さだまさし原作「アントキノイノチ」(幻冬舎刊)の映画化が決定し、岡田将生と榮倉奈々という若手実力派の初共演が実現することになった。共に昨年、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞し、各分野で大活躍する2人が、無縁社会をテーマに暗い過去を背負う男女をいかに演じるのか?メガホンを取るのは、最新作『ヘヴンズストーリー』が第61回ベルリン国際映画祭において、国際批評家連盟賞とNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)をダブル受賞した瀬々敬久監督。早くも新たな日本映画の傑作が生まれそうな予感だ。高校時代の事件をきっかけに、心を閉ざしてしまった永島杏平(岡田さん)は、遺品整理業という仕事を通じて、“命”の現場に立ち会うことに。そこで久保田ゆき(榮倉さん)と出会い、お互いに魅かれあうが、杏平がゆきの衝撃的な過去を知ったことを機に、彼女は忽然と姿を消してしまう。『告白』、『悪人』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した岡田さんは、「原作を先に読ませて頂いて、心温まるお話で、一気に読んでしまいました。演じる永島杏平という役は、心に問題を抱えていて、いままで演じたことのない役に挑戦させて頂くので、いままで以上にしっかり演じていきたいと思っています」と役者としてさらなる境地を目指すと宣言。初共演となる榮倉さんについては「榮倉さんはいろいろな作品に出ているのを観ていて、とても素晴らしい女優さんだと思っていますので、いまから撮影が待ち遠しいです」と期待を寄せた。一方、これまで明るく快活なイメージが強かった榮倉さんは、「生きるということ、社会と関わるということ。日々、自問自答しながら前進したいと望む姿は同世代として、とても興味深いです」と、こちらも新境地といえる役柄に、静かな闘志を燃やす。岡田さんとの初共演、そして瀬々監督との初仕事に「どんな風にコミュニケーションを取って撮影が進んでいくのか、いまから楽しみです」と早くも胸が高鳴っている様子だ。瀬々監督は、本作と『ヘヴンズストーリー』には共通点があると言い、「日本人はどこへ向かっていくべきなのか…。『ヘヴンズストーリー』はそういうことを考えながら、作った作品。そして『アントキノイノチ』では無縁社会と言われ、人と人とのつながりが希薄になっている現代に、日本人はどう生きていくのか?そしてどうやって新しい希望を見つけていけばいいのかということを描きたいと思っている」と、国際舞台で高い評価を獲得した瀬々監督が、改めて“日本”という自分たちの足元を見つめ、新たな問題提起に挑む決意を固めたようだ。『アントキノイノチ』は3月1日(火)にクランクイン。山口県や静岡県、関東近郊でのロケを経て、4月のクランクアップを予定している。『アントキノイノチ』は2011年秋、公開。■関連作品:アントキノイノチ 2011年秋、全国にて公開
2011年02月22日9月公開の映画『のぼうの城』において、鈴木保奈美が榮倉奈々演じるヒロインの母親の役で11年ぶりの映画出演を果たしていることが明らかになった。秀吉の天下統一の総仕上げとなる小田原征伐において、武州の忍城(おしじょう)が、石田三成率いる2万の大軍にわずか500人で対抗し、見事、城を守りぬいたという史実を描く本作。勇も智もないながらに不思議な魅力で領民から慕われる“のぼうさま”をはじめ、個性的なキャラクターが数多く登場するが、野村萬斎に佐藤浩市、山口智充に成宮寛貴、榮倉奈々、さらには山田孝之、上地雄輔など超豪華キャストが集結し、壮大なスケールで戦国絵巻が展開される。鈴木さんが偶然、小説「のぼうの城」(小学館刊)を手に取り、他の歴史小説とは一線を画したオリジナリティあふれる世界観に共感したことで、2000年公開の『いちげんさん』以来11年ぶりとなる映画出演が実現した。1月より放送中のNHK大河ドラマ「江(ごう)〜姫たちの戦国」では織田信長(豊川悦司)の妹にして、茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)、江(上野樹里)の“浅井三姉妹”の母親である“市”を演じている鈴木さん。乱世に翻弄されながらも強く生きる母親役で存在感を見せつけているが、同じく戦国時代を舞台にした本作で演じるのは、忍城の当主・成田氏長の妻・珠(たま)。昨年秋に行われた撮影では、眉毛を消した“麻呂”風の特殊メイクにも初挑戦し、美しさと“狂気”を感じさせる珠を外見、内面共に見事に体現した。犬童一心&樋口真嗣両監督は「『乱』の原田美恵子、『蜘蛛巣城』の山田五十鈴のように、現代とかけ離れた時代の女性をリアルに体現できる気品を持ち合わせている」と鈴木さんを絶賛している。鈴木さんからは「原作の大ファンでしたので、映像の片隅にでも参加することができて嬉しく思っています。壮大な水攻めシーン、賢くもしたたかな百姓たちとユニークな武士の掛け合いといった、原作の魅力がどのように映像化されているのか、愛読者のひとりとして完成が本当に楽しみです」というコメントが到着。「江」の市とは生い立ちや境遇は違えど、美しく、そして強い母という点で共通する珠ををどのように演じているのか?榮倉さん演じる甲斐姫との“母娘”関係にも注目が集まりそう。『のぼうの城』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:のぼうの城 2011年9月17日より東宝系にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ■関連記事:成宮寛貴インタビュー「セリフなしでちゃんと愛してるって表現した」究極の純愛豪華9人!『のぼうの城』対照的な2種類のポスターが解禁水攻めを暗示?山田孝之の“ドS”声で叱られたい!「ウシジマくん」容赦なき着ボイスの配信開始『のぼうの城』新キャスト発表三成役を上地雄輔、大谷吉継に山田孝之榮倉奈々『のぼうの城』で時代劇初挑戦男勝りな姫役で乗馬も披露!
2011年02月17日日本興亜損保新CM、榮倉奈々さんとエコラッタが共演日本興亜損保の新CMが10月12日より全国でオンエア開始されました。「さすが、わたしの保険・安心」篇・「さすが、わたしの保険・環境」篇の2パターンが撮影され、女優の榮倉奈々さんと日本興亜損保のキャラクター「エコラッタ」が共演しました。榮倉さんは撮影で初めての自動車の運転・カヌーにも挑戦し、「さすが、わたしの保険・安心」篇では、シンガーソングライターのたむらぱんさんの新曲「フレフレ」がCMソングとして使用されています。榮倉さんと共演している犬のようなキャラクター「エコラッタ」には、しっぽに四つ葉のクローバー、おなかには赤色のスコップがあります。日本興亜損保によると地球によいことをすると、どこにでもあらわれ、かわいいエコダンスを踊ります。とのこと。地球によいことをすれば、もしかしたらあなたの前にも現れるかもしれません。
2010年10月14日野村萬斎、佐藤浩市ら豪華キャストで贈る『のぼうの城』のヒロイン役で、榮倉奈々が初めて時代劇に挑戦することが明らかになった。天下統一を目前に控えた秀吉の命を受けた石田三成が率いる二万の大軍を、でくのぼうを揶揄した“のぼう様”こと成田長親を城代とする武州・忍城の500人の軍勢が迎え撃ち、見事に城を守り通したという戦国時代の実話を映画化した本作。榮倉さんは長親にひそかに想いを寄せる、当主・成田氏長の娘・甲斐姫を演じる。この甲斐姫、誰もが見とれるほどの美貌を持ちながらも、自ら刀を握って斬りこんだり、侍を投げ飛ばすなど男勝りの激しい一面を持つ。榮倉さんは時代劇初挑戦となるが、乗馬や合気道の練習をこなし、甲斐姫に関する歴史書を読み漁り「すっかり戦国モノのファンになった」らしく、8月末の撮影初日から見事な手綱さばきで華麗な乗馬シーンを披露していたという。榮倉さんは「乗馬や合気道の練習、犬童(一心)監督、樋口(真嗣)監督に勧めていただいた黒澤明監督の作品を観たりしているうちに、すっかり自分自身が戦国時代のファンになっていました。実際、北海道の巨大なオープンセットに初めて足を踏み入れた瞬間、そのスケールの大きさにテンションが上がりました。緊張や不安よりも、楽しみ、ワクワク感でいっぱいです。時間を超えて、当時の世界に生きている感覚を味わい、のびのびとお芝居ができたらいいなと思っています」と意気込みを語ってくれた。ちなみに、榮倉さんの言葉にもあるが本作の撮影は北海道で行われており、苫小牧に広大なオープンセットを組んで忍城を再現。劇中、三成が“水攻め”を行うが、水の中に浮かぶ城がどのように描かれるのかも注目を集めそうだ。さらに今後、10月下旬まで山梨、京都などで撮影が行われる予定だという。『のぼうの城』は2011年、全国にて公開。■関連作品:のぼうの城 2011年、全国にて公開■関連記事:野村萬斎7年ぶり映画主演で“でくのぼう”の総大将に!佐藤浩市、成宮寛貴らと共演
2010年09月08日もしも、今よりもっと素敵なおうちで、欲しいものが何でも手に入ったら…。そんな、誰しもが子供の頃に思い描いた“もう1つの世界”をビタースウィートな世界観でダイナミックに描いたファンタジーアニメ『コララインとボタンの魔女 3D』がまもなく公開を迎える。本作の日本語吹き替え版を務めるのは、これが声優初挑戦となる女優・榮倉奈々と、マルチな才能を発揮し続ける劇団ひとり。公開を前に、ふたりに話を聞いた。主人公の少女・コララインとお揃いの黄色いコートにオレンジのスカートがとってもお似合いの榮倉さん。劇中でも、どこか無邪気さの残る声で11歳の少女を元気いっぱいに演じている。「声優は本当に初めてで、台本の読み方も分からないし、どんな形で進んでいくのかも分からなかったので、収録する前に監督と会って、まずテストをさせてもらったんです。そのときに監督と、コララインの設定について11歳らしい好奇心旺盛な女の子で、しかも見つけたものにはすぐ飛びつくような勇敢な感じでやろうと話しました。あとは声を合わせてみて、感覚で監督が『そんな感じ!』と言うまで何十回も練習して役をつかみましたね」。一方、劇団ひとりさんが扮したのは、現実と“扉”の向こうの世界を行き来するコララインにとって救世主的な存在、黒ネコだ。普段のイメージとは異なる、クールな声が印象的だ。「僕は過去にも何回か声優の仕事をしたことがあったんですけど、自分でやりきったかなと思っても、完成した作品を観てみるともうちょっとやっても良かったかな?ということがあったので、今回は遠慮なくフルスウィングでやって注意されたら調整しようと思って。意外にもフルスウィングがちょうど良かったみたいで、監督からOKをいただいたので、そのまま最後までやり抜きました」。誰でも子供のときには、何でも願いが叶う、夢のような世界を想像したことがあるはず。本作を観ていると、ふと自分の子供時代を思い起こす人も多いのでは。おふたりはどうだったのだろうか?「コララインを演じていて、私も押入れの中に閉じこもってみたりしたなとか、そういう気持ちを思い出すようにしました」と話す榮倉さん。「適当な箱などを一緒に押入れの中に持っていって『これはキッチン』、『これは宝箱』とか、自分に広い部屋がある設定にして、自分の世界を作って遊んでいましたね」。劇団ひとりさんも「子供の頃ってああいう扉みたいなものが見えましたよね。幼稚園ぐらいのときだったか、部屋で蛇を見たんですけど、父親に『蛇見た』と言っても、そんなもんいるわけないって言われて。確かにいるわけないんですけど、でも見えたんだよなって…。大人になってくると、やっぱりあれは違ったんじゃないかって思うんだけど、あの時はやっぱり必死になって『蛇がいたんだよ!』って言ってたんですよね。そういう意味では、子供にとってもこの映画はすんなり入っていけちゃうかもしれないですね」。では大人になったいま、もし別世界に繋がる“扉”があるとしたら、おふたりならどんな世界を望むのか。そして、コララインのようにその扉を開ける勇気はあるのだろうか…?「僕は年齢によります。いまなら入らないですけど、60歳ぐらいだったら入ってもいいかもしれないですね」と笑うのは劇団ひとりさん。「ある程度この世も見たので、万が一向こうが大変でも納得がいくと思うんです。どんな世界かといえば、動物が全部喋れる世界っていうのがあったらぜひ覗いてみたいですよね。やっぱり、自分が昔ずっと飼っていた犬が、中学生のときに死んじゃった時、あの時に本当に思いましたね!最後の2分でいいから喋りたかったなって。そういう世界があったらいいですよね」。一方、榮倉さんは照れくさそうに「一年中“春”の世界や、いくら食べてもお腹いっぱいにならない世界かな」と笑顔を浮かべる。一見何不自由ない世界でコララインを待ち受けるのは、何でも聞いてくれる“別のママ”。だがその本性は、ボタンの目をした魔女で、子供たちの“寂しい”という気持ちこそが彼女の狙う弱点なのだ。おふたりなら、その“寂しい”気持ちをどう打破する?「私は友達と会います。喋るだけで『明日も頑張ろう』ってスッキリします」(榮倉さん)「僕はダメな時はとことんダメなところを出しておこうって思います。無理やりフタをすると、ダメが残ったまま次の現場に行かなきゃいけない気がするので。このダメの壺の中に入ってるダメをかき混ぜて、全部外に出すという。部屋にこもってインターネットで『泣ける』とかで検索するんですよ。それ見て大号泣したり(笑)」(劇団ひとりさん)今回、声優に初挑戦し、新境地を開いた様子の榮倉さん。自称アニメっ子というが、今後また声優に挑戦する機会があったらどんな役に扮してみたいか、最後に聞いてみた。「何でしょうね…?さっき(劇団ひとりさんに)『少年が似合う』と言っていただいたので、やってみたいですね。アニメが実写化されたら?『不思議な国のアリス』のアリスや『クレヨンしんちゃん』をやりたいですね」。同じ質問に、劇団ひとりさんは「人じゃない何かをもっとやってみたい」とのこと。「(実写の)ドラマや映画で自分がやれる役って決まってくるけど、声優であれば月だって演じることも出来るし、虹を演じることも出来る。一番自由度が高いですよね。(逆にアニメの実写化では)『聖闘士星矢』とか、『キン肉マン』のブロッケンJr.はやりたいですね!」■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASコララインとボタンの魔女 3D 2010年2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.■関連記事:決戦を前に意外にも和気あいあい。オスカー候補者が勢ぞろいの昼食会開催M・フリーマン×M・デイモン『インビクタス』インタビュー信頼と尊敬の到達点【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞ノミネートのシンデレラガール、その裏話とは?日本でも大台『アバター』国内興収100億円突破!『タイタニック』より32日早くアカデミー賞ドキュメンタリー部門米食糧市場の実態描く『Food, Inc.』など候補に
2010年02月17日アニメーション界のアカデミー賞と称されるアニー賞で最多8部門10ノミネート、1月17日に迫るゴールデン・グローブ賞にもノミネートを果たした注目作『コララインとボタンの魔女3D』。2月19日(金)の公開を控え、1月11日(月・祝)に本作の日本語吹き替え版の声優を務める榮倉奈々と劇団ひとりによる公開アフレコ収録が行われた。榮倉さんが演じるのは主人公の11歳の少女・コラライン、ひとりさんが演じるのは人間の言葉を話す黒猫。それぞれ役をイメージして、榮倉さんは黄色いカッパに赤のミニスカート、ひとりさんは全身黒の衣裳で登場。少しあどけなさの残る、元気な声で演じる榮倉さんに対して、ひとりさんは普段とはイメージの違う、低いトーンの声でクールな演技を披露した。息の合った演技を見せる2人だが、実はこの日が初対面だそうで「まだ一回も目が合ってないです」とひとりさん。収録も別々に行ったというが、「昔からずっとやってきた仲間だと思うくらい息がぴったりで。芸能界に入って一番良い仕事をしました」と笑いを誘ってぎこちない雰囲気を和らげた。一方、榮倉さんは公開アフレコはぎこちなく、恥ずかしそうな様子。声優は初挑戦となったが、「台本の読み方など何から何まで違って難しかった。でもお母さん役の戸田恵子さんから『いつでも相談しなさい』という力強い言葉をいただいたので安心して出来ました」と笑顔でふり返った。また、作品について榮倉さんは「小さい頃からアニメのビデオを擦り切れるくらい観ていて、いまだに強い印象が頭に残っているので、この作品にもそういう作品になってほしい」とメッセージ。かたや、ひとりさんは「いつか黒猫をやりたいと思ってたので、役の話が来たときから猫のような生活をして、ドラム缶があったらすぐ入ったり。(妻の大沢あかねさんからも)『りっぱな猫になった』と言われました」と冗談を飛ばし、終始報道陣を笑わせる余裕を見せた。最後に今年の抱負を聞かれ「慌てんぼうなので、落ち着いていきたい」と笑顔を見せる榮倉さん。ひとりさんは、先日から話題の的となっているロンドンブーツ1号2号の田村淳の熱愛報道について聞かれ、全く知らなかったと明かすも「たしかに最近いい顔してましたよ」とほのめかしてみせた。『コララインとボタンの魔女3D』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:コララインとボタンの魔女 2010年2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.第67回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]■関連記事:『タイタニック』越え見えた?『アバター』旋風止まずオスカー候補も奮闘の全米戦線オスカーに名乗り!全米映画批評家協会賞は『ハート・ロッカー』が3冠圧勝J・キャメロン、滝川クリステルとの対面に「ビューティフル!」『アバター』プレミア106か国で大ヒット『アバター』キャメロンが“新旧”ヒロインに込めた思惑とは…シャイア・ラブーフ、ゴールデン・グローブ賞候補の恋人とL.A.をデート
2010年01月12日あの『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(ティム・バートン原作)の監督、ヘンリー・セリックの最新作で、先ごろ発表された第82回アカデミー賞長編アニメーション部門賞の候補作20本の一つにも選ばれた『コララインとボタンの魔女 3D』。来年2月に日本でも公開される本作の日本語吹き替え版の声優陣が発表され、主人公のコララインの声を榮倉奈々が、また、ココラインを見守るネコとコララインの母親を劇団ひとり、戸田恵子がそれぞれ演じることが決まった。ひとコマずつ人形を動かして撮影するストップモーション・アニメーションの技術と最先端のCGが融合し、全米で初登場3位を獲得!『崖の上のポニョ』、『ATOM』などの作品と共にオスカー獲得の挑戦権をつかんだ本作。引っ越してきたばかりの家で、ふてくされていた主人公の少女・コララインが、ふとしたことから別の世界へ。そこには“別の”パパとママがいるのだが、何かがおかしい…。見せ掛けの世界で本物のパパとママを救おうと奮闘するコララインの冒険が描かれる。ちなみにオリジナル版では、あのダコタ・ファニングがコララインの声を演じたが、今回の日本語吹き替え版での榮倉さんの抜擢について、配給会社は「コララインは、好奇心旺盛で頭の良い、おませな11歳の少女。女の子らしさの中にボーイッシュな爽やかさも併せ持つビジュアルの印象が似ている榮倉さんが真っ先に浮かびました。重要なポイントとなるのが、少女らしい繊細さと、ヒロインに不可欠な凛とした強さも出せる榮倉さんの声。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のように今後、世代を超えて愛される力のある作品だと考えるからこそ、老若男女問わず広く愛される榮倉さんのキャラクターがぴったりだと考えました」と理由を説明している。意外にも、本作が声優初挑戦となる榮倉さんは「幼いときからアニメーション作品が大好きで、ビデオを買ってもらっては、擦り切れるほど毎日のように見てました。そのとき目に映っていたものは、いまでも心に残り、私の心の中で永遠の憧れとなっています。私に夢を与えてくれた作品たち、その作り手側になるということ、とてもありがたく幸せに思います。経験がなく、未知の世界ではありますが、私もコララインの世界に飛び込んで、ドキドキ、ワクワクしたいと思います」と元気に意気込みを表明!また、劇団ひとりさんが演じるのは、二つの世界を自由に行き来できる黒ネコ。配給によると「ニヒルで、自立したかっこいいネコで、かわいい外見とは裏腹の知的でシニカルな声を表現できる」という期待から起用が決定!そして、コララインの母親――二つの世界にそれぞれ存在する、忙しくてピリピリした母と、優しい母、さらにその本当の正体――という複数の役を演じ分けるのは戸田さん。それぞれのキャラクターの特徴が見え隠れするキャスティングであり、完成が楽しみなところ。名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のセリック監督最新作とあって、早くも日本でもファンの注目を集める本作。日本語吹き替え版にも期待が集まる!『コララインとボタンの魔女 3D』は2010年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:コララインとボタンの魔女 2010年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.
2009年11月14日