本日6月4日より動画配信サービス「ぴあ落語ざんまい」にて、映画『碁盤斬り』と落語協会百年興行とのコラボイベントで口演された柳家花緑師匠による『柳田格之進』の配信がスタートした。5月16日新宿末廣亭にて開催された同イベントは、映画『碁盤斬り』が落語の演目『柳田格之進』を原作とした映画ということで実現したもの。イベントでは花緑師匠による『柳田格之進』の口演のほか、メガホンを取った白石和彌監督と花緑師匠との特別対談も実施された。映画『碁盤斬り』は、現在公開中。『柳田格之進』を口演する柳家花緑師匠★柳家花緑『柳田格之進』の高座映像はこちら()<サービス概要>「ぴあ落語ざんまい」「ぴあ落語ざんまい」ビジュアル月額料金:1,089円(税込)■初月無料キャンペーン実施中!※キャンペーンは事前予告なく終了する場合がございます。予めご了承ください。「ぴあ落語ざんまい」はこちら()
2024年06月04日ぴあがスタートした落語の動画配信サービス「ぴあ落語ざんまい」の月間視聴回数ランキングで、「2024年3月」に1位を獲得した落語家、柳家小ゑん。2000演目以上の演目がアップされているサブスクリプションサービスにおいて、会員の皆さまからコンスタントに毎月のランキングでも高い人気を獲得している小ゑん師匠のインタビューをお届けします。──落語家になるまでの経緯を教えていただけますか。目黒の電気屋に生まれて、気が付いたときにはテレビも売るほどあって(笑)。うちの爺さんが落語を好きだった。あの頃、昭和30年前半でテレビの創成期、中継で落語を観てました。高校になって落語研究会を作って、大学に入っても学園祭でやったり。電気工事の手伝いとか中学のときに電気工事師の免許を取ったり、アマチュア無線の真似事とかやってた。親は兄貴に経営をやらせて技術方を私にやらせて後継ぎにしたかったんでしょうけど、大学の頃はオーディオマニアでレコーディングミキサーになりたかった。──多趣味である師匠が、落語家になってみたいと弟子入りしたのはなぜですか。(柳家)小さん師匠が一番好きだったということもあったし、昔風の修行をさせてくれるところとして弟子入りした。両親は最初反対したけど、辞めたら家業を継げという条件で。内弟子ではなく通いで4年3カ月。孫の(柳家)花緑(師匠)がよく遊びに来ていたので“お馬さんごっこ”してやりました。──小さん師匠はどんな師匠でしたか。誠意がないことをするとものすごい怒りましたね。あと“間が悪い”ことは芸に通ずるんだと言われました。稽古はほとんどしないで“盗め”と。──古典落語と新作落語を共におやりになりますが、小ゑん師匠にとってはどんな位置づけですか。前座のときからずっと古典落語をやって、新作をやり始めたのは(三遊亭)圓丈師匠に誘われて渋谷ジァン・ジァンの「実験落語会」で。二ツ目の頃は高座がないから、高座があると嬉しくて。僕、少しひねくれてて、人と同じようにやるのがあまり好きではなかった。話芸の一番トップは古典落語なんですよ。それを基本として新作を作るというのが僕の考え方。人物の描写、場面の転換の仕方、そういった基本は古典落語にあるので、それを利用して新作落語を作るということ。──師匠は鉄道とか天文とか、多趣味な一面を活かして噺を作るのがお上手な印象があります。二ツ目の頃は暇なんですよ。暇だからステレオいじったり天文用のカメラ作ったりとかそんなことばかりやってました。好きなことがいっぱいあってグラデーションのようにテーマ落語もその中のひとつみたいな感じ。好きなことがたくさんあったほうが良いですよ、人間は(笑)。変なことに悩んだりしないから楽しい。思い入れのある圓丈師匠の『悲しみは埼玉に向けて』──ぴあ落語ざんまいの3月「月間視聴回数ランキング」で『悲しみは埼玉に向けて』が1位になりました。昔、圓丈師匠とふたりで「無限落語会」を十数年ずっとやっていたんですけど、企画で“ネタ交換をしよう”っていうんで、「(圓丈師匠の新作)『悲しみは埼玉に向けて』をやるかい」って言われたんです。ホントのこと言うと二ツ目の頃に「やらしていただいていいですか」と言ったら「あの噺は君には合わないんじゃないか」って断られたことがあって。普段断らない師匠だったのでよっぽど大切にしてるんだなと思った。圓丈師匠がネタ下ろしをしたのは僕が「実験落語会」に参加して2回目くらいで。凄いウケたんです。衝撃的だった。その頃、ああいう新作は何もない時代ですから圓丈師匠が切り拓いていったんですよね。その頃、客席に(春風亭)昇太が居て、(ビート)たけしさんも飛び入りで出た、ヨネスケさんが連れてきて。客は驚いてた。伊集院光が前座で二度くらい出てた。関根勤と小堺一機も出てもらったし、シティボーイズも何回も出てるし。そういう時代だった。時が経って、ネタ交換企画のときに「やるかい」と言われて、僕の新作落語で代表作となっている『ぐつぐつ』をやっていただいた。そんな思い入れもあって、『悲しみは埼玉に向けて』を、ネタをアップデートしたうえで今回トリで演じました。圓丈師匠は本当に凄い。あれは邯鄲の枕なんですよね。発車のベルが鳴っている間だけの物語なんですよ。『ラストエンペラー』の映画みたいなもんで、“邯鄲の夢”なんです。だからそれを落語に持ってきて、ああいう構成に。漫談ではない。かと言って会話で成り立つ落語のストーリーでもない。それであんなに感銘を受ける落語を作ったっていうのは凄いな、圓丈師匠は。まだ師匠がいらっしゃるときはどうしても口調が似るので、嫌だった。だけどなんのお礼もできず恩恵ばっかり受けてやらしてもらってるのは忍びないんだけど。“圓丈師匠が作った噺なんだ”っていうのが皆さんにわかってもらえれば嬉しい。──圓丈師匠との思い出で、印象に残っていることはありますか。幾つかあるんですけど、渋谷ジァン・ジァンで新作の落語をしたら、出始めはウケるんだけど、どんどんウケなくなっていくんですよ。「どうしてですかね」って圓丈師匠に言ったら「それは君、場面が多すぎる」と。「人間の頭の中は想像力の許容量があって、聴き手が追い付いていかないんだ。古典落語のよくできた噺はだいたい2~3場面だろ。君のは場面が多い。だからウケなくなってくるんだ」って言われて。「うわーっ、凄いな」と思いました。──ぴあが動画配信という事業を立ち上げることをご提案した際に、どんな印象をお持ちになりましたか。今までテレビの収録もありましたし、「DVDで」っていう話もあったけど、DVDは許諾していない。とにかく普通の落語会だとカメラがあるのはなんか嫌なんですよね。「楽屋の風景も録らしてくれ」となるとすごく嫌で。寄席でずっと録って、OK/OKじゃないっていうのを落語家がちゃんと言えるのでいい。よくテレビのとき、灯り(照明)も収録のときだけ点いて、録らない人は急に暗くなるのもちょっとな、と。それがないので「ぴあ落語ざんまい」は許諾しました。──これからの落語について、そして担っていく若手の落語家さんに向けて、小ゑん師匠が託したい想いをお聞かせいただけますか。自由にやって欲しいっていうことですね。あまりいろんなことに捉われず。古典落語の基礎はちゃんとして、元のまんまやるのもいいし、変えてやるのもいいけど。僕の場合は感覚っていうものを一本持ってて、そこから外れるものは嫌だっていうのがあるので。特に今、女流の方が多くなってきたのですが、男とは違うので。女のかたしかわからないような目線の古典落語でもいいし、新作でもいい。そういうものに期待したいですね。取材:文=浅野保志(ぴあ)撮影=源賀津己ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★柳家小ゑん師匠のサイン色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<プロフィール>柳家小ゑん(やなぎや こえん)1953年9月15日生まれ、東京都目黒区出身。1975年1月、柳家小さんに入門「みのる」。1975年12月、前座となる、前座名「みの助」。1979年、二ツ目昇進「小ゑん」と改名。1985年9月、真打昇進。<サービス概要>「ぴあ落語ざんまい」「ぴあ落語ざんまい」ビジュアル月額料金:1,089円(税込)■初月無料キャンペーン実施中!※キャンペーンは事前予告なく終了する場合がございます。予めご了承ください。「ぴあ落語ざんまい」はこちら()<関連リンク>ぴあ落語ざんまい柳家小ゑん 動画一覧()ぴあ落語ざんまい 月間ランキング(2024年3月)()※柳家小ゑん『悲しみは埼玉に向けて』が月間1位!
2024年05月21日みどりアート&メディアパートナーズ主催、『みどりアートパーク寄席柳家喬太郎独演会』が2024年9月29日 (日)に横浜市緑区民文化センター みどりアートパーク(神奈川県 横浜市緑区 長津田 二丁目1番3号)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 みどりアートパーク公式ホームページ 当代随一の人気と実力を誇る天才落語家、柳家喬太郎が満を持しての登場です!円熟の語り口で安定感抜群の古典落語と卓越した創造力と表現力で聴かせる新作の二刀流。緑区在住"ご近所噺家"瀧川鯉丸も加わり「思いっきり笑って大満足!」のひとときをお贈りします。柳家喬太郎(やなぎやきょうたろう)プロフィール1963(昭和38)年11月30日東京都世田谷区生まれ日本大学商学部卒業後、書店勤務を経て1989(平成元)年柳家さん喬に入門前座名「さん坊」1993(平成5)年二ツ目昇進「喬太郎」と改名2000(平成12)年真打昇進受賞歴1995(平成7)年第1回高田文夫杯お笑いゴールドラッシュⅡ優勝1998(平成10)年NHK新人演芸大賞落語部門大賞2001(平成13)年彩の国落語大賞2005(平成17)年平成16年度国立演芸場花形演芸会大賞2006(平成18)年平成17年度国立演芸場花形演芸会大賞2006(平成18)年平成17年度芸術選奨文部科学大臣新人賞【大衆芸能部門】2007(平成19)年平成18年度国立演芸場花形演芸会大賞出版物CD:「東京ホテトル音頭」(ヴィヴィドサウンド)「日本全国ドットコム音頭」(クラウン)「喬太郎落語秘宝館シリーズ」(ワザオギ)「柳家喬太郎アナザーサイドシリーズ」(コロムビア)「柳家喬太郎名演集」(ポニーキャニオン)「の・ようなうた」(ゴーラック)DVD:「ワザオギ落語会」(ワザオギ)「お江戸下町ぶらり」(ソニーミュージック)「柳家喬太郎寄席根多独演会」(コロムビア)他多数そのほか、CMやドラマ、映画・舞台などでもマルチに活躍中瀧川鯉丸(たきがわ こいまる)プロフィール昭和62年5月30日神奈川県横須賀市生まれ平成22年(2010年)3月 早稲田大学第二文学部を卒業平成22年(2010年)12月 瀧川鯉昇に入門平成23年(2011年)4月 前座になる、「鯉〇」平成27年(2015年)4月 二ツ目に昇進、「鯉丸」瀧川鯉丸公式ホームページ みどりアート&メディアパートナーズとは神奈川新聞社など4社からなり、みどりアートパーク(横浜市緑区民文化センター)の管理運営をしています。みどりアートパークは文化芸術を通じて地域の人と人の絆をつくることを目標に、緑区内で運営される唯一の文化専門施設です。誰でもが芸術に触れることのできる環境をつくりだし、社会のあらゆる立場の人々が集える施設や地域社会の実現を目指しています。東急田園都市線、JR横浜線の4駅を中心に発展している地域全体を視野に入れた事業を展開、地域の課題解決に貢献できるよう努めます。開催概要『みどりアートパーク寄席柳家喬太郎独演会』開催期間:2024年9月29日 (日)会場:横浜市緑区民文化センター みどりアートパーク(神奈川県 横浜市緑区 長津田 二丁目1番3号)■出演者柳家喬太郎瀧川鯉丸ほか■開催スケジュール2024年9月29日 (日)13:30開場14:00開演※上演時間は約2時間半です。■チケット料金前売:3,000円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月20日12月14日(木) 東京・丸ビルホールで行われた『柳家花緑×古今亭菊之丞 二人会』が、動画配信サービス「ぴあ落語ざんまい」にて本日12月27日(水) より配信がスタート。併せて、オープニングトークがYouTubeで公開された。「ぴあ落語ざんまい」は、落語の高座映像をスマホやパソコンで定額見放題で楽しめる動画配信サービスで、「新宿末廣亭」の全面協力のもと1,000本を超える落語の高座をオンデマンドで配信。総勢100名以上の芸人が登場し、今後も東⻄や会派を超えた落語家の新着映像が追加。来春頃までには2,000本の映像が公開される予定だ。イベントでは、柳家花緑師匠が『時そば』『芝浜』、古今亭菊之丞師匠が『二番煎じ』『長短』と、それぞれ二席を口演。滑稽噺あり、人情噺ありの盛りだくさんの内容となっている。そのほか同サービスでは、現在「新宿末廣亭のトリの高座」を配信中。長尺の聴き応えのあるコンテンツが揃っており、年末の連休中、落語にたっぷりと浸れるコーナーとなっている。『「ぴあ落語ざんまい」is coming!! 柳家花緑×古今亭菊之丞 収録ライブ』オープニングトーク<サービス概要>「ぴあ落語ざんまい」月額料金:1,089円(税込)「ぴあ落語ざんまい」はこちら()
2023年12月27日12月14日(木) 東京・丸ビルホールにて『「ぴあ落語ざんまい」is coming!! 柳家花緑×古今亭菊之丞 収録ライブ』が開催された。落語の高座映像をスマホやパソコンで定額見放題で楽しむことが出来る動画配信サービス「ぴあ落語ざんまい」。本イベントは、そのスタートを記念した落語会だ。司会とともに、柳家花緑師匠、古今亭菊之丞師匠が登壇するとまずはトークコーナーからスタート。まずは、菊之丞師匠が白を基調とした自身の着物を指して「病院からやってきました」と笑いを誘う。そして、同サービスの企画が立ち上がった2020年から両師匠に相談をしていたことが明かされると、花緑師匠は「正直、このサービスは実現しないと思ってました」と、まさかの発言も飛び出し会場は笑いに包まれた。また、花緑師匠はさっそく配信を視聴したようで「落語家は座席でほかの芸人の高座を聴くのはご法度。だから座席視点で高座が見られるのは新鮮」。さらに「1000本近いコンテンツの中には重複したネタもあるが、人によって様々なバリエーションがあるので聴き比べをすることができて楽しい」と満足な様子だった。トークコーナーを終え、出囃子が鳴ると一席目に登場したのは、花緑師匠。師匠であり祖父の五代目・柳家小さんが好きだったそばの話から屋台の話になりそのまま『時そば』へ。そばを勢いよくすする音が実に美味しそうに感じさせる。そして独特のリズムで会場の笑いを誘った。続いて菊之丞師匠が登場すると、マクラでは花緑師匠の噺を受けて『時そば』を十八番としていた五代目・柳家小さんとの思い出話も。そして『二番煎じ』を高座にかける。歌が上手いことで知られる菊之丞師匠らしく、夜回りのシーンでは様々な声色で美声を響かせていた。仲入りを挟んで、ふたたび菊之丞師匠。自分と同じ「菊之丞」という名前が3人いて間違えられることから、そそっかしいお客さんの話につながりそのまま『長短』へ。気の短い「江戸っ子」とゆったりはんなりとした「上方」の対比がことさら強調され、特に煙草を一服する所作では何度も笑いが起きていた。トリを飾る花緑師匠は、冒頭のトークコーナーで司会から「師走らしい噺を」というリクエストを受けて、噺の山場が大晦日なことから年の瀬に演じられることが多い『芝浜』を口演。それまでの滑稽噺から一転、夫婦の愛情を描いた人情噺に会場からは割れんばかりの拍手が起こり、公演は終了した。なお、本公演は「収録ライブ」と銘打っている通り、12月中に「ぴあ落語ざんまい」にて配信されることが決定している。また、12月25日(月) 23時59分までの期間限定で初月無料キャンペーンも実施中だ。<イベント情報>定額見放題配信「ぴあ落語ざんまい」is coming!! 柳家花緑×古今亭菊之丞 収録ライブ12月14日(木) 東京・丸ビルホール【演目】柳家花緑『時そば』古今亭菊之丞『二番煎じ』-仲入り-古今亭菊之丞『長短』柳家花緑『芝浜』<サービス概要>「ぴあ落語ざんまい」月額料金:1,089円(税込)※初月無料キャンペーン実施中!「ぴあ落語ざんまい」はこちら()
2023年12月19日柳家吉緑林家つる子二人会『紺屋高尾』が2023年12月22日 (金)にきゅりあん小ホール(東京都品川区東大井5-18-1)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 ひとつの古典落語を追求し、表と裏を描いた初の企画!古典落語の名作『紺屋高尾』。その従来の古典を柳家吉緑が、高尾太夫にスポットを当てた高尾が主役の紺屋高尾(つる子作)を林家つる子が申し上げます。林家つる子が古典落語「芝浜」「子別れ」「紺屋高尾」の登場人物である花魁を主人公とし、その視点から古典落語を描く挑戦をしている事に吉緑が興味を持ち、楽屋で話しているうちに同じ会で二人でひとつの噺をやるこの企画の開催に至りました。柳家吉緑林家つる子柳家吉緑プロフィール、コメント柳家吉緑2010年6月柳家花緑に入門前座名花どん2015年5月 二ツ目昇進吉緑に改名2017年新潟県魚沼特使就任【受賞歴】2022年3月第21回さがみはら若手落語家選手権優勝2022年9月第33回北とぴあ若手落語家競演会大賞2023年3月BSフジ「Zabu-1グランプリ」優勝2023年11月NHK新人落語大賞本選会進出18歳で舞台役者を志し、役者の勉強中に国立演芸場でレセプショニストとして働いた事がきっかけで落語の魅力に開眼し噺家になる決意をする。江戸東京博物館小ホールで三ヶ月に一度開催している独演会『吉緑結び』では落語だけの枠にとらわれずハープや踊り、エアリアルや朗読など、他ジャンルとの協演による新しい落語の可能性を提案してきた。大師匠の五代目柳家小さんの得意とした滑稽噺を継承しながら、人情噺では、登場人物の心の機微を繊細に描く事に長けている。2022年からは出場する若手のコンクールで結果を出し続け、2023年番組史上初の生放送で注目されたNHK新人落語大賞にて本選会に出場した。【柳家吉緑コメント】紺屋高尾と言う噺。師匠の独演会でこの噺を初めて聴き、その日に弟子入り志願しました。言ってしまえば自分の人生を変えた噺なのかもしれません。つる子さんから「紺屋高尾の本編には描かれていない、高尾太夫がどう生きてきたのかが気になる。」と聴いて彼女の想像力に驚き、一本の落語として高尾版を作ったと聴いた際は、彼女のその創造性に強く感銘を受けました。今回は久蔵と高尾。その両面側を描いた新しい紺屋高尾を聴いて頂きたいです。 御来場心よりお待ち申し上げます。林家つる子プロフィール、コメント林家つる子林家つる子/落語家群馬県高崎市出身中央大学文学部人文社会科学中国言語文化専攻卒業ぐんま特使日本舞踊坂東流名取「坂東蝶子」2010年9⽉九代林家正蔵に弟⼦⼊り2015年11⽉⼆ツ⽬に昇進2019年9⽉第11回前橋若⼿落語家選⼿権優勝2021年3月第20回さがみはら若手落語家選手権優勝2021年11月NHK新人落語大賞決勝戦進出2022年9月第33回北とぴあ若手落語家競演会奨励賞2022年10月NHK新人落語大賞決勝戦進出2024年3月21日より真打昇進決定メディア出演BS日テレ笑点特大号「女流大喜利」BSフジ「日本一ふつうで美味しい植野食堂」TBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」火曜リポーターTBSラジオ「多摩もりあげ宣言」他高校では演劇部に所属し、中央大学入学後、落語研究会に勧誘され、初めて落語を見て魅了される。大学卒業後、九代林家正蔵のもとに入門。古典落語の滑稽噺から人情噺、新作落語にも取り組み、新しい目線から落語を描き直す試みにも意欲的で、古典落語「芝浜」や「子別れ」「紺屋高尾」の登場人物であるおかみさんや花魁を主人公し、その視点から古典落語を描く挑戦は、NHK総合「目撃!にっぽん」、日本テレビ「NEWS ZERO」、「文藝春秋」等、各種メディアに取り上げられた。【林家つる子コメント】紺屋高尾は、大好きな噺の一つです。 何度も聞いている内に「高尾花魁はどうして久蔵を選んだのか、それまでにどんな人生を送ってきたのだろう」高尾のことが気になるようになり、 私なりに、高尾花魁を主人公にして、この噺を描く挑戦を始めました。今回は初めての試みで、兄さんの紺屋高尾から久蔵の思いを、私の紺屋高尾から高尾の思いを、同じ会で高座にかけさせて頂きます。 各々の視点からぜひ、お楽しみ頂けましたら幸いです。この会の実現にご協力頂きました皆様、お客様、そして吉緑兄さんに、心より感謝申し上げます。公演概要柳家吉緑林家つる子二人会『紺屋高尾』公演日時:2023年12月22日 (金)18:00開場/18:30開演会場:きゅりあん小ホール(東京都品川区東大井5-18-1)■出演者柳家吉緑林家つる子■スタッフ【予約】カンフェティ【音響】塚田耕司【照明】保坂成美【デザイン】真家亜紀子【プロデュース】0m先 梅原渉■チケット料金前売:3,000円当日:3,500円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月17日最もチケットのとれない落語家・柳家喬太郎の独演会が、5月20日(土) 大阪・南海浪切ホール 大ホールにて開催される。2018年の浪切ホール初登場から毎年落語会を実施。今年11月に還暦を迎える喬太郎師匠にお話を伺いました。――独演会お疲れ様でした!大阪のお客様の反応はいかがでしたか?(※2022年12月終演後インタビュー)本日も楽しくやらせていただきました♪ありがたいことに関西に伺う機会も増えまして、以前は"東京の落語"は受け入れてもらえるのかな?と思っていましたが、今は東京も大阪も関係ないと思っています。"東京の落語"に興味があり、聴いてみようと思ってくださるお客様ばかりですので、非常にやり易いです!――2023年は喬太郎師匠もいよいよ還暦。2021年に浪切ホール出演の立川志らく師匠も還暦を迎えられるお一人ですね?もう~還暦なんてイヤになっちゃいますね(笑)。志らく兄(あに)さんとは、年齢は同じですが、芸歴は何年もあちらが先輩です。ただ、志らく兄さんも私も日大出身で、志らく兄さんは芸術学部で、私は商学部。さらに、お互い落研(=落語研究会)に所属していたので、学生時代から知ってるんですよ。当時は「新間(しんま)くん~、新間くん~」って呼んでました。あと、こちらも芸歴は先輩ですが三遊亭白鳥(さんゆうていはくちょう)兄さんも還暦で、昭和38年組なんです。なんとなく一緒に年を重ねられる仲間たちがいるのは、心強いですね。――還暦を迎えるにあたり抱負はございますか?最近時々聞かれるようになったのですが、本当に特にコレといった抱負もなく、"体に気をつける"ということだけです。芸歴ということであれば、2019年に芸歴30周年記念をやらせていただきましたが、60年生きてきたのは本名の自分のことです。落語家としてどうこうよりも、人として今まで以上に益々精進しなければなと思っています。物忘れが増えたり、体力的にもしんどくなると思いますので、その部分は今まで以上に気をつけながら、新作を作ったり、古典も新しいものを覚えたりと、自分を奮い立たせて頑張りたいですね。「柳家喬太郎 独演会」のチケットは、2月26日(日) 10時より一般発売開始。また一般発売に先駆け、1月28日(土) から2月2日(木) までチケット先行抽選プレリザーブの受付を実施される。<公演情報>「柳家喬太郎 独演会」2023年5月20日(土) 大阪・南海浪切ホール 大ホール開場 13:30 / 開演 14:00「柳家喬太郎 独演会」ビジュアル出演:柳家喬太郎/春風亭かけ橋(開口一番)/ 恩田えり(三味線)ゲスト:寒空はだか【チケット料金】一般:4,000円学生(大学生以下):2,000円※全席指定※未就学児の入場不可■プレリザーブ受付期間:2023年1月28日(土)~2月2日(木)チケットはこちら:
2023年01月27日最もチケットのとれない落語家・柳家喬太郎の独演会。2018年浪切ホール初登場から、毎年落語会を開催。今年11月に還暦を迎える喬太郎師匠にお話を伺いました。「柳家喬太郎 独演会」 チケット情報――独演会お疲れ様でした!大阪のお客様の反応はいかがでしたか?(※2022年12月終演後インタビュー)本日も楽しくやらせていただきました♪ありがたいことに関西に伺う機会も増えまして、以前は"東京の落語"は受け入れてもらえるのかな?と思っていましたが、今は東京も大阪も関係ないと思っています。"東京の落語"に興味があり、聴いてみようと思ってくださるお客様ばかりですので、非常にやり易いです!――2023年は喬太郎師匠もいよいよ還暦。2021年に浪切ホール出演の立川志らく師匠も還暦を迎えられるお一人ですね?もう~還暦なんてイヤになっちゃいますね(笑)。志らく兄(あに)さんとは、年齢は同じですが、芸歴は何年もあちらが先輩です。ただ、志らく兄さんも私も日大出身で、志らく兄さんは芸術学部で、私は商学部。さらに、お互い落研(=落語研究会)に所属していたので、学生時代から知ってるんですよ。当時は「新間(しんま)くん~、新間くん~」って呼んでました。あと、こちらも芸歴は先輩ですが三遊亭白鳥(さんゆうていはくちょう)兄さんも還暦で、昭和38年組なんです。なんとなく一緒に年を重ねられる仲間たちがいるのは、心強いですね。――還暦を迎えるにあたり抱負はございますか?最近時々聞かれるようになったのですが、本当に特にコレといった抱負もなく、"体に気をつける"ということだけです。芸歴ということであれば、2019年に芸歴30周年記念をやらせていただきましたが、60年生きてきたのは本名の自分のことです。落語家としてどうこうよりも、人として今まで以上に益々精進しなければなと思っています。物忘れが増えたり、体力的にもしんどくなると思いますので、その部分は今まで以上に気をつけながら、新作を作ったり、古典も新しいものを覚えたりと、自分を奮い立たせて頑張りたいですね。「柳家喬太郎 独演会」」は、5月20日(土)大阪・南海浪切ホール 大ホールにて開催。チケットは、2月26日(日)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、1月28日(土)から2月2日(木)までチケット先行抽選プレリザーブの受付を実施。
2023年01月12日落語裏梅主催、『柳家イケメン落語会』が2022年11月30日 (水)にお江戸日本橋亭(東京都中央区日本橋本町3-1-6日本橋永谷ビル1階)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式Twitter(@ura22ume) 柳家一門のイケメンが揃いに揃いました!これほどまでにイケメンの揃った落語会は、未だありません。ぜひご来場ください!公演概要落語裏梅『柳家イケメン落語会』公演日時:2022年11月30日 (水)13:00開場/13:30開演会場:お江戸日本橋亭(東京都中央区日本橋本町3-1-6日本橋永谷ビル1階)■出演者柳家花いち / 柳家緑太 / 入船亭遊京 / 柳貴家雪之介 / 柳亭市遼■スタッフ山口直樹■チケット料金全席自由:2,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月24日株式会社ミーアンドハーコーポレーション(東京都渋谷区、代表:笠井 泉)主催、柳家花緑独演会「花緑のタネ!」が2022年7月15日(金)にSHIDAX カルチャーホール(東京都渋谷区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて5月28日(土)10:00より発売開始です。カンフェティにて5月28日(土)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 今回より根多おろし(初演)の勉強会を五十歳にてスタート致します!!"花緑噺"を作って行く【実験】【創作】【挑戦の勉強会】初回は渋谷にて種蒔き致します!そんな花緑のタネを是非、目撃してやって下さい◆演目◆「弥次郎」「小言念仏」「三方一両損」(以上、三席全て根多おろし予定)柳家花緑プロフィール【経歴】1987年3月 中学卒業後、祖父・五代目柳家小さんに入門。前座名 九太郎。1989年9月 二ツ目昇進。小緑と改名。1994年 戦後最年少の22歳で真打昇進。柳家花緑と改名。スピード感溢れる歯切れの良い語り口が人気で、古典落語はもとより、劇作家などによる新作落語にも意欲的に取り組んでいる。着物と座布団という古典落語の伝統を守りつつも、近年では新作落語や47都道府県落語を洋服と椅子という現代スタイルで口演する‘同時代落語’に取り組んでおり、落語の新しい未来を切り拓く旗手として注目の存在。テレビ、舞台などでも、ナビゲーターや俳優として幅広く活躍中。開催概要柳家花緑独演会「花緑のタネ!」開催日時:2022年7月15日 (金)18:00開場/18:30開演(休憩含む約2時間)会場:SHIDAX カルチャーホール(東京都渋谷区神南1-12-10シダックス カルチャービレッジ8F)■出演者柳家花緑■チケット料金前売:2,800 円/ 当日:3,000 円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月27日毎月定例で落語会の配信を手掛けている文春落語オンラインが、2月から5月まで全5回にわたり「文春落語柳家さん喬オンライン一門会」を開催し好評を博した。これは柳家喬太郎、柳亭左龍、柳家喬之助が出演する生配信を皮切りに、一門の落語家が月替わりで総出演し、大師匠の柳家さん喬が最終回にトリをつとめる形で開催されたスペシャル企画。MC役の人気者の喬太郎はフル出演した。高座では古典、新作ともバラエティ豊かな一門の個性を存分に味わえる。また毎回人気のトークコーナーは、ふだん聞けない爆笑ものの裏話も無編集で楽しめ、見どころ満載の5公演となっている。特に最終回のさん喬・喬太郎の親子回は、落語ファンならずとも見逃せない深い話が話題にもなった。現在その5公演分を1コンテンツにまとめた動画を期間限定でオンデマンド配信中。1公演平均90分ほどで、配信期間中は繰り返し視聴ができる。柳家さん喬一門の実力派の落語をじっくり堪能する絶好の機会だ。【公演概要】文春落語柳家さん喬オンライン一門会全5回イッキ見<第1回>2月26日生配信柳家喬之助「三人無筆」柳亭左龍「棒鱈」柳家喬太郎「蒟蒻問答」トークコーナー<第2回>3月9日生配信柳家喜三郎「あたま山」柳家小志ん「黄金の大黒」柳家小平太「二階ぞめき」柳家喬太郎「花見小僧」トークコーナー<第3回>4月3日生配信柳家やなぎ「タイトル未定」柳家さん花「あくび指南」ダーク広和(マジック)柳家喬太郎「刀屋」トークコーナー<第4回>5月3日生配信柳家さん助「夏の医者」柳家小傳次「いもりの黒焼」柳家喬志郎「その名はおてふ」柳家喬太郎「華やかな憂鬱」トークコーナー<最終回>5月4日生配信柳家喬太郎「路地裏の伝説」柳家さん喬「幾代餅」トークコーナー【チケット】発売中~5月30日(月)23:59まで料金:7,000円(税込)【視聴期間】5月17日 (火) 10:00~5月31日 (火) 23:55
2022年05月26日2022年2月19日、落語家の柳家さん吉さんが、亡くなっていたことが分かりました。84歳でした。柳家さん吉さんは、「同月15日に心不全のため亡くなった」と、落語協会がウェブサイトにて、以下のように訃報を伝えています。当協会員の柳家さん吉(本名:榑井昌夫くれいまさお)が令和4年2月15日(火)午前10時に心不全の為、永眠致しました。(84歳)一般社団法人 落語協会ーより引用なお、葬儀は近親者のみで執り行われたそうです。柳家さん吉さんは、1957年に柳家小さんさんに入門。1973年に真打に昇進し、一時期はバラエティ番組『笑点』(日本テレビ系)の大喜利メンバーとしても活躍されていました。突然の訃報に、ネット上では「大好きだった」「さびしい」など、悲しみの声が相次いで寄せられています。ご冥福をお祈りします。[文・構成/grape編集部]
2022年02月19日IMAホール(株式会社新都市ライフホールディングス)主催、『IMAホール落語会柳家さん喬・柳家権太楼「二人会」』が2022年3月5日 (土)にIMAホール(東京都練馬区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月29日(土)10:00より発売開始です。カンフェティにて1月29日(土)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 【1部】落語柳家小きち(20分)落語柳家さん喬(25分)落語柳家権太楼(40分)仲入り10分【2部】落語柳家権太楼(25分)落語柳家さん喬(40分)公演概要『IMAホール落語会柳家さん喬・柳家権太楼「二人会」』公演日時:2022年3月5日 (土)12:30開場/13:00開演(16:00終演予定)会場:IMAホール(東京都練馬区光が丘5-1-1光が丘IMA 中央館4F)■出演者柳家さん喬柳家権太楼他■チケット料金全席指定:3,000円(税込)※定員:250名主催:IMAホール(株式会社新都市ライフホールディングス) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月28日関内ホール主催による『関内寄席 柳家喬太郎・桃月庵白酒 二人会』が2022年4月9日 (土)に関内ホール大ホール(神奈川県横浜市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月22日(土)より発売開始です。カンフェティにて1月22日(土)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ すっかり恒例となった「喬太郎・白酒二人会」今年も両師匠がたっぷりと笑わせます。次代を担うお二人の競演を存分にお楽しみください!今回も豪華2席ずつを口演!!出演者柳家喬太郎1989年、柳家さん喬師匠に入門。2000年に真打に昇進。エンターテインメント性に富んだ語り口で有名な喬太郎師匠は「夜の慣用句」や「午後の保健室」をはじめとする数々の新作落語で知られるが、さん喬師匠譲りの古典落語も巧みに演じる。過去数々の賞に輝き、国立演芸場花形演芸会大賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。桃月庵白酒1992年、六代五街道雲助師匠に入門。2005年に真打に昇進。白酒師匠は毒舌マクラと現代的なギャグ満載の古典を得意としており、軽い味わいで安心して聞いていられる落語家。柳家喬太郎師匠同様に国立演芸場花形演芸会大賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞などを受賞している。公演概要『関内寄席 柳家喬太郎・桃月庵白酒 二人会』公演期間:2022年4月9日 (土)13:00開場/14:00開演会場:関内ホール大ホール(神奈川県横浜市中区住吉町4丁目42-1)■出演者柳家喬太郎 / 桃月庵白酒 / 柳家やなぎ■主催関内ホール管理運営共同事業体■チケット料金全席指定:3,800円(税込)※未就学児入場不可 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月18日汐風落語会~鎌倉の能舞台で聴く古典落語の世界~『柳家花緑@能舞台』が2022年2月20日(日)に鎌倉能舞台(神奈川県鎌倉市)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて11月25日より発売です。カンフェティにて11月25日(木)よりチケット発売! 公式ホームページ 第三回の「@能舞台」には柳家花緑師匠が登壇致します。僅か9歳で初高座に上がり、戦後最年少の22歳で真打になられた花緑師匠。お祖父様の五代目柳家小さん師匠の最後の内弟子でもあります。鎌倉能舞台では1975年頃に小さん師匠が高座に上がられておりました。実にほぼ半世紀振りに小さん師匠のDNAが同じ舞台に上がられる事となります。厳かな舞台で行われる由緒ある落語会、こうご期待ください!■出演柳家花緑■ 日時2022年2月20日(日)13時半開場14時開演■ チケット料金全席自由(前売):3,800円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月18日株式会社文藝春秋が、11月3日(水・祝)に渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて「文春落語柳家喬太郎・林家二楽の落語のらりくらり」を開催する。今年春に開催された「文春落語」では、当代きっての人気落語家、柳家喬太郎のゲストにエッセイスト・阿川佐和子を招いて好評を博した。今回の秋バージョンでは、喬太郎と紙切りの林家二楽の名コンビが、若者の街・渋谷で賑やかに口演する。喬太郎は「いま最もチケットが取れない落語家」とも称され、コロナ禍においても全国からオファーが絶えない人気ぶり。マクラからオチまで面白すぎて一瞬たりとも聴き逃せないと、期待以上の高座で毎回ファンを魅了している。一方、ハサミの妙技もさることながら巧みな話術も魅力の二楽は、伝統の紙切り芸に加え、音楽に乗せて次から次へと紙切り作品を展開する「ストーリー紙切り」を披露する。技とセンスが光るオリジナル芸を、ぜひ生で楽しみたい。チケット初回販売分は、緊急事態宣言下の9月に一席ずつ空きで販売したがほぼ完売。10月10日(日)10:00から残りの半数分を追加販売する。配信は行わない。初回に購入できなかった人も、人気の高座を堪能できるチャンスだ。※チケット追加販売中■文春落語「柳家喬太郎・林家二楽の落語のらりくらり」出演:柳家喬太郎(落語)、林家二楽(紙切り)2021年11月3日(水・祝)19:00開演(開場18:30)会場:渋谷区文化総合センター大和田4階さくらホール〒150-0031東京都渋谷区桜丘町23-21全席指定 S席4,000円/A席3,500円文春落語公式ホームページ
2021年10月11日わらいぐまオフィス主催による 柳家さん生 独演会『落語版 笑の大学(原作:三谷幸喜)』が2021年12月1日 (水) ~12月2日 (木)になかの芸能小劇場(東京都中野区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて10月16日(土)より発売開始です。カンフェティにて10月16日(土)よりチケット発売! 公式ホームページ 笑いを憎んだ検閲官。笑いを愛した劇作家。こんな二人が出会うってえと、落語のほうの幕開きでございます。昭和初期。あらゆる娯楽は規制され、演劇も検閲を受けなければ上演できないご時世に、厳格な検閲官サキサカと、喜劇作家ツバキが取調室で出会う……。映画、演劇、ラジオドラマなどさまざまなかたちで発表されている三谷幸喜氏の傑作喜劇を、同じ日大芸術学部出身の柳家さん生がとくに許されて落語化。年末恒例の上演が今年も決定!■出演柳家さん生(落語版 笑の大学 ほか一席) / 開口一番: 古今亭まめ菊(1日)、入船亭扇ぽう(2日)◆柳家さん生(やなぎやさんしょう)昭和32年(1957年) 3月7日富山県富山市西町生まれ富山県立富山東高校卒業日本大学芸術学部中退昭和52年柳家小さん門下、柳家小満んに入門前座名・小勇昭和57年 3月小勇のまま二つ目昇進平成5年 9月真打昇進小勇改めさん生■スタッフ原作: 三谷幸喜■ タイムテーブル2021年12月1日(水)開演 19:002021年12月2日(木)開演 14:00※開場は、開演の20分前※上演時間:約2時間(予定)■チケット料金全席指定:3,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月11日6月22日(火)にZepp DiverCity(TOKYO)で開催される、噺家とミュージシャンによるコラボレーション、『柳家喬太郎×田島貴男 ペルソナとソウルの粋な戯れ 一期一会【東京公演】』の生配信が決定した。「柳家喬太郎×田島貴男 ペルソナとソウルの粋な戯れ 一期一会 【東京公演】」 チケット情報ORIGINAL LOVEの田島貴男が敬愛する当代きっての噺家・柳家喬太郎を迎え、“一期一会”な宴を繰り広げる。チケットは発売中。
2021年06月11日人気、実力ともに当代一を競う3人の落語家、桃月庵白酒、柳家三三、春風亭一之輔が隔月替わりでお届けする二人会「J亭 スピンオフ企画」の第13回が7月29日(水)に開催される。【チケット情報はこちら】今回は次代を担う中堅実力派、三三と、いま最もチケットが取りにくい落語家、一之輔が出演。同公演はインターネットによる生配信が行われる。配信視聴券は発売中。■J亭スピンオフ企画13「三三・一之輔二人会」7月29日(水)開場18:30開演19:00【アーカイブ配信期間】公演終了後~8月5日(水)19:00視聴券:1500円(税込)
2020年07月20日診断名にこだわらずわが子にじっくり寄り添う――『発達が気になる子の心がわかる 幸せ子育ての手引き』本書では、発達障害のある子の心を理解することに焦点が当てられています。そのため、障害の種類ごとにではなく、発達障害のあるお子さまがぶつがりがちな課題ごとに、よくやってしまいがちなミスや意識したいことがイラストつきで分かりやすく掲載されています。この本では、課題に対して具体的なエピソードをベースにそれぞれのお子さまの気持ちと、保護者の気持ちが分けて書いてあり、お互いの気持ちのバランスをとれるような対処法も掲載されています。また、お子さまがぶつがりがちな課題は年齢別に区分されており、困っているときにすぐ対処法を探すことができるためとても便利です。発達障害のあるお子さまをお持ちの方にぜひおすすめしたい一冊です。落語家が自身の発達障害について語る――『僕が手に入れた発達障害という止まり木』この本では、自身も識字障害のある落語家の柳家花緑さんが発達障害について語っています。本書は4章構成となっていて、第1章では花緑さんが自身の障害に気づくことになったひょんなきっかけが語られており、第2章では、発達障害を研究する第一人者である岩波明さんと花緑さんが対話形式で発達障害の基礎知識を解説しています。第3章、第4章では、花緑さんがお母さんの喜美子さんに子育てで大変だったポイントをたずねたインタビューや、花緑さんと全然違ったタイプの発達障害の症状があるお弟子さん、柳家花飛さんとのエピソードが掲載されています。花緑さんは、本書の中で落語家らしくユーモアあふれる語り口で、「人間は一人ひとり性格も違うからこそ、世の中面白いし、豊かになる」ということを伝えています。自身や家族の方に発達障害があることで悩んでいる方におすすめの一冊です。仕事の「しんどい」がラクになる――『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』本書では、ADHDがありながら会社員として企業に勤める小鳥遊さんと、SNSでひらめきメモなどのアカウントを運営し40万人近いフォロワーを有するF太さんが、「ミスが多い」、「先送りしてしまう」、「人間関係でうまくいかない」などの仕事上の「しんどい」をなくす方法を紹介しています。本書の中で著者のひとりでもあるF太さんはこれまで仕事でたくさんの失敗をし、「自分は要領が悪い」とずっと思っていたそうです。しかし、行った作業内容は一緒でも上司が変わると評価が全く違った経験から、「要領の良し悪しはまわりの人間の評価で簡単にかわるものだ」と語ります。本書では、上司やお客様に怒られたくない恐怖心から仕事に集中できないという状態から抜け出すために、仕事をするうえでの「コツ」が80個も紹介されています。仕事がうまくできなくて自分に自信が持てないという人にぜひおすすめの一冊です。保健室の先生が語る、ちょっと気になる子への対処法――『気になるあの子、気になるあのこと』この本では小中学校で、40年近く養護教諭として務めた経験をもつ著者が問題のある行動がみられる子への対処法を示しています。問題行動の具体的な事例がイラスト付きで分かりやすく紹介され、対処法についても重要な方針の部分が強調されていたりと理解しやすいつくりになっています。本書の中で、著者の澤さんは自身の経験から特性などにより学校でトラブルになったり困り感を抱えがちな子どもに対し、「ちゃんと知ってちゃんと対応すること」が重要だといいます。また、教育現場において発達障害などの知識自体は広まっているものの、対応がうまくできていないケースがみられると語っています。本書は学校の先生が読むことを想定して書かれているため、集団で行うワークなどの紹介もされていますが、一方で対応する際に意識したい心構えなど、ご家庭でも参考になる部分がたくさんあります。子どもの行動への対応に悩んでいる方に、ぜひ読んでいただきたい一冊となっています。9つの実例で徹底的に発達障害を読み解く――『発達障害支援のためのケースBOOK』この本では、40年以上、臨床心理士・公認心理師として医療や教育の現場に関わってきた著者が具体的な事例をもとに、発達障害の「支援」について解説しています。本書では、個人が特定されないかたちで9つの事例が会話なども含め詳細に掲載されており、それをベースに発達障害の支援で意識したい基本姿勢や具体的なケース別の対処法が紹介されています。著者のヴィヒャルトさんは「自分が精神的にゆとりがない状態での支援はできない」と語っています。適切な知識をもって相手に手をさしのべることが、人を助けるためにも、自分を守るためにも必要なことです。本書では専門的な知識とともに、具体的な事例を紹介しているため、発達障害のある人への支援の仕方で悩んでいる方におすすめの一冊です。
2020年06月11日柳家喬太郎が11月1日(金)から東京・下北沢のザ・スズナリで落語会を行う。『ザ・きょんスズ』と題した同劇場での落語会はこれが初めてではなく、2013年には4日間計5ステージにわたって開催されて話題を呼んだが、落語家生活30周年を記念する今回は、そのスケールに驚かされる。じつに30日間30ステージにわたって30席の異なる演目を披露し、春風亭昇太、千葉雅子らゲストが日替りで駆け付け、歴史的イベントを盛り上げる。『柳家喬太郎 落語家生活30周年記念落語会 ザ・きょんスズ30』は、ザ・スズナリにて11月1日(金)から30日(土)まで。喬太郎の演目と日替りゲストは下記のとおり。11/119:00『井戸の茶碗』他柳亭左龍 柳家喬之助11/214:00『ぺたりこん』他三遊亭圓丈11/219:00『おせつ徳三郎』他三遊亭歌武蔵11/314:00『午後の保健室』他柳家喬志郎 柳家小傳次 柳家さん助11/414:00『心眼』他桂文三11/519:00『赤いへや』他橘家文蔵 柳家小せん11/6休演日11/719:00『ハワイの雪』他柳亭市馬11/819:00『文七元結』他玉川奈々福11/914:00『双蝶々』他三増紋之助11/919:00『路地裏の伝説』他林家たい平11/1014:00『死神』他笑福亭松喬11/11休演日11/1219:00『錦木検校』他柳家小平太柳家小志ん11/1314:00『按摩の炬燵』他柳家権太楼11/1419:00『ハンバーグができるまで』他春風亭昇太11/1519:00『棄て犬』他神田愛山11/1614:00『錦の舞衣』ダーク広和11/1619:00『本当は怖い松竹梅』他三遊亭兼好11/1714:00『鬼背参り』他一龍斎貞橘一龍斎貞寿11/18休演日11/1919:00『熱海土産温泉利書』ゲスト無し11/2014:00『母恋いくらげ』他林家正蔵11/2119:00『秘密のレッスン』他入船亭扇辰林家彦いち11/2219:00『純情日記横浜篇』他林家正楽11/2314:00『宮戸川』他神田茜11/2319:00『結石移動症』他三遊亭白鳥金原亭馬遊11/2414:00『八月下旬』他柳家小満ん11/25休演日11/2619:00『うどんや』他柳家花緑11/2714:00『マイノリ』他千葉雅子11/2819:00古典ネタ下ろし他林家二楽11/2919:00『歌う井戸の茶碗』他寒空はだか11/3014:00『道灌』他柳家さん喬
2019年10月30日東京・DDD青山クロスシアターで行われる落語会『青山らくご ~DDD寄席~』のVol.2が10月4日(金)から6日(日)に開催される。vol.1に続き出演する柳家花緑と、ゲストの篠井英介に話を聞いた。【チケット情報はこちら】劇場で開かれ、“落語界と演劇界がクロスする落語会”として今年8月にvol.1が開催された『青山らくご』の第二弾。前回も出演した花緑は「第一弾はおもしろい会になりましたね。DDD青山クロスシアターは落語にちょうどいいサイズだと感じました。一番後ろの席でも顔が観えますし、伝わりやすい距離感ですよね」と感想を語る。初登場でトークゲストの篠井は「青山という、落語にはなかなか結び付かなかった場所でやるというのもミソですよね。ワクワクする」と印象を語る。会は3日間開催され、初日は花緑の一門から柳家緑君、大神楽の柳貴家雪之介を迎えての「~花緑のふざけ過ぎてごめんなさいの会~」。花緑曰く「ふざけることを前提にやる落語会です」とのこと。内容について「僕が9歳から落語をやってきて、一番ふざけているものを詰め込む予定です。この企画は、最初で最後かもしれないですよ(笑)」と構想を語ると、篠井も「すごい!それはアピールしないと」と大興奮。中日(なかび)は「~『昭和元禄落語心中』の会~」と題し、昨年10月に放送されたドラマも好評の漫画『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ/講談社刊)にゆかりのある出演者が揃う。噺家はドラマに出演した橘家圓太郎、隅田川馬石、柳家緑助、トークゲストに松田役の篠井が登場。篠井は「噺家の皆さんがドラマの現場でどんなふうに思っていたのか聞いてみたい。今だからできる話ができればと思っています」と楽しみにしている様子。余談だが、篠井は落語をやらないのかと聞いてみると「やってみたいというスケベ心はあるんですよ、正直」と笑いつつ、「でも、とんでもないです」と落語家へのリスペクトを明かした。千秋楽は「~令和の推しメンの会~」と題し、落語界のイケメン五明樓玉の輔、瀧川鯉斗、林家木りんが集結。昨年上方演芸の殿堂入りをした「かしまし娘」から正司花江をトークゲストに迎え、トークバトルが行われるという。花緑が「僕は、玉の輔兄さん以外のふたりに稽古をつけているのですが、確かに推しメンになるほどのいい男ですよ。でも……これ以上は言いません!!」と気になる言葉(笑)。一体どんな会になるのか最も未知な日とも言えそうだ。ここでしか観られない3日間になる『青山らくご Vol.2~DDD寄席~』は、10月4日(金)から6日(日)に東京・DDD青山クロスシアターで開催。」取材・文:中川實穗
2019年09月25日8月11日(日・祝)と12日(月・休)に東京・DDD青山クロスシアター初となる落語会『青山らくごVol.1~DDD寄席~』が開催される。劇場で開かれ、落語家・柳家花緑、俳優・風間杜夫らが出演する、“落語界と演劇界がクロスする2日間”な本企画。その両日に出演する風間に話を聞いた。【チケット情報はこちら】8月11日は「~花緑と風間落語×演劇の最強タッグ~」として柳家花緑、風間、柳家勧之助が、12日は「~風間杜夫と旬な若手たち~」として風間と笑福亭べ瓶、三遊亭とむ、三遊亭鳳月が出演するこの企画。そこに両日出演し、古典落語のネタを披露する風間は、“演劇界代表”とはいえ落語ファンにはおなじみの存在だ。俳優業のかたわら20年以上にわたり落語に取り組み、多いときは年間30ステージほども高座にあがる。実は1日目に共演する花緑はその活動のきっかけを作った人物。「僕が初めて高座にあがったとき、花緑師匠がすごく褒めてくださいまして。花緑師匠は小さん師匠のお孫さん、つまり人間国宝の孫でしょう?さすがサラブレッドですよ。人を見る目が違う。褒める人間を間違えない(笑)。師匠の眼力の鋭さに敬服しまして、『それじゃあやってやろうじゃないか』とね」とお茶目に笑う。2日目の出演者は、二ツ目(落語家の階級。最高位「真打」のひとつ下)を中心に勢いある若手がズラリ。そんな若手との共演を「楽しみ」と語りつつも「でも中には『なんで風間杜夫なんだ』と思っている人もいるかもしれないからね!そこは芸でねじ伏せないと」と意気込んでみせる。では風間にとって“良い芸”とはなにか。「これは芝居も同じですが、上手い下手、好き嫌いはあれど、結局人を惹きつけるのって“人柄”だと思います。よく『芸は人なり』と言いますよね。そこに人間性が出るものだからこそ、僕がつまんないヤツだと噺もつまんなくなっちゃう」。『芸は人なり』は柳家小さんの言葉でもあるが、俳優・風間と縁が深いつかこうへいの考えにも通ずる。「つかさんも、そうやって僕らを前に出してくれました。お客さんに判断してもらえ、と。お前の中にある愛嬌だとか正義感だとか卑屈さだとか人を嫉む気持ちとか、とにかく人としてのいろんなものを観てもらえ、そして『でもやっぱり風間はいいな』と言われるようになれ、と」。本企画を前に「花緑師匠と同じ板の上に出られることはしあわせですし、若手の皆さんの高座を拝見して刺激を受けるのも楽しみです。落語はいつも修行のつもりで出ていますが、僕が落語を楽しんでることは、お客さんに伝えたいですね」と語った風間。70歳を迎えてもなお進化し続ける風間と落語家たちの、DDD青山クロスシアターでしか観られないコラボをお楽しみに!取材・文:中川實穗
2019年07月05日人気落語家・柳家喬太郎の新作落語を初めて舞台化した『ハンバーグができるまで』が3月20日に開幕し、東京・博品館劇場にて上演中だ。舞台には渋川清彦、馬渕英里何にくわえ喬太郎本人も出演。脚本・演出は劇団「ペテカン」の本田誠人が手掛ける。【チケット情報はこちら】まず舞台上に用意されていたのは高座だった。開演時間になると出囃子が流れ、落語家・柳家喬太郎が登場する。そこで始まるのは、落語同様“まくら”だ(喬太郎のまくらは落語ファンに人気が高いもの。ぜひ注目を!)。そして喬太郎の話に夢中になってきた頃、突然その世界が舞台として動き始めるのは爽快だった。物語の中心にいるのは、渋川演じるマモル。舞台となる商店街には結婚前から住んでおり、馬渕演じる元妻サトミとは3年前に離婚している。今は再びひとりで暮らすマイペースな男だが、商店街を歩けばあちこちから「マモルちゃん!」と声をかけられ、その都度律儀に応えるような人物だ。そんな彼が暮らす“押付商店街”は、その名の通り“おせっかい”で個性豊かな人たちがいる場所。米屋や野菜屋、肉屋、スーパー、スナックとたくさんの人間が登場するが、ちょっとしたやり取りにひとりひとりの人生が映し出されていて、そこを知っていくうちにいつしか自分もこの商店街を知っているような気になるのが不思議だ。そんな商店街の人々のほとんどは「ペテカン」劇団員が演じており、劇団で培われたテンポのいいやり取りは落語の調子を彷彿させる。そこにヌルっと独自のペースで入っていくマモルは、渋川ならではの絶妙さだ。ちなみに商店街のメンバーには、今や「ペテカン」とは阿吽の関係の喬太郎もいるのだが、どんな役かはお楽しみに。意外なはまり役を抜群の演技力でみせる。落語にはない展開もさまざまに盛り込まれている本作だが、そのなかでもマモルとサトミの物語は原作から深く掘り下げられていた。そこには20代から30代を恋人そして夫婦として過ごし別れた男女の気持ちや状況の変化が生々しく描かれており、それを渋川と馬渕が繊細に豊かに演じる。そんなふたりの行く先の“落ち”のつけ方は落語だからこそともいえるもので、印象的だった。8人の登場人物による約25分の噺が、舞台では18人の登場人物による約2時間30分の物語に仕上げられている。それだけ広げていても後味は落語『ハンバーグができるまで』と同じものになっているのがおもしろい作品。原作ファンもぜひ楽しみにして劇場に足を運んでほしい。バンド「In the Soup」のボーカル&ギター・中尾諭介による主題歌もやさしい舞台『ハンバーグができるまで』は3月24日(日)まで東京・博品館劇場にて上演中。取材・文:中川實穗
2019年03月22日落語家・柳家喬太郎の新作落語「ハンバーグができるまで」が2019年3月に舞台化される。劇団「ペテカン」の本田誠人が脚本・演出を手掛け、離婚した夫婦のとある1日を渋川清彦と馬渕英里何が演じる。喬太郎に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「2年ほど前に演劇誌でインタビューを受けたときに、この作品を“お芝居にしたら面白いと思うんですよね”と、今まで思ったことはなかったのですが、ふと話して。そのときに“ペテカンさんとかに(芝居にしてほしい)”と言ったんですよ。そしたらそれを本田さんが読んで“じゃあやろう”と。瓢箪から駒みたいな話です」と本作の始まりを明かす喬太郎。この演目が演劇に向いていると思った理由は「僕の新作落語の中でも独特な作品で。所謂ナンセンスに徹した内容ではないし、誇張したキャラクターはいても突飛なキャラクターは出てこない、本当に半径500Mくらいの日常の話なんです。そういうところが演劇に向いているんじゃないかと思います」今回の舞台化について「自分のためにつくったものを、何人もの人が寄ってたかって落語とは違うエンターテインメントにしてくれるのは相当ワクワクします。しかも自分も出演者ですからね。原作者として“あとは好きにしていいよ”というのもきっと楽しいと思うのですが、自分も稽古場に通って一緒にできるわけで。今決まっている仕事の中で、1、2を争うくらいワクワクしています」と本当に嬉しそうに語る。脚本・演出を手掛けるのは、ペテカンの本田。喬太郎はこれまで2度ペテカンの舞台に出演しているほか、企画などにも定期的に参加している。「ペテカンの皆さんはね、仲間にしてくれるんです。“ペテカン・シニア部”なんてふざけて言われますけど、だんだんそんな気がしてくるような。ペテカンの舞台って、全部が終わったときに“ああ面白かった!”と思えるんですよ。そうやって終わる仕事ってとってもいいですよね。それがペテカンという人たち。自分の中で大事な人たちです」ドラマや舞台、映画に出演し、芝居をすることを「好きになってきている」と話す喬太郎は、もともと演劇ファン。「だから初めて演劇のオファーがきたときは断ったんですよ。趣味がなくなっちゃう気がして。落語がそうですからね。でも今、とてもいい距離感で仕事ができている気がします。趣味であり仕事でありっていう。僕のなかでは素敵なものになっていますね。でもプロフィールに“演劇鑑賞”とは書かないですよ。大事にしたいから。気軽に関わって大事な関係を壊したくないですからね。…と言いつつ今、取材で話しているのですけど(笑)」公演は2019年3月20日(水)から24日(日)まで東京・博品館劇場にて。取材:中川實穗
2018年12月13日歌舞伎俳優の市川海老蔵、長女の麗禾ちゃん、長男の勧玄くんが22日、都内で行われた新橋演舞場1月公演「初春歌舞伎公演」(2019年1月3日~27日)の記者会見に出席した。同公演では、海老蔵が5演目に出演。十一代市川團十郎生誕百十年を記念した舞踏『牡丹花十一代』では古典を再構築し、海老蔵、麗禾ちゃん、勸玄くんの親子3人共演が実現する。本興行での親子3人共演は今回が初めて。海老蔵は「父として在り方が問われる」「(2人を)両方見ないといけない。自分のこともやらないといけない。気の遣い方が3倍ではなく10倍くらいになる」と話した。また、子供たちの思いについて「麗禾は『出たい』という固い決意というか思いが強く、習い事もあるんですが『1月は歌舞伎を重視したい』という直談判もあってこういう形になった。せがれはいささかふわふわしていますが、歌舞伎をやるという意識は自分が子供の頃と比べると明快」と説明し、「私よりはやる気がある状態なのかなと」と笑った。囲み取材では、3人がそろって登場。麗禾ちゃんと勧玄くんは「このたびは新橋演舞場に立たせていただきます。よろしくお願いします」と声をそろえてあいさつし、報道陣から「かわいい!」という声が上がった。そして、2人とも共演について「ものすごくうれしい」と笑顔を見せた。また、海老蔵にやってみたらと言われて練習したという「外郎売」の長ゼリフを2人で披露すると会場から拍手が起こり、歌舞伎が好きか聞かれると2人とも「大好きです」と即答。父である海老蔵については、麗禾ちゃんは「すごいと思う」、勧玄くんは「頑張ってると思う」と言い、海老蔵は笑っていた。
2018年11月22日落語家、柳家喬太郎による新作落語の舞台化『ハンバーグができるまで』が2019年3月20(水)から24日(日)まで東京・博品館劇場で上演される事が決定した。脚本・演出は本田誠人。原作である柳家喬太郎の新作落語「ハンバーグができるまで」は、うだつの上がらない、バツイチ中年の“マモル”が主人公。マモルは商店街でその日は珍しく出来合いの弁当や惣菜ではなく、食材を買い歩くことから、商店街の面々が突拍子も無い憶測を抱き、その憶測は商店街緊急連絡網でさらにエスカレートする。これらの食材の買い物は、かつての妻“サトミ”に頼まれたもので、サトミの最後の手料理とともに訪ねて来た理由を告げられ、マモルは途方に暮れる。この原作を本田は、登場人物それぞれが、地域(商店街)が、苦悩や挫折を経て、微速ながらも前進する“再生”のドラマへと昇華する。主演であるマモル役を渋川清彦、マモルの元妻サトミ役を馬渕英里何が務めるほか、柳家喬太郎も出演。今年で結成23年を迎える劇団ペテカンがその脇をかためる。チケットの一般発売は、10月13日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、ぴあでは最速先行予約を実施。受付は9月8日(土)昼12時より。■舞台「ハンバーグができるまで」日程:2019年3月20日(水)~24日(日)会場:博品館劇場 (東京都)原作:柳家喬太郎脚本・演出:本田誠人主演:渋川清彦出演:馬渕英里何・柳家喬太郎ペテカン大治幸雄/齋田吾朗/濱田龍司/本田誠人/羽柴真希/長峰みのり/他
2018年08月30日全10話からなる三遊亭白鳥作の「任侠流れの豚次伝」を柳家三三が五か月連続で披露する。大阪は8月9日(木)から大阪・ナレッジシアターでスタート。埼玉県秩父の養豚場で生まれた子ブタの豚次が、出会いや別れ、戦い、そして友情に支えられ、おのれの運命を切り開きながら任侠の道を生きていく。流れ着くのは香川・金毘羅。秩父から金毘羅までを縞の合羽に三度笠で旅をする、任侠・豚次の壮大な成長物語だ。またたびさんざ 柳家三三 四都市 五ヶ月連続独演会 三遊亭白鳥作「任侠流れの豚次伝」チケット情報昨年、大阪、名古屋、福岡で初の6か月間連続独演会を行った三三は、一話完結ではない、続き物の落語の楽しみ方を提供することができたという。「今年は続き物でも違うパターンを。三遊亭白鳥師匠の新作落語で、一言でいえば豚が男を磨く物語です」。毎月1回、二話ずつ口演。一話だけでも、途中からでも楽しめる内容になっているが、毎回、あらすじや相関図を記した自作のパンフレットも用意し、噺の世界へといざなう。「登場するのは動物だけですが、キャラクターが多彩なので、各回とも飽きずに見ていただけると思います。任侠ものなので闘うシーンもあるのですが、ブタ対サルとか、ブタ対ネコとか。ブー!とかキー!とか呻いているだけの時間もあって、どんな感じか想像していただけるとさらに面白いと思います」。作者の三遊亭白鳥は創作落語の名手でもある。その魅力を問うと、「設定はハチャメチャですが、物語が実に緻密にできていて、セリフも無駄なものがないんです。出てきた要素を全部、回収していきます。演じていても“ああ、なるほど”と。笑いの要素も多いです」と三三。一方の白鳥は「三三が演じると物語の形が整う」と話しているようで、白鳥が生んだ物語を三三が成長させると、その様はまるでカッコウの托卵だと笑う。「白鳥師匠の落語は味付けが濃いですし、朝昼晩と濃厚なラーメンを食べるような感じですが、そこも楽しんでいただけたら。落語会の醍醐味はお客様が笑ったり、手を叩いたりして生まれる空間があることです。お客様のリアクションによって次にどう表現しようか変わってくる。この連続独演会も毎回違ったライブになることを楽しみにしています」と三三。「任侠流れの豚次伝」は12月まで続く。取材・文:岩本和子
2018年08月08日1993年に柳家小三治に入門、2006年の真打昇進後も芸術選奨新人賞を受賞するなど、古典落語への真摯な取り組みが高い評価を得ている柳家三三。昨年は、幕末から明治期の大作『嶋鵆沖白浪(しまちどりおきつしらなみ)』を毎月2話ずつ、6か月連続上演。三三自らが古い資料にあたって復活させた口演は、落語の味わい深さを表わして大きな話題となった。「来年もぜひ“続きもの”を」との声に押され、三三が今年選んだのは、創作落語で人気の三遊亭白鳥作『任侠流れの豚次伝(にんきょうながれのぶたじでん)』。昨年とは一転して、ブタを主人公にしたコミカルな“続きもの”に挑戦する三三に話を聞いた。【チケット情報はこちら】秩父の養豚場で生まれた子ブタの豚次は、上野や大阪、名古屋、果ては鳴門海峡にも旅するなか、任侠に生きる“流れの豚次”として成長していく。牛やチャボ、猿などさまざまな動物たちと出会い、戦い、友情を誓い合う豚次の運命はいかに……!日大芸術学部出身でユニークな芸風の白鳥と、ストイックなイメージの三三との組み合わせは意外なようだが、実は二人会も催すほど親しい仲。昨年、横浜にぎわい座で三三が本作を高座にかけた際は、「ひづめの形でボクシングしたり、“ウキー”と“ブー”でケンカのシーンが続いたり」(三三)という熱演で、客席をおおいに湧かせている。今回は8月から12月の5か月間、名古屋、大阪、広島、福岡の4都市にて上演。毎月2話ずつ観ていけば、最後の12月で全10話が完結する仕掛けだ。もちろん、1回(2話分)だけ観ても充分に楽しめるのは、『雨のベルサイユ』(第四話)、『男旅牛太郎』(第六話)など、ひとクセあるタイトルを見ても明らか。「羞恥心を乗り越えるという意味で、ハードルが高い演目」と憎まれ口を叩く三三だが、それでも「この無駄な(登場人物たちの)やりとりはなんだろうと思っていても、あとからそのシーンが生きてきたりと、意外に緻密な構成になってるんですよ」と本作の魅力を語る。「本作の下敷きになっている『清水次郎長』もそうですけど、講談や浪曲などは色んな人が口演することで普遍的な演目になっていきますよね。この“豚次”も、そうなるんじゃないかなと思っています」と、本作について話す三三。「僕らにしても、名作だからやらなければいけないという気はなくて、やっぱりその噺を好きだから、やりたいから、やるんですよね。お客さんと一緒にハラハラドキドキして楽しむという意味では、古典落語も新作落語も関係ないと思うんです」と三三は言う。「自分はこういうことも出来るんだな、という“自分の武器”がまたひとつ把握できた」という本作で、三三の魅力をたっぷりと味わいたい。公演は8月8日(水)愛知・愛知県芸術劇場小ホール、8月9日(木)大阪・グランフロント大阪北館4Fナレッジシアターにて始まり、4都市で5か月にわたって開催。チケットは発売中。取材・文/佐藤さくら
2018年07月13日4月11日(月)に東京・紀伊國屋ホールで上演される、噺・柳家喬太郎×ピアノ・佐山雅弘「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」。実はこのライブ、2011年12月に代官山のライブハウスで1日だけ上演された「森田さんライブ」から約4年半を経ての再演となる。その大元となるのは、柳家喬太郎と佐山雅弘が初共演した同年5月の舞台『ぼっちゃま』(作・鈴木聡)。ライブでは原案・構成を鈴木が担当し、ステージには舞台の役柄である元太鼓持ちの古物商・榊原(喬太郎)と、ジャズピアニスト・森田(佐山)としてふたりが登場。日本の戦前から戦後の芸能史を榊原が喋り倒し、森田がピアノを弾く、というライブがそっと開かれたのだ。そんな幻ともいえる、落語ファンにもジャズファンにも、芸能ファンにもたまらないライブが再び上演される。「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」チケット情報佐山と鈴木の発案だったという初演。今回、再演する理由について佐山は「僕がずっとやりたかった」と話す。佐山「喬太郎さんは真打なので物真似とかしちゃいけないし、僕も(オスカー・)ピーターソンからいろんなスタイルができるけどそれは公ではできないわけ。自分の芸をしなくてはいけない。ところがこのライブでは、(役として)僕の勉強してきたものを大手を振って見せられる。ジャズファンだから、僕は。昔のジャズってよかったよねって自分で演奏できるってすごく嬉しいわけ。喬太郎さんもそうだと思う。『時蕎麦』をやろうが『芝浜』をやろうが喬太郎にしなきゃいけない宿命があるじゃないですか。ところが!このライブではその宿命に縛られない。ファンも喜ぶし、僕が一番喜ぶ(笑)。感動しますよ」喬太郎「榊原さんが話してるっていう設定があると喋りやすくなるんですよね。舞台の設定は戦後で、榊原は太鼓持ちを引退して古物商をしている役。私の大師匠にあたる先代の柳家小さん(5代目)は戦後真打になっているので、榊原は5代目小さんの真打の披露興行に行ったり、ひょっとすると楽屋に顔出したりしてるんだろうなってふと思ったときに、柳家喬太郎と榊原がすっと近づいて。その感覚がライブにもつながった気がします」今回の公演について聞いてみると「“日本芸能史”と非常にテーマ性があるような感じなんですけど、そういうおつもりで来られずに、僕らそういうつもりじゃやりませんからね。好きなことを演奏して好きなことを喋ってるだけなんです。そういう先輩とふたりでやるっていうライブなので。東京の桜が散り始めた時分に春の最後を楽しみに来てくれればいいんじゃないですかね」と喬太郎。「ニッポン芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生」は4月11日(月)東京・紀伊國屋ホールにて。取材・文:中川實穗
2016年03月11日