連弾+ドラム編成のインストバンド・EYRIEが、今年連載開始70周年を迎える手塚治虫の漫画『火の鳥』をテーマに制作した公式アルバムを6月7日(金) にリリースすることが決定した。『火の鳥』は、今年没後35年にあたる手塚がライフワークと位置付けた作品で、人間の生と死をテーマに壮大なスケールで物語が繰り広げられる。EYRIEのメンバーは、全員が幼少時代から愛読し、その影響を受けて育ってきたという。今回リリースされるアルバムは、手塚プロダクションの全面協力のもと制作。EYRIEが物語のなかでも特に「音楽で表現したい」と感じた場面を抽出し、そのシーンに当てた全10曲が収録される。ジャケットおよびブックレットには『火の鳥』のイラストが使用され、手塚の長女・るみ子の序文コメントも掲載される予定だ。なおEYRIEにとって本作は、記念すべきメジャーデビュー第1弾アルバムとなる。発売に寄せてEYRIEは「『火の鳥』には、今ここにいる私たちみたいに悩み、喜び、怒って、日々を生きている人がいて、人間以外にも沢山の生命がきらめいています。数千年前の人も数千年後の人も、私やあなたと同じ感情をきっと持っていて、時も空間も超えて共有される感情や祈りをつなぐ『火の鳥』、そこからインスパイアされた気持ちをEYRIEにしかできない表現で音にしました。聴いてくれた皆さんにそれぞれの解釈で自由に楽しんでもらえたら嬉しいです!」とコメントしている。アルバム発売に先駆け、本日4月5日(金) から配信スタートとなった新曲「Ga-oh」は、『火の鳥』鳳凰編の主人公・我王(がおう)をテーマに制作された楽曲。不遇な幼少期を過ごした隻眼隻腕の盗賊・我王は、高僧・良弁上人と出会い、眠っていた彫刻家としての才能を開花。憤怒と葛藤に塗れた彼の人生を楽曲で表現している。さらに東名阪対バンツアーを6月13日(木) に愛知・ell.SIZE、6月28日(金) に大阪・心斎橋RUIDO、7月4日(木) に東京・チェルシーホテルで開催することが発表された。チケットは先行受付を4月14日(日) まで実施中。<リリース情報>EYRIE『火の鳥』6月7日(金) リリース価格:3,300円(税込)EYRIE『火の鳥』ジャケット【収録曲】M1. Gentle Night HummingM2. Ga-ohM3. Karma: Ga-oh IIM4. Strange BeingsM5. SamsaraM6. NostalgiaM7. BacklashM8. Which is WhichM9. Scramble DanceM10. Moopie Game詳細:予約はこちら:<ツアー情報>EYRIE『火の鳥』発売記念 対バンツアー2024『EYRIE「火の鳥」発売記念 対バンツアー2024』告知画像6月13日(木) 愛知・ell.SIZEOPEN18:30 / START19:006月28日(金) 大阪・心斎橋RUIDOOPEN18:30 / START19:007月4日(木) 東京・チェルシーホテルOPEN18:30 / START19:00■チケット先行受付:4月14日(日) 23:59まで公式サイト:※手塚治虫/手塚プロダクションの「塚」は旧字体が正式表記
2024年04月05日展示会の企画を行う株式会社アートスペース(所在地:東京都江東区、代表:福岡敏郎)は、手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』や『火の鳥』などの版画作品を、2024年4月3日(水)~4月9日(火)に柏タカシマヤで展示販売いたします。マンガの神様・手塚治虫は生涯で約700タイトルの作品を創作してきました。その中でも代表作である漫画『ブラック・ジャック』50周年(1973年連載開始)と自信のライフワークとなった漫画『火の鳥』70周年(1954年連載開始)のメモリアルイヤーにあたります。“生命の尊さ”をテーマに、シンプルかつ力強い筆致で描かれたキャラクターたちが勢揃いします。会場内の展示作品はすべて、手塚プロダクションが監修したオフィシャル作品として展示販売されます。また、「アトム」の誕生日4月7日(日)には、手塚治虫の愛弟子でTVアニメ『ジャングル大帝』総作画監督を務めた小林準治氏によるサイン会も開催します。手塚治虫 版画「キャラクター大行進」■展示会概要展覧会名 :漫画『ブラック・ジャック』連載50周年&漫画『火の鳥』連載70周年 手塚治虫版画展会期 :4月3日(水)~4月9日(火)会場 :柏タカシマヤ 本館3階 特設会場展示内容 :原画・版画・オリジナルグッズ※都合によりイベントの変更または中止なる場合があります。■小林準治氏サイン会 ~お好きな手塚キャラクターを目の前で描きます~手塚治虫の愛弟子&TVアニメ『ジャングル大帝』総作画監督 小林準治氏が来場!4月3日(水)→7日(日)の期間中、会場にて手塚治虫版画作品または小林準治作品をお買いあげいただいた、サイン会参加ご希望の先着30名のお客様にサイン会整理券を配布いたします。サイン会当日その場で、小林氏が手塚キャラクターを描きます。(色紙1枚につき1キャラクターとなります。)■会社概要商号 : 株式会社アートスペース代表者 : 代表取締役 福岡敏郎所在地 : 〒135-0063 東京都江東区有明3-7-26有明フロンティアビル Bタワー11階設立 : 1983年2月事業内容: 絵画の販売・製造及び展覧会の企画・運営URL : (C)Tezuka Productions 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月02日手塚治虫の作品「ミッドナイト」を初実写化したショートフィルムが公開。監督は三池崇史が務めた。本作は全編iPhone 15 Proで撮影されている。舞台は夜の東京。もぐりのタクシードライバー「ミッドナイト」は、若い女性トラック運転手「カエデ」と出会う。カエデがとある事情で命を狙われていることを知ったミッドナイトは、「第5の車輪」を持つ改造タクシーで彼女の逃亡に手を貸すことに…。ネオン煌く東京で繰り広げられる一夜限りのカーチェイスをiPhone 15 Proのカメラが捉えていく。本作は、iPhoneのみを使って写真や映像を撮影するキャンペーン「iPhoneで撮影 ー Shot on iPhone 」の一環として制作されたもので、全編iPhone 15 Proを使って撮影した19分のショートフィルム。“マンガの神様”手塚治虫の隠れた名作「ミッドナイト」を実写化した。三池崇史が監督を務め、主演の賀来賢人をはじめ、小澤征悦、加藤小夏ら実力派の俳優陣が揃った。また、Apple TVでは、「ミッドナイト」のショートフィルムと「ミッドナイトの舞台裏」を無料で配信。撮影の舞台裏動画では、iPhone 15 Pro Maxを使って、人物から人物へフォーカスを自動で切り替えたり、離れた場所からでも迫真のクローズアップをしたり、手持ちでカメラが揺れても映像はなめらかになったり、わずかな光でも際立つディテールを映し出したり、ぶれを自動で補正していつも安定した映像にするなど、様々な機能が紹介されている。また、三池監督が手掛けたほかの様々な作品も紹介し、「巨匠」と呼ばれる三池監督の世界観を存分に楽しむことができる。Appleワールドワイドプロダクトマーケティング担当副社長ボブ・ボーチャーズはこの作品について「iPhone 15 Proのビデオ撮影機能は、プロのカメラシステムと比べても別格です。初心者でもiPhoneを手に取れば、直感的に使うことができ、素晴らしい映像を撮影することができます。本作品『ミッドナイト』は、三池崇史監督のような一流のクリエイターが、iPhoneにインスパイアされ、誰もがポケットに入れて持ち歩くデバイスで、力強いストーリーを伝えられること実証しています」とコメント。三池監督は手塚作品をiPhoneだけで実写化するという挑戦について、「先生の作品を『iPhoneだけで実写化する』という大冒険、とても幸せに思っています」と語り、また「映画のカメラじゃできないようなことを可能にする力を、iPhoneは持っている」とそのポテンシャルを高く評価した。三池崇史監督コメント手塚先生は、エンターテインメントを志す者にとって神のような存在です。先生の作品を「iPhoneだけで実写化する」という大冒険、とても幸せに思っています。企画をいただいた時、「iPhoneだけで映画が出来るのだろうか?」という不安もありましたが、その機能をテストする中で不安は消し飛ばされ、撮影が始まる頃には「iPhoneだからこそ生み出せる映画になる」と確信していました。撮影が始まるとスタッフ全員がiPhoneの表現力に魅了され、クリエイターとして楽しく充実した時間を楽しみました。そして、映画のカメラじゃできないようなことを可能にする力を、iPhoneは持っていると感じました。皆さんもiPhoneの機能をフルに引き出して、日常をクリエイティブな世界にして下さい。アクションモードは、躍動する者の表情を的確に捉え、心を映し出すモードです。例えば、カエデが父親の不吉な知らせを聞いて駆け付けるというシーン。激走する少女。その全力で走る姿にiPhoneは彼女の「驚きと不安」、「嘘であってほしい」という感情を映し出しました。通常のスタビライザーの機能を超えた優れた表現力です。しかも画質の劣化も感じさせない。魔法のようなモードです。シネマティックモードは、ルックを映画的にする機能なのですが、それよりも撮影後にフォーカスを調整できる機能に感動しました。撮影後に自分の好きな所に、好きなタイミングでピントを合わせることができる。このような通常の撮影機材では不可能な機能がどんどん追加され、映画人の常識を打ち破ってくれることを期待しています。多くの人にとってiPhoneはいつでもどこでも一緒にいる存在、だから、日常生活の中の何気ないことでも、今にしか撮れない奇跡的な瞬間を記録することができるわけですよね。それはきっとすごく価値のあることだと思うし、そういういつでも撮れるカメラって他にないじゃないですか、そこが一番iPhoneらしいと思います。(シネマカフェ編集部)
2024年03月06日手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』と、医療アパレルブランド「クラシコ」のコラボレーションウェアが、2024年2月15日(木)よりクラシコ各店などで発売される。『ブラック・ジャック』×クラシコのスクラブコラボレーションでは、医療従事者が着用する医療用ユニフォーム“スクラブ”のトップスとパンツを展開。それぞれのには、漫画『ブラック・ジャック』より、無免許医にもかかわらず、天才的な外科技術を持つ主人公ブラック・ジャックと、助手を務めるピノコが描かれている。カラーは2種類で、ブラックの背中側腰元には、手術着姿のブラック・ジャックを刺繍。胸ポケットとパンツの後ろポケットには、ブラック・ジャックのシルエットが描かれている。一方ベージュには、ブラックと同じ場所にピノコを刺繍した。なお、ボディには、杢調の素材を採用。「トロピカルウール」をイメージした軽やかな風合いで、上質な印象に仕上がっている。【詳細】『ブラック・ジャック』×クラシコ発売日:2024年2月15日(木)販売店舗:クラシコ(丸の内店、横浜店、名古屋店、大阪店)、クラシコ オンラインストア※店舗での購入は倉庫在庫からの発送。価格:・スクラブトップス 11,990円・スクラブパンツ 11,990円カラー:ブラック、ベージュサイズ:XXS~XL ※男女兼用、ユニセックスサイズ
2024年02月18日高橋一生主演で、手塚治虫の名作医療漫画「ブラック・ジャック」を24年ぶりにドラマ化。「おんな城主 直虎」「天国と地獄 ~サイコな2人~」の森下佳子が脚本を手掛け、「岸辺露伴は動かない」でも高橋さんとタッグを組んだ柘植伊佐夫が人物デザイン監修・衣装デザインを担当する。“医療漫画の金字塔”として色褪せることなく、多くの人に愛され続けてきた「ブラック・ジャック」は、連載開始から早50年が経過。節目を迎えた2023年からは、生成AIを活用した新作漫画の制作など、連載50周年記念の特別プロジェクトも多数展開され、いまなお熱狂的ファンを増加させている。過去に幾度となくアニメ化および実写化、そして派生作品を生み出してきた本作のオリジナルが、実力派俳優・高橋一生を主演に迎え、24年ぶりにテレビドラマ化。法外な治療費と引き換えに、どんな手術も成功させる無免許の天才外科医ブラック・ジャックが、コロナ禍を経て、医療の在り方がふたたび問われる令和の時代に、センセーショナルによみがえる――。手塚治虫原作の有名エピソードを凝縮!2024年版「ブラック・ジャック」誕生テレビ朝日では1981年、加山雄三主演で「ブラック・ジャック」を初めてテレビドラマ化。その後、TBSで放送された本木雅弘主演の2000年版テレビドラマなど、様々な実写版や舞台版が各所で制作され、作品によっては大幅なアレンジも施されてきた。そんな本作の連載50周年の節目となる今回は原作から厳選した有名エピソードを凝縮し、その真髄をぐっと掘り下げていく。改めて“医療とは何か”が問われるいまだからこそ、人々の心に強烈に突き刺さる「ブラック・ジャック」。2024年版では原作へのリスペクトの念を軸に据えながら、現代を生きる人たちへ“時代を超えた真摯なメッセージ”を投げかける。主演・高橋一生、ブラック・ジャックのオファーに慄きながらも「多くの方の心の中に居るブラック・ジャック像」を追求主人公ブラック・ジャックは神業ともいえる手術手腕を誇る驚異的な天才外科医ではあるものの、単純に絵に書いたようなヒーローでは決してない。常にドライで冷酷に見えても、患者とその関係者が置かれた状況を見据え、密かに心を痛める優しさも…。さらに、要所要所で壁にもぶつかり、ときには滑稽な姿もさらけ出す。そんな実に多面的であるがゆえに、人々を惹きつけてやまないブラック・ジャックに高橋さんが新たな命を吹き込む。高橋さんは「正直なところお話を頂いた時は、自分に出来るのかと思いました。幾ら彼の矜持や人情、生に対する思いが好きであっても、いざ自分が演じるとなれば、当たり前ですが話はまったく別です。好きというだけではどうしても成立しない何かがあると思うからです」と、素直な心境を吐露。「これまでと同じように、お芝居をする時は、迷う事なく打ち出していきたい。演じさせていただく度に納得し、許せる瞬間を積み重ね、それが作品になっていける様、毎シーン毎カットお芝居をさせていただいています」と明かし、「常に厳しい視線でお芝居を模索しているので、視聴者の皆さんにも厳しく観ていただきたい」とメッセージを送る。人物/衣装デザインは柘植伊佐夫「柘植さんが『大丈夫』と言ったら、大丈夫なんです」監督を務めるのは城定秀夫。『アルプススタンドのはしの方』と『性の劇薬』でヨコハマ映画祭・監督賞を受賞し、『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』でも大注目を集めた城定監督が、「ブラック・ジャック」の世界をどう魅せていくのか期待したい。また、脚本を務めるのは森下佳子。「JIN -仁-」「ごちそうさん」「天皇の料理番」から「義母と娘のブルース」ほか、高橋さんともタッグを組んだ大河ドラマ「おんな城主 直虎」、日曜劇場「天国と地獄 ~サイコな2人~」といった大ヒット作に加え、2025年放送のNHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」の脚本も手掛ける森下氏。手塚プロによる綿密な監修のもと、現代設定も取り入れつつ入念に物語を再編成する。さらに、人物デザイン監修・衣装デザインを柘植伊佐夫が担当。NHK大河ドラマ「龍馬伝」や「どうする家康」、「精霊の守り人」、映画『シン・ゴジラ』『翔んで埼玉』、そして高橋さん主演の「岸辺露伴は動かない」も手掛けた柘植氏。2000年版「ブラック・ジャック」でもブラック・ジャックのヘアメイクデザインを担当しており、今回は細部に神を宿らせながらドラマの世界観を全て監修する。高橋さんがオファーを受けた決定打は、「『おんな城主 直虎』等でご一緒させて頂いた脚本家の森下佳子さん、『民王』でプロデューサーをされていた飯田サヤカさんがお声掛けくださった」ことと明言。また、「僕は基本的に柘植さんが『大丈夫』と言ったら、大丈夫なんです」と絶大な信頼を寄せる。なお、ブラック・ジャックの助手・ピノコを演じるキャストをはじめ、確かな腕をもつ共演俳優陣についても注目だ。テレビ朝日ドラマプレミアム「ブラック・ジャック」は2024年、テレビ朝日系にて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年12月16日手塚治虫の不朽の名作を映像化した『火の鳥 エデンの花』より、西見祥示郎監督が製作において参考にした作品を紹介するコメントが到着。さらにインスパイアされたであろう場面写真も解禁された。手塚治虫の伝説的な原作「火の鳥」全12編のうち、地球と宇宙の未来を描いた「望郷編」を初のアニメーション映画化した本作。製作期間7年をかけてSTUDIO4°Cが手掛けた。本作の大きな見どころのひとつとも言えるのが、宇宙空間を飛び回ったり、謎の惑星に立ち寄ることで繰り広げられる壮大な冒険シーンの数々だ。これらSF要素が多く見てとれる構成を、本作で監督・キャラクター原案・絵コンテを担当した西見祥示郎はどのようにして思い描いたのか。まず本作の“アニメーションとしての魅力”を引き出すために参考にしたのは『草原の子テングリ』(1977年)だという。手塚治虫原案の、モンゴルの大平原を舞台とした少年テングリと子牛の友情を描いた物語だ。西見監督は本作を製作するにあたって、「“漫画映画”にしたかった」とふり返っており、その点において『草原の子テングリ』には「こういうアプローチもあるのか」と気づかされる点が多々あったようだ。さらに、ロミとコムが岩舟で流れ星に出会うシーンについては、東映動画(現・東映アニメーション)が手掛けた初のSF映画『ガリバーの宇宙旅行』(1965年)を真似したと明かす。貧しくも夢多き少年テッドが、年老いたガリバーに出会い宇宙へ飛び出すファンタジーアドベンチャー作品だ。この作品について西見監督は、「主人公の乗ったロケットが宇宙で星と出会う場面がすごく綺麗でいいな、と思って。今回は本当に手探りだったので、いろいろな作品を参考にして、自分の好きなイメージやシチュエーションを少しずつ拝借して組み立てていったところはあります」と語った。そのほかにも、「たとえば『インターステラー』(2014年)もずっと頭にありましたし、ほかにも過去に見た映画の要素が無意識に画面に滲み出てくるところもあると思います」と語っており、アニメーション作品・実写作品、製作年代にとらわれず、“冒険”や“宇宙”をテーマとした作品から幅広く着想を得ているようだ。さらに西見監督は、「エンタテイメントとして着地できればいい、この物語を面白く楽しんで観てほしいという目的はひとつあったと思います。最後まで退屈せずに見てもらえるように、いろいろなアニメーション的な仕掛けを織り込もうと意識していた部分はあります」とも語っている。『火の鳥 エデンの花』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:火の鳥 エデンの花 2023年11月3日より新宿バルト9ほか全国にて公開©Beyond C.
2023年11月07日幼少期に手塚治虫の漫画を読みふけったことが漫画家になる原点だったという浦沢直樹さん。手塚漫画をリメイクした『PLUTO』に込めた想いに迫ります。子どもたちに希望のある未来を示すのが我々の役目だと思う。Netflixオリジナルとして制作されたアニメ『PLUTO』は、『鉄腕アトム』に収められた「地上最大のロボット」というエピソードを下敷きにして浦沢直樹さんが新しいストーリーに仕上げた一作。誰もが知る手塚治虫さんの代表作をリメイクするにあたっては、少し意外な経緯があったのだとか。「手塚先生の『鉄腕アトム』では2003年4月7日にアトムが誕生するんです。それで現実にその日が迫った時期に、手塚プロダクションから漫画界を挙げてアトムの誕生を祝うような企画を考えたいというお話をいただいて。そこで僕が勢い余って大それたことを言っちゃったんですよ。『手塚作品をオマージュしたイラストを描いたりするのもいいけど、「地上最大のロボット」のリメイクに真正面から挑むような気骨のある漫画家はいないもんかね』って。そしたら周りの編集者に『そんなの自分がやればいいじゃん』ってツッコまれてしまったんです。いやいやいや…と思って。僕は5歳のころからこの作品とともに生きてきましたから、ものすごいものを背負い込んでしまったなと(笑)」実際に手塚プロダクションからGOサインが出た際には「プレッシャーで全身に蕁麻疹が出た」と当時を振り返った。「地上最大のロボット」は浦沢さんにとってそれほど大きな存在だったのだ。「生まれて初めてこんなに切ない話を読んだという感覚になったんですよね。子どものころにはっきり意味が理解できる物語って、いわゆる“正義と悪”の図式になっていて勧善懲悪なものが多い。でも『鉄腕アトム』は悪者として登場するキャラクターにも心があるし、敵に勝っても嬉しくない、戦いなんて無意味だと問いかけてくる。当時は『なんなんだこれは』と理解が追いつかなくて、なにか重いものを投げかけられた感覚だけがあった。でもわからなかったからこそ、人生を懸けて追いかけていくものになったんです」リメイクが発表されると、世間からは「なんで私が『地上最大のロボット』を一番好きだと知ってるんですか?」というリアクションをもらうこともあったという。「そこで初めて、この物語を愛している人がたくさんいることに気づきました。当時はSNSのようなつながりがありませんでしたから、みんながひとりでこの作品への想いを温めていたんですね」『鉄腕アトム』の連載開始からおよそ70年が経つ現在もそうして読み継がれていることについて、「おそらく、手塚作品はわかりやすい勧善懲悪ではないぶん、難しいんですよ。でもだからこそタイムレスな魅力があるんです」と語る浦沢さん。そこには革新的な漫画表現に加え、人間の愚かさや争うことの虚しさを一貫して描いてきた手塚作品の強度がうかがえる。「リメイクするうえでは、『鉄腕アトム』は素晴らしかったと単に懐古主義に陥るんじゃなくて、この作品が問いかけたメッセージが今もなお有効であることを伝えたいと思っていました。もしかすると、1964年に『地上最大のロボット』が発表されて以降、2023年の今が一番、この物語の適合する時代かもしれない。それは逆に問題でもありますよね。反戦の願いを込めた話は、人類がいろんなことを克服して、いつか古びたものになるべきだから」手塚さんが『鉄腕アトム』ならびに「地上最大のロボット」で描き、『PLUTO』へと受け継がれた想い。それは、いつの時代も人と人は争うけれど、そこに根本的な解決はないということ。ならば、人の残酷さや憎しみを持つ心はどのように行き場所を見つけるのか、というもの。「今の世界の都市の風景を見ると、私たちは手塚治虫が願いを込めて描いた未来像を一生懸命実現しようとしてる気もするんです。我々はそうした希望のようなものを描かないといけないと。子どもたちが目指したいと思う未来を提示するのが、漫画家の役目でもあるのだと思います」浦沢さんがそうした大きなものを背負って『PLUTO』を作り上げていく作業は大変な面も多かったというが、全8巻の濃密な物語を読むと見事に浦沢さんの作風になっているのがわかる。しかし、企画がスタートした当初は原作の『鉄腕アトム』を踏襲した絵柄を提案したこともあったのだそう。「やっぱり手塚先生の絵に自分が手を加えるなんてあり得ないと思っていたので、原作の権利を持つ手塚眞さん(手塚治虫さんの長男)に提案したプロットは、原作のアトムの絵のまんまだったんです。しかしそれに対して眞さんは『ぜひ浦沢さんの絵で描いてほしい』と言ってくれた。自分の絵で描き出すと、やっぱり自分の漫画になっていくんですよね」“自分の漫画になる”というのはどういう感覚だったのだろう?「もちろん骨子としての『地上最大のロボット』のストーリー展開は絶対に守らないといけないんだけど、決まったラストに向けてならどこまでも脇道に逸れていいという気持ちでいました。前半に登場するノース2号のエピソードなんかに関して言えば、改めて原作を読み返して『あれ?こんなに短かったっけ?』と思ったくらいで。子どものころに読んだ記憶のなかではもっとたくさんシーンがあったのに、見返してみたらないんですよ。要するに僕が勝手に妄想してたってことで。だから『PLUTO』は、コマとコマの間で自分が妄想していたことを全部入れてみたような作品なんです。5歳で初めて読んだときから自分の頭の中で作り上げられた行間をそのまま描いたって感じですよね」浦沢さんはいつも、創作のある過程で「キャラクターが勝手に動き出す」瞬間を経験するのだという。浦沢作品に限らず1巻目と5巻目でキャラクターの顔が変化するような漫画もあるが、それは浦沢さんによれば「物語の中でキャラクターがどんどん未知のことを経験していくことで、育つから」なのだとか。「描いてると、演技プランをどんどんキャラクターが言ってくるんです。『ここで泣きましょうか?泣き方はこんな感じがいいんじゃないですか?』って。それに従って描いていくので、そうなってくると本当楽しいんですよ」浦沢作品におけるキャラクターの「表情」はいつも繊細だが、勝手に動き出していたと考えると興味深い。今回のアニメでも、表情は注目ポイントのひとつ。「漫画とは喜怒哀楽をシンプルに表現するものだと思われているかもしれませんが、僕はその間にある数え切れない表情を描こうとしてきたんですよね。実は『PLUTO』の主人公であるゲジヒトって、ドイツ語で“表情”を意味するんです。そんな名前を付けた当時の手塚先生はすごいという話なんですが(笑)。ロボットを人間に近づける際にも顔の動きはすごく大事な要素で、アトムのような高性能な人型ロボットは表情も人間に似せる必要がある。だからこの作品では、ロボットを描くときも人間を描くときと同じように感情の機微を表現しようとしました。なんともいえない表情をするのが人間らしい証しですからね」完成したアニメを見た際には、原作者の性というべきか「脳が全部に反応しちゃって、まだ一気見できてないんです」と話す浦沢さん。「あそこまで動くとね、アニメではこうやるのか!とすごく感慨深いですよ」と興奮を露わにする。今の世に投げかけられる「地上最大のロボット」と『PLUTO』の物語は新しい視聴者にどう受け止められるだろうか。「手塚先生は『鉄腕アトム』を通して、“AIは感情を理解できるのか”といったテーマも描いていて。それは今考えるとすごく先を行ってますよね。ただ、当時から技術の進歩に対してそんなに無邪気ではなくて、『大丈夫か?』という感覚で物事を見てる。僕も“進歩”って言葉は非常に怪しいと思っていて、視点を変えると退化していることもありうるわけですよね。目の前にある二次元の情報に近づきすぎるのではなく、時にはちょっと目を離して物事を対象化して見てみることも大事だと思う。もし今回のアニメを見てから漫画の『PLUTO』、手塚先生の『地上最大のロボット』へとさかのぼって見ていただけることがあれば、そうしたパースペクティブな視点を体感してもらえるのかなと思っています。現在から距離を置いて歴史の奥行きを知ることは、ものすごい刺激になると思うんですよね」【手塚治虫】数々の名作を残し今も読み継がれる「漫画の神様」。『鉄腕アトム』をはじめ、『ジャングル大帝』『火の鳥』『ブラック・ジャック』など今も世界中で多くの人に読み継がれている傑作を生み出し、「漫画の神様」とも呼ばれる存在。映画のような大胆なコマ割りや時間・空間の新しい表現を開拓し、漫画を芸術の域にまで押し上げた立役者でもある。“生命の尊厳”をテーマに掲げた作風を含め、後進にも多大な影響を及ぼしている。【浦沢直樹】漫画界の第一線で幅広いジャンルを描き続ける天才。1983年にデビューして以降、女子柔道を描いた『YAWARA!』や天才脳外科医を主人公に据えた『MONSTER』などの漫画を次々と発表。前者ではコメディタッチでスポーツと青春を描いた一方、後者では重厚な社会問題をテーマにサスペンスドラマを編み、こうした相反する作風を巧みに使い分けて多くの人を魅了してきた。長い時間軸で物語を展開するのも特徴のひとつ。『PLUTO』世界最高水準のロボットが次々に破壊される事件が発生し、刑事ロボットのゲジヒトやアトムも標的に。10月26日よりNetflixにて世界配信。©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会※『anan』2023年10月4日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)取材、文・原 航平(by anan編集部)
2023年10月26日手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』に、浦沢直樹が新たな命を吹き込んで誕生した漫画『PLUTO(プルートゥ)』。連載開始から約20年を経て遂にアニメ化!今よみがえる『PLUTO』。鉄腕アトムの揺るぎないメッセージ。手塚治虫作品の金字塔とも呼ばれる『鉄腕アトム』。1952年に漫画連載をスタートし、’63年には日本初の30分テレビアニメシリーズにもなった日本のカルチャーを代表する名作だ。“世界で初めて心を持つロボット”として描かれたアトムは、その可愛らしい見た目に反し差別や戦争といった深いテーマを扱ったことも話題に。そんな物語のなかでひと際異彩を放っていたのが「地上最大のロボット」というエピソード。最強のロボットとして作られた“プルートウ”が、アトムをはじめとする世界で最も強い7体のロボットに戦いを挑んでいくストーリーが描かれる。人間のために作られたロボット同士がなぜ争う必要があるのか、なぜ人間はこれほど残酷なのか。そうした問いかけが多くの読者の胸を貫いた。そして、当時5歳だった浦沢直樹も幼いなりにこの物語の“得体の知れないメッセージ”に強く心を動かされたひとり。『YAWARA!』や『20世紀少年』などの名作を次々に世に放ってきた浦沢直樹の原点は、幼少期に読みふけった手塚作品にある。そんな彼が、『鉄腕アトム』の物語世界でアトムが誕生した2003年に、「地上最大のロボット」を『PLUTO』としてリメイク。刑事ロボット・ゲジヒトを主役に、SFサスペンスとして生まれ変わった。そして、遂にアニメ化されたNetflixの『PLUTO』は、10月26日に配信開始。アトムの活躍にも注目!【手塚治虫】数々の名作を残し今も読み継がれる「漫画の神様」。『鉄腕アトム』をはじめ、『ジャングル大帝』『火の鳥』『ブラック・ジャック』など今も世界中で多くの人に読み継がれている傑作を生み出し、「漫画の神様」とも呼ばれる存在。映画のような大胆なコマ割りや時間・空間の新しい表現を開拓し、漫画を芸術の域にまで押し上げた立役者でもある。“生命の尊厳”をテーマに掲げた作風を含め、後進にも多大な影響を及ぼしている。【浦沢直樹】漫画界の第一線で幅広いジャンルを描き続ける天才。1983年にデビューして以降、女子柔道を描いた『YAWARA!』や天才脳外科医を主人公に据えた『MONSTER』などの漫画を次々と発表。前者ではコメディタッチでスポーツと青春を描いた一方、後者では重厚な社会問題をテーマにサスペンスドラマを編み、こうした相反する作風を巧みに使い分けて多くの人を魅了してきた。長い時間軸で物語を展開するのも特徴のひとつ。『PLUTO』に登場する主要キャラクターを紹介!ゲジヒトCV.藤 真秀ユーロポールが誇る高性能な刑事ロボット。アトムCV.日笠陽子日本を代表する世界最高水準のロボット。モンブランCV.安元洋貴スイスの山林保護担当官を務めるロボット。ノース2号CV.山寺宏一スコットランドの音楽家の執事ロボット。ブランドCV.木内秀信トルコが誇る、ロボット格闘技のチャンピオン。ヘラクレスCV.小山力也ギリシアの国民的英雄である格闘技ロボット。エプシロンCV.宮野真守光子エネルギーを操る、孤児を育てるロボット。プルートゥCV.関 俊彦竜巻を起こしながら飛来する謎のロボット。ウランCV.鈴木みのりアトムの妹のロボット。他者の感情を察知できる。お茶の水博士CV.古川登志夫日本の科学省長官で、アトムの育ての親。天馬博士CV.津田英三アトムを生み出した、天才科学者。『PLUTO』世界最高水準のロボットが次々に破壊される事件が発生し、刑事ロボットのゲジヒトやアトムも標的に。10月26日よりNetflixにて世界配信。©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会※『anan』2023年10月4日号より。取材、文・原 航平(by anan編集部)
2023年10月26日手塚治虫の原作『火の鳥』 望郷編を映像化した新作アニメ映画『火の鳥 エデンの花』が、2023年11月3日(金)に全国公開される。手塚治虫『火の鳥』 望郷編をアニメ映画化『火の鳥』は、“漫画の神様”と謳われる漫画家、手塚治虫の代表作にしてライフワークともなった不朽の名作だ。全12編にわたるシリーズから、地球と宇宙の未来を描いた「望郷編」が遂に初のアニメーション映画化へ。アートな映像作品を世に送り出し続けている「スタジオ4℃(STUDIO4℃)」が、製作期間7年をかけて壮大なスケールの映画『火の鳥 エデンの花』を完成させた。旅路の果てに主人公・ロミが見つけ出す“故郷”とは?映画『火の鳥 エデンの花』で描かれるのは、地球から遠く離れた辺境の惑星・エデン17に降り立った主人公ロミの人生、そして愛と冒険の物語。星から星への旅路の果てにロミが見出す「故郷」とは?1300年の時空を超え、数奇な運命をたどる、ロミの雄大な物語に注目だ。宮沢りえが主人公・ロミの声優に声優キャストには、主人公ロミ役の宮沢りえをはじめ、窪塚洋介、吉田帆乃華、イッセー尾形が集結している。ロミ…宮沢りえわけあって恋人のジョージと共に地球を離れ、惑星・エデン17で息子・カインとともに暮らす。カインの未来のため、彼が大人になるまでコールドスリープに入ることを決意するも、機械が故障。1300年後の世界に目覚めてしまう。自分の意思を強く人に伝えることはしないが、揺るがない芯を持つ女性。ジョージ…窪塚洋介ロミの恋人。ふたりだけの新たな生活を求め、地球から逃亡し、辺境の惑星・エデン17に降り立つ。コム…吉田帆乃華ロミが出会う、新人類の心優しい少年。宇宙生命体・ムーピーを祖先にもつ。進化の過程で目と耳が退化した代わりに、発達した触覚を活かし物事を感じることができる。臆病ながらも、がんばり屋。ロミとともに地球を探す冒険に出る。ズダーバン…イッセー尾形ケルポ49号惑星出身の、怪しげな宇宙のよろず屋。ずる賢く、商魂たくましい。宇宙を彷徨っては珍品を掘り出し商売をしている。牧村…浅沼晋太郎宇宙飛行士。監督は『鉄コン筋クリート』の西見祥示郎監督は『鉄コン筋クリート』『ムタフカズ』などの作品を手掛けてきた稀代のクリエイター、西見祥示郎。手塚治虫の原作に大胆な現代的アレンジを施しつつ、アニメーションならではの魅力を感じられる作品世界を構築した。さらに、キャラクターデザイン・総作画監督の西田達三、美術監督の木村真二ら、強力なスタッフ陣が集結。作曲家・村松崇継が手掛ける音楽にも注目だ。エンディングの異なる配信版『火の鳥 エデンの宙』も尚、映画版『火の鳥 エデンの花』の公開に先駆け、2023年9月13日(水)より『火の鳥 エデンの宙』がディズニープラスにて配信をスタート。同じ『火の鳥』 望郷編を原作としつつも、劇場版とは異なるエンディングを楽しめるという。映画『火の鳥 エデンの花』 あらすじ荒涼たる辺境惑星エデン17に地球から逃亡してきたロミと恋人のジョージは、この星を2人の新天地にしようと誓う。しかし、未開の惑星での生活は厳しく、ジョージは井戸掘り中の事故で命を落としてしまう。ロミは一人息子のカインとAIロボットとともに、孤独なサバイバル生活に送ることに。ロミはカインのために自分の命を少しでも引き延ばすこと決意し、コールドスリープに入る。だが、機械の故障で1300年間も眠り続けることに。ようやく目覚めたロミは、新人類が築いた巨大な町・エデン17の女王となる。そんなある日、心優しい少年コムは、宮殿で悲しみに暮れる女王ロミと出会う。ロミの望郷の想いを知ったコムは、一緒に地球に行こうと、無謀な挑戦と知りながら、2人で広大な宇宙に飛び出し、旅する中で、地球人の宇宙飛行士・牧村や宇宙のよろず屋・ズダーバンらとの出会いを重ねながら、故郷の地球を目指す。【詳細】映画『火の鳥 エデンの花』公開日:2023年11月3日(祝・金) 新宿バルト9ほか出演:宮沢りえ、窪塚洋介、吉田帆乃華、イッセー尾形、浅沼晋太郎、木村良平監督:西見祥示郎音楽:村松崇継原作:手塚治虫『火の鳥』(望郷編)キャラクターデザイン・総作画監督:西田達三脚本:真野勝成、木ノ花咲美術監督:木村真二アニメーション制作:STUDIO4℃
2023年07月17日「STUDIO4゜C」は、手塚治虫の伝説的な作品「火の鳥」望郷編の新作アニメーションとして、“エンディングが異なる”映画版を劇場公開、配信版を「ディズニープラス」にて世界独占配信することを発表した。荒涼たる辺境惑星エデン17に1台のロケットが降り立った。わけあって地球から逃亡してきたロミと恋人のジョージは、この星を2人の新天地にしようと誓うも、未開の惑星での生活は厳しく、ジョージは井戸掘り中の事故で命を落としてしまい、ロミは一人息子のカインとAIロボットと共に、孤独なサバイバル生活を送ることに。ロミは、カインのために自分の命を少しでも引き延ばすこと決意し、コールドスリープに入るが、機械の故障で1300年間も眠り続けることに。ようやく目覚めたロミは、新人類が築いた巨大な町・エデン17の女王となる。そんなある日、心優しい少年コムは、宮殿で悲しみに暮れる女王ロミと出会う。ロミの望郷の想いを知ったコムは、一緒に地球に行こうと、2人で広大な宇宙に飛び出していく――。手塚さんの代表作にしてライフワークともなった「火の鳥」全12編のうち、私たちが生きる地球と宇宙の未来を描いた「望郷編」が初めてアニメーション映画化。監督は『鉄コン筋クリート』の西見祥示郎、キャラクターデザイン・総作画監督は西田達三、美術監督は木村真二が担当。製作期間7年をかけて、入魂のスペクタクル巨編を完成させた。作曲家・村松崇継による、壮大なスケール感と詩情を併せ持つ音楽にも注目だ。映画は『火の鳥 エデンの花』として公開、配信はすでに「PHOENIX:EDEN17」として世界独占配信されることが発表されていたが、邦題が『火の鳥 エデンの宙』に決定。主人公ロミ役を宮沢りえが務めるほか、恋人・ジョージ役で窪塚洋介、少年・コム役で「大病院占拠」や大河ドラマ「どうする家康」に出演した吉田帆乃華、宇宙のよろず屋・ズダーバン役でイッセー尾形が参加する。合わせて公開された特報映像では、ロミやジョージ、コム、ズダーバンと、宇宙を荘厳に舞う火の鳥の姿が映され、1300年の時を生きることになったロミの壮大な冒険物語と、宇宙を舞台にした雄大なスケールに期待が膨らむ。そして映画ティザービジュアルには、ひとりエデン17に佇むロミの姿が描かれた。ロミが見上げる空には、大きな翼を広げ羽ばたく火の鳥に、「あなたは、生きなさい。」と火の鳥からのメッセージと受け取れるキャッチコピーが添えられている。<キャストコメント>・宮沢りえ手塚治虫さんの『火の鳥』時を超え、今を生きる私達に壮大なメッセージが、舞い降ります。それを受け止め、ロミという女性を演じるのは簡単では無かったけれど、、観てくださった方が、今を生きている事、生きる先にある未来を感じてくださる作品になれば良いなぁと思います。・窪塚洋介自分が手塚治虫先生の作品に関わることができるなんてとても光栄でした。「火の鳥 望郷篇」は今読み返しても、宇宙、真理、命の理についての普遍的なメッセージが込められていて、僕らがどんな時代に生きていようとも伝わり、かつエンタテインメントとして楽しめる作品だと思っています。僕が演じたジョージは、ロミと共に地球を飛び出しエデン17に辿り着く、若気の至りというか、勢い余ってこんなところまで来てしまった、というキャラクターです。20代の溌剌とした感じを意識して演じました。・吉田帆乃華物語は、これからどうなるの!っと、ドキドキヒヤヒヤしました。初めてのアフレコで、声をどうやって合わせたらいいのか分からなくて難しかったけど、スタッフのみなさんが優しく丁寧に教えてくれたので、すごく楽しく収録できました! 優しく思いやりがあって、ゆうかんなコムを演じさせてもらえて嬉しかったです!・イッセー尾形宇宙のヨロズ屋ズターバン。こういう一見するといてもいなくても同じのような人物を作り上げるのが手塚さんならではのような気がします。無駄を無駄にしなくてキチンと主筋に送り返すのが魅力を倍増させます。怪しげであればあるほど宇宙の奥深さも体感します。役には立つけどしっかり自分の得は外さない。分かりやすい原理ですね。ズターバンは自分に正直です。(笑)『火の鳥 エデンの花』は11月3日(祝・金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。「火の鳥 エデンの宙」は9月13日(水)よりディズニープラスにて世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:火の鳥 エデンの花 2023年11月3日より新宿バルト9ほか全国にて公開©Beyond C.
2023年07月14日展覧会「手塚治虫 ブラック・ジャック展」が、六本木ヒルズ・東京シティビューにて、2023年10月6日(金)から11月6日(月)まで開催される。手塚治虫の代表作『ブラック・ジャック』とは?手塚治虫の代表作『ブラック・ジャック』は、1973年11月から1983年10月まで、少年マンガ誌「週刊少年チャンピオン」に掲載された作品。無免許医でありながら天才的な外科技術を持ち、不可能と言われる手術をもこなすブラック・ジャックと、彼が創造した“18歳で0歳”の女の子ピノコたちが繰り広げる物語は、数多くのテーマから紡ぎ出される。人間や生きものの命とそれを救う医療、人としての生きざま、そもそも医療は何のためにあるのかといった根本的な問いまで、物語に込められたテーマやメッセージは、今なお人々の心に感銘を与え、現在第一線で活躍する医療従事者の多くに影響を与えたと言われている作品でもある。誕生秘話や手塚治虫のヒューマニズムなどを紹介『ブラック・ジャック』連載50周年を記念した展覧会「手塚治虫 ブラック・ジャック展」では、マンガ『ブラック・ジャック』を通して、誕生秘話から作品に込められた手塚治虫の深いヒューマニズム、医療のリアルな描写まで、作品の魅力を紹介。『ブラック・ジャック』を深く知る人だけでなく、初めて知る世代など国内外すべての人が楽しめる展覧会となっている。展覧会概要連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」会期:2023年10月6日(金)~11月6日(月)会場:東京シティビュー住所:東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:00)入館料:未定※その他の詳細情報は、順次公開予定※本展覧会に関する情報は予告なく変更になる場合あり※最新情報は展覧会公式サイトおよび展覧会公式SNSにて確認※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記【問い合わせ先】東京シティビューTEL:03-6406-6652(受付時間 10:00~20:00)
2023年06月18日手塚治虫によるマンガ『ブラック・ジャック』の連載50周年を記念した展覧会『手塚治虫ブラック・ジャック展』が、10月6日(金) から11月6日(月) まで東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催されることが決定した。1973年に「週刊少年チャンピオン」で連載が開始された『ブラック・ジャック』は、現在第一線で活躍する医療従事者の多くに影響を与えたといわれている作品。無免許医でありながら天才的な外科技術を持ち、不可能と言われる手術もこなしてしまうブラック・ジャックは、命を救った患者に莫大な報酬を要求。彼は、常に医者とは何か、生命の尊さとは何か、金より大事なものは何かを問い続け、患者の死に対する恐怖や周囲の人間のエゴイズムをもあらわにし、社会そのものに立ち向かっていく。そんな『ブラック・ジャック』のすべてが一堂に会する本展では、本作を通して、誕生秘話から作品そのものが持つ手塚の深いヒューマニズム、そして新型コロナウイルスを経験した現代においても斬新に感じる医療のリアルな描写など、作品の魅力を存分に解き明かす。<開催概要>『手塚治虫ブラック・ジャック展』10月6日(金) ~11月6日(月) 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)開館時間:10:00~22:00(最終入館21:00)公式サイト:※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記
2023年06月15日まるで人間のように自然な文章を書く対話型AIや、特徴を伝えると、数秒でハイクオリティな画像を生み出す画像生成AIなど、近年革命的な進歩を遂げているAI技術。幅広い一般知識と問題解決能力も備えており、あらゆる分野での活躍が期待されています。AI技術により『ブラック・ジャック』の続きが…日常生活のサポートや、業務の効率化など、AIを用いた新たな技術が日々発表されている2023年現在。同年6月、AI技術を用いて、故人の名作を復活させる試みが相次いで発表されました。漫画の神様・手塚治虫の『新作』が発表同月12日、株式会社手塚プロダクションは、故・手塚治虫さんの代表作の1つ『ブラック・ジャック』の新作を今秋に公開すると発表しました。『ブラック・ジャック』は無免許の天才外科医ブラック・ジャックが主人公の医療漫画。これまでに全242話が存在しています。新作には、『ブラック・ジャック』の物語の構造や、手塚さんの画風などを学習した、AI技術を使用。「同社のクリエイターたちとAIによる共同制作である」という点で、注目を集めました。伝説のバンド『ビートルズ』の『新曲』も発表また、同月13日には、ミュージシャンのポール・マッカートニーが、1960年代に世界中で人気を博したロックバンド『ビートルズ』の最後の楽曲を年内にリリースすると、イギリスのBBC放送のラジオ番組内で発表しました。産経ニュースによると、故・ジョン・レノンが亡くなる前に残したデモテープがあり、当時『ビートルズ』のメンバーが編曲しようとしたところ、ノイズがひどく完成を断念した過去があるそうです。しかし、AIの技術を用いたことで、過去のデモ音源からレノンの声をクリアに抽出できたため、楽曲が完成したといいます。『新作』とは呼べない?ネット上では賛否の声このように、使い方はそれぞれ異なりますが、AI技術をサポートに用いることで、不朽の名作がよみがえろうとしています。しかし、手塚治虫さんも、『ビートルズ』も、偉大な功績を残しているがゆえに、ネット上ではAIの介入に対する賛否の声が寄せられていました。【肯定的な意見】・新作が出るのはファンとして素直に嬉しい。・マジか…楽しみすぎるんですが…。近未来だな!・興味深いし、有意義なAIの使い方だと思う。どれだけ面白い作品が作れるのかが楽しみ。【否定的な意見】・AIが関与したものを『新作』とは思えない。別物として楽しみます。・サポートとしてのAIはありだと思うし、プロジェクトに興味はあるけど『新作』とは呼ばないでほしい…。・こういう試みで、何をされても文句をいえない故人を持ち出してくるのは『無粋』と感じる。「近未来的だ」と期待を寄せる声がある一方で、故人の作品にAIが関与することに対する嫌悪感がある人もいるようです。賛否の声はありますが、AIの発達により、少し前までは考えられなかったようなことが実現しているのは、間違いありません。今後、AIがどのような進化を遂げ、どのように私たちと共存していくのか、技術の進歩から目が離せませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年06月14日「このマンガがすごい!2021」や「第 24 回手塚治虫文化賞新生賞」を受賞し、幅広い層から支持されている田島列島さんの漫画『水は海に向かって流れる』がついに実写映画化。「恋愛はしない」と宣言した26歳の女性会社員と10歳年下の男子高校生が繰り広げる物語が、大きな共感を呼んでいる人気作です。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。高良健吾さん & 大西利空さん【映画、ときどき私】 vol. 583主人公の榊さんに淡い想いを寄せる高校1年生の直達に抜擢されたのは、約400人のなかから選ばれた大西さん。生後5ヶ月で芸能活動を始め、『キングダム』シリーズでは主人公・信の幼少時代を演じるなど、すでに芸歴17年の若手の注目株です。そして、直達の叔父・茂道役には、『横道世之介』や『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』など数々の話題作に出演している高良さん。劇中では、脱サラした漫画家をユーモアたっぷりに演じています。今回は、現場での裏話や恋とは何かなどについて、語っていただきました。―大西さんは2015年の『悼む人』で、高良さんの子ども時代を演じられていますが、お会いするのはそのとき以来でしたか?大西さん前回は重なるシーンがなかったので、お会いするのは今回が初めてでした。高良さん現場で会ったときに「高良さんの幼少期を演じたことがあります」と言われて、こんなご縁はあまりないので大切にしたいなと思いました。しかも、まだ10代半ばの大西くんがメインを務める作品でもあるので、そこに自分が関われるのも楽しみでした。大西さん『悼む人』とは作品の内容も役柄もまったく違うというのもありましたが、撮影はとても楽しかったです。高良さんはすごく優しくていろんな話もしてくださるので、助けていただきました。現場では大西くんと楽しく話しながら過ごしていた―現場では、どんなお話をされていたのでしょうか。高良さん大西くんと楽しく世間話していただけじゃなかったかな。野球や漫画の話をしてみたり、「いまは何が流行っているの?」と聞いてみたり。どちらかというと、僕のほうがいろいろ気になって聞いていた記憶があります。大西さんあと、僕が一番覚えているのは焼肉屋さんの話です。僕の家の近所にあるおいしい焼肉屋さんに行った話をしました。高良さんそうそう。僕が一度は行ってみたいと思っている焼肉のお店に大西くんは行ってるんだよね。―ほかにも高良さんからアドバイスがあったり、大西さんが何かを相談したり、みたいなこともありましたか?大西さん涙を流しながら話すシーンがどうしてもうまくいかないということがあったんですが、そのときに高良さんといろいろお話をさせていただきました。でも、その内容については聞かれても答えていません(笑)。高良さんそういうことを自然にできるのって、すごいですよね。もし僕が高校生で、大西くんの立場だったら普通に言っちゃうと思うので…。広瀬さんのすごさを現場で痛感した―ご自身が10代のときにもそういうことはありましたか?高良さんそうですね。実際、僕は18歳のときにご一緒した廣木隆一監督から言われた言葉をその当時ガンガン言ってしまっていましたから(笑)。いまは自分がいただいた大切な言葉は簡単に出したくないなと感じるようになったので、そこからは言わなくなりましたけど、大西くんの年齢で「自分のなかで大切にしたいから言わない」という選択はなかなかできないんじゃないかなと。僕もうれしいですし、そういうふうに思える大西くんは素敵だなと思います。―本当にそうですね。では、主演の広瀬すずさんについてもおうかがいしますが、共演された印象をお聞かせください。大西さんこれまでテレビや映画を見ていて、演技や表現力がすごいというのはわかっていましたが、現場ではそれを痛感しました。特に、広瀬さん演じる榊さんが長年疎遠だったお母さんに会いに行って感情をぶつけるシーンを真横で聞いていて、こちらまで衝撃を受けたというか、とにかく圧倒される感じだったなと。でも、撮影以外はとても気さくな方でした。高良さん僕は、広瀬さんに対しては「かっこいいな」という印象がありました。一瞬で役に入るのですが、そのスピードもすごかったですし、いいバランスで現場にいる方なんだなと。あとは、大西くんが言っていたみたいに、オーラがあって圧倒されるようなところもありました。前田監督が作品を料理している様子に感動した―本作では個性豊かなキャストの方も揃っていましたが、現場で楽しかったエピソードは?大西さんみんなで集まってバーベキューしていたシーンでは、たくさん話していた記憶があります。高良さんでも、何を話していたのかまったく思い出せないくらい、本当にくだらない話をしてたよね(笑)。―そういう楽しそうな様子は、スクリーンからも伝わってきました。前田哲監督の演出はいかがでしたか?高良さん今作は長回しが多かったのもあるかもしれませんが、「映画の現場にいるんだな」というのを強く感じる現場だったと思います。しかも、前田監督が作品を料理しているような印象もあったので、そこに感動したというか、映画ならではのすごさを見た気がしました。大西さん先に話したうまくいかなかったシーンのときには、監督から「次の日でもいいよ」と声をかけていただき、高良さんともお話をできたからこそ落ち着いてできました。周りの方からの助けがなかったら、乗り越えられなかったなと思います。恋愛は自分のためというよりも、相手のことを考えている―本作では、恋の持つ力を改めて感じさせてくれるようなところがありましたが、おふたりにとって恋とは?高良さんうーん、恋ですか…。大西さん僕が先に答えてもいいですか?高良さんぜひ教えて!いや、頼もしいなあ。大西さんというのも、僕が演じた直達がそういう感情を持っていたキャラクターだったので。これは直達を通して感じたことですが、いろいろなことがあっても相手に思いを伝えるというのはやっぱりすごいことだなと思いました。恋心があるからこそ、その人のために何かしたい気持ちになるんじゃないかなと。今回の作品で、そういったことを感じました。高良さん確かに、恋愛というのは自分のためというよりも、相手のことを考えるので、誰かのために何かしたいという気持ちになるよね。榊さんが「一生恋愛しない」となるまでには相当の絶望があったと思いますが、直達のドストレートなピュアさがあったからそんな気持ちも溶かすことができたんだろうなと。そういうところは、自分自身もわかるなと思いましたし、感動しました。1週間を乗り切るのに欠かせないのはサウナ―そのあたりは、ぜひ作品でも楽しんでほしいところですね。おふたりとも、お忙しい日々をお過ごしだと思いますが、何か癒しになっているものがあれば、教えてください。大西さん最近ハマっているのは、サウナです!部活でフェンシングをしているんですが、疲れが溜まった週末にサウナに行くと、身も心もスッキリするんですよ。高良さんなんかサラリーマンみたいだね(笑)。大西さんまだ高校生ですが、それが1週間を乗り切るモチベーションになっています。高良さん僕は、旅行しかないかな。コロナ禍で行けていなかったですが、できれば年に1~2回は海外に行きたいなと思っています。「自分ならできる!」と何事にも自信を持ってほしい―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。大西さん仕事も恋愛もうまくいかないときがあるかもしれませんが、何事にも自信を持って、「自分ならできる!」という気持ちがあれば、へし折れることはないのではないかなと思っています。なので、ぜひ強い意志を持ってがんばってください。高良さん本当にその通りだよね。自分に対して厳しくしたり、責めたりしすぎずに自分のことを信じてあげてください。インタビューを終えてみて…。どことなく雰囲気が似ていることもあり、本当の親戚のような空気感が漂っていた高良さんと大西さん。2人だけの言葉を大切にしたいというやりとりには、こちらまで気持ちが温かくなりました。次回の共演も、楽しみにしたいところです。爽やかな感動が胸のなかに流れ込む!恋愛に対してつい臆病になってしまうときもあるけれど、恋が起こす奇跡と人を好きになる気持ちの尊さを思い出させてくれる本作。直達のまっすぐな想いに、心がときめくのを誰もが感じるはずです。写真・園山友基(高良健吾、大西利空)取材、文・志村昌美高良健吾 ヘアメイク・森田康平スタイリスト・渡辺慎也(Koa Hole)ジャケット¥53,900(UNUSED)、ニットポロ¥25,300(YASHIKI)問い合わせはすべてalpha PR 03-5413-3546大西利空 ヘアメイク・Emiyスタイリスト・MASAYAストーリー高校生の直達は、通学のために叔父・茂道の家に居候することになる。どしゃぶりの雨のなか、最寄りの駅に迎えとして現れたのは見知らぬ大人の女性、榊さん。茂道はシェアハウスに暮らしていたのだった。同居人は、いつも不機嫌そうにしているが、気まぐれに美味しいご飯を振る舞う26 歳の会社員・榊さんと脱サラしたマンガ家の茂道のほかに、女装の占い師や海外を放浪する大学教授といういずれもクセ者揃い。そこに直達の同級生・楓も混ざり、想定外の共同生活が始まっていく。いつしか榊さんに淡い想いを抱き始める直達だったが、「恋愛はしない」と宣言する彼女との間には、過去に思いもよらぬ因縁があった。榊さんが恋愛をやめた本当の理由とは…。目が離せない予告編はこちら!作品情報『水は海に向かって流れる』6月9日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー配給:ハピネットファントム・スタジオ(C)2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 (C)田島列島/講談社写真・園山友基(高良健吾、大西利空)
2023年06月07日株式会社京阪百貨店(本社:大阪府守口市取締役社長:辻 良介)守口店7階京阪ギャラリーでは5月11日(木)から5月16日(火)まで「手塚治虫版画展」を開催いたします。1963年から1966年にかけて国産初のテレビアニメーションとして全193話が放送された「鉄腕アトム」は日本のアニメ文化の礎を築いたとも言われています。放送から60 周年を記念する本展では「鉄腕アトム」の他「リボンの騎士」「ブラック・ジャック」など手塚治虫氏が生み出した人気キャラクターの版画のほか、特別コーナーとして手塚治虫氏と共に長年アニメーション制作に携わり、現在も手塚プロダクション所属の小林準治氏による手塚キャラクターを描いた原画を一堂に展示販売いたします。放送当時「鉄腕アトム」に夢中になった世代はもちろん、手塚作品を知らない子供たちまで魅力あふれる手塚治虫のキャラクターの世界をお楽しみ下さい。開催期間:2023年5月11日(木)~5月16日(火)10時~19時 ※最終日は17時閉場開催場所:京阪百貨店守口店7階京阪ギャラリー入 場 料:無料耳のチカラ神の手サファイアと子犬キャラクター大行進パンジャとレオ©TEZUKA PRODUCTIONS※画像を使用される際は、必ず著作権表記をお願いいたします。※印刷物に表記の際は「塚」は旧漢字表記にてお願いいたします。230508_keihan-dept.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月08日6月に東京建物Brillia HALLにて、リーディング音楽劇『ジャングル大帝』が上演されることが決定した。1950年よりマンガが連載開始された、手塚治虫の初期の名作『ジャングル大帝』。1965年フジテレビ系でアニメーションも放映され人気を博した。ジャングルに生きる白いライオンのレオがジャングルの平和と文明化、人間と共存していく様子を描いた物語を、世界観、スケール感はそのままに、耳でも目でも楽しめるリーディング音楽劇としてお届けする。本公演はミュージカル化を目指して始動しており、アフリカのジャングルの風景やレオが育つ人間の世界を20曲を超えるオリジナルの音楽を制作して生演奏で表現。ミュージカルになったときに中心となるような、オープニングナンバー、レオとケン一の心情を表現したデュエットソングなど、キャラクターたちの歌唱ナンバーもあり、リーディングだけでなく音楽でも楽しめる作品となっている。ジャングルの景色、動物たち、人間たちの戦いの映像を使用し、世界観に深みを持たせるほか、舞台上にはダンサーも登場し、音楽、リーディングに合わせた視覚的表現も加わり、楽しめる要素をふんだんに盛り込む。脚本は、幼い頃からミュージカルに出演し、最近では『ルーザーヴィル』(翻訳・訳詞)、『ザ・ビューティフル・ゲーム』(訳詞)など、ミュージカルや舞台の翻訳・訳詞で活躍する福田響志が、演出は「東京2020パラリンピック開会式」やミュージカル『ルーザーヴィル』、ミュージカル『ダブル・トラブル』、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』など、数多くの演出で注目されるウォーリー木下が務める。出演は、舞台を中心にドラマ、バラエティー、情報番組、ラジオのパーソナリティーなど様々な場所で活躍するふぉ~ゆ~(福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介)。主人公のライオン、レオを4人で担当するほか、ハム・エッグ、ヒゲオヤジ、ブブ、ライヤをそれぞれ演じる。レオの人間の友だち・ケン一に舞台を中心に多彩なジャンルで活躍する太田基裕、人間の少女・メリー/コンガに梅田彩佳、エライザにダンドイ舞莉花、レオを助けるジャングルの仲間でストーリーテラーにもなるオウムのココは舞台や声優としても活躍する入野自由が務める。また、コーラスに小林遼介、ダンサーにホナガヨウコ、池田遼が出演。スペシャルコーラス浦嶋りんこを加え、壮大なアフリカの大地を描き出す。上段左より)越岡裕貴、福田悠太、松崎祐介 中段左より)太田基裕、辰巳雄大、入野自由下段左より)ダンドイ舞莉花、梅田彩佳、浦嶋りんこ<コメント>■脚本:福田響志原作をお守りのように持ち歩いて、筆を走らせる日々です。手塚先生の描くキャラクターは読めば読むほど愛おしくなる。アフリカの大地を駆けるような疾走感で、生きものたちの葛藤と成長をビビッドに描きたいと思います。演出はウォーリーさん。計り知れないクリエイティビティで、いい意味で型破りなリーディングにしてくれるはずです。ゆくゆくはミュージカルにできたらいいなぁ、なんて話もあったり……。劇場でお待ちしてます!■演出:ウォーリー木下人生初のリーディングです。せっかくやるならリーディングというジャンルの可能性を広げてみたいと思っています。『ジャングル大帝』だからできること、このメンバーだからできること。新しい遊び場の誕生に立ち会ってください。お待ちしています。■福田悠太(ふぉ〜ゆ〜)ふぉ〜ゆ〜の福田悠太です。ふぉ〜ゆ〜4人でリーディング音楽劇に挑みます。これまでの僕達のステージとは一味も二味も違うステージになると思っています。いや、したいと思っています!リーディング劇の独特の雰囲気が、僕達ふぉ〜ゆ〜をまた新しいステージに連れてってくれる事が凄く楽しみです。よろしくお願いします。■辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)今回、初めてリーディングに挑戦します辰巳雄大です。西武ライオンズの本拠地所沢出身の辰巳、実は生まれる前に親が考えてくれていた雄大以外の名前の1つがレオでした。これは確実に何かの巡り合わせです。そして、家にも遊びに行かせて頂くほど好きなウォーリーさんのオーケストラと映像を使った演出のリーディング。想像を超える遊び心のある作品になる事間違いなしです。ジャングル大帝の"雄大"な世界に一緒に飛び込みましょう!■越岡裕貴(ふぉ〜ゆ〜)なんとこの度、ふぉ〜ゆ〜でリーディング音楽劇『ジャングル大帝』にチャレンジさせて頂くことになりましたー! あの手塚治虫作品ですよ……今からわくわくが止まりません。朗読劇の経験は一度だけあって、声で表現する難しさだったり、逆に伝える楽しさだったりを経験出来たのでそれを活かしつつ、リーディング音楽劇というまだ挑戦したことないものに触れることが出来るという楽しみが一番大きいです。演出のウォーリー木下さんとは色んな舞台でふぉ〜ゆ〜はお世話になっていて、ウォーリーさんが作る世界観にふぉ〜ゆ〜がどう融合するのか劇場で楽しんで頂けたらいいなと思っております。待ってまーす!■松崎祐介(ふぉ〜ゆ〜)初めに聞いた時に「ガオ~~~~」と心の中で叫びました。子供の頃に白いライオンだ〜とTVでやっていたのを思い出しました。懐かしくも心温まる作品に音楽劇としてパワーアップして皆様にふぉ〜ゆ〜したいと思っています。皆様!劇場でお待ちして松。■太田基裕ケン一役で出演させていただきます太田基裕です。不朽の名作、ジャングル大帝に関わる事が出来る事嬉しく思います。今の時代に、この作品を上演する事の意義や意図を自分自身で汲み取りながら、向き合いながら演じられたらと思います。どんな作品になるか楽しみです。よろしくお願いいたします。■梅田彩佳メリー役の梅田彩佳です! ジャングル大帝がリーディング音楽劇に?! なんて楽しそう!!! お話をお聞きした時、ワクワクしました。私の役は、とても強い女の子です。言葉も強くて態度も強い。でも、そんなメリーの心の本心は、本当は何を考えているのか? 沢山の愛を持って向き合い、感じ、演じたいと思います。よろしくお願い致します!■浦嶋りんこリーディング音楽劇ジャングル大帝! このタイトルに、私がワクワクしないわけがないでしょう! 笑1965年スタートのアニメ版がすごかったのは、カラーで描かれる世界が美しかったことと、音楽の壮大さ!! そして、人間のなんとダークなこと( ; ; )それをリーディングでどう表現するというのでしょうか?!そして私の役割は??? まだまだ謎だらけですが、どの様な結末が待っているか、ワクワク増し増しです! ぜひ劇場でお会いしましょう!■入野自由日本が世界に誇る手塚治虫先生の『ジャングル大帝』に携われることをとても嬉しく思っています。演出はあのウォーリー木下さん! どんなリーディング音楽劇になるのか想像しただけで、ワクワクが止まりません。きっと我々の想像の先の先、更にその先をゆくエンターテイメントの世界が待っていることでしょう。今回演じさせていただく「ココ」はレオの友人としてだけでなく、この物語のストーリーテラーとしても登場します。さぁ!ジャングル大帝の世界を一緒に旅しましょう! 劇場でお待ちしています!<公演情報>リーディング音楽劇『ジャングル大帝』『ジャングル大帝』ロゴ原作:手塚治虫脚本:福田響志演出:ウォーリー木下音楽:岩崎廉【出演】福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介(ふぉ~ゆ~)太田基裕梅田彩佳、ダンドイ舞莉花/浦嶋りんこ小林遼介、ホナガヨウコ、池田遼入野自由■バンドパーカッション:奥田真広、一丸聡子、朝里奈津美マルチリード:宮崎達也ギター:朝田英之ベース:山口健一郎キーボード:田中葵マニピュレーター:古賀敬一郎楽器:三響社【東京公演】6月4日(日) 18:306月5日(月) 12:00/16:00会場:東京建物Brillia HALL■チケット料金(全席指定・税込)S席:10,000円A席:7,000円※未就学児入場不可一般発売:5月20日(土)チケットはこちら:公式サイト:
2023年04月17日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、マンガ家の水野英子さん。デビューはなんと、今から68年前です!第1回目をお届けします。小学校3年生で、マンガ家になる運命が定まりました。私が小さい頃といえばまだ戦後間もない時代で、自分の身の回りの世界はまったく楽しくないものでした。そんな中で私が夢中になったのは、本。本は、一瞬にして自分を別世界に連れていってくれるじゃないですか。なので学校から帰るとかばんを放り出し、10円を握りしめて貸本屋に行き、好きな本を1冊借りて読むのが毎日の楽しみでした。ある日、貸本屋さんの本棚に『漫画大学』という本があるのを見つけ、何の気なく開いてみたら、かわいい絵が並んでいるマンガで、しかもSFにファンタジー、ミステリーなどジャンルの違うお話が入っている。これはおもしろそう!と借りてみたら、その本はなんと、手塚治虫先生によるマンガの描き方入門だったんです。読み終わったときにはもう、「私はマンガを描くしかない!」と決意するほど、手塚先生とそしてマンガに心を奪われました。今思えばその小学校3年生での出来事が、人生を決めたんだと思います。手塚先生で始まった夢、思わぬ形で実りました。その後、自分でもマンガを描き始め、中学からは雑誌に投稿するようになりました。でも、佳作にはなるものの賞はもらえず。マンガ家は、なれたとしても副業か…と思い、中学卒業後は就職の道を選びました。卒業をした3月、一通の茶封筒が届きました。差出人は見知らぬ人で、そこには“大日本雄弁会講談社”と、なんだか怖そうな名前が。開けてみると、「手塚先生のところであなたの原稿を拝見しました。大変良い絵を描いているので、カットやコママンガなど、小さいものを描いてみませんか?」という手紙が。手塚先生?!執筆?!もう頭はパニックです(笑)。どうやら審査員に手塚先生がいらっしゃって、成り行きはわかりませんが、なぜか先生の家にあった私の原稿を見た編集者に、先生が「いい線行ってるから、育ててみたら?」と言ってくださったそうなんです。手塚先生で始まった私の夢が、手塚先生によって繋がった。嘘のようですが、本当のお話なんですよ。みずの・ひでこマンガ家。1939年生まれ、山口県出身。’55年、15歳でデビュー。’70年に小学館漫画賞を受賞した『ファイヤー!』が、先日『復刻版 ファイヤー!』上・下として文藝春秋より復刊し、話題に。※『anan』2023年4月12日号より。写真・内山めぐみ(by anan編集部)
2023年04月08日手塚治虫の名作漫画「火の鳥」の望郷編を原作としたアニメ「PHOENIX:EDEN17」がDisney+(ディズニープラス)のコンテンツブランド「スター」にて2023年世界独占配信。特別映像が公開された。“漫画の神様”と呼ばれ、日本を代表する 漫画家である手塚治虫が活動初期から晩年まで手掛けたライフワークとも呼ばれる 「火の鳥」。1967年に連載開始され全12編から成り立つ壮大な物語は、私たちに「人間とは、生命とは何か」と問い続けている。これまで、映画化、アニメ化、ミュージカル化など様々な形で展開されてきたが、その中でいままで映像化されてこなかった望郷編が約50年の時を経て初アニメ化。制作を手掛けるのは、ハイクオリティかつエッジのきいた映像作品を作り出してきたアニメーション制作会社「STUDIO4 C」。第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞などを受賞した映画『鉄コン筋クリート』に加え、『MIND GAME マインド・ゲーム』や『漁港の肉子ちゃん』など国内外で評価される作品を次々と生み出してきた。そして、本作の監督は西見祥示郎、「STUDIO4 C」とフランスの映像会社「ANKAMA」とタッグを組んだアニメーション映画『ムタフカズ MUTAFUKAZ』で監督を務め、“アニメ界のアカデミー賞”と呼ばれるアニー賞長編インディペンデントアニメ部門にノミネートされ、確かな手腕が評価されている。ほかにも、キャラクターデザイン・作画監督には『バケモノの子』で作画監督を担当した西田達三、美術監督には『海獣の子供』などで美術監督を担当した木村真二、演出・CGI監督には『ベルセルク 黄金時代篇』などでCGI監督を担当した斉藤亜規子、編集には『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などで編集を担当した重村建吾など名立たる面々が集結した。今回解禁されたビジュアルでは 、惑星<エデン17>で1人たたずむロミの姿が描かれている。ロミの背中には、一度は自ら離れ、だが心の奥底で忘れることの出来ない場所である地球が大きく浮かぶ。惑星<エデン17>から遥か遠く離れ、目で見ることは到底かなわない地球への思いを馳せるロミの切ない心情が描き出されている。「PHOENIX:EDEN17」は2023年よりディズニープラス「スター」にて世界独占配信。(text:cinemacafe.net)
2023年03月24日国内外の漫画賞を受賞した「PLUTO」待望の初アニメーション化が決定。2023年に「Netflix」で独占配信する。「20世紀少年」の浦沢直樹が、手塚治虫の生み出した「鉄腕アトム」の一篇「地上最大のロボット」を原案に描き上げた「PLUTO」。人間と高性能ロボットが完全に共生する近未来で起こる上質なサスペンスドラマは、手塚治虫文化賞マンガ大賞をはじめ、2011年アングレーム国際漫画フェスティバルにてインタージェネレーション賞を、その他ACBDアジア賞を受賞するなど国内外高い評価を得た。2015年に舞台化され、2018年には再演を果たし、イギリス、オランダ・ベルギーと欧州ツアーも敢行された。制作決定PVも公開され、物語の主人公であるユーロポールのロボット捜査官・ゲジヒトと、彼が追うある事件に関わるロボットのアトムとウランが登場。ゲジヒトはダニエル・クレイグの吹き替えを担当している藤真秀、アトムは「けいおん!」「キングダム」の日笠陽子、ウランは「マクロスΔ」「カードキャプターさくら クリアカード編」の鈴木みのりが演じる。アニメ化にあたり浦沢さんは「今回のアニメ化に挑むスタッフの皆さんの勇気に心から拍手を送るとともに、新たな『心の作品』の誕生に心躍っています。今こそ手塚治虫さんのメッセージが世界中に届きますように」と期待を寄せ、原作プロデュースを手掛けた長崎尚志は「『PLUTO』はその手塚哲学を受け継ぎ、ただ反戦を訴えるのではなく、そこには痛みがともなうこと……それでも平和しかないということを世に問いたい作品なのだ」と物語に込められた思いに触れた。父・手塚治虫の意思を引継ぎ、本作の監修を務める手塚眞は「これは新しい浦沢アニメであると同時に、新しい手塚アニメでもある。アニメの進化形をどのように見せてくれるか、とても楽しみだ」とコメントしている。なお、制作プロデュースをジェンコ、アニメーション制作をスタジオM2が担当。『この世界の片隅に』で数々の映画賞に輝いた企画・プロデューサー陣が再集結。エグゼクティブプロデューサーとして真木太郎、丸山正雄が名を連ねる。Netflixシリーズ「PLUTO」は2023年独占配信予定。※手塚治虫/手塚プロダクションの「塚」は旧字体(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年02月15日日本を代表する映画会社の1つである、東映株式会社(以下、東映)。2023年2月14日、東映の6代目社長である手塚治(てづか・おさむ)さんが亡くなったことが分かりました。62歳でした。産経ニュースによると、手塚さんは以前から病気の治療を行っていたといいます。同社の社長としてだけでなく、プロデューサーとしてはテレビドラマ『スケバン刑事』シリーズや『科捜研の女』シリーズをはじめ、多くの作品を手掛けてきた、手塚さん。さまざまな立場から、日本のテレビドラマや映画界を盛り上げ続けてきました。東映は今後について、現・代表取締役会長の多田憲之氏さんが社長を兼任することを発表。62歳という早すぎる別れに、ネットでは「素敵な作品をありがとうございます」という感謝の声や、惜しむ声が上がっています。手塚さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年02月14日ウォルト・ディズニー・カンパニーが今後予定している劇場作品と動画配信作品を紹介する「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」が、シンガポールのマリーナベイサンズにて開催。「Disney+」にて配信予定の日本のアニメーション作品も一挙公開された。今回発表されたのは、漫画やゲームを原作とした人気作品のアニメ化から、現代を代表するクリエイターの完全オリジナルまで5作品。手塚治虫原作「PHOENIX: EDEN17」手塚治虫の名作漫画「火の鳥」のアニメーション化作品。主人公ロミとそのパートナーは、終末を迎えつつあった地球を離れ、新たな生活を始めるべく、惑星エデン17へと向かう。しかし、その惑星の生命はすでに絶滅しており、ロミはさらに苦労を強いられることに――。公開されたPVでは、荒廃した星や広大な宇宙を舞台に冒険するロミたち、美しい火の鳥の姿も確認することができる。豪華スタッフ集結の注目タイトル!「SYNDUALITY」浴びれば死に至る猛毒の雨≪ブルーシスト≫。人類は100年以上の時を経て、克服へと近づいていた。荒廃した世界に点在する集落≪ネスト≫で力強く生きる者たちのそばには、人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド≪メイガス≫の姿があった。そして、ある日。記憶を失ったまま眠りについたメイガスが、目覚めの時を迎えた――。バンダイナムコグループによる新規大型SFプロジェクトの一環として発表された「SYNDUALITY」(シンデュアリティ)。「アクエリオンEVOL」や「ナイツ&マジック」の山本裕介監督、「青春ブタ野郎」「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の鴨志田一がストーリー原案、「マクロス7」の桂憲一郎がキャラクターデザインを務めるなど、豪華スタッフが集結した注目タイトルだ。教師×生徒のラブコメ「村井の恋」「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で2位に輝いた島順太の「村井の恋」がアニメーション化。乙女ゲームの“推し”キャラクターに本気で恋をする教師と、その教師に恋をして猪突猛進にその感情をぶつける男子生徒の恋愛模様を描いたノンストップ・ラブコメディ。構想10年! 一切が謎に包まれた「Project BULLET/BULLET」(仮)いま最も注目を集める人気クリエイター・朴性厚(「呪術廻戦」シリーズ)が率いるアニメーション制作会社「E&H production」が手掛ける、完全オリジナルストーリーが、ディズニープラスオリジナルシリーズとして制作。朴さんが、10年の構想を経て生み出したアイディアを基にした完全新作アニメーション。キービジュアルには、大都市を眺める3人のキャラクターの後ろ姿が描かれているが、彼らが何者なのか、どんなストーリーになるのか、その一切は謎に包まれている。実写化も話題!「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」不良×タイムリープ設定の斬新さやキャラクターたちの熱い友情で人気を博し、シリーズ累計発行部数6500万部を突破、TVアニメや実写映画も大ヒットした和久井健の人気漫画「東京卍リベンジャーズ」。元不良の武道は、偶然身につけたタイムリープ能力を使い、中学時代の恋人が犯罪集団「東京卍會」に殺されるのを阻止しようとすることで、彼の周りの者たちの運命に影響を与えていく物語。今回の新エピソードのアニメ化により、「東京リベンジャーズ」の快進撃はまだまだ続きそう。「PHOENIX: EDEN17」は2023年ディズニープラスにて世界独占配信予定(中国本土を除く)。「SYNDUALITY」は2023年ディズニープラスにて世界独占配信予定(中国本土を除く)。「村井の恋」はディズニープラスにて世界独占配信予定(中国本土を除く)。「Project BULLET/BULLET」(仮)はディズニープラスオリジナルとして配信予定。「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」は2023年1月、ディズニープラスにて見放題世界独占配信予定。(cinemacafe.net)
2022年11月30日松本幸四郎、市川猿之助、中村勘九郎、中村七之助そして坂東彌十郎、中村扇雀と毎年“納涼歌舞伎”を彩ってきた出演者に、フレッシュな花形が加わった歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」が8月5日に開幕した。ここではそのレポートをお届けする。第一部は、手塚治虫の漫画が初めて歌舞伎になるとあって初日前から話題の新作歌舞伎『新選組』。原作の漫画『新選組』は昭和38(1963) 年1月から10月まで『少年ブック』で連載された作品で、“漫画の神様”とも称される手塚治虫が生み出した魅力的なキャラクターが活躍する歴史ドラマ。本公演では主人公の深草丘十郎を中村歌之助、その親友・鎌切大作を中村福之助が勤める。第一部『新選組』左より、深草丘十郎=中村歌之助、鎌切大作=中村福之助時は幕末。父親の仇を討つため新選組に入隊した深草丘十郎と謎を秘めた少年剣士・鎌切大作の友情と少年の成長を軸に物語は展開。幕が開くと、舞台には漫画の世界を現した印象的な舞台美術が配され、手塚治虫の漫画でおなじみのキャラクターも舞台の随所に散りばめられていた。歌舞伎座初主演となる歌之助は登場の瞬間から溌溂と丘十郎を演じ、瑞々しい姿で客席を魅了。「苦難を乗り越えていく丘十郎というひとりの少年の姿を通して、お客様に何かを感じ取っていただければ」と真摯に語った思いを感じる熱演を見せた。丘十郎の親友・大作を演じる福之助は「手塚先生が描いた鎌切大作という人物になるべく近づけるよう、大事に演じたい」と語った通り、自身にぴったりと合った大作を丁寧に舞台上に表現し、丘十郎との対比がそれぞれのキャラクターをより印象的にしている。兄弟だからか何事も「間」が合う、と話していたふたりによる息の合ったスピード感のある立廻りや、汁粉屋でほっとひと息つく姿も印象的。様々な経験を重ね成長していく若者たちを見守る中村勘九郎演じる近藤勇、中村七之助演じる土方歳三ら新選組隊士たちひとり一人の存在が物語を深め、芹沢鴨を演じる坂東彌十郎と坂本龍馬を演じる中村扇雀が舞台上に現れるとグッと舞台の密度が上がった。第一部『新選組』左より、近藤勇=中村勘九郎、深草丘十郎=中村歌之助、鎌切大作=中村福之助、土方歳三=中村七之助、沖田総司=中村虎之介客席には若い世代の観客も多く、これまで納涼歌舞伎を盛り上げてきたメンバーと若い花形メンバーの新しいものを作り上げていく団結力を感じる、“納涼歌舞伎”らしい公演に客席からは大きな拍手が送られた。続いては、妖怪たちが活躍する舞踊『闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)』。舞台は『百物語』が行われているとある大名屋敷。辺りが怪しげな雰囲気に包まれると、宙に浮く一本足の傘に、狸や河童など個性豊かな妖怪たちが次々と登場。艶やかな美しさの雪女郎(中村七之助)に続けて中村勘九郎、中村勘太郎、中村長三郎が演じる骸骨たちが登場すると可愛らしくもユーモラスな姿に会場は大盛り上がり。最後に現れたのは百鬼夜行の読本を持った読売。実はこの読売の正体は……。『百物語』の怪異に始まり、個性豊かな妖怪たちの踊りなどみどころが続く夏にぴったりの演目となった。第一部『闇梅百物語』左より、河童=中村虎之介、傘一本足=中村種之助、狸=中村橋之助松本幸四郎、中村勘九郎の組み合わせで35年ぶりの上演第二部は、『安政奇聞佃夜嵐(あんせいきぶんつくだのよあらし)』で幕を開ける。本作は明治の初めに実在した脱獄事件をもとに、大正3(1914) 年に古河新水(十二世守田勘弥)が、時代設定を世情不安定な安政期に改め、書き下ろした世話物。六世尾上菊五郎と初世中村吉右衛門、二世尾上松緑と十七世中村勘三郎、当代菊五郎と二世吉右衛門といったコンビで上演されてきた本作を、今回は松本幸四郎の青木、中村勘九郎の神谷という組み合わせで実に35年ぶりに上演される。第二部『安政奇聞佃夜嵐』左より、神谷玄蔵=中村勘九郎、青木貞次郎=松本幸四郎舞台は冬の人足寄場。苦役の日々を過ごす青木貞次郎と神谷玄蔵は隅田川を渡り島抜けしようと計画する。泳ぎが得意な青木と泳ぎが苦手な神谷のふたりが何とか隅田川を渡っていく場面では、幸四郎と勘九郎のコンビならではの面白み溢れるやりとり、どこか憎めない可愛らしさすら漂う様子に会場もクスリ。「幸四郎さんと僕の強みのひとつは可愛らしさだと思っています。」と勘九郎が話した通りのチャームポイントを活かした絶妙なコンビの魅力を見せた。第二部『安政奇聞佃夜嵐』左より、青木貞次郎=松本幸四郎、神谷玄蔵=中村勘九郎ともに脱獄を果たしたふたりは路銀調達のため悪事を重ねると、青木は神谷と別れ故郷甲州へ。そこで青木は渡し守の義兵衛一家と出会うが……。これまでの上演でも人気を博したふたりが川を泳いで脱獄する場面は一面に浪布を使った歌舞伎ならではの演出も必見。そして前半の脱獄劇から物語は進み、親の仇討ち、埋蔵金も絡み合い後半に進むにつれて予想外にスリリングな展開を見せていく。「生の舞台で、勘九郎さんと僕のふたりの芝居で芸をお見せして、歌舞伎を堪能していただきたい」と幸四郎が初日に向けて寄せたコメントの通り、最後の最後まで見逃せない見ごたえのある物語、歌舞伎らしい演出で客席を魅了した。続いては、澤瀉十種の内『浮世風呂(うきよぶろ)』。「澤瀉十種」のひとつで、洒落た味と軽快な動きがみどころの舞踊だ。小粋な三助政吉を市川猿之助、艶っぽい女なめくじを市川團子が勤める。幕が開くと、朝日が差し込む風呂屋でせわしなく働く三助政吉。風呂屋で働く三助の粋な様子を猿之助が軽快に見せていく。そこへいつのまにやら現れたのは、女の姿をしたなめくじ。なめくじは粋な三助に惚れ、口説きにかかりるが……。惚れた三助にすり寄っていくなめくじの様子や、それに驚き逃げる三助の滑稽さが面白く、テンポよく踊り進めていく様子が目にも耳にも心地よいひと幕に客席からは大きな拍手が送られた。第二部『浮世風呂』左より、三助政吉=市川猿之助、なめくじ=市川團子本水の演出も復活した夏の風物詩『弥次喜多』第三部は『東海道中膝栗毛 弥次喜多流離譚(やじきたリターンズ)』。弥次郎兵衛と喜多八が東海道を旅する『東海道中膝栗毛』を下敷きに平成28(2016) 年より松本幸四郎の弥次郎兵衛、市川猿之助の喜多八という新たなコンビで練り上げられ、毎年上演されてきた本作。今では歌舞伎座の夏の風物詩となっている。3年ぶりの歌舞伎座での上演となる今回は、前回、伊勢神宮の花火で天高く打ち上げられてしまった弥次喜多のふたりが辿り着いた遠く離れた無人島から始まる。弥次喜多のふたりは無人島から何とか長崎までたどり着くと、古巣である歌舞伎座の閉館の危機を救うため歌舞伎座を目指す。幸四郎と猿之助の弥次喜多は今回も安心感ある名コンビぶりを発揮。久々の上演とあって、ふたりが舞台上に登場すると客席からは「待ってました!」と言わんばかりの熱烈な拍手が送られた。第三部『弥次喜多流離譚』左より、弥次郎兵衛=松本幸四郎、喜多八=市川猿之助ふたりは冒頭の場面から阿吽の呼吸で縦横無尽に舞台を駆けまわり、観客を奇想天外な“弥次喜多ワールド”に引き込む。歌舞伎ファンなら「あっ!」と気づく名作のパロディがいたるところに盛り込まれ、予想外の展開に驚きの連続で飽きる間が無く次の場面へ。好評を博した配信版の図夢歌舞伎『弥次喜多』の舞台“家族商店”の登場も見逃せない。弥次喜多シリーズに欠かせない市川染五郎と市川團子のふたりは、これまで演じてきた梵太郎と政之助に加え、今回弥次喜多シリーズでは初の女方の役にも挑戦し、早替りで二役を華麗に演じ分ける。染五郎演じるオリビア、團子演じるお夏が、ともに可憐な姿を見せ淡い恋模様を描く場面もあり、これまでにない新たな魅力を発揮した。第三部『弥次喜多流離譚』左より、弥次郎兵衛=松本幸四郎、娘オリビア=市川染五郎、娘お夏=市川團子、喜多八=市川猿之助歌舞伎座ではコロナ禍以降初となる本水の立廻りも解禁。大量の水を使った滝の中を弥次喜多のふたりが激しく立廻り、涼を感じる演出に客席は大興奮。「弥次喜多」シリーズおなじみのメンバーも総出演で久々の歌舞伎座での上演を盛り上げる。今年92歳となる市川寿猿もゴンドラでの宙乗りを披露(ギネス申請中とのこと!)し、元気な姿を見せた。弥次郎兵衛、喜多八、そして梵太郎、政之助の4人が宙乗りを披露すると、客席の盛り上がりは最高潮に。コロナ禍からの復活への願いを込めた舞台に客席は明るく晴れやかな空気に包まれた。第三部『弥次喜多流離譚』家族商店店長寿知喜=市川寿猿写真提供:松竹(株)※無断転載禁止
2022年08月08日2009年9月に劇場公開された松山ケンイチ主演、小雪、伊藤英明、佐藤浩市らが出演した映画『カムイ外伝』がデジタル配信されることが決定した。手塚治虫と並び称される伝説の漫画家・白土三平の傑作忍者活劇漫画を実写化した本作は、脚本を宮藤官九郎、監督と共同脚本を崔洋一が務め、卓抜した視覚効果で魅せる忍法の数々やド迫力の戦闘で、見る者を引き込んでやまない物語世界を改めてつくりあげた。強靭な意志と剣の腕前を持つ忍者カムイは、真の自由を求め、掟に縛られた忍(しのび)の世界を抜け出した“抜け忍”。しかしそれは、裏切り者として追っ手の“追忍”と闘う運命を背負い続けることであった。ある日カムイは、時の藩主・水谷軍兵衛の愛馬をある理由から殺した半兵衛という漁師を助け、それを機に半兵衛の家族に迎え入れられる。しかし、半兵衛の妻はカムイと同じく抜け忍であり、かつてカムイがその命を狙った "くの一"スガルであった。彼女はカムイを追っ手と信じて心を許さない。一方、スガルの娘・サヤカはカムイに恋心を募らせていく。そんな彼女の想いをよそに、スガルはカムイに戦いを挑む。密告により捕縛された半兵衛の救出、頭の不動率いる謎の鮫退治集団“渡り衆”の出現、そしてサヤカとの淡い恋…。さまざまな出来事の中で、次第に人と触れ合う温かさを知り、穏やかな日々に幸せを感じるカムイ。しかし、追っ手の忍群はすぐそこに迫ってきていた。主人公カムイを演じるために、1年以上におよぶアクション特訓に挑んだ松山ほか、個性豊かなキャラクターたちを極限まで肉体を駆使したアクションで演じる俳優陣が過酷な撮影をまさに“生き抜いた”といえる本作。その熱量を家庭で、手元の端末で堪能して欲しい。■配信情報『カムイ外伝』デジタル配信中URL:
2022年08月01日アンブッシュ(AMBUSH)から、手塚治虫のSF漫画『鉄腕アトム』とコラボレーションしたフィギュア&ネックレスが登場。2022年7月29日(金)より、アンブッシュ ワークショップ、アンブッシュ ワークショップ 2、アンブッシュ うめだ阪急で数量限定販売される。アンブッシュの『鉄腕アトム』コラボ第2弾手塚治虫原作の『鉄腕アトム』は、未来を舞台に、10万馬力のロボット少年・アトムが活躍するSFヒーロー漫画。アンブッシュでは、2022年にもコラボレーションフィギュアを発売しており、今回の新作は第2弾となる。“ハート”が目を引くフィギュア&ネックレス第2弾では、アトムの象徴的なポーズをモチーフにした、高さ32.5cmのフィギュアと、シルバー×ゴールドカラーのネックレスを発売。いずれも胸に彫られたハートのディテールを際立たせることで、人々を危機から救うために活躍する“心優しい”アトムを表現した。【詳細】アンブッシュ『鉄腕アトム』コラボレーション第2弾発売日:2022年7月29日(金)展開店舗:アンブッシュ ワークショップ、アンブッシュ ワークショップ 2、アンブッシュ うめだ阪急・ASTRO BOY × AMBUSH FIGURE 264,000円<50体限定>素材:コッパーサイズ:高さ32.5cm・ASTRO BOY x AMBUSH NECKLACE 27,500円<300本限定>素材:真鍮、合成ルビーカラー展開:シルバーxゴールドサイズ展開:フリー
2022年07月30日歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」第一部『新選組』の扮装ビジュアルが公開された。新作歌舞伎『新選組』は手塚治虫の同名漫画が原作の歌舞伎作品で、手塚漫画が歌舞伎として上演されるのは今回が初となる。父の仇を討つため『新選組』に入隊し剣の腕を磨く少年・深草丘十郎の成長と、どこか謎を秘めた親友・鎌切大作との友情に加え、近藤勇、土方歳三、沖田総司や芹沢鴨らおなじみの新選組隊士たちや坂本龍馬との出会いを通じて、深草丘十郎の姿が生き生きと描かれる。今回公開されたのは深草丘十郎を演じる中村歌之助と、鎌切大作を演じる中村福之助のビジュアル。だんだら模様の入った「新選組」おなじみの羽織を着込み、カメラに向けて刀を構えると、原作を参考にそれぞれポーズを決めていく2人。ツーショットでは手塚が描いた漫画のカットを参考に笑顔で並んで歩き、丘十郎と大作の仲の良さを見せると、大作行きつけのお汁粉屋が登場する手塚版ならではの場面も再現されるなど、来るべき歌舞伎座の舞台へ向け、気持ちのこもった撮影となった。中村歌之助演じる深草丘十郎 (C)松竹中村福之助演じる鎌切大作 (C)松竹歌之助は「いざ扮装をしてスチール撮影に臨み、すごく楽しみな気持ち、ワクワク感が強くなりました!」と晴れやかに述べ、福之助は「今日のスチール撮影だけで僕らはこれだけワクワクしてきているので、早く皆様にお目見えしたいです!」と気持ちの高ぶりを感じた様子。化粧のこだわりどころについては、「眉毛を手塚治虫先生の漫画のように垂らして描いてみました」と歌之助。大作が好物なお汁粉の小道具も用意された撮影に福之助は「まさか今日、お汁粉のスチールを撮るとは思わなかったので、撮れてよかった!」と喜びを表した。(C)松竹「八月納涼歌舞伎」は8月5日から30日にかけて東京・歌舞伎座で上演される。■中村歌之助 コメント全文いざ扮装をしてスチール撮影に臨み、いよいよなんだなと実感が湧いてきました。すごく楽しみな気持ち、ワクワク感が強くなりました! どれくらいの色を塗ればいいかなど、顔については色々と考えましたが、演じる深草丘十郎は、他のキャラクターと違って頬がほわぁと赤かったり、目の周りにシャドーが入っていたりしているところを意識しつつ、眉毛を手塚治虫先生の漫画のように垂らして描いてみました。丘十郎のキリッとした部分とコミカルな部分を意識しながら、鎌切大作との違いが出るように考えました。それぞれ原作漫画と似ているところもあって、お客様にも楽しんでいただければなと思います。■中村福之助 コメント全文僕が演じる鎌切大作は、漫画を読まれている皆さんはご存知だと思いますが、いい奴なのか悪い奴なのか、仲間なのか実は敵なのか……見てからのお楽しみの部分がありますので、スチール撮影では漫画を読まれた方、また読んでいない方それぞれに色々なイメージを持っていただけるようにと意識して挑みました! 今日のスチール撮影に合わせて、何日もかけて顔の仕方を研究してきました。特に弟(歌之助)は、顔だけしていると「これでどうだろう?」と言っていたのですが、いざ、鬘をかけて衣裳を着るとしっくりきますよね。今日のスチール撮影だけで僕らはこれだけワクワク楽しくしてきているので、早く皆様にお目見えしたいですし、手塚治虫先生の漫画を知っている方は「おぉ!」となっていただけていればいいなと思います。お汁粉を食べている場面は、漫画を読んでいるとそれほどたくさん出てくるわけではないのですが、とても印象的な場面です。でも、まさか今日、お汁粉のスチールを撮るとは思わなかったので、撮れてよかった!是非、本番の舞台を楽しみにしていただきたいです!<公演情報>歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」第一部新作歌舞伎『新選組』8月5日(金)~30日(火) 東京・歌舞伎座原作:手塚治虫脚本:日下部太郎出演:中村歌之助(深草丘十郎)、中村福之助(鎌切大作)、中村勘九郎(近藤勇)、中村七之助(土方歳三)、中村橋之助(仏南無之介)、中村虎之介(沖田総司)、中村鶴松(娘八重)、片岡亀蔵(庄内半蔵)、坂東彌十郎(芹沢鴨)、中村扇雀(坂本龍馬)チケット購入リンク:「八月納涼歌舞伎」の詳細はこちら:
2022年07月14日ミュージカル『アラバスター』が、6月25日に東京・東京芸術劇場プレイハウスで開幕した。本作は、美しく繊細な世界観に定評のある演出家・荻田浩一が長年温めてきた、知る人ぞ知る手塚治虫原作の『アラバスター』をベースとしたオリジナルミュージカル。主演をLE VELVETSの宮原浩暢、ヒロインの亜美役を涼風真世が務めるほか、古屋敬多、矢田悠祐、AKANE LIV、馬場良馬らが脇を固める。原作は、1970年から71年にかけて『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載された同名漫画で、美しいものを妬む、人間の深い心の闇を鋭く描いたSF犯罪サスペンス。ミュージカルでは、人間の奥底に潜む“復讐・憎悪の心”と“歪んだ愛”を主題とし、欲望が渦巻く世界で翻弄される人々の運命が描かれる。手塚は『手塚治虫漫画全集』のあとがきで「江戸川乱歩の『一寸法師』とか、『陰獣』などのようなグロテスクで淫靡なロマンを描こうと思って始めた」と記しており、その原作の世界観をキャストたちの熱演とプロジェクションマッピングで見事に表現。本作でも全編にわたって陰鬱な空気が広がる。(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えり(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えりその世界観を際立たせるのに大きな貢献を果たしたのが奥村健介による音楽だ。どこか物悲しく、そして力強く、いつまで経っても耳に残る。アラバスターを演じた宮原を始めとしたキャストたちの想いのこもった歌声も圧巻で、それぞれの苦悩が胸に迫った。(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えり(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えりまた透明な亜美を、光と声、そして影を表すダンサーで表現した演出も見どころ。誰にも見えない、もちろん舞台上にも登場しない亜美の魂がそこに現出するかのような感覚に襲われる。それを可能にしたのは、やはり涼風による亜美の声があってこそ。特に前半は、まっすぐで純粋さを感じさせる亜美の声がそのキャラクターを形作っていた。(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えり初日スペシャルカーテンコールでの全キャストのコメント■アラバスター役:宮原浩暢自身初めてのタイトルロールということで、涙が出るほど嬉しいです。演出の荻田さん、スタッフ関係者の皆さん、力強い演技で盛り立ててくれているキャストのみんな、いらしてくださっているお客さま、本当にありがとうございます。こんなに幸せでいいのかと思いながら悪いやつを演じています。作品としては、ヒロインが透明人間、そしてアラバスターが半透明という非現実的な作品ですが、それぞれが熱く演じて生命力溢れる作品になっています。何が美しくて、何が醜いかを求め続けていきたいと思っています。2度、3度味わっていただけたら「アラバスター」の沼にハマっていくと思います。■ゲン役:古屋敬多『アラバスター』という作品に出会えて幸せです。そして、この素晴らしいキャストに出会えて幸せです。荻田先生の素晴らしい人柄と、お仕事に触れてとても幸せです。憎しみがいっぱいの作品ではありますが、裏で愛情いっぱいで包んでくださったスタッフの方に出会えて幸せです。ハピネス!■ロック役:矢田悠祐ロックを見て、「なんやこいつ」と思われたと思いますが、矢田悠祐自体はそういうやつではないですから。これは役でやっています(笑)。ロックという役は嫌われてなんぼだと思うので、「人をイラだたせる100の方法」を考えながらロックを作ったので、思う存分嫌っていただいて、でも、矢田悠祐は応援していただけると嬉しいです。千秋楽まで思う存分、自分がされて嫌なことをしていきたいと思います。■小沢力仁役:馬場良馬僕が演じるお兄ちゃんは、原作では「カニ平」という役ですが、今回の荻田先生の世界観で「カニ平です」というと世界観を崩してしまうと思ったので、今回、新しい名前をいただいて、よかったなと思っています。大阪公演まで力仁として精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。■小沢ひろみ役:AKANE LIV音楽も物語も聴けば聴くほど、観れば観るほど病みつきになると思いますので、2度、3度、4度、5度とお越しいただければと思います。■老人・老刑事役:治田敦ついこの間までは若者と若い刑事をやっていたのに、知らないうちにこの中でも最年長となってしまいました。歳をとるというのはそんなに悪いことでもなくて、やたらみんな、親切にしてくれます。馬場ちゃんなんか、「はるパパ、そろそろ出番です」ってそれはそれは慈愛に満ちた目で僕を連れていってくれるんです。それは、ジャン・バルジャンのような、マザー・テレサのような美しい目です。これからも皆さんにご迷惑をおかけしないように逞しく生きていきたいと思います。応援よろしくお願いします。■刑事・神父・弁護士・警備員役:田村雄一私は、荻田さんと初めてご一緒したのは10年以上前の「蜘蛛女のキス」だったのですが、この劇場でした。その後に荻田さん「Chess the musical」という作品をやりましたが、それもここだったんです。今回もまたこの場所です。荻田さんと僕と東京芸術劇場は何か因縁があるのかと思いますが、この劇場がある限りは、僕と荻田さんは一緒に仕事ができるなと、非常に楽しくやらせていただきました。「Chess the musical」の当時は、スリムでした。8年でこんなにも恰幅良くなるのかと痛切に感じております。ある方にも「痩せろ」と言われておりますので、頑張ってこの公演で痩せていきたいと思います。■八橋令子・亜美の母・モデル・ウェイトレス役:遠藤瑠美子お話の内容は、いわゆるファンタジーなので、実感するのに苦労はしましたが、みんな本当に優しい人ばかりで、和気あいあいと、ぶつけ合いながら、ジェットコースターのような稽古の日々を駆け抜けてまいりました。最後まで届けられるように健康に注意しながらやっていきたいと思います。まだまだ東京公演もございますので、1度と言わず、2度、3度、お待ちしております。■亜美の影役:穴沢裕介こうした、人外の役をずっとやりたかったので、こうした機会をくださった皆さまに感謝しながら務めていきたいと思います。大好きな皆さんと大阪大千穐楽まで駆け抜けてまいりますので、最後までご観劇よろしくお願いいたします。■男・ウェイター役:岩橋大初日を無事に迎えられたことにホッとしております。このまま大阪大千穐楽まで誰一人欠けることなく突っ走っていけたらいいなと思います。まだ始まったばかりですので、これからさらに深めていけるように精進してまいります。<公演情報>ミュージカル『アラバスター』6月25日(土) ~7月3日(日) 東京・東京芸術劇場プレイハウス7月10日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ原作:手塚治虫脚本・演出:荻田浩一音楽:奥村健介【出演】宮原浩暢(LE VELVETS) / 古屋敬多(Lead) / 馬場良馬治田敦 / 田村雄一 / 遠藤瑠美子 / 穴沢裕介 / 岩橋大矢田悠祐 / AKANE LIV涼風真世ミュージカル『アラバスター』SPOT【チケット情報】S席:11,000円(税込) / A席:7,000円(税込)※未就学児童入場不可チケット購入リンク:【お問い合わせ】■東京公演:公演事務局(営業時間:平日10:00~17:00)※お問い合わせは24時間承っておりますが、ご対応は営業時間内とさせていただきます。なお、内容によってはご回答までに少々お時間をいただく場合もございます。■大阪公演:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(平日・土曜11:00~16:00)関連リンク公式サイト:公式Twitter:
2022年06月28日2022年8月、実に3年ぶりに歌舞伎座に帰ってくる「八 月納涼歌舞伎」にて、世界中で愛される“漫画の神様”、手塚治虫の漫画『新選組』が上演される。誰もが親しみをもって楽しむことができるエンタテインメント性に溢れる作品を生み出し、奇想天外なアイディアとファンタジー性で読者を虜にし続けた唯一無二の漫画家、手塚治虫の作品が歌舞伎として上演されるのは今回が初。手塚治虫漫画の表現を追求し、極限までその可能性を押し広げ、世界中の多くのクリエイターに影響を与えるだけでなく、その作品世界には、命の尊さ、生きることの意味を問う壮大なテーマ性が内包され、時を超え、国の垣根を飛び越えて、今なお世界中で幅広い世代に読み継がれている。多くの代表作のなかでも、歴史を題材にした作品では、実在した歴史上の偉人たちと架空のキャラクターが絶妙に絡み合い、ドラマティックな物語を創出。壮大なファンタジーのなかに、人が生きている実感、真実の光を照らし出す。歴史上の人物や事件を題材にして数多くの作品を生み出してきた歌舞伎との親和性も高く、手塚治虫の生み出した歴史漫画がどのように歌舞伎として上演されるのか、今から期待が高まる。深草丘十郎(手前)と鎌切大作(奥)(c)Tezuka Productions今回、手塚治虫の描いた数多くの漫画から初めて歌舞伎としての上演に選ばれた『新選組』は、1963(昭和38)年1月号から10月号まで、集英社の月刊誌「少年ブック」で連載され、その独自の視点と解釈で描き出された作品世界は多くのクリエイターに影響を与え、手塚治虫の隠れた名作として評価の高い作品だ。父の仇を討つため、「新選組」に入隊し剣の腕を磨く少年・深草丘十郎(ふかくさ きゅうじゅうろう)の成長と、どこか謎を秘めた親友・鎌切大作(かまぎり だいさく)との友情を描き、幕末の京都を舞台に、近藤勇、土方歳三、沖田総司や芹沢鴨らおなじみの新選組隊士たち、さらに坂本龍馬との出会いを通じて、深草丘十郎の姿を生き生きと描き出す。近年、『ワンピース』や『NARUTO -ナルト-』、『風の谷のナウシカ』といった漫画を原作とした歌舞伎作品が注目を集めるなか、遂に“漫画の神様”手塚治虫の作品が「八月納涼歌舞伎」で上演される。歌舞伎座の「八月納涼歌舞伎」は、1990(平成2)年から始まり、十八世中村勘三郎(当時、勘九郎)と十世坂東三津五郎(当時、八十助)を中心に、花形が活躍する公演として人気を博してきた。この「納涼歌舞伎」によって、歌舞伎座では1年12ヶ月を通じて歌舞伎興行が開かれるようになり、平成の歌舞伎の一大ブームを巻き起こすことに。2022(令和4)年8月、コロナ禍以降、実に3年ぶりの公演となる。歌之助が深草丘十郎、福之助が鎌切大作。勘九郎・七之助と競演左から)中村福之助、中村歌之助(c)松竹気になる配役は、父の仇を討つため「新選組」に入隊する深草丘十郎に中村歌之助、どこか謎を秘めた丘十郎の親友・鎌切大作に中村福之助が決定。勘三郎、三津五郎と共に「納涼歌舞伎」を盛り上げてきた中村芝翫の三男である歌之助と次男の福之助が、手塚治虫が生み出した魅力的なキャラクターである深草丘十郎と鎌切大作という若いふたりの剣士を躍動的に勤めることに注目だ。そして、中村勘九郎と中村七之助の出演も決定し、中村屋兄弟といとこにあたる福之助・歌之助兄弟との競演も話題必至。夏の暑さを吹き飛ばし、熱気溢れる舞台が展開される予感の歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」、チケットは7月14日10時より一般発売。中村勘九郎(c)松竹中村七之助(c)松竹出演者コメント【中村歌之助:深草丘十郎(ふかくさ きゅうじゅうろう)役】まさか歌舞伎座で主役をさせていただけるなんて…プレッシャーもありますが、すごく嬉しいです!勘九郎の兄から手塚治虫先生の「新選組」が面白いと伺って兄たちと読みました。幕末の話でありながらも、現代に通ずるテーマ性があり、若い人にも観ていただきたいです。手塚治虫先生の作品は、母方の祖父が「鉄腕アトム」を見せてくれたり、小さい頃から作品に触れていたのでご縁を感じています。初めて歌舞伎になるときに、主人公の丘十郎として舞台に立たせていただけることは有難く、光栄です。「八月納涼歌舞伎」は若手が一致団結してやる公演でもあるので、今回「新選組」を8月の歌舞伎座でさせていただけることも、すごく嬉しいです。勘九郎の兄や七之助の兄はじめ錚々たるみなさんが出てくださると思うので、周りにも支えていただいて、ひと月がんばりたいです。出演が決まったときは、家族みんなで喜びました。父(芝翫)は「チャンスだからがんばりなさい。本当によかったね」と言ってくれました。母(三田寛子)はひたすら「がんばりなさい。もらったチャンスをものにするのよ」と。兄弟の反応は…一番上の兄(橋之助)からは「ずるいなぁ…」と。僕ら二人にすごい嫉妬が…。丘十郎と大作の関係は、僕たち兄弟の関係とどこか似ているようで、二人に合っているのかもしれません。兄と芝居をするのはすごく楽しみですし、二人が成長していく過程を日に日に観ていただけたら嬉しいです。左から)中村福之助、中村歌之助(c)松竹【中村福之助:鎌切大作(かまぎり だいさく)役】とにかく楽しみでしょうがないです! がんばります!!!数年前に勘九郎の兄から、手塚治虫先生の「新選組」が面白いからと勧めていただいてすぐに読みました。兄弟で回し読みしながら、新選組をそう描くんだ!と、とても面白くて、これが歌舞伎になったら…と想像したり、ワクワクしながら読みました。今回、鎌切大作を勤める上では、手塚治虫先生のファンや「新選組」を愛していらっしゃる方々に舞台を観ていただいたときに、「あ、鎌切大作だ!」と自然に馴染んでいただけるように演じられたら、それがベストだと思っています。まだ誰もやっていないお役に臨めることも、楽しみでしようがないですね。「八月納涼歌舞伎」は、小さい頃から勘三郎の伯父や父が出ていた公演なので、そこに出させていただけることは身の引き締まる思いです。さらに今回、「新選組」というお芝居ができるのは、「新選組」を勧めていただいた勘九郎の兄に感謝ですし、今、自分たちができる最高のパフォーマンスを出し切れるようにがんばりたいと思います!公演概要歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」2022年8月会場:歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12-15)原作:手塚治虫企画協力:手塚プロダクションチケット一般前売:7月14日(木)10:00より
2022年05月30日ユニクロ(UNIQLO)のグラフィックTシャツブランド「UT」から、過去のアーカイブに焦点を当てた「20th UTアーカイブ」コレクションが登場。2022年7月4日(月)に発売される。ユニクロ「UT」のアーカイブTシャツが復刻2003年の誕生から20年目を迎えるメモリアルイヤーに、時代を経ても色あせない価値を再発信する新プロジェクト「UT アーカイブプロジェクト」。この一環となる「20th UTアーカイブ」コレクションでは、過去の膨大なコレクションから厳選した「UT」を復刻する。手塚治虫やウォーホル、ソニックなど全18柄そのモチーフとなったのは、漫画からアニメ、ゲーム、写真、グラフィックデザイン、アートまで様々。手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」(2006年)、ゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(2009年)、アーティスト「アンディ・ウォーホル」(2012年)、現代美術家「ジュリアン・オピー」(2014年)など、全18柄がラインナップする。膨大な数の「UT」収録するデジタルライブラリーもまた、本コレクションの発売を記念して、膨大な数の「UT」を収録した特設サイト「UT アーカイブサイト」もオープン。これまで知らなかったアートやカルチャーに触れるきっかけにもなる、「UT」のこだわりが詰まったデジタルライブラリーとなっている。商品情報「20th UTアーカイブ」コレクション発売日:2022年7月4日(月)※ソル・ルウィット(2017年)は7月中旬発売予定。展開:MEN Tシャツ 18柄 各1,500円販売店舗:全国のユニクロ店舗およびオンラインストア
2022年05月21日みきくらのかい 第五回公演リーディング「新浄瑠璃 百鬼丸 ~手塚治虫『どろろ』より~」が2022年5月27日(金)~6月19日(日)にカンフェティストリーミングシアターにて配信されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて5月27日(金)より発売開始です。カンフェティで5月27日(金)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 公式Twitter@mikikura_no_kai三木眞一郎・梶裕貴共に『約10役』を演じた話題の作品「新浄瑠璃 百鬼丸 ~手塚治虫『どろろ』より~」。2022年4月に開催された公演の様子を、カンフェティストリーミングシアターにて配信することが決定いたしました。公演概要「新浄瑠璃百鬼丸~手塚治虫『どろろ』より~」販売期間:2022年5月27日(金)10:00〜6月12日(日)23:59配信期間:2022年5月27日(金)10:00〜6月19日(日)23:59※購入後、ログインしてから1週間視聴可能。原作:手塚治虫脚本:横内謙介脚色・演出:倉本朋幸出演:三木眞一郎梶 裕貴■配信内容みきくら Ver. (みきくらのかいオリジナル編集バージョン)三木眞一郎 Ver. (本編中三木眞一郎のみを写したバージョン)梶裕貴 Ver. (本編中梶裕貴のみを写したバージョン)■チケット料金各種1枚.:3,500円(税込)■団体概要みきくらのかい(三木眞一郎×倉本朋幸)声優 三木眞一郎と劇作・演出家 倉本朋幸によるリーディングユニット。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月20日美しく繊細な世界観に定評のある演出家・荻田浩一が長年温めてきた、知る人ぞ知る手塚治虫の『アラバスター』をベースに、個性豊かなキャストと共におくるオリジナルミュージカル『アラバスター』の上演が決定した。本公演の原作『アラバスター』は、1970年から1971年にかけて『週刊少年チャンピオン』に連載された作品で、美しいものを妬む、人間の深い心の闇を鋭く描いたSF犯罪サスペンスである。手塚治虫自身が“嫌悪する作品”として挙げている一方で、連載時からのファンも根強く存在している異色作だ。【アラバスター】には、自身のソロコンサートのほか、舞台やミュージカルで活躍するLE VELVETSの宮原浩暢が決定。ヒロイン亜美に思いを寄せる少年【ゲン】に、ダンスボーカルユニットLeadのメンバーとして活動しながら、ミュージカル等でも活躍する古屋敬多、アラバスターを追う冷酷無慈悲な捜査官【ロック】に矢田悠祐が抜擢。そのほか、亜美の養い親である元検事の【小沢ひろみ】と【力仁】の親子をAKANE LIV、馬場良馬がそれぞれ演じる。更に、治田敦、田村雄一、遠藤瑠美子、穴沢裕介、岩橋大が名を連ね、歌とダンスに一層深みを与える。そして、ヒロインの【亜美】を、宝塚歌劇団・月組トップスターとして活躍し、退団後も舞台や映像で幅広く活躍する涼風真世が務める。涼風は、「荻田さんWORLD(世界観)を信じ、透明な身体を持つ「亜美」として生きる覚悟です」と意気込みを語った。透明な身体を持つ亜美を、七色の声を持つ涼風がどう表現するのか、新たな表現方法にも注目だ。とある時代の日本。人や動物が透明あるいは半透明にされる奇妙かつ無差別なテロルが蔓延っている。正体不明の、まさに見えない敵であるテロリストは、ただ自ら名乗りを上げて大胆に犯行声明をぶちまける。その名はアラバスター。黒衣の下に半透明の身体を隠す男。アラバスターの仲間には眼球以外は透明な肉体を持つ少女・亜美がいる。謎めいた存在のアラバスターと亜美を中心に、愛憎に翻弄され、運命の渦に巻き込まれていくのは、亜美に思いを寄せる少年ゲン、亜美の養い親である元検事の小沢ひろみと力仁(通称カニ平)の親子、そしてアラバスターを追う冷酷無慈悲な捜査官ロック。まだ偏見と差別に満ちた世界に、「異形」に生まれたが故の懊悩が価値観や美意識に対する反逆となり、やがては苛烈な攻撃へと転じ、狂気に蝕まれた悲劇へと暴走していく。アラバスターの哀感に溢れた挽歌が、いま慟哭のように深く鳴り響く。人間の奥底に潜む“復讐・憎悪の心”と“歪んだ愛”を主題とし、欲望が渦巻く世界で翻弄される人々の運命を描いたミュージカル『アラバスター』。東京公演は6月25日(土)~7月3日(日) 東京芸術劇場プレイハウスにて、大阪公演は7月10日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。<上演決定に際してのコメント>●宮原浩暢(LE VELVETS)【アラバスター役】人間の深い闇を描いたSF犯罪サスペンス、手塚治虫原作、そしてオリジナルミュージカル、これを聞いて心が躍らない訳はありません。裏切り、復讐、嫉妬から生まれた自らの歪んだ正義を振りかざし罪を犯していく渦中の人物アラバスター。全身全霊で役を生きたいと思います。そして、魅力溢れる役者達と共に、皆様をアラバスターの暗い影の世界へ誘っていきます。●古屋敬多(Lead) 【ゲン役】ゲン役で出演させていただきます、古屋敬多です。手塚治虫先生の隠れた名作といわれる『アラバスター』そのオリジナルミュージカルに出演出来ることをとても嬉しく、光栄に思います。社会に反発しながらも自分の正義に従い、強い意志で行動を起こすゲンは物語を動かすきっかけとなる人物のひとりです。そんなゲンを演じることは僕にとって新たな挑戦となりますが、魂燃やして全力で頑張りたいと思います。●馬場良馬【力仁役】皆様はじめまして馬場良馬と申します。僕は小学生の時に図書館で手塚治虫先生の漫画を読み漁っていた時代があるので、この作品に出演出来る事とても嬉しく思っています。ミュージカルに出演する機会があまり無いので不安もありますが精一杯努めて、この『アラバスター』の素敵な世界観を皆様にお届け出来る様頑張ります。●矢田悠祐【ロック役】ロック役を演じさせて頂きます。矢田悠祐です。今回演じるロックは美醜に異常な拘りを持った捜査官です。ロックはとんでもないナルシストなので、その発言に負けないように今からお肌のケアなどもしっかりしていこうと思います。皆さんにいい意味で嫌われるように頑張ります。●AKANE LIV【小沢ひろみ役】子供の頃、テレビで放映された「火の鳥」を観て、壮大なスケールで描かれた人間の愛、美、醜を表現したアニメに初めて触れ、凄い衝撃を受けました。今作も、人間の深い内面、闇を描いた作品。素晴らしいスタッフ・キャストの皆様と共に手塚先生ワールドに参加できる事を感慨深く嬉しく思います。●涼風真世 【亜美役】新たな表現舞台にチャレンジできることに感謝の気持ちを忘れず、荻田さんWORLD(世界観)を信じ、透明な身体を持つ「亜美」として生きる覚悟です。皆様、ミュージカル『アラバスター』ご期待ください。▼公演概要【タイトル】 ミュージカル『アラバスター』【原作】 手塚治虫【脚本・演出】 荻田浩一【音楽】 奥村健介【企画協力】 手塚プロダクション【出演】宮原浩暢(LE VELVETS) / 古屋敬多(Lead)馬場良馬 / 治田 敦田村雄一遠藤瑠美子穴沢裕介岩橋 大 / 矢田悠祐AKANE LIV / 涼風真世【日時 / 会場】6月25日(土)〜7月3日(日) 東京芸術劇場プレイハウス7月10日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ【席種】S席(パンフレット付き)13,000円(税込) / S席:11,000円(税込) / A席:7,000円(税込)【チケット発売日】先行発売:5月17日(火)12:00〜一般発売:6月12日(日)10:00~【主催】 ミュージカル『アラバスター』製作委員会【問い合わせ】 東京公演:公演事務局 (営業時間:平日10:00~17:00)大阪公演:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日・土曜11:00~16:00)【公式HP】 ※手塚治虫と手塚プロダクションの「塚」は、正式には「ヽ」がつく旧字表記
2022年05月16日