栗山民也演出、蒼井優、生瀬勝久ら出演で話題の舞台『アンチゴーヌ』。フランスの劇作家ジャン・アヌイがソフォクレスのギリシャ悲劇を下敷きに書いた悲劇だ。稽古場には本番同様のセットが組まれ、静かな緊張感が漂っていた。【チケット情報はこちら】物語の舞台は、古代ギリシャの国家テーバイ。オイディプス王亡き後、王の長男エテオークルと次男ポリニスは王位を巡って相討ちとなり、共に命を落としたため、アンチゴーヌの叔父で、オイディプスの義弟でもあるクレオンが王位に就いている。クレオンは国の秩序を取り戻すため、エテオークルの遺体のみを弔い、ポリニスの遺体は反逆者として野ざらしにして、埋葬した者は死刑にすると宣言した。だが、オイディプスの末娘アンチゴーヌはこの禁令を受け入れようとせず……。この日の稽古は、アンチゴーヌがポリニスの墓に土をかけたことを、衛兵(佐藤誓)がクレオン(生瀬)に報告する場面から始まった。やがて、アンチゴーヌ(蒼井)が連れられてくる。乱暴に扱われながらも毅然とした態度を崩さないアンチゴーヌ。クレオンは衛兵を下がらせ、アンチゴーヌとふたりきりになると、優しく、時に哀願するように彼女に語りかけて違反行為を見逃そうとするが、死者を慰めるためにも兄の埋葬をしたいと望むアンチゴーヌは、自らの行為の隠匿を拒む。そんなアンチゴーヌを今度は威嚇し、あるいは兄達を貶めて説き伏せようとするクレオンだが、彼女の埋葬への意志は固く、議論は平行線を辿る。これは単なる叔父と姪の対立ではなく、社会と個人、秩序と自由、常識と信念の激突なのだ。そんなふたりのドラマを表す上でも、十字に交差する舞台美術が実に効果的。クレオンは十字の一方にある王座に座り、アンチゴーヌの椅子はこれと対置するように置かれるが、応酬の中でふたりの位置はしばしば入れ替わる。議論が進むにつれ、説得に失敗し続けるクレオンは敗者、意志を貫くアンチゴーヌは勝者に見えてくるのが面白い。兄の弔いを続けるために出て行こうとするアンチゴーヌをクレオンが「どこへ行く」と咎めるその方角は、王座と同じ方角でもある。やがてアンチゴーヌの影響が彼女の姉イスメーヌ(伊勢佳世)に及ぶに至って、アンチゴーヌを罰せざるを得なくなるクレオン。彼が息子のエモン(渋谷謙人)や、高橋紀絵、梅沢昌代らが演じるコロスに責められる姿は哀れにすら見える。建前と本音の狭間で苦悩しながら妥協点を模索するクレオンを誠実に演じる生瀬と、退路を断って理想に殉じるアンチゴーヌをひたむきに体現する蒼井。ふたりの40分にも及ぶ圧巻の議論を、観客は十字型の舞台のすぐ下から見守ることになる。所々でシャンソンやヘリコプターの音などが流れていたのも印象的。本作は古代劇ではなく、1944年に初演された現代劇なのだ。2018年の幕開きにこのドラマが私達に突きつけるものを、しかと受け止めたい。公演は1月9日(火) から27日(土)まで東京・新国立劇場小劇場にて。その後、長野、京都、愛知、福岡を巡演。 チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2017年12月27日現在、日本テレビ系にて放送中のディーン・フジオカ&武井咲W主演ドラマ「今からあなたを脅迫します」に、松下奈緒が出演することが決定。松下さんは、後半戦の重要な鍵を握る登場人物として、11月26日(日)放送の第6話から登場する。本作は、ディーンさんが“脅迫屋”千川完二を演じ、武井さんがお人よしのお嬢様・金坂澪を演じる、新感覚“脅迫”エンターテインメント。今回新たに発表された松下さんが演じるのは、千川のいまは亡き恋人・来栖稚奈。それまで一匹狼の脅迫屋として日陰で孤独に生きてきた千川に、人生のターニングポイントとなる大きな影響を与えた人物という役どころだ。松下さんがが参加しての撮影初日は、脅迫稼業で怪我を負った千川を稚奈が偶然見つけ、自宅で介抱するという過去の回想シーンを撮影。稚奈はオリジナルTシャツをつくるデザイナーで、自分の店をひらいているが、お人よしすぎるのと独特なデザインのせいで、売り上げはいまいち。稚奈と知り合うことで、荒んでいた千川は自分の仕事のやり方や生き方を考え直し始めていくというストーリー。また過去のシーンでは、稚奈と出会って変わる前の現在軸とは一味違った千川の姿も。服装も現在のジャケットスタイルとは異なり、タンクトップや革ジャンなど、ディーンさん曰く「ギザギザハート」のワイルドでやさぐれた見た目で、現場スタッフからは「かっこいい!!」「男らしい!!」という声が上がっていたそう。これまでの放送を見ていたという松下さんは、「あの千川さんがどういう人を好きになるのかな?と思っていました。現在の千川さんは虚勢を張っているのかな?という匂いはしていて。それが今後もっと怖い方向に行くのかマイルドな方向に行くのかは視聴者的にはすごく楽しみにしていました。千川さんの人生に絡めるというのは非常に嬉しいです」とコメント。また千川について「一見何を考えているかわからない不思議な感じがあってチャラチャラしているようにも見えるけれど、いざというときに絶対頼れる何かを持っている、スーパーマンみたいな人ですよね」と印象を話し、ディーンさんも「(稚奈は千川に)愛されている感覚、包まれている感覚をくれた人。千川の歴史をもっと遡るとギザギザハートにならざるをえなかったバックグラウンドがあると思うんですけど、稚奈との出会いで人間が本来持っているような軽さが戻ってきたというか、一人に慣れ過ぎてしまった千川にぬくもりみたいなものを教えてくれた人というんですかね」とお互いの役について語っている。いよいよ第6話から千川の過去が徐々に明らかになってくる本作は、「やさぐれた千川」「好きな人と一緒にいる千川」など、いままでと違った新たな千川の一面や胸キュンシーンも必見。さらに、千川のことを心配しつつもなかなか素直になれない澪が千川の過去に触れ、現在軸の2人の関係性がどのように変わっていくのか、稚奈の謎に包まれた死が今後物語にどう絡んでくるのかも重要な鍵となってくるようだ。「今からあなたを脅迫します」第6話は11月26日(日)22時30分~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月22日人気ヴァイオリニストの木嶋真優が、実に5年ぶりに待望のリサイタルを開く。木嶋真優 コンサート情報プログラムのメインはプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番。「プロコフィエフから全体のアイディアを練り始めました。十代の終わりにコンクールで弾いて以来一度も弾いていなくて、いつかもう一度戻ってこようと温めていた曲のひとつです」。そしてもう一方の核が平井真美子への委嘱作品《マゼンタ・スタリオン》世界初演。平井は桐朋学園ピアノ科出身の作曲家・ピアニスト。今夏にオンエアされた「過保護のカホコ」などドラマや映画、CMの音楽を手がけるとともに、純音楽も多数発表している。「平井真美子さんは、音を聴けばパッと映像が浮かぶような、メロディックな曲を書く方です。すでに今年の春、ワシントンD.C.の全米桜祭りで演奏した私の6821クインテットのために1曲書いていただきました」。完成して渡された譜面をただ弾くだけの作曲委嘱ではないのがポイント。創作段階から試演や協議を重ねて、ともに創っていくという試みだ。ちなみに「マゼンタ・スタリオン」は「赤い馬」の意味。平井から見た木嶋のイメージだそう。「まだずっと小さかった頃にロストロポーヴィチさんから、『音楽家として成長していくために、必ず、今生きている作曲家たちと一緒に音楽を作りなさい』と言われました。当時はその意味がわからなかったのですが、お客様の層を拡げるためにも、現代の、同じ生活をしている人たちが作り出す景色には意味があると思います。去年の9月に、それをやるなら今だと思いました」『去年の9月』というのは、優勝した第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールの時のこと。1か月強の長丁場のなかで考えた。「SNSも全部絶って、自分と音楽しかない時間のなかで、『明日うまく弾いて優勝したい』ではなく、自分の将来についてもじっくり向き合うことができました。ヴァイオリンを始めた3歳から今までのうちで、一番意義のある時間だったと思います」優勝という結果だけでなく、むしろその体験を経て自分自身が変わることができたことのほうが大きな成果だったと力強く語る。2月のリサイタルは、そんな新しい木嶋真優を目の当たりにする貴重なチャンスだ。「建築やデザイン、現代アート、そして大好きな食。パリではさまざまなジャンルの人たちと交流が拡がります」4年前からパリを拠点にしている。でもそのきっかけは意外だ。2、3泊の小旅行で訪れた時になんとなく「私はここにいたほうがいい」と感じて、そのまま定住してしまったのだそう。13歳から住んでいたケルンの家には、今もまだ荷物が置かれたまま…。可憐な外見やミューズが降りて来たような舞台姿の印象と異なる、そんな案外大胆なところも、彼女の音楽の魅力となって現れているに違いない。公演は東京・紀尾井ホールにて2018年2月2日(金)19:00開演。チケットは10月14日(土)より発売開始。取材・文:宮本明
2017年10月12日女優の松下奈緒(32)が、10月から放送される黒柳徹子(84)の半生とその家族の物語を描いたテレビ朝日系ドラマ「トットちゃん!」で黒柳の母親役を演じる。 「『徹子の部屋』に続く時間帯で、平日午後12時半から放送されます。同枠のドラマ第1弾『やすらぎの郷』がなかなかの高視聴率だったので、テレ朝が力を入れているドラマです。黒柳の母親は、ドラマの主要キャスト。またまた松下さんに“大仕事”が舞い込んだかたちです」(芸能デスク) 松下は高校在学中にオーディションを経て芸能界入りし、モデルデビュー。その後で女優に転身したが、代表作といえるのは10年に放送されたNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」ぐらいだ。 「朝ドラの後に主演作はこなしているものの、そこまで数字を取った作品はありません。それでも、なぜか松下には大きな仕事のオファーが舞い込むのです」(テレビ局関係者) 主演ドラマのオファーに加え、長年「JAバンク」のCMに出演している松下。なぜ彼女にこれほど次々と“大仕事”が舞い込むのだろうか? 「父親は大手金融系会社の社長をつとめ、彼女自身も東京音大でピアノを学んだことが知られているなどハイソなイメージです。さらにクライアントから評価されているのは、これまでまったくスキャンダルがないところ。そのため、安心して起用することができるのです」(広告代理店関係者) 今後も大作や大企業のCMに起用されそうだ。
2017年09月22日時代を超え世界中で上演され続けているフランスの劇作家ジャン・アヌイの代表的悲劇作品「アンチゴーヌ」が、日本を代表する演出家・栗山民也演出のもと、岩切正一郎の新訳で来年1月より上演されることが決定。蒼井優や生瀬勝久ほか、豪華俳優陣を迎え現代によみがえる。■あらすじ古代ギリシャ・テーバイの王オイディプスは、長男ポリニス、次男エテオークル、長女イスメーヌ、次女アンチゴーヌという、4人の子を残した。ポリニスとエテオークルは、交替でテーバイの王位に就くはずであったが、王位争いを仕組まれて刺し違え、この世を去る。その後、王位に就いたオイディプスの弟クレオン(生瀬勝久)は、亡くなった兄弟のうち、エテオークルを厚く弔い、国家への反逆者であるとして、ポリニスの遺体を野に曝して埋葬を禁じ、背く者があれば死刑にするよう命じた。しかし、オイディプスの末娘アンチゴーヌ(蒼井優)は、乳母の目を盗んで夜中に城を抜け出し、ポリニスの遺体に弔いの土をかけて、捕えられてしまう。クレオンの前に引き出されるアンチゴーヌ。クレオンは一人息子エモン(渋谷謙人)の婚約者で姪である彼女の命を助けるため、土をかけた事実をもみ消す代わりにポリニスを弔うことを止めさせようとする。だが、アンチゴーヌは「誰のためでもない。わたしのため」と言い、兄を弔うことを止めようとしない。そして自分を死刑にするようクレオンに迫る。懊悩の末、クレオンは国の秩序を守るために苦渋の決断を下す。姉イスメーヌ(伊勢佳世)に今生の別れを告げたアンチゴーヌに、生き埋め刑執行の刻が近づく。穴に入れられ土をかけられていくアンチゴーヌ。そして入口をふさぐ最後の石が置かれようとしたとき、墓の中からアンチゴーヌではない声が聞こえてくる。エモンがいつの間にか穴に入っていたのだ。一度は助け出されたエモンだったが、自ら命を絶ちアンチゴーヌと永遠の眠りに就く。そして、エモンの死を知った王妃ユリディスも自害し、この世を去る。そして、1人になったクレオンは、早く大人になりたいという小姓に言う。ばかだな。大人になんかなっちゃいけないんだ――。■実力派俳優たちの豪華競演!古代ギリシャ・テーバイの王オイディプスの末娘アンチゴーヌ役を演じるのは、パルコ・プロデュース公演には初出演となる蒼井優。10年前にこの戯曲に出会い、いままで何度も読み返したと言う蒼井さんは、「あるセリフをどうしても生で聞きたいと思っていたのですが、まさかそれを自分が口にすることになるとは」と語り、「本番思い切り楽しめるまで、稽古を頑張ります」と意気込みを見せている。また、オイディプスの弟クレオン役を演じるのは生瀬勝久。蒼井さんとは、「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」で、演出家と女優という立場で仕事をしたそうで、今回は「非常にやりづらいです(笑)演出家として偉そうなことをずっと言いましたから、『なんでこんなお芝居をする人に…』と言われないように頑張ります」とコメント。「この作品には力強い台詞がたくさんあるので、その台詞に負けないような芝居に自分をどう持っていけるか。毎回そうですが、自分のできることを精いっぱいやるということですね」と語っている。この2人のほかにも、舞台を中心に活躍する梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤誓ら実力派俳優陣が脇を固める。パルコ・プロデュース2018「アンチゴーヌ」は2018年1月9日(火)~1月27日(土)新国立劇場小劇場<特設ステージ>(東京)ほか、松本、京都、豊橋、北九州にて上演。(cinemacafe.net)
2017年09月12日女優・剛力彩芽が、7月11日(火)よりAmazonプライム・ビデオにて配信開始されるドラマ「フェイス―サイバー犯罪特捜班―」にて、主演を務めることが決定。本作は、世界中に蔓延している「サイバー犯罪」の対策として内閣官房が秘密裏に作り上げた特命組織「サイバー犯罪特捜班」、通称:フェイスのメンバーが、凶悪サイバー犯罪に挑む様子を描いたドラマシリーズ。剛力さんはそのメンバーの一員、結城凛役を演じる。主人公・結城凛は、幼少期に父を病気で亡くし、さらに高校1年生のとき、女手一つで2人の子どもを育て働き詰めだった母も、同じく病気で他界してしまった。その後は、7歳年の離れた兄・浩一郎が政府のITエンジニアとして働きながら、凛を大学まで進学させてくれ、共に2人で生きてきた。そんな彼女の平凡で幸せな日常が大きく崩れたのは1年前――。凶悪なサイバー犯罪組織に取り込まれた浩一郎の銃弾を胸に受け、死の淵をさまようが、奇跡的に一命をとりとめた。凛はそのプロファイリング能力を「サイバー犯罪特捜班」を取りまとめるリーダー・峰岸周五郎に買われ、組織に引き入れられる。凛は峰岸を信じ、逃亡を続けている浩一郎を救うため、「サイバー犯罪特捜班」フェイスのメンバーに加わり、国家を揺るがすほどの規模のサイバー犯罪に立ち向かっていく…。本作で主演を務める剛力さんは、「今回の作品は、いまの時代だから起こるサイバー犯罪をテーマにストーリーが展開していきます。いままでよりレベルアップしたアクションにも挑戦させていただいたり、そしていままでと違った新しい役との出会いに感謝して、たくさん勉強して作品に取り組みたいと思います」と意気込み、「おそらく24歳最後の作品、そして25歳最初の作品です。新たな一歩を踏み出し、視聴してくださる皆さまに少しでもメッセージを届けられるように頑張ります!!」とコメントしている。また剛力さんのほかにも、政府を裏切り逃亡中の元ITエンジニアで凛の兄・浩一郎役を『淵に立つ』や「リバース」に出演した三浦貴大。「サイバー犯罪特捜班」をとりまとめるリーダーで、密かにサイバー犯罪への復讐に燃える男・峰岸周五郎役を、「松本清張特別企画 喪失の儀礼」など様々なミステリー作品に出演する村上弘明。そして、「サイバー犯罪特捜班」のほかのメンバーには小西遼生、松下優也、小市慢太郎、富永沙織を始めとする豪華出演陣が肩を並べ、さらに個性的なゲストキャラクターが毎回登場するという。「フェイス―サイバー犯罪特捜班―」は7月11日(火)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信開始。※初回配信後、毎週水曜日に1話更新予定(全10話)。(cinemacafe.net)
2017年06月27日(写真:アフロ) 水泳界にビッグカップルが誕生!リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレーの銅メダリスト・瀬戸大也(23)と飛び込みの馬淵優佳(22)が5月24日に婚姻届を提出、結婚を発表したのだ。瀬戸といえば同い年の萩野公介(23)とジュニア時代からしのぎを削るなど、日本競泳界を牽引してきたトップスイマー。いっぽうの馬淵も11年の世界水泳に飛び込み日本代表として出場している注目の美人アスリートだ。 「瀬戸と馬淵は、幼少期から同じスイミングクラブに所属していました。大会などで顔を合わせることも多く、瀬戸が馬淵に恋心を抱くようになっていったそうです。そこから瀬戸は猛烈にアプローチをかけ、14年11月22日に告白して交際をスタート。そして今回、晴れて交際2年半でゴールインを果たしたのです。2人は互いにこれからの水泳界を背負っていくべき選手たち。結婚には、周囲で祝福の声が上がっていますね」(スポーツ紙記者) そこで本誌は喜びの声を聞くべく、埼玉県内に住む瀬戸の実母・一美さん(50)のもとを訪ねた。記者が取材を申し込んだところ、一美さんは「勝手に話すと怒られるので」と苦笑。しかし「じゃあ、少しだけ……」と笑い、喜びの胸中を語ってくれた。 「大也は、交際当初から彼女のことを教えてくれていました。うちは割と何でもオープンに話すんです。当時の詳しい会話内容はもう忘れてしまいましたが、あの子から『彼女ができたんだ!』みたいに報告してきたと思います。彼女は何度もうちに来てくれましたし、お付き合いも長くなっていた。だから今回の結婚は、私としても素直に嬉しいですね」 入籍日は瀬戸の誕生日。一美さんによると、瀬戸は“違う計画”を考えていたという。 「当初、あの子は今年の11月22日に入籍すると言っていたんです。どうやらお付き合いが始まった日に合わせたかったようなのですが、やっぱり待てなかったみたいです(笑)。実は交際して2年の去年11月22日、大也から『優佳に今日プロポーズする!』と聞きました。私は『じゃあ頑張りなさい』と言って送り出したのですが、帰って来るなり『OKをもらったよ!』と大喜び。それを見て『本当に彼女が好きなんだな』と思いましたね」 なんと実母へ事前にプロポーズ宣言をしていたという瀬戸。意外な秘話を明かした一美さんだが「ご縁があってタイミングがよかったのだと思います」と振り返る。 「彼女はとてもキレイですし性格も明るくサバサバとしていて、人間的にとてもできたコですよ。それにうちの子は思いつくとすぐ行動に移すタイプなのですが、彼女はしっかり考えて慎重にやるタイプ。だから大也に対して言うべきことをビシッと言ってくれる。私が注意するより彼女が言ったほうが効き目もあるでしょうからね。彼女がいれば安心です」 挙式・披露宴は今秋に行う予定とのこと。だがこれからも馬淵は兵庫県宝塚市を拠点に競技を続けるため、しばらく遠距離新婚生活が続くという。そんな試練を早くも迎える息子夫婦に、一美さんは温かいエールを送る。 「大也はこちらで、彼女は関西で頑張っています。合宿や試合があるので、いっしょに住むのはまだ先。年内に同居できればいいと思っているようです。でも今はLINEのビデオ通話など、遠くにいても顔を見て話せますからね。2人ともこの夏の世界選手権に向けて頑張るという目標がある。だから離れていてもお互い励まし合い、今やるべきことを一生懸命に頑張ってほしいなと思っています」
2017年06月01日鈴木おさむが作・演出を手掛ける舞台『僕だってヒーローになりたかった』が、7月に東京・兵庫で上演される。本作は「悪役になるしかなかった男」の、可笑しくも切なく、悲しい物語で、主人公を務めるのは田中圭。対して、前期のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』で岩佐栄輔を好演した松下優也がヒーローを演じる。ストレートプレイは久しぶりの出演となる松下に、現在の心境を聞いた。「僕だってヒーローになりたかった」チケット情報今回演じるのは、日本を救う正義のヒーローだが、どんなヒーロー像が出来上がるのかはまだイメージ段階。「現状では、ただヒーローになっても面白くないと思うから、ちょっとだけ周りが見えていないヒーローになりたいなと、勝手に思っています(笑)。こっちは笑わせてるつもりがなくても、笑いになるような人物にしたいですね」。音楽活動も精力的に行いながら、映像に舞台にと、役者としても幅広い活躍を見せる松下。初めて芝居の楽しさを感じた瞬間は、初舞台で初主演を務めたミュージカル『黒執事』だった。「カーテンコールのときに関西弁で喋ったら、笑いが起きたんです。そのときに、“あ、お客さんを欺けてたんや”と。最初に楽しさを覚えたのはそこですね。今でもなるべく自分とかけ離れた人を演じたいですし、その役がどこからきて、何をしていて、どこへいくのかというお芝居の前後を考えることが楽しいです」。さらにその後『Paco~パコと魔法の絵本~from「ガマ王子vsザリガニ魔人」』で、演じることへの意識が変わった。「僕の役が、睡眠薬を大量に飲んで、自分で病院に行くという人物だったんです。それに、客席の目の前で大泣きするシーンがあって。睡眠薬を大量に飲む経験なんてないし、すぐに泣けるような器用な人間じゃないので、どういう状態で作るかっていうのはすごく苦労しました。でもその経験があったからこそ、役の空気感や状態の作り方を掴むことができた気がします」。『べっぴんさん』を経ての舞台。役者としての松下にますます注目が集まっているが…。「今まで舞台を観る機会があまりなかった方にも、生の空気感を感じていただきたいですね。客席との近い距離感の中でのお芝居だったり、出演者も少ない中でどう見せるのか、僕も今からすごく楽しみにしています」と松下。しかも兵庫公演は、地元・西宮での上演だ。「生まれ育った町で、すごく思い入れのある場所なので、うれしいですね。ぜひ地元の方にも楽しんでいただきたいです」。公演は、7月6日(木)から23日(日)まで東京・俳優座劇場、7月26日(水)・27日(木)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。東京公演は5月10日(水)11:00まで、兵庫公演は5月9日(火)までプレリザーブ受付中。一般発売は5月13日(土)10:00より。取材・文/黒石悦子
2017年05月01日連続テレビ小説『べっぴんさん』の第24週は、「光が射す方へ」。エイスが倒産し、家も仕事も失った栄輔(松下優也)は、潔(高良健吾)とゆり(蓮佛美沙子)の家に居候の身となっていた。一方、エイス倒産のニュースを受け、キアリス・社長の紀夫(永山絢斗)は、これまでの積極的な経営から、慎重な方向に舵を切ろうとしていた。しかし、開発宣伝部の部長となった健太郎(古川雄輝)はその方針に反対。議論が進まない中で、すみれが突然、「映画を作ろう」と提案する。 すみれたちは、キアリスのお客さんや会社を引き継ぐ次世代の社員に渡すバトンとして、映画版キアリスガイドの制作に取りかかる。プロカメラマン・亀田(上地雄輔)の助けを借りて、内容や役割分担が決められていく。監督は紀夫、助監督は武(中島広稀)、脚本は明美(谷村美月)が担当することに。そんな時、明美は会社が倒産して生気を失っていた栄輔と再会し、映画作りに誘う。 次世代に渡すバトンとしての映画版キアリスガイド「ようこそ赤ちゃん」の制作に挑むすみれたち。プロカメラマン・亀田の助けで、無事にクランクインを迎える。主演はさくら(井頭愛海)と健太郎の娘の藍。撮影のため、坂東家にやって来た栄輔は、初めて藍と対面する。「お母さんが小さいころ、たくさん優しくしてもろたの。たくさん遊んでもろたのよ」と話すさくらに促され、藍を抱っこする。「かわいいなあ、幸せになってや」と優しい瞳で見つめる栄輔。 「それでは、ようこそ赤ちゃん、クランクインです。よーい、スタート!。紀夫の掛け声と、足立の鳴らすカチンコの音で始まったキアリスガイドの映画撮影。明美の誘いであまり気乗りしないまま制作を手伝うことになった栄輔だったが、一歩先を読む段取りの良さで力を発揮していく。「栄輔さん、大活躍ね」と良子(百田夏菜子)。一方、「日本中の男をカッコよくしたい」という栄輔の志を引き継ぎたいと考えていた潔は、新事業を始めようとしていた。「オライオン、紳士ラインの復活や!」と気勢を揚げる潔。 映画制作を続けるすみれたちは、戦後間もない頃に自分の子どもたちのために作った服を映画の中に出そうと考える。「商売商売と思ってたら、今のキアリスはなかったな、きっと」と明美。すみれたちの思いを込めたものづくりの原点を目の当たりにした健太郎は、キアリスの拡大を急ぐ自分の姿勢に疑問を抱くように。栄輔は、健太郎が大手商社「KADOSHOの古門社長(西岡徳馬)と会っていると聞き、「踊らされるなよ」と忠告するのだった。 そんな折、潔とゆりは、男性向けの新たなマーケットを開拓するための企画を話し合っていた。男性販売員に代わり、細かいところまで気がつく女性販売員を採用することを提案するゆり。「きっと大事な場面に出かける時は、みんなおうちで奥さんの意見聞いてるわ」と説明すると、「グレイト!最上級や!」と賛辞を送る潔。さらに、「それはゆりがやってくれ」と言い、もう一度、会社に戻って働くことを勧める。「人生はまだまだ続く。これかはら一緒に楽しもう!。そんな潔の言葉に、涙を浮かべてうなずくゆり。 キアリスガイドの映画撮影は、明美のナレーションで幕を閉じた。紀夫と亀田に花束を、主演を務めた藍には花の冠を贈るすみれたち。そのころ潔は、経営するオライオンで紳士服ブランドを新たに作り、その着こなし講座を開くよう栄輔に依頼する。会社を倒産させた責任を感じていた栄輔は、人前で話をすることにためらうが、「一回きりの人生よ。ほんまにそれでいいの!?」とゆりに説得され、引き受けることを決める。 オライオンの紳士服ブランドの発表会。集まったマスコミに矢継ぎ早に質問されるなか、栄輔は深々と頭を下げる。「栄輔さん、頑張れ!」。栄輔が顔を上げると、客席には「エイス」の紙袋を掲げてエールを送る青年たちの姿が。前を見据え、栄輔は語り出す。 「おしゃれとは、生き方に通じます。人に対して好感を与えようとする努力、誰しもがきっと持ちうる自分はこうありたいという理想、それに近づくようにふるまうことで、自分を律し、自分を高めることができる努力こそがおしゃれなのです。そのことを忘れずに、僕も、これからを生きたい。そう思います」。そうして栄輔が指南する「男のための着こなし講座」は開幕。会場は大きな拍手に包まれる。 キアリスの経営方針について、すみれたちと意見を違える健太郎は、助言を求めるために古門社長のもとを訪れる。「景気を理由に簡単に諦めないことだ」と助言する古門は、自分の手がけるビジネスを成功させることが夢だと言う健太郎に「そのことを強く念じていれば、自ずから見える」と助言する。さらに、ビジネスの成功の秘訣はスピードで、「風を読んでいち早く動いた結果だ」と告げる古門。健太郎にエイスへの出資をやめたのも同じ理由なのかと聞かれ、健太郎ほどの人材がキアリスで働くのはもったいないと言い、立ち去った。 その夜、風呂上がりに一人、ベランダで考えに耽る健太郎。発表会での栄輔を見て、人を惹きつける魅力があり、「それがこれまでの成功を導いたんやろな」とすみれに語る健太郎。すると、すみれは、「成功って、何を言うんやろうね?」と訊ね、お金持ちになることや自分の業績を世間に見せつけることが成功なら、自分は成功なんてしなくてもいいと語る。そして「それなら何を目指します?という健太郎の問いに、「私は誰かの笑顔を想像しながら日々、過ごすことかな」と答えるのだった。 すみれたちは、映画制作のメンバーや家族をキアリス本店に招き、キアリスガイド映画版「ようこそ赤ちゃん」の上映会を開くことに。子育てに必要な知識がわかりやすく紹介された映像は大好評を得る。挨拶に立ったすみれたちは、この映画は赤ちゃんを迎えられる明日のお母さんのために、頑張っているお母さんのために、そして明日のキアリスのみんなに向けて作ったと話す。そして50年後、60年後、会うことのできない人たちにキアリスが受け継がれても「私たちの原点にある思いは決して変わることはありません。お母さんのため、赤ちゃんのためにものを作ってきたんです」とすみれ。 次の世代に受け継がれるバトンとして、映画に込められたすみれたちの思いを受け取った健太郎は、元のキアリスに戻したいと経営陣に報告。大人用品から撤退し、ベビーと子供用品だけの形に戻し、育児相談の場を作ると説明する。「自分がやろうとしていたことは順番が間違ってました」と健太郎。その言葉を聞き、うれしそうに顔を見合わせるすみれ、良子、君枝(土村芳)、明美。 ある日、潔がある重要なニュースを伝えにキアリスを訪ねてくる。東京の銀座にある3階建のビルが相場よりも安く借りられると言い、「キアリスのワンダーランドを作ったら?おとぎの国や、お母さんと子供のたちのための」と語る。「ワンダーランド……」。嬉しそうに目を輝かせるすみれ。 すみれ(芳根京子)たちは、東京の銀座に空きビルを借り、子育てに必要な物ならなんでもそろうキアリスの「ワンダーランド」を作ろうと意気込んでいた。しかし君枝(土村芳)の夫・昭一(平岡祐太)が勤務先の銀行で必要な資金を調達できないかと動くが融資は認められなかった。そんな時、大手商社「KADOSHO」の古門(西岡徳馬)から資金提供の申し出が。古門は栄輔(松下優也)がエイスを倒産させる元凶となった存在。すみれたちの決断は……。
2017年03月19日連続テレビ小説『べっぴんさん』の第22週は、昭和45年4月。キアリスですみれ(芳根京子)たちの下で働くようになったさくら(井頭愛海)は、念願のデザイン部に配属される。意気込んださくらは、女の子用のワンピースのデザインを提案するが、すみれたちにはっきりと改善点を示されないまま却下され、「キアリスらしさ」について思い悩む。「なんか違うのよね。子供がワクワクしそうにないのよね」。すみれの漠然とした指摘に、さくらは「なんであんな感じで何十年もやってこれたんやろう?」と首をかしげる。 一方、君枝(土村芳)の息子・健太郎(古川雄輝)は開発宣伝部に配属されるが、経営の仕事に関わることができないことに落胆する。社長室では、「期待はしてる。だけど、まずはキアリスの仕事を理解して欲しいんや」とすみれと語り合う紀夫。 そのころ、良子の(百田夏菜子)夫・勝二(田中要次)の喫茶店に、ひとりの男性客がやってくる。珈琲屋で食べ物はないと謝る勝二に、その男は万博のときに食べたハンバーガーがとても美味かったと言い「世界には美味いもんがぎょうさんあるなあ」と語る。すると、息子の龍一(森永悠希)は食材を買い込み、店の厨房でハンバーガーを作り上げるのだった。その様子を見ながら何かを感じる勝二。 老朽化が進んでいたキアリス本店を改修する2週間の期間限定で、若手社員を集めて仮店舗を営業することになったさくらと健太郎。経営陣の身内が入社したことを快く思わない先輩たちとも話をまとめ、普段はキアリスに置かないカラーのストッキングや大人用パジャマなども商品として並べることに。不安を覚えるすみれたちだったが、見守ることに徹する。 そうして、「ベビーショップあさや」と名付けられた仮店舗が開店。変装した中西(森優作)と武(中島広稀)は店の様子をこっそり伺うが、やはり客はほとんど訪れず。「おぼっちゃんの思いつきに乗せられて、振り回されたような気分やわ」と明日香(大西礼芳)。社員たちのやりとりを見守る勝二はこう切り出す。「まず、お客さんに足を運んでもらうためにどんな努力した? さくらと健太郎は武に頼み、大切に保管されていたキアリス開店当時の宣伝用のカードや洋服のタグ、ポスターなどを見せてもらう。そのなかに、お弁当箱セットのポスターを見つけたさくら。「覚えてる?」と健太郎に見せると、健太郎も懐かしそうに微笑むのだった。 翌朝のキアリスで初日の売り上げを挽回するため、健太郎の発案で日本語と英語でポスターとチラシを制作する。「英語のほうは、万博近辺のおもに外国のかたに配ってください」。健太郎の掛け声で明日香たちも手分けして配布することに。 昭和45年。大阪万博が開幕し、世界中から多くの外国人が日本を訪れていた。日本中が沸き立つ中、すみれと紀夫(永山絢斗)は大手商社の「KADOSHO」を訪れる。そこで待ち受けていたのは、「エイス」社長として時代の寵児となっていた栄輔(松下優也)だった。「KADOSHO」社長の古門(西岡徳馬)の協力を得て、万博のフィナーレを飾るショーを演出することになっていた栄輔は、子どもたち用の衣装の提供をキアリスに依頼する。 勝二の喫茶店に設けられたキアリスの期間限定ショップ「べびーショップあさや」に外国の女性客がどんどん押し寄せる。得意の英語で接客をする健太郎。華やかな外国人客に引き寄せられるように日本人女性の客も増えていく。「この生地の大人用のパジャマもあるの? 気持ちええのよね」。商品を手に取る客の反応も上々だった。 そうして12日目にして、商品は完売。勝二の店で開かれた慰労会は、すみれたち経営陣も加わり、楽しい笑い声で包まれる。ショップの成功を褒められた明日香は「リーダーが、頑張ってくれました」と照れくさそうに笑う。その言葉に驚きながらも、嬉しく感じる健太郎。 テーブルには、ロシア、韓国、スイス、イタリアなど、世界各国を放浪してきた龍一の見よう見まねで作った料理が並ぶ。テーブルを囲み、楽しそうな社員たちを見ながら、健太郎のリーダーシップに感心する紀夫とすみれ。「いずれは、この子たちに引き継いでもらわなね」とつぶやく。 それから数日後、君枝が描いた万博企画のデザイン画を囲むすみれ、良子、明美(谷村美月)。「21世紀の子供たちも、こんな笑顔でいてほしいな」。久しぶりに4人で一つのことをする楽しさに浸る。「ワクワクする!素敵やわ!とすみれ。その仕事ぶりを眺めるさくらは、「涙色の青」や「ワクワク」について、思いを巡らせる。 9月になり、すみれたちは万博のショーの衣装を制作。ショーに出演する子供たちを集め、一人一人の体に合わせて一着ずつサイズの手直しを始める。さくらは、数ミリ単位の直しをわざわざするする必要があるのかと疑問を抱くが、そこにキアリスのものづくりへの思いが込められていることを教えられる。「私たちのショーの主役は子供たちよ。舞台に立つ子供たちのいちばん大事なものは笑顔やと思うの」とすみれ。そのためには洋服がその子に合っていないと、心から笑顔にならないとさくらに話して聞かせる。「笑顔を引き出すのは、着ていて気持ちのよい服なのよ」。 いよいよショーが開幕。ショーに出演する栄輔は、モデルたちを呼び込む。「次は21世紀を生きる世界の子供たちです!」。ステージを笑顔で歩く子供たちを舞台袖で見守るすみれたち。ショーを見ていた潔(高良健吾)とゆり(蓮佛美沙子)は、会場のなかにかつて梅田の闇市を仕切っていた根本を見つける。 「ご立派になられて、お噂は伺ってますよ」。潔に声をかける根本は、ゆりたちのおかげで梅田の闇市は立派な商店街になったと告げる。そして人々が去った場内を見やり、「今の日本は人の手から離れていくような感じがすると語るのだった。 すみれはゴミが投げ捨てられ雑然とした会場の光景に、戦後の焼き野原を思い浮かべる。「あんなに物がなくて、ただ生きることに精いっぱいやったのにね」。こうして大阪万博は幕を閉じたのだった。 すみれに次の商品審議会に参加したいと申し出るさくら。快く承諾されたものの、「キアリスらしさ」がなかなか理解できず悩んでいた。しかしそんなとき、すみれから子どもの想像力の豊かさについての話を聞き、ヒントをつかんださくらは猛然とスケッチブックに向かう。 商品審議会の日。ワンピースのデザイン画を見せるさくら。子供のころのことを思い出し、大事なのはワクワクと想像力を膨らますことのできる余地で、そのため自分は無地のワンピースをデザインしたと説明する。「もしかしたら、それがキアリスの基本やないかなと思いました」とさくら。涙を堪えながら、すれみはうれしそうにデザイン画を見つめる。「商品化に向けて検討しましょう」とすみれ。一方、周りには秘密にしながらさくらと交際していた健太郎は決意を固める。「今日のさくらの話を聞いて、僕も想像した。2人のことを、ワクワクした」と健太郎。 さくらと健太郎の突然の結婚宣言を受け、驚くすみれたち。紀夫と君枝は、「早すぎる」とすぐには受け入れられない。すみれと紀夫、君枝と昭一(平岡祐太)は、さくらと健太郎の結婚について話し合うため、勝二の名前のない喫茶店を訪れると、龍一が何やら看板に書き込んでいた。看板には「レリビィ?」の文字が。「レットイットビーや!『そのまま生きろ』って意味やで。ええ名前やろ」と龍一。じつは龍一もまた、将来のことを考えていたのだ。 「いまどき、喫茶店なんか流行らへんからな、俺が食堂やったる!」と龍一。勝二が経営する喫茶店を使って、世界中を回って覚えた料理を提供する食堂をやりたいと申し出るのだった。それを聞いた勝二は激怒するが、「仲ようやろうや!」と言う龍一に言葉が出てこない。「私も勝二さんの料理を食べてみたいわ」と笑う良子。そんな良子一家の様子を見ながら、すみれたちは、いつまでも子供だと思っていたさくら、健太郎、龍一も大人になったのだと痛感するのだった。「今思えば、親としてまだまだやったけど、どうにかここまで来たね」としみじみとするすみれ。人は、自分のことを思ってくれる人、願ってくれる人の愛情があって幸せになれるのかもしれない。自分たちの親がそうだったように、子供たちの幸せを願おうと、さくらと健太郎の結婚を認めるすみれたちだった。 第23週の『べっぴんさん』は、すみれ(芳根京子)・紀夫(永山絢斗)夫婦と君枝(土村芳)・昭一(平岡祐太)夫婦は、さくら(井頭愛海)と健太郎(古川雄輝)の結婚を受け入れようとするが、一人息子と一人娘の結婚のため、家の継承問題でこじれてしまう。すみれ夫婦は、潔(高良健吾)とゆり(蓮佛美沙子)の家を訪ね、坂東家の存続について相談する。潔からの提案もあり、紀夫は実父である田中五郎(堀内正美)と会い、自分を婿養子として坂東家に出した際の親の気持ちを知り、考え方を変えていく。
2017年03月05日連続テレビ小説『べっぴんさん』の第21週は、昭和44年4月。大阪万博を翌年に控えたこの年、株式会社「キアリス」は創業20周年を記念してパーティーを開いていた。社員数は大きく増え、専門知識を持った若い社員も働くように。会社の成長に深い感慨を得るすみれ(芳根京子)、明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)。すみれの義兄・潔(高良健吾)は、「彼女たちは、ただただ、お母さんと赤ちゃんたちを思い、一針一針縫い続けました。その心が、多くの人たちを幸せに導いたのです」と謝辞を述べる。 このころ、「キアリス」の本社は、神戸・三宮のビルに移転。専務のすみれと社長の紀夫(永山絢斗)は、一緒に社長室を使っていた。開発宣伝部の部長となった武(中島広稀)のもとでは、すみれが見つけてきた美術大学出身やおもちゃメーカーに勤務経験のある3人の若い女性が勤務。育児相談部の指揮をとるのは明美。また、32歳となった中西(森優作)は人事部長となり、悦子(滝裕可里)は販売員指導係として新入社員の指導を担当。良子と君枝は、デザイン部の責任者となっていた。 式典では、100名を超える社員とアルバイトの人々を前に挨拶に立つすみれ。「キアリス」のマークの四つ葉の意味を伝える。「勇気、愛情、信頼、希望。それが全部そろうと幸せになれる。それを忘れずにいてください。がんばりましょう」。 ちょうどそのとき、アメリカに留学中のすみれの娘・さくら(井頭愛海)と君枝の息子・健太郎(古川雄輝)もパーティー会場に顔を出す。さくらはデザイン、健太郎は経営学を学んでいて、2人はある決意を胸に一時帰国したのだった。 「2人とも元気そうね」とうれしそうに笑うすみれ。秋には帰国する予定だと聞き、目を細めて喜ぶキアリスのメンバー。そんななか、さくらと健太郎の親密な様子から、明美が「もしかして、2人って付き合ってるの?」と訊ねる。うれしそうな声を上げるすみれと君枝の夫・昭一(平岡祐太)に対して「まさか!」と怪訝な顔をする紀夫と君枝。さくらは「付き合うわけない」と言い、健太郎も相槌を打つのだが……。 「キアリス」の新入社員採用面接を実施していたすみれたち。ところが、候補者の中にさくらや健太郎の姿を見つけ驚く。2人に頼まれた中西が、書類選考の後にこっそり2人の書類を忍ばせたと判明。すみれや紀夫、君枝は「身内を入れれば会社に悪い影響を与える可能性がある」と反対するが、「子供やからあかんなんて、私たち個人を見てよ、留学してがんばってきたのに」とさくら。しかし、すみれは人事部長の中西に頼むことがそもそもルール違反だとはねのける。 100人のなかから二次試験に進む10人を決めるキアリスメンバー。君枝は健太郎を「不採用」にするが、中西は「一人の人間として会社に有益であるかどうかを判断したい」と主張する。そんな折、すみれが開発宣伝部の前の廊下を通りかかると、社長の娘と役員の息子が就職試験を受けたと噂していた。大学時代にさくらと同じ研究会に所属していた直子は「後輩に、ここがうちの親の会社やなんて顔されたら、私、やっていかれへんわ」と愚痴をこぼす。立ち聞きしていたすみれは、身内だからという理由で採用する気はないと告げるのだった。 新入社員採用試験の最終面接を迎えてもなお、さくらと健太郎を採用するかどうかで、中西と意見が割れるすみれたち。さくらと健太郎も、ここで諦めるわけにはいかないと一歩も譲らない。「私は、本気でキアリスで働きたいんです!」とさくら。健太郎は、大変な時代にすみれ、君枝、良子、明美が頑張ってきた姿を、また縫い子さんたちが一針一針、想いをこめて縫う姿をずっと見てきたと語り、さらに学生のころ、キアリスでアルバイトをしていたとき、どの商品にも愛情を持つことができたと振り返る。「街でキアリスの服を着てる子供を見たとき、ほんまにうれしくてうれしくて!と健太郎。 「親族というだけでは不採用にはできない」と明美。さらにキアリスを訪ねてきた潔が、「うちなら一発で採用や。あんなに優秀な学生、めったにおらへん。親やからという色めがねで、大事なことを見落としてしもてるんやないか?」と助言する。そうして最終的には試験を受けさせ、実力をみて判断するということにするすみれたち。試験は公平性を保つため無記名で実施。その結果、すみれと君枝は優秀な成績を残したさくらと健太郎の入社を受け入れるのだった。 時は流れ、大阪万博が開幕。万博関連の番組には大手商社「KADOSHO」社長・古門(西岡徳馬)と「エイス」の社長・栄輔(松下優也)の姿が。栄輔は時代の波に乗り、大きく成長していた。「同じ神戸におって、今は雲の上の人ですねえ」と中西。 そんな中、良子の夫の勝二(田中要次)が突然、もともとあさやの靴屋だった現在のキアリスの倉庫兼休憩室を貸して欲しいと言い出す。「喫茶店をやりたいんや」と言う勝二は、定年後、三宮の喫茶店でアルバイトをしていたことを明かす。良子は初耳だと驚くが、「働くみんながおいしいコーヒーを飲んで、ちょっと休める場所ができたらいいな」と話す勝二に、すみれたちは賛同。「今後、タノシカナの集まりは、勝二さんのコーヒーやな!」と昭一ら男会も後押しする。 社会人となったさくらと健太郎は、「キアリス」で新人研修を受ける。想像以上の厳しい指導に思わず不満をこぼすさくらたちだったが、同期の阿部(上川周作)と励まし合いながら乗り越えていく。そんな3人にすみれは新しい商品開発のための審議会にアイデアを出すよう伝える。自分の力を試せる絶好の機会に張り切るさくら。 そんな折、勝二は、念願の喫茶店をオープンさせる。開店を聞きつけて商店街の人たちがやってくるが、看板が見当たらないと口々に言う。すると、何も書かれていない看板を指し、「名前のない喫茶店です」と笑顔で答えるのだった。 商品審議会当日、開始時刻を過ぎて慌てた様子で会議室に現れたさくら。その表情は暗く、若手社員たちのプレゼンを厳しく審査される様子を見て動揺する。やがて新入社員の番となり、健太郎は、車に乗る動物のドライバーのイラストが描かれたカレンダーを発表し、すみれたちから好評を得る。 そうしてさくらに順番が回ってくると、子供用のエプロンのアイデアは思いついたが、試作品ができていないと説明する。「いろいろ考えたんですけど、迷ってしまって形にできませんでした」と頭を下げて謝るさくらをすみれは容赦なく叱る。「仕事をなめてるの? そないやったら、辞めてもろて結構です」とすみれ。審議会後、肩を落とすすみれを気遣い、「教えていったらいいいのよ。ひとつずつ」と声をかける良子。君枝の提案で、息抜きに勝二の喫茶店へと向かうことに。 勝二の淹れたコーヒーを飲み、ひと息をつく4人。「おいしいなあ」と声を漏らす君枝に「そやろ!」と上機嫌の勝二。ところが、良子は満足したらダメだと忠告し、「素人に毛が生えたようなものなのだから、飽くなき探究心を持ち続けな」と尻を叩く。「みんな、身内には厳しくなるもんや。愛のムチなで」と明美。しばらくして、派手な服装のカップルが来店する。勝二を「おっちゃん!と呼び、賑やかに話す女性客。すると、チューリップ帽の男性がなだめるように話し始める。「あんまり笑わんといたってや、俺の親父のこと」。 サングラスを外したその顔は、自分探しの旅に出て、行方知れずになっていた良子と勝二の息子・龍一(森永悠希)。あまりの急なことに驚き、トレーを落としてしまう勝二。連絡もせずにどこに行っていたのか? と良子が訊ねると、「万博には帰ってくるってわかってると思ったから」とぬけぬけと答える龍一。さらに、一緒にいる女性は美代という名前で自分のフィアンセだと紹介する。「今日からうちに帰るから。美代ちゃんも世話になるけどよろしくな!」と笑顔の龍一に、呆気にとられる勝二と良子……。 その晩、さくらは自分の部屋にこもり、子供用のエプロンの試作品づくりを始める。一心不乱に作業するさくらを見て、そっとドアをしめる紀夫。帰宅したすみれに「さくら、頑張ってるぞ」と声をかける。そして後日、さくらは試作のエプロンを持って、社長室を訊ねる。同じデザインの大小2枚のエプロンを広げ、おそろいの親子用のエプロンだと説明するさくら。「子供はお母さんとのおそろいのエプロンがとっても嬉しいと思うんです。並んでお手伝いもしたくなる」とプレゼンする。すみれは、子供が大きくなってエプロンが使えなくなったときに、何か他のものに変身したら素敵だと指摘。「それはあなたが考えなさい。そこまで全部考えていいものが出来るなら、商品化も夢ではないわよ」と激励するのだった。 『べっぴんさん』の第22週は、キアリスですみれたちの下で働くようになったさくらは、念願のデザイン部に配属される。意気込んださくらは、女の子用のワンピースのデザインを提案するが、すみれたちにはっきりと改善点を示されないまま却下され、「キアリスらしさ」について思い悩む。君枝の息子・健太郎は開発宣伝部に配属されるが、経営陣の身内が入ってきたことを快く思わない社員たちには歓迎されない。問題を知った紀夫は、老朽化が進んでいたキアリス本店を改修する2週間の期間限定で、若手社員だけで仮店舗を営業させ、結束を強めようと考える。しかし仮店舗オープンの初日、客はほとんど訪れず……。
2017年02月26日映画『素晴らしきかな、人生』の公開直前イベントが2月22日(水)、都内にて開催され、歌手で俳優の松下優也と女優の萬田久子が登壇。松下さんがバレンタインデーのエピソードを告白した。同作は、『プラダを着た悪魔』(’06)で恋に仕事に奮闘しながら、人生で一番大切なことの見つけ方を描き、世界中の女性を夢中にさせたデヴィッド・フランケル監督が贈るヒューマンドラマ。キャストには、主人公の“人生ドン底男”ハワード役のウィル・スミスを始め、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集し、ストーリーのみならずキャストの演技力にも注目が集まっている。デヴィッド監督最新作のイベントということで、全身「プラダ(PRADA)」のファッションで姿を現した松下さん。ダンスボーカルユニット「X4」のメンバーYUYAとして活動し、俳優としても放送中の連続テレビ小説「べっぴんさん」にて岩佐栄輔役を担当し話題沸騰中。バレンタインデーはちょうど「べっぴんさん」の収録だったそう。バレンタインのチョコレートやプレゼントが話題にあがると、松下さんは、「普段、音楽活動もやらせてもらっていますので、ライブなどなら、そういうものがファンの方から…ということがあったりするのですが、その現場だけでした」とバレンタインデー当日のスケジュールが「べっぴんさん」の収録だけだったことを告げた。続けて、「『個人的に渡してくれる人もいるのかな』などと少しは思いましたけど、全室に『みなさんへ』と置いてあるものを頂いただけです(笑)」と女性キャストからの“個人的なチョコ”に期待するものの見事に空振りに終わったエピソードを激白して笑いを誘った。「トラックで持ち帰るほどチョコレートをもらったのでは?」と突っ込まれると、「いままでで一番注目されているはずなのにいままでで一番少ないと思います」と苦笑い。MCから「(『あさが来た』の)ディーン・フジオカさん、(『とと姉ちゃん』の)坂口健太郎さんに続く“栄輔ロス”という言葉が各所で叫ばれているそうですが、それは届いていますか?」と声を掛けられると、松下さんは、「ありがとうございます。本当にプレッシャーでしかないです。そのようなお名前を出されると」とディーンさんや坂口さんの名前にひたすら恐縮した。萬田さんは、朝ドラ「あさが来た」の顔合わせの風景をふり返り、「そのときは(ディーンさんと)初対面で隣に座っての顔合わせだったのですが、飴をひとつだけあげたのです(笑)。そのときはとってもワイルドで、ジーンズにTシャツで、素敵な方だなと思いました」とディーンさんの印象を明かした。「あれよ、あれよといいますか、すごい人気になりまして」とディーンさんの人気の沸騰ぶりを思い返し、「この間、お会いしたときは本当にソフィスティケートされていて、益々、ぴかぴかに光っていました」と再会した際の印象を言葉にした。「エステに行くよりもいい刺激ですよね。いい人に会っていると」と笑顔を浮かべる一幕もあった。『素晴らしきかな、人生』は、2月25日(土)より全国にて公開。(竹内みちまろ)■関連作品:素晴らしきかな、人生 2017年2月25日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC
2017年02月22日現在放送中の連続テレビ小説「べっぴんさん」にて、岩佐栄輔役で出演中の松下優也が、2月24日(金)より写真集「松下優也写真集 26」を発売することが決定した。ダンスボーカルユニット「X4」のメンバーYUYAとして活動し、ミュージカル「黒執事」ではセバスチャン・ミカエリス役、ミュージカル「花より男子」では道明寺司役などメインキャストを演じ、アーティストとして俳優としてマルチに活躍するいま注目の松下さん。今回発売される写真集は、ナチュラルな笑顔やドキっとくる寝顔を始め、美しいシャワーカット、鍛え抜かれた裸、凛々しいスーツ姿など、26歳の“いま”を全て詰め込んだ、完全撮りおろしの一冊。さらに、過去・現在・未来を語りおろした、ロングインタビューも収録されており、松下さんの魅力をより知ることができる一冊となっている。写真集はB4変型、オールカラー96ページとなっており、発売に伴い26日(日)に東京、3月18日(土)に大阪にてイベントが開催されることも決定した。「松下優也写真集 26」は2月24日(金)より発売。(cinemacafe.net)
2017年02月10日NHKにて毎週木曜日放送中の、内村光良率いるコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」。この度、来週2月2日(木)放送の本番組に、連続テレビ小説「べっぴんさん」で栄輔役を好演する松下優也がゲスト出演することが分かった。1月19日(木)より、2週にわたって「精霊の守り人 悲しき破壊神」とコラボし、主演の綾瀬はるかや本日26日(木)には鈴木亮平がコントに挑戦する本番組。そして今回登場するのが、歌手で俳優の松下さん。松下さんが出演するのは、コント「HOTなカマタくん」。「ココリコ」田中直樹扮する、ピチピチのホットパンツをはいたカマタくんが主役の人気コントで、松下さんはカマタくんの最大のライバル「浪速のホットパンツァー」龍二役として登場する。さらにここで松下さんは、なんと衝撃のホットパンツ姿を披露!果たしてその姿とは…。コント収録後松下さんは、「めっちゃいい役をいただいて嬉しかったです。思いきりやりました!」とコメントを寄せている。松下さんの衝撃のビジュアルやコントの全容は、ぜひ本番組で確認してみて。「LIFE!~人生に捧げるコント~」は毎週木曜日22時25分~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2017年01月26日1月27日公開の映画『ドクター・ストレンジ』のスペシャルイベントが19日、東京・新宿の歌舞伎町シネシティ広場で行われ、日本語吹き替えを担当した樋口可南子、松下奈緒、三上哲が出席した。『アベンジャーズ』や『アイアンマン』シリーズをはじめとする超メガヒット作品を次々に生み出し、世界最速で累計興収1兆円を突破したマーベル・スタジオの最新作となる本作。事故によって"神の手"を失った天才外科医ドクター・ストレンジが、厳しい修行により魔術師となって戦いに巻き込まれていく、というストーリーとなっている。そんな本作のスペシャルイベントに、ドクター・ストレンジの魔術の師・エンシェント・ワン役の樋口可南子、ドクター・ストレンジの元恋人クリスティーン役の松下奈緒、ドクター・ストレンジ役の三上哲が登壇。意外にも本作で声優業初挑戦となった樋口は「この歳で吹き替え初挑戦ですが、今回はこの人(自身が演じたエンシェント・ワン)が好きだと思いながらやりました。吹き替え1年生なので技術はありませんが、気持ちはたっぷり込めたつもりです」とやり切った様子。物語の主人公でもあるドクター・ストレンジの魅力については「普通のヒーローと違って、何かに戸惑いながら修行するヒーローまでの過程が描かれているので、戸惑うところが人間らしいし可愛いんです。いきなり強い人じゃなくて、その段階も楽しめる魅力的なキャラクターだと思います」と語り、松下も「格好良い。声を入れさせていただく時でも小さな画面で見て本当に格好良かったです。ストレンジはとても人間味があり、そこが今までのヒーローとは違って魅力的だと思いましたね」と話していた。イベントの最後には、ドクター・ストレンジの時間を操る魔術にちなみ、マネキンチャレンジならぬドクター・ストレンジチャレンジを300人の観客とともに樋口ら登壇者が挑戦。見事に成功させた樋口は「皆さんすごいですね。役者さんみたい」と観客を褒め称えれば、松下も「(涙が)止まらなくなっちゃいました。動かないことがこんなに美しいとは」と感動した様子だった。映画『ドクター・ストレンジ』は、1月27日より全国公開。
2017年01月20日現在NHKで放送中の連続テレビ小説「べっぴんさん」のファン感謝祭「べっぴんさんファン感謝祭~THE 男会~」が1月14日(土)にNHK大阪ホールで行われた。連続テレビ小説のファン感謝祭イベントとしては、過去最多となる13名のキャストがステージに立ち、収録の裏話や、今後の見どころについてトークした。この日のファン感謝祭には会場定員1,200人に対して北海道から九州まで約7,000人の観覧応募がきたとのこと。今回のイベントでは、「べっぴんさん」に出演する男性俳優陣が勢揃い。ヒロイン・すみれの夫で、劇中に登場する子ども服メーカー「キアリス」社長の紀夫を演じる永山絢斗をはじめ、高良健吾、松下優也、平岡祐太、田中要次、古川雄輝、森永悠希、中島広稀、土平ドンペイ、夙川アトム、永瀬匡、森優作といった13名のキャストが参加した。ヒロインの女学校時代の同級生で後に「キアリス」社員となる悦子を演じる滝裕可里の司会で、男性キャストによるフリートークがスタート。中島さんは最近の撮影の裏話として「昨日、高良健吾君から大量の服と帽子をお年玉にもらいまして。僕だけじゃなくて後輩の皆さん一人ずつにあげている姿を見て、ほんとにかっこいいなぁと思って」と語ると、高良さんは照れながらも「お年玉ってほどじゃないですけど、大掃除をしてて、いろいろ出て来たんで…」とコメント、さらに永瀬さんが「それ今日、僕ももらいました」とかぶせて場内の笑いを誘った。またイベントの後半はヒロインすみれとの接点が多い役柄を演じる永山さん、高良さん、松下さんが登場し、トークはすみれ役を演じる芳根京子の話題に。永山さんは「彼女は本当にがんばり屋さんで誠実に脚本を読んで役にとりかかっていますね。19歳という年齢で一人の女性がおばあちゃんになるまでを演じる作品に携わって、10代の終わりを『べっぴんさん』に捧げている彼女はやっぱりステキだなと思います」と絶賛。さらに高良さんも「“彼女のために頑張ろう”と思わせてくれる女優さんです。それを感じているのは僕だけじゃないと思います。自分が19歳のときに彼女と同じことができたかなと思いますし、彼女の19歳から20歳という大切な時間に、共演者として立ち会えるのはラッキーですね」とコメント。共演者が絶賛のコメントをするなか舞台袖からヒロイン役を演じる芳根さんが登場すると、客席からは大きな歓声があがり、登壇していた出演者もこのサプライズ演出に驚きの表情に。イベントのスタートからトークを聞いていた芳根さんは「今週の撮影のときに男性キャストの皆さんがこのイベントの話をしていたので、その話題になると私はセットの方を向いたり、目をそらしたり大変でした…」と語り会場の笑いを誘うと、高良さんが芳根さんに「昨日話したときに“14日どうしているの?”って聞いたら“仕事です”って言ってたよね?」と話す一幕もあった。イベントのフィナーレには、ヒロイン役の芳根さんと男性キャスト13名が全員登壇。最後はサプライズ出演を果たした芳根さんが「番組の放送も折り返し地点に来て“もうここまで来たか”という気持ちです。終わりが見えてくるのは寂しくもありますが、たくさんの方に応援していただいているのがありがたくて、温かくて、幸せを感じています」とファンに感謝の言葉を贈り、イベントを締めくくった。(text:cinemacafe.net)
2017年01月14日芸能事務所、プラチナムプロダクションに所属している都丸紗也華、鈴木優華、田辺かほ、加藤雛、神沢有紗が12日、東京・乃木坂の乃木神社で行われた晴れ着お披露目会に出席した。この日、晴れやかな振り袖姿で登場した都丸紗也華、鈴木優華、田辺かほ、加藤雛、神沢有紗の5人は、今年新成人を迎えた。成人式後ということで、成人の祈祷を行い、その後に報道陣向けの囲み会見に臨んだ。ゲームCMなどやグラビアなどで話題を集めている都丸紗也華は「私は昨年の9月に誕生日を迎えて20歳になったんですが、お酒を飲めるようになって20歳になったんだと実感が湧きました。それに今日振り袖を着て背筋がピンとなりましたし、改めて20歳になったんだなと思いました」と緊張した面持ち。ファッション誌『VOCE』の専属モデルとして活躍している田辺かほは「成人式を迎えて20歳になったという実感は正直ないですが、これからは自分の足でしっかり立って親孝行できるようにしっかり仕事をこなしていきたいと思います」と意欲を見せた。また、20歳の目標として都丸は「私は自分の行動に責任を持った大人になりたいです。それと女優を目指しているので、大好きな沢尻エリカさんのような格好良い女性になりたいですね」と抱負を。同じ事務所の先輩である菜々緒が目標だという加藤は「菜々緒さんは女優やモデルなど幅広く活動されているのですごいなと思うし、美意識も強い方なので尊敬しています」とその理由を説明しながら「私は中身が幼いと言われるので、これからは大人の自覚を持って責任のある行動を取りたいと思います」と決意を新たにしていた。
2017年01月12日お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也と、女優の松下奈緒が14日、日本テレビ系スペシャルドラマ『天才バカボン2』(1月6日21:00~22:54)のPRで、都内の幼稚園をサプライズ訪問した。上田がバカボンのパパ、松下がバカボンのママを演じる人気漫画実写版の同作は、今年3月に続き第2弾の放送が決定。今回は上田が「クリスマスの時期だから、子どもたちに何か読み聞かせをしてあげたい」という一言をきっかけに実現したもので、原作漫画の人気キャラクターたちが登場する、クリスマスにちなんだ紙芝居を園児たちに披露した。ストーリーは、今作の演出・プロデューサーの日本テレビ・栗原甚氏で、イラストはフジオ・プロダクションが、このために描き下ろした完全オリジナル。約2カ月という期間をかけて共同制作された。上田は、バカボン一家、レレレのおじさん、おまわりさんの6人に加え、サンタクロースやトナカイ、ウナギイヌまで合計11役を1人で熱演。子どもたちは爆笑し、聞き役に回った松下は「あまりにも上手で聞き入っちゃいました! あんなに多い登場人物を、見事に演じ分けていた!!」と感激していた。今回のドラマは、VFX技術を駆使して、ウナギイヌを実写化。また、上田がフィギュアスケートに、ハジメちゃん役の早坂ひららが英語の長ゼリフに挑戦し、バカボン家の隣に住む謎の隣人・マツコ(マツコ・デラックス)が、物語の重要なカギを握る。そのほかのキャストは、オカリナ(バカボン)、高嶋政伸(おまわりさん)、小日向文世(レレレのおじさん)、大野拓朗(若い警官)、寺島進(謎の男)、木下ほうか(八百屋の店主)、中村俊介(栄子の旦那タカシ)、山口紗弥加(ママの同級生・栄子)、織田信成(フィギュアスケーター ※ドラマ初出演)、マイケル富岡(人気超能力者)、北陽・虻川美穂子(近所のおばさん)、船越英一郎(おしどり夫婦・愛鮫浩二)、阿南健治(借金取り)。日テレの桝太一アナ、水ト麻美アナ、ラルフ鈴木アナも登場する。
2016年12月15日現在放送中のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』(毎週月~土曜8:00~8:15)で栄輔役を演じた歌手で俳優の松下優也が14日、自身のブログとインスタグラムを更新し、共演者の芳根京子、蓮佛美沙子との3ショット写真を公開。「栄輔さん戻って来てほしい」と再登場を望む声が上がっている。松下は、「NHKさんで『わが心の大阪メロディー』にX4として出演させて頂きました!」「大メロはメンバーのみんなもめちゃ気合い入ってたし、めっちゃ楽しめた!」と報告。「あと、芳根ちゃんと蓮佛さんも大メロにゲスト出演してたので、また一緒に写真撮ったよー!」と3ショット写真を公開した。また、「『べっぴんさん』スタッフの皆さんにも共演者の皆さんにも栄輔とはだいぶ違うから、すごい驚かれたよ。笑」とコメント。「でも凄い盛り上がってくれてたみたいで嬉しかったなぁ」とつづった。さらに、松下がリーダーを務めるボーカル&ダンスグループ・X4のメンバー全員と、 先日発表された新世代キャストの井頭愛海も含めた8ショットもアップした。以前にも"栄輔"としての3ショットが公開し話題を呼んだが、"X4 YUYA"としての新たな3ショットに、 ファンからは「素敵な再会ですねべっぴんさんでも再会出来ますように」「‘栄輔ロス’ですよね~」「すみれさん、ゆりさん、そして栄輔さん!! 是非是非ひょっこり再登場してください!!」「また栄輔さん戻って来てほしいです」と再共演を望む声が多く寄せられている。
2016年12月14日「第45回 ベストドレッサー賞」の発表・授賞式が11月30日、都内で行われ、受賞した松下奈緒、菅田将暉、別所哲也、小池百合子東京都知事、岡崎忠彦ファミリア代表取締役社長、漫画家の荒木飛呂彦、レスリングの伊調馨選手が出席した。ファッションをキーワードに、ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的に政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなどの各分野で時代をリードした著名人に贈る同賞。1972年のスタートから第45回を数える今年は、芸能界から松下奈緒が芸能部門、菅田将暉が芸術部門、別所哲也がインターナショナル部門でそれぞれ受賞。ほか、小池百合子東京都知事が政治部門とウールマーク賞のダブル受賞に輝き、岡崎忠彦ファミリア代表取締役社長が経済部門、漫画家の荒木飛呂彦が学術・文化部門、レスリングの伊調馨選手がスポーツ部門にそれぞれ選ばれた。普段はデニムやTシャツといったカジュアルな服装を好んで着用しているという松下だが、この日は透け感のある黒のドレス姿で登壇。「物心ついた時からベストドレッサー賞は耳にしていたので、まさか自分が皆さんとご一緒に壇上に上がると思ってもいなかったので、うれしかったです」と受賞を喜び、「普段は都合がいいものや着心地がいいもの、楽に走るのではなくてちょっとオシャレに見えるものが凄く好きです」と日頃のファッションポイントも解説。また、「勝負服」とかけて「女性として勝負することは最近あった?」という質問には苦笑いを浮かべながらも「そんな日が来る時の心づもりはしているんですけど、なかなか。いつ来るのかな(笑)」と自虐的に語りながら、クリスマスの予定も「多分仕事だと思いますね。仕事終わりは多分忘年会になっちゃうんじゃないかなと思っています」と話した。芸術部門を受賞した菅田は、祖父が仕立て屋だったようで「僕は自宅出産で、その仕立て屋のお店の2階で生まれました」と明かしつつ、最近は自ら服を作っているといい、「表に出せるものではありませんが、洋服が好きなので構造を知ってみたかったんです。1枚の布が袖になった時は感動しました。僕にとっては大事な時間ですね」と祖父の血が騒いでいる様子。そんな菅田の目標は「自分が作った洋服で、いつかこういう華やかな場で着てみたいです。それも一つの目標ですね」と意欲を見せていた。
2016年12月01日女優の松下奈緒と樋口可南子が、マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』(2017年1月27日)で吹き替え声優に初挑戦することが15日、明らかになった。11月4日に公開された全米で2週連続1位を獲得した本作は、傲慢な天才的な外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を損なわれ、全てをうしなったスティーヴン・ストレンジが、魔術の力と出会い、壮絶な修行と強大な敵との死闘を経てドクター・ストレンジへと生まれ変わる様を描いた作品。主人公ドクター・ストレンジをベネディクト・カンバーバッチが演じる。このたび、松下と樋口の声優参加が決定。上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジが唯一心を許す元恋人、女医のクリスティーンを松下が、交通事故で外科医としての道を断たれたドクター・ストレンジを「魔術」の師として導くエンシェント・ワンを樋口が、それぞれ演じる。松下は、初の吹き替えは「難しいことだらけでした」と振り返り、「普段、日本語吹き替え版の映画を観ているのと、いざ自分でやってみるのでは全然違っていて、ひとつひとつのシーンに対して本当に大事に命を吹き込むかのように、声をちゃんと入れていかなければいけないな、という事を感じました」と説明。主人公のドクター・ストレンジについても、「自信家で、ちょっと自意識過剰なところは私もすごく好きなんです。でも、そういう人が『実はすごく動物好き』とか『枕が変わったら寝られない』とか、『あ、こういう人でもそういう一面があるんだなぁ』って思ってキュンとしますね」とコメントしている。樋口は、「エンシェント・ワンは設定自体がもう数百歳という理解できない!という設定な上、魔術を使う設定」「演じるティルダ・スウィントンさんのお芝居も抑えたお芝居で、魔術が使えるからといってすごく大げさなお芝居があるわけではなくて、淡々と時々笑みを浮かべながら静かにお芝居をするという…そういうお芝居は本当に難しくて」などと演じる難しさを告白。「私も剃髪したことがある!」「私も腕を組む癖がある」とエンシェント・ワンとの共通点も明かした。また、主役のドクター・ストレンジ役には、『SHERLOCK(シャーロック)』をはじめ、多くの作品でカンバーバッチの吹き替えを担当している三上哲。そして、ドクター・ストレンジの兄弟子で、共に闇の魔術との戦いに挑むモルド役は、数多くの人気キャラクターを演じている小野大輔に決定した。(C)2016MARVEL
2016年11月16日『最強経営者の思考法』(嶋聡著、飛鳥新社)の著者は、松下政経塾2期生にして、元ソフトバンク社長室長。つまり松下幸之助からの影響を受け、孫正義の参謀としてソフトバンクを飛躍させたという、なかなかできない体験をした人物だということ。そして本書では稀有なキャリアをもとに、20世紀と21世紀それぞれを代表するふたりの名経営者に共通する思考法を公開しているわけですきょうはそのなかから、第1章「松下幸之助と孫正義に見る6つの成功法則」に焦点を当ててみましょう。■1:未来を予測し、予言する松下幸之助がカリスマ的なリーダーとなる結果を出せたのは、自転車から電気という馬に乗り換える選択をしたから。一方、デジタル情報革命の到来を確信したのが孫正義。そこで、綿密な調査をしたうえで、30年後のどまんなかに焦点を当てて馬に乗り、情報産業に対して確信的な姿勢で挑んでいったというわけです。そして同じように、誰にでも乗るべき馬があるはずだと著者。しかし、乗る馬を間違えれば、未来を失うことにもなるでしょう。だからこそ未来を予測し、どの馬に乗るべきかを慎重に見定めなければならないわけです。■2:大風呂敷なビジョンを提示する日本は不言実行が美しいとされますが、「リーダーは有言実行でなければならない」と主張するのは孫正義。そして公言するときは「絶対にやり遂げる」と決意し、「絶対にやれる」という自分なりの方法の見込みをつけなければならないといいます。人は追い詰められてこそ、本当の力が出せるもの。リーダーを目指す人は、大風呂敷を広げたビジョンをつくり、公言すべきだと著者はいいます。■3:超長期を語り、人づくりをする遠い将来を予言する、あるいは予見するためには、過去を見てみることが大切。なぜなら物事は、過去があって現在があって未来があるから。産業革命、工業革命がはじまったのは300年くらい前。機械や動力が生まれ、人類の生き方が変わり、パラダイムシフトが起きたわけです。しかし、孫正義はこういってもいいます。「これから300年間で、本当の意味での情報のビッグバンが起きるのではないか。いまはまだほんのその入口である」「これから300年、人類はこれから人類史上最大のパラダイムシフトを体験することになる」300年先を見通し、超長期の計画を語る。そして人づくりをしていけば、松下幸之助や孫正義を超えることができるかもしれないということです。■4:最速で目標を達成する著者がここで提案しているのは、目標達成までの時間を、3割短縮すること。1か月なら3週間、1年の予定なら4月からはじまって12月末には達成することを目標とするという考え方です。重要なのは、たとえ1時間でも早く目標が達成できるように全力を尽くすこと。それが1週間、1か月、ときには1年も早く目標に到達することにつながるといいます。そのためには、まず自分自身のやろうとすることが「いつまでにできる」と確認し、孫正義のように「なんでそんなにかかるのか」と自問することが重要。そして、自分なりの機嫌短縮の目標を決めるわけです。■5:「思考の三原則」を身につける著者が松下政経塾の塾生だったときに教わった「思考の三原則」とは、次のとおり。(1)目先にとらわれないで、できるだけ長い目で見ること。(2)物事の一面にとらわれないで、できるだけ多面的に、できれば全面的に見ること。(3)何事によらず技葉末節(しようまっせつ)にとらわれず、根本的に考えること。しかし現場で現実の対応に直面していると、どうしてもこの三原則の反対になってしまうものだといいます。長期的な利益よりも短期的利益の方をとろうとし、多面的・全面的に考えず一面的に決断し、根源的な問題よりも枝葉末節な問題を重視し、その結果、飛躍できなくなるわけです。しかしリーダーは重要な問題と対峙したとき、「思考の三原則」に常に戻り、決断し、実行しなければならないもの。■6:成功を信じ、やり抜く人や資金を集めるものは、リーダーへの期待感。だからリーダーは、やり抜くという「持続する意志」を持たなければならないと著者。逆に、困難に直面すると「もうダメだ」とすぐにあきらめてしまう人がいます。でも、あきらめてしまってはそこで終わり。失敗したとしても、それは成功のための準備であると考えるべき。成功の要諦は、成功するまで続けるところにあると信じ、持続する意志を持って成すべきを成す。それこそが、唯一の成功のコツだそうです。*実際に見聞きしたことがらを軸にしているだけに、本書での著者の主張には強い説得力があります。経営者に限らず、なんらかのリーダーであれば読んでおきたい内容であるといえます。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※嶋聡(2016)『最強経営者の思考法』飛鳥新社
2016年06月16日松下奈緒が結婚相手を見つけるべく奔走する実家暮らしの女性教師役を演じるドラマ「早子先生、結婚するって本当ですか?」に、佐々木希がゲスト出演することがこのほど明らかとなった。主演の松下さんが演じる小学校教師・立木早子が、ひとりの人間として、ひとりの女性として、「結婚とは」「家族とは」、そして「人生とは」をつかんでいく姿を描く本作。共演に、早子の同僚教師役に貫地谷しほり、佐藤仁美、八嶋智人のほか、ミカの友人でOLの羽村舞役の舞羽美海らが、“自分が本当に好きな人”を見つけるべく奔走していく。このほど佐々木さんのゲスト出演が決定したのは、6月9日(水)放送の本ドラマの第8話。佐々木さん演じる、26歳・メーカー勤務しているOLの赤坂亜衣子は、早子の妹・風子(川栄李奈)の夫と同じ会社の名古屋支店に勤めていたが、このたび新規プロジェクトのサブリーダーに抜擢されて東京・本社に異動になった。風子いわく、亜衣子は、仕事がバリバリでき、素直でスタイルがよくて、かわいいのに彼氏がいないので「恋愛するための活動=恋活」をしてみたいらしい。そこで風子のすすめで、早子たちの「婚活同盟」に入ることになる。まずは「婚活同盟」メンバーでカラオケに出かけたが、そこで気さくな性格で明るい人柄の亜衣子に、なんと千駄木先生がひかれ始めるのだ…。ただ、マジメすぎて控えめすぎる性格の千駄木は、亜衣子に自分の気持ちを伝えられないどころか、電話すらできないのだが…。真逆の性格の2人の行方はどうなっていくのか!?目が離せない恋の展開がありそうだ。本作の出演に際して、「結婚」に対する考え方やイメージについて佐々木さんは、「良いときも悪いときもみんなで支え合う家族になっていくというイメージを持っています」とコメント。また、初めて同じシーンで共演した八嶋さんについて「お芝居でやりとりをさせていただくのは、今回が初めてなのですが、本当に優しくて面白い方で、一緒にカラオケをするシーンで、2人でノリノリで歌いながら撮影をしたときはとても楽しかったです」と語っている。「婚活同盟に加入した亜衣子がどのように婚活を進めていくのか是非ご注目ください。また、ダンスを踊りながらのカラオケシーンがありますので、楽しんでいただけたらうれしいです」と佐々木さんが話す第8話。放送を楽しみに待ちたい。「早子先生、結婚するって本当ですか?」は、毎週木曜22時よりフジテレビ系にて放送中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日21日(木)に放送スタートした松下奈緒主演ドラマ「早子先生、結婚するって本当ですか?」。今回の第1話にて、坂上忍が25年ぶりにフジテレビの連ドラに出演、松下さん演じる早子の最初のお見合い相手役として登場した。本作は、実話を基に飾り気がなく親近感が沸く内容が女性を中心に共感と人気を集めている、ブログにて連載をスタートされた4コマエッセイ漫画が原作。恋愛要素だけではなく、1人の人間として、1人の女性として「結婚とは」「家族とは」そして「人生とは」をつかんでいくヒューマンドラマ。松下さんが演じるのは、“女子力ゼロの34歳独身教師”立木早子。今まで「結婚」に対して無関心だった早子だったが、両親がひそかに結婚をのぞんでいたことをきっかけに好きな人・運命の人を探し始めるのだ。初回放送では、その第一歩として、早子は、初めてのお見合いに挑戦。その相手・ミスターダンディーこと月島遼一を演じたのが、坂上さんだった。今回の坂上さんの件は、1話の放送まで明かされていなかったため、公式ホームページなどには、意外なお見合い相手の登場に驚きの声などが寄せられ、話題を集めている。「バイキング」のMC をはじめ、バラエティー番組で目にしない日がないほどの活躍をみせるだけでなく、劇団や芸能スクールの主催を務めるなど幅広く活動している坂上さん。しかし、単発・スペシャルドラマを除くと、フジテレビ連続ドラマ出演は、「銭形平次」第1シリーズにゲスト出演して以来、実に約25年ぶりとなる。また松下さんとも初顔合わせの坂上さんは、「“あ、普通の人で良かった”って思いました。女優然としている人より僕もやりやすいので」と好印象だった様子。お見合いシーンの感想を問われると、「嫌な予感はしていたんです(笑)。途中で止めずに、通しでやるんじゃないかな、って。そうしたら本当に通しで撮影したので、クタクタになりました」とポロリ。さらに「年齢の設定はないみたいなので、まあ実年齢だと思ってやっていたんですけど、気持ちは分かりますよ。こっちが気を遣うとか、こっちが話をしなきゃ、っていう感じとか。若いころだったらもっとぎこちなくなるのかもしれないですけど」と話した。今回、坂上さんが演じる月島のニックネームは“ミスターダンディー”。スーツに身を包み、堂々とした態度に柔らかい物腰だが、口癖は「グッジョブ」という怪しげな男。さらにはお見合い中に「早子さんはどちらがお好みですか?お金を好きなだけ使える、時間を好きなだけ使える」、「動物と話せる、コンピューターと話せる」、「カレーの匂いのするウンチと、ウンチの匂いのするカレー」などと、不可思議な質問を早子に浴びせかける…。そんなクセのある男を演じた坂上さんは「いや、だいぶ怪しいんじゃないですかね(笑)。だから僕も、どこまでやっていいのか、ちょっと分からなかったんです。根は良い人だと思うんですけどね」と戸惑いもあったようだ。そして坂上さんは「僕ですいません(笑)。いま、そうそうドラマに出られる状況ではないんですけど、やっぱりあのリズムが好きなんですよね」と話し、「でも、早子さんは誰と結婚するんでしょうかね?僕かもしれないけど(笑)」と期待(?)も寄せた。坂上さん演じる月島は、来週以降も登場予定だそう。果たして、月島は早子の“運命の人”になるのだろうか?普段のバラエティーでは見られない坂上さんの顔に注目だ。「早子先生、結婚するって本当ですか?」は毎週木曜日22時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年04月22日昨年女優デビュー10周年、今年音楽家としても10周年を迎えた松下奈緒が、初のショートカット姿になったことでも話題の「早子先生、結婚するって本当ですか?」が、今夜21日(木)放送開始となる。連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が話題を呼び、「ディア・シスター」 以来2年ぶりの主演となった松下さんが今回挑むのは、体育会系教師役で“女子力ゼロの独身女”立木早子。幅広い年代を引きつけ、「お嫁さんにしたいNo.1」とも言われる松下さんが、現代女性の実状を織り交ぜながら「結婚に向かう女性」を好演していく。本作は、実話をもとに飾り気がなく親近感が沸く内容が女性を中心に共感と人気を集めた、ブログで連載の4コマエッセイ漫画が原作。恋愛要素だけではなく、一人の人間として、一人の女性として「結婚とは」「家族とは」そして「人生とは」をつかんでいく、笑って泣けるヒューマンドラマ。早子の性格はマイペースでサバサバ。周囲の意見にきちんと耳を貸すが、最後は自分なりの答えを出す芯のある性格で、子供たちの前では、おおらかな心の広い先生…と、一見突っ込みどころのない女性のように見えるが、実は、食べることが大好きで酒豪な体育会系。趣味は筋トレ、子供たちにせがまれると、全然似てもいない“イナバウアー”を自信満々に披露したりするかわいらしさも併せ持つ、どこか憎めない天真爛漫な3枚目キャラ。恋愛に関しても無頓着なタイプで、結婚に対して「好きな人と、いつかはしたい」という思いはあるものの、積極的に結婚に向け、何かをしているわけでもなく、焦っているわけでもない。しかし、気づけば34歳…。実家暮らしで両親とは仲が良く、学校へ行けばかわいい生徒たちに囲まれてそれなりに幸せ。なのに時々ふとさみしくなるのはなぜだろう?そんな早子は、結婚に興味がない素振りを見せていた両親が、居間の引き出しにお見合い写真を隠しているのを、ある日見つけてしまう。そして、父(尾藤イサオ)が倒れ入院。命に別状はないものの、早子は実家の豆腐屋をたたむことを両親に提案。しかし翌日の早朝、早子は、父親のいない店先で、慣れない手つきで豆腐の仕込みをしている母(松坂慶子)の姿を見る。長年寄り添い、信頼し合い固い絆で結ばれた夫婦の形を目の当たりにし、いよいよ結婚を本気で考え始めるのだ。そして早子は、同僚の女性教諭3人と「婚活同盟」を結成。独身の先輩男性教諭もその同盟に参加したり、慣れないながらも「お見合い」「合コン」「年下との恋の予感」など、「結婚」に向けて一歩を踏み出し、奮闘していく――。そして主演の松下さんを支える共演者たちにも個性あふれる俳優陣がそろい踏みしている。早子の父親・立木辰志役に尾藤イサオ、母親・尚子役に松坂慶子。早子と「婚活同盟」を組むことになるメンバーの同僚教師で、女子力が高く気が強い久我山ミカ役に貫地谷しほり、いつもネガティブ思考な音楽教師・成増梅子役に佐藤仁美、独身の先輩男性教師・千駄木廉太郎役に 八嶋智人。同僚教師に、山内圭哉と田野倉雄太、川栄李奈、田中圭らも出演し、一波乱も二波乱もありそうな面々が勢ぞろいしている。4月5日に行われた制作会見で、役作りのために30cm以上髪を切ったことについて松下さんは「15年ぶりに髪の毛を切りました。イメチェンというか、自分の中で変わりたいと思ったのとドラマの時期が重なりました」と話し、さらにショートカットに憧れもあったと明かした。また、役について松下さんは「裸で踊ったり、どこか3枚目寄りなところがあって、初めて演じる役柄」であることや、共演の八嶋さんは「回を重ねていくとポロリもあるはず」と大胆発言も。今までにない“松下奈緒”の姿が見られるとあって、第1話がどのように幕を開けるのか楽しみだ。「早子先生、結婚するって本当ですか?」は4月21日(木)22時~フジテレビテレビにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年04月21日女優の松下奈緒が5日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われた同局系主演ドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(14日スタート、毎週木曜22:00~22:54)の制作発表会見に登場し、今回の役柄と同様に自身が実家暮らしをしていることで「結婚が遠ざかってるのかな…」と分析した。このドラマは、実話を元にした4コマエッセイ漫画が原作。同作のために髪を30センチ以上切った、松下演じる34歳の独身小学校教師・立木早子が、周囲に巻き込まれて結婚に向かって動き始め、傷つきながらも運命の人と出会うために奮闘していく姿を描く。結婚はもちろん、家族、人生についても考えさせられる、笑いあり涙ありのヒューマンドラマだ。今回、松下が演じるのは、マイペースなサバサバした性格で、裸で踊ってしまう場面もあり、「今まで自分がやってきたものを考えると、初めての役柄」だという。それでも、監督から「普段通りにやってくれ」と言われ、「普段の私の何を知ってるんだろうか」と心の中で突っ込みながら、最初は自分と似ていないと思って演じていたそうだが、「最近似てるなと思うようになってきました」という。早子は、実家暮らしの設定だが、松下自身も独身で「実家暮らし女優ですからね」と同じ境遇。食事面を中心に助けられているメリットを説明したが、「(実家の)安心感ゆえに、結婚が遠ざかってるのかな?という気持ちはすごく理解できますね」と、今作の設定に強く共感した。それでも、家を出ようとしたことはあるのかという質問に対し、松下は「ないです」と食い気味に即答していた。この会見には、早子が勤務する小学校の児童を演じる子役たちも登場。いきなり「早子先生はどんな男の人が好きですか?」と直球が投げ込まれ、松下は「絶対言わされてますよね…」とあきれながらも、「おいしそうにご飯を食べる人が好きですね。あとよく笑う人」と回答した。これに、同席した同僚教師役の八嶋智人が「今のところ僕ですね」と反応。今作で、松下の運命の相手役はまだ明かされておらず、八嶋は、それが自身になる可能性に欲を見せつつも「いろんな大きな力がそれを無しにします! 視聴者も望んでいない!」と断言したが、松下は「どうなるかわかりません!」とフォローしていた。
2016年04月05日舞台『暁のヨナ』が3月16日にEX THEATER ROPPONGIにて開幕した。舞台『暁のヨナ』チケット情報本作は、シリーズ累計330万部を突破しTVアニメ化もされた、草凪みずほの同名人気コミックが原作。暁色の髪を持つ王女・ヨナがある日過酷な運命の渦に巻き込まれ、幼馴染のハクや伝説の四龍らと共に自らの宿命に立ち向かう姿を描く。舞台では、ヨナが城を追われ、四龍らと旅を共にするに至るまでのエピソードも交えながら、単行本14~16巻にあたる「水の部族編」のストーリーを展開。平和なはずの水の部族領で闇商人の売る麻薬が蔓延し、人々を苦しめていることを知ったヨナ(新垣里沙)は、ハク(松下優也)や四龍、水の部族長の娘・リリ(三輪紋子)らと共に、裏で糸を引くヒヨウ(小野一貴)のもとへ向かうが――。キャラクターそれぞれの持つ強さとやさしさがさまざまな形で描かれた本作。原作の魅力のひとつでもあるコミカルなやりとりも挟みながら、テンポよく『暁のヨナ』の世界を再現している。その中でも、圧倒的な強さでヨナを守るハクや四龍たちの超人的なアクションシーンは大きな見どころ。自身の身長ほどの大刀を軽々と操るハクや、紳士的なキャラクターが豹変するキジャ(北村諒)、長い手足を存分に生かし美しく鋭く攻撃するジェハ(木村達成)、無駄のない動きに秘めた強さを感じさせるシンア(鷹松宏一)による戦闘シーンは迫力満点。戦闘はあまりしないキャラクターのゼノ(橋本祥平)とユン(樋口裕太)も、軽やかなアクションでマンガ原作ならではのポップさを再現していた。さらに、新垣にとっては初挑戦となる弓を使ったアクションは、小さな身体で果敢に戦うヨナの強さ、そして可憐さを存分に感じさせる仕上がり。劇場では、開演前から舞台の世界へと誘う演出も。オープニングとエンディングで流れる新垣と松下によるイメージソングにも注目したい。舞台『暁のヨナ』は3月21日(月・祝)まで、東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演。アフタートーク付きの公演もチケット発売中。取材・文:中川實穗
2016年03月17日舞台『暁のヨナ』が3月16日にEX THEATER ROPPONGIにて開幕した。舞台『暁のヨナ』チケット情報本作は、シリーズ累計330万部を突破しTVアニメ化もされた、草凪みずほの同名人気コミックが原作。暁色の髪を持つ王女・ヨナがある日過酷な運命の渦に巻き込まれ、幼馴染のハクや伝説の四龍らと共に自らの宿命に立ち向かう姿を描く。舞台では、ヨナが城を追われ、四龍らと旅を共にするに至るまでのエピソードも交えながら、単行本14~16巻にあたる「水の部族編」のストーリーを展開。平和なはずの水の部族領で闇商人の売る麻薬が蔓延し、人々を苦しめていることを知ったヨナ(新垣里沙)は、ハク(松下優也)や四龍、水の部族長の娘・リリ(三輪紋子)らと共に、裏で糸を引くヒヨウ(小野一貴)のもとへ向かうが――。キャラクターそれぞれの持つ強さとやさしさがさまざまな形で描かれた本作。原作の魅力のひとつでもあるコミカルなやりとりも挟みながら、テンポよく『暁のヨナ』の世界を再現している。その中でも、圧倒的な強さでヨナを守るハクや四龍たちの超人的なアクションシーンは大きな見どころ。自身の身長ほどの大刀を軽々と操るハクや、紳士的なキャラクターが豹変するキジャ(北村諒)、長い手足を存分に生かし美しく鋭く攻撃するジェハ(木村達成)、無駄のない動きに秘めた強さを感じさせるシンア(鷹松宏一)による戦闘シーンは迫力満点。戦闘はあまりしないキャラクターのゼノ(橋本祥平)とユン(樋口裕太)も、軽やかなアクションでマンガ原作ならではのポップさを再現していた。さらに、新垣にとっては初挑戦となる弓を使ったアクションは、小さな身体で果敢に戦うヨナの強さ、そして可憐さを存分に感じさせる仕上がり。劇場では、開演前から舞台の世界へと誘う演出も。オープニングとエンディングで流れる新垣と松下によるイメージソングにも注目したい。舞台『暁のヨナ』は3月21日(月・祝)まで、東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演。アフタートーク付きの公演もチケット発売中。取材・文:中川實穗
2016年03月17日3月16日に公演初日を迎える舞台『暁のヨナ』。公演まであと6日という日に、都内で初めて役衣裳を着用しての公開稽古が行われた。舞台『暁のヨナ』チケット情報原作は、『花とゆめ』(白泉社)で連載中の同名コミック(草凪みずほ原作)。シリーズ累計330万部突破の人気作で、何不自由なく育ってきた暁色の髪を持つ王女・ヨナがある日過酷な運命の渦に巻き込まれ、幼馴染で護衛のハクや伝説の四龍と共に自らの宿命に立ち向かう姿を描く。今回、舞台化されるのは単行本14~16巻にあたる「水の部族編」。水の部族領で闇商人の売る麻薬が蔓延して多くの人々を苦しめていることを知ったヨナ(新垣里沙)は、ハク(松下優也)や四龍、水の部族長の娘・リリと共に戦う――。稽古で演じられたのは、戦いで傷を負ったヨナをハクがやさしく支えるシーン。傷を見て辛そうなハクにヨナが「気にしなくていい。笑顔でわたしを導いて」と話す静かな時間に、キジャ(北村諒)、ジェハ(木村達成)、ゼノ(橋本祥平)、シンア(鷹松宏一)の四龍らが賑やかに飛び込んでくる『暁のヨナ』らしい場面が見られた。原作でも行動を共にする6人が揃うとインパクト抜群!さらに、ヒヨウ(小野一貴)やスウォン(碕理人)との迫力あるアクションシーンも披露。実際の衣裳での動きを確認し、シーンの合間にもアクションの稽古をするキャストの姿が見られた。稽古の後の囲み取材で松下は「今日通し稽古を初めてするので、ここからいろいろ見えてくるものもあるんじゃないかなと思っています」と気合十分。新垣は「お稽古を重ねて今日初めて衣裳とメイクをしての通しなので、私たち自身も気合が入っています。殺陣のシーンなども見どころになってくるんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。さらに、それぞれ「衣裳をつけて今日初めて見るものとか新しく感じることがたくさんある」(北村)、「まだ衣裳やカツラに馴染めてないのでこれからもっと上げていきたい」(小野)、「稽古のギリギリまで粘って詰めていきたい」(樋口)、「あと1週間、邁進してがんばっていきたい」(木村)、「磨きをかけてよりいい作品にしていきたい」(橋本)、「本番楽しみにしていてください!」(鷹松)、「このカンパニーならではの空気感はできてると思うので、残りの稽古一回一回を大切にしていきたい」(碕)と本番へ向けた意気込みを語った。舞台『暁のヨナ』は3月16日(水)から21日(月・祝)まで、東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演。取材・文:中川實穗
2016年03月11日3月16日に公演初日を迎える舞台『暁のヨナ』。公演まであと6日という日に、都内で初めて役衣裳を着用しての公開稽古が行われた。舞台『暁のヨナ』チケット情報原作は、『花とゆめ』(白泉社)で連載中の同名コミック(草凪みずほ原作)。シリーズ累計330万部突破の人気作で、何不自由なく育ってきた暁色の髪を持つ王女・ヨナがある日過酷な運命の渦に巻き込まれ、幼馴染で護衛のハクや伝説の四龍と共に自らの宿命に立ち向かう姿を描く。今回、舞台化されるのは単行本14~16巻にあたる「水の部族編」。水の部族領で闇商人の売る麻薬が蔓延して多くの人々を苦しめていることを知ったヨナ(新垣里沙)は、ハク(松下優也)や四龍、水の部族長の娘・リリと共に戦う――。稽古で演じられたのは、戦いで傷を負ったヨナをハクがやさしく支えるシーン。傷を見て辛そうなハクにヨナが「気にしなくていい。笑顔でわたしを導いて」と話す静かな時間に、キジャ(北村諒)、ジェハ(木村達成)、ゼノ(橋本祥平)、シンア(鷹松宏一)の四龍らが賑やかに飛び込んでくる『暁のヨナ』らしい場面が見られた。原作でも行動を共にする6人が揃うとインパクト抜群!さらに、ヒヨウ(小野一貴)やスウォン(碕理人)との迫力あるアクションシーンも披露。実際の衣裳での動きを確認し、シーンの合間にもアクションの稽古をするキャストの姿が見られた。稽古の後の囲み取材で松下は「今日通し稽古を初めてするので、ここからいろいろ見えてくるものもあるんじゃないかなと思っています」と気合十分。新垣は「お稽古を重ねて今日初めて衣裳とメイクをしての通しなので、私たち自身も気合が入っています。殺陣のシーンなども見どころになってくるんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。さらに、それぞれ「衣裳をつけて今日初めて見るものとか新しく感じることがたくさんある」(北村)、「まだ衣裳やカツラに馴染めてないのでこれからもっと上げていきたい」(小野)、「稽古のギリギリまで粘って詰めていきたい」(樋口)、「あと1週間、邁進してがんばっていきたい」(木村)、「磨きをかけてよりいい作品にしていきたい」(橋本)、「本番楽しみにしていてください!」(鷹松)、「このカンパニーならではの空気感はできてると思うので、残りの稽古一回一回を大切にしていきたい」(碕)と本番へ向けた意気込みを語った。舞台『暁のヨナ』は3月16日(水)から21日(月・祝)まで、東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演。取材・文:中川實穗
2016年03月11日