映画『FLY!/フライ!』(3月15日公開)のジャパンプレミアイベントが7日、都内で開催され、堺雅人、麻生久美子、ヒコロヒー、池村碧彩、羽佐間道夫、関智一、芹澤優、マカロニえんぴつが登壇した。『ミニオンズ』『怪盗グルー』『SING/シング』『ペット』シリーズや、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を手掛けたイルミネーションの最新作『FLY!/フライ!』は、渡り鳥なのに旅したことがないカモ一家が初めての大冒険に出る物語。日本語版で、ちょっと神経質だけど、とても家族思いな父親・マック役を堺、明るく頼れる家族の要である母親・パム役を麻生、元気いっぱいでお転婆な妹グウェン役を池村が演じた。日本語版を彩る声優陣とアーティストが一堂に会したジャパンプレミアイベント。子役の池村は、注目してほしいシーンを聞かれると「お兄ちゃんとキムちゃんがおしゃべりをしているときに、グウェンがふざけて邪魔したり、お兄ちゃんとやりとりしているところが面白いから、そこを注目して見てほしいと思います」としっかりと答え、隣で聞いていた羽佐間が「かわいいな~名演説だったよ」と褒めた。また、前回のイベントで堺と麻生と会った印象を尋ねられると、池村は「たくさん優しくお話をしてくれて、すぐに緊張しなくなりました。会見のあとに『イエ~イ!』ってタッチをしたのがうれしくて印象に残っています」とはにかみながら回答。堺は「覚えていない。ごめんごめん」と謝るも、「聞かれたことちゃんと答えるって、えらいね~。なんてえらいんだろう」と感心した。麻生は「かわいい」とにっこり。池村のかわいさに観客も癒やされていた。
2024年03月07日システムキッチン・バスを中心とした住宅設備機器メーカー、タカラスタンダード株式会社(本社:大阪市城東区、代表取締役社長:渡辺岳夫)は、池村碧彩さん、石塚陸翔くんがこども探偵に扮し、タカラスタンダードのSDGsの謎に迫るコンテンツを2023年12月20日(水)より公開致しました。動画コンテンツには、土屋太鳳さんが声を務める、パペット人形の探偵「タオ探偵」も登場。アオイ探偵、リクト探偵と共に、当社の製品や取り組みが、なぜサステナブルなのか、謎を解明していきます。アオイ探偵とリクト探偵タオ探偵WEBオリジナル動画は「ホーローの謎」篇、「タカラ製品の謎」篇、「タカラスタンダードの謎」篇の3本を公開。■「ホーローの謎」篇消えたホーローの謎サステナブル!(1)「ホーローの謎」篇では、ホーローが長くキレイに使い続けられる謎や、今年8月に登場したレミューの木目柄デザインのキッチンの謎、ホーローが実は鉄でできていて、リサイクルできることなどを解明していきます。■「タカラ製品の謎」篇謎ですね~!時間が経つのに浴室があったかい!?「タカラ製品の謎」篇では、タッチレス水栓を使用することで毎日効率的に節水ができたり、パーフェクト保温による浴室の保温性の高さや、追い炊きを減らすことができる節電対策などを紹介。さらに、キープクリーンフードで煙を自動で感知し、風量を自動調整することで消費電力を減らせることや、ホーローでお掃除の手間が省けることで節水になるなど、省エネへの取り組みを紹介します。■「タカラスタンダードの謎」篇サステナブル!(2)笑顔の子どもたちの謎「タカラスタンダードの謎」篇では、2022年の110周年を機にリニューアルしたアドバイザーの制服についての謎や、当社が出展しているキッザニア甲子園など、社内での取り組みや子どもの未来への取り組みを紹介しております。特設サイトでは、3本の動画のみならず、当社のSDGsへの取り組みを、分かりやすくご理解いただけるコンテンツになっております。特設サイト:タカラスタンダードのSDGsの謎 <タカラスタンダードとは>1912年創業。『水まわりって、大切だから』をブランドコンセプトに、独自の「高品位ホーロー」技術を活かしたシステムキッチン・バスを中心とした住宅設備機器を製造販売。より高度化、多様化、複合化するお客さまのニーズにお応えするホーロー技術のリーディングカンパニーとして、また住宅設備機器のトップメーカーとして、次世代を担う新たなホーローの可能性を追求し、快適な暮らしの創造を目指しています。設立 :1912年5月30日(創業111年)売上高(連結) :2,274億円(2023年3月期)従業員数(連結):6,445名 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月20日京都を拠点に活躍する劇団・ヨーロッパ企画が初めて長編映画を製作した。『ドロステのはてで僕ら』は2分後の未来がわかる物語。モニターのなかの自分と、モニターを見ている自分によって、現在、過去、未来がひとつの空間に現出するというワンダーな出来事を、ビルの1階、2階、5階を使ってワンカメ長回しで撮影した。俳優たちに漲る緊張感によってこれがただならぬ事態であることが伝わってくる。2分後の自分に出会ってしまった主人公カトウを演じる土佐和成はヨーロッパ企画の劇団員、彼がひそかに想う女性・メグミを演じる朝倉あきはヨーロッパ企画作品に初参加。ふたりはこの新感覚な映画にどう立ち向かったのか。ーー2分後の未来がわかるというユニークなアイデアのSF作品に出演したおふたりはSF映画はお好きですか。朝倉あき(以下、朝倉):SFには詳しくはないですが、『スター・ウォーズ』世代なので、宇宙を舞台にした映画は好きです。土佐和成(以下、土佐):『スター・ウォーズ』世代なんですか。朝倉:小学生の頃、エピソード1、2、3をやっていて好きで見ていました。最近観た『メッセージ』(2017)という宇宙を舞台にしたハリウッド映画は本当に面白かったですよ。土佐:僕は宇宙的な話はあまり得意じゃないんですが、時間ものは好きで、とりわけ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』先輩は好きです。『ドロステのはてで僕ら』からしたらあれは“時間もの”の直属の“先輩”ですから(笑)。ただ、『ドロステ』は時空をかけてはいないんですよね。登場人物が未来や過去に行くわけではなく、僕らは“現在”に存在するだけで、モニターごしに未来の自分が見えるという仕掛けなんです。朝倉:未来といってもたった2分後なんですよね(笑)。土佐:2分後が向かい合わせのモニターにいくつも連なっていく……と考えるとちょっと気が遠くなりそうな世界ですよね。脚本を書いた上田誠のSF的な世界をこれまでも演じてきた僕ですが、これまで以上に振りきった脚本にびっくりしました。これを上田はひとりで考えてひとりで書いたんだ、と思ったら彼の脳がちょっと心配になるくらい(笑)。それと同時に、これを映像化できたらとんでもない作品になるだろうという期待感が芽生え、どんなに大変な撮影でもやり抜こうと気合が入りました。朝倉:台本のほかにサブテキストがありましたよね。現在、過去、未来の関係性が図解入りで示されていて。サブテキストがある作品は初めてでした。でも逆に、図解を見ると混乱してしまったんですよ(笑)土佐:わかる!(笑)台本を読んでわかったつもりになって、サブテキストを見たら、あれ?って混乱してしまうので、僕は、サブテキストは参考にとどめました。朝倉:土佐さんもそうで良かった(笑)。私も科学的な理論のことは真っ先に考えることを放棄しまして(笑)。一視聴者として台本を読み進めていったら、脚本が面白くて、自然と理論も頭に入ってきたんです。土佐:僕らは台本を確実に演じればいいんですよね。でもモニターの中の2分後の未来の自分と、それを見ている今の自分、さらに過去の自分をカメラ長回しで撮影する場面は緊張しました。モニターのなかの自分と自然に会話しないといけなくて、映像のなかの僕のセリフにちょっとでもぶつかったらNGですから。また、すべての動きを2分でやるという縛りもあって、上田さん自らタイムキーパーをやって、「そこは絶対に2分やな」とこだわっていた。完成するまでは、あの2分の大切さを僕はそこまでわかってなかったんですよね。朝倉:厳密に2分じゃなくてもいいんじゃないかなと思いますよね。でも、出来上がったものを見たら2分縛りが効いてました。決められた枠のなかに生の芝居が合わさったときにどうなるか、上田さんは見たかったんだなぁとできたものを見てわかりました。上田さんは、「高校野球みたいな気持ちでした」とおっしゃってましたね。ほんとうに皆さん、一丸となっていました。私はヨーロッパ企画の作品に初めて参加しましたが、息がぴったり合っているし、こんなに大変なことを淡々と「OK、OK」とスムースに進めていてかっこいいなあと思いました。土佐:いや、実はみんな、内心は、すごいことに挑んでいるって大興奮していたと思いますよ(笑)。朝倉:カメラとマイクと俳優が一体になってワンカメで撮るとき、そこに小道具を仕込むスタッフもいて、忍者のように動き回ってましたね。大変でしたが楽しかったです。土佐:かなりスポーティーに動き回るシーンがありました。なかなかタイミングが合わず22テイクぐらい撮ったことも。途中でどうしていいかわからなくなって山口淳太監督の頭がショートして止まっちゃったんですよね(笑)。ーーひとつのビルの1階、2階、5階を使って7日間で撮影されたそうですね。土佐:ロケ場所のカフェは、ヨーロッパ企画の稽古場兼事務所の近くで、普段から使わせてもらっていて、朝倉さんが演じたメグミさんが働いている床屋さんも、上田が子供の頃から髪を切りに行っているところなんです。あのビルありきで『ドロステ』は生まれました。カフェは昼間は営業しているので、終業時間を待って夜から朝まで撮るという毎日でした。僕が演じたカトウが住んでいる部屋と同じ階や上の階には住んでいる方がいて、撮影が夜なので、あまりにうるさくしてしまったときは、菓子折を持って挨拶に行きました。あのビルの方々には本当に感謝しています(笑)。朝倉:カトウの住んでいる部屋に初めて入った時、共演者の藤谷理子ちゃんたちと「家賃聞きました⁉京都二条駅駅前でめっちゃ良くないですか⁉」と盛り上がりました(笑)。土佐:今、京都では、映画を見終わってから、このカフェに行って、ご飯を食べて、映画の話しをして……という流れがあるみたいで。それはすごく嬉しいですね。聖地巡礼として京都旅行の際は立ち寄っていただければ。ーー朝倉さんはヨーロッパ企画の舞台にも出てみたいですか?朝倉:出たいです。土佐:ほんとに⁉出てくれます?朝倉:出たいんですよ!でも怖い……。土佐:なんも怖くないでしょ!これだけ大変な映画を一緒にやったんですから。どんな舞台よりも今回の撮影がよっぽど大変じゃなかったですか?(笑)朝倉:私は『サマータイムマシン・ブルース』のメイキングを見て、めっちゃ怖いなと思って。土佐:何でですか?(笑)朝倉:今回の映画でもそうでしたが、ヨーロッパ企画の方々はすごく自然にやっているように見えるんですよ。何度も同じ芝居を繰り返しているようには見えず、あまりにも自然なので、私にはそこまで芝居を自分の中に落とし込める自信がなくて……。土佐:『サマータイムマシン・ブルース』は何度も再演をしているからじゃないかな。それに、舞台は1カ月ぐらい稽古する時間があるから大丈夫ですよ。朝倉:そうですよね。やれる機会があるならやってみたいです。土佐:僕たちも、朝倉さんのまだ世に出てない面白さを引き出せる自信も割と出てきているので。朝倉:思いきってぶつかってみたいです(笑)。土佐:ぶつかりましょう!(笑)ーー最後に映画をご覧になる方にメッセージをお願いします。土佐:劇団ヨーロッパ企画が初めて挑んだ長編映画です。劇場にお芝居を観に行くことはなかなかハードルが高いかもしれませんが、映画だったら演劇よりライトに僕らヨーロッパ企画のことを見ていただけるんじゃないかなと思っていて。ヨーロッパ企画を知らない方にも見ていただきたいですし、すでに僕たちのことを応援してくださっている方々には映像の僕たちを見ていただきたいと思っています。朝倉:本当に何度見ても面白い発見がある作品だと思うので、自分だったら2分後や2分前にこういう風にしていたなということを想像してもらいながら、このトリックをじっくり味わっていただきたいです。取材・文=木俣冬写真=池村隆司ヘアメイク:野中真紀子スタイリング:嶋岡隆(Office Shimarl)『ドロステのはてで僕ら』全国順次公開中
2020年07月17日近年、数々の演劇賞を受賞し、注目を集めている「劇団チョコレートケーキ」。その甘く可愛い劇団名からは想像できないような、歴史的事件や社会的テーマを扱った、硬質で濃密な作品を作り続けている。その中核を担うのが脚本担当の古川健さんと、演出担当の日澤雄介さんだ。ひとつの歴史の裏と表を描いた2作。「もともとは脚本のネタに苦しんで、どうしたら苦しくなくなるかを考えたときに、自分の興味のあることを書いてみようと思ったのが発端でした」(古川さん)あさま山荘事件や大正天皇など、歴史や社会的な事象を扱いながらも、古川さんが描くのは、「そこに関わる個の人間の感情の機微。あくまでも等身大の人なんです。自分の感性に落とし込んで観られるからこそ、多くの人に支持してもらえたんだと思います」(日澤さん)そこに、「演劇はやっぱり娯楽だと思うんです」と古川さんも続ける。「そのために、もっともらしい嘘を入れることもたびたび(笑)。ただ、僕自身の主張を語らせるような嘘はつきたくないと思っています。モチーフに対するリスペクトを失ったら、作品が途端に胡散くさいものになりますから」(古川さん)それを演出する日澤さん側は、「あえて知識を入れないようにしている」という。「もともと本をあまり読まないのもあるんですが、基本的に、脚本に書かれたものがすべてだと思うようにしています。僕のような史実を知らない人間が観たとき、ちゃんと枠組みを理解して楽しめるのかが大事だと思うので」(日澤さん)社会派劇というとなんだか小難しそうに感じるけれど、この完全分業システムが、題材について何も知らずに観ても、わかりやすく、楽しめる舞台を生み出している。そんな彼らの次回作は、初演時から2本同時上演されてきた『熱狂』と『あの記憶の記録』の再々演だ。「そもそものコンセプトは、第二次世界大戦を直接描かずに表現したいというもの。この2本はいわば、そのプロローグとエピローグに位置しています」(古川さん)『熱狂』ではヒトラーが国民の心を掌握していく過程を、『あの記憶~』では戦後25年を経た中東の家族を軸に、過去の記憶が描かれる。「ひとつの歴史の表と裏で、全然カラーが違う作品です」(古川さん)「1本だけでも楽しめる強度を持っている作品ですが、2本観ていただけたら、我々が伝えたいものが明確に伝わると思います」(日澤さん)『熱狂』『あの記憶の記録』初演は’12年。その翌年、劇場との特別提携公演として再演。第二次世界大戦というどっしりと重い題材を、まったく違う時代や国を舞台にした2作で描くという企画の面白さとドラマの重厚さで、観客の大きな支持を得、CoRich舞台芸術アワード!を受賞。撮影・池村隆司(共に2013年の公演より)12月7日(木)~19日(火)池袋・東京芸術劇場前売り3800円当日4000円2作品共通チケット7000円初日割3500円U25(25歳以下、要証明書)3000円*すべて税込み劇団チョコレートケーキTEL:080・9080・1861(月~金曜11:00~18:00)ふるかわ・たけし、ひさわ・ゆうすけ’00年に劇団チョコレートケーキを結成。’09年より古川さんが脚本を、’10年より日澤さんが演出を手掛けるようになり現在に至る。’15年に紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞。※『anan』2017年12月13日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年12月11日