「コントが始まる」の8話が6月5日放送。中村倫也演じる楠木がマクベスに渡した「解散ライブのネタ順」に「ゾワってなった!」「そこも伏線だったのか」と驚きの声が続出。里穂子への“チラシ”の渡し方にも「流石マネージャー!」などの反応が上がっている。「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹による20代後半の青春群像ドラマとなる本作。お笑いコンビ「マクベス」の高岩春斗に菅田将暉、美濃輪潤平に仲野太賀、朝吹瞬太に神木隆之介、マクベスオタクのファミレス店員・中浜里穂子に有村架純、里穂子の妹・つむぎに古川琴音。潤平の彼女・奈津美に芳根京子、マクベスのマネージャー・楠木に中村倫也、伊武雅刀、鈴木浩介、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)らも出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。瞬太が働く焼き鳥屋「ボギーパット」を久々に訪れた楠木は、5年前初めてマクベスに会ってから、懸命に3人の売り込みをしてきた日々を振り返る。「ボギーパット」でライブのチラシをもらい、その後彼らからマネージャーになって欲しいと頼まれた楠木。3人とファミレスで徹底的に話し合い、朝までネタ合わせに付き合い、4人目のマクベスになったつもりで頑張ったその時間は彼にとって“青春時代に戻ったような熱い時間”だった。しかし3人との距離は徐々に広がっていった。ラストで楠木はファミレスで打ち合わせ中のマクベスのもとを再び訪れ「解散ライブのネタ順」を渡す。「あくまでたたき台だと思って」と言う楠木に、春斗は「これでいいと思います」と返答。「ちゃんと見ててくれたんだなぁ」と口にする…というのが8話の展開。「楠木マネがほんとにいい人でまじで胸がギューってなった」「楠木さんは仕事としてマクベスとクールな関係だと思っていたらめっちゃ熱い人だった」など感動の声が上がるなか、楠木が渡した“ネタ順”に「楠木さんのネタ順が1話からの順だったのマジで鳥肌すぎるそこも伏線だったのかーー」「楠木さんの提案したネタ順見たとき、ゾワってなった!」といった反応も。さらにファミレスを出る際、レジで楠木は里穂子に「そういえば事務所にこんなものがあった…」とマクベスの第1回単独ライブのチラシを渡す。クリアファイルに2枚のチラシを入れて渡す楠木の“計らい”に「つむぎが前にチラシを貰って来た時。一枚だけで折り畳んでいて…里穂子があり得ないと、オタクらしく怒った事があったな。楠木さん流石マネージャー!」「きれいなチラシ2枚をクリアファイルに入れてきてる楠木さんも、他のチラシもないか貪欲に尋ねる中浜さんもオタク的に最高」といった投稿も多数。またつむぎが瞬太と付き合っていることを聞いた里穂子が、つむぎに放った「ファンの妹はファンよ」というセリフや、奈津美がマクベスの名付け親だと知り、一緒に写真を撮って欲しいと懇願。驚く奈津美に「マクベスの名付け親である方が横にいるのに写真を撮って帰らないとは、逆にファン失格なのではと」とその理由を伝える姿に、改めて「中浜さんって崇高なファンだな」「気持ち分かる!お笑いファンとしては同じ考え!」「中浜さんのオタクぶり、本当に良い」「本当に筋金入りのヲタクしてて素晴らしいな」といった感想も続出している。(笠緒)
2021年06月06日宝塚歌劇団月組トップスター・珠城りょうの退団公演となる『桜嵐記(おうらんき)』、『Dream Chaser』が、5月15日(土)より兵庫・宝塚大劇場にて開幕する。入団9年目でのトップ就任から4年余り。珠城のラストステージにかける思いを聞いた。宝塚歌劇月組 ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』/スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』ぴあ貸切公演チケット情報上田久美子が作・演出を手掛ける『桜嵐記』は、南北朝の動乱期に生きた武将・楠木正行(まさつら)の生き様を描いた物語。「オーソドックスな、古き良き宝塚の美しい和物芝居の世界観」で表現される。上田が描く正行は「幹が太く、まっすぐな木をイメージされていて、そこに温かさと包容力があるような人」と語る珠城。集大成として演じるにあたり「男役としての力量をすごく試されている役であり、作品だなと思っています。正行は、何のために自分が戦っているのかという答えを、父の教えのもとに歩んできた中で最終的に見つけ出して突き進んでいく。そこを丁寧に描かれているのでしっかり表現していきたいです」と力を込める。さらに、正行の生き様には共感できる部分も多いという。「特に身分や立場が違う人に対して平等に接する精神は素敵だなと思います。立場関係なく、人と人として接することは、私もずっと大事にしてきたこと。きっと、私の退団と重ねてご覧になる方が多いかなと思いますが、私自身はただただ、楠木正行の人生を生ききることに集中したい。たくさんの人に出会い、いろんな影響を受けて変化していくところを丁寧に演じたいなと思っています」。中村暁が手掛けるショー『Dream Chaser』は、“夢を追うひたむきな情熱”をテーマに、多彩なシーンを展開する。「中村先生には、 “未来への希望”が見えるショーにしたいという思いだけお伝えしました」とショーへの思いを語る珠城。「主題歌も、まさしく私が思い描いていたような世界観で、爽やかで明るいけど、どこか切なくて、でもすごく心に温かいものが残るような曲。全体を通しても、すごく宝塚らしいショーに仕上がると思います。お客様には“男役・珠城りょう”の姿を心に刻んでいただければうれしいです」。9年目でのトップ就任は人知れぬ苦悩もあったはず。しかし、それが珠城の原動力でもあった。「未熟なのは自分が一番よく分かっていたのですが、私がトップに立ったことで月組の質が落ちたと言われるのだけは絶対に嫌だと。今の月組を守りぬいて、素敵な組だねと言っていただけるようにしたいという気持ちでした。それに、ファンの皆様、月組生からいただく愛情に応えていきたいと常々思っていました。男役が大好きで、今までいろいろと挑戦していく中で男役を追求してきましたが、最終的に卒業するときにどんな珠城りょうになっているのか、自分でも楽しみにしています」。公演は5月15日(土)から6月21日(月)まで宝塚大劇場、7月10日(土)から8月15日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。兵庫公演のチケットは4月24日(土)一般発売。5月25日(火)15:30はぴあ貸切公演。取材・文:黒石悦子
2021年04月23日現在大ヒット公開中の映画『カツベン!』の公開を記念して、テレビ朝日では12月29日(日)の深夜に、同作の周防正行監督の世界的ヒット作『Shall We ダンス?』をオンエアする。周防監督が監督、脚本を手掛け1996年に公開された本作は、日本アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞など13部門を総なめにしたほか、日本のみならず世界各国で公開され、2004年にはハリウッドでリチャード・ギア主演でリメイク版も製作された日本映画界を代表する名作。真面目なごく普通のサラリーマン・杉山正平はある日、通勤電車から見かけたダンス教室の窓辺に佇む美しい女性に惹かれる。家庭にも会社にも何の不満もなかったが、どこか空しさを感じていた彼が扉をたたいたダンス教室。そこには「社交ダンス」の摩訶不思議な世界が広がっていた…という物語。主演の正平には『三度目の殺人』『孤狼の血』大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」などで常に一線で活躍し続ける役所広司。正平が惹かれる岸川舞には『舞妓はレディ』などの映画から「大恋愛~僕を忘れる君と」といったドラマまで存在感ある演技で見る者を魅了し続ける草刈民代。正平の同僚の青木富夫には『翔んで埼玉』『麻雀放浪記2020』「あなたの番です」などでインパクトのある演技をみせる竹中直人。また、正平の社交ダンスのパートナーとなる高橋豊子には渡辺えり。そのほか柄本明、原日出子、森山周一郎らが出演する。周防監督の5年ぶりとなるオリジナル作品『カツベン!』は現在全国公開中。およそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった時代、楽士の奏でる音楽とともに独自のしゃべりで物語をつくりあげた活動弁士、通称“カツベン”を主人公にしたストーリー。主人公の活動弁士を夢見る青年・俊太郎に成田凌。女優を夢見る俊太郎の初恋相手、栗原梅子には黒島結菜が扮する。『Shall We ダンス?』は12月29日(日)24時15分~テレビ朝日でオンエア。(笠緒)
2019年12月29日『Shall we ダンス?』(96)や『それでもボクはやってない』(07)で知られる周防正行監督にとって、『舞妓はレディ』以来5年ぶりとなるオリジナル作『カツベン!』。今から100年前に映画が「活動写真」と称されていた時代、無声映画の上映中にその内容を解説しながら登場人物の声色までを演じる「活動弁士」は華やかな存在である一方、時代と共に必要とされなくなっていく「光と影」も描かれている。漫画や小説をもとに実写化される「原作モノ」が全盛の中、オリジナル映画に果敢に挑んだ人々を取材する連載「オリジナル映画の担い手たち」。第12回は、周防正行監督が「映画監督の未来」について語る。――時代の流れと共に消えていく職業として、活動弁士が描かれていました。「映画監督」という職業については、どのようにお考えでしょうか。変わっていっていると思います。それぞれのやり方も違うし、今はiPhoneでも映画を撮れる時代。「今日から自分は映画監督です」といつでも誰でも言える。YouTubeだってあるわけです。監督になるための方法が全く異なっています。僕が監督になろうと思った時なんて、日本映画なんか誰も相手にしていない時期。一般の映画会社も、演出部の募集なんかしていない。かろうじて、ロマンポルノを量産していた日活が演出部を募集をしているぐらいで。どうやったら映画監督になれるんだろう。そんな時代に映画監督になろうとしました。今の若者は、自分で撮ってYouTubeに上げてアピールできる。作品を見せる場所は、テクノロジーによって変わってきています。活動写真初期のカメラは、電動ではなくて手回し。1秒間に16コマ回すのは、カメラマンにとって必須のテクニックでした。だから、みんな回す練習をするんです。でも、そんなことはもう必要ない。今は、「そんな技術必要ない」の連続です。フィルム編集できる人も意味がない。デジタル撮影が主流になると、「ネガ編」という今までネガの編集を仕事にしていた人が職を失いました。これは映画界に限ったことではありません。技術革新と共になくなる仕事もあるし、新たに生まれる仕事もある。それは歴史上、明らかなことです。映画監督も、変わらざるを得ないでしょうね。その時に必要なこと、その時にできないことは必ずある。そこをAIが取って代われるぐらいの技術革新が進んだら、AIは映画監督に代わる存在になる思います。――AIが人の仕事を担う時代が迫っているとして、「映画監督」という職業がなくならないためには何が必要なのでしょうか。分からない。なぜならば、上映のスタイルそのものも変わっていくだろうし、例えばCGの使い方1つとっても全然変わっています。今回もCGをたくさん使っていますが、何に使っているかというと「消す」ため。新たなものを作り出すためではなく、余計なものを消すためにCGを使っているんです。そんな発想なんて、最初はありませんでしたよね。例えば、ハリウッド大作のメイキングを見ても、最近のアクションシーンは複数台のカメラで好きなアングルから撮っていることが分かります。昔は、別のカメラのアングルに入らないポジションでベストなアングルを探す必要がありました。だから、メインのカメラが一番良いポジションで、別のカメラは「しょうがない場所」から撮るしかなかった。今はすべてのカメラが、最適な場所から堂々と撮ることができます。あとで映ってしまったカメラを消せますから。ライティングも同じです。ショックだったのは、ベテランの照明技師さんが、助手さんに「おい! そこの照明バレてるから! もっと上手上手!」と指示してたら、「消せるから大丈夫です」と言われたという話があります(笑)。プロデューサーもデジタルならあとである程度光の強さや色合いを調整できることが分かっているから、今までの照明部としての仕事を全うさせないこともあります。コストを考えると、撮影が早く終わることの方が圧倒的に良いわけだから。こうやって時代と共に、現場は変化しています。だから、未来がどうなるかなんて僕には分からない。そこまでの想像力は、僕にはありません。ただ、20世紀が映像の時代だとすると、21世紀はライブの時代だと思います。応援上映なんかまさにそうで、映画館でみんなが声出したり、何かを鳴らしたり、「みんなで盛り上がろうぜ」という上映は、以前は考えられなかった。そもそも映画は静かに見るものですから(笑)。でも、活動写真の時代の映画館は観客も騒がしかったんですよ。――創作はご自身の「驚き」や「人々を驚かせること」が動機になっているとおっしゃっていましたが、取り巻く環境の変化も驚きの連続ですね。そうですね。映画が音を持っていない時代の映画館はにぎやかで、映画が音を持った時代の映画館は客がサイレントになった。これって不思議なことですよね。今回撮りながら、それを一番実感しました。応援上映は、活動弁士が活躍していた時代の「ライブパフォーマンス」と似ています。みんな、ツイッターで「いいね」を押しているけど、本当は肌で感じる共感が最も魅力的だということに気づき始めたようです。21世紀は生身で実感することの方が価値がある時代になっています。人々が映像で驚くことは、どんどん少なくなっていくのかもしれません。■プロフィール周防正行1956年10月29日生まれ。東京都出身。1989年、本木雅弘主演の『ファンシイダンス』で一般映画監督デビュー。本木との再タッグとなる1992年公開『シコふんじゃった。』では、第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、数々の映画賞を受賞し、1996年公開の『Shall we ダンス?』では、第20回日本アカデミー賞13部門を独占。その後も、『それでもボクはやってない』(07)、『ダンシング・チャップリン』(11)、『終の信託』(12)、『舞妓はレディ』(14)などの話題作を手掛けている。
2019年12月22日「ぴあ」調査による2019年12月13日、14日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、周防正行監督が“活動弁士”を題材に描く成田凌主演の人情劇『カツベン!』が第1位になった。本作は『Shall we ダンス?』『舞妓はレディ』などを手がけた周防監督が、映画がサイレントだった時代に活躍した弁士たちの人間模様を描いた痛快エンタテインメント・コメディ。成田凌は一流活動弁士を夢見る青年を演じており、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真、竹中直人、渡辺えり、井上真央、小日向文世、竹野内豊ら豪華キャストが出演している。上映後の出口調査では「成田凌さん演じる主人公の活弁がどんどん成長していく感じが印象的だった」(50歳)、「成田さんの活弁は発声やアクセントなどに、当時の活弁士のテクニックなどを良く勉強している事が伺い知れ、本当に感心した」(60歳)など絶賛の声が相次いだ。また「笑っちゃうシーンが多くて楽しかったし感動もあった。活弁をよく知らなかったので昔のものに触れて勉強にもなった」(23歳)、「昔懐かしいノスタルジックな雰囲気にほっこりした」(40代)、「恥ずかしながら、活弁という芸風が立派なエンターテインメントを提供していた事をこの映画で知りました」(60歳)、「俳優さんがみんなハマリ役だった。城田優さんなど、ちょっとしたシーンにあっ!となる人たちがたくさん出てくるので探しながら観るのも楽しい」(45歳)、「高良健吾さんなどいつもとは違う一面を見せている俳優さんが多くておもしろかった」(40歳)、「落語が好きなので活弁には馴染みがあったが、家族で楽しむ正月映画として素晴らしい出来だと思う」(50歳)などの声もあった。1位『カツベン!』93.4点2位『つつんで、ひらいて』92.6点3位『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』92.1点4位『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』91.9点5位『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』90.9点6位『家族を想うとき』90.5点7位『ジュマンジ/ネクスト・レベル』90.0点8位『スピード・スクワッドひき逃げ専門捜査班』86.6点9位『ぼくらの7日間戦争』85.0点10位『屍人荘の殺人』84.8点(本ランキングは、12/13(金)、12/14(土)に公開された新作映画14本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年12月16日『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』『舞妓はレディ』などの周防正行監督による最新作、『カツベン!』が本日より公開。映画がサイレントだった時代を舞台に、一流活動弁士になることを夢見る青年を主人公としたドタバタコメディだ。活動弁士とは、今からおよそ100年前、“映画(活動写真)”がまだサイレントでモノクロだった頃に活躍した職業。日本では楽士の奏でる音楽と共に独自の“しゃべり”で物語を作り上げ、観客たちを映画の世界に誘い、そして、熱狂させていたのだ。通称“活弁(カツベン)”と呼ばれ、現在のようなトーキー(発声映画)が主流となると、衰退の一途を辿ることになってしまった職業でもある。現在でも、この活動弁士を迎えた“活弁上映”がいくつかの映画館で行われ、通常の映画体験とはまた異なる映画体験を求め、多くの観客たちが詰めかけている、日本特有の貴重な映画文化だ。本作の舞台となるのは、この活動弁士が人気職業であった頃。活動弁士を夢見る俊太郎は、小さな町の映画館・青木館に流れ着く。隣町にあるライバル館に人材も取られた青木館に残っているのは、人使いの荒い館主夫婦や、自意識過剰な弁士、さらには飲んだくれの弁士に、気難しい映写技師など、あまりにクセの強すぎる面々。そんな青木館で雑用に身を粉にする俊太郎の前に、初恋の相手や、大金を狙う泥棒、泥棒と“ニセ活動弁士”を追う警察などが入り乱れ、大騒動に発展していく。本作で一流の活動弁士を夢見る青年の俊太郎役を演じるのは、出演作の絶えない成田凌。出演作が立て続けに公開される彼が、満を持して本作で初主演を務めている。さらに、“カツベン”を実際にも披露。一度でも活弁上映を体験したことがある方ならば、成田の語りの巧さと表現力の高さに、思わず唸ってしまうことは間違いない。そんな成田演じる俊太郎の初恋の相手役に扮するのは黒島結菜だ。クラシックな佇まいと柔らかな声とで、周防監督作品の新たなヒロイン像を体現している。さらに永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊といった豪華な面々が集結。もちろん、竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする、周防監督作品お馴染みのキャストも登場。彼らがあまりにクセの強すぎるキャラクターたちを好演し、観客を笑いの渦に巻き込んでくれる。本作を観た方は、日本映画の黎明期に思いを馳せ、目頭が熱くなること必至だろう。“活弁上映”が注目され、大きく盛り上がることとなれば、これほど嬉しいことはない。未体験の方はまずこの『カツベン!』で、新たな映画体験を楽しんで欲しい。『カツベン!』本日より公開※青木館の「青」は正式には旧字体の「青」
2019年12月13日映画『カツベン!』が2019年12月13日(金)に全国で公開される。監督は周防正行、主演は成田凌。周防正行による4年ぶりのオリジナル映画周防正行監督による、『舞妓はレディ』以来4年ぶりとなるオリジナル映画『カツベン!』。物語は、今からおよそ100年前、映画=活動写真がまだサイレントでモノクロだった時代を描く。そのため、観客たちを映画の世界へと導く役割を担っていたのが、“活動弁士”、通称“活弁(カツベン)”。彼らは、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語を進行し、日本の映画界を盛り上げていた。活動弁士と日本映画の始まりを描くノンストップエンターテインメント主人公は、そんな“活弁(カツベン)”を夢見る青年。とある小さな町の映画館に流れついたことからすべての物語が始まる。超満員の映画館、隣町のライバル映画館、再会を果たした初恋相手、大金を狙う泥棒、ニセ活動弁士を追う警察までもを巻き込み、やがて事態は誰もが予想もしなかった展開へ……。日本映画の始まりを題材に、アクション×恋×笑いの要素を織り交ぜたノンストップエンターテインメントが繰り広げられる。主演は成田凌、ヒロインは黒島結菜“活弁”を目指す主人公、俊太郎を演じるのは、雑誌『メンズノンノ』専属モデルとして活躍し、映画『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』にも出演している、若手俳優の成田凌。『カツベン!』で映画初主演を果たす。ヒロインは、映画『サクラダリセット』などにも出演している若手女優、黒島結菜が務める。永瀬正敏、高良健吾、井上真央など豪華キャストさらに、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊といった実力派俳優や、竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品おなじみのキャストが物語を盛り上げる。竹中直人は成田演じる俊太郎が働く町の小さな映画館館主を、渡辺えりはその妻を演じる。その他キャスト池松壮亮…映画黎明期を支えた実在の映画監督・二川文太郎役。成河…主人公の俊太郎が働くことになる町 の映画館、靑木館の映写技師。酒井美紀…ヒロイン梅子の母親役。山本耕史…日本映画の礎を築いた“映画の父”として知ら れる牧野省三役。無声映画を完全再現!当時の映画界をリアルに映し出した本作は、当時主流だった“無声映画”を忠実に再現したこだわりのシーンもみどころのひとつ。例えば、パリの社交界を舞台に、“椿姫”と呼ばれる高級娼婦と純情な青年の悲しくも美しい愛の物語を描いた名作『椿姫』は、草刈民代×城田優のタッグで実現。作品の象徴となる情熱的なキスシーンを、当時の映像をもとに忠実に再現している。そのほか当時一大ムーブメントを起こした『金色夜叉』をはじめ、今回の為に制作されたオリジナル無声映画『南方のロマンス』も、人気キャストが揃う豪華映像と共に楽しむことができる。エンディング曲に奥田民生エンディング曲を手掛けたのは、ロックバンド 「UNICORN」 の一員として活躍し続けている奥田民生。今回は大正7年に発表されたのち、“パイノパイノパイ”というコミカルな歌詞で瞬く間にブレイクした「東京節」を、脚本の片島章三が『カツベン!』用に書き換えた楽曲「カツベン節」を担当する。レコーディングで熱の入った歌声を披露した奥田は、「子供の頃、大人たちが歌っていた感じというか、ムードを思い出してやりました。自分が昭和の生まれなので、この歌がもっていた心は分かると思います。」とコメントを寄せている。ストーリー一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎は、小さな町の映画館「靑木館」に流れつく。隣町のライバル映画館に客も、人材も取られて閑古鳥の鳴く靑木館に残ったのは、「人使いの荒い館主夫婦」、「傲慢で自信過剰な弁士」、「酔っぱらってばかりの弁士」、「気難しい職人気質な映写技師」と曲者揃い。雑用ばかり任される俊太郎の前に突如現る大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手!俊太郎の夢、恋、青春の行方は・・・!俊太郎の活弁がうなるとき、世紀のエンターテイナーの物語がはじまる。詳細映画『カツベン!』公開日:2019年12月13(金)全国ロードショー監督:周防正行脚本・監督補:片島章三出演:成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹中直人、渡辺えり、小日向文世、竹野内豊エンディング曲:奥田民生
2018年10月01日人気若手俳優・成田凌が、周防正行監督の4年ぶりとなるオリジナル最新作『カツベン!(仮)』で映画初主演を務めることが分かった。併せて、ヒロインに黒島結菜、共演には永瀬正敏や高良健吾など豪華俳優陣が発表された。■周防監督4年ぶりの新作の舞台はおよそ100年前の映画界『カツベン!(仮)』と題される周防監督最新作は、いまからおよそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった時代を描く。楽士の奏でる音楽とともに独自のしゃべりで物語をつくりあげ、観客たちを映画の世界に誘い、熱狂させる【活動弁士】通称“カツベン”を主人公にしたストーリー。ほかにはない日本独自の文化が花開き、映画を観に行くよりも活動弁士のしゃべりを聞きに行くほど注目を集めるカツベンにあこがれる青年が、とある小さな町の映画館に流れついたことから全てが始まる【アクション】×【恋】×【笑い】の要素を織り交ぜたノンストップエンターテインメントだ。周防監督は「日本映画の無声映画時代には“活動弁士”という存在がいて、映画を解説しながら上映していた時代があり、これは世界でも日本独自の文化でした。日本映画の始まりの物語をエンターテインメントとしてみなさんに知っていただき、日本映画の歴史というものを感じてもらいたかったという気持ちが一番強かった」と、作品に対する熱い思いをコメントしている。■主人公には映画初主演となる成田凌が抜擢!今回、主人公に抜擢され本作が映画初主演となるのは、モデルとしての活動のほか、大ヒットとなった『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』へ出演するなど、様々な分野で活躍する若手最注目俳優の成田凌。ヒロインには映画『サクラダリセット』に出演するなど若手実力派女優の黒島結菜。周防監督は、成田さん、黒島さんを抜擢した理由について「ふたりともオーディション(3カ月にわたり男女100名ずつ実施)で選びました。日本映画のはじまりの頃はまだみんなが初々しく、そのような初々しさを2人に感じました」と明かすと、「成田さんは会った時の素直な感じ、そして活動弁士として映画を解説している姿がオーディションを通じて想像できたので、その才能を信じてキャスティングさせてもらいました。黒島さんは役でも駆け出しの女優を演じる、その役柄にふさわしい初々しさと可愛らしさを感じました」と、それぞれの魅力についても語った。また、脇を固めるのは、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊などの豪華俳優陣。また、竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品お馴染みのキャストも登場する。■成田凌&黒島結菜のコメントも到着本作で映画初主演となる成田さんは「映画初主演を周防組で行えるということで、この世界にいる人間としては誰もが羨むようなことだと思っており、もちろんプレッシャーも感じておりますが、何より安心感と信頼があるので、何があっても、這いつくばってでも真ん中に立っていようと思っています」と、本作に対する熱い思いを語った。本作の役所については「活動弁士に憧れる青年で、真っ直ぐに、素直に、でもやんちゃな部分も持ちつつ、愛するものに突き進んでいく役です」とコメントした。黒島さんも「女優に憧れる女性で、非常に素直で純粋で、小さい頃に活動写真というものを見て、女優になりたいと思う一途な女の子です」と自身の役所を説明。さらに本作での豪華な共演陣に関して成田さんは「錚々たる方々がいる中で、主演という形で携わらせていただきますが、主演だからと変に気構えることなく、監督を信じ、共演者の方々を信じて一生懸命やっていきたいです」と、心の内を告白。黒島さんも「日本映画界の中でもオリジナルで、珍しい作品になると思っており、キャストの方々も素晴らし方々ばかりなので、みなさまの足を引っ張らないようにしがみついていきたいなと思っています」と意気込みを語った。周防作品史上、「一番映画愛に満ち溢れた、笑えて、泣けて、ハラハラドキドキする!」最高傑作が遂に動き始める。『カツベン!(仮)』は2019年12月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年09月28日俳優の成田凌が、周防正行監督の最新映画『カツベン!(仮)』(2019年12月公開)で初主演を飾ることが28日、明らかになった。同作は『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』などで知られる周防監督4年ぶりのオリジナル新作。今からおよそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった頃を舞台に、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語をつくりあげる活動弁士、通称“活弁”(カツベン)を夢見る青年が主人公となる。さらに超満員の映画館、隣町のライバル映画館、再会を果たした初恋相手、大金を狙う泥棒、ニセ活動弁士を追う警察までもを巻き込み、事態は誰もが予想もしなかった展開に。ヒロインには若手実力派女優の黒島結菜を迎え、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊と超実力派俳優が脇を固める。さらに竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品おなじみのキャストも登場する。東映京都撮影所で取材に応じた出演者陣。作品について聞かれた周防監督は「日本映画の無声映画時代には“活動弁士”という存在がいて、映画を解説しながら上映していた時代があり、これは世界でも日本独自の文化でした。日本映画の始まりの物語をエンターテインメントとしてみなさんに知っていただき、日本映画の歴史というものを感じてもらいたかったという気持ちが一番強かった」と、熱い思いを語った。成田、黒島を抜擢した理由について「ふたりともオーディション(3カ月にわたり男女100名ずつ)で選びました。日本映画のはじまりの頃はまだみんなが初々しく、そのような初々しさを2人に感じました。また成田さんは会った時の素直な感じ、そして活動弁士として映画を解説している姿がオーディションを通じて想像できたので、その才能を信じてキャスティングさせてもらいました。黒島さんは役でも駆け出しの女優を演じる、その役柄にふさわしい初々しさと可愛らしさを感じました」と、理由を明かした。成田は「映画初主演を周防組で行えるということで、この世界にいる人間としては誰もが羨むようなことだと思っており、もちろんプレッシャーも感じておりますが、何より安心感と信頼があるので、何があっても、這いつくばってでも真ん中に立っていようと思っています」と、意気込む。実際に練習もしており「練習をしてから2カ月半程度経つのですが、堂々と自信を持ってやればいい! というアドバイスをしていただきました」という。周防監督から「撮影が始まる前に、他の語り芸を絶対に見た方がいいと思い、講談や浪曲を(成田さんと)一緒に観に行きました。あとは、活動弁士としての基本的なことを磨いて、この映画のあとはアルバイトとして活動弁士ができるようになってほしいなと思います(笑)」とさらなる希望を言われると、成田は「活動弁士という仕事の楽しさを分かってきた。今後機会があれば本当にやってみたいなと思っています」と答え、会場の笑いを誘った。ヒロインに抜擢された黒島は「女優に憧れる女性で、非常に素直で純粋で、小さい頃に活動写真というものを見て、女優になりたいと思う一途な女の子です」と述べ、「今回オーディションで選んでいただいて、なんで私なんだろうという不思議な気持ちがあったのですが、素直に嬉しいです。あまりオーディションで受かることが今までなかったので(笑)、みなさんと良い作品を作っていけるというのは、今後の私の女優人生の中でも非常に貴重な経験になると思うので、撮影を頑張りたいなと思っています」と、真摯に語る。また活弁の具体的な練習内容について聞かれた成田は「活動弁士の方に男、女、説明部分の声色を色々と作っていただいたり、独特な話し方を教えていただいて練習しています」と説明。さらに竹中、渡辺との共演について聞かれ「昔から見ていた方々で、絶対に共演したいと思っていたお二人でしたが、一緒にやってみるとやっぱりさすがだなと感じることばかりです。『Shall we ダンス?』が23年前の作品なので、私が1歳のときからすでに活躍をされていると思うと本当にすごいと」と、共演できることの喜びを表した。
2018年09月28日タレントの徳光正行が、26日(19:00~21:48)に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(レギュラーは毎週月曜20:00~20:54)の3時間スペシャルに出演し、父・徳光和夫から毎年お年玉10万円をもらい続けていることを告白する。正行は、2010年6月に結婚したが、昨年1月に電撃離婚。その原因は、自身が親のすねをかじり続けて生きてきた"クズ男"だったため、愛想をつかされてしまったと打ち明ける。こうして正行は「親に甘えてしまう人が将来、一人ぼっちにならないための授業」を展開。40歳を過ぎた現在もなお、父・和夫から毎年、お年玉10万円をもらっていることを告白するほか、自身がやらかしてしまった数々のしくじり行動を例に、「徳光式ダメ夫チェック」を実施し、将来、ダメな夫になりそうな男を見分けるポイントを伝授していく。この日の放送では、浅草キッドの水道橋博士も「固定観念に縛られて不祥事連発しちゃった先生」として登壇し、運転免許証不正取得で書類送検された結果、無収入生活に陥ったことを明かす。
2016年09月16日草刈民代&周防正行監督、「ミッドタウン・クリスマス2012」点灯式に仲良く出席!「ミッドタウン・クリスマス2012」の点灯式が東京ミッドタウン(六本木)にて行われ、公開中の映画『終の信託』で夫婦タッグを組んだ女優の草刈民代と周防正行監督が出席した。草刈さんはクリスマスをイメージさせる真っ赤なドレス姿で登場し、イベントを華やかに盛り上げた。今年、開業5周年を迎えた東京ミッドタウンでは、毎年「芝生広場」(スターライトガーデン)にて幻想的なクリスマス・イルミネーションを一般公開している。今年は広大な“宇宙”を光と音が織り成す幻想的なイルミネーションで表現しており、その幻想的な美しさは非日常の空間へと誘う。ほかにも高さ6メートルのクリスマスツリーや巨大な雪だるまサンタクロース“ミッドタウン・スノウマン”など様々な演出が行われており、人々の目を楽しませている。まずは周防監督の掛け声で、草刈さんが映画の撮影を再現したカチンコをならすと、東京ミッドタウン全体のイルミネーションが一斉に点灯、スターライトガーデンには一面にブルーの幻想的な光が広がった。草刈さんは、幼いころからクリスマス時期はバレエの公演に明け暮れており、「こんな美しいイルミネーションを見たのは初めて。銀世界のようで素晴らしい!」と感激のコメント。一面のネオンの海や光輝くクリスマスツリーを見上げてうっとり。一方、周防監督は毎年ミッドタウンのイルミネーションは見に来ていたことを明かし、「今回は、光の海の中に浮いているみたい。いい経験をさせてもらった」とロマンチックな雰囲気にご満悦の様子。公私共にパートナーの2人だが、今年は映画『終の信託』が公開され、周防正行監督は草刈さんには「ひとりの信頼できる役者として自分の考えを預けている」と絶大な信頼を寄せていことを明かした。本作で、数奇な運命に翻弄されるエリート医師・折井綾乃を演じている草刈さんは「大人の映画ですが、ご夫婦とか、若い方にもちょっと背伸びをしていただいて観ていただきたい」。周防正行監督は「人と人がどう向き合っていくかを見て欲しい」とそれぞれが見どころをアピールしていた。映画『終の信託』は公開中。「ミツドタウン・クリスマス2012」は12月25日(火)まで開催。公式サイト:www.tokyo-midtown.com/jp/xmas/2012/■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ
2012年11月15日最新作『終の信託』の公開を記念し10月8日(月・祝)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで「周防正行映画祭」と題した特別イベントが開催され、代表作である『シコふんじゃった。』(’92)、『Shall we ダンス?』(’96)、『それでもボクはやってない』(’07)の3本が上映された。幕間には周防監督を始め、役所広司、草刈民代、竹中直人、田口浩正、徳井優、加瀬亮、瀬戸朝香という“周防組”に縁の深い豪華な顔ぶれが勢ぞろい。「まるで生前葬(笑)」と照れくさそうな周防監督を囲み、出演作の思い出や知られざる(?)監督の素顔を明かした。『Shall we ダンス?』に主演し「その後の人生が変わりました」と語る役所さんは、「だって海外に行っても、あの映画観たよって言われるし、本当パスポートみたいな作品ですよ」と感謝しきり。「小細工せず堂々とした映画作家。心から愛しています!」と賛辞を惜しまない。同作で女優デビューを飾った草刈さんは「当時はバレリーナでしたし、映像の仕事は私がやることじゃないと思っていた。でも監督からシナリオをいただき、ものすごい取材量に『この人なら信頼できる』と思った」とふり返る。映画は日本アカデミー賞の全部門制覇という快挙を成し遂げたが、それ以上に世間をアッと言わせたのが、周防監督と草刈さんの結婚だった。「男としての魅力?出会った当初は感じなかったですね」と草刈さんが明かす一方、周防監督は「特に口説いた覚えはなくて、一番大きいのは僕のカン違い(笑)。ひょんなことから毎晩電話で2時間くらい話すようになって『これは好意的に思われている!』と俄然その気になった」のだとか。ただ「結婚してから知ったんですが、草刈さんは誰とでも長電話する」そうで、やはりおふたりの結婚には、大いなる“カン違い”パワーが働いていたのかも?役所さん×草刈さん×周防監督が16年ぶりにタッグを組んだのが、終末医療をテーマにした『終の信託』。周防監督が「ユーモアが一切ない映画で、いままでと違う緊張感にあふれている。ただいままで通り、映画らしい映画になったのでぜひスクリーンで深く味わってほしい」と静かに自信をみなぎらせるヒューマンサスペンスだ。竹中さんは1989年公開の『ファンシイダンス』を始め、『シコふんじゃった。』、『Shall we ダンス?』に出演する周防組の“顔”とも言える俳優。それだけに「最新作に呼ばれなかったのが、納得いかない。次は絶対呼んでください!」とアピールにも熱がこもる。一方の周防監督は「テクニックとパワーを持った俳優さんだから、最初は僕の言うことなんて聞いてくれないと思っていた。ところが、実際には監督の意図をくみ取って演じてくれる俳優さんで、こんなありがたい人はいない」と大絶賛。「まあこの先、出番があるか分かりませんが…」(周防監督)、「そんな…。僕、泣いちゃう」(竹中)と丁丁発止のやり取りで、会場は爆笑に包まれた。『それでもボクはやってない』で周防組にフレッシュな風を送り込んだのが、加瀬さんと瀬戸さんだった。「僕は気が小さいので、監督の前では緊張してしまう。ところが周防監督はいつもニコニコしていて、初対面でホッとできた初めての監督だった。何より正直で誠実な方だと思う」(加瀬さん)、「何を聞いても、すぐに答えが返ってくるし、現場のチームワークもすごく良かった」(瀬戸さん)と2人にとっても、同作は新境地だったようだ。「死ぬまで精進して、いい作品をたくさん撮ってほしい。(映画の題材の)貯金はしているはずなので、ファンのみなさんにも末長く応援していただけるよう、よろしくお願いいたします」と“夫”周防正行監督に愛あふれる激励を贈る草刈さん。これに対し、周防監督は「やっぱり役者ってすごいと思う。常に僕のイメージを超えた演技を見せてくれ、とても感謝している」と語り、さらに「映画は何よりも、映画を観た人のもの。これからもみなさんの心の中に生きる映画を頑張って作っていきたい」と抱負を語っていた。『終の信託』は10月27日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョンアイ・エヌ・ピーそれでもボクはやってない 2007年1月20日よりシャンテシネほか全国にて公開© 2006 フジテレビジョンアルタミラピクチャーズ東宝
2012年10月09日