新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11月7日、バイオ3Dプリンタや細胞シート積層技術などの立体造形技術を用いて、iPS細胞などから骨、血管、心臓などの立体組織・臓器を製造する技術の開発に着手すると発表した。事業期間は2014年から5年間、総事業費は約25億円を予定している。プロジェクト期間中にはステージゲート審査を設け、実現性が見込まれるテーマを絞り込み、iPS細胞を用いた骨、軟骨、人工血管、心臓組織などの作製技術の実用化を目指す。再生医療の技術開発では、これまで、iPS細胞などの培養や分化誘導など再生医療に用いる細胞をいかに効率良く調製するかについての技術開発が行われてきた。同プロジェクトは、再生医療製品の実用化に向けて、細胞を用いて機能的な立体組織・臓器を作製する新たな技術開発段階へ進むための第一歩となる。
2014年11月10日京都大学は10月23日、ヒトiPS細胞から、血管構成細胞を含む、心臓組織を模した心臓組織シートを作製することに成功したと発表した。同研究成果は、米国ルイビル大学の升本 英利 研究員(前・京都大学 心臓血管外科 特定病院助教、前・京都大学iPS細胞研究所(CiRA))、同大学CiRA増殖分化機構研究部門の山下潤 教授、同大学心臓血管外科の坂田隆造 教授らの研究グループによるもの。10月22日(現地時間)の英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。現在、拡張型心筋症注や虚血性心筋症などの、重度の心筋症の患者に対しては、心臓移植が最も有効かつ最終的な治療法とされているが、深刻なドナー不足から、心臓移植以外の有効な治療法を確立することが求められている。重症心筋症の患者の心臓では、心筋細胞が失われているだけでなく、心臓を構成しているさまざまな細胞失われることにより組織構造が壊れ、その結果として機能低下を来す。したがって細胞の移植効果をさらに高めるには、心筋細胞だけでなくその他の心臓を構成する細胞も十分に補い、心臓組織構造として再構築することが望ましいとされている。この点で、iPS細胞は、大量に増殖させた上で多様な心臓を構成する細胞群を効率的に分化誘導することで、十分量供給できる可能性がある。また、心臓への細胞移植治療の問題点は、心臓に注入移植された細胞が十分に生存して長期的に心筋内に留まる(生着)効率が低いことにある。山下教授らのグループは、より細胞の生存・生着を高めるような移植方法として東京女子医科大学の温度感受性培養皿を用いた細胞シート技術をヒトiPS細胞から分化誘導した心臓構成細胞に用いることにより、心臓組織を模した「心臓組織シート」を作製し、それを心疾患動物モデルに移植することで治療効果および細胞生着効果を検証した。その結果、このヒトiPS細胞由来心臓組織シートを3層重ねたものを、ラット心筋梗塞モデルに移植したところ、移植後2カ月の経過観察期間において、心筋梗塞により一旦障害された心機能の回復が認められたという。また、組織学的検査では、移植4週後で、9例中4例において移植細胞の生着を認め、最大で心筋梗塞領域の44%を移植細胞が生着・補充していた(平均24.7%)。さらに生着した移植細胞領域内に、宿主ラットの心臓から伸長した血管網が形成されており、この血流供給により移植後4週にわたる長期生着が実現できたという。同研究チームはヒトiPS細胞由来心臓組織シートについて「重症心筋症により障害された心不全に対する治療方法の一つとして、心臓再生医療の可能性につながる有用な成果と考えられる」とコメント。今後は、シートの多層化など、組織構造を改良し、シートの機能を高めることが期待される。
2014年10月23日目が覚めても恐怖で心臓がバクバクしていたり、悪夢を見て、はっと目覚めたりといったリアルな夢は、ホラー映画のように恐ろしい経験や不幸な出来事の前兆というわけではありません。リアルな幽霊や大地震の夢のほとんどは気候や環境の変化の影響で見ているものです。ではこれらのシンボルについて詳しく解説していきましょう。■・幽霊や心霊写真の夢リアルな幽霊の夢は、実際の心霊現象と勘違いされる夢のひとつです。主に寒暖差や急激な気候の変動の影響から、あなたの身体に生理的な違和感を生じていることを象徴します。幽霊の正体がわからないように、目に見えない変化が幽霊として表現されているだけなのです。■・妖怪やモンスターが現れる夢気持ちの悪い妖獣やゾンビ、異形の妖怪や怪人が現れる夢は基本的に急な環境変化、一時的な生理的な変化への戸惑いを象徴します。ほとんどは環境や自身の体質が変わったことで見るものなので心配ありません。ただし、繰り返して同じモンスターや妖怪の夢を観るなら要注意です。劇的な体質変化、急激な食生活の変化、不摂生な生活に陥らないよう注意をはらってください。特に老いた醜悪な妖怪や人のようで人でない気味の悪いモンスターが繰り返し現れる場合、深刻な病気の発症を警告している事例があります。■・地震や津波の夢大地震や大津波の夢は、生活パターンや社会状況の変化といったあなたの身辺の不安定な環境要素を反映します。津波や地震はあなたの足元の生活基盤を象徴します。けっして地震の前兆になるような正夢ではありませんので、生活改善を行ったり規則正しい生活リズムを保ったりしてください。■・侵入者、招かれざる客が現れる夢あなたの自宅の部屋に侵入者が現れる夢や玄関やドアの外に誰か見知らぬ人がいるような夢は、もちろん泥棒に入られたり犯罪に巻き込まれることを警告したりするものではありませんし、事故や事件の予兆になっているものでもありません。これらの夢は、あなたの健康や生活環境に無防備でいることを反映しています。生活環境を整え、体調の急変に注意をはらってください。■・心臓バクバク状態で目覚める夢のしくみたとえば室温が深夜になって急激に低下したり、睡眠中の異音や周囲で起こるけたたましい生活音に影響されたりすると、本能的に外で起こっている何らかの緊急事態に対応するため、自分の体を無理やり起こそうとします。その時には心拍数がどうしても上がってしまいます。人間も元は野性動物なので、眠っていてもすぐに身の危険に対応できるようになっているのです。耳や肌で感じた異常は、異様な怪物や幽霊の姿として表現されます。(梶原まさゆめ/ハウコレ)
2013年11月24日「心臓に毛が生えている」と言えば、ずうずうしかったり、度胸があったり、あまり物おじしなかったりする人のことですが、英語の似た表現に「have nerves of steel」(鉄の神経を持つ)があります。このほか、「have a lot of nerve」は、皮肉を込めて「度胸がある」「よくやるよ」と言う時に使います。日本語の「神経が太い」と発想が似ていますね。また、似た意味の「面の皮が厚い」は、英語でも「thick-skinned」です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年02月19日人工心臓弁、血行動態モニタリング技術等を手掛けるエドワーズライフサイエンスは26日、「心臓弁膜症に関する意識調査」の調査結果を発表した。この調査は、毎年9月29日に行われる心血管病予防キャンペーン「世界ハートの日」に向けた、一般の人向けの認知度調査。全国40歳以上の男女を対象に、40代はインターネット、その他は電話で8月1日から5日まで実施され、合計1,000名から回答を得た。「心臓弁膜症の認知度」を聞いたところ、「名前程度は知っている」「詳しく知っている」を合わせ、約80%の人が知っていた。年代別では、50代以降に比べ、40代の認知度が低いことが明らかになった。心臓弁膜症とは、心臓の弁の働きが悪くなり、血液の流れが滞ったり、逆流したりする病気。心臓に負担がかかり、息切れやめまい、胸が痛くなるなどの症状のほか、ひどい場合は失神、心不全などを引き起こし死に至ることもある。自然に治ることはなく、重症になると手術が必要となる。「心臓弁膜症は、本人に自覚症状がないまま悪化することがあると知っているか」との問いに「知っている」と答えた人は30%だった。この結果について、イムス葛飾ハートセンター院長の田鎖治医師(心臓血管外科)は、「心臓は筋肉でできているので、多少の負担がかかっても耐える能力があります。しかし、気づかずに放置してしまうと、かかり続けた負担で筋肉が弱り、手術で心臓弁を取り換えても元に戻らなくなってしまうこともあります」と解説している。「心臓弁膜症を身近な病気だと感じるか」との問いには、「身近だとは思えない」との回答が57%を占めた。また、「心臓弁膜症の原因」についての質問では、「生まれつきかかりやすい人がいると思う」が55%を超えた。一方で「高齢による動脈硬化に関連したものだと思う」との回答は25.5%に止まった。田鎖医師は「日本における心臓弁膜症の推定患者数は200~300万人とも言われています。最近の心臓弁膜症の主な原因は動脈硬化。長生きすれば誰もがかかりうる病気です」と解説している。「家族や友人などに自覚症状がある場合、医師への相談を勧めるか」との質問には、70%が「勧める」と回答した。一方で「自分に自覚症状がある場合、医師に相談に行くか」との質問に「行く」と答えた人は14%に止まった。アンケートの詳細報告と解説は「ニュースリリースのページ」で閲覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日先日、新作の撮影現場で心臓発作を起こしたと報じられたジャン=クロード・ヴァン・ダムが自身のFacebookのページで報道を否定した。芸能サイト「E!Online」や「TwitchFilm.net」などがヴァン・ダムがルイジアナ州ニューオーリンズで新作『Weapon』(原題)の撮影中に軽い心臓発作を起こし、撮影中断となり、ヴァン・ダムは妻と一緒に母国ベルギーへ帰国したと報じたが、ヴァン・ダムは19日、自身のFacebookのページに「公式サイト以外に書かれているうわさを信じないで下さい」と書き込んだ。ヴァン・ダムは「数時間前にネット上で、僕が心臓発作を起こしたと書かれているのを読みました」と綴り、「ジャン=クロード・ヴァン・ダムは100パーセント健康で、トレーニングも順調です。ファンと友人たちに愛を贈ります。JCVD」とファンに向けてメッセージを発信。公式サイト「Muscles From Brussels」にも、「一部のウェブサイトで報じられましたが、彼は心臓発作を起こしていません」と重ねてうわさを否定した。(text:Yuki Tominaga)ジャン=クロード・ヴァン・ダムFacebookページジャン=クロード・ヴァン・ダム公式サイト写真は今年6月に日本でも公開され、まもなくDVDも発売される『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』。■関連作品:ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション 2010年6月26日よりシネマート新宿ほか全国順次公開© 2009 Unisol 3 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2010年10月21日楽しいはずの旅先で…中国からの観光客が日本に来るも、心臓発作で倒れて入院――。それだけでも痛ましい出来事であるが、患者の治療をめぐって波紋が広がっている。毎日新聞によると、発作を起こしたのは72歳の男性医師で、9月2日に来日した直後から不調をおぼえ、空港近くのホテルで意識を失ったという。※イメージ保険は適用されず男性は泉佐野市の病院に救急で運ばれたが、累積した治療費は、16日の時点で658万円にものぼる。当然、来日前に加入した旅行保険に申請をはかったが、「既往症には適応されない」とのことであったという。外国への旅行に際して、不慮の事故や病気は誰にとっても恐ろしいものであるだけに、私たちも自分が加入する保険について、内容を精査するようにしたい。なお、一緒に来日した医師の妻は取材に対し、悲嘆にくれながら下記のように答えた。親切にしてくれた日本の病院関係者には本当に感謝してる。20年、30年かけても分割で支払いたいが、そのすべもない
2010年09月23日