ジェイックはこのほど、2015年4月入社の新入社員547名(185社)を対象に実施した意識調査の結果を発表した。調査期間は3月30日~4月7日。○女性新入社員88%が「結婚出産後も働きたい」と回答調査ではまず、中小企業の女性新入社員を対象に「結婚・出産後も働き続けたい(復帰したい)と思いますか?」と尋ねたところ、88%もの女性が「はい」と回答した。また、男性新入社員に対して「結婚後、産休・育休を取りたいと思いますか?」と質問した結果、およそ7割の男性が「はい(68%)」と回答。女性の社会進出への意識や理解が進んでいることが伺えた。しかしながら、「上司の性別と働きやすさ」を問う質問に対して、男性37%が「男性上司」のほうが働きやすいと回答し、「女性上司」のほうが働きやすいと考える男性はわずか5%だった。○一緒に働きたくない先輩や上司のタイプ続いて、一緒に働きたくない先輩や上司のタイプを聞いたところ、女性は「人として尊敬できない(73.0%)」がトップだった。次いで「言う事とやる事が違う(66.0%)」「責任を取らない(47.0%)」と続いた。一方、男性のトップは「言う事とやる事が違う(60.0%)」で、次いで「人として尊敬できない(58.0%)」「責任を取らない(48.0%)」という結果に。女性は男性以上に「人間性」を重視する傾向が強いことがわかった。○男女ともに、社会人生活で大切なのは「能力向上と、成長」次に、社会人生活において大切にしたい、実現したいものを選んでもらったところ、男女ともに1位は「自分の能力を高め、成長する(男性52.0%、女性64.0%)」となったが、2位以下の順位に男女差が見られた。女性は、2位「ワークライフバランスを確立する(43.0%)」、3位「幸せな結婚をする(42.0%)」と続き、女性は仕事を結婚やプライベートも含めた"人生の一部"として捉えており、その中で "自己成長"に意欲をもつ傾向が読み取れた。対する男性は、「社会貢献できる仕事に就く(48.0%)」、「年収をあげる(33.0%)」、「今の会社で出世する(32.0%)」といった項目が上位に並び、男性は"大義"に憧れ、その中で年収や出世といった周りからの評価、社会的なステータスを意識する傾向が強いと言える結果となった。
2015年05月12日前回 は、妊娠がわかった時、職場の環境面でチェックしておきたいポイントをまとめました。今回は、産休や育休、育休中の給与など、職場の制度や就業規則に関するチェックポイントを紹介します。労働基準法で決まっているものの、職場によって、方針や子育てに対する制度はさまざま。自分の働いている職場が、どれだけ妊娠や出産に対する理解を示してくれているかについて、事前にしっかりと調べて、ぎりぎりになってから焦らないようにしておきましょう。■産休・育休はいつからいつまで取れるか産前産後休暇(産休)は、労働基準法第65条に、育児休業(育休)は育児・介護休業法に、それぞれ定められています。産休については、産前は出産予定日の6週間前から、産後は出産翌日から8週間の期間休むことができるという法律になっています。育休については、赤ちゃんが1歳になるまでの期間まで休むことができますが、職場によっては待機児童の問題があり、保育園に入れない場合、もう少し休業を延長してくれるところもあります。職場によって、妊娠~出産後の就業制度は大きく異なります。まずは会社の産休・育休事情を把握するところから始めましょう。■手当は支給されるか産休中に給与が発生するか、自分が出産手当金の支給対象かどうか、職場が育児休業給付金制度を導入しているのかにも注目してください。産休や育児休業中は一切給与が支給されないところ、8割ほどの給与が発生するところなど、職場によって支給額や方針は異なっています。契約時の書類を確認したり、担当部署に問い合わせたりして、どういう体制を取り入れているのかをチェックする必要があるでしょう。■時差出勤や時短勤務などに対応してくれるか子育てへの理解のある職場では、子育て支援の一環として、育児中の人への時短、時差出勤が認められています。そうした職場なら、残業なしで働いたり、子どもの急な体調不良で休暇を取ったりすることに、それほど引け目を感じることはないでしょう。ただ、勤務時間が短くなるので、給与面ではある程度、減給されてしまいます。パパと話し合ったり、自分自身の体調を考慮したり、上司とも相談したりして、勤務時間や給与についても考えておくべきでしょう。職場からの理解が得られるところであれば、妊娠中、出産後もある程度融通を聞かせながら過ごすことができます。職場仲間の先輩ワーキングマザーに相談をして、いろいろなアドバイスをもらうことも大切ですよ。妊娠を機に注目するポイント、気をつけるポイントはまだあります。次回は、妊娠中、やっておきたい工夫について紹介します。
2015年04月18日4月から5月にかけては、産休・育休から復職するママが多い時期。復職までのカウントダウンが始まる今の時期に準備しておくか、しておかないかで、両立生活が変わるといっても過言ではありません。今回は、しなやかに、そして幸せに両立できるワーキングママライフのために、「仕事」「子育て」「家族・家事」の3つのポイントから、今やっておきたい9つのアイデアを紹介します。前編となる今回は、仕事編について解説します。○復職後について上司と相談職場復帰面談の有無にかかわらず、復職後に自分がどんな展望を持って働こうと思っているのかをしっかりと上司に伝え、共有しておきましょう。復職の際に多くのママが悩むポイントの一つでもありますが、実際は、復職前と同じ働き方をすることはほぼ難しいでしょう。サポートしてくれる人がいるかなど、自分が置かれている環境を踏まえて現実的に可能な範囲で希望を伝えましょう。○情報収集女性の育児休業期間は「10カ月~12カ月未満」が最も多く、33.8%を占めています。1年くらいお休みするママが平均的なのです。ただ1年間は意外に長いもの。復帰後、すぐにキャッチアップできるように、職場の様子や仕事の内容、業界動向などを同僚から情報収集しておき、復帰したら即戦力となれるように備えておきましょう。保育園準備など目の前のやらねばならないことに目がいきがちですが、復帰したら期待されているパフォーマンスをすぐに発揮できるように整えておくことで、周囲からの評価も変わります。○見た目もチェック!すぐに授乳できるように、抱っこできるようにと、楽な服装の多い育休中。ヘアサロンにも行けず、ぼさぼさの頭で、体型も心なしか変わってしまったかも……。でも、見た目はそのまま評価にも直結します。清潔感はありつつも、子どもを追いかけられるような機動力も備えた服装で、ビジネスウーマンとしての外見を整えておきましょう。続く後編では、子育て編と家族・家事編について解説します。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社グローバルステージ代表取締役 大洲早生李慶應義塾大学商学部商学科卒業後、株式会社日立製作所に入社。2003年より宣伝部愛知万博プロジェクトにて日立パビリオンの総合プロデュースおよび広報を手掛ける。4年半の単身赴任生活を送った後、2008年に双子を妊娠。両立不可能となり退職。その体験から働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げる。直後に第三子を出産。「母と子のリアルを、みんなで支える」をビジョンに、働くママの支援活動を開始する。2011年4月に法人化、株式会社グローバルステージ代表取締役に就任し、ママと子どもを基軸としたマーケティング / PRコンサルティングを国内外で展開。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ、母たちが戦略的にキャリアを築き、能力を発揮できる社会の実現を目指す。6歳の男女双子、4歳男児の母。株式会社グローバルステージ東京ワーキングママ大学
2015年03月19日メデラは4日、「出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査」の結果を発表した。調査時期は2014年12月、インターネット上で実施。対象は末子が3歳未満、出産後1年半未満で再び働き始め、現在の就業中の女性。有効回答数は515名となっている。それによると、復帰後の母乳継続率は50%。「復帰後、仕方なく母乳を与える機会を減らした」は61%となり、「母乳育児継続のために復帰時期を延期」と回答した人は7%となっている。復帰後も母乳育児を継続した女性に仕事中の子どもへの栄養についてたずねたところ、「母乳育児は続けたが、仕事中は母乳を与えてない」が70%、「母乳育児を続け、仕事中は母乳と粉ミルク両方を与えた」が17%、「母乳育児を続け、仕事中も母乳のみを与えた」が13%となった。復帰後、母乳育児をやめた、もしくは継続したが仕事中に母乳を与えていなかった母親に、仕事中も母乳栄養の希望を質問したところ、68%が「母乳を与えたかった」と回答している。続いて、母乳育児継続の障壁について調べると、最も多かった回答が「職場と保育場所が離れている」で46%となった。2位は「母乳の出る量が減ってしまった / 母乳が出なくなってしまった」(31%)。また、仕事復帰した母親に職場でのさく乳経験を聞くと、15%がさく乳経験ありとなり、さく乳場所の1位は「トイレ」(59%)となっている。復帰後、職場の「さく乳室・さく乳専用の部屋・スペース」でさく乳した女性はわずか5%にとどまっている。
2015年03月05日産休・育休中、子育てに専念できるのはうれしいが、その間の家計が心配……という人も少なくないだろう。以前、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太さんに、出産前に目標としておきたい貯蓄額について解説していただき、「手取り給与の6カ月分~1年分」と教えていただいた。今回は、既に育休に入っている方やこれから育休に入ろうとしている方であまり貯蓄がない場合、また育休中に少しでも節約したいと思われる方向けに、育休中にできる節約術について伊藤さんに教えていただく。○まずは出費の洗い出しを産休前に貯蓄しておきたい額は「手取り給与の6カ月分~1年分」としましたが、すでに産休・育休に入っていて貯蓄額が少ない方は、育休中を何とか乗り切る必要があります。そのためのポイントは大きく2つ。まず、水道光熱費や通信費、生命保険料などの固定費に無駄があれば削ることです。育休中は多少時間に余裕はできると思いますので、こうした毎月かかる固定費に無理がないかどうかを確認してみましょう。まずは一度、1カ月にかかる費用を洗い出すことです。その中で金額の大きいものから、削れないかどうかを見るべきといえます。そしてもう一つのポイントは、仕事をしていなければかからないであろう費用をカットすることです。仕事をしていると、時間もない、面倒だということで、外食費やクリーニング代がかさんだりしていると思います。もしそうした費用がかかっている場合には、月に数万円浮く可能性も十分あるといえます。こうしたコストカットにより、収入が減った分とまではいかないと思いますが、ある程度無駄は削れることでしょう。それでも生活費が足りない場合には、身内から援助してもらう、お金を借りるといった方法があります。例えば、東京都内の中央労働金庫、各信用組合などにおいては、「すくすく・ささえ」という子育てや介護と仕事を両立する人を支援するための融資制度があります。融資限度は100万円、金利も1.5%(平成26年4月1日現在)と低いため、こうした融資を利用するのも場合によってはよいかもしれません。そして最後に、これら以外に重要視していただきたいことは、夫婦で育児を行うことではないでしょうか。育休中に限ったことではありませんが、どちらかがやるのではなく、一緒にやる。当たり前のようでなかなか難しいことだと思いますが、夫婦円満のためにもお互いに役割分担を決め、楽しい家族生活を送ることが何よりも生活をやりくりする大きな手段だと思います。
2014年10月01日産休・育休中の女性は、肉体的にも精神的にも忙しいものですが、職場復帰を考えているママは、この時期に仕事に戻りやすい環境を整えておくのは重要なポイントです。どんなことに気をつけて、産休・育休中を過ごせば、良い感じに職場復帰できるのかを先輩ママとしてピックアップしてみました。■職場の状況をリサーチする育児休暇や産後休暇中でも、同僚や上司とのコミュニケーションはきちんと取っておくことが大切です。企業によっては休暇中に社内報が届いたり、社内の行事のお誘いがある場合もありますが、まずは自分からアクションを起こす事が重要。仕事仲間には時々メールや電話をして、社内の状況を気にしておく必要があります。コミュニケーションを取ることで、職場との繋がりが途切れないので、復帰後も安心して仕事を再スタートすることができます。■「人との付き合いの勘」を鈍らせない赤ちゃんと1対1で過ごす時間が長くなると、人とのコミュニケーションの仕方が変わってしまう傾向があります。オフィスに戻ってみると、頭の回転が遅くなっていてびっくりすることも。仕事人としての勘を忘れないためにも、少しでもいいので育児以外のやり取りも大切に。赤ちゃんが少し大きくなれば外出することもできるので、意識的に外に出ることもオススメ。実際に「コミュニケーション能力が高い人は職場復帰も早い」という声もあるほど。イベントなどに足を運び、家族以外の人との交流を持つことで、人と関わる力を養うことができますよ!■骨盤ケアをする妊娠・出産によって骨盤は大きく開きます。産後1週間~10日で自然に閉じてくるとされていますが、閉じた時にゆがんでしまい、そのまま固まってしまうこともあるので注意。骨盤の歪みは、腰痛や太る原因にもなります。骨盤を矯正するための教室やサロンなどもありますが、まずは骨盤を戻す意識を忘れずに、足を組まないなどの姿勢を意識するだけでも改善します。さらに積極的な骨盤ケアのための体操、骨盤ベルトをなどは、自分の体調に合わせて正しく行ってください。 復職後は肉体的に忙しくなりますので、それを見据えて体調を整えておきましょう。■いろんな先輩ママと話をするこれまで仕事で適用してきた「段取り」は子育てには通用しません。分からないこと、想定外のことに対応する、臨機応変さが重要になるのですが、仕事ができる人は、これまでの成功体験が使えないために焦ってしまう傾向もあります。仕事と育児のストレスを溜めこまないことが、復帰を成功させる秘訣です。世代を問わず、いろんな働くママに話を聞くのもオススメです。考え方が近いママが見つかったり、子どもが中学生で手がかからなくなったママの話を聞いたりなど、気が楽になりますよ。産休に入る前にも、復職前にも意識するべきは「権利を主張しすぎないこと」。「穏便に」をモットーにすることが、戻りやすい環境を整える近道のようですよ! これから産休に入る人は、ぜひ念頭に置いておいてくださいね。
2014年07月24日育児は女性がするというのが、一般的な認識になっていますよね。確かに母親であることや、授乳という点からも仕方のないことかもしれませんが、一方で「イクメン」と呼ばれるパパが増えてきたのも事実です。朝の幼稚園へのお見送りはパパがするという家庭も増えてきたそうですよ。しかし「イクメン」として育児に協力的なパパは増えてきましたが、育休を取得してママの代わりに育児に専念する…というのはあまり聞かないですよね。それもそのはず、現状の男性育休取得率はなんと1.89%に留まっているそうです(※)。※厚生労働省「雇用均等基本調査」(平成24年度)より結婚・出産後の女性の復職を推進するとして、安倍政権では『2020年までに男性の育休取得率を13%にする』という目標を掲げたというニュースは、記憶に新しいですよね。しかし現状の数値を見る限り、あまり男性は育休に対して前向きではないのかもしれませんが、実はメリットもあるって知っていましたか?■男性が育休を取得するメリットって?実際に育休を取得したことのある男性と、取得したことのない男性にアンケートをとったところ、育休を取得したメリットとして「子育てに関われる」のはもちろんのこと、「効率的な時間の使い方に対する意識が上がる」と答えた人が未取得者16.7%に対し、取得したことのある男性は22.2%と上回った答えをしたそうです。男性が育休を取得することにどんなメリットがあると思いますか?(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)実際、育休中の1日の自由時間は1時間~2時間未満だったという人が多いようですが、その時間を自分磨きとして「資格取得に向けた勉強」にあてたという人が一番多かったという結果でした。育休中の時間を有意義に活用し、仕事に追われている日常ではできなかったスキルアップをするというのも育休を取得するメリットのようですね。育休中の自由時間に自分磨きをするとしたら何がしたいですか? (株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)■本当のところ男性が育休を取得できるの?「メリットがあるのは知っているけど実際は育休を取得することができない」という男性も多いと思います。そもそも会社で男性が育休を取得できるような制度があるのかが疑問なところです。実際、育休の取得経験者に比べて、取得したことがない人が働く会社では育休を取得しづらいという結果もありました。また、制度以外でも様々な障壁があるようで「職場の理解が足りない」「育児休暇中の家計が不安」「出世に響きそう」など、クリアしなければいけない問題があるのも事実のようです。男性の育休の取得率を上げるための現在の障壁として感じるものについてお答えください(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)■男性が育休を取得するためには?やっぱり男性が育休を取得するのは難しいことなのでしょうか。そんなことはありません。1)企業のイメージアップに繋がる! と会社を説得してみる男性が育休を取得できる企業って素敵な会社だな、という女性目線での意見はよく聞きます。実際に「男性の育休取得率が上がると、社会的に良い影響があると思うものは?」というアンケートに取得経験者の58.4%が「企業・組織・団体のイメージが良くなる」と回答していました。男性の育休取得率が上がると、社会的に良い影響があると思うものは?(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」より)2)各種社会保障制度を利用する社会保険料の免除や、育児休業給付金、パパ・ママ育休プラスなど、国が定めている制度はいくつかあります。育休取得経験者はこれらの制度をうまく取り入れて仕事や家計などへの負担を軽減したようです。3)まずは1週間から始めてみる女性の育休のイメージから長期での育休を想像してしまいますが、36.8%の育休取得経験者の育休期間は「1週間未満」だったそうです。このくらいなら、会社にも言いやすく、ママの仕事復帰の最初の1週間をお手伝いするということもでき、負担なく取得できそうじゃないですか?子どもは欲しい、でも仕事は続けたい・復帰したい、という女性がスムーズに結婚・出産できるように、また、パパ自身も貴重な子どもとの時間をとるよい機会として、男性の育児休暇取得も積極的に考えてみてはいかがでしょうか?参考:
2014年06月13日育児休業を取得するにあたって、育児休業給付金が支給されることは既報の通り。しかし、実際に受け取れるまでには出産してから4~5カ月もかかり、それまで家計のやりくりをどうすべきかを考える必要がある。今回は、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太さんに、産休・育休前に貯めておきたい目標貯蓄額を教えていただいた。○のしかかる住民税の支払い旦那さんの収入だけで十分生活ができ、旦那さんが育休を取得されないのであれば、特に家計のやりくりを考えなくともなんとかなるといえます。ただし、その際にも注意しなければいけないのは、奥さんにかかってくる住民税ではないでしょうか。住民税は、前年の収入に対してかかるものなので、出産や産休・育休にかかわらず、どうしても支払いを行う必要がでてきます。そうなると、「毎月数万円の出費、困った」と思われるかもしれません。しかしながら、特例があり、育児休業期間中1年以内に限り、住民税の徴収が猶予される仕組みがあります。これは、育休を取得する本人が居住する各市町村にて申請、適用されれば、職場復帰してからの支払いで済むようになります(ただし、職場復帰後に延滞金とともに納税することになります)。その他、健康保険や厚生年金保険に関しては、事業主が申し出ることによって育休中は支払いが免除になりますので、特に考える必要はありません。このように見ていくと、旦那さんの収入のみで十分な場合には、特に生活に困ることはないでしょう。一方、2人で育休を取得する場合。男性は奥さんの出産日当日より育休取得が可能であるため、この場合には奥さんよりも2カ月早く給付金を受け取ることが可能となります。そうなると、最初の2~3カ月間をどう乗り切るかがやはり重要となってきます。一般に、育児休業の時のみならず、何かあった場合にそなえて貯蓄をしておきたい金額は、毎月の給料の手取り金額×6カ月分になります。これは失業や万一に備えた金額ともいえますが、手取り金額の6カ月分あれば育休中も乗り切ることは可能といえます。2人で休む場合にはそれぞれの金額を算出し、貯蓄しておくべきでしょう。ただし、自営業や専業主婦で国民健康保険に加入している場合は、育児休業給付金は支給されません。旦那さんの収入ではカバーが難しい場合に備えて、さらに多い金額、できれば毎月のおおよその手取り金額×1年分は貯蓄をしておくべきといえます。
2014年06月11日女性にとって人生のビッグイベントともいえる妊娠・出産。ひと昔前に比べれば産休・育休の制度は整ってきており、出産後も仕事を続ける女性が増えています。ただ、それは恵まれた環境にある一部の人の話。いまだに妊娠・出産を機に仕事を辞める女性は6割とも言われているそう。そこで今回は「産休・育休の理想と現実」について、対象を「自分もしくは配偶者が出産する場合、育休(産休も含む)を取得する(した)」と回答した方に絞り、調査してみました。■実際に取得する(した)期間は1年が最多Q あなたはどのくらいの期間、育休(産休も含む)を取得するつもりですか?(取得しましたか?)3ヶ月未満……:18.8%4~6ヶ月……:15.5%7~12ヶ月(1年)……:38.3%1年1ヶ月~2年……:19.5%2年1ヶ月~3年……:2.9%3年1ヶ月~5年……:2.5%それ以上……:2.5%最も多かったのは「7~12ヶ月(1年)」で、全体の約4割を占めました。勤務先の制度が「1年」となっているところが多いようです。「まわりがそれくらいの期間で復帰しているから」という回答も複数見られました。公務員、大手企業などは「産休・育休」を当然の権利としているため周囲の理解も得やすいのですが、中には制度自体が整っていなかったり、休みを取ることに関して疎ましく思われたりするところもあるようです。また、特徴的だったのは「3ヶ月未満」の層。こちらは男性の回答が中心で、「退院までの期間を取得した」(50歳以上/男性/情報・IT)や「(育休の)1日取得制度がある」(32歳/男性/機械・精密機器)など、仕事に穴を開けない程度の短期間を休みにあてるという人が見られました。■「育休」の理想の期間は「1~2年」Q あなたはどれくらいの期間、育休を取得できるのが理想的だと思いますか?3ヶ月未満……:5.8%4~6ヶ月……:9.0%7~12ヶ月(1年)……:27.8%1年1ヶ月~2年……:25.3%2年1ヶ月~3年……:15.9%3年1ヶ月~5年……:9.4%それ以上……:6.9%育休を実際に「取得する(した)期間」と「理想の期間」にそれほど大きな差はありませんでした。しいて言うなら、1年より少し長めに取れるのが理想的、といったところでしょうか。待機児童の問題が深刻であるため、保育園に入れられなかった場合に休業の延長ができるといいという声も。休みの期間が長くなりすぎると、その分まわりに迷惑を掛けたり、自分自身の仕事勘が失われたりするので、「1~2年」が妥当なラインと考える人が多いようです。今回のアンケートで、育休の取得期間は理想と現実とではそれほど差がなく「1~2年」とする人が多いことがわかりました。「会社の制度が整っているので、当然育休を取得する」という回答が多数見られた一方、「前例がなく、自分が先陣を切っていくことになる」という回答も複数。いまだに妊娠を機に退職勧告するような企業もあるようです。能力ある女性の働く機会を奪ってしまうのは本当にもったいないこと。女性だけでなく男性も気軽に育児休業の取れるようなしくみづくりを、政府や企業にぜひお願いしたいところですね。【アンケート対象】調査時期: 2014年2014年3月7日~8日調査対象: マイナビニュース会員調査対象数: 277人調査方法: 回答者限定ログイン式アンケート
2014年03月28日家にいることが多くなる育休中は、家の掃除が気になる時期。でも、重い腰はなかなか上がらず、「あ~あ、今日も掃除しなかったなぁ」なんて気持ちになることありませんか?■一番パワーを使うのは、スタート時掃除は、「始める時」が一番パワーを使う。例えるならば、スポーツクラブに行く前のようなもの。行ってしまえばそれなりに気持ちいいし、終われば達成感もある。それがわかっていても、なかなか始められないのが掃除なのだ。とりわけ「毎日、家にいる」という育休中は、「後でやろう」という誘惑に打ち勝つのは難しい。■通勤時間分 掃除をするそこで私が考えついたのは、「通勤時間分を掃除しよう」ということ。育休中は、育児が仕事。でも、通勤はない。会社に行っていれば、通勤に使う時間だけは、仕事(育児)をせずに掃除をしようと思ったのだ。ゆえに、出勤する時と同じテンションで、掃除を始める。反対に言えば、「掃除を始める」ということは、「出勤する時」のと同じくらいのテンション、パワーが必要だと自覚した。■1日1回、0(ゼロ)地点に戻すちなみに。「通勤時間分だけ掃除をする」というのは、相当な仕事量だ。そんなの、毎日やっていたら、すぐに挫折する。あくまで気持ちの問題です、そこは。大切なのは、「1日1回、家の中を0(ゼロ)地点に戻す時間(キッカケ)を作る」ということ。乳幼児が家にいると、家の中がゴチャゴチャしているのは常。でも、そこで諦めてしまうと、散らかり&汚れは蓄積していくだけになる。だから、「キレイにする」というプラスの動きはしないまでも、「0(ゼロ)に戻す」という作業だけは続けたい。【これが我が家のゼロ地点】■白木屋傳兵衛の箒はいい!0(ゼロ)地点に戻したら、箒をかけるようにしている。掃除機ではなく、箒なのは掃除機よりも手軽だからだ。柄をサッと手にとれば掃除開始!我が家で使っているのは、白木屋傳兵衛の箒だ。使う場所によって、2本の箒を使い分けている。和室を掃く時は、江戸箒(草のほうき)。草が持つ「コシ」でゴミを掃き出す。フローリングエリアで使っているのは、シュロ箒。シュロ箒は、柔らかいモップのような箒なので、床 をなでるようにして使う。植物性油脂を多く含んでいるので、掃くことによって油脂が床に移り、天然のワックスがけの効果もある。【江戸箒(向かって左)、シュロ箒(右)。真ん中はハタキ】【箒なら、階段掃除も簡単】ひと通り掃き終わるのに15分程度かかるが、軽い運動をしているような感じで心地良い。「掃除=心地良い」というシナプスが脳にできたら、こっちのものだ。毎日の掃除が、「やらなければいけないこと」から、「日常の1コマ」となる。文章/楢戸ひかる
2013年08月21日毎日の食事を自分が作る・・。仕事中心の生活をしてきた人にとっては、かなり高いハードルだ。でも、子どもが生まれて育休中だもの。ごはんくらいは、毎日私が作らなくちゃ! と思って、苦しくなっていませんか? ■主婦歴16年、私の場合まず、私自身のことを言えば、長男の育休の時は、毎日ごはんを作らなかった。今、考えれば、「毎日ごはんを作れない自分」と向き合うのがイヤだったのだろう。理由をつけては、子どもをママチャリの前に乗せ、よく外食に行ったものだ。当時の私に言いたいのは、「毎日、何かしら作ろう。それは“料理”でなくてもいいんだよ」ということだ。そう思うには訳がある。■毎日、何かしら作ってみる今は毎日ごはんを作っているが、そのキッカケを思い出してみると、「料理とは呼べないシロモノを食卓に出していいんだ」と思えたことだった。私が思うに、世の中、素敵な情報が流れすぎている。かわいい子どもがいて、丁寧な生活をしていて・・的な? でも、子どもが生まれたからといって、仕事中心の生活していた私が、すぐに毎日の献立に困らないほどの料理のレパートリーがあるハズもない。加えて、始めての育児で疲労困憊。「毎日、素敵な食卓なんて無理だよな」と、当たり前の現実にやっと気がついたのだ。■献立の“へそ”を決める「でも、何かしらの“何か”も思いつかない」という場合は、献立の“へそ”を、まず決める。私の場合、それは野菜の梅酢あえ。【野菜の梅酢あえ】※作成時間5分強<材料>・キャベツ1/4個・キュウリ1本・人参1/2本・梅酢大さじ1・ゴマ大さじ2<作り方>キャベツは千切りにし、キュウリと人参は食べやすい大きさに切る。野菜をボールに入れ、ゴマと梅酢を上から回しかけ手で混ぜる。全体に混ざったら、浅漬用容器(ジップロックなどでも可)に入れる。すぐ食べても大丈夫だが、2~3時間置くと味が馴染む。これを作っておくと、すごく安心する。あとは肉を焼いたり、魚を焼いたりすればメイン料理は完成。ご飯を炊けば、とりあえず“食卓”ができあがる。余裕があって、味噌汁や小鉢をつけられた時は「あら、素敵!」と自分を褒める。ハードル低すぎですか!?(笑)■“できること”を増やしていくという気持ち家事のハードルをどこに設定するか? は、とても大事なことだと思う。「雑誌で見た素敵な暮らし」に憧れて、無意識に「憧れの暮らし」を「あるべき我が家の暮らし」だと設定してしまうと、苦しくなる。私はそういう失敗をしていたのだと思う。まずは、「今、できること」という地面にきちんと着地しよう! そして、そこから、“できそうなこと”を増やしていく、その積み重ねが我が家の暮らしとなり、自分の人生を作っていく。つまりは、今の私にがっかりしないで、自分で「できたこと」を喜び、自分を励ましてあげる。それが家事上手への第1歩だと思う。文章/楢戸ひかる
2013年08月09日