アシックスが2020年までオリンピック・パラリンピックにおいてスポーツ用品カテゴリーで国内最高位のスポンサーとなる「東京2020ゴールドパートナー」の契約を締結した。ゴールドパートナーは、コカコーラ、マクドナルド、パナソニック、トヨタなどのワールドワイドオリンピックパートナーに続く、国内契約スポンサーとしては最上位となるもの。スポーツ用品カテゴリーは、これまで複数社がスポンサーとして日本代表選手団の公式スポーツウエアやシューズ、バッグなどを提供してきたが、今回の契約により、アシックスが独占的に提供することになった。契約期間は2020年12月31日まで。来年のリオデジャネイロオリンピックから、2018年の平昌冬季オリンピック、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで、約6年間オリンピックとパラリンピック、ユースオリンピックの日本代表にスポーツウエアと競技用品を提供する。また、東京オリンピック・パラリンピックでは日本代表選手団だけでなく、8万人近いボランティアにもユニフォームも提供する。都内で行われた会見と調印式に出席したアシックスの尾山基社長CEOは「これまでもバルセロナオリンピックのオフィシャルシューズスポンサーやトリノオリンピックのオフィシャルスポンサーを務めてきたが、今回の契約を革新的なスポーツウエアの開発と生産の改革につなげたい。また、アディダスとナイキというビッグ2ではないスポーツメーカーが手を上げたことは世界に向けたアピールになると思うし、ヨーロッパでファッション性の高いスポーツライフスタイルブランドとして評価されているが、日本でもイメージを変えるための起爆剤にしたい」と語った。また、会見には東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会森喜朗会長、卓球女子の石川佳純選手、陸上男子の桐生祥秀選手、パラリンピック陸上女子(車いす)の北浦春香選手なども出席。石川選手は「東京オリンピックを集大成にしたいと思っていますが、まずはリオで金メダルを獲りたい」、桐生選手は「決勝で勝負でてきるようにがんばりたい」と話した。
2015年04月07日本田翼と東出昌大は、青春映画の似合う俳優、原作漫画をリアルにする力のある俳優だ。人気少女コミック「アオハライド」を映像化するにあたって、俳優たちがぶつかるであろう難関は、累計930万部(2014年12月現在)を越える漫画の世界感を、紙面上ですでに出来上がっているキャラクターを、どう現実世界に落とし込むか──。恋にも友情にも真っ直ぐな“双葉”に息を吹き込んだ本田さん、真面目に無器用に悩みながら“洸”に寄り添った東出さん。2人が映画『アオハライド』で感じて表現した“リアル”な感情とはどんなものだったのか?本田さんの演じるヒロイン・吉岡双葉、東出さんの演じる双葉の初恋の相手・馬渕洸。『アオハライド』は、彼らを中心に恋や友情が描かれる、いわゆる学園ものだ。少女コミックということで「そういうシチュエーションありえないでしょ…っていうのもあるかもしれないけれど、登場人物の性格が細やかで、本当に“いる”って共感する。私自身、思考回路が勝手に双葉ちゃんと同じように行き着いたというか、双葉ちゃんと自分自身の呼吸がすごく重なり合っているのを感じました」と語るのは本田さん。主演という大きなプレッシャーを感じつつも「考えていても仕方ないので、切り替えて、本田翼の演じる吉岡双葉を頑張っていこうと思ったんです」。その前向きさ、真っ直ぐさは、やはり双葉に通じるものがある。「双葉も本田翼も裏表がないんですよね。全世界が“本田翼”だったら戦争は起きないと思う」と、ヒロインに最大の賛辞を贈るのは東出さん。闇を抱えながらも、そのなかにそこはかとない優しさのある洸は「難しいと思った」という本人の言葉とおり、チャレンジングな役となった。「洸は自分が幸せになってはいけない…と、がんじ絡めになって、本当の自分を隠して、芝居をして生きている子なんです。そんな芝居をしている人間を演じるというのは難しいし、洸の心境を考えるとつらかった。気をつけたのは、その場その場を一生懸命生きるということ。僕自身は台本を読んでストーリーは知っているけれど、洸として毎回ショックを受けたり、驚いたりすることで、リアルな感情が伝わるんじゃないかなって思ったんです」。現在、22歳の本田さん、26歳の東出さん。20代の彼らが違和感なく学生服を着こなす、というのも演じる上での必須項目だった。東出さんは今年公開の映画『クローズEXPLODE』で高校生を演じているけれど、学ランとブレザーはまた別もの。「スタイリッシュさを損なってはいけないと思ったので、着こなし方も気を遣いました」と、撮影時のある工夫を明かす。「出演者はみんな20歳を超えていたんですけど、俳優に合わせるために学生のエキストラの年齢が高めに設定してあったりするんです」。また、スタッフ・キャストは約1か月間、富山に滞在し合宿状態で撮影をこなしていった。“同じ釜の飯”を食べて撮影したことで、三木監督を筆頭にチームは一致団結。キャスト同士もまるで本当の同級生のように「仲がよかった」と、撮影当時をふり返る本田さん。「実は私、すごく人見知りなんです。最初の頃は相手の目を見て話せなかったほど。なかなかみんなと仲良くなるきっかけを作れずにいたら、東出くんが連絡先を聞いてまとめてくれたんですよね。…それにしても、双葉と洸を含めたあの5人の関係、友情って羨ましいです。本音でぶつかってこそ本当の友情が築けるんですよね」。上辺だけではない関係を役としても役者としても築けたからこそ「撮影中は洸を演じるのが苦しくて、東京に帰りたいと思ったこともあるけれど、ふり返ってみると、濃くて楽しい1か月ちょっとでした。青春、でしたね」と、東出さんの瞳の奥はキラリと輝いていた。その5人が繰り広げる、“青春だなぁ”というシーンが映画にはいくつも登場する。なかでも本田さんと東出さんの記憶に鮮明に残っているのは、朝日を一緒に見るシーン。限られたわずかな時間のなかで最高のシーンをカメラに収めなくてはならない、チームワークの見せどころでもあるが、その“青春”な太陽を見て本田さんが発したひと言は──「鮮やかなオレンジ色だったので、つい、『イクラみたい』って言っちゃったんですよね(笑)」。この“らしさ”がチームをまとめていたんだろうと想像がつく。5人の友情にジーンと心打たれ、そして双葉と洸の恋のゆくえにキュンと心奪われる。キュンとくるセリフ、キュンとくるしぐさ、もしも自分がその立場だったらどうするんだろう…そんなふうにキャラクターの心情が自然と自分自身と重なっていくのもこの映画の魅力だ。本田さんのお気に入りのキュンとするシーンは、あまりにも好きすぎて“ハンド to ハンド”と命名したのだそう。「窓越しに双葉と洸が手を重ねているセリフのないシーンです。あのシーン、双葉は洸の気持ちをぜんぜん分からない設定なので、私自身もそういう気持ちで演じています。だから演じているときは、なんで洸はあんなに切なそうな顔をしているんだろうって思っていたんです。でも、完成した映画を観客として観ると、うわぁ、切ないよぉ…って、ものすごく切ないシーンでした」。そんな切なさを2人から引き出したのは、三木監督。『僕等がいた』『陽だまりの彼女』『ホットロード』など、青春映画、恋愛映画を数多く手がけてきた監督の手腕が今回も存分に発揮されている。「監督は絶妙なキュンキュンポイントを誰よりも知っている」「2人の恋にやきもきする!」「じれったい!」と、本田さんと東出さんが語るように、恋愛特有の感情──タイミングがほんの少しズレてしまうがゆえのやきもき感、じれったさ、ドキドキ感、胸キュンのすべてが『アオハライド』には詰まっている。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:アオハライド 2014年12月13日より全国東宝系にて公開(C) 2014映画「アオハライド」製作委員会(C) 坂伊緒/集英社
2014年12月12日日本コカ・コーラは11月27日、ファンを元気づけた魂あふれるプレーを見せたプロ野球選手に送られる「ジョージア魂賞」の年間大賞の発表および表彰式を都内にて開催した。今シーズンにファンをわかせた12人の中から、投打の「二刀流」で活躍した日本ハム・大谷翔平選手が栄えある年間大賞に選ばれた。ただ、そんな大谷選手もトークショーでは球界の大先輩たちからいじられまくり、肝を冷やした場面も見られた。20歳の奮闘ぶりをレポートする。○賞金100万円の使い道は未定「ジョージア魂賞」は、ファンが「元気づけられた」と感じた選手のプレーをwebサイト「ジョージア ベースボール パーク」を通じて投稿し、その投稿数が多かったプレーなどを基に、さらにプロ野球OBによる審査などを経て決定されるという、ファン参加型の賞だ。「ジョージア魂賞」に選出された全12のプレーの中からファンがさらに投票し、最も得票数が多かった大谷選手のプレーが本年度の年間大賞に選ばれた。4月20日の試合のマウンドで、154キロの剛速球を投げ込みピンチを脱したプレーで年間大賞を勝ち取った大谷選手は、「(年間大賞を)もらえるとは思っていなかったので……(賞金100万円の使い道は)考えていない」と"無欲の受賞"を強調。「家族にあまり会っていないので、会ったら(賞を)祝ってもらいたいかな」と控えめに話した。○金子千尋は「大谷君には負けたくない」式の後半では受賞した選手たちによるトークショーが行われたが、ここから大谷選手の"受難"が始まった。ファンからの質問に答えるコーナーでは、今シーズンにパ・リーグの沢村賞に輝いた金子千尋選手(オリックス)に「負けたくない選手は誰ですか」との質問が飛んだ。最初は回答を濁していた金子選手だったが、ナビゲーター役のアンジャッシュ・渡部建さんから具体名を挙げるように水を向けられると、「大谷君はピッチャーとしてもすごいですし、バッターとしても打たれているのでどちらも負けたくないですね」とニヤリ。球界を代表する右腕からの思わぬ「ライバル発言」に、20歳は「すごく光栄です」と苦笑いを浮かべるしかなかった。○山本昌は「メジャーでは二刀流にこだわる? 」先輩たちの「大谷いじり」はまだまだ続く。選手から選手への質問タイムでは、今シーズンに49歳と25日というプロ野球最年長記録での勝利をマークした球界の大先輩・山本昌選手から思わぬ質問が飛んだ。「もしも将来、メジャーで挑戦したとき、二刀流にはこだわりますか? どちらかにする場合、投手と打者、どちらにしますか? 」。プロ入り前から将来のメジャー行きを希望していた大谷選手に、大ベテランからまさかの"直球質問"が入った。年齢による上下関係がしっかりしているプロ野球界において、先輩からの質問に答えないわけにはいかない。「今はとても楽しくやっていますし、評価していただけるのであれば(二刀流を)やっていきたいなと思っています。(投手と野手の)どちらも好きですけれども、最初にむこう(メジャー)に行きたいなと思ったときにピッチャーで評価していただいたので、現時点ではそっちの方の可能性が高いのかなと思っております」。精いっぱいの回答で、やや投手の方に思い入れが強いことを告白した。というよりも、告白させられていた。その他にも、三浦大輔選手(横浜)からFA宣言をして来年の所属球団が未定の金子選手に「来年はどこのチームでプレーしていますか? 」との質問が飛び、金子選手が「僕もわからないです。ユニフォームは着ていたいです……」としどろもどろになるなど、終始なごやかなムードで式は終了した。○来年は投打でファンを勇気づける先輩たちがひしめく中、なんとか緊張の約80分を戦い終えた大谷選手。来年の抱負を問われると、「来年はもっともっと印象的な活躍ができるように頑張りたい。投打で(ファンを元気づける)チャンスはあると思うので、できれば両方で勇気づけられたらいいなと思います」と高らかに宣言した。今シーズン、プロ野球界初となる同一シーズンでの「二桁勝利&二桁本塁打」を達成した右腕は、プロ入り3年目の来シーズンにどのような飛躍を見せるのか。先輩たちにもしっかりといじられる愛されキャラ・大谷選手の今後が、非常に楽しみだ。
2014年11月28日バイオレンス・アクション大作『GONIN』の続編となる『GONIN サーガ』がクランクアップを迎え、劇中写真と主演を務めた東出昌大らキャスト陣のコメントが公開された。その他の写真1995年に公開された鬼才・石井隆監督の『GONIN』は、佐藤浩市、根津甚八、ビートたけし、木村一八、本木雅弘らが出演し、カルト的な人気を集めたアクション大作。バブル経済が崩壊し、指定暴力団五誠会系大越組から巨額の借金返済を迫られた男が、五人の男たちを集め、暴力団を襲撃したことを機に壮絶な殺し合いを繰り広げた。『GONIN サーガ』はそれから19年後の2014年を舞台に、男達が遺したそれぞれの家族たちの血と宿命に彩られた新たな物語が展開される。東出は、前作で五人に襲撃を受け、命を落とした大越組若頭・久松(鶴見辰吾)の息子・勇人を演じ、桐谷健太は、同じく前作で命を落とした久松の組長・大越(永島敏行)の息子・大輔を演じる。土屋アンナは、五誠会の2代目に秘密を握られ、今は3代目の愛人に成り下がっている元グラビアアイドル・麻美役。柄本佑は、19年前の事件の真相を追うルポライターの森澤役。そして安藤政信は、本作の五人の敵役で、前作の五誠会会長・式根(室田日出男)の孫であり、麻美を愛人として囲う、五誠会三代目・誠司を演じる。監督の意見で主演に抜擢されたという東出は、「石井組という素晴らしい組で約一カ月演じさせていただいたのは、今まで経験したことのないような現場で、貴重な経験になりました」と振り返り、「自分自身の反省点もありますがみんなで作った現場なので今は作品の完成が待ち遠しいです」とコメント。安藤は「誠司は人間の悪の部分を徹底して背負い、それを貫かなければいけない役だったので石井監督とも何度もディスカッションしながら撮影をしていきました」と話し、「僕も、自分のためでもあるけれど、何より監督が喜ぶような僕を選んでよかったと絶対思ってもらえるようにと考えながら最後までやり切りました」と語っている。本作の五人目のキャスティングはまだ発表されていないが、「ファンがあっと驚くキャスティングを予定しております」とアナウンスされている。『GONIN サーガ』2015年 秋 全国ロードショー
2014年10月22日ドームは10月8日、都内で「『アンダーアーマー ウーマンズ』事業戦略発表会」を行った。同発表会には、モデルでボクサーでもある高野人母美(ともみ)選手とソチ五輪スノーボードの銀メダリスト・竹内智香選手も参加し、女性やアスリートにまつわる思いなどを語った。「アスリートを進化させる」ことをミッションに掲げ、同社が展開しているスポーツウエアブランド「アンダーアーマー」。同社マーケティング本部の大井香織ウーマン事業部長は、近年は年間平均成長率30%を維持し、2014年度の日本での売り上げは270億円を見込んでいると話す。ただ、売上比率を見ると、アメリカでは女性用プロダクト「ウーマンズ」が全体の32%なのに対して、日本では18%と大きな開きがあるという。そこで、2017年までに日本での「ウーマンズ」の比率を全体の約3割にまで引き上げることを目指すべく、女性向けの新キャンペーン「I WILL WHAT I WANT(私の意志のままに)」の国内本格展開を10月9日より開始。「スポーツで、女性は強く美しくなれる。」などの思いに基づいたテレビCMやWebキャンペーン、体験型イベントを展開していく方針だ。この日は2014年の秋冬モデルの新製品お披露目のほか、キャンペーンのコンセプト「I WILL WHAT I WANT」を体現している女性アスリートとして高野選手と竹内選手が登壇し、強さや美にまつわるトークショーを行った。177cmという高身長で、モデルとプロボクサーの二足のわらじをはく高野選手。プロ成績は6戦で5勝1敗と立派な数字を残しているが、「試合をして(試合後などに)インタビューをしているときにヤジが聞こえてくると、『すいませんでした』という気持ちになります。皆さんの望んだ試合ができなかったことが悔しいです」と、ボクサーとしてくじけそうなことも幾度かあったことを告白した。それでも、「中途半端な気持ちでリングに上がれないので、(練習を)一生懸命やってリングに上がって結果を残したい」という強い気持ちがモチベーションとなって、ボクシングを続けていられると話した。一方の竹内選手は、「(過去を)振り返ると、くじけそうなときに良い人に恵まれた、出会いに恵まれたなと思います」と、自分の中にたまった気持ちをはきだせる場所があることが、自身の"芯"の強さの秘密だと説明してくれた。さらに2人は、女性として「美」への価値観も語ってくれた。「4年後の(平昌五輪)は、選手としても女性としても美しく強く世界の舞台に立っていたい」という竹内選手は、外見と内面の両方を充実させることが美しさではないかという持論を展開。自身が美しく世界の舞台で戦うことによって、「日本の女性の人たちも『スポーツはかっこいいなと思う人が増えてくるのかな』と(最近は)思うようになってきた」そうで、「見た目を頑張るだけではなく、高い目標に向かって頑張る姿が一番のかっこよさと美しさだと思うので、それを大事にしつつ、女性としても美しくいたい」と話した。一方の高野選手は、美しさについて問われると、「アンダーアーマーさんのウエアはすごくかっこいい、おしゃれなウエアが多いので、そういうところではおしゃれをしてきたい」と、ファッション面で美しさにこだわっていきたいと話した。ただ、ストイックなスポーツをするアスリートだけに、一風変わった?美しさの「理想像」がある様子。おもむろに、「私、彫刻のような体になりたいです。無駄なお肉のない、鍛え上げた体の結果だと思うので」と話し、筋骨隆々の美ボディーがあこがれだとした。現役アスリートとして今後のさらやなる躍進が見込まれる両選手は、最後に今後の目標についても語ってくれた。竹内選手は、「世界選手権のタイトルとワールドカップシリーズの『クリスタルトロフィー』というタイトルを持った状態で(平昌)オリンピックのタイトルを取りに行きたい」と、"3冠"を目標に掲げた。高野選手は、「前回(6月の試合で)負けている分だけ(周囲から)さまざまな声が聞こえてきているので、結果を出したいと思います」と、10月15日の後楽園ホールでの勝利を目指すことを宣言した。
2014年10月09日日本人選手による数多くの名シーンが誕生したソチ五輪。氷上や雪上での己との戦い、ライバルとの戦い、仲間たちとたすきをつなぐ戦い……。テレビなどで観戦していても、選手たちが織り成すドラマに胸が熱くなった人も多いのではないだろうか。そこで、マイナビニュース会員300名に「ソチ五輪で最も印象に残っている日本人選手」を聞いてみたので、理由とあわせて紹介する。ソチ五輪で最も印象に残っている日本人選手を教えてください。1位 浅田真央(フィギュアスケート) 47.3%2位 羽生結弦(フィギュアスケート) 22.0%3位 葛西紀明(ジャンプ) 13.7%4位 上村愛子(モーグル) 4.0%5位 平野歩夢(スノーボード) 3.3%■浅田真央・「あのショートプログラムがあったからこそのフリーの演技だと思うけれど、ドラマチックすぎて泣ける」(29歳女性/金融・証券/営業職)・「トリプルアクセルが飛べてよかった」(27歳女性/小売店/営業職)・「エキシビジョンの笑顔が印象的だった。楽しく滑っている顔を見られて本当に良かった」(25歳女性/商社・卸/事務系専門職)・「泣き顔と笑顔に感動したから」(36歳歳女性/商社・卸/事務系専門職)■羽生結弦・「ショートで世界最高得点をだした演技がすばらしかった」(50歳以上男性/金融・証券/専門職)・「金メダルをとったのにもう先を見据えているところが19歳なのにすごいと思う」(29歳男性/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「ショートを滑り終わったときの笑顔とガッツポーズ。かわいい、最高だった。が、フリー終えた後の若干曇った表情が忘れられない」(24歳女性/情報・IT/技術職)■葛西紀明・「あの年齢でまだ次も目指すバイタリティがすごいなと思った」(31歳女性/小売店/販売職・サービス系)・「初めてあんなにジャンプを真剣に見たけど、葛西選手のフォームの美しさと安定感にレジェンドの真髄をみた」(24歳女性/医療・福祉/専門職)・「葛西選手のもとに日本チームのみんなが駆け寄っていく姿が印象的だった」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)■上村愛子・「またもあと一歩メダルに届かなかったが、満足の行く滑りができた、とすがすがしい表情で言っていたとき」(33歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「自分のスタイルを貫いて最後に完璧な滑りを見せてくれた。順位は関係ない」(50歳以上男性/学校・教育関連/事務系専門職)■平野歩夢・「15歳とは思えないほど落ち着いて、人生を達観した感じ」(50歳以上男性/学校・教育関連/技術職)・「高さのあるジャンプがかっこよかった」(27歳女性/金融・証券/営業職)■総評半数近い票を集めた1位は、フィギュアスケートの浅田真央選手。ショートプログラム(SP)での失敗から一転してフリーでほぼ完璧な演技を見せてくれた点や、演技後に涙を浮かべたシーンが印象的だったという意見が大半だった。2位はフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した羽生結弦選手。SPで史上初となる100点を超えた演技を披露してくれた点や金メダルに輝いた点を理由として挙げる人が多かった一方で、ぬいぐるみを愛用しているというかわいらしい一面に心打たれたという人も見られた。3位の葛西紀明選手は、41歳という決して若くない年齢でメダルを獲得した点、他のジャンプ選手から慕われているという点が印象に残ったと回答した人が多かった。4位の上村愛子選手は、メダルを逃した後のインタビュー姿がとても爽やかで好印象を持った人が多く、5位の平野歩夢選手はメダル達成の快挙にも落ち着いた様子でいた点が印象的だったとする意見が目立った。今回の五輪は、浅田選手と羽生選手の2人が国民の印象に強く残ったようだが、競技に参加している選手の数だけドラマはあるもの。次回の平昌五輪ではどんなドラマが生まれて、どれだけ人々の記憶に残るような名シーンが生まれるのか。首を長くして待つとしよう。調査時期: 2月25日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性137名 女性163名合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2014年02月28日佐々木蔵之介、溝端淳平、平幹二朗が出演する舞台、 二兎社『こんばんは、父さん』の制作発表が9月4日行われ、出演の3人と作・演出の永井愛が会見に登場した。二兎社「こんばんは、父さん」チケット情報物語の登場人物は男性3人のみ。たたき上げで財をなしたが、今では全てを失い借金とりから追われる70代の「父」を平が、その父と長年音信不通だった40代の「息子」を佐々木が演じる。溝端は父と関わりを持つ20代の若者役だ。会見で佐々木は「平さんは大先輩で(山の)頂のような方。しかもぼくのお父さんという役。半分平さんの血がぼくの中に入っている、DNAを受け継いでいると考えると、どうしたらいいのかなと思いますが、遠慮なく胸に飛び込んで父の愛に包まれようと思ってます」と抱負を語った。溝端はさらに恐縮した様子で「雲の上のような大先輩の平さん、蔵之介さんと共演させていただけて、本当にぼくでいいのかと、そわそわ緊張しています。永井さんから愛のあるダメ出しをしてもらい、しっかり成長していきたい」と話し、意欲を見せた。平は台本を読んで「ぼくにはとても痛い作品でした」と語り、女優の佐久間良子と離婚後、息子で俳優の平岳大と離れていたことを思い出し「10年近く自分の息子に会えなかった時期があったので、(役の父の)痛みがよくわかります。会えなかった息子の立場も痛いほどわかるので、そのへんを頼りに役作りをしていこうと思っています」とコメントした。「3人の男性がひょんなことをキッカケに自分の人生を振り返る芝居を書きたいと思っていた」と話す永井。これまで多くの印象的な女性像を描いてきた永井にとって、男だけの3人芝居は初の試みとなる。また、この公演は永井が主宰する二兎社と公立劇場5館が共同で制作する。5館は作品づくりをサポートし、制作資金の確保を二兎社と共に計画する。共同制作する劇場は、埼玉・富士見市民文化会館キラリふじみ、愛知・パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)、愛知・豊橋市民文化会館、岩手・盛岡市文化振興事業団(盛岡劇場)、福岡・北九州芸術劇場の5館。公演は10月13日(土)のキラリふじみを皮切りに、3か月にわたり全国15か所で巡演する。東京公演は10月26日(金)から11月7日(水)まで、東京・世田谷パブリックシアターにて上演。チケットは一部を除き発売中。
2012年09月06日「クランクアップを迎えて『おつかれさまでした』って声をかけられたとき、思わずワンワン泣いちゃったんですよ」――。それは東出昌大というひとりの俳優が誕生した瞬間だった。10代の頃からモデルとして活躍し、3度にわたってパリコレのランウェイを歩くなど世界の舞台で戦ってきた。そんな彼が23歳にして俳優に転身し、初めて臨んだのが映画『桐島、部活やめるってよ』である。初めての演技の中で24歳のルーキーは何を感じ、何を手にしたのか?映画の公開を前に胸の内を語ってくれた。俳優としての道、その“覚悟”「小説すばる新人賞」を受賞した朝井リョウのデビュー小説を映画化した本作。学校の人気者・桐島がバレー部を退部したといううわさが校内を駆け巡り、友人、カノジョ、果ては桐島と全く接点のなかった者まで様々な視点で青春が切り取られていく。東出さんが演じたのは桐島の親友の宏樹。多くの役がオーディションとワークショップで決まったが、中でも宏樹は最も多くの候補者が集められた役でもあった。そんなこととはつゆ知らず、当時まだモデル事務所に所属していた東出さんは軽い気持ちでオーディションに足を運んだという。「最初からあきらめていたというのも変ですが、『まさか自分が役者なんて』という気持ちが強かったんです。マネージャーが先方に『東出は芝居をしたことないし、できないですよ』と伝えていたくらいで、そんなやりとりがあった後だったので興味を持っていただけるとも思ってなかったんです」。1次選考で吉田大八監督と初めて顔を合わせ「すごく面白い方で、この人と仕事ができたらいいなぁと思った」と言うが、それでもまだ「まさか」という気持ちの方が勝っていた。だが選考が進むにつれて自身の中での気持ちが変化していくのをひしひしと感じていた。「モデルの場合、オーディションはあっても2次までなんです。だから3次選考に呼ばれたと聞いて『マジで?これはもしかするかも…いやいやいや!』って感じでしたが(笑)、だんだん躍起になっていき、その次になると『ここまで来たからには絶対に受かりたい』という気持ちになってました。そこで、また次があることを聞かされて、その頃にはほかの俳優のみなさんとのセリフのやりとりもあったりして、ハードルがどんどん上がっていくんです。意地もあったし、やりがいも感じたし、できないことも増えていったけどそれを面白いって感じるようになってましたね」。最終選考が終わったとき、吉田監督に改めて「これから役者一本で腹を括れるか?」と俳優の道に進む“覚悟”を問われたという。「別室に呼ばれて監督に『どうだった?』と聞かれて素直に『精一杯でした』と答えたんです。『いま、宏樹役を東出くんで考えてる』と言われたんですが、宏樹は原作でも中心人物の一人だったし出番も多い。現場に入ってから心が折れて『やっぱりできません』というわけにはいかないので、あのとき監督は覚悟を決めて『できます』と言える人にしか役は与えられないと最後に確認したんだ思います」。その言葉通り、“元パリコレのモデル”という肩書もプライドもかなぐり捨てて、撮影を通じて「とにかくできることは全てやろうという気持ち」で喰らいついていった。「監督からは『(宏樹がつるむ)帰宅部のみんなで一緒にご飯に行ってこい』と指令が出されたんですが、そういうところで『俺、今回が本当に初めてで』と最初から自分を全てさらけ出したんです。みんな年下ですが、本当にしっかりしてるし『いいものを作ろう』っていう情熱が伝わってくるんです。だから恥ずかしいとかそういう気持ちを抱くことなく『芝居ってどうしたらいいの?どういう風に考えてどう役作りしていくの?』ってどんどん聞いて、台本の読み方を教えてもらうところから始まり、勧められたことは全てやりました」。宏樹はかわいい彼女と陽気なクラスメイトに囲まれた“上”のグループの学生。放課後は帰宅部の仲間とバスケに興じるなどワイワイと高校生活を過ごしつつも、心のどこかに自分でもよく分からない不安やいら立ちを募らせている。それは映画のクライマックスでの映画部の前田(神木隆之介)とのシーンへと帰結していく――。東出さんはかつて高校時代に自身が感じた感情を引き出しつつ、宏樹の内面を作り上げていったと明かす。「僕自身、どちらかというとうるさいグループで『お前なんて悩みないだろ』って思われてたかもしれないけど、確実にモヤモヤした気持ちは抱えてました。モデルの仕事をしてはいたけどそれで一生とは思ってなくて、漠然と大学行くのかなとか。そういうときに美術部や軽音部の連中から『美大に行く』『音楽で生きていく』なんて話を聞かされると雷に打たれたような衝撃を受けたり。それはまさに宏樹と前田のやりとりですよね。限界に近づいていた宏樹が、カッコつけつつも最後の最後で心の声に正直になった結果があのシーンなのかな、と思うとすごく理解できました」。俳優業は「マイペース」、女性には「甘えさせてほしい」オーディションで覚悟を固めた東出さんだが撮影、そしてクランクアップ時の“号泣”を経て、俳優を一生の仕事とするという思いはますます強くなっているようだ。「これまで仕事のことで泣いたことなんてなかったし、ましてや23歳(当時)にもなって自分がそんな反応を示すなんて思ってなかったんですが…(苦笑)。その後、ロケ地の高知から東京に戻って年が明けてもふと『あぁ、もう『桐島』の撮影はないんだな』という思いがよぎってポカンとしてしまうこともあって…。それだけこの仕事にのめり込んでたんだなというのを改めて強く感じました。理想の役者像ですか?人間性を伴った俳優でありたいと思っています。身近なところでいいから幸せになって、それが反映されるような役者になれたらいいですね」。最後に映画ともこれまでの話とも全く関係のない自身の恋愛観についての質問を投げかけると、少しだけ頬を緩めつつこんな答えを返してくれた。「俳優の仕事って“勉強”という一言で片づけちゃうけど、釣りに行ったり慣れないボウリングをやったり、寄席や演劇に行くことも読書も全てが仕事なんですよね。だからそういう部分を理解してもらえないと付き合えないかなと思います。あと良くも悪くもマイペースでないとやっていけない部分もあると思うので柔軟に甘えさせてくださる方がいいですね(笑)」。(photo/text:Naoki Kurozu)特集:年下のカレ■関連作品:桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社
2012年08月06日