ユニクロは松竹と協業し、日本を代表する伝統芸能である「歌舞伎」を、服を通じて現代のポップカルチャーとして世界に発信する「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」を始動。20日より順次世界に向けて展開する。○市川猿之助が監修同コレクションは、日本の伝統文化を、本物のジャパンポップカルチャーとして体現するため、ユニクロのUTクリエイティブディレクターであるNIGO氏が最適なデザイン、ボディ、素材を考え、歌舞伎の殿堂・歌舞伎座を運営する松竹と市川猿之助氏監修のもと商品を完成させた。多彩な演目から生まれたユニークな衣裳デザイン、歌舞伎独特の化粧法である隈取に加えて、プロジェクトアンバサダーである猿之助氏の屋号「澤瀉屋(おもだかや)」(※瀉のつくりは「わかんむり」)にまつわる紋や文様など、歌舞伎のアイコニックなモチーフをベースに、UTやSTETECO&RELACO、バンダナ、ストール、トートバックまで、全9種64型を展開する。中心となるTシャツコレクションでは、本物の衣裳を着る時のような感覚で身に付けてほしいという思いから、歌舞伎の代表的な演目で用いられている衣裳、独特の化粧法である隈取(くまどり)など一つ一つのモチーフや柄を、それぞれに込められた意味や特徴を忠実に再現し、色、素材、ディテールまで表現した。たとえば、歌舞伎の演目「お祭り(おまつり)」で使われる衣裳を元にしたTシャツでは、猿之助氏を表す紋である「三つ猿」をモチーフに使用。実際の衣裳と同じ「首抜き」と言われるデザインで、「三つ猿」の紋の中心をあえて少しずらして施すことで、粋なデザインに仕上げている。「黒塚(くろづか)」のTシャツでは、猿之助氏がみずからの汗と共に布に写しとった隈取をそのまま再現。写し取られた化粧を原寸で使用し、隈取の躍動感やかすれを忠実に表現する為、4色の異なる色を少しずつ重ねる事で、絶妙なかすれ具合を実現させたという。その他、「車引(くるまびき)」「身替座禅(みがわりざぜん)」「茨木(いばらき)」「天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし)」など歌舞伎の演目に登場する衣裳、文様などを元にした商品も展開する。同コレクションの発売を記念し、26日、ユニクロ銀座店オープン時(開店時間11時)に猿之助氏が登場。当日並んだ人先着100名に、猿之助氏の隈取を施したオリジナルの手ぬぐいをプレゼントする。さらに、全国のユニクロ店舗、およびオンラインストアにて、同商品を含め5,000円以上(税別)購入者に、先着でオリジナル扇子をプレゼントする。商品ラインナップは、「メンズTシャツ(16色15柄)」「ウィメンズTシャツ(10色9柄)」「ウィメンズチュニック(4色4柄)」が各1,500円、「ステテコ(6色6柄)」「リラコ(6色6柄)」が各1,290円、「ミニバック(4色4柄)」が990円、「トートバック(4色4柄)」が1,500円、「ストール(5色5柄)」が1,500円、「バンダナ(8色8柄)」が500円。※価格はすべて税別価格
2015年03月14日金製品の販売や貴金属の買取り業務を行うSGCは6日、歌舞伎のデザインをモチーフにした「歌舞伎小判」を発売した。本商品は歌舞伎三大名作のひとつ「菅原伝授手習鑑」(すがわらでんじゅてならいかがみ)の「車引」(くるまびき)と呼ばれる一幕に登場する三兄弟のひとり、「梅王丸」(うめおうまる)の隈取と衣裳・小道具をモチーフとした2枚組の小判。銀座三越ゴールドショップで発売しており、その他の兄弟「松王丸」(まつおうまる)「桜丸」(さくらまる)のデザインについても順次発売していく予定だという。菅原伝授手習鑑に登場する梅王丸は腕っ節が強く血気盛んな正義漢。片方の小判ではその激しい気性を荒々しい筋隈(すじぐま)で表現。もう片方には、梅王丸の衣装の格子柄と襦袢の梅、梅王丸が刀を三本さして登場することにちなんだ三本の太刀、また物語中の重要な道具として登場する牛車の車輪があしらわれている。「K24 歌舞伎小判 車引 梅王丸(2枚セット)」は重量約24g(1枚約12g)、高さ約6.3cm、幅約3.5cmで240,000円(税別)。
2015年03月13日スペシャルトークイベント「KABUKI NIGHT」が、2月14日に博多座で開催された。歌舞伎ファンはもちろん、初心者も気軽に楽しめると開催の度に大好評だが、今回も1階席は満席となり急遽2階席まで開放。大勢のファンの熱気に包まれた。博多座「二月花形歌舞伎」チケット情報博多座の女性案内スタッフに扮した片岡千壽と片岡松十郎が客席通路に突如現れ、「携帯の電源を切ってね」コントで盛り上げた後、クイーンの『ウィー・ウィル・ロック・ユー』をBGMに、MC役を勤める市川染五郎が登場。続いて片岡孝太郎、市川右近、尾上松也、大谷廣太郎、中村米吉、中村隼人が、自らがセレクトしたBGMと共に花道から登場した。それぞれの舞台写真を見ながらの「伊達の十役」トークからスタート。中村隼人の一日を写真で追った「ある歌舞伎俳優の一日」や、出演者が事前にアンケートに答えてくれたマル秘トークコーナー「ソメトーーク!」と続き、笑いたっぷりのトークで客席を沸かせてくれた。その後、市川染五郎作・演出のショートストーリーを現代版と歌舞伎版で披露。染五郎がナレーション、廣太郎、米吉、隼人出演によるバレンタインの物語。現代版では“壁ドン”も飛び出す楽しい演出。歌舞伎版では染五郎がツケ打ちも務め、「だんまり」や「海老反り」など歌舞伎ならではの演技も飛び出すなど、本格的な趣向で魅せてくれた。芝居の合間には染五郎・松也が、旬のお笑いネタ「ラッスンゴレライ」を披露! 当日練習したとは思えない完成度に会場は爆笑の渦。ラストは出演者が全員で客席を練り歩き、「公演の宣伝をすること!」という条件で写真撮影もOKという嬉しいサプライズも。最高潮の盛り上がりの中、幕を閉じた。公演後は「歌舞伎を観たことなかったけど、是非観たくなった」と「二月花形歌舞伎」チケットを買い求める姿も。様々な角度から歌舞伎の魅力を伝えてくれた一夜となった。二月花形歌舞伎は2月26日(木までに福岡・博多座にて上演中。チケットは発売中。
2015年02月18日市川染五郎さん監修一心堂本舗株式会社では、「歌舞伎フェイスパック~寿~」を12月12日(金)より新発売。「歌舞伎フェイスパック~寿~」は既に販売中の「歌舞伎フェイスパック」の第二弾。歌舞伎俳優市川染五郎氏の考案で、めでたい隈取りを施したフェイスパックです。歌舞伎フェイスパック~寿~歌舞伎の隈取りは、正月公演などで上演される「寿(ことぶき)曽我(そがの)対面(たいめん)」と「操り三番叟(さんばそう)」から、「むきみ隈」と「戯れ隈(ざれくま)」を使用。もちろん、フェイスパックとしての実力も確かなもので、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの3つの美容成分と、ツバキ種子エキス、チャ葉エキス、サトザクラ花エキスの3つの和エキスを配合。パックを使用し、歌舞伎役者になりながら、「くま」取りできるユニークな商品です。お土産や、プレゼントに一心堂本舗は、これまでも「上野動物園協力 動物フェイスパック」「劇団四季キャッツフェイスパック」など、遊び心満点、話題性抜群のフェイスパックを多数展開。今回の「歌舞伎フェイスパック~寿~」も海外向けの日本のお土産・プレゼントなどに適した一品です。(画像はプレスリリースより)【参考】・発売から約1年で累計約35万個を売り上げているフェイスパックシリーズ 『歌舞伎フェイスパック~寿~』発売決定
2014年12月08日神奈川・箱根で温泉旅館をチェーン展開する一の湯は2015年1月12日~2015年4月30日、"芸者芸能体験"宿泊プランを販売する。箱根湯本の「芸能組合」は長い歴史を持つにもかかわらず、訪日外国人旅行を取り扱う旅行代理店の担当者にも認知されていなかったという。今回、「箱根で約100年続く伝統芸能を、約380年続く温泉旅館で体験してもらいたい」との思いから、同プランが販売される。老舗旅館の宴会場で、三味線の音色にあわせた唄・踊りやお座敷遊びを体験できるとのこと。芸者芸能体験は募集型のため、最少催行定員は10名以上となる。この制度により、宿泊料金に加えて1名あたり3,240円~5,400円というリーズナブルな価格での利用が可能となったとのこと。今回は期間限定で実施するが、同社では今後、プランの通年販売を目指すという。対象となる宿泊プランは、箱根塔ノ沢温泉で文化財登録されている「塔ノ沢 一の湯本館」と同系列のリゾートホテル「塔ノ沢キャトルセゾン」の2施設で提供する。海外からの旅行者利用も想定し、英語での司会(解説)も用意している。対象期間は2015年1月12日~2015年4月30日(金・土曜日除く)。※価格はすべて税込
2014年12月05日市川海老蔵が紡ぐ和の世界「JAPAN THEATER」が10月11日、日本橋三井ホールにて開幕した。近年、自主公演「ABKAI」や企画公演「古典への誘い」など、様々な形で歌舞伎の普及に努める海老蔵が、歌舞伎だけでなく、能、落語など、より幅広く日本の伝統芸能の世界を紹介する新たな試みだ。その12日昼の公演を観た。冒頭、成田屋一門の市川新十郎が現れ、企画主旨と演目の解説をしたあと、角幸二郎(シテ)、谷本健吾(地謡)による仕舞『屋島』が上演された。仕舞とは、能の曲の一部を、能面や能装束を着けず袴姿で演じるもの。平家物語に描かれた屋島の合戦の様子を、源義経の霊が語るという、世阿弥の“修羅能”の名作だ。能ならではの、時空を超えて響くような声と緊張感あふれる動きが、私達を800年前に誘う。続いて、紋付袴姿の海老蔵が登場。『勧進帳』『実盛物語』『熊谷陣屋』『義経千本桜』など、『平家物語』をもとにする歌舞伎の演目が多いことを述べた上で、『嗣信最期』と『那須与一』の現代語訳を朗読。『那須与一』は、狂言をもとに作られた、新歌舞伎十八番『素襖落』においても、太郎冠者が語る。容姿が注目されがちな海老蔵だが、見台上の本を前に座って行った朗読では、真に迫る声の力でもって、源平の男達が身命を賭して戦に臨むその真情や美学をドラマティックに浮かび上がらせた。ここまでは、武士の物語が続いたが、次の古今亭文菊は落語『江戸噺』と称して、江戸の庶民の様子を生き生きと現出させる。演目は毎回違ったようだが、この回は『時そば』。文菊のとぼけた表情やそばのすすり方に笑いが起きた。さらに、市川男寅と市川福太郎が舞踊『藤娘』を披露。町娘に扮した藤の精を、若いふたりがフレッシュに踊った。そして、最後は河竹黙阿弥の『曽我綉侠御所染』をもとにした新作舞踊『男伊達花廓』。桜咲く仲ノ町の美しい情景の前で、海老蔵扮する主人公・御所五郎蔵が、恋人であり今は傾城となっている皐月からの手紙を受け取り、刀や傘を振り回して邪魔だてする者達に、尺八で応戦しながら、廓へ会いに行くまでを踊りで表現する。コンパクトなホールの中での、床机や傘を用いた立ち廻りは、迫力満点。広げた傘4本を組み合わせて成田屋の定紋である“三升”も形作られ、場を盛り上げた。この「JAPAN THEATER」で改めて感じるのは、日本文化の多様さ。ひと口に伝統芸能と言っても、影響関係はある一方、様式や雰囲気がまるで違う。観客は多彩な“和”に目を向け、その豊かな魅力を味わうことができる。公演は10月26日(日)まで。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2014年10月15日10月14日(火)、都内で新作歌舞伎「六本木歌舞伎」の製作発表が行なわれ、出演する市川海老蔵、中村獅童、脚本を務める宮藤官九郎、演出を務める三池崇史らが出席した。同作は2015年2月3日(火)より東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演。元禄時代を舞台に、中村獅童扮する宇宙人の悪の親玉と、市川海老蔵扮する正義の味方の対決を描く作品。今作を製作する事になった経緯について海老蔵は「今年の1月に獅童さんと歌舞伎をする機会があったのですが、その控え室で「こんな事をしたい、あんな事をしたい」と話していて、3時間後にはやる事が決まっていました。そこから獅童さんが官九郎さんに、私が三池さんにそれぞれ電話をして、3日後には決まったという奇跡的な舞台です」と説明。内容については、生前勘三郎から海老蔵が言われていた「成田屋の家の芸は荒事なんだから、宮藤さんのような若い人と組んで、最後は地球を投げるくらいの事をして欲しい」という言葉がベースになっていると明かした。また、歌舞伎が上演されるのは今作が初めてというEX THEATER ROPPONGIを会場に決めた理由について、獅童は「歌舞伎を上演した事がない劇場を探していた所、夜中にこの劇場をテレビで見て、すぐ決めました。実は、この劇場が出来る前、ここには僕も海老蔵くんも通っていた稽古場があったんです」と場所との縁について語った。獅童が「後から大人計画の社長から怒られました(笑)」と明かすほど、ハードスケジュールの中、脚本を務める宮藤官九郎。海老蔵が言われた事と同じ構想を生前勘三郎から聞かされており、オファーを受けてすぐにOKしたとのこと。今作で歌舞伎は3作目だが「1作目の『大江戸りびんぐでっど』でオールド歌舞伎ファンから反発を受け(笑)、2作目のコクーン歌舞伎で、ファンの方から「そんな悪い奴じゃない」と認知された所での今作なんですが(笑)、伝統という事を意識しすぎて、萎縮しないようにしたい」と意気込みを語った。今作が歌舞伎の演出初挑戦の三池崇史は「歌舞伎って本当に面白いんです。ただ歌舞伎を定期的に観に行こうという習慣が周りを見ても中々ない。なので歌舞伎をもっと多くの人に見ていただきたいし、今作を見に来た方を失望させないようにしたい。そのために第一に、歌舞伎役者って凄い、って事をテーマに演出してみたいと思います。期待していただいて結構です・・・と言って自分にプレッシャーをかける事にします(笑)」とコメント。海老蔵は「最近「結婚したら丸くなった」とよく言われるのですが、もっと皆さんに「あいつ何をやるんだ」って注目を集めないといけない。そういう意味で、私も獅童さんもまだまだ甘っちょろい自分に活を入れないといけない、という想いから動き出した作品です。伝統と言うのは改革と革新。伝統は伝統で守るべきですが、改革と革新の連続が伝統であると思っています」と同作へ強い意欲を見せた。
2014年10月14日出演俳優がご当地に到着したことを船でお披露目する、歌舞伎独特の伝統行事「船乗り込み」が5月29日に福岡市の中心部を流れる博多川で開催され、「六月博多座大歌舞伎」に出演する坂田藤十郎、市川染五郎、片岡愛之助らが顔を揃えた。『六月博多座大歌舞伎』 チケット情報江戸時代に始まったと言われている「船乗り込み」だが、現在では大阪と福岡だけで実施。福岡では博多座開場の1999年から行われており、今年で15回目。初夏の風物詩としてすっかりお馴染みの光景だ。今年は晴天にめぐまれ、沿道は約3万人という多くの見物客で賑わった。「六月博多座大歌舞伎」に出演の俳優13名と、公募で選ばれた市民約20名らが、キャナルシティ博多横の清流公園から手こぎ船10隻に分乗。色とりどりの幟をはためかせながら小舟がゆるやかに進みだすと、橋の上や沿道から紙吹雪がまかれ、詰めかけた見物客から大きな歓声が沸いた。鐘や太鼓、笛のお囃子が響く中、熱心なファンは船を追いかけ、お目当ての俳優が現れると「山城屋っ!」「高砂屋っ!」など屋号で声援と拍手をおくり、俳優は和やかな笑顔で手を振り応えていた。途中、船上で口上が述べられ、博多リバレインまでの約800メートルの道のりを終えた。下船後、博多座の隣にあるリバレインで行われた式典で、坂田藤十郎は「今日も温かい拍手を頂いて有難い。博多座に来ると歌舞伎役者になってよかったな、と本当に思う。千穐楽まで大入り満員が続きますように」と挨拶。母親が福岡市出身の市川染五郎は「私の身体には博多の血が半分流れています。第2の故郷と思っている特別の場所・博多に、もっともっと歌舞伎が根付くように頑張りたい」、5年ぶりの博多座出演となる片岡愛之助は「昼夜ともに大きな役を演じさせて頂いてます。夜の部では本物の水を使った演目もあります。ぜひ劇場でご覧ください」とそれぞれ意気込みを語り、歌舞伎開催前のイベントを華やかに彩った。「六月博多座大歌舞伎」は6月26日(木)まで博多座で開催。チケットは発売中。
2014年06月04日オリジナルイラスト入りの認め印を販売するネットショップ「個性まるだしハンコ おすもん」はこのほど、歌舞伎をモチーフにした「隈取認印」シリーズの製造販売を開始した。○押すたびに見得を切りたくなる!?、「隈取」モチーフの認め印日本の伝統芸能、歌舞伎では「隈取(くまどり)」と呼ばれる独特の化粧法を用いて、役柄によって異なるキャラクターの個性を強調する。同商品は、この隈取をあしらい、名前と組み合わせてハンコにしたものとなる。ラインナップは全部で3種類。「隈取1認印」は、「暫(しばらく)」という演目の筋隈。「隈取2認印」は、「三番叟(さんばそう)」という演目の一本隈。「隈取3認印」は、「鳴神(なるかみ)」という演目の二本隈となる。邪気を払う縁起物として、プレゼントにも向くという。価格は、各2,350円(送料別)。印面の直径は10ミリの認め印サイズ。なお、朱肉不要のネーム印のため、印鑑登録や銀行印としては使用できない。
2014年04月30日市川染五郎、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助が出演する『明治座五月花形歌舞伎』が5月3日、東京・明治座で開幕した。明治座五月花形歌舞伎のチケット情報次代の歌舞伎界を担う若手花形役者がそれぞれ大役に挑戦するこの公演。初日は好天にも恵まれ、開幕前には出演者による初日の挨拶と、地元の小学生へプレゼントを贈るイベントが行われ、劇場前には大勢のファンが詰めかけた。染五郎は「(新開場した)歌舞伎座に負けじと、熱い熱い舞台を勤めます」と挨拶、七之助も「歌舞伎座より料金が良心的です!」とアピールし、公演への意気込みをみせた。昼の部は勘九郎が平家方の武将・斎藤実盛を演じる『実盛物語(さねもりものがたり)』で幕を開ける。平家に仕えながらも、元は源氏の武将だったことから密かに源氏再興を願う実盛。知勇にすぐれ、颯爽とした武将という役どころを勘九郎が好演。後半、子役との芝居でみせる優しいまなざしが勘九郎の人柄を表しているようだった。続いて、染五郎が美男の若旦那・与三郎を、七之助が妖艶な美女・お富を演じる『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』。ふたりが一瞬にして恋におちる“見染の場”が最初のみどころだが、染五郎、七之助ともに匂い立つような美しさで客席からため息まじりの声も。人気狂言に新たなカップルが誕生した。今回は、上演機会の少ない『赤間別荘』の場を盛り込み、与三郎が斬られる件も上演。全体的に物語がわかりやすくなるよう工夫されていた。夜の部は徳川慶喜が江戸を去る前日の出来事を描いた『将軍江戸を去る』。慶喜(染五郎)が水戸退隠を延期する予定だと聞いた山岡鉄太郎(勘九郎)が、一命をかけ慶喜を説得する場面が見せ場。染五郎は将軍に相応しい気品と大きさをみせつつ、憔悴し苦悩する姿を体現。対する勘九郎は言葉のひとつひとつに熱い思いを込めて力強く語り、緊迫感のあるドラマを作り上げていた。『将軍~』の後は、うってかわって華やかな舞踊『藤娘』。七之助が可憐な藤の精に扮し、恋する女心をしっとり愛らしくみせる。特に冒頭の幕開きは、歌舞伎ならではの目の覚めるような演出で観客を魅了。場面ごとにかわる豪華な衣裳も楽しい。最後は愛之助が水の中の立ち回りで大奮闘をみせる『鯉つかみ』。東京で上演されるのはこれが初めてとあって、鯉との格闘シーンに観客も大興奮。巨大な鯉から鯉の精に扮した愛之助が現れる趣向の宙乗りもあり、見どころ満載の舞台に拍手喝采だった。公演は5月27日(月)まで。チケットぴあでは一等席の当日引換券・一般及び学割チケットを発売中。
2013年05月08日「梨園」とは歌舞伎の世界を表す言葉ですが、普通の人間にその中はどうなっているのかよく分かりません。この「梨園」で輝く歌舞伎役者さんについていろいろご紹介します。■歌舞伎役者の給料ってどこから出るの?歌舞伎役者の皆さんの給料はどこから出ているのでしょうか。例えば、芸能事務所に属して、一般のサラリーマンのように月給制や年俸制のような人を除けば、基本的には「自由業」です。ですから、仕事その都度のギャラを集積したものが収入になります。有名な役者さんであれば、舞台興行の出演代、諸手当、またお弟子さんたちからのお稽古代などが主な収入源。ほかにCM出演代、講演代金など副次収入も多いでしょう。どのくらいの金額になるかは不明ですが、手がかりはあります。2004年度分までは「高額納税者公示制度」というシステムがありました。今から9年前のデータになりますが……。市川海老蔵さん納税額:4,970万円推定の年収額:1億4,100万円松本幸四郎さん納税額:4,101万円推定の年収額:1億1,800万円坂東玉三郎さん納税額:2,848万円推定の年収額:8,400万円以上が「歌舞伎役者」におけるトップ3でした。■そもそも「屋号」って何!?歌舞伎役者には「屋号」がつきものです。舞台の役者に「成田屋っ!」とか「音羽屋っ!」とか声がかかります。あれがその役者の「屋号」です。そもそも「屋号」が付くようになったのは江戸時代までさかのぼります。そもそも歌舞伎役者は身分上は大変に低いものとされていました。芸事でいかに人気があっても社会的な地位はとても低いものだったのです。簡単にいえば「無職」とされていたわけです。江戸時代、無職の者は家を構えてはならないという慣習がありました。そのため歌舞伎役者は人気もあってお金があるのに、家も持てない状況でした。しかし社会的地位が向上するにつれ、役者の中から商売を始めて店を構える人が登場します(なにせ人気役者はお金を持っていたので)。「商売をしていますので家を出しますよ」という一種のカバーストーリーでもありました。そのうち、我も我もと誰もが商店を出すようになります。「スター」と「小商い」が切り離せないのは昔も今も同じです(笑)。やがて役者の間で、お互いの名前を呼ぶのに、役者名ではなくこの商店の名前を使うようになります。「音羽屋さんよぅ」なんて感じですね。これが一般に伝わって歌舞伎役者を呼ぶ際の「役者屋号」になりました。ただし、役者屋号がすべて商店の名前から採られているわけではありません。自分が信仰している寺社の名称から採ったものもありますし、由来が分からなくなってしまっているものなどもあって、さまざまなのです。ちなみに歌舞伎役者を名字や名跡で呼ぶのは失礼に当たります。屋号を使って「成田屋さんはどう思われますか?」などのように使います。■有名な役者屋号役者屋号で有名なものを挙げてみましょう。●成田屋(なりたや)歌舞伎役者の屋号は、そもそもこの「成田屋」から始まったといわれます。先日他界された市川團十郎さん、市川海老蔵さん、いわゆる「市川宗家」が成田屋です。●中村屋(なかむらや)先日、亡くなられた中村勘三郎(五代目中村勘九郎)さんの屋号です。江戸三座と呼ばれた歌舞伎座「中村座」が由来です。●澤瀉屋(おもだかや)俳優の香川照之さんが九代目「市川中車」(ちゅうしゃ)を名乗っていますが、澤瀉屋はこの市川家の屋号です。おもだかは薬草の名前です。初代市川猿之助の生家が薬屋で、おもだかを扱っていたのでそこから採ったとのこと。●高麗屋(こうらいや)松本幸四郎さん、市川染五郎さんはこの「高麗屋」。初代松本幸四郎さんが丁稚奉公をしていた商家から採ったそうです。●萬屋(よろずや)映画の大スターであった中村錦之助さんの小川家が独立して1971年にできた屋号。中村錦之助さんはこれで「萬屋錦之介」になったわけです。中村獅童さんはこの萬屋一門です。ほかにも、『鬼平犯科帳』の鬼平役で有名な中村吉右衛門さんの「播磨屋」(はりまや)、坂東玉三郎さんの「大和屋」などが有名です。ちなみに、歌舞伎の舞台でかかる掛け声は専門の人がやっています。間違っても自分もやってやろうと思わないようにしてください(笑)。■歌舞伎役者になる方法はあるのか?歌舞伎役者の家に生まれないと歌舞伎役者になれないのでしょうか。一応、道は二つあることになっています。●歌舞伎役者の下に弟子入りする●「伝統芸能伝承者養成所」へ入学する「弟子入り」の場合は、歌舞伎役者の下に師事して修業を積み、舞台に上がれるようチャンスをうかがうわけです。「伝統芸能伝承者養成所」は、独立行政法人「日本芸術文化振興会」が運営しています。歌舞伎俳優の研修生募集では「中学校卒業以上23歳までの男子」が対象です。研修生にうまくなれたら3年間さまざまな授業を受けます。研修後は舞台に立てるように指導してもらえるようです。このコースは1970年(昭和45年)に開催され、現在までに研修出身者90人が歌舞伎の舞台で活躍しているそうです。(高橋モータース@dcp)⇒独立行政法人「日本芸術文化振興会」の研修生に関するページ
2013年03月28日芸能界ではなぜ「できちゃった婚」が多いのか。その理由には諸説あり、やれ芸能界はモラルが低いとか、やれ芸能界には教養がない人が多いとか、自由勝手に論じられている。特にモラルに関しては、芸能界に「できちゃった婚」が増えれば増えるほど麻痺していくに違いない。あの人もこの人もそうなのだから自分もそれでいいと思ってしまうのは人間の性だ。モラルとは価値観の多数派なのだ。さらに、僕はもうひとつ別の理由があると考えている。それは、芸能界の仕事は往々にして結婚のタイミングを見極めにくいから、これである。たとえば、ある芸能人カップルがいたとする。(以下、すべて空想です)男は連ドラや映画に多数出演している若手の人気イケメン俳優だ。最近はビジネス至上主義のクライアントからアニメの声優や洋画の吹き替え役を依頼されることも増え、それを軽い気持ちで引き受けたものだから、原作ファンに嫌われ、声優業界に妬まれ、ツイッターも炎上。しかし、だからといって人気に陰りがあるわけではなく、映画の撮影スケジュールは3年先まで埋まっており、来年には密かに小説を執筆しようと企てている。小説はまだ1枚も書いていないが、出版社はすでに決まっているから安心だ。一方、女は人気アーティストだ。大手レコード会社から異例の待遇でデビューしたのは5年前。ルックスが良かったためか、芸能界の重鎮に寵愛され、デビュー曲が話題の映画の主題歌になるわ、CMソングとして使われるわ、都市圏の歓楽街に看板が立つわ、宣伝カーが街中を走り回るわ、とにかく数億円の広告費がかかった一大キャンペーンを展開。その結果、デビュー半年で知名度が著しく向上し、現在はニューアルバムを製作中。来年早々から全国ツアーが控えており、終了後はなぜかセクシー写真集の撮影でサイパンだ。そんな二人は2年前に友人の紹介という名の合コンで知り合い、その夜から早くも付き合うようになった。以降は互いの所属事務所に内緒にしながら逢瀬を重ね、半年前から結婚を意識し始めた。しかし、結婚するためには互いの事務所の了解が必要で、二人ともマネージャーにそれとなく打診したものの、どちらも烈火のごとく反対されてしまう。特に逆風が激しかったのは、女のほうだ。実は彼女は数億円の出資のおかげで知名度こそ上がったものの、肝心のCDセールスはからっきしで、デビュー時の投資額の半分も回収できていない状態。一応、CDチャートには彼女のシングルがトップ10入りを果たしているが、それも本当は事務所がCDを大量買いをしているだけであり、利益が出るどころか投資額がますます増えていく悪循環に陥っている。言わば、虚飾の人気なのだ。だから事務所にしてみれば、もはや不良債権となった彼女をバラエティ番組に出演させたり、セクシー写真集を出したり、暴露本を書かせたりすることで、少しでも投資額を回収したいと目論んでいた。それなのに、このタイミングで結婚されたらたまったものではない。本当に質の高い音楽を提供できるなら、そのアーティストが独身だろうが既婚者だろうが関係ないが、それはあくまで理想論で、彼女の場合は数少ないファンのほとんどがルックス目当ての男性である。しかも現在契約しているCMは、彼女が独身の美しい女性というパブリックイメージだから成立するものばかりであり、既婚者になればCM降板どころか、莫大な違約金が発生する可能性だってある。だいたい、ここで結婚したら現在制作中のニューアルバムや来年の全国ツアーはどうなる。レコード会社との綿密な打ち合わせの末、ニューアルバムの全体コンセプトは「若い女性のピュアなラブソング」に決まっており、全国ツアーもその楽曲をメインに展開することになっているのだ。既婚女性ではイメージが合わなくなってしまう。そう考えると、このタイミングでの彼女の結婚は多方面に莫大な損失額を出すことになり、ただでさえ投資額を回収できていないのだから、ますますありえない。こっちは彼女を売るために散々苦労したというのに、ろくな利益も出さず、自分だけ幸せになりたいとは何事か。その幸せの陰で倒産する零細企業もあるんだぞ。それで無職になったオヤジにも妻と子供がいるんだぞ。それを考えたことがあるのか、ユーは。だんだんキャラが迷走してきたので、ここらでまとめます。(すべて妄想です)要するに、芸能人には上記のような複雑な事情が絡んでいることが多いため、周囲の人すべてが納得する婚期が訪れにくい。かくして、そうなると周囲の反対を押し切って結婚するしか手はなく、その最大の武器になるのが「できちゃった婚」というわけだ。さすがに純粋に愛し合っている者同士から「子供ができた」と告白されたら、よほどのことでもない限り、快く祝福してあげたいと思うのが人情だ。所属事務所をはじめ、関係各社に莫大な損金が出ることも珍しくないだろうが、そこは顔で笑って心で泣くのが業界を支える裏方たちの美徳なのかもしれない。痩せ我慢も日本人の粋である。したがって、僕は若い芸能人カップルの「できちゃった婚」のニュースを見聞きするたびに、裏方の苦労を察して違う意味で胸が熱くなる。もちろん僕の妄想がすべて正しいとは限らない(当然)が、少なくともそこにあるのは歓喜の涙だけではないはずだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月14日演出家・劇作家で俳優の加納幸和が主宰する劇団花組芝居が、今年創立25周年を迎えた。“ネオかぶき”と称し、歌舞伎の演目をベースに加納がオリジナリティー溢れる作品を創作。古典の枠組みを超えたユニークな発想で展開する世界観が、観客の支持を集めてきた。11月23日には25周年公演が開幕。節目の年を迎えた加納に劇団への思いを訊いた。花組芝居のチケット情報「25年前は小劇場がたくさんあって、その中で生き残るには、ものすごく独自なものをアピールする必要があった。たまたま僕が子供の頃から歌舞伎が好きだったこともあり、現代演劇に歌舞伎の面白い要素を取り入れて歌舞伎をもう少し身近できたらなと。それと同時に自分たちのカラーを出せたらという思いがあってはじめました」。幼少期に触れた歌舞伎の経験が現在の活動に繋がっている。その加納が、25周年の節目に選んだ演目は『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』と並び、浄瑠璃三大名作とされている『菅原伝授手習鑑』の全段通し上演だ。「歌舞伎ではここ何十年も上演されていないシーンが複数あるので、もう一度洗い直してみようと。通しで観ると本来のストーリーがどう絡んでいるか、どれだけ当時の作者たちが工夫していたかなど、いろんな発見がある」。劇団が古典歌舞伎の全段通し上演するのは20周年時の『仮名手本忠臣蔵』以来2度目。「『仮名手本~』は(赤穂浪士たちを描いた)等身大の人間ドラマですが、『菅原~』は雷神になってしまった人の話なので、5年前より飛躍した遊び心満載の作品ができると思う」と25年の集大成に向けて自信をのぞかせた。歌舞伎が初心者にとって敷居が高いというイメージについては、「ぼくが3歳のころ初めて歌舞伎を観て、目の前で起こっていることの何もかもに興味がわき、ハマってしまった」と幼少時の体験を明かし、「歌舞伎の知識はいりません。ぼーっと観て、分かるところだけピックアップして、“ほう、ほう、ほう”と思ってもらえればいい!ぜひ、まっさらな状態のまま、ぼくが3歳の時に受けた衝撃を体験してほしい」と気軽さをアピールしていた。最後に加納は「多くの日本人が見落としがちな歌舞伎の面白さを取り入れる形で劇団のカラーを作り上げてきたので、花組芝居を通してみなさんに“歌舞伎って面白い”ということを再確認していただけると嬉しいです」と笑顔で語った。公演は12月2日(日)まで東京・あうるすぽっとにて上演。チケットは発売中。
2012年11月28日NHK出版は10月24日・25日にかけて、全国の20代~60 代の男女を対象に「好きな古典」と「読みたい古典」の調査を実施した。有効回答数は215。同調査は11月1日の「古典の日」に合わせて実施したもの。古典の日は、国民の間に広く古典についての関心と理解を深めるようにするために、2012年9月5日に設けられた。まず「あなたの好きな古典は何ですか?」と尋ねたところ、1位は「源氏物語」、2位は「徒然草」、3位は「奥の細道」だった。男女別に見ると、女性は日本の現存する最古の和歌集「万葉集」や日本最古の物語「竹取物語」、男性は日本最古の歴史書「古事記」や「太平記」が人気のようだ。「読みたい古典は何ですか?」という質問でも、源氏物語は1位。2位の「日本書紀」に大きく差を付け、圧倒的な人気をみせた。上記の「好きな古典」で上位に入った「徒然草」は3位、「奥の細道」は4位。女性が読みたい古典の2位には「万葉集」「徒然草」を抑え、「雨月物語」がランクインした。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月31日歌舞伎俳優の市川海老蔵が来年1月の『新春浅草歌舞伎』に14年ぶりに出演することが発表された。海老蔵は第1部で『寿曽我対面』の工藤祐経、初役で挑む『幡随長兵衛』の幡随院長兵衛、第2部で『毛谷村』の杣斧右衛門、『口上』、『勧進帳』の武蔵坊弁慶と全ての演目に出演する。海老蔵に現在の心境を訊いた。「浅草は若い俳優たちがやるフレッシュなお祭りであって欲しい」という思いもあり、はじめは出演を辞退したそう。だが「幡随院長兵衛はいつかはやる役。父(市川團十郎)が元気なうちに習っておきたいですから、それは今がチャンスだと思う」と前向きに答える。それでも侠客の元祖と言われ、度量の大きさをみせる長兵衛役については「気合を入れないとね。恥をかいてでも今やって、(いつかは)出てきただけで『ああ、やっぱり成田屋(海老蔵の屋号)の長兵衛だな』と思わせたい」と胸のうちを明かした。弁慶は1999年1月に同じ浅草歌舞伎で初めて演じた。「(初役の時は)すごかったんですよ、精神的に。そいういう思いに浸りながらできるのは感慨深いなと。まさかまた浅草でやらせてもらえるとは思わなかったので、一から考え直し、作り直して再構築しようと思っています」と語る。相手役の富樫は「ずっと前から一緒にやりたかった」という片岡愛之助が勤める。『口上』は「三が日なのでにらむ方向も視野に入れてます。基本は仕初式(しぞめしき)でしょうね」と話す。その来年は浅草のあと2月、3月に團十郎と一緒に『オセロー』に出演、4月以降も12月までスケジュールがぎっしり詰まっている。来年の抱負を訊くと「無事に生き延びる」ときっぱり。「(浅草歌舞伎は)『勧進帳』で締めくくれるということで、何か見つかるんじゃないか。休むよりかは出続けて(何かを)見つけたい、そして次に進もうかと」。公演は2013年1月2日(水)から27日(日)まで東京・浅草公会堂で上演。チケットは11月24日(土)より一般発売開始。
2012年10月23日芸能界復帰宣言のマリエのお勧め水着が素敵!昨年9月から渡米し大学でファッションデザインを学んでいたタレント、マリエが帰国し芸能界への復帰を宣言したと8月3日のマイナビニュースが報じている。写真は8月5日にアップされたマリエのブログより。『マリリン7日間の恋』の記念イベントに出席マリエが芸能界復帰宣言したのは都内で開催された映画『マリリン7日間の恋』のブルーレイ&DVD発売記念イベント。マイナビニュースによると「2週間前に帰国しました。すごく迷惑をかけて出て行ってしまったので、『今は行かせてよかったな』と言われるように芸能界で頑張りたい」と、コメントし、アメリカでの恋は?の質問にお持ち帰りできるほどの恋は無かったとジョークで返答したという。お気に入り水着をブログで紹介ファッションリーダーでもあるマリエのブログには、お気に入りの水着や洋服も紹介されており、マラのブランドの洋服を『ちなみにマリエこれちょーーーほしいいいいいい泣』とコメントしている。マリエお気に入りの水着などをチェックしたい方は下記の外部リンク「マリエ公式ブログ」まで。元の記事を読む
2012年08月06日11月に全国を巡演する『松竹大歌舞伎』秋季公演の製作発表会見が7月30日行われ、出演の中村橋之助と片岡孝太郎、中村児太郎が登壇した。『松竹大歌舞伎』チケット情報演目は、歌舞伎の魅力を分かりやすく、親しみやすく案内する『歌舞伎のみかた』、豪傑とうたわれた弁慶の生涯でただ一度の涙と恋を描いた『弁慶上使』、娘の姿に初々しさと華やかさが溢れる、長唄の名作舞踊『手習子』を上演する。会見で橋之助は「巡業はお芝居はもちろんのこと、その土地土地で美味しいもの、美味しいお酒をいただくのも楽しみのひとつですが、今回は(甥の)児太郎も一緒なので、あまり羽目は外せませんね(笑)。『弁慶上使』は子供のころから大好きな作品。弁慶の大らかさを出していきたい」とコメントした。また、児太郎が演じる『手習子』の衣裳については「父の(故七代目・中村)芝翫が考えて作ったもの。父も一緒について来てくれるんじゃないかという気がします」と感慨深げだった。今回、被災地を訪れることに関しては「精魂込めたお芝居を見ていただいて少しでも温かい気持ちになっていただくことが、僕たちにできること。今後もできる限り歌舞伎の興行を被災地で実現できればと思います」と意気込みを語った。『弁慶上使』でおわさを初役で演じる孝太郎は「女方のほとんどは芝翫のおじさまに教えていただきましたし、それを支えてくださったのが橋之助さんです。女方の次の世代の後輩の児太郎さんとご一緒するので責任を持って一緒に頑張りたいです。おわさは、自分の子供が斬られてしまうというところで、昔の恋人と再会する、つらい、悲しい、うれしい……といっぺんにいろいろな感情表現をしなければならない役。その複雑なところをお客さんに自然に見てもらえるように頑張りたいと思います」と抱負を語った。公演は11月1日(木)から25日(日)まで、全国18都道府県、20都市をまわる。
2012年07月31日歌舞伎俳優の・中村勘九郎、中村七之助、中村獅童が出演する「渋谷・コクーン歌舞伎第十三弾『天日坊(てんにちぼう)』」の公開稽古が6月14日、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーンで行われた。コクーン歌舞伎『天日坊』チケット情報本作は、河竹黙阿弥が1854年に書いた『天日坊』をもとに、人気脚本家の宮藤官九郎が新たに脚本を執筆。それを串田和美の演出・美術により、実に150年ぶりに現在の歌舞伎として上演するもの。物語はふとした野心から将軍・源頼朝の落胤になりすました法策=後の天日坊(勘九郎)を軸に展開。悪事を重ねながら鎌倉を目指す法策は、旅の途中で出会った盗賊・地雷太郎(獅童)とその妻・お六(七之助)から思いもよらぬ自分の運命を知ることになる。宮藤の書いたセリフには「マジかよ」などの現代語と黙阿弥の七五調が混在し、その状態をさらにセリフでつっこんだりと、飽きさせない工夫が随所にある。また黙阿弥お得意の因果話に加え、化け猫退治や東海道への旅など盛りだくさんの要素をわかりやすくまとめている。串田の美術は整ったものではなく、手作り感を生かしたようなセット。衣裳やかつらは今までの歌舞伎で見慣れたものとはひと味違うデザインで面白い。音楽は歌舞伎で使う下座音楽は使わず、全編トランペットとエレキギター、ベースを使用。トランペットの音色と法策の心情がシンクロするような場面もあり、従来の歌舞伎では見られない新しい演出効果になっていた。この日の稽古前には会見も行われ、勘九郎、七之助、獅童と串田が登壇。勘九郎は「父(勘三郎)が18年前にコクーン歌舞伎を始めた時は“勘九郎”でしたから、その名でここに立てることはプレッシャーもあり、誇りに思っています」と挨拶。弟の七之助も「うちの父が『面白い!出来てるじゃん』って言ってました」と父・勘三郎も驚いたことを明かした。これを受け串田も「稽古場でやけに笑う人がいるな~、誰だよ」と勘三郎が様子を見に来たときのエピソードを披露。また、獅童は「僕は盛り上げ役ですから」と謙遜しながらも「七之助さんと毎日一緒にご飯を食べて、恋愛や芝居の悩みを相談してます。人生ってのは楽しいですよ」と話し、場を和ませていた。東京公演は同所にて6月15日(金)から7月7日(土)まで上演される。その後、「信州・まつもと大歌舞伎『天日坊(てんにちぼう)』として長野・まつもと市民芸術館主ホールにて7月12日(木)から18日(水)まで開催。チケットはいずれも発売中。
2012年06月15日人間国宝で歌舞伎俳優の坂田藤十郎が5月30日、都内で会見を行い、今夏上演される近松座30周年記念『松竹大歌舞伎近松座公演』への意気込みを語った。『松竹大歌舞伎近松座公演』チケット情報昨年、東日本大震災の影響でやむなく中止となったが、今年は震災の影響のあった岩手や福島も回り、改めて開催されることになった。会見で藤十郎は「昨年は震災が起こり、巡業に伺うことができませんでした。今年、また同じメンバーでやらないと言ってもらえたのでぜひ伺いたい。震災に遭われた方に少しでもわれわれの歌舞伎を見てもらい、喜んでいただきたい」と語った。上方を代表する近松門左衛門の作品の上演を目的に、近松座を立ち上げてから今年で30年。当初は自主公演のような形ではじめたという。「江戸歌舞伎と上方歌舞伎、この両方が隆盛にならないといけないと思い、はじめました。上方の役者を先祖に持つ私としては、近松の作品だけを取り上げて、とにかく上方歌舞伎を一生懸命やるんだという気持ちで取り組みました」と当時を振り返る。出演は、藤十郎のほか、中村翫雀、中村扇雀、中村亀鶴、中村壱太郎、中村虎之介と一門の役者が揃う。「30年前の第一回公演『心中天網島』の時は血縁(の役者)は誰も出ていなかったけれど、今回は上方歌舞伎の血の流れている役者が大勢出ていることに、深いものを感じます」と感慨もひとしおの様子。「平成24年度(社)全国公立文化施設協会主催・中央コース『松竹大歌舞伎近松座公演』は6月30日(土)から7月31日(火)まで東京、兵庫ほか各地を回る。また、演目は30周年を記念し、『お目見得御挨拶』『夕霧名残の正月』『曽根崎心中』を上演する。
2012年06月01日歌舞伎俳優の市川染五郎が東京・新橋演舞場『五月花形歌舞伎』で『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』の源為朝を初役で演じる。祖父・初代松本白鸚、父・松本幸四郎も演じた役に挑む染五郎が現在の心境を語った。市川染五郎関連のチケット情報1969年に初演された本作は、曲亭馬琴原作の伝奇物語をもとに三島由紀夫が書いた創作歌舞伎。三島は小説以外にも『地獄変』や『鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)』などの歌舞伎を創り、一連の作品は“三島歌舞伎”と呼ばれている。初演時は演出も三島が買って出るなど渾身の力を注ぎ、壮大な物語を幻想的でロマン溢れる歌舞伎に仕立て上げた。物語は忠誠を貫く英雄、源為朝の活躍を描いたもの。「上の巻」「中の巻」「下の巻」からなり、伊豆、四国、九州、琉球(現在の沖縄)と様々な地で繰り広げられるスケールの大きな芝居で、上演時間は休憩を入れて5時間近い。染五郎は「祖父が三島さんと創り上げた作品で、細部にわたってこだわりがあります。SF的でどこか古怪な感じもします。三島さんを筆頭に、(創作した)一座の熱を感じますね。そういうものを全て再現できれば」と意欲を語る。脚本も初演時のものを変えずに上演するそうだ。「あえて変えないでと思っているのは、この作品に対する取り組み方のひとつのテーマだと思っています。もしも変えるのであれば、初演時と同じ苦労をすべきじゃないかと。練り上げたものを通らないと変えることは出来ないです」。見どころについては「スペクタクルというよりはパンクですかね。絵に描いたようなヒーローの活躍や、役者がどれだけ輝いているか」を楽しんでと話す。今月は同じ新橋演舞場で『仮名手本忠臣蔵』の大役、大星由良之助役にも挑んでいる。「これが出来なきゃ意味が無い、高麗屋としてもとても大事な役です」。梨園の名家に生まれ、年齢とともに重責を担っていく立場になった今、歌舞伎俳優としての決意が垣間見えた。今後やってみたいことについては意外な答え。「究極は自分が書いたものを人に演じてもらって、自分は客席で観たいです」。来年は40歳を迎える。「ちょうど新しい歌舞伎座が完成する年なので、ハッキリとした目標が定められます。今年一年、来年に照準を合わせて頑張ります」。公演は新橋演舞場にて、5月1日(火)から25日(金)まで夜の部で上演する。チケットは発売中。
2012年04月18日例えば、「初めてのデートでは、絶対にお泊りはダメ!」。…聞き古された言葉ではあるが、恋愛において長いこと言われてきた、いわゆる“古典的法則”は、思っている以上に効果的だったりする。その法則の共通点は全て、男性側が思わず「結局、俺のことどう思っているのだろう?」と気になってしまうように仕向けること。つまり恋愛を成功させるには、“妄想させる女になる”ことが肝心なのだ。「古典的法則その1」では、初デートで男性をより惹きつけるポイントについて考えてみたいと思う。■01.初デート、好印象の下地作りは“夜スタートで短時間”知り合って日が浅いうちのデートは、良くも悪くも相手に気を使うため、長時間一緒にいると疲れてしまうことが多い。例えば遊園地やドライブは、全てのスケジュールが上手く進めばいいけれど、人ごみ・行列・渋滞…と不確定要素が多く、イライラしてしまうことや、会話が持たない可能性が高くなる。それらを考えると初デートに限っては、無難だが、やはり“夜スタートのお食事デート”がベストだと言える。一緒にいる時間をストレスなく、楽しく過ごせる可能性が高くなることに加え、「もう少し一緒にいたいなぁ」とお互いが物足りなさを感じるくらいの方が、次回のデートにもつながりやすい。■02.“物足りなさ”を与え、“また誘いたくなる女”になる食事の後、2軒目にバーへ…なんていうのも素敵な流れ。特に話が盛り上がった日には、お互いうれしさと期待で気持ちも高揚し次へ行きたくなる。ただ、ここで肝心なのが「引き際」なのだ。初デートでは、きちんと帰ることが重要。しかも、できる限り電車があるうちに!“もうすぐ終電だ…どうしよう、彼はどうするつもりだろう…”のドキドキは、せめて2回目以降にとっておきたいもの。キスは3回目、お泊りは5回目以降…と、あまりに細かく「恋愛マニュアル」的なものに従う必要はないが、「初デートでは、電車のあるうちに帰る」は、守った方が良い法則のひとつなのだ。男の人は誰でも手に入るものには重きを置かないし、すぐに飽きてしまう。「え、帰っちゃうの」「まだ一緒にいたかった」と思わせ、「どうして帰ったんだろう」「次はどうしよう」と“妄想”させ、また誘わせること。特に恋愛においては、男性に“物足りなさ”を感じさせることが非常に大切だ。「そんなの当たり前」とこれが普通にできている人は問題ないが、初デートでつい朝まで過ごしてしまうことが多いという人ほど、恋人になってからはもちろん、付き合う前から「好きな相手に振り回されてしまう」と悩んでいることが多い。男性に、“苦労して手に入れた”という実感を与えてあげられるのも、いい女の証。恋人募集中の人は、まずは自分の初デートの傾向と引き際について、改めて振り返ってみては?!目指すのは“妄想させるオンナ”。試してみて。次回は、「気になる彼と連絡が続く●●なメールとは?(古典的法則その2)」。お楽しみに。(Sahyu)
2012年02月15日大阪松竹座「二月花形歌舞伎」の製作発表が1月17日都内で行われ、出演者の市川染五郎、片岡愛之助、中村獅童が出席した。「二月花形歌舞伎」の公演情報次代の歌舞伎を担う人気花形役者による、古典の名作から新作歌舞伎まで、多彩な演目を揃える今回の舞台。3人は口々に本公演にかける意気込みを熱く語った。染五郎「今回の公演は四演目ございますが、全てに愛之助さん、獅童さんと共に出演いたします。昼の部はほぼ新作、夜の部は古典の名作、上演が途絶えていた作品と、かなりアグレッシブな作品の気がいたします。アグレッシブなエネルギーに乗っかりまして、それをパワーアップさせて、舞台上で暴れることが出来ればと思っています。『大當り伏見の富くじ』は、十年以上前からこの作品がやりたいと思っておりまして、それがやっと実現することにすごく興奮を覚えております。“歌舞伎でやったことのないことをやる、やったことのあるものはあえてやらない”ということを目標に徹底した喜劇を作りたいと思っています。2月は話題の舞台が多いですけれども、どこよりも目立つ公演を目指したいと思います」愛之助「一つ目の『慶安の狼』では野中小弥太というお役ですけども、獅童さん演じる丸橋忠弥とその時代を生き抜いていく二人の青春群像劇で、熱く演じたいと思います。『富くじ』では、傳七という侠客を、かっこよく演じたいと思います。そして夜の部の『すし屋』の権太は浅草で勤めさせて頂いて二度目でございますが、二度目というのは怖いものでございまして、うちの伯父の仁左衛門に手取り足取り教わりました。初心に返って勤めたいと思います。そして『研辰』は、初役の九市郎でございます。二月は染五郎さんが仰ったように、話題の舞台がたくさん開いておりますので負けないように、また外の寒さにも負けないように熱い舞台を繰り広げたいと思いますので、どうぞ千秋楽までよろしくお願いいたします」獅童「昼の部はまず、新国劇の作品であった丸橋忠弥を勤めさせて頂きます。『富くじ』は黒住平馬という役を勤めますが、どうやら禿げてる人で、カツラをかぶっている人という…途中でかつらがとれたり、とんでもない芝居になりそうです(笑)。大阪ですので、笑いにも厳しいですし、関西の芝居ですので、気をひきしめて劇場の皆様に楽しんでいただける芝居になれば、と思っています。『すし屋』では梶原平三をやらせて頂きますが、これは三度目でございます。『研辰』も皆で色々と相談しながら、野田版とは違った魅力の作品になればなと思います。こういった普段やらない演目ですとか、歴史上に残るといった公演で大役を勤めさせて頂くのは嬉しいことで、ゼロから作り上げていくということは大変な反面、喜びもありますし、わくわくする気持ちもあります。エネルギーと熱意と情熱とで、良い芝居を作りたいと思います」同世代の3人とあって、終始笑顔の絶えない会見。カメラマンの求めに応じ、照れながらもポーズを決め互いにツッコみあう様子に、3人の息の合った姿が垣間見えた。公演は2月2日(木)から26日(日)まで。
2012年01月20日歌舞伎俳優の市川海老蔵が、「七月大歌舞伎」にて舞台復帰することが松竹より発表され、主演映画の三池崇史監督作『一命』が10月公開予定であることも明らかになった。昨年12月以降、舞台出演を見合わせてきた海老蔵さん。父親の市川團十郎は、先日、5月に上演される「團菊祭五月大歌舞伎」の会見に尾上菊五郎と共に出席した際、海老蔵さんの復帰について「まだ白紙だが、みなさんと模索したい」と語っていたが、7月の新橋演舞場での公演での復帰が正式に決まった。映画『一命』は、『十三人の刺客』の三池監督による初の3D時代劇で、滝口康彦の「異聞浪人記」が原作。1962年には映画『切腹』として仲代達矢を主演に迎え映画化された。貧しくも、愛する人と共に、武家社会にひとり立ち向かった侍の生き様を描く本作。また、海老蔵さんにとっては2006年の『出口のない海』以来となる映画主演。鬼才・三池崇史とのコラボレーションで、どのように“飛び出す”のか注目だ。『一命』は2011年10月公開。© Natsuki Sakai/AFLO■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会一命 2011年10月、公開■関連記事:第3回映画館大賞は『告白』!本屋大賞を受賞した原作に続き映画化作品も快挙第5回アジア・フィルム・アワード開催。登壇者から日本の被災者にお見舞いのコメント毎日映画コンクール授賞式稲垣吾郎、極悪人役にSMAPメンバー「地が出てるね」毎日映画コンクールタキシードの稲垣吾郎に大歓声!三池監督は銀色ジャケットで登場日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント
2011年04月11日