『トランスフォーマー』シリーズ最新作となる3DCGアニメーション『トランスフォーマー/ONE』が、2024年に日本公開されることが決定した。併せて世界同時解禁となった特報映像には、労働ロボットとしてサイバトロン星の地下に広がる都市で働く、若かりしオプティマスプライムとメガトロンが揃って登場する。「クソ!マジで最悪だ!」と、まだ“メガトロン”という名前を持つ前のロボット生命体“D-16”は、若きオプティマスプライム(オライオン・パックス)に愚痴をこぼす。そんな地下の過酷な労働環境に嫌気が差していたオプティマスは、「地上の世界へ行こう!」とD-16(メガトロン)やB-127(バンブルビー)、エリータ-1らを率いて地下都市からの脱出を試みる。「危険すぎる!」と言うメガトロンからの忠告を無視して、地上に繋がる列車に飛び乗り、間一髪の脱出に成功する。地上には、自然とロボット生命体の調和された美しいサイバトロン星の世界が広がる。「なんて綺麗なの」と感動するエリータ-1。そして彼らを待ち受けていた謎の存在から「お前たちは選ばれた。秘めた力を解き放つのだ」とトランスフォームする能力が与えられ、戸惑いながらも、その能力が開眼するオプティマスプライムたち。しかし、初めてのトランスフォーム能力に戸惑い、悪戦苦闘しながらのドタバタバトルがコミカルに繰り広げられる。突如、地上に現れた謎の巨大な勢力に対し、「この力には意味がある。使わなきゃ」と諭すエリータ-1とともに、若かりしオプティマスプライムとメガトロンが立ち向かう“胸アツ”のバトルシーンが展開される。ヒーローとヴィランの友情秘話や、トランスフォーム能力の起源、そして次第にしのび寄る戦乱の影と、トランスフォーマー史上最大の決戦と言われる、サイバトロン星の戦いが描かれる。若かりしオプティマスプライムの声を担当するのは、『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズや『マッドマックス:フュリオサ』の公開が控えるクリス・ヘムズワース。またメガトロンの声はブライアン・タイリー・ヘンリー(『ゴジラ×コング 新たなる帝国』)、エリータ-1役は、『アベンジャーズ』シリーズや『ブラック・ウィドウ』のスカーレット・ヨハンソンが務める。監督は『トイ・ストーリー4』のジョシュ・クーリーが手がける。『トランスフォーマー/ONE』特報映像<作品情報>『トランスフォーマー/ONE』2024年公開(C)2024 PARAMOUNT ANIMATION. A DIVISION OF PARAMOUNT PICTURES HASBRO. TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. (C)2024 HASBRO
2024年04月18日世界中で人気の高いコンテンツのひとつといえば、幅広い層から支持されているアニメーション。さまざまな作品が各国で誕生するなか、今回ご紹介するのは数々の国際映画祭で大きな反響を呼んでいる話題のフレンチ・アニメーション・コメディです。『リンダはチキンがたべたい!』【映画、ときどき私】 vol. 642リンダが1歳のときのかすかな記憶にあるのは、ママのお気に入りの指輪とパパが作ったパプリカ・チキン。とっても幸せな食卓だったのに、パパが突然消えてしまい、いまは少ししか思い出せなくなっていた。8歳になったリンダは、ママとふたり暮らしをしていたが、指輪を盗んだとママに勘違いされる。間違いだとわかったママは償いのためになんでもすると言い、リンダは「パパのパプリカ・チキンがたべたい!」と答えるのだった。すると、チキンをめぐる母と娘のクレイジーなドタバタ劇は大騒動に発展。はたして、リンダは無事にチキンを食べることができるのか……。第76回カンヌ国際映画祭Acid部門への選出やアヌシー国際アニメーション映画祭2023長編アニメーション部門の最高賞クリスタルの獲得など、大きな注目を集めている本作。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。キアラ・マルタ監督 & セバスチャン・ローデンバック監督実写映画やドキュメンタリー作品で高く評価されているイタリア出身のマルタ監督(写真・左)と、イラストレーターでENSAD(フランス国立装飾芸術高等学校)の教授も務めるフランス出身のローデンバック監督(右)。今回は、制作上のパートナーであるおふたりに、お互いへの思いや完成秘話、日本との共通点などについて語っていただきました。―まずは、どのようなきっかけで本作が誕生したのかを教えてください。マルタ監督私が原案を作ったのは、別の作品のためにアーティストのレジデンスに住みながら作品づくりをしていたとき。時間が少しだけあまっていたので、セバスチャンを呼んで一緒に脚本を書くことにしたのです。私自身が自分を子どもっぽいと感じているからというのもありますが、「子どもを扱った作品にしたい」というのが最初の思いでした。ただし、子どもやファミリーだけでなく、すべての人に向けた作品にできたらいいなと。そこで、不正義やカオス、記憶などさまざまなテーマを混ぜながら、大人も子どもも同じレベルで描くことを意識しました。―そういった内容を「チキンが食べたい」というリンダの思いだけで映画にしてしまうのがすごいところでもありますが、なぜチキンを選んだのでしょうか。マルタ監督食べ物というのは、記憶と密接に繋がっているので、過去の優しい記憶と結び付けられる料理を中心に映画のストーリーを考えたいと思いました。そんなときに思い浮かんだのが、私のおばあちゃんの得意料理でもあった「パプリカ・チキン」。劇中で描く社会の不条理も、その料理がカバーしてくれるのではないかと考えて入れました。自由な表現も可能にできたと感じている―また、今回は先に声の収録を行って制作されたそうですが、珍しい方法だと思うので、その意図についてもお聞かせください。ローデンバック監督アニメーションを作る際、決められた工程を順番通りに進めていくのが縛られているように以前から感じていたので、それを壊したいと思いました。そこで、録音を先にすることで俳優たちが絵の制約を受けないような環境を作ることにしたのです。録音は4週間かけて行いましたが、野外や学校、階段の踊り場など、劇中に出てくるのと同じ背景のなかで、声優ではなく俳優に実写映画のような演技をしてもらいました。ただ、カメラはなく声だけを録音していたので、まずは音源を編集。そして、それを基にアニメーターたちが絵をつけていきました。いままでのやり方を壊すような方法ではありましたが、おかげで映画にイキイキとした側面が生まれたと思っています。―ほかにも色使いが非常に印象的で、日本のアニメでは見たことがないような作品だと感じましたが、色の使い方はどのようにして決めていきましたか?ローデンバック監督こういう色使いをした作品は、フランスでもないですよ(笑)。現実的な話をすると、低予算で済むからという理由がありました。あと、アニメーション制作において色を正確に付ける作業にはものすごい時間がかかりますが、この作品ではそこよりも別のところにエネルギーを使ったほうがいいと考えたうえでの決断でもあります。結果的には、自由な表現も可能にできたように感じているところです。1人よりも2人だからもっと遠くにまで行ける―これまでもお互いの作品を協力し合って作られていますが、一緒に仕事をするメリットなどがあれば、教えてください。マルタ監督私たちの場合は2人で一緒にやっているというよりも、2人で1人のような感覚がとても強くあります。もし自分1人だったらある地点までしか行けなかったかもしれないところも、2人だからこそもっと遠くに行ける。彼も同じ気持ちだとよく言っていますが、後ろから支えてもらうことによってより前に進めるのは大きなメリットだと感じています。ローデンバック監督そうですね、アーティストとしてのデュオという感じです。普段からいろんな芸術作品を一緒に見たり、一緒にモノづくりをしたりしているので、お互いすぐに理解し合えていると思います。―本当に素敵な関係ですが、それでも本作で意見が分かれたシーンなどもあったのでしょうか。マルタ監督そういうこともないですね。たとえ自分と違う意見を言われたとしても、全幅の信頼を置いている人から言われたら、「そっちのほうがいいんだろうな」と思うだけのことなので。むしろ1人で作業しているほうが時間がかかってしまうくらい。2人のほうが次のステップにどんどん進められて、時間のロスもなく済んでいます。うまく説明できませんが、本能的に感じていることなので、特にルールがあるわけでもないんですよ。仕事をしているときは「君がいてくれて本当によかった」といったことをお互いによく言い合っているほどです。ローデンバック監督通常、2人で意見が違った場合、どちらかが妥協して相手に合わせることが多いかもしれませんが、ここまでの信頼関係が築けているとそういうこともまったくない。自分の意見が通らなかったとしても、つねに一緒に決断をしている感覚です。3か国の文化には、食が共通している―なるほど。では、日本についてもおうかがいしたいのですが、どのような印象をお持ちですか?マルタ監督建築やデザインなど、日本は空間の使い方が本当にうまいですよね。そういう部分は、本作にも間接的に影響を与えているのではないかなと感じているほどです。何もない空っぽなところにこそ実はいろんなものが凝縮されているように見えるので、日本の文化には興味を持っています。いま住んでいるフランスは私にとっては第二の祖国となりましたが、フランスよりも日本のほうが祖国イタリアと共通点が多いかもしれないですね。ローデンバック監督キアラはイタリア人で、僕はフランス人で、みなさんは日本人ですが、食に対する興味は同じだと思っています。僕たちも和食は大好きですからね。特にこの3か国の文化には、食が共通しているように感じています。あと、日本のアニメには食べ物のシーンが多く登場しますが、観る者に絵を通して食欲をわかせるというのは本当にすごいことです。それが日本のアニメの特徴でもある思っています。―ローデンバック監督はアニメーション監督のなかでも高畑勲監督を尊敬しているそうですが、どのようなところが魅力だとお考えですか?ローデンバック監督高畑監督がおもしろいと思うのは、似たような作品を作らないところ。毎回全然違うタイプでありながら、どのキャラクターに対しても強い愛情を感じます。ストーリーにあったビジュアルを選びつつ、やりたいことがはっきりしている部分も高畑監督の素晴らしいところですし、日本のアニメ業界のなかでも異色の存在ではないでしょうか。マルタ監督しかも、高畑監督は絵を描かない監督なのに、あれだけのアニメーションを作っているのはすごいですよね。ちなみに、今回のポスターではセバスチャンが描いた絵は1つもありません。ただ、2人でグラフィック的なディレクションをしているので、それをチームに伝えて描いてもらっています。現実世界もパーフェクトな人ばかりではない―それでは最後に、ananweb読者に向けて、メッセージをお願いします。マルタ監督映画のなかでは完璧な母親像が描かれることがありますが、今回私が見せたかったのは誰にでも手が届くような不器用な母親の姿。現実世界では女性も男性もパーフェクトな人ばかりではないので、「実際にこういう人たちいるよね」と思いながら見ていただけたらと。特に日本は完璧を求めている社会という印象があるので、人を許したり、寛容に相手を受け止めたりする大切さが伝わるといいなと思っています。ローデンバック監督あとは、人は誰かと一緒にいることで強くなれますし、楽しく過ごすこともできると思っているので、そういう部分も感じ取っていただけたらうれしいです。大胆で自由なリンダに心が躍る笑いあり涙ありの独創的なストーリー展開で、観る者を魅了する本作。目を引くカラフルな色使いと、チャーミングなキャラクターたちに誰もが虜になってしまうこと間違いなしです。取材、文・志村昌美引き込まれる予告編はこちら!作品情報『リンダはチキンがたべたい!』4月12日(金)新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー配給:アスミック・エース(c)2023 DOLCE VITA FILMS, MIYU PRODUCTIONS, PALOSANTO FILMS, France 3 CINÉMA
2024年04月10日日本有数のアニメ都市・新潟にて、アジア最大規模の「第2回新潟国際アニメーション映画祭」が3月15日(金)より開幕する。本映画祭の長編コンペティション部門で審査員長を務めるのは、アカデミー賞ノミネートの『ブレンダンとケルズの秘密』(共同監督)や『ブレッドウィナー』、Netflix映画『エルマーのぼうけん』を手掛けた世界的アニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」のノラ・トゥーミー監督だ。昨年3月に初めて開催された新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)は、世界で初の長編アニメーション中心の映画祭として、また多岐にわたるプログラムとアジア最大のアニメーション映画祭として各国で大きな反響を呼んだ。今年はレトロスペクティブ部門にて長編映画全作品ラインアップの高畑勲特集ほか、イベント上映では世界を舞台に活躍する湯浅政明監督の貴重な短編の特集上映、『機動戦士ガンダム』シリーズの富野由悠季監督の来場などを予定。長編コンペティション部門には、『アリスとテレスのまぼろし工場』(監督:岡田麿里)、『クラユカバ』(監督:塚原重義)といった日本作品をはじめ、29の国と地域の49作品から選りすぐった12作品が集結する。ノラ・トゥーミー監督といえば、アイルランド・キルケニーにある「カートゥーン・サルーン」にて初期から受賞歴のある短編映画やコマーシャルの監督を務め、アカデミー賞にノミネートされた『ブレンダンとケルズの秘密』ではトム・ムーア監督と共同監督、同じくアカデミー賞ノミネートの『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』ではストーリーとボイスのディレクターを担当。タリバン政権下のアフガニスタンを舞台にした『ブレッドウィナー』ではアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされたほか、アヌシー国際映画祭で最優秀インディーズ長編映画賞、観客賞、審査員賞など数々の国際賞を受賞。最近では、ルース・スタイルズ・ガネットのベストセラー児童文学にインスパイアされたNetflixオリジナル長編アニメーション『エルマーのぼうけん』を監督した。今回の初来日では、時間が許せば、小泉八雲として知られるアイルランド系ギリシア人のラフカディオ・ハーンの記念館を訪れ「彼の人生や彼の見た日本に思いを馳せてみたい」というトゥーミー監督。自身や「カートゥーン・サルーン」のクリエイティブにおいて大切にしていることや、アニメーションの未来についてたっぷりと語ってくれた。高畑勲監督の『火垂るの墓』は「美しい傑作」ーー「カートゥーン・サルーン」のアニメーションは日本でも大変ファンが多いです。ご自身が作品を作るときに心がけていることは?ノラ・トゥーミー(以下、N・T)「カートゥーン・サルーン」では私たちも常に自問自答しています。何が「カートゥーン・サルーン」作品たらしめているのか? アニメーションにして語るだけの価値があるものとは何か?なぜなら、アニメーションはフィルムとしてつくるのに驚くほど手間がかかるので…手描きの2Dアニメーションは特にそうです。アイディア出しの段階から劇場で上映されるまで5年、10年かけて制作されるものもザラにあります。そのため、本当に語るだけのストーリーである必要があります。私たちは「勇気」を「美しい語り口」で、と自分たちによく言い聞かせています。この2つがとても大切なのです。まずは、私たちが語らなければ、おそらく決して語られることのない物語をやろう。そして、語るにしても私たちだからこその語り口でやっていこう、と。そしてこの「美しい語り口」ですが、決して砂糖をまぶしたような歯が浮く甘いお話、というわけではなく、アニメーションというメディア表現の可能性をさらに広げるようなものを指しています。高畑勲特集『かぐや姫の物語』©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTKそれも必ずアニメーターの手によるものを見せる。業界でこれまで20年30年と経験を積んだ人たちと一緒にスタジオで働いているのですが、同時に業界入りしたばかりの新しい才能や学生たちとも一緒に仕事をしています。彼らが一丸となって、「最も優れた完璧なもの」を目指すわけですが、そこに人間味のあるというか、人間だからこそのミスや間違い、というのも当然混ざってくるわけです。そこがアニメーションの良さといいますか、どうしてそうなるかというと、アニメーターによるテーマやキャラクターへの思い入れが強いため、なんですね。まさに「カートゥーン・サルーン」が目指しているところはそこにあるのです。ちょっとした間違い、人間であるからこそ起こり得るミス…それこそがメディアの可能性をさらに高めるものなのです。高畑勲監督の傑作『火垂るの墓』は、2人の子どもが過酷な状況を生きのびようとする物語で、とても難しいテーマを扱っています。映画の中では、兄妹の互いの温かい思いやりの心が描写されており、それは決して他の手法では描けない。絶対にあのアニメーション表現でなくてはならなかったのです。高畑勲特集『火垂るの墓』©野坂昭如/新潮社, 1988監督や各アニメーターがキャラクターに心を寄り添わせながら(他人事ではなく自分のことのように愛情を込めて)描いているのがわかります。それがこの作品を唯一無二のものにしています。美しい傑作であり、監督から世界への贈り物だと感じています。人は誰しも困難に直面します。個人的であったり、より大きな国や世界規模ででも。いま、世界中がそのような状況となっていますよね。そんなとき、こうした作品は私たちを助けてくれる。これまでの歴史を振り返り、未来がどうなっていくのかを考えさせてくれると思うのです。「自分たちの声を見つけること」それがスタジオの真髄ーーご自身が作品を作られる場合、マーケットについてはどのように意識されていますか?N・Tマーケットについては必ず意識しています。アニメーションのビジネスマーケットにはサイクルがあって、活発に作品を求めている時期とそうでない時期があります。いまはちょうど活発でない時期。もともとアイルランドは500万人の小さな国なので、自分たちだけで映画をつくることはできません。国内の観客動員数の規模は小さく、上映できる映画の本数も少ないからです。そのため常に国外に目を向けているのですが、そうなると自分たちの声(語り口)を失くしてしまうリスクも生じます。アメリカやよその国でつくられるようなフィルムになってしまう可能性もある。何年もかけて学んだのは、人々が私たち「カートゥーン・サルーン」独自の「声」を求めていること。必ずしも主人公がアイルランド人でなければならない、ということはなく、ときにはアフガニスタン人やアメリカ人の男の子だったりするわけです。スタジオが独特な感性をしっかり持つことの意味を理解するようになりました。長編コンペティション部門『深海からの奇妙な魚』(ブラジル)「カートゥーン・サルーン」がつくった初めての映画『ブレンダンとケルズの秘密』のプロデューサーはフランス人のディディエ・ブリュネール氏だったのですが、彼から教わったことはディズニーや他のスタジオに倣うのではなく、「自分たちの声(語り口)を見つけること」でした。それがスタジオの真髄として、当初からずっと貫いてきたスタンスであり、これからもそれを目指していきます。そういった意味でも、マーケットは意識しており、どういう状況であろうとも、自分たちを失わずに突き進めるように頑張っています。正直、未来を見据えて正しい判断をいつも下すのは難しいです。そこでやはり重要になってくるのが、映画祭などでスタジオが専門知識や経験を持ち寄り人脈をつくることです。そうやってアニメーションビジネスがどんな状況であろうと、力を合わせてしのいでいけるのです。AIがアニメーションに与える影響、そして未来は…?ーー制作を取り巻く環境はご自身が始められた時からどのように変化していると感じていますか?一番変化が大きいと感じた点はどのようなことでしょうか?N・T25年前に「カートゥーン・サルーン」がスタートしたわけですが、それがもう少し前であったら、スタジオ設立にはお金がかかりすぎて無理だったでしょう。アイルランドやヨーロッパではそれまでアニメーションはすべて手描きでしたが、ちょうどその頃、徐々にデジタル処理を制作プロセスに導入しつつあったのです。そのため2Dアニメーションでも、スキャナーで手描きの絵を取り込んでいましたので、とても高価な撮影機材を設置しないですみました。デジタル革命の技術をうまく取り入れながら、私たちにとって一番大切なことにはとことんこだわりました。例えそれが紙の上であってもモニターの上であっても、いままでと変わらずに水彩絵の具などのブラシタッチで絵を描く、ということ。以降、様々な変化がありますが、やはり3Dアニメーションの進歩が大きいでしょう。ですが「カートゥーン・サルーン」としては、あくまで2Dにこだわることにしたのです。手描きが私たちの一番得意としているところですし、古くならないもの、私たちの紡ぐ物語が一番確実に伝わる方法だ、と信じているので。本当に多くの変化が起きました。仕事があったり、なかったり…そういった中、なんとかやりくりしてきて。長編コンペティション部門『クラユカバ』(日本)©塚原重義/クラガリ映畫協會将来的には様々な問題が起こりそうですよね。AI、機械学習などがそうです。頻繁に議論されてはいますが、それがどういった影響を業界に及ぼすのか、まだ誰にもわかりません。昨年末にはアメリカの脚本家と俳優が自分たちの知的財産の権利を守ろうとストライキを起こしましたが、様々な問題がある中、私自身もこの先どうなるのか、まったく読めません。それでもアニメーションにおいては、人間によるストーリーテリングが求められる、と信じています。「私はつらいこんな経験をしたが、あなたにも共感してもらえるだろうか?」と実際にあった経験を他者に語りかける。そして「この共有した経験を活かしながら、未来に向かって一緒に歩んでいけるだろうか? あなたはいつも心にとどめておいてくれるだろうか?」と問いかける。これが実体験に基づくのではなく、以前あったストーリーを断片的によせ集めるだけのAIができるとは思えません。実際にAIが経験したり、本当の喜びや苦しみを味わったりしたわけではないですから。そういったものに耳を傾ける人は世の中にいるのでしょうか?私はいないと思います。長編コンペティション部門『アリスとテレスのまぼろし工場』(日本)©新見伏製鐵保存会結局、人々が物語を欲するのは、単なる娯楽(エンターテインメント)だけでなく、そこから何かを学ぶためで、そこが私たちを人間たらしめている部分です。私個人はそのように考えていますが、この先どうなるかはわかりません。それでも私はこれからも人々の「勇気」ある「本当の声」に耳を傾けていきます。1人の観客としても。人類をそれくらいには信頼しています。ーーこれから5年後、10年後、20年後、アニメーションはどのように変化していくとお考えでしょうか?N・Tいまの時代、半年の間でも大きな変化はありえます。将来アニメーション業界に大きな影響を与えると思えるのは、やはりAI。AI技術が業界全体に与える影響が気になります。ただ、AIの専門家で今後の可能性について知っていようと、従来の手法で紙と鉛筆で仕事をするアニメーターであろうと、誰一人として未来がどうなるかは予測できないのではないでしょうか。AIが私たちの活動にどんな影響を与えるのか?これはアニメーション業界だけにとどまりません、創作活動を行う業界すべてに同じことが言えます。本当に目を見張るような状況が続いていて「もうすぐこんなことができるようになる!」といった将来性についてもよく耳にします。アニメーションスタジオを運営する事業主として、また監督としては、これからも人間の手によって生み出されるものへの尽力は惜しまないつもりです。決して量産されたものではなく、人間の体験を下地にした唯一無二の「声」の持つ力、それが人々が欲するものだと信じています。長編コンペティション部門『マントラ・ウォーリアー ~8つの月の伝説~』(タイ)一方で、ポジティブに作用するテクノロジーを見極めていって、自分たちも納得のいく方法で使っていくべきだとも思います。アーティストやストーリーテラーの生み出すものの価値を下げるのではなく、映画のストーリーテリングが伝わり、受け入れてもらえるような形で導入するのです。繰り返しますが、アニメーション業界には昔からよい時期もあればよくない時期もあります。どんな経済状態に晒されても、アニメーションスタジオは歯を食いしばって状況を乗り越えなければなりません。今後もかつてなかった問題に直面するでしょう。これから10年後、業界がどうなっているかは本当に予想がつかない。それでも人間とは太古の昔から常に表現したがっている生き物です。すべてのストーリーテラーが持つ「物語を語りたい」という欲求、それは未来永劫変わることはないと思います。長編コンペティション部門『アザー・シェイプ』(コロンビア)「第2回新潟国際アニメーション映画祭」は3月15日(金)~3月20日(水・祝)、新潟市民プラザ、新潟日報メディアシップ(日報ホール)、だいしほくえつホール、シネ・ウインドなどにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アリスとテレスのまぼろし工場 2023年9月15日より全国にて公開(c)新見伏製鐵保存会クラユカバ 2024年4月12日より全国にて公開©塚原重義/クラガリ映畫協會
2024年03月14日ディズニー・アニメーション映画『アナと雪の女王』シリーズ3作目となる映画『Frozen 3(原題)』が、2026年に全米公開予定。日本での公開予定は未定だ。『アナと雪の女王』3作目が公開へアニメーション映画『アナと雪の女王』は、触れるものを凍らせる魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女エルサと、その妹アナの物語を描くミュージカル・ファンタジー作品。2014年に公開された1作目は世界的なヒットを記録し、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した他、楽曲「レット・イット・ゴー」が歌曲賞を受賞した。2019年には2作目『アナと雪の女王2』が公開。深い絆で結ばれた姉妹の新たな冒険と、隠されていた“秘密”を映し出した。そんな『アナと雪の女王』シリーズの3作目にあたる新作映画が、2026年以降に公開へ。ストーリーなど詳細情報はまだ明かされておらず、今後の続報に注目だ。【詳細】映画『アナと雪の女王』シリーズ3作目全米公開時期:2026年~原題:Frozen 3
2024年02月12日ディズニー・アニメーションの世界を映像と音楽で没入体験ができる『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』が、2月18日(日)まで大阪・中之島の堂島リバーフォーラムで開催中だ。『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』 チケット情報『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』は2022年末に北米でスタートしたディズニー初の完全没入型イベントで、日本は記念すべき海外巡回1カ国目となる。『アナと雪の女王』、『リトル・マーメイド』、『ベイマックス』などのクリエイターによる音楽やアート、アニメーションが会場内の巨大なメインスクリーンに映し出され、幻想的な世界の中で疾走感や浮遊感などを追体験できる。ディズニー・アニメーションは初期の名作から最新の人気作品まで、ここでしか見られないスペシャルな映像がAとBの2タイプが用意されている。Aパートでは冒頭から『ライオン・キング』の巨大なサバンナが目の前に広がり、ラフィキがシンバを紹介する場面にも立ち会える。ジュディ・ホップスと列車に乗って向かう『ズートピア』では、『不思議の国のアリス』や『くまのプーさん』、『リロ&スティッチ』など新旧のディズニー・キャラクターが次々と登場、またとないコラボレーションを楽しめる。クライマックスの『塔の上のラプンチェル』では次々と無数のランタンが浮かび上がり、その映像を見ているとまるで自分の体も宙に浮かんでいるような感覚を抱く。『ミラベルと魔法だらけの家』から幕を開けるBパートは、『モアナと伝説の海』で大海原へ繰り出し、『アナと雪の女王2』では氷の世界を体感など、作品の世界観をよりキャッチーに表した映像はもちろん、クライマックスの『ピノキオ』ではAパート同様に新旧のディズニー・キャラクターによる夢のコラボが楽しめる。さらにエンディングでは会場がシャボン玉に満たされる演出もあり、ファンタジックな雰囲気に包まれる。また、アカデミックエリアでは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの貴重なレガシーを展示。アニメーションの制作プロセスを紹介する画コンテなどのほか、ポスターの掲示、日本オリジナルコンテンツとしてディズニー・アニメーションの楽曲を手掛けた作曲家の資料展示もあり、隅々までその世界を堪能できる。
2024年01月15日東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムにて、2023年11月4日(土)~2024年3月31日(日)に「TVアニメ『SPY×FAMILY』杉並アニメーションミュージアム展示」が開催されています。TVアニメ『SPY×FAMILY』は、「少年ジャンプ+」で連載中の遠藤達哉のマンガが原作です。2022年にSeason 1が放送された本作品は、2023年10月から新シリーズSeason 2が放送されるなど大人気のアニメです。ミュージアムではアニメ制作の資料を多数展示して、作品の裏側を紹介。また、12月22日から公開される『劇場版SPY×FAMILY CODE: White』の情報も併せて展示します。東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムでは、年に3回の企画展を計画し、アニメーションファンの皆様に夢と希望を与えられるような楽しいイベントをこれからも提供していきます。【東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム】アニメーション全般を対象とする日本初の博物館として、2005年に杉並アニメ資料館を改称・拡充して開館。アニメ全般を総合的に紹介している展示や企画展のほか、ライブラリー保有作品の上映や、制作の過程を直接体験できる参加型展示など、さまざまな形でアニメを楽しむことができる。【概要】開催期間:2023年11月4日(土) ~ 2024年3月31日(日)開催場所:東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム〒167-0043 杉並区上荻3-29-5 杉並会館3階開館時間:10:00~18:00※入館は17:30まで。最終日の3月31日は16:00閉館休館日 :毎週月曜日(月曜が祝祭日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月28日~1月4日)/臨時休館あり入館料 :無料(シアターを含めて無料)主催 :杉並アニメーションミュージアム協力 :(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会【東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムホームページ】 【東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムX(旧Twitter)】 【公式サイト】 【展示内容】《メイン展示》TVアニメ『SPY×FAMILY』の名場面とともに、個性豊かなキャラクターたちの設定資料も展示します。フォージャー家の3人と1匹は大きなパネルでのスポットもご用意。一緒に写真を撮ろう!《フォトスポット》もう一つのフォトスポットには、TVアニメSeason 1の全25話をイメージした「ストーリービジュアル」が登場。会期中に掛け替えを実施し、企画展終了までに25種を全て展示します。※11月4日・5日に開催される「アニメ・マンガフェス2023 in 杉並」内のオープニングイベントでは、特別に25種全てを展示します。※「ストーリービジュアル」掛け替えのスケジュールについては、ミュージアムの公式HPにて順次お知らせします。《アニメ制作資料》TVアニメのSeason 1から、セレクトされた絵コンテを展示します。《Season 2 場面写真公開》「MISSION:26」「MISSION:27」から場面写真を公開。公式ホームページにものっていない、あのシーンがあるかも?!《シアター上映》今までに制作された予告編などの映像を、大型のスクリーンで鑑賞しよう!《劇場版情報コーナー》『劇場版SPY×FAMILY CODE : White』の公開を記念して、予告編映像などで紹介しています。※ 劇場版情報コーナーは、2024年1月28日(日)までの期間限定展示となります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月17日アニメーション映画『ウィッシュ』の日本版本予告が公開された。ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念した本作は、ディズニー100年の歴史の集大成となる新たなドラマティックミュージカル。先日主人公アーシャの日本版声優を生田絵梨花が務めることが発表されると、SNSを中心に話題となった。公開された映像は、生田演じるアーシャが歌う劇中歌「ウィッシュ~この願い~」から始まる。どんな願いも叶うと言われる魔法の王国ロサスでは、国民は偉大な魔法使いであるマグニフィコ王に願いを捧げ、いつか王様が魔法で自分の願いを叶えてくれることを信じて暮らしていた。しかしアーシャは、人々に慕われているマグニフィコ王が、実はみんなの願いを閉じ込め支配しているという王国の真実をひとり知ってしまう。思いもしなかった真実を知ってしまったアーシャが夜空に向け「どうか お願い」と強く願ったとき、彼女のもとに降りてきたのは願い星<スター>だった。スターや相棒の子ヤギ・バレンティノ、そして仲間たちと共に皆の願いを取り戻そうとするが、みんなの“願い”を破壊しながら、その願いの力で魔法の力をさらに増していくディズニー史上最恐のヴィラン・マグニフィコ王がアーシャの前に立ちはだかる――。本作でカギとなるのはアーシャのひたむきな願いに応えて空から降りてきたスター。魔法の力で、動物や草木を話せるようしたり、鶏を大きくしてしまったりと楽しませてくれるだけはなく、探偵のように髭をつけて歩くコミカルな動きも見せるなど、いたずらっ子で愛らしい姿が印象的。また可愛らしい見た目に反してイケボで快活に話す、子ヤギのバレンティノやアーシャの仲間たちの姿も映し出されている。そして、日本版予告とともに解禁された「ウィッシュ~この願い~」は、劇中でアーシャが心からの“強い願い”を夜空へ向け歌う曲。初めて聴いたときの印象について生田は「とてもエモーショナルで力強さを感じるとともに、祈りのような優しさ、柔らかさ、迷いみたいなところも感じられ、すごく色々な要素が入っていてドラマティック」と話している。“空の星が呼ぶ方に進もう自分を信じて どんなことが待っていようと立ち上がる勇気をもって”という一節は、力強く突き進むアーシャの心情が込められた歌詞とメロディーになっているが、この歌詞はこれまでのディズニー作品のキャラクターたちの姿にも重ねることができる。そして、生田が歌う同曲を聴いたディズニー米国本社の担当は、「素晴らしい才能です!彼女はこの曲の中にある微妙なニュアンスを汲み取り、歌唱技術のレベル、そして声のバランスも素晴らしく、アーシャの細かい感情もすべて理解して思いを込めて歌っています。完璧です!」と絶賛している。また、生田はレコーディング時を思い返しながら「ギュッと固まった強さにならないように、地を踏みしめて、空の星まで届くような伸びやかな力強さになったらいいなと思いながら歌っていました」と語っている。映画『ウィッシュ』日本版本予告<作品情報>映画『ウィッシュ』12月15日(金) 公開公式サイト: Disney. All Rights Reserved.
2023年10月24日2022年末に北米でスタートし、記念すべき海外巡回1か国目として東京で大盛況となった「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」が、2023年12月2日(土)から2024年2月18日(日)まで堂島リバーフォーラム(大阪・中之島)にて開催される。『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』チケット情報『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオと、ライトハウス・イマーシブ・スタジオの協力のもとお届けする、まるでディズニーのアニメーション映画の中に入り込むような体験を生み出すディズニー初の完全没入型イベントだ。2022年末に北米でスタートし、日本が記念すべき海外巡回1か国目となる。ディズニー・アニメーションが生み出した名作映像と名曲を通じて、ディズニーの芸術とレガシーの世界に足を踏み入れ、『アナと雪の女王』『リトル・マーメイド』『ベイマックス』などのクリエイターによる音楽、アート、そしてアニメーションに囲まれる貴重な空間をお届けする。限定ステッカー付チケットは発売中。通常チケットは、10月21日(土)10:00より発売開始。
2023年10月17日デュア・リパやSexy ZoneのMVを手掛けるNOSTALOOK。’70~’90年代に放送されていた“セルアニメ”の質感を追求するアニメーション制作集団に、その創作のコンセプトを語っていただきました。ラブコメの要素が詰め込まれたオリジナル作品『ロマンティックアンモナイト』のキービジュアル。【NOSTALOOK】セル画にロマンを求める架空のアニメーション制作。コロナ禍であまり楽しいニュースがないとき、レトロなものが好きだった’90年代生まれのメンバーが集まって結成されたNOSTALOOK。彼女たちは架空のアニメのロゴやキャラクター、グッズを制作するところからスタートし、実際にアニメの予告編まで作り上げた。「幼い頃に見ていた懐かしいアニメの話で盛り上がるうちに“こんなアニメ、あったかもね”と、先にタイトルから着想したのが『ロマンティックアンモナイト』で。そこから設定がどんどん膨らんで、予告編まで作ってしまいました」彼女たちが描くのは、’70~’90年代を中心とした、少し懐かしいテイストのアニメーション。CGも使い、デジタルで描画される現代のアニメ制作とはそもそも手法が異なる、“アナログ”で味のあるセルアニメの世界に強く惹かれた。「デジタルの時代になって、使える色の数も増えましたし、エフェクトや処理なども言ってしまえば無限にできるようになりました。一方で、手作業が主だったアナログ時代は、絵の具や使える色の数も決まっていて、背景もすべて手描き。様々な制約があるなか、“引き算”の演出で作られている映像にリスペクトがあります」NOSTALOOKとして制作する上でのテーマは、セルアニメ時代の技術や絵柄、演出を、デジタル環境で再現すること。参照する作品やシーンのイメージをチームで共有し、その時代やジャンルの魅力を現代に持ち込むことを意識している。「ファッションやメイクと同じように、絵柄にも流行り廃りがあって、瞳の大きさや幅、骨格の描き方も時代によって違います。“’80年代のこの絵柄”とか、“’90年代のこの演出”というふうに、過去のセルアニメで描かれた細かな違いや変遷を再現しながら、その素晴らしさを今の人たちに伝えたいと思っています」そのありそうでなかった“懐かしさ”が話題となり、グラミー賞を受賞した世界的ポップシンガーであるデュア・リパや、Sexy ZoneのMVなどを手掛けるように。ファンタジーの世界やバブリーな都会の風景を、懐かしいアニメーションで描き出してきた彼女たちがこれから目指す映像とは?「可愛い女の子をたくさん描いてきたので、これからはカッコいい男性キャラや、暑苦しい男を描いてみたいですね。あとは、小さい動物が出てくるアニメや、’90年代初頭のギャグアニメを詰め合わせたような作品を制作して、子供にも楽しんでもらいたいです」セルアニメ手作業で作画・撮影されたアニメーションの制作手法。セルとはセルロイドの略で、かつて絵をトレース・撮影するための透明なシート(セル)の材質として用いられていたことからこの名前が付いた。アニメ黎明期から’90年代中盤まではセルアニメが主流であったが、2000年代になると大半がセルを用いず、コンピューター上で絵をつなぎ合わせるデジタル制作に移行。ちなみに、日本のテレビアニメでは、2013年までセルアニメを続けていた『サザエさん』が最後のセルアニメ作品。最新アニメーションをananで初公開!SNSにアップされる最新作は、’90年代ギャグアニメをモチーフにした内容。キャラクターの頭身が伸び縮みしたり、目に炎が描かれていたり、“アニメらしい”デフォルメ表現が満載となっている。ノスタルック’90年代生まれのメンバーが集まった、日本のアニメーションアートプロジェクト。’70~’90年代に流行したアニメを彷彿とさせる、懐かしい世界観を特徴としている。※『anan』2023年10月4日号より。取材、文・森 樹(by anan編集部)
2023年10月02日「アニメーション チェンソーマン展」が、大阪・心斎橋オーパ7階 特設会場にて、2023年10月29日(日)まで開催される。作品の世界を追体験「アニメーション チェンソーマン展」TVアニメ『チェンソーマン』は、「少年ジャンプ+」にて連載中で、累計発行部数2,400万部(2023年8月現在)突破の人気コミックを、『呪術廻戦』『進撃の巨人 The Final Season』で知られるMAPPAがアニメ化したもの。“チェンソーマン”へと変身する力を手に入れた主人公デンジが、数多くの悪魔に立ち向かう姿を描いた物語だ。アニメ原画や絵コンテなど貴重な資料を展示「アニメーション チェンソーマン展」では、TVアニメ『チェンソーマン』の作中シーン着想の装飾を施した空間にて、「犬とチェンソー」「東京到着」「ニャーコの行方」「救出」……と、TVアニメ1話から12話までの各話にちなんだスペースを設置し、MAPPA監修による貴重なアニメ原画や絵コンテ、設定資料を展示。作品の世界を追体験できる展覧会となっている。たとえば、銃の悪魔との戦闘を描いたエピソード8「銃声」では、早川アキの戦闘シーン制作過程を放映。加えて、製作スタッフや声優アフレコの現場を撮影・編集したオリジナル映像も楽しめる。「早川アキ」や「マキマ」ら等身大フィギュアもまた会場には、「チェンソーマン」や「マキマ」、「パワー」、さらに大阪会場から初登場となる「早川アキ」の等身大フィギュアを設置。各キャラクターが登場する印象的なシーンの展示スペースにて目にすることができる。描き下ろしイラストを使用した限定グッズも販売なお会場では、限定の描き下ろしイラストを使用したグッズを販売。アクリルスタンドや缶バッジ、クリアファイル、ステッカーなど豊富に展開される。開催概要「アニメーション チェンソーマン展」会期:2023年9月30日(土)~10月29日(日)会場:心斎橋オーパ7階 特設会場住所:大阪府大阪市中央区西心斎橋1-4-3時間:11:00~19:00(18:30最終入場)入場料:一般 2,000円、学生 1,500円※未就学児は保護者同伴に限り入場無料。※「障がい者手帳」提示で本人と同伴者1名まで入場無料。※無料入場の場合、入場特典の付与なし。※開催期間中の土日祝は午前中のみ日時指定。【問い合わせ先】「チェンソーマン展」大阪会場事務局TEL:080-5723-8326(平日 10:00~17:00のみ受付)※開催期間中は営業時間内の受付。
2023年09月27日株式会社東北新社(本社:東京都港区・代表取締役社長 小坂恵一)は、9月22日(金)公開の日本初上映となるウクライナのアニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』の日本語吹替版を制作しました。これに先立ち9月3日(日)に開催された「こども声優ワークショップ」で、本作の吹替演出を担当した当社の太田信乃が、選考で選ばれた5人の小学生に講師として吹き替えを指導しました。当日のワークショップでは、本作の4つのシーンからそれぞれが選んだシーンで吹き替えに挑戦。マイクの前に立つ姿勢や台本の持ち方といった基本から、講師による一人一人への細かな吹き替え指導まで、約3時間におよぶワークショップを通し、それぞれの個性が光るシーンが完成しました。参加した小学生からは「難しかったけれど楽しかった」「表情ではなく声だけでお芝居する難しさを体験できた」など、さまざまな感想が寄せられました。当社では今後もさまざまな活動を通して、映像文化の活性化に貢献してまいります。音響字幕制作事業部 演出部吹替課 太田信乃 コメント縁あって本作品の吹替演出を担当させていただき、そこからまた縁が繋がっての今回の企画でした。日本ではまだまだ、お芝居をすることのハードルが高いように感じます。でも実は、日常のいろいろなところで人は演技をしたり、表現をしたりしています。「楽しかった。」そう思ってもらえたことで、ハードルが少し下がり、吹替のみならずさまざまな映像作品を、より身近に感じてもらえる一助となっていれば幸いです。<代表作>「ハイスクール・ミュージカル・ザ・ミュージカル」、「ふしぎの国 アンフィビア」 など主催者コメント『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会 Elles Films 粉川なつみ氏東北新社様の制作担当の方が本作の趣旨に賛同してくださり、クラウドファンディングにご支援頂いたことに加え「吹替制作で協力できるかもしれない」と、とても丁寧なメールを頂いたことからご縁が始まりました。本編収録中、太田監督が声優陣に的確なアドバイスを一言送ると、声の表現が各段に良くなることに私は衝撃を受け、“吹替”という仕事の奥深さと魅力に触れました。そこで、この映画を一番観てもらいたい子供たちにも体験してほしいと思い立ち、東北新社様のご協力のもと本企画が実現致しました。自分がアフレコした映像を観るこどもたちのキラキラした瞳は、私にとっても大切な思い出です。今回の体験が、こどもたちにとって特別な時間になっていたらとても嬉しく思います。『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』概要<STORY>騎士に憧れている役者ルスランと王女であるミラ。2人はお互いの素性を知らぬまま出会い、やがて恋に落ちる。しかし、悪の魔法使いチェルノモールがルスランの目の前でミラを連れ去り、ミラの愛の力を自分の魔力に変えてしまう。ルスランは、愛するミラを助けるためにあらゆる障害を乗り越え、本当の愛は魔法よりも強いということを証明するべく旅へと出るが、そこにはさまざまな困難が待ち受けていて…。<日本語吹替版キャスト>ルスラン:高塚大夢(INI)、ミラ:高橋李依、レスター:岡本信彦、チェルノモール:多田野曜平、ファラフ:森久保祥太郎、兜男:石田 明(NON STYLE)、金歯男:井上裕介(NON STYLE)、国王:別所哲也、ロデー:工藤ディマ※高塚大夢さんの「高」は正式には「はしごだか」です<スタッフ>監督:オレ・マラムシュ原題:The Stolen Princess (2018年製作/94分/ウクライナ)制作スタジオ:Studio Animagrad企画・プロデュース:粉川なつみ、エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕配給:KADOKAWA/Elles Films吹替演出:太田信乃翻訳:浅野倫子日本語吹替版制作:東北新社【公式HP】 【公式X(旧Twitter)】 ※本作の上映で得た利益の一部はウクライナへ寄付されます。(C)2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED (C)2018, “ANIMAGRAD” LTD (C) 2018, Ukrainian State Film Agency(C)『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会【東北新社 会社概要】代 表 者:小坂恵一創 立:1961 年4月1日資 本 金:24 億 8,700 万円事業内容:総合映像プロダクション 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月21日表現の多様さにゾゾッ!こわ~いアニメーションの世界。話題の新作『オオカミの家』をはじめ、ホラーアニメーションの魅力や世界各国の注目作品を、土居伸彰さんがナビゲートします!観る人を恐怖に陥れる手のひら返しの作品たち。見慣れた世界が突如ひっくり返り、平穏が脅かされることがホラーの一定義。アニメーションはファンタジー空間を作り上げ、世界観が強いほど観る人は入り込むものですが、上手なホラーアニメーションの作り手は、その力量と、“描く世界が作り物にすぎない”という意識の両方を持ち合わせており、観る人をのせておきながら手のひらを返す力が卓越しています。『コララインとボタンの魔女』は、その代表格です。また、ホラーの名作は人形アニメーションに多い。理由としては、人間を人間としてではなく人形のように扱う人と対峙する恐怖を描く時にハマること。また、『火宅』などを手掛ける人形アニメーションの巨匠・川本喜八郎監督の作品がそうであるように、表情を変えない人形の感情を人間が勝手に読み取り、少しでも怖いと感じた瞬間にめちゃくちゃ怖く思えたりする点が挙げられます。人間の認識を書き換えてしまうほどの力がアニメーションにはあります。その点でいうと今敏監督の『PERFECT BLUE』は、編集を活用することで、夢と現実の狭間がよくわからなくなるという作用を作り出しています。また、今の時代の人形アニメーションは、造形力を生かし、普段は目を向けないようなダークな感情を作り上げた作品が多いです。『マイリトルゴート』は、現代における虐待の話を可愛い人形を使うことでオブラートに包んで表現すると同時に、可愛いものはグロテスクでもあるということを明らかにしていて面白いです。『オオカミの家』の監督はチリ出身の2人組で、ドイツ系移民のコミュニティであるコロニア・ディグニダでの児童虐待などを一貫して取り上げている。今作ではカルト的な集団の中で洗脳され、精神的に逃げ出せない人たちの心象風景を、部屋全体のコマ撮りで表現しました。低予算の作品が新たな表現の可能性を見つけることも。『ソウル・ステーション/パンデミック』は、主体性を失い人を傷つける人たちをゾンビとして描き出しており、低予算ゆえのぎこちない動きをしたキャラクターだからこそ生み出せる世界観を掘り当てました。『整形水』は、CGモデルを駆使した低予算アニメーションのフォーマットと、整形という素材が見事にマッチした作品。今作の登場は、アニメにおけるB級ホラーが発明された瞬間と言ってもいいでしょう。さまざまな怖さが堪能できるアニメーション作品『コララインとボタンの魔女』日常の裏にある領域とダークサイドを写す。好奇心の強い少女コララインは、家の中で封印されたドアを見つける。それはもう一つの世界への入り口で…。「人の目をボタンに変えるなど、人が本能的に嫌だと感じるところを見事に捉える造形力が魅力」。Blu‐ray¥2,200発売・販売元:ギャガ©Focus features and other respective production studios and distributors.『火宅』この世の諸行無常と逃げ場のない恐ろしさ。菟名日処女(うないおとめ)は2人の青年に愛されるも選べずに入水。死後もなお地獄の炎に焼かれ続ける。「この世自体が理不尽な地獄であるということを映像で表現」。『川本喜八郎 作品集 4K修復版』に収録。Blu‐ray¥5,280発売・販売元:TCエンタテインメント©有限会社川本プロダクション『PERFECT BLUE』ストーキングに殺人事件。アイドルの恐怖を描く。アイドルから女優に転身した霧越未麻を襲う、悪夢のような出来事を描く。今敏監督のデビュー作。「キャラクターをリアルな造形にすることで不気味な雰囲気に」。Blu‐ray 通常版¥6,270販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント©1997MADHOUSE『マイリトルゴート』児童虐待など社会的問題も盛り込んだ可愛く怖い作品。グリム童話『狼と七匹の子山羊』がモチーフ。監督は『モルカー』の見里朝希。「見里監督は人のドロドロとした気持ちとその犠牲者を造形化する力があるからこそ可愛いホラーも描ける」。※虐待など暴力描写あり。『オオカミの家』偏った価値観を描く異物感しかない映像に衝撃を受けます。ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューンに着想を得たストップモーションアニメ。「人間の表現が特徴的で、登場人物のスケール(大きさ)の違いで支配関係を描く。監督の一人が家具、一人が壁画のコマ撮りを制作、それらが合わさることで人々の混乱する心が追える」。8/19~シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。©Diluvio & Globo Rojo Films, 2018『ソウル・ステーション/パンデミック』人を人と見ない社会をゾンビの世界で表現。深夜のソウルで繰り広げられる人間とゾンビの死闘。「何かに支配され集団的に動くゾンビと尊厳が失われた世界観は、監督がソウル駅のホームレスと、それに気づかず行き交う人々に着想を得たもの」。DVD¥4,180発売・販売元:ブロードウェイ©2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & Studio DADASHOW All Rights Reserved.『整形水』外見至上主義に対する絶望と悲しみ。イェジは誰もが美しくなれる整形水で別人へと変貌するが、周囲で不審な出来事が起こり始める。「人気ウェブトゥーンが原作。こういう方向性の作品がどんどん出てきてほしいと思う傑作です」。DVD¥5,170発売:東映ビデオ販売:東映©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal & SBA. All rights reserved.どい・のぶあきニューディアー代表。インディペンデント作家の研究や、海外作品の配給など世界のアニメーション作品を紹介する活動に携わる。和田淳監督のTVアニメ『いきものさん』(MBS/TBS系)、映画『半島の鳥』など作品のプロデュースも行っている。※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月25日ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念したアニメーション映画『ウィッシュ』の日本版ティザーポスターが公開された。『ウィッシュ』は、長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を真正面からテーマとして描く、100年の歴史の集大成とも言うべき作品。これまで『白雪姫』『ピノキオ』『シンデレラ』など、ディズニー作品の主人公たちは強く願う力で道を切り開いてきたが、本作ではそんな主人公たちが願いをかけ、彼女たちを見守ってきた“願い星”の原点が明かされる。本作の舞台は、どんな願いも叶うと言われているロサス王国。その“願いの力”をまだ知らないヒロインのアーシャは、王国の人々を大切に思っていたが、ある出来事によってこの夢のような王国に隠された“裏の顔”を知り、ディズニー史上最も恐ろしいヴィランに立ち向かうこととなる。この度公開されたのは、アメリカ本社が日本のために特別に製作したビジュアルを使用した日本版ティザーポスターで、クラシカルさと新しさを融合させたようなその世界観からも、アニバーサリーイヤーを迎えるディズニーの新たな可能性が感じられる。同ポスター内に描かれているアーシャは、黄昏時の幻想的な空から現れた不思議な魔力を持つ“願い星”のキャラクター、スターを真っ直ぐに見つめ、何かを願っている様子。その煌めく表情は、“願いの力”を知らなかったはずの彼女が、物語を通じて新たな希望を見出していくことを予感させる仕上がりとなっている。また、アーシャの相棒となる子ヤギのバレンティノの姿も描かれている。<作品情報>映画『ウィッシュ』12月15日(金) 公開(C)2023 Disney. All Rights Reserved.
2023年07月13日中京テレビ放送株式会社は、三重県総合博物館、中日新聞社とともに「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」を7月8日(土)より三重県総合博物館(MieMu:みえむ)で開催いたします。高畑勲展ビジュアルアニメーション映画監督・高畑勲(1935~2018)は、現在の伊勢市に生まれ、幼い時期を津市で過ごしました。高畑は制作にあたって常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追及した革新者です。高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、他の制作者にも大きな影響を与えました。本展では、高畑の演出術に注目し、制作ノートや絵コンテなどの未公開資料も紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫ります。【見どころ】第1章 出発点 アニメーション映画への情熱高畑勲は1959年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーションの演出家を目指します。演出助手時代に手がけた「安寿と厨子王丸」(1961)に関しては、新発見の絵コンテをもとに若き日の高畑が創造したシーンを分析します。その新人離れした技術とセンスは、TVシリーズの「狼少年ケン」(1963~65)でもいかんなく発揮されました。劇場用長編初演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)においては、同僚とともに試みた集団制作の方法と、複雑な作品世界を構築していくプロセスに光を当て、なぜこの作品が日本のアニメーション史において画期的であったかを明らかにします。第2章 日常生活のよろこび アニメーションの新たな表現領域を開拓東映動画を去った高畑は、『アルプスの少女ハイジ』(1974)にはじまり、『母をたずねて三千里』(1976)、『赤毛のアン』(1979)という一連のTVの名作シリーズで新境地を切り拓きます。毎週一話を完成させなければならない時間的な制約にもかかわらず表現上の工夫を凝らし、衣食住や自然との関わりといった日常生活を丹念に描写することで、一年間52話で達成できる生き生きとした人間ドラマを創造したのです。宮崎駿、小田部羊一、近藤喜文、井岡雅宏、椋尾篁らとのチームワークを絵コンテ、レイアウト、背景画などによって検証し、高畑演出の秘密に迫ります。(C)ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ (C)NIPPON ANIMATION CO. ,LTD.“Anne of Green Gables” (TM)AGGLA第3章 日本文化への眼差し 過去と現在の対話映画『じゃりン子チエ』(1981)、『セロ弾きのゴーシュ』(1982)以降は日本を舞台にした作品に特化、日本の風土や庶民の生活のリアリティーを活写します。その取り組みは、1985年に設立に参画したスタジオジブリにおいて、『火垂るの墓』(1988)、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)という日本の現代史に注目した作品群に結実します。日本人の戦中・戦後の経験を現代と地続きのものとして語り直す話法の創造と、「里山」というテーマの展開に注目します。(C)1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH(C)1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH第4章 スケッチの躍動 新たなアニメーションへの挑戦高畑はアニメーションの表現形式へのあくなき探究者でもありました。90年代には絵巻物研究に没頭して日本の視覚文化の伝統を掘り起こし、人物と背景が一体化したアニメーションの新しい表現スタイルを模索し続けました。その成果は『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999年)と『かぐや姫の物語』(2013)に結実します。デジタル技術を利用して手書きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現を達成しました。美術への深い知識に裏付けられた高畑のイメージの錬金術を紐解きます。(C)1999 いしいひさいち・畑事務所・Studio Ghibli・NHD(C)2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK【展覧会オリジナルグッズ】グッズ画像(1)グッズ画像(2)グッズ画像(3)グッズ画像(4)※商品画像はイメージです。【開催概要】展覧会名: 高畑勲展 ―日本のアニメーションに遺したもの会期 : 2023年7月8日(土)~9月18日(月・祝)休館日 : 毎週月曜日(7/17、9/18は開館)、7/18(火)開館時間: 9時~17時(最終入場は16時30分まで)会場 : 三重県総合博物館 〒514-0061 三重県津市一身田上津部田3060主催 : 三重県総合博物館、中京テレビ放送、中日新聞社後援 : 近畿日本鉄道企画協力: スタジオジブリ協力 : (公財)徳間記念アニメーション文化財団制作協力: NHKプロモーション展覧会に関するお問い合わせ:三重県総合博物館TEL 059-228-2283三重会場公式サイト: 「高畑勲展 ―日本のアニメーションに遺したもの」公式Twitter: ▼チケット情報入館料当日券 :一般1,600円、学生(大学、各種専門学校等)1,000円、小中高生500円 *税込前売券/団体券:一般1,400円、学生(大学、各種専門学校等)800円、小中高生300円 *税込※価格は全て税込※未就学児は入場無料※前売券は4/15(土)~7/7(金)まで販売※基本展示(常設)も観覧可能※20名以上の団体は前売料金※学生券をお求めの場合は学生証のご提示をお願いします。(小学生を除く)※各種割引の併用はできません。※障害者手帳等をお持ちの方とその付添の方1名様は観覧無料※三重県総合博物館の年間パスポートをお持ちの方は、ご本人のみ前売料金なお、同伴の小中高生はチケットが必要※キャンパスメンバー(三重大学・皇學館大学)の方は、一般または学生料金が必要※本展の会期や内容が変更になる場合がございますので、予めご了承ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月07日天野喜孝が創作したオリジナルアート作品「ZAN」の劇場版アニメーション映画が、2026年以降に公開予定だ。天野喜孝の「ZAN」が劇場版アニメーション映画に天野喜孝は、1967年にタツノコプロダクションに入社し、数多くのアニメのキャラクターデザインを担当したのちに独立。その後、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズやアニメ「ヴァンパイア ハンターD」などを手掛けてきた。2024年以降には、天野喜孝の知られざる制作過程や素顔に迫る世界初のドキュメンタリー映画『神話に挑む 天野喜孝ドキュメンタリー(仮題)』が公開される予定だ。そんな天野喜孝が手掛けた「ZAN」は、2010年に「DEVA ZAN」として発表したオリジナルアート作品集。300枚を超えるアートを描き、アクションファンタジーの作品として世界観を構築した作品だ。日米共同製作2026年以降に公開予定の「ZAN」の劇場版アニメーション映画は、日本のJAYMEN TOKYOとアメリカのN LITE MEDIAで共同製作。アニメーション制作は日本の監督、脚本家、クリエイターによって日本のスタジオを中心に行う。「ZAN」作品概要主人公は、江戸時代の末期、サムライが終焉を迎えつつある日本で侍として戦いに明け暮れていたZAN。ZANはある日、不思議な少女の声に導かれてついて行く。そこには時代や空間を超えた異空間の世界が広がっていた。時空を飛び越え様々な敵と戦うZAN。その過程で自身が、かつて12神将の1人であったことを知る。自分は何者なのか?戦っている敵は?共に戦う仲間たちは?異空間の光と闇の世界で起こった争いの中で、闇に侵食される光の世界。主人公・ZANの運命とは……?【作品詳細】「ZAN」の劇場版アニメーション映画公開時期:2026年以降原作・監修:天野喜孝、鈴木真理子プロデューサー:遊佐和彦、CHRISTIANO TERRY、小山田真、猪狩茂、池上寛明特別協力:DARK HORSE COMICS、SOZO COMICS
2023年07月06日アニメーション映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の日本版ポスターが公開された。本作は、新たなスパイダーマンの誕生を描いた『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。ピーター・パーカー亡きあと、スパイダーマンを継承した高校生マイルス・モラレス。マルチバースを自由に行き来できるようになった世界で、彼はともに戦ったグウェン・ステイシーと再会し、別の次元へ旅立つ。そこで出会ったのは、様々なユニバースから選び抜かれたスパイダーマンたち=スパイダーピープルだった。そしてマイルスは、かつてのスパイダーマンがみな受け入れてきた哀しき定めを知る。それは、この世界と自分の愛する人を同時には救えないということ。やがてマイルスはそれでも両方を守り抜くことを固く誓うが、その決断はマルチバース全体を揺るがす史上最大の危機を招くのだった――。「運命なんてブッつぶせ。」というキャッチコピーが力強く入った日本版ポスターでは、あらゆるバースから集結した無数のスパイダーマンたちとスパイダーマンが対峙。互いに向かって今まさに飛びかかろうとしている、疾走感あふれる対決の瞬間が描かれている。<作品情報>『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』6月16日(金) 公開オフィシャルサイト: CTMG. (C) & ™ 2023 MARVEL. All Rights Reserved.
2023年05月09日ディズニー映画の世界に入り込むような体験を生み出すディズニー初の完全没入型イベント「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」が4月29日(土・祝) から、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開幕する。2022年末に北米でスタートし、日本が記念すべき海外巡回1ヶ国目。ディズニー・アニメーションが生み出した名作の映像と楽曲を通じて、ディズニーの芸術とレガシーの世界に足を踏み入れ、『アナと雪の女王』『リトル・マーメイド』『ベイマックス』などを生み出したクリエイターによる音楽、アート、そしてアニメーションに囲まれる空間を“没入体験”できる。来場者は、ディズニー・アニメーションの宝物がすべて収められた金庫「ディズニー・アニメーション・ヴォルト」の中を旅し、世代を超えて愛されるキャラクターやストーリーがどのように形づくられたのか、それらを支えるアーティストやアニメーターについても間近で見ることができる。また、来場者の動きに連動するプロジェクションといったインタラクティブな演出も施され、没入感をさらに深めている。所要時間およそ1時間の夢と魔法のイベントだ。所要時間およそ1時間 (C)2023 Disney会場に足を踏み入れて、まず目の前に広がるギャラリーAでは、ミッキー・マウスの案内によるオープニングを皮切りに、『ライオン・キング』『ズートピア』『アラジン』『ピーター・パン』『ベイマックス』『塔の上のラプンツェル』をメインに、各作品の主題歌をフィーチャーした、およそ20分に及ぶ歌と映像で紡がれる没入体験を堪能できる。『ライオン・キング』(C)2023 Disney『ライオン・キング』(C)2023 Disney続くヴィランズ・ルームでは、その名の通り、『リトル・マーメイド』のアースラ、『アラジン』のジャファー、『眠れる森の美女』のマレフィセント、『ライオン・キング』のスカーといった、ディズニー作品に登場する歴代“悪役”が来場者を待ち受ける。床に仕掛けられたインタラクティブ・コンテンツもお見逃しなく。ヴィランズ・ルーム『白雪姫』魔女・女王 (C)2023 DisneyギャラリーBにたどり着き、歌と映像の没入体験が再びスタート。こちらも、およそ20分のプログラムになっており、『ミラベルと魔法だらけの家』『モアナと伝説の海』『アナと雪の女王2』『ピノキオ』をフィーチャー。『アナと雪の女王2』からの楽曲「みせて、あなたを」を披露される際には、シャボン玉が舞い、ギャラリー空間を幻想的に包み込む。『ミラベルと魔法だらけの家』(C)2023 Disney『アナと雪の女王2』(C)2023 Disney『アナと雪の女王2』のシーンでは、シャボン玉が会場を幻想的に包み込む (C)2023 Disneyさらに奥に進むと現れるヴォルト・ルームでは、アニメーターズのデスクが展示されており、原画と本編の比較動画を見ることもできる。ファンにとっては、夢と魔法が誕生する過程を知る貴重な機会になりそうだ。ここから、夢と魔法が誕生する (C)2023 Disney会期中は、開催記念として、Maison de FLEUR(メゾン ド フルール)をはじめ、ACCOMMODE、ギンザタナカ(田中貴金属ジュエリー)など人気ブランドのイベント限定デザイン商品を販売。その他にも、本イベントに登場する作品中のワンシーンをデザインしたグッズや、アニメーション制作の初期段階のモデルシートをデザインに使用したグッズなど、200種類以上の本イベント限定デザインのグッズが登場する。本イベント限定デザインだけで、200種類以上! (C)2023 Disneyまた、隣接するミュージアムカフェ「THE SUN & THE MOON Cafe」では、ディズニーが運営する定額制動画配信サービス「ディズニー・プラス」とのコラボレーションメニューを提供。『ファンタジア』にインスパイアされ、魔法使いの弟子であるミッキー・マウスのローブの赤をペスカトーレ、帽子を青い皿で表現し、パスタの上に星型、月型のチーズを飾った「シーフードペスカトーレ」、『ライオン・キング』をモチーフにサバンナをイメージし、玄米入りご飯で崖、鶏肉で岩、ブロッコリーやグリーンカールで森や木々を表現した「荒野のイエローカレー」などを楽しむことができる。前期・後期でメニューが変わるので、どちらも楽しみたい。「荒野のイエローカレー」(手前)と「シーフードペスカトーレ」(C)2023 Disney作品とコラボしたスイーツ&ドリンクも充実 (C)2023 Disney取材・文・撮影:内田涼<開催概要>「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」2023年4月29日(土・祝)~8月31日(木)、森アーツセンターギャラリー、スカイギャラリーにて開催(前期:4月29日(土・祝)~6月27日(火) 森アーツセンターギャラリー、後期:6月28日(水)~8月31日(木) 森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー)公式サイト: Disney
2023年04月28日約50本のアニメーション映画が一堂に会する、『第1回新潟国際アニメーション映画祭』のオープニングセレモニーが、3月17日新潟市の古町ルフル広場にて行われ、フェスティバルディレクターの井上伸一郎、国際審査員のジンコ・ゴトウ、デヴィッド・ジェステッド、審査委員⻑の押井守監督が登壇した。押井監督は「今回の最大の特徴は、世界的にも珍しい⻑編アニメーションに特化したコンペティションであることです。世界中から(コンペに)10本の作品が集まりました。アニメーションとひとことで言っても、僕やみなさんがご存知の日本のアニメーションがアニメーションの代表ではなく、アニメーションという形式にはいろんな可能性があると思います。10本が10本ともすべて絵柄も違えばスタイルも違う。アニメーションというのは非常に裾野が広い表現であることをぜひ自分の目で確かめていただきたいと思っています。10本の中から、今日的な意味がある新しい形式の作品を僕は選びたいと思います。この3人で慎重に審査いたします」と審査委員⻑としての抱負を語った。押井守監督また、第二次大戦後の日本のアニメーション文化の立上げに大きな役割を果たした、新潟出身の大川博と蕗谷虹児、二人の名を冠した「大川=蕗谷賞」の授賞式も行われ、『犬王』総作画監督の⻲田祥倫、中野悟史、『漁港の肉子ちゃん』 美術監督の木村真二、『THE FIRST SLAM DUNK』の東映アニメーション / ダンデライオンアニメーションスタジオ、『劇場版 呪術廻戦0』アニメーション制作スタジオのMAPPAらに、大川博の孫にあたる大川裕よりトロフィーが授与された。(※『劇場版「⻤滅の刃」無限列車編』の撮影監督・寺尾優一はビデオメッセージで参加。受賞作は、大川=蕗谷賞受賞の記念上映として、3月18日から21日までT・ジョイ新潟万代で、連日18時から日替わりで全作品上映される。※『THE FIRST SLAM DUNK』は、通常興行となります。)「大川=蕗谷賞」授賞式より授賞式に続き、日本・中国・ニュージーランド、3カ国を代表する5人の監督による4つのエピソードからなる『太素』のうち、日本で制作された2本、渡辺信一郎監督による『A Girl meets A Boy and A Robot』と森田修平監督『弦の舞』をアジアプレミアとして上映し、上映後に両監督によるトークを行った。海外でも人気の高い『東京喰種トーキョーグール』について“グローバルを意識しているか?”とMCに問われた森田監督は、「特に意識とかはしていなくて、ただ、昔から海外でよく評価されている先輩方の映像を見たときに、何かが違うぞと、間の取り方やレイアウトの取り方を見ていて。自分もテレビアニメーションをやる以上そういうのをぶっ込みたいなっていうのはあるので、それが自然な流れであって、海外だからウケようとかそういうのは無いです。『AKIRA』を見て映像を目指してきたので、そこは滲み出たというか、教育ですね。教育の賜物なんでしょうね」と語った。また、渡辺監督も「僕も『AKIRA』には多大な影響を受けたんで、『AKIRA』の影響っていうのはアニメを作っているスタッフの中で大きいんじゃないかなと思ってます。レトロスペクティブにうまく繋げたでしょ」と大友克洋特集上映に繋げて会場の笑いを誘った。アニメーション映画祭について、森田監督は「自分が本当に影響を受けてきた方々がたくさん参加されていて、なかなか見る機会がないので、ぜひみなさんにも見て楽しんでいただけたらなと思います」。渡辺監督は「実写映画の世界だと、たくさん映画祭があって監督・スタッフ同士の交流がよくあると思うんですけど、アニメの世界はあまりないんです。例えば他の監督と会ったりすることもあまりないので、こういう機会に今後は交流が進むと良いんじゃないかなと思ったりしています。映画祭が続いていくことで、アニメーションの作り手に興味を持つ人が増えて、「ちょっと今年も新潟行くか」みたいな風になっていくと良いんじゃないかな。音楽には、毎年フェスがあるけど、誰が出るかじゃなくて、フェス自体が信頼を得ている所は、出演者が発表になる前に売り切れちゃうんですよね。間違いないみたいな。(映画祭も)徐々にそういう風になっていけると良いんじゃないかなと。毎年新潟はいい人来るぞ、という感じになっていくと良いんじゃないかなと思います」とエールを送った。<イベント情報>『第1回新潟国際アニメーション映画祭』2023年3月17日(金)~22日(水)上映会場:新潟市民プラザ、T・ジョイ新潟万代、シネ・ウインド、クロスパル新潟イベント会場:新潟日報メディアシップ、古町ルフル広場、開志専門職大学、新潟大学駅南キャンパスときめいと公式サイト:
2023年03月20日2022年7~9月に放送されたTVアニメ『リコリス・リコイル』。原作のないオリジナルアニメーションでありながらも、多くのファンを獲得し、ノベライズやコミカライズ、舞台化など様々な展開を広げてきた本作。本日2月11日に開催されたイベント「喫茶リコリコプレゼンツ アフターパーリィ! Tomorrow is another day.」にて、新作アニメーション制作決定を発表いたしました。イベントは見逃し配信実施中!■出演者:安済知佳(錦木千束役)、若山詩音(井ノ上たきな役)、小清水亜美(中原ミズキ役)、久野美咲(クルミ役)、さかき孝輔(ミカ役)/睦月周平(音楽)/ClariS(OPアーティスト)■配信プラットフォーム:Stagecrowd■見逃し配信期間:公演終了後、見逃し配信公開から2月19日(日)23:59まで■視聴チケット販売期間:2月19日(日)19:00まで■チケット料金:3,500円(税込)■購入・視聴ページ: 2022年7月放送 TVアニメ『リコリス・リコイル』作品基本情報■スタッフ原作:Spider Lily監督:足立慎吾ストーリー原案:アサウラキャラクターデザイン:いみぎむる副監督:丸山裕介サブキャラクターデザイン:山本由美子総作画監督:山本由美子、鈴木 豪、竹内由香里、晶貴孝二銃器・アクション監修:沢田犬二プロップデザイン:朱原デーナ美術監督:岡本穂高、池田真依子美術設定:六七質色彩設計:佐々木 梓CGディレクター:森岡俊宇撮影監督:青嶋俊明編集:須藤 瞳音響監督:吉田光平音楽:睦月周平制作:A-1 Pictures■主題歌オープニングテーマ:ClariS「ALIVE」(SACRA MUSIC)エンディングテーマ:さユり「花の塔」(ソニー・ミュージックレーベルズ)■キャスト錦木千束:安済知佳井ノ上たきな:若山詩音中原ミズキ:小清水亜美クルミ:久野美咲ミカ:さかき孝輔春川フキ:河瀬茉希乙女サクラ:小市眞琴真島:松岡禎丞ロボ太:榊原優希吉松シンジ:上田燿司■ストーリー平穏な日々――その裏には秘密がある犯罪を未然に防ぐ秘密組織――「DA(Direct Attack)」。そのエージェントである少女たち――「リコリス」。当たり前の日常も、彼女たちのおかげ。歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、優秀だけどワケありリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。ここが受けるオーダーは、コーヒーやスイーツの注文から、こどものお世話、買い物代行、外国人向けの日本語講師etc、「リコリス」らしからぬものばかり。自由気ままな楽天家、平和主義の千束とクールで効率主義のたきな、二人の凸凹コンビのハチャメチャな毎日がはじまる!■公式サイト ■作品公式Twitter (推奨ハッシュタグ:#リコリコ)■「喫茶リコリコ」ホームページ ■「喫茶リコリコ」Twitter 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月11日カンヌ、ベルリン、名だたる映画祭で高い評価を受ける珠玉の短編アニメーションを集めた『指先から宇宙まで 素晴らしき短編アニメーションの世界』が12月10日(土)より公開されることが決定。併せてポスタービジュアル、場面写真、予告編が解禁された。この度上映されることになったのは、カンヌ映画祭監督週間でプレミア上映後10を超える国際賞を受賞する水尻自子『不安な体』、ベルリン映画祭短編部門特別表彰やオタワ国際アニメーション映画祭グランプリなどそのユニークで奇妙な世界観が世界を席巻する和田淳『半島の鳥』。カラフルでポップな作風で熱狂的なファンを抱える冠木佐和子による生理をめぐるアニメーション・ドキュメンタリー『I’m Late』、さらには映像と音楽のシンクロが気持ちいいノンナラティブ・アニメーションで評価を受ける水江未来による超大作『ETERNITY』をこの上映にて世界初公開。個人制作で2時間半に及ぶ大長編『コンシューミング・スピリッツ』を完成させたアメリカの鬼才クリス・サリバンの新作長編『The Orbit of Minor Satellites』からの「先行短編」として、『コントロール・ユア・エモーション』も特別に併映。短編アニメーションは巨大なる小宇宙であることを体感できる、5作品60分だ。【上映作品:5作品/計60分40秒】『コントロール・ユア・エモーション』『コントロール・ユア・エモーション』(『The Orbit of Minor Satellites』より)(監督:クリス・サリバン/アメリカ=日本/2022年/7分09秒)ワールドプレミア上映。アメリカの鬼才クリス・サリバンが10年近くの期間をかけて準備中の最新長編『The Orbit of Minor Satellites(原題)』。完成後にニューディアーが日本配給予定の本作から、冒頭の一章を短編アニメーションとして特別上映。教育映画を模した構成で、とある女性の深い悲しみと闇の感情、そして彼女の精神科医との関係が、やわらかく、ときにユーモラスに、しかし無慈悲に語られていく。『不安な体』<ニューディアー製作短編作品集:その1>『不安な体』(監督:水尻自子/フランス=日本/2021年/5分47秒)カンヌ国際映画祭監督週間プレミア上映アルスエレクトロニカ コンピュータアニメーション部門優秀賞オタワ国際アニメーション映画祭最優秀ノンナラティブ作品何かを感じて不安になり、不安だから何かを感じていたくなる身体。セロテープを指で引っ張って切る。そこから身体は何を感じるだろう。質感、形、伝わる感触、あらゆる連想が境界なく呼び起こされ混ざり合っていく。そしてまた不安になる、繊細で健やかな私たちの身体。(音楽:本田ゆか)『I’m Late』<ニューディアー製作短編作品集:その2>『I’m Late』(監督:冠木佐和子/フランス=日本/2022年/10分36秒)グァアナファト映画祭グランプリ文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 審査員推薦作品イメージフォーラムフェスティバル SHIBUYA SKY 賞/ 東京会場観客賞あなた又はあなたのパートナーの生理が遅れたり、来なかったりしたことはありますか?(音楽・サウンドデザイン:hikariko)『半島の鳥』<ニューディアー製作短編作品集:その3>『半島の鳥』(監督:和田淳/フランス=日本/2022年/16分08秒)ベルリン国際映画祭短編部門特別表彰ファントーシュ国際アニメーション映画祭ベストフィルムオタワ国際アニメーション映画祭短編部門グランプリある半島の、ある村で昔から続いている子どもが大人になるための通過儀礼。その儀式本番に向け、少年たちは決められた舞を一生懸命練習している。少年にしか見えない鳥がいる。その少年もいつか鳥が見えなくなる。好意なのか、憧れなのか、嫉妬なのか。本当の気持ちは自分でもわからないけれど、少女はずっと少年のことを追いかける。(音響ディレクター:滝野ますみ/作曲:足立美緒)『ETERNITY』『ETERNITY』(監督:水江未来/日本/2022年/21分00秒)ワールドプレミア上映!目が覚めた少年の瞳に映るのは、永遠の姿。(音楽:トクマルシューゴ)『指先から宇宙まで 素晴らしき短編アニメーションの世界』は12月10日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開予定。(text:cinemacafe.net)
2022年10月12日アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供している「文化庁メディア芸術祭」。9月16日(金)からは本年度の受賞作品を紹介する『第25回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展』が東京・お台場の⽇本科学未来館を中心に開催される。1997年よりスタートし、25回目を迎えた今年は、世界95の国と地域から応募された3,537作品の中から、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つの部門ごとに、大賞、優秀賞、ソーシャル・インパクト賞、新人賞、U-18賞が選出された。同展では、4部門の受賞作品を一堂に展示。アート部門大賞を受賞したanno labほかによる《太陽と月の部屋》をはじめ、インスタレーションやインタラクティブアートが展示されるほか、ゲームやVR作品を実際に体験し、楽しむこともできる。さらに、アニメーションやマンガ作品の貴重な関連資料の展示や、受賞作品や審査委員会推薦作品のマンガを実際に手に取って読むことができるマンガライブラリーも設置される。エンターテインメント部門⼤賞「浦沢直樹の漫勉neo ~安彦良和~」(C)NHKアニメーション部門⼤賞Mahbooben KALAEE(イラン)「The Fourth Wall」マンガ部門⼤賞持田あき(日本)『ゴールデンラズベリー』(C)Aki Mochida Shodensha FEEL comicsほかにも、世界40の国と地域から125作品の応募があった日本科学未来館の球体展示に関する作品、フェスティバル・プラットフォーム賞の受賞作品展示や、池袋HUMAXシネマズほかでは、劇場アニメーションや短編アニメーション、映像作品等のスクリーン上映も。また、エンターテインメント部門大賞「浦沢直樹の漫勉neo ~安彦良和~」については、番組発案者の浦沢直樹氏とともにマンガ作品の魅力を切り取る番組づくりに迫るトークショーも開催される。なお、次年度については、作品募集を行わないことが8月24日に発表されている。フェスティバル・プラットフォーム賞<ジオ・コスモス カテゴリー>Paul LACROIX (フランス)《Path of Noise ( r, theta, phi)》フェスティバル・プラットフォーム賞<ドームシアター カテゴリー>王 俊捷 (中国)《親愛なるウイルスたちへ》(C) 2021 WANG JunjieRhizomatiks のデザインによる第25回のキービジュアル【開催情報】『第25回文化庁メディア芸術祭受賞作品展』2022年9月16日(金)~9月26日(月)、⽇本科学未来館ほかにて開催※9月20日(火)は休館
2022年08月25日Netflixは、オーストラリアのアニメーションスタジオ「アニマル・ロジック」を買収予定であることを公式HPで発表した。同スタジオは1991年にシドニーに本社を設立し、2015年にはカナダのバンクーバーに第2スタジオを設けた。VFX(視覚効果)とアニメ制作に特化しており、『ハッピー フィート』『ガフールの伝説』『LEGO(R)ムービー』シリーズなどのアニメや、『ムーラン・ルージュ』『300<スリーハンドレッド>』『華麗なるギャツビー』などの映画製作に参加してきた。両社は買収前からすでに強固なパートナーシップを築いており、今後配信予定のウェンディ・ロジャース監督のアニメ映画『The Magician’s Elephant』(原題)、ロン・ハワード監督の『The Shrinking of the Treehorns』(原題)を製作することが決まっている。「アニマル・ロジック」のCEOは、「30年間、素晴らしい人たちとともに素晴らしい作品を製作してきました。これは、『アニマル・ロジック』にとって、完璧なネクスト・チャプターです。世界中の視聴者に向けて、多様なコンテンツの製作者たちとともに、斬新で興味を引くようなストーリーを作るという点で、私たちの価値観と想いはNetflixとこれ以上ないほどに一致しています。私たちが培ってきた経験と才能は、すべてのチームに新しい扉を開き、アニメーションにおける新たなレベルの創造性を高めることでしょう」とコメントしている。(賀来比呂美)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2022年07月21日コマ撮りアニメーションフェスティバル実行委員会は、文学とアニメーションをテーマにするミニシアター『Morc(モーク)阿佐ヶ谷』(所在地:東京都杉並区阿佐谷北2-12-19-B1F、URL: )にて、2022年7月1日(金)~8月18日(木)の期間で、国内外の長編から短編作品集など、パペットやクレイ、半立体、切り紙、さまざまな表現方法でつくられた“コマ撮り”アニメーションの特集上映をします。「コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0」開催の背景1コマ1コマ少しずつ動かし撮影し、あたかもモノが動いているかのように見せるコマ撮りアニメーション。CG全盛期の今、この古典的な表現に、日本のみならず、世界中で今なお新しい作家が生まれ、新しい作品が生み出されています。そんな魅力溢れる作品たちを是非、劇場で上映したいという思いで、世界中からコマ撮りアニメーションをMorc阿佐ヶ谷に集めました。「コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0」について120本を超える作品の中には、日本初公開のエストニアの作品集や日本一大きなスタジオ「ドワーフ」の作品集、東京藝大の学生作品も。7月30日、31日には、日本を代表するコマ撮りアニメーション作家によるトーク&ワークショップも開催します。■開催概要フェスティバル名: コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0開催日時: 2022年7月1日(金)~8月18日(木)会場: Morc阿佐ヶ谷(東京都杉並区阿佐谷北2-12-19-B1F)アクセス: 中央総武線「阿佐ヶ谷」駅北口から徒歩3分チケット(税込): ・一般 1,200円/学生・シニア 1,000円/会員 800円(※一部を除く)・【回数券】5回券 2,900円/3回券 2,100円・【おやこ券】1,300円(子2人1,500円)・【フリーパス】10,000円主催: コマ撮りアニメーションフェスティバル実行委員会(画像はプレスリリースより)【参考】※公式SNS※Morc(モーク)阿佐ヶ谷
2022年07月07日コマ撮りアニメーションフェスティバル実行委員会は、文学とアニメーションをテーマにするミニシアター『Morc(モーク)阿佐ヶ谷』(所在地:東京都杉並区阿佐谷北2-12-19-B1F、URL: )にて、2022年7月1日(金)~8月18日(木)の期間で、国内外の長編から短編作品集など、パペットやクレイ、半立体、切り紙、さまざまな表現方法でつくられた“コマ撮り”アニメーションの特集上映をします。メインビジュアルポスター■「コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0」開催の背景1コマ1コマ少しずつ動かし撮影し、あたかもモノが動いているかのように見せるコマ撮りアニメーション。CG全盛期の今、この古典的な表現に、日本のみならず、世界中で今なお新しい作家が生まれ、新しい作品が生み出されています。そんな魅力溢れる作品たちを是非、劇場で上映したいという思いで、世界中からコマ撮りアニメーションをMorc阿佐ヶ谷に集めました。■「コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0」について120本を超える作品の中には、日本初公開のエストニアの作品集や日本一大きなスタジオ「ドワーフ」の作品集、東京藝大の学生作品も。7月30日、31日には、日本を代表するコマ撮りアニメーション作家によるトーク&ワークショップも開催します。■開催概要フェスティバル名: コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0開催日時 : 2022年7月1日(金)~8月18日(木)会場 : Morc阿佐ヶ谷(東京都杉並区阿佐谷北2-12-19-B1F)アクセス : 中央総武線「阿佐ヶ谷」駅 北口から徒歩3分チケット(税込) : ・一般 1,200円/学生・シニア 1,000円/会員 800円(※一部を除く)・【回数券】 5回券 2,900円/3回券 2,100円・【おやこ券】 1,300円(子2人1,500円)・【フリーパス】10,000円主催 : コマ撮りアニメーションフェスティバル実行委員会公式SNS : <主な上映作品>(1)海外から:エストニアNukufilm作品集、韓国短編アニメ、ユーリー・ノルシュテインとロシア作品60年以上の歴史を持つエストニアの人形アニメーションスタジオNukufilmから、全13作品を3つのプログラムに分けて上映します。韓国からは、韓国の“今”を体感できる短編8本を上映。ロシアからは「アート・アニメーションの神様」として世界中のアニメーターからリスペクトされるユーリー・ノルシュテインの代表作を含む6作品と、チェブラーシカが初登場となった1969年の作品「ワニのゲーナ」を含む6作品を上映します。Sky Song (C)NukufilmSaturday's Apartment (C) 2004 Korean Independent Animation Filmmakers Association All Reserved.霧の中のハリネズミ (C)2016 F.S.U.E. C&P SMFワニのゲーナ (C)モブコ(2)日本の巨匠と新たな作家:ドワーフ、I.TOON伊藤有壱氏、眞賀里文子氏、藝大生作品集、アート・アニメーションのちいさな学校卒業生作品集日本一大きなコマ撮りアニメスタジオ、ドワーフの短編6作品と「こまねこシリーズ セレクション」のエピソード7本を上映します。I.TOONを率いる伊藤氏のライフワーク「ハーバーテイル」を含む6作品上映と、伊藤氏が教授を務める東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の学生作品も上映。「シン・ウルトラマン」にも強く影響を与えた眞賀里氏の1,000本を超える作品からは、「ミス・ビードル号の大冒険」と「遣唐使ものがたり」、そして日本のCM作品とアメリカ作品のクリップ映像を上映!また、眞賀里氏が講師を務める「アート・アニメーションのちいさな学校」14年間のベスト集成も上映します。モリモリ島のモーグとぺロル (C)dwarfハーバーテイルのすべて (C) I.TOON LTD.(3)コマ撮りアニメーション古今東西世界で最も有名なアニメーターの1人、ヤン・シュヴァンクマイエルの作品から初期の長編作品「アリス」を含む3作品上映。人形劇「三国志」など世界的にも評価の高い川本喜八郎氏の遺作となった「死者の書」、重いテーマに川本氏が挑んだ「蓮如とその母」の2本を上映。その他、細川晋氏による失われた王冠を探す旅物語「DINO!」や、イギリスのスタジオ、アードマン・アニメーションズによる「映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!」。アメリカのスタジオ、ライカによる「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」、堀貴秀氏が7年の歳月をかけて1人で完成させた作品「JUNK HEAD」なども上映します。【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】コマ撮りアニメーションフェスティバル実行委員会 窓口TEL:03-5327-3725 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月07日コマ撮りアニメーションフェスティバル事務局は、ミニシアター「Morc(モーク)阿佐ヶ谷」にて『コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0』を2022年7月1日~8月18日に開催いたします。ポスター画像『コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0』公式SNS 意志をもったかのような日用品、形を変える粘土、風雨にさらされた金属片、やわらかなゴムやシリコン、削りだされた木材、編み込み織られた糸や繊維の色彩、そして、言葉なく感情にうったえかける人形たち。コマ撮りアニメーション(ストップモーションアニメーション)とは、1コマ1コマ少しずつ動かし撮影した写真を連続投影し、あたかもモノが動いているかのように表現する技法。世界でも有数のスタジオでも一日かけてたった6秒しか撮影できない。1人で7年かけて制作した作品もある。この古典的な表現に、日本のみならず、世界中で今なお新しい作家が生まれ、新しい作品が生み出されている。CG全盛期の今、なぜあえて時間と手間がかかるこの技法に挑むのか?そして、なぜそんな作品に魅力を感じるのか?この度、世界中から魅力に溢れたコマ撮りアニメーションを、阿佐ヶ谷に集めました。有名なスタジオや巨匠の名作のみならず、学生の作品集や、遠く離れたエストニアの日本初公開の作品まで、言葉や時代の壁を超え、どうぞお楽しみください。<主な上映作品>■日本初公開!エストニアからの奇妙でシュールな作品群バルト三国の1つエストニア。人口130万人ほどの小さな国で生まれたアニメーションは、一見では理解不能かも。でも、もう一度見たいと思わせる奇妙で、皮肉と不条理な笑いを含んだアニメーションは、シュールレアリスムが好きな方は必見です。60年以上の歴史を持つアニメ制作スタジオ、Nukufilmから来春公開予定の『Sky Song』の先行上映を含む、3プログラムを上映します。エストニア作品集■おとなり韓国のストップモーションアニメ 2010~2020年代実写やドラマ以外でも、アニメーションを見て韓国の“今”を体感する。韓国唯一のインディーズ・アニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」から2011年公開の『Paradise』から2022年公開の『Starlight Soup』まで8作品を集めました。冒険物語から、かわいいキャラクターのほのぼのした作品、摩訶不思議なカエルたちの踊りまで。言葉の壁がない分、日本の作品??と思うものも。韓国作品集■映像詩人 ノルシュテインとロシアアニメーション切り絵を用いた緻密な作風で知られ、「アート・アニメーションの神様」として世界中のアニメーターからリスペクトされる旧ソ連生まれのロシア人アニメーター、ユーリー・ノルシュテイン。代表的な6作品を一挙に上映!ノルシュテイン作品集チュブラーシカ■日本で一番大きな人形アニメーションスタジオdwarf(ドワーフ)NHK「どーもくん」を初め、「ぼくもくま」などで知られる日本で一番大きなコマ撮りアニメーションスタジオ、ドワーフの短編6作品と「こまねこシリーズ セレクション」のエピソード7本を上映します。その中でも「こまねこ」に登場する「こまちゃん」は、コマ撮りをするネコ!ストーリーを考えて、絵コンテを描き、背景や人物も作ったりして、コマ撮りを始めるきっかけになりそうな作品です!dwarf作品集■『ニャッキ!』伊藤有壱のライフワークと、東京藝大生作品セレクション横浜のアニメーション・スタジオ、I.TOONを率いる伊藤氏のライフワーク「ハーバーテイル」を含む6作品上映!また伊藤氏が教授を務める東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の学生作品も上映。(その中には「PUI PUI モルカー」で知られる見里朝希氏の学生時代の作品も!)伊藤有壱_ハーバーテイルのすべて■その他多数<豪華ゲストによる特別上映+トーク&ワークショップ開催!>■ゲスト(予定)7/30(土)・I.TOON代表、東京藝大教授 伊藤有壱氏・ドワーフ 合田経郎監督&アニメーターの峰岸裕和氏・人形アニメーション作家 細川晋氏・アニメーション作家 こぐまあつこ氏7/31(日)・アート・アニメーションのちいさな学校講師 眞賀里文子氏・編み物のアニメーション「編みメーション」作家 やたみほ氏・キャラクターフィギュアによるコマ撮りアニメーションで話題の篠原健太氏8/14(日)・「JUNK HEAD」監督 堀貴秀氏<チケット種類>一般 :1,200円 / 学生・シニア 1,000円 / 会員 800円(※一部を除く)回数券 :5回券 2,900円 / 3回券 2,100円おやこ券 :1,300円(おとな1名+子ども(小学生以下)1名子ども+1名につき+200円)フリーパス:10,000円※回数券、おやこ券、フリーパスは窓口での販売のみとなります。コマ撮りアニメーション全作品にご利用いただけます。【フェスティバル概要】名称 :コマ撮りアニメーションフェスティバル Vol.0主催 :コマ撮りアニメーションフェスティバル実行委員会開催場所:Morc阿佐ヶ谷東京都杉並区阿佐谷北2-12-19 B1F03-5373-5780開催期間:2022年7月1日(金)~8月18日(木)内容とスケジュールMorcホームページ: フェスティバル公式SNS 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月04日原作・上松範康、音楽・Elements Garden、キャラクター原案・片桐いくみ、制作・A-1 Picturesが贈るオリジナルTVアニメーション『ヴィジュアルプリズン』。この度、6月12日(日)幕張メッセ 幕張イベントホールにて開催されたスペシャルライブイベント『VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-』のオフィシャルレポートが到着しました。◆スペシャルライブイベント『VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-』オフィシャルレポート◆スペシャルライブイベント『VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-』オフィシャルレポート生バンドで演奏披露!美しきヴァンパイアたちが魅了する奇跡の饗宴2022年6月12日、TVアニメ「ヴィジュアルプリズン」のキャスト総勢10人が一堂に会するライブイベント「VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-」が、幕張メッセ・幕張イベントホールで開催された。アニメのシリーズ構成を担当した菅原雪絵による書き下ろしドラマを軸に、上松範康率いるElements Gardenにより手掛けられた楽曲を生バンドで披露。ヴィジュアル系音楽のパフォーマンスを追求し、約7,000人の観客と全世界の配信視聴者を魅了したステージの模様をレポートする。照明が落ち、暗闇の中に浮かび上がるステージ。作中で描かれた「ヴィジュアルプリズン」の空間を彷彿とさせるセットに、バンドメンバーがスタンバイする。背景全面に設けられたスクリーンでは、ヴァンパイアが歌を捧げる「紅い月」が妖しく輝いていた。キャラクターたちを紹介するオープニング映像に続き、最初に現れたのはギルティア役の古川慎。この物語の始まりの曲である「ギルティ†クロス」を熱唱し、孤高のカリスマを見せつけたかと思うと、途中から、まさかの江口拓也、増田俊樹、蒼井翔太が加わり、伝説のバンドECLIPSE(初代)が揃う。何かとんでもないことが起ころうとしているのではないかという予感が、会場を震わせていた。朗読パートが始まり、キャストが現れるたびに、それぞれのキャラクターをイメージしたヘアメイクや衣装に目を奪われていく。しかし、ステージが華やぐ一方、スクリーンの「紅い月」は欠けていくではないか。ヴァンパイアたちは、ハラジュクからどこか別の場所へ移ろうとしている「紅い月」をその地に留めるべく、全員の歌声で虜にしようと話し合った。ディミトリの「この場にいる子羊たちも、『全ての歌』を欲しているのではないか?」という問い掛けに、大きく湧き上がる拍手。主人公のアンジュが、決意のまなざしで宣言する。「始めようか。今宵だけのヴィジュアルプリズンを――!」。かくして宴の幕は開けた。清らかなる青の歌声で、囚われた心を未来へと解き放っていくO★Zの「残酷シャングリラ」。旋律にすら縛られない破天荒さで、道を切り拓くLOS†EDENの赤き「BLOODY KISS」。ECLIPSEは「玉座のGEMINI」で、荘厳なシンフォニーロックを響かせ、神聖不可侵なる天上の白へと染める。作中にも登場した剣型マイクを手にした3ユニットの個性が炸裂し、一斉に色を変えていくペンライトの光景も感動も呼んだ。しかしそこへ「みんなで遊びましょう」と、招かざる客がやって来た。イヴに憑依している、ヴァンパイア・カルミラだ。二役を演じる七海ひろきが、薔薇をたずさえ、高らかに歌い上げる「銀河ティアラ」。星の瞬きのようなウィンクで、会場中に魔法を掛けた。カルミラには負けられないのが、美しさを追求するエリザベス。ビジュアルも仕上げてきた永塚拓馬は「シャルムの輪廻」で、夢と現のはざまで繰り広げられる舞踏会へといざなう。重厚なメタルサウンドの中にラップやダンスを交え、ジャックの無邪気な愛らしさと、その内に渦巻く嫉妬心を表現した矢野奨吾の「極上Jealousy」。天使の歌声と謳われたロビンの輝きを「HEART JACK」で、軽やかに届けた堀江瞬。パンキッシュなギターの演奏もライブ感を高め、客席に黄色のハンドウェーブを巻き起こした。さらに矢野と堀江は、互いに手を差し伸べながら「AI=ZO」をデュエットし、愛憎にまみれた兄弟の複雑な心象風景を浮かび上がらせた。島﨑信長は、アカペラからどんどん楽器が増えていくと同時に、スクリーンに映る歌詞のフォントも強度を増していくという演出を伴い、ミストが懐く焦がれるほどの敬愛を「My Principal」で切々と歌い上げた。江口拓也が、その低音で吠え、噛み付くように歌う「K or K」では、唯一の欲しいものが手に入らないサガの苦悶が業火のごとく燃え上がる。ディミトリらしい尊大な奔放さで歌われた増田の「Divine Love」。手振りと共に「この胸へと堕ちろ」と、扇情的なメッセージを放つ。ピンヒール姿と他の追随を許さないハイトーンボイスを操る蒼井は、ハイドの「Holy Love」で、真実の愛を捧げる者に天にも昇る恍惚を与えた。巧みなヴィブラートの中に、ギルティアの音楽の絆を感じさせた古川の「SKY」。「原初の歌声(ひびき)」と、スクリーンに映る歌詞でヴィジュアル系らしい当て字の妙を感じられることとなった。そして、アンジュの純朴さをそのまま音にしたような、心のひだにふれるイントロに始まる「Wing with wind」。飾らないメロディに乗せ、ぬくもりのあるファルセットを響かせる千葉。ときおり覗く笑顔が、その高揚を伝えた。満足したカルミラが眠りにつき、彼女に助力を求めたことを申し訳なさそうに出てくるイヴ。だが、エリザベスに促されて「Nemesis」を歌い出すや、空気が一変。七海は、ヴァンパイアハンターの抑えようとも抑えきれない昂りの中で、同族の安らかな死への祈りを捧げながら、煌々と光る二刀流の剣舞でも魅せた。さらに、たっぷり極上の音楽を味わった「紅い月」もまた、もとのかたちを取り戻そうとしていた。もう二度とハラジュクから離すまいと、ヴァンパイアたちはラストスパートに突入する――!背中合わせに立ったECLIPSEが突きつける、無二の存在感。「ROYAL CROWN」は、ギターだけで語るように歌われる助走から、バンドの厚みを伴って、絡み、高め合う2人のハーモニーが天を衝く。一瞬、一瞬を永遠の絵画へと変えていく尊さだ。個々に最高純度のエゴイスティックを撒き散らしながら、砂ぼこり舞い上がる荒々しさで、アジテーションするLOS†EDEN「SACRIFICE」。4人がひとところに集まって迎えたクライマックスに、育まれた絆を感じさせた。O★Zの4人がのびやかなメロディで、彼らの秘めた可能性そのものを思わせる青空と草原の広大な景色へと連れて行く「ANGELIST」。円になって向き合い、騎士のごとく頼もしさで剣型のマイクを掲げ、願いを一つに〝YOU〟との未来を誓った。観客に向けて手を振るという今回のライブには貴重なシーンも!すべて歌い尽くし、アンコールの曲は残されていない。そこへ現れた千葉は、幼き日に孤独なアンジュを慰め、上京へと導いた「ギルティ†クロス」を歌い始める。すると――。オープニングとは逆のかたちで、古川が声を重ねてきたのだった。2人の想いが歌に乗せて熱くぶつかり、抱き合い、イメージカラーである青とオレンジが一つになったとき、「ダガー」のモチーフは、海面に光を差して揺れる朝日の情景を思わせた。彼らの「もっと光を!」という声に応え、ペンライトを振る手にも力がこもる。まさに、作中で描かれた「光の玉」となっていくオーディエンスの姿だ。会場が心を一つに、一斉にジャンプして終わりを迎えた。全20曲、約2時間にわたりノンストップで繰り広げられた奇跡の宴。発声はなくても共鳴が熱狂を生み、生命がほとばしる。確かにそこはハラジュクであり「ライブハウス・幕張メッセ」であった。「偽りは歌えない」ヴァンパイアの物語を紡ぎあげ、ヴィジュアル系と称される音楽の持つ可能性への挑戦が結実した一夜だったといえるだろう。会場を出ると、頭上には美しい月が輝き、夜風が優しく頬をなでる。キャスト陣はキャラクターに徹したため、終演の挨拶もキャラクターを通して伝えられることとなったが、それを締めくくったアンジュの言葉を思い出す。「……ありがとう。O★Zの…俺たちみんなの歌を聴いてくれて。君たちとはこれからも一緒だ。だって、音楽でつながっているから」開催日:2022年6月12日(日)16:00開場 17:00開演会場:幕張メッセ幕張イベントホール出演(敬称略):千葉翔也、古川 慎、七海ひろき、堀江 瞬江口拓也、島﨑信長、永塚拓馬、矢野奨吾増田俊樹、蒼井翔太<バンドメンバー>本多友紀(Gt)、kyo (Ba)、RYOTA(Dr)【SET LIST】―VTR―01. ギルティ†クロス/ECLIPSE(ギルティア・ブリオン、サガ・ラトゥール、ディミトリ・ロマネ、ハイド・ジャイエ)―朗読――OPVTR―02. 残酷シャングリラ/O★Z(結希アンジュ、ギルティア・ブリオン、イヴ・ルイーズ、ロビン・ラフィット)03. BLOODY KISS/LOS†EDEN(サガ・ラトゥール、ミスト・フレーヴ、ヴーヴ・エリザベス、ジャック・ムートン)04. 玉座のGEMINI/ECLIPSE(ディミトリ・ロマネ、ハイド・ジャイエ)05. 銀河ティアラ/カルミラ―ミニトーク―06. シャルムの輪廻/ヴーヴ・エリザベス07. 極上Jealousy/ジャック・ムートン08. HEART JACK/ロビン・ラフィット09. AI=ZO/ロビン・ラフィット、ジャック・ムートン10. My Principal/ミスト・フレーヴ11. K or K/サガ・ラトゥール12. Divine Love/ディミトリ・ロマネ13. Holy Love/ハイド・ジャイエ14. SKY/ギルティア・ブリオン15. Wing with wind/結希アンジュ―ミニトーク―16. Nemesis/イヴ・ルイーズ―ミニトーク―17. ROYAL CROWN/ECLIPSE(ディミトリ・ロマネ、ハイド・ジャイエ)18. SACRIFICE/LOS†EDEN(サガ・ラトゥール、ミスト・フレーヴ、ヴーヴ・エリザベス、ジャック・ムートン)19. ANGELIST/O★Z(結希アンジュ、ギルティア・ブリオン、イヴ・ルイーズ、ロビン・ラフィット)―VTR―20. ギルティ†クロス/結希アンジュ、ギルティア・ブリオン―朗読―「VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-」Blu-ray & DVD情報2022年6月12日(日)に幕張メッセ 幕張イベントホールで開催『VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-』のBlu-ray&DVD化。【商品情報】VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-発売日 :2022年12月28日(水)価格 :Blu-ray8,250円(税込)/DVD7,150円(税込)品番 :Blu-rayANZX-10247/DVDANZB-10247完全生産限定版特典(仕様:DISC1枚):◆アニメイベント描き下ろしイラスト三方背ケース◆特製ブックレット◆映像特典【店舗共通特典】下記店舗にて「VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-」Blu-ray&DVDをご購入の方に先着で「B2告知ポスター」をプレゼント。対象店舗:ANIPLEX+、アニメイト、Amazon(【Amazon.co.jp限定】商品のみ対象)、HMV、楽天ブックス(特典付きのみ対象)、ソフマップ・アニメガ、ゲーマーズ、あみあみオンラインショップ、セブンネットショッピング、ステラワース、タワーレコード、TSUTAYAオンライン、TSUTAYARECORDS【店舗別特典】・ANIPLEX+…選べる缶バッジセット(全3種)① O★Z4個セット② LOS†EDEN4個セット③ ECLIPSE 2個セット+イベントロゴ缶バッジ・アニメイト…ポストカード3枚セット(O★Z、LOS†EDEN、ECLIPSE)・Amazon(【Amazon.co.jp限定】商品のみ対象)A4クリアファイル(ECLIPSE)・HMV…A4クリアファイル(LOS†EDEN)・楽天ブックス(特典カート付きのみ対象)…B6アクリルプレート(O★Z)・ソフマップ・アニメガ…A5布ポスター(O★Z、LOS†EDEN、ECLIPSE)・ゲーマーズ…A4マイクロファイバータオル(ECLIPSE)・あみあみオンラインショップ…アクリルマルチスタンド(LOS†EDEN)・セブンネットショッピング…合皮パスケース(O★Z)・ステラワース…2L判ブロマイド3枚セット(O★Z、LOS†EDEN、ECLIPSE)※特典はなくなり次第終了となります※特典の内容は予告なく変更になる場合がございます。※詳細につきましては各店舗にお問い合わせください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月23日『愛すべき夫婦の秘密』で夫婦役を演じたニコール・キッドマンとハビエル・バルデムが、アニメーション映画で王妃と王の声を務めることになった。スカイダンス・アニメーションとApple TV+が製作するオリジナルミュージカル映画で、タイトルは『Spellbound』。ふたりの娘である王女役の声は、『ウエスト・サイド・ストーリー』のレイチェル・ゼグラーが担当。ほかにジョン・リスグロー、ネーサン・レーンらも声の出演をする。監督は『シュレック』のヴィッキー・ジェンソン。作曲は、ディズニーのアニメーション映画で数々の名曲を生み出してきたアラン・メンケンが手がける。キッドマンの最近作は、アレキサンダー・スカルスガルド主演のバイキング映画『The Northman』。文=猿渡由紀
2022年06月22日日本各地で開催され、大きな反響を呼んでいる「アニメーション呪術廻戦展」が7月14日から九州初として鹿児島で開催される。「呪術廻戦」(作者:芥見下々)は「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載中で、シリーズ累計発行部数(電子版を含む)6,500万部(0巻・1~19巻)を突破した漫画。先日まで公開していた「劇場版 呪術廻戦 0」は興行収入137億円を超える人気の映画となり、女性や幅広い年齢層の方が来場した。現在、毎週日曜17時から第1期TVアニメをTBS系列の全国ネットで放送している。この展覧会ではTVアニメの追体験をコンセプトに、1~13話の「呪胎戴天」「幼魚と逆罰」編、14~24話の「京都姉妹校交流会」「起首雷同」編を同時に展示。会場にはTVアニメの原画・絵コンテ等のプロダクト資料のほか、TVアニメのシーンを再現したフォトスポット、出演声優の音声ガイドや大迫力の映像、五条悟の等身大フィギュアなども登場。細かく描写された原画やスタッフの解説コメントなど、アニメーション制作の現場を体感できると同時に、スタッフが本作にかける情熱をしっかりと感じることができる内容だ。さらに、展覧会用に描き下ろされたイラストを使用したグッズや新規グッズが買えるコーナーも。チケット購入の入場特典もあり、「東京都立呪術高等専門学校学生証」が会場でもらえる。この夏、鹿児島でアニメ「呪術廻戦」の世界を堪能してみてはいかがだろうか。「アニメーション呪術廻戦展」7月14日(木)から9月4日(日)まで鹿児島県歴史・美術センター黎明館1階第1特別展示室開館時間 9:00~18:00(最終入場17:30)初日は10:00開場※休館日:7/19(火)・25(月)、8/1(月)・8(月)・22(月)・25(木)・29(月)■チケット情報
2022年06月14日米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022」(SSFF & ASIA 2022)のアニメーション部門審査員が、筧昌也(ディレクター・脚本家)、真瀬樹里(女優)、杉山知之(デジタルハリウッド大学 学長・工学博士)に決定した。2011年からIT関連及びデジタルコンテンツの人材養成スクール・大学・大学院を運営するデジタルハリウッド株式会社と共にCGアニメーション部門を展開してきた「SSFF & ASIA」。今年、新たにアカデミー賞アニメーション部門への推薦枠を獲得した映画祭では、同部門をアニメーション部門へと拡充し、CGのみならず、ストップモーション、手描きなどあらゆるジャンルのアニメーション作品のいまをショウケースしていく。今年は世界62の国と地域から513作品の応募を数え、その中から23作品を選抜、特別上映2作品と併せて、25作品を上映・配信予定。今回決定した3名は、6月20日(月)に行われるアワードセレモニーで発表となる優秀賞を決定する本部門の審査員だ。東京会場での上映に先駆け、6月4日(土)より配信がスタートするアニメーションプログラムでは、ダーレン・アロノフスキープロデュース『ヴァンダル』、デジタルハリウッド主催のデジタルフロンティア グランプリ2022「ベストアニメーション賞」受賞の『FRANK THE PIG』(監督:今福洋志)が特別上映作品として鑑賞することができる。そしてアニメーション部門では、初期のジョン・カーペンターやスピルバーグを彷彿させる愉快なSFアドベンチャーアニメーション『クルーソー』。国内外の映画祭に入選された日本のアニメーション『Blink in the Desert』。全てが自動販売機でレンタルできる世界を描く韓国の『バケツの中のギター』などが上映される。『クルーソー』「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022」は6月7日(火)~20日(月)オンライン会場および都内複数会場にて開催。※オンライン会場は6月30日(木)まで開催中(cinemacafe.net)
2022年05月10日メーガン・マークルがプロデュースするアニメーションシリーズ『Pearl』を、Netflixがキャンセルしたことがわかった。このプロジェクトは昨年夏に発表され、製作準備段階にあった。12歳の女の子が、歴史上重要な女性たちについて知り、インスピレーションを受けていくという設定だったらしい。マークルとヘンリー王子は2020年にNetflixと製作契約を結び、ほかにもドキュメンタリーなどの企画を進めている。Netflixは最近、会員数が減少傾向に転じ、これまでのように大量のコンテンツを製作し続ける姿勢を見直しにかかっていると言われている。その影響を受けるフィルムメーカーはほかにも出てきそうだ。文=猿渡由紀
2022年05月02日