告白する前夜にラブレターを書いたものの、翌朝になって「随分恥ずかしいことを書いてしまった……」と後悔した経験がある方もいるかもしれません。ラブレターに限らず、同じ文章なのに、朝と夜で違って見えるのはなぜなのでしょうか? 実は脳のメカニズムが関係しているのです。夜に書いたラブレターは恥ずかしい?夜に書いたラブレターを翌朝見なおすと、恥ずかしくなる方は多いはず。なぜ、夜は恥ずかしいことを書いてしまうのでしょうか? これには自律神経が関係しているようです。自律神経には大きく分けて「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、交感神経は日中、副交感神経は夜に優位に働くと言われています。そして、この夜に優位になる副交感神経によって、恥ずかしいことを書いてしまうのです。というのも、副交感神経は理性よりも情動を優先するメカニズムとになっているから。情動が優先された結果、普段抑えられていた想いがそのまま出てしまうのです。相手に伝えるという意味では効果的かもしれませんが、あまりに情熱的な内容に引かれてしまう可能性もあるので、十分に注意しましょう。夜に書いたラブレターは起きたときに見返そう一方朝は、副交感神経との変換期で交感神経が働きはじめ脳が活性化する時間帯です。これは、何かを判断したり、物事をじっくり考えたりするのに適した時間であり、勉強や仕事にも役立つとされています。このメカニズムを生かして、夜書いたラブレターは翌朝に見返すのがおすすめです。恥ずかしい内容に目を覆うこともあるかもしれませんが、最適な内容に作り替えられるはず。ただ、起きてすぐの確認は避けてください。起床直後はまだ副交感神経が優位な状態のため、正常な判断ができない可能性があるからです。朝食を食べたり、太陽の光を浴びたりして交感神経への切り替えを図ってから確認するのがよいでしょう。就寝前のラブレターは控えよう夜にラブレターを書くのを避けたほうがいいのは、就寝前だからというのもひとつの理由です。なぜなら、副交感神経は夜という時間的な条件だけでなく、「寝るため」にも働くから。そのため、就寝前に書きはじめるとより一層情動的な内容になる可能性があります。さらに想いが高ぶった結果、そのまま、メールで送信してしまう……なんてことも起こりかねません。相手に想いを伝えてから後悔しても遅いので、ラブレターはできるだけ冷静な判断ができる時間に書くようにしましょう。夜にラブレターを書くことを避ければ、恋の成功率が上がるかもしれませんよ。photo by martinak15
2015年06月16日文章を書くことでダイエットは、果たしてできるものなのでしょうか。特にライターという職業は書くことばかりしているので、「仕事でダイエットできたらこんな嬉しいことはない……(筆者)」。そこで『なんでもカロリー換算』の著者の一人、丸山篤史先生にカロリー消費のことについて聞いてみました。すると、はじめに知っておかなくてはならないのは、「大半のエネルギーは基礎代謝(一日中寝ているだけで消費されるカロリー)で使われている」ということだそうです。これには驚きますよね。私達は無意識のうちにカロリー消費しているわけです!では、本題。記事作成で消費するカロリーはどのくらいなのでしょうか。なんと、(1)取材して書く記事は842kcal、(2)自分の経験談を書く記事は140.84cal、(3)翻訳して書く記事は465.86kcal、(4)本のレビュー記事は422.53kcalとのこと!今回は、それぞれの記事のカロリー詳細をお伝えしたいと思います。※今回の対象は30代女性として、身長158.2cm・体重53.5kgの平均体型(平成24年国民健康・栄養調査報告より)で丸山先生に計算をしてもらいました。行動の評価はすべて下の活動別のカロリー消費量の目安でみていくことにしましょう。■人の活動別のカロリー消費量の目安(1)座位:リラックス(テレビ視聴、簡単なゲームなど)・・・1.0kcal(2)座位:自分のペースでできる作業(執筆・タイピング・好きな勉強)・・・1.3kcal(3)座位:良い緊張感でできる作業(頭脳ゲーム・会話・スポーツ観戦)・・・1.5kcal(4)座位:強い緊張感が必要な作業(好きでない勉強など)・・・1.8kcal(5)立位:慣れた外出準備・・・2.5kcal(6)立位:普段と違う外出準備・・・3.5kcal(7)立位:電車に乗車・・・1.3kcal(8)歩行:仕事中ほどほどの速さ(4~5 km/h)・・・3.5kcal(9)歩行:通常の通勤など・・・2.5kcal※参考資料:身体活動のメッツ(METs)表・2012年4月11日改訂版■記事の種類で大きく違う消費カロリー(1)取材をして書く記事の消費カロリーでは早速、上の表を元にみていきましょう。取材して書く記事は場所移動などがあるため、自宅作業の場合よりも消費カロリーは若干高めです。やはり動くということは大切だということが分かります。[かかった時間]9.5h・記事企画(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・取材先検索(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・メール作成・交換(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・外出準備(0.5h):立位普段と違う外出準備・・・3.5kcal×0.5・移動(0.5h):歩行仕事中ほどほどの速さ・・・3.5kcal×0.5・取材者に挨拶、質問(2h):座位良い緊張感でできる作業・・・1.5kcal×2・帰宅(0.5h):歩行通常の通勤など・・・2.5kcal×0.5※行きと同じ時間かかったと仮定・記事作成(3h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×3・提出消費カロリーは、「運動時間×運動強度×基礎代謝率(今回は30代女性で基礎代謝率54.17kcal/時と設定)」で求めるそうです。すると9.5時間で842kcal消費したことになり、1時間で消費するカロリーは88.67kcalとなりました。(2)自分の経験談を書く記事の消費カロリー自分の経験談執筆を自宅で作業すると考えた場合、移動もなくマイペースに書けることでしょう。ある程度リラックスして取り組める反面、カロリー消費は期待できない仕事のようです。[かかった時間]2h・記事企画(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・記事作成(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・提出合計を計算してみると1.3+1.3=2.6、これに設定した基礎代謝率の54.17kcalをかけると2時間で140.84calの消費になります。1時間換算だと、70.42kcalです。(3)翻訳して書く記事の消費カロリー翻訳は神経を使う仕事の一つと言えます。この場合、ほど良い緊張の中で仕事をするので、消費カロリーは若干大きくなるようです。[かかった時間]6h・海外情報検索(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・翻訳(4h):座位良い緊張感でできる作業・・・1.5kcal×4・日本語補足(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・提出合計は6時間で465.86kcal、1時間では77.64kcalの消費となります。(4)本のレビュー記事の消費カロリー本のレビュー記事作成はすべて、自分のペースでできる作業です。読書の時間はかかりますが、消費カロリー的には多くないのが実情でしょう。[かかった時間]6h・新刊チェック(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・読書(2h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×2・記事企画(1h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×1・記事作成(2h):座位自分のペースでできる作業・・・1.3kcal×2・提出合計は6時間で422.53kcal、1時間で70.42kcalの消費となります。このように(1)~(4)のカロリーを比べて見てみると、取材記事と翻訳記事の消費カロリーは高いことが分かりますね。ちなみに丸山先生から、「新しい刺激になることや、勉強をして書くことはある程度のカロリー消費が期待できます」と教えてもらいました。ということは、書くことはダイエットにも効果アリなのでしょうか。さらに疑問をぶつけてみたところ、「そうは言っても、結局は慣れた道を歩くほうが一時間あたりのカロリー消費は大きいです。執筆の合間に散歩するほうが有効でしょう(笑)」とのこと。なるほど……、やはり意識的に運動をすることが一番の方法のようです。日常生活(書く仕事など)にうまく運動を組み込みながら、ダイエットは地道に行っていきましょう。(文/齊藤カオリ)【参考】※竹内薫・丸山篤史(2013)『なんでもカロリー計算』PHP研究所カロリーの本質について科学的な話に触れながらも愉快に読めるカロリー本の決定版。「パソコンのワンクリックは何カロリー?」「フィギュアスケート三回転半ジャンプは何カロリー?」から始まり、宇宙の事象までカロリー計算。カロリーで世界の見方がガラリと変わる本。※竹内薫・丸山篤史(2015)『99.996%はスルー 進化と脳の情報学』講談社また今年の2月19日に出版された、この本も好評発売中。うまく情報をスルーしつつ、自分はスルーされないための基本情報が書かれている。※竹内薫・丸山篤史(2015)『老化に効く!科学』ベストセラーズ物理学・医学・生物学、さらには哲学まで含めたあらゆる見地から、「老化」にアプローチした本。【取材協力】※丸山篤史・・・1971年生まれ。大阪大学大学院医学系研究科単位満了退学。医学博士。生命科学(生理学、神経科学、医用工学)専攻。
2015年04月23日封筒の表面に、「親展」と書かれた郵便物を受け取ったことはありますか?この「親展」は外脇付と呼ばれるもので、その手紙に対して何らかの注意を促したい時に、書かれる言葉です。では「親展」が注意を促したいこととは、一体なんでしょうか?■「親展」ってどういう意味?親展という文字が促したいこととは、「宛名に書かれている人本人が、自分で封を切って手紙を読んでね」ということです。そのため「親展」と書かれている封筒が送られてきた場合は、裏側を見てみると、封がされている部分に、封が切られたことがわかりやすいよう、「緘(かん)」という封字の印が押されていたり、封をあけたことがわかる跡が残るシール等が貼られていたりします。■「親展」はどこに書けばいい?封筒に「親展」と書く場合は、宛名の左下に書くのがよいとされています。宛名のすぐそばには脇付(御中)という文字が入るため、親展はそのさらに外側の左下に書きます(外脇付)。そのため封筒の左隅に書かれることが多くなります。横書きの場合も同様、左隅に「親展」と書きます。■封字、いろいろ「親展」と書かれた封筒は、他の誰かが誤って封を開けてもわかりやすいよう、封字というもので封がとじられています。封字は、開けたことが一目でわかりやすい、「緘(かん)」という難しい漢字が使われていることもあれば、「〆」や「締」という文字の略字が使われていることもあります。封字には「緘(かん)」、「〆」、「締」以外にも、封、寿、賀、蕾などの文字があり、手紙の内容や種類によって使い分けられています。■外脇付には、他にどんなものがある?手紙に対して何らかの注意を促したい時につかう「外脇付」には、親展以外にも「至急」や「○在中」等があります。「至急」は文字通り、急用の意味をあらわす外脇付で、「○在中」も言葉通り、中に○が入っていますという意味をあらわす言葉です。書く位置も親展と同じです。メールやSNSでのやり取りが増え、「手紙」というツールが縁遠くなっているという人も、もしかしたら多いかもしれません。手紙の書き方がわかってくると、人に手紙を書くのがどんどん楽しくなってきます。ぜひ仕事だけでなくプライベートでも正しい手紙の書き方、出し方を覚えて、誰かに手紙を送ってみてくださいね。
2014年05月12日歌唱力、計算力、超能力など、「○○力」と言われるものは数多くありますが、このごろ、世の中に不足していると思う力はありますか?アンケート調査を行い、皆さんに伺いました。調査期間:2012/02/10~2012/02/15アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 874件(ウェブログイン式)■満員電車では高確率で舌打ちが聞こえる「最近世の中にどんな『○○力』が足りないと思いますか?」と質問したところ、あらゆる分野で不足している「力」について、何十種類もの回答が得られました。その中でも票が多く集まった上位5位をご紹介しましょう。1位会話・コミュニケーション力……57票(6.5%)2位想像力……42票(4.8%)3位忍耐力……37票(4.2%)4位思いやり力……33票(3.8%)5位行動力……27票(3.1%)1位は、「携帯のメールばかり使ってしまう」(25歳/女性)、「ネットが普及しすぎた」(26歳/女性) などを理由とした「会話力・コミュニケーション力」。会話をせずとも連絡が取り合える通信手段の発達により、本来の会話能力がなくなってしまっていると感じている人が多いようで、「近所付き合いが希薄だからこそ、家庭内の事件が多いように思う」(29歳/女性)という視点の人もいます。2位の「想像力」は、「相手を思いやる余裕がなく、せかせかしている人が多い」(27歳/女性)、「想像力があればいろいろな事が解決できる」(32歳/女性)ほか、「想像力があれば世の中悪い方には向かわない」(27歳/女性)という意見もあります。3位は「忍耐力」。「不景気の影響もあるが、定職につかない人や、自殺者などが増えているので」(30歳/女性)、「満員電車に乗っていると高確率で舌打ちが聞こえてくる」(28歳/女性)と、世の中の人が「権利ばかり主張して、自分の義務を果たさない」(24歳/女性)という傾向に向かっていることを危惧(きぐ)する人も。■思いやり力、行動力、犠牲力、献身力、革命力、生命力4位は「思いやり力」。「先が見えず、不安から、自分さえ良ければよい!と豪語せんばかりの人が多い」(25歳/女性)、「みんな自分のことが優先でギスギスしている」(30歳/女性)というのが主な理由。「相手がこうしたら仕事がしやすいだろうと、相手のことを思いやる力」(27歳/女性)があると、職場の空気も変わることでしょう。5位は「行動力」。「不景気だからなのか、『草食』の言葉が生まれたように、行動力が足りないように思う」(31歳/女性)それは、「行動力かつ決断力を持ち、リーダーシップを取れる人間が少ないと思う。人に言われたことをするだけの人間が多い」(28歳/女性)ということにつながりそうです。ほかにも「犠牲力、献身力。自分が損することを極端に避ける」(23歳/女性)、「革命力。革命的な事業を成し遂げる人物がいない」(37歳/女性)、「生命力、強く生きようと思っていない」(27歳/男性)など、さまざまな力の不足が指摘されました。■取り戻したい政治力国を引っ張るべき政治家に対する力不足の声も目立ちました。政治力が足りないという方からは、「考えれば意味がないことが分かると思うのに、人気取りだけのために無意味な政策をしていること」(34歳/男性) 、「政治家が頼りなく、物事が全く進んでいないことはもちろん、選ぶ側の国民にもきちんと監視する力が足りていない」 (32歳/男性)また「政治家の答弁を聞いていると説明力がないと感じる」(25歳/男性)、「未来貢献力が足りない。将来的によくしていこうという姿勢が政治的にあまりないから」(24歳/男性)など、日本の政治の未来に対する不安の声が漏れ聞こえてきました。多くの人が自覚しているこれらの力を養うことができれば、明るく活動的な社会が開けるのかもしれません。(蘭景×ユンブル)
2012年04月19日