一生に一度の忘れられない恋”の激しさと切なさを映し出している。また、泉に想いを寄せる小野玲二役として発表されている坂口健太郎に続き、新たなキャストとして瀬戸康史、市川実日子、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地らの出演が決定。この実力派たちはどんな役柄となるのか、続報にも期待していて。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月27日