このお話は作者人間まおさんに寄せられたエピソードです。一部脚色を加え漫画化しています。■幼少期から言いたいことが言えない性格で…■結婚・出産を経て幸せな毎日が続くと思っていた…相手の気持ちを考えすぎるあまり、自分の意見をハッキリ言うことがなかなかできない人生を送ってきたさとこ。とても優しい夫と産まれてきた子どもと、これから先も幸せな毎日を過ごすはず…でした。次回に続く「義母との戦いで得たもの」(全42話)は21時更新!
2022年12月06日「この子、人と関わるのが苦手なのかな?」わが子の消極的な姿を見ると、それが個性とわかっていても不安になることがあります。世界No2の営業ウーマンに上り詰め、現在は作家・営業コンサルタントとして活躍する和田裕美さんも、幼い頃は引っ込み思案な性格だったそう。そんな和田さんを強くしてくれたものとは? 和田さんの著書で、道徳の教科書(※)に掲載されて話題になった絵本のリニューアル版『ぼくは ちいさくて しろい(クラーケン刊)』からご紹介します。■短所を長所に変える思考術絵本の主人公は小さくて白い、ひとりぼっちのペンギン。仲間と違う容姿や能力に悩みます。そんなときにどこからともなく聞こえて来たのが、心の中に宿る今は亡き母ペンギンの声。「おかあさん おかあさん どうして ぼくはほかのこよりも はしるのがおそいの?」「それはね まえをはしっていたらうしろのこがころんでも きがつかないでしょう。あなたは ほかのだれかが ころんだら おこしてあげるやくめなの」出典:『ぼくは ちいさくて しろい』(クラーケン刊)P9-10より「でも ぼくは いまたったひとりで さびしいよ」「さびしいのは ほかのひとの さびしさを まなぶためなの」出典:『ぼくは ちいさくて しろい』(クラーケン刊)P13よりそう、母ペンギンは容姿はもちろん、環境や状況も決して否定することなくポジティブに捉えて子ペンギンに語りかけるのです。これがまさに和田さんが実際に亡きお母さんから受け継いだ教え。見方をちょっと変えて短所を長所に変えていく思考は、和田さんが現在でも「陽転思考」としてセミナーや著書で広く伝えているものです。その教えがこの絵本には踏襲されています。何をするのも遅くてノロマだった和田さんにお母さんは「ゆっくりなのは大物になる証拠だね」「なんでもゆっくり、遅いことも余裕があっていいことだ」と、自信をなくしているときこそ「それがあなたの良いところ」と認めてくれたのだといいます。そのたったひと言が和田さんの心に小さな明かりを灯し、その後の人生を支え続けます。「ダメな私にもちょっとはいいところがあるんだ」と気づいて強くなれました。それが私の素となり、いまの私につながっています。出典:『ぼくは ちいさくて しろい』(クラーケン刊)あとがきより■勇気をもって進む力を身につけるには…その後も子ペンギンは一人で歩んでいくことに不安を抱きますが、母ペンギンはとにかく前を向いて歩んでいくことで“勇気”と“夢”に出会えると説きます。「さいしょに ゆうきにであうから いっしょに あるいていきなさい。きっとゆめにであえるから。かぜもふくし あらしもくる。 でも かぜは あなたに つよさをおしえてあらしは あなたに いのちをおしえる。あたたかいたいように かんしゃをまなびおいしいおさかなに よろこびをまなぶ。そして ころんだら おきあがることをまなびなさい」出典:『ぼくは ちいさくて しろい』(クラーケン刊)P29-30より子どもが何かにチャレンジすることを恐れていたら、それはひ弱な心のせいではないかもしれません。誰しも初めてのことや苦手なことには不安をいだくもの。そんなときに、ほんの些細なことでいいので自分を好きになれるひと言をかけてみてはどうでしょうか。そうして一歩を踏み出せたら、あとはやり続けていくことで、いつの間にか自分に自信がつき、勇気が持てるようになる。きっと勇気があるから前に進めるのではなく、前に進み続けたことで勇気が後からついてくるのかもしれません。その後子ペンギンは心の中に生き続ける母ペンギンに支えられながら、太陽に向かって歩み始めます。「おかあさん おかあさん…ぼくは ひとりぼっちじゃないんだね。おかあさんは ぼくの こころのなかにいきているんだ…」出典:『ぼくは ちいさくて しろい』(クラーケン刊)P34より忙しい毎日の中でついガミガミ怒鳴ってしまったり、子どもの欠点ばかりに目を向けてしまったり…。でもひと言でいいので、本人が欠点や悩みに思っていることがじつは素晴らしい長所であることを伝えてみてください。親に見守られているという安心感と自信が、きっとその後の人生を明るく照らしてくれるに違いません。・ 『ぼくは ちいさくて しろい』(クラーケン刊) ※平成30年度版『いきるちから』日本文教出版刊
2018年05月15日人間は天体や自然の中で生きています。その中でも特にそれらの影響が表れるのは「月齢」。月は人間のバイオリズムを支配しており、その時そのシーンに応じて、必要なメッセージを投げかけてくれる存在です。そんな月のエネルギーを最も強く感じられるスポットを、月齢ごとに紹介するのがこのムーン・スポットメッセージなのです。■1月23日有明月(ありあけづき)有明月には、気になる彼と会話をする機会を与え、相手の心にあなたへの好意を植え付けてくれるパワーがあります。口ベタであったり、引っ込み思案なあなたは今日がチャンスと言えます。そんな有明月のパワーを最大限に高めてくれるのは、「情報」にまつわるスポット。インターネットカフェはもちろんのこと、ラジオ局や動画の配信スタジオ、流行のお店などにツキがありそう。彼との話題に困らなくなり、スムーズに会話が弾むはず。■■火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)コミュニケーションに必要なものは、ちょっとした勇気と会話のための話題だと言えます。勇気に関しては、はじめの一歩さえ踏み出したらあとは流れに任せていけば良いでしょう。しかし、話題についてはある程度ストックしておかないと、何を話せばいいのか分からなくなる恐れが。今日は流行のお店に足を運んでみて下さい。それだけでも話題を仕入れることができますが、次回、気になる彼とそこに行くチャンスも生まれるかもしれません。■■土のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)あなたはもしかすると、少し恥ずかしがり屋で話ベタかもしれません。それは個性でもあり、あなたの魅力でもあるので、ムリに変える必要はありません。しかし、話し方のコツは押さえておいたほうが良いでしょう。今日はあなたの友達の中で、会話が上手い人をカフェに誘ってみましょう。どうして話がうまいのか、何を話せば楽しいのか、そして表情に注目してみましょう。きっと、学びと成長が得られるはず。■■風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)あなたはことコミュニケーションに関しては、かなり上手な方だと言えるでしょう。しかし、好きな男子を目の前にすると、とたんに「借りてきた猫」のように大人しくなってしまうことがありませんか。言葉はとても便利なツールです。しかし、その便利さゆえにうまく伝えられないこともあるでしょう。今日は、可能なら動画の配信スタジオなどに観覧へ行ってみましょう。家で聞いても良いかもしれません。話し手の技術を肌で感じることで、あなたの血肉へと変えていくのです。■■水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)恋をうまくいかせる上で、あなたに一番必要なもの、それは「勇気」かもしれません。もともと相手に合わせる能力や、聞き上手な部分を持っているのに、あなたの場合、最初のステップを踏み出せないところにつまづきがあるのかもしれません。今日はテレビなどで話題のスポットに行ってみましょう。どうして話題になるのか、そこに思いをはせてみてください。あなた自身がどうすれば話しかけられるかのヒラメキが得られるはずです。(脇田尚揮/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年01月23日お子さんが引っ込み思案であることで悩んでいる親御さんは少なくありません。「うちの子は、なんで自分の考えを言えないんだろう」「ほかの子は話をよくするのに、なんで、うちの子はしないんだろう」「このままでは、ほかの子のいいなりになってしまうんじゃないだろうか。9歳くらいから、いじめも増えてくるみたいだし、心配だなぁ。いじめられても、何も言えず、溜め込んでしまうんじゃないかなぁ。つらい思いをするかも」こんな心配をするのです。親としては、当然ですよね安心してください、引っ込み思案は直ります何を隠そう、私自身も、子どもの頃は、相当な引っ込み思案でした。小学校の頃、授業中に手をあげて発言した記憶がありません。ほとんど、一言も話すことができない子でした。しかし、大丈夫。ほとんどの引っ込み思案の子は、そのうち、自分の気持ちをちゃんと話せるようになります。私自身も現在、全国で多くの子育てに関する講演などを行っています。次々、いくらでも言葉が出てきます。ですので、長期的に見ると、ほとんどの引っ込み思案は、「自然と」いつのまにか直ってしまいます。心配はいりません。でも、やはりそうは言っても、できれば早いうちに、引っ込み思案を直してあげたいものですよね。では、どうすればいいか。次の3つのポイントを、大切にしてください。 子どもの引っ込み思案を直すポイント(1)責めない「どうして、自分の気持ちを、ちゃんと言えないの!」などと、責めないこと。これが一番、大切なことです。引っ込み思案の子の多くには、「自分は『言えない子』なんだ」と、「気にすれば気にするほど、話せなくなる」という特徴があります。気にすることで、ますますそれができなくなってしまいます。私たち心理士は「神経症状」と呼びますが、これは「気にすれば、気にするほど、ますますそれが強くなってしまう」のです。引っ込み思案のほかにも、つめかみ、歯ぎしりなど、さまざまなことがこれに当たります。これに対する親の対応のポイントの一番は、「あまり意識させないこと」です。そしてそのためには、まず、親御さん自身が、「お子さんの引っ込み思案」を「意識しない」ようにすることです。親が気にすればするほど、子どももそれを気にするようになる。そして、自分の引っ込み思案を気にすればするほど、ますますそれは強くなってしまうのです。子どもの引っ込み思案を直すポイント(2)親がモデルを見せる2つ目は、親が「モデル」を見せることです。お子さんの引っ込み思案を目の当たりにしていると、親としてはつい、イラッとしてしまいます。「どうして、自分で言えないの!」となってしまいがちです。しかし、これは逆効果。子どもはますます言えなくなってしまいます。そんな時、そっとお子さんの側に寄って言って「○○くんに、『○○』って、言ってみようか」「だいじょうぶだよ、言ってみよう」と声がけしてください。それでも言えない時は、お母さんがお子さんの後ろに行って、お子さんの代わりに言葉を言ってあげてもいいでしょう。そして、だんだんそれを少なくしていく(お子さん自身に一言でも言ってもらうようにする)のです。 子どもの引っ込み思案を直すポイント(3)言えない言葉を紙に書く言えない言葉を「紙」に書いてもらう。自分の考えを「言う」ことはできなくても「紙に書く」ことはできる子がいます。幼稚園や保育園、小学校の先生方と相談して、ほかの子が言っている場面で、替わりに、「紙に書く」ことを許可してもらいましょう。そして、先生に代わりに読んでもらうのです。読んでもらった後、クラスのみんなから大きな「拍手」をしてもらうと、さらに効果的です。私自身の「引っ込み思案」が治るきっかけになったのは、小学校2年生の時の学級担任の先生が、これをやってくれたことです。「今日の授業で一番、おもしろかったのは、諸富くんの意見でした。先生が読みます」私の考えたジョークが先生に読んでもらえたその瞬間、学級全体で、ドッとあたたかい笑いがおき、拍手になりました。私は、その時をきっかけに、徐々に人前で話すことができるようになりました。引っ込み思案の子の多くは、「人からどう思われるか」が気になって、緊張しています。みんなからあたたかく、受け入れられる体験をすることで、引っ込み思案の多くは直っていきます。これは先生方の協力なしには、無理なことです。ぜひ、このページを先生方に見せながら、協力してもらってください!(諸富祥彦)
2015年12月22日