auスマートパスプレミアムでは、女優・深川麻衣の主演映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(11月3日公開)が上映期間中にいつでも1,100円で鑑賞できるキャンペーンを実施する。元SDN48で作家・大木亜希子の実録私小説を原作に、穐山茉由監督が映画化。主人公の安希子(深川)はある日の通勤途中、突然足が動かなくなる。仕事を辞め、大好きだった男も忘れられず、貯金も10万円を切ってしまった時、友人から勧められたのが、当時56歳で都内の一軒家で一人暮らしをするサラリーマン、通称“ササポン”(井浦新)との同居だった。不思議な存在・ササポンと生活をしていく中で、安希子は徐々に“日常”を取り戻していく。同キャンペーンは、auスマートパスプレミアム会員(同伴者1名まで)を対象に全国のTOHOシネマズ、ユナイテッド・シネマ、シネプレックス、コロナシネマワールドなどで実施。期間中であれば、何度でも一般・大学生1,100円、高校生以下は900円で鑑賞が可能となる。
2023年07月07日深川麻衣と井浦新の共演で送る『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(つんドル)が11月3日(金)より公開決定、特報映像&ティザービジュアルが解禁された。解禁となった特報映像には、仕事なし! 男なし! 貯金なし! 荒れ果てた部屋でチーズにかぶりつく、“人生に詰んだ”!? 元アイドル・安希子(深川さん)の姿が。さらに化粧を落とさず寝てしまい朝を迎えてしまったり、「少しだけ呪われろ」とボソボソと毒を吐いたり…。そんな貯金残高10万円の崖っぷち・安希子がルームシェアすることになるのがサラリーマン・ササポン(井浦さん)。安希子に選択の余地はなく、思いがけない同居生活が始まる。併せて解禁されたティザービジュアルは、過去の栄光・アイドル時代を思い出すかのように、衣装を着てみると…着られなくなっていることに気づき、呆然とする安希子の姿と、安希子を見守るかの様にちょこんと佇むササポンの姿が。過去に縛られてしまっている安希子に「過ぎ去ったことは仕方ないのよ」とササポンの言葉が重なっている。原作は元「SDN48」大木亜希子が描く「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」のまさかの実話。想像もつかない崖っぷち元アイドルアラサー・安希子と56歳サラリーマン・ササポンの共同生活の行方に注目だ。『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』は11月3日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした 2023年11月3日より全国にて公開©2023「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」製作委員会
2023年07月06日深川麻衣を主演に前田敦子、石井杏奈を共演に迎えた7月期、読売テレビ・日本テレビ系木曜ドラマ「彼女たちの犯罪」。この度、3人の女性たちをとらえたポスタービジュアルが解禁となった。原作は、「ルパンの娘」や「忍者に結婚は難しい」など、人気ドラマ原作を次々と手がける横関大の同名小説「彼女たちの犯罪」(幻冬舎文庫)。愛を求める繭美(深川麻衣)、自由を求める由香里(前田敦子)、正義を求める理子(石井杏奈)。それぞれに“普通の幸せ”を望み、葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていた彼女たちだったが、ある日、1人の女性の失踪事件をきっかけに、彼女たちの人生は思いもよらぬ方向に進んでいく...。繭美、由香里、理子の3人が登場するポスタービジュアルは、冷静な表情で真っすぐな視線を送る繭美と由香里が印象的。目線を外し、その胸に何かを抱えているかのような表情の理子。 “普通の幸せ”に翻弄される3人が、サスペ ンス要素滲むビジュアルにインパクトを与え、予測不能な物語が動き出そうとしている予感を感じさせる。それぞれが思い描く「普通の幸せを求めていました」というメッセージ。だが、ポスタービジュアルでは、それぞれが求める「普通の幸せ」に対して、鉤括弧の位置が違うことに注目。愛を求める繭美は“普通の「幸せ」を求めていました” 、自由を求める由香里は“「普通」の幸せを求めていました” 、正義を求める理子は“「普通の幸せ」を求めていました” とあり、それぞれの日常を懸命に生きる3人が、見つめる先にある「幸せ」へのメッセージがさらに気になるものとなった。さらに、今回解禁されたポスタービジュアルは、すでに公開されているティザー動画のラストシーンをビジュア ルに落とし込んだ、ドラマの謎が絡み合うデザインとなっている。ティザー冒頭の椅子が倒れるシーンから、ポスタービジュアルへと繋がる演出まで、物語の先を予感させる「仕掛け」に溢れたアートになっている。なお、ポスター撮影当日が初対面だった深川さんと前田さん、石井さん。空き時間に近況を報告し合ったり、笑顔で談笑したりと、すっかり打ち解けた様子の中で、息の合った撮影となった。プラチナイト木曜ドラマ「彼女たちの犯罪」は7月20日より毎週木曜23時59分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年06月30日深川麻衣主演、前田敦子、石井杏奈出演で送る7月期のプラチナイト木曜ドラマ枠のサスペンスドラマ「彼女たちの犯罪」がクランクイン。3人それぞれの第1話、最新場面写真が解禁された。原作は、「ルパンの娘」や「忍者に結婚は難しい」などがドラマ化された横関大の同名小説。愛を求める繭美(深川麻衣)、自由を求める由香里(前田敦子)、正義を求める理子(石井杏奈)。それぞれに“普通の幸せ”を望み、葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていた彼女たちの人生は、ある日、1人の女性の失踪事件をきっかけに、思いもよらぬ方向に進んでいく…というスリリングサスペンス。6月上旬、本ドラマが無事にクランクイン。記念すべきクランクインの場となったのは繭美のオフィスにて広告キャンペーンの会議を展開するシーンから。深川さんは笑顔で挨拶し、和やかな雰囲気の中、撮影がスタート。また、前田さん演じる由香里は、地元の婦人会の会合に参加するシーンから、石井さん演じる理子は強盗事件の現場検証のシーンから、それぞれ撮影がスタート。“この街のどこかにいそうな彼女たち”が、それぞれに生きる日常を数多く撮影したという。本作には、さらに由香里の夫・神野智明役で毎熊克哉、神野家とは近所の玉名翠役でさとうほなみ、理子とバディを組む先輩刑事・上原武治役で野間口徹らが出演。なお、特別先行上映会が7月14日(金)よりユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて開催。当日は主題歌の発表もあり、主演の深川さんと主題歌アーティストが登壇予定となっている。プラチナイト木曜ドラマ「彼女たちの犯罪」は7月20日より毎週木曜23時59分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年06月23日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第2回目のテーマは「“調理時間 500W 約4分30秒/600W 約3分40秒”の味」です。子供の頃、料理番組に嵌った。特にお気に入りだったのが、料理研究家グラハム・カーがオーナーを務めるカナダのTV番組『世界の料理ショー』。料理の作り方をなぞる今のYouTuberとは“味”が違った。世界中のレシピを選び、ワイングラスを手にしたグラハムが観客に語りながら、調理の過程を優雅に魅せる。選ばれた一人の観客が試食をする。創り手と観客が一体となって料理を楽しむユニークなエンタメ番組だった。僕は関西育ち。地元大阪のたこ焼き、神戸の明石焼き(たまご焼き)には目がない。関西では、たこ焼きは自分たちで焼くのが習わしで、友人たちと具材を持ち寄り、“たこ焼きパーティー”なるものもよく開催した。たこ焼きの魅力はその“味”の美味しさだけではない。創る過程も格別だ。たこ焼きが焼けないと、一人前として格好が付かない。子供の頃は、餃子包みやドーナツや天ぷら等、仕込みの手伝いをよく、オカンにやらされた。おかげで、両手にもった卵も片手でそれぞれ同時に割る芸当も出来るし、林檎も一度も皮を途切れさせずに最後まで剥ける。特に卵焼きやプレーンオムレツは、僕の十八番の料理でもあった。僕にとっての料理は、彫刻や粘土をこねるといった造形行為に近いものだったのだ。中でも熱を加えると固まり、形が変わる卵や粉物の料理には興奮した。完成時の美しさが問われる卵料理、揚げ物、お好み焼き、中でも完全なる球体を求められるたこ焼きは特別な存在だった。子供の頃、コンビニはまだなかった。出前を取るのは特別な機会に限る。学校から帰っても家に誰もいない“鍵っ子”だった僕にとっては、小腹が空いた時、台所に立つのは日常だった。あくまでも自分が食べる為だが、グラハム・カーのように食べる観客を妄想して、料理に挑む。ただ空腹を満たすだけでなく、孤独感も軽減してくれた。それは、創作行為であり、エンタテインメントでもあったのだ。上京して、関東発のたこ焼き“銀だこ”に出逢った。“銀だこ”は、表面を油で薄く揚げている。たこ焼きを揚げるなんて邪道だとは思ったが、食べてみてその食感と旨さに驚いた。たこ焼きは熱を含んだ状態では中の空気が膨張して球体を維持しているものの、皿に置くと萎んでしまう。その点、油で表面を焦がした“銀だこ”は、盛り付けしても形は崩れない。美しいドーム状を維持したまま。それから、大好物になった。そして、コロナ禍の孤立した環境下で、冷凍の“銀だこ”のお世話になることとなった。僅か数分、チンをするだけで老舗のたこ焼きが食べられる。コンビニに行けば、24時間、いつでも手に入る。素材も器具も場所も時間もいらない。失敗もしない。なんとも便利な時代になったものだ。ただ、これは僕が好きだったあの“たこ焼き”とは何処か違う気がする。既に工場で完成しているものを温め直すだけ。そこに、もの創りにおける創意工夫や興奮はない。素材やレシピとの緊張したあの駆け引きもない。味も外見も同じ。失敗と成功、落胆と喜びはない。創り手と食べる側に生まれるはずのドラマもない。これは、もはや子供の頃に熱中したあの“料理”ではないのだろうか。料理をエンタテインするグラハム・カーのショー魂は、どこにもいない。昨今の冷凍食品やレトルト、インスタント食品の進化には、眼を見張るものがある。AIが食卓に入る近い未来には、調理の風景は大きく変わることだろう。一度完成したものをチンする時代から、冷蔵庫にアプリが知らぬ間にストックした材料を、AIが瞬時に調理してくれる時代が来る。僕らは、ただ座って食べる側だけの楽しみしかない日常を送るのだろうか。何故、たこ焼きが球体なのか?何故、ピザが薄い円盤型なのか?料理をするプロセスが欠落した日常では、完成形を見たとしても、誰も疑問を抱くこともなくなるだろう。未来の新人類は何ごともなかったように、ブラックボックスの中で調理され、出力された完成形を食べるのだろうか。そんなことを思いながら、電子レンジに大好きな冷凍のたこ焼きを入れ、大好きだった『世界の料理ショー』のDVD‐BOXを取り出す。調理が終わるまでの僅か数分、僕はグラハム・カーの番組を観て料理の世界に食い入る。レンジが放つ“チン”音は僕の耳には聴こえない。今月のCulture Favoriteコジプロに遊びにきた朋友ギレルモ・デル・トロ監督とのツーショット。映画『NOPE』や『インターステラー』の天才撮影監督であるホイテ・ヴァン・ホイテマさんと邂逅。コロナ禍のためしばらく逢えなかったローレン・サイさんと再会。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。コジマプロダクション代表。’87年に初監督作『メタルギア』でデビュー。独立後初となるタイトル『DEATH STRANDING』が世界で大きな話題を呼んだ。現在、その続編となる『DEATH STRANDING 2』の制作中。ドキュメンタリーフィルム『HIDEO KOJIMA‐CONNECTING WORLDS』が、6月17日トライベッカ映画祭でワールドプレミア上映される。次回は、2356号(7月12日発売)です。※『anan』2023年6月21日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2023年06月17日7月期のプラチナイト木曜ドラマは、横関大の小説「彼女たちの犯罪」を映像化。深川麻衣、前田敦子、石井杏奈が出演する。この街のどこかにいそうな彼女たちが、それぞれにとっての“普通の幸せ”を追い求める。しかし、その先にあったのは…“犯罪”だった――。深川さんが演じる日村繭美は、大手アパレル企業で広報を担当している32歳。大学時代にはチア部で活躍し、男性によく言い寄られていたが、現在恋人はおらず、周囲がどんどん結婚していく中、自分ならいつでも結婚できると高を括っていた。仕事における転落を機に、結婚に逃げようとするが、思っていたような結果が出ない。前田さんが演じる神野由香里は、裕福な神野家に嫁ぎ、何不自由ない暮らしを送っている34歳の専業主婦。子どもが出来ないこと、夫から家政婦扱いされること、周囲に心許せる人間がいないことから、常に孤独を抱え、普通の幸せに憧れを持っている。そして実は、思いもよらぬ過去を抱えている。石井さんが演じる熊沢理子は、最近刑事課に配置されたばかりの新人刑事。正義感が強く、やる気は人一倍の29歳。彼女もまた、人知れず苦悩を抱え、普通の幸せを切望している。そんなそれぞれに葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていた彼女たちだったが、1人の女性の失踪事件をきっかけに、彼女たちの人生は、思いもよらぬ方向に進んでいく。深川さんは「ドラマでは原作とは違う展開になっていたり、違うスパイスが加わったりしているので、原作のファンの方も新鮮な気持ちで楽しんでもらえるようなお話になっています」と見どころを明かし、前田さんと石井さんとの共演について「共演は今回が初めてなのですごく楽しみです。今から面白い作品になる予感がしているので、撮影が待ち遠しいです」とコメント。「みんなで支え合いながら繊細に演じられたらいいな」と話す前田さんは、「楽しい夏になりそうな予感がしています。すごくシリアスなシーンが多いからこそ、撮影現場ではみんなで楽しく過ごせたら。仲の良さが作品の深さになるのではないかと思うので、とても楽しみです」と期待。石井さんは、本作について「視聴者の皆さんにも、何が真実で何が嘘なのか、誰が敵で誰が味方なのかと考えながら整理しながら、一緒に物語を進めていただけるドラマになると思います」と言い、「一話から様々な展開がリズミカルに進んでいくところが見どころだと思います。人間だれしも何かを抱えて幸せを求めて生きているように、登場人物全員がそういう気持ちを抱えて生きているので、見てくださる皆さんにも共感していただける作品になっていると思います」と視聴者へメッセージを寄せている。「ルパンの娘」や「忍者に結婚は難しい」も映像化された原作者の横関さんは、「僕の作品の中でも異色作であると同時に、意欲作です」と同作について説明し、「原作者としても大変楽しみにしております」と放送への期待を語った。「彼女たちの犯罪」は7月20日より毎週木曜日23時59分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2023年06月12日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第1回目のテーマは「願望(ねがいごと)」です。“大好き”を探し求めれば、将来幸せになる今年の元旦、子供たちと久しぶりに初詣をすることが出来た。彼らと揃っての初詣はなんと3年ぶり。毎年恒例だった“おみくじ”もみんなで引いた。結果は3人とも「大吉」だった。普通なら「これで、今年は幸せになれる!」と喜ぶべきなのだろう。だが、パンデミックが忍び寄る2020年にも「大吉」を引いたのを思い起こすと、複雑な気持ちになる。また全員が揃って「大吉」となると、「大吉」の配分量を疑ってしまう。このご時世だから、“幸運”を増量、底上げしているのでは?と勘繰ってもしまう。しかし、僕はそれが幸せの指標であると思わない。結果(託宣)に歓喜している人は、幸せにはなれないと言いたい訳でもない。「大吉」でも、たとえ「小吉」を掴んだとしても、幸せと感じられるかどうか。ここが大切なのだ。幸せは、自分で引き寄せるもの。そもそも“おみくじ”は“引く”ものなのだから。昨年の秋から、Spotifyで僕のポッドキャスト番組『Hideo Kojima presents Brain Structure』の配信を行っている。日本語版と英語版を、全世界に同時配信するという実験的番組だ。ゲストに招いた映画監督のジョーダン・ピールと対談をした回の冒頭で、彼は、子供の頃に『MGS2』(※『メタルギアソリッド2』)をプレイし、自分の“物創り”に大きな影響を受けたと語ってくれた。『MGS2』には「フォーチュン」という悲劇のヴィランが登場する。彼女は、戦場では奇跡とも言える程に弾丸に当たらず、爆発を逃れ、擦り傷ひとつ負わない。だから「幸運の女王(フォーチュン)」と呼ばれ、恐れられている。しかし、彼女は日常生活では不遇に蝕まれている。実はこのキャラクターは、「幸せの本質」を考えてもらうために創ったのだ。幸運を全て戦場で使い切ってしまうため、日常ではその反動で不幸が噴出する。だから、「幸せはみんな平等に訪れる。不幸のどん底にあったとしても、幸福はどこかに転がっている」と、フォーチュン・クッキー=“おみくじ”の構図を、伝えたかった。ジョーダンは、このキャラクターが背負わされた、過酷な哀しみに惹かれたようだった。「“幸せ”とはなんだろう?」誰もが一度は自問自答したことだろう。その解答を求めて、書物や文献を繙いた人も多いだろう。そもそも“幸せ”とは眼に見えるものではない。計量できるものでもない。人によって、時代によって、地域によって、定義は変わる。普遍的なものではなく、哲学的で至極曖昧なものだ。果たして、平和だと幸せなのか?戦時下ならば不幸なのか?その答えは、誰にもわからない。幸せとは、好きなものに出逢う、好きなものを感じる、好きなものに囲まれている、という極当たり前の“偶然”から育まれる感情ではないのかと思う。だからこそ、人はその“偶然”を逃したくない。占いや、祈りはそのためにあるのかもしれない。初詣で“幸運(おみくじ)”を引くという行為も、幸せを感じ取る、ささやかな願いなのではないだろうか。もし世界に存在する幸せの出所が同じなら、誰もが平等に幸せに遭遇出来るはずだ。それは量でも質でもなく、大好きなものをどれだけ日常の中から見つけられるか?ではないだろうか。幸せを解析するのではなく、幸せと感じられる瞬間を引き出すこと。出逢えるかどうかではない。感じ取れるかどうか。盲目的であっては、幸せは遠のいてしまう。好きなものを、好きだと言える、その少しの感受性と自覚を持つこと。それらが小さな幸せに繋がるのではないだろうか。ということで、僕が日常の中で触れる「とっても大好き」なことを、小さな幸せの源を、このエッセイで紹介していこうかと思う。今月のCulture Favorite昨年、映画『NOPE/ノープ』が大きな話題となったジョーダン・ピール監督とのツーショット。ポッドキャスト『Hideo Kojima presents Brain Structure』の彼との対談回は必聴です。LAで実施された、パフォーマンスキャプチャーの現場の一コマ。ディズニーランドの「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」で作った(!)ライトセーバー。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。コジマプロダクション代表。’87年に初監督作『メタルギア』でデビュー。独立後初となるタイトル『DEATH STRANDING』が世界で大きな話題を呼んだ。現在、その続編となる『DEATH STRANDING 2』の制作中。次回は、2352号(6月14日発売)です。※『anan』2023年5月24日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2023年05月27日世界的ゲームクリエイター・小島秀夫さん。そのクリエイティブマインドに触れられるドキュメンタリー映画『HIDEO KOJIMA - CONNECTING WORLDS』が、今年のトライベッカ映画祭でワールドプレミア上映されることが発表された。小島秀夫さんのドキュメンタリー映画が公開決定!ゲームクリエイター・小島秀夫さんのドキュメンタリー映画が完成。イギリスで製作された『HIDEO KOJIMA – CONNECTING WORLDS』が、今年のトライベッカ映画祭にてワールドプレミア上映されることが決まった。トライベッカ映画祭は、2001年に俳優のロバート・デニーロ、ジェーン・ローゼンタール、クレイグ・ハトコフによって設立され、現在では米国を代表するインディペンデント映画祭のひとつ。創り出してきた唯一無二のゲームの数々が世界中の人々に愛されている小島監督。このドキュメンタリー映画は、これまであまり語られることのなかった小島監督の幼少期のエピソードや、独立スタジオの設立、『DEATH STRANDING』を完成させるまでの創造過程に迫る映像作品だという。海外のクリエイターとの親交の深さも話題に上ることの多い小島監督だが、今作にも、ギレルモ・デル・トロ、ニコラス・ウィンディング・レフン、ジョージ・ミラー、ノーマン・リーダス、グライムス 、ウッドキッド、チャーチズなど、映画や音楽のシーンで活躍する、さまざまなアーティストやクリエイターがコメンテーターとして登場するとのこと。6月17日に行われる上映会では、スペシャルイベントとして小島秀夫監督が登壇し、映像に関するトークや来場者とのQ&Aセッションも行う予定だ。小島秀夫ビデオゲームの枠を超えた作品を生み出す、シネマティックな映像表現とストーリーテリングのパイオニアとしても評価を集める。2015年12月16日、「From Sapiens to Ludens」の旗印のもと、独立インディーズゲームスタジオKOJIMA PRODUCTIONSを設立。2019年11月8日、スタジオ初のゲームタイトル『DEATH STRANDING』をリリース。発売以来、数々のゲームアワードを受賞し、今なお世界中で高い評価を得ている。雑誌『anan』ではゲーム特集などにもたびたび登場し、「anan award2022」も受賞した。同誌での月一エッセイ連載が始まったばかり。Photo by Hiromichi Uchida (The Voice)information上映日時:6/17(土) 17:00より ※北米時間会場:Spring Studios内 Indeed Theaterにて開催予定
2023年05月22日映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』が、2023年11月3日(金)に公開される。主演は深川麻衣、監督は穐山茉由。元SDN48の作家・大木亜希子の実録私小説が映画化映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』は、14歳で芸能界に入り、俳優としてドラマへの出演、そして20歳でAKB48グループのメンバーとしてNHK紅白歌合戦への出場も果たした、元SDN48の大木亜希子による同名小説を原作とする映画作品。大木亜希子の実録私小説である原作は、衝撃的なタイトルとは裏腹に「仕事や人間関係に悩む人への指南書」など、共感の声を集めた。2021年には、コミカライズ『つんドル!~人生に詰んだ元アイドルの事情~』も発売されている。仕事なし・彼氏なし・元アイドルのアラサー女子がおっさんと住むことに映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の主人公は、仕事なし、 彼氏なし、残高10万円の元アイドルのアラサー女子・安希子。ひょんなことから赤の他人のおっさんと暮らすことになり、仕事もメンタルも恋もうまくいかず、やさぐれ感満載の安希子が日々を取り戻していく様子を描く。主演は深川麻衣、“おっさん”役に井浦新主人公・安希子…深川麻衣メンタル、仕事、恋愛、金とすべてにおいて崖っぷち状態のアラサー女子。転身して始めたライター業もうまくいかず、一記事1,000円の依頼がたまにくるだけ。貯金残高は10万円で汚部屋に住んでいたが、恋人でも家族でもない、赤の他人のおっさんと暮らすことに。安希子を演じるのは、元乃木坂 46 の深川麻衣。『パンとバスと2度目のハツコイ』にて初主演を務めたのち、『愛がなんだ』、『水曜日が消えた』、『おもいで写眞』、「サワコ~それは、果てなき復讐」など話題作への出演が続いている。ササポン…井浦新都内の一戸建てに住むサラリーマンで、56歳のおっさん。、家ではステテコ姿でウロウロ、毎週刑事ドラマを楽しみにしている。家庭菜園とピアノが趣味。通称ササポン。景子…柳ゆり菜安希子のアラサー仲間。景子が結婚することになり、安希子は置いて行かれてしまった感覚に更に焦りを隠せずモヤモヤする。ヒカリ…松浦りょう安希子のアラサー仲間で女社⻑。浩介…猪塚健太安希子を惑わすクズ男。安希子と飲み会で知り合うメンズ…三宅亮輔就活で知り合う雑誌の編集長…河井青葉安希子が通う精神科の先生…柳憂怜監督は穐山茉由、脚本は坪田文監督は、ブランドのPRとして働きながら、映画監督としても活動する穐山茉由。30歳の時に映画学校の夜間に入学し、2018年に⻑編デビュー作『月極オトコトモダチ』を発表し国内外で高い評価を得た。その後、『シノノメ色の週末』でも監督を務めたほか、映画『左様なら今晩は』では脚本を手掛けた。脚本は、映画『ずっと独身でいるつもり?』、「美しい彼」シリーズなどを手掛けてきた坪田文が担当する。主題歌はねぐせ。「サンデイモーニング」主題歌は、4人組バンド・ねぐせ。による楽曲「サンデイモーニング」。ねぐせ。初の映画主題歌であり、書き下ろしの楽曲だ。映画『人生に詰んだ元アイドルは、 赤の他人のおっさんと住む選択をした』あらすじ主人公の安希子はある日の通勤途中、突然足が動かなくなる。 メンタルが病み、仕事を辞め、大好きだった男も忘れられず、貯金も10万円を切ってしまい……。そんな時、友人から勧められたのが、当時56歳で都内の一軒家で一人暮らしをするサラリーマン、 通称ササポンと”まさか”の同居。貯金も底がついていた安希子はおっさんとの奇妙な同居生活をスタート。しかし、不思議な存在・ササポンとの同居生活をしていく中で、崖っぷちアラサー女子・安希子は徐々に”日常”を取り戻していく。【作品詳細】映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』公開日:2023年11月3日(金)出演:深川麻衣、井浦新、松浦りょう、柳ゆり菜、猪塚健太、三宅亮輔、森高愛、河井青葉、柳憂怜原作:大木亜希子『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(祥伝社刊)監督:穐山茉由脚本:坪田文音楽:Babi
2023年05月20日新作『DEATH STRANDING 2』制作真っ最中のゲームクリエイター・小島秀夫監督のインタビューをお届けします。小島監督が代表を務めるコジマプロダクションは昨年、“Spaceship Transformation”をテーマにスタジオを改装。思わず見惚れる洗練された空間デザインはもちろん、クリエイティブスタジオとしての高い機能性も拡張されたという。「宇宙船とは、『スター・トレック』のエンタープライズ号なんです。エンタープライズ号の艦長は白人ですが、アジア人や黒人もいて、隣にはスポックという宇宙人がいます。僕は、そんな、差別も偏見もない宇宙船で新天地を探しに行くというコンセプトに非常に感動したわけです。新しいエントランスは、人種や出自などは関係なく、一緒に最先端のテクノロジーで違う世界に行きましょう、ここから宇宙船に乗り込みましょうという気持ちを込めて作りました。また、撮影も音の収録も全部ここで行える、この中で世界に向けた物創りができる環境にしたかったんです。幸い、ワンフロアを借りられることになり、今まで諦めていた音声のスタジオや運動をするところ、広いカフェテリアを作ることが叶いました。敷居や壁のない、全フロア自由に行き来ができることもコンセプトの一つです」思わずため息が出るような素晴らしい空間だが、ゲームを作る環境として大事なことは「設備ではない」と話す。「一番重要なのは、人間の繋がりというか、“物を創るぞ”という空気、情熱の重力場を創り出すこと。一人だと頑張れないけど、スタジオへ行くと頑張っている人がいて、刺激を受けて、自分もより頑張れるような場所。自分の欠点を誰かが補ってくれて、自分のいいところを人のために使える場所になればいいなと」あるプロジェクトチームでは、毎日、朝礼と終礼を実施している。「今日の目標を一人ずつ話してもらい、コンセンサスをとります。そこで何をするかというと、社員の顔色を見るんです。例えば辛そうな人がいると話を聞いて、『あ、彼女に振られたんだ』とわかれば手も打てますが、定期的なリモート会議だけでは、なかなかわからなかったりしますから。また、終礼では起こった問題や目標の達成状況を発表してもらうことで、できるだけ早く解決ができるように。あと、朝礼では、“今日の一言”もやっています。1日1人、順番に、こんなことがあったとか、こんな映画を観たなど、10分程度話してもらうのですが、まず、プレゼン力のトレーニングになります。また、順番は決まっているものの都合で出席できない人がいたりと突然順番が回ってくる場合があり、そのために日々、アンテナを立ててネタをストックし、話をまとめておく必要が出てくるんです。そういう目線を持って過ごしていると結構、世の中が見えてきますから。さらに、ただ“映画を観た”という情報で終わらず、それを自分がどう思ったか、また、“自分は好きだけど興行的にはどうか?”など、クリエイターとしてどう思ったかを考えることが重要に。情報と主観とプロとしての視点を一つの話に入れていくことを1年くらいやっていると結構、普通の人間ではなくなります。いくらでもインタビューに答えられますよ」そんな監督自身が、社員とコミュニケーションをとるためにやっていることがある。その一つが映画の上映会だ。「映画の新作は大体、金曜から始まるじゃないですか。だから月曜には観ている状態というのが僕のルール。好き嫌いでなく流行っている映画はとりあえず観ることが当たり前だと思っていますが、社員に同じようにしてとは言えないということもあり、始めました。僕が前説と後説をやって、しかもポップコーンまで出てきます(笑)」新作『DEATH STRANDING 2』はどんな作品になる?「配達を通じて繋ぐことの重要性は残しながらも、“繋ぐべきだったのか”という前作とは逆のテーマを掲げています。それは、コロナ禍で配達がライフラインになるなど注目される一方、そこに行きすぎも感じ、やはり人と会って話すのがいいよねという方向に考え方が変わったから。賛否が分かれるかもしれませんが、とんがっているし、今回も最後の作品になっていいという気持ちで創っています」こじま・ひでお1963年、東京都生まれ。コジマプロダクション代表。’87年に初監督作『メタルギア』でデビュー。独立後初となるタイトル『DEATH STRANDING』が世界で大きな話題を呼んだ。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・奈良原友美取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月12日気になるあの人の美容話。今回は、俳優の深川麻衣さんです。朝晩2回のシートマスクで乾燥しにくくキメ細かい肌に。TVドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』で、美容のカリスマを目指す有加里壱子(ゆうかり・いちこ)を演じる深川麻衣さん。「美容はもともと好きなんですが、このドラマが始まってから、最新トピックを知ることができて興味津々。ドラマのプロデューサーでもあるMEGUMIさんは美容の知識がすごくて、惜しみなく教えてくださるので、お聞きして実践しています。もう、『美容の大先生!』って感じです(笑)」まず始めたのは、朝晩2回のシートマスク。欠かさず毎日していたら、肌の乾燥を感じにくくなり、ヘアメイクさんにも「撮影が始まった頃より、肌のキメが細かくなったね!」と言われたそう。「スキンケアを丁寧にすることも、今まであまり意識したことがなかったんです。でも、しっかり感触を確かめながら化粧品をつけることで、ちょっとした変化に気づくし、自分の肌と向き合うことができるんだなって。満足のいくケアをして、肌がキレイになるとそれだけでハッピーだし、気持ちに反映される。自己肯定感も上がりますよね」メイクも日々、研究している。「ヘアメイクさんにメイクしてもらうと、たまに驚くような新鮮な自分に出会えることがあるのがうれしい。使ったアイテムは、気に入ったら写真を撮らせてもらってすぐに買いに行きます」Makeup Pointチークやリップの色は、深川さんの肌色に合うオレンジ系を使用。ベースは生き生きしたツヤ肌に。ネイルカラーはベージュ系の衣装に映えるよう、くすんだ水色をオン。「先日、ドラマの中でパーソナルカラー診断をしていただいて、私はイエベ秋だと教えていただいたんです。今まで避けてきたような色でも似合うことがわかり、いろいろ挑戦してみたいと思うようになりました」Mai’s Beauty Rules1、作り置きのスープで毎日、野菜を補給。「野菜不足になりがちなので、時間があるときに野菜スープを作り置きして、毎日食べるようにしています。トマトベースのシンプルな味付けで、キャベツ、玉ねぎ、ズッキーニやニンジンなどを入れることが多いですね。あとは青汁の粉末をペットボトルの水に入れて飲んだり、マルチビタミンと鉄、亜鉛のサプリメントも毎日摂るようにしています」2、筋膜リリースアイテムは持ち歩き必須。「撮影のときや、新幹線で長距離移動するときに必ず持っていくのが、筋膜リリースボール。体の使い方のクセなどで張ってしまった筋肉をほぐすために使っています。椅子に座るときに背中に挟んだり、足裏やふくらはぎに当ててゴロゴロ動かすんですが、久しぶりにやったりすると激痛!なので、なるべくこまめにケアするようにしています」3、セルフメイクは肌、眉、唇を重視。「メイクで大切にしているのは、肌、眉、唇の順。肌は厚塗りにならないよう、日焼け止めの後、薄くファンデーションをつけて、クマなど隠したいところだけコンシーラーで隠しています。眉はフサフサに見えるように眉マスカラで仕上げることが多いですね。リップはオレンジみのあるピンクや赤が好きで、洋服やその日の気分に合わせて選んでいます」ふかがわ・まい1991年3月29日生まれ、静岡県出身。MEGUMIさんが企画・プロデュースのTVドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(テレビ東京ほか、毎週火曜24:30~)では主役の有加里壱子を演じる。シャツ¥35,200ベスト¥24,200(共にハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)リング¥9,900(ジュエッテ TEL:0120・10・6616)※『anan』2022年12月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・原 未來ヘア&メイク・白水真佑子取材、文・古屋美枝
2022年12月04日中田秀夫監督による最新映画『禁じられた遊び』(2023年公開)が公開されることが4日、明らかになった。同作は第4回「本のサナギ賞」で大賞を受賞した清水カルマによる同名小説の実写化作。『リング』(1998年)、『スマホを落としただけなのに』(2018年)、『事故物件 怖い間取り』(2020年)など、ホラー、サスペンスなどのあらゆる怖さを追求した中田監督が、映画『スマホを落としただけなのに』で企画プロデュースを務めた平野隆プロデューサーと2年ぶりのタッグを組む。作品の世界観を伝える超ティザービジュアル2種も公開された。顔の見えない子どもの下に生える不気味な根っこが作品タイトルになっているアーティスティックなビジュアルと、その子どもが一軒家の庭に指を埋めているドキっとする刺激的なビジュアルとなっており、それぞれに不気味な世界観を表現している。同作の公式サイトもオープンし、戦慄のビジュアルが公開されている。ビジュアルを見た海外の映画関係者からは「まさしく『これぞホラー』というアートワークだ!」 「ホラー版『イカゲーム』を彷彿させるアートワークで、非常に興味をそそられる。面白そうだ」 「どちらのビジュアルも邪悪なモノが地中でうごめいているような、非常に不気味な印象を与えていて、とても良い」という声が集まっているという。『The Forbidden Play』という英語タイトルも決定した。(C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会
2022年11月05日中田秀夫監督作『禁じられた遊び』が2023年に公開されることが決定し、超ティザービジュアルが解禁された。日本時間11月1日から開催され、世界80か国以上の映画配給会社が一堂に会する世界有数の映画見本市「American Film Market 2022」(通称:AFM)にて、本作の超ティザービジュアルが解禁され、早くもその不気味なデザインが海外映画関係者の間で話題となっている。原作は、第4回「本のサナギ賞」で大賞を受賞した清水カルマのデビュー作である同名小説(「禁じられた遊び」ディスカヴァー文庫刊(2019))。新人離れした恐怖の表現が評価され、出版されると累計発行部数4万部を超えた人気ホラー小説だ。本作の監督を務めるのは、『リング』(1998)『スマホを落としただけなのに』(2018)『事故物件 恐い間取り』(2020)など、ホラー、サスペンスなどのあらゆる怖さを追求し、世に送り出してきた中田秀夫監督。監督を務めた、2018年公開の大ヒット作『スマホを落としただけなのに』で企画プロデュースを務めた平野隆とは2年ぶりのタッグとなる。平野プロデューサーは、初のホラー映画プロデュースとなり、新人作家の純度の高い注目ホラー小説の映像化に挑んだ。この度解禁されたのは、作品の世界観を伝える超ティザービジュアル2種。うつむいた子どもの足下に生える不気味な根っこが作品タイトルになっているアーティスティックなビジュアルと、その子どもが一軒家の庭に指を埋めている衝撃的なビジュアル、それぞれに不気味な世界観を表現している。子どもは一体何をしているのか…?じわじわと何かが迫ってくるような、ジャパニーズホラー特有の雰囲気が感じられるビジュアルとなっている。本情報の解禁に併せて本作の公式サイトもオープン。戦慄のビジュアルが公開されている。本ビジュアルを見た海外の映画関係者からは、「まさしく「これぞホラー」というアートワークだ!」「ホラー版「イカゲーム」を彷彿させるアートワークで、非常に興味をそそられる。面白そうだ」「どちらのビジュアルも邪悪なモノが地中でうごめいているような、非常に不気味な印象を与えていて、とても良い」といった声が聞かれ、早くも本作に対する期待が高まっている。『The Forbidden Play』という英語タイトルも決定しており、世界的に注目されるジャパニーズホラー作品になりそうだ。注目のホラー作家の原作を、中田監督がどのようなホラー映画に仕上げるのか。出演者等の情報は今後明らかにされる予定。続報に注目したい。『禁じられた遊び』は、2023年公開。(text:cinemacafe.net)
2022年11月05日ゲーム感覚で楽しめる読み書き指導ーー『マンガでわかる読み書き指導: スモールステップで読めない、書けない子どもを伸ばす』「もしかして読み書きが苦手かもしれない」と思ったとき、どこに相談し、どのような支援をしていけばいいのでしょうか?この本では、読み書きに困難のある5歳のそらちゃんとそらちゃんのお母さんが、作業療法士の児玉先生による読み書き指導を通して少しずつ文字に対する苦手意識を克服していく様子が描かれており、作業療法士の視点から、読み書き困難のある子どもへの指導について分かりやすく紹介されています。文字の読み書きには、文字と音を結びつける、文字と意味を結びつける、文字の形を的確にとらえる、など子どもにとっては難しい要素がたくさん詰まっています。あいうえお表に沿って読み書きの練習をするのではなく、絵カードなどを用いて、語彙を豊かにする、図形を模写する力をつける、絵や音と文字を結びつけたり、文字の数や形、意味を認識する力をつける練習をするなど、読み書きに必要な基礎的な力をスモールステップで身につけていくことが重要です。大切なのは、文字に興味を持てるようにすること。この本では、読み書きが苦手な子どもの特性に合わせ、ゲーム感覚でできるトレーニング、お家でできるトレーニングもたくさん紹介されているので、遊び感覚で一緒に実践してみるのはいかがでしょうか。発達障害のある子どもたちの学校生活について考える、本田秀夫先生の新刊ーー『学校の中の発達障害 「多数派」「平均値」「友達」に合わせられない子どもたち 』発達障害のある子どもの特性を本人や家族がどんなに理解していたとしても、学校の中で多くの人の理解を得ることは難しい、そんな悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この本では、発達ナビにもご寄稿いただいている本田秀夫先生により「発達障害のある子どもの学校生活をサポートするコツ」が紹介されています。厳しい校則、授業を受ける際のルールなど、発達障害のある子どもたちは「学校の標準」に合わせることに苦労することもあります。発達障害のある子どもが安心して学校生活を送れるようにするために、親や先生ができることとは何か、また現在の教育に必要なことは何か、など、さまざまな視点から「発達障害と学校生活」について考えられる一冊になっています。また「子どもが教室を飛び出してしまったら?」「ほかの子どもをたたいてしまったら?」「子どもが宿題をやらないときは?」など学校生活で生じやすい困りごとについて、親ができること、先生ができること、協力してできることがそれぞれ紹介されています。集団生活、たくさんのルール…学校生活は発達障害のある子どもたちにとってハードルが高いことも多く、その過程でつまづいてしまうことも少なくないでしょう。子どもたちやその家族が「学校の標準」に合わせることができないことで悩まずに済むように、また多様な特性を持つ子どもたちがのびのびと学校生活を送れるようにするためには、どんな支援、工夫が必要なのでしょうか。発達障害のある子どもを持つ保護者の方だけでなく、発達障害のある子の支援に関わるさまざまな職業の方におすすめの一冊です。自閉スペクトラム症のあるスバルくんの成長記録ーー『スバルくんは 頭の中 全部言いたくてしょうがない: わが家のハッピーBOYは自閉スペクトラム症』この本では、自閉スペクトラム症のあるスバルくんのお母さん、星あかりさんが、子育ての中で発見したほのぼのエピソードを四コマ漫画で紹介しています。スバルくんは3歳のときに自閉スペクトラム症と診断されました。診断を受ける前のスバルくんの様子、また診断を受けてからの、幼稚園や特別支援学級での様子に至るまで、スバルくんとご家族の笑いあり、涙ありの日常がこと細かに描かれています。星あかりさんはスバルくんが自閉スペクトラム症と診断されてから、さまざまな本を読み自閉スペクトラム症について知識をつけようと奮闘しますが、結局得意なことや苦手なことは一人ひとり異なるのだから「一周まわってスバルはスバル」と受け止めます。発達障害、自閉スペクトラム症と一言で言っても、症状や特性は一人ひとり違います。発達障害のある子どもの子育てにおいては、大変なこともあるけれど、楽しいことや驚かされることもたくさんあるでしょう。誰かと比べるのではなく「この子はこの子」と、個々の子どもの特性に向き合いながら、一日一日を大切に過ごしていけるといいですね。自分の困りごととうまく付き合うには?ーー『特別な支援が必要な子たちの「自分研究」のススメ: 子どもの「当事者研究」の実践』発達障害などの特性があり、日常生活の中で困りごとを抱える子どもたちは、自分の特性を自覚していく過程で、「なんで自分だけできないの?」「自分は普通じゃない」と悩んでしまうこともあるそうです。成長するにつれて、自分の得意なこと、苦手なことを把握することが求められる場面も増えてきますし、困りごとに対する適切な対処方法を知らないと、「できないのは自分のせい」だと思い込み、自己肯定感がどんどん低くなってしまうことも考えられます。この本では、子どもたちが、自分で自分の困りごとを研究する「自分研究」について、実際の例と共に紹介されています。「泣き虫ゴースト」「ペラペラノドン」など自分の困りごとをキャラクターにして、それはどんなとき、どんな場面で表れるのか、どうすればそれを軽減することができるのか、どんな環境、道具があると安心できるのか、などについて、ほかの子どもたちからのアドバイスも踏まえながら、自分で研究します。子どもたちは「お守りをつくる」「ストップと書かれたカードをつくる」「運動する」など多様な対処方法を考えます。イヤだと感じること、苦手なこと、安心できること、落ち着けること…それらは一人ひとり異なります。自分の特性にしっかりと向き合うことで、苦手なこと、困っていることに対する自分なりの対処法を前もって考えておくことができ、「次にこういうことがあっても大丈夫」という安心感を得ることができるのではないでしょうか。児童養護施設や非行少年をテーマに境界知能について考えるーー『傷ついた子を救うためにマンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち4』「もしも同僚が全員ノーベル賞をとっていたら、その中で仕事をしていくことができますか?」この本の主人公、大頭先生は、児童養護施設の職員からこう問われます。発達障害グレーゾーンの子どもや境界知能の子どもたちは、このように求められる「普通」のレベルが高すぎる、負担の大きい環境の中で生活しているとも考えられます。この本は、小学校の先生である大頭先生が、児童養護施設で暮らす生徒の家庭訪問にいく場面から始まります。児童養護施設にはさまざまな理由・背景で入所している子どもたちがいますが、約半数に被虐待経験があるといわれています。この本の中で、虐待を受けた子どもたちは「必要な時に必要なだけ、充電をさせてもらえない」「充電器が当てにならない」状態にあると表現されています。さらに本書では、同じ児童養護施設の卒業生キノシタくんが登場します。キノシタくんは母親からのネグレクトが原因で児童養護施設に入所します。キノシタくんは境界知能レベルにあることが分かっていましたが、適切な支援が行われず、次第に非行に走り、少年院に入ることになります。キノシタくんが非行に走る理由は、決して彼個人の問題だけではないはずです。どのような環境が彼を非行へと追い立てたのでしょうか。この本はベストセラー「ケーキの切れない非行少年たち」の著者である宮口幸治先生によって書かれました。「ケーキの切れない~」でもテーマとなっていた境界知能、グレーゾーンの子どもについて理解を深めるためのシリーズ第4弾がこの作品です。大頭先生と一緒に境界知能や発達障害グレーゾーンの子どもたちの困りごとについて学んでみましょう。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2022年10月09日ジャパニーズ・ホラーの巨匠・中田秀夫監督最新作『“それ”がいる森』公開前夜祭が9月29日、丸の内ピカデリーにて開催され、主演を務めた相葉雅紀をはじめ、松本穂香、上原剣心、江口のりこ、中田監督が登壇した。不可解な現象が多発するという実在の森を舞台に、相葉演じるバツイチで単身農業を営む田中淳一が、得体のしれない“それ”の恐怖に怯えながらも、一人息子の一也と共に立ち向かう姿を描く。この日は“未知なる恐怖”を描いた作品にちなみ、相葉の未知なる一面について語られる場面が。中田監督は、“それ”を描く撮影はかなり大がかりなもので、現場では緻密な準備が必要になることを明かすと「森のセットでは準備するのにとにかく時間がかかるんです。寒いなか、3時間ぐらい待ってもらうこともありました。そんなとき、相葉さんは銅像のように本を読んでいるのを目撃しました」と現場での様子を語る。すると相葉は「撮影の合間や移動のときは、結構小説を読んでいることが多いですね」と読書家である一面をのぞかせる。しかし、同じ質問をされた松本は「私の母が嵐さんの大ファンで、家ではずっとDVDが流れているような環境だったので、相葉さんにも『こういう人なんだろうな』というイメージがあったんです。今回お会いしていい意味で、そのイメージのまんまでした。カメラが回っていないところでも優しくていつも元気」と未知な部分が見つからなかったと言うと、相葉は「いつも元気って、ちょっとおバカさんみたいだね」と照れ笑い。江口も「相葉くんはそのまま。相変わらずおちゃめでおおらかな人」と意外な一面がないことを強調すると「でもおちゃめな面だけではなく、ちゃんと人の話を聞く大人な部分もあります。私はそういう相葉くんが好きです」と直球で賞賛。松本や江口からのお褒めの言葉に、相葉は「なんか言わせちゃってすみませんね」と恐縮していた。そんななか、相葉の事務所の後輩であるジャニーズJr.「Go!Go!kids」の上原は「相葉さんとは向かい合って食事をするシーンがあったのですが、とても細いのに食べるのがめちゃくちゃ早かったんです。遅い人だと思っていた」と意外な一面を披露すると、相葉は「未知なる一面が出ましたね」と上原の回答に満足そうな表情を浮かべていた。取材・文・写真=磯部正和『“それ”がいる森』9月30日(金)公開
2022年09月29日Ground Y(グラウンド ワイ)は、女優の深川麻衣とのコラボレートコレクション第3弾を発売。Ground Y直営店舗などにて、2022年6月28日(火)から7月4日(月)まで受注販売を受け付ける。Ground Y×深川麻衣のコラボ第3弾Ground Y 2022年春夏コレクションをはじめ、キービジュアルにも度々登場している深川麻衣とタッグを組んだアイテムが登場。コラボレーションは、第1弾・第2弾に続いて3回目となる。フィルムや切手、額縁などのモチーフをプリントに深川麻衣の“好きなもの”をテーマに自由に描き下ろした直筆のモチーフやイラスト、手書きのGround YのブランドロゴをあしらったTシャツやビッグフーディー、ショルダーバッグがラインナップする。例えば、ゆったりとしたショルダーバッグには、フィルムのモチーフをフィーチャーした。切手や額縁モチーフのプリントを施したTシャツや、少女と犬のバックプリントが印象的なフーディーは、ゆったりとしたオーバーサイズに仕上げることでジェンダーレスに楽しめる仕上がりに。ブラック、ホワイトといったベーシックなカラーを基調とした、シンプルながらも存在感のあるアイテムが揃う。【詳細】Ground Y × 深川麻衣 <My favorite> コレクション受注期間:2022年6月28日(火)~7月4日(月)販売店舗:Ground Y 直営店舗、公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト」※直営店舗にて受注を希望の場合は、店頭販売スタッフに問い合わせ※公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト」での受注期間は2022年6月28日(火)10:00~7月4日(月)23:59※商品の配送は9月中旬頃予定■展開アイテム・ビッグフーディー 1種 19,800円・半袖ラグランビッグカットソー 2種 各16,500円・グラフィック半袖カットソー 1種 14,300円・ショルダーバッグ 2種 各8,800円【問い合わせ先】ヨウジヤマモト プレスルームTEL:03-5463-1500
2022年06月25日ホラー映画『“それ”がいる森』が、2022年9月30日(金)より公開される。主演は相葉雅紀、監督は中田秀夫。4DX・MX4D版も同時公開。ジャパニーズホラーの巨匠・中田秀夫の最新作ホラー映画『“それ”がいる森』は、ジャパニーズホラーの名手・中田秀夫による最新作。ハリウッドでリメイクもされた不朽の名作『リング』、2000年代興行収入NO.1ヒットホラー映画『事故物件 恐い間取り』など、数々のヒット作を生み出してきた中田秀夫が、“新時代のホラーエンターテイメント”を世に送り出す。怪奇現象が起きる実在の森、そこで遭遇する“それ”とは?映画『“それ”がいる森』の舞台となるのは、不可解な怪奇現象が多発するという実在の森。実際に数々の“それ”を見たという目撃情報をベースにしつつ、主人公たちが得体の知れない“それ”に遭遇する未知の恐怖を描く。“それ”の正体とは、果たして?!〈映画『“それ”がいる森』あらすじ〉田舎町でひとり農家を営む田中淳一(相葉雅紀)は、元妻・爽子(江口のりこ)と東京で暮らす小学生の息子の一也(上原剣心)が、突然ひとりで訪ねて来たのをきっかけに、しばらく一緒に暮らすことになる。ちょうどその頃から、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに発生し、淳一が住む町でも、住民の不審死や失踪事件が相次いでいた――。そんな矢先、淳一と一也も偶然得体の知れない“それ”を目撃してしまう。「 “それ”の正体とはいったい――!?」淳一は一也の担任の絵里(松本穂香)とともに、怪奇現象に巻き込まれていくが、それは未知なる恐怖の始まりにすぎなかった――。相葉雅紀が主演&ホラー映画初出演■主人公・田中淳一...相葉雅紀得体の知れない“それ”に遭遇することになる主人公。主演は、ホラー映画初出演となる相葉雅紀。嵐活動休止後も、EXドラマ「和田家の男たち」や主演舞台「ようこそ、ミナト先生」など俳優としての活躍に注目が集まっている中、映画『“それ”がいる森』で主演を務める。相葉雅紀にとって『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』以来8年ぶり、嵐活動休止後は初となる映画主演作品だ。■北見絵里…松本穂香淳一の息子である一也の担任教師。淳一とともに不可解な事件や怪奇現象に巻き込まれていく。演じるのは、TBSドラマ「この世界の片隅に」の主人公・すず役ほか、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」など話題作に出演している松本穂香。相葉とは本作が初共演となる。■赤井一也…上原剣心(ジャニーズJr.)淳一の息子。演じるのは、ジャニーズJr.の上原剣心。本作にはオーディションで抜擢され、映画初出演となる。■赤井爽子…江口のりこ淳一の元妻。演じるのは江口のりこ。中田秀夫の『事故物件 恐い間取り』では、第44回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞している。■児玉勉役...小日向文世“それ”を目撃したと証言する目撃者。■綾波武史役...眞島秀和森で多発する不可解な事件を捜査する警部。■湯川大輔役...野間口徹一也の通う小学校の教頭。■長尾良平役...宇野祥平淳一の農業仲間。■岩村義男役...酒向芳淳一たちの暮らす町の町長。■中村良一役...松浦祐也町の駐在員。■強盗犯役...尾形貴弘(パンサー)【詳細】映画『“それ”がいる森』公開日:2022年9月30日(金) ※4DX・MX4D版も同時公開。出演:相葉雅紀、松本穂香、上原剣心、江口のりこ、尾形貴弘、中村里帆、綾乃彩、松嶋亮太、吉本菜穂子、山下穂大、嶺岸煌桜、潤浩、眞島秀和、宇野祥平、松浦祐也、酒向芳、野間口徹、小日向文世監督:中田秀夫脚本:ブラジリィー・アン・山田、大石哲也企画・配給:松竹制作プロダクション:松竹撮影所■ムビチケ 1,500円発売⽇︓2022年7⽉15⽇(⾦)特典︓オリジナルクリアファイル(A4サイズ・1種) ※ムビチケカード1枚購入につき特典1枚プレゼント。発売場所:全国の上映劇場(⼀部除く)窓口、通販・オンライン※購⼊制限︓映画館窓⼝&ムビチケカード通信販売/1会計2枚まで、ムビチケ前売り券(オンライン)/1会計10枚まで。※ムビチケ前売券(オンライン)には特典なし。
2022年03月31日ホラー映画界の巨匠・中田秀夫監督が、ホラー映画初出演となる相葉雅紀を主演に迎え、新時代のホラーエンターテインメント『“それ”がいる森』を製作。この秋、公開されることが決定した。『リング』や『事故物件 恐い間取り』を手掛けた中田監督。今作は、不可解な怪奇現象が多発するという実在の森を舞台に、実際に数々の“それ”を見たという目撃情報をベースに、主人公たちが得体の知れない“それ”に遭遇するという、未知の恐怖を描いていく。中田秀夫監督『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(’14)以来、今回8年ぶりの映画主演作となる相葉さん。主人公・田中淳一を演じる相葉さんは「ホラー映画の巨匠、中田監督の作品に参加させて頂ける事、そして今回初めてのホラー映画にチャレンジする機会を頂けた事を、本当に光栄に思っております」と参加を喜び、「自分なりにこの映画が表現しようとしている『恐怖』と向き合っています。完成を楽しみにして頂けたら嬉しいです」とコメント。中田監督は「今回相葉雅紀さんを主演に迎え、再び『新味溢れるホラーとは?』と自問しながら、撮影を進めています。相葉さんは、現場でこちらが惚れ惚れするほどの『自然体』でありつつ『この場面から主人公本人の自覚がグッと高まるべきですね』と肝になる発言をしてくださり、私としてもとても助けられています。新しい挑戦に貪欲に取り組む彼の姿勢は、この映画のチャレンジと見事に共鳴してくれていると確信しています」と語っている。『“それ”がいる森』は9月30日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:“それ”がいる森 2022年9月30日より全国にて公開(C)2022「“それ”がいる森」製作委員会
2022年03月28日中田秀夫監督の最新作となるホラー映画が、2022年に公開される。ジャパニーズホラーの名手・中田秀夫の最新作が公開へ『リング』シリーズで世界を震撼させたジャパニーズホラーの巨匠・中田秀夫が“ホラーエンターテイメント”映画を制作。中田秀夫といえば、2000年代ホラー映画No.1ヒットを記録した『事故物件 恐い間取り』も記憶に新しい。また、ミステリー小説『スマホを落としただけなのに』や、ギャンブル漫画『嘘喰い』の実写映画化なども手掛けており、ホラーの枠に捉われず様々なジャンルの“恐怖体験”を世に送り出してきた。中田秀夫が描く新たな“ホラーエンターテイメント”がどのようなストーリーになるのか。2022年2月現在、物語の詳細や出演キャストは明らかになっておらず、続報を待ちたい。【詳細】中田秀夫監督 ホラー映画最新作公開時期:2022年監督:中田秀夫
2022年03月03日『メタルギア』シリーズや『ボクらの太陽』シリーズ、『デス・ストランディング』などの生みの親である、ゲームクリエイターの小島秀夫さん。これまで多くの名作ゲームを作り、日本国内にとどまらず世界的な支持を集めています。そんな小島さんがゲームやものづくりについて語るラジオ番組が、放送決定しました。『小島秀夫 遊び仕掛けのラヂオ』が放送決定!2022年2月4日に放送されるのは、特別番組『小島秀夫 遊び仕掛けのラヂオ』。小島さんが今注目しているエンターテインメントや、ヒト・モノ・コト、音楽について1時間ラジオで語る…という内容です。なんと、日頃はあまり聞くことのできない、ゲーム制作の裏側についてのトークもあるのだとか!Camera Press / Charlie Clift / BAFTAまた、今回の特別番組では、ゲストとして歌手やダンサーとして活躍する三浦大知さんがゲストとして出演!三浦さんはゲーム好きであり、ゲーム業界の第一線で活躍する小島さんに憧れているのだそうです。ゲームを作る立場の小島さんと、ゲームを愛してやまない三浦さんによる濃厚なトークが期待できますね!同年1月24日現在、番組では、小島さんと三浦さんへの質問やメッセージなどを募集しています。ゲーム好き必聴の『小島秀夫 遊び仕掛けのラヂオ』は、2022年2月4日の20時から放送です![文・構成/grape編集部]
2022年01月24日三浦大知が、2月4日に放送される一夜限りのラジオ特別番組『小島秀夫 遊び仕掛けのラヂオ』にゲスト出演することが決定した。『小島秀夫 遊び仕掛けのラヂオ』は、「メタルギア」シリーズや『デス・ストランディング』を生み出したゲームクリエイター・小島秀夫が今注目するエンターテインメント、ヒト・モノ・コト、音楽について語る番組。日頃あまり聞くことのできないゲーム制作の裏側や、日々どんなことを見て、聴いて、何を考えているのかなどをトークする。ゲーム好きの三浦にとって小島は“憧れの人”だという。小島も先日新作ゲーム2タイトルを準備中であることを発表したばかりということで、どんな対談になるのか期待の高まるものとなっている。<番組情報>ニッポン放送『小島秀夫 遊び仕掛けのラヂオ』放送日時:2月4日(金) 20時~21時パーソナリティ:小島秀夫アシスタント:奥浜レイラゲスト:三浦大知番組メールアドレス:kojima@1242.com<ライブ情報>『DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2022 COLORLESS』『DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2022 COLORLESS』告知画像3月31日(木) 埼玉・戸田市文化会館4月9日(土) 新潟・新潟県民会館4月10日(日) 新潟・新潟県民会館4月20日(水) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール4月21日(木) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール4月29日(金・祝) 熊本・熊本城ホール メインホール4月30日(土) 鹿児島・川商ホール 第1ホール5月6日(金) 石川・本多の森ホール5月7日(土) 石川・本多の森ホール5月13日(金) 岡山・倉敷市民会館5月14日(土) 鳥取・米子コンベンションセンター BiGSHiP5月18日(水) 東京・J:COMホール八王子5月19日(木) 東京・J:COMホール八王子5月24日(火) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール5月25日(水) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール6月1日(水) 広島・上野学園ホール6月2日(木) 広島・上野学園ホール6月7日(火) 宮城・仙台サンプラザホール6月8日(水) 岩手・岩手県民会館 大ホール6月13日(月) 大阪・フェスティバルホール(大阪)6月14日(火) 大阪・フェスティバルホール(大阪)6月20日(月) 京都・ロームシアター京都 メインホール6月21日(火) 京都・ロームシアター京都 メインホール6月29日(水) 東京・東京国際フォーラム ホールA6月30日(木) 東京・東京国際フォーラム ホールA7月6日(水) 青森・リンクステーションホール青森7月7日(木) 秋田・能代市文化会館7月14日(木) 香川・レグザムホール 大ホール7月15日(金) 愛媛・松山市民会館7月20日(水) 静岡・アクトシティ浜松 大ホール7月21日(木) 静岡・アクトシティ浜松 大ホール7月25日(月) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru7月26日(火) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru※全22会場・33公演【チケット料金】全席指定:7,700円(税込)ファミリー席:7,700円 ※ファンクラブ先行受付のみ※3歳未満入場不可 / 3歳以上のお子様はチケットが必要となります。オフィシャルHP:<リリース情報>三浦大知 DVD / Blu-ray『Choreo Chronicle 2016-2021 Plus』2022年1月26日(水) リリース●DVD:5,500円(税込)●Blu-ray:5,500円(税込)※初回スリーブ仕様【収録内容】01. Cry & Fight -Music Video-02. Cry & Fight -Dance Edit Video-03. Yes & No, Forever & Always -Choreo Video-04. (RE)PLAY -Music Video-05. (RE)PLAY -Dance Edit Video-06. Look what you did -Choreo Video-07. EXCITE -Music Video-08. Darkest Before Dawn -Music Video-09. U -Music Video-10. Complex -Choreo Video-11. DIVE -Music Video-12. Be Myself -Music Video-13. Blizzard -Music Video-14. I’m Here -Music Video-15. COLORLESS -Choreo Video-16. Antelope -Music Video-17. Yours -Choreo Video-18. Backwards -Music Video-19. Backwards -Dance Edit Video-20. About You -Choreo Video-21. Spacewalk -Music Video-22. Didn’t Know -Performance Video Front Row Ver.--Bonus-23. Not Today -Choreo Video-24. Le Penseur -Choreo Video-【店舗別特典】・ポストカード(A5サイズ)【DAICHISHIKI CD・DVD OFFICIAL SHOPオリジナル特典】・2022年 卓上カレンダー予約リンク:<配信情報>「Le Penseur」配信中配信リンク:三浦大知「Le Penseur」Choreo Video「新呼吸」配信中配信リンク:関連リンク三浦大知 オフィシャルサイト:三浦大知 オフィシャルファンクラブ「大知識」:三浦大知 YouTube:三浦大知 Twitter:三浦大知 Instagram:
2022年01月24日女優の本田翼がMCを務め、俳優の星野源とゲームクリエイターの小島秀夫が出演するNHKのバラエティ番組『ゲームゲノム SPECIAL EDITION』が、23日(総合 24:35~25:30)に放送される。同番組は、昨年10月に放送されたNHK初のゲーム教養番組『ゲームゲノム』の拡大版。ナレーションは声優の神谷浩史が担当し、現代人の心に刻まれてきたゲーム独自の魅力“ゲームゲノム(遺伝子)”に迫る。PlayStation4用ソフト『DEATH STRANDING』を題材に、同作を徹底分析したVTRをもとに出演者たちが語り尽くす。反響を受けて放送尺を2倍近くにした今回は、前回惜しくも入りきらなかったエピソードや制作秘話などのスタジオ未公開トークをはじめ、追加要素もたっぷり。同作を紐解く新たなキーワードを解析し、“生と死の絆を抱える”プレイ体験の奥深さや、半世紀の人類史でゲームはどのような役割を果たしてきたのかを、ゲーム専門誌『ファミ通』グループ代表の林克彦氏へのインタビューで解き明かしていく。
2022年01月17日東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:東京都中野区、以下:本学)は、10月22日(金)~31日(日)に開催される「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021(以下、本イベント)」にメインスポンサーとして参加します。芸術学部を有する大学として、アートを通じた地域活性化と福祉の課題解決に貢献します。また、障がい者の創作活動の支援やソーシャルデザインの研究を行っている福島治教授(本学芸術学部デザイン学科)がクリエイティブディレクターを務め、イベントの総合ディレクションを手がけます。アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021本イベントは、江東区を舞台としたアートイベントです。アートの力で人々を引き寄せ、お互いを認め合い、支え合う共生社会を目指して開催されます。障がいなどさまざまな理由によりまだ世の中に知られていないアーティストに光をあて、街なかに多彩な作品を展示することで、江戸時代から下町情緒の息づく深川エリア全体を美術館にします。障がいのあるアーティストによる全国公募展のほか、神社仏閣巡りとアート鑑賞が合体した御利益のある街歩き、さまざまな人が参加できるイベントやワークショップなど多彩な催しを予定しています。本学はこの趣旨に賛同し、昨年度の第1回の開催においてイベント内の公募展「アートパラ深川大賞」を主催したのに続き、今年度は芸術学部を有する大学ができる社会貢献のひとつとして、メインスポンサーとして参加します。本学芸術学部デザイン学科の福島治教授がクリエイティブディレクターを務め、全体のディレクションを手がけます。福島教授は開催にあたり、「私の研究室のテーマは『広告デザインの力とユニークなアイデアで社会の課題を解決する』です。障がいのある人のアートの力を、デザインの力で社会課題の解決につなげる研究を続けてきました。今回のイベントが、地域活性化と福祉の課題解決につながるきっかけの場となれば幸いです。障がいがあるなしに関係なく、理屈抜きに素敵な作品に出会っていただきたいです」と話しています。◆アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021【日程】10月22日(金)~31日(日)【会場】門前仲町、清澄白河、森下※緊急事態宣言等により延期及び中止になる場合もあります◆アートパラ深川おしゃべりな芸術祭 ■東京工芸大学 芸術学部1994年に設立(所在地:東京都中野区)。現在メディア芸術を中心とした7学科を有し、テクノロジーとアートを融合させた「メディア芸術」分野のプロフェッショナルを育成している。東京工芸大学中野キャンパス【URL】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月11日ラリーを通して新たな目標にチャレンジする人々の物語を、四季折々の自然とともに描く映画『僕と彼女とラリーと』より、森崎ウィンと深川麻衣が演じる幼なじみのデートシーンの場面写真がシネマカフェに到着した。本作の舞台は、愛知県豊田市・岐阜県恵那市。今回到着したのは、そんな豊田市に実在するスポットを、大河(森崎さん)と美帆(深川さん)がデートする場面。大河は、父との確執で過去にとらわれ、将来に迷う主人公。そんな大河の幼なじみで、自身のアイデンティティーに添い、地元で暮らすシングルマザーが美帆だ。鮮やかな赤い色が映える香嵐渓を渡るシーンについて森崎さんは、「本当に綺麗でした。僕は普段あまり携帯で写真を撮らないですけど、そこのロケ場所はさすがに写真を撮りましたね(笑)。そのくらい綺麗で素敵なところで、良いシーンが撮れたのではないかなと思っております」と語っており、劇中でも印象的な美しいシーンとして登場している。また、大河の30歳の誕生日を記念して訪れた、豊田市美術館のレストランでは、緊張している表情の大河とは対照的に、優しく微笑む美帆のカットが切り取られている。深川さんは「豊田市美術館はとっても印象に残っています」とふり返り、「本当に綺麗で、ちょうど撮影した時間帯も夕暮れ時だったので、空がオレンジになっている中で、水面や建物があって…。すごく近代的な綺麗な建物が目に焼き付いていて、注目してほしいです」とアピールした。『僕と彼女とラリーと』は10月1日(金)より全国にて公開。※9月24日(金)愛知・岐阜一部劇場先行あり(cinemacafe.net)■関連作品:僕と彼女とラリーと 2021年10月1日より全国にて公開(C)2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会
2021年09月23日ゲーム好きなら知らない者はいない、世界中に多くのファンを持つクリエイターである小島秀夫さん。新作のお話や、ゲーム界の変化、今後、目指していることなどを直撃しました!間接的なつながりを今作を通じて感じてほしい。Camera Press / Charlie Clift / BAFTA1987年に発売された初監督作品『メタルギア』でデビューして以来、第一線を走り続ける世界的ゲームクリエイター・小島秀夫さん。2015年末にはコジマプロダクションを設立、‘19年に独立後初となるPlayStation4用ソフト『デス・ストランディング』を世に放ち、大きな話題を呼んだ。舞台となるのは、タイトルにもなっているデス・ストランディングと呼ばれる怪現象によって、人々が分断された世界。“伝説の配達人”と呼ばれるサム・ポーター・ブリッジズは、孤立して動けなくなった人々のために、未来を運ぶ任務に就くことになる。今作の大きな特徴の一つとなっているのが、人との緩やかなつながりを感じられること。オンラインでの協力プレイなどとは違う、新しい距離感を体験できる。「今作を作り始めた時、(ドナルド・)トランプ前大統領が壁を作ったり、イギリスがEUを抜けたりと、世界的に分断が進んでいる兆候がありました。それと同時に、リアルタイムで世界とつながるという素晴らしいテクノロジーを持ちながらも、匿名で人を中傷したりと、共闘もしくは、互いに戦うようなことが起こっている現実もあって。ゲームの世界においても、いまだ、棒で殴り合うような内容のものばかりで、昔から変わっていない。そうした現実がある中で、“一歩引いたコミュニケーションとは何か”ということをゲームで感じてもらう、最先端のテクノロジーを使って距離を置いた間接的なコミュニケーションを体験してもらうことが、このゲームが目指したところの一つです。スマホなどですぐにリアルタイムでつながる今とは違い、昔は一回の電話を逃すと連絡がつかなかったりしたでしょう。電話がない頃は、いつ読まれるのかわからない、読まれない可能性すらある手紙でコミュニケーションをとっていた。その時に必要なのは、お互いの思いやりなんですよね」その手紙のような装置として、今作では、他のプレイヤーの痕跡が登場する。オンラインでプレイすると、別のプレイヤーが作った橋や梯子、バイクやブーツといったアイテムなどを共有できる。また、助けてもらった感謝の気持ちを込めて、「いいね」をすることも。圧倒的な孤独の中で世界を救おうとする主人公、つまりプレイヤーに、温もりを感じさせる。「今作は、強い寂寥感が生まれるように作っています。プレイヤーが、“こんなに苦労をして世界をつないでも誰ともハグできないし、なんでやねん!”と思っていると、ゲームの中に足跡や梯子をかけた跡など、痕跡を見つけるわけです。すると、自分と同じような人がいること、間接的につながっていることに気づくことができる。ゲームって、孤独な人がやるという側面もあると思うんですよ。こっち(現実)ではうまくいかない人が、架空の世界では主人公になれ、人とつながることだってできる。『デス・ストランディング』は、そういうメッセージも含めたゲームなんです。ただ、最初はその構造がわからないから、そこに至る前にやめようとする人もいると思うんですよね。とはいえ、ゲームは、プレイヤーが自分で物語を紡いでいくのが基本です。自分が何もせずとも話が進む状態になるのもきつい。そのバランスはすごく難しかったです」痕跡は、ゲーム内だけでなく、現実の世界におけるつながりを意識する装置にもなっている。「山登りに行くと、“これ、誰が作ったんだ”と思うような、丸太でできた橋とかがあるでしょ。それが本当に助かるわけです。同じ山でも、低い場所にあるのより高い場所にある自販機のほうがドリンクの値段が高かったりするけど、それも誰かがそこに持ってきてくれたから飲める。その視点で見ると、道路もコンビニも誰かが作ってくれたから利用できるし、そういう社会で自分は生きてきたとわかるはず。ゲームにおける足跡や建造物は、それに気づくギミックでもあるんです。間接的につながり、群れることで、人類は生きていけるんですよね」プレイした人の力になれる作品を作りたいんです。©2019 Sony Interactive Entertainment Inc. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONSまるで映画のように美しく、リアリティあふれる映像も、小島監督作品の魅力の一つ。今作では、ノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセン、レア・セドゥなど世界的な俳優が登場。本人の動きをモーションキャプチャーによりスキャニングしている。なぜそこまでこだわりを見せるのか。「たとえば、プレイヤーがAからB地点に行きたいけど、その間に敵がいて倒すというのが40年前の『スペースインベーダー』をはじめとするゲームです。でも、なぜ、そうしなければいけないのか理由がわからないですよね。僕は映画や小説好きでもあるので、それがちょっと嫌なんです。プレイヤーに目的意識を持たせ、プレイしたいという興奮状態にさせ、動機を与えるためにドラマが必要なんです。正直、デモとして長く見せるのは、あまり頭がいいアプローチではないですが(笑)、僕のような映画や音楽、小説が好きな人に向けてやっていることでもあります(笑)。あと、今作では、ゲームの中で歩いていると突然、音楽が流れ、カメラのアングルが下にガーッと下りる場面がありますが、これは、テレビドラマシリーズなどで、いいタイミングで音楽がかかったり、コラージュが出てくるという演出をゲームでやってみたかったんです。カメラも替わり、自分が操作しているけれど映画を観ているような気持ちになり、音楽とともに風景を楽しめます」強い没入感を得られることで、キャラクターとの一体感にとどまらず、ゲームの世界を体験できるところも小島作品の特徴の一つ。「ゲームが暇つぶしになることは重要ですが、バーチャルで体験したことを現実の世界に持って帰ったり、その人の力になれる作品を作りたいんです。僕自身、映画や小説などの作品に背中を押してもらった、学校では教えてくれないことを学んだ、という恩がありますから。いろんなゲームがあっていいけれど、たとえば戦争のゲームであれば、その背景や戦争の悲愴さを、遊びながら理解させるべきだと思うんです。ゲームは昔の漫画のように、自然と学びが頭に入りやすいメディアだと思うので」9月24日には、PlayStation5用ソフト『デス・ストランディング ディレクターズカット』が発売される。ディレクターズカットと謳っているが、新しい要素が多く追加されたものに。「マップを大改造して行けなかったところに行けるようになったり、“こういうのがあったらよかった”という武器や装備、イベントを追加しました。基本的には発売後にユーザーからもらった反響や反応を取り入れています。敵と戦う練習ができる場所やレース場も追加。歩いている時に流れる音楽の種類も増やし、ディレクターズカットではなく、エクステンディッド(拡張)バージョン、『デス・ストランディング1.5』という感じです。PS5では、上下は切らずに左右を広げ、その分を新たに作り直しました。情報量が増え、既に見た風景も違って見えます」『メタルギア』では、隠れることに基軸を置いたステルスゲームを確立。その後も常に新しい試みを続けている小島さん。今後、ゲームをどんなふうに進化させていきたいかと尋ねてみると。「僕がやりたいのは、リアルタイムで変わっていくゲームです。せっかく全世界のいろいろな年齢、職業の人が同じゲームをやっているのに、みんながみんな、同じようにプレイしている。そうではなく、住んでいる場所や、その人の感覚で変化していくものですね。以前、『ボクらの太陽』というゲームを作りました。持ち運びができるゲームボーイアドバンスに、さらに太陽センサーと時計をつけたものです。太陽の光量をゲームに反映させてバンパイアを倒すので、遊ぶ場所や時間によってゲームに変化があるわけです。そんな仕掛けが、人が作ったシステムをリアルにつなげてくれるんです」また、「遊ぶ側がクリエイティブになっている」と、受け取る側の大きな変化も感じている。「これまでは作る側とプレイヤーと批評家がいる世界でしたが、今はプロゲーマーとゲーム実況者がいて、さらに最近では、ゲーム内カメラマンまでいますから。著作権の問題をクリアしないといけませんが、僕にはさらにその先のアイデアがあるんです。まだ、作れていないですけど(笑)。でも、作り手としては、ゲームを作って遊んで終わりじゃないのは、嬉しいですよ。お金は入ってこないですけどね(笑)。僕が運動場を作り、そこでみんなが遊んでいる。野球の九回裏が終わっても運動場を潰さずに、いろいろな人が引き継いで楽しんでくれている感覚です」ゲームにおけるテクノロジーの進化は、小島さん自身にも嬉しいつながりを生んだという。「最初、ゲームは二次元だったんです。音楽も奏でられなくて、ピープー音で。色も16色くらいからスタートしました。メディアがCD‐ROMになった時はすごく嬉しかったし、声優さんを使えるようになった。プレイステーションやセガサターンなどで、ポリゴンが表現できるようになった時は、“これだ!僕が作りたかったものができる!”と興奮しました。モーションキャプチャーは1999年くらいから使われるようになり、今や、俳優さんと仕事をしているわけです。テクノロジーの進化のおかげで、これまでつながることがなかった俳優やアーティスト、そのほかの職業の人たちとつながり、一緒に一つの目標に向かっていける。それが一番、感動します。今回、ananからインタビューがきたこともそうですよ。普段はゲーム雑誌ばかりですから(笑)。デスストには、“ベリーイージー”という簡単なモードがあり、頑張れば進めるようになっているので、普段、ゲームをしないというアンアン読者の皆さんも、ぜひプレイしてみてください。ネットフリックスを見る感覚で、映像を楽しんでもらってもいいですし。きっと、“小島秀夫すごいわ~!”と、思ってくれるんじゃないでしょうか(笑)」©2019 Sony Interactive Entertainment Inc. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONS『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』9月24日発売予定。パッケージ版、ダウンロード版 各¥6,490PlayStation5/ソニー・インタラクティブエンタテインメント ©2021 Sony Interactive Entertainment Inc. DEATH STRANDING is a trademark of SonyInteractive Entertainment. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONS.こじま・ひでお1963 年生まれ、東京都出身。コジマプロダクション代表。‘87年に『メタルギア』で監督デビュー。『スナッチャー』『ボクらの太陽』など、数々の名作を手がけている。※『anan』2021年9月15日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2021年09月11日『愛がなんだ』『his』『街の上で』の今泉力哉監督と『性の劇薬』『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督が互いに脚本を提供しあってR15+のラブストーリーを2作、製作するプログラムピクチャー「L/R15」。この度、城定秀夫監督×今泉力哉脚本による『愛なのに』の豪華キャストが解禁となり、コメントとポスタービジュアルが到着した。「L/R15」のL=『愛なのに』は、古本屋の店主と、店主にプロポーズする女子高生、店主の憧れの女性など、一方通行の恋愛が交差し二転三転する先の読めないラブコメディ。一方、監督・今泉力哉、脚本・城定秀夫によるL/R15のR=『猫は逃げた』は、飼い猫“カンタ”をどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋人の話で、1匹の猫と愚かで不器用な4人の男女によって繰り広げる異色の恋愛狂騒劇となっている。今回の『愛なのに』で古本屋の店主・多田浩司を演じるのは、映画『ルパンの娘』、WOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、育休をとる。」、ミュージカル「日本の歴史」など、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍中の瀬戸康史。多田の憧れの女性・一花には、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のドラマーで、最近は『窮鼠はチーズの夢を見る』、Netflix映画『彼女』主演など、俳優としても活躍するさとうほなみ。多田に突然求婚する女子高生・岬役は『佐々木、イン、マイマイン』『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』など話題作に出演する河合優実。そのほか、中島歩、向里祐香、丈太郎が名を連ねる。瀬戸康史「台本から醸し出される独特な空気にそのまま呑まれようと」『愛なのに』、もっと何か言いたげな雰囲気がこのタイトルからは漂っている気がします。そんな、どうにもはっきりしない人たちの物語です。今泉さんの生み出した素敵な世界観の脚本です。僕演じる多田浩司もそのひとりで、感情をあまり表に出さない人物。演じる上で、この台本から醸し出される独特な空気にそのまま呑まれようと思いました。城定監督は自由に演じさせてくれましたし、監督ベースからよく現場に来て僕らやスタッフさんと他愛のない話をしたり、小道具を納得いく角度まで何度も動かしてみたり、本当に現場が好きなのだなという印象です。そんな映画への愛がある皆さんと作品作りが出来て本当に良かったです。『愛なのに』その後に続く言葉を、観た方がどう想像するのか、とても楽しみです。さとうほなみ「何故か漂う危険な香り」城定監督×今泉監督のコラボレーション。最初にこの情報を知った時は「!!??」と、なにか言葉にならない感情でした。絶対に面白いのが分かっていながら何故か漂う危険な香り。未だとても惹かれております。城定監督が、シーンにおいての空気感や雰囲気などをしっかりと作ってくださるので純粋に楽しませていただきました。是非お楽しみに、お待ちいただければと思います。河合優実「恋愛をしている人間の愚かさがかわいく情けなく可笑しく」脚本を大変面白く読ませて頂き、物語の中でぽつんと異質に映る矢野岬を演じられる事にずっとワクワクしていました。城定監督が本読みの段階からお芝居を面白がって下さったので、撮影でも今泉力哉さんの台詞を伸び伸び楽しませて頂きました。恋愛をしている人間の愚かさがかわいく情けなく可笑しく描かれている映画だと思います。沢山の人に映画館でご覧頂ける事を願っています。中島歩「皆様がどう反応されるのか楽しみ」城定監督の大きな懐で思う存分やらせてもらいました。僕の変なアイデアも面白がって取り入れてくれたものです。僕の役は、この現代社会ではとても褒められた人間じゃありません。だからこそ皆様がどう反応されるのか楽しみでなりません。お楽しみに。ふふふ。向里祐香「クスクス笑ってくれたら良いな」熊本美樹役の向里祐香です。ご覧の通り世の中はめちゃくちゃです。嫌だ嫌だ。と、ため息をつく代わりに全身の力を抜いて「愛なのに」を見てクスクス笑ってくれたら良いなと思います。城定監督の役者を信じ委ねてくれているような現場の空気感の元、私自身も楽しんで美樹役を演じました。ラブでコメディ。他の登場人物に負けじとパンチの効いたキャラクターですので、お楽しみに。愛愛愛愛、、、愛なのに丈太郎「皆さんの共感を得るような作品になった」本作のお話を頂いた時、これは自分にしか演じることのできない役だと感じました高校生ならではの言葉にならない感情や好きな子へのちょっと異常な思いをリアルに伝えたく、全力で撮影に臨みました。「愛」を題材にした作品は沢山ありますが、その中でも皆さんの共感を得るような作品になったと思います。是非1人でも多くの方に見てもらいたいです。『愛なのに』は2022年初春、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛なのに
2021年08月12日玉山鉄二と深川麻衣が共演し、「雲を紡ぐ」で直木賞にノミネートされた作家・伊吹有喜の「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫刊)を映画化、2022年春に公開が決定した。かつてスター・カメラマンだった主人公・立花浩樹を演じるのは、NHK連続テレビドラマ「マッサン」に主演、『ハゲタカ』をはじめ多くのドラマ、映画で活躍する玉山鉄二。人付き合いが下手で、美容サロンをリストラされる美容師を主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』から大河ドラマ「青天を衝け」まで活躍する深川麻衣が務める。がむしゃらに働いて挫折をした人々が集まってきたシェアハウスを舞台に、疲れ果てている世代を包み込むような、やさしい眼差しを持った物語。「今はちょっと、ついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ」本作の監督・脚本は、『流れ星が消えないうちに』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』などで注目される気鋭の柴山健次監督。原作の中、主人公にさりげなくかけられた母からの言葉「今はちょっと、ついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ」に心が震えたという柴山監督。「この物語の登場人物たちは人づきあいが下手だったり、時代についていけなかったりと、うまくいかない人生に対して、『どこで判断を誤ってしまったのだろう?』、『自分の望んで来た幸せはこれだったのか?』という思いに苛まれている。しかし、この言葉によって、これまでの時間は肯定され、次の一歩を踏み出す勇気を得ることになるのではないだろうか」と、本作の製作に至る思いをコメントしている。本作は、30代から40代の人生模様を描き、これまで過ごしてきた時間をふり返りながら、「今だからこそ見える風景が、ここにある」と苦しみも哀しみも引き受けて、この先を生きるんだと勇気を与えていく。なお、今回併せて到着したイメージボードは、アニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』の監督で、本作の柴山健次監督の実兄にあたる柴山智隆が手掛けた。伊吹氏の作品は『四十九日のレシピ』(13)、『ミッドナイト・バス』(17)に続いての映画化。撮影は、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力により、今年9月にスタートする。8月31日(火)までクラウドファンディングにてサポーターを募集中。玉山鉄二・コメント「やれば出来る」、「努力すれば必ず夢はかなう」大人たちに教わったこの言葉で、苦しんだ人達は少なからずいると思います。なぜ「今はちょっと、ついてないだけ」と言ってくれなかったのかと。人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。今、こういう社会だからこそ、セカンドチャンス、人生の敗者復活戦があっても良いと思います。観ていただいた方々から「少し肩の荷がおりた」と言っていただけるような作品になればと思います。深川麻衣・コメント生きていると、誰しも日々いろいろな出来事に直面すると思います。楽しいことばかりではなく、思わず後ろ向きになってしまうことや、もしもあの時に戻れたら...。という後悔を持つことも。この物語は、過去を見て見ぬふりをしたり、無かったことにして前に進むのではなく、本当の意味で今までの自分を受け入れて、人生を歩んでいく勇気をそっと分けてくれるような、そんなあたたかいお話です。皆さまの人生にそっと寄り添えるような映画になりますように。『今はちょっと、ついてないだけ』は2022年春、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:今はちょっと、ついてないだけ 2022年春、全国にて順次公開予定©2022 映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会
2021年07月26日映画『今はちょっと、ついてないだけ』が2022年春に全国公開となり、同時に主要キャストとして玉山鉄二と深川麻衣の出演が発表された。昨年9月、映画化が発表された伊吹有喜の小説『今はちょっと、ついてないだけ』(光文社文庫刊)。千葉県茂原市と長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市、4都市の製作協力のもと、いよいよ撮影が開始となる。キャストにはかつてスター・カメラマンだった主人公・立花浩樹役に玉山鉄二、人付き合いが下手で美容サロンをリストラされる美容師役を深川麻衣が演じる。がむしゃらに働いて挫折をした人々が集まってきたシェアハウスを舞台に、疲れ果てている世代を包み込むようなやさしい眼差しを持った物語だ。監督・脚本は『流れ星が消えないうちに』や『パーフェクトワールド 君といる奇跡』などで注目される気鋭の柴山健次監督。彼は原作で主人公にさりげなくかけられた、母からの言葉「今はちょっと、ついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ」に心が震えたそう。また本作の製作に至る思いを、柴山監督は「この物語の登場人物たちは人づきあいが下手だったり、時代についていけなかったりと、うまくいかない人生に対して、『どこで判断を誤ってしまったのだろう?』、『自分の望んで来た幸せはこれだったのか?』という思いに苛まれている」とコメント。さらに「しかし、この言葉によって、これまでの時間は肯定され、次の1歩を踏み出す勇気を得ることになるのではないだろうか」とも語っている。<玉山鉄二・コメント>「やれば出来る」、「努力すれば必ず夢はかなう」大人たちに教わったこの言葉で、苦しんだ人達は少なからずいると思います。なぜ「今はちょっと、ついてないだけ」と言ってくれなかったのかと。人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。今、こういう社会だからこそ、セカンドチャンス、人生の敗者復活戦があっても良いと思います。観ていただいた方々から「少し肩の荷がおりた」と言っていただけるような作品になればと思います。<深川麻衣・コメント>生きていると、誰しも日々いろいろな出来事に直面すると思います。楽しいことばかりではなく、思わず後ろ向きになってしまうことや、もしもあの時に戻れたら…。という後悔を持つことも。この物語は、過去を見て見ぬふりをしたり、無かったことにして前に進むのではなく、本当の意味で今までの自分を受け入れて、人生を歩んでいく勇気をそっと分けてくれるような、そんなあたたかいお話です。皆さまの人生にそっと寄り添えるような映画になりますように。『今はちょっと、ついてないだけ』2022年春、全国順次ロードショー<クラウドファンディング募集>モーションギャラリーにて8月31日(火)まで。<装飾品募集>現在、茂原市内に本作のメイン舞台となる「シェアハウス」のロケ地を作成中!茂原市民の皆さまからロケ地の内装に関わる装飾品を募集。詳細は上記URLへ。8月15日(日)まで延長。
2021年07月26日深川麻衣の主演作である、NAPPOS PRODUCE『りぼん,うまれかわる』が6月18日に開幕。これに先駆け、ひと足早くゲネプロを鑑賞する機会に恵まれた。ナッポスユナイテッドと悪い芝居が共催する本作は、“うまれかわり”をモチーフにした公演シリーズの第1弾。今回は悪い芝居主宰の山崎彬が脚本・演出を、同劇団所属の岡田太郎が音楽を手がけ、劇中では“生まれ変わりの存在”を知った主人公・並盛りぼん(深川)を中心とする人間模様が繰り広げられる。観劇を心の糧としながら平凡に生きてきた27歳のりぼんは、就寝中に同じ夢を見る来沢英字(永嶋柊吾)と出会う。同棲している恋人(竹田洋平)がいながら、不思議な巡り合わせに運命を感じて英字に惹かれる一方で、りぼんはこの夢を起点に“前世”と向き合い、それまでの自分の人生を見つめ直していく。年の離れた友人(粟根まこと)と推し活に励むりぼんの日常はポップに描かれ、深川の演技もギャクマンガのようにデフォルメされた明るさに満ちていた。しかし定型のボーイ・ミーツ・ガール(ガール・ミーツ・ボーイ)に悲しい2つの事件が重なると、物語はシリアスな方向へ。状況に翻弄されながらも、次第に「来世の自分に恥じない生き方をするために、今の自分にもっと期待する」と決意するりぼんの姿から、前向きなメッセージが受け取れるだろう。アクティングエリアの中央には輪廻転生をイメージさせる“∞(無限)”の形をした大道具が設置された。結ばれたリボンのようにも見えるこの台には傾斜がついており、その上を頻繁に行き来する深川は、りぼんの一筋縄でいかない人生の起伏を全身で表現する。また劇場へ続く階段の手すり、ステージの上下(かみしも)と奥には暖簾状に垂らされた色とりどりのリボンが。主人公の名前と“生まれ変わり”を意味する「reborn」のダブルミーニングを観客に大いに意識させた。公演は6月27日(日)まで、東京・六本木トリコロールシアターにて。感染症対策を十分に講じて上演される劇場公演のほか、PIA LIVE STREAMでは収録映像を後日視聴できる「ディレイ配信」を実施。千秋楽前日である26日(土)18:00開演回の様子が、7月3日(土)13:00〜10日(土)23:59に配信される。チケット販売中。■深川麻衣コメント『りぼん,うまれかわる』が6月18日に開幕しました。平凡に生きてきた女の子が、あることをきっかけに「前世」と向き合い、それまでの自分の生き方を見つめ直していく物語です。脚本・演出の山崎彬さんが描く、ちょっと不思議でおもしろかわいい世界観とそこで生きる登場人物達をぜひ体感しに来ていただけたら嬉しいです!取材・文:岡山朋代
2021年06月21日『mellow』『街の上で』の今泉力哉監督と、Vシネマ・ピンク映画界のトップランナーである城定秀夫監督が、お互いの脚本を提供しあい、R15+のラブストーリー2本を製作した。異色のコラボレーションによる、新たなプログラムピクチャーは、「L/R15」(えるあーるじゅうご)と題され、1本目、L/R15のL=『愛なのに』は、<監督:城定秀夫、脚本:今泉力哉>で、古本屋の店主と店主にプロポーズする女子高生、店主の憧れの女性など、一方通行の恋愛が交差し、二転三転する先の読めないラブコメディ。L/R15のR=『猫は逃げた』は、<監督:今泉力哉、脚本:城定秀夫>で、飼い猫・カンタをどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦と、それぞれの恋人の話を描く、異色の恋愛狂騒劇を製作。この2作品のビジュアルも合わせて公開され、『愛なのに』のビジュアルは、舞台である古本屋の入口と、店主に想いを寄せる女子高生がちらりと写し出され、『猫は逃げた』はヒロインの部屋でカンタが座る様子がとらえられている。先日、撮影を終えたばかりだという本作。城定監督は「いまや日本を代表する天才映画監督、今泉力哉氏とのコラボ!……って、こんなヤバい企画誰が考えたのでしょう?プレッシャーで吐きそうになりつつ、自分らしい映画を撮るしかないと思い至ったわけですが、油断すると、自分らしい映画ってなんだ?自分とはいったい何者だ?なぜ自分は自分なんだ?映画ってなんだ?という無限問答に陥り、また吐きそうになります」と相当な重圧があった様子。一方、「城定監督と一緒になにかやりませんか?と言われて、ぜひ、と即答しました」と語った今泉監督もまたとてもプレッシャーを感じていたそう。作品については「城定さんが書いてくれた脚本には猫が出てきます。猫!撮影、大変だ!と思いながらも猫とたくさん向き合いました。そしてその物語には、どこか懐かしさをおぼえるとともに、城定作品に滲む人間の優しさや愚かしさなどがあちこちに垣間見えて、とても惹かれました。ご一緒してみたかったキャストやスタッフとの撮影を無事に終えて、今は仕上げの真っ最中です。楽しい映画になりそうです」と話している。(cinemacafe.net)
2021年06月18日