話題の舞台を生み出して来た主演・田中圭、演出・白井晃のタッグが再び始動。アイルランド生まれの劇作家エンダ・ウォルシュによる最新作『Medicine メディスン』、その日本初演がシアタートラムの濃密空間に立ち上がる。病院らしき施設の部屋に現れるのは、パジャマ姿の男とふたりの女性、そしてドラム奏者。彼らのあいだに沸き起こるセッションとは……!? 『バリーターク』(2018年)、『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕(2021年)とウォルシュ作品を手がけて来た白井演出のもと、共演の奈緒、富山えり子、荒井康太(ドラム奏者)とともに魅惑の劇空間へ。田中圭が、新たな挑戦の舞台について語った。白井さんと舞台を作るなら、分かりやすくない話がやりたい――舞台出演は一昨年の『夏の砂の上』以来、また白井さんの演出作品は2016年の『夢の劇-ドリーム・プレイ-』以来、8年ぶりだそうですね。今回のオファーを受けた時の心境からお話いただけますか。白井さんとひさびさに舞台をやることが決まって、いただいた戯曲を読んでみた最初の感想は、「まだよく分からないけど面白そう」でした(笑)。白井さんと舞台を作るなら、僕は難解で挑戦的な、分かりやすくない話がやりたいんです。これは楽しそうだな、本格的にお芝居が出来そうだなという感触でした。――難解な作品に対して、怯むことなくぶつかっていくほうなんですね。怯むってことはないかもしれないですね。そんなふうに考えたら全部そう思ってしまうので(笑)、考えないようにしています。――あらためて、戯曲の印象をお願いします。最初に読んだ時は、どういうこと!? 難しそうだけど面白そう、お芝居によってすごく変化するだろうな、くらいの感覚でした。2回目に読んだ時はもう少し具体的に、これは一体どういう意味なんだろう?なぜここでこういうことになるんだろう?と。そういう一つひとつの疑問について、稽古をしていくなかで気づけていけたら、今の自分ではまったく考えもしていないような感情だったり、理由だったり、このキャラクター同士の心に通っているものだったり、そもそもこのことがこの部屋で起きている意味だったり……、きっといろんな発見があるんだろうな……と思って今に至っています。――作者のエンダ・ウォルシュ氏は自身の作品について「愛されなかったり、ちゃんと見守られなかった人たちを描いてきた」と語っていて、本作を「そういう見守られることが必要な人たちについての物語」とコメントされています。白井さんがウォルシュ作品を手がけるのは今回で3作目ですが、田中さんは、白井さんがその世界観に心惹かれる理由をどのように考えますか?そうですね。僕からすると白井さんは、柔軟な考えを持っていて、とにかくいろんなことに興味を示して、ずっと探求している人というイメージがあります。「ここまでやったからいいや」にはならない方なので、今回のような分かりやすい答えを提示しない作品はすごく好きだと思いますし、僕もそうなんです。僕は、自分の役を通したうえで伝えたいこと、演出の意味といったものは一応把握して演じていますが、それがけっして正解とは限らない、というところが好きで。観てくださった方に「作品の持つ意味は何だったの?」と聞かれても、「分からない。正解はなくていいんですよ」と答えます。観た方それぞれの感想が僕に気づきをくれることも多々あるので。もちろん観ていて分かりやすくて大笑いする面白い作品も好きだけど、どちらかというと、やる人によってすごく変化する、観る人によって受け止め方がすごく変わる作品のほうが好きです。舞台経験で得たものの実感は「ありすぎるくらい」――世田谷パブリックシアターの舞台には数多く立っていらっしゃいますが、シアタートラムは『夜への長い旅路』(2015年上演)以来になりますね。劇場空間にはどんな印象を持っていますか?世田谷パブリックシアターとシアタートラムは、観るにも演じるにもいい劇場だなと僕はつねに思っています。特にシアタートラムは、演じる側も観る側もいい緊張感を保てる距離感だなと感じていて。自分が職業柄感じることかもしれませんが、やっぱり演者さんの息遣いや感覚をしっかりと感じなきゃ! という気持ちにもなります。なのですごく贅沢な空間のように思いますし、今回の『メディスン』も“シアタートラムでやる意味がある”、そんな作品になる気がしています。――ところで世田谷区YouTubeチャンネルでの保坂(展人)区長との“新春対談”※に、世田谷パブリックシアター芸術監督の白井さんとともに出席され、『メディスン』のお話もされていましたね。とてもリラックスして素直な受け答えをされていたのが印象的でした。ああいう場には慣れていらっしゃるのかなと。そうですね、やっぱり白井さんが一緒だと安心感がありました。白井さんをイジり過ぎるのはやめたほうがいいかな、とは思いましたが(笑)。また区長がとても楽しくお話ししてくださる方で、年上の方のお話を聞くのは好きなので、楽しかったです。――対談で、白井さんが「元来シャイだけれど、演劇を通して自身を解放出来た」といったお話をされていました。田中さんは、演劇の舞台経験が自身にもたらした変化、また舞台経験によって得たもの、そうした実感はありますか?実感は……あり過ぎるくらいです。俳優というのは不思議な仕事で、特殊な世界でずっと生きて来ていると思っているので、だいぶ影響はあるのではないかなと思っています。初めましての方といろんなシチュエーションでお芝居をするので特殊なお仕事だなと思いながらも、その中でも良かったなと思うことのほうが多いです。何が……、と考えると難しいですね。もともと白井さんみたいにシャイではないと思いますが、この仕事のおかげでオープンな性格になったというのは確実にあります。また、前向きに物事を考えたほうがいいよね、とか、人の悪いところより良いところを見たほうがいいよね、と考えるようになったり、またこれは適当とも言えるけど、大枠で当たっていれば良くない? みたいな考え方も、この仕事の影響かなと思います(笑)。――舞台『メディスン』に関するお話では、白井さんが「じっくりやる」とおっしゃった時に田中さんが「え〜〜」と渋いリアクションをされていて可笑しかったです。かねてより「長い」とおっしゃっている白井さんの稽古にあたって、田中さんなりの対策は?対策は、実は8年越しでずっと取っているんです。僕、白井さんの稽古が長いのを「本当に嫌なの?」と聞かれたら、本当は嫌ではないんです。でも僕が「嫌じゃない」風に振る舞ってしまうと、おそらくとても長くなる気がするので(笑)ずっと嫌だ〜嫌だ〜と言い続けているんです。白井さんには言えないですが、とことんやりましょうよ!という感覚ももちろん持っているので。ただ、僕の“とことん”と白井さんの“とことん”の度合いがまったく違ったりするので。今回共演する奈緒さんや富山さんにとって、やっぱり稽古は楽しいほうがいいじゃないですか。白井さん、本当に悪気なく休憩を忘れて稽古しちゃうので、そこは僕が率先して「休憩挟みたいです!」とちゃんと言おうと思っています。感情が動く時間、空間にしたい――対談では30代最後に「やんちゃ頑張りをする」とおっしゃっていましたが、40代に向けて雰囲気を変えていこうと考えていらっしゃるとか……!?すみません、何もないです(笑)。冷静でダンディーな大人の男性には憧れますし、そうなりたいなという願望はありますが、たぶん40代になっても今と変わらないだろうなという気がしています。以前からお付き合いのある周りの40代の方々が、皆さん尊敬出来る、憧れるところを持っている方々で、良い意味で全然変わってないんですよね。もちろん身体的に「健康診断行きなさい」とか「疲れやすいから休みなさい」と言われるようにはなると思いますが(笑)。僕としては、「なるほど、僕もこうなったか〜」と感じるようになるのは50代かなと思っています。――さらなる進化が楽しみですが、まずは舞台『メディスン』ですね。タイトルにも意味深いものを感じます。こんな効能を持つ作品になれば、といった理想をお聞かせください。この『メディスン』に限らず舞台をやる時にいつも思うのは、楽しかったな〜でも悲しかったな〜でも何でもいいので、感情が動く時間、空間になればいいなと。観終わった後にその余韻でいろんなことを考え始める、そのきっかけとなるだけで十分だと思っています。『メディスン』ってタイトルだけど、薬のようで実際は毒じゃん! みたいな意味を持つ可能性もあるかもしれない、僕自身も演じながらそんな発見があることを楽しみにしています。取材・文:上野紀子撮影:石阪大輔ヘアメイク:岩根あやのスタイリスト:Yoh U★『Medicine メディスン』ぴあ貸切公演のぴあアプリ先行を3/5(火)まで受付中! <公演情報>『Medicine メディスン』作:エンダ・ウォルシュ翻訳:小宮山智津子演出:白井晃出演:田中圭奈緒富山えり子荒井康太(Drs)【東京公演】2024年5月6日(月・休)~6月9日(日)会場:シアタートラム【兵庫公演】2024年6月14日(金)~6月16日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール【愛知公演】2024年6月22日(土)・23日(日)会場:東海市芸術劇場 大ホール【静岡公演】2024年6月29日(土)・30日(日)会場:静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ 中ホール・大地チケット情報:()公式サイト:※インタビュー内にある「2024年世田谷区長新春対談」動画は こちら() からご覧いただけます。(外部サイトに遷移します)
2024年03月01日加藤健一事務所『サンシャイン・ボーイズ』が1月24日(水)から31日(水)まで、本多劇場にて上演される。“喜劇王“ニール・サイモンが書いた『サンシャイン・ボーイズ』。日本でもこれまで幾度も上演されてきた今作に、加藤健一が事務所創立40周年&役者人生50周年で満を持して挑もうとしたのが2020年のこと。しかし、コロナの影響でやむなく延期の憂き目にあっていた。それが2022年にようやく初演を迎えると評判を呼び、加藤健一は第64回毎日芸術賞、佐藤B作は第47回菊田一夫演劇賞を受賞した。2023年9月からは全国にて85ステージにのぼるツアーを実施。その東京凱旋公演が今回というわけだ。幼い頃からチャップリンやバスター・キートンの笑いに影響をウケてきたというニール・サイモン。ヴォードヴィルにも親しんできた彼が、よく知る芸人たちを主人公に書いたのがこの『サンシャイン・ボーイズ』だ。ヴォードヴィルで大人気の、ウィリー・クラーク(加藤健一)とアル・ルイス(佐藤B作)のコンビサンシャイン・ボーイズ。何十年も一緒にやってきたふたりだが、不仲で解散してしまう。それから11年、なにもかもうまくいかず仕事もないクラークの元にテレビの大きな仕事が。しかしその条件は元相棒と往年の名作コントをするというものだった。今作は、サイモンといえば喜劇と思われていた時代に、悲劇も書けることを証明した“辛口三部作”のひとつ。しかし軽妙なせりふのやりとりと、年齢を重ねた頑固なふたりの老コメディアンのキャラクターが魅力的で、面白さと悲哀とが入り混じった名作だ。加藤健一と佐藤B作。ともに50年以上舞台に立ち続けたふたりの、歳を重ねたからこそ出せる味わいがそれぞれの役に重なっていく。ツアーを経てより磨きのかかったふたりの掛け合いを楽しみにしたい。文:釣木文恵<公演情報>加藤健一事務所『サンシャインボーイズ』作:ニール・サイモン訳:小田島恒志小田島則子演出:堤泰之出演:加藤健一佐藤B作加藤義宗田中利花照屋実韓佑華佐野匡俊〈声の出演〉清水明彦(文学座) 加藤忍2024年1月24日(水)~31日(水)会場:下北沢・本多劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年01月23日元SKE48で女優の松井玲奈が1日、SNSを更新し、シンガーソングライター・近藤晃央との結婚を報告した。松井は「謹んで新春をお祝い申し上げます」の書き出しから、「私事で恐縮ですがかねてよりお付き合いさせていただいておりました近藤晃央さんと入籍いたしましたことをご報告させていただきます」と発表。「いつも応援し、支えていただいている皆様には心より感謝しております」と伝え、「まだまだ未熟な私ですが今後ともご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます」と結んだ。一方の近藤もSNSで結婚を報告し、「一緒に笑い合い、一緒に考えながらお互いにほっとできるような穏やかな居場所を共に作っていけたらと思っています」「まだまだ未熟な私ではございますが思いやり、謙虚さ、感謝の気持ちを忘れずに人として成長していけるよう精進して参ります」と記している。2人の交際は今年5月に一部メディアで「今夏にディズニーランドで結婚式を予定」などと報じられ、松井はSNSで「この度は突然の報道で驚かせてしまい、すみませんでした。記事に書かれていた結婚、挙式の予定はありませんが、優しく見守ってくれる寛容な方で、良いお付き合いをさせて頂いています」とコメントしていた。
2024年01月01日金子晃大 選手&菅原美優 選手がメンズストリートファッションブランド「DIVINER(ディバイナー)」大阪本店に来店決定。金子晃大 選手&菅原美優 選手、来店イベント金子晃大 選手&菅原美優 選手、来店イベント決定2023年9月24日(日) 「DIVINER(ディバイナー)」大阪本店に、K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級チャンピオンの金子晃大選手とK-1女子アトム級チャンピオンの菅原美優選手の来店が決定。本来店イベントと同日に【イベント記念セットアップ3種】を発売。オフィシャルWEBサイトと大阪本店で同時リリース予定なのでお見逃しなく。※WEBサイト:9月24日0時より発売開始※大阪本店:9月24日オープンより発売開始詳細はこちら : イベント内容K-1チャンピオン金子晃大と菅原美優がファッションブランド「DIVINER(ディバイナー)」大阪本店に来店。当日、DIVINER大阪本店で購入していただいた方には、ご購入商品1商品につき、下記特典1つをお選びいただけます。特典詳細はこちら : DIVINER K-1ファイターInstagram着用アイテムK-1ファイターInstagram着用アイテム : DIVINER(ディバイナー)とはDIVINER(ディバイナー)とは【RECKLESS LIFE=妥協のない生き様】をコンセプトに、トレンドやスタンダードなデザインに、ブレない男らしい解釈を交えたスタイルを提案してきたメンズファッションブランド。毎シーズン、テーマを変え、それぞれの「ルーツ」を重んじた妥協のない生き様を表現する、メッセージ性の強いストリートなグラフィックデザインを得意としています。DIVINER ONLINE STORE : 実店舗情報(大阪) : ■SNSInstagram: Twitter: TikTok: 【株式会社エヴァー・グリーン】代表:代表取締役 岩﨑 充弘所在地:〒531-0074 大阪府大阪市北区本庄東1-9-17MIビル3階URL: 本件に関するお問い合わせ担当者:伊藤TEL:06-6371-3777メールアドレス: info@evergreen-style.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月15日8月11日(金・祝) 世田谷パブリックシアターにて、せたがやこどもプロジェクト2023《ステージ編》の白井晃演出作品『メルセデス・アイス MERCEDES ICE』が開幕し、舞台写真とコメントが到着した。本作は、イギリスの劇作家フィリップ・リドリーによる児童小説を原作に、まつもと市民芸術館を拠点として活動する劇団TCアルプのため、白井が2012年に創作した作品。本公演では、これまで多くのフィリップ・リドリー作品を手掛けてきた白井が「ぜひとももう一度」という気持ちを抱いていた本作を、成長著しい若手の俳優たちとともに「いま」を生きる子どもたちのための作品としてリクリエイションする。『メルセデス・アイス』(2023年)左より)斉藤悠、大場みなみ、東野絢香、細田佳央太、豊原江理佳、松尾諭、名村辰、篠原悠伸、今泉舞主人公メルセデス・アイスを演じるのは細田佳央太。白井演出作品に感銘を受け出演を熱望していた細田だが、白井も映像作品で活躍する細田の演技に以前から注目しており、今回満を持しての主人公抜擢となった。『メルセデス・アイス』(2023年)中央)細田佳央太そのほか、メルセデスの幼なじみで純粋な女の子ヒッコリー役には舞台を中心に活躍する豊原江理佳、メルセデスの母ロージー役にはNHK連続ドラマ小説『おちょやん』でみせた繊細な演技が注目された東野絢香、若手ながらも舞台のみならず映像作品などにも出演する篠原悠伸、名村辰、大場みなみ、斉藤悠、今泉舞という演技派の俳優たちが顔を揃えた。そして、物語全体を支える影のタワーの作業員(作品全体のナレーター)役を、白井演出作品への出演経験があり白井が絶大な信頼をおく俳優・松尾諭が演じる。<開幕を迎えて>■演出 白井晃敬愛するフィリップ・リドリーの『メルセデス・アイス』を、キャスト・スタッフの力を合わせて、舞台化することが出来たことを本当に嬉しく思っています。やはり、この世界観はリドリーにしか作れない独自のものです。若い俳優の皆さんと一緒に、試行錯誤しながら創作した時間は、私にとって宝石のようなものでした。そして、子どもたちがどんな反応をしてくれるのか、とても楽しみでもありました。面白いのか、つまらないのか、楽しいのか、怖いのか、どんな感想を持ってくれても良いのです。劇場を去る時、にやにやしている子どもたちの顔を見て、私はとても幸福な気持ちになりました。この劇場での体験が、子どもたちの脳裏に焼き付いて、素敵な記憶に繋がることを心から願っています。■メルセデス・アイス役 細田佳央太舞台『メルセデス・アイス』初日が無事終わりました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。終演し有難いことに拍手をいただいたのですが、僕自身、板の上から拍手を浴びるのが初めてで。じんわりと温かい気持ちになったのですが、思ったほど「達成感」はなくて。でもそれはこの舞台、この作品がこれから始まるからこそなのかなと。『メルセデス・アイス』チームと、来てくださる皆様と、もっともっとより良い作品にしていけたらと思います。引き続き、宜しくお願いします。達成感の拍手、浴びたいなぁ。■ヒッコリー役 豊原江理佳『メルセデス・アイス』の幕が開きました。お子様から大人の方々まで、どの世代の人たちにも心で感じていただけるメッセージがたくさん散りばめられた作品だと実感しています!!心と体をめいっぱい使って、メルセデス・アイスの世界をお届けします。ドキドキ、ワクワク、切ない、勇気が湧いてくる...ぜひ劇場で体験してください!■ロージー・グロウ役 東野絢香まずは座組の全員で、無事に初日を迎えることが出来た事、とても嬉しく思います。「まるで絵本を子どもに読み聞かせるかのように」と白井さんが稽古場でおっしゃっていたように、稽古を重ねて大人達がどんどん真面目にふざけ始めて、なんだかとっても可笑しく愛おしい作品になりました。“小さな”お客様から“大きな”お客様まで、みんなで童心にかえって、劇場という空間を楽しく共有出来たら嬉しいです。是非、お待ちしております。■スキップ役 松尾諭大人がつくった子どものための舞台なので、お子さんは一人の登場人物として物語を観ていただけると、終演後のおまけがより一層おもしろくなる、かもしれません。大人の方々も自身の子どもだった頃、また子どもに対する価値観と照らし合わせながらご覧いただけると、作品をより一層楽しめるかと思います。是非劇場にて、五感を刺激しにいらしてください。<公演情報>せたがやこどもプロジェクト 2023《ステージ編》『メルセデス・アイス MERCEDES ICE』『メルセデス・アイス』メインビジュアル8月11日(金・祝)~20日(日) 全10回会場:世田谷パブリックシアター原作:フィリップ・リドリー翻訳:小宮山智津子演出:白井晃【出演】細田佳央太、豊原江理佳、東野絢香篠原悠伸、名村辰、大場みなみ、斉藤悠、今泉舞松尾諭【チケット料金】(全席指定・税込)一般:8,000円18歳以下:0円(各回150枚限定/先着順/要予約・発券手数料(110円)/当日要身分証明書)※ほか各種割引あり※託児サービスあり※車椅子スペース取り扱いありチケットはこちら:公式HP:
2023年08月13日シアタークリエ 8・9月公演『SHINE SHOW!』のキャスト・朝夏まなと&中川晃教が、6月2日(金) にフジテレビ系で放送される深夜番組『オールナイトフジコ』に出演することが決定した。『オールナイトフジコ』は、MCの伊藤俊介(オズワルド)、佐久間宣行、森田哲矢(さらば青春の光)と、現役大学生の「フジコーズ」を中心に、生放送の強みを生かしたハプニングだらけの生放送バラエティ。今回は「フジコカラオケパーティー」と題し、カラオケ機材をスタジオに持ち込み、朝夏と中川、フジコーズとMC陣がカラオケに興じる。なお朝夏と中川にとって深夜番組生出演・生歌唱はキャリアにおいて初めてで、中川に至ってはカラオケ歌唱が人生2度目とのことだ。『SHINE SHOW!』は、8月18日(金) から9月4日(日) にシアタークリエで上演。チケットは、6月3日(土) 10時59分まで先行受付を実施中。■朝夏まなと コメント深夜のバラエティ、しかも生放送での出演は初めてで、ドキドキですが、スタジオの皆様と中川さんと、楽しく盛り上がれたらいいな、と思います!■中川晃教 コメント22時を過ぎたら自然と眠くなる、そんなお年頃の僕が、24時55分からの生放送への出演のお話をいただいてしまいました。ありがとうございます。いや、朝夏まなとさんは出演を断らなかったと聞き、僕、断れなくなりました、笑白目を剥きそうな時は朝夏さんに小突いてもらいます、笑おそらく20年以上振りのカラオケと、井上芳雄さんがやられているラジオの生放送(22時〜)振りの夜ふかしになります、笑とても楽しみです。とにかく眠過ぎてしまい、MCの皆さんに指摘されないかなど心配しています。予習を兼ねてTVerで見させていただいたのですが……芸人の森田さんが欠席という回でした。下ネタ系などもちょいちょいあって……。色々と、不安になりましたが、しかし、何事も経験!頑張りたいと思います〜。何かあったらぜんぶ東宝さんのせいです!<番組情報>フジテレビ系『オールナイトフジコ』6月2日(金) 24:55~26:55MC:伊藤俊介(オズワルド)、佐久間宣行・森田哲矢(さらば青春の光)ゲスト:朝夏まなと、中川晃教<公演情報>『SHINE SHOW!』8月18日(金)~9月4日(月) シアタークリエ作:冨坂友(アガリスクエンターテイメント)演出:山田和也出演:朝夏まなと、小越勇輝、花乃まりあ、木内健人、柳美稀、栗原沙也加、西村直人、久ヶ沢徹/中川晃教【チケット料金】全席指定:11,000 円(税込)先行受付:6月3日(土) 10:59まで公式サイト:
2023年05月31日女優の松井玲奈が27日、自身のインスタグラムとツイッターを更新。一部メディアで報じられたシンガー・ソングライターの近藤晃央との交際について認めた。松井は「いつも応援してくださる皆様、並びに関係者の皆様へ。この度は突然の報道で驚かせてしまい、すみませんでした。記事に書かれていた結婚、挙式の予定はありませんが、優しく見守ってくれる寛容な方で、良いお付き合いをさせて頂いています」と説明。続けて、「今後も仕事に真摯に向き合い精進していきますので、引き続き応援宜しくお願いします。どうぞ皆様、暖かく見守って頂ければ幸いです」と呼びかけた。松井と近藤の交際については、25日に「文春オンライン」が報じ、「今夏にディズニーランドで結婚式を予定」などと伝えていた。
2023年05月27日中川晃教がMCを務める日テレプラスのオリジナル番組『中川晃教 Live Music Studio』の第11回に森崎ウィンがゲスト出演することが発表された。アーティストの自宅に招かれたような気分を味わえるスペシャルプライベートライブをテレビで届けようと企画された同番組。今回は森崎とともに影響を受けたアーティストや育った環境などのトークに加え、自身の楽曲やカバー曲などが披露される。番組は5月6日(土) 21時30分に放送される予定だ。■森崎ウィン コメント個人的に訪れたミュージカルで、観て聴き惚れた声の持ち主の中川晃教さんとこうして一緒に歌う事が出来、本当に嬉しかったです。そして、この番組は良すぎます!こういう音楽番組に出られる事が本当に幸せですね。単純に音を楽しむ事をただストイックに突き詰める、最高でした!!!是非、またお邪魔させてください。■中川晃教 コメントLive Music Studio#11ではビルボードライブ横浜を飛び出して、東京は品川にあるClub eXよりお届けしますゲストは森崎ウィンさんです“ウィン”という言葉はミャンマーでは“明るい”という意味だそうですミャンマーで生まれ育った彼に僕はエキゾチックなイノセントを感じていますが、僕たちが最初に出会ったのは神奈川KAATの楽屋でした今度僕もミュージカルをやらせていただくので勉強に来ました、と、ウィンくんが挨拶してくれましたその後「West Side Story」でトニーを演じることを知り、僕は密かに心の中でエールを送るそんな存在のウィンさんです昨年のJapan Musical Festivalをきっかけに、ミュージカルについてお互いの夢を膨らませ合える関係となりました英語教師をされていたお祖母様の影響でR&Bを聴いて育ったというウィンさんデビューアルバムから「WonderLand」や最新アルバムより「My Place, Your Place」では言葉の持つしなやかなリズム感と優しい歌声に包み込んで幅広い選曲もウィンカラーに染めあげてしまうマイケル・ジャクソンさんのナンバーから「Remember The Time」を2人で歌わせていただいたり、またブルーノ・マーズさんの「Just The Way You Are」をギター弾き語りで聴かせてくださいますどうぞお楽しみください<番組情報>『中川晃教 Live Music Studio #11』5月6日(土) 21:30~日テレプラスで放送出演:中川晃教、森崎ウィンピアノ・アレンジ:園田涼【放送予定曲】「Just The Way You Are」(ブルーノ・マーズ)「Flowers」(マイリー・サイラス)「Heal the World」「Remember The Time」(マイケル・ジャクソン)「Ain’t No Mountain High Enough」(ダイアナ・ロス)「WonderLand」「My Place, Your Place」(森崎ウィン)「相対性理論」(中川晃教)「銀河鉄道 999」(ゴダイゴ)「ディア・エヴァン・ハンセン」より「The Wiz」よりほか全15曲番組公式サイト:
2023年04月27日世田谷パブリックシアターにて、2023年6月から7月にわたって芸術監督・白井晃演出による『ある馬の物語』が上演される。本作は2020年6月に上演される予定だったが、コロナ禍での緊急事態宣言発令により上演を断念。今回、ロシアの文豪トルストイの小説(原題『ホルストメール』1886年刊行)を舞台化した本作を、白井が新演出で立ち上げる。人間という愚かな生き物と思考する聡明な馬とを対比させ、人間のあくなき所有欲に焦点をあてながら、「この世に生を受けて生きる意味とは?」という普遍的なテーマを詩情豊かにそしてストイックに問いかける。演出・白井晃まだら模様に生まれついたばかりに不遇な運命をたどる馬役の成河、その馬の中に潜む才能を見出す公爵役の別所哲也、公爵やまだら模様の馬の前に立ちはだかる美と若さの象徴ともいえる男性(牡馬)に小西遼生、そして彼らの運命を変えていくファムファタールともいうべき女性(牝馬)を音月桂が演じる。また、大森博史、小宮孝泰、春海四方、小柳友の個性あふれる魅力的な出演陣や、馬の群れをアグレッシブに形成する10名のキャストなど、総勢18名の出演者が実力派のスタッフとともに、百数十年前のロシアの作品を現代の物語としてお届けする。<公演情報>『ある馬の物語』2023年6~7月 世田谷パブリックシアター原作:レフ・トルストイ脚本:マルク・ロゾフスキー音楽:マルク・ロゾフスキー / 国広和毅詞:ユーリー・リャシェンツェフ翻訳:堀江新二訳詞:白井晃 / 国広和毅演出:白井晃■出演成河 / 別所哲也 / 小西遼生 / 音月桂大森博史 / 小宮孝泰 / 春海四方 / 小柳友浅川文也 / 吉﨑裕哉 / 山口将太朗 / 天野勝仁 / 須田拓未穴田有里 / 山根海音 / 小林風花 / 永石千尋 / 熊澤沙穂■演奏小森慶子 / ハラナツコ / 村上大輔 / 上原弘子■ツアー公演兵庫公演:2023年7月 兵庫県立芸術文化センター問合せ:世田谷パブリックシアターチケットセンター03-5432-1515
2022年12月02日ニッポン放送とストーリーレーベル「ノーミーツ」が、舞台『背信者』を2023年3月に東京・下北沢の本多劇場で上演することが31日、発表された。会えない時代に生まれ、「オンライン演劇」をはじめ、様々な方法で演劇やエンターテインメントの新しい物語と新しい届け方に挑戦してきた「ノーミーツ」。今回は、初のリアルでの舞台作品の上演となる。作・演出は第65回岸田國士戯曲賞ノミネートの小御門優一郎氏(ノー ミーツ)、プロデューサーは石井玄氏(ニッポン放送)が担当。2人は2022年3月にニッポン放送で上演した生配信舞台演劇ドラマ『あの夜を覚えてる』に続くタッグとなる。また、同作に出演するメインキャストのオーディションが開催されることも発表された。オーディションの応募条件は、満18歳以上の男女(経験不問)、同作の稽古(2023年2月1日〜3月1日のなかで計20日程度を予定)・劇場リハーサル(2023年3月2日〜3月3日)・本番(2023年3月3日〜3月8日)のスケジュールに参加可能なこと。オーディションの応募締め切りは、9月10日23時59分まで。■小御門優一郎氏/ノーミーツ(作・演出)コメントなんと、あの本多劇場で演劇が出来ることになりました。他ならぬ僕が一番驚き、震え慄いております。誰もが一度は憧れる、素晴らしい劇場です。一人の演劇を志す者として、全身全霊でもって今回の作品に臨む所存でございます。企画は、いつかまた舞台を作れることになった時のためにと、温めていたものがありますので、それをぶつけさせてもらいます。タイトルは、『背信者』。 2020年に「ノーミーツ」を立ち上げ、僕は一度純然たる舞台演劇から離れました。しかしその後のオンライン配信を主軸とした活動の中で、逆に見えてくることもありました。そして、僕の中で長年のテーマである「真実と虚構」。そのあたりのことを、ギュッと詰め込んだ作品にする予定です。大変心強いことに、『あの夜を覚えてる』を一緒に作り上げたニッポン放送さんとまたタッグを組ませていただけることになりました。僕は今回、あくまで「舞台演劇」を作るつもりです。それでも何か、この座組みで作るからこそ出来る、新しい要素も入れ込みたいと思っています。つまり、すべての作品製作 はすべからくそうであるのですが、この公演も例外ではなく、未知なる表現への挑戦になるということです。そ んな試みにご一緒できる方々を、キャストオーディションという形で募らせていただきます。少しだけネタバレ をすると「メディア」がモチーフの物語になりますので、普段メインで活動されているジャンル問わず、たくさん のご応募いただければ幸いでございます。何卒、よろしくお願い申し上げます。■石井玄氏/ニッポン放送(プロデュース)ニッポン放送とノーミーツで舞台をつくることになりました。会場は本多劇場です。本多劇場といえば、佐久間宣行さんと初めて番組イベントを開催した場所です。演劇が好きな佐久間さんが、あの本多劇場に一度は立ってみたいといおしゃったことで、本多劇場を使わせていただきました。今度は、ノーミーツの初めての舞台を一緒につくります。僕にとっても初めて本格的に関わる舞台です。初めてで本多劇場を使わせていただけるのは、本当に光栄です。ノーミーツと一緒だと新しいことにはチャレンジすることになると思うので、どんな作品になるのか、今から楽しみです。なので、舞台が初めての方でも、経験豊富な方でも、大歓迎です! 是非オーディションにご参加ください。
2022年08月31日『TAKAAKI YAMADA & BIGBANG ORCHESTRA with YUKA Summer Special Concert at JZ Brat in August山田壮晃 & ビッグバンオーケストラ with 有桂』が2022年8月6日(土)にJZ Brat SOUND OF TOKYO(東京都渋谷区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 毎年夏に開催するJZ Brat での Summer Special Concert !迫力あるビッグバンドの生音を肌で感じませんか? JZ Brat ならではの臨場感はライブの醍醐味です!6名の人気シンガーが繰り広げるゴージャスなステージを17名編成のジャズビッグバンドサウンドによる音空間の中でお楽しみ下さい。開催概要『TAKAAKI YAMADA & BIGBANG ORCHESTRA with YUKA Summer Special Concert at JZ Brat in August山田壮晃 & ビッグバンオーケストラ with 有桂』公演日:2022年8月6日(土)17:00開場/18:00開演会場:JZ Brat SOUND OF TOKYO(東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2階)■出演者Trumpe:田中哲也 浦田雄揮 高瀬龍一 三上貴大Trombone:花島英三郎 大畠宏暢 東條あづさ 渡辺亮Tenor sax:山田壮晃 皆川亨Alto sax:小林哲男 伴田裕 / Baritone sax:土田さとしPiano:続木徹 / Bass:小高正志 / Guitar:笈沼健司Drums:山下暢彦 Vo:有桂Vo:穂波 ランデル洋子 YOKO 小美濃眞弓 沢村まみ 有桂■スタッフ壮晃ミュージックスタッフ / JZ Bratスタッフ / 他■チケット料金前売:6,500円当日:7,000円(税込)■団体概要壮晃ミュージック壮晃ミュージックではジャズを通して世界を明るくすることを目標にしています。しっかりとした感染予防を行った上で現在も精力的にライブ活動を行っています。Jazzが初めての方も安心してぜひご来場ください。【ビッグバンミュージック(BBM)ご紹介】山田壮晃(Ts)率いる18人編成のオーケストラで、本年2022年で結成30周年を迎えます。 1992年結成当時はベテランビッグバンドが沢山存在していた中、若手プロジャズビッグバンドとして活動をスタート。その間現在まで7枚のCDアルバムを発表し、数えきれない本数のライブ・コンサート活動を継続中。バンマスの山田壮晃はサックス奏者ですが、同時に作曲、編曲も手掛け、バンドシンガーの有桂はジャズシンガーであり、バンドのマネージメント&音楽総合プロデュースを手掛けています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月25日2022年5月25日、お笑いコンビ『なすなかにし』の那須晃行(なす・あきゆき)さんが、情報番組『ラヴィット!』(TBS系)に出演。番組内で、同年1月に、タレントの濱田准(はまだ・じゅん)さんと結婚していたことを発表しました。那須さんは、結婚相手の濱田さんとの出会いについて、このように語っています。10年ほど前くらいに出会いまして、そこからですね。仕事の忘年会で知り合いまして。ラヴィット!ーより引用また、那須さんは、濱田さんのことを『おじゅん』と呼んでいると、照れながら告白しました。また、濱田さんも、自身のInstagramで、結婚を報告。私、濱田准は、お笑い芸人なすなかにし那須晃行さんと結婚しました事をご報告させて頂きます。お付き合い期間が長い為、新婚感はありませんが、これからも皆様に支えて頂きながら、猛獣(犬と私)と、猛獣の使い(晃行さん)日々の幸せを感じながら笑顔溢れる家庭を築いていきます。hamada_junーより引用自身と、愛犬のことを『猛獣』、那須さんのことを『猛獣使い』と表現した、濱田さん。2人の仲のよさが伝わってきますね!那須さんと、濱田さんの結婚報告に、祝福の声が上がっています。・おー!おめでとうございます!・嬉しいニュースだ!末永くお幸せに!・濱田さんのことをずっと応援していたので、なんだか嬉しいな。濱田さん、那須さん、ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2022年05月25日ゴツプロ!『十二人の怒れる男』が、5月13日に東京・本多劇場にて開幕。前日夜に公開されたゲネプロの様子をレポートする。なお本記事はネタバレを含んでいるので、鑑賞前の読者は注意して欲しい。テレビドラマ(1954年)として放送され、舞台化・映画化(1957年)もされている本作は、アメリカの脚本家レジナルド・ローズの代表作だ。日本でもさまざまなキャスト・スタッフが挑み、数多くの上演版が存在している不朽の名作を、今回はゴツプロ!初参加の西沢栄治による演出で立ち上げる。会場入りして驚いたのは、四方を客席に囲まれたオープンステージ。舞台空間を額縁のように切り取ったプロセニアム形式が主流だった本多劇場で初めての試みだという。父親殺しの容疑で起訴された少年の罪について、年齢や境遇の異なる12人の陪審員が自分のプライドや信条をもとに審議しぶつかり合う。観客はプロレスのリングや相撲の土俵をイメージさせるこの“コロッセオ”(円形闘技場)で、12人が交わす言葉と感情の応酬を見守るのだ。有罪・無罪を問わず、判決は全員一致でなくてはならない。誰もが少年の有罪を確信する中で、陪審員の一人が「もし我々が間違えていたとしたら」と異議を唱える。少年に不利な証言の疑わしい点を再検証するよう彼が働きかけると、他の陪審員が抱えるさまざまな思い込みや先入観、無関心が浮き彫りになっていく。最終的に全員が無罪に転じる法廷劇の金字塔であることは広く知られている。だからこそ、議論の来し方行く末を通じて炙り出される男たちの“生き様”がどのように立ち上がっているか──。そこが鑑賞のポイントになるだろう。この点において、演出の西沢やゴツプロ!主宰の塚原大助(4号)をはじめとするカンパニーは奇をてらうことなく、硬派なクリエーションに徹した。たとえばそれは、発話している相手に対する“体の向き”に表れる。劇中で偏見にまみれた男が総スカンを喰らい、冷戦沈着で論理的な4号を除く全員から背を向けられるシーンがある。この時ばかりは他人の言動にすぐ同調する男、持論を押しつける男、少年と同じスラム街出身の男、早く議論を終わらせたい男たちが全員一定のモラルで抗議の意を示していた。議論への熱意や少年に対する印象にそれぞれグラデーションのあった一同が見せる良心に、思わず胸を掴まれた。キャストは塚原(4)のほか、ゴツプロ!メンバーの浜谷康幸(11)、佐藤正和(7)、泉知束(8)、渡邊聡(1:陪審員長)、44北川(6)に加えて、関口アナン(5)、三津谷亮(12)、劇団桃唄309の佐藤達(2)、椿組の木下藤次郎(守衛)、山本亨(3)、ワハハ本舗の佐藤正宏(10)、文学座の小林勝也(9)がキャスティングされている。上演時間は約105分(休憩なし)。公演は5月22日(日)まで。チケット販売中。取材・文:岡山朋代※(カッコ)内の数字は、役名となる陪審員の番号
2022年05月13日パルコ・プロデュース2022『2020』に出演する高橋一生が、企画から携わる本作への想いを語った。芥川賞作家・上田岳弘が作を、白井晃が構成・演出を手がける本作は、「2020年」を起点に人類の歴史や世界の終わりを綴る、高橋の一人舞台。上田文学の魅力を「同じテーマを書き続ける小説家の方が好きな僕にとって“人類の個と全を、過去と未来にわたって描く”作風がドンピシャでした」と述べる高橋は、デビュー作『太陽』(2013年)から彼の小説を愛読している。「人間の行き着く先はどこか、行き止まりになってしまうとしたらどんな状況か、まるで予言するかのような作品を上田さんは書いているんです」──。自身が共鳴する上田文学のおもしろさを「日ごろ小説を読まない方にも知って欲しい」と感じた高橋は、『4 four』(2012年)、『マーキュリー・ファー』(2015 年)、『レディエント・バーミン』(2016年)などで一緒に作品を立ち上げた白井であれば「僕の気持ちをわかってくださりそう」と信頼を寄せ、二人を引き合わせた。「作品が現実とリンクしていくさまを目の当たりにして、予言めいたタイミングで上演された『マーキュリー・ファー』のようなことがまた起きるのかもしれません、今回のタイトルからして」と笑う。劇中で、高橋は「クロマニヨン人」「赤ちゃん工場の工場主」「最高製品を売る男」「最後の人間」といった登場人物に扮する。自身の役どころを「お客さんと、人類の過去と未来を繋ぐようなキャラクター」と紹介しつつ、「打ち合わせで僕が上田さんにお話しした言葉が台本に盛り込まれていたので“高橋一生そのまま”と思ってもらってよいかもしれません」「役と自分、どちらかわからなくなってしまう瞬間を皆さんの前でお見せすることになりそう」と言及した。さらに「劇場にお客さんを入れるところからお芝居が始まっていて、アトラクション的に“体感”できる作品」と続き、「そのアトラクションを楽しむように観てもらい、たとえ局所的であったとしても皆さんの中に少しでも残り続けるものになったら、つくり手として励みになります」「そのために、まずは自分たちがおもしろいと思える作品をつくれたら」とコメントした。公演は、7月7日(木)~31日(日)に東京・PARCO劇場にて。その後、8月6日(土)・7日(日)に福岡・キャナルシティ劇場、11日(木・祝)に京都・京都劇場、18日(木)〜21日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールと巡演する。東京公演のチケットは、5月14日(土)より一般発売。取材・文:岡山朋代
2022年04月22日主人公の星野鉄郎を中川晃教が演じる舞台、『銀河鉄道999』。三度目となる今回は、『銀河鉄道999 THE MUSICAL』として、念願のミュージカル版での上演となる。そこで新たにキャプテン・ハーロック役を担う、三浦涼介に話を訊いた。名作『銀河鉄道999』への出演が決まった時の心境について問うと、三浦はパッと顔を輝かせ、こう切り出す。「まずは作品うんぬんというよりも、中川さんと共演出来るってことが僕にとっては大きな喜びでした。実は僕、舞台のオーディションを初めて10代で受けた時、中川さんの曲を持っていったくらい大ファンなんです!歌声があんなにハートフルで、胸に刺さる人って他にいないですし、子供ながらにすごい人を見つけてしまった!と思っていて。それがまさか、このお仕事を始めて20年の節目で共演させていただけるなんて、こんなに嬉しいことはありません」そんな憧れの中川演じる鉄郎にとっての憧れの男が、三浦演じるキャプテン・ハーロック。「男の中の男というイメージが強いハーロックですが、そこは人間が演じる面白さとして、僕なりの解釈が出来たらいいなと思っています。それこそ優しさ、しなやかさみたいなものがあってこそ、彼の男らしさが引き立ってくるのではないかと思うので。例えば殺陣稽古の時、『ハーロックはあまり動かなくていい』というお言葉をいただいたんですが、僕としてはいいとこ取りが出来たらいいなと。単に動かないのではなく、そこに俊敏さであったり、スピード感をプラスしていく。そういった見せ方にもトライしていきたいと思います」絶大な人気を誇るキャラクター・メーテル役には、三浦とも『エリザベート』(19年)で共演済みの花總まり。「普段の花總さんは、さっきまであんなに光を浴びてセンターに立っていた人とは思えないくらい、普通に素敵に生きられている方なんですよね。本当に大好きな俳優さんですし、マスクがあって良かったなと思うくらい、中川さん、花總さんのお稽古を見ているとニヤニヤしちゃって(笑)。せっかくなので多くのことを学びたいですし、何気ない会話をたくさんしたいなと。はい、ただのファンです!(笑)」そして連載開始から45年を経た今もなお、本作が輝き続ける理由を三浦はこう語る。「SFではありますが、すごく人間くさい作品だと思います。この舞台でも忘れかけていたなにかを思い返していただけるのではないかと思いますので、ぜひ観に来ていただけたら嬉しいです」取材・文:野上瑠美子
2022年03月31日『貞子vs伽椰子』や『不能犯』を手掛けた白石晃士監督によるオリジナルPOV(ポイント・オブ・ビュー=主観視点)ホラー「オカルトの森へようこそ」の放送・配信が決定した。ホラー映画監督の黒石光司(白石晃士)は、助監督の市川美保を引き連れて、ある山奥の家を取材する。そこには、黒石の映画のファンだという精神混乱気味の美女・三好麻里亜がいた。彼女は必死に訴える、「私が体験した出来事は、監督の映画の内容そのものなの」と。そして不気味な麻里亜の家で、黒石のカメラが思いもよらぬ現象を捉え始める。次々と恐怖が迫りくる森中、“スーパーボランティア”の男性に助けられ、さらに霊媒師も加わり、カメラは絶えず恐ろしい出来事を記録していく。麻里亜を救うため、そして傑作映画を作るため、撮影隊の冒険が始まる――。これまでも、「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズ、『ある優しき殺人者の記録』、『オカルト』などで自身がカメラマンとなり、POVで展開する臨場感あふれる映像を届け、ファンから支持されている白石監督。今作は待望の新作となるが、連続ドラマ形式での放送は白石監督のPOVホラーシリーズでも初の試みだ。異界と繋がる祟りの森を舞台に、映画監督と助監督、悪しきものに取り憑かれた美女、“スーパーボランティア”の男性、霊媒師が次々と迫りくる恐怖から逃げ惑い、時に立ち向かうノンストップ・ジェットコースター・ホラー。各話訪れる衝撃的な展開と圧倒的な没入感で、視聴者をも巻き込み物語が進んでいく。白石監督は「お待たせしました皆々様。久々にホラーに舞い戻って参りました。とはいえちょいとコメディタッチの楽しいホラーです。あんなスーパーヒーローやこんなスーパー霊能者、美しき呪われ者や変人、バケモノやクセ者たちが登場する、殺人殺人また殺人、危機また危機、おバカにつぐおバカの連続活劇でございます」と自ら本作を説明し、プロデューサーも「私は保証します。この『オカルトの森』へ入りこんだことを絶対に後悔させない、と」と並ならぬ自信を覗かせている。なお、撮影は昨年夏に酷暑の森の中で行われ、現在鋭意制作中だという。WOWOWオリジナルドラマ「オカルトの森へようこそ」は今夏、WOWOWにて放送・配信予定。(cinemacafe.net)
2022年02月21日キ上の空論#15『朱の人』が2022年4月13日(水)~4月17日(日)に本多劇場(東京都世田谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて2/23より一般発売開始予定です。カンフェティにて2/23(水・祝)11:00より一般発売開始 公式Twitter おしゃべりだった兄の話をしようと思って、兄は1999 年の夏に、はじめてセックスしたらしくって、それは全然好きな女じゃなかったらしいんだけど、見栄を張る為だけに、その、“いたした”らしくって。見栄が兄のだいたい全部だったので・・・そう、それで、中学2年生の兄は底抜けに明るい男で、制服のズボンをケツまで落として、父のマルボロをくわえて、それは僕からしたら『無敵』だった。あの時は本当に、兄は世界の中心だったと思うんです。それで、兄が高校1年生の時、ええ、演劇に出会ったのが、兄の不幸の始まりでした。先に言っておくと、兄はこの先、壊れます。それで、あともう一つ言っておきますと、これは「演劇」の話ではなくて、まずそれは違くて、まずこれは、「兄」という「人間」の話で。壊れていく「兄」と、滅んだ「僕」と。あと、兄に関わった、兄を愛したり、憎んだりした「周りの人達」の。まぁ別に大した話じゃありません。公演概要キ上の空論#15『朱の人』公演期間:2022年4月13日(水)~4月17日(日)会場:本多劇場(東京都世田谷区北沢2-10-15)■出演者村田充 / 藤原祐規 / 久下恭平 / 竹石悟朗 / 富田麻帆 / 佃井皆美 / 岩井七世 / 齋藤明里 / 林勇輝 / 櫻井紗季 / 藍澤慶子 / 陽和ななみ / 平山佳延 / 片瀬成美 / 福井夏 / シミズアスナ / 井筒しま / 三濃川陽介 / 木村圭介 / 林竜三■スタッフ脚本・演出: 中島庸介(キ上の空論) / 音楽: 堀山俊紀 / 舞台監督: 住知三郎 / 照明: 若原靖 / 音響: 谷井貞仁(ステージオフィス) / 舞台美術: 愛知康子 / 衣装: 梶山ゆめ乃 / 制作: 吉田千尋(LUCKUP) / 演出助手: 保坂麻美子 / 宣伝美術: 藤尾勘太郎 / グッズ写真: 山岸和人 / ヘアメイク: 道海梨乃 / 舞台写真: 市川唯人 / web: ブラン・ニュー・トーン(小林タクシー・阿波屋鮎美) / プロデューサー: 中島庸介(キ上の空論) / 後援: カンフェティ / 協賛: ELPIS / 企画・製作・主催: キ上の空論【協力】: アミュレート、アルファセレクション、イトーカンパニー、ウイントアーツ、オリオンズベルト、キューブ、サンズエンタテインメント、サンミュージックプロダクション、ステージオフィス、スペースクラフト・エージェンシー、ゼスト、手塚宏二事務所、ブラン・ニュー・トーン、ミレニアムプロ、モノガタリ、ヤザ・パパ、LUCKUP、柿喰う客、絶対♡福井夏、しあわせ学級崩壊■タイムテーブル4月13日(水)19:004月14日(木)19:004月15日(金)14:00/19:004月16日(土)13:00/18:004月17日(日)13:00※開場は、開演の30分前■チケット料金全席指定:6,700円(税込)U−25:4,500円(税込)※25歳以下対象、一般販売のみ■団体概要キ上の空論2013年12月旗揚げ。中島庸介の舞台芸術を創造する場所。言葉遊びや韻踏み、擬音の羅列や呼吸の強弱、近年では若者言葉や方言など、会話から不意に生まれる特有のリズム〈音楽的言語〉を手法に『ありそうでなさそうな日常』を綴る。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月17日白井晃演出による、イタリアの現代演劇『住所まちがい』が9~10月、世田谷パブリックシアターにて翻訳上演されることが決定した。世田谷パブリックシアターでは海外の優れた戯曲を、その作品にふさわしい演出家に委嘱して上演してきた。りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)との共同主催企画として上演される本作は、ミラノ・ピッコロ座の座付作家ルイージ・ルナーリが1990年に発表した作品。現在までに世界20カ国以上で翻訳上演されているルナーリ自身の代表作ともいえるもので、今回が本邦初演となる。2022年4月より世田谷パブリックシアターの芸術監督に就任する白井晃。白井は、ルナーリ作品には世田谷パブリックシアター主催公演『パードレ・ノーストロ―我らが父よ』(2002年、演出:佐藤信)に出演しており、上演時に作家が来日した際には意気投合し、ルナーリ本人から自身の作品を演出することを勧められていたという。そこでルナーリ作品に興味を持った白井が、今回ルナーリの代表作ともいえる『住所まちがい』に満を持して挑んだ。『住所まちがい』には中年の男性3人と女性1人の4人が登場する。登場人物はイタリアの伝統演劇『コメディア・デラルテ』の代表的なキャラクターをベースに、現代的なアレンジを加えた、いわば“現代の中産階級に属している誰か”を彷彿とさせる人々。そして自分の生存すら不確かな極限状況で展開される4人の奇妙な会話。本作は、それぞれの人生観が凝縮した会話の妙を楽しめる上質な喜劇である。同じ場所で遭遇し、混乱に巻き込まれる男性3人を演じるのは仲村トオル、田中哲司、渡辺いっけい。異なる目的で、同じ場所に鉢合わせることで起こる喜劇を、技巧派の3者がどのように創り上げるのか期待したい。そして物語の鍵を握る謎の女性役は草笛光子と朝海ひかるがダブルキャストで演じる。持ち味も世代も異なる、ふたりの名女優が男性3人をいかに翻弄するかにも注目だ。■上演情報りゅーとぴあ×世田谷パブリックシアター『住所まちがい -Three on the seesaw-』9~10月上演会場:世田谷パブリックシアター(※国内4都市ツアー公演あり)
2022年02月15日広島ホームテレビで毎週水曜日深夜に放送中の『カープ道』、今回は今年ブレイクした林晃汰選手を深掘りします。番組内容今年ブレイクしたカープ選手と言えば林晃汰選手。今回は『林晃汰論』と題して林晃汰選手の素顔や魅力をお伝えします。講師は智辯和歌山高校野球部OBでコーチそして部長として林晃汰選手を指導した古宮克人さん。現在は「BASEBALIFE」代表としてプロ野球選手の育成などに携わっています。出演者中島尚樹古宮克人さん(「BASEBALIFE」代表)touzitu235pr15.mp4 : カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組【毎週水曜深夜放送中】番組ホームページはこちら▼ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月16日M&Oplaysプロデュース、岩松了作・演出による舞台『いのち知らず』が、本多劇場にて開幕した。東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演する。これまで松雪泰子主演『そして春になった』、東出昌大主演『二度目夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』など、精力的に作品を生み出し話題となったM&Oplays×岩松了作品。待望の新作となる本公演では、勝地涼と仲野太賀を主演に迎え、山間の研究所を舞台に書き下ろした。舞台は、とある山間にある研究所。その施設の目的も知らずに門番として雇われているふたりの若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマとなっている。施設の門番として雇われているロク役は勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には仲野太賀。もうひとりの年嵩の門番モオリ役には、光石研、ロクとシドのと共に番屋で暮らすことになるトンビ役に新名基浩、施設の監視役的存在の安西役に岩松了が出演、脇を固める。勝地涼の「次は太賀とやりたいですね!」の一言がきっかけで実現し、岩松の世界を愛してやまないふたりが、絶対に素敵な舞台を観客に見せたいと豪語する本作。ひとりの男が発した一言をきっかけに、夢を追う若者ふたりの過去、現在、そして未来が暴かれていく。美しい台詞とともに、岩松ワールドにどっぷりと浸かってほしい。以下、岩松と出演者からコメントが到着した。<コメント>●作・演出・出演:岩松了 コメント今回は女優のいない、男っぽい芝居を突き詰めた、初の男性のみの作品です。いつもと違う脚本を書いているような、霧の中をさまよっているような、そんな感覚で書き上げました。主演2人は本当に素晴らしく、光石さんもやればやるほど味が出る演技で、新名くんも日々成長していくし、稽古中も日々楽しかったです。今回私は重要な役どころを演じるので、しっかりセリフを覚えなければ!と。少ない人数で人間性を醸し出す、見ごたえのあるセリフ劇です。テーマである「いのち」「友情」をどう演じるのか。演者の吐く言葉を体感してください。●勝地涼 コメントキャスト5人の絆を日々感じながら稽古を重ねてきました。横にいるのが太賀で本当によかった!ピュアなロク、まっすぐなシド、愛に飢えたモオリと様々な男たちが描かれた今作は、読めば読むほど深みにハマって。やっぱり岩松さんは天才です。男の友情の中にある嫉妬に共感する部分もあるかと思います。その瞬間、そのシーンの関係性やこだわりを体感していただきたいです。観劇後の帰り道に、ふと自分にフィードバックしてくる作品になっています。楽しみにしてください。●仲野太賀 コメント1つ1つやるべきことを日々習得してゆくというあっという間の稽古でした。今までの演劇経験の中でも一番セリフ量が多かったのではないかと思うくらい大変でしたが、一つのシーンを作るのに勝地さんともたくさんディスカッションしながら同じ方向をむいて密度の高い時間を過ごせました。お芝居しやすい本多劇場でお客様の前で演技できることに役者として興奮すると共に喜びをかみしめています。ぜひ生で体感できるお芝居を存分に楽しんでもらえたら嬉しいです。●新名基浩 コメントあっという間の稽古期間でした。なかなかない男性5人の芝居に身が引き締まる思いです。主演の2人からはこの作品にかけるエネルギーを日々感じております。稽古後に、光石さんと芝居の話をしながら帰る時間がとても貴重でした。母と子の独特なねじれた関係性や距離感を感じながら演じていきたいと思っています。見ごたえのある5人芝居、生のやり取りをぜひ劇場でお楽しみください。●光石研コメント初日が目の前に迫っているので、今はやるしかない!という気持ちでいっぱいです。5年振りという久々の舞台ですので、一から始める感覚でドキドキしたり怖かったり色んな感情が折り重なっていました。5人芝居という事でセリフ量も多く共演者の若い瞬発力や順応性についていくのがとても大変でしたが、とても勉強になりました。カップルのような主演二人の掛け合いがとても魅力的な作品です。その二人をおせっかいでかき乱すのを楽しんでもらえたら嬉しいです。【公演情報】M&Oplaysプロデュース『いのち知らず』作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研<公演日程>■東京公演:2021年10月22日(金)~11月14日(日) @本多劇場■地方公演・宮城公演2021年11月18日(木) @ 電力ホール・大阪公演2021年11月20日(土)21日(日) @梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・島根公演2021年11月23日(火・祝) @島根県民会館 大ホール・山口公演2021年11月25日(木) @山口市民会館 大ホール・熊本公演2021年11月28日(日) @熊本県立劇場演劇ホール・広島公演2021年11月30日(火) @JMSアステールプラザ 大ホール・愛知公演2021年12月4日(土)・5日(日) @日本特殊陶業市民会館ビレッジホール公式ホームページ: 主催・製作:(株)M&Oplays
2021年10月22日俳優・小沢道成、たったひとりで本多劇場に立つ俳優・小沢道成が、「ひとり芝居」で本多劇場に挑戦する。演目は、今回で4度目の上演となる代表作『鶴かもしれない』。2014年、明大前の小さなギャラリーで初めて上演。その後、2016年にOFF・OFF シアター、2020年に駅前劇場と、劇場が変わるごとに着実にスケールと深みを増してきた本作が、いよいよ演劇の聖地・本多劇場に降り立つ。本作の見どころは、童話『鶴の恩返し』をベースにした、犠牲的な女の愛。命を助けてくれた男のために自らの羽をむしりとって機(はた)を織る鶴のように、愛する男のために女は尽くす。その生々しい恋愛心理を、ユーモアとアイロニーに満ちた台詞で、時に鋭く、時に滑稽に描き出し、観客の共感を誘う。そして、もうひとつの見どころが、ラジカセを使った遊び心あふれる演出。小沢は3台のラジカセに台詞を吹き込み、それと会話をすることで、女と男のやりとりを表現する。一風変わった「ひとり芝居」のスタイルは、今回も健在。そこに本多劇場ならではの新たなギミックを盛り込むことで、自らのライフワークとなっている本作を2022年仕様にリブートする。小沢は、客席数300席超の本多劇場にひとりで立つことに対し、「この先行きが見えない状況の中で、たったひとりで本多という大きな劇場に立つ。そうやって挑戦する姿が、誰かの勇気になれば」と意気込みを述べる。また、今回の発表に合わせて、メインビジュアルを公開。さらに本日より、本多劇場への挑戦の1年間を記録したドキュメンタリー映像『メイキングかもしれない~小沢道成の創作活動に密着~』がYouTube( )にて定期配信される。監督を務めるのは、映像ディレクターの谷口恒平(『おっさんのケーフェイ』『カーテンコールのはしの方』)。谷口が小沢に密着し、創作の過程を発信していく。小沢はこの取り組みについて、「演劇に興味はあるけど、身近に創作をしている人がいなくて、なかなかノウハウを蓄積できない若い人も多いと思います。こうして創作の現場を開示することで、演劇界だけでなく、これからのものづくりにかかわるすべての方に少しの刺激と少しのヒントになれば」と意図を明かす。小沢は過去公演の『夢ぞろぞろ』でも「U18応援チケット」と銘打ち、18歳以下のチケット代を0円にするなど、次世代が気軽に演劇にふれられる機会を積極的に創出してきた。今回のYouTube配信も、そんな小沢らしいアイデアと言えそうだ。『鶴かもしれない2022』の詳細なスケジュールは、2021年秋頃に発表予定。小沢自身は、8月13日より駅前劇場にて新作『オーレリアンの兄妹』を上演する。『オーレリアンの兄妹』はシンガーソングライターでもある中村 中とのふたり芝居。童話『ヘンゼルとグレーテル』をモチーフにしているなど、『鶴かもしれない』にも通じる小沢らしい世界観となっている。文:横川良明 ストーリー―――東京の繁華街の真ん中で泣き崩れたひとりの女通りかかった心優しい若者が「大丈夫ですか」と声をかけるある日、若者のもとに感謝を伝えにその女がやってくる女は、「あなたの為ならなんでもします」と若者に告げる―――2つの物語が交差する時、〝鶴かもしれない女〟の機を織る音が鳴り響く。<公演情報>小沢道成ひとり芝居『鶴かもしれない2022』作・演出・出演:小沢道成公演期間:2022年2月23日(水)~27日(日)会場:下北沢・本多劇場EPOCH MAN 『オーレリアンの兄妹』作・演出:小沢道成音楽:中村 中出演:中村 中 小沢道成公演期間:2021年8月13日(金)〜8月22日(日)会場:下北沢・駅前劇場お問合せ:epochman.info@gmail.comHP: : @MichinariOzawa()YouTube: 主催:EPOCH MAN
2021年08月04日勝地涼&仲野太賀を主演に迎えた舞台「いのち知らず」が10月22日(金)〜11月14日(日)まで、東京・本多劇場にて上演されることが決定した。東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演する。本作は、これまで松雪泰子主演で『そして春になった』、東出昌大主演『二度目の夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』など、精力的に作品を生み出し話題となったM&Oplaysと劇作家・岩松了がタッグを組む新作。山間の研究所を舞台に、その施設の目的も知らずに門番として雇われているふたりの若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマとなっている。施設の門番として雇われているロク役に、映画『アンダードッグ』では芸人とボクサー役を演じ分け、ドラマ『ネメシス』(日本テレビ)ではコミカルな刑事役と、幅広い作品で存在感を発揮している勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には、映画『すばらしき世界』でのTVディレクター役、ドラマ『家族募集します』(TBS)ではおせっかいなお好み焼き屋の店員役など、変幻自在な役柄を演じる、仲野太賀が決定した。もう一人の年嵩の門番モオリ役には、映画『ヒミズ』や、『アウトレイジ ビヨンド』、『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京)など映画・ドラマ・CMに出演、今作が5年振りの舞台となる名バイプレーヤー、光石研。NHK連続テレビ小説『なつぞら』、映画『宮本から君へ』、岩松了作・演出舞台『空ばかり見ていた』にも出演し、個性的な演技で魅了する新名基浩、また、映画『花束みたいな恋をした』、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ)など、俳優としても活躍中の岩松了が出演、脇を固める。二人の若者の夢とそれを傍観している一人の男。謎の研究室で繰り広げられる陰謀。「いのち」とは、「友情」とは。最高の実力派俳優陣で贈る、男性キャスト5人だけのサスペンスに期待してほしい。◆作・演出・出演 / 岩松了 コメント今回は男だけの出演者たち。男たちの物語です。ロクとシドは堅い友情で中学高校と過ごした。自他ともに認める親友で、将来は二人でガソリンスタンドを経営するという夢を抱き、資金を蓄えるために、給料のいい仕事に就いた。山奥にある施設の門番だった。鬱病などをかかえた人たちの更生施設だということだった。が、先輩の門番モオリは、二人に、その認識の甘さ、呑気さ、を指摘。施設はただの更生施設ではない、死んだ人間を生き返らせる研究をしているのだ、と言う。本当なのか…ロクとシドは混乱する。そして、モオリの存在が、モオリの紹介によるトンビという男の出現が、二人の間に亀裂を生じさせてゆく…。社会のシステムとクロスする男たちの友情。友情は社会のシステムを凌駕してゆけるものなのか?男たちの闘いは、幼くも見えるが、その幼さを貴重なものと感じさせてしまう社会のシステムとは何か。今秋、M&Oが送る男たちのドラマ!若手実力者俳優の勝地涼、仲野太賀に、名バイプレーヤーの光石研がからむ。他に新名基浩、岩松了、も出演。どうぞご期待ください!■勝地涼 コメントこの状況下の中、再び本多劇場の舞台に立てることに身が引き締まる思いです。2年前に岩松さんの舞台に出させていただいたときに、「次は太賀と一緒にやりたいですね!」とお話させて頂いたことが実現し、とても嬉しく、そして緊張もしています。稽古はこれからですが、男だけの5人芝居、あらすじを読むだけでもワクワクします。劇場という同じ空間で、【生】のお芝居を体感しにきて下さい。■仲野太賀 コメント「いのち知らず」に出演が決まり、とても興奮しています。岩松了さんの演劇には魔力があります。戯曲に取り憑かれては、溺れてしまいかねない。しかし、没頭しながら舞台に立っている時、何よりも役者としての喜びを感じるのです。またご一緒出来ることを心から嬉しく思います。勝地さん、光石さん、新名さん、そして岩松さんと共に、素敵な作品になるよう頑張ります。とにかく、開演が今から待ち遠しいです。どうか宜しくお願いします。■新名基浩 コメント岩松さんとご一緒させていただくのは今回で3度目になります。前回、2年前に参加させてもらった舞台以降またいつかは…という気持ちが強かったので、お声かけいただいたときは本当に嬉しかったです。5人芝居でどんな『いのち知らず』になるのか。今から稽古が待ち遠しいです。■光石研 コメントまだコロナ禍前の新年会。いつもの気心知れたメンバーで盛り上がっていた。くだらない四方山話しで大笑いしていたら、横から突然、岩松さんが「光石君、来年芝居やらない?」と捲し立てた。笑いながら振り向いた僕は思わず「はい、いいですよ」と言ってしまった。あたかもその話の流れの中のごとく。さすがの岩松タイミング。決まったからにはやるしか無い。共演の皆さんには迷惑かけるだろうが、お構い無しに楽しむつもりだ。【公演情報】M&Oplaysプロデュース「いのち知らず」作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研<公演日程>■東京公演:2021年10月22日(金)~11月14日(日) 本多劇場チケット発売日:2021年8月28日(土)■地方公演・宮城公演2021年11月18日(木) 電力ホール・大阪公演2021年11月20日(土)21日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・島根公演2021年11月23日(火・祝) 島根県民会館 大ホール・山口公演2021年11月25日(木) 山口市民会館 大ホール・熊本公演2021年11月28日(日) 熊本県立劇場演劇ホール・広島公演2021年11月30日(火) JMSアステールプラザ 大ホール・愛知公演2021年12月4日(土)・5日(日) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール主催・製作:(株)M&Oplays
2021年07月20日「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」こう発言したのは、立憲民主党の本多平直衆議院議員(56)。5月10日に同党法務部会のワーキングチームが、刑法の性犯罪規定を見直す議論を行なった際に述べた言葉だ。この出来事を最初に報じたのが6月4日の産経新聞。3日後の7日に冒頭の発言主が本多氏だと判明した。各紙によると、外部講師が、性行為への同意を判断できるとみなす年齢を「現行の13歳以上から中学卒業後の16歳に引き上げるべき」と主張。すると本多氏が冒頭のように反論し、「成人と中学生が恋愛関係になるのはあり得る。罰するのは望ましくない」とも述べたという。この発言が物議を醸し、本多氏は7日夜に謝罪コメントを発表。「刑事処罰の議論では、限界事例についての検討や、特異な例外事例の存在など緻密な検討が必要だと考えました」と釈明し、そのうえで「私の発言は、例外事例としても不適切であり、おわびして撤回いたします。誠に申し訳ありませんでした」と陳謝した。■枝野氏、蓮舫氏らはダンマリ……そんななか本多氏の処分についても、波紋が広がっている。各紙によると、ワーキングチームの座長・寺田学衆議院議員(44)は7日、記者団に向けて「発言したとみられる議員本人から『そのようなことを言ったという正確な記憶はない。ただ、もし発言していたとしたら、伝えたかった真意ではなく、撤回したい』と説明があった」とコメント。撤回の申し出を理由に、冒頭の本多氏の問題発言は記録から削除したという。また同党の福山哲郎幹事長(59)は7日午後、記者団に向けて「議論の中での話であり、本人が『その言葉については言い過ぎで撤回する』と言っているので、それで良いのではないか」と“擁護”し、氏名を公表しない意向を示していた。問題発言をした張本人が本多氏だということが公になると、福山氏は本多氏に「口頭で厳重注意した」と発表するにとどまるのみだった。「本多氏が自ら名乗り出るまで、寺田氏も『誰が話をしたかは福山幹事長含め、判断をいただくことだと思う』と記者からの質問をはぐらかしていました。また同党代表の枝野幸男氏(57)や蓮舫氏(53)、辻元清美氏(61)もこの件について触れていません。なかでも蓮舫氏といえば、菅義偉首相(72)や与党議員の発言についてTwitterで舌鋒鋭く批判することで知られています。例えば19年5月に自民党の桜田義孝議員(71)が『子どもを最低3人くらい産むように』と発言した際も、《論外》や《だめだ。朝から嫌な気持ちがおさまらない》などと連投ツイートするほどでした。今回の“ダンマリ”は、身内贔屓のようにも受け取られかねません」(全国紙記者)問題発言をした議員名を非公表にしようとし、口頭での厳重注意だけで済ませるなど、幹部の“大甘処分”に疑問の声が上がっている。《立憲民主党は身内に甘すぎないか?》《身内の議員の失言だと厳重注意で済む程度の甘さなんですか、政府与党が失言する時は平気で議員やめろコールなのに》《他党に厳しい蓮舫さん、今回のは自党でも厳しく追及された方がいいかと。発言取り消すで終わる問題ではないですのね?あなたがいつも言っていたセリフを思い出してください》
2021年06月08日彫刻家・名和晃平のインスタレーション『Metamorphosis Garden(変容の庭)』が、ギンザ シックスにて、2021年4月12日(月)から2022年4月までの期間で展示される。名和晃平は、京都芸術大学教授、創作プラットフォーム「サンドイッチ(Sandwich)」の主宰を務める彫刻家。彫刻の“表皮”に着目した作品を中心に創作しており、近年では建築やダンサーとの協業によるパフォーマンス作品も手掛けている。そんな名和晃平が新たに手掛けるインスタレーション作品『Metamorphosis Garden(変容の庭)』は、“生命と物質、その境界にある曖昧な存在が共存する世界”がテーマ。本作の展示場所となるギンザ シックスの中央吹き抜けには、不定形の島々と雫、生命の象徴としての“Ether”と“Trans-Deer”、アルミナとマイクロビーズの粒で覆われた彫刻群が登場。そこに振付家ダミアン・ジャレとの共作によるAR技術を用いたパフォーマンスを展開する。【詳細】名和晃平『Metamorphosis Garden(変容の庭)』展示期間:2021年4月12日(月)~2022年4月(予定)場所:ギンザ シックス 2階 中央吹き抜け住所:東京都中央区銀座6-10-1※ARは2021年4月末以降展開開始。
2021年03月04日「劇場の灯を消すな!」第3弾が、 宮藤官九郎と細川徹が演出する本多劇場編に決定した。「劇場の灯を消すな!」は、 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、 WOWOWによる演劇プロジェクト。 第3弾は、 宮藤官九郎と細川徹を総合演出に迎え、 「劇場の灯を消すな!本多劇場編 特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、 下北沢。 宮藤官九郎と細川徹責任編集」を制作することが決定した。番組内容の一部も明らかとなり、 『皆川スポーツ』の中学生記者、 皆川敏美による本多劇場の劇場案内や、 小泉今日子と皆川猿時による朗読劇が展開される。 さらに、 今回の企画決定に併せて、 本多劇場チーフ・大岩正弘氏からコメントが寄せられた。●本多劇場チーフ 大岩正弘コメント前代未聞の事態に困り果て、 右往左往してみるも、 結局は「沢山のお客様に来てもらいたい」というシンプルな、 そして昔から変わらない思いだけが炙り出されてきた、 この数カ月でした。お客様をお迎えする場所を守る。 演劇人たちが自由に表現する舞台を守る。 38年前に個人で劇場を作った本多一夫の思いに立ち返ることが出来たと、 憎きコロナ禍もプラスに考えてみましょうか。本多劇場と大人計画、 鬼に金棒だと自負させていただき、 「劇場の灯を消すな!本多劇場編」にワクワクしています。■番組情報劇場の灯を消すな!本多劇場編特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、 下北沢。 宮藤官九郎と細川徹責任編集9月26日(土)午後3:00 [WOWOWライブ] [WOWOWメンバーズオンデマンド]総合演出:宮藤官九郎、 細川徹<放送内容(一部)>『皆川スポーツ』の中学生記者、 皆川敏美による本多劇場劇場案内出演:皆川猿時朗読出演:小泉今日子、 皆川猿時収録場所:本多劇場公式サイト:
2020年07月27日7月18日から28日まで、東京・Bunkamura シアターコクーンで上演されている舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~』。演出・白井晃、主演・安田顕より、公演に向けてのコメントが到着した。Q. 初日開幕ですが、お二人から意気込みをお願いいたします。白井晃: 50%とはいえ、やっと観客の皆さんに劇場で作品を見ていただくことができます。出演者と観客の皆さんが一緒にいる、この劇場の空気感を味わえることを楽しみにしています。安田顕: 困難な状況の中、まずは初日を迎えるにあたって、関わってくださった皆様に感謝申し上げます。全身全霊で、マイケルという役を務めさせて頂きます。Q.これまでも何度か日本でも上演し続けられてきた作品ですが、今回の作品の大きな違いはどこでしょうか。白井晃: 今までの上演は二幕ものでしたが、今回は一幕通しになっています。私は、青井先生の演出での上演を拝見できていないので、残念ながら比べることができません。ただ、50年前に初演されたこの作品が、今の日本にも通じる問題であることを大きく意識して創っています。Q. 安田さんは稽古前にも大変な下調べをされていたようだと白井さんも舌を巻かれていたそうですが、主人公を演じるにあたっては何か特別な思いがございましたか?安田顕: 自分が役を演じるからには、その人物のことを愛したいのですが、マイケルに関して並べる言葉は、実はマイナスな部分が多かったんです。孤独で、雄弁で、傍観者で、自分が傷つきたくないから人を傷つけてしまう。でも、なんだか憎めない人だなと。この人間臭いところが、共感できるところであり、不思議と愛せるところでもありました。Q. 今回の環境下では、ソーシャルディスタンスを意識して、演出的な部分でどういった部分に配慮されましたか?白井晃: キスなどの行為は無しにしました。また、ハグも顔を離しての軽めのものにしたり、対面の演技の場合、出来うる限り向き合う時間を無くすように心がけています。また、パーティーシーンでの食事は全てフェイク物で、タバコなども本火は使わず、口にはつけずに食べたり吸ったりしているように見える形で演技をしてもらっています。さらに、舞台美術を通常より、舞台面奥に設定し、観客席との距離を取るように図っています。Q. これからご覧になられる方々へ、お二人が感じる作品の見どころを教えてください。白井晃: 50年前、LGBTを扱った作品としては画期的なものだった本作は、社会の中でマイノリティとされた人々の苦しみと悲しみに満ちています。誰がマイノリティになるかは、その線引き次第でいつでも変化します。安田さん演じる主人公の切なさを、自分たちの問題として考えていただけたらと思います。全く個性の異なる9人の男優たちによる、舞台上での化学反応を楽しんでいただけたらと思います。安田顕: お客様には、役者同士のぶつかり合いの芝居の中で出てくるエネルギーや思いを生で感じていただければと思います。
2020年07月22日本多劇場グループ PRESENTS『DISTANCE』のソーシャルディスタンス囲み取材が1日に東京・本多劇場で行われ、本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎、本多劇場グループ代表の本多一夫、永島敬三、井上小百合、入江雅人、企画・脚本・演出の 川尻恵太、御笠ノ忠次が登場した。今回の取材は同グループが、1日より営業を再開することから実施。コロナウイルス感染の危険性が未だある中、劇場の活動再開 第一弾として、1日〜7日の1週間、ひとり芝居の無観客生配信を毎日 日替わりで行っていく。井上小百合、入江雅人、伊礼彼方、柄本時生、小沢道成、片桐仁、小林顕作、近藤芳正 清水宏、鈴村健一、永島敬三が出演する。この日は「ソーシャルディスタンス囲み取材」として、取材陣はマスク+フェイスシールド、検温、手指の消毒を施し、座席も1〜2席ずつ離した上で席と席の間に衝立を設置された状態に。さらに登壇者たちも距離を保った上で取材に応えることになった。すでに配信を終えた役者陣は、「客席にお客さんがいないのは寂しいなと思ったんですけど、配信の向こうでいろんな想像力を使って見てくださったと思っていた」(永島)、「本当に楽しかったです。こういういろんなことが苦しい状況の中、本多劇場の舞台に立てたということが自分の人生にとって大きな出来事になるだろうなと思っていたんですけど、ただただ楽しんでしまった」(井上)、「演劇というものはなかなか敷居が高いので、こういう配信の形で日本中の人が見れる環境があるので、面白いと思って劇場に足を運んでくれたら、いいんじゃないかなと思います」(入江)とそれぞれに振り返る。井上は改めて「真っ暗の客席を見ながら、今までお客さんが見てきてくれたことが、どれだけありがたかったことかというのをすごく実感しました」と感謝し、「今皆さんがいろんな気持ちを背負いながら生きてる状況だと思うんですけど、それでも誰かと泣いたり笑ったりして生きていきたいなって思う貴重な時間でした」と語る。一人芝居も初めての上、稽古も極力リモートという状況で、「今までの舞台だったら何ヶ月もかけて舞台を作っていくというやり方をしてたので、初めてづくしで、大丈夫kなあという部分があったり、一昨日くらいに友達の前で号泣して」と告白。「『これ面白いよ』と気を紛らせて映画を見せてくれたんですけど、それが面白くなかったから余計に泣いた」と笑わせつつ、「確実に自分が成長したのを実感できましたし、もっと挑戦していきたいなと思いました」と意欲を見せる。号泣の理由については「セリフが詰まったら全て自分のせいだし、誰もフォローしてくれないし、今までは舞台上に何人かいたのにたった一人で立つのが未知だったので、よく分からなくて泣きました」と明かした。総支配人の本多愼一郎は、「やっと今日演劇を見れた、その一言です。何も言うことはありません」と感無量の様子。「みなさんに感謝しかないです。やはり劇場というのは常にいろんな人が集まっていろんなことを集まって創作する場所」「1日でも早く集まっていただいて、演劇活動を再開できるようにと思って今日までやってきました」と心境を吐露する。「最初は無観客から始めまして、少しずつお客様に来ていただけるような環境を作りながら、いつかはわからないですが、100%のお客様を入れられるまで安全対策を行いまして、経営をしていきたい」と指針を示し、「生で演劇を見るという価値は今後とも変わらないですし、今回の配信が今後収入面でサポートしてくれる形になる」と新たな展開にも希望を見せた。
2020年06月02日南沢奈央が、演出・白井晃のもとで再びKAAT神奈川芸術劇場プロデュース公演に臨む。挑戦するのは、アイルランドの劇作家エンダ・ウォルシュが2016年に発表した『アーリントン』。副題に“ラブ・ストーリー”と冠された日本初演となる戯曲を一読し、作品のイメージを膨らませる稽古前の心境に耳を傾けた。【チケット情報はこちら】高層ビルの中にある待合室を舞台に、自分の“番号”が呼ばれるのを待つ若い女アイーラと、隣の部屋でモニター越しに彼女を見つめる若い男を軸とした物語が描かれる本作。壁を隔てた2人の間に何が芽生え、アイーラの番号が来た時に男はどんな決断を下すのか──。共演者には平埜生成、入手杏奈が名を連ねている。2019年5・6月に主演した白井の演出作『恐るべき子供たち』を通じて、彼と「もっと一緒に仕事をしてみたい!」と直感した南沢。豊富なアイディアや戯曲解釈の多様性を体感するだけでなく、役や作品のバックボーンをわかりやすい形で共有し、キャストの表現力に委ねる白井の演出手法に「新しい一面を引き出していただけた」と信頼を寄せる。1年を待たずに迎える再タッグは、白井からのオファーで実現した。南沢いわく「戯曲を読んだ白井さんが、今回演じるアイーラに私が重なったとおっしゃっていて」──。感情を内に秘める南沢の性格が、さまざまな過去や思いを抱えながら少しずつ自分について語るアイーラの役どころに「近いかもしれません」と分析する。南沢は、劇中の監視体制を「投稿を楽しむ一方で自分も誰かに見られている」とSNSが隆盛する現代のインターネット社会に置き換える。同時に「自分の目で観る、耳で聴く、肌で感じる機会がどんどん失われている気がして」とバーチャルへ移行しつつある世界についてコメント。しかし『アーリントン』では、アイーラと男の間にリアルな心の交流が芽生える。「誰かにそばにいて欲しいと願う彼女が、根本的な人の“あたたかさ”に触れる姿を見届けてください」と呼びかけた。その様子を、説得力ある形で観客へ提示するには──。南沢は「相手役の顔が見えず、声だけ聴いて反応する芝居は初めて。きっと五感をフル活用しないといけませんね」と青写真を描く。「最初は居心地が悪いと思いますが、そのやり取りで揺れ動くアイーラがおもしろいはず。新たなチャレンジです」と笑顔を覗かせた。公演は、4月11日(土)~5月3日(日・祝)に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年03月10日お笑い芸人の土田晃之が、27日に放送されたラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送/毎週日曜12:00~)で、東京国税局から申告漏れを指摘され、当面の活動自粛を発表したお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実について語った。「一番今週気になったニュース」として徳井の騒動を挙げ、「3年間納税していない」などといった事実が明るみになったことについて、「どういうことか意味が分からなかった」と心境を述べた。土田は、先輩の芸人から若手時代に「確定申告してるか? しなきゃダメだぞ」と指摘され、テレビに多く出るようになってからも、先輩から「税理士を雇ったほうが良いよ」と言われるなど、その都度アドバイスを受けてきたという。「『これで済むんだ』って思ったのかな、あいつ本人が。3年くらいほったらかしにしても、言われて、プラスアルファになるけど、別にこれで払ったら。ちょこちょこ毎月やってるのも面倒くさいからってことなのかな?」と疑問を投げかけ、「いや、ちょっと、衝撃的なニュースでビックリしましたね」と漏らしていた。
2019年10月28日お笑い芸人の土田晃之が、20日に放送されたラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送/毎週日曜12:00~)で、2020年東京オリンピックのマラソンコース変更問題に言及した。国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪のマラソンと競歩を札幌で開催する案を発表したことについて、「1つ文句というか、言いたいなと思っていたことが…」と切り出した土田は、「バナナマンと3人でロケに行ってるんですよ。東京オリンピックのマラソンコースを3人で下見みたいな。『ここだったら見られるよ』って」と振り返った。そのうえで、土田は「オンエア前よ? なのにコースを変えるって…」とポツリ。そして「変な感じだよね? 『ここだったら選手が3回くるから!』なんて言っていって。でも、来ないんだよ、そこには」と笑っていた。
2019年10月22日