舞台「虹とマーブル」の開演を前に8月21日(金)、世田谷パブリックシアターにて主演の小出恵介を始め、黒島結菜、木村了、小松和重、ともさかりえが報道陣の取材に応じた。女優の奥菜恵と結婚間近と報じられた木村さんは報道陣の問いかけに「将来的には」と笑顔で答えた。東京大空襲で家族を失った少年が、1960年代から80年代にかけての昭和の時代を野心を胸に駆け抜けていくさまを描く本作。小出さんは「高嶺の花に手を出してしまう話。キラキラしたお話です」と語る。また、自身が演じる紋次との共通点を問われると、おもむろに「女性を振り回すところは身に覚えがあります」と告白!色めき立ち「いったいどんな?」と具体的に話を聞こうとする報道陣に「そうなりますよね…」と苦笑を浮かべつつ「イメージできるかな…って感じです(笑)。最後の方で黒島さんに言われるセリフを聞いていて、(自身の思い出が)交錯するところがあった」と思わせぶりに語っていた。これが初舞台となる黒島さんは「緊張しています」と言いつつも「楽しんでお芝居できたら。稽古も楽しかったですし、ワクワクが大きい」と落ち着いた口調で語る。小出さんは「『緊張してる』ってうそですね!たくましいです」と評し、木村さんも「肝がすわってます」と太鼓判。ともさかさんも「堂々としていて、自分が17歳、18歳くらいで初舞台だったらこんなに堂々としてられたかな?と思います」と称賛を送っていた。退出間際に奥菜さんとの関係について尋ねられた木村さんは「時間をかけて幸せにしていけたら」と答え、入籍に関しては「将来的には」と頷いた。「報告を待っています」というレポーターの言葉に「ありがとうございます」と笑顔を見せた。「虹とマーブル」は8月22日(土)より世田谷パブリックシアターにて開幕。その後、島根、広島、福岡、宮城、大阪、愛知、静岡でも上演される。(text:cinemacafe.net)
2015年08月21日SMAPキムタクこと木村拓哉氏出演の春の新ドラマ、「アイムホーム」が4月16日よりスタート! 盛りだくさんの新作の中で中国人もこのドラマに注目している。中国版ツイッター「ウェイボー」からその期待の声を拾ってみた。○春の新作ドラマ、期待は木村拓哉と堺雅人ウェイボーでも「春の日本ドラマのテーマは木村拓哉vs堺雅人」という声が上がるように、春の日本ドラマで注目されているのは木村拓哉氏の「アイムホーム」と堺雅人氏の「Dr.倫太郎」だ。出演するドラマが高視聴率をたたき出したことで「キムタク神話」もささやかれた木村拓哉氏と「半沢直樹」で新・視聴率男の名を得た堺雅人氏、どちらが視聴率で勝利するのか。確かに気になるところだ。木村拓哉氏は中国で「木村大神」という愛称を得ている。「大神」とは神のような人物のことを指す呼び方だ。「神」と戦わねばならない堺雅人氏の愛称はというと「雅人叔」。愛称的には堺雅人がいささか不利なようにも見える。○「木村拓哉という名のウイルスに罹っている」「初めて見た日本のドラマは木村大神のものだった」というコメントもあるように、木村拓哉氏は長きにわたって中国でも愛されてきた俳優だ。「これまで神のドラマはどれも見ているけど、彼を見るとテンションが上がる。きっと私は木村拓哉という名のウイルスに罹っているんだと思う」「木村大神は経典! 永遠に越えるものはない! 」というように、すでに崇拝の域に達しているような声も。また、「すごく見たい! 木村大神はついにいい脚本に出会えた感じだね」「木村大神の新ドラマ、良さそう」というように、ドラマそのものに期待する声もある。初回ではヒップダンスも披露した木村大神、今後の活躍・展開に中国からも期待されている。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年04月17日小出恵介が主演、黒島結菜が初舞台に挑むM&Oplaysプロデュース『虹とマーブル』が8月、東京・世田谷パブリックシアターで上演されることが決まった。「鎌塚氏シリーズ」『ライクドロシー』などのコメディ作品で知られる倉持裕の最新作。1960年代の日本、高度経済成長期の狂乱の中、あらゆる“高嶺の花”に手を伸ばした男の半生をダイナミックに描く。舞台『虹とマーブル』チケット情報主演の小出恵介は2013年『MIWA』以来の舞台出演。ヒロイン役にはCMや映画で活躍する黒島結菜が舞台に初挑戦。ふたりは公演決定にあたり、以下のコメントを寄せている。■小出恵介初めての倉持さんの舞台の挑戦となります。 幾度も拝見させていただいている中で、とても楽しみにする気持ちと身の引き締まる思いです。黒島さんをはじめたくさんの俳優さんとともに、素敵な舞台にするべく頑張って行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。■黒島結菜初めての舞台でわからないことが多いですが、周りの方々に教えてもらいながら、良いものができるよう一生懸命がむしゃらに頑張りたいと思います。よろしくお願いします。出演はほかに、木村了、小松和重、ともさかりえ。公演は8月22日(土)から9月6日(日)まで。チケットの一般発売は6月20日(土)を予定。
2015年03月06日前作『水の戯れ』で夫婦間の不安定な愛情を緻密に描写した岩松了が、新作でも再び夫婦を題材に筆を執った。夫に宮藤官九郎、妻に麻生久美子という初の本格共演のふたりを配したM&O playsプロデュース『結びの庭』が、3月5日夜に東京・本多劇場で幕を開けた。ほかに安藤玉恵、太賀、そして岩松によるこのサスペンスチックな5人芝居の、初日前日に行われたゲネプロの様子をレポートする。舞台『結びの庭』チケット情報財界の大物を父に持つ令嬢・瞳子(麻生)と敏腕弁護士・水島(宮藤)が結婚して1年。5年前、恋人だった男の殺害容疑をかけられた瞳子の裁判を水島が弁護し、無罪を勝ち取ったことがふたりのなれそめだった。結婚一周年を迎えてもなお仲睦まじいふたりを、屋敷に出入りする家政婦の丸尾(安藤)、水島の秘書・近藤(太賀)は温かく見守っている。そんなふたりの前に、5年前の事件の真相を知ると語る謎の男・末次(岩松)が現れ……。セレブな若夫婦の住まいらしいセンスのいいリビングと、隣接する緑豊かな庭のみでほぼ展開。序盤は、いまだ新婚気分の抜けない水島夫妻の浮き足立った雰囲気が、作品全体にも漂ってほほえましい。インテリのエリートという普段あまり演じない役に、三つ揃いのスーツにメガネというカッチリした姿で扮する宮藤が新鮮だ。酒の入ったグラスをカチッと合わせた直後に、瞳子をグッと引き寄せてキス、といった場面も。細身のスーツが綺麗にキマるシルエットや全体的な空気感など、宮藤は不思議な色気を漂わせている。その宮藤扮する水島に「こわいよ、オレは。いつまでたっても、こうやってあいつのことが好きなままだってことがさ」と言わしめる妻・瞳子を演じる麻生。登場時のペールピンクのドレスがよく似合う可憐な令嬢そのものだが、接する人物によって異なる顔を見せたりする多面的な女性だ。多少意地悪でヒステリックな面もあるが、彼女の芯にあるのも夫への強い愛。自覚的か無自覚かはわからないが、その愛ゆえに男を惑わせていく“ファム・ファタル”な存在と言えるだろう。約5年前に岩松作品『マレーヒルの幻影』で初舞台を踏んだ麻生が、持ち前のはかなさと包容力の両面を生かし、魅力的に演じている。この夫婦に翻弄されながらも“仕える者の矜持”を垣間見せる家政婦役の安藤と秘書役の太賀も、少人数の座組において、各々の役割を的確に務め上げる。特に安藤演じる丸尾は、彼女の目線から語られる物語という意味でも、陰の主役的存在。その、それまで現実感たっぷりだったキャラクターの丸尾と、岩松扮する闖入者の末次が、後半のシュールな展開を呼び込む。岩松ワールド独特の眩惑を与えられながらも、最後まで確かに残るのは夫婦の愛。玉虫色のハッピーエンドが、不思議と心地よいのだ。東京公演は3月25日(水)まで。その後、大阪、島根、広島、愛知、静岡、宮城、新潟を巡演。取材・文:武田吏都
2015年03月06日小出恵介主演に、高度経済成長期の狂乱の中、あらゆる“高嶺の花”に手を伸ばした男の半生を描く舞台「虹とマーブル」が8月に上演することが決定。この度、主演の小出さんと、本作のヒロインであり、今回が初舞台となる黒島結菜からコメントが到着した。「M&Oplays」と倉持裕のコラボ公演となる本作。1950年代の戦後から高度成長時代にいたる日本を舞台に、社会の底辺から成りあがっていく男を中心に激動の時代を生きた人たちの、アップダウンの激しいドラマチックな人生をスピーディーな展開で描く。主演は、『ジョーカー・ゲーム』や、ドラマ「Nのために」(TBS)さらにWOWOW連続ドラマW「天使のナイフ」では主役を演じるなど、テレビや映画で活躍する小出さん。2013年「MIWA」以来2年ぶりの舞台出演となる。小出さんの相手役には、錦戸亮主演の「ごめんね青春!」(TBS)や連続テレビ小説「マッサン」(NHK)、6月に公開を控える『ストレイヤーズ・クロニクル』など女優業として目覚ましい活躍をみせる黒島さん。小出さんは「初めての倉持さんの舞台の挑戦となります。 幾度も拝見させていただいている中で、とても楽しみにする気持ちと身の引き締まる思いです。黒島さんをはじめたくさんの俳優さんとともに、素敵な舞台にするべく頑張って行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」とコメントを寄せた。初舞台を踏む黒島さんは「初めての舞台で分からないことが多いですが、周りの方々に教えてもらいながら、良いものができるよう一生懸命がむしゃらに頑張りたいと思います」と気合い十分の様子。そんな黒島さんの脇を支えるキャストには、木村了、小松和重、いまや倉持作品には欠かせない女優・ともさかりえなど実力派俳優陣が集結している。舞台「虹とマーブル」は8月22日(土)より世田谷パブリックシアターほか全国にて順次公演。(text:cinemacafe.net)
2015年03月05日文化庁新進芸術家海外派遣制度により、演出家の菜月チョビが1年間カナダに留学。と同時に充電期間に入っていた劇団鹿殺しが、菜月の帰国を機に復活公演『ランドスライドワールド』を上演する。そこで客演の木村了とともに、久々となる本公演への思いを訊いた。劇団鹿殺し『ランドスライドワールド』チケット情報1年間の留学を経て、今どんな思いを抱いているのか菜月に尋ねると、「かなりまっさら」とひと言。しかしその後、「劇団のみんなが、お客さんがこの場所を守ってくれたことを実感して……。そこでまた何かをつくれる立場にあるということに喜びを感じています」と頬を緩める。鹿殺し作品に木村が参加するのは、今回が初。過去公演を観た感想を聞くと、「鹿殺しの舞台はノッキングすることなく、自然体のままで観られるんですよね。それは人間の本質みたいなものをちゃんと描いているからなのかもしれません」との答えが。それは菜月が言う「鹿殺しでは“人間のかわいらしさ”を描きたい」という考えを、すでに木村はしっかり感じ取っていると言えるだろう。本作『ランドスライドワールド』には、原案となった作品がある。それが2009年に鹿殺しが上演した『ベルゼブブ兄弟』。ある田舎の一軒家を舞台に、4人の兄妹と父親を巡る壮絶な家族劇だ。本作を手がけるに当たり菜月は、「前回は狭い世界ならではの窮屈さを見せることに挑戦したんですが、今はこの作品の見え方がまったく違っていて。狭い世界を描けば描くほど世界につながっていくというか、さらにその狭い世界に生きる一人ひとりの姿を、丁寧に描きたいと思っているんです」と現段階の構想を明かす。木村が演じるのは、4人兄弟のうちのひとり。菜月いわく「自然と肉厚感がにじみ出てしまう(笑)」木村に、「間抜けでかわいい部分が見えるといい」と期待を寄せる。一方木村は、「僕、すごいスロースターターなんですよ」と苦笑いを浮かべ、まだ作品や役へのイメージは漠然としているよう。だが数々の舞台を経験してきた木村だけに、「一番大事なのは稽古ですよね。そこでの直感的な感受性ってものをすごく重視していて」と言い、さらに初の菜月演出を前に、「すべてが楽しみです。やっぱり新しい方と一緒にお仕事をするっていうのは、自分にないものを引き出していただけることですから」と喜びを滲ませる。留学後第1作への世間の反応を菜月は、「絶対に賛否は分かれると思うんです」と断言。「そう思うと気も楽かな」と笑う。さらに「ひとつ言えるのは……」と前置きし、「留学したからって何も影響を受けていない(笑)。だから『なんか小難しくなってそうだからやめとこう』っていう心配は不要です!」と言い切り、鹿殺しの完全復活を予感させた。1月11日(日)から25日(日)まで東京・本多劇場、1月29日(木)から2月1日(日)まで大阪・ABCホールにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年11月25日岩松了が“竹中直人の会”に書き下ろした代表作のひとつ『水の戯れ』が16年ぶりに再演、11月1日夜に東京・本多劇場で幕を開けた。主演には岩松の舞台初出演となる光石研を迎え、ほかにも菊池亜希子、池田成志、近藤公園ら、魅力的な顔ぶれが揃った。初日前日に行われたゲネプロの様子をレポートする。M&Oplays プロデュース『水の戯れ』チケット情報ほぼ真ん中に存在感のある階段がそびえ、昭和の気配をありありと残す「テーラー北原」が舞台。中年に差し掛かった仕立屋の春樹(光石研)は、10年以上前に自ら命を絶った弟の妻であった明子(菊池亜希子)に想いを寄せ、彼女のための洋服をこっそり仕立てている。「テーラー北原」には、ふらりと舞い戻った兄・大造(池田成志)とその中国人の恋人・林鈴(瑛蓮)が滞在中。近所の交番の巡査・増山(近藤公園)もしばしば上がりこんでは、無駄口を叩いて帰っていく。増山は、明子とある縁でつながる菜摘(根本宗子)への恋心が芽生え始めたところだ。互いの想いをなんとなく知りながら距離の縮まぬ春樹と明子だったが、とあるきっかけにより、機が熟したかのように結婚の運びとなる……。欲しくてたまらなかったものを手に入れた男の話である。次男ながら家業を継ぎ、ただただ実直に働いてきたであろう春樹は、長年抱き続けた想いが明子に通じたとき、子供のように取り乱す。「ずっと闇だった、オレの人生」に一気に光が射し、「……生きていけるよ、オレ。」と、生の実感をようやく見出すのである。だがその半年後から始まる二幕では、結婚したふたりに早くも綻びが生じている。大造曰く「もてる女」である明子から見え隠れする他の男の影に怯え、嫉妬を膨らませていく春樹。明子も徐々に精神が不安定になっていく。互いの想いのベクトルが相手に向かっていることは客席からは明らかなのに、どうしてこんなにもすれ違ってしまうのだろう。春樹と明子の対比として描かれるのが、兄・大造と林鈴のカップル。想いのベクトルの話でいえば、風来坊であるらしい大造のそれは、真っ直ぐ林鈴に向かっているかは判然としない。そもそもこのふたりには育った文化が異なるというハンデがあり、顔を合わせれば喧嘩ばかり。にも関わらず、不思議な安定が彼らを支えている。男女の仲は本当に不可思議だ。ラスト、春樹は衝撃的な行動に出る。岩松作品にはままあることだが、今回は不思議と、その行動がストンと自分の中に入ってきた。それだけ、恋する春樹の気持ちにぴったりと寄り添えたということなのだろう。大人の俳優たちが演じる大人のメロドラマだが、初めて異性を好きになったときの瑞々しい感覚がよみがえった。そして、じんわりとした余韻がいまだ消えない。東京公演は11月16日(日)まで。その後、大阪、愛知、神奈川でも公演。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2014年11月04日岩松了が「竹中直人の会」に書き下ろし、自ら演出も務めた『水の戯れ』が、16年ぶりに上演。11月、東京・本多劇場にて開幕する。そこで出演者の光石研、菊池亜希子、池田成志の3人に話を訊いた。M&Oplays プロデュース『水の戯れ』チケット情報岩松作品の魅力を尋ねると、しばらく悩んだ末に光石は「シニカルと言いますか、お客さんを真っ直ぐ笑わせないところ…かな」と語り、菊池も「本当に難しくて、劇場でひとり取り残されている感覚になりました」と明かす。すると池田が「まぁ岩松さんの作品って、大体よく分かんないから」と笑い、「“こういう話でしたね”ってまとめづらいし、捉え難い。だからいろんな感想があっていいんだと思います」と続ける。実はこの3人、岩松の舞台作品への参加はそろって初。厳しい稽古で知られる岩松だけに、それぞれ不安の声が漏れる。だが「それでもやってみたくて」と菊池が、「逆に楽しみ」と池田が話す中、「今年に入ってからずっと不安で、田舎に帰ろうかと思ったくらい…」と最も表情を曇らせていたのが、ベテランの光石。さらに光石の口から続々と心配事が飛び出すと、池田が「とてつもなく人間が小さい!」とひと言、場が爆笑に包まれる場面もあった。そんなやり取りの末、演じる春樹について光石は「僕みたいな男ですよ」と笑みを浮かべ、「つまりはちゃんと言いたいことも言えず、かといって突っ張ることも出来ない。体裁ばかり気にする男です」と現段階での春樹像を語る。その春樹が思いを寄せるのが、死んだ実弟の細君だった明子。演じる菊池は「目に見えない不安の塊みたいな感情って、日常生活の中に結構あると思うんです。明子を演じる中で、そういった自分の中で起こり得る感情を探していけたらいいなと思います」と、役のイメージを膨らませる。さらに池田演じる春樹の兄・大造も明子との関係性を匂わせるが、そこを追求することは、岩松作品における「タイトロープ的なもの」と池田は言う。「岩松さんの脚本には、そういう背後の関係がはっきり書かれていない。だから僕らが決めてかかっちゃいけないし、そこを大事にやっていかなきゃいけないと思うんです」と分析する。岩松が『ワーニャ伯父さん』を意識して書いたという本作。池田は「刺激的な面白さはないかもしれませんが、静かなエロというか、細やかな、変な空気が流れている舞台」と評す。この3人を中心に、岩松流のいかなる人間ドラマが紡ぎ出されるのか。来週末の開幕を待ちたい。M&Oplays プロデュース『水の戯れ』は11月1日(土)から16日(日)まで東京・本多劇場にて。その後、大阪、愛知、神奈川でも公演。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年10月24日いのうえひでのり演出、青木豪脚本、森田剛主演で贈る『鉈切り丸』が10月12日、大阪・オリックス劇場で幕を開けた。シェイクスピアの『リチャード三世』を鎌倉時代に置き換え、天下を獲るために悪の限りを尽くす源範頼の生き様が描かれている。いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W・シェイクスピア〈リチャード三世〉よりチケット情報戦乱絶えない平安末期。顔にアザ、背中にこぶ、片足を引きずり歩くひとりの男がいた。その名は源範頼、幼名を鉈切り丸(森田)という。容姿は醜いが頭脳明晰で口が立つ範頼は、人並み以上の野望を抱き、天下を獲ろうと舌先三寸で巧妙に策略を仕掛けていく……。愛を知らずに生まれた孤独感、そして醜い容姿による強い劣等感からくるものなのか、その悪のエネルギーは半端じゃない。野心に満ちた目を光らせ、会話には少しの感情もこもらない。自分の手を汚さずして、弟・義経(須賀健太)、兄・頼朝(生瀬勝久)を死に追いやる範頼。知略を尽くして徐々に駒を進めていくその様は、時には目を背けたくなるほどに残忍非道だが、ある種の痛快さをも感じさせる。将軍へと昇りつめた後、急展開で落ちていく哀れな様も見ごたえたっぷりだ。範頼を演じる森田は、将軍へと近づくにつれてどんどん輝きを増し、鋭い眼光を放ちながら吐くキメ台詞にもゾクッとさせられる。さらには憎しみがこもったキレ味鋭い立ち回りを魅せ、強くも哀しく、そして脆い“ダークヒーロー”を見事に演じきっている。また、意外にもいのうえ演出は初となる生瀬はコミカルに頼朝を演じ、張り詰めた空気の中に柔らかさをもたらす。その家臣・大江広元役の山内圭哉と見せる抜群のコンビネーションも必見。柔と剛の絶妙なバランスが観る者の心を揺さぶっていく。さらに、渡辺いっけい、若村麻由美、麻実れい、秋山菜津子など、豪華ベテラン俳優陣がどっしりとした演技で物語に厚みを持たせる。一方、若手の活躍ぶりも見もので、義経役の須賀や家臣・和田義盛役の木村了がフレッシュな演技と俊敏な立ち回りで魅せ、成海璃子は、範頼に夫を殺された巴御前を丁寧な演技で魅せていく。公演前には森田が「僕が演じる源範頼はとても悪い男ですが、この舞台は衣装もキレイで派手、セットも豪華で立ち回りもありますし、たくさんの方々に楽しんで頂けると思います」と魅力を語り、生瀬も「この舞台を観れば人生が変わると言ってもいいくらい。特に若い人たちに観てほしい」と語った。また、初舞台の成海も「巴御前は夫を殺した範頼を復讐しようとするとても強い女性。初舞台を楽しみたいと思います」と意気込んだ。公演は10月26日(土)まで大阪・オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)、11月8日(金)から30日(土)まで東京・東急シアターオーブにて。チケット発売中。取材・文:黒石悦子
2013年10月25日2013年5月と6月に、神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオと東京・シアタートラムにて、岩松了の新作劇が上演決定。主演に、映画やドラマにひっぱりだこの実力派・大森南朋、共演に若手女優の中では主演映画公開が目白押しの注目株・二階堂ふみを迎え、ある高校を舞台に、高校教師と女子高生の禁断の関係を描く作品。岩松が文豪・川端康成の『みずうみ』に想を得て挑む新作劇で、KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオと、シアタートラムという、客席数200あまりの濃密な空間で上演する。主演のふたり以外にも、女子高生の友達役で趣里、大西礼芳の若手女優や、主人公の高校教師が通う風俗店の風俗嬢役で黒川芽以、また高校の教頭役で岩松自身も出演する。■M&Oplaysプロデュース『不道徳教室』2013年5月29日(水)~6月4日(火)KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ2013年6月8日(土)~23日(日)東京・シアタートラムチケット一般発売:2013年3月下旬より作・演出:岩松了出演:大森南朋、二階堂ふみ、趣里、大西礼芳、黒川芽以、岩松了
2012年12月05日昨年1月に上演され、大きな反響を呼んだ長塚圭史・演出の『浮標』が今秋再演される。『浮標』は戦前から戦後にかけて活躍した劇作家、小説家の三好十郎の傑作戯曲で、初演は1940年だった。70年以上も前の戯曲だが、長塚はそこに新たな命を吹き込み、観客を大きく突き動かした。再演では、主人公の久我五郎を演じる田中哲司など一部は初演と同じキャストだが、新しく松雪泰子、木村了などが加わる。改めて本作に取り組む長塚に話を訊いた。『浮標』チケット情報「初演の時、稽古に入るだいぶ前に、上演時間を計るために少人数で本読みをしたんですが、その時僕自身が久我五郎のパートを担ったんです。そしたらもう気持ちがぐらぐらになってしまって。(読むのが)とても大変だったんだけれど、それくらい、強烈な戯曲なんです」。物語の舞台は、1930年代末の千葉県郊外の海岸。ここで暮らす洋画家・久我五郎は、病気の妻を懸命に看護しているが、貧困にあえぎ、画壇からは遠ざけられ、さらに唯一の親友は戦地へ送られようとしている。妻の容体は悪く、余命は短い。全ての支えがなくなろうとする中、五郎は自らの芸術、人生、生命と死を根源まで突き詰めていく。「大切な人が目の前で消えようとしている時に、徹底的に生きることを見つめ、現実とも真摯に向き合う五郎のエネルギーがすごい。そして画家としての五郎を通して浮かび上がる三好十郎という劇作家の魂を前に、自分だったらと考えてしまう部分もありましたね」。長塚は、1930年代へと観客を誘うため、ひとつひとつの役、背景についてなど全員でディスカッションを繰り返す稽古を行った。「最初はみんな驚いてました(笑)。ところが途中から、どんどん発言するようになってきて。今回もこの方法は実践しようと思います。俳優がイメージを広げておかなければ成立しないんです、特にシンプルな抽象的セットの中でこうした芝居をやろうと思ったら」。砂と回廊を使う舞台美術などは前回と基本的に変わらないが、これには長塚のある思いが込められている。「劇というのは、何か大きなセットがなくても成立するのではないかと。とりあえず俳優がいるというところから始まる、そうした根本的なところに立ち返ってみたいと思ったんですね。何もない空間から何かが生まれて来るなら、演劇も捨てたもんじゃないなって。それは、観客の想像力を信じることでもあります。青空と言ったら、俳優も観客も青空が見える、そこにないものを思い浮かべる力を一緒に体験してほしいと思う」。長塚と俳優たち、さらには観客との相互作用で、『浮標』の世界がより濃厚に立ち上がることだろう。公演は9月20日(木)から30日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。チケットは8月11日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは7月22日(日)18時まで先行先着・プリセールを受付中。取材・文:沢美也子
2012年07月20日映画『RUN60-GAME OVER-』のプレミア試写会&スペシャルイベントが6月29日、品川ステラボールで行われ、韓国出身のソロ歌手・John-Hoonと、新人ボーイズ・グループ、CROSS GENEのTAKUYAら出演者が登壇した。『RUN60-GAME OVER-』チケット情報同作は、闇の組織“RUN”と同組織が仕掛けたゲームの駒として走ることを余儀なくされたランナーが繰り広げるスリリングなサスペンス・アクション映画。2011年6月に公開された映画『RUN60』と、今年の4月から全3章で放送されたドラマ版を特別編集し、未公開のアナザー・エンディングが加えられた。観客席後方から主演の桐山漣をはじめ、柄本佑や田中美保など次々と豪華出演者が登壇していく中、John-Hoonが姿を現すと同時に、ひと際大きな歓声が上がった。司会者から質問される度に歓声を浴びたJohn-Hoonは、繰り返しファンに手を振り、声援に応えた。出演について聞かれると、「日本の映画に出演することができてうれしいです。初めて日本語の演技に挑戦したのですが、撮影してみて本当に難しいと感じましたし、まだまだだなと思いました。初めての悪役も難しかったです。日本語の演技はこれからですね」と語った。また、John-Hoonの一挙手一投足に大きな歓声が上がることから、共演者もその人気ぶりに感心した模様で、John-Hoonの次に話を振られた木村了は、「John-Hoonさん本当にすごいですね。なんで僕がJohn-Hoonさんの次なんだろう」と切り出し、笑いを誘った。日中韓の3か国のメンバーからなるCROSS GENEのTAKUYAは、大声援を受ける先輩に、トークで応戦。司会者からメンバー間で話す時の言語を問われ、「普段は韓国語で話しているのですが、たまに“CROSS GENE語”で話します。例えば、タットリタンという料理は『辛いチキン』と呼んだり、アンドンチムタクという料理は『辛くないチキン』と呼んだりしています」と答え、その際、観客が静かに聞き入っていたことから「そんなに真剣に聞くことじゃないです」とツッコミを入れ、会場を沸かせた。トークセッション終了後は、映画の主題歌を歌っているSEAMOと挿入歌を担当したJohn-Hoonのスペシャルライブが開催された。SEAMOは主題歌を含む3曲を熱唱し、トリにJohn-Hoonが登場すると場内の熱気は最高潮に。John-Hoonは、今年の5月にリリースしたカバー・アルバムから、中島美嘉の『ORION』を披露。気持ちを込めて丁寧に歌い上げ、会場を魅了した。
2012年07月02日LIXILは、同社のガーデンルームPRの新テレビCMに俳優の岩松了と大森南朋を起用。12日から主要テレビ局で放送される。今回、用意されたCMは2篇。大森が主人公の「僕の居場所」篇と岩松が主人公の「私の庭だよ」篇だ。妻の実家で両親と同居することになった、大森南朋が演じる娘婿と岩松了が演じる義父とのやりとりが中心。娘婿の悲哀や義父とのかけあいを通して、同製品によって庭に新たな空間ができあがることや、リビングが広がるような快適さと、屋外の開放感が溶け合うスペースが、暮らしに新しい楽しさを広げてくれることを表現している。CMは15秒と30秒の2パターンを用意。放送局はTBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、地方のテレビ局の計73局。6月1日までスポット放送される。CM放送にあわせて、同社では「ガーデンキャンペーン」を全国で開催。スペシャルサイトを立ち上げ、同製品の特長や施工事例などを紹介している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日累計発行77万部の宇仁田ゆみによる同名人気漫画を映画化した『うさぎドロップ』の最新特報映像と、松山ケンイチ&芦田愛菜のキュートなポスタービジュアルが解禁!27歳の独身サラリーマンと6歳の少女の共同生活の一端が明らかに。亡くなった祖父の葬式の場で、祖父の隠し子である少女・りんを引き取ることを宣言した27歳で独身、彼女なしのダイキチ。その日から不器用な男としっかり者の少女のちぐはぐで、心温まる共同生活が描かれる。ダイキチを演じるのは、先日『GANTZ』が公開され、その後編となる『GANTZ:PERFECT ANSWER』、さらに妻夫木聡との共演作となる『マイ・バック・ページ』の公開も控える松山ケンイチ。今回到着した特報映像では、「おれんち、来るか?」と渋く(?)決めたかと思えば、鏡を見ながら「またカッコつけちゃったよ、おれ」と嘆く姿など不器用な男っぷりが満載!そして、独特の雰囲気を持った少女・りんを演じるのはドラマ「Mother」(日本テレビ)や映画『告白』などでの名演で、天才子役と名高い芦田愛菜ちゃん。松山さんと並んでごはんを食べる姿や、電車で松山さんにもたれかかって眠る姿などキュート!解禁となったポスターでも、愛らしい笑顔を見せてくれている。おんぶして、指切りして…と独身ながら、意外にも(?)イクメンぶりが板についている松山さん。いや、愛菜ちゃんのようなかわいい女の子が相手なら当然か?香里奈に桐谷美玲、池脇千鶴に木村了など豪華共演陣にも注目!『うさぎドロップ』は8月20日(土)より、全国にて公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:うさぎドロップ 2011年8月20日より全国にて公開© 2011『うさぎドロップ』製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第11回) 家事に積極的に参加してくれそうな俳優は?
2011年02月21日映画『東京島』の完成披露試写会が8月3日(火)、東京・恵比寿ガーデンプレイス内で行われ、主演の女優の木村多江が共演の窪塚洋介ら男性キャスト陣に珍スタミナ料理を振る舞った。人気作家・桐野夏生の同名小説(新潮社刊)を原作に、助けの来ない無人島に漂着したひとりの女・清子(木村さん)と男23人が生き抜こうとする姿を描く物語。木村さんが用意したというサプライズ料理の肉串が登場すると、男性キャストのひとり、福士誠治は「いい予感がしない」と勘を働かせて苦笑い。それぞれに1本ずつ配られた肉串をパクリと口に頬張った窪塚さんは「ブヨブヨする!」、鶴見辰吾は「旨い」と感想。篠崎誠監督は早々に完食した。木村さんが「実はコレ(の肉)です」と言い、劇中でも使用したという島ヘビの精巧な作りモノを取り出して握りしめ、「清子が劇中でヘビをさばいて料理をしているので」と種明かしすると、窪塚さんらは顔をしかめ、「自由解散〜!」とショックの雄叫び。MCが「今日の朝、獲れた島ヘビです」と説明を付け加えると、男性キャスト陣はますますしかめ面に。木村さんだけ、涼しい笑顔を浮かべていた。ほかに柄本佑、木村了らも出席し、ヘビ肉を試食した。『東京島』は8月28日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:東京島 2010年8月28日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2010東京島フィルムパートナーズ■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第5回)一緒に無人島に流れ着きたい俳優は?“島”が人を呼び寄せ狂わせる?島を舞台にした注目作品が続々とリリース!話題の『東京島』も上映!「島フィルム・フェスティバル」に150組300名様ご招待木村多江が飛び出す!?本編は2Dの『東京島』の劇場予告編を3Dで上映!【シネマモード】ソフィー・マルソー、木村多江らが示す映画とブランドの素敵な関係
2010年08月03日孤島に無人島に監獄島――。ここ最近、四方を海に囲まれた“島”というシチュエーションで描かれる映画および海外ドラマ作品が次々と世に送り出され、話題を呼んでいる。ひと口に“島”といっても、ごく普通に人間が暮らしていた島に、人々が流れ着いた無人島、囚人を隔離する監獄島などなどそのバリエーションは豊富。一体、島の何に人は魅せられるのか?島を舞台にした作品を大解剖!まず、この夏公開の邦画で製作発表当初から大きな話題を呼んでいるのが、桐野夏生による同名ベストセラーを木村多江主演で映画化した『東京島』。無人島に漂着した22人の男とたった1人の女の織りなす愛憎のドラマを描き出す。22人の男たちには、窪塚洋介に福士誠治、木村了、染谷将太など豪華俳優陣が集結。だがしかし!“無人島版イケメンパラダイス”などとのんきに思うなかれ!助けの来ない無人島という極限状態であぶり出される人間の本質に思わず冷や汗が…。続いて、DVDとして好評レンタル中の“島”作品といえば「ハーパーズ・アイランド」。舞台は7年前に6人が惨殺されるという事件が起きたシアトル沖に浮かぶハーパーズ島。平和を取り戻したかに見えるその島で、一組のカップルの結婚式が執り行われることになり、島を出ていた人々も久々に戻ってくるのだが、そこで再び惨劇が…。全13話からなるこちらの作品だが、各話ごとに必ず誰かが殺され、残された人々が“新たな容疑者”そして“次なる犠牲者”となっていくというめまぐるしい展開が特徴。逃げ道のない島ならではのサバイバルゲームにご注目!そして、レオナルド・ディカプリオが主演し、この4月に劇場公開された『シャッター アイランド』のDVDとブルーレイが早くも9月にリリースされる。物語の舞台となる島はボストン沖にあり、そこには精神を患った犯罪者が収容される病院がある。その“監獄島”の病院の、鍵のかかった病室からある女性患者が失踪。レオ扮する連邦保安官は、相棒と共に捜査のために島を訪れるが…。巨匠マーティン・スコセッシが仕掛ける深遠なる謎解きミステリー。残された暗号めいたメッセージに何かを隠すような人々…巧妙に仕組まれた“謎”の先にあるものは――。さらに、上記3作のほかにも、“元祖”島モノとして忘れてはいけない海外ドラマ「LOST」もいよいよファイナル・シーズンに突入!すでに放送はスタートし今後、DVDのレンタル&リリースも予定されており、こちらも要チェック!ジャンルも物語の展開も様々だが、そこには知らず知らずのうちに島の“魔力”に引き寄せられ、狂わされていく人々の姿が――。先述の『東京島』、「ハーパーズ・アイランド」、『シャッター アイランド』を一挙上映する“島フィルムフェスティバル”なるイベントが開催されるなど、やはりいま、島が熱い!?島で繰り広げられる、時に熱く、時に背筋の凍るような物語から目が離せない。夏休み特別企画 島フィルムフェスティバル■関連作品:LOST [海外TVドラマ]© AXN Japan Inc. All Rights Reserved.シャッター アイランド 2010年4月9日より全国にて公開© 2009 BY PARAMOUNT PICTURESハーパーズ・アイランド [海外TVドラマ]© TM & c 2010 CBS Studios Inc. CBS and related marks are trademarks of CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved. TM, R & c by Paramount Pictures. All Rights Reserved.東京島 2010年8月28日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2010東京島フィルムパートナーズ■関連記事:話題の『東京島』も上映!「島フィルム・フェスティバル」に150組300名様ご招待真田広之が焼きゴテでグリグリ!「LOST」衝撃のファイナル予告編をお届けジョニー&「SATC」4人組…写真でふり返る来日ハリウッドスター2010年上半期木村多江が飛び出す!?本編は2Dの『東京島』の劇場予告編を3Dで上映!孤島の連続殺人事件、容疑者は25人ドラマ『ハーパーズ・アイランド』特別映像到着
2010年07月26日そこは、人間の欲望を駆り立てる島――。桐野夏生の人気小説を木村多江、窪塚洋介、福士誠治、木村了ら豪華キャストで映画化した『東京島』の約4分間の特別映像が到着した。結婚20周年の旅の途中で嵐に遭い、夫と共に無人島に辿り着いた主婦・清子が、新たに島に流れ着いた若い男たちの“社会”の中で、たった一人の女として女王のように君臨し、生き抜いていくさまを描いたサバイバル・エンターテイメント。想像だにしなかった無人島での生活に当初、戸惑いの表情を見せていた清子。だが、極限状態における夫の“無能ぶり”に気づき、漂着した若い男たちの間を渡り歩き…と状況や立場が変わってていく過程で、彼女の顔つきにたくましさやしたたかさ、そして妖しさが浮かんでくる様子が、この特別映像から見てとれる。窪塚さん演じる変わり者のワタナベに、くじ引きによって清子の新しい夫となった、福士さん扮するGMなど、それぞれの男たちの思惑、清子との関係性もポイント。そして新たに流れ着いた中国人たち――。謎と欲望がうごめくこの島は地獄か?それとも楽園か?この映像の最後に清子が目をぎらつかせながら口にする「何がハッピーエンドかは、自分で決めるわ」という言葉の意味するところは?まずはこの4分の特別映像で、映画の世界観を堪能すべし!『東京島』は今夏、全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:東京島 2010年夏、全国にて公開© 2010東京島フィルムパートナーズ■関連記事:窪塚洋介、質疑で珍回答「パッと思いつかないんでメールします」40代主婦・木村多江、無人島で22人の男たちに囲まれ…桐野夏生「東京島」映画化!
2010年04月16日舞台のライヴ感をそのままスクリーンに映し出し、舞台とも映画とも違う新たなエンターテイメントとしてじわじわと認知度を上げている<ゲキ×シネ>。圧倒的な人気を誇る劇団☆新感線と人気脚本家・宮藤官九郎のコラボレーションによって生み出され、昨年上演されて大きな話題を呼んだ『蜉蝣峠(かげろうとうげ』が登場!主役を張るのは新感線の押しも押されもせぬ看板役者・古田新太、そしてヒロインとして多彩な活躍を見せる高岡早紀が新感線の舞台に初めて参加している。<ゲキ×シネ>の魅力、演劇の未来、作品の見どころなどなど、2人がたっぷりと語ってくれた。<ゲキ×シネ>ならではの魅力として古田さんが挙げるのは、16台のカメラによるアップやカット割を取り入れた映像世界。「映像だからこその臨場感はあると思います。特に、視点が変わるというのは大きなところ。普通、みんなセリフを言ってる人の顔を見てるものだけど、それを聞いている俳優の顔を映し出せるのは舞台では出来ない芸当。(ガンズ・アンド・ローゼズの)ライヴに行って、普通はアクセルローズ(ボーカル)の顔を見るけど、そこでスラッシュ(※元メンバー/ギタリスト)が時々アップになるって面白いですよ」。高岡さんも自身で<ゲキ×シネ>によって作品を後から見て、かなり楽しんで見たとのこと。「自分で出演していると見れない部分、見たかった部分を見ることが出来て満足してます(笑)。舞台独特の部分を、大きなスクリーンで見られるというのも楽しいですね」。近年、TVを中心とする映像作品で活躍する俳優が数多く舞台に進出しており、新感線の公演を始め、チケットが即完売という状況も多々見られる。古田さんは舞台を主戦場としつつ、TVや映画など映像世界でも幅広く活躍しているが、現在の演劇界を取り巻く状況をどう見ている?「ぶっちゃけ、映像でデビューした10代、20代の“若造”たちが舞台に興味持ってくれるのはありがたいし、ソフトは増えたと思います。例えば瑛太や小出(恵介)といった俳優が舞台に来ることで幅は広がった。でも、そうした動きでいま、舞台が安泰かというと決してそうじゃない。新感線や野田(秀樹)さん、三谷(幸喜)さんや宮藤の芝居、劇団四季なんかは人が入るけど…とはいえ演劇界全体で考えたら苦しいですよ。そういうこともあって、ぜひ<ゲキ×シネ>には頑張ってほしいし、自分も映像の方から芝居の世界に、もっともっと良い人材を引っ張り込みたいですね」。古田さんの言葉にうなずく高岡さん。では高岡さんにとって、舞台への出演はどういうものなのだろうか?そう尋ねると、なぜか古田さんが「早紀ちゃんはあまり仕事したくないんだよね(笑)?」と横槍。高岡さんは「そんなこと言ってません!」と笑いつつ、こう語る。「映像は瞬発力だけど、舞台は継続力や持続力が必要。体力やテンションを保つ力も要るんです。映像の世界にいると、そうした部分がなかなか鍛えられない…と言うよりそういう部分に考えもおよばなかったりする。そういう意味で、舞台での毎日は発見の連続です。また新感線で?もちろんやりたいです!」今回の『蜉蝣峠』では2人に加えて堤真一も参加。さらに勝地涼、木村了といった若い俳優たちも出演しており、日々の公演の中で『こんな日課が』と古田さんが明かしてくれた“楽しみ”とは…?「舞台の袖で、俺と早紀ちゃんとつっつん(=堤さん)の3人で、いつも舞台上の勝地くんの心配をしていた。必ずチェックするシーンがあって、勝地が外すと3人で『ちっ…』って(笑)。下がってきた勝地が真っ先に俺たちのところ来て『どうでした?』って聞くんです。もちろん、お客さんにはしっかりと伝わってるんだけど、『もう少し上に行きたくないか?勝地』って煽って。木村にもいつも課題を出してましたね。『ここでワンブレス入れれば笑いが取れるから!』とか教えて、実際にやったら『(笑いが)取れました!』ってエサをほしがる犬みたいに走って寄ってくる。舞台だからこそ、そうやって毎日違うことが試せる。若造はそうあるべきなんですよ」。高岡さんはそんな彼らの関係性を「うらやましい」と思いつつ見ていたと言う「やっぱり、そういう関係性は“男の子”ならでは。女性だとなかなかそういう関係は築けないから、『いいなぁ』って思いながら見てました(笑)」。“看板役者”として劇団☆新感線を背負う古田さんは自らを「新感線の番頭」と語る。「座長のいのうえ(ひでのり/演出)さんが面白いと思うことをやるに当たって、ゲストのみなさんに居心地よくいてもらうのがおいらの仕事。自分が番頭として必要とされるならできる限りやっていきたいですね。最近、よく年の話をするんですよ。そこで思うのは、嫌な仕事をしている暇はない。そろそろ、自分が楽しいと思える仕事しかしちゃいかんな、ということ」。これに高岡さんは激しく同意。「私もそういうこと言ってたの!仕事したくないのではなく(笑)」。最後に、古田さんにこれから映画館に足を運ぶ観客にひと言お願いすると、こんな言葉が…。「堤や勝地、木村のファンは(生で舞台見るには)お小遣いが足りないだろうから(笑)、ぜひ<ゲキ×シネ>で観てほしい!ハンサムな彼らが、なぜ舞台に出るのか?が分かると思いますよ」。そう言う古田さんのアップ、そして隣りで笑う高岡さんの妖艶さこそ、スクリーンで観る価値アリ!■関連作品:蜉蝣峠 2010年2月13日より新宿バルト9ほか全国にて公開
2010年02月27日直木賞作家・桐野夏生のベストセラー「東京島」(新潮社刊)が、木村多江を主演に迎えて映画化されることが分かった。無人島に漂着した22人の男とたった1人の女の織りなすドラマを描いた本作。谷崎潤一郎賞を受賞した原作の発行時には、極限状態であぶりだされる人間の本質を描いた物語が、30代の女性を中心に大いに話題を呼んだ。男たちがいつしか“東京島”と呼ぶようになるこの無人島で唯一の女性であり、この特殊な状況の中でどこにでもいる主婦から新たな自分へと変貌を遂げていく清子を、『ぐるりのこと。』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した木村多江が演じる。本能をむき出しにし、直感と行動力で困難に立ち向かっていく清子の姿は閉塞した現代社会に、これまでにないヒロイン像として映るに違いない。メガホンを握るのは『おかえり』でベルリン国際映画祭の最優秀新人監督賞をはじめ、数々の映画賞を受賞し、その後も『0093 女王陛下の草刈正雄』など異色の作品を世に送り出している篠崎誠。共演には福士誠治、柄本佑、木村了、鶴見辰吾など実力派の俳優陣が顔を揃える。映画はつい先日クランクインしたばかり。鹿児島県沖永良部島、および徳之島にてスタッフ、キャスト総勢120名、40日間にわたる撮影が現在も進行中。人間の“生”を露わにした、これまでに類を見ないエンターテイメントがまもなく誕生する!『東京島』の公開は2010年、全国の劇場にて。■関連作品:東京島 2010年、全国にて公開
2009年10月14日