人気作家、高村薫の直木賞受賞小説をWOWOWで初ドラマ化する「マークスの山」の制作会見が8月25日(水)、東京・港区のニューピアホールで行われ、キーパーソンのマークス役を高良健吾が演じることが発表された。元暴力団員、官僚が狙われた連続殺人事件を追う警視庁捜査一課の警部補・合田(上川隆也)と、捜査線上に浮かんだ、ある事件の生き残りで、時折「暗い山」と漏らす心に闇を抱える青年“マークス”(高良さん)らの姿を描く社会派ミステリー。監督は水谷俊之と鈴木浩介。1995年に崔洋一監督がメガホンを取り映画化されたが、ドラマ化は初。今年4月26日から7月7日まで、南アルプスの高度2,300メートル級の山々を中心に行われた撮影をふり返り、主演の上川さんは「本作の設定が11月ぐらいなので、暑い中、コートを着込んで撮影しました。流した汗は数知れず、過去一番多いかも。男たちの汗で作られた作品を見て」。キーパーソンを演じ、WOWOW作品初出演を飾ることになった高良さんも「居心地の良い現場で、クランクアップが寂しかった。濃くて見応えのある作品。ぜひWOWOWに加入してください」とそれぞれ軽妙にPRし、会場の笑いを誘った。山でのロケ時には、キャスト陣も機材を運搬。“試練”をふり返り、ベテラン俳優陣は揃って苦笑い。警部役の大杉漣は「高山病になりかけました」。弁護士役の小日向文世は「監督がOKを出してくれないので、山の急斜面を何度も登り降りしたよ」と恨み節。共演陣らを笑わせていた。連続ドラマW「マークスの山」は10月17日(日)より放送開始。毎週日曜22:00より放送で、全5話(第1話無料放送)。(text:Yoko Saito)連続ドラマW「マークスの山」公式サイト■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会蛮幽鬼 2010年10月2日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2010 松竹、ヴィレッヂ■関連記事:高良健吾、藤井フミヤによる主演映画の主題歌ビデオで映画の1年後の物語に出演迫力の映像と音で演劇を堪能せよ!『蛮幽鬼』特別試写会に40組80名様ご招待想いを空へ!高良健吾×谷村美月『おにいちゃんのハナビ』試写会に50組100名様ご招待「殺陣の振り付けを一度で覚えちゃう」上川隆也早乙女太一を大絶賛高良健吾、フォトブック発売でファンとふれあい「最初は、誰が買うんだ?って…」
2010年08月25日演劇を最新デジタルシネマ技術で収録しスクリーン上映するゲキ×シネ『蛮幽鬼(ばんゆうき)』の完成披露試写会が7月25日(日)、東京・港区のスペースFS汐留で行われ、主演の上川隆也、ヒロインの稲森いずみ、共演の早乙女太一らが出席した。劇団☆新感線の昨年秋興行作品のゲキシネ版で、フランスの作家、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯(巌窟王)」をモチーフに、架空の島国にある古代国家を舞台に無実の罪で幽閉された伊達土門(だてのどもん=上川さん)の復讐をめぐる人間ドラマ。上川さんは、新感線作品に初参加となった、大衆演劇の人気女形・早乙女さんについて「太一は、殺陣の振り付けを一回見たら覚えちゃう。そうするとわらわらと集まって見ていた出演者たちは拍手をする。その繰り返しでした」と天才ぶりに感動した様子。早乙女さんとの殺陣のシーンをふり返ると「太一に迷惑をかけ続けました。申し訳なかった。僕に合わせて(刀を)振ってくれて、ありがたかったです」と頭を下げて謝罪。早乙女さんも「いえ、全然合わせていないです」と言い、深々と頭を下げた。一方、ゲキ×シネ版の見どころについて、座付き作家の中島かずき氏から「上川さんの汗の量です」と指摘されると、上川さんは「前半の服が暑かったし、歌を歌ったことも汗の要因だったかも」と説明。早乙女さんが「僕は(汗を)上川さんに比べると全然かいていませんが、一応かいていました」と話すと、上川さんは「汗を見る映画ではないから、もう汗の話はやめましょう」と話題転換を促し、観客を笑わせた。それでも稲森さんが、「ゲキ×シネ版はドキュメンタリーを見ているようで、汗とか…」と掘り返し、上川さんを苦笑させていた。『蛮幽鬼』は10月2日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:『蛮幽鬼』 2010年10月2日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開
2010年07月25日