アジア版アカデミー賞「第11回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、作品賞・監督賞・主演男優賞の主要3部門にノミネートされた映画『淵に立つ』が、3月21日(火)に香港で開催された受賞式にて、浅野忠信が「主演男優賞」を受賞したことが分かった。昨年、同アワードで浅野さんは最優秀助演男優賞(『岸辺の旅』)を受賞しており、2年連続で同じ俳優が受賞することは、前例のない初の快挙となった。「アジア・フィルム・アワード」は、アジア映画を対象とした映画賞として2007年よりスタート。2014年より東京国際映画祭が香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出や世界へのアジア映画の振興・文化交流を図っている。今年日本からは、最優秀女優賞に黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)、最優秀助演男優賞に綾野剛(『怒り』)、最優秀脚本賞に新海誠(『君の名は。』)、最優秀衣装デザイン賞に黒澤和子(『真田十勇士』)、最優秀視覚効果賞に大屋哲男(『シン・ゴジラ』)、最優秀音響賞に中村淳(『シン・ゴジラ』)らがノミネート。結果、浅野さんの主演男優賞のほか、今回『シン・ゴジラ』の大屋哲男氏も「最優秀視覚効果賞」を受賞する運びとなった。過去の俳優部門では、『おくりびと』で本木雅弘が主演男優賞、『嫌われ松子の一生』で中谷美紀が主演女優賞を受賞している同アワード。浅野さんは、「本当にありがとうございます。この場に戻れて光栄です。昨年は最優秀助演男優賞を頂きました。今年は本当に特別です。とても幸せです」とトロフィーを掲げながら受賞の喜びを述べ、「深田晃司監督に心からの感謝を申し上げたいです。監督には、多くのことを助けられました、また多くのことを教えて頂きました。我々は本当に多くのディスカッションをしましたし、リハーサルもたくさんして、私の役を築き上げることができました。だからこそ、この賞を頂くことができました!」と監督への感謝のコメントを寄せた。また、受賞式に一緒に出席した深田晃司監督は、「浅野忠信さん、おめでとうございます!本当に、俳優が評価されることは監督にとって最高の栄誉です。映画作りの過程で交わした浅野さんとの対話は私にとっても刺激に満ちた創造的なもので、浅野さんは圧倒的な存在感で八坂という役に血肉を与えてくれました。映画はスタンドプレイでは作れません。浅野さんのみならず、『淵に立つ』の俳優たちのアンサンブルを誇りに思います」と祝福している。『淵に立つ』は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然一人の男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作。昨年10月より公開された本作は、現在もロングラン公開中。さらに、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞して以来、ヨーロッパ・アジア・北米で世界30か国以上での世界配給が決定。また、日本国内の各映画賞でも高い評価を得ており、第31回高崎映画祭での最優秀作品賞と最優秀女優賞(筒井さん)をはじめ、第38回ヨコハマ映画祭では主演女優賞(筒井さん)と最優秀新人賞(太賀)など高い評価を受けている。『淵に立つ』は全国にて公開中。『淵に立つ』Blu-ray&DVDは5月3日(水)より発売。(cinemacafe.net)
2017年03月22日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀主演男優賞に選ばれた佐藤浩市が受賞の喜びを語った。7日間しかなかった昭和64年に発生した未解決事件に取り組む警察の姿が重厚に描かれた映画『64-ロクヨン-前編』。佐藤はかつて刑事として活躍し、現在は警務部の広報官として刑事部との対立や、マスコミとの板挟みに苦しみながらも事件解決に奔走する主人公を、重厚な演技で魅せた。最優秀賞のブロンズを手にした佐藤は「久しぶりに、大きい方のやつをいただいたんですけど、こんなに重かったかなあって」と、ブロンズの重みを噛みしめた。「これは僕が50も半ばを過ぎて筋力が衰えたから重いのか、それとも全く別の感慨で重く感じているのか。おそらく後者の方なんですけど」と苦笑。日本アカデミー賞では常連となっている佐藤だが、最優秀主演男優賞は1994年の『忠臣蔵外伝 四谷怪談』以来2度目となる。佐藤は「いや、なんかね、困っちゃうなという感じで」と言葉を詰まらせながらも、「本当に、またここに戻ってこれるよう、スタッフともども、みんなで映画作りを続けていきたいと思います」と頭を下げた。優秀主演男優賞を受賞したのは他、綾野剛(『日本で一番悪い奴ら』)、岡田准一(『海賊とよばれた男』)、長谷川博己(『シン・ゴジラ』)、松山ケンイチ(『聖の青春』) の4名。綾野は10kg体重を増やし、歯を黄ばませるために2週間歯磨きをせずに歯垢をためたという驚きのエピソードを披露した。また、岡田は特殊メイクにより20代から90代を演じ、長谷川は政府関係者の資料用DVDを取り寄せて、なるべく早口でセリフを喋るように努力。松山は「演技を超えて生きたい」と、胃薬を飲みながら食事し、25kgの増量で役に挑むなど、それぞれ壮絶な役作りを行った名優たちが集った。
2017年03月03日妻夫木聡が『怒り』で第40回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。第34回最優秀主演男優賞を受賞した『悪人』以来、3作目の李相日監督と組んだ映画での受賞となった。受賞の瞬間、妻夫木さんは李監督と笑顔で握手をし、受賞スピーチ後は、劇中で恋人役を演じた綾野剛が席を立ち上がり、妻夫木さんをぐっと強く抱きしめ喜びを分かち合っていた。『怒り』は吉田修一の原作を映画化したミステリードラマ。犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄に容疑者らしき男が現れ、それぞれの場所でドラマが展開していく。妻夫木さんは、綾野さん演じる大西直人と運命的な出会いをする、同性愛者の藤田優馬役を熱演。恋人を信じたいのに信じきることができない、細やかな演技を魅せた。助演男優賞には、同じく『怒り』より、「この役を演じられるのは彼しかいない」という李監督の熱烈オファーを受けたバックパッカー役の森山未來のほか、『永い言い訳』の竹原ピストル、『聖の青春』の東出昌大、『SCOOP!』のリリー・フランキーと、俳優やミュージシャン、文化人など個性豊かな面々から、見事、妻夫木さんが最優秀賞を射止めるかたちとなった。妻夫木さんは2002年に『ウォーターボーイズ』で優秀主演男優賞&新人俳優賞、2006年に『春の雪』で優秀主演男優賞、2007年に『涙そうそう』で優秀主演男優賞、2011年に『悪人』最優秀主演男優賞、2014年に『東京家族』優秀助演男優賞を獲得している。撮影中、綾野さんと2週間ほど一緒に生活し、説得力のある関係性を生み出した妻夫木さん。綾野さんとの初共演に関して、妻夫木さんは「今回の作品だけじゃなくて、お互いの作品に対する姿勢とか取り組み方が少し似ている部分があったかもしれません。ある程度の覚悟を持って、役のためならどれだけでも命をかけられるという思いを、彼も僕も持っているので、純粋に行動に出たのかなと思います」と、席にいる綾野さんに向けて言葉を贈った。うるんだ瞳で聞いていた綾野さんは、当時をふり返り、「いまでも愛おしい時間です。いまそこに妻夫木さんが立たれている姿を見て、ものすごくグッときています。本当に妻夫木聡という人がいなければ、僕という役は存在しませんでした。心からキレイごとを抜きにうれしいです」と熱く、熱くラブコールを返した。リアルな愛さながらの告白に、妻夫木さんが「若干会場が引いている感じで…すみません(笑)」と謝りながらも、うれしそうに満面の笑みを広げた。受賞のスピーチでは、妻夫木さんは「小さい頃から取り柄もなかった自分が俳優をやっていることが不思議で、いまの現実が夢のようです」と目を輝かせた。厳しい演出で知られる李監督に対しては、「李監督が『東京はお前に任せた』と言ってくれた一言と、終わってから『お前に救われた』と言ってくれたことが、僕の一生の財産になりました。ありがとうございます」と感謝の思いを口にした。(cinamacafe.net)
2017年03月03日Aaron Poole / (C)A.M.P.A.S. 作品賞を呼び間違えたり、追悼メッセージで別人の写真を流したりと、何かと不始末が多かった今年のアカデミー賞。何事もなく終わったかのように見えた主演男優賞の発表でも事件が起こっていた。ベン・アフレックの弟であるケイシー・アフレックが受賞したが、プレゼンターのブリー・ラーソンが拍手を拒否したのだ。 ラーソンは昨年、『ルーム』で主演女優賞を獲得した。『ルーム』では、17歳のときに誘拐され、その後7年間に渡り性的・身体的虐待を受け続ける女性を演じた。監禁生活の中で犯人の子どもを産み育て、息子が5歳になったことをきっかけに脱出計画を実行する。 役作りのために1か月間どこにも外出せず部屋に閉じこもり、性被害に遭った女性の心情を理解するために精神分析医とじっくり話したというラーソン。撮了後は性的暴行の被害者を支援する活動をスタート。昨年のアカデミー賞授賞式では、大学内で起こったレイプ事件を題材とした作品『The Hunting Ground』に主題歌「Til It Happens To You」を提供したレディー・ガガが、レイプされた過去を持つ52人の女性たちと共にステージで同曲を披露した。ガガ自身も性的暴行のサバイバーだ。パフォーマンス後、ラーソンは立ち上がって会場を後にする女性たち全員と抱き合い、彼女たちの勇気を讃えた。 ケイシー・アフレックの話に戻ろう。彼は2010年、監督作『容疑者、ホアキン・フェニックス』を撮影中にわいせつないやがらせがあったとして、プロデューサーと撮影監督からセクシャルハラスメントで訴えられている。アフレックは容疑を否認し、結果示談となったが、その真偽は今もって明かにされていない。 オスカー像授与後の拍手を拒否し、祝意を表さなかったことで、ラーソンは性的犯罪の加害者に対する無言の抗議を行ったのだ。彼女の毅然とした姿勢はSNSで絶賛された。 アカデミー賞の受賞を祝われるはずが、性的犯罪の容疑者であった過去を蒸し返されることになってしまったアフレックは、疑惑を払拭するべく、ついにボストン・グローブ紙の取材に応えた。 「どんな理由があっても、誰であろうとも、いかなる虐待も許すべきではないし、忌まわしいものだと思っています。そして全ての人に、職場をはじめとしたあらゆる場所で敬意をもって応対される価値があると思います。本当に覚えのないことです。僕にできることといえば、ただ、自分の人生を僕なりに生き、自分の価値観に従って話し、行動するだけですよ」と改めてセクハラを完全否定。 これまでは偉大な兄の陰に隠れ、パッとしなかった印象のアフレックがいよいよ脚光を浴びる時が来た──と思ったが、有り難くない方向からのスポットライトもしばらくは消えそうにない。
2017年03月02日Being Yoga Japanはこのほど、舞台・ドラマで活躍する男優が暗闇でヨガを指導する「ヨガスタジオBeing」(東京都渋谷区渋谷)をオープンした。「暗闇ヨガ」は、ニューヨーク発祥のフィットネスで、"暗闇フィットネス"の 概念をヨガに取り入れたもの。暗闇フィットネスは、照明を暗くすることで人目を気にせず身体を動かせるため、通常の明るさでエクササイズをするよりも消費カロリーや爽快感が増すといわれている。暗闇ヨガは、従来のヨガをベースにダンス音楽のリズムに合わせて行う。スタジオが暗いため、ポーズをとっている様子や、メイクが崩れた姿を見られたくないという人でも、周りの目を気にせず取り組むことができるという。同店のインストラクターはすべて男性。全員、舞台やドラマで活躍するイケメン男優であるとのこと。暗闇の中で男性インストラクターの指導を受けながら、心身ともにリフレッシュできるという。プログラムは、1レッスン45分。しっかり身体を動かした「動」の後には、"シャバーサナ"による「静」を取り入れ、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせている。脂肪燃焼効果と筋力アップが同時に実現できるだけでなく、自分の心にも向き合えるヨガの利点を最大限に生かした内容になっているとのこと。料金は1回3,500円、3回9,900円、5回1万7,000円、7回2万1,700円、10回3万円。体験1回3,000円。※価格はすべて税別
2017年02月02日2015年「カンヌ国際映画祭」にて主演男優賞(ヴァンサン・ランドン)を受賞し、フランスで100万人動員の大ヒットとなった社会派ドラマ『La Loi du Marche』が、邦題『ティエリー・トグルドーの憂鬱』として8月27日(土)より日本公開されることが決まった。ティエリーは、50歳を越え、エンジニア一筋で働いていた会社から集団解雇された。当初はストライキを起こしてでも闘うと仲間に息巻いていたが、結局、会社を辞め職安に通うことに。頑固な彼はいまさら、就職面接を受けても上手く対応することができない。就職訓練の場でも、年の離れた若者からその頑なさを容赦なく指摘されて、面目をなくす。そんな彼の唯一の救いは、妻と身体障碍を抱えた息子の存在。家族と過ごすときは、世間の厳しさを忘れることができた。やがて、スーパーの警備員の仕事に就くことができたティエリー。希望していたエンジニアの仕事ではないが、そんなことは言っていられない。しかし、彼は新たな職場で、買い物客だけでなく自分の同僚たちまで不正をしていないかを監視し、発見した場合には告発しなければならないことを知る。ある日、告発によって、従業員の1人が自殺、彼は会社側の対応に疑問を覚えるが――。年老いた母と息子の最期の日々の交流を描いた感動作『母の身終い』のステファヌ・ブリゼ監督と、フランスを代表する名優ヴァンサン・ランドンが再び組んだ本作。自らのプライドと社会のしがらみの中で板挟みになり、やがて現実のために身を落としてゆく中年男に扮し、重厚な演技で観る者を魅了したランドンは、フランス「セザール賞」でも主演男優賞を受賞した。このたび解禁されたポスターも、そんなランドンのどこか重苦しい雰囲気と、家族を抱えながら板挟みになる“憂鬱”をまさにそのまま閉じ込めたようなビジュアルとなっており、彼の視線がいったい何を捉えているのか、その佇まいに思わず引き込まれてしまう雰囲気を放っている。ドキュメンタリーのような、淡々とした冷徹なカメラの元、圧倒的存在感を焼き付ける彼の演技は、昨年のカンヌで批評家の絶賛を受け、主演男優賞を受賞するとともにブリゼ監督もエキュメニカル審査委員賞を獲得している。現代を生きる人に投げかける社会派人間ドラマを、ぜひ楽しみにしていて。『ティエリー・トグルドーの憂鬱』は8月27日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日俳優の坂上忍が、第39回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞に輝いた嵐・二宮和也について、俳優としての魅力を語った。4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で同賞の授賞式が行われた。その模様を伝える番組(日本テレビ系21:00~22:54)にナビゲーターとして出演した坂上は、冒頭から「初めてアカデミー賞に参加させていただきます。今日は何の賞をいただけるんですかね?」と冗談を飛ばしたものの、俳優の観点から終始真面目な解説を交えていった。レッドカーペットに優秀主演男優賞の5人(『海難1890』の内野聖陽、『駆込み女と駆出し男』の大泉洋、『起終点駅 ターミナル』の佐藤浩市、『母と暮せば』の二宮和也、『日本のいちばん長い日』の役所広司)が並ぶと、坂上は「誰がとってもおかしくない」としながら、大泉を「あの年齢であの喜劇ができる方は本当に希少」と褒めた。最優秀主演男優賞の発表直前でも「ぜひとっていただきたい」と"大泉推し"だったが、気になっていたのは二宮の存在。「僕、彼のお芝居を見てると、あれだけのアイドルなのにお芝居をしている時はアイドルのにおいを感じないんですよ。ものすごい自然なんです」とその演技力を絶賛し、「もしかしたら二宮くん(の受賞)もあるのかなと思って……。これは楽しみですね」と興奮気味に話していた。授賞式後、報道陣の取材に応じた二宮は、「まだ現実味がない」と戸惑いを口にしながら、「(賞に)恥じないように、いい作品に出ていきたいと思います。本当に、いただいたことが奇跡にならないように、これからも一つ一つ頑張っていきたいと思います」と俳優として頼もしい言葉を残していた。
2016年03月05日第39回日本アカデミー賞が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した嵐・二宮和也と、『百円の恋』で最優秀主演女優賞を受賞した女優・安藤サクラが授賞式終了後、報道陣の取材に応じた。受賞の感想を聞かれた二宮は「まだ現実味がない」と話し、「嬉しくて嬉しくてしょうがないんですけど、あれ、なんなんだ!? みたいな感じになっちゃいますね」と戸惑いながら喜んでいた。昨年最優秀主演男優賞を受賞した、ジャニーズ事務所の先輩・V6岡田准一について問われると、「『これをいただくのがゴールではない、ここからが始まりだから。俺も頑張ってきてるから、頑張れよ』と言ってもらいました」とコメント。ブロンズと一緒に写真を撮り、「落ち着いたら、新人俳優賞をとった山田(涼介)を含めて3人で会おうか」と誘われたことを明かした。前回の日本アカデミー賞は、自宅で酒を飲みながら見ていたという二宮だが、今回は授賞式の後「キャストのみんなで飲みに行く」と予定を告白。「(賞に)恥じないように、いい作品に出ていきたいと思います。本当に、いただいたことが奇跡にならないように、これからも一つ一つ頑張っていきたいと思います」としみじみと語った。一方の安藤も、受賞については「何が起こっているのかわからなくて、ガタガタガタガタ震える」「未だになぜ私が二宮くんとここに立ってるのかわからない」と驚きを語る。安藤が主演を務めた『百円の恋』は数館の上映から始まり、口コミで広がっていったため、「見てくださった方たちもきっと喜んでくださる、そういう映画に出られたこともすごく嬉しいです」と発言。「これから私は健康に気をつけて、賞をいただいたからには、悪いことはできない。これからもじわじわと、ピョンピョンと、えっちらおっちらやっていかねばならんなと思っています」と今後の抱負を示した。
2016年03月05日嵐・二宮和也が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した。すでに優秀賞として発表されていた内野聖陽(『海難1890』)、大泉洋(『駆込み女と駆出し男』)、佐藤浩市(『起終点駅 ターミナル』)、役所広司(『日本のいちばん長い日』)とともに最優秀賞の結果を待っていた二宮は、自分の名前が読み上げられると驚きを隠せない様子で、小走りに壇上へむかった。二宮は昨年の日本アカデミー賞を振り返り、先輩であるV6・岡田准一が最優秀主演男優賞をもらう様子を、家で見ていたと明かした。最初は先輩の受賞をうれしく見ていたものの、だんだん悔しさが生まれ「俺も欲しいな」と思うようになったという。二宮は、岡田から「次はお前だから」と言われたエピソードを披露し、「そのときは、自分の中ではここに立つとは思っていませんでしたけど、すごくうれしいです」と喜びを語った。また、ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川氏の名前を出し、「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、ちょっとは恩返しができたかと思うと、すごくありがたいです」と感謝の思いを表した。■二宮コメント全文もう、ありがとうございます。昨年僕の先輩である岡田准一君がこの賞をいただきまして、すごくうれしくて、家で「すごいいい酒だなあ」と思って、飲みながら見せていただきました。でも、飲んでいくうちに悔しくて。「俺も欲しいな」という風に、だんだん思ってきたときに、会ったのかな、岡田君と。そのときに、「次はお前だから」と言っていただきました。そのときは、全然自分の中では、そこまでピントがあっていなかったですし、ここに立つということは思っていませんでしたけど、すごくうれしいですし、「とったな」と思います。2年連続で、僕が先輩の次にこれをいただくのは、すごくうれしいですし、この姿を、まあ嵐の人たちも絶対見てくれてると思いますし、喜んでくれてると思います。そしてジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごくありがたく、また頑張っていこうと思っています。今日はすごくいい酒が飲めそうだなと。岡田君に自慢します。本当にありがとうございました。
2016年03月04日まもなく2月29日(日本時間)に開催される、第88回アカデミー賞授賞式。その行方を占う“前哨戦”もひとまず落ち着き、「主演男優賞」は“今度こそ”4度目の正直で『レヴェナント:蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオが大本命か、といわれている。また、「主演女優賞」には『キャロル』ケイト・ブランシェットや『JOY』(原題)ジェニファー・ローレンスの“経験者”を抑え、『ルーム』のブリー・ラーソンが最有力視されている。その対抗となるとしたら、同じく子役から活躍する『ブルックリン』のシアーシャ・ローナンか、キャリア51年目で初ノミネートの『さざなみ』シャーロット・ランプリング。50年代のアイルランド移民女性の心の揺れと成長を描いた前者や、ベテランの妙演が光る後者はアカデミー会員の“支持を集めそう”ではあるものの、深く傷つきながらも息子と共に再生の道を探る若き母親を演じたラーソンに、これまでの勢いで軍配が上がりそうだ。そんな中、各賞ごとに結果が異なり、映画関係者の間でも意見が割れているのが、“助演枠”。いずれも、オスカー受賞経験のある実力派や大ベテランと、いま注目度・人気ともに急上昇中の新鋭や新境地に挑む中堅が入り乱れており、混戦模様となっている。■『クリード』“老ロッキー”ことS・スタローンか、渋くて物静かな老スパイか!?今回「助演男優賞」にノミネートされているのは、『マネー・ショート華麗なる大逆転』のクリスチャン・ベイル、『レヴェナント:蘇えりし者』のトム・ハーディ、『スポットライト 世紀のスクープ』のマーク・ラファロ、『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランス、そして『クリードチャンプを継ぐ男』のシルベスター・スタローンの5人。カメレオン俳優ともいわれるベイルは2010年の『ザ・ファイター』で同賞を受賞しており、“ハルク”としてもおなじみのラファロは、昨年の『フォックスキャッチャー』に続いて2年連続・3度目のノミネート、そのほかの3人は初ノミネートとなっている。『クリード』でのスタローンは、彼の代名詞でもある元世界チャンピオン“ロッキー・バルボア”の老いた“いまの姿”を熱演したが、その演技には胸アツになる人が続出。ゴールデン・グローブ賞ではスタンディングオベーションを受けて「助演男優賞」を手にし、その後も全米映画俳優組合(SAG)賞、放送映画批評家協会賞(BFCA)と前哨戦を制覇。ただ、今回のアカデミー賞が白人俳優ばかりで「多様性に欠く」との批判を受ける中、ノミネートをスルーされたライアン・クーグラー監督と主演のマイケル・B・ジョーダンのために、一時は授賞式出席を辞退するつもりだったことも明かしていた。40年前、自身の鮮烈なデビュー作となった『ロッキー』(’76)は「作品賞」など3冠を受賞、「主演男優賞」と自ら手がけた「脚本賞」でノミネートもされたが、今回受賞すれば初のオスカー獲得。もしそうなれば、ボイコット騒動に揺れた授賞式のボルテージが一気にアップするはずで、クーグラー監督やジョーダンらに向けたコメントにも注目が集まるに違いない。とはいえ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でソ連側の老スパイを飄々と演じてみせたライランスも、全米映画批評家協会賞や英国アカデミー賞(BAFTA)などで受賞しており、その最大のライバルとなるかもしれない。また、『レヴェナント:蘇えりし者』でディカプリオ演じる主人公が、復讐の執念を燃やして追い続ける敵役を怪演したハーディも、見逃せない。ライバルが強敵であればあるほど、主演はいっそう輝くわけで、『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒー&ジャレッド・レトのように主演・助演コンビで受賞というケースもなきしもあらずだ。■『リリーのすべて』A・ヴィキャンデル、『キャロル』R・マーラ…主演を支える女性たちにも火花が!?ゴールデン・グローブ賞、BAFTAでは『スティーブ・ジョブス』のケイト・ウィンスレットが受賞し、SAG賞、BFCA、そして直近のサテライト賞では『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが獲得している「助演女優賞」。ウィンスレットはこの濃密な会話劇の中で、“カリスマ”ジョブズを演じたマイケル・ファスベンダーに匹敵するほどのセリフ量を披露しており、カリスマを公私にわたって支え続けた部下として強い印象を残している。『愛を読むひと』で「主演女優賞」を獲得している彼女は、実に7度目のノミネートだ。一方、『リリーのすべて』のヴィキャンデルは、今回が初ノミネート。エディ・レッドメイン演じる最愛の夫が、苦しみながらも“本当の自分”になっていく姿を受け入れる妻役で、性別や肩書きを越えた深い愛の結びつきを、力強く、情感豊かに演じて見せた。今回のアカデミー賞では「脚本賞」「視覚効果賞」でのノミネートのみとなったが、彼女は“美しすぎる人工知能ロボット”を演じた『Ex Machina』(原題)でも高い評価を受けており、さらなる追い風になる可能性大。また、垣根を超えた愛といえば、女性同士の愛を描いた『キャロル』のルーニー・マーラは、カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得している。大人の女性としてキャロルに憧れつつも、本当の愛を知り、次第にその喜びだけでなく悲しみや苦しみも知っていく若いアーティストの変容を、見事に体現してみせたマーラ。『ドラゴン・タトゥーの女』で「主演女優賞」にノミネートされているが、『キャロル』もまちがいなく代表作の1つとなるはずだ。『ミーン・ガールズ』『きみに読む物語』で一躍ブレイクしたレイチェル・マクアダムスにとっても、女性新聞記者役に挑んだ『スポットライト 世紀のスクープ』はオスカー初ノミネート。持ち前の魅力的な笑顔を封印し、カトリック教会の一大スキャンダルを暴いた社会派の同作でさらなる新境地を開拓している。そして今回、ダークホースとして一番の“クセ者”となりそうなのが、タランティーノ節大全開の『ヘイトフル・エイト』で、ただ1人の女性を演じたジェニファー・ジェイソン・リー。子役時代から長らく活躍してきた彼女は、意外にも、タランティーノ監督が集大成として描いた密室ミステリーで初ノミネート。雪山で“生き残る”ために手段を選ばない破天荒ぶりはディカプリオ以上(?)で、もしかしたら彼女が嵐を巻き起こすかもしれない。しかし、あれこれ予想をしてみても、結果はやはり神のみぞ知る…。29日の授賞式まで、楽しみに待っていよう。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日第73回ゴールデン・グローブ賞で作品賞と主演男優賞を受賞したマット・デイモン主演『オデッセイ』(2月5日公開)の特別映像が13日、公開された。リドリー・スコット監督とマット・デイモンが初めてタッグを組んだ『オデッセイ』は、NASAの全面協力のもと、火星に独りぼっちで取り残された宇宙飛行士の運命を描いたサバイバル・アドベンチャー。全米2週連続1位のロケットスタートを記録し、公開4、5週目にも返り咲き1位を達成、先日発表されたゴールデン・グローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(マット・デイモン/ミュージカル・コメディ部門)に輝いた。このたび公開された特別映像では、火星でひとり奮闘する主人公ワトニーだけでなく、3つのドラマが絡みあって繰り広げられるストーリーが明らかに。ワトニーのサバイバルと並行して、不眠不休であらゆる手段を尽くしてワトニー救出の可能性を探るNASA科学者たち、同僚の生存を知り無謀とも思える作戦に身を投じていく宇宙船ヘリウム号のクルーたちの物語が描かれている。ゴールデン・グローブ賞初受賞(俳優として)のデイモンは「リドリーは観客からもっと大きな感動を呼ぶものであれば、喜んでルールを破る。彼が使うキャンバスは、ほとんどの人たちよりも大きいから、それだけのスケールで演じるのはワクワクする経験だ」と監督の手腕を絶賛しつつ、感動のストーリーであることに言及。自身の演じたワトニーについても、「彼が象徴するのは1人の命以上のものだ。彼は、人間の開拓精神や将来への希望を体現している。この役を演じられて光栄に思うよ」と語った。(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2016年01月13日1月6日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで「ピープルズ・チョイス・アワード 2016」が開催。ジョニー・デップがドラマ映画男優賞を受賞したことが明らかとなった。毎年1月に初の賞レースとしてゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞に先駆けて開催され、一般視聴者が投票によってノミネートと受賞を決める本アワード。1975年に14部門からはじまり、現在は映画・音楽・テレビ番組の幅広いジャンルの中から、50を超える部門で賞の授与を行う。授賞式には人気の俳優や歌手が集結し、毎年会場は興奮と熱気に包まれ、大きな注目を集めている。授賞式では、ドラマ映画男優賞を受賞したジョニーが会場に登場しスピーチを披露するほか、2016年に放送開始予定の「Chicago Fire」(原題)に出演中のテイラー・キニーがドラマシリーズ男優賞を受賞し、婚約者であるレディー・ガガへの感謝の言葉をスピーチで披露。また、ガガはゴールデン・グローブ賞にノミネートされており、夫婦揃っての受賞への期待が高まる。さらに会場では、「Vine」で注目を集めた第二のジャスティン・ビーバーとも言われる若干17歳の新星ショーン・メンデスや、ジェイソン・デルーロが音楽パフォーマンスを披露し、大いに盛り上がりを見せた。当日の模様は、1月10日(日)に海外ドラマ専門チャンネル「AXN」で放送される。「AXN独占放送!ピープルズ・チョイス・アワード 2016」は、1月10日(日)海外ドラマ専門チャンネル「AXN」にて21時より放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月07日6月8日(現地時間)、アメリカ演劇界で最も権威のある「トニー賞授賞式」が開催された。「王様と私」で主演を務めた渡辺謙は、ミュージカル主演男優賞でノミネートを果たしたが、惜しくも受賞を逃す結果となった。舞台「王様と私」は3月12日からプレビュー公演がスタート。4月16日に正式な初日を迎え、リンカーン・センター、ヴィヴィアン・ボーモント劇場にて上演。共演のケリー・オハラは、今回のアンナ役を含めてトニー賞ノミネート6回目に実力の持ち主でもある。トニー賞主演男優賞に日本人がノミネートされたのは今回が初。俳優部門で日本人がノミネートされたのは39年ぶりとなる。過去には1959年に「フラワー・ドラム・ソング」でミヨシ梅木がミュージカル主演女優賞にノミネート、1976年に「太平洋序曲」で佐藤功がミュージカル助演男優賞にノミネートしている。しかし、両名とも受賞は逃している。今回行われた授賞式で渡辺さんとケリーは「王様と私」より、「Getting to Know You」、「Something Wonderful」、「Shall We Dance?」のパフォーマンスを披露し、会場を沸かせた。惜しくも主演男優賞は逃したが、「王様と私」は「ミュージカル・リバイバル作品賞」「ミュージカル主演女優賞」「ミュージカル助演女優賞」「ミュージカル衣装デザイン賞」の4部門受賞という快挙を達成。渡辺さんは、7月中旬までの公演に出演する予定だ。今回最多受賞を果たしたのはミュージカル部門「ファンホーム」、演劇部門「夜中に犬に起こった奇妙な事件」で同数、5部門受賞となる。<そのほか主な受賞結果一覧>演劇作品賞:「夜中に犬に起こった奇妙な事件」ミュージカル作品賞:「ファン・ホーム」演劇リバイバル作品賞:「スカイライト」ミュージカル・リバイバル作品賞:「王様と私」演劇主演男優賞:アレックス・シャープ「夜中に犬に起こった奇妙な事件」演劇主演女優賞:ヘレン・ミレン「ザ・オーディエンス」ミュージカル主演男優賞:マイケル・セルヴェリス「ファン・ホーム」ミュージカル主演女優賞:ケリー・オハラ「王様と私」(text:cinemacafe.net)
2015年06月08日俳優の渡辺謙が、アメリカの演劇・ミュージカルにおける最高峰の権威である第69回トニー賞のミュージカル主演男優賞にノミネートされたことが29日、明らかになった。『王様と私』でミュージカル主演男優賞にノミネートされた渡辺は、ノミネートの知らせを受け「アメリカでの初舞台でノミネートして頂いたことを誇りに思っています。The King and I の カンパニー、バートレット・シャー、ケリー・オハラが大きな力をくれました」とコメント。ブロードウェイ初挑戦にして受賞の快挙に期待がかかる。ほかにもミュージカル『ザ・ラスト・シップ』でスティングがオリジナル楽曲賞に、『エレファント・マン』でブラッドリー・クーパーが演劇主演男優賞に、『オーディエンス』でヘレン・ミレンが主演女優賞と、気になるノミネーションが目白押し。番組では案内役に宮本亜門、八嶋智人、スペシャルサポーターに井上芳雄を迎え、授賞式の興奮の模様を余すところなく伝えていく。なお、WOWOWでは「第69回トニー賞」の授賞式を独占生中継。『生中継!第69回トニー賞授賞式』はWOWOWプライムにて6月8日(月曜 8:00~)に同時通訳で生放送。字幕版はWOWOWライブにて6月13日(土曜 20:00~)放送。
2015年04月29日岡田准一が2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」にて『永遠の0』と『蜩ノ記』にて男優としては史上初の「最優秀主演男優賞」&「最優秀助演男優賞」のW受賞を達成!声を詰まらせ喜びと周囲への感謝の思いを口にした。岡田さんは『永遠の0』では、優秀なパイロットながらも生き延びることに何より執着し“臆病者”と罵られる主人公を演じ、『蜩ノ記』では数年後に切腹することが決まっている男の監視を命じられるも、彼の哲学や生き方に魅了されていく若き武士を演じている。「優秀助演男優賞」は岡田さんのほか阿部寛(『柘榴坂の仇討』)、伊藤英明(『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』 )、笑福亭鶴瓶(『ふしぎな岬の物語』)、三浦春馬(『永遠の0』)が受賞。久々の時代劇で仇としてずっと狙われ続ける生活を送ってきた男を演じた阿部さん、山に生きる野性的な男を魅力的に演じた伊藤さんなどいずれも好演を見せており、誰が「最優秀賞」を獲得するか、俳優部門の中でも混戦が予想された。そんな中、『蜩ノ記』で役所広司が演じる、自らの死を静かに受け止めて生きる主人公・戸田秋谷に出会い、彼に感化されていく武士・檀野庄三郎を演じ、公開時から役所さんと共に高い評価を受けていた。岡田さんは、昨年の「最優秀賞助演女優賞」受賞者でプレゼンターを務める真木よう子から自らの名前を呼ばれると、喜びを噛みしめるような表情で壇上へ。「ありがとうございます」と言ったきり、言葉を続けようとするも感激で声を詰まらせた。今回の受賞について「自分を“映画人”として認めていただいてありがとうございます」と語り、「今日は最高の日です」と喜びを口にする。また「長年、一緒に仕事をしてきた仲間のひとりから『(岡田さんの優秀賞受賞を)誇りに思う』とメールをいただきまして、人に誇ってもらえるというのはすごく嬉しい」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。そして、授賞式終盤で発表された「最優秀主演男優部門」でも、見事に「最優秀賞」を受賞し、「最優秀助演男優賞」とのW受賞を達成!これまで「最優秀主演女優賞」と「最優秀助演女優賞」のW受賞は第2回(1979年)の大竹しのぶ(『事件』/『聖職の碑』)、昨年、第37回(2014年)の真木よう子(『さよなら渓谷』/『そして父になる』)の2人が達成しているが、男優としては史上初。岡田さんは「話題賞」の俳優部門でも『永遠の0』で受賞しており、ひとりで計3冠という快挙となった。「最優秀主演男優賞」が決まると、岡田さんは“師”と仰ぎ、「優秀主演男優賞受賞」の役所広司(『蜩ノ記』)とがっちりと握手。助演、話題賞に続きいま一度、壇上に上がると「本当にありがとうございます。本当にみなさん、ありがとうございます!」とブロンズを高く掲げる。そして「作品に獲らせていただいた賞だと思っています。(『永遠の0』は)歴史を伝える、思いを伝えることが大きなテーマですが、ここに立っていられるのは第1回(の最優秀主演男優賞)の受賞者で、人が人を思うことの大切さを伝えてくれた高倉健さんのおかげ。第2回(受賞者の)の緒形拳さんにも『感情が動くときに人は見てくれる』、『お前は俳優に向いてる。(俳優を)続けなさい』と言っていただき、何とか続けてこられました。『向いてる』と言われたのは芝居と格闘技だけ(苦笑)。20年前からこの仕事やってますが、何もできなくて怒られてました。20年で出会ったみなさんに教えていただいて、この素晴らしい場所に立てるようになりました」と感激を口にした。(text:cinemacafe.net)
2015年02月27日俳優のV6・岡田准一が27日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第38回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞を受賞した。優秀助演男優賞の阿部寛(『柘榴坂の仇討』)、伊藤英明(『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』)、笑福亭鶴瓶(『ふしぎな岬の物語』)、三浦春馬(『永遠の0』)の中から選ばれた岡田。「ありがとうございます!」とブロンズを掲げて笑顔を見せたものの、「自分も映画人と認めていただけて…ありがとうございます」と涙ながらに受賞の喜びを語った。岡田はまず、「ここに立つことを許して下さった方、そして応援してくださった方々、本当に感謝しております」とあいさつ。「今日は最高の日です。そして、自分のことですけど、長年一緒に仕事をしてきた仲間の一人から『ここに立てることを誇りに思う』とメールをいただいて。人に誇ってもらえるのがすごくうれしいです」と言葉を詰まらせながら心境を伝えた。また、「スタッフの皆さんのスペシャルな仕事に応える芝居がしたい、期待に応える芝居がしたいと臨んでいつも現場に立っています」と明かしつつ、「自分ではまだ至らないと思うところも」と謙遜。「ただ、たくさんのスタッフの皆さんがここに立つことを期待して仕事をずっとさせていただけていたと感じております。本当にすべての皆さんに感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます」と結んだ。
2015年02月27日第87回アカデミー賞授賞式が2月22日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメインが主演男優賞を受賞した。ALSの発症によって段階的に体の自由を奪われるスティーブン・ホーキング博士を熱演。繊細な心理追求と、計算され尽くしたフィジカル面の再現を達成し、最大のライバルであるマイケル・キートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)を退けた。その他の写真オスカー像を高々と掲げ、「今ここに立つ気持ちは、とても表現できません。これほど幸運なことはない。これは世界中でALSと戦っている人々のためにあります」と感涙のレッドメイン。共演者で主演女優賞候補に挙がっていたフェリシティ・ジョーンズを、「すばらしいパートナーだった」とたたえた。一方、主演女優賞を手にしたのは、『アリスのままで』のジュリアン・ムーア。過去に同賞を2度逃したムーアが、3度目の正直で初の栄冠を勝ち取った。50歳で若年性アルツハイマー病を発症した主人公・アリスが、過酷な運命と向き合い、記憶が薄れゆく現実と戦う同作。ムーアは「これを機に、アルツハイマーに対する理解が深まれば」とスピーチした。助演男優賞を受賞したのは、『セッション』のJ・K・シモンズ。才能あふれる若者をスカウトし、「天才ミュージシャンを誕生させる」という目的のため、狂気じみたレッスンを強いる音楽教師を文字通りの“怪演”で体現して見せた。トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズで、新聞社の編集長J・ジョナ・ジェイムソン役を演じるベテラン俳優。今回が初のオスカー受賞となった。また、同一キャストが演じる家族の肖像を12年間にわたり、撮影し続けた『6才のボクが、大人になるまで』でパトリシア・アークエットが助演女優賞を獲得。二人のどもを育てるシングルマザー役で、親離れ・子離れの葛藤を通して、普遍的な母性と家族愛をナチュラルに演じた。【第87回アカデミー賞】主演男優賞:エディ・レッドメイン(『博士と彼女のセオリー』)主演女優賞:ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)助演男優賞:J・K・シモンズ(『セッション』)助演女優賞:パトリシア・アークエット(『6才のボクが、大人になるまで。』)第87回アカデミー授賞式2月23日夜9時から、WOWOWプライムでリポート放送(字幕放送)
2015年02月23日第87回アカデミー賞授賞式が23日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメインが主演男優賞を獲得した。『博士と彼女のセオリー』は、天才理論物理学者スティーヴン・ホーキングの最初の妻、ジェーンの回顧録を基にしたラブストーリー。ALSを発症したホーキングの余命宣告を知りながら、未来へと歩き出した2人の愛の物語を描いている。主演男優賞に輝いた主人公スティーヴン・ホーキング役のエディ・レッドメインは、「ありがとうございます! 私には今、自分の気持ちを表現することができません。本当に幸運な男です」と大興奮。「このオスカー像は、世界中のALSと闘っている人たちのための像です。その中でも特に、スティーヴン・ジョナサン、ホーキング家の子供たちのためのものです。私は彼らのためにこれを管理し、毎日磨きます。彼らのため、この像のために尽くします」と感動のスピーチで会場を沸かせた。また、「フェリシティ・ジョーンズ、素晴らしいパートナーでした。強烈で寛大な監督、ジェームズ・マーシュ」などと作品に関わった人たち、そして家族に感謝の気持ちを伝えた。今回、主演男優賞にノミネートされていた候補者は、ほかに『フォックスキャッチャー』のスティーブ・カレル、『アメリカン・スナイパー』のブラッドリー・クーパー、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のベネディクト・カンバーバッチ、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートンの4人。なお、WOWOWでは23日21:00から同授賞式の様子を再放送する。(c)UNIVERSAL PICTURES
2015年02月23日舞台を中心に活躍する実力派若手男優たちが、古典落語の演目を二人一組で掛け合うという全く新しいスタイルが人気の「ハンサム落語」。2013年にスタートしたこのシリーズの第五幕が来年2~3月に上演され、大阪、福岡でも公演を行う。初演から全シリーズ皆勤出演中の平野良、第三幕に続いて再登場の林明寛、初参加の小谷嘉一に話を聞いた。「ハンサム落語第五幕」チケット情報「ハンサム落語」という題名や若手俳優たちの妖艶な着物姿のイメージビジュアルで、平野曰く「正直、色眼鏡で見られがち」な本シリーズ。だが一度観れば、その役者の全てがあらわになる、真剣勝負の場であることがわかるはずだ。「余分な演出がないので、ごまかしようのない素材をお客様にただ観ていただくだけ。掛け合いなので、例えばひとりが1秒間を空けてしまったら空けた分だけの何かを回収しながら次に進まないといけないし。やっている最中はずーっとフル回転で、お互い回しながら演じているんです」(平野)「本当に疲れます(苦笑)。動き回るわけじゃないのに、アクションを全力でやるぐらい頭が疲れて汗だくになる。生きてる!って感じがします、座布団の上で(笑)」(林)初参加した前回で「この公演ならではの魔物を見た」という林は、今回初参加の小谷に「みっちり、稽古をした方がいい!」と切実なアドバイス。「前回僕はイベントみたいな感じかなと思っていたら準備も全然足りなくて完全にテンパって。今回はリベンジマッチとして気合入れて、でも空回らない程度に頑張ります!」。対して、下町育ちで幼い頃から落語に親しんでいたという小谷は、「普通の落語に対するイメージはあるんですけど、若い役者が掛け合いでやるこの『ハンサム落語』では独自のルールや世界観が生まれるのかなと。初めてなので怖いしもちろんプレッシャーもあるんですけど、ワクワクの方が強いですね。毎回毎回のライブ感を楽しんで、今の自分が出せる全てを出したい」と、穏やかに抱負を述べた。第五幕では彼らを含む9人が登場(1公演につき2組4名ずつ)し、「出来心」「心眼」「一眼国」「八五郎出世」に挑戦する。「今回はほんとにシブい、役者バカなメンバーが揃いました。芝居寄り、オカズなしのがっつり落語寄り、関西風の笑いやパワー系など、ペアによってカラーも全然違いますし。“観て損はない”ってたぶんこのことだと思うんです。全部を賭けて出し切った、役者たちの生き様が見られます!」(平野)公演は2月13日(金)東京・赤坂RED THEATEARを皮切りに、大阪、福岡で公演。チケット発売中。なお、さらに詳しいインタビューの全容はチケットぴあサイトに掲載。 ()取材・文:武田吏都
2014年12月26日先日ノミネーションが発表された第70回ゴールデングローブ賞で主演男優賞にデンゼル・ワシントンがノミネートされ、史上初の3度目のオスカーに期待がかかる名演を見せている『フライト』。数々の名優たちが出演している本作だが、中でも『オーシャンズ11』シリーズで知られるドン・チードルらとデンゼルの渋みの効いた名優対決にも注目が集まっている。高度3万フィートで、ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)が操縦する飛行機が不慮のエンジントラブルを起こすが、機長の咄嗟の判断で緊急着陸に成功し大惨事を逃れ、多くの命を救った。人々はどんな一流パイロットにも不可能な“奇跡の着陸”を称え、彼は一躍国民的なヒーローとなる。しかし、その後の調査で彼の血液中からアルコールが検出されてしまい…。多くの人々の命を救い、一躍“時の人”としてもてはやされるも、血液中からアルコールが検出されたことをきっかけに、“疑惑のヒーロー”となったひとりの男の葛藤と高度3万フィートで起きた真実を描く本作。主演のデンゼルとドンは、1995年のカール・フランクリン監督の『青いドレスの女』以来、実に17年ぶり。本作でドンは、主人公ウィップ・ウィトカーが飛行機の不時着事故の過失を問われる際、助言を与えるために起用されたシカゴを活動拠点とする弁護士ヒュー・ラングを演じる。ドンは、「デンゼルのような人がウィップのような役に起用されると、かなり居心地の悪い場所へ本気で行くだろうと予想がつく。誰だって人には好かれたいし、善人だと思われたいものだが、ウィップは邪悪な部分を解き放たなければならないから、その過程では観客により醜い部分を見せることになるんだ。本作は、本当の自分と対決する話。対決の場で、安易な方へ堕落していくのか、それとも苦難の選択をし、心の安らぎと解放を見つけるのか?」と分析。デンゼルとの演技合戦をたっぷりと楽しんだようだ。ドンのほかにも、『ザ・ファイター』でアカデミー賞助演女優賞を獲得したメリッサ・レオ、『アーティスト』のジョン・グッドマン、「シャーロック・ホームズ」シリーズのケリー・レイリーら演技巧者な実力派俳優たちによる豪華な演技合戦から目が離せない!『フライト』は2013年3月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フライト 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.第70回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2012年12月13日(現地時間)にノミネート発表、2013年1月13日に授賞式開催
2012年12月27日いよいよ佳境に入ってきた今年のアカデミー賞授賞式。監督賞に続き、『アーティストの』のジャン・デュジャルダンが栄えある主演男優賞を獲得した。トーキーへの移行期を迎えるハリウッドの黄金時代を舞台に、映画産業の変革により没落していくスター俳優を見事に演じているジャン。これまでの賞レースも含め、下馬評でも受賞を有力視されてきたが、今回の受賞でフランス人の俳優としては初の主演男優賞受賞、さらに母国語が英語でない受賞者としても『ライフ・イズ・ビューティフル』(’97)のイタリア人俳優ロベルト・ベニーニ以来の受賞となる快挙を果たした。壇上に上がるやガッツポーズを見せ、「この国が大好きです」と挨拶したジャン。劇中では声なき声を見事に表現しているが、「声にするなら…メルシー・ボクー!(ありがとう)」と叫び、フランス語でこの上ない喜びを露にした。特集:第84回アカデミー賞 Ikei / ©A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASアーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日第84回アカデミー賞授賞式で、『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマーが助演男優賞を獲得した。マイク・ミルズの実体験を基に、晩年に突然ゲイであることをカミングアウトする父親と息子の愛と人生の再スタートを描いた本作。クリストファーは、自身に正直に自由を謳歌する父親をユーモアたっぷりに演じている。現在82歳、その俳優歴は半世紀以上にのぼる大御所中の大御所。『サウンド・オブ・ミュージック』(’64)のトラップ大佐役など数々の作品で名演を見せてきた彼だが、意外にもオスカーノミネートは2009年の『終着駅-トルストイ最後の旅-』が初めてで、今回の受賞は同賞において最高齢での初受賞となった。今回の助演男優賞部門は、同い年のマックス・フォン・シドー(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)や、ニック・ノルティ(『Warrior』)などベテラン勢が揃ったが、クリストファーがこれまでの映画賞レースと順当の強さを見せた。手にした金のオスカー像に向かって「あなたは私より2歳しか年上じゃないんだね。母の種にいたときからこのスピーチを予定してました」と冗談を飛ばすや、ほかの候補者に称賛を贈り「(共演の)ユアン・マクレガーとこの賞を共有したい」と語った。特集:第84回アカデミー賞 Harbaugh / ©A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日現在全米公開中のジョージ・クルーニー主演最新作『ザ・ディセンダンツ(原題)』が、ワシントンD.C.映画批評家協会賞に5部門ノミネートを果たし、主演男優賞と脚色賞を受賞したことが発表された。その他の写真本作は、ハワイのオアフ島で家族と順調に幸せな生活を送っていた主人公が、妻の事故をきっかけにもう一度人生を見つめ直して再生していく姿を描いた作品。監督を務めたのは、『アバウト・シュミット』や『サイドウェイ』などを手がけたアレクサンダー・ペインで、実に5年ぶりの新作となる。今回クルーニーが獲得した主演男優賞は、デッドヒートを繰り広げているブラッド・ピットを抜いての受賞となることからも、彼の盤石とも言える強さが伺える。さらに、この賞レースの結果に比例して、全米ではわずか500館強の公開規模にも関わらず、公開館数が3000、4000館にもなる大規模公開の作品と並ぶ中でどんどんランキングを上げているという。なんと10位からはじまり、現在は7位まで数字をたたき出しているそうだ。各国の批評家だけでなく、観客にも支持を得ていることはこの数字を見れば一目瞭然。まもなく発表されるゴールデングローブ賞や、早くも来年度のアカデミー賞主要賞のノミネートが確実視されている本作に、今後もさらなる注目が集まることは間違いないだろう。本作は、日本では2012年に公開予定。『ザ・ディセンダンツ(原題)』2012年 TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー(C)2011 Twentieth Century Fox
2011年12月06日第15回ハリウッド映画祭でジョージ・クルーニーが最新主演作『ザ・ディセンダンツ(原題)』での演技を高く評価され、主演男優賞受賞を獲得することが発表された。その他の写真ハリウッド映画祭はインディペンデント・フィルムメーカーとハリウッド・メジャースタジオの架け橋となることを目的とした映画祭で、今年は10月20日(木)より24日(月)まで、アメリカのロサンゼルス・ハリウッドで開催される。『ザ・ディセンダンツ(原題)』(アレクサンダー・ペイン監督)は、ハワイを舞台に時に切なくユーモラスに、再生していく家族の姿を描いた作品。クルーニーは不慮の事故をきっかけに妻の秘密を知り苦悩する主人公を演じている。自らの家庭と二人の娘と向き合う父親役を演じたクルーニーについて、ハリウッド映画祭の主催者カルロス・デ・アブロウ氏は「クルーニーは『ザ・ディセンダンツ(原題)』で非の打ちどころのない、情熱的な演技を見せている。彼はハリウッドで最も才能のあふれる俳優の一人として、これからも輝き続けるだろう」とコメントしている。なおクルーニーは24日(月)に行われる授賞式でトロフィーを手にする予定。またハリウッド映画祭では、過去にラッセル・クロウ、トム・ハンクス、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオなど、そうそうたる俳優達が主演男優賞を受賞しており、そのほとんどがアカデミー賞にノミネートをされていることから、アカデミー賞前哨戦としても注目されている。2005年度のアカデミー賞で助演男優賞(『シリアナ』)を受賞した経歴を持つ実力派クルーニーが、アカデミー賞主演男優賞でオスカーを手にすることができるのか期待がかかる。『ザ・ディセンダンツ(原題)』2012年 TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー(C)2011 Twentieth Century Fox
2011年10月14日いよいよ終盤に差し掛かってきた第83回アカデミー賞。先ほど主演男優賞が発表され、見事オスカーを手にしたのは、大方の予想通り『英国王のスピーチ』のコリン・ファース!昨年の覇者ジェフ・ブリッジスや作品賞でのライバル『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグ、さらにハビエル・バルデム、今年の司会進行も務めるジェームズ・フランコら強敵を抑えての受賞となった。昨年、『シングルマン』でパートナーを失ったゲイの男性を演じ初めて主演男優賞候補に名を連ねたコリン。英国王ジョージ6世役で2年連続ノミネートとなった今年、50歳にして見事にオスカーを射止めた。今年のアカデミー賞において、おそらく最も「堅い」とされてきたコリンの主演男優賞受賞。ゴールデン・グローブ賞に2年連続となる英国アカデミー賞など主要な賞を軒並み獲得してきたが、その分、プレッシャーも相当だったのでは?プレゼンターのサンドラ・ブロックがコリンの名を呼ぶと、「本当に信じられない気持ち。非常に嬉しい」と喜びの言葉を口にした。また、本作で共演したジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、トム・フーパー監督らに感謝の言葉を述べると、あまりの嬉しさからか「これ以上立っていると踊ってしまいそう」と言い、笑顔でステージを後にした。特集 2011アカデミー賞© AP/AFLO■関連作品:英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ダークカラー編〜【アカデミー賞】作品賞は『英国王のスピーチ』で決着!計4冠で賞レース制す【アカデミー賞】監督賞はトム・フーパー!『英国王のスピーチ』優勢【アカデミー賞】オリジナル脚本賞は『英国王』『インセプション』は受賞ならず
2011年02月28日助演女優賞に続いて、俳優部門で2番目に発表となった助演男優賞は、『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイルが輝いた。助演女優賞のメリッサ・レオに続き、『ザ・ファイター』は助演賞アベック受賞となった。実在のボクサー、ミッキー・ウォードが家族や周囲に支えられながらチャンピオンを目指す姿を描いた『ザ・ファイター』で、彼が演じたのはマーク・ウォールバーグ演じる主人公の異父兄で、才能に恵まれながらも麻薬に溺れていく男。今回、13キロの減量に加え髪を抜き、歯並びまで変えて役柄になりきった。ゴールデン・グローブ賞に全米映画俳優組合賞など、アカデミー賞前哨戦の賞レースで助演男優賞部門の多くで賞に輝いてきたクリスチャンだが、大方の予想通り、見事にオスカーも制した。子役として俳優活動をスタートさせ、1987年のスティーヴン・スピルバーグ監督作『太陽の帝国』でや約4,000人のオーディションの中から選ばれて演じた主人公の少年役が絶賛されたクリスチャン。その後も数々のクリストファー・ノーラン監督による『バットマン』シリーズなどの話題作に出演、毎回、凄まじいまでの役作りを行う演技派俳優として高い評価を得てきたが、オスカー受賞は今回が初めてとなる。プレゼンターのリース・ウィザースプーンに名前を呼ばれ、祝福の拍手と歓声を浴びて壇上に上がったクリスチャンは「多くの有能な人たちの中で僕は何をしているのか…光栄です」と語り、監督、共演陣、そして自身が演じたディッキー・エクランド、主人公のモデルであるミッキー・ウォード、そして妻への感謝を口にした。特集 2011アカデミー賞■関連作品:ザ・ファイター 2011年3月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.第83回アカデミー賞 [アワード]© Bob D’Amico/ABC■関連記事:【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ダークカラー編〜【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ホワイト編〜【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜レッド&パープル編〜【アカデミー賞】作品賞は『英国王のスピーチ』で決着!計4冠で賞レース制す
2011年02月28日スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞授賞式が13日、マドリッドで開催され、『Biutifulビューティフル』で最優秀主演男優賞を受賞したハビエル・バルデムが、賞を妻のペネロペ・クルスと生まれたばかりの息子に捧げるとスピーチで語った。私生活についてはペネロペ共々、公の場で語ることはほとんどないバルデムだが、この日は特別。「この賞は同業者の仲間たちからの温かいハグと支援によるものです。それは俳優にとって一番大切なものです」と5個目(主演男優賞4回、助演男優賞1回)となるゴヤ賞のトロフィーを片手に語った後、「この賞を毎日私を覚醒させ、笑顔にさせてくれる妻と息子に捧げます」と付け加えた。ハビエルとペネロペは昨夏に結婚、先月22日に第一子となる息子が誕生し、レオ・エンシナス・クルスと名づけられたらしい。ハビエルは27日に授賞式が行われる第83回アカデミー賞でも『Biutifulビューティフル』で最優秀主演男優賞候補のひとり選出されている。(text:Yuki Tominaga)写真は写真はゴヤ映画祭に出席したハビエル・バルデム。© Target Press/AFLO特集「2011年 第83回アカデミー賞」■関連作品:Biutifulビューティフル 2011年初夏、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Menageatroz S. de R.L. de C.V., Mod Producciones S.L., Ikiru Films S.L.■関連記事:ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫妻に第一子の男児が誕生!
2011年02月17日アカデミー賞主演男優賞は、各候補者と共演経験のある人物が候補者について紹介するという趣向で進行。『Crazy Heart』(原題)のジェフ・ブリッジスが、モーガン・フリーマン、ジョージ・クルーニーといった強敵を抑え、見事受賞した。これまで、助演男優賞を含め、幾度となくオスカー候補に名を連ねながらも受賞に縁がなく“最も過小評価されている俳優”とまで称された名優が、ついに自らの実力で悲願のオスカー像をたぐり寄せた。『Crazy Heart』で、才能に恵まれつつも成功とは縁遠い道を歩んできたが、ある女性ジャーナリストとの出会いをきっかけに再起を誓うシンガーを演じたジェフ。かつての共演者ミシェル・ファイファーに「尊敬に値する、見事な演技を見せてくれました」という称賛を受けると、壇上に上がり、「Thank you!」と声を上げ、「アカデミーのみなさん、ありがとうございます!お父さん、お母さん愛してます。両親はショービジネスを愛してました。これは彼らの延長を感じることが出来ます。この賞は両親に捧げたいと思います」と両親に感謝。さらに涙をこらえながら、監督や共演キャスト、そして結婚して33年目になる愛妻と3人の娘に感謝の言葉を捧げた。5人の候補者の内、2人(モーガン、ジョージ)は助演男優賞受賞経験があり、3人(ジェフ、モーガン、ジョージ)は過去に主演男優賞へのノミネート経験もあり、と実力派俳優によるハイレベルな争いとなったが、ゴールデン・グローブ賞を制するなど、前哨戦で最も前評判の高かったブリッジスが60歳にしてアカデミー賞を獲得した。モーガン・フリーマンは3度目の正直ならず。ジョージも2005年度の『シリアナ』での助演男優賞に続く主演男優賞制覇はお預けとなった。特集:2010アカデミー賞 Harbaugh /© A.M.P.A.S.■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASクレイジー・ハート 2010年公開■関連記事:【アカデミー賞】ファッションチェック!〜ブルー&パープル編〜【アカデミー賞】ファッションチェック!〜シルバー編〜【アカデミー賞】作品賞&女性初監督賞『ハート・ロッカー』妻6冠、夫3冠で決着【アカデミー賞】サンドラ・ブロックに主演女優賞史上初ラジー賞と同時受賞【アカデミー賞】助演女優賞は『プレシャス』のモニーク!
2010年03月08日栄えある第82回アカデミー賞の発表トップバッターを飾るのは、助演男優賞。並みいる俳優勢の中で、真っ先に栄冠を手にしたのは、前哨戦のゴールデン・グローブ賞ほか数々の賞を制してきた『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ!本作でクリストフが演じたのは、ユダヤ人を追い詰めていくナチス将校。昨年のカンヌ国際映画祭での男優賞受賞を皮切りに、これまでの各映画賞で同男優賞を含め7つの賞を既に獲得しているだけに、予想通りの受賞と言えそう。同じヨーロッパ出身のペネロペ・クルスからオスカー像を手渡されたクリストフは、共演のブラッド・ピット、クエンティン・タランティーノ監督始めキャスト・スタッフに感謝を述べ、「クエンティンが恐怖心を持たさずに旅をさせてくれました」とスピーチ。ちなみに『イングロリアス・バスターズ』は助演男優賞のみならず、作品賞・監督賞を含む7部門にノミネート。残念ながら、主演のブラッド・ピットの姿は会場には見えないが、同作品の受賞のゆくえも気になるところ。特集:2010アカデミー賞■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASイングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:【アカデミー賞】ファッションチェック!〜ブルー&パープル編〜【アカデミー賞】ファッションチェック!〜シルバー編〜【アカデミー賞】作品賞&女性初監督賞『ハート・ロッカー』妻6冠、夫3冠で決着【アカデミー賞】サンドラ・ブロックに主演女優賞史上初ラジー賞と同時受賞【アカデミー賞】主演男優賞は“最も過小評価されている俳優”ジェフ・ブリッジス
2010年03月08日アメリカの経済誌「フォーブス」が昨年6月から今年6月までの1年間、ハリウッドで最も稼いだ男優リストを発表、ハリソン・フォードがトップに輝いた。ハリソンは昨年、ファン待望のシリーズ最新作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が公開され、6,495万ドルを稼いだ。『インディ・ジョーンズ』の興行収入は約7億5,000万ドルと言われている。今年66歳になるハリソンは数年前から交際中のキャリスタ・フロックハートと婚約、初秋には最新作『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』が日本公開される。2位は5,490万ドルのアダム・サンドラー。ユーモア・センスの違いから日本ではなかなか人気に火がつかないが、本国アメリカでは『ベッドタイム・ストーリー』など主演作は常に大ヒットを記録している。3位は昨年1位だったウィル・スミスで、4,500万ドルの収入。エディ・マーフィとニコラス・ケイジが約4,000万ドルで5位に並んだ。6位はトム・ハンクス、7位はトム・クルーズ、8位はジム・キャリー、9位はブラッド・ピット。昨年2位のジョニー・デップは今年は10位にランクインした。(text:Yuki Tominaga)昨年、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のプロモーションで来日したハリソン・フォード。■関連作品:正義のゆくえI.C.E.特別捜査官 2009年初秋、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company, LLC All Rights Reserved.インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 2008年6月14日、15日先行公開、6月21日より全国にて公開TM & © 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.■関連記事:ハリソンがアメリカの“正義”に一石投じる!『正義のゆくえ』最新映像が到着ハリソン・フォードが明かす20数年の“インディ・ジョーンズ”生活シャイア・ラブーフがまたトラブル、酒気帯び運転で逮捕世界の映画館vol.19マドリッド「結局、『インディ』を観ちゃうんだよなぁ」早くも100万人動員&興収14億!100億突破でインディ再来日も!?
2009年06月17日