1966年にブロードウェイで初演、2年後にはシャーリー・マクレーン主演で映画化もされ、大ヒットを記録したミュージカル『スウィート・チャリティ』。お人よしで男運のないダンスホールのホステス、チャリティが、愛を求めては傷つき、それでも前を向いて本当の愛を探し続けるという王道ミュージカル。思わず口ずさみたくなるようなナンバーからスタイリッシュなジャズ、切ないバラードまで、多彩な楽曲が詰まった本作の主演に挑むのは、これが初舞台となる元KARAの知英。初日を2週間後に控えた9月上旬、和やかな笑い声のあふれる稽古場に足を運んだ。【チケット情報はこちら】稽古が始まり、まずは1幕の第6場。映画スターのヴィットリオ(平方元基)の部屋で浮かれるチャリティが、ところ狭しと歌い踊るナンバー(「今の私を見てほしい」)から。テンポよく会話を交わしつつシルクハットとステッキも使って踊る場面で、歌とダンスに定評がある知英とはいえ、そこに細かい芝居も付け加えていくのはなかなか難しい様子。大人気映画スターらしく紳士的な"イケメンぶり"をいかんなく発揮する平方がさりげなくフォローするひとコマも見られた。その一方で、クシャッとした顔で笑ったり、不思議そうに首をかしげたりと、くるくる変わる表情のキュートさは元人気グループ出身の知英ならでは。凡百の女優とは異なる思い切りのいい表情とダンスもあいまって、ピュアなチャリティがまるでそこにいるかのような錯覚に陥った。続いて1幕の8場、岡幸二郎の演じる会計士オスカーとチャリティとが、エレベーターに閉じこめられる場面だ。いつもの美丈夫ぶりを封印し、見るからに真面目そうな会計士としてパニックに陥るオスカーを演じる岡に、スタッフ席からも笑いが。そしてここでも知英は臆することなく岡に対峙。オスカーを勇気づけるナンバー(「勇敢な人間」)や、うずくまるオスカーの手をさすってあげる彼女の姿からは、明るくて気持ちの優しいチャリティ像が伝わってくる。初舞台ということを思えば、それは演技云々を越えた彼女自身の魅力なのだろう。その適役ぶりに、本番への期待がいっそう高まった。稽古の前に、ひとりで汗を流して自主稽古をしていた知英。演出・振付の上島雪夫がステッキをさばくコツを彼女に教えると、「あぁ!」と心から納得した表情で声を上げたり、稽古前、ベテランの岡に「がんばりましょうね!」と声をかけて、思わず岡が笑顔になったりと、屈託のない知英の存在は共演者とスタッフのチームワークにひと役かっているようだ。その他、「ビッグ・スペンダー」、「私はブラスバンド」など、今ではスタンダードナンバーとなった楽曲も満載。キュートな知英と実力派役者陣で贈る本番が、今から待ち遠しい。ブロードウェイミュージカル『スウィート・チャリティ』は9月23日(金)から10月2日(日)まで、東京・天王洲銀河劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文佐藤さくら
2016年09月16日元KARAで女優の知英(ジヨン)が7日、都内で行われた初ミュージカル主演作『スウィート・チャリティ』(9月23日から10月2日まで東京・天王洲 銀河劇場で公演)の製作発表会を都内で行い、意気込みを語った。演出および振り付け家ボブ・フォッシー氏の代表作であるこの演劇は、1966年にブロードウェイで上演され、1968年にはシャーリー・マクレーン主演で映画化もされたミュージカル。王道のジャズからファンキーな楽曲、切ないバラードまでが詰まった音楽と華やかなショーシーンが魅力となっている。知英が演じるのは、"チャリティ"ことチャリティ・ホープ・ヴァレンタイン。アメリカ・ニューヨークのダンスホールでホステスとして働きながら、愛を夢見る主人公だ。ほかにも、平方元基、坂元健児、黒須洋壬、原田薫らが出演。愛を求めて傷つきながらも負けずに立ち上がるチャリティの姿を描く。最初のあいさつから、「今回初めてミュージカルに挑戦しますが、初めてという事で不安ばかりですが、これからスタッフさんやキャストの先輩方に教えていただきながら頑張りたい」と緊張しながらも意気込む知英。「まだ歌稽古が始まったばかりで、今はセリフを覚えるのに頭がいっぱいですが毎日歌を聴いたりスウィート・チャリティの映画を見てどういう風に自分が演じられるかイメージしています」と初のミュージカルを前に準備を進めているようだ。演出の上島雪夫氏から「その2時間を生きてほしい、生き生きとしてほしい」と期待を寄せられていることについては、「死ぬ気で歌って踊って頑張ります」とアピール。また、「ミュージカルは女優を始めたときからの夢だったので、こんなに早く実現できるとは思わなかったのでうれしかった」と話しながら、ファンには「ミュージカルはいつもと違う自分を見ていただけると思います」と呼びかけた。ブロードウェイ・ミュージカル『スウィート・チャリティ』のチケットは、現在発売中。S席(1・2階席)が9,500円、A席(3階席)が7,500円となる(価格はいずれも税込)。
2016年08月08日ミュージカル『王家の紋章』が8月5日(金)、東京・帝国劇場で幕を開けた。原作は、連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔。主演は浦井健治。ミュージカル『王家の紋章』チケット情報少女漫画史に残る歴史大作ロマンが、世界で初めてミュージカル化された。考古学を学んでいるアメリカ人少女キャロルが古代エジプトにタイムスリップしてしまい、若きエジプト王・メンフィスと運命の愛に落ちる物語が、ウィーン・ミュージカル界の巨匠シルヴェスター・リーヴァイによる美しい音楽で紡がれる。漫画から抜け出したような豪華な衣裳を身に纏った出演者の熱演で、壮大かつロマンチックな世界が舞台上に広がった。初日の舞台は熱狂する観客が熱い拍手を贈り、カーテンコールでは客席内が総立ちに。キャロル役の新妻聖子が「私はウン十年来の原作のファン。ずっとこの『王家の紋章』から私が頂いてきた幸せを、少しずつでも舞台上でお返しできれば。客席に(原作の)細川智栄子先生と芙~みん先生の姿が見えるだけで涙が出そうです。もう死んでもいいです…死なないです、死んでもいいくらい幸せです」と興奮気味に挨拶。イズミル役の宮野真守も「人生で初めて帝国劇場に立たせていただけることになりました。子役の頃からずっと役者をやっていて、帝劇を目指したこともあって、なかなか上手くいかないこともあった。でも今こうして、最高のメンバーと最高の作品で、この場所に立てていることが嬉しく不思議。自分の人生において大きな一歩になりました」とこちらも感無量の言葉。そしてメンフィス役を演じた浦井健治が、初日を無事迎えたことに対し感謝を述べるとともに、「ひとつお知らせがあります。『王家の紋章』再演が決まりました!2017年4月に帝国劇場、そして5月に大阪で公演決定です!」と発表。上演前から話題騒然で、今回の公演チケットは完売している作品だけに、客席からは驚きと喜びの声が上がった。続いて作曲者のリーヴァイ氏が登壇し、客席の細川智栄子氏と芙~みん氏を紹介。また日本語で「すべてとってもすばらしかった!」と大きな声で叫ぶと、客席はさらに大きな拍手で包まれた。出演はほか、キャロル役(Wキャスト)に宮澤佐江、イズミル役(Wキャスト)に平方元基、ライアン役に伊礼彼方、アイシス役に濱田めぐみ、イムホテップ役に山口祐一郎ら。公演は8月27日(土)まで、東京・帝国劇場にて。
2016年08月05日連載開始から40年を迎える少女漫画の金字塔『王家の紋章』が、世界で初めてミュージカル化される。5月16日、主演する浦井健治ほか、宮澤佐江、新妻聖子ら出演者が劇中衣裳で登壇した豪華な製作発表会見が開催された。ミュージカル『王家の紋章』チケット情報物語は、アメリカ人少女キャロルがピラミッド発掘に参加している中、古代エジプトにタイムスリップしてしまうことからはじまる歴史ロマン大作。現代へ帰ることを願いながら、その地で若きエジプト王・メンフィスとの愛憎を繰り広げるキャロル、キャロルを愛するヒッタイト王国のイズミル王子、メンフィスに報われない愛を注ぐ実姉アイシスらの運命が交錯していく。会見には原作者である細川智栄子氏&芙~みん氏も出席。累計部数4000万部を誇る、少女漫画界きっての人気連載の初の舞台化について、細川氏は「若いときにテレビドラマ化をやったことがありますが、テレビの放送と漫画を描くスピードが異なってきてとても苦労しました。ですので『王家の紋章』は今までアニメ化の話などもありましたが、一切お断りしようと妹(芙~みん氏)と話していました。でも今回は「4巻まで(の舞台化)だったらどうか」と言われ、それだったら(漫画の続きを)急かされることもないのでお受けしました。それに間に立っていただいたプロデューサーさんがとても素敵な方で、そちらに参ってしまって…」と、許諾の理由をチャーミングな笑顔で明かす。主人公のメンフィスは、ミュージカル界のプリンス・浦井健治が務める。「連載40年、先生方が生涯をかけて紡いできたこの漫画が、ミュージカルとして、帝国劇場で初めて舞台化される。このことこそがロマンであり奇跡」と感慨深げ。浦井は初の帝国劇場単独主演だが、「とても嬉しいのですが、今はド緊張しています。帝国劇場はレジェンドであり、この舞台に立てること自体がとても光栄なこと。そのセンターに立たせてもらえる機会を与えてくれた皆さんに感謝しつつ、その期待に応えていきたい」と気を引き締めていた。キャロルはSKE48を卒業したばかりの宮澤佐江と、ミュージカル界の歌姫・新妻聖子がWキャストで演じる。「夢にも思い描かなかったくらい素晴らしい劇場に立たせていただく。自分が10年間(アイドルとして)やってきたものを形にしてこの舞台に捧げたい」と宮澤が緊張気味に語れば、新妻は「『王家の紋章』が大好きで、子どもの頃から夢と感動を頂いてきた。その魅力を語りだすと止まらない(笑)。メンフィスというのは、少女漫画の歴史における元祖・俺様男子。昨今、壁ドンとか顎クイとかありますが、メンフィスはキャロルの腕を折っちゃいますからね、“腕ポキ”ですよ、スゴイんですよ!」と原作愛を爆発させ、会場内を笑わせていた。出演はほか、宮野真守・平方元基(Wキャスト)、伊礼彼方、濱田めぐみ、山口祐一郎ら。公演は8月5日(金)から27日(土)まで、東京・帝国劇場にて。チケットぴあではぴあ半館貸切公演回の先行抽選「プレリザーブ」を受付中。受付は5月19日(木)11:00まで。
2016年05月17日村井良大、平方元基らが出演する舞台『SHOW ル・リアン』が、3月31日、東京・天王洲 銀河劇場にて開幕する。開幕を目前に控えた30日、舞台稽古が公開された。演出は本間憲一。舞台『SHOW ル・リアン』チケット情報作品は、夜毎ショーが開催されている“ル・リアンの館”に、ひとりの少年・タクミが迷い込んでくることからはじまる。少年とともに、観客も夢の世界に誘われていくような幻想的な雰囲気を纏ったショーだ。披露されるナンバーは『ショーほど素敵な商売はない』(アニーよ銃をとれ)、『Too Darn Hot』(キス・ミー・ケイト)、『All That Jazz』(CHICAGO)といった、スタンダード化しているミュージカルソングの数々。その王道ナンバーを、時にシックに、時にチャーミングに魅せていくのが、村井、平方ら人気若手俳優を中心としたメンバーだ。これまであまりショー作品への出演イメージのない彼らの個性が素敵に光り、なんとも温もりあるステージを作り上げている。村井はストーリーテラー的役割も担いつつ、後半の重要なタップダンスの場面もしっかりと見せ、平方は豊かな歌声を劇場いっぱいに届け、若手ミュージカルスターらしいきらめきを放った。さらにダンサー・大貫勇輔が『SINGIN’ IN THE RAIN』(雨に唄えば)でジーン・ケリーもかくやといったダンスを披露したり、元宝塚トップスター・大空祐飛はジャズのスタンダードナンバー『Stardust』でオーラ全開のディーバの顔を見せたと思えば、真っ赤なミニドレスでキュートなペアダンスを披露したり……と、出演者それぞれの魅力が存分に楽しめるショー。演出を手がける本間が日本を代表するタップダンサーということもあり、タップダンスも重要な要素で、HIDEBOHの印象的なソロ・タップ、出演者全員の迫力のタップも見どころだ。そして本作のテーマ曲の作曲も手がけた14歳の天才ピアニスト、奥田弦の超絶テクニックも必見。郷愁を誘うスタンダードナンバーを繋げ、奇を衒わず丁寧に作り上げたた舞台は、古き良きショー作品の趣きだが、奥田とタクミ役の松本拓海というふたりの少年の存在が、エンターテインメントの未来の輝きを予感させる。ショー作品の原点と未来を同時に体感できる、上質のステージである。公演は4月3日(日)まで同劇場にて。その後、4月5日(火)・6日(水)には大阪・サンケイホールブリーゼでも上演される。
2016年03月31日“エンタテインメントの聖地”とされる館「ル・リアン」で行われるショーと、館での人間模様とを描く『SHOW ル・リアン』。出演の村井良大と平方元基はともに、ミュージカルからストレートプレイまで様々な舞台に出演してきたが、本格的なショーは初めてだと口を揃える。舞台『SHOW ル・リアン』チケット情報「僕は毎年、目標を立てるのですが、今年は挑戦する年にしたいと思っているんです」と語るのは、デビュー10周年の村井。「これまで、イメージが一変するような舞台はあまりやってこなかった気がします。でも凝り固まってしまうのが嫌で、28歳になる今年は違うことをしたかった。そのタイミングで(繋がり・絆という意味の)『ル・リアン』に出演させていただき、まさに“繋がった”感じ。ショーの中で、重さがあるから軽くもできるような表現を目指したいです」。一方、平方は「お芝居ではまず舞台上で対話を完成させなければいけないけれど、ショーは“ジャンジャン!”ってキメて、それをお客様に投げかけるみたいなところがありますよね。今回はタップダンスも披露します。ミュージカルと密接に関わるタップは、一度やってみたかったもの。30歳という節目に挑戦させていただくことは、一生の財産になりそうです。“観るは天国、やるは地獄”でとてつもなく難しいですが、どんな地獄を見たかで表現できるものも変わってくると思うので頑張りたいです」と意気込む。村井が演じるのは、館を取り仕切るMC(HIDEBOH)の下で修業する次期MC役。「タップ歴は『私のダーリン』の稽古と本番の数か月なので、HIDEBOHさんと肩を並べるのはとても無理。ただ、久々にやったら体が結構おぼえていました」と村井が言えば、平方は「良大くんは舞台上でも普段でも切り返しが早いので、MC的な役割は本領が発揮できると思います」と評した。その平方は、館で歌い踊るエンタテイナー役。「タップはもちろん音が鳴らないといけないんだけど、今は鳴らなくても感覚として楽しめるし、時折鳴るとさらに楽しい」と言う平方について、村井が「(構成・振付・演出の)本間(憲一)先生が“元基くんは音楽が好きだから、音へのこだわりがあってセンスも良い”と褒めていました」と教えてくれた。舞台では、往年のミュージカルの名曲が、今回独自の物語の中に編み込まれて展開する。「色々な場所でお客様が聴いてきたナンバーも、別の物語で表現されるので、これまでとは違う新鮮な感情が生まれるかもしれません。最後は胸がキュンとなって、タイトルの意味にも納得していただけると思います」(村井)「この場面ではこの曲、という理由も描かれるので、謎解きのように楽しんでいただけるはず。悲しみの涙ではないけど、しずくがぽつんと落ちて、次第に波紋が広がっていくような作品。そのしずくで少しでもお客様の心を動かせたら嬉しいですね」(平方)公演は3月31日(木)から東京・天王洲 銀河劇場、4月5日(火)から大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文:高橋彩子
2016年03月14日“エンタテインメントの聖地”とされる館「ル・リアン」で行われるショーと、館での人間模様とを描く『SHOW ル・リアン』。出演の村井良大と平方元基はともに、ミュージカルからストレートプレイまで様々な舞台に出演してきたが、本格的なショーは初めてだと口を揃える。舞台『SHOW ル・リアン』チケット情報「僕は毎年、目標を立てるのですが、今年は挑戦する年にしたいと思っているんです」と語るのは、デビュー10周年の村井。「これまで、イメージが一変するような舞台はあまりやってこなかった気がします。でも凝り固まってしまうのが嫌で、28歳になる今年は違うことをしたかった。そのタイミングで(繋がり・絆という意味の)『ル・リアン』に出演させていただき、まさに“繋がった”感じ。ショーの中で、重さがあるから軽くもできるような表現を目指したいです」。一方、平方は「お芝居ではまず舞台上で対話を完成させなければいけないけれど、ショーは“ジャンジャン!”ってキメて、それをお客様に投げかけるみたいなところがありますよね。今回はタップダンスも披露します。ミュージカルと密接に関わるタップは、一度やってみたかったもの。30歳という節目に挑戦させていただくことは、一生の財産になりそうです。“観るは天国、やるは地獄”でとてつもなく難しいですが、どんな地獄を見たかで表現できるものも変わってくると思うので頑張りたいです」と意気込む。村井が演じるのは、館を取り仕切るMC(HIDEBOH)の下で修業する次期MC役。「タップ歴は『私のダーリン』の稽古と本番の数か月なので、HIDEBOHさんと肩を並べるのはとても無理。ただ、久々にやったら体が結構おぼえていました」と村井が言えば、平方は「良大くんは舞台上でも普段でも切り返しが早いので、MC的な役割は本領が発揮できると思います」と評した。その平方は、館で歌い踊るエンタテイナー役。「タップはもちろん音が鳴らないといけないんだけど、今は鳴らなくても感覚として楽しめるし、時折鳴るとさらに楽しい」と言う平方について、村井が「(構成・振付・演出の)本間(憲一)先生が“元基くんは音楽が好きだから、音へのこだわりがあってセンスも良い”と褒めていました」と教えてくれた。舞台では、往年のミュージカルの名曲が、今回独自の物語の中に編み込まれて展開する。「色々な場所でお客様が聴いてきたナンバーも、別の物語で表現されるので、これまでとは違う新鮮な感情が生まれるかもしれません。最後は胸がキュンとなって、タイトルの意味にも納得していただけると思います」(村井)「この場面ではこの曲、という理由も描かれるので、謎解きのように楽しんでいただけるはず。悲しみの涙ではないけど、しずくがぽつんと落ちて、次第に波紋が広がっていくような作品。そのしずくで少しでもお客様の心を動かせたら嬉しいですね」(平方)公演は3月31日(木)から東京・天王洲 銀河劇場、4月5日(火)から大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文:高橋彩子
2016年03月14日日本を代表するタップの名手でもあり、演出家・振付家としても活躍する本間憲一が贈る、エンターテインメントショー『SHOWル・リアン』。村井良大、平方元基、青柳塁斗、大貫勇輔ら若手実力派たちと、本間の盟友でタップダンサーのHIDEBOH、元宝塚トップで現在は独自の個性で活躍中の女優・大空祐飛らベテラン陣とのタッグで綴る本作。さらに「雨に唄えば」「ショーほど素敵な商売はない」などスタンダードナンバーの数々を生演奏で盛り上げるのは、14歳の天才ピアニスト奥田弦だ。その内容について、本間と大空に聞いた。『SHOW ル・リアン』チケット情報舞台はヨーロッパの山中にたたずむ館〈ル・リアン〉。そこではオーナーであるMC(HIDEBOH)主催のライブが日々開かれていた。ある日、館を訪れた引っ込み思案の少年たくみ(松本拓海)は、ディーバ(大空)や出演するキャストたち、ピアニスト(奥田)らが繰り広げる華やかなステージに釘付けになる。オーナーのもとで研鑽中の次期MC(村井)が優しく見守るなか、たくみの心に変化が生まれて……。本間が本作へ込めたテーマは"絆"(フランス語でル・リアン)。往年のミュージカルの名曲を散りばめて未来へとそれをつなぎ、未来を担う若手スターへは、先人たちが培ってきたショーの精神を託したいという。「『サウンド・オブ・ミュージック』や『雨に唄えば』など名作ミュージカルの音楽は、聴くだけで楽しくなる曲がたくさん。だからこそスタンダードナンバーとして愛されているし、いま改めてそんな曲を盛り込んだショーを作りたいと思ったんです」という本間。往年のミュージカル映画には女優もタップを踏むシーンが多く登場するが、それは本作での大空も同様だ。「今まであまりタップの経験がなかったので、今回が初挑戦のようなもの。必死に練習しています」と笑いながらも、「スキップしながら怒れる人がいないように、タップを軽快に踏んで暗い気持ちになる人はいないのでは。そこに、本間さんの作る素敵なステージの秘密があるような気がします」と大空は話す。「村井くんや平方くんの、いつもとはちょっと違う表情を引き出したいなと思いながら脚本を書いたんですよ。大空さんにも、クールな雰囲気は大切にしつつ、伝説の(!?)『大空先生』のシーンを設けてみたりね」と本間がいたずらっぽく言うと、大空も「眼鏡をかけてビシビシいってみましょうか(笑)」と乗り気の様子。「ショーって華やかだったり笑えたり、出る人も観る人も皆がハッピーになれるもの。大人の方が観て楽しめるエンターテイメントを目指せれば」と話す大空に、大きくうなずいていた本間。魅力的なキャストたちがそろって放つショーの本番を、今から楽しみに待ちたい。公演は3月31日(木)から4月3日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、4月5日(火)・6日(水)大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文佐藤さくら
2016年02月19日ユニットコムは2月3日、OTG対応ポートを含むUSBポート×6基を搭載したスマートフォンスタンド「O332-Y-3067」を、パソコン工房の通販サイト内雑貨店「Nantena」にて発売した。価格は税込2,980円。O332-Y-3067は、本体側面にOTG対応のUSBポート×1基、PC接続用のUSBポート×1基、給電用・通信用のUSBポート×4基を搭載したスマートフォンスタンド。スマートフォンをスタンドに立てかけた状態で充電したり、マウスやPCを接続して同時に使用できる。本体サイズ(スマートフォンホルダー部分含まず)はW110×D23×H63mmで、重量は175gとなっている。PC接続用のUSBケーブル、OTGケーブル、パワーコネクタなどが付属する。
2016年02月03日「セクシーロボット」シリーズ、ソニーの「AIBO」のコンセプトデザインなどで知られるイラストレーター、空山基(HAJIME SORAYAMA)の新作個展「女優はマシーンではありません。でも機械のように扱われます。」が1月30日より、渋谷のギャラリーNANZUKAでスタートした。空山基はエアブラシを駆使したイラストレーションで、70年代よりフリーのイラストレーターとして活動を開始。78年のサントリーの広告を最初に、80年代を代表するエアブラシ手法で知られ、女性美をメタリックなロボットやフェティッシュな表現で国内のサブカルチャーシーンのみならず、海外でも伝説的な存在。1999年にはソニーのAIBOでグッドデザイン賞、メディア芸術際グランプリを受賞し、初代AIBOはスミソニアン博物館&MOMAのパーマネントコレクションに収蔵されている。海外のアートスクールでは空山の作品の制作過程を図解した作品集が教科書として使用されていることも多く、ハイパーリアリズムの巨匠。エアロスミスの「Just Push Play」のCDジャケットのカバーが有名だが、ア ベイシング エイプ、ナイキ、 ビームス、ステューシーなどとのコラボでも知られ、ファッション界でもファンが多い。今年1月に行われたピッティ・イマージネ・ウオモ89でも、韓国人デザイナーのジュン・Jが空山基をメインテーマとしたコレクションをランウェイショーで発表。グラフィティアーティストのKAWSとのコラボフィギュアなど、ストリートアート、ネオ・ジャポネスクのブームと共に、海外での再評価が高まっている。今回の展覧会では、空山が敬愛するマリリンモンローをロボットとして書き起こした新作ペインティング10点と、立体作品のセクシーロボットを等身大、1/3スケールの2体が展示されている。【イベント情報】空山基新作個展「女優はマシーンではありません。でも機械のように扱われます。」会場:NANZUKA住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1F会期:1月30日~3月5日時間:11:00~19:00休館日:毎週月曜日、日曜日、祝日料金:無料Text: 野田達哉
2016年02月02日2月6日(土)・7日(日)に東京・東京グローブ座で、主演ミュージカル『KOHKI OKADA presents I Love Musical』を開催する岡田浩暉。上演に先がけてインタビューに答えた。【チケット情報はこちら】同公演はデビュー25周年を記念して開催。岡田自らが企画・構成に携わる。「私が成長させて頂いた、ミュージカルの持つ素敵な点を皆さんに知って頂くことが、ミュージカルへの感謝を表すことにつながると思っています。「真実を灯す物語」「心に焼き付くようなメロディー」「愛に溢れる仲間達」。大きくこの三つの素晴らしさをお伝えすることに重点を置いて構成とさせて頂いています」と岡田。今後も企画、構成などを行なって行きたいかについて聞くと「今回のこのお話を頂いた時、25周年のステージなんておこがましいと思い、お断りしました。ですが、海外でもあるようなゲストを招いて感謝をお届けするステージですという旨を聞いて、気持ちが一変し、出来る出来ないも考えずにそんな機会を頂けるなら是非と私の方からお願いをさせて頂いた形です。ですので、企画、構成に興味があるということではありません。今後もこれをきっかけに何かをさせて頂くこともあるかもしれませんが、今はこのステージのみのものと思っています」と意気込んだ。公演には、石井一孝、今 拓哉、高橋由美子、田代万里生、平方元基、紫吹 淳、大塚千弘、とよた真帆がゲスト出演する。「ゲストの皆さんはどなたも共演をさせて頂いた方々です。そして私が敬愛をして止まない素晴らしい人ばかりです。石井一孝さん、今拓哉さん、高橋由美子さんは初めてのミュージカル、レ・ミゼラブルで、沢山のことを学ばせて頂きました。田代万里生さんはボニー&クライドで大の仲良しの兄弟役を。平方元基さんとはエリザベートで親子役を長期間。紫吹淳さんとは昨年のグッバイ・ガールでW主演で恋人役などを。また紫吹さんとは群馬県太田市出身の同郷です。大塚千弘さんとはミュージカルコンサートでもう数えられないくらい。またテレビドラマでもご一緒しています。そしてとよた真帆さんとは昨年の秋に二時間ドラマで共演させて頂きまして、高校時代からバンドのボーカルをされていて、最近では歌の先生について勉強されているほど歌がお好きなことをお聞きしまして、すぐにオファーをさせて頂きました」と語った。最後に、公演の見所について「僕が敬愛してやまないゲストの皆さんの歌はもちろん、その素晴らしさを色々な形で知って頂きたいですし、また楽しい楽曲も取り揃えたり、ほんの少しミュージカルを観たような感覚になるコーナーもご用意しています。ミュージカルを観たことない方が「ミュージカルって楽しそうだね!」と思って頂ける様に頑張りたいと思っています。是非、お足を運んで頂けたら幸いです」と話した。ミュージカル『KOHKI OKADA presents I Love Musical』は2月6日(土)・7日(日)に東京・東京グローブ座で上演。
2016年01月26日ミュージカルをはじめ、歌手、女優として活躍する神田沙也加。2006年の初演以来、再演を重ねる人気ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』では「長年目標にしてきた」という、ヒロイン、サラ役を射止めた。念願が叶った今、改めて作品への思いを聞いた。「ダンス オブ ヴァンパイア」チケット情報「私だったらどの役をやりたいか、と常に考えながらミュージカルを見るのがクセなんです。サラは、初演や再演のときもそういう目で見ていて、すでに役の構想だけは膨らんでいました(笑)。また、最初はゴシック調で、最後はお祭り騒ぎになる客席参加型の作品の魅力にも取りつかれたんです」ミュージカル『エリザベート』で知られるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を担当する作品は、ヴァンパイアの故郷、トランシルヴァニアが舞台だ。ヴァンパイアの研究者の老教授とその助手のアルフレート、彼らが滞在する宿屋の娘、サラたちがヴァンパイアと出会い、その世界にひかれ、巻き込まれていく。稽古に入った今、「長年夢見てきた舞台の答え合わせをしているような段階。外の世界に憧れるヒロインはか弱いイメージですが、私が思っていた以上にサラは我も芯も強い。可憐さと危なっかしさと強さが同居していて、そのバランスが絶妙なんです」。アルフレート(平方元基、良知真次のWキャスト)と、ヴァンパイアのクロロック伯爵(山口祐一郎)もサラに魅了されていく。「自分が無知な状態のときは、知識や経験が豊富な人と話してみたいし、教わりたい。私もそういう面があるので、断然、サラと同じで伯爵についていきます!アルフレートは子どもすぎて(笑)。それに、クロロックを演じているときの山口さんが昔から大好きなんです。今回、さらに迫力となまめかしさが増幅されたと思います」Wキャストで舞羽美海もサラ役を演じる。「努力家でとてもストイック。美海ちゃんをはじめ、アルフレート役の元基君、良知君とは同世代で、初めて会った気がしないほど皆、仲がいい。もし、大きな枠があったとしても、皆でそれをはみ出すぐらいにフレッシュで躍動感のある舞台になると思います」昨年音楽ユニット『TRUSTRICK』を結成。「女優と歌手で頭の切り替えが大変ですが、毎日すごく充実しています」。歌手として見ても、壮大でロックテイストあふれる今作の楽曲は、「すごく歌いやすくて日本人の心に刺さる旋律」だという。「息まじりだったり、キラキラした気持ちや困惑をどう声にのせるかだったり、歌声には多彩な表現法があるので、とにかく声の質感を大切に整えたい。それが私の武器にもなると思うんです」公演は11月3日(火・祝)から30日(月)まで東京・帝国劇場、2016年1月2日(土)から11日(月・祝)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、1月15日(金)から17日(日)まで愛知・愛知県芸術劇場 大ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2015年10月28日CFD販売は9日、PowerColor製グラフィックスカードの新モデルとして、2基のRadeon R9 390を搭載した「AXR9 390 II 16GBD5」を発表した。10月中旬の発売を予定し、店頭は税別129,800円前後。PowerColorオリジナルのデュアルGPUカード。2組の高冷却ヒートシンクと3連ファンを組み合わせたクーラーを採用するほか、15フェーズの電源や高品質コンデンサを搭載し、安定したパフォーマンスを発揮するという。主な仕様は、SP数が2,560基×2、動作クロックが最大1,000MHz、メモリクロックが5,400MHz、メモリは512bit接続のGDDR5 8GB×2。PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0 x16。映像出力端子はHDMI×1、DL-DVI-D×2、DisplayPort×1。補助電源は8ピン×4。本体サイズはW304.8×D136.2×H59mm。Razer製ゲーミングマウス「Ouroboros」が付属する。
2015年10月09日『映画 みんな!エスパーだよ!』の公開を前に9月3日(木)、ライヴ&トークイベントが開催!染谷将太のDJ初挑戦、新婚の深水元基のド変態コスチューム、真野恵里菜の「Yeah!めっちゃホリデイ」熱唱など盛りだくさんの内容で大きな盛り上がりを見せた。“エスパーナイト”と称されたこの前夜祭イベントに出席したのは園子温監督に、染谷将太、池田エライザ、真野恵里菜、マキタスポーツ、深水元基、柾木玲弥、高橋メアリージュン、冨手麻妙、サヘル・ローズ、今野杏南、星名美津紀、篠崎愛、清水あいり、星名利華、神楽坂恵らキャスト陣。さらにゲストとしてドラマ版のオープニングテーマ「(Where’s)THE SILENT MAJORITY?」の高橋優、エンディングテーマ「夜間飛行」の石崎ひゅーい、さらに「OL KILLER」もサプライズで登場し300人を集めた会場は熱狂に包まれた。イベントは休憩なしの3時間ぶっ続け!マキタさんが劇中の「喫茶シーホース」のエプロンを着けた劇中衣裳で“輝さん”としてMCを務め、セクハラ確定の下ネタ&TENGA大アピールを挟みつつ、進行していく。染谷さんは、人生初のDJに挑戦。自身のラップや「夜間飛行」をアレンジした楽曲などを組み合わせ、オールスタンディングの観客を煽りに煽る。ライヴではまず、真野さんが、憧れの先輩である松浦亜弥の「Yeah!めっちゃホリデイ」を完璧な振り付けで熱唱!続いて池田さんは椎名林檎の「丸の内サディスティック」、高橋さんは高橋真梨子の「for you」を情感たっぷりに歌い上げる。柾木さんは劇中の矢部のかつらを持参して参戦し、得意のボイスパーカッションを披露し会場を盛り上げる。そして、圧巻は先日、入籍を発表したばかりの深水さん。司会のマキタさん(=輝さんの衣裳)を除いて、染谷さんをはじめ、全員が特製の「エスパーナイト」Tシャツで参加する中、深水さんは劇中の“ビッグ・マグナム”の衣裳でステージに乱入!赤い仮面に女性用の黒い下着、SMボンデージ&網タイツという衣裳で腰を振り、携帯を肛門に入れるというドラマ版のエピソードを再現しようするなど、入籍発表後初めての公の場で大暴れする。マキタさんからは「(結婚相手の)親御さんはこんな仕事してるって知ってるんでしょうか?」とツッコミが入り、会場は爆笑に包まれた。キャスト陣に負けじと、高橋優さんは完全サプライズでアコースティックギターを手に登場し「(Where’s)THE SILENT MAJORITY?」を熱唱!石崎ひゅーいさんも、客席に飛び込もうかという勢いで吠えるように「夜間飛行」を歌い上げた。最後に参加者全員がメインステージに集ったが、ここでサプライズとして、この日、23歳の誕生日を迎えた染谷さんのためにバースデイケーキが運び込まれ、会場全体で祝福!感謝しきりの染谷さんをよそに、なぜか園監督がケーキを勝手に食べ始めるという乱行を見せるなど、最後の最後まで大きな盛り上がりを見せた。『映画 みんな!エスパーだよ!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年09月04日山口祐一郎主演のミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』の製作発表が8月11日に都内にて行われた。2006年の日本初演の千秋楽には、当日券を求めファンが1200人以上並んだという人気作。会見には山口のほか、ヒロイン役をWキャストで務める神田沙也加、元宝塚雪組娘役トップの舞羽美海ら出演者が扮装姿で登壇し、華やかなものになった。【チケット情報はこちら】ヴァンパイアのクロロック伯爵と、ヴァンパイア研究者のアブロンシウス教授の対決を軸に、ユニークな登場人物が入り乱れる物語。荘厳さと笑いが絶妙にミックスされ、熱狂的な人気を呼んできたヴァンパイア・ミュージカルの傑作の、4年ぶり、4回目の上演だ。主役のクロロック伯爵を日本初演から演じているのは、ミュージカル界の帝王・山口祐一郎。ここまでの人気を得たことについて「初演の時もびっくりしていました。たぶんプレイヤーもスタッフも、結果がこういうことになると知らずに一生懸命やっていた、その結果では。今回もそういう(人気作だという)ことを考えずに、楽しい素敵な作品になるよう、みんなで作れれば」と話す。また、今回衣裳とウィッグがリニューアルされたということで「気分も変わります。今回またどういう風になるのか、自分でも楽しみにしています」とにっこり。クロロック伯爵が目をつける、宿屋の娘サラは今回新たに神田沙也加と舞羽美海がキャスティング。ふたりともこの役に憧れていたと言い、「(役が決まった報せは)車内で聞いたのですが、後部座席で足をバタバタさせながら「やったー!やったー!」とハイテンションに喜びました」(神田)、「私も飛び上がる思いでした」(舞羽)とその嬉しさを語った。また山口扮する伯爵の誘惑に惹かれていく役どころでもあることから、山口の魅力を聞かれたふたりは「お会いしただけで圧倒されるようなオーラがある。でもすごく面白い一面もある、お優しい先輩。でも山口さんの演じる伯爵の誘惑には、私自身だったら勝てない(笑)。頑張って、気を確かに持って挑みたい」(神田)、「包み込むような優しさをすごく感じるので、思い切り飛び込んでいきたい」(舞羽)とのこと。それを聞いて山口も「今日まで生きてきて良かった」と嬉しそうに話していた。会見にはほかにアブロンシウス教授役の石川禅、教授の助手アルフレートをWキャストで演じる平方元基、良知真次、演出の山田和也が登壇した。公演は11月3日(火・祝)から30日(月)まで東京・帝国劇場にて。その後、大阪、愛知でも上演される。東京公演のチケットは8月29日(土)に一般発売開始。チケットぴあでは8月19日(水)11:00から23日(日)11:00までWEB先行抽選「プレリザーブ」を受付。前から10列目以内保証の<ぴあスペシャルシートS席>の受付もあり。
2015年08月12日サンワサプライは23日、USB 3.0ポート×1基とUSB 2.0ポート×3基を搭載したUSBハブ「USB-HAC402シリーズ」を発売した。カラーはブラック、レッド、ホワイトの3色。価格は3,002円(税込)。USB-HAC402シリーズは、USB 3.0ポートを1基、USB 2.0ポートを3基搭載したコンボタイプの4ポートUSBハブ。USB 3.0ポートは、スーパースピードモード(5Gbps/理論値)に対応。USB 2.0ポートに機器を接続していても、USB3.0ポートはスーパースピードモードで動作する。AC電源不要なUSBバスパワータイプ。ケーブル長は約11cm、供給可能な最大電流は800mA(全4ポート合計)。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Apple Mac OS X 10.4以降。本体サイズはW95×D23×H16mm。
2015年07月24日宝塚歌劇団星組で6年以上、男役トップスター・柚希礼音に寄り添いトップ娘役を務めた夢咲ねね。100周年の宝塚を牽引した稀にみる大型トップコンビだっただけに、その後の活動に注目が集まっているが、夢咲は退団後一作目にミュージカル『サンセット大通り』の出演を決意した。退団から数日後、髪を切り晴れやかな表情で現れた彼女に、今の心境を聞いた。ミュージカル「サンセット大通り」のチケット情報「退団は柚希礼音さんと一緒に、というのが私の夢でした。その退団の日が目の前に迫ってきたとき、12年間宝塚一筋できた私は、やめてからどうしたらいいのか分からなくて…。しばらく休養しようかなとか、色々考えていたときにこの舞台のお話を頂きました。まず星組のトップでいらした、とうこさん(安蘭けい)がいらっしゃるということで安心しました」。主役の大女優ノーマを演じる安蘭とは、星組に組替え後すぐ『赤と黒』でみっちり芝居をした間柄。「あのときは心細かった私を、お食事に誘って下さったりとても優しかった。今回も『何でも頼ってきてね』とおっしゃって頂いて、本当に心強いです」。『サンセット大通り』は1995年トニー賞7部門に輝いた傑作ミュージカル。売れない脚本家ジョーが、一世を風靡した大女優ノーマの豪邸に住み込むようになり、男女の愛、孤独とプライド、さまざまな感情が絡むドラマへと発展する。夢咲は1950年公開の映画も日本初演の舞台も観たという。「アンドリュー・ロイド=ウェバーさんの音楽によって、舞台はよりサスペンス要素が濃厚だなと感じました。私が演じるベティは婚約者がいながら同じ脚本家のジョーに惹かれていく女性。ノーマがミステリアスなら、ベティは明るく前向きな女性だなと思いました。ジョーにとって“北風と太陽”の“太陽”のように演じたいです」。今回、安蘭けい&平方元基、濱田めぐみ&柿澤勇人という二組のノーマ&ジョーと絡むのも挑戦だ。「平方さんと柿澤さんは、舞台を拝見しても全然違う持ち味の方だなと思いました。おふたりとも違う炎を持ってらっしゃるというか! ジョーとは“ザ・ラブデュエット”という感じの素敵な曲があります。今は転調や拍子の変化にびっくりする楽譜を見ながら、音符と格闘中(笑)。お芝居を大切にされるという、演出の鈴木裕美さんにみっちりお稽古して頂いて、新しいベティが生まれたらいいなと思います」。スタイル抜群の可憐な容姿とは裏腹に、これまで数々の大作でヒロインを演じ切った“底力”と実力がある。「本来の私は自分の思いを人に伝えるのがちょっと苦手。だからこそ、役を通して感情を伝えるお芝居がとても好きで、それが私の生きる手段なのだと気付きました」。舞台の初日が誕生日という偶然も、新たな一歩を踏み出す後押しになったという。「宝塚では本当に120パーセントの力を出し切ってやってきたので、その経験を生かして頑張れたら」。新たに生まれ変わった夢咲ねねに出会えるはずである。公演は7月より東京・愛知・大阪にて上演。チケットは発売中。取材・文:小野寺亜紀
2015年06月09日舞台やドラマでの活躍が目覚ましい、大阪府出身の俳優、水田航生が、アンドリュー・ロイド=ウェバーが手掛けたミュージカル『サンセット大通り』に出演する。作品に対する思いを聞いた。ミュージカル『サンセット大通り』チケット情報ミュージカルの歴史に名を残す、アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲した『サンセット大通り』は、1993年にロンドンで初演。その後ブロードウェイで開幕し、1995年にはトニー賞7部門を受賞した。日本では鈴木裕美の演出で2012年に上演され大きな話題を呼んだ。今回再演が決定し、「あのロイド=ウェバーさんの作品に初めて出演できるなんて、本当に光栄で嬉しいです。しかも演出は、よく舞台を拝見していて面白い作品を作られるなぁと尊敬していた鈴木裕美さん。早く鈴木さんと作品について語り合いたいです」と、舞台稽古に入るのが待ちきれないようだ。ビリー・ワイルダー監督の傑作同名映画をベースに、ハリウッドでかつては名を馳せていた大女優ノーマが、過去の栄光を忘れることができず、仕事や男性に執着し、暴走していく姿をサスペンスやホラー仕立てで描く。「日本版の初演の映像を見たら、劇場の温度が5℃下がっていくような怖さでした(笑)。客席にスモークや霧が漏れていくような感覚ですね」。楽曲を聞くだけで、その独特の世界観が今でも甦るという。「一曲の中で調や拍子がドンドンと変化していくのがロイド=ウェバーさんの楽曲の難しさ。リズムを取るのも大変ですし、セリフの掛け合いが多い。曲を聞かせるだけではなく、会話としても成立させなければいけないんです」ノーマは若い脚本家のジョーと恋に落ちる。水田が演じるのは、ジョーの親友で映画助監督のアーティだ。「アーティは明るくてハッピーな人ですが、彼の婚約者ベティもジョーに恋心を持つんです。アーティが魅力的であればあるほど、観客にアーティを選んだほうがいいのにと思ってもらえる。アーティの魅力との対比で、舞台の重くて妖しい世界がより際立つようにしたいですね」。ジョーはダブルキャストで平方元基と柿澤勇人が務める。「元基くんもカッキ―(柿澤)も気心しれた仲で、会ってもくだらない話しかしない(笑)。でも、ふたりとも今やミュージカル界を引っ張る存在なのですごいです。僕も相手によって芝居を変えるのではなく、そのときのリアルな感情を表現できれば」と意気込む。小学生から習うダンスも舞台に映える水田。ミュージカル界を担う若手のひとりになるであろう、彼に注目したい。公演は7月4日(土)から20日(月・祝)まで東京・赤坂ACTシアター、7月25日(土)・26日(日)愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、7月31日(金)から8月2日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。チケットは発売中。取材・文米満ゆうこ
2015年06月04日ロイド=ウェバーのゴージャスな音楽と共に、大女優ノーマと売れない脚本家ジョーの奇妙な関係がサスペンスタッチで展開するミュージカル『サンセット大通り』。その3年ぶりの再演で、5月10日に宝塚歌劇団を退団したばかりのトップ娘役・夢咲ねねが、ジョーと恋に落ちる若き女性ベティ役を演じる。「『サンセット大通り』の日本初演の映像と台本を拝見したのですが、ベティは、真っ直ぐで純粋で、宝塚の作品にも出てきそうな女の子だと感じました。これまで宝塚で学んだことを生かしながら、新たな世界に挑戦したいです」と夢咲。ミュージカル『サンセット大通り』チケット情報今回の再演では、ノーマ役を安蘭けい&濱田めぐみ、ジョー役を平方元基&柿澤勇人がダブルキャストで演じるが、夢咲はシングルキャスト。相手役によって、演技が異なる場面もあるだろう。「安蘭さんは、私がまだ下級生だった星組時代のトップスターさん。当時、お芝居について、手取り足取り教えていただきました。素晴らしい方で尊敬しておりますし、再びご一緒させていただけるのはとても嬉しいです。濱田さんとは接点はないのですが、観客として『ボニー&クライド』をはじめ、いくつかの舞台を拝見し、いつも感動していました。同じ舞台に立たせていただけるのは光栄です。平方さん、柿澤さんは『ロミオ&ジュリエット』に出ていらっしゃるのを見ました。今はただただ共演が楽しみですし、頑張りたいです」ロイド=ウェバーの音楽で演じるのは、今回が初めて。「色々なミュージカルで聴いてきましたが、まさか歌わせていただけるとは。『サンセット大通り』の音楽も、すごく綺麗でロマンティックで、ミステリアスな雰囲気もあって素敵です。死にものぐるいで勉強したいと思います」とする一方、「宝塚時代からひとつの公演でたくさんの曲を歌ってきたので、歌は常に身近な存在です。自分の歌を練習するのはもちろん大事なのですが、集中し過ぎると視野が狭くなってしまうので、色々なジャンル・歌手の方の歌を聴いて幅広くインスピレーションを受けるようにしています」と、攻略法を語った。最初に観た舞台が宝塚のミュージカルだったという夢咲だけに、ミュージカルへの思いは強い。「初めて観た時、こんなに心が弾む夢の世界があるのかと、衝撃を受けたんです。我を忘れて物語や登場人物の世界観に浸かり、劇場を出る時には前向きな気持ちになれる。しかも、台詞だけでなく、歌やダンスで色々に表現されるのが、ミュージカルの魅力かと思います。私もそうした衝撃や感動を感じていただける演じ手になれたら、嬉しいですね」公演は7月4日(土)から20日(月・祝)まで東京・赤坂ACTシアター、7月25日(土)・26日(日)愛知芸術劇場 大ホール、7月31日(金)から8月2日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて。各公演のチケットは発売中。東京公演では、キャストによるスペシャルトーク&ライブイベントへのご招待付き特別チケットも発売中。取材・文:高橋彩子
2015年05月21日センチュリーは14日、USB 3.1ポート×2基を備えるインタフェースカード「ポートを増やしタイ USB3.1×2ポート PCI Express x2接続インタフェース (CIF-U31P2)」を発売した。価格は4,298円。USB 3.1コントローラーにはasmedia製「ASM1142」を採用し、USB 3.0を越える10Gbps(理論値)での転送をサポートする。ポートはUSB 3.1 Standard Aコネクタで、PCとの接続インタフェースはPCI Express x2。ロープロファイル用ブラケットが付属する。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1。
2015年05月14日サードウェーブデジノスは20日、クリエイター向けデスクトップPC「Raytrek」シリーズの新モデルとして、ストレージに8基の128GB SSDをRAID 0で搭載した動画編集向けモデル「Raytrek-V AR-E」を発表した。PCショップ「ドスパラ」にて即日販売を開始する。価格は税別539,980円から。「Raytrek-V AR-E」は、ストレージにOS起動用の240GB SSD(Intel 530)、データ保存用の3TB SATA3 HDDに加えて、8基の東芝製128GB SSDをAdaptec製RAIDカード「ASR-8805」と組み合わせRAID 0構成で搭載する。サードウェーブデジノスによると、データ転送速度はシーケンシャルリード/ライトで、3GB/sを超えるという。また、電源やマザーボードに高品質なパーツを採用するほか、長時間の連続負荷テストを実施し、長時間のレンダリング作業など高負荷が連続する作業でも安定して動作するとしている。主な仕様は、CPUがIntel Core i7-5930K (3.5GHz)、チップセットがIntel X99 Express(ASUS製マザーボード)、メモリがPC4-17000 32GB(8GB×4、最大64GB)、ストレージが240GB SSD + 128GB SSD×8(RAID 0 / Adaptec ASR-8805採用) + 3TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 980 4GB、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、電源が860W 80PLUS PLATINUM、OSはWindows 8.1 Pro 64bit、もしくはWindows 7 Professional 64bit。
2015年02月20日大阪・梅田にある梅田芸術劇場の10周年を記念する『Golden Songs』が2月13日(金)、東京国際フォーラム ホールCで開幕する。劇場に縁のあるミュージカルのナンバーを、縁のある出演者が歌い継ぐコンサート。12日に行われた最終舞台稽古では、安蘭けい、石井一孝、伊礼彼方、湖月わたる、姿月あさと、樹里咲穂、中川晃教、春野寿美礼、平方元基、マテ・カマラス、山崎育三郎ら主役級の豪華キャストが揃い、素晴らしい歌声とパフォーマンスを披露した。『Golden Songs』チケット情報ミュージカルからストレートプレイ、宝塚歌劇の公演など幅広いジャンルのステージを上演している梅田芸術劇場だが、ミュージカルファンにとっては関西圏で大型ミュージカルが上演できる数少ない劇場のひとつとして認知度が高い(今年もこの後『レ・ミゼラブル』などの大作の上演が控える)。また単なる“箱”としての劇場というだけでなく多くのオリジナル作品を送り出し、“梅田芸術劇場ブランド”は日本ミュージカル界で大きな存在となっている。このコンサートでは、劇場の10年を彩った数々の作品から選りすぐった人気ナンバーを数珠繋ぎで披露。『エリザベート』『モーツァルト!』『ファントム』『アイーダ』『MITSUKO』etc、etc。どの曲をとっても名曲ばかり。しかも、ところどころサプライズはありつつも、大半は実際に作品でそのナンバーを歌った俳優が歌うので、1曲1曲に説得力がある。出演者たちの思いのこもった熱唱に、観ながらに一気に物語に誘われ、その曲の背景にある世界までもが見えてくる。同時に、やっぱり感じるのは、いつ聴いても何度聴いても感動が湧き上がる、楽曲の素晴らしさ。歌唱力抜群のキャストで、素晴らしい音楽を堪能できる幸福感にひたる、夢のようなショーだ。ほかに日替わりの出演者も。公演は2月23日(月)まで東京国際フォーラム ホールC、2月26日(木)から3月1日(日)まで梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットは発売中。
2015年02月13日アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカル『サンセット大通り』が再演される。2012年に初めて日本で上演された本作。今回は、往年の大女優ノーマ役を、初演に続いての安蘭けいと初役の濱田めぐみがWキャストで務め、脚本家の青年ジョー役を、平方元基と柿澤勇人が、ともに初挑戦で演じる。ミュージカル『サンセット大通り』チケット情報初演時、迫真の歌唱と演技で観客を圧倒し、菊田一夫演劇賞も受賞した安蘭。「賞をいただけたのは、作品の力と、鈴木裕美さんの緻密な演出のおかげです。ノーマは頂点まで上り詰め、落ちぶれて、でも栄光を忘れられずにいる大女優。私よりかなり上の年齢設定で、経験値で演じることができませんでしたし、声も深いところから出したかったので、苦労しました。それでいて人間として可愛いところもあり、演じ甲斐がありましたね」と振り返る。そのノーマの屋敷に迷い込み、彼女とただならぬ関係に陥るのが、ジョーだ。平方は「30歳をひとつの目標にしてきました。20代最後の年にこの作品に巡り合えたことに、運命を感じます。やや極端な話にはなっているけれど、売れたい、もっと上に行きたいと願うジョーの気持ちはよくわかる。田舎から上京し、必死でミュージカルの舞台に立っている自分と重ねていきたいです」と語った。楽曲の難しさについては「メロディの流れといい、音の飛び方といい、ロイド=ウェバー節がすごい。大好きな音楽ですが、歌いこなすのはやはり大変です。でも、だからこそ、『不思議だな』『何かが違うな』と、聴いている方の耳に残るのでしょうね」(安蘭)、「楽譜に音が詰め込まれているし、変拍子の連続。そこに乗れば最低限の及第点になるくらいパワーがある楽曲なので、平方が追いついていない印象は与えたくない。歌う僕の必死さと、曲の必死さをつなげたいと思います」(平方)と、口を揃える。昨年の『アリス・イン・ワンダーランド』で初共演したふたり。「初演での安蘭さんのノーマはさすがの輝きでした。縮こまらず、胸を借りたい」と平方が言い、安蘭が「どんと来い!(笑)平方君には良い意味で癖がある。それが舞台に表れればいいと思う」と応える一こまも。「ノーマ役は、年齢を重ねれば重ねるほど腑に落ちてくるはず。相手によっても変わるし、さらに掘り下げ、ブラッシュアップしたい」と深化を誓う安蘭と、「僕にとっては大きな戦い。鈴木裕美さんに助けていただき、『何故?』と自分に問い続けながら演じます」と意欲を見せる平方の『サンセット大通り』は、どのような煌めきを放つのだろうか?公演は7月4日(土)から20日(月・祝)まで東京・赤坂ACTシアター、7月31日(金)から8月2日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて。チケットぴあでは2月7日(土)午前11時よりインターネット先行先着「プリセール」を受付。取材・文:高橋彩子
2015年02月06日ユニットコムは15日、「iiyama PC」ブランドから、GeForce GTX 980×2基をSLI構成にしたハイエンドゲーミングデスクトップPC「GS7190-LCi7-VMDB」を発売した。BTOに対応し、OSをWindows 8.1 UpdateかWindows 7 Professionalから選択できる。標準構成価格はWindows 8.1 Updateの場合340,179円、Windows 7 Professionalの場合345,579円。標準構成時のCPUはIntel Core i7-5930K(3.50GHz)で、CPUクーラーとしてメンテナンスフリーの12cmラジエーターファン搭載水冷モデルもセレクトできる。そのほか、チップセットがIntel X99 Express、メモリがDDR4-2133 16GB(4GB×4)、ストレージが500GB SATA HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 980×2基(4GB SLI)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、電源が850W 80PLUS PLATINUM認証。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB 3.0×9、USB 2.0×4など。本体サイズは約W198×D479×H461mm。
2015年01月15日2年ぶりの再演となるブロードウェイミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』の日本版が、11月9日、青山劇場(東京都)にて開幕。前日8日には同会場で公開ゲネプロが行われ、主演の安蘭けいらキャストが本番さながらの熱演で魅了した。本作は、あの『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル著)の物語を現代に置き換えたミュージカル。2011年にブロードウェイで上演され、翌年日本に上陸。“最強のメインキャスト”として注目を浴びた安蘭けい、濱田めぐみ、渡辺美里の3人が、今回も続投している。ニューヨークに住む女流作家のアリス(安蘭)は仕事に生きる強い女性。うまく行かない仕事のイライラを、夫のジャック(石川禅)と娘のクロエ(唯月ふうか)にぶつけ、家族関係はギクシャク。そんな生活に疲労困憊のアリスの前に、白いウサギ(平方元基)が現れる。ウサギを追いかけて家を飛び出したクロエをアリスは探しに行くが、摩訶不思議な世界へと迷い込んでしまう。そこで出会う芋虫(新納慎也)やチャラチャラしたネコ(小野田龍之介)、一昔前のスターのような出で立ちの白のナイト(石川禅/ジャックと二役)、この国を治めるハートの女王(渡辺)、謎の存在である帽子屋(濱田)、帽子屋の忠実な執事モリス(松原剛志)らにより自分を見つめ直していく。現代の強い女性の典型のようなアリスだが、どこかひょうきんで思わず笑ってしまうような親しみの持てる女性を、安蘭が好演。アリスの強さを表現するパワフルな歌声も圧巻だ。仲間になるキャラクターたちは、アリスとは正反対にどこか弱腰で、そんな彼らとの息の合ったコミカルな掛け合いも見どころ。そして、不思議の国に迷い込んだすべての理由を理解したアリスがラストを飾るナンバーは、これまでとは一変し優しさに満ち溢れ、観る者に感動を与える。音楽は『ジキル&ハイド』などで知られるヒットメーカーのフランク・ワイルドホーンが担当。不思議の国の住人たちの個性や情景にあわせて、ジャズやポップス、ラテン、ハードロックなど、さまざまなジャンルの楽曲でファンタジーの世界を盛り上げる。ストーリーの確信に迫る後半、坂を転がるような展開の見事さは生の演奏ならではだ。東京公演は11月30日(日)まで青山劇場で上演。大阪公演は12月5日(金)から7日(日)まで梅田芸術劇場 メインホール、愛知公演は12月19日(金)・20日(土)に中日劇場にて。チケット発売中。取材・文:門 宏
2014年11月14日2年ぶりの再演、それも安蘭けい、濱田めぐみ、渡辺美里という“最強のメインキャスト3人”が続投とあって注目が集まる、ブロードウェイミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』。その美声合戦も楽しみな本番を前に、10月26日、70名のオーディエンスを集めて稽古場見学会が催された。ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』チケット情報セット代わりの建て込みや階段などが設置された広い稽古場の一隅にオーディエンスが落ち着くと、パーテーションが開いて稽古がスタート!まずはM1(1曲め)の「わたしのせいじゃない!」。主人公でスランプ気味の小説家アリス(安蘭)が、編集長(濱田/帽子屋と2役)や出版編集者たちとやり合う場面だ。ヒットメーカーのフランク・ワイルドホーンによる楽曲はスピーディーかつパワフル。安蘭と濱田はもちろん、アンサンブルも初演からの続投キャストが多く、本番1か月前にして複雑なフォーメーションも隅々まで決まっている。目の前1メートルで繰り広げられる大迫力の歌とダンスに、オーディエンスも思わず息を飲んでいた。次はM2の「ワンダーランドへようこそ」で、クロエ(唯月ふうか)とウサギ(平方元基)を追ってアリスが不思議の国に迷い込むシーン。この世界でのアリスの分身ともいえる“アリスガールス”と安蘭の、中2階に続く階段や机の上でのコミカルなダンスが印象的だ。Tシャツにジャージパンツという稽古着姿の安蘭が舞台で見るよりずっときゃしゃなことに驚くが、豊かな声量とキレのあるダンスは舞台さながら。困惑気味のアリスの表情がなんともチャーミングだ。3つめは、白のナイト(石川禅/アリスの夫ジャックと2役)とウサギ、芋虫(新納慎也)、エル・ガト(小野田龍之介)らワンダーランドのキャラクターが勢揃いする、M12の「ひとりでいい」。初演から続投の石川が、意外なほどのコメディの才能を見せつけて客席を湧かせたのもこの場面だ。一方の平方と新納、小野田は今回からの参加だが、しっかりとエネルギッシュな周囲になじんで魅せる。安蘭と石川が見合って終わる最後でパーテーションが閉じず、思わず安蘭が吹き出して稽古場が笑いで包まれるひと幕も見られた。セット替えの合間には、プロデューサーが答える質問タイムも。「初演からの変更点は?」「稽古時間は?」「稽古中の食事は?」など矢継ぎ早に質問が飛び、それぞれに「演出家の鈴木裕美さんによる日本バージョンなので、今回も微調整はあります」「稽古時間は大体13時から21時くらい」「食事はその人の出番がない時にお弁当とか、差し入れを食べる方も(笑)」など、ここでしか聞けない答えにオーディエンスも満足の様子。3幕を通してそのクオリティの高さに、本番が楽しみな稽古場見学会となった。公演は11月9日(日)から30日(日)まで東京・青山劇場、12月5日(金)から7日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、12月19日(金)・20日(土)に愛知・中日劇場にて。取材・文佐藤さくら
2014年11月07日マウスコンピューターは5日、同社の法人向けPCブランド「MousePro」より、CPUにIntel Xeon E5-2620 v2を2基、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 980を2基搭載したハイスペックワークステーション「MousePro Wシリーズ」を発表した。本日より販売を開始する。「MousePro-W720DG98X」の主な仕様は、CPUがIntel Xeon E5-2620 v2(2.1GHz)、チップセットがIntel C602、メモリがPC3-12800 64GB ECC(8GB×8)、ストレージが240GB SSD + 2TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 980 4GB×2(SLI構成)、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、OSがWindows 7 Professional 64bit。本構成での価格は税別548,000円から。「MousePro-W720DG98X」から、メモリをPC3-12800 32GB ECC(8GB×4)、ストレージを2TB HDD、グラフィックスをNVIDIA GeForce GTX 980 4GB×1に変更した「MousePro-W720DG98S」は、税別398,000円から。また、Intel Xeon E5-2620 v2(2.1GHz)とNVIDIA GeForce GTX 980 4GBを1基ずつ、メモリにPC3-12800 16GB ECC(8GB×2)を搭載した「MousePro-W720SG98B」は、税別324,800円から。
2014年11月05日BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)が広島のパセーラに、新たなブティックをオープンした。広島の基町クレド・パセーラにオープンしたブティックは、ワンフロアで構成された広々とした店内に、ラゲージやメンズのシューズ、メンズおよびウィメンズのバッグ、レザーグッズ、ベルト、アクセサリー、ファッションジュエリー、フレグランスが取り揃えられている。ボッテガ ヴェネタ広島店は、クリエイティブ・ディレクターのトーマス・マイヤーによってデザインされ、ボッテガ・ヴェネタらしさを表現するストアコンセプトに基づいて、特注のウォールナット製のテーブルやガラス製のハンドクラフトのケース、レザーで覆われたドアハンドルが使用されている。また、マットなニュートラルカラーやアースカラーといった、落ち着いた感覚的な色合いが使われており、プライバシーや洗練された雰囲気、心地よさを感じる空間でショッピングが楽しめるようになっている。トーマス・マイヤーはオープンについて「広島に新しいブティックをオープンできること、特に空間デザインが非常にユニークなこの場所でオープンできることを嬉しく思います。ブティックのファサードは、日本のクラフトマンシップとボッテガ・ヴェネタらしい美的感覚を融合させました。このブティックはボッテガ・ヴェネタのプロダクトと同じインスピレーションに基づいて設計されており、現代的で時間を超越する、美しいものをデザインし、形にすることを意識しました。広島のお客様にここでのショッピングを楽しんでいただけると確信しています」と語っている。ボッテガ・ヴェネタの社長兼CEOのマルコ・ビッザーリも「広島のお客様をブティックにお招きして、ボッテガ・ヴェネタの卓越したサービスと比類のないラグジュアリーを楽しんでいただけるのを心待ちにしています」と語り、ボッテガ・ヴェネタの新ブティックオープンに対し、期待の意を示した。【ボッテガ・ヴェネタ広島店】〒730-0011 広島県広島市中区基町6-78元の記事を読む
2012年12月06日鹿賀丈史主演ミュージカル『シラノ』の製作発表が9月5日、都内にて行われた。2009年に世界に先駆け日本で初演の幕を開け、好評を博した作品の待望の再演となる。原作はエドモン・ロスタン作の『シラノ・ド・ベルジュラック』。剣豪でもあり文才にも恵まれた男・シラノが、美しい従妹ロクサーヌに恋をしながらも、人並み外れた大鼻を恥じてその思いを打ち明けられず、逆に彼女から恋の取り持ちを頼まれてしまう……という物語で、世界各国で様々な形で舞台化・映画化されている戯曲だ。脚本・作曲は、ミュージカル『ジキル&ハイド』でも知られるレスリー・ブリカッスとフランク・ワイルドホーンのコンビが手がけている。シラノを演じる鹿賀はこの日も本番同様大鼻をつけた扮装で登場。「ここ(鼻)にスポンジ状のものがついていて、さらに帽子をかぶると非常に歌いづらい。今回はそういうところも勉強して、少しでもいい歌が歌えるようにしたい」と語る。また来年、俳優デビュー40周年を迎えることにも触れ「見かけは若そうに見えるかもしれませんが、中身はボロボロなんですよ(笑)」と会場を笑わせ、さらに「記念すべき年の正月に、この『シラノ』を上演することができて嬉しい。僕はこの作品の中で16曲を歌っていますし、シラノは雄弁なのでよくしゃべる。まずは身体を鍛えるところから始めたい」と気合いを入れていた。鹿賀以外のメインキャストは一新、ロクサーヌには濱田めぐみと彩吹真央、シラノの友人にしてロクサーヌと恋をするクリスチャンは田代万里生と平方元基がそれぞれダブルキャストで扮する。濱田は「(鹿賀との共演が初めてで)ここにいること自体が夢のよう。ロクサーヌは私がいつもやっている強いタイプの女性とは異なり、今回は本当にチャレンジだなと思いますが、自分の中にあればいいなと思う可愛い部分を引き出して、大切に大切に育てていきたい」と意気込み、宝塚男役出身の彩吹も「こういうキレイなドレスを着させていただくのも初めてで、私もチャレンジです。タイプではないふたりがロクサーヌをやるのも、作品の楽しみのひとつになれば」と話した。演出は初演に続き山田和也が務める。「色んな『シラノ』がありますが、この『シラノ』は人を好きになる、人に好きになられる時に感じる気持ち…不安や恐れ、喜びが等身大に描かれている。ストーリー自体は波乱万丈でドラマチックですが、登場人物ひとりひとりの心の動きがすごく瑞々しい」と見どころをアピールしていた。公演は2013年1月6日(日)から29日(火)に東京・日生劇場で(1月5日(土)にプレビュー公演あり)、2月8日(金)から10日(日)に大阪・新歌舞伎座にて。チケットは東京公演が9月8日(土)、大阪公演が9月15日(土)に一般発売を開始する。
2012年09月06日意外にも(?)似た者同士の2人なのかもしれない。インタビュールームに入ってきた深水元基と落合モトキは共にどこかマイペースな柔らかい空気を身にまとっていて、彼らが沖縄ロケで意気投合したというのも分かる気がした。正確に言えば、まもなく公開の映画『ハイザイ ~神さまの言うとおり~』は3作目の共演作となるのだが、実は本作を含め(!)実際に映画の中でガッチリと絡んだ経験は未だにほとんどない。じゃあ、なぜこんなに仲が良いのか…?そのあたりの経緯を含め、2人に話を聞いてみた。撮影中「毎日のように2人で飲み歩いてた」沖縄を舞台にした本作。ユタ(占いをする巫女)と間違えて拉致された女性とその犯人の年下ヤクザ男、観光で当地を訪れた軽いカップル、コックリさんで余命10年と宣告された女子高生らの全く異なる人生を歩む彼らの運命が少しずつ絡まり合っていく。2人が出演するのは別々のエピソードということで、重なるシーンは終盤のわずか1シーンのみ。だが、ほぼ丸々1週間、全員が沖縄入りして一気に撮影が行われたことが、2人の距離を縮めるきっかけになったようだ。落合さんは懐かしそうにふり返る。「現場に行くと、すでに深水さんたちのチームは始まってたりして、撮影はバラバラなんだけど、物語の関係上、日没で撮影が終わるんです。それでいつも『じゃあ飯でも行こうか』となって、毎日のように2人で飲み歩いてました」。タイトルの“ハイザイ”には、沖縄方言で挨拶代わりに使われる「はいさい」、運命を左右する「采配」、そしてミラクルというサプリを届けたいという「配剤」の意味が込められているそうだが、深水さんと落合さんの共演には“天の配剤”とも言うべき見えない力が…!落合さんが2人のこんな奇縁を明かす。「僕が初めてひとりで観に行った映画が、(深水さんが出演している)『HAZARDハザード』なんですよ。中3か高1のときだったかな?渋谷でしかやってなかったけど観たくて行ったんです。その作品に出られた方とこうして一緒にできるのは嬉しいです。そもそも同じ“モトキ”に会えたのも初めてだったし、『おぉ、リンダマン(※『クローズ ZERO』での深水さんの役)だ!』というのもあって、最初からすごくテンション高かったんですが(笑)」。「あの映画を中3で観るって相当だね」とカラカラと笑っていた深水さんだったが、2人の年齢差がちょうど10歳であると知らされると「えっ?そんなに…!?」と絶句。「『HAZARDハザード』の撮影は僕が俳優になってわりとすぐ、22歳くらいだから、ちょうどいまの落合くんくらいの頃。それを聞くと歳の差感じるね(苦笑)。でも僕は22歳のときはこんなに落ち着いて大人っぽくなかったです。何も覚えてないくらい…何を考えてたんだろう(笑)」。沖縄の飲み屋の続きのような2人の会話に流されてしまったが、改めて作品について聞いてみよう。落合さんが演じた原沢は潔癖症のヤクザ。ともさかりえ演じるアラサー女・深谷との車の中でのやり取りがメインである。「台本にヤクザとあったのでスーツでも着るかと思ったら、あんな軽い格好で足元は便所サンダルですからね(笑)。車の中でのシーンでは長いセリフを一気に、しかもテストもなしで一発本番で撮ったんで緊張感がありました。ともさかさんに引っ張っていただいた感じです。事前にどうするかといった話も全くなかったんですが、自由に自然にやらせていただけました。完成した作品を観たら長ゼリフのところがブチブチと切ったり繋がれたりしてるんですが、リズムが良くてすごく斬新なシーンになってました」。一方の深水さんは、チャラ男を地で行くような橋元に妙な共感を覚えながら演じていたと明かす。「いわゆる、男ならよくある話なのかなと。あれこれ振り回されたり、下ネタを言い過ぎて彼女に引かれたり(笑)、僕も似たような経験はありますよ。監督も代理店の方なので、これは監督とその近くにいる人たちの“あるあるネタ”なのかもしれないなんて思いながら楽しくやってました」。2人が語る“俳優”という職業そして話はそれぞれが考える“俳優”という仕事、その面白さに。子供の頃から芸能界に身を置き、子役として活躍してきた落合さんは自分が俳優を職業として意識したきっかけについてこう明かす。「10代の半ばに廣木隆一監督の下で『4TEEN』(原作・石田衣良)というドラマに出演して、同世代の柄本時生たちとも共演したんです。学校でも塾でもない空間で同世代の人と一緒にいることがすごく心地よかったんですが、出来上がりを観たら、僕らが普通にワイワイ喋ってるようなところも実は撮られていたりして『すごいな』と思ったんです。この仕事はそういう経験の延長上にあるのかなと思って『俳優を続けていこう』って思ったんです。高校を卒業したのも一つの大きな転機でしたね。そこで俳優を『本業です』と勢いで言っちゃったところもあるし(笑)、でも好きじゃなきゃそうは言えないと思うし」。深水さんはモデルから俳優に転身し、園監督の一連の作品を始め個性的な監督の下で数々の印象的な役柄を演じてきたが、30歳を過ぎてここ数年で俳優としての自分に確かなある変化を感じているという。「あれこれ考えなくなりましたね。余計なことを…なのかな?『30歳までに売れなかったら辞める』とか『あいつには負けたくない』、『この人と絶対に仕事をする』とか20代はいろいろ考えてたけどそういう気持ちは薄くなった。自分のペースで仕事をして、監督が作る世界観にどっぷりと浸かって『オレ、こんな風になるんだ』というのがすごく楽しいです」。『愛のむきだし』、『るろうに剣心』、そして本作と3度も共演しながら、ほとんど2人で絡むシーンがないのも寂しい。次回作こそ居酒屋トークのようなワイワイと盛り上がった様子をスクリーンで見せて欲しいが…。「2人でアルバイトしている役とかいいかもしれないですね」(落合さん)「先輩と言うこと聞かない後輩とかね。オレは一生懸命やってるのに、落合くんはマイペースで全然やってくれないで振り回されるのね(笑)」(深水さん)。制服で並ぶ2人の姿が目に浮かぶ。2人の“モトキ”の再共演を楽しみに待ちたい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:ハイザイ ~神さまの言うとおり~ 2012年9月1日よりキネカ大森ほか全国にて公開© 2012「ハイザイ~神さまの言うとおり~」製作委員会
2012年08月30日