部屋の整理・収納は、多くの人にとって関心の高い分野ではないでしょうか。何を隠そう私もその1人ですが、もともと片付けが得意ではない上に、子どもが産まれてからはより一層「忙しくて時間がない」「モノがどんどん増えてしまう」「片付けてもすぐに子どもが散らかしてしまう」ことを言い訳に、つい整理整頓を後回しにしてしまっています。雑誌のお片付け特集や片付け術について書かれた本を読んでも、実行・継続するに至らず、自己嫌悪に陥ることも。そんな訳で先日、整理収納の専門家にレクチャーいただく機会を得ましたが、思いがけず、家計管理との共通点を発見したのでここでシェアしたいと思います。■部屋が散らかる本当の理由とは? 実は、部屋が散らかるのは個人の片付け能力のせいだけではなく、昔に比べてモノの量が圧倒的に増えたことが原因なのだそうです。日本は経済成長を経て、便利なモノが国内外から数多く手に入るようになりました。それに加えて、産業が発達し、手作りではなく工場で大量生産されたモノが安価に手に入るようになりました。これにより「どうしても必要なモノ」だけではなく「あると生活にゆとりが生まれるモノ」がどんどん家の中に入るようになったのです。一般的に、現代の4人家族の暮らしには1日平均10個のモノが入ってくるのだそうです。反面、日本に特有と言われる「もったいない」の意識は残り、使わないモノを捨てることには抵抗を持っています。つまり、片付けが下手なわけではなく、昔とは状況が異なっているにもかかわらず、それに合わせた解決法が広まっていないことが問題なのです。■部屋の片付けと家計管理との意外な共通点とは? 昔からの習慣が時代にそぐわなくなっている状況は、家計管理にも当てはまるのではないでしょうか。少し前まで、家計管理は今ほど複雑ではありませんでした。戦後、人口は増加し、働き手の人口が高齢者の人口をはるかに上回っていました。消費する世代がたくさんいるので、モノやサービスは放っておいても売れます。売り手(企業など)は売上げ増加により、年功序列・終身雇用でずっと安定した雇用ができますし、現役世代が支えることで退職金も年金も安心。銀行は安心して企業に融資できるので、個人の預金の金利も高くつけることができる。人口が増えるので土地の価値はどんどん値上がりする。もちろん例外もあるでしょうが、全体的には「管理」という考え方を意識しなくても、収入を支出が超えない程度の生活をしていれば、貯蓄や持ち家といった資産を持てて、老後も安泰な時代だったのです。 反対に、現代はどうでしょう。年金や医療・介護を必要とする高齢者が増える反面、社会保険料や税金を納める働き手の数がどんどん減っているので、そのバランスをとるために、働き手の負担は上がっています。反面、生活レベルを下げることは難しく、教育費や住宅購入の費用は上昇傾向にあります。その上、クレジットカードやプリペイドカードなどの便利なモノで支払いができるので、現金を使っている実感が薄まり、家計のコントロールがしづらくなっています。片付けにもいえることですが、貯蓄ができないことを「自分にマネーのセンスがないせい」とか、「浪費傾向が強いのでは」と思っている方はとても多いのですが、それはその方の生まれつきの性質ではないと、私は考えています。私たちを取り巻く今の状況の中では、以前とは異なる家計管理の基礎知識が必要なのにも関わらず、それが普及していないことが大きな要因なのです。では、時代の変化に対応した家計管理をするためにはどうしたらよいのでしょう? その心構えについては、次回で考察してみましょう。<関連リンク> 「部屋の片付け」の考え方に見る、家計管理との共通点とは?(その2)
2015年02月18日アスクルは2015年1月12日まで、ヤフーの協力のもと運営する一般消費者向けインターネット通販サービス「LOHACO」にて、「"お片付けコンシェルジュ"プレゼントキャンペーン」を実施している。○プロの整理収納アドバイザーが訪問同キャンペーンは、26日発売の「LOHACO HAPPY福袋2015」を購入した人の中から抽選で2名に、プロの整理収納アドバイザーによる丸ごと整理・収納サービス「お片付けコンシェルジュ(クローゼットまたはキッチンのいずれか。税別価格5万円相当)」や「無印良品の収納用品(税別価格2万円相当)」が当たるというもの。応募条件は、関東エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)または関西エリア(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に居住している人。Yahoo! JAPANのIDを用いて同サイトにログインののち応募ページから応募。福袋販売期間内に福袋を購入すると、福袋1個購入を応募1口として取り扱う。なお、18日の18時までに応募のうえ、同サイトのメールマガジン配信登録をした人には、福袋の先行案内が配信される。
2014年12月08日「片付けで人生が変わる」というのは、片付けに向き合ったことがある人なら、なんとなく実感してもらえるのではないでしょうか。しかし、本当に人生が変わるのか、いまいち信じられないという人もいるでしょう。そこで今回は、それぞれタイプの違う3名の片付けのプロ、ライフオーガナイザーさんの声をご紹介します。ご紹介するライフオーガナイザーは皆さん、片付けを仕事にまでしてしまった方々です。片付けが苦手だった詫摩さんと、元々片付けが得意だった福田さん。見えるところは綺麗でも見えないところはぐちゃぐちゃだった混在タイプのまついさん。そんな彼女たちの人生は、片付けに出会うことでどう変わったのでしょうか。■片付けられなかった時の自分ライフオーガナイズ片付けに出会う以前、まだ片付けができていなかった時、3名の方たちはどのようなことに悩んでいたのでしょう。「次男が誕生後、産後うつになり、片付けられなくなった。さまざまな片付け方法を試したが、リバウンドしてしまうことが多く、 片付けのできない自分はダメだと思っていた」(片付けが苦手だった派:詫摩さん)「雑誌のアイデア収納、便利そうな収納グッズなど、いろいろ試してまねしてみた。でも、どれも自分には合わない、使いづらいと感じて、できない自分は片付けが下手だと思っていた」(キレイ・ぐちゃぐちゃ混在派:まついさん)「もともと得意なほうだったし、自分ではできると思っていた。でも、ライフオーガナイザーになった今振り返ると、独りよがりな片付けだったり、家族にとって分かりにくかったりして、何度もリバウンドしていた」(元々片付けが得意派:福田さん)■片付けができるようになった結果、どうなったかそんな状態から、「片付ける」ことができるようになった結果、どのような変化があったのでしょうか。「一番の学びは、周辺の状況や環境が原因で片付かない人と、慢性的に片付けができない人とがいることがわかったこと。それまで、片付けられない自分は価値がないとまで思っていたが、片付けられない原因を解決すればよいことがわかり、罪悪感がなくなった」(苦手だった派 :詫摩さん)「とにかく買い物が大好きで物が多かったが、オーガナイズで思考の整理をしたことにより、何が自分にとって大切かを考えるようになった。それにより衝動買いが減った。自分にとって使いやすい仕組みに片付けたことにより、家事効率が上がり、自分の時間が持てるようになった」(キレイ・ぐちゃぐちゃ混在派:まついさん)「片付けができるようになったことで、生活を取り巻くすべてのモノやコトに対して、意欲的、積極的になれた。たとえば、家族。家族を大事にしたい、という自分の価値観を確認することで、家族にとって使いやすい家にしようと思ったり、○○したらもっといいかもと思ったり、前向きに考えることが増えた」(片付け得意派:福田さん)■片付けで得たこと最後に、ライフオーガナイザーの皆さんが、片付けを通じて得たことを挙げてもらいました。「1つめは、利き脳や何を大切にしているか(価値観)がクリアになったことで、自分のペースや適したやり方がわかったこと。2つめは、仕組み作りをする事で暮らしが楽になったこと。3つめは、 他人を認められるようになったこと。4つめは、どんなに散らかってもリセットできる安心感を得たこと。最後に、家族に笑顔が増えたこと。この5つです」(苦手だった派:詫摩さん)「オーガナイズで利き脳を知った時、心から納得。自分が片付け下手だったのではなく、自分に合った方法でできていなかっただけだと知ったことで、心のつかえが取れた」(混在派:まついさん)「ライフオーガナイズは、単に片付けの方法を学ぶだけでなく、自分の思考を整理すること。それにより、自分の軸になるものを確認できたり、人生を振り返ったりできて、安心と自信が生まれました。それが今、毎日を積極的に過ごすための活力になっています」(片付け得意派:福田さん)物も情報も溢れている今の時代だからこそ、溢れた中から選びとる力=片付け力が注目されているのではないでしょうか。今回ご紹介できたのは、ごく限られた人たちの声ですが、片付けを通して、自分の価値観を探ること、自分は何が大事か、どんな生活をしたいか、家族とどう過ごしたいのか、そう考え向き合うことで、人生が変わったと感じるようです。たかが片付け、されど片付け。苦手だと思う人こそ、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょう。■ご協力いただいたライフオーガナイザーの方々詫摩美由紀さん ホームページ「 半歩先き行くお片づけ くらし∞クリエイト 」福田未来さん ブログ「 お片づけから、未来の一歩へ。 」まついまりさん ホームページ「 Simple & Comfort 」
2014年10月29日夏休みには子どもを連れて帰省したという方もたくさんいらっしゃるでしょう。たまに帰ってみると、「なんだか物が増えた?」「前より散らかってる…?」といった変化に気付くことがあるかもしれません。最近は生前整理など、シニア世代の片付けが話題になることも多いもの。そこで今回は、シニア世代の子どもである私たちから見た、実家の片付けについて取り上げてみました。■親とうまくコミュニケーションをはかることが、実家のお片付けのポイント子育て世代である私たちの親世代には、まだまだ元気に過ごしている方が多いでしょう。とはいえ、そう悠長に構えているわけにもいきません。「片付け」には体力も気力も必要ですから、少しでも早く取り組みたいものです。では、親に重い腰を上げさせ、スムーズに実家の片付けに取り組むためには、どんなことに気を配る必要があるのでしょうか?ポイントとしては大きく3つあります。1.タイミングをはかり、言い方に配慮する2.本人の気持ちを尊重する3.無理をしないなぜこの3つが大切なのか。それは、片付けを通じて両親とのコミュニケーションをはかることで、親の気持ちを尊重し、関係を大切にしていきたいと考えているからです。では、具体的にどういうことなのか見ていきましょう。■片付かない、片付けられない理由に気付くことが大切1.タイミングをはかり、言い方に配慮するまず、「片付け」を切り出すタイミングが重要です。「片付けよう」という言葉は、受け取る人によっては「片付いていない」と言われているように感じられてしまいます。せっかく子どもや孫の顔が見られて嬉しい時に、「なんか散らかっているね」「こんなのもう使わないでしょ?」「もう捨てたら?」などといきなり始められたら、ちょっと嫌な気分になりますよね。両親の様子を見て、今なら切り出せそうというタイミングの時に、「友人のお母さんもつまずいたって聞いたから、安全のために足元を片付けたい」や「地震があって何か落ちてきたら心配だから、片付けてもいいか」などと、まず両親を想う気持ちを伝えるとよいでしょう。2.本人の気持ちを尊重する子ども側が「よーし、片付けるぞ~!」とやる気満々でも、持ち主は親御さん。片付けができていないのには、何か理由があるはずです。たとえば、捨てられない性分だったり、必要のない物でもついもらってしまったり、重くて面倒くさかったり、持ち上げるのがつらかったり、さまざまな理由があると思います。どんな理由で「いま」実家が散らかってしまっているのか、ご両親はどんな気持ちでいるのか、聞いてみることも大切です。その会話の中で、これまで気付かなかったご両親の気持ちや状況を感じ取ることもあるのではないでしょうか。3.無理をしない冒頭にも書いたように片付けは体力も気力もいる作業です。さらに他人(両親)の物を片付けるとなると、自分だけのペースで進めるわけにもいかず、要不要の判断も難しいでしょう。ですので、いきなり大きなスペースを片付けようと無理をしないことが大切です。ご両親のペースを尊重しないとかえって関係性が悪くなってしまうこともあります。ご両親が安心安全に暮らせるお家を目指して、まずは「床に置きっぱなしのもの」や「倒れてしまいそうなもの」など、目につきやすい物に少しずつ手を付けてみてはいかがでしょう。今回は子ども世代から見た実家のお片付けについて考えてみました。帰省の頻度によっても進め方は変わりますが、基本的なポイントは今回お伝えした通りです。もしも身内だけでは手が止まってしまい、片付けられないことがあれば、そんな時にはぜひプロの力を借りることも検討なさってみてくださいね。
2014年09月18日機能的な収納方法の提案・代行サービス「お片付けコンシェルジュ」を運営するインブルームは13日、「お家のお片付けに関する意識調査」結果を発表した。調査期間は、12月3日~7日、全国の20歳以上の既婚女性に対してインターネット調査にて行われた。有効回答数は341名。「あなたは、家の”お片付け”に悩みがありますか?」と尋ねたところ、89%が「悩みがある」と回答した。「特にお片付けに困っている場所はどこですか?」と尋ねたところ、「リビング」と回答した人が60%でもっとも多かった。続いて「押し入れ」が52%、「クローゼット」(48%)、「キッチン」(39%)となった。「もしあなたの家に収納スペースを増やせるとしたら、あと何畳分ほしいですか?」との問いには、全体平均で「約4畳分」となった。「お片付けに悩みがない」と回答した人の増やしたい収納スペースの平均が「約2畳」に対して、「お片付けに悩みがある」と回答した人の平均が「約4畳」であることから、片付けに悩みがある人ほど広い収納スペースを求める傾向が見られた。「あなたの家族の中でお片付けに「協力的ではない人」は誰ですか?」との設問に対しては、「夫」と回答した人が54%。続いて「息子」が38%、「娘」は30%となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月17日