先日、堀北真希が自身初となる“悪女”を演じることが発表され、早くも話題となっている映画『白夜行』で、堀北さん演じる唐沢雪穂と並ぶ重要人物・桐原亮司を高良健吾が演じることが新たに発表された。また、2人の“事件”を追い続ける刑事・笹垣を船越英一郎が演じることと本作のメガホンを監督を深川栄洋が握ることもあわせて発表された。本作は東野圭吾のベストセラーとなったミステリー小説の映画化作品であり、これまでにもTVドラマ化、舞台化、さらに韓国で映画化されるなどしてきた。質屋の主人の殺人事件が発生。決定的な証拠がないまま、被疑者の自殺をもって事件は一応の解決を見るが、刑事・笹垣は自殺した被疑者の娘である雪穂と被害者の息子で雪穂の幼なじみである亮司に言い知れぬ“疑念”を感じていた。やがて2人は大人になるが、彼らの周囲で立て続けに不可解な事件が――。まもなく公開の『ボックス!』、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』など話題作への出演が続く高良さん。深い闇を抱え、狂気を心の奥に秘めた亮司という役について「台本を読んだとき、正直『キツイ』と思いました」と率直に明かしつつ、「監督と話すうちに、自分が最初に考えてたより、もっと人間的だし、悩み苦しんでるキャラクターなんだと思いました。いまは監督を信じて役を演じきることが、ボクがやるべきことだと思ってます。きっと、素晴らしい作品になると思うので、本当に多くの人に観ていただきたいと思います」と意気込みを語る。一方、“サスペンスドラマの帝王”の異名をとり、数え切れぬほどの刑事役を演じてきた船越さんだが、今回のヤマはかなりの難関となりそう!今回の映画版・笹垣について船越さんはこう明かす。「映画の世界の笹垣は、最愛の息子を失うという大きな運命、悲劇を背負っています。その子を失った思いを、2人の主人公たちに投影していく。これは、執念で犯人を追いかけていくのとは違います。執念の捜査ではなく、父性愛の捜査であり、何とか主人公たち2人を救いたいという、我が子へのレクイエムであり、(捜査により)自分の中の大きな穴を埋めていく作業です。そうした父性愛に満ちた捜査、優しい捜査をするうち、この事件にむしろ囚われていく。そんな風に(役に)取り組んでいきたいと思っています」。ちなみに、TVドラマでは亮司を山田孝之が、笹垣を武田鉄矢がそれぞれ演じ、高い評価を受けた。今回の映画版で高良さんと船越さんはそれぞれ、どのように亮司の闇や絶望、笹垣の存在感、包容力を体現するのか?監督を務めるのは、『60歳のラブレター』、『半分の月がのぼる空』などで高い評価を受け、つい先日、『洋菓子店コアンドル』の来年公開が発表されたばかりの深川栄洋。また、戸田恵子、田中哲司、姜暢雄ら実力派キャストが出演することもあわせて発表された。『白夜行』は2011年初春、全国にて公開。■関連作品:白夜行 2011年初春、全国にて公開■関連記事:東野圭吾『白夜行』映画化堀北真希が“悪女”に目覚める?
2010年05月10日直木賞作家・東野圭吾の数ある作品の中でも最高傑作との呼び声が高く、これまでに舞台化、TVドラマ化、そして韓国で映画化されている「白夜行」(集英社文庫刊)がこのたび日本でも映画化されることになり、堀北真希が主演することが発表された。原作小説は「小説すばる」(集英社刊)に連作短編としてされたのち、1999年に長編に構成し直して単行本化され、これまでに累計180万部以上を売り上げた。始まりは大阪の質屋殺害事件。決定的な証拠がないままに事件は容疑者の自殺で一応の収束をみるが、刑事・笹垣は腑に落ちない思いを抱えていた。容疑者の娘で、暗い瞳を持った美しい少女・唐沢雪穂と哀しい目をした被害者の息子・桐原亮司。この2人の存在が脳裏から離れないのだ。やがて彼らは大人になるが、雪穂と亮司の周囲で不可解な事件が立て続けに起こる――。白夜のような世界を互いの存在だけを頼りに生きる2人の確かな愛が、強く、そして残酷に描き出される。堀北さんが今回演じる唐沢雪穂は、並外れた美貌の裏に、貪欲な上昇志向を隠し持ち、自らの手を汚さずに周囲を不幸に陥れ、のし上がっていくという“悪女”。初挑戦となるこの究極の悪女を堀北さんはどのように演じるのか?ちなみにTVドラマ版では綾瀬はるかが同じ役を演じており、TV版との比較も含め、原作、ドラマのファンの間で話題を呼びそう。堀北さんは「原作を知っていたので、映画化をしたらどんな作品になるのかな?と思いました。悪女については、まだ自分も知らない自分を発見できるのではないかと思っています。観た人の胸に突き刺さるような女性になるように演じたいと思います」と意気込みを語っている。エグゼクティブ・プロデューサーの石垣裕之氏は、「雪穂の貪欲なまでの上昇志向は、その美貌に覆い隠されており、 周囲の人々は危険だと分かりながらも彼女の不思議な魅力に引き込まれていきます。 堀北さんの清純でイノセントなイメージに隠された芯の強さや危うさが、まさに雪穂のイメージそのものであり、 堀北さんに演じてもらうことで、雪穂というキャラクターの持つ魅力がより引き出されると思い、お願いしました。」と今回の起用についてコメントしている。雪穂と同じ“闇”を抱え、様々な形で彼女を支え続ける亮司も重要な存在。TVドラマ版では山田孝之が演じているが、今回の映画では誰が演じることになるのか?こちらも注目を集めそうだ。『白夜行』は2011年初春、全国にて公開。■関連作品:白夜行 2011年初春、全国にて公開
2010年04月28日楽しみにしていたサスペンス映画。見る前に友人にうっかり犯人を言われてしまったような「ネタバレ」経験、誰にでもあると思います。あのときの悔しい気持ち、がっくり肩の力が抜ける脱力感はなんとも言えません。そんなみんなのネタばれ経験談を集めてみました。(Photo by myuibe)■ネットでネタばれ!クリックの誘惑……「今年の夏、『新劇場版エヴァンゲリオン・破』を見に行くのをすごく楽しみにしていて。気になって、ついつい見る前に2ちゃんねるやmixiのコミュニティをのぞいてしまったのが運の尽き。映画の内容が書き込んであるスレッドには【ネタバレ注意!】とか注意書きが表示されていますが、私の見たものには注意書きがなくて、大事な結末を見る前に知っちゃいました……」(29歳/薬剤師/男性)多少は自業自得感がありますが、気持ちはよく分かります。ただ、【ネタバレ注意!】と書かれると、逆にクリックしてのぞいてしまいたくなりませんか?誘惑との戦いです。■電車の中で……聞きたくないのに、耳はダンボに「漫画の『ワンピース』をコミックで購入しています。この漫画は毎週『週刊少年ジャンプ』で連載していて、コミックより進行が早いんですが、私の場合、コミックが出るまでジャンプでの新しい展開は分からないわけで……。なのに、この間小田急線に乗っていたら、隣に座っていた二人組の中学生男子がぺらぺら内容を話していたんです。まだ私の知らない先の展開を。もう、やめてー!!って叫びだしたくなりました!」(25歳/アパレル/女性)これは、なかなか止めようのないネタばれですね。ちなみに彼女は、相手の口をふさげない代わりに、iPodで自分の耳をふさいだそうです。■本人のどうしようもない癖?ちょっと気をつけてほしい「ミステリー小説好きの同僚に東野圭吾の小説を貸してもらったら、なぜか1ページだけ付せんがはってあったんです。なんだろう?と思って開いたら、そこには犯人の名前が黄色いマーカーで塗られていて。一瞬いやがらせかと思いました。本人いわく、犯人が誰か発覚するシーンが大好きで、いつでも開けるようにそうしているのだとか……」(24歳/不動産勤務/女性)人に貸すときだけでも、せめて付せんは取っておいてほしいですね。それにしても、ネタばれの危険はいろんなところに潜んでいる様子。大好きなドラマやアニメのその後の展開を楽しみにする人の気持ちを害することのないよう、「ネタばれマナー」はきちんと守りたいもの。ただ、公開初日に映画を見に行ったあと、誰かにばらしたくなる気持ちも分からなくはないですが。(栗林弥恵/プレスラボ)【関連リンク】きっと誰かに話したくなる、映画字幕の知られざる秘密とは?意外と知らない字幕の成り立ち最も心に残ったジブリ映画のセリフの第1位は?ジブリファン必見のアンケート結果です!
2009年12月23日静かな秋の夜、本の中に広がる別世界へ出掛けてみませんか?恋愛小説やハウツー本で人生のお勉強をするのも良いですが、ページをめくる手が止まらなくなるほどの中毒性を一番持つジャンルと言えば、オススメはやっぱりミステリー。流行に敏感な20代ビジネスウーマンが今、もっとも注目している国内ミステリー作家は一体誰なのでしょうか?Q、 秋の夜長に読みたい国内ミステリー作家は?1位東野圭吾39%2位宮部みゆき31%3位赤川次郎21%4位伊坂幸太郎20%5位恩田陸15%■東野圭吾のミステリーが読みたい!その理由は……・「テレビドラマ化された『ガリレオ』や『流星の絆』が面白かったので、小説でも読んでみたい」(22歳/医療/専門職)・「登場人物のキャラクターが深く描かれているので、推理や事件そのものだけでなく、人間ドラマとしても楽しめる」(24歳/IT/総務)・「伏線がいっぱいあって、読んでいて飽きないから。とにかく東野さんが好き」(24歳/生保/サービス)・「毎回最後の最後まで気を抜けない、あっと言わせる展開が最高です」(23歳/金融/金融系専門職)■宮部みゆきのミステリーが読みたい!その理由は……・「トリックだけでなく、心理描写が巧みで登場人物の心情が良く分かるところ」(29歳/化学/広報)・「いつも読んでいるが、文章が読みやすい」(27歳/印刷/営業)・「中学生のときからこの作家の本をずっと読み続けているから」(22歳/金融/金融系専門職)■赤川次郎のミステリーが読みたい!その理由は……・「眠れないほど怖い話ではないから」(24歳/小売/販売)・「読みやすいから。そこまで恐くないから」(25歳/IT/SE)・「三毛猫ホームズシリーズが好きなので、このシリーズをたくさん読みたいです」(24歳/金融/金融系専門職)■伊坂幸太郎のミステリーが読みたい!その理由は……・「先が読めないし、テンポがいいので読みやすい」(23歳/生保/営業)・「登場人物が自分と同じ世界に生きているように感じられるから。全ての人物の細かい描写や心情が書かれており、どの目線からでも楽しめる」(22歳/ソフトウェア/SE)・「伊坂幸太郎 仙台出身だから」(28歳/アパレル/販売)■恩田陸のミステリーが読みたい!その理由は……・「いろいろ読んでいますが、秋なので『六番目の小夜子』を久々に読みたいと思いました」(25歳/小売/販売)・「青春の爽やかさも利かせたミステリーで、怖いだけではないから」(24歳/生保/総務)■その他、この作家のミステリーが読みたい!・乙一「ドンデン返しの展開にドキドキ。暗い美しさや残酷さを楽しめる作品が多く、普段ミステリーは敬遠しがちな私でも一気に読めた」(23歳/商社/企画開発)・京極夏彦「独特の文体と一作の長さ」(22歳/金融/事務)・浅田次郎「独特の切ない物語が大好きです」(24歳/ソフトウェア/SE)・山村美紗「京都など美しい世界が舞台で、上流な感じが好き」(28歳/金融/財務)・新堂冬樹「『サンデージャポン』に出ていて、すごい見た目だから、どんな本を出しているのか気になった」(23歳/精密機器/総務)完全版(画像などあり)を見る
2009年09月29日「活字を読むのはニガテ」という人でも、一度ハマると抜け出せない本、それはミステリー小説。最初は不安げに「読み通せるかな?」と短編作品を手に取った人が、数カ月後には「もっと読み応えのあるものを!」と分厚い本を求めるようになっているケースも、珍しくありません。折しも季節は読書の秋。20代ビジネスマンは、どの国内ミステリー作家の作品に注目しているのでしょうか?Q、秋の夜長に読みたい国内ミステリー作家は?1位赤川次郎23.1%2位宮部みゆき14.3%3位東野圭吾13.9%4位西村京太郎10.2%5位江戸川乱歩9.7%■赤川次郎のミステリーが読みたい!その理由は……・「ミステリーの王道だから」(25歳/自動車関連/設計)・「現実離れしているようで、し過ぎてもいないストーリー」(28歳/ソフトウェア/エンジニア)・「この人のものしか読んだことはないが、他の人のを読もうという気にもならない」(26歳/通信/SE)■宮部みゆきのミステリーが読みたい!その理由は……・「作品自体というよりも、好きなゲームや趣味が自分と似ている作家なので好感が持てる。『名もなき毒』を読んでみたい」(25歳/メンテナンス/その他)・「哀しいミステリーの話でも最後は希望を抱くような話が多い。久々に『火車』が読みたい」(23歳/精密機器/営業)・「高校の時から好き。先が読めなくてドキドキする」(24歳/ホテル/サービス)■東野圭吾のミステリーが読みたい!その理由は……・「東野圭吾はミステリーのみならず、その中で丁寧に心情も描いているから」(26歳/鉄鋼/マーケティング)・「内容は難しいが、文章は読みやすい。オススメは『白馬山荘殺人事件』」(23歳/建築/営業事務)■西村京太郎のミステリーが読みたい!その理由は……・「電車が好きなので、この作家の作中によく出てくる時刻表の描写やトリックの感覚が好き」(28歳/小売/販売)・「弱者への優しさが感じられるから」(26歳/電気/設計)■江戸川乱歩のミステリーが読みたい!その理由は……・「グロテスクなところがあるから」(25歳/金属/財務)・「全体のストーリーが面白い」(28歳/繊維/企画開発)■その他、この作家のミステリーが読みたい!・伊坂幸太郎「ずっと好きで単行本化されたものは全て読んでいるが、時間ができれば『モダンタイムズ』(かなりの長編)を読み切りたい」(25歳/商社/営業)・恩田陸「設定が秀逸で物語に引き込まれるから」(25歳/自動車関連/研究開発)・松本清張「作品それぞれに訴えるものがあるから。読みたい本は『棲息分布』」(25歳/自動車関連/研究開発)・京極夏彦「いわゆる本格派に分類される作家の一人。ストーリーが複雑で、幾重にもからまった糸が解きほぐされるのが読んでいて面白い」(24歳/卸/システム)・石田衣良「この人自身にすごく魅力を感じるから」(28歳/機械/SE)・北村薫「日常に潜む謎がすごくきれいな文章で書かれているから」(26歳/IT/SE)・山村美紗「よく2時間ドラマになっているから」(25歳/IT/SE)・森博嗣「理系的な考え方、言い回しをところどころに使っていて心憎い。文系にはない直球の言い回しが新鮮だし、知性を感じる」(29歳/団体/企画開発)完全版(画像などあり)を見る
2009年09月29日COBS ONLINEの男女会員1,000名に対して、2009年7月21日から7月27日にかけて「小説に関するアンケート」を実施した。「月々に小説を合計いくら買うか」を聞いたところ、「読まない」と回答した人は全体の57.9%、次いで、「1,000円未満」19.9%、「1,000~2,000円未満」14.1%となった。(図1)。また、男女別に「月々に小説を合計いくら買うか」を見ると、「読まない」と回答した割合は男性63.5%、女性55.7%と男性が7.8ポイント多く男性の方が小説を読まない傾向にあることが分かった(図2)。また、「どんなきっかけで小説を買うことが多いか」(複数回答)について聞いたところ、「書店のポップを見て」が23.1%、次いで「本の書評」が20.3%となった(図3)。「どのジャンルの小説を読むか」(複数回答)について聞いたところ、「推理」が14.7%と最も多く、次いで「恋愛」が11.7%となった。また、「純文学」と回答した人も10.9%いた(図4)。「好きな作家はいるか」について聞いたところ、「はい」が53.9%となり、「好きな著者は?」の問いには、「東野圭吾」、「江國香織」、「伊坂幸太郎」といった著者が多く挙げられていた(図5)。一方、「今年の直木賞の受賞作を知っているか」と聞いたところ、「いいえ」と回答した人が80.1%と圧倒的に多かった(図6)。さらに、上記で「今年の直木賞の受賞作を知っている」と回答した199名に「今年の直木賞の受賞作を買ってみようと思うか」と聞いたところ、「いいえ」が83.4%となった(図7)。同時に、「今年の芥川賞の受賞作を知っているか」について聞いたところ、「いいえ」と回答した人が81.7%となった(図8)。また、「今年の芥川賞の受賞作を知っている」と回答した183名に「今年の芥川賞の受賞作を買ってみようと思うか」と聞くと、「いいえ」と回答した人が83.4%という結果になった(図9)。COBS ONLINE男女会員へのアンケート「小説に関するアンケート」より抜粋(期間:2009年7月21日~7月27日、集計人数:1,000名)完全版(画像などあり)を見る
2009年08月20日