「零戦里帰りプロジェクト」により復元された零式艦上戦闘機二二型(零戦)が1月27日にテスト飛行を実施した。同機は同日14時12分に海上自衛隊鹿屋航空基地を離陸、約7分間の初飛行に無事成功した。着陸後、プロジェクトを実施したゼロエンタープライズ・ジャパン取締役の石塚正秀氏は、パイロットのスキップ・ホルム氏を出迎え、握手を交わした。試験飛行は本日中にあと2回行われる予定。(編注:その後、試験飛行は2回目で終了した。)「零戦里帰りプロジェクト」は2012年にスタートしたプロジェクトで、レストア済みの零戦を米国から日本に移し、飛行可能な状態のまま保存することを目指している。テスト飛行を実施した機体は2014年11月に日本へ入国し、2015年7月にはエンジン始動テストを開始するなど初飛行に向けた準備が進められていた。なお、今回のテスト飛行については詳しいレポートを後日掲載するので、そちらも楽しみにしてほしい。
2016年01月27日「零戦里帰りプロジェクト」を推進するゼロエンタープライズ・ジャパンは1月27日、同プロジェクトの零式艦上戦闘機(以下、零戦)22型「AI-112」のテスト飛行を計画している。同飛行は自衛隊殿の基地内のため一般の立ち入りができないが、当日はニコニコ動画で生中継される予定となっている。今回のテスト飛行は零戦の免許を取得した日本人操縦士が存在しないため、米国の操縦士による飛行となる。ニコニコ生放送では地上カメラのほか、同プロジェクトの協力のもとパイロットのヘルメットにカメラを設置したパイロットカメラと、2つの視点から零戦の勇姿を追う。ニコニコ動画では13時開演を予定している。テスト飛行の予備日は1月28・29日となっており、飛行日時は天候や整備状況等によるため、中継も時間の変更や開始の遅れ、また、途中からの放送となる場合もある。中継のため出演者からのコメントへの返答はなく、現地のインターネット回線状況により放送を一時中断もしくは中止する場合も想定されている。同プロジェクトは石塚政秀氏が発起し、2008年に米国で零戦を購入・所有。日本人所有では唯一となる零戦を日本に里帰りさせ国内での飛行実現を目指し、2012年9月に正式にプロジェクトを発足した。2013年9月にはプロジェクトを推進する母体としてゼロエンターを設立し、零戦は戦後70年を振り返ることを目的に2014年11月5日に入国させ、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)内で分割管理されていた。2015年には、FAA公認整備士資格のA&PおよびIA(Inspection Authorization)を有するデイビッド・アレン氏を米国から招へいし、アレン氏の指揮監督下のもと約8日間で零戦の組み立てを行い、2015年7月7日にはエンジン始動テストを実施した。
2016年01月26日漫画家の松本零士氏が25日、都内で行われた、美少年『零(ゼロ)』の発売記念発表会に出席した。酒造メーカーの美少年は、『銀河鉄道999』や『宇宙海賊キャプテンハーロック』などで知られる松本氏とコラボレーションした純米吟醸酒『零』を発売。松本氏は、ハーロックがデザインされた商品を手に、「とても楽しくてうれしい」と笑顔を見せ、「酒は悩みや辛いことを忘れさせてくれる力強いエネルギー源」とアピールした。また、「アルコールは平気なので、日本酒は飲んでも飲んでも効かない。気持ち良さそうにしている人を見るとうらやましい」と明かした松本氏。「小学生の頃から飲ませられて、『美味しいや!』って思っていました。出されたものを全部飲むと、褒めてくれてうれしかったですね。"酒飲み教育"を受けてきたんです」とその酒豪っぷりをうかがわせた。そんな松本氏は、この日、78歳の誕生日を迎え、「石ノ森章太郎と生年月日が全く一緒。一緒に飲みたかったな」と漫画家の故・石ノ森氏を懐かしむ場面も。日本酒好きタレントとして登場した磯山さやか、おのののかから、『銀河鉄道999』の列車などをあしらったバースデーケーキで祝福されると、「夢のような出来事でとてもうれしい。まだまだ描き続けるし、この列車もまだ走り続けると思います」と力強く宣言していた。
2016年01月26日ゼロエンタープライズ・ジャパンは1月20日、2012年より開始した「零戦里帰りプロジェクト」で米国より帰国させた零式艦上戦闘機(零戦)のテスト飛行を1月27日に実施すると発表した。同プロジェクトは同社取締役の石塚正秀氏が保有するレストア済みの零戦を米国から日本に移し、飛行可能状態なまま保存するというもの。同機は2014年11月に日本へ入国し、海上自衛隊鹿屋航空基地内で管理、2015年7月にはエンジン始動テストを開始していた。今回のテスト飛行は安全面から一般には公開されないが、テスト飛行終了後に他の空港へ飛行させる一般公開を計画している。この一般公開の実現のためには航空局からの飛行許可の再取得ならびに米国からパイロットを招聘するためなどの資金が必要になるため、同社では企業・団体、個人などからスポンサーを募集している。
2016年01月21日伊勢丹新宿店は1月3日限定で応募を受け付ける「夢袋」の内容を発表した。いずれも“本人参加型の豪華ラインアップ”で展開する。今回の注目の一つは、「『銀河鉄道999』のメーテル、鉄郎と一緒にあなたを描きます!」の夢袋だ。これは『宇宙戦艦ヤマト』、『キャプテンハーロック』などの名作を生んだ漫画界の巨匠・松本零士が購入者本人を『銀河鉄道999』のキャラクターとともに描き下ろし(水彩画5号サイズ 350×273mm)してくれるというもの。購入者は、同氏アトリエで似顔絵制作の取材を受ける。作品は約2から3ヶ月後に額装され、直接同氏から引き渡され、記念撮影まで行われる。この夢袋は1名限定で、価格は税込201万6,000円。続いて、その名も“夢のヴォーカリスト レコーディング体験!”の夢袋。Sony Music Entertainmentの音楽スクールであるSony Academyから提供されるこの夢袋は、多くのプロミュージシャンが使用するというレコーディングスタジオ「Sony Music Studios Tokyo」で、プロミュージシャンのバック演奏で購入者本人がヴォーカルレコーディングできるというものだ。当日のレコーディング担当者は、加藤ミリヤ、JUJU、YUKIなどの作品も手掛け、ボーカルレコーディングに定評のある原剛。レコーディング前には、ボイストレーニングが体験できるほか、レコーディング中のメイキング風景もプロカメラマンが撮影、後日編集されたドキュメント映像も提供される。この夢袋は2名限定で、価格は税込151万2,000円。新春らしい豪華夢袋となるのは、「書道家・武田双雲と夢の書き初め体験」だ。通常、個人レッスンは受け付けていないという同氏が、購入者本人と相談しながら“2016年の抱負を表す一文字”を決め、書き初めをする。同氏が購入者の手をとりながら文字を描いてくれるというから、同氏ファンはもちろん、貴重な新春体験になること間違いなしだ。完成作品には同氏サインが入り、額装され届けられる。この夢袋は1名限定で、価格は税込162万円。これらの夢袋は、いずれも抽選販売で受付は1月3日のみ。応募方法は、伊勢丹新宿店本館6階「時の場」で受け付けるほか、「武田双雲との書き初め体験」の夢袋は、同店本館5階パーソナルルームに設置される応募箱からも応募できる。当選者は1月4日以降に同店から連絡があるという。
2015年12月30日「神奈川県などが実施の『地域限定保育士』で、保育士不足は解消されるのか」と題した前編では、保育士不足の現状や制度導入の利点についてご紹介した。そんな中、各自治体ではどのような点を保育士確保の課題と捉えているのか。担当者に聞いた。○潜在保育士の掘り起こしが課題まず第1に課題として指摘されたのは、保育士の資格を持ちながら保育士としては働いていない「潜在保育士」の掘り起こしだ。千葉県の担当者によれば、「希望する勤務時間や場所がマッチングできない」「ブランクがあった後にいきなり現場に出るのが怖い」などを背景に、資格保有者の再就職が進んでいない現状があるという。そんな中でも、新たに資格を取得する人の数は限られているとして、「再就職を促す施策に力を入れていく」と語った。また大阪府では、潜在保育士が再就職をためらう理由として、「条件にあった職場を自力で探すのが難しい」「保育事情がわからず不安」などがあると分析。今年度から潜在保育士を対象にした「大阪府保育士・保育所支援センター」を開設し、求職の相談に応じているほか、セミナーや保育体験を通して、現在の保育情勢を学んでもらう取り組みを始めている。○処遇の改善と働き続けられる職場環境づくりをさらに改善が必要と考えられているのが、保育士の待遇面や職場環境だ。処遇の改善について特に沖縄県では、「他の自治体と比べても保育士の平均年収が低い」と分析。要因のひとつに、認可保育所でも非正規職員の保育士が多いことをあげ、正規雇用化した場合、施設に補助金を支給する制度を今年度から導入している。加えて神奈川県の担当者は、「保育士の平均就業継続年数は7.6年と短いため、現在就業中の保育士が継続して保育現場で活躍してもらうための方策も併せて必要だ」と主張した。県が保育士登録を行っている人を対象に行ったアンケート調査※では、保育士としての仕事を辞めた理由として、「結婚のため」(23.7%)、「妊娠・出産のため」(23.4%)、「育児のため」(15.1%)が上位に入っている。厚生労働省は来年度以降、通常もしくは地域限定とする試験の枠組みを問わず、保育士資格試験を年2回実施する地域を拡大していくという。国には、新たな保育人材の確保に加えて、資格取得者が長く働き続けられる環境づくりも求められているといえるだろう。※平成26年度神奈川県保育士実態調査結果による※画像と本文は関係ありません。
2015年11月14日全国で保育所の整備が進められる中、深刻な問題となっている「保育士不足」。国は平成29年度末までに、46.3万人の保育士が必要だとしているが、そのためには新たに6.9万人の保育士を確保しなければならないという(平成27年1月時点)。その確保策として、今年から導入された「地域限定保育士」の試験がこのほど、神奈川県、千葉県(成田市)、大阪府、沖縄県の4府県限定で実施された。3年間、受験した自治体で働くことを条件に、年1回の試験を2回に増やすというこの試みに、行政はどんな期待を抱いているのか。各自治体の担当者に聞いた。○深刻な保育士不足の実態「地域限定保育士」は、受験した自治体でのみ保育士として働くことができる資格のことを指す。受験者にとって最大のメリットは、通常年に1回しか受験できない保育士試験のチャンスが2回に増える点。保育士登録を行ってから3年を経過すれば、全国で働くこともできる。今年からこの制度を導入した4府県が共通して抱えている悩みはもちろん、深刻な保育士不足だ。このままでは、神奈川県で平成31年度までに約3,000人、沖縄県では平成29年度までに約2,300人の保育士が足りなくなるという。大阪府の担当者は現状として、「受け皿となる保育所を整備することはできるが人がいない」と指摘。千葉県では、国家戦略特区に指定されている成田市限定の導入となっているものの、「成田市だけでなく、東京に近い地域は特に不足している」という。○"より早く"確保できることにメリットしかし、「地域限定保育士」の導入が果たして保育士不足の解決策となるのだろうか。この点について4府県すべての担当者が口をそろえて指摘したのは、「受験回数が増えれば来年4月からすぐに働ける保育士の数が増える」ということだ。保育士資格は3年の間に8科目の試験を受験し、最終的に実技試験に合格することで取得できる仕組みになっている。そのため、未受験科目や不合格科目の残っている受験者が、この制度を利用して合格を勝ち取れば、来年の試験を待たずして、資格を取得できることになる。自治体にとってはいち早く、保育士を確保できることにつながるのだ。10月に行われた地域限定保育士の試験で、沖縄県では約500名が受験。ほかの府県でも、通常試験時を上回る受験申し込みがあったという。約2,000人の受験申し込みがあった千葉県の担当者は、「例年の合格率が20%ほどと考えると、単純に例年より約400人分、合格者数が増えることになり、数としての確保ができる」と話した。さらに制度を導入したのが4府県に限られていることもあり、ほかの自治体在住者が同府県で働いてくれる可能性が高まる点も魅力だという。大阪府の担当者は、「大阪府で働きたいという人の機会を創出することにつながる」と回答。神奈川県や千葉県でも、他地域からの受験者がみられたことに期待を高めている。一方で担当者に取材すると、いずれの自治体もこの制度が抜本的な解決策になるとは考えていないことがわかった。地域が必要としている対策とは何なのか。後編では、課題と行政の施策についてご紹介する。※画像と本文は関係ありません。
2015年11月13日KADOKAWAは、10月放送開始のTVアニメ『VALKYRIE DRIVE -MERMAID-』の主人公・敷島魅零(しきしま みれい)と、ヒロイン・処女まもり(とこのめ まもり)を1/7スケールフィギュアとして立体化。 発売は2016年3月中旬の予定で、価格は「敷島魅零」が15,556円(税別)で、「処女まもり」が11,000円(税別)となる。コンシューマーゲーム・ソーシャルゲーム・TVアニメとさまざまなメディアミックスを展開する「VALKYRIE DRIVE」プロジェクトから、ついに1/7スケールフィギュアが登場。10月より放送開始となるTVアニメ『VALKYRIE DRIVE -MERMAID-』の主人公・敷島魅零とヒロイン・処女まもりの2体が同時リリースされる。台座を繋ぎ合わせることで2体並べてのディスプレイが可能な仕様となっている。なお、「敷島魅零」はあじけん氏、「処女まもり」はきるきる氏が原型製作を担当している。■2体セット販売限定の予約特典も2体セット販売だけの限定予約特典として、 「電撃屋」では金子ひらく監督描き下ろしイラストミニ色紙(井口裕香+井澤美香子の複製サイン入り)が、 「カドカワストア」では金子ひらく監督描き下ろしイラストミニ色紙(金子ひらく監督複製サイン入り)が用意される。さらに、抽選で10名に直筆サイン入りバージョンをプレゼント! (直筆サイン入りミニ色紙が同梱されている場合、複製サイン入りのミニ色紙は同梱されない)。(C) VALKYRIE DRIVE PARTNERS
2015年10月09日エムエスアイコンピュータージャパンは6日、同社製ゲーミングノートPCを対象とした「FINAL FANTASY 零式 HD」PC版のバンドルキャンペーンを発表した。キャンペーン期間は2015年12月31日、あるいは用意した数がなくなり次第終了する。対象となるのは、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 900Mシリーズを搭載した「Gシリーズ」全モデルと、パッケージに「FINAL FANTASY 零式 HD」のイラストをあしらった「GE62」「GE72」「GS60」の各モデル。製品を購入後、ユーザー登録を行うことで、「FINAL FANTASY 零式 HD」PC版のSteamゲームコードがプレゼントされる。このほか、キャンペーンの詳細については特設サイトを参照してほしい。
2015年10月06日台湾MSIはこのほど、同社が実施中のPC版「FINAL FANTASY 零式 HD」プレゼントキャンペーンの対象製品に、Intel Z170を搭載したゲーミングマザーボードを追加した。用意したゲームコードがなくなり次第、キャンペーンは終了する。新たに追加となったのは、チップセットにIntel Z170を搭載した「Z170A GAMING M9 ACK」「Z170A XPOWER GAMING TITANIUM EDITION」「Z170A GAMING M7」「Z170A GAMING M5」「Z170A GAMING PRO」「Z170A KRAIT GAMING」「Z170I GAMING PRO AC」(近日発売予定)、「Z170A TOMAHAWK」(近日発売予定)、「Z170M MORTAR」(近日発売予定)の9モデル。製品を購入後、ユーザー登録を行うことで、PC版「FINAL FANTASY 零式 HD」のゲームクーポンがプレゼントされる。
2015年09月24日スクウェア・エニックスは、PS4/Xbox One/Steam用ゲーム『ファイナルファンタジー零式 HD』とiOS/Android用アプリ『メビウス ファイナルファンタジー』のコラボレーションを、2015年9月13日より実施する。Steam版発売を記念して、『ファイナルファンタジー零式 HD』と『メビウス ファイナルファンタジー』がコラボ。今回のコラボでは、『メビウス ファイナルファンタジー』内でアギト候補生たちのカードが手に入る「FF零式召喚」が開催される。○FF零式召喚★5 マキナ&レムアビリティ : アギトの絆 (コスト3)防御力を上げ、たたかう、必殺技でHP回復。バリア&ドレインの鉄壁防御! 覚醒オートアビリティ枠×2! サポートタイプ。★4 エイトアビリティ : 背水の陣 (コスト4)水の単体攻撃+バーサク。ダメージ限界突破つきの★4! 覚醒オートアビリティ枠×2! 戦士タイプ。★4 キングアビリティ : W ブリザラ BOM (コスト4)水属性の範囲攻撃。ダメージ限界突破つきの★4! 覚醒オートアビリティ枠×2! 魔道士タイプ。★4 セブンアビリティ : エレメントウィップ (コスト4)火の単体攻撃+毒。ダメージ限界突破つきの★4! 覚醒オートアビリティ枠×2! レンジャータイプ。この召喚では初の★5カードが登場! そのほかにもここだけでしか手に入らない魅力たっぷりのアビリティカードが満載で、召喚されるカードは★5アビリティを含む全13種類となっている。一部カードはダメージ限界突破のエキスパンドスキルつき!『ファイナルファンタジー零式 HD』と『メビウス ファイナルファンタジー』のコラボレーション「FF零式召喚」の開催期間は2015年9月13日(日)0:00~9月30日(水)23:59。全13種のカードと詳細はこちらをチェックしてほしい。(C)2011 ,2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA(C)2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
2015年09月12日ウェルクスはこのほど、「保育士の恋愛事情」に関する調査結果を発表した。調査は8月7日~20日、20代~50代の保育士の女性100名(平均年齢31.8歳)を対象に行われた。○「保育士は"モテる"」と実感した人、17%「付き合いたいと思う女性の職業」「結婚したいと思う女性の職業」といったランキングでは、毎年保育士が上位にランクインしている。そこでまず、保育士は"モテる"と実感したことがあるか尋ねたところ、「ある(17%)」「ない(55%)」「どちらとも言えない(28%)」と、意外にもモテる実感のある人は少数派となった。"モテる"と実感した人からは「保育士が来ると言うだけで、人数が集まると言われた。合コンで仕事を話したときの食いつきかたがすごい」(30代)、「友達の結婚式で 保育士ですって言っただけで男子の輪ができた」(30代)といったエピソードが寄せられたが、一方で「職業での食いつきはいいが、それだけで、最終は容姿でモテるかどうか決まる」(30代)、「女ばかりの職場なので、男性と出会う機会は少ないと思う。結婚していない上司(40~50代)がたくさんいる」(30代)など、案外"モテない"というコメントも目立った。○保育士という職業ステータスは役立つ?続いて、現在、恋人や配偶者がいるか尋ねた結果、57%が「いる」と回答。「今の恋人や配偶者とお付き合いするうえで、保育士という職業ステータスが役立っていると感じますか?」という問いに、半数以上が「いいえ(50%)」「むしろ弊害である(2%)」と、役立っていないと回答した。○出会いの場は「友人・知人の紹介」がトップ最後に、恋人や配偶者とはどこで知り合ったのか教えてもらったところ、「友人・知人の紹介(21人)」が1位に。次いで、現代らしく「SNS・インターネット(8人)」「合コン(6人)」と続き、「職場」と答えた人はわずか3人だった。女性の多い職場だけに、仕事での出会いは難しいことがうかがえる結果となった。
2015年08月26日「零戦里帰りプロジェクト」を推進するゼロエンタープライズ・ジャパンは7月7日、「零式艦上戦闘機(以下、零戦)」の組み立てを海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)内で完了し、エンジン始動テストを実施した。同プロジェクトは石塚政秀氏が発起し、2008年に米国で購入・所有してきた日本人所有では唯一となる零戦を日本に里帰りさせ国内での飛行実現を目指し、2012年9月に正式に発足。2013年9月には同プロジェクトを推進する母体としてゼロエンターを設立し、戦後70年を振り返ることを目的に同機を2014年11月5日に入国させ、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)内で分割管理されていた。今回の組み立ては、同機がアメリカ連邦航空局(以下、FAA)の所属機であることから、FAA公認整備士資格のA&PおよびIA(Inspection Authorization)を有するデイビッド・アレン(DAVID ALLEN)氏を米国から招へいし、アレン氏の指揮監督下のもと、約8日間で完了した。エンジンの始動についても、同氏の監督下でエンジンおよびプロペラ部分の不具合を確認するために実施された。今後、国内での飛行に向けて所轄官庁に申請し、許可が得られれば飛行が実現する。飛行に際してはあらためて米国から操縦士を招へいし、実行することになる。なお、国内に飛行可能な零戦がないことから零戦の免許を取得した日本人操縦士が存在しないため、今回は米国の操縦士による飛行となる。ゼロエンターは初飛行実現に向けて関係各所との調整を急ぎながら、飛行に必要な資金を調達するため、ファンクラブやサポートクラブの会員、また、広く企業からの協賛を募り戦後70年の記念飛行の実現を目指している。
2015年07月14日「零戦里帰りプロジェクト」を推進しているゼロエンタープライズ・ジャパンは7月13日、2014年11月5日に入国し、海上自衛隊鹿屋航空基地内で分割管理していた「零式艦上戦闘機(零戦)」の組み立てを同基地内で完了し、7月7日にエンジン始動テストを実施したと発表した。同プロジェクトは、発起人である石塚政秀氏が2008年に米国で購入した同機を日本に里帰りさせ、国内で飛行させることを目的に2012年に発足。零戦は2014年9月に横浜港に入港、11月に入国を果たした後、3分割の状態で一般公開されるなどしてきた。その後、海上自衛隊鹿屋航空基地の隊員の研修教材として同機を提供することが決まり、以来、同基地でプロジェクトを進めてきた。今回の組み立ては、アメリカ連邦航空局(FAA)公認整備士資格を有するデイビッド・アレン氏の指揮監督のもと行われ、約8日間で完了した。また、同氏の監督下でエンジン始動テストを実施し、エンジンおよびプロペラ部分の不具合を確認した。国内での飛行の実現に向けては今後、所轄官庁から許可を得る必要がある。また、国内に零戦の免許を有する日本人操縦士がいないことから、米国の操縦士による飛行になる見込みだ。
2015年07月13日ウララキューブは2月7日~3月22日、東京・銀座の「チーパズギャラリー」にて「松本零士原画展 キャラクターアートワーク」を開催する。同展は、『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』など数々のヒット作品を生み出してきた漫画家・松本零士氏の過去作品の原画を集めた展示となる。会場では、過去の雑誌連載で表紙を飾った作品を中心に、宇宙を舞台としたSFマンガの中から同氏による原画を展示する。また、イベントオリジナルグッズを販売するほか、原画を忠実に再現した「U-ARTCOLLECTION」(高精細複製画)を松本氏の直筆サイン・エディションナンバー付きで受注販売する。併設する「チーパズカフェ」では松本氏の壁画を作成し、「メーテル」「ハーロック」「おいどん」(各700円・税込)を描いた3種のラテアートを特別メニューとして提供する。カフェスペースには関連したグッズも展示されるとのこと。会期中には松本氏が来場し、サイン会とギャラリートークも実施する予定。参加条件の詳細については、2月上旬開設予定の公式HPにて発表する。同展の開催時間は各日10:00~19:00で、会期中無休となる。入場無料。
2015年01月21日手塚治虫タッチのパロディー漫画『神罰』で知られ、著名作家の絵柄をまねたシモネタギャグを得意とする漫画家の田中圭一氏。デビュー当時からサラリーマンを兼業する"二足のわらじ漫画家"としても有名で、現在はBookLiveに勤務する一方で、京都精華大学の講師も務める。そのほか、「田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-」(ぐるなび)、「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~」(文芸カドカワ/note)、「ハピラジ!」(ニコニコ生放送)など、インターネットを中心に幅広く活動している田中氏。今回、紙からインターネットへ移行した経緯や、インターネットの魅力、漫画家としての今後の展開などをインタビューした。――田中先生はインターネットを積極的に活用されていて、2013年に漫画発表の場を紙媒体からインターネットに移されたとのことですが、どういった経緯だったのでしょうか。ちょうどその少し前から僕の紙の本が売れなくなってきていて、世間でも、雑誌も売れない単行本も売れないという傾向が顕著になってきてますよね。だから、これから先、漫画家で食べていくのに希望的な状況じゃないなと思ったんです。そんな時に、電車で周りを見渡すとみんなスマホをいじっていたんですね。新聞や漫画雑誌を読んでる人はずいぶん減ったけどスマホは見ている。だったらスマホの中で自分の存在感を大きくすることが生き残りの1つの手だなと感じたんです。当初は、特にマネタイズは考えていなかったんですが、Twitterで面白いネタをつぶやいたり面白い画像を載せるとフォロワーが増えるし、これから先スマホやインターネットでみんなもっと情報を得るようになっていくだろうから、その中で生き残るための第1歩と考えたんです。――編集者で漫画原作者の竹熊健太郎さんにも後押しされたとか。竹熊さんが2010年くらいから、これからは「街のパン屋さんのような漫画家を目指せ」とおっしゃっていて。彼が紙の本からの仕事がなくなってスランプになっていた時期に、周りから勧められて『たけくまメモ』というブログを立ち上げたんですよ。そうしたら一気に固定ファンが数万人できて。これからの漫画家は、大手のメジャー雑誌に載ってミリオンセラーを出して豪邸を建ててというのが年々難しくなってくるから、数万人でもいいから固定ファンを捕まえてその人たちが欲しいもの、望むものを提供することでマネタイズをしていくのが良いと。それはすごく正しいなぁと思っていて。それを見ていたから、最初は自分も興味本位でおもしろ画像などを上げている内に、リツイートが増えて、フォロワーが増えて、「あー、これはメディアなんだ」とわかったです。――実際にSNSを始められて実感したんですね。当時、前の会社で「コミPo!」という漫画制作ソフトを発表する際に、プロモーションムービーを作って発売前に一部の関係者用にWEBにアップしたんですよ。その時にアルファブロガーの小飼弾さんにも見てもらったんだけど、「発表会が来週ありますよ」という告知をした時に、「ようやく発表ですね」と一部の関係者しか公開していなかったムービーのURLをうっかりTwitterに載せてしまって…。そしたら一気にダーッとリツイートされてサーバーもパンクして、その時にツイートをエゴサーチするとドンドン話題が増えていくのがリアルタイムで見れて、「バズられるってこういうことなんだ」とわかったんです。それまでもバズるとかバイラルっていう言葉は知っていたんだけど、1秒に何十人もリツイートされるという経験を初めてしたんですよ。――個人がすごい影響力を持つ、と。「コミPo!」でコンテストをした時、中に1人すごく面白い漫画を作ってくる人がいて、それがダ・ヴィンチ・恐山さんでした。彼は芸能人でもない普通の人なんだけど、彼のツイートはものすごく面白くて、それがドンドンとバズられて多くのフォロワーが付いたんです。その時、「Twitterって、有名人でなくてもバズられればフォロワーが集められるんだ」とあらためて思ったんですよ。僕も初めは、なにげなくおもしろ画像を投稿していたら、ついっぷるの人気画像ランキングに入って、僕のフォロワーじゃない人の目にも触れてドンドンとリツイートされて、フォロワーも増えたので、「これは面白いな」と思いました。ツイートや画像を何時ごろに上げればバズられやすいかとか、どんなネタが受けるのかとか、Twitterを使って、個人でのマーケティングリサーチをできることに気付いたんですね。――ご自身でマーケティングリサーチまでされているなんて驚きです。私はこれまで雑誌のアンケート結果ってあまり教えてもらえなかったんですよ。ギャグ漫画でページが少ないとアンケート上位に行くことは難しくて、編集さんも気を遣ってくれて「一部では好評みたいですよ」くらいしか教えてくれなかった。ただ、個人的には、今回こういうネタだからこういう反響があった、というデータが欲しかったんですね。この時間にこのタイミングでこのネタを上げたらリツイートされた、勝因は何だろう、自信満々のネタが全然ウケなかった、敗因は何だろう、みたいな。こんなことを繰り返し、ずーっと自分のデータとして蓄積していったんです。そこから、もちろんマネタイズは無視して、「ウケたいという気持ちだけで、いかに多くの人を笑わせられるか?」ということをやり始めたんです。――ファンの方と直接的な交流が生まれたんですね。そんなことをしているうちに、僕のネタ画像を見た編集者からWEBでの連載依頼が来て、そこに載った作品をTwitterやFacebookで情報発信してバズられて…という良いスパイラルになった。紙の雑誌に固執していたら、世の中に作品を発表できなかったかもしれない。これによって、「田中圭一をフォローしておくと面白いものが色々とくるぞ」というフォロワーとの信頼関係ができたっていうのは、これから電子化が進むという時期に、うまくSNSの波に乗れたなと思いますね。――そうしてインターネットの影響力を実感される中で、電子書籍の可能性と課題についてもお聞かせください。日本の家電メーカーにぜひ言いたいのは、日本って世界的に珍しく国民がすごく本を読む国だということ。日本人は知識欲が旺盛で、本を読むことが好きですよね。にもかかわらず、なんで電子書籍デバイスを日本人に合う形で作らないのかと思うんですよ。スマホはアメリカ製か韓国製で、手帳サイズで、さすがに漫画を読むにはきついですよね。タブレットは、サイズはちょうどいいですけど重い。だったら、もっと薄くて軽くてペラペラで、筒から巻物のように液晶画面がひゅっと出せて、雑誌の見開きサイズで読めるような端末ができるといいですよね。日本のメーカーが本気出せば簡単にできそうなもんじゃないですか。それによって電子書籍の市場ってもっと広がりそうなのに、やらないでしょ、どこも。電子書籍の漫画が読みづらいという人もいますが、新しいデバイスなら解決できる。ガラパゴスでもいい。日本市場って本に関しては大きいはずなので。――デバイスの進化には期待ですね。コンテンツ側で電子書籍に期待することはありますか。たくさん言いたいことはありますね。昔、ケータイコミックなどで音が出るものがありましたが、あまり流行らなかった。デジタルならではの面白い仕組みはあったんですが、それを最大限に使う作品・キラーコンテンツがなかった。やはりこういったものを普及させるのはキラーコンテンツありきですよ。例えば、デジタルデータなんだから、1ページ目からラストまで1本道である必要はないですよね。ゲームが得意としているストーリーの分岐とか、最初に自分の名前を登録すると、漫画の主人公の名前が自分の名前になるとか。分岐に関しても、アドベンチャーのように選ばせるのもあれば、ランダムに変わるというのもあるとか。そういった仕様も技術的には難しくない。問題は、そういう面白い仕組みを活かしたキラーコンテンツがあるかどうか。器を作ったら、器に見合う料理を考えなきゃいけなくて、漫画家さんなりクリエイターさんが、新しい仕組みに見合う作品を作って、1作品でもヒットが出れば、「この手法があるなら俺ならこう活用するぜ」という人が続々と出てくる。それが電子デバイスで本を読む新しい形にならないかなと思っています。――田中先生もそういう作品を作ってみたいですか。作りたいですね。たとえば、(主人公が複数存在し物語が並行して進む)ザッピングの作品ができないか、とか。とある夫婦が登場する作品で、奥さん目線では幸せなストーリーなんだけど、旦那さん目線では悲劇だとか。他には、最初のページで「あなたはどの漫画家が好きですか」というアンケートがついていて、手塚治虫とか松本零士とか選択肢を選んでもらって、ストーリーは同じでも、選んだ作家の絵柄に変わるとか。手塚治虫の絵で読んだ後に松本零士の絵に切り替えると微妙に違っていて、「こう違うんだ」というようなところを楽しむとか。デジタルの時代の表現方法の1つだと思います。――いろんな可能性がまだまだあるんですね。あるんですよ。誰かがキラーコンテンツを出して、そればブレイクした時こそ、新時代が来ると思います。僕も実験的に、なにかやってみたいと思うんですよね。ホラー漫画は僕の絵じゃ合わないかもしれないけど、じつはやりたいんですよ。例えば作品の中に、"読んだら死んじゃう漫画"というものが登場して、登場人物がその漫画を読んで次々に死んでいくというストーリー。これは、当然フィクションなので、実際にこのデジタル漫画を読んだ読者が死ぬわけじゃない。でも、ストーリーを読み進めていくと、最後に「この漫画は絶対に読み返してはいけない」と書いてあるページが開かれて、作品は終わる。それを、たまたま2回目に読んだ読者がいたとしたら、冒頭に「なぜ読み返すなと言ったのに読んだのか!」と書いてあって、つまり1回目に読んだときと中身が変わってしまっている。この恐怖ってハンパないと思います。これで読者が作品の中にイッキに引き込まれていくとか。――田中先生は現在、電子書籍の「BookLive!」にお勤めですが、最近話題の漫画家さんへのインタビューコーナー「わが生涯に一片のコマあり」についても教えてください。どういった経緯で始まった企画なんですか。BookLiveの社員の方から、以前に私が実施した藤田和日郎先生のインタビューがすごく好評だったので、ああいうものを定期的にできないかという依頼があったんです。コーナー化するにあたっては、ネットで読ませるための文字数の上限やテーマ設定など、いろいろと改良が必要な点がありました。そうした時にある方から、「"作者の渾身の1コマ"に絞ってはどうですか」というアイデアが出た。それならワンテーマだし文章も短くて済むし、焦点もはっきりする。他でもやっていないと。そして別の方が「わが生涯に一片のコマあり」というぴったりのタイトルを考えてくれた。そうしてこのインタビュー企画が始まりました。第1回ゲストの新條まゆ先生が、こちらが望んでいたとおりのお話をしてくれましてね。新條先生の連載が打ち切りになりそうだった時期に、「渾身の1コマ」を描くことで盛り返して人気が回復して行った、というような。そこで弾みがついてコーナーが続いています。――このコーナーはTwitterなどでもすごく評判なのですが、インタビュー時にこういうことを聞こうというのは何かあるのでしょうか。そうですね。僕も漫画家なので、この作品のここはすごく苦労して描いててるなっていうのがわかるんです。例えば東村アキコさんの場合は、『マカロニほうれん荘』(鴨川つばめ/秋田書店)や岡田あーみんさんの漫画が大好きで、それが引き出しになっていて今の作品を描いているとおっしゃっていて。自分もギャグ漫画家として、小さい頃好きだった漫画はあれとこれとこれで、それが組み合わさって今の漫画になっているというのがあるので、すごくわかるというか、お互い「そうだよね」というのがあるのは作家同士ならではだと思いますね。――なるほど。漫画家同士だからこそわかる世界観が、あのインタビューを生んでいるんですね。そうした幅広い活動をされている田中先生ですが、今年から京都精華大学で「ギャグマンガコース」の講師もされています。そのお話もぜひ聞かせてください。本当は竹熊健太郎さんの助手で入る予定だったんだけど、急きょ竹熊さんが休学されるということになって、あとは任せたと(笑)。経験もないし、忙しくて準備もできてないしで、バタバタとしたスタートでした。始めてみて思ったのは、生徒に教えるためにはロジックを自分で整理して伝えなきゃいけないということ。今まで直感で、つまり右脳でやっていたものをロジカルに整理することで自分にも気づきがあったんです。例えば、読者に「こっちだよ」とわざと思考をミスリードさせておいて、実はこっちだったみたいな意外性というかギャップが笑いを生むんだ…とかね。――教えることを通じて、田中先生ご自身も表現の理論を改めて整理できたんですね。どうしてこれは面白いんだろう、と常に分析しながら見るという視点も持つようになって、他の仕事にも良い効果が生まれましたね。先ほどのインタビューコーナーも、この作品はどうして泣けるんだろう、とか分析しながら作品を読んでいますし、今ぐるなびで連載している『ペンと箸』も、事実をそのままの順番で漫画にするのではなく、話の順番を入れ替えることでより感動が伝わるな、とか。いろいろと並行してやっている仕事がそれぞれ役に立っているんです。――これまで若い漫画家志望の方に教える機会はあったのでしょうか。今まで何人か、漫画家志望の若いアシスタントが来たことはあったけど、あまりギャグ漫画家になりたいという人はいなかったから、教えられることがあまりなかったですね。でも今は、大学でギャグ漫画家になりたいという人に教える訳だからやりがいもあります。京都精華大には「ストーリーマンガコース」と「ギャグマンガコース」があって、ストーリーマンガコースに落ちたからギャグマンガコースに来た人もいるんだけど、そうした中にもすごくギャグセンスのある学生もいる。プロになろうと思ってなくてもポテンシャルがあったり、センスを秘めている人はいっぱいいて、そういう人には「君はギャグに向いているから磨いていこうよ」という話もできますよね。――違う道を目指そうとしていた人が、ギャグ漫画家になって良い作品を生み出して、読者を楽しませていくというのは素晴らしいですね。本人もたぶん、ストーリーマンガコースに行ってたら生徒数も多くて競争率が高かったりで挫折してしまったかもしれないけど、ギャグマンガコースは人数も少ないから、その中で「イケてるぞ」となれば、自信もつくんじゃないでしょうか。竹熊健太郎さんが「電脳マヴォ」っていう無料の漫画サイトをやってるんですが、ギャグマンガコースで才能を持った人はそこでも紹介していきたいと言っていて、生徒さんが納得してくれればそこに作品をアップして世の中の多くの人に見てもらう機会を持つというのも、ありかなと思っています。そこで編集者の目に止まって商業誌デビューを果たす、という道もあるかもしれないですし。――インターネットならではの作品の見せ方ですよね。「note」っていうSNSで人気の『岡崎に捧ぐ』という漫画がものすごく読まれていて、作者の山本さほさんは、現在いろんなところから引っ張りになっているんですよ。内容は「ちびまる子ちゃん」的な作品なんですが、「ちびまる子ちゃん」よりももう20才くらい下の世代にすごくささっていて。ちびまる子って10年ごとに、つまり年代ごとに作ればいいんじゃないかと思ったりね(笑)。とにかくその漫画、面白いんですよ。ネットで人気を博して商業誌に行くっていうのもあるんですよね。こういう言い方はよくないんだけど、漫画家志望って編集さんとそりが合わなくて、デビューはしたものの連載を取れないまま何年かの時間をすり減らしてしまうこともある。でもネットに上げると、支持してくれる人が何人いるかが数字でわかるので、結果が悪ければすべて自分の責任です。冷酷ではあるものの非常に平等な発表の仕方ですよね。そういう方法でのデビューもあると思ってまして、竹熊さんの「電脳マヴォ」などからデビューするというのもあると思うんですね。――このようにファンの方と直接つながれる時代に、出版社の役割とは何だとお考えでしょうか。やっぱり大手の出版社の編集さんって、すごく特殊なノウハウを貯めている方がいて、新人が持ち込みしてきてから一人前にして世に送り出すまでのトレーナーとして一流な人もたくさんいるんですよ。それを分っていない人は編集者を軽視する発言をしがちですよね。WEBとかブログで人気になった漫画家さんが10年、20年と食べていけるかというのは、トレーナーの力量も大きいと思います。あとはアシスタントに入ってそこの先生に学ぶとかね。そういう道のメリットもたくさんあると思いますよ。ネットはそういう工程をすっとばせるから便利だと言われがちですけど、最初はビギナーズラックでヒットを打てても、2打席目から打てない人もいて、とにかく編集者や師匠から教えや、漫画家としての基礎体力作りを軽視してはいけないと思いますね。――ある作家エージェントの方がおっしゃっていたんですが、「0を1まで売るのはエージェントの役割だけど、1を100にするのはやはり出版社さんが強い」と。どちらが良いではなくて、それぞれ役割があるということでしょうか。大手の出版社さんって編集者が優秀だからミリオンセラーが出ると思われていますが、それに加えて営業の方のスキルも高いからだと思いますよ。僕も営業やっていたからわかるんですが、良いものを良いと伝えて書店さんを説得するのは営業さんの力なんですよね。だから1万部を100万部にするのは、販促やキャンペーンも含めた営業力だと思うんですよ。ネットで作品を出した人がそこまで行けるかというと、営業さんが後押ししてくれないとなかなか難しいですよね。ネットでヒットした『きょうの猫村さん』(ほしよりこ/マガジンハウス)とか、『となりの801ちゃん』(小鳥アジコ/宙出版)とかは、紙の本になって初めて大きくマネタイズができたわけじゃないですか。ネットだとただの人気者で終わってたかもしれない。だから、出版社が今も作家さんにお金をもたらす重要な役割を担っているのは確かですよね。今後は電子書籍ストアとか先ほどの「note」とかで作家が直接売るというの時代が来るかもしれませんが、それはそれで作家自身の営業力が必要だと思いますよ。ネット上には様々なコンテンツがものすごくたくさんあるので。――田中先生が先日から参加されている「ハピラジ!」についても教えてください。ニコ生(ニコニコ生放送)で「ハピラジ!」というWEBラジオを始めることになりまして。この番組というかシリーズは、声優さんを中心にやってきて、漫画家は僕が初かもしれません。番組としては、企画の担当者が面白いコーナーとかを考えてくれていて、ニコ生を使うので、音だけじゃなくて時々絵を描いたり大喜利のようなこともやっていきます。僕が描いた絵に声優さんが声を当てたり、4コマ漫画の3コマまでを僕が描いて4コマ目を募集とか。ラジオなんだけど、ところどころ絵も入っている感じで今の時代ならではの番組ですね。――田中先生はTwitterやFacebookも活用されていますが、ニコ生をやろうと思ったのはなぜですか。もともとニコ生は個人でもやりたかったんですが忙しくて手をつけられていなかったところに、ハピラジ!のお話をいただいてぜひやらせてくださいと。一人で全部やるのは大変ですからね。FacebookとTwitterとニコ生は個人で出来るプロモーションとして、3つでセットと考えています。Twitterは瞬発力、バイラル力はあるけど、すぐタイムラインが流れてしまう。Facebookはもう少し滞留しますし、もう少しお友達限定というクローズドな部分がある。音声は生放送でリアルタイム性がある。この3つを組み合わせるのが1番効果的だと思っていたんです。だから、ニコ生を始めたのはちょうどいいタイミングでした。今後、以前に勤めていたソフト会社で企画していた『ライブアニメ』という、音声に反応してアニメのキャラが操作できるソフトを使った放送などもやってみたいなと思っています。アニメキャラによる生放送です。――次々と新しい取り組みをされている田中先生ですが、最後に、漫画家・田中圭一としての今後の展開について教えてください。僕が今52歳だから、健康にペンが握れるのはあと20年なんですよね。土日しか描いてないから、計算するとあと単行本15冊しか死ぬまでに出せないな、と最近考えています。つまり、残された時間と描ける作品数は限られています。なので、山のようにある「やりたい企画や作品」の中から「何を諦めて、何をやるか」を考えなきゃいけない歳なんですよね、52歳って。これまで温めて実現できていない企画の中で早めに着手しないとダメなものを、優先的にやっていきたいと思っています。ここ2、3年はそこに力を注ぎたいなと。さっき言ったインタラクティブな漫画もその1つなのでぜひ実現したいですね。
2014年12月26日12月16日に一日限定で実施されるプレミアム・クルーズ「TOHOSHINKI WITH HOTALUNA」に先駆け、東方神起が15日、東京・お台場海浜公園で行われた乗船イベントにサプライズ登場した。東方神起の公演チケット情報東方神起の新アルバム『WITH』(12月17日リリース)の発売を記念し、SF漫画『銀河鉄道999』などで知られる松本零士がデザインした水上バス「ホタルナ」がタッグを組む。通常は宇宙船をイメージしたデザインで青く彩られている「ホタルナ」がイメージを一新し、一日限定で東方神起のテーマカラーの「赤」に染めて運航。同船がカラーを変えて運航するのは初となる。この日、ふたりは一足早くクルーズを体験。ユンホは、「クルーズは久しぶりで気持ちよかったです」と語り、デッキからの景色については「キラキラしていて、キレイな絵を見ているみたい」と目を輝かせた。チャンミンは「お台場は夜景がキレイだといつも感じていたんですが、きょうは特別に、レインボーブリッジを下から見て、さらにお台場の夜景ってめっちゃカッコイイなって。こういうところでデートする人たちはどんだけ幸せなのかな」とうらやましそうに語った。「ホタルナ」のコンセプトは「新たなる旅立ち」。来年、日本デビュー10周年を前にリリースされる新アルバム『WITH』は、さらなる躍進を遂げる意味でも「新たなる旅立ち」を予感させる作品となりそう。ユンホはアルバムについて「“ともに”という意味。大きな愛を、僕たちの気持ちを伝えたい」。チャンミンも「愛って、恋人同士だけじゃなく、家族や友達、いろんな愛があると思うんです。大きな意味の愛を東方神起から皆さんに伝えたい。また、それだけじゃなく、ファンの皆さんと“ともに”そんな愛を共有したい」と作品に込めた思いを語った。来年2月からは、同アルバムをひっさげ、自身2度目の5大ドーム・ツアーを開催する。ユンホは「1回目は楽しかったけど、初めてで緊張したので、今回はさらに楽しみたいし、タイトル通り、皆さんと共感できるよう、東方神起のメッセージを伝えられるように頑張ります」。チャンミンも「ドームは物理的に距離が遠いし広いから、歌や歌詞の内容、感情を伝えるのが難しいかもしれないけど、東方神起の歌とパフォーマンスでとファンの距離が縮められるようにしたい。タイトル通り、東方神起とファンが“ともに”生きているというか、同じ感情を感じられるように頑張ります」と気合十分にステージへの意気込みを語った。また、クリスマスの過ごし方について問われると、「去年までは、大切な人と一緒に外で過ごしたいなと思ってたんですが、今年からは家で過ごしてみようかなという気持ちが出てきました。家で一緒に何か作ったりして、にぎやかではなくても思い出を作りたいなって」とユンホ。温かい一日を思わせるユンホの一方で、チャンミンは「家で休みたいです。クリスマスって、全世界的に記念すべき日かもしれないけど、僕にとってはただの休みの一日です」と少々ヤケ気味に語り、笑いを誘っていた。
2014年12月15日ゼロエンタープライズ・ジャパンは12月8日、「零戦里帰りプロジェクト」の一環として「零式艦上戦闘機=零戦(ゼロ戦)」を完成状態で展示するための仮組みを開始した。「ゼロ戦」は、第二次世界大戦期における旧日本海軍の主力艦上戦闘機で、今回仮組みが行われている機体は飛行可能な状態のものだという。同機はアメリカのZero Enterprise Inc.(CEO: 石塚 政秀氏)が所有している。12月4日に航空機や部品の輸入販売・整備などを行っている日本企業・Japan General Aviation Service(JGAS)と同社との間で、同機を保管する格納契約が締結された。同機はエンジン・主翼操縦席部分・機体尾翼部分の3つのパーツに分解の上、アメリカから日本に輸送された。現在、完成状態で展示するための仮組みが、JGASの「鹿児島航空機整備センター」の格納庫内にて12月8日から行われている。同機は11月5日に入国が実現し、飛行可能な機体内部の構造などを見ることができる希少な状態であることから、11月21日~24日にさいたまスーパーアリーナで展示会が開催された。6,000人以上の人が会場に足を運んだという。ゼロエンタープライズ・ジャパンは、終戦70年目となる2015年の国内飛行を目指す中で今回の格納契約に至ったという。現在3つに分解されている機体を完成状態で展示するため、年内に仮組みを終える見込み。また、2015年初頭には米国A&P(米国航空機整備士)資格を有し、ゼロ戦の整備にも精通した整備士を招集する。有資格者のもと仮組み状態の機体を一旦分離し、飛行の実現に向けた本格的な組み立て作業を行い、2015年春までには完成させる計画とのこと。
2014年12月12日「零戦里帰りプロジェクト」を推進するゼロエンタープライズ・ジャパンは12月10日、日本人所有の飛行可能な零戦を完成状態で展示するための仮組みを開始したと発表した。同プロジェクトは、同社取締役の石塚正秀氏がCEOを務めるZero Enterpriseが所有するレストア済みの零戦を日本に移し、飛行可能な状態のまま保存するというもの。同機は米国からエンジン、主翼操縦席部分、機体尾翼部分の3つに分解され日本に帰国。航空機・部品の輸入販売・整備を手がけるJapan General Aviation Serviceの鹿児島航空機整備センターで仮組みが12月8日から開始された。年内には仮組みを終えて完成状態で展示が可能になる予定で、2015年初頭に米国から零戦に精通した整備士を招き、仮組み状態を一旦分離し、飛行の実現に向けた本格的な作業を行い、同年春までに完成させる計画だ。
2014年12月10日城下町・松本にあり、1300年前から親しまれてきたのが浅間温泉。古くは江戸時代、松本城主たちが愛し、明治になると竹久夢二、与謝野晶子など文豪たちも足しげく通った名湯です。長野県内でもトップクラスの湧出量を誇り、柔らかく肌になじむ泉質は多くの温泉ファンに好まれています。その浅間温泉の中でもひときわ現代性と日本ならではの伝統の意匠ある空間を持ち、デザイナーズ旅館として高い評価を受けているのが、「星野リゾート 界 松本」。新旧のアートに触れた後、ゆっくりとくつろぐのなら、こんなスタイルのある宿こそがふさわしいものです。伝統の技を各所に感じる館内「界 松本」のコンセプトは歴史と芸術に深く結びついた松本の歴史をたどるかのように、館内で新鮮さとクラシカルな美しさを秘めたアートワークを表現すること。それも職人たちの手仕事の技が光る本物を見せる。そんな宿の情熱が見え隠れします。ドームのような外観からガラスのアプローチを抜けた先にあるエントランスホールはまるで教会のような荘厳さ。その先には吹き抜けの廊下がドラマチックにゲストを出迎えてくれます。丁寧な細工が施された透け感が美しい組子障子は匠の技術あってのもの。陰影ある表情を持つのは天然土壁。波のような浮き上がりが力強い。このほか、伝統的な江戸の墨流しを用いた和紙、繊細な金箔をはりつけた細工、作家・川原信子氏によるカリグラフィーアートなどパブリックスペース、客室のあらゆる場所にこだわりが。伝統とモダンがとけあい、ときに共鳴しあってどこにもない「界 松本」ならではの華やかな美学へと昇華し、みごとです。 松本文化を表した星野リゾート 界 松本の「ご当地部屋」>>続きを読む 松本の文化を表したご当地部屋「オーディオクラフトルーム」「界」ブランドではその土地の魅力を極めてゲストに提供する「ご当地部屋」というコンセプトルームを設けています。もの作りが盛んな松本を象徴して「界 松本」では「オーディオクラフトルーム」を用意。工房アンダンテを主宰する木工作家・吉田直樹氏による音楽をテーマにした作品を室内に展示。クラシック、ジャズなど心をリラックスする音の世界を表現し、音楽を愛するゲストに好評。この部屋に泊まりたくて訪れる愛好家も多く、人気です。「オーディオクラフトルーム」制作クラフト作家 吉田直樹氏コメント「星野リゾート 界 松本」との出会いは今年の「クラフトフェアまつもと2014」でのことでした。そこからお話しがあり、「オーディオクラフトルーム」のための作品を依頼されました。最初はやはり、いろいろと考えましたね。客室というプライベートな場所でどんなものがゲストのみなさんの心の琴線に触れ、音楽を楽しんでいただけるのかと。そこで、ジャズとクラシックをテーマにした作品を選んでみました。やはり部屋の中ではリラックスしてもらうのが一番ですからね。松本は「サイトウキネン・フェスティバル」などアートと共に音楽とも深い絆のある街。「界 松本」にも音楽愛好家のゲストの方も多く、 この「オーディオクラフトルーム」はとても喜んでいただけているようで、本当に嬉しいです。私の作品は音と灯りと木のぬくもりが生み出す優しく、温かな空間が特徴です。どうぞ、作品に触れてみて、柔らかい木の肌触りを感じとっていただきたいです。また、バイオリンなどに用いる本物の木を使ったオリジナルスピーカーも「ご当地部屋」のために製作中です。チェックインすると室内には好みの音楽が流れている。そんな余韻のある「ご当地部屋」になればと思っています。 宿泊中は松本文化ならではの体験を >>続きを読む カンクラフトワークショップを体験「星野リゾート 界 松本」でもうひとつ体験したいのがゲストのためのクラフトワークショップ。松本でシンプルな美しい手作り家具を製作するKancraft(カンクラフト)直伝で技術を取得したホテルスタッフが指導。小さなカッティングボードやコースターなど気軽に作れる作品に挑戦。これが思わず集中してしまうほど楽しく、自分だけのクラフト作品に旅の思い出を刻んでいきます。夜にはエントランスロビーにてコンサート堪能教会のような荘厳な雰囲気のエントランスロビーでは毎夜、地元のアーティストによるゲストのためのコンサートを開催。フルート、ピアノ、サックスなど日によって異なる内容で、身近に楽器の音色、ライブな音楽の高揚感を味わえると好評。空間を活かし、高い天井に共鳴する響きは感動をおぼえるほどにドラマチックで「界 松本」での夜にふさわしい時間を演出してくれます。 特集「アートを旅する街、松本」
2014年11月28日海外マンガフェスタ実行委員会は11月23日、東京ビッグサイトで「海外マンガフェスタ2014」を開催する。「海外マンガフェスタ」は、米国のアメリカン・コミックやフランスのバンド・デシネ(ベルギー・フランスを中心とした漫画、以下B.D.)、日本の漫画など、世界各地にあるマンガ文化を紹介するイベントで、2012年に初めて開催した。第3回目となる今年は、アメリカン・コミックのジム・リー氏×村田雄介氏(『アイシールド21』)、戦記B.D.の第一人者であるロマン・ユゴー氏×松本零士氏(『宇宙海賊キャプテンハーロック』)、フランスで注目を集める女流B.D.作家ペネロープ・バジュー氏×ヤマザキマリ氏(『テルマエ・ロマエ』)と著名な漫画家をゲストに迎えてトークライブを実施する。また、世界16カ国39組のアーティストが参加する「アーティストアレイ」も開催。現地で活躍するプロ作家から日本でデビューを目指す若手クリエイターまで、国境の壁を越えて交流するという。ほかにも、現役アメコミ作家による迫力あるライブペイントなども行う。メインステージでは、「マンガによる国際交流シンポジウム」を開催。米国大使館・フランス大使館・イタリア文化会館・セルバンテス文化センターが登壇し、各国のマンガのデジタル化の最新事情などについて意見交換を行うという。スペシャルゲストとして、漫画家のちばてつや氏と里中満智子氏も参加する。関連イベントとして、開催前日の11月22日には、コトブキヤ秋葉原館にて、ジム・リー氏を招いたライブペインティング及びサイン会を行う。さらに11月24日は、大日本印刷が運営する体験型コミュニケーションスペース・ドットDNPにて、仏マンガ出版社等による「マンガのデジタル化・国際化のビジネス・セミナー」なども開催する。開催日時は、11月23日の11:00~16:00。会場は東京ビッグサイト 東京国際展示場 東4ホール。入場料として、コミティア入場用の『ティアズマガジン』(会場で販売、1,000円・税込)の購入が必要となる。
2014年11月17日西武鉄道は11月8日、西武秩父線横瀬車両基地(埼玉県横瀬町)にて、「西武トレインフェスティバル2014 in 横瀬」を開催する。「銀河鉄道999デザイン電車」の展示を行うほか、同電車による臨時普通列車を池袋駅から横瀬駅まで運転する企画も実施する。「銀河鉄道999デザイン電車」は、『銀河鉄道999』の生みの親である松本零士氏と練馬区、練馬区観光協会の協力により、2009年5月から池袋線・西武秩父線・豊島線・狭山線で運行していたが、今年12月で運行を終了する予定だ。「銀河鉄道999デザイン電車」による臨時列車の運転時刻などの詳細は、後日発表となる。その他、懐かしの車両・機関車の展示、国分寺線・新宿線の前身である「川越鉄道」開業120周年写真の展示、鉄道グッズ・鉄道部品販売、子供用・大人用制服撮影会、駅長・駅員キャラクター「レイルくん・スマイルちゃん」との撮影会、ゲームコーナーなどの催しを用意。鉄道部品販売は当日9時30分に会場入口で先着30名を対象に抽選を行い、入場の順番を決定した上で実施する。イベント開催時間は10時から14時30分まで(雨天決行、荒天中止)。先着 3,500名に、来場記念品としてオリジナルクリアファイルをプレゼントする。なお、当日は「銀河鉄道999デザイン電車」による臨時列車とは別に、臨時特急列車も本川越駅から西武秩父駅まで運転する予定。運転時刻は後日発表となる。
2014年10月08日11月、新国立劇場・中劇場にて『ブエノスアイレス午前零時』が上演される。演出を担当する行定勲と、原作者の藤沢周に話を訊いた。『ブエノスアイレス午前零時』チケット情報1998年に芥川賞を受賞した小説『ブエノスアイレス午前零時』を、行定は刊行当初から映画にしたいと熱望していた。「藤沢さんの描くハードボイルドな、ちょっと距離を置いて社会を見つめる視線というのは、僕の思う非常に〈映画的なるもの〉なんです。静かだけれど、つねに凶暴」と藤沢作品の魅力を語る行定。ノートを新しくするたび、今後実現させたい企画の筆頭に『ブエノスアイレス午前零時』の名はあり続けたのだという。これが舞台化に向けて大きく舵を切ったきっかけは、主演である森田剛からのラブコールだった。「行定さんの演出で舞台をやりたい」という森田の想いを行定はふたつ返事で受け入れた。そして彼に似合う作品を考えるうち、15年もの間温め続けていたタイトルが浮かんだ。「森田くんに、現実に縛られた男を演じてほしかった。そういう男が奥底にあるものを出す瞬間を演じたら、彼はすごく輝くんじゃないかと思ったんです。そのときに『ようやくあの作品ができる』と感じた」長年行定から映画化の構想を聞き続けていた藤沢は、そのキャスティングに最初は驚いたのだとか。それもそのはず、原作に描かれているカザマという男は、森田の風貌と決して似ているとはいいがたいのだ。しかし制作発表の場で森田と会い、彼がカザマを演じることに深く納得したという藤沢。「森田さんは静かなのに、心の中に刃を抱えている感じがする。彼に演じてもらうカザマは、静謐な男だけれど実は奥底でパッションが燃えている。ぴったりですよ」。原作者である藤沢は、行定の手による舞台化に全幅の信頼を置いている。「行定さんの映画って、たとえラブストーリーでもそのなかに冷酷なものや毒を孕んでいる。それが僕に共鳴する部分があるんです。『ブエノスアイレス午前零時』もいろんな読み方ができる小説ですが、書き手の核を確実に掴み取ってくださっている」。行定も「どう演出するか、いまの時点ではまったくわからない」と言いつつ、自信をのぞかせる。「藤沢さんの小説は、10年以上経ってもまったく色あせない。それは僕が映画をつくるときに目指しているところです。いくつか演劇に携わってきたけれど、こうして企画の段階から携わるのは初めての経験。プレッシャーはあります。でも、原作を初めて読んだ時の初期衝動のまま、この世界を描き出せれば」。果たして、行定によってこの作品がどのような形で立ち現れるのか、期待が募る。舞台は11月28日(金)から12月21日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場、12月25日(木)から29日(月)まで大阪・シアターBRAVA!で上演。チケットの一般発売は10月4日(土)午前10時より。取材・文/釣木文恵
2014年09月30日●2人で挑んだ初めてのキスシーン中条あやみと森川葵が共演した映画『劇場版 零 ~ゼロ~』が26日から公開をスタートした。人気ホラーゲーム『零』シリーズを原案に、『呪怨 黒い少女』(09年)、『リアル鬼ごっこ3~5』(12年)、『バイロケーション』(14年)などで知られる安里麻里監督がメガホンをとった。舞台は山間にたたずむ女子学園。学園のカリスマ的存在の少女・月守アヤが寄宿舎の自室にこもるようになってから、周囲の生徒が1人、また1人と姿を消していく。『渇き。』(14年)や『チョコリエッタ』(15年)など話題作が続く森川に対し、中条は本作が初映画で初主演。呪いの当事者と疑われる少女・アヤを中条が、呪いに翻弄される風戸ミチを森川が演じた。ファッション誌『Seventeen』の専属モデルを務める2人。武井咲や桐谷美玲、橋本愛といった今を時めく女優たちを輩出したことでも知られるこの"登竜門"で、2人の才能はどのように育まれているのか。今回の対談では、それぞれの魅力と共に仕事と向き合う姿勢も自然と見えて来る。――中条さんは、映画初出演で主演。森川さんは現場で、どのような印象を抱きましたか。森川葵(以下森川):私が言うのも何なんですが、すごく堂々としてて。常に全力というか。監督のいうことに対して応えようという気持ちをすごく感じました。中条あやみ(以下中条):いやぁ…ジタバタしてましたよ(笑)。心の中ではすごく焦ってました。地方ロケがあったりすることもあって、撮影は台本の順番と関係なくバラバラです。役的にも前半の閉じこもっている時はミステリアスですが、後半は自分の意志が見えてきます。そうやってキャラが違うので、演じ分けることが難しくて。ちゃんと場面に合った演技をするようにと監督から怒られることもありました。――いきなりの大役ですからね。監督の期待も多きかったはずです。中条:映画に出たかったので最初にお話をいただいた時はうれしかったんですけど、他の人より演技経験が少ない分、『がんばらないと』という思いがありました。その上、さらに怒られたりして…心では分かってても体が動かなかったりすることが悔しかったです。――森川さんも、最初の映画が初の主演でしたね。気持ちは分かりますか。森川:作品の規模が全然違いますので、プレッシャーも全然違うと思います。その映画は、ひたすら走っているだけだったので、何にも心配することがなかったんですよ(笑)。――お二方はセブンティーンのモデルを務められています。森川さんが先輩にあたるわけですが、初対面の印象は?中条:私が入ってすぐの2011年頃で…その時から小っちゃかったので(笑)。森川:うるさいよ(笑)!中条:かわいらしい先輩だなと思ってました。その時は小悪魔みたいな魅力があって、男子にモテそうな小動物キャラでした。森川:そっちこそ、静かなお人形さんみたいだったよ。全然、印象違います。すっごい面白いです(笑)。中条:あなたもです(笑)。――舞台あいさつなどで中条さんのことを「天然キャラ」とおっしゃっていましたが。中条:私は変わっていると自分自身では思ってないんですが…。森川:この顔で急に関西弁しゃべり出したりするんですよ。そこからなんか違うというか。――モデルなどの現場で接する機会はあるんですか。森川:セブンティーンの時は…。中条:たまにだよね。――普段の会話は敬語?中条:わりとゴチャゴチャだよね(笑)。森川:たまに(敬語を)使ってきます。――例えば同じセブンティーンモデルの西内まりやさんとかだと敬語になるんですか。中条:ゴチャゴチャです(笑)。森川:私は完全に敬語。たぶん、お互いの距離感によって変わるんだと思います。私は、まりやちゃんと会う機会が全然ないので敬語なんですけど。中条:私は結構会います。プライベートでも仲良くさせていただいているんですが、友だちというよりも頼れるお姉さんという感じです。――じゃあ、中条さんと森川さんの距離感は近いわけですね?中条:たぶん…近いと…。森川:なんで、"たぶん"なの(笑)。――そんな2人のキスシーンがありましたね。撮影はどのような雰囲気で行われたんですか。中条:生徒から石を投げられて部屋のガラスが割れるシーンの直前の撮影は張り詰めていたんですけど、その後は全然違いました(笑)。現場に入る前から『私たちキスシーンするんだよね』と話していたので、どんなシーンになるのかなと思ってましたけど、やってみたら割りとライトに。スッて終っちゃったよね(笑)?森川:うん(笑)。中条:こんなちょっとでいいの?みたいな感じでした。いろんな角度から撮っていたので、何回かはしたんですけど、でもカメラの位置を変えて本番になったら、ほぼ一発で撮り終えていました。――これまでキスシーンを経験したことは?中条:初めてでした。森川:私はシーン自体はありますけど、ギリギリのところで止めていたので初めてになります。中条:2人共、女の子が。森川:初めて(笑)。●森川「模索中」 中条「目標は大きく」――今回は全編フィルムでの撮影でした。フィルム撮影ならではの特徴は?中条:音が鳴る。カラカラカラって。森川:それが録音部さんには、やめて欲しい音みたいで。中条:だからカメラマンさんは何枚も毛布をかぶって。――そういう失敗が許されない状況だと、かなり現場がピリピリしていそうですが。中条:私は自分で精いっぱいで。でも、日によるよね?森川:うん。ピリピリしている時は結構ピリピリしてて。でも、そうじゃない日もありました。――中条さんは監督から怒られたとおっしゃっていましたが、森川さんは?森川:シーンによって、ミチの明るさがすごく違うんですよ。テンションが上がったり下がったり。『ここはもうちょっと明るく。そんなに暗くならなくていいから』みたいなアドバイスはしていただきました。順序がバラバラで撮っているので、全然分からなくなるんですよ。――どのような役作りをしましたか?中条:台本に"華奢(きゃしゃ)な体"と書いてあったので、ちょっとだけ体重を落としました。――おっ、すごいですね。何キロぐらい?中条:まぁ、2キロぐらい…。――本当に"ちょっと"ですね。中条:はい(笑)。運動して落としました。森川:私は特にありませんでしたけど…髪型を変えると気持ちを切り替えることができて、その役の気持ちになれる気がします。衣装合わせの時に監督と話し合って少しだけ切ったりしました。――先日、映画『人狼ゲーム』を観たんですが、森川さんはその時と別人ですね。森川:確かにそうですね(笑)。『零』ではラインを引いたりマスカラしたりしてるんですけど、『人狼ゲーム』は一切していなくて。そのせいだと思います。――観る作品ごとに印象が違うので、一体どれが本人なんだろうと。森川:全部、ウソでいいんです(笑)。――森川さんは以前、「芝居をする楽しさが分からない」とおっしゃっていたそうですが、今はいかがですか。森川:今は楽しさが分からないというより…すごく忙しい時とすごく暇な時があるので、朝から夕方までバイトして安定した生活を送っていた方が楽しいんじゃないかと想像したりします。そして、バイト先で出会った男性と結婚して、子ども産んで、家庭を作って。その方が、楽しいんじゃないかなって。最近、暇な時間が多くて考えちゃってます(笑)。中条:あはははっ! なんだろう…そういう奇抜な考え方だからさ(笑)。森川:普通じゃないの(笑)?中条:そんな感じだから、逆にその生活は向いてないかもよ。しかも、考えが結構変わるタイプじゃない?森川:変わる! すごい変わるんですよ。今はそっちの生活をしてみたいなって。中条:でも、その気持ちはすごく分かる。――芸能の世界で生きる人でも学業に専念したり、一時は離れる方もいますしね。森川:そうですね。でも、結局現場に行きたいなって思ってしまいます。きっと現場が好きなんです。だから、やめたくないという気持ちもあります。中条:私も、決められた時間で生活したらどうなるんだろう…想像しちゃいますね。――お二方はセブンティーンのモデルになったことで第2の人生がはじまりました。「セブンティーンモデル」という肩書についてはどう思いますか?森川:セブンティーンは"モデルの森川葵"。映像系は"動いている森川葵"。それぞれ別なので、演技のお仕事のときに"セブンティーンモデルの"と紹介して頂くことが多いですが、別の存在としてやらせていただいているので特に違和感はないです。中条:私も同じですね。ファンレターをいただいたり、「憧れています」と言われたらうれしいですし。そういう立場にいるからこそ、体重管理とかきちんとしなきゃいけないと思っています。――今後はどんな人生を歩んで生きたいですか。森川:模索中です。ただ身長が低いのでモデルを続けていくのは難しいだろうなと思います。中条:でも、森川さんぐらいの身長のモデルたくさんいるよね。森川:うん。でも、並んだらチンチクリンですもん(笑)。中条:私は目標は大きく。モデルとお芝居どちらでもいいので、海外でも活躍できる人になれればいいなと思います。とにかく、いろんなことをやっていきたいです。<プロフィール>■中条あやみ1997年2月4日生まれ。大阪府出身。2011年、女性ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン」でグランプリに選ばれ芸能界入り。翌年にはドラマ『黒の女教師』(12年TBS系)で女優デビューを飾った。2013年には、山下智久主演の月9ドラマ『SUMMER NUDE』(13年フジテレビ系)に出演。その他、日本最大級のファッションショー「東京ガールズコレクション」にも出演するなど、モデル、女優として活躍している。本作がスクリーンデビューとなる。■森川葵1995年6月17日生まれ。愛知県出身。2010年、女性ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン」でグランプリに選ばれ、モデルとして芸能界入り。2012年『LOVE ToRAIN』でスクリーンデビューを果たし、同年のドラマ『スプラウト』(12年 日本テレビ系)ではヒロインを演じた。その他、『スクールガール・コンプレックス-放送部篇-』(13年 主演)、『渇き』(14年)などの映画に出演。公開を控える『チョコリエッタ』(15年 主演)では、役作りのために坊主にしたことが話題になった。(C)2014「劇場版 零~ゼロ~」製作委員会
2014年09月27日この夏、彼との距離を縮めたいなら“船上デート”をせよ!!梅雨が明ければ、もう夏本番!「今年は一味違った夏デートがしたい!」と思っているあなたにオススメなのが、非日常を過ごせる船上デート。雰囲気あるデートなのに3,000円以内で楽しめる、選りすぐりのクルーズをご紹介します。●“宇宙船”のような船体に、彼も大喜びの隅田川クルーズスカイツリーの開業以来話題なのが、東京の街を水上から堪能できる隅田川クルーズ。水辺に数ある船の中でもひと際目を引くのが、隅田川最大級の水上バス「ホタルナ」。アニメ界の巨匠・松本零士氏がデザインを手掛けた、宇宙船をイメージしたシルバー・メタリックの流線形の船体は、近未来的でかっこ良く、彼氏も大喜びするはず!船内アナウンスでは「銀河鉄道999」のキャラクターも登場し、さらに気分を盛り上げてくれます。浅草からお台場まで約50分のクルージングで、大人1,560円とはおトク。カフェブースにはホタルナでしか味わえない、限定ジェラート「ミルフィーユエスプレッソ」があるので、そちらも要チェック!ガラス張りの開放感ある船内で、彼と過ごすなんて素敵ですね。●魅惑の夜景が広がる海上カフェで、ロマンティックモード全開!続いてご紹介するのは、美味しいお酒を片手に星を見ながら横浜の夜景の名所を巡る「星の降る☆カフェシップ」です。1日1便、夜景を楽しむだけに作られた約60分のナイトクルージングができる贅沢な海上カフェ。アルコールorソフトドリンクにミックスナッツ(メニューからひとつ選択)が付いて大人2,500円です。ピア赤レンガ桟橋を20:55に出航(季節によって出航時間は異なります)し、大桟橋を見ながらゆっくりと新港埠頭を抜けると、大観覧車の迫力ある姿が目の前に!そして、横浜の夜景がパノラマで最も美しく見られる汽車道横の潮溜まりに停泊するので、じっくりと絶景を満喫できます。船内のキャビン席から特殊シートを貼った窓を通して夜景を見ると、まるで星が流れているように見える仕掛けになっているんだそうです。ロマンティックな大人デートの締めくくりに最高ですね。●夏の風物詩!東京湾納涼船が今年もやってくる最後にご紹介するのが、お酒を飲みながら東京湾の名所を一気に周遊できる「東京湾納涼船2014」。5000トン級の大型客船「さるびあ丸」で、7/1~9/30の間、毎日就航します。東京タワー間近の竹芝ターミナルを19:15に出航すると、夜景のキレイなレインボーブリッジや台場エリア、羽田空港、東京湾の新名所の東京ゲートブリッジなどを約2時間かけて巡ります。嬉しい飲み放題付きの乗車券は、大人2,600円と驚くほどリーズナブル!さらに浴衣を着ていけば1,000円OFF(金土日・祝日除く)という嬉しい特典も。船内の食事はフードチケット制(1枚500円)で、お寿司からスイーツまで豊富なメニューを取りそろえています。さらにイベントステージでは、ゆかたダンサーズのショーや日替わりイベントも楽しめちゃいます!船に乗れば、日頃のストレスを潮風が吹き飛ばしてくれて気分転換にもなりますよ!ぜひ今年の夏は船上デートを楽しんでみてはいかがでしょうか?<取材・文/西村亜希子>
2014年06月23日日本のアニメ史上に輝く金字塔を、最新3Dアニメーションで復活させた『キャプテンハーロック』の公開を記念し、28日、都内の劇場で原作者である松本零士氏と、本作の挿入歌を担当する加藤登紀子がトークショーを行った。松本氏が直々にオファーをし、実現した今回のコラボレーション。加藤は書き下ろしの新曲『愛はあなたの胸に L’amour dans ton coeur』を松本氏と観客を前に生披露した。その他の写真加藤は1980年、松本氏原作の「元祖大四畳半大物語」が映画化された際にテーマ曲を手掛けた経緯があり「今回もやはり加藤さんでないとダメだった。胸を打つのを通り越して、その中に自分が入り込める。それが登紀子さんの歌です」(松本氏)。加藤は「メーテルのような女性から、戦う孤独な男たちへのメッセージ。男は戦いに突き進んでしまうけど、結局、宇宙や地球は回っている。どこまでいっても同じ繰り返しだから、あなたの心にある愛に気付いて…、という思いを込めた」と楽曲への思いを語った。同曲はフランス語で作詞が行われたようで、「先生からのリクエストでした。私はシャンソンからスタートしたので、フランス語の歌はとても好きですね。ただ、フランス語での作詞は初めてだったので、自分の気持ちをフランス人の方に伝えて、フランス語に置き換えてもらいました」(加藤)。松本氏は「情感に訴える迫力と、感情的な心にしみ込んで来る部分を感じて感動しました」と感謝の意を表していた。本作は地球への居住権をめぐって紛争が繰り返される未来を舞台に、かつて英雄と呼ばれた男が政府に叛旗を翻し、地球人から恐れられる“宇宙海賊キャプテンハーロック”として戦う姿を描いている。監督は荒牧伸志(『アップルシード』)。すでに海外の76の国と地域から公開オファーが届いている。小栗旬がハーロックを、三浦春馬が物語のカギを握る青年・ヤマを演じる。『キャプテンハーロック』9月7日(土)超拡大ロードショー
2013年08月29日俳優の岡田准一が22日、都内で行われた主演最新作『永遠の0』の完成報告会見に出席した。本作で“海軍一の臆病者”と呼ばれた謎多き天才零戦パイロットという難役に挑み「重たい役ですし、眠れない日々が続きました。襟を正して丁寧に演じた」と述懐。劇中では丸坊主も披露し「戦争を描いた作品ですし、(坊主になるのは)わかっていたので。ぜひ記者の皆さんには『気合いの表れ』と書いていただければ」と余裕も見せた。その他の写真会見には共演する三浦春馬、井上真央、メガホンを執った山崎貴監督、原作者の百田尚樹氏が出席した。100万部を突破したベストセラー著書を映画化した本作は、現代を生きる青年(三浦)が、太平洋戦争の時代を生きた祖父(岡田)の足跡をたどり、60年間封印されてきた真実に迫る。以前から山崎監督とのタッグを熱望していたという岡田は「細かい描写まで、とにかくこだわりがすごい。他の監督からは『CGが多いと、芝居の技量も出るぞ』と言われたが、監督の的確な演出のおかげで何とか乗り切れた」と振り返った。一方、岡田演じるパイロットの妻を演じた井上は「作品を観て感動と衝撃を受け、私自身は女優として幸せを感じている。映画に描かれる愛と真実が、若い世代にも受け継がれれば」と感無量の面持ちだった。また、三浦は「役者として成長できた。それにこの作品をきっかけに、自分の祖父が(特攻隊の)予備学生だったと知った。ぜひ自分のルーツを知る機会にしてもらえれば」とアピール。劇中では今年5月に亡くなった故夏八木勲さんと共演しており「素晴らしい時間を過ごさせていただいた。現場ではとてもパワフルで、ご病気を抱えている素振りは一切見せなかった。ですから、この映画を観終わった後は、言葉にならない思いを感じましたし、空に向かって感謝の気持ちを放ちました」と故人をしのんだ。山崎監督は「以前から特攻に関しては関心があり、映画監督としても一度戦争と向き合い、取り組んでみたいと思っていた」と本作への思いを語り、「素晴らしい原作の感動に負けないように、いつもよりハードルを上げ、CGスタッフにはかなり厳しいことを言ったが、本当によくやってくれた」と手応え十分。百田氏は「これまで映画化のオファーは、ずっと断り続けてきた」といい、それだけに「こんな素晴らしい作品に仕上がり、感無量。試写では隣に岡田さんがいるのに、ボロボロ泣いてしまって…」と感激しきり。岡田は「隣に百田先生がいるので緊張していたが、涙を見て安心しました。涙のせいで、ちょっと集中できませんでしたが(笑)」と安堵の表情だった。『永遠の0』12月21日(土)、全国東宝系ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2013年07月22日松本零士の傑作コミックを約27億円を投じて映画化する『キャプテンハーロック』の主題歌が、ロックバンドONE OK ROCKの『Be the light』に決定した。その他の写真本作は、松本零士の『宇宙海賊キャプテンハーロック』を荒牧伸志監督や福井晴敏ら日本のトップクリエイターが総力をあげて新構築するもの。宇宙進出が進み、地球への居住権をめぐって紛争が激化した未来を舞台に、かつて英雄と呼ばれた宇宙海賊ハーロックの戦いを描く。主題歌に決まった『Be the light』は、3月に発売されたONE OK ROCK(ワンオクロック)6枚目のアルバム『人生×僕=』(ジンセイカケテボクハ)に収録されている楽曲。プロデューサーの池澤良幸は「映画『キャプテンハーロック』が持つ重要なテーマに“再生と継承”があります。絶望の危機に瀕しても前に進んでいく男がいる、ということを伝えたい、とこの映画のプロジェクトは立ち上がりました。そしてそれを私たちの世代も継承していかなくてはいけないと」と話し、楽曲の起用理由について「映画の製作が山場を迎えているとき、『Be the light』を初めて聴きました。自然と涙が流れてきました。それはただ単にこの曲とPVの素晴らしさに感銘を受けたということだけでなく、同じようなことを憂いて、叫んで、語りかけているONE OK ROCKさんに『自分も何かをしなくちゃいけない』という想いにかられたからだと思います」と語っている。今回の起用を受けONE OK ROCKは「世界中で起きている人間の力ではどうにもならない悲しい出来事に対して、バンドマンとして、ひとりの人として、自分たちの気持ちを表現した曲です。この映画と交わることで、ONE OK ROCKだけの世界観とはまた違った形で色々な人達の暗闇が光に変わることを心から願っています」とコメントを寄せている。『キャプテンハーロック』9月7日(土)全国ロードショー
2013年05月21日人類のために戦う宇宙海賊の勇姿を描いた松本零士の代表作が『キャプテンハーロック(仮題)』として今秋にアニメーション映画化されることが発表され、そのインターナショナルトレーラーが公開された。インターナショナルトレーラー1977年に発表された漫画『宇宙海賊キャプテンハーロック』は、地球連邦政府に叛旗を翻しながら、人類のために戦う宇宙海賊キャプテンハーロックと、無敵の宇宙戦艦アルカディア号に乗り込んだ40人の仲間たちの物語。これまでにも、繰り返し映像化されてきた『宇宙海賊…』だが、今回は東映アニメ史上最高額となる総製作費3000万ドル(約27億円)をかけ、原作総設定に松本、監督に荒牧伸志(『アップルシード』)、脚本に福井晴敏(『亡国のイージス』)、武内清人を迎えて映画化される。報道陣向けに配布された資料によると本作は「単なる過去作品のリメイクではなく、昔の『バットマン』と、『ダークナイト』などのノーラン版バットマンの関係に似て、外伝とも言える世界を再構築しており、リメイクというより“リブート(再誕)”と言えるかもしれない」と記載されており、原作の魅力とハーロックというキャラクターの陰影を最大限引き出すため、現代社会が持つテーマを投影したストーリーと設定を再構築するという。『宇宙海賊キャプテンハーロック』はフランスを始めヨーロッパでも国民的アニメとして圧倒的な支持を得ており、池澤プロデューサーは「このコンテンツの主要な市場は世界です。スタッフは世界で戦うアニメ日本代表なんです」と高らかに宣言。日本だけでなく世界各国での公開を視野に入れた上で製作が進められているようだ。本作は、今秋に日本公開される。『キャプテンハーロック(仮題)』今秋、全国ロードショー
2013年01月31日人類が作り出したもっとも低い温度は1兆分の450K(ケルビン)。絶対零(れい)度までわずか0.00000000045℃のこの記録は、2003年にマサチューセッツ工科大が打ち立て、ギネス世界記録にも認定されている。もしも絶対零度になったらどうなるのか?静止した原子、超伝導、超流動、体積がなくなるなど、想像を絶する世界が待ち受けているだろう。■理想と現実日常生活では温度にセルシウス度(℃)がもちいられ、摂氏(せっし)の名で知られている。セルシウス度は水が凍る温度を0℃、沸騰(ふっとう)する温度を100℃と定めているため、直感的にわかりやすいのが特徴だ。対して科学の世界では絶対温度(ケルビン)がもちいられ、Kであらわされるのが一般的だ。摂氏との換算は簡単で、℃に273.15を加えるとKとなる。0℃なら273.15K、100℃なら373.15Kといった具合だ。ただしKは0Kが最低と定めているので、数値はすべてプラスとなる。なぜ0K(-273.15℃)より低温にならないのか?これは熱気球のように、温度が高くなると膨張して体積が増え、逆に冷やすと体積が減ることに由来する。1℃下がるごとに、0℃時のおよそ273分の1ずつ小さくなっていくので、-273℃では体積がゼロとなる計算だ。ただしこの計算は理想気体と呼ばれる理論であって、現実に当てはまると-273℃の体積ゼロの状態では、分子や原子の体積すらなくなってしまう。冷やすとなくなり温めると出現するのでは勘定が合わない。そのため、-273.15℃を絶対零度とし、それ未満は存在しないと定めているのだ。さて、物体には固体~液体が変わる融点、液体~気体の沸点があるが、身近な物質の融点/沸点(℃)を見てみると、・水…0℃/100℃・海水(およそ)…-2℃/101℃・水素…-259℃/-252℃・窒素…-210℃/-196℃・ヘリウム-272℃/-269℃だ。■超伝導と超流動熱エネルギーを持った分子/原子は運動し続けている。水の場合、液体の状態でも水分子は常に動き回っているのだが、さらに熱エネルギーを加えると運動が活発になり、大気へ飛び出す蒸発が起きる。逆に0℃以下では互いに身を寄せ合って氷となるが、動き回る代わりに振動するように運動している。これらの運動は温度を下げる妨げとなるので、絶対零度に近づくためには、分子/原子を静止する必要があるのだ。そのため、光子をぶつけて原子の運動を止めるレーザー冷却、磁場を使って電子のスピン方向を揃える断熱消磁(しょうじ)などの方法がある。前者なら百万分の1K、後者は1兆分の1Kの世界が実現できる。極低温の世界で、電気抵抗がなくなる超伝導はご存じだろう。物質によって温度は異なるが、高いものでは70~80K、アルミニウムや水銀は数Kで超伝導体となる。電気抵抗がなくなることで強力なパワーを発揮できるため、医療用のMRIなどの電磁石に利用されており、リニアモーターカーへの応用も検討されている。超伝導状態では、外部からの磁場を打ち消す完全反磁性もあらわれる。磁石を乗せておくと、反発して磁石を浮かび上がらせるのだ。表面に電流が流れ、電磁石とおなじような働きをするというから、発電機の役割も果たす。すごいぞ、超伝導。超流動も極低温ならではの現象だ。これも物質によるが、およそ千分の1K以下では粘性がなくなり、摩擦がなくなるのだ。液体ヘリウムは、原子がやっと通れるような小さな穴を容器に開けておくと、冷やすと流れ出し、温めると摩擦が増え流出が止まるスーパーリークが起きる。寒いと潤滑油の粘度が高まるように、低温のほうが摩擦が増えるイメージだが、極低温の世界では逆の現象が起きるのだ。電気抵抗も摩擦もなく、発電もできるなら永久機関が作れそうだが、超流動はわずかな熱が加わるだけでダメなので、潤滑材としては使えないそうだ。残念。■まとめもしも絶対零度を下回るとどうなるのか?絶対零度は温度の下限と定義されているのだからバカげた疑問だが、力学では負の温度が存在する。しかもプラス無限Kを超えるとマイナスKの世界があるというからややこしい。長くなるので、続きは別の機会にご紹介しよう。(関口寿/ガリレオワークス)
2012年12月16日