是枝裕和監督初の国際共同製作映画『真実』(10月11日公開)のジャパンプレミアが3日、都内で行われ、是枝監督、来日したカトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュらが登壇した。昨年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞し、 『万引き家族』が興行収入46億を超える大ヒットとなった是枝監督。長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画『真実』は、母と娘の間に隠されたある「真実」を巡る物語で、全編フランスにて撮影された。是枝監督は、母娘を演じたドヌーヴとビノシュと並び、「こんな形で2人と映画を撮るなんて、映画を撮り始めてからも現実感のない夢のようなことだったんですけど、完成して3人で壇上に並んでいるのが信じられないです」と感無量の表情。「パリで本当に楽しい時間を過ごすことができて、それが映画に映っていると思います」と語った。ドヌーヴは「私を配役して映画を考えてくださってうれしかったです」と喜び、是枝監督の演出について「徐々に一緒に時間を過ごしていくにつれて、監督の表情や視線を見ただけで監督がどう考えているかわかるようになりました」と振り返り、監督を見てにっこり。ビノシュは「是枝監督と映画を作ることが夢だった」と言い、「『誰も知らない』を通じて是枝監督を初めて発見したんですけど、人生のディテールが細かく描かれていて感動しました」と是枝作品との出会いを説明。一緒に仕事をした感想を聞かれると「物静かな中に友情や優しさ、鋭い観察眼が感じられました。映画監督は耳と目の感受性が必要だと思うんですけど、その真髄たる方だと思います」と絶賛した。ビノシュの言葉を聞いて、是枝監督は「映画が人をつないでくれるんだなと、改めて感じて感動しています」としみじみ。また、映画祭や舞台挨拶などに登壇すると「すごい2人と撮ったんだな」と思うが、「現場だと1人の女優さんと監督。それは日本と変わらない。どういう風に信頼関係を築いて、いい映画を作るかということだけ考えました」と語った。イベントには、是枝監督作品初となる日本語吹替版で声優を務めた 宮本信子(カトリーヌ・ドヌーブ)、宮﨑あおい(ジュリエット・ビノシュ)、佐々木みゆ(クレモンティーヌ・グルニエ)も登壇した。
2019年10月03日マトリ(麻薬取締局)の刑事と姿なき麻薬王との壮絶な闘いを描く『毒戦 BELIEVER』。この度、いまや韓国映画界に欠かせない俳優となり、是枝裕和監督も注目しているというリュ・ジュンヨルが演じるラクの“過去”が明かされる本編映像がシネマカフェに到着した。正体不明の麻薬王“イ先生”を捕まえるために手を組んだ、ウォノ刑事(チョ・ジヌン)と麻薬組織から捨てられた青年・ラク(リュ・ジュンヨル)。しかし、この度解禁となった本編シーンでは、ラクの素性に疑問を持ったウォノ刑事が彼を問い詰めたことで、彼の知られざる過去の一端が明らかになった。ウォノ刑事に呼び出されたラクに突きつけられたのは、子どもと家族の古い写真。死んだラクの母親の家にあった写真だというが、そこに映っていた子どもはラクではなかった。「誰だ?」と詰め寄るウォノに対し「僕じゃない」「でも僕です」と答え、ウォノにタバコを要求するラク。薄暗いビニールハウスの中、2人が吐き出すタバコの煙、そして淡々と語られるラクの過去…。劇中、立場は全く違えど“運命共同体”のような関係になっていくウォノに対してラクが思いをぶつける、印象的なシーンだ。今回ラク役を演じたリュ・ジュンヨルに対し、イ・ヘヨン監督は「無表情な表情の奥に複雑で謎めいた雰囲気を感じさせることを望んでいました。虚無感と冷ややかな雰囲気を秘めている、リュ・ジュンヨルという俳優の眼差しは、ラクという人物にどうしても必要でした」と語り、そのキャスティングを熱望していたそう。また、リュ・ジュンヨル自身は「シナリオを初めてもらった時、台詞が少ないという点もあって難しいキャラクターだと思ったので、撮影が始まる前に準備に時間をかけました」とその苦労をのちにふり返っている。「撮影の初めの頃は、イ・ヘヨン監督から多くの助言を頂いたのですが、そのうち、たいした演技指導もなく撮るたびに毎回オーケーをもらえるようになりました。言ってもダメだと思われたのかなって考えていたんですけど(笑)、後で監督から、考えすぎて凝った演技より、率直な感情が出ていて良かった、と言っていただいた。本当に学ぶことがたくさんあった現場です」と打ち明けている。『タクシー運転手 約束は海を越えて』ではソン・ガンホと共演、『ザ・キング』ではチョン・ウソン、チョ・インソンと共演するなど、話題作に続々と出演。是枝監督も一目置くリュ・ジュンヨルの新たなる代表作に注目だ。『毒戦 BELIEVER』は10月4日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月25日是枝裕和監督最新作で初の国際共同製作映画『真実』の日本語吹き替え版の公開が決定。宮本信子、宮崎あおいが洋画吹き替え初挑戦することが分かった。本作の魅力のひとつでもある、母と娘の辛辣かつ軽妙な会話を様々な形で楽しめるように、字幕版に加えて吹き替え版も製作。カトリーヌ・ドヌーヴ演じる国民的大女優ファビエンヌは、連続テレビ小説「あまちゃん」「ひよっこ」の宮本信子。その娘で脚本家のジュリエット・ビノシュ演じるリュミールを大河ドラマ「篤姫」『神様のカルテ』『舟を編む』の宮崎あおいが吹き替え。宮本さんは「洋画の吹き替えは初めての事なので、出来るかどうかとても不安で正直悩みました」とオファー時の心境を明かし、「真実は一つではないですし、それを『一つであるべきだ』ではなく、色んな風に見られるんだよと言ってくれるような作品だと思います」と本作について語っている。また宮崎さんも「初めてのことに、何をどうしたら良いのか不安いっぱいで」と語るも、「始まってみたらとても楽しく…自分がジュリエット・ビノシュになったかのような幸せな錯覚を味わいながらの贅沢な時間でした」とコメント。是枝監督は「宮本さんの凛とした声と、背筋のピンとした佇まいは、まさにカトリーヌさんにぴったり重なると思いましたし、宮崎さんは声のお仕事もご一緒させて頂いたことがあるのですが、その繊細な表現力はもう、唯一無二だと思ってましたので、ビノシュさんとの年齢差は気になりませんでした。ダメ元で僕から提案したお二人が、お二人とも、思いがけずお引き受け頂けて、監督としてこんなに嬉しいことはありません」と2人について語っている。そんな是枝監督も熱望した吹き替えキャスト陣が、笑いと涙の母娘のドラマをより盛り上げる。そのほか、リュミールの娘シャルロット役には、『万引き家族』にも出演した子役・佐々木みゆ。是枝監督は吹き替え版でもみゆちゃんには台本を渡さず、口伝えの演出で台詞を収録したという。「吹き替えのお仕事をするのは私のあこがれ」と言うみゆちゃんは、今回の参加を喜び、「シャルロットちゃんは明るくて元気な女の子なので、吹き替えのときもたくさん笑って楽しかったです」と感想を話している。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年09月19日是枝裕和監督の最新作『真実』の主演を務めたカトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュの来日が決定、10月初旬に行われるジャパンプレミアにも参加するという。是枝監督初の国際共同製作となった本作。先日は、日本人監督として初の快挙となるヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品としてワールドプレミアを飾ったばかり。是枝監督が本作でオファーしたのは、監督が海外で最も尊敬する女優であるという2人。『シェルブールの雨傘』(’63)や『ロシュフォールの恋人たち』(’66)で知られるフランス映画界が誇る至宝カトリーヌ・ドヌーヴは、名匠フランソワ・トリュフォー監督の『終電車』(’80)でセザール賞を受賞、2度目のセザール賞に輝いた『インドシナ』(’92)ではアカデミー賞にもノミネートされ、フランス映画のアイコンとして君臨。近年では、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『8人の女たち』(’02)やセザール賞ノミネートの『しあわせの雨傘』(’10)などフランソワ・オゾン監督作品でも高く評価され、2008年にはカンヌ国際映画祭で特別賞を贈られた。本作では、まるで自身さながらの国民的大女優役に。もともと是枝作品のファンであり、今回監督が書き上げたオリジナル脚本に惚れ込み、出演オファーを快諾したという。また、アメリカで脚本家として活躍する娘役を演じるのは、ジュリエット・ビノシュ。2005年に是枝監督と出会って以来交流を重ね、「いつか一緒に映画を作りましょう」という約束が今回実現。巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督の『ゴダールのマリア』(’84)で注目され、レオス・カラックス監督の『汚れた血』(’86)で日本でも高い人気を獲得し、同じく『ポンヌフの恋人』(’91)、アカデミー賞を受賞した『イングリッシュ・ペイシェント』(’96)など、世界でその高い演技力が称賛されている。『トスカーナの贋作』(’10)でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞、『GODZILLA ゴジラ』(’14)、『ゴースト・イン・ザ・シェル』(’17)などハリウッドでの活躍も知られる。構想8年、是枝監督の渾身作ともいえる本作。2人は10月初旬に行われるジャパンプレミアにも参加する予定となっている。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月12日是枝裕和監督最新作『真実』が、10月に開催される「第24回釜山国際映画祭」のGala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門にて上映されることが決定した。昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し世界を席巻した『万引き家族』に続き、ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭と、主要な映画祭にて出品が決定、世界中の映画祭からのオファーが絶えない最新作『真実』。今回上映が決定したのは、1996年に創設された韓国で開催される「釜山国際映画祭」。Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門は、その年の話題作や新作を上映する部門で、『君の名は。』なども上映された。24回を数える今年は、10月3日(木)~12日(土)の期間で行われる。また、是枝監督が「今年のアジア映画人賞(Asian Filmmaker of the Year)」に選定されたことも明らかに。「Asian Filmmaker of the Year」は、毎年アジア映画産業と文化発展に最も優れた業績を残したアジア映画関係者および団体に与える賞。昨年は音楽家の坂本龍一が受賞した。釜山映画祭は「是枝裕和監督は、アジア映画界で最も影響があり、インパクトがあり、支持されている映画監督である。アジア映画界全体の発展と促進に大きな貢献をしていると同時に、映画監督としての素晴らしい技術を評価したいと考え授与を決めた」と選定理由を明かしている。なお、是枝監督は同映画祭の上映イベントに登壇予定となっている。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年09月04日第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品に選出された是枝裕和監督最新作『真実』の公式上映が行われ、是枝監督やカトリーヌ・ドヌーヴらが出席。上映後には6分にも及ぶスタンディングオベーションが起こった。『真実』誕生のきっかけは――まず行われた公式記者会見では、「元々は、楽屋のシーンだけで出来上がる舞台を考えていました。しかし、実際に映画が動き出したのは、ジュリエット・ビノシュさんから一緒に映画を作る冒険をしないかと、2011年に提案をいただいたことがきっかけです」と本作製作の経緯を明かす是枝監督。続けて、「脚本が完全に固まる前の段階で、何度もお二人にお会いして、インタビューをさせていただき、女優という人生を送られている方の生の言葉を、どのように脚本に落としていくかという作業を、継続的な信頼関係のなかで、数年に渡って行っていきました。その結実したものがこの『真実』です」と語った。本作で大女優ファビエンヌを演じたカトリーヌも「是枝監督が言ったように、脚本の初稿を読んだ後で会いました。それからパリ、そしてカンヌで会って、日本でも会いました。こんなことが1年以上続きました。面会や本読み、コメントを通して、彼が言ったように、作られていったのです」と話し、ファビエンヌの娘リュミール役のジュリエット・ビノシュは「是枝監督と仕事をすることは数年前からの夢でした」「さらにカトリーヌとの共演も夢のようです」「だからこの映画は私にとって夢の実現なのです」と並ならぬ思いを明かしていた。是枝組に参加してみて――また、撮影については「とてもユニークで複雑な経験」とカトリーヌ。「最初の週は少し大変でしたね。ある人を見ながら、他の人の話を聞くのに慣れるまでに時間がかかりました。なぜなら話は是枝監督の通訳を通していたからです。でも時間が経つと…。まず質問したり、何か言いたい時は、肝心なことに絞って話します。撮影についてのおしゃべりがないのです。それはかなり特殊なことでした」ともどかしさを口にしつつ、「でも経験してよかったと思います。是枝監督と一緒に撮影できて幸せでした」と特殊な経験についてコメント。一方、撮影前にちゃんと準備してから入りたいタイプだというジュリエットは、「準備できるか尋ねた時に、『是枝監督は役者が準備することをあまり好まない』と聞いたので、戸惑いました。最初は是枝監督の指示を待ちましたが、撮影中に彼が私と一緒に演じていることに気付きました。私と一緒に呼吸し、言葉が理解できなくても、一緒に演じていたのです」とこれまた特殊な経験をしたそう。そして、ある夕食のシーンでジュリエットは深刻な側面を押し出し演じたそうで、「是枝監督はラッシュを見て、『シーンに重みを加えてくれてありがとう』と言ってくれました。穏やかに港を目指す船のようでした。他の役者たちを乗せてくれたのです。カトリーヌと私以外にも人物はいますが、この2人の関係が映画の中心です。これまで映画で共演したことも、他の状況で一緒になったこともない女優たちです。その2人が出会って、何年も待ち続けた映画に出るのです。そういう意味では映画の魔法です」と監督とのエピソードを明かした。子役について――子役が強い存在感を示すことが多い是枝監督作品。これまでにも多くの作品で子どもたちを撮ってきた是枝監督だが、今作でも注目の子役が登場。それが、リュミールの娘役のクレモンティーヌ・グルニエ。「オーディションで会ったとき、とても自由奔放で、彼女なら、おばあちゃん(ファビエンヌ役)の性格が隔世遺伝で孫に伝わっているという設定に出来るなと思いました」とクレモンティーヌ起用の決め手を明かし、「そこで彼女に合わせて、キャラクターを書き直しました。日本での撮影と同じように、事前に台本を渡さずに、おばあちゃんの家に遊びに行く話だよと言うことだけ伝えて、あとは現場では通訳を介して、『おばあちゃんにこういってごらん』、『ママのいったことを繰り返してごらん』と、口伝えで台詞を渡すというやり方で全編撮影しました」と撮影方法について説明。さらに「彼女の存在が大人たちのお芝居にもいい風を吹かせてくれたなと思っています。そして、ここに並んでくださった女性キャスト陣のアンサンブルの一角をちゃんと担ってくれたなと思っています」と称賛。クレモンティーヌは「撮影した時、最初は言われたことがよく分からなかったけど、途中から何を求められているか分かってきました。どこに立って、何を言えばいいかも。最初は、どこで何を言えばいいか、間違ってばかりだけど、途中から成長して、うまくなりました」と撮影に参加した感想を語った。オープニングのレッドカーペットに登場!ヴェネチア・リド島で開幕した今年のヴェネチア国際映画祭は見事な快晴に恵まれ、大勢のマスコミや観客が集結する中、オープニングのレッドカーペットに監督とキャスト陣が登場。是枝監督は、「ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のオーダーメイドタキシードにえんじ色の蝶ネクタイ姿で登場。カトリーヌは「ジャン=ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」の朱色と黒のドレス、ジュリエットは「アルマーニ・プリヴェ(ARMANI PRIVE)」のセクシーなドレスで現れたほか、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ、マノン・クラヴェルも登場。観客からは「コレエダ!」という歓声が上がり、是枝監督の国際的な人気ぶりが伺えたほか、ジュリエットと是枝監督は会場に集まった観客の元へ駆け寄り、サインなどのファンサービスも行っていた。公式上映でスタンディングオベーション!その後行われた公式上映では、笑いが巻き起こったり、涙したりと、観客もすっかり魅了された様子。上映終了後は6分にも及ぶスタンディングオベーションが続き、オープニングを飾るに相応しいワールドプレミアになった。上映後、是枝監督は「カトリーヌさんが『とても温かい良い上映だったわ』と、すごく笑顔で語りかけてくれたので、よかったなと思いました。なかにいると、観客の反応を確認するほどの余裕がないのと、僕自身出来上がってからまた何度も作品を観ていないので、編集の事を気にして見てしまっていて。(笑)でも良かったみたいです。ジュリエットさんも、『観ていて、いろんな感情の層が厚い映画になっていて楽しめた』と仰っていたので、まず2人の感想にホッとしました」と2人の反応に胸をなでおろす。また手応えについては「あります!ただ、最終的にはフランスの方がみてどのくらいこの映画が、もちろんフランスのスタッフが見てOKだしてくれてはいるんですけど日本語だと最終形をみても字幕を見てでしか判断が出来ないっていうところでどこかまだちょっと出来合上がったものにたいしての自己評価が最終的にどう落ち着くのかがつかめないところはあるんですけど。現場にかんしていうとほぼ自分の思い通りに、制作のプロセスも、出来上がった作品もですけどできたんじゃないかとそこは自信あります」と力強く語る。授賞式を控え――そして、9月7日(土)には授賞式が予定されている。監督も授賞式に参加するが「言葉の選び方が難しいですが、僕はオープニングで満足ですね」と監督。「作るたびにコンペで受賞を期待されるのは作り手にとってはプラスではなくて、色んなものを作りたいと思っているなかで、今回は本当に軽いタッチで秋のパリの水彩画を描くように、日差しに溢れてほかほかするような読後感で、観客の方には劇場を出ていってほしいなと思っていています。コンペの受賞に偏見を持っているわけではないのですが、三大国際映画祭のコンペの受賞って意外ともう少しこってりした油絵の方が好まれる傾向があると思うんです、いいか悪いかは別として。今作ではそことは違うところに球を投げているというか」と賞についてコメント。映画は作りたい方向で仕上がっていると、満足していると言うが、「でももし、今日のお客さんとは別の評価をしていただけることがあるのでしたら嬉しいです」と話していた。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年08月29日28日(現地時間)、第76回ヴェネチア国際映画祭が開幕し、是枝裕和監督の『真実』がオープニングを飾った。同作ではフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴ&ジュリエット・ビノシュ、アカデミー賞にノミネート歴のあるイーサン・ホークと豪華キャストが共演。同映画祭において、日本人の監督作品がオープニング作品に選ばれるのは初めての快挙だ。コンペティション部門に出品されている作品は、『真実』を含めて21本。身近なアメリカを製作国としている作品は4本ある。木曜日に上映されるのは、ブラッド・ピット主演作『アド・アストラ』。ブラッドが宇宙飛行士に扮し、太陽系の彼方で行方不明になった父の謎に迫る。同日、ノア・バームバック監督によるNetflixオリジナル作品『マリッジ・ストーリー』も上映される。こちらは、アダム・ドライバー&スカーレット・ヨハンソン演じる夫婦の離婚劇。土曜日には、すでに「オスカー本命」との期待が高まっているホアキン・フェニックス主演作『ジョーカー』、日曜日にはスティーヴン・ソダーバーグ監督作でパナマ文書を題材とした『The Laundromat』(原題)が上映される。また、中国の作品『サタデー・フィクション』ではオダギリジョーがコン・リーと共演している。(Hiromi Kaku)
2019年08月29日10月11日(金)より公開となる是枝裕和監督最新作『真実』が、開催中の第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に選出。この度、主演のカトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、マノン・クラヴェル、そして是枝監督が記者会見とフォトコールに参加した。本作は、ドヌーヴ演じる大女優ファビエンヌが出した自伝本をきっかけに、彼女と娘(ビノシュ)の間に隠された、ある“真実”を巡る物語を映し出すもの。そのほか、イーサン・ホークやサニエら豪華な面々がキャストに名を連ねている。レースがあしらわれた優雅なプラダのドレスでドヌーヴが登場し、赤を基調としたグッチのジャケットスタイルでスタイリッシュにビノシュも登場。さらに、プラダのシャツスタイルで爽やかな装いのクラヴェル、ミュウミュウの白いブラウスで登場したサニエ、キラキラと光沢感のあるグリーンのディオールのドレスに身を包んだグルニエ、そして、是枝監督が記者会見場に登場した。会見場は報道陣で満員となっており、豪華な面々が現れるなり、マスコミ陣からは歓声と拍手が上がった。会見で、まず映画の制作、出演のきっかけ等の質問が挙がると、「まずはこの素晴らしいキャストとともに作り上げた本作をオープニング作品に選んでいただいたヴェネチア国際映画祭の方々に、この場で感謝したいと思います」と是枝監督。続けて「元々は、楽屋のシーンだけで出来上がる舞台を考えていました。しかし、実際に映画が動き出したのは、ジュリエット・ビノシュさんから一緒に映画を作る冒険をしないかと、2011年に提案をいただいたことがきっかけです。その時点では、日本で撮るのか、フランスで撮るのかといった確たる目標があったわけではないのですが、ふと、あの話をフランスで撮ってみようかと思いつきました。戯曲の主人公は、その国の映画史を代表する女優だったので、もしかすると、そのような女優さんを撮るチャンスが生まれるのではと思ったんです。そこで、大幅に戯曲を書き直して、母と娘の話に仕上げました。脚本が完全に固まる前の段階で、何度もおふたりにお会いして、インタビューをさせていただき、女優という人生を送られている方の生の言葉を、どのように脚本に落としていくかという作業を、継続的な信頼関係のなかで、数年に渡って行っていきました。その結実したものがこの『真実』です」と述べた。主演のドヌーヴは「是枝監督が言ったように、脚本の初稿を読んだ後で会いました。それからパリ、そしてカンヌで会って、日本でも会いました。こんなことが1年以上続きました。面会や本読み、コメントを通して、彼が言ったように、作られていったのです。是枝は映画の中で演じる人物を少しずつ私たちに近づけることを考えていました。私の場合、映画に出演する時は、人物を演じるにしても、自分というものを作品に投入します。特に今回は、関係が複雑なのは分かっていました。是枝は英語もフランス語も話さないので、いつも通訳を挟んでの会話です。それも悪いことではありません。大事なことを話すように促されるからです」と語る。ビノシュは「是枝監督と仕事をすることは数年前からの夢でした。是枝は2011年と言ったかと思いますが、私はもっと前からだと思います……。京都で一緒になりました。特別な機会でした。本当に夢のようでした。是枝監督の映画に出ることは、役者が監督に対して抱く夢を実現することです。さらにカトリーヌとの共演も夢のようです。『ロバと王女』は私が子供の頃大好きな映画でした。彼女と共演できたことは光栄で夢のようです。だからこの映画は私にとって夢の実現なのです。それに未来の頼もしい才能に出会うこともできました。私にとってとても鮮烈で、貴重な経験でした」と続けた。出演のきっかけを問われたサニエは、「最初に言いたいのは、私もかなり前から是枝監督を知っているので、彼の映画に出ることは夢の実現でした。ジュリエットほど昔ではありませんが、5~6年前に是枝監督に会いました。女優の役に私を考えてくれていたことに、驚きました。カトリーヌと同じように、私もこの女優と自分とが似ているとは思いませんが、演じるのは楽しいものでした。本物らしさを追求したからです。とても軽くて無邪気に見える人物ですが、何と言うか、問題を抱えています。楽しかった。それにコメディーも追求しました。この人物において、コメディーの喜びは、本物で具体的でした。私とは最も離れたところにいる人物を演じたいという欲求もありました」と語る。そしてクラヴェルは「第一に、私にとって初めての長編映画で、人生において最も美しく偉大な経験でした。それまでの経験はとても小さなものでした。今回の人物を演じるにあたっては、キャスティングから撮影までの間、さらに撮影中においても、常に話し合いを行いました。この人物を創作するための、真の会話でした。私の場合、この人物は、私に近いところがあります。是枝監督と一緒に作り上げたのです。これは本当に面白い経験でした。私から出発し、ある種の方向性を推し進め、神経症的な要素を加え、それを引き延ばし、ある種の夢や恐怖を加える。こうして私が演じる人物が出来上がりました」と役の成り立ちについても想いを述べた。子役への演出に定評のある是枝監督は、グルニエの立ち位置と演出について「オーディションで会ったとき、とても自由奔放で、彼女なら、おばあちゃん(ファビエンヌ役)の性格が隔世遺伝で孫に伝わっているという設定にできるなと思いました。そこで彼女に合わせて、キャラクターを書き直しました。日本での撮影と同じように、事前に台本を渡さずに、おばあちゃんの家に遊びに行く話だよと言うことだけ伝えて、あとは現場では通訳を介して、「おばあちゃんにこういってごらん」「ママのいったことを繰り返してごらん」と、口伝えで台詞を渡すというやり方で全編撮影しました。彼女の存在が大人たちのお芝居にもいい風を吹かせてくれたなと思っています。そして、ここに並んでくださった女性キャスト陣のアンサンブルの一角をちゃんと担ってくれたなと思っています」と語る。とうのグルニエは、是枝監督の映画に出演してみて「撮影した時、最初は言われたことがよく分からなかったけど、途中から何を求められているか分かってきました。どこに立って、何を言えばいいかも。最初は、どこで何を言えばいいか、間違ってばかりだけど、途中から成長して、うまくなりました」と感想を述べた。是枝監督がファンからのサインの要望に快く応える姿も見受けられ、フォトコールでもたくさんのメディアが集まり、「是枝!」「カトリーヌ!」「ジュリエット!」と歓声が止まらず、昨年『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞し、今や世界中で注目を集める是枝監督の最新作である本作への注目度の高さが感じられるものとなった。■第76回ヴェネチア国際映画祭概要・正式名称:第76回ヴェネチア国際映画祭・開催期間:現地時間/8月28日(水)~9月7日(土)・実施場所:イタリア ヴェネチア リド島『真実』10月11日(金)より全国公開
2019年08月29日是枝裕和監督長編14作目となる、母と娘の愛憎渦巻くドラマを描いた最新作『真実』より、待望の特報映像が公開された。様々な家族の形を描いてきた是枝監督が、新しい家族の形を映し出す『真実』。国民的大女優のファビエンヌが、「真実」というタイトルの自伝本を発表したことから、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く”真実”が炙り出されていく物語。到着した特報映像では、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる大女優ファビエンヌが暮らす大きな家の庭に、大きな荷物を抱えて歩くファビエンヌの娘リュミール(ジュリエット・ビノシュ)と、夫ハンク(イーサン・ホーク)、そして、本作のために是枝監督がフランスで自ら見出した孫娘のクレマンティーヌ・グルニエと、幸せそうな若い家族が映し出される。自身の自伝本「真実」の出版祝いのため、久々の娘家族との再会にファビエンヌもは喜ぶ様子を見せるが、一転、自伝本の内容を巡り、「あれは事故よ」「ママを許さない 絶対に」と母と娘のやり取りが始まる。そして物語は、母と娘の嘘と真実が徐々に明らかになっていく。映像ラストには「ママ、あなたの人生嘘だらけね」という本作のキャッチコピーが登場。ナレーションの声も相まって、重厚感溢れる特報となっている。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年08月16日2018年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞した、『万引き家族』の是枝裕和監督最新作『真実』から、ポスタービジュアルが解禁となった。是枝監督が初めて国際共同製作に挑戦する本作。本年度のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品&オープニング作品に決定し、日本のみならず世界中からますます注目を集めている。今回解禁となったのは、自伝本を出版した母を祝福するように、娘家族が笑顔で寄り添う姿を捉えたポスタービジュアル。中央に置かれたソファに座るカトリーヌ・ドヌーヴ演じるファビエンヌの隣には娘役のジュリエット・ビノシュが腰かけ、その後ろに夫役のイーサン・ホーク、そしてソファの肘掛けには孫娘役のクレマンティーヌ・グルニエが座っている。一見、仲睦まじい家族写真だが、中心には「ママ、あなたの人生、嘘だらけね」というタイトルとは対照的で不穏なコピーが添えられ、家族の間に秘めらた“嘘”や“秘密”が好奇心を掻き立てる。また、世界を代表する豪華キャストが一堂に会しながらも、その絶妙な距離感や表情からは、是枝監督ならではのリアルな家族の姿が垣間見える1枚となっている。これまで、『そして父になる』では“父と息子”、『海街diary』では“四姉妹”、『万引き家族』では“血の繋がらない一家”と、様々な家族の形を描いてきた是枝監督が創り上げるカトリーヌとジュリエットの新たな母娘像からも目が離せない。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月08日『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』などの是枝裕和監督作、昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』が、7月20日(土)今夜のフジテレビ系「土曜プレミアム」枠で本編ノーカット地上波初放送される。“家族”をテーマにして多くの作品を描いてきた是枝監督が、貧困と幸せ、血縁と心の絆など社会に抱いた違和感も織り交ぜて描き出した本作。昨年6月に公開されると第42回日本アカデミー賞では作品賞をはじめ最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞、最優秀脚本賞など、最多計8部門で最優秀賞を受賞。さらに第71回カンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)受賞のほか、第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされるなど世界中で大絶賛の嵐を巻き起こした。再開発が進むなかポツンと残された古い住宅街で、家主である老女・初枝の年金を目当てに暮らす柴田家は、足りない生活費を万引きなどで稼いでいたが、冬の日、親から虐待を受ける少女・ゆりを拾い一緒に暮らし始める。しかし、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく――という物語。息子に教えられることといえば万引きくらいしかないという、甲斐性なしの父・治を是枝作品には常連のリリー・フランキーが演じ、家族が転がり込んだ平屋の家主である祖母・初枝には故・樹木希林。母・信代には朝ドラ「まんぷく」『DESTINY 鎌倉ものがたり』などの安藤サクラ、風俗のバイトをしている信代の妹・亜紀には『ちはやふる』『勝手にふるえてろ』の松岡茉優。そのほか亜紀が勤務する風俗の常連客役で『町田くんの世界』の池松壮亮、亜紀の本当の父親役で『散り椿』などの緒形直人、ゆりの父を朝ドラ「なつぞら」も話題の山田裕貴、ゆりの母には「科捜研の女」などの片山萌美。警察官役で『止められるか、俺たちを』などの高良健吾、同じく警察官役で「ごめん、愛してる」などの池脇千鶴、駄菓子屋の店主役で『空飛ぶタイヤ』など数々の作品で知られる柄本明といった俳優陣が出演する。なお今夜の放送では是枝監督最新作となる全編フランス撮影、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークらの出演で今秋公開が予定されている『真実』の紹介と、監督からのコメントも併せて放送。注目の次回作の片鱗をチェックできる。土曜プレミアム『万引き家族』は7月20日(土)今夜21時~フジテレビ系で本編ノーカット地上波初放送。(笠緒)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年07月20日是枝裕和の最新作、映画『真実』が、2019年10月11日(金)より全国公開。また、映画 『真実』 “特別編集版”が、11月1日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で順次公開される。是枝裕和、待望の最新作映画『真実』は、『万引き家族』で第71回カンヌ国際映画祭にて最高賞にあたるパルムドールを受賞した是枝裕和の最新作。構想に8年をかけた本作は、全編フランスにて撮影された自身初の国際共同製作映画だ。物語は、国民的大女優ファビエンヌが出した『真実』という名の自伝本をきっかけに、彼女と娘リュミエールの間に隠された、ある“真実”を巡って展開される。あらすじ全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。国民的大女優ファビエンヌが自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。是枝監督コメント是枝は、映画制作のきっかけについて以下のように述べている。「元々は、楽屋のシーンだけで出来上がる舞台を考えていました。しかし、実際に映画が動き出したのは、ジュリエット・ビノシュさんから一緒に映画を作る冒険をしないかと、2011年に提案をいただいたことがきっかけです。その時点では、日本で撮るのか、フランスで撮るのかといった確たる目標があったわけではないのですが、ふと、あの話をフランスで撮ってみようかと思いつきました。戯曲の主人公は、その国の映画史を代表する女優だったので、もしかすると、そのような女優さんを撮るチャンスが生まれるのではと思ったんです。そこで、大幅に戯曲を書き直して、母と娘の話に仕上げました。脚本が完全に固まる前の段階で、何度もお二人にお会いして、インタビューをさせていただき、女優という人生を送られている方の生の言葉を、どのように脚本に落としていくかという作業を、継続的な信頼関係のなかで、数年に渡って行っていきました。その結実したものがこの『真実』です。」主演にカトリーヌ・ドヌーヴ主人公・ファビエンヌには、『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』などで主演を務め、映画界の至宝ともいわれるカトリーヌ・ドヌーヴ。自身のイメージとも重なるような「国民的大女優」役を演じる。また、彼女の娘・リュミエール役に『ポンヌフの恋人』や、アカデミー助演女優賞を受賞した『イングリッシュ・ペイシェント』のジュリエット・ビノシュ、娘婿・ハンク役は、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークが務める。日本語版キャスト日本語版吹替えには、国民的大女優ファビエンヌ役に宮本信子、その娘で脚本家のリュミ ール役に宮﨑あおいが抜擢。また、リュミールの娘シャルロット役は、『万引き家族』で注目を浴びた子役・佐々木みゆが担当する。脇にもスポットを当てた“特別編集版”なお11月1日(金)から公開される“特別編集版”では、母娘を中心とするドラマの脇を支える男性陣にもスポットライトをあてたストーリーを公開。イ ーサン・ホーク他の出演シーンも盛り沢山となるため、通常版と合わせて、異なる角度からとらえた『真実』を楽しんでみてはいかがだろう。ヴェネチア国際映画祭オープニング作品に選出2019年8月28日(水)、第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門 オープニング作品として公開された。“世界三大映画祭”と呼ばれる歴史深い本映画祭の中で、日本人監督作品がコンペティション部門のオープニング作品に選ばれるのは、史上初の快挙となる。是枝は、「大変光栄です。映画祭関係者の皆さんにまず感謝致します。撮影は昨年の秋に10週間パリで行いました。発表された通り、キャストは本当に華やかなのですが、物語の七割は家の中で展開していく、小さな小さな家族のお話です。その小さな宇宙の中に出来る限りの後悔や嘘や見栄や寂しさや、和解や喜びを詰め込んでみました。どうぞ、お楽しみください。」と、本作の見どころと共に、喜びの声を寄せた。映画祭当日、是枝は、ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)のオーダーメイドのタキシードを着用。また、ともに登場したジュリエット・ビノシュもジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVÉ)のドレスを身にまとった。作品詳細映画『真実』公開日:2019年10月11日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開監督・脚本・編集:是枝裕和出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエ撮影:エリック・ゴーティエ配給:ギャガ原題:La Vérité■ 『真実』 “特別編集版”公開日:2019年11月1日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
2019年07月20日『万引き家族』の是枝裕和監督初の国際共同製作作品『真実』が、第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品に決定。また、オープニング作品であると同時に、コンペティション部門へ正式出品されることも分かった。第76回ヴェネチア国際映画祭は、8月28日(水)~9月7日(土)までイタリアのヴェネチアにて開催。ベルリン、カンヌと並び“世界三大映画祭”と呼ばれ、世界最古の歴史を持つ。そんな同映画祭の中でも、本年度の顔として最も注目を集めるのがこのコンペティション部門のオープニング作品。昨年の第75回ではデイミアン・チャゼル監督の『ファースト・マン』、第73回は『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル監督)など、多くの話題作がオープニング作品となっていたが、ここに日本人監督が手掛ける作品が選ばれるのは、史上初の快挙だ。また昨年『万引き家族』で参加したカンヌ国際映画祭では最高賞を受賞した是枝監督だが、ヴェネチア国際映画祭には、監督デビュー作で金オゼッラ賞を受賞した『幻の光』(’95)、コンペティション部門に出品した『三度目の殺人』(’17)以来、3度目の参加となる。今回の決定を受け、是枝監督は「私の新作『真実』が、ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品に選ばれたという嬉しいお知らせを頂きました。大変光栄です」と喜び、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークら豪華キャストが出演する本作について「キャストは本当に華やかなのですが、物語の七割は家の中で展開していく、小さな小さな、家族のお話です。その小さな宇宙の中に出来る限りの後悔や嘘や見栄や寂しさや、和解や喜びを詰め込んでみました。どうぞ、お楽しみください」とコメントしている。ストーリー国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書…お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年07月19日パルムドールを受賞した『万引き家族』の是枝裕和監督の長編14作目となる最新作にして、初の国際共同製作映画『La Verite』(原題)の邦題を『真実』として公開することが決定。併せて、メイキング写真が解禁となった。国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書…お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。一体彼女はなにを綴ったのか?そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。監督を務めるのは、2018年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞し、興行収入46億を超える大ヒットとなった『万引き家族』の是枝裕和監督。本作は、構想8年の渾身作にして初の国際共同製作となる。是枝監督の元に世界トップレベルの俳優陣が集結した本作は、全編フランスにて撮影。主人公・ファビエンヌ役には映画界の至宝といわれる『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ドヌーヴ。自身のイメージとも重なるような国民的大女優役を演じる。彼女の娘・リュミール役には、ジョニー・デップとのW主演作『ショコラ』で主演女優賞にノミネート、『ポンヌフの恋人』でヨーロッパ映画賞女優賞を受賞したジュリエット・ビノシュ。娘婿・ハンク役を『ビフォア・サンセット』やその続編の『ビフォア・ミッドナイト』、『パージ』などに出演し、『6才のボクが、大人になるまで。』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたイーサン・ホークが演じる。今回、是枝監督とキャストらを写し出したメイキング写真が解禁。どのシーンの撮影風景を捉えたものなのかは、スクリーンで是非確かめてみて。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月17日俳優の大泉洋が13日、新型タントPRイベント「NEW TANTO LIFE MUSEUM」1日館長就任式に出席。1日館長に就任した。ダイハツは、2019年7月にフルモデルチェンジをした新型タントの車両体感ができる「NEW TANTO LIFE MUSEUM キャラバン」を7月13日より全国各地で順次実施。そのオープニングとなったこの日は、CMキャラクターの大泉洋が「NEW TANTO LIFE MUSEUM」の1日館長として登場し、1日館長就任を記念して制作された巨大銅像、"巨大泉洋"(きょだいいずみよう)をアンベールした。あまりにもそっくりの巨大な像に「素晴らしいじゃないですか! すごい再現度ですよ」と目を丸くするも、「目の隈にウエーブ感も出ているし、この重たいまぶたにだらしない口、そして低い鼻って、やかましいわ!」と自虐ネタで笑いを誘う場面も。トークショーでは最新CMの話題となり、「東京スカパラダイスオーケストラさんのカッコいい曲に合わせて素晴らしい仕上がりになりました」と満足げで、「細かい動きを要求され、最終的にはムーンウオークをしてくださいと言われました。この歳までムーンウオークをやったことがなかったものですから、実際に習って頑張ってやりました。大変満足です」と笑顔を見せた。コミカルな演技から重厚感ある演技まで、幅広いキャラクターを演じている大泉。マルチに活躍している点について問われ、「ウチの事務所のCREATIVE OFFICE CUEの会長でもある鈴井貴之の社訓が『マルチであれ!』なんです。すべてができる人間でなければいけないと日頃から思っている訳でございます。マルチですべてをこなさなければいけないのが私のモットーです」と回答。また、現在放送中の主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)にも触れて、「どうしてもコミカルのお芝居が多いですが、今やっているドラマでは重厚なシーンも多く、緊張感が半端なくて大変なんですよ。この前なんかラグビー部員が揃っている中で12ページの長ゼリフを言わなくてはいけませんでした。あの日は帰りたいと思いましたね(笑)」と振り返っていた。
2019年07月14日松坂桃李が車椅子の建築士を演じ主演、山本美月がヒロイン役を務める「パーフェクトワールド」の最終回が6月25日オンエア。感動の“大団円”ラストに多くの視聴者が祝福の声を上げるとともに、ゲスト出演した菅田将暉、本作で一躍注目度を上げた松村北斗にも賞賛の声が送られている。本作は「Kiss」(講談社)連載中の有賀リエによる人気同名コミックを原作に、大学時代に事故に遭い、脊髄を損傷、車いす生活をする建築士・鮎川樹を松坂さんが演じ、樹が高校の同級生・川奈つぐみと再会、心通わせ合うことで変化が訪れていくラブストーリーが展開してきた。松坂さんと山本さんのほか、樹とつぐみの共通の友人でつぐみと一旦は婚約した是枝洋貴に瀬戸康史、樹をリハビリ時から支え続け秘かに想いを抱き続けてきた長沢葵に中村ゆり。つぐみの妹のしおりに岡崎紗絵。自身も足に障がいを持つ樹の同僚でしおりと親しくなっていく渡辺晴人に「SixTONES」松村さん。樹との結婚に猛反対するつぐみの父・元久に松重豊といった俳優たちも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2人きりで話し合う樹と元久。そこで元久が倒れてしまい、手術を受けることになってしまう。手術は無事成功、リハビリが始まるが元久は車椅子生活を送ることに。大きな精神的ダメージを追った元久をどう支えればいいかと悩むつぐみに、樹は自らの経験を基に助言していく。体調が回復した元久は樹のもとを訪ね、自分がリハビリが必要な体になって、様々な人に支えられたことで、自分の間違いに気付いた。樹を弱者と決めつけていたと謝罪。つぐみとの結婚を許す。そして晴人も一級建築士に合格、しおりと関係を前に進めていき、是枝と葵もそれぞれの道を歩み出す…というラストだった。樹とつぐみの結婚だけでなく全員が前向きに歩み出したラストに「納得できる形でつぐみと樹が結婚できて良かった」「男女の愛、親子の愛、友人や上司同僚の愛、、愛がたくさんつまっていて暖かい気持ちになりました」と祝福、感動の声が集まるとともに「沢山のことを考える機会になりました」「このドラマでいろんなこと学んだ」と本作のメッセージを感じ取った視聴者からの声も。また主題歌「まちがいさがし」を歌う菅田さんが樹とつぐみの婚姻届を受理する職員役でゲスト出演。「役所の人菅田将暉じゃん」「役所の受付の人が菅田くん」などその登場を喜ぶ視聴者も多数。そして晴人役の松村さんにも「難しい役なのに自然に演技してるほっくんかっこよかった」「改めて松村北斗を応援できて良かったなと思った」など賞賛のメッセージが多数寄せられている。(笠緒)
2019年06月25日松坂桃李、山本美月、瀬戸康史、「SixTONES」松村北斗らが共演でおくる「パーフェクトワールド」の第9話が6月18日放送。今回は洋貴の「不法投棄」とつぐみの父・元久が発した「ナイチンゲール」のセリフに視聴者が大きな反応をみせている。高校の同級生だった川奈つぐみ(山本さん)と鮎川樹(松坂さん)が再会。大学時代に事故に遭い下半身不随になっていた樹の姿に衝撃を受けたつぐみだったが、樹への想いから2人は付き合うことに。しかし2人の友人・是枝洋貴(瀬戸さん)はつぐみのことが好きで、ヘルパーの長沢葵(中村ゆり)も樹に想いを寄せていた。一旦は別れたつぐみと樹。つぐみは心に迷いを残したまま洋貴と婚約するが、バリアフリー住宅の仕事で再び再会。そして2人は再び想いを寄せ合うことに…というのがこれまでのストーリー。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。もう1度やり直すことにした2人。洋貴は樹の元に向かい、地震で避難した際につぐみが書いたイラストを渡し「絶対に別れるな」と樹に告げ、つぐみにも「婚約解消しよう」と連絡する。一方つぐみの妹のしおり(岡崎紗絵)や父・元久(松重豊)は、つぐみと樹がよりを戻したことに激怒。樹は葵にヘルパー契約の解消を伝えるが拒否されてしまう…というのが今回の物語。怒りを必死に抑えつぐみと樹を応援、さらにしおりからの告白にも優しく対応する洋貴に「ヒロが凄すぎて泣ける」「どこまでも、ヒロは良い奴やなぁ」などの声が。さらに婚約解消を決め指輪を海に投げ捨てようとするが「不法投棄か…」とつぶやき思い止まるシーンには「見えないところで涙流して無理に笑って、不法投棄か、、って指輪海に投げれないそんなヒロ見るの辛くて辛くて」「不法投棄できないところ好きだよ!」と洋貴への声援が続々。またつぐみから樹とやり直すことを聞かされた元久が発した「ナイチンゲール」というワードにも「返しが上手くて尊敬の眼差し」「ナイチンゲールになったつもりかは笑った」「つぐみ、視聴者の知らぬ間にナイチンゲールになってた」などの反応が多数。「不法投棄とかナイチンゲールとかちょいちょいパワーワード挟んでくる脚本ずるい」と、“パワーワード”連発の脚本を評価する感想も寄せられている。(笠緒)
2019年06月18日松坂桃李、山本美月、瀬戸康史、中村ゆりらが織りなすラブストーリー「パーフェクトワールド」の第8話が6月11日にオンエア。つぐみと樹の想いに振り回される瀬戸さん演じる洋貴への声援の声が集まっている。松坂さんが事故で車いすでの生活となった建築士・鮎川樹を、山本さんが樹の高校時代の同級生・川奈つぐみを、瀬戸さんがつぐみと婚約した同級生・是枝洋貴を、中村さんが樹を想い続けてきたヘルパーの長沢葵をそれぞれ演じるほか、「SixTONES」松村北斗が樹の同僚・渡辺晴人役で、岡崎紗絵がつぐみの妹・しおり役で出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。シェフの高木圭吾(山中崇)と妻の楓(紺野まひる)夫妻の自宅兼レストランの地鎮祭の朝、大地震が起き、樹はモデルルームの建材の下敷きになってしまう。つぐみは連絡が取れなくなった樹を探そうとする。また洋貴、葵も車で松本に向かう。葵はつぐみに、樹がこのまま排泄できないと尿毒症になり、最悪の場合、死にいたることもあると告げる。モデルルームに辿りついたつぐみは樹を助け出し、避難所で一夜を過ごすことに。トランプをするなど2人の時間を過ごすなかで、つぐみ、樹の心に変化が…。翌朝、避難所に来た洋貴と葵によって2人は引き離されてしまう。事務所のスタッフに高木夫妻の案件を引き継ぐことにした樹は、つぐみと最後の仕事となる地鎮祭に出席。一旦は車で帰路についた樹だがつぐみの元に戻ろうとする。その頃つぐみも樹の後を追うべく会場を飛び出す…というのが9話のストーリー。これまで同様つぐみと樹の恋を応援する声が飛び交う一方、今回は洋貴に寄り添った感想がタイムラインに多数。「なんだか今日はヒロ目線でしか見れなかったから来週辛いなぁ」「ヒロはどうなればハッピーエンドなんだろう」などの声がSNS上を飛び交う。放送後も「瀬戸康史が幸せいっぱいの最終回をちゃんと見せてくれないと怒る」「パーフェクトワールドはどう転んでも誰かが傷つくから心が痛い」など、瀬戸さん演じる洋貴を気遣う投稿が数多く見受けられた。一方、晴人としおりの恋も少しづつ進展している模様。今週も「しおりちゃんの部屋で晴人くんが義足を見えてても隠さずにいた場面なんだか見てて嬉しくなった」「しおりちゃんと晴人くんの2人のシーンももっと見たいよー」などの声が寄せられている。「パーフェクトワールド」は毎週火曜21時~カンテレ・フジテレビ系で放送中。(笠緒)
2019年06月12日松坂桃李、山本美月、瀬戸康史、「SixTONES」松村北斗らの出演で人気コミックをドラマ化する「パーフェクトワールド」の第7話が6月4日放送。今回は瀬戸さん演じる洋貴の優しさと、切ない樹の表情に視聴者から涙の声が集まっている。松坂さんが大学時代に事故に遭い脊髄を損傷、車いす生活を送りながら建築士として働く鮎川樹を、山本さんが樹の高校の同級生で、事故のことを知らないまま樹と再会する川奈つぐみをそれぞれ演じる本作。最初は樹の車椅子姿に戸惑ったつぐみだが樹と心を通わせ付き合うことになり、2人は恋に落ちる。しかしつぐみの父・元久(松重豊)は交際に猛反対。幼い頃からつぐみに寄り添い続けてきた是枝洋貴(瀬戸さん)や、樹のことが好きだったヘルパーの長沢葵(中村ゆり)らの想いも絡んで、2人は別れを決意する。その後、松本に戻ったつぐみは、進行性の病気で車椅子生活になる妻のために家を新築しようと考えているシェフ・高木圭吾(山中崇)と出会い、樹に家の設計を頼むため東京に赴く…というのが前回までの物語。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。つぐみは洋貴との結婚を決意、両親にも挨拶し2人は結婚へ向けて歩みを進めることになる。一方、つぐみの説得で松本に向かった樹は、圭吾の夢であるレストランとしても使える家の設計プランを提案。車いすで生活する妻・楓(紺野まひる)の賛成も取り付け、バリアフリー住宅の建設が決まる。再び共に仕事をすることになった樹とつぐみだが、そのことを知った葵は自分の居場所がなくなることを恐れ、つぐみのもとを訪ねると、自分達が付き合い出したとウソをつく。そして地鎮祭の日、大きな地震が発生、住宅に使う県産材を見に行った樹は材木の下敷きになってしまう…というのが今回のストーリー。今回は、樹を忘れようとするがなかなか忘れられないつぐみを、決して無理強いをせずに支え続ける洋貴の姿に感銘を受ける視聴者が続出。「是枝君は優しくてサイコー」「是枝くんの株が爆上がり」「是枝くんの幸せがこのまま続いてくれると良いな」など洋貴への応援コメントが続々、“是枝がんばれ”のタグまで登場するほどの盛り上がりぶり。一方、「誰かは幸せになれないストーリー?切ないなぁ。」「ふと見せる樹の切ない表情に心臓がキュンって苦しくなった」「幸せになれよ?なれよな?からのあの車の運転の時の顔がマジ切ない」など、つぐみの結婚を知り複雑な心境ながらも祝福する樹の姿にも涙する視聴者が続出している模様だ。(笠緒)
2019年06月05日松坂桃李、山本美月、瀬戸康史、「SixTONES」松村北斗らが共演する「パーフェクトワールド」の第6話が5月28日放送。つぐみと樹の“別れ”と“再会”を描いた今回のストーリーに感動の声、松村さん演じる晴人の「秒殺」にもネットが盛り上がっている。川奈つぐみ(山本さん)が仕事先で高校時代の初恋の相手、鮎川樹(松坂さん)と再会するも、樹は大学時代に事故に遭い下半身不随に。最初は衝撃を受けたつぐみだが樹への想いから2人は付き合うことになる。しかし樹との恋愛につぐみの父・元久(松重豊)が猛反対。さらにヘルパーの長沢葵(中村ゆり)、つぐみと樹の友人・是枝洋貴(瀬戸さん)もそれぞれの想いから2人の交際に反対し、樹の体調悪化やつぐみのケガなども重なって2人は別れを決意する…というのがこれまでのおはなし。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。樹に突然別れを告げられ失意のどん底で帰宅したつぐみに、元久が倒れたという知らせが届く。しおり(岡崎紗絵)と洋貴とともに急いで松本へ向かい、父の心臓の病状を知ったつぐみは、仕事を辞め松本に戻ることを決める。そんなつぐみに洋貴は改めてつぐみへ想いを告げ、葵もまたつぐみへの想いを立ち消えない樹に自らの気持ちを打ち明ける。離れ離れの生活を始めたつぐみと樹。つぐみは雪村美姫(水沢エレナ)からある男性を紹介される。その男性の妻は進行性の病気でこれから車椅子の生活になるため、家をバリアフリーにしたいという。しかもその男性は樹にも相談を持ちかけていた。その夫婦にかつての自分たちの姿を重ねたつぐみは、東京に戻りもう1度、樹のもとに現れる…というのが今回の物語。今週も切ないストーリーに「毎週泣いてしまう!本当の幸せってどこにあるんだろう?」「鮎川君も、つぐみも、もちろん是枝も!!!!!傷つくのは見たくない」「今回も深く考えさせられました」などの声が集まるなか、特に視聴者から大きな反応が集まったのが、松村さん演じる晴人と岡崎さん演じるしおりの再会シーン。偶然図書館で再会した2人は、話を進めるうち、晴人と樹が同僚で、つぐみがしおりの姉であることを知る。これは運命だと感じ「付き合おう」と言う晴人に、しおりは「好きな人がいるの」と即答。それに晴人が「秒殺~ぅ」と返すのだが、このセリフに「秒殺ぅに、秒殺された。笑」「晴人くん!!!可愛い好き」「かわいすぎる…天使がいる」などの声が殺到。つぐみと樹の恋と同時に進む晴人としおりの関係にも多くの視聴者が注目している模様だ。(笠緒)
2019年05月28日松坂桃李が車椅子の建築士を演じ主演、山本美月がヒロイン役を務める「パーフェクトワールド」の第5話が5月21日放送。引き離されるつぐみと樹…今回は中村ゆり演じるヘルパーの行動に対しての声が飛び交っている。10年前に事故で車いすでの生活となった建築士・鮎川樹を松坂さんが、事故のことを知らずに樹と再会、恋心が再燃し樹と付き合うことになる高校時代の同級生・川奈つぐみを山本さんが演じる本作。2人のほか、つぐみのことが好きな樹らの同級生・是枝洋貴に瀬戸康史、樹を想い続けてきたヘルパーの長沢葵に中村ゆり。樹の同僚の渡辺晴人に「SixTONES」松村北斗、樹や晴人が勤務する渡辺設計事務所代表・渡辺剛に木村祐一。つぐみの父親・川奈元久に松重豊、その妻・川奈咲子に堀内敬子。樹の母親・鮎川文乃に麻生祐未といったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。過労がたたり線路に転落したつぐみ。そんなつぐみを助けられなかった無力感から樹は自分を激しく責める。全治2か月と診断されたつぐみは松本の実家で療養することに。さらに樹は松本から駆け付けた元久に「つぐみと別れてくれ」と懇願されてしまう。そしてつぐみが松本に帰る日、見送りにくるはずだった樹が見当たらない。悲しみにくれ東京を後にするつぐみだったが、その頃樹は意識を失ったいた。“空洞症”ではないかという診断に樹は絶望からパニックに陥る。その後の診断で樹の空洞症の疑いは晴れるが、これ以上つぐみに迷惑をかけたくない樹はつぐみに別れを告げる…というのが今回のストーリー。今回、視聴者から多くの反応が集まったのが、中村さん演じる長沢の行動。つぐみからの着信をこっそり削除したりケガで歩けないつぐみを洋貴がおんぶする様子などを見せ、さらにはつぐみに「私も樹君が好き」と告げるなどなりふり構わぬその行動に「ここぞとばかりに攻めてきたなヘルパー」「ヘルパーさんがグイグイ」など長沢へのツイートが続々と投稿されている。一方で、つぐみとの恋に反対する元久の発言や行動も含め「みんなの気持ちが痛いほど伝わる」など2人を取り巻くキャラクターに感情移入する声もあり、「パーフェクトワールドつらすぎ」「パーフェクトワールド泣ける。切ない」「今まで見たドラマで一番泣いた」「想像以上につらい」といった感想を漏らす視聴者も数多く見受けられた。(笠緒)
2019年05月22日松坂桃李、山本美月、瀬戸康史、「SixTONES」松村北斗らの出演で人気コミックをドラマ化する「パーフェクトワールド」の第4話が5月14日放送。今週は松村さん演じる晴人の“キス”と中村ゆり演じる葵の“宣戦布告”に視聴者が沸いている。本作は「Kiss」(講談社)連載中の有賀リエによる人気同名コミックが原作。松坂さん演じる鮎川樹は大学時代に事故に遭い脊髄を損傷、車いす生活を送りながら建築士として働いていた。山本さん演じる川奈つぐみは樹の高校の同級生で、事故のことを知らないまま樹と再会。最初は戸惑ったつぐみだが、樹と心を通わせ付き合うことになる…という物語。2人のほか瀬戸さんがつぐみのことを想い続けている同級生・是枝洋貴を、松村さんが樹の同僚で義足の渡辺晴人を、中村さんが樹に秘かな想いを抱くヘルパーの長沢葵を演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。つぐみは樹の生活をよりサポートしようと毎日仕事帰りに樹の家へ出向いていた。「毎日来てくれなくてもいいんだよ」と気遣いを見せる樹に対し「会いたいから来てるの」と答えるつぐみだが、冷蔵庫に葵が作った惣菜を見つけ思わず嫉妬してしまう。さらにつぐみは樹に内緒で介護の勉強も始め、連日深夜まで猛勉強。体力的にも限界に近づいていた。その頃、幻肢痛に苦しんでいた樹は深夜、痛みに耐えられなくなると葵に助けを求める。後からそのことを知ってショックを受けるつぐみに葵は「彼が望む幸せをあなたが与えられると思わない」と、こちらも“宣戦布告”。一方、晴人はつぐみの妹のしおり(岡崎紗絵)への想いを募らせていた。そんな晴人に対ししおりは感謝の想いを抱きつつも「付き合えない」と告げ、頬にキスして晴人のもとを去る…というのが今回のおはなし。今回視聴者が大きく沸いたのが晴人としおりの“キス”。「私も北斗に運命とか言われたい。ほっぺにキスしたい」などの声とともに「北斗担のみなさん生きてますか」などの北斗担たちの呼びかけがタイムラインに溢れかえる。また葵のつぐみに対する“宣戦布告”にも「怖い。。目力にやられる」「長沢さんの宣戦布告はトン単位の衝撃」「好き嫌いじゃないとか言いながらめっちゃつぐみに対してマウント取ってくる」など恐怖を感じたというコメントが多数寄せられている。(笠緒)
2019年05月14日松坂桃李主演、山本美月らが共演する「パーフェクトワールド」の第2話が4月23日放送。先週は叶わなかった松坂さんと山本さんの“念願”キスシーンに祝福の声が、また「SixTONES」松村北斗の演技にも高評価の声が寄せられている。有賀リエによる同名コミックをドラマ化した本作。10年前に事故で車いすでの生活となった建築士・鮎川樹を松坂さんが演じ主演。事故のことを知らずに樹と再会した高校の同級生・川奈つぐみを山本さんが演じる。樹の恋敵で同級生・是枝洋貴に瀬戸康史、樹の同僚の渡辺晴人に松村さん、樹を支え続けるヘルパーの長沢葵に中村ゆり、樹が勤務する渡辺設計事務所の代表・渡辺剛に木村祐一、つぐみの父親・川奈元久に松重豊。その妻・川奈咲子に堀内敬子、樹の母親・鮎川文乃には麻生祐未、つぐみの勤務先・インテリアデザイン事務所「クランベリーズ」の代表・東美千代にはとよた真帆といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。感染症で入院することになったことでつぐみとの距離が近づいた樹だが、そこに樹のヘルパー・葵が現れる。その威圧感に怖さを感じるつぐみ。一方、つぐみが樹の影響でインテリアデザイナーの勉強を始めたことを知った洋貴は、樹の存在に焦りを覚える。つぐみは樹を車いすバスケに誘う。もう一生バスケをしないと決めていた樹だが、バスケの楽しさを思い出してチームに入ることを決意。しかし飲み会でほかの客と晴人がケンカ、つぐみも巻き込まれてしまい、樹は「今日みたいなことがあってもお前を守れない」とつぐみの想いを拒絶する。そんな樹に渡辺はまた恋愛したらどうか勧める…というのが2話のストーリー。ラストでつぐみは樹に告白、2人はキスをする。ついに想いを伝えたつぐみ、前回は叶わなかった樹とのキスシーンに「二人のキスシーンで万歳三唱な私でした」「家族みんなで大騒ぎしました」「最後のキスはすごく癒された」など祝福の声が相次ぐ。また今回松村さん演じる晴人も義足だったことが明かされた。義足で生活しながら車いすバスケチームに参加する晴人を演じる松村さんに「難しい役だけど自然な演技で引き込まれた」「松村北斗じゃなくて渡辺晴人が見える」などその演技を賞賛する反応とともに「北斗くんがバスケしてるの最高」「バスケシーンはあまりにかっこよくて目眩したわ」など、その車いすバスケプレーにも絶賛の声が集まっている。(笠緒)
2019年04月23日「少女漫画でラブストーリーと聞いて、はじめはちょっと抵抗があったんですよ。絶対、キラキラ度合いについていけない!って。でも実際は恋愛のキラキラ感だけじゃなく、主人公の障害についてもしっかり踏み込んで描かれていて。それがとても印象的でした」そう語るのは、ドラマ『パーフェクトワールド』(4月16日スタート、フジテレビ系・火曜21時~)でメガネ男子・是枝洋貴を演じる瀬戸康史(30)。「ふだんから家ではメガネなんですよ。今回演じる是枝も、常にメガネをかけている役。効果的に使えるように、服装やシーンに合わせて、何種類かをかけ替えているんです。実は、おしゃれに興味はあるけど“ちょいダサ”って設定があるので、それを生かして遊んでみたりもしてます(笑)」演じる是枝との共通点は?「同じジャンルの人間な感じはします。考えすぎ男子というか。もしかしたら“ちょいダサ”っていうのも同じなのかもしれません。自分では気付いてないですけどね。それにしても“ちょいダサ”って実はいちばんダサいですよね!どうせなら振り切りたい(笑)」今回は“恋敵”という役どころ。どんなふうに演じたい?「是枝は優しくていちず。そして誰に対しても真摯。ずるいところもありますが、悪い人間じゃない。だから“ライバル感”を出そうとか変な計算はせず、まっすぐ演じられたらと思っています」
2019年04月21日松坂桃李、山本美月の共演で人気コミックをドラマ化する火曜ドラマ「パーフェクトワールド」が4月16日から放送開始。視聴者からは松坂さんの役作りを賞賛する声や、瀬戸康史の少年時代を演じた宮世琉弥に熱い注目が集まっている。原作は「Kiss」(講談社)連載中の有賀リエによる人気同名コミック。大学時代に事故に遭い、脊髄を損傷、車いす生活をする建築士・鮎川樹を松坂さんが演じ、樹が高校の同級生・川奈つぐみと再会、心通わせ合うことで変化が訪れていくラブストーリー。つぐみ役に山本さん、つぐみに想いを寄せる同級生・是枝洋貴に瀬戸さん、樹の同僚・渡辺晴人に「SixTONES」松村北斗、そのほか中村ゆり、水沢エレナ、木村祐一、麻生祐未、松重豊らが共演。主題歌を米津玄師プロデュースで菅田将暉が担当することも話題になっている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話ではつぐみが樹と再会するところからスタート。樹が事故に遭ったことを知らず無神経な発言をしたことを悔やみ、樹の職場に謝罪に行き、そこから再び交流が始まるが、樹には高校時代から交際し、事故がきっかけで別れることになった元恋人・雪村美姫(水沢さん)がいて…というストーリー。ラストで樹とつぐみはキスをしかけるが、そこに樹を支えてきた長沢葵(中村さん)が現れる場面で締めくくられた。放送後には「原作を忠実に描いてたと思う」「ちゃんと原作通りで見やすかった」などの感想が寄せられるとともに、「車椅子の扱い方やプッシュアップ、車椅子から車椅子への移動など忠実に再現されてて松坂桃李さんはかなり勉強したと思われる」「除圧とか会話中に片側上肢でバランスとってるとか細かいとこ再現しとる」「桃李くんナチュラルな車椅子生活、どんだけ練習したんだろう」など松坂さんの役作りにも賞賛の声が。また「SixTONES」の松村さんは「激カワすぎて保護したい」「パーフェクトに明るい役演じててさすが」「北斗くん可愛すぎませんか?」、回想シーンで瀬戸さんの若かりし頃を演じたのが佐野勇斗らも所属する「M!LK」のメンバーでもある宮世さんにも「宮世琉弥の顔面強すぎでは?」「ただただ宮世琉弥が美しかった」「宮世琉弥くんの沼にズドンしました」といった反応が集まっている。そして菅田さんが歌った主題歌「まちがいさがし」にも「菅田将暉は声だけの出演でも存在感あんな」「本当にダイレクトに届く歌声」「聴いてて落ち着く曲でした好きです」といった感想が送られている。(笠緒)
2019年04月16日松坂桃李と山本美月が初共演する4月スタートのドラマ「パーフェクトワールド」に、瀬戸康史の出演が決定。初共演の松坂さんの恋敵を演じることになった。本作は、生涯ひとりで生きていくと決めていた車いすに乗った建築士・鮎川樹(松坂さん)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本さん)と再会、心を通わせていくことで樹自身が変化をしていくラブストーリー。原作は有賀リエが描く女性コミック誌「Kiss」(講談社)にて連載中の人気コミック。2018年には映画化もされた。そんな話題作に、松坂さんとは初共演となる瀬戸康史が参加。樹の恋敵で、幼なじみのつぐみに片思いをしている、心優しいアプリ制作会社の社長・是枝洋貴(これえだ・ひろたか)を演じる。瀬戸さんといえば、今年度(第73回)文化庁芸術祭「テレビ・ドラマ」部門大賞を受賞したドラマ「透明なゆりかご」で、命の尊さと誠実に向き合う若き産婦人科医院の院長を好演し、現在は連続テレビ小説「まんぷく」で、主人公の立花萬平&福子夫妻の一番の支持者で、いまや親戚にもなった神部茂役を好演中だ。■瀬戸康史「中途半端な年齢ならではの恋愛模様が描けるのでは」本作のオファーを受けた瀬戸さんは「ラブストーリーはそんなに経験がないので、照れくさい部分はありました。しかし、ひとりの人間としても役者としても経験を積んで、いまこういった作品と巡り会えたことには意味を感じます」とコメント。「僕が演じる是枝は、内なる炎は燃えたぎっているのに恋に関して積極的にいけない、そして人に寄り添うことのできる優しい人物です。しかし彼の中にも攻撃的な部分はあり、人として醜い部分も垣間見えてきます。そこに人間味を感じるので僕は好きです。そういった部分をしっかり演じていくことで、30代前後という大人だけれど、まだどこか幼い中途半端な年齢ならではの恋愛模様が描けるのではないか」と、役柄への理解の意気込みを語った。■初共演の松坂さんは「目が好き。目だけで演じられる人」しかも今回は、同い年の松坂さんと初共演。「本当にいろいろな顔を持っているなと思います。僕は彼の目が好きで、目だけで役を演じられる人だと思っています。今作ではひとりの女性に恋をした男と男の心の探り合い、ぶつかり合いが楽しみです」と語りつつも、「プライベートでは仲良くしたいですね」と共演を楽しみにしている様子だ。片思いを続けている同級生・つぐみを演じる山本さんとは以前にも共演をしており、その印象について「同郷ということもあり、以前ご一緒した時からとても接しやすい印象です。山本さんは一見強そうなイメージがありますが、とても繊細な心の持ち主だと思うので、つぐみの心の動きを正直に丁寧に表現されると思います」と期待を寄せた。最後にドラマを通して伝えたいメッセージを尋ねると「自分の気持ちに嘘をついたり、隠したり、また相手に対してとりたくもない態度をとってしまったり…僕も経験があります。それは本当に苦しいし、人生を振り返ってみても決して良い思い出ではありません。でも、このラブストーリーを通して、物事に対して正直になることの大切さを教えてくれている気がします。後悔してからでは遅い。後悔しない生き方を僕も学びたいと思います」と熱いコメントで締めくくった。河西秀幸プロデューサーは「茶目っ気溢れ、決して憎めない性格でつぐみを応援する是枝の笑顔が、瀬戸康史さんと自然にシンクロ」することからオファーしたという。つぐみと幼なじみであるがゆえに、なかなか「好きだ」と言い出せない是枝。樹のために頑張りすぎるつぐみを見守ったり、居心地のよい関係を壊したくない気持ちと葛藤したりと、片思いの経験があるならば誰しも共感できるキャラクターといえそうだ。松坂さん、山本さん、そして瀬戸さんと同世代の俳優たちが出演する本作に、ますます期待が高まる。「パーフェクトワールド」は4月16日、毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系全国ネットで放送(初回は20分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2019年03月08日第91回アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『万引き家族』でノミネートされている是枝裕和監督と『未来のミライ』の細田守監督がレッドカーペットに2人揃って登場し、日本の取材に応じた。アジア初のゴールデン・グローブ賞アニメーション映画賞ノミネートに加え、先日発表されたアニー賞では、日本人監督としては初の長編インディペンデント作品賞を受賞。長編映画アニメーション部門にノミネートされた細田守監督作『未来のミライ』。そして外国語映画賞でノミネートされている是枝裕和監督作『万引き家族』。今回同賞を受賞すると滝田洋二郎監督の『おくりびと』(第81回)以来10年ぶりの快挙となる。第71回カンヌ国際映画祭最高賞<パルム・ドール>受賞ほか、アカデミー賞前哨戦として注目を集める第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞で外国語映画賞に輝くなど海外からも絶賛の声が上がってる。「あまり緊張しないタイプなんで、普通です」と話す是枝監督は、アメリカのファンに評価されている、子どもたちの演出について「子供は待つこと、急かさない」と自身の演出方法を明かした。さらに「現場に樹木(希林)さんがいることで恥ずかしくない演出をしたいという思いがあった」と、語っていた。「レッドカーペットの盛り上がりがすごくって。昨日はたっぷり寝れました」と明かす細田監督は、「『Mirai』という作品はに日常的な作品でアメリカでは受けないと思っていたが、蓋を空けてみたら好意的に受け止めてもらえて感謝している」とコメントした。そんな2人はレッドカーペットに揃って登場し、WOWOWの取材に応じた。今回W受賞となるか。期待したい。(text:cinemacafe.net)
2019年02月25日映画『そらのレストラン』の公開記念舞台あいさつが2日、東京・渋谷シネクイントで行われ、主演の大泉洋をはじめ、本上まなみ、岡田将生、深川栄洋監督が出席した。公開から1週間が経過したこの日は、"公開記念"と題して舞台あいさつ。主演の大泉は「共演者の皆さまが程よくおバカな方が多くて楽しかったです。深川さんが見事に撮影してくれるものですから、夜は時間があってご飯を食べに行けたりしました。みんなで食べる時間が楽しかったですね」と感謝の言葉。さらに「この映画では我々の家族が『いただきます!』と言う訳です。本当にモノを食べるということに対して感謝するようになりましたね。分かってはいるんですが、これまではおざなりに食べていて、これだけ苦労して作ったモノだったり命をいただいて生活しているんだな、と改めて思いました」と食事に対する思いを新たに感じたという。そんな大泉のコメントに「好感度上がったんじゃないんですか?」と冷やかした岡田は「僕が演じた神戸ちゃんは、東京から北海道に逃げます。僕自身も仕事に嫌気が差して逃げたくなることがあり、そうか、北海道に行けばいいんだと思いました」と過去に逃げ出したい仕事があったことを告白。すると、大泉から「悩んでいるのか? 何の仕事の時?」とツッコまれた岡田は「それは言えませんよ!」と慌てつつ、「素敵な先輩方がいてグチャグチャ喋ってちゃんとお芝居をし、帰って一緒にお風呂に入って寝るという生活が本当になかったので、青春を謳歌したような作品でした」と話した。舞台あいさつの最後には、大泉の娘が書き記した手紙をMCが朗読するというコーナーも。「最近良いことがないって言ってたけど、大丈夫だよ。私がいるからね。漢字テスト、パパのお陰で合格したよ。私は『そらのレストラン』を見てすごく感動した。大人になったらパパみたいに上手に泣ける女優さんになりたいです」という娘の手紙に大泉は「最近本当にツイてないんだな~。全然関係ないのに何で書いちゃうんだろう?」と言いながらも照れ笑いを浮かべていたが、「もう少し感動的にやって欲しいですよ。ちゃんとサプライズにして欲しい! 今朝、妻に『はい! これ映画の人に渡して』と渡されて、僕が持ってきたんですよ。中身は見てないです! 中身見たら直してましたよ」と明かして観客の笑いを誘っていた。2012年公開の映画『しあわせのパン』、2014年公開の映画『ぶどうのなみだ』に続き、大泉洋主演の北海道シリーズ第3弾となる本作。北海道道南のせたな町を舞台に、海が見える牧場で作り出されるチーズと様々な食材が仲間と家族の心を繋ぎ、絆を強めていく様を丹念に描く。主演の大泉は、様々な葛藤を抱えながらも一日限りのレストラン開店に向けて奔走する亘理役、その妻・こと絵役には本上まなみが、エリートサラリーマンだったがせなた町にやってきて本来の明るさを取り戻していく牧羊の神戸陽太郎役を岡田将生が演じている。
2019年02月03日是枝裕和監督の『万引き家族』が、アカデミー賞前哨戦として注目を集める第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞にて、日本映画としては33年ぶりとなる外国語映画賞を受賞、是枝監督が現地で行われた表彰式に駆けつけた。ロサンゼルスを拠点に活動する映画批評家で構成された“ロサンゼルス映画批評家協会”のメンバー投票によって決定する同賞。今年は、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」をもとにしたイ・チャンドン監督による韓国映画『バーニング 劇場版』も『万引き家族』と並んで外国語映画賞を受賞している。なお、日本映画では黒澤明監督の『乱』以来、33年ぶりの外国語映画賞受賞となる。過去には『君の名は。』(新海誠監督)、『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)、『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)がアニメーション映画賞に輝いており、本年度のキャリア功労賞には宮崎駿監督が選ばれている(日米合作映画としてはクリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』が作品賞を受賞)。表彰式では、割れんばかりのスタンディングオベーションに包まれる中、是枝監督が登場。トロフィーを受けとると、「この賞を頂いたお礼を一言述べたくて、10時間飛行機に乗って、今朝この街に着きました。本当にありがとうございます」と喜びの挨拶。「5月にカンヌの映画祭で賞を頂いたときに、審査委員長のケイト・ブランシェットさんがこの作品のことをインビジブルピープル、目に見えない人たちを目に見える形にしたというところをすごく評価していただきまして、とても嬉しかったんですね。この映画に限らず、いつも映画を作る時には、見えないもの、声にならない声をどういう風に映画にするかという事をいつも考えているのでとても嬉しかったです」と語った。さらに「映画にはある力があると思っています」と続けると、「例えば日本と韓国とか、アメリカとメキシコとか隣り合う国と国、人とひとの間に大きな力が、壁を作りお互いがお互いを見えなくしようとするときに、その壁を取り払ってお互いを見える形にしていく、そういう力が映画にはあると思っています。なのでこの賞を友人でもあり、韓国の最も尊敬する監督でもあるイ・チャンドンさんと同じ賞を受賞できたことが本当に嬉しいです」とスピーチ、大きな喝采を浴びていた。また同日、1月13日に発表となったパームスプリングス映画祭でも、外国語映画に贈られるFIPRECI賞(国際批評家連盟賞)を受賞。こちらにも是枝監督が駆けつけた。本作は、先日発表された英国アカデミー賞やアジアン・フィルム・アワーズなど、現在56の海外映画賞各部門でのノミネート、30の受賞歴を重ねている。第91回米国アカデミー賞の外国語映画賞部門・最終ノミネーション発表前の候補リスト9本にも選ばれており、1月22日(火)に行われるノミネート発表に向けても大きな弾みとなっている。『万引き家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.バーニング 劇場版 2019年2月1日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved
2019年01月13日海の生物全てを従え戦うアクアマンの活躍を描く『アクアマン』の日本語吹き替え版キャストが決定。タイトルロールを安元洋貴が務めるほか、中村悠一、沢城みゆき、村瀬歩、田中理恵と豪華声優陣が顔を揃えた。全米では昨年12月21日に封切られた本作は、同週公開の他作品を大きく引き離し、全米週末興行収入はダントツのNo.1を獲得。その勢いは公開から3週目となる現在も変わらず、未だ1位をキープし続けている。さらに、全米より一足早く公開となった42の国と地域でも軒並み1位となり、現在、世界興収9億4000万ドルの大ヒットとなっている。世界中で話題の本作とあって、日本での公開もますます期待高まっているが、そんな中今回、本作の日本語吹き替えを務める豪華声優陣が発表!字幕と吹き替え、両方観たくなること必至のキャスティングだ。まずは本作の主役、時速160キロで泳ぐことができ、人間の150倍もの力があり、あらゆる海洋生物を操ることができる“ちょっと強面な規格外のヒーロー”アクアマン(ジェイソン・モモア)を担当するのは、重低音ボイスが魅力的な安元洋貴。「BLEACH」「ソードアート・オンライン」などの人気シリーズに出演し、また『ジャスティス・リーグ』でも同役を吹き替えた。「ただの男前ではないヒーローであるアクアマン。そんな男に声で助力出来てしあわせです」と喜びを語った安元さんは、「『カッコいいとはこういう事だ』を体現してくれた漢の生き様を皆さん是非楽しんでください」とメッセージを寄せている。また、アクアマンの弟で海底帝国アトランティスの王・オーム役(パトリック・ウィルソン)には、「おおきく振りかぶって」「おそ松さん」「曇天に笑う」など数々のアニメ作品でメインキャラを務め、マーベル作品ではクリス・エヴァンス演じるキャプテン・アメリカの吹き替えなども担当する中村悠一に決定。さらに本作のヒロイン、アクアマンと一緒に海底帝国アトランティスの地上征服を阻止するべく奮闘するメラ役(アンバー・ハード)を、『ジャスティス・リーグ』に引き続き田中理恵。アクアマンの母・アトランナ役(ニコール・キッドマン)を、「ルパン三世」の峰不二子や「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎など、美女から妖怪まで様々な役どころを演じ分ける沢城みゆき。アクアマンの少年時代は「ハイキュー!!」「SERVAMP -サーヴァンプ-」の村瀬歩が担当する。『アクアマン』は2月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アクアマン 2019年2月8日より全国にて公開© 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2019年01月11日