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春から夏にかけて、海水浴場などで解禁となる、潮干狩り。決められた海岸の区画で、気軽に自分の手で貝が採れるとあって、子供に体験させる親もいるでしょう。しかし、潮干狩りをする場所や採る貝によっては、細心の注意を払わなければいけません。採った貝を食べる時の注意ポイントは?東京都保健医療局は、ウェブサイトを通じて、潮干狩りをする時の注意喚起を掲載しています。・主にアサリなどの二枚貝は、海域に有毒プランクトンが発生すると、貝毒を蓄積することがあります。また、巻貝の中にはもともと毒を持つものがあります。・潮干狩りなどで二枚貝を採取するときは、事前に周辺海域の貝毒の発生状況を確認しましょう(例:インターネットで「自治体名+貝毒」と検索)。・貝毒の発生状況が確認できない海域の二枚貝や種類がよくわからない貝は、食中毒予防のため、採らない、食べないようにしましょう。東京都保健医療局ーより引用潮干狩りの定番ともいえるアサリのような二枚貝は、海に発生した有毒プランクトンによって、貝毒を蓄積してしまいます。また、もともと毒を持つ貝もあるのだとか。対策としては、潮干狩りに出かける前に、インターネットで『自治体名+貝毒』と検索すると、各地の貝毒の発生状況が分かります。もしも、検索でヒットした場合は、その場所で潮干狩りをすることを避けるようにしましょう。インターネットで検索しても、貝毒の発生状況が分からなかったり、貝の種類が判別できなかったりした時には『採らない』『食べない』ことが、食中毒の予防につながります。せっかくの潮干狩りを存分に楽しむために、東京都保健医療局の解説を参考にしてみてください。[文・構成/grape編集部]
2024年06月28日許可されている遠浅の砂浜で、砂中の貝などを採取する、潮干狩り。各場所で厳格なルールはあるものの、宝探し感覚で貝を採取できるので、子供から大人まで世代問わず人気のレジャーです。潮干狩りを楽しんでいた、たなごころ(@_bitterling)さんは、X(Twitter)に、こんなひと言とともに1枚の写真を投稿しています。は!?デカくね??潮干狩りで採れたのは、手のひらに、覆いかぶさるほどの巨大な貝でした…!まるで巨人の世界に迷い込んでしまったかのような大きさですね。写真に写る貝は、2018年の埼玉県レッドデータブックにおいて『県絶滅危惧Ⅱ類(VU)』にランクインしている『メンカラスガイ』の可能性が高いといいます。ちなみに『メンカラスガイ』は食べることが可能ですが、地域によっては採取や移動を禁止しているケースもあるようです。投稿は反響を呼び、3万を超える『いいね』が付きました。ネット上では「何これ。規格外すぎるだろ」「手が食べられているように見えてギョッとした」などの声が寄せられました。見かける機会がめったにない、希少種の貝。こんな珍しい貝が、手が届く範囲にいるなんて驚きですね!![文・構成/grape編集部]
2024年02月16日富津海岸潮干狩場を運営・管理する富津漁業協同組合(千葉県富津市)は、七夕期間限定の施策として、潮干狩り場の砂浜のどこかに隠された「サマージャンボ宝くじ」1枚(300円)入りのカプセル(1日7個限定)を探し当てた方に、同封の宝くじをプレゼントし、入場料をキャッシュバックするキャペーン「七夕カプセル潮干狩り」を、七夕に向け7月5日(水)~8日(土)まで実施いたします。期間中は会場出入口に、願い事を書ける短冊と笹飾りを設置し、いつもの潮干狩りとは違う七夕仕様で来場者の皆さんをお迎え。七夕とラッキーセブンにちなんだ、1日7個限定で用意するカプセルにはそれぞれ、高額当せん実績のある宝くじ売り場の一つとして有名な「富津イオンチャンスセンター」で購入したサマージャンボ宝くじ1枚と短冊が入っており、当せんすると1等5億円のチャンスがあります。3つ以上見つけると1等・前後賞合わせた7億円が当せんする可能性もあります。今年の七夕は、アサリやハマグリが採れる潮干狩りだけでなく、笹飾りの短冊に願いを託し、家族みんなで最高7億円のお宝アサり(漁り)も楽しめる富津海岸潮干狩場にぜひお越しください。富津海岸潮干狩場の前■「七夕カプセル潮干狩り」について「七夕カプセル潮干狩り」は、通常の潮干狩りに、七夕とお宝探しの要素をプラスした、親子で楽しめる潮干狩りです。1日7個限定のお宝カプセルを探し当てた方には、入場料(1名分、最大2,000円)のキャッシュバックに加え、特典として1等5億円当せんの可能性を秘めた同封のサマージャンボ宝くじ1枚(300円)をプレゼントします。※入場料のキャッシュバックは1人1回までとさせていただきます(カプセルは制限なし)短冊に願いを来場者の皆さんの願い事が叶いますようにとの想いを込めて、期間中は七夕の笹飾りと短冊を出入口付近に設置します。7個のカプセルが砂浜に砂に埋まっているカプセルカプセル、アサリ、ハマグリ ざるの中■潮の引いた砂浜のどこかにある、アサリとハマグリにまぎれた7個の“お宝アサり”を楽しもう!カプセル見つけた!カプセルを見つけると、入場料最大2,000円をキャッシュバック&最高7億円の夢も!?潮干狩りシーン潮干狩り用の熊手は市販のものでOK。会場でレンタル(400円)も可能です。富津海岸潮干狩場 風景土日は2,000人以上が訪れることも。子どもから大人まで家族で楽しめる人気スポット。■実施期間・配置個数お宝カプセルは、7月5日(水)~8日(土)までの期間中、七夕とラッキーセブンにちなんだ「1日7個限定」で潮干狩り場内に配置します。【期間中の海に入れる時間(予定)】7月5日(水)=9時半、7月6日(木)=10時半、7月7日(金)=11時、7月8日(土)=12時※7個のカプセルにはそれぞれサマージャンボ宝くじ1枚(300円分)と短冊、紛失防止用タグが同封されています。※潮の満ち引きにより海に入れる時間が異なりますので、予めホームページの汐見表をご確認の上、お越しください。※天候、汐回り等により、汐見表に記載の時間通りに実施できない場合があります。 ◆担当者のコメント昨年実施した「サマージャンボカプセル潮干狩り」が大変多くの皆さまから好評をいただいたので、今年の第2弾は七夕期間限定の潮干狩りを企画しました。七夕のお宝探しということで、砂浜に埋めるカプセルはラッキーセブン効果も狙って(?)1日7個を用意。同封するサマージャンボ宝くじは地元で高額当せん実績のある売り場の一つとして有名な「富津イオンチャンスセンター」で購入するので、七夕仕様の会場に設置した短冊に願い事を書いて、最高7億円が当たるかもしれないプレミアムなお宝をゲットしてください。今年もスタッフ一同、アサリとハマグリ、そしてジャンボな夢が眠る富津海岸潮干狩場で、お宝を“アサり”にいらっしゃる皆さんをお待ちしています!富津海岸潮干狩場の前 縦カット【施設情報】富津海岸潮干狩場所在地 :千葉県富津市富津2307-2(直営海の家)入場料金(税込):大人(中学生以上)1名2,000円(網袋付約2kg)小人(小学生のみ)1名1,000円(網袋付約1kg)4歳から小学生未満 1名800円(網袋付約1kg)超過料金 1kgにつき 1,000円お問い合わせ :平日 0439-87-2121・5561土日祝 0439-87-2233※潮の干満により営業日と営業時間が異なります。事前に公式ホームページ( )の汐見表をご確認の上、お越し願います。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月23日富津海岸潮干狩場を運営・管理する富津漁業協同組合(千葉県富津市)は、潮干狩り場の砂浜のどこかに隠された「サマージャンボ宝くじ」1枚(300円)入りのカプセル(1日1個限定)を探し当てた方に、同封の宝くじをプレゼントし、入場料をキャッシュバックするキャンペーン「サマージャンボカプセル潮干狩り」を、2022年7月5日(火)~8月4日(木)まで実施いたします。潮干狩り場で採れるのは通常、アサリやハマグリがメインですが、コロナ禍も一段落して迎える今年の夏は、より多くのお客様に特別な潮干狩りを楽しんでほしいという思いから、カプセルトイの容器を使ったスペシャル企画を考案。同封のサマージャンボ宝くじは、過去に3億円の大当たりが出たこともある高額当せん宝くじ売り場「富津イオンチャンスセンター」で購入する宝くじで、当せんすると1等5億円のチャンスがあります。この夏は、最高5億円のお宝ハントを目指して、親子でジャンボな夢が見られる富津海岸潮干狩場を訪れて進化系潮干狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。潮干狩り場 貝とカプセル■「サマージャンボカプセル潮干狩り」について「サマージャンボカプセル潮干狩り」は、通常の潮干狩りに、お宝探しの要素をプラスした進化系潮干狩りです。1日1個限定で配置されたお宝カプセルを探し当てた方には、入場料(1名分、最大2,000円)のキャッシュバックに加え、特典として最高5億円当せんの可能性を秘めた同封のサマージャンボ宝くじ1枚(300円)をプレゼントします。カプセル手持ち 会場前ゲットしたカプセルを受付に持ってくると、入場料最大2,000円をキャッシュバック。幸運は誰の手に!?熊手とザル手持ち熊手は市販のものでOK。会場隣接の売店でも潮干狩りに便利なグッズを各種販売しています。砂浜のカプセルザルと貝とカプセルお宝探し潮の引いた砂浜のどこかに、アサリとハマグリにまぎれたお宝カプセルが。コツもヒントも皆無の完全なお宝探し!家族でこんなにとれました雑感1雑感2土日は2,000人以上が訪れることもある県内屈指の人気スポット。朝から多くの家族連れで賑わいます。■実施期間・配置個数お宝カプセルは、7月5日(火)~8月4日(木)までの期間中、1日1個限定で潮干狩り場内に配置します。※期間中は26日間実施する予定※潮の満ち引きにより営業日と営業時間が異なりますので、予めホームページの汐見表をご確認の上、お越しください。※天候、汐回り等により、汐見表に記載の時間通りに実施できない場合があります。 お宝カプセルの中身お宝カプセル ヨリ毎朝砂浜のどこかにカプセルを埋め、紛失防止用タグで場所を把握します。◆担当者のコメントコロナが少し収まりつつある中で迎える今年の夏は、例年以上にお客様に素敵な潮干狩りを楽しんでほしいという思いから、スタッフ一同あれこれアイデアをひねり出して、お宝ハンター気分が味わえる今回のキャンペーンを企画しました。ネーミングはシンプルに「カプセル」と「潮干狩り」を合わせた造語で、カプセルの中に入れるサマージャンボ宝くじは、地元の高額当せん売り場として有名な「富津イオンチャンスセンター」で購入。このお宝カプセルは1日1個限定ですが、実施期間は約1ヶ月あるので、ぜひ2回、3回とチャレンジして、アサリやハマグリとともに、最高5億円が当たる可能性のあるプレミアムなお宝をゲットしてください。ジャンボな夢が眠る富津海岸潮干狩場で、皆さんのお越しをお待ちしています!会場前【施設情報】富津海岸潮干狩場所在地 :千葉県富津市富津2307-2(直営海の家)入場料金(税込):大人(中学生以上) 1名2,000円(網袋付約2kg)小人(小学生のみ) 1名1,000円(網袋付約1kg)4歳から小学生未満 1名800円(網袋付約1kg)超過料金 1kgにつき 1,000円お問い合わせ :平日 0439-87-2121・5561土日祝 0439-87-2233※潮の干満により営業日と営業時間が異なります。事前に公式ホームページ( )の汐見表をご確認の上、お越し願います。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月29日フワフワの身に濃厚な旨味が魅力の「あさり」。毎年、潮干狩りで獲るのを楽しみにしている方も多いでしょう。しかし、あさりの砂抜きで悩んだことはありませんか?砂抜きが必要なのはわかっていても、なんとなくで済ませている方も多いかもしれません。そこで本記事では正しいあさりの砂抜きをご紹介していきます。■スーパーで購入したあさりの砂抜きは必要?潮干狩りで獲ったあさりは砂抜きが必要ですよね。では、スーパーで売っているあさりの砂抜きは必要でしょうか?店頭に並んでいるのだから砂抜きは不要!と考える方もいるかもしれません。正しい知識を持てば、あさりをもっとおいしく食べられますよ。・あさりは購入したら砂抜きをするスーパーには「砂抜き」という表示のあるあさりもちょくちょく見かけます。しかし、スーパーで購入したあさりも砂抜きは必要なんです。「砂抜き」という表示があったとしても、砂が完全に抜けていなかった…ということも少なくありません。また、砂に限らず、生きている間はフンや汚れ、海水も出ています。なので、自宅で改めて砂抜きをした方が安心なのです。おいしく食べるための一手間、と思いましょう!砂抜きのポイントスーパーで購入したあさりを扱ううえで、1つ注意点があります。それは、購入したら”すぐに砂抜きをする”ことです。買ってきてすぐに冷蔵庫に入れるのはNG。というのも、冷蔵庫で冷やしてしまうとあさりの動きが鈍くなり、砂抜きの速度も遅くなってしまうからです。よって、買ってきたらすぐに砂抜きをすることがポイントと言えます。後回しにしてあさりの動きが鈍くなったら、余計に時間がかかってしまいますからね。あなたの大切な時間を奪われないためにも、家に帰ってきたら砂抜きを率先して行いましょう。■基本的なあさりの砂抜きの方法知っているようで知らないあさりの砂抜き。砂抜きをしたはずなのに不十分だったこともあるのではないでしょうか?食べたときに口の中でジャリッとした経験は少なからずあるはずです。あのときの悲しさといったら…なんともいえませんよね。こうした失敗の原因は、砂抜きの時間や塩分濃度が適切ではなかった可能性があります。この機会に、あさりの砂抜きの基本的な方法を確認しておきましょう。・あさりの砂抜きに必要なもの砂抜きに必要なものはさほど多くありません。基本的に家庭であるもので問題ないでしょう。水塩平たい容器新聞紙(あるいはアルミホイル・あさりの砂抜きに使う塩の分量まず塩水を作っていきます。塩水はできる限り海水と近い環境にしてあげるのが重要ポイントです。海水の塩分濃度は約3%なので、3%を目指して塩の分量を調整していきましょう。目安は1,000ccの水に大さじ2杯ほどです。水に塩を入れて、しっかり溶けるまでよく混ぜていきます。舐めてみると想像よりちょっとしょっぱいかもしれません。この味を覚えておくと次に作るときの目安にもなるので、味を確かめておくとよいでしょう。・あさりを塩水で浸すあさりを平たい容器に並べたら、半分くらい浸かる程度まで塩水を注いでいきましょう。このとき水の量には注意が必要です。余りに水が多いと、あさりが酸素不足となってしまいます。また、あさりが吐き出した砂を再度吸わないよう対策もしておきましょう。網やザルを利用して底上げしたり、あさりが重なったり密着したりしないように並べれば、砂抜きの効率がグッと高まります。砂抜きを時短で終わらせるためにも、効率よくを意識しましょう。・あさりの砂抜きは冷暗所に置く先ほどのあさりの入った容器に新聞紙で蓋をして、冷暗所に置きましょう。暑い時期なら冷蔵庫に、寒い時期ならそのまま涼しいところで問題ありません。蓋をする理由としては、あさりは暗い状態にした方が砂を吐き出しやすくなるからです。なので新聞紙がなければアルミホイルでも構いません。要は、光が当たらない環境を作ればよいのです。蓋をしてしばらくすると、あさりが動き始め吐き出しているのが見られるはずです。ここの注意点としては、新聞紙にしてもアルミホイルにしてもフワッと被せてあげることです。人間と一緒で、あさりも呼吸をしています。息苦しくならないよう配慮してあげましょうね。・完全に砂が抜けるまでの時間砂が完全に抜けるまでの時間目安は、冷暗所で3時間ほど。ただ、潮干狩りのものであればさらに多くの時間が必要なのです。完全に砂が抜くためには、一晩ほど置いておくとよいでしょう。砂抜きはとても待ち遠しい時間ですよね。一方で、あさりが元気よく砂抜きをしている様子は見ていて楽しめる時間でもあります。あさりって面白いなあ…とついつい覗きたくなってしまうものですよ。お子さまがいるご家庭なら、観察するのも楽しいかもしれませんね。・50℃洗いで砂抜きはできる?50℃洗いという裏技的な方法をご存知でしょうか?この方法を使うことで砂抜きが簡単にでき、あさりがプリプリで味わえるのだとか!しかも時間はたった20分ほどという時短ぶりです。この方法は、過去に「NHKあさイチ」で紹介され、話題になりました。この方法については、次でもう少し詳しくみていきましょうか。 ■時間がなくても大丈夫!時短であさりの砂抜きをする方法おいしいあさりを食べるための最大の難点は、なんといっても時間がかかってしまうこと…。「食べたいけど時間がないから」と諦めてしまう日もあるかもしれません。でも、時間がないときでもあさりを食べたいですよね。時短で砂抜きができる方法をご紹介します。・お湯で砂抜きをする方法時短の方法は、先ほどご紹介した50℃洗いという方法です。この方法であれば、時短かつ簡単にあさりの砂抜きを行うことができますよ。手順は、50°℃のお湯にあさりを入れ、お湯の中でこすり洗いをして10分程放置するだけ。あっという間に砂抜きがされます。原理としては、お湯に入れることであさりがびっくりして口を開く…というもの。時間がないときにはこの方法も有効ですね。・ぬるま湯でよく洗い流す最後にぬるま湯を蛇口で出しながら、あさりをサッと優しく洗っておきましょう。あさりの外側にわずかに残った砂を洗い流すイメージです。たったこれだけで砂抜きは完了です。これならとても簡単ですね。・熱すぎる温度に注意この方法では50℃という温度がポイントです。温度が熱すぎると、あさりがびっくりするどころか死ぬ原因となりかねません。失敗してあさりを全てダメにしてしまった…では悲しすぎますよね。そうならないために、温度管理が肝となるでしょう。お湯と水を半々で入れることでおよそ50℃は可能ですが、できれば温度計を用意して慎重に行いたいところです。とはいえ、温度計がある家庭ばかりではありませんよね。時間に余裕のある時は、先述した基本的な方法が確実で安心かもしれませんね。■潮干狩り後のあさりの砂抜きはどうする?宝探しのように楽しめる潮干狩り。シーズンには毎年家族で行く!という方も多いのではないでしょうか?ただ、獲ったあさりを目の当たりにして「このあとどうしよう?」と悩むのも事実。新鮮なまま持ち帰る方法や砂抜きの方法をみていきましょう。・あさりを持ち帰る方法持ち帰るときの不安は、運搬中の揺れであさりが痛むこと。海水で持ち帰る方法もありますが、海水を使わない方法がおすすめです。海水があると、貝が開きやすくなり運搬中の揺れで傷つきやすくなってしまうからです。海水がなければ貝は閉じてくれるので、自然とあさりの身は守られます。海水なしの方法は以下の2ステップで、とても簡単です。真水(または水道水)で洗うクーラーボックスにあさりと保冷剤を入れるあさりを洗う理由は、殻についた汚れを落とすことと、体調不良などを引き起こす「腸炎ビブリオ菌」をとるためです。この作業を怠って食中毒になったら大変ですので、ごしごしと念入りに洗い流しましょう。なお、潮干狩り場に水道はあるものの、シーズンには大変混雑します。潮干狩りは思っている以上に体力を消費するので、ヘトヘトの状態で並ぶのはしんどいですよね。時間が経過するとあさりの鮮度も落ちてしまいます。そのため、自宅から真水や水道水を持参しておけばわざわざ並ばなくて済みます。スムーズな帰宅を望むなら持参がおすすめです。・砂抜きの方法潮干狩りで獲ったあさりの砂抜きも、先述した基本的な方法と同じです。ただ、せっかく海に来ているので砂抜き用として海水を持ち帰るとよいでしょう。自宅に帰ってからわざわざ塩水を作る必要がなくなります。もしかしたら、あさりも、塩水より本当の海水の方が喜んでくれるかもしれませんね。海水は、ペットボトルなど身近なものにくむだけで問題ありません。浅瀬より少し深いところでくむと、海水の汚れも少なくおすすめですよ。また、時間がどうしても惜しい…という方は、海水に浸したままあさりを運べば少しだけ砂抜きをすることができます。しかし、貝が痛みやすいリスクと運搬中の揺れで海水が溢れるリスクが伴います。自宅が潮干狩り場の近くで、運転中も揺れにくい配慮ができればこの方法を選択するのもよいかもしれません。・砂抜き後に塩抜きが必要砂抜きをしたらホッとしてしまうところですが、塩抜きという手順も必要です。潮干狩りで獲ったあさりは体内に海水を含んでいます。もし塩抜きをせずに調理をしてしまうと、料理がしょっぱくなる可能性があるのです。塩抜きの方法は難しくないのでご安心ください。水を切ったあさりをザルにいれ、1時間ほど常温で放置するだけ。たったこれだけで、塩抜きができちゃうんです。塩抜きはつい忘れてしまいがちですが、大事な手順なので砂抜きとセットで覚えておきましょう。■砂抜きをしたあさりの保存方法保存が難しそうな印象のあるあさり。保存できないからと、焦って食べていませんか?余ったあさりも方法さえ守れば、なるべく鮮度を保ったまま保存できますよ。その方法をみていきましょう。・冷蔵・冷凍保存ができるあさりは冷蔵保存だけでなく冷凍保存もできます。すぐに食べる場合は冷蔵保存、長期保存する場合は冷凍保存にしましょう。たくさん獲れたときに保存できると、本当に助かりますよね。では、それぞれの方法をご紹介しますね。冷蔵保存砂抜きをする再度、塩水(濃度3%)に浸すラップなどで蓋をして冷蔵庫に入れる冷凍保存砂抜きをした後、あさりの水気を切る殻付きのまま冷凍用の保存袋に入れる平らにして空気を抜いて冷凍庫に入れる・小分けにして保存袋に入れるあさりの鮮度を保つには、平らにして空気を抜くことが大切です。また、冷凍したあさりを1度解凍しまた冷凍するのは、鮮度が落ちるので避けた方がよいです。そのため、量が多いときは迷わず小分けにして保存袋に入れるようにしましょう。作りたい料理にあわせて1食分ずつ分けるのもよいですね。あさりが半凍りのうちに袋の上から揉んでバラバラにするのもお忘れなく!こうしておけば、あとで取り出しやすくなり、解凍も早くなるので時短にもなりますよ。・保存期間の目安保存期間の目安としては、冷蔵であれば2〜3日、冷凍であれば1ヶ月ほどとなります。冷凍すると長期保存ができるのが嬉しいですね。これで毎日のようにあさりが楽しめそうです。とはいえ、期間はあくまで目安です。可能な限り早く食べるように心がけましょうね。■砂抜きできない死んだあさりの見分け方残念ながら、死んだあさりが混ざっていることがありますよね。しかし、見分けるのは難しく、「これ食べてもいいかな?」と迷うことも…。そこで、見分ける方法をご紹介します。見分けるには、死んだ場合にはどんな状態なのか知るのが1番です。間違って死んだあさりを食べないよう、あさりの状態を見極められるようになりましょう。・殻が開きっぱなしもし貝が開いて中身がデロッと出ていたら死んでいる可能性があります。本来、あさりは貝柱の力で殻を閉じているからです。確かに開けようとしても簡単には開けさせてくれないですよね。あさりは意外と力が強いのです。しかし、死ぬと貝柱の力が使えなくなるので、自然と貝が開いてしまうのです。ただ、貝が開いていても、触ったときに閉じたら生きている証拠です。もし生きているのか死んでいるのか怪しいあさりがいたら、つんつんと触って反応の有無をみてみるのがよいでしょう。・異臭がする人によって感じ方は異なるものの、死んでいると異臭がします。死ぬと菌が繁殖するためです。生きているあさりは無臭なので「なんか臭いかも」と思ったら死んでる可能性が高いでしょう。もちろん、これを食べたら食中毒の原因になり、そのまま調理するとほかのあさりにも臭いがうつる原因にもなりかねません。異臭の元となっているあさりを見つけ出し、すぐに破棄してください。・軽い音がするものは中身が空の場合がある殻が閉じていても中身が空の場合もあります。中身があるかどうか確かめるには、貝同士をぶつけてみましょう。もし明らかに軽い音がしたら、中身が空かもしれません。見た目は普通なのにまさか空だなんてショックですよね。でも、残念ながら空のあさりが混ざっているときがあるのです。邪魔になるので、調理前に見つけて取り除いておきましょう。■砂抜きをしたあさりをおいしく食べよう!おすすめレシピさあ、砂抜きはもう完璧ですね!砂抜きをしたら、あとはおいしく食べるだけですよね。とはいえ、あさりの料理はたくさんありすぎて悩んでしまいます。そこでおすすめのレシピを3つご紹介します。ぜひ献立の参考にしてみてください。・あさりの酒蒸し材料(4人分)アサリ1パック水大さじ1.5酒大さじ1.5バター3g白コショウ少々細ネギ(刻み)適量下準備アサリは流水でこすり合わせて洗い、3%の食塩水に入れて冷蔵庫で3時間以上おく。作り方手順1:アサリを再び流水でよく洗い、水気を拭いて鍋に入れ、水、酒、バターを加える手順2:中火にかけ、沸騰したらかるくゆすって2分ほど蒸し、貝が開いていたら器に盛る手順3:白コショウを振り、細ネギを散らすあさり料理の定番である酒蒸し。シンプルな酒蒸しに、バターが加わったことで、より一層あさりの旨味が増します。調理時間は約5分なので、忙しいときの時短レシピとしても大活躍です。おかずにもおつまみにもなるのでぜひ作ってみてください。・あさりのパスタ材料(4人分)スパゲティー160g・塩16gアサリ(水煮)1缶(1缶60g入り)・酒大さじ1・水50ml玉ネギ1/4個シメジ1/2パック小麦粉大さじ1.5バター15g牛乳200ml塩コショウ少々ドライパセリ適量下準備アサリはザルに上げ、汁気をきって大きめのフライパンに入れ、酒と水を加えてひと煮たちさせ、汁ごといったん取り出す。玉ネギは粗みじん切りにする。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。作り方手順1:鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、スパゲティーを袋の時間より1分短めにゆで、ザルに上げる手順2:中フライパンにバターを入れて火にかけ、玉ネギとシメジを炒める。玉ネギが透き通ってきたら小麦粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒める手順3:牛乳を加え、混ぜながらトロミがつくまで煮る。アサリを汁ごと加え、塩コショウで味を調える手順4:(3)に(1)のスパゲティーを加え、サッとからめる。器に盛り、ドライパセリを振るあさりのパスタはシンプルながらも旨味が凝縮されます。このパスタ、牛乳が入っているので濃厚な感じに見えますが、意外とあっさりしているんです。食欲がないときでも食べたくなるレシピです。・クラムチャウダー材料(4人分)アサリ150g・塩少々牛乳200mlベーコン1~2枚ジャガイモ(小)1個ニンジン1/8本玉ネギ1/4個クラッカー6~7枚バター5g・顆粒スープの素小さじ1・水200ml塩コショウ少々ドライパセリ少々下準備アサリは塩水で殻と殻をこすり合わせる様に洗い、ザルに上げる。ベーコンは幅1cmに切る。ジャガイモは皮をむき、1cm角に切って水に放つ。ニンジンは皮をむき、1cm角に切る。玉ネギは粗いみじん切りにする。クラッカーは抗菌のビニール袋に入れ、めん棒等で細かく砕く。作り方手順1:鍋に牛乳とアサリを入れて強火にかけ、アサリが開いたら火を止め、キッチンペーパーを重ねた網でこし、アサリの身を取り出しておく。こした牛乳にクラッカーを加える手順2:鍋にバターを入れて中火にかけ、ベーコンを炒める。ベーコンから脂が出てきたら、水気をきったジャガイモ、ニンジン、玉ネギを加えて炒め合わせる手順3:全体にバターがからまったら、アサリの身を加えて炒める。 <スープ>の材料、(1)の牛乳、クラッカーを加え、煮たったら火を弱めて10~12分煮る手順4:トロミがついたら、塩コショウで味を調える。器に注ぎ、ドライパセリを振る身体が温まり、ホッとするクラムチャウダー。ホワイトソースとあさりの相性は抜群ですよね。あさり以外にも玉ねぎ、ジャガイモ、人参など具沢山なので栄養面もバッチリです。■正しく砂抜きをしてあさりをおいしく食べましょうプリプリで旨味がたっぷり詰まったあさりは絶品です。ですが、おいしく食べるためには砂抜きは必須です。砂が残っていてジャリっとするとおいしさも半減してしまいますもんね。あさりの砂抜きとして基本的な方法と50℃洗いの2種類をご紹介しました。基本的な方法では、海水にあわせて塩分濃度3%を作るのがポイントです。少々時間はかかるものの、手順はとても簡単です。もう一つご紹介した方法、「50℃洗い」は、時短でできるものの温度管理が難しいデメリットがあります。そのため、基本的な方法で余裕を持って行うのが望ましいでしょう。あさりは手間をかけたからこそ食べたときの感動も大きいものです。潮干狩りに行って自ら獲ったあさりであればなおさらです!また、お子さんがいらっしゃる家庭であれば、あさりがニョロニョロと口を伸ばしている姿を一緒に見るのも楽しいかもしれません。獲る楽しみ、食べる楽しみだけでなく、見る楽しみ方ができるのもあさりの魅力かもしれませんね。ぜひ、正しいあさりの砂抜きをマスターしてあさりをおいしくいただきましょう。《参考》・ たばこと塩の博物館「世界の塩・日本の塩」 ・ 農林水産省「食中毒の種類と原因」
2021年02月25日潮干狩りで獲ったアサリを家に持ち帰ったら、次は「砂抜き」「調理」、そして「保存」を考える必要がある。アサリの砂抜きや残った分の保存は、どんな方法がいいのだろう?千葉・木更津の潮干狩り場「木更津海岸」運営する、木更津漁業協同組合の根本昌彦さんに話を聞いた。砂抜き方法は、スーパーのアサリと違うので要注意持ち帰ったアサリを食べるために必要となるのが「砂抜き」。木更津漁業協同組合が推奨する砂抜き方法は以下の通りだ。1)アサリを桶などに広げてできるだけ平らにしたら、持ち帰った海水をアサリが浸るくらいに入れる。2)桶に新聞紙などをかぶせて暗くし、振動を与えずにそのまま放置する。3)4時間から一晩放置したら砂抜きは完了。一晩以上置くと痛むので、それ以上は放置しない。使用する海水は、潮干狩りから帰る際は必ずペットボトルなどで持って帰るのが鉄則だが、うっかり忘れてしまった!という人もいるかもしれない。そんなときはどうすればいいのか。「海水がなければ、海水の濃度に潮を入れた真水でも一応可能です。塩の目安は“舐めてしょっぱいと感じる”くらいでしょうか。ただ味覚には個人差があり、濃度は海によってまちまちなので、完全に再現することは難しいもの。失敗しないためにも、海水の持ち帰りは絶対に忘れないようにしましょう」ちなみに一般的な砂抜き方法をインターネットで検索すると「ぬるま湯に入れる」「包丁やくぎなどの金属を入れる」などの方法が出てくる。そういった方法はどうなのか。「試したことがないので、正直何ともいえません。ただ、スーパーなどで売られているアサリと、潮干狩りで獲れたアサリとでは、砂の量が全く違います。市販のアサリはすでに砂抜きされることも多いので、それを基準に『ぬるま湯だと砂抜きが早くできる』といわれているなら、潮干狩りで獲れたアサリで試すのはおすすめできませんね」砂抜きしたアサリを即冷凍すれば3カ月は食べられる鮮度を考えるなら、砂抜きしたアサリをその日に食べるのが一番おすすめなのはいうまでもない。しかし大量で食べきれないケースも多く、最適な保存方法が気になるところ。「翌日であれば冷蔵庫で保存できます。ただ、砂抜きをすると鮮度がどんどん落ちるので、次の日に食べるなら砂抜きも遅らせるのがおすすめ。もしくは、冷凍すれば砂抜きをしても鮮度が落ちないので、砂抜きをした後にすぐに小分けに冷凍するのもいいと思います。冷凍すれば最長3カ月は持ちますよ。冷凍したアサリはそのまま調理してOKです」ちなみに潮干狩りシーズンの春先から初夏の場合、常温保存は痛みの原因となるので避けたほうがいいとのこと。ネットで検索すると、アサリの保存方法としてさまざまな情報が掲載されているが「アサリの価格はかなり高騰しています。根拠のない情報を鵜呑みにして、アサリをダメにしてはもったいないですよ」と根本さん。せっかく苦労して獲ったアサリをダメにしないよう心掛けたい。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年05月28日早起きして潮干狩り会場に到着したら、いよいよ捕獲スタート!しかしせっかく来たのに全然発見できず、気が付いたら満潮で営業時間が終わっていた…なんてことになったら、ガッカリするだろう。そうならないよう、アサリを効率的に捕獲する方法はあるのだろうか?千葉・木更津の潮干狩り場「木更津海岸」を運営する、木更津漁業協同組合の根本昌彦さんに伺った。アサリを見つけるには“浅く広く掘る”が鉄則!「アサリが生息しているのは、砂の下から10センチ以内のところ。深く掘っても意味がないので、“浅く広く”が鉄則ですね。また、アサリは一カ所に固まる性質があるので、ほかの方がすでにアサリを獲れている場所の近くを狙うといいと思います」(根本さん以下同)また満潮が迫っていて時間があまりないときは「係員の人に『どの辺りで獲れますか?』と聞くのも手」とのこと。「我々としても、せっかく足を運んでくれたお客さまがアサリを獲れなくてガッカリしてしまうのは悲しいものです。もちろん自分で発掘するのも醍醐味ですが、時間がないときは、どんどん聞いてください」アサリとよく似た「バカガイ」は、砂抜きが大変潮干狩りといえばメインで獲れるのは「アサリ」だが、海にはアサリ以外の貝も生息している。「一番メジャーなのは『バカガイ』と呼ばれる貝です。形状はアサリと似ていますが、表面がツルツルしており殻が薄く、割れやすいのが特徴。お寿司屋さんでは“青柳”として提供されるおいしい貝ですが、砂抜きが大変なのが欠点ですね。運がよければ“ハマグリ”がいることもありますよ」ちなみにバカガイの砂抜きは沸騰した塩水に入れて貝が開いたら、貝から一つひとつ身を取り出して砂を洗う。さらに水を変えて同じ工程を何度も繰り返す必要がある。ほか「ツメタガイ」「サルボウ」「カガミガイ」など、あまり知られていない貝がいることも。正体や食べられるかどうかがよくわからないときは、係員の人に確認したほうがいいだろう。獲れたアサリに真水や海水を入れて持ち帰るのはNG!アサリが獲れたら、次は持ち帰る準備が必要。クーラーボックスなどに入れるときの手順は以下の通りとなる。「まずは真水で洗い、貝の口を閉じます。こうすることで貝の鮮度が保たれて日持ちがしやすくなります。そして保冷剤と一緒にクーラーボックスなどの容器に入れて、そのまま持ち帰ります。保冷剤は直接入れるとアサリが冷凍焼けする可能性もあるので、できれば新聞紙などに包んだほうがいいですね。またアサリとは別に、持ち帰って砂抜き用に使う海水をペットボトルに入れて持ち帰るのを忘れないでください」真水や海水にアサリをつけて持ち帰ると、痛みの原因となってしまうのでNG。持ち帰りに必要な海水は、アサリ1キロ当たり海水1リットル分が目安となる。せっかく潮干狩りに来たのだから、おいしいアサリをたくさん持ち帰りたいもの。効果的な獲り方と持ち帰り方がわかれば、家でもアサリが楽しめるはずだ。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年05月26日春から夏は潮干狩りに最適のシーズン。特に初夏のレジャーとして大人気で、すでに計画を立てている人も多いかもしれない。だが潮干狩りは潮の満ち引きや気候などにより、開催できるかどうかが大きく左右される。下調べをせずに現地へ足を運んだら「実施できない」こともありえるのだ。そこで今回は潮干狩りを計画する際に知っておきたい事前準備について、千葉・木更津の潮干狩り場「木更津海岸」を運営する、木更津漁業協同組合の根本昌彦さんに話を聞いた。潮干狩りができる日時は、潮の満ち引き時間で決まるまず潮干狩りができる時間は干潮時のみ。事前に海岸の干潮と満潮の時間を把握するのは、基本中の基本だ。「意外にそのことを知らずに足を運ぶ人もいます。干潮と満潮の時間は各海岸によって違います。まずは潮干狩り会場のホームページなどをチェックして、実施できる日時を確認してください」(根本さん以下同)たとえば干潮の時間が10時であれば、潮干狩りができるのは8時~12時の間(干潮時の前後2時間程)。つまり行きたい日に潮干狩りができるかどうかは、潮の満ち引きに左右されるのだ。時間は長くでも5時間くらいだが、潮廻りによっては3時間になることや、風向きで満潮が早くなって短縮されるケースもある。「当日、一番干潟ができる干潮時間の前(引き潮の時間内)に、来場するのがおすすめです。引き潮は、干潮時間の前2時間くらい。潮が引くことで一面が干潟になる光景をぜひ目に焼き付けてほしい。それも潮干狩りの醍醐味のひとつです」またゴールデンウィークは潮干狩りのハイシーズンとなるが、混雑を避けるのなら「ゴールデンウィーク以降がおすすめ」だという。「潮干狩りの話題をメディアで取り上げられることが多いのはゴールデンウィークの間ですが、実は7月まで潮干狩りはできます。夏場は梅雨があるのでできない日も多いですが、晴天の日はまったく問題ありません」水辺は冷えるので、防寒対策は万全に!日程が決まったら、次に考えなくはいけないのは「持ち物」。最低限なところでは、アサリを掘る「熊手」と、獲ったアサリを入れる「ネット」、獲ったアサリを持ち帰る「発泡スチロールの箱」や「クーラーボックス」が必要となる。ただこれらは潮干狩り場であれば、販売されているケースがほとんどなので、現地調達も可能だ。一方でアサリを獲るための道具ではないが、持参したほうがいい持ち物もたくさんあるという。「小さいお子さんと一緒に行くなら、防寒対策は万全にしましょう。水辺は陸地より風が冷たいので、子どもが寒くてぐずってしまうことも。また干潮でも濡れてしまうので、着替えも多めに持ってください。あとは日焼けを防ぐつばの広い帽子、熱中症対策の飲み物、水面に入るときに履く靴を用意するといいと思います」干潟を歩くときに素足だと、貝殻などを踏んでケガをするリスクがある。できれば肌が露出しているビーチサンダルなどではなく、長靴のようにきちんと足が覆われた靴を持参したい。砂抜きに使う、海水を持ち帰るペットボトルも必須!さらに想定したいのが、アサリを食べるための下準備。発泡スチロールの箱やクーラーボックスにアサリを入れて持ち帰った後、家で砂抜きをする際に必要となるのが「海水」だ。「当海岸では持ち帰り用のペットボトルがありますが、用意がないところでは自分で空のペットボトルを持参する必要があります。目安はアサリ1キロ当たり海水1リットル分。ほかにも夏場は貝が傷みやすいので、保冷剤があるといいですね」干潟とはいえ海はいろいろな危険や想定外がつきもの。小さい子どもがいるならなおさら、行き当たりばったりではなく、事前の情報収集と準備は万全に整えたい。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年05月24日春のファミリーレジャーとして、大人気の潮干狩り。特にゴールデンウィーク周辺に計画するご家庭も多いのではないでしょうか。そこで、潮干狩りに適した日とはいつなのか、持ち物はなにが必要か、あさりはどう持ち帰るのか……などなど、初心者でも満喫できる「潮干狩りノウハウ」を解説します♪潮干狩りの日程や、場所の決め方は?潮干狩りというと、シーズンは「GW周辺」「春先」あたりをイメージする人が多いかもしれません。これは半分正解で半分は不正解。というのも、潮干狩り自体は実は一年中できるからです。ただ、「干潮が長く」「水温・気温ともに潮干狩りにちょうど良い」というシーズンが春のため、4~6月頃のレジャーとして認知されている、というわけ。有料の潮干狩り場がオープンするのも、大体このくらいの時期です。そして、具体的に潮干狩りの日程を決めるために必要な要素が、潮の満ち引きのタイミング。「潮干狩りには大潮の日が良い」といわれますが、その理由は「潮がよく引くから」。沖まで潮が引くために潮干狩りできる時間が長く、潮干狩りできるエリアが広くなるのがその理由です。潮の満ち引きを知るためにチェックするのは「潮見表」や「潮干狩りカレンダー」。海上保安庁により潮干狩りカレンダーが作成されているほか、メジャーな潮干狩り場ではホームページ上でも案内がありますので、チェックしてみましょう。ちなみに潮干狩り自体は「潮干狩り場」でなくてもできますが、子連れではじめての潮干狩りなら、ある程度メジャーな潮干狩り場でデビューするのがおすすめです。トイレや設備面、安全面を考えた上でもおすすめです。まずは行く場所を決めて、潮見表を見ながら候補日をチェック。気温や天気予報も確認して、ちょうど良さそうな日に決定するというのがオススメの流れです。忘れず持参したい物や、服装のポイントは?まず、持ち物として用意するものは以下のとおり。・貝を採るための熊手・採った貝を入れるためのバケツ、ザルか網・海水を持ち帰るためのペットボトル(2リットル程度のもの)・貝を持ち帰るための新聞紙、クーラーバッグ・着替え・サンダル・日焼け止め、帽子、防寒着など気候に合わせて・レジャーシートや簡易テント・軽食道具類などは最近、100円ショップで揃えられるものも多いので、上手に活用したいですね。また、服装ですが、春は気候の変わりやすい時期なので、気温や天気はあらかじめチェックしておいて防寒対策、熱中症対策などは万全に。ポイントとしては、親子ともに目立つ色の服や帽子を着て、遠くから見てもわかりやすくしておくのがおすすめです。潮干狩りをするのはごく浅瀬とはいえ「海」。お子さんからは絶対に目を離さないようご注意を。ベストシーズンの潮干狩り場は特に混みがちですので、親子ともに分かりやすく、見つけやすいようにしておくと安心ですね。当日のスケジュールをイメージしましょう潮干狩りに適しているといわれる時間は、大体干潮時の前後2時間。干潮時間を調べておき、遅くともその1時間前には会場に到着しましょう。ただし、人気の潮干狩り場だと駐車場が埋まる時間も早く、干潮の時間よりも早めに到着したほうが良い場合もあります。干潮まで時間がある場合は、遊びながらゆっくり潮が引くのを待てるよう、砂遊び用のおもちゃや、軽食を持って行くとよいですよ。採った貝はどうしよう?持ち帰り方のコツせっかく貝を採るならば、おいしくいただくまでが潮干狩りですよね。そのためにも、気を付けたいのが持ち帰り方。持ち帰る間に貝が死んでしまっては食べられないからです。最もカンタンな持ち帰りかたは、車の場合、バケツに貝を入れて海水をそのまま入れ、バケツが倒れないように固定してそのまま持ち帰る方法。貝は潮を吹くので、バケツには新聞紙などでフタをしておくのをお忘れなく。そのままにしておくと、周辺が水浸しになりますよ。フタつきのバケツを用意しておいてもよさそう。電車など公共交通機関での移動の場合は、貝を洗ったあと、湿らせた新聞紙で包んでクーラーバッグなどへ入れて持ち帰りましょう。いずれにせよ大切なのは温度管理で、直射日光などで高温になるとその貝はもう食べられなくなってしまいますのでご注意を。砂抜きが終わったら、調理したり、貝殻で工作も♪そして、持ち帰ったあとの砂抜きのために用意しておきたいのが海水です。2リットル程度の空きペットボトル海水を入れて持ち帰っておくと、調理前の砂抜きの際に使えて便利です。帰宅したあとはザルで底上げしたボウルなどに貝を移し、海水を入れて、冷暗所で2~3時間ほど置いておけば砂抜き完了。あとはお味噌汁の具や酒蒸し、ボンゴレなどなど、お好きに調理をしてどうぞ♪食べたあとは、子どもたちと一緒に貝殻を工作に使っても楽しいですよ。今日の思い出になりそうですよね。この春は、ぜひ家族で潮干狩りを計画してみては?小さなお子さんでも楽しめる春のレジャー、潮干狩り。海の波や砂など、自然と触れ合ったり、自分で採った貝を調理して食べる経験は、子供にとって貴重で大切な思い出になるはず。初心者でも、持ち物やコツさえ押さえておけば十分に満喫できますので、ぜひトライしてみてくださいね!●ライター下川尚子
2018年03月24日