たまたま長女に買ってあげたお医者さんセット。大ハマりしたのは、むしろ兄ふたりでした……!なぜか兄ふたりが大ハマり! 長男は医師、次男は患者としてその役を徹底して演じていました。宿題をしなければいけない時間だったので、いい感じで終わるように話を持っていったのですが、最後の最後に長女が大量の急患(ぬいぐるみたち)を連れてきてしまいました。最後まで丁寧に診察していましたよ!
2022年08月11日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツでひとり息子を育てている主婦のぱん田ぱん太です。皆さん、暑い夏を満喫していますか? わが家で夏の間一番楽しんでいるのは、やっぱり定番のプールです!わが家のフリッツ君は現在4歳。ようやく水への恐怖がなくなって、子ども用のアームリングを着けたままなら、ひとりでぱちゃぱちゃと水の上に浮かべるようになりました!さらに、私の恋人が一緒にいるとき(わが家は離婚済みなので、父親と3人で遊びに行くことは残念ながらありません)は、彼がフリッツ君に泳ぎ方の指導をしてくれます。泳ぎ方を教えてもらって、小さな手足をぱたぱたと動かして泳ぐフリッツ君の姿が可愛くて可愛くて、わたしは思わず毎回笑ってしまいます。すると……。彼から「私があざ笑うせいで、フリッツ君が泳ぐのをやめてしまう」と注意されてしまいました。慌てて弁解しようとしましたが、ふとあることを思い出しました……。私自身にも小さな頃、おそらく悪気はなく、本当にただ子どもに対して「可愛い」と思っていたのであろう大人たちの笑いを、とても不快に思った経験があったのです。それ以来、プールでの泳ぎの練習に限らず、フリッツ君が何かを真剣に頑張っているときは、どんな理由があろうとも笑わず、こちらも真剣に応援することを心がけています。恋人から教えてもらった、新たな気付きでした。
2022年08月01日発達障害をもつ息子・よしおを育てるママ・なおにゃむさん。そんななおにゃむさんの日常には、ちょっぴり変わったエピソードが盛りだくさん。漫画を通して、よしお君の独特な世界をご紹介していきます!チーズが大好きなよしお君。好物のチーズがなくなりそうになると、ありとあらゆる手段で手に入れようとするとか!?...物がなくなりそうになるとママにおつかいを頼むよしお君ですが、日用品の補充などもお願いしてくるので、なんだかんだ助かることもあるよう。家の物の在庫状況は、まさによしお君次第だったり!?これからも、ママのパシリは続きそうですね。原案・作画:なおにゃむあわせて読みたい🌈【発達障害あるある】「ノートに名前書いてね」と伝えたら…違う名前が⁉
2022年07月22日発達障害をもつ息子・よしおを育てるママ・なおにゃむさん。そんななおにゃむさんの日常には、ちょっぴり変わったエピソードが盛りだくさん。漫画を通して、よしお君の独特な世界をご紹介していきます!今回はよしお君が中学生になった時のお話。ママが「名前書いておきなよー」とノートを渡したら、なんとそこに書かれていたのは違う名前だった!?....「ノートに名前書いておきなよ」と言われて、「大学ノート〇〇」とそれぞれの教科の名前を書いたよしお君。ママの意図とは違いましたが、それぞれの教科が分かりやすくなって結果としては良かったですね!次はどんな『あるある』が出てくるのか、お楽しみに♪原案・作画:なおにゃむあわせて読みたい🌈【珍・学童エピソード】臭いのはコレ!!ホットカーペットの下から出てきたものとは⁉
2022年07月15日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。これは先日、とあるブログ記事を目にした時のこと……。アメリカで国際結婚をした女性のブログなのですが、彼女の旦那さんはアメリカ人です(厳密には、欧州出身とのことですが)。夫婦でアメリカのスーパーでお買い物をしていた際、旦那さんが会計前のスーパーのドリンクを開けて飲み干し、空っぽになったペットボトルを会計で通した、というエピソードが描かれていました。実はこのお話、他人事ではないのです。この「どうせちゃんと後でレジを通すのだから、会計前の商品を開けてしまっても問題ない」という風潮は、ドイツにもあるのです!渡独して間もない頃、初めてスーパーでこの光景を見たときは「あの人、何してるの!?」と非常に驚いたものですが、その後ちょくちょく同じ光景を見かけたことから「ああ、ドイツでは会計前の商品を開けてしまうことは別に問題ないんだ」と文化の違いとして納得し、その後は特にそれについて考えることもありませんでした。改めてドイツ語で調べてみましたが、「その後きちんとレジを通すことは大前提として、ドイツで会計前のスーパーの商品を開ける行為自体が罪に問われることはありません。トラブルの元になる(万引きを疑われる等)場合もあるので、決して推奨される行為ではありませんが、まず問題は起きないでしょう」とのこと。しかし、上述のアメリカ在住の方のブログ記事に対するファンの皆さんの反応を見てみると……。「恥ずかしかった」という彼女と同じように、他の方もネガティブな意見ばかり。特に「子どもには教えない」という意見が、ドイツで現在4歳の子を育てている私にも刺さったので、これまで「そういうもんなんだな」と納得していた私も、これについて少し考えてみることにしました。まず、シンプルに「じゃあ私はそれをするのか?」と言われたら、絶対にやりません。私は日本人ですから「会計前の商品を開けることは絶対にしてはいけない」という文化で育っていますし、まず会計前に開けてしまう理由もありません。普通に会計まで待つことができます。もちろん、脱水症状や熱中症で倒れたりするほど水分が早急に必要な状況などであれば別ですが、まずスーパーでそのような状況になることはないのではないでしょうか……(笑)。じゃあ、わが子だったら? これも少し考えにくい状況です。わが家は子ども用の飲み物を持参していることがほとんどだからです。もちろん暑い夏、飲み物持参を忘れてしまったり、あっという間に飲み干してしまったりして、スーパーで飲み物を購入する……というシチュエーションもあるでしょう。その場合、子どもが喉が渇いて渇いて泣き出してしまったら……正直、あげてしまうかもしれません。だけど、あくまで子どもの場合です。大人は、我慢できますよね?そこでようやく、はっと気付きました。このテーマは「とがめられないとしたらやっていいのか/それでもやるべきではないのか」というのがポイントではなく「大の大人がちょっとした空腹や口渇感を、たったの数分だか十数分だかもガマンできないってどうなのよ?」という部分だと。自制心のなさは、何も「スーパーで会計前の商品を開けるかどうか」だけに影響するものではありません。決して「自分の欲求を何もかも抑えて、ガマンしすぎて無理をする」のが良い、ということではありませんが、適度な自制心は、わが子の人生にとっても非常に重要な要素のはずです。子どもが飲み物にしろ食べ物にしろ、会計前の商品を開けたがったときに「じゃあ、いいわよ」と許可してしまうのは、自制心の成長を阻害する要素のひとつではないか……と気付いたのです。そこで私は、改めてそれをテーマにした自分の教育方針について考えました。まず「我慢する=良いこと」ではないということ。「我慢をしなくていいように、少し先の未来について予測し、事前に手間をかけて対策をしておくのが大事」だということ。そして「とがめられる・とがめられないなどは関係なく、会計前の商品を開けることはマナー違反であり、よほどの例外を除き、やるべきではないこと」という考えを教えること。わが家のフリッツ君は一応その教育に納得してくれているようで、きちんと会計後まで待つことができます。彼がもう少し大きくなって、その目で誰かがスーパーの会計前の商品を見たときに、何を思うかはわかりません。でも「あの人はあれをやってるけど、僕はママがずっと言っていたとおり、やりたくないからやらないでおこう」……というように「人は人、自分は自分」と考えてくれるよう、これからもまっすぐに向き合って教育を続けたいと思います!
2022年07月01日子どもの不器用さ、発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)かも?発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)とは、日常生活における協調運動が、本人の年齢や知能に応じて期待されるものよりも不正確であったり、困難であるという障害です。一つひとつの運動を関連づけたり、統合することが困難な障害ですが、運動の得意不得意はどんな子どもにも見られるため、単に不器用だから、で済まされる場合も少なくありません。そんな発達性協調運動症について、年齢別の困りごとや発達障害との関連性、支援機関や家庭でのサポート方法などを専門家の解説とともにまとめてご紹介します。発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)ってどんな障害?そもそも協調運動とは?粗大運動、微細運動の基本的な解説から、発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)のある子どもの年齢別の困りごとなどを詳しく解説します!発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)の原因は?発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)の原因や、限局性学習症(学習障害)、自閉スペクトラム症、ADHDなどの発達障害との併存の関連性などを解説。診断基準ごとの違いなどの詳しい説明も。子どもの不器用さが気になったらどこへ相談したらいい?子どもの運動や動作の不器用さが気になったら、どのような施設に相談に行けばいい?相談場所はもちろん、支援が受けられる機関を紹介します。遊びの中で取り入れられる、家庭で簡単にできるサポート方法なども!まとめ発達性協調運動症のある子どもは一見「ただの不器用」と思われがちです。しかし、見過ごされ、必要な支援を受けられないままでいると、その子どもが集団に適応することが困難になることもあります。子どもに発達性協調運動症があるのかどうか心配な場合は、早めに相談機関に相談し、必要に応じて専門家の支援を受けながら、家庭でできる工夫を行っていきましょう。
2022年06月12日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。皆さんは、子どものほんの小さなケガの時、どのように慰めていますか?ドイツで以前やっていたベビーシッターのお仕事で知り合った親子や、公園などで見かける親子からよく聞いたのは、こういった言葉です。「魔法」なのがちょっぴりヨーロッパ流? だけど、日本人の私にはなぜかしっくり来なかったので、私がよく使うのは……。やっぱりこれです! 我が子フリッツ君も、まだ今より小さかった2歳くらいの頃でしょうか。これを言えば、すぐに「痛くなくなった」と暗示にかかってくれていました(笑)。しかし、我が子の成長は早く……。「痛いの痛いの飛んでけ」の後に、飛んで行った先について疑問を持ったり、ダメ出しをされたり……。「痛いのが飛んで行かなかった!」とクレームを受けたりするようになりました(笑)。そして、4歳になった現在のことです。またまたフリッツ君が公園で転んで小さな擦り傷を作ったので、いつものをすることに。こっちも趣向を凝らして、今回はママの友達でありフリッツ君もお話をしたことがある「ミヤギくん」という友達の名前を出してみました。すると……。え? まさかの! 「もっと痛くなった」という新しいパターン!面白かったので詳しく聞いてみると「ミヤギくんがふりぽよに投げたから、もっと痛くなった」とのこと。それはつまり……?子どもの発想って、なんて面白いのでしょうか。というわけで、年々簡単には通用しなくなってきた「痛いの痛いの飛んでけ」ですが、ふりぽよの柔軟な発想と反応をもっと楽しみたいので、これからも使い続けたいと思います!
2022年06月01日発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)の診断と発達障害の関係は?Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)のはっきりとした原因は、まだわかっていませんが、いくつかの原因が検討されています。また、発達性協調運動症は、限局性学習症(学習障害)、自閉スペクトラム症、ADHDと併存することがまれではないと言われています。上記との併存が多くみられるため、なんらかの共通する遺伝的要因があるのではないかと言われています。また、上記のような障害のある子どもは定型発達の子どもより、発達性協調運動症を発症する可能性が高いと言われています。参考:自閉スペクトラム症に併存しやすい疾患・障害|こころの健康情報局「すまいるナビゲーター」参考:ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について|厚生労働省e-ヘルスネットDSM-Ⅴでは発達性協調運動症は、5歳から11歳の子どもでは、5~6%が発症する、また、女児より男児のほうが発症率が高いといわれています。発達性協調運動症とADHD(注意欠如・多動性障害)との関係ADHDのある子どもがよくころんだり、物にぶつかったりしてしまうのは、ADHDによる注意散漫や衝動性に原因があるのか、それとも発達性協調運動症によってなのかを注意深く観察する必要があります。ADHDと発達性協調運動症との境界についてはDSM-5には特に記載がありませんが、ICD-11では衝動性や不注意のために物や人などにぶつかりやすい子どもを発達性協調運動症と診断しないようにとの記載があります。子どもの運動に対する困難さ、不器用さは必ずしも、ADHDだけが原因、発達性協調運動症だけが原因というわけではなく、両方が原因となっていることもあります。海外からは、ADHDがある男児の場合、発達性協調運動症との併存確率は30~50%ほどの可能性がある言う報告もあります。発達性協調運動症とADHDの、二つを併発している場合は、DAMP症候群(deficits in attention, motor control and preception/注意・運動制御認知における複合的障害)と呼ばれることもあります。参考:ICD-11における神経発達症候群の診断について|公益社団法人日本精神神経学会参考:注意欠如多動症児の協調運動機能が行為選択に及ぼす影響|J-STAGE発達性協調運動症と限局性学習症・学習障害(SLD・LD)との関係限局性学習症・学習障害(SLD・LD)は、読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、発達障害の一つになります。限局性学習症には、読字の障害を伴うタイプ(ディスレクシア)、書字表出の障害を伴うタイプ(ディスグラフィア)、算数の障害を伴うタイプ(ディスカリキュリア)の三つがあります。日本語の読み書きに関しては発達性ディスレクシアの診断やアセスメント方法が確立され、音韻処理に基づく介入が行われている場合が多いですが、発達性協調運動症がある子どもの場合は音韻処理だけでは説明できず、診断、アセスメント、介入方法が異なるといわれています。参考:学習障害(限局性学習症)|厚生労働省 e-ヘルスネット発達性協調運動症と自閉スペクトラム症(ASD)との関係自閉スペクトラム症(ASD)がある子どもは、コミュニケーションが苦手だったり、感覚の過敏をともなったり、苦手なことでパニックになってしまう、見通しが立たないことに不安を感じてしまうなどがあります。さらに発達性協調運動症があると、うまくできないことが多くなり、遊びなども楽しむことができない可能性もあります。自閉スペクトラム症の併存症はさまざまありますが、約70%以上の人が1つ以上の精神疾患を持っているといわれています。特に知的発達症が多いですが、その他ADHDや発達性協調運動症、学習障害、不安症、抑うつ障害などがしばしば併存します。参考:発達障害の特性(代表例)|厚生労働省参考:ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について|厚生労働省 e-ヘルスネット発達性協調運動症と知的発達症(知的障害)との関係知的発達症(知的障害)のある子どもは知的能力のみならず、体力や運動能力においてもさまざまな課題を抱えている場合があります。知的発達症のある子どもは、体力・運動能力が、年齢とともに向上しないケースもあります。これは、知的発達症によくみられる自閉傾向、あるいは身体動作の障害のために運動への拒否を示す子どもでは、成長期であるにもかかわらず、本来動かすべき運動や身体を働かす機会が少ないがゆえの身体能力の低下現象とも推察されています。参考:知的障害児の発育期における運動能力について|J-stage診断基準ごとの違い現在使われている精神疾患の診断基準は、アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』5版テキスト改訂版)と世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)(※)による診断基準があります。現在、最新の診断基準である『DSM-5』が主流になりつつありますが、医師や医療機関によってどちらの診断基準に準拠しているかは異なります。発達性協調運動症における診断基準の違いは、『ICD-10』と『DSM-5』で異なる点があります。『ICD-10』では発達性協調運動症は心理発達の障害に分類されるため、精神遅滞と知能指数が重要になります。現在DSM-5、ICD-10では診断名は「発達性協調障害」となっていますが、ICD-11では「発達性協調運動症」と名称が変更されており、神経発達症群に入っています。ですので診断基準も『ICD-10』『DSM-5』から変わってくる可能性もあります。※2019年5月、世界保健機関(WHO)の総会で、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が承認されました。日本国内ではこれから、日本語訳や審議、周知などを経て数年以内に施行される見込みです。WHOでの公表・承認を受けて、各国では翻訳やICD-10/11 変換表の作成、疾病分類表、死因分類表の作成などの作業が進められ、審議、周知などを経て施行されていきます。ICD-11への改訂によって分類コードが変化すると、書類上で要求されるICDコードが変わったり、疾病概念やカテゴリー、名称や診断基準も変更になる可能性もあります。参考:ICD-11における神経発達症候群の診断について|公益社団法人日本精神神経学会参考:ICD-11 | 世界保健機関(WHO)まとめ子どもに発達性協調運動症があるのかどうか心配な場合は、早めに相談機関に相談し、必要に応じて専門家の支援を受けながら、家庭でできる工夫を行っていきましょう。また、発達障害のある子どもの場合は発達性協調運動症を伴うことも多いです。発達性協調運動症からの特性なのか、そのほかの発達障害による特性なのかを見極めることが重要です。
2022年05月31日先生から「そろそろ発達検査を受けてみましょうか」の言葉Upload By まる2歳8ヶ月ごろから通い始めた発達外来は、3ヶ月ごとに受診をしている。通い始めてから数ヶ月後、いつものようにこんなことができるようになりました!などの近況報告をしていると、先生から「そろそろ一度発達検査を受けてみましょうか?」と打診があった。発達外来に通ってはいるが、いまだにはっきりと「この子は自閉スペクトラム症があります」と言われていなかったため、私も気になっていたころだった。「ぜひお願いします」と即答。不安な気持ちも大きかったが、それ以上に早く息子の診断を出してもらってスッキリしたいという気持ちも強くなっていた。その日にそのまま検査をするわけではなく、検査日、検査結果を聞く先生との面談日、それぞれを予約した。発達検査の始まりUpload By まる発達検査を行う人は発達外来のいつもの先生とは違う先生で、診察室とは違う個室に案内された。息子はまだ「これから◯◯へ行くよ」などの声かけに対しての理解がないため事前に伝えることはしていなかったし、病院に連れて来られてもよく分かっておらずいつも通りウロウロと動き回っているだけだった。部屋に入るタイミングでは、ちょうど息子の機嫌が良くニコニコしていたのを覚えている。検査の内容は詳しく書けないが、身体を動かす検査や、椅子に座って行う検査があった。前半ではちょうど息子の得意な課題があり、なかなかご機嫌にやってくれて少し安心した。「いや~これはまだできないんじゃないかなぁ」という課題も、母の心配をよそになんと息子はクリア。「すごいじゃん!?まぐれ!?すごいすごい!」と、息子より母がはしゃいでしまうほどだった。検査の中では「こういうことも1つずつ教えていかないとダメだったのか…」と私も勉強になることもあった。やっぱり飽きるよねUpload By まる「ここまで順調に発達検査を受けられている!」と思っていたが、やはり集中力に限界が来たようで、ちょこちょこ席を立つようになっていった。ちょっと動き回っては先生の近くまで行ったり、検査で使う物が入っているバッグを開けようとしたり…。どうにか座らせて次の課題をやってもらおうとするも拒否することが多くなってきたし、出される問題も中盤あたりから息子には難しくなってきた。多分今の息子でもまだできないような課題も出てきた。そんなこんなで息子はいつの間にか全く椅子に座らずに動き回るようになってしまったのと、時間になったので検査は終了した。当日はそれでおしまい。特に先生から何を言われるでもなく帰宅した。ついに診断グレーから自閉スペクトラム症(ASD)へUpload By まるそれから数日後。検査結果を聞くだけだから息子は一緒じゃなくて大丈夫とのことだったので、保育園にお願いして私だけ発達外来に向かった。発達外来のいつもの先生と話をし、検査結果から運動や社会性など「今大体このくらいの年齢ですね」と説明を受けるだけで終わってしまった。「自閉スペクトラム症があります!」と言われることはなかった。別に診断されたから何かが変わるわけではないのだけど、気になっていたくせにはっきり言われるのが怖くて、私から「それで診断名は?」の一言が出せなかったのだ。後から知ったのだが、発達検査は発達障害の確定診断を行うための検査ではないらしい。その後、診断書を市役所に提出する機会があり、発達外来の先生に書いてもらった。用意してもらった診断書を見ていると、そこに「自閉スペクトラム症」の記載を発見。やっぱりかぁーという気持ちになったが、落ち込むことなくなんだかスッキリしたのを覚えている。※発達障害の確定診断は、生育歴や行動観察などの臨床診断と、発達検査・知能検査などの専門診断の結果を経て、総合的に診断されます。執筆/まる(監修:井上先生より)発達検査や知能検査は、お子さんが同年齢の子どもたちと比較して、発達や知能水準がどれくらいの位置にあるのかを把握したり、本人の中の凸凹を評価するために行われます。多くの実施式の発達検査や知能検査は、簡単な課題から開始され、お子さんの正答が得られなくなるまで続けられます。失敗が続くとやる気を失ってしまうお子さんの場合、休憩や気分転換を挟みながら、励ましながら行うことになります。見守っている親御さんもお子さんもよく頑張られたと思います。
2022年05月25日止まらない、娘のおしゃべり。広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、小学4年生ごろから反抗的で発言と行動の矛盾が多くなりました。発達検査を前に、久しぶりに発達外来を受診することになったため、私は娘の行動の原因と、その対策を聞いてみることにしました。待ちに待った発達外来の診察日。担当は、今までの先生とは違う方でした。聞きたいことが山ほどある!私は、早く聞きたくてうずうずしていたのですが…Upload By SAKURA先生と娘の話がなかなか終わらない!定期的に受診していた小学2年生のころは、先生に聞かれたことしか答えなかった娘でしたが、小学5年生になり、言葉も成長していた娘のおしゃべりは、なかなか止まりませんでした。いつもと違った診察の方法に動揺!先生と娘だけの話が始まって15分ほど経ったころ、ようやく私に話がふられました。いつもなら最初、先生と娘が話をし、それが終わると、娘の相手をする看護師さんがやってきます。娘の様子や困りごとなどの話をするときは、先生と私だけです。娘が、私たちの話を聞くことはありません。しかし今回は…Upload By SAKURAなぜか先生は、娘の相手をするために来た看護師さんを、退出させました。話を始めようにも、娘がいる…話を聞かれたくない…私が、「できれば娘のいないところで話したいのですが…」と言うと先生は、『話してどうぞ』というジェスチャーをしていました。仕方なく私は、娘がいるため、言葉を選びながら、最近の様子を話しました。Upload By SAKURA最初はなるべく、娘が分かりにくいような言い回しを選んでいたのですが、途中私が気持ちをおさえられなくなってしまい、娘の前で愚痴のような内容になってしまいました。娘は、私に悪口を言われたとショックを受け、隣で泣いてしまいました。久しぶりに近づいた、娘との心の距離。だから聞かれたくなかったのに…私は娘に対して申し訳なく思い、同時に先生に対して、疑問を持ちました。すると、先生は…Upload By SAKURA先生から直接聞いた訳ではないので、ここからは私の予想ですが…先生は話を聞き始めたとき、私と娘の間の不穏な空気を感じ取ったのかもしれません。娘の話からも、矛盾感を感じ取った…。だから、私の話をあえて娘に聞かせるため、同席させたのかもしれません。何ヶ月もピリピリした状態が続いていた私と娘の心の距離が、久しぶりに近づいた気がしました。原因は、「自立心」と「自立力」のバランス?それから先生は、娘の発言と行動の矛盾の原因を話し始めました。Upload By SAKURAこの説明には、目からうろこでした。今まで、矛盾を感じていた娘の行動すべてが、理解できました。今の娘に必要なこと。娘の行動の理由は分かった…しかし、私が知りたいのは、この状態を改善する方法があるかどうかでした。Upload By SAKURAその方法とは、娘に決めさせる…?先生の言った方法は、「あーさんに、選択も結果も全て委ねる」というものでした。Upload By SAKURA次のステップへ。私は、いつも娘がパニックにならないよう、失敗しないよう、いろんなことを先回りして声かけをしていました。「○○しないと、~になっちゃうよ」「先に○○したら?」「忘れ物ない?」など、娘がスムーズに過ごせるように、良かれと思ってしていたことでした。これは私が娘の発達に問題があると分かってから、歩んできた日々の中で、言うなれば自然と身につき、染みついて離れなくなっているような…私のスキルのようなものでした。Upload By SAKURA娘がパニックを起こさないため、私が先回りしての声かけは、今の娘には不必要な支援だったのです。私は、いつまでも娘が幼くて、パニックを起こして泣いていると、思い込んでいたのかもしれません。「次のステップへ」という言葉は私の中で、区切りのように感じたのです。Upload By SAKURA執筆/SAKURA(監修:三木先生より)ご本人を場から外さないことも含めて、ちゃんと「あなたのテーマだからね」ということを明示してくださる先生なんですね。そういうメッセージも「本人のテーマを本人が扱う」ためのステップとして、素晴らしいと思います。
2022年04月27日初めて聞いた「発達外来」Upload By まる息子の発達の遅れが判明してから相談しにいった発達支援センターで、心理士さんから発達外来(※)の受診を促された。そのときは具体的な理由を言われなかったが、今振り返ると息子を支援に繋げていくためだったんだなと思う。私は発達外来の存在を知らなかったため、『発達障害って病院にかかるのか!』と内心驚いたことを覚えている。それまでは「発達障害=療育へ行く」だけだと思っていたのだ。心理士さんより、「行くなら院内にOT(作業療法士)やST(言語聴覚士)のいる病院がいいよ」と教わったのだが、調べてみるとそんなに数がない。私の住んでいる地域でその条件を満たしていて家から通えそうな病院が3ヶ所ほど。1番近い病院は毎月1日の朝からその月の診察を電話で予約するのだが争奪戦らしい。1日は仕事の予定があったので朝から電話をすることができず、お昼の休憩時間に電話をかけてみたのだがすでにその月の予約は埋まってしまっていた。仕方なく家から電車とバスを乗り継いで1時間ほどかかる病院に決めたのだが、そこは紹介状がないと受診ができない。急いでかかりつけの小児科へ行き紹介状を書いてもらった。※発達外来…小児科の中に設置されていることが多い。診察時間を絞り、発達が気になる・遅れがあるお子さんを専門医が検査・診断したり、助言(療育・子育て)や投薬を行ったりする。緊張しながら病院へUpload By まる発達支援センターで発達外来の受診を勧められてから数ヶ月後、リュウが2歳8ヶ月ごろに初受診をした。当時の息子を連れて電車とバスを乗り継いで病院まで行くのは大変だったため、初回は父(息子の祖父)に車を出してもらった。初受診の際は紹介状と母子手帳を持って行った。息子が自閉スペクトラム症だと言われるのか、ドキドキしながら呼ばれるのを待っていたのを覚えている。担当になってくれた先生は優しそうで、でもハキハキと喋ってくれる女性の先生だった。初受診Upload By まる「リュウくんこんにちは!」先生がリュウに話しかけるも息子はスルー。キョロキョロと室内を見回し自由に動き回っている。そんな息子の様子を見ながら先生といろいろな話をした。言葉がまったく出ていないことや発達状況、家族構成や身内に発達障害がある人や病気の人はいるか、保育園のこと、仕事のことなど、さまざまなことを聞かれた。「いつごろ歩き出した?」「いつごろ指差しした?」なども細かく聞かれるのでこれから受診を控えている方はメモして行った方がいいと思う。私はまったく用意してなくて「いつできた?」の問いかけにしどろもどろになってしまった。特に先生の口から自閉スペクトラム症などの診断名が出てこないので、恐る恐る「この子は発達障害があるんですか?」と聞いてみた。すると、言葉が出ていないことに関して、ただ言葉が出ていないだけ(こちらの言うことをちゃんと理解している、やりとりができる)ならただ言葉が遅れているだけの定型発達かもしれないが、やりとりができていない、理解も及んでいない部分が見えるので「発達障害の可能性が高い」と伝えられた。ただ、「まだ発達検査をできる段階ではないためハッキリと断言できない」とも言われてしまった。発達外来へ行くようになってUpload By まるそれから3ヶ月毎に発達外来を受診することとなった。行くたびに近況報告で、「こんなことができるようになりました!」「こんな発語がありました!」などを伝えている。先生も「おー!すごいねぇ!!」と褒めてくれるので私も嬉しくなってしまう。受診時間は15分程度で病院への移動時間や待ち時間の方がだいぶ長くかかるが、息子のできたことを伝え、発達外来の先生に褒められるということが嬉しくて受診が苦ではない。定期的に気になったことの相談もできるし、その後、発達検査を受けてOTやSTの訓練にもつながることができたので、発達外来に通うようになってよかったと思う。執筆/まる(監修:井上先生より)発達外来に通ったことで、お子さんの得意なことや苦手なこと、少しずつできるようになっていくことなど、さまざまなことに気づけるようになったのはよかったですね。通うのに時間がかかったり、待ち時間が長かったりとその間どのように過ごされたのかと想像するとさまざまなご苦労があったことでしょう。投薬などはなくても、定期的に主治医の先生にお子さんの発達の様子を見ていただくことは、まるさんの感じておられたメリットのほか、子どもさんが少し大きくなってきてからも健康管理やさまざまな行政書類、学校への意見書などを書いていただけたりなど、たくさんのメリットがあると思います。
2022年04月26日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツでひとり息子を育てている主婦のぱん田ぱん太です。わが家のフリッツ君ももう4歳! すっかりひとり遊びが上手になり、母親の私がずーっと相手をしなくても大丈夫になったので、すごく楽になりました。食事の準備をしたいタイミングなど、こっそりフリッツ君のそばを離れてみたりすることがあります。すると、10分ほどで……。すぐに私のことを探し始めます。遊びに参加しなくても、そばにはいてほしいのでしょうか。「探したんだよ!」と怒られるので、いつも慌てて私を探さなくてもいいようにアドバイスをしてみることに。これ以降、フリッツ君は私がいないと分かると、慌てずすぐにキッチンやトイレに来るようになってくれました。改めて、赤ちゃんの頃と違って言葉が通じるって素晴らしい……!そして、ある日のこと。私とフリッツ君は、デパートのおもちゃコーナーに来ていました。フリッツ君が私の手を引いてどこかに連れて行こうとするので、てっきり大好きな恐竜コーナーを一緒に見てほしいのかと思ったら……。なんと、私が以前「ママを探そうと思ったら、キッチンかおトイレを探すといいよ」とアドバイスしたのと同じように、フリッツ君もアドバイスをくれました!!(笑)さらに……。僕は僕の興味のあるものを、ママはママの興味のあるものを見ていいよ、という気遣いまでしてくれました……! なんという成長!「分かったよ」と言ってフリッツ君から少し離れ、影からその様子を見守っていると、自分で宣言したとおり、フリッツ君はひとりでいい子にしながら恐竜コーナーを堪能していました。何にもできなかった赤ちゃんから、こうして少しずつ少しずつひとりでいられる時間が増えてきて、やがては親元を離れてひとり立ちをするんだなぁ……。そう思うと少しだけ寂しくなってしまいましたが、やっぱり子どもの成長は嬉しい!甘やかせすぎず、突き放しすぎず、ゆっくりゆっくり息子の自立をお手伝いしていきたいなぁと思った出来事でした。
2022年04月01日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。わが家のフリッツ君はもうすぐ4歳。ピークの頃ほどのイヤイヤはなくなってきましたが、まだまだワガママを言いたいお年頃。彼のよくあるワガママはと言うと……。定番(!?)の、こういう系のワガママです(笑)。かわいいわが子の望みはかなえてあげたいところですが、本人のためを思うとやりたい放題にさせるわけにはいきません。しかし、頭ごなしに「もう食べたでしょ!ダメ!」「もう時間だから帰らなきゃダメ!と言ったところで、ただヒートアップするだけ……。そんなわけで、わが家ではこんな方法を採り入れています。それがどんなものかと言いますと……。まずは、わが子がおやつをもっと欲しがったとき。ここでは言われたとおり、追加でさらっとあげちゃいます。しかし、ここで満足してくれる子はそれでいいのですが、わが子はここから「もっとちょうだい!」と続きがち。だから……。わが子の「もっとちょうだい」よりも先に、こっちから「もうちょっと食べちゃう?」と提案します。すると、あくまでわが子の場合ですが……。「もうダメよ」と言われたら欲しくなるのに、「もっとあげるよ」と言われると別に欲しくなくなるみたいなのです(笑)。追加であげちゃう分も考慮して、最初にあげるおやつをちょっと少なめにしておくのもポイント。さらに、公園などでもっと遊びたかった場合はどうするかと言うと……。こちらも、言われたとおりに「じゃあ最後に〇〇していいよ」とワガママを受け入れます。ただ、おやつの例と同じで、ここからさらに「もっと〇〇もしたい!」となりがち。なので……。こちらから「もっと遊んじゃおっか」と逆に促してみます。すると……。やっぱり「帰らなきゃダメよ!」と急かされると遊びたくなるのに、「もっと遊ぼっか」と言われると「もういいや」となるみたいです(笑)。こちらも、追加で遊ぶ分を考慮して、帰りたい時間から少し早めに声をかけるようにしています。子どもの数だけ個性がありますから、すべての子供たちに通用する方法ではないと思いますが……。少なくとも、わが家では効果抜群! もし子どものおねだりに困っているママさんがいらっしゃいましたら、よければ試してみてください!
2022年02月01日長男は4歳のときに、子ども発達支援センターで発達検査を受けました。担当の先生からは発達障害のグレーゾーンと言われ、長男への接し方や特性の話を聞きました。乳児期のころから長男のことを育てにくいと感じていたのですが、当時はなぜ育てにくいと感じてしまうのかわかりませんでした。今回は検査結果を聞いたときの私の心境をお話ししたいと思います。 子育てがつらいと感じていた日々長男は生後3カ月のころから寝つきが悪く、夜泣きもひどく、育児用ミルクは一切飲まず母乳のみでした。実家は遠く、夫は非協力的で、金銭的な余裕もなかったので、私ひとりで長男の子育てや家事を頑張るしかありません。さらに長男が1歳、2歳と成長してくると、偏食・言葉の遅れ・こだわりが目立ち始めました。 健診では問題ないと言われていましたが、長男の様子に違和感を持ち始めていた夫や義父から、私のしつけが悪いと言われるようになり、私は長男の子育てをつらいと感じるようになってしまいました。 発達検査を受けた結果長男が4歳になる1カ月前、長男の子育てと成長について子育て支援センターへ相談に行ったところ、すぐに子ども発達支援センターを紹介され、長男が4歳3カ月のときに発達検査を受けました。 担当の先生からは検査の結果、「発達障害のグレーゾーン」と言われ、知能的に高い部分と社会性の低い部分で2年半の差があるということでした。発達に凸凹があるために、長男には理解できることとできないことの差がありますが、それは性格や環境のせいで「お母さんのせいではないですよ」と言われたのです。 ショックよりホッとした気持ち夫や義父に長男へのしつけが悪いと言われていた私は、「お母さんのせいではない」と言われたとき、体の力が抜けたと同時にホッとしました。 また長男には脳機能で何かうまくいかないことがあり、感覚などの過敏があるのだとすると、育てにくいと感じていた長男の偏食やこだわりなどをすんなりと理解することができたのです。そして不思議とショックではありませんでした。むしろ、発達障害のことや長男のことを、しっかりと理解したいと思いました。 発達検査の結果が出たあとも、夫や義父は長男の発達検査の結果をなかなか受け入れてくれず、私のしつけが悪いと言っていましたが、私は気にしませんでした。発達検査の結果を聞いた日を境に、長男の子育ては「育てにくい」から「理解したい」という方向へ変わっていきました。私のせいじゃなかった、そう思った瞬間のホッとしたときの気持ちは、うまく言葉では表せませんが一生忘れることはないと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラストレーター/おもち監修/助産師 松田玲子著者:川本 千華発達障害の長男、兄が大好きな次男を育てる2児の母。元ピアノ講師。自身の経験を活かし音楽・発達障害に関するライターとして活動中。
2022年01月29日長男は4歳のときに、子ども発達支援センターで発達検査を受けました。担当の先生からは発達障害のグレーゾーンと言われ、長男への接し方や特性の話を聞きました。乳児期のころから長男のことを育てにくいと感じていたのですが、当時はなぜ育てにくいと感じてしまうのかわかりませんでした。今回は検査結果を聞いたときの私の心境をお話ししたいと思います。 子育てがつらいと感じていた日々長男は生後3カ月のころから寝つきが悪く、夜泣きもひどく、育児用ミルクは一切飲まず母乳のみでした。実家は遠く、夫は非協力的で、金銭的な余裕もなかったので、私ひとりで長男の子育てや家事を頑張るしかありません。さらに長男が1歳、2歳と成長してくると、偏食・言葉の遅れ・こだわりが目立ち始めました。 健診では問題ないと言われていましたが、長男の様子に違和感を持ち始めていた夫や義父から、私のしつけが悪いと言われるようになり、私は長男の子育てをつらいと感じるようになってしまいました。 発達検査を受けた結果長男が4歳になる1カ月前、長男の子育てと成長について子育て支援センターへ相談に行ったところ、すぐに子ども発達支援センターを紹介され、長男が4歳3カ月のときに発達検査を受けました。 担当の先生からは検査の結果、「発達障害のグレーゾーン」と言われ、知能的に高い部分と社会性の低い部分で2年半の差があるということでした。発達に凸凹があるために、長男には理解できることとできないことの差がありますが、それは性格や環境のせいで「お母さんのせいではないですよ」と言われたのです。 ショックよりホッとした気持ち夫や義父に長男へのしつけが悪いと言われていた私は、「お母さんのせいではない」と言われたとき、体の力が抜けたと同時にホッとしました。 また長男には脳機能で何かうまくいかないことがあり、感覚などの過敏があるのだとすると、育てにくいと感じていた長男の偏食やこだわりなどをすんなりと理解することができたのです。そして不思議とショックではありませんでした。むしろ、発達障害のことや長男のことを、しっかりと理解したいと思いました。 発達検査の結果が出たあとも、夫や義父は長男の発達検査の結果をなかなか受け入れてくれず、私のしつけが悪いと言っていましたが、私は気にしませんでした。発達検査の結果を聞いた日を境に、長男の子育ては「育てにくい」から「理解したい」という方向へ変わっていきました。私のせいじゃなかった、そう思った瞬間のホッとしたときの気持ちは、うまく言葉では表せませんが一生忘れることはないと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラストレーター/おもち著者:川本 千華発達障害の長男、兄が大好きな次男を育てる2児の母。元ピアノ講師。自身の経験を活かし音楽・発達障害に関するライターとして活動中。
2022年01月29日微細運動とは、持つ・にぎるなど手指を使った動きで、身の回りのケアに必要な体の動き微細運動は手指のこまかい動きのことで、持つ・にぎるから始まり、道具を使う、操作をするといった動きのことです。立つ・歩くなどの体を移動させるための大きな動きである粗大運動に対して微細運動と呼びます。たとえばフォークを使って食べ物を刺し口元まで運ぶ動作、クレヨンを握って紙に何かを書く動作、さらに服のボタンのかけはずしや、靴を履くなど、自分の身の回りのケアに必要な動作でもあります。微細運動は、いつごろからどんなことができるようになる?目安は?Upload By 発達障害のキホン粗大運動は、脳に近い部分から体の末端に向かって順に発達していきます。一方、微細運動は背骨に近いところから指先に向かって発達していきます。新生児期にみられる原始反射に「把握反射」(はあくはんしゃ)という、手に触れたものをにぎるという動作がありますが、これは体の発達が進む間に見られなくなります。手のひらに何か触れると無条件に指関節が曲がって握るという動作は、人類の祖先が樹上生活をしていた際の、木の枝から落ちないための古い記憶からきているともいわれます。体の中心から末端に向けてだんだんにできるようになっていく微細運動は、どのような過程でできるようになっていくのでしょうか。いつごろ、どんな動きができるようになるのか目安を見てみましょう。●両手を合わせられるようになる(生後2ヶ月ごろから)赤ちゃんにとっていちばん身近にある目の前で動くものといえば、自分の手。肩関節から先を動かすことができるようになる2ヶ月ごろから、両方の手を合わせてさわることができるようになります。●手のひらを使って、にぎることができるようになる(生後5ヶ月ごろから)生後3ヶ月ごろから細い柄のついたもの(おもちゃのガラガラなど)を、手に近づけてあげればにぎっていられるようになります。ただ、このあと自分でさわろうとしたりするのは、興味があるものに手を伸ばすようになる3~4ヶ月ごろからです。また、肘関節が動かせるようになる4ヶ月ごろから、手のひらでものをにぎれるようになります。●手に持ったものを別の手に持ち替える(生後6~7ヶ月ごろから)手のひらでにぎったものを、もう一方の手に持ち替えることができるようになっていきます。また、生後8ヶ月ごろからは、両手につみきなどを持ち、持ったものをカチカチと打ち合わせたりすることができるようになっていきます。両方の手の動きを連携させることができるようになるのです。●親指と人差し指でものをつまむ(生後10ヶ月ごろから)自分の意思で動かせる範囲が、かなり末端まで広がっていきます。指の関節が動かせるようになり、こまかいものをつまむことができるようになります。手をなめるだけでなく、おやつのボーロを手指でつまみ上げて口まで運ぶという動作も可能になります。また、ボタンなどを押すのが面白くなってくるのもこのころです。●肩関節から指の関節までを組み合わせた動きが自在になる(1歳~1歳半ごろ以降)1歳を過ぎるころから、手に持ったものを、目的をもって動かす動作ができるようになっていきます。スプーンやフォークを握って、口がある場所に持っていき、道具の先端にある食べ物を口にこぼさずに入れるという一連の動作は、分解してみるとかなり複雑な動きであることが分かります。また「こうしたい」という心の発達もともなう動作でもあります。こうして体幹からだんだん末端へと、自在に動かせる範囲が広がります。道具を使う手指の動きには、筆記用具を使って「書く」という動作があります。この動きも体の中心に近いところから末端の手指の関節へと、運動神経が伝わっていくことで、こまかい動作ができるようになります。● 10ヶ月ごろ…点を打ち付けます。これは筆記用具をにぎり、肩関節を動かすだけでできます。● 1歳ごろ…線を書く、いわゆるなぐり書きです。肘関節を動かすことで、紙の上に筆記用具を滑らせて書きます。● 2~3歳ごろ…最終的にまるが描けるようになります。手首を動かすことによって、円を描きます。また、手の動きだけでなく、筆記用具の握り方も成長します。0~1歳の前半ごろは、いわゆる「にぎり持ち」、指を使わず手のひらを使って筆記用具をもちます。このころは、柄が太く短いクレヨンなど、手と一体になるようなデザインの筆記用具が使えます。だんだんに、柄が細く、握ったところから遠いペン先で書くようになっていきます。握り方も成長します。人差し指と親指で筆記用具を持ち、その他の指で支えるようになり、複雑な線を描けるようになっていきます。ほかにも、ビーズにひもを通す(1歳ごろ)、ハサミを使う(2歳ごろ)、ボタンをかける(3歳ごろ)、ふたを開ける(5歳ごろ)、ひもを結ぶ(6歳ごろ)などといった細かい動作がたくさんあります。なお、生活に必要な動きのみではなく、手芸や工作などさらに精密な動きをするようになっていくためには、「こういうものをつくりたい」という心の発達が必要であり、どんな人でもトレーニングが必要です。立つ、歩くといった粗大運動とは少し違い、自然にできるようになるものではありません。発達障害(神経発達症)がある場合に見られる微細運動の特徴(併存症として発達性協調運動症がある)それでは、発達障害(神経発達症)があった場合、微細運動の発達には何か影響があるのでしょうか。それはなぜなのでしょうか。●協調運動の課題発達障害(神経発達症)がある場合、神経伝達がうまく伝わらないことがあります。「皿の上にあるボーロを取って、口に運んで食べたい」と脳で思っても、そのとおりに体を動かせないために、ボーロをつまめない、つまめたとしても力が軽すぎて落としたり、逆に強すぎてつぶしてしまう、また、そのあと口元まで運ぶことがうまくできない、ということがあります。●感覚過敏があるため、物に触りたがらないもうひとつの発達障害(神経発達症)の特徴として、感覚過敏があります。そもそも違和感のあるものを触りたがらないために、微細運動の発達の遅れがみられる場合があります。物の温度・手触り・色・材質・形・におい・その物が発する音などについて、温度覚、触覚、視覚、嗅覚・聴覚等が関わってきます。そうしたものについて、いやな思いをしてしまうと、同じ色のものは触りたがらない、といった傾向もあらわれます。また、特に冬場の空気が乾燥しているときには静電気もあり、パチッという感覚を怖がって、物を触らないことがあります。これは、発達障害(神経発達症)がない子どもにも、あることです。こうして、発達障害(神経発達症)がある子どもの場合、微細運動の発達に遅れがみられることがあります。それぞれの動作ができるようになる時期の目安は前述の通りですが、たとえば1歳半を過ぎたころになっても、ものをつかむときに指を使わず手のひら全体でつかもうとしたり、フォークやスプーンがうまく使えなかったりといったことがあります。一般的にいわれる「不器用」というのは、感覚とこうした手指の動きがうまく連動できないということです。体の感覚統合がうまくいっていない場合に起こります。* 感覚統合とは人間の感覚には、既によく知られている五感(触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚)に加えて、固有受容覚(手足の状態・筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる感覚)、前庭覚(身体の動きや傾き、スピードを感じる感覚)といった合計7つの感覚があります。(中略)次々と身体に入ってこようとするこの7つの感覚を整理したり分類したりするのが感覚統合です。このはたらきによって、その場その時に応じた感覚の調整や注意の向け方ができるようになり、自分の身体を把握する、道具を使いこなす、人とコミュニケーションをとるというような周囲の状況の把握とそれをふまえた行動ができるようになります。リハビリではOT(作業療法士)が感覚統合訓練を担当します。発達障害(神経発達症)がある子どもにとって一番いい療育は、感覚統合訓練が含まれている音楽療法と乗馬療法です。(「感覚統合」とは? 発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめより)参考:音楽とこころ発達障害(神経発達症)がある子どもの微細運動の発達を促すためにできること微細運動がうまくできない状態は、脳からの神経伝達が体の細部にうまく伝わらず、自分が思ったように手指を動かせないということです。生活する中で身の回りのことを自分でできるようになるためにも、感覚統合を促すようなトレーニングが必要となります。ただ、子どもが興味を示さないようなトレーニングでは、長続きはしません。道具の選び方を工夫したり、遊びの中でチャレンジする機会を増やしたりしてみましょう。うまくできたら、ほめることも大切です。0歳代から遊べる、いわゆる「知育玩具」と呼ばれるおもちゃの中には、手指の動きをトレーニングできるものがあります。ボタンを押したり、ダイヤルを回したりすると音がしたり、形の合う穴に積み木を入れたり、遊びながら手指を使う練習ができます。ユニバーサルデザインの食器類を使うことで、フォークやスプーンが使いやすくなります。通常のスプーンは柄から先端までがまっすぐで、口に入れるためには手首の動きをこまかく調節して角度を変えなくてはなりません。はじめから角度がついているものなら、そのまま口元へもっていくだけで自然と口に先端が向くようになります。自分でうまく食べられたという成功体験を積むことで、いやがらずにトレーニングを進めていくことができます。筆記用具を使う練習は、柄の部分が太く丸いクレヨンなど、手のひらで握ることができるものからスタートします。だんだんと、柄の細い鉛筆やペンに慣れていきます。鉛筆の正しい握り方を伝えるときには、ただ握り方を見せてまねをさせるのではなく、こまかいプロセスに分解して教えることが必要です。親指と人差し指でペンをはさんで持たせてみて、そこに中指・薬指を添えて、小指を紙に接するようにさせて安定した持ち方を覚えます。手指のこまかい動きが必要な、服を着たり脱いだりと言う動作。特にボタンをかけるのは両手の人差し指・親指を使う複雑な動作となります。大きなボタンからトライして、だんだんに小さなボタンも開け閉めできるようにしていきます。靴を履くときには、手指の動きだけでなく、足の動きも連動します。足首をしっかり固定する靴のほうが、歩行の成長には望ましいですが、履き口が深い靴は脱ぎはきがむずかしいこともあります。最近は、ひものないマジックテープの靴(※)もあります。靴ひものある靴は、デザインはよいですが、履くのがとても大変です。特にひもを結ぶ「蝶結び」は、手指の動きの中でもかなり高度なテクニックが必要です。 子どもが自分で脱ぎ履きできるように工夫された靴を選びましょう。※自閉スペクトラム症のある子どもは、こだわりのためマジックテープの位置が気に入るまで何回もはがすことがありますこのほかに、穴にひもを通したり、ひもを結んだり、両手を連動させるより高度な微細運動にトライしていきます。自分の身の回りのことが一通りできる微細運動よりもさらに複雑な動きは、その子がつくりたいものや、やってみたいことに合わせてトライしてみるといいでしょう。いずれにしても、繰り返しトライすることでだんだんにコツがわかったり、腕や手指の可動域が広がったりして、できることが増えていきます。そして、何度もやってみるためには、できたときに「できたね!」とほめられて、成功体験となることも大切です。楽しく遊びながらトレーニングをしていきましょう。微細運動の発達が気になったら、どこに相談する?微細運動の発達が気になったら、まずは1歳6ヶ月健診や、3~4歳児健診などの健診の機会に相談してみましょう。問診の中で指摘されることもあります。また、かかりつけの小児科医に相談してみるのもよいでしょう。リハビリや作業の訓練などをしてくれる作業療法士につなげてくれることもあります。医師の診断のもと、体の動かし方、手指の動かし方をトレーニングしてくれます。個々の骨格や関節の動き方を見ながら、その子に合った動かし方を考えて指導します。トレーニングといっても、楽しく遊びながら自然とできるような方法を教えてくれるでしょう。作業療法士は、単独での判断でリハビリを行うことはできません。医師の診断が必要となります。ケガなどが原因で手指が動かしづらい場合には、整形外科での相談もありますが、発達障害(神経発達症)による感覚統合訓練の場合は、小児科医や児童精神科医との連携となるでしょう。まとめ微細運動の発達を促すのは、何度も繰り返し練習してみること。楽しく遊びながらでなければ続かないし、やらなくなってしまいます。また、「できた!」という成功体験も大切。「訓練しなくては」ではなく、「楽しみながらできるようになる」ことを目指しましょう。(監修:鈴木先生より)かつて、発達障害(神経発達症)は微細脳機能障害(MBD/Minimal Brain Dysfunction)と言われていました。周産期に何らかの微細な損傷が脳内に起こったために多動や不注意など今でいうADHD症状、こだわりや感覚過敏など今でいう自閉スペクトラム症の症状、手先が不器用で協調運動が拙劣など今でいう発達性協調運動症の症状があったと信じられていたのです。しばらくしてそれは否定され、ICDやDSMで「軽度発達障害」という概念が生まれてきたという歴史があります。いずれ、その「軽度」もなくなり、「発達障害」となり、今の「神経発達症」に至っています。今回のテーマである微細運動における障害は、発達障害(神経発達症)のお子さんには比較的多くみられ、「発達性協調運動症」と言われています。手先が不器用でヒモを結んだりボタンをかけたりすることが苦手で、体のバランスや手足の協調運動が悪く縄跳びや球技が苦手なお子さんがこれにあてはまることが多いです。定規を使って線を引くことや字を書くことが苦手なお子さんも多くいます。ただ、根底にADHDのあるお子さんはADHDを治療することによって発達性協調運動症を多少改善することが可能です。非薬物療法としては音楽療法や乗馬療法などもあります。公園やアスレチックなどでバランスを磨き、ブロックなどを使って指先を鍛えることも重要です。トレーニングとしては作業療法士が行う感覚統合訓練が有効です。病院や療育などで行われていますが、感覚統合の講習を受けその資格を持った作業療法士のもとで行うことが重要です。
2022年01月05日好評いただいている商品をご紹介!2022年1月の発売に向けて第3弾が進行中の、「発達ナビ×フェリシモ」発達が気になるお子さんや保護者さまが便利に快適に過ごせるためのグッズづくり。今回は、第1弾、第2弾で開発した中から8商品をご紹介します。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します発達障害の中でも、特にADHD(注意欠如・多動症)のあるお子さんは、注意が散漫になりやすかったり、整理整頓が苦手なことが多かったりするといわれています。アンケートでは、ランドセルインナーにほしい機能として、「忘れ物を防ぐ工夫」「プリントをきれいなまま持ち帰れるようなポケットの工夫」「中身を出し入れしやすい工夫」の3つに意見が集まり、これらのご要望に応えたのが「トート&ランドセルインナー」です。ランドセルだけではなく、縦型のトートバッグにも対応。財布やポーチもすっきり立てて取り出しやすく収納できます。また、筆箱や教科書など、小学校でよく使うアイテムのアイコンカードと、忘れ物を防ぐ持ち物リストがついていて、各ポケットにセットして使えます。学校から帰って翌日の準備をする時間や、忘れ物対策として持ち物チェックの習慣を身につけるためのサポートにもおすすめです。【価格】月1個¥2,800(+10% ¥3,079)→うち10円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用(基金部分は非課税)※毎月1回、3種類の中から、1種類ずつお届けします。(全種類届くと、以降はストップします。/ 1回だけのお届けでストップも可)Upload By 発達ナビ編集部お出かけ時の困りごとについて聞いたアンケートで最も多い回答は、「バッグの中がぐちゃぐちゃで、どこに何を入れたか分からくなる」という意見でした。そのほかに「忘れものが多い」「見つけられないとパニックを起こす」といった声もあり、これらの困りごとを解決するリュックインナーです。ポケットがメッシュ素材のため、中身がすぐに見える、付属の財布やハンカチなど持ち物の絵が描かれた「アイコンカード」をセットすれば、定位置が分かりやすくなる、自分の持ち物の写真を撮って、アイコンカードにしてカスタマイズも可能といった工夫が満載です。【価格】月1個 ¥2,950(+10% ¥3,243)→うち20円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用(基金部分は非課税)※色違いで3種類あり※毎月1回、3種類の中から、1種類ずつお届けします。(全種類届くと、以降はストップします/1回のお届けでストップも可)Upload By 発達ナビ編集部お子さんの忘れ物に注目したアイテムです。アンケートでは、「忘れ物が多いうえに、忘れ物をしたこと自体を忘れてしまうので困る」「『失くした』と言って大騒ぎ」などの声がありました。その中でも、「なくすものは、かぎ」「いろいろなかぎをなくす」と、大切なかぎの困りごとが多く集まりました。「リール付き本革キークリップ」は、かぎの抜き忘れを防止する「キーリール」と、バッグの中での迷子を防ぐ「キークリップ」を合体させたアイテムです。大事なかぎを、場所を決めて携帯できるので、「かぎが見つからない」ということがなくなり、便利です。バッグの内側や外側のポケット、スカートなどボトムスのポケットにもセットできます。【価格】月1個¥1,500(+10% ¥1,649)→うち10円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用(基金部分は非課税)※毎月1回、3種類の中から、1種類ずつお届けします。(全種類届くと、以降はストップします。/ 1回だけのお届けでストップも可)Upload By 発達ナビ編集部交通カードやスポーツ施設などの利用者証、外見から分かりにくい障害のある方が支援や配慮を必要としていることを周囲に知らせることができる「ヘルプマーク」については、「バッグにつけはずししにくいのが不便」「障害の情報は見せる必要がないときは隠したい」などのお悩みがアンケートから浮かび上がりました。さらに座談会では子どもが抵抗なく持てるかわいいホルダーがあれば、という意見も出ました。そこでお守りのようにさりげなくカバンにつけられるデザインで、提示も付けはずしも簡単にできるカードホルダーができました。【価格】月1個 ¥2,250(+10% ¥2,474)→うち10円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用(基金部分は非課税)※毎月1回、デザインを変えて、1種類ずつお届けしますUpload By 発達ナビ編集部家庭学習に関するお悩みも多くいただきました。「気持ちがすぐに違うところへ飛ぶ」などのコメントに共感が集まり、「テレビや家族の様子が気になる」「周りの目に入るものに気が散って、勉強に集中できない」というお悩みに応えたのが「おうちで集中できるデスクパーテーション」です。コンパクトに四つ折りできて、さっと広げればリビングでの勉強や作業に集中できるパーテーション。A4が入るマチつきポケットやメモなどの入る小ポケット、プリントやドリルが挟めるクリップなど、要望の多かった機能に絞ったシンプルな仕様です。【価格】月1枚¥2,950(+10% ¥3,244)→うち10円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用(基金部分は非課税)※毎月1回、3種類の中から、1種類ずつお届けします。(全種類届くと、以降はストップします。/ 1回だけのお届けでストップも可)Upload By 発達ナビ編集部出したいお金が見つけられずお会計が苦手、お会計の時に焦ってしまってなかなか取り出せない、といったお悩みが聞かれました。とくに、視覚優位と呼ばれる傾向のある方は、お札や硬貨が隠れて見えないと、お勘定を正確に出せず大きなお金を出すため、たくさんのお釣りでお財布がいっぱいになってしまうという悪循環があるようです。また、硬貨がいくらなのかを瞬時に判断するのが苦手な方もいらっしゃいました。アンケートでは、「カードポケットを見やすくしたい」という意見が多く集まりました。「メッシュ財布」は、小銭入れが2色に分かれていることでお金をマイルールで管理でき、マグネットやブックタイプの仕様にすることで不器用さがある方にも使いやすく。やさしい仕様だけれど見た目は大人っぽいエナメル風素材で、みんなのお買い物を楽しく応援してくれるお財布に仕上がりました。【価格】1個¥3,900(+10% ¥4,289)→うち10円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用(基金部分は非課税)※この商品は、お申し込みいただいた月だけお届けしますUpload By 発達ナビ編集部文房具が見つからなくて勉強や作業がなかなか始められない、ものをどこに片付けたのか分からなくなってしまう、といったお悩みが多く聞かれました。そこで、可動仕切りやアイコンカードでじぶん専用にカスタマイズしてひと目で分かりやすく整とんできるお道具箱をつくり、「これひとつあれば作業が始められる」状態になれることを目指しました。アンケートでは、「可動仕切りで定位置を決められるボックスタイプ」と「カレンダーのように立てられるファイルタイプ」という意見が多く、置きやすくて中身が見やすいタイプが求められていることが分かりました。必要なものをまとめて収納できて、まるごと持ち運びできるお道具箱です。仕切りで見やすく整理できて、ひと目で入れるものの定位置が分かるように貼れるアイコンシートも付いているから、出し入れもらくにできます。ふたは一体型になっていて、中にはA4ファイルを挟めるゴムつきです。開けると立てたまま固定できるので場所を取らず、ふたの紛失も防げます。お薬や手芸、メイク道具の収納にもおすすめです。【価格】月1個¥2,200(+10% ¥2,419)※組み立て式→うち10円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用(基金部分は非課税)※毎月1回、3種類の中から、1種類ずつお届けします。(全種類届くと、以降はストップします。/ 1回だけのお届けでストップも可)Upload By 発達ナビ編集部いかがでしたか。お子さまやご自身へのプレゼントに、ぜひご検討ください。2022年1月発売の新アイテムもお楽しみに!
2021年12月22日小学2年生だった次男がいじめにあう発達障害の中でもADHDとASDのほか、躁鬱病(双極性障害)がある猫ママ(仮名)さん。学生時代はまだ発達障害や躁鬱病が今ほど世の中に知られておらず、周囲の理解が乏しい中、「突然落ち込んで動けなくなる」ことが多かった。「あの子は怠け者」。夏休みの宿題もやり切れたことがなく、いつも「頑張らなきゃ」と無理をしていた。高校卒業後、1年余り会社勤めを経てすぐに結婚。3人の子宝にも恵まれた。ただ、当時小学2年の次男が日に日に元気がなくなっていくのを見て、違和感を覚えていた。すると授業参観の日、担任教師から「お子さんが友達に対して注意をすることが多く、反感を買っている。その話を本人にしたら、最近元気がなくなってしまった」と言われたという。しかし、詳しく状況を確認をしたところ、担任教師の対応がクラスのいじめを助長していたことが発覚。学校に事実を伝え、事態は収拾したものの、猫ママさんの心に引っかかったことがあった。「友達に注意をすることが多い」とは――。周囲に自閉スペクトラム症のある子どもがいたことから発達障害の勉強をしていたという猫ママさんにとって、次男の特性があてはまることに気付いた瞬間だった。Upload By 桑山 知之「勉強もできて友達だってたくさんいる、こんなにいい子なのに、発達障害だなんて有り得ないって最初は思いました。でもある日、夕飯を作っていたときに肉じゃがを見て次男が『これ、何ていう食べ物だっけ?』って言ったんですよね。何度も食卓に出している献立の名前も知らなかったのか、今まで意識したこともなかったのかと――それで次男にはなにかあるという確信に変わったというか。でも、どこか気持ちが軽くなったんですよね」(猫ママさん)その後、学校でのルールに耐えられなくなり、眠れない日々を過ごしたという次男。診断の結果、ADHDとASDがあることがわかった。「しんどいからできない」のか「甘えている」のかが分かりづらく、叱るのを躊躇した時期もあったが、特性を深く理解することで線引きがわかるようになったという。息子が苦手なことは自分も苦手――自身も発達障害の診断をUpload By 桑山 知之次男のあと、長男や三男の障害も明らかになった。そして猫ママさん本人も35歳のころ、診断を受けた。夫は診断こそ受けていないが、息子の担当医によれば「間違いない」という。こうして“発達障害一家”として歩んでいく決意を固めた猫ママさんは、子どものサポートに徹しようと仕事をせず、書類や水筒を忘れたらいつも学校まで届けた。「家族のサポートをする上で、私自身の苦手分野と彼らの苦手分野が被りすぎていることは、ハッキリ言ってかなりの負担です。誰か1人でもいいから、片づけができるといいんですが…。彼らの負担を軽くするために、彼らがどうしてもできないことはやってあげたいと思っています。ですが、私も同じようにどうしてもできません。私だってできることなら誰かに頼りたい」(猫ママさん)Upload By 桑山 知之思い返してみれば、猫ママさん自身も子どものころ、空気が読めなかった。周囲の様子をきちんと理解できていなかった。相手の表情や、何を喋っているか、あらゆる情報が今でもほとんど思い出せない。でも母親や教師からはよく怒られた。当時を知る高校の同級生からは「あのころはマシンガントークがすごくつらかった」とも言われた。どうやら、しょっちゅう友達の間に割って入って自分の話をまくしたてていたらしい。発達障害一家だからこそわかること「ゆっくりだけど、みんな学んでいる。」これはドキュメンタリーCM『見えない障害と生きる。』の中に差し込まれたコピーだ。猫ママさん一家も、決して例外ではない。Upload By 桑山 知之社会には、どうしても守らないといけないルールや、やらないといけないことがある。しかし、発達障害のある人にとって、「できないこと」や「わからないこと」があるのも事実。猫ママさんは、自分なりのペースで「誠意を持って生きる」ことが大切だと話す。「そもそも、自分が何をわかっているのか、わかっていないのか、わかっていないことがわかっていないというか。それダメだよって言ってくれれば、ダメなんだってわかるんだけど、言われなかったり酷い目に遭わなかったらわからないんです。そういう人多いんじゃないかな、ラインがわからない人。感覚としてわかんない。備わっていないんです」(猫ママ)Upload By 桑山 知之苦しんで育ってきた自分だからこそ、息子3人が一体どういったことに苦しんでいるのかがわかる。そのサポートをしながら、親がレールを敷くのではなく、本人の意思を尊重してきた。そのうえで、子育てにおいて大切なのは、「何ができるか」ではなく、「愛される人間であること」だという。「いちいち他人を敵に回すようでは、困ったときに助けてあげようと思ってもらうことはできません。逆に、できることが少なくて手がかかっても、いわゆる憎めない人には、ピンチのときに誰かが必ず助けてくれると思うんです。特性ゆえにわからないならなおのこと努力が要るのではないでしょうか。そのためには、障害を受容し、許容することが大前提になるのだと思います。まず親が一番最初に、わが子をしっかりと受け止め、許容すること。できないことを受け止め、その中で一緒に歩いていくこと。そしていつか必ず『手を離す』覚悟を持って」(猫ママさん)長男は25歳になり工場用機械を作る会社に就職。次男は21歳で名古屋のアパレルショップで働いている。三男は全日制の高校に通う1年生だ。猫ママさんは10年前から、発達障害や家族のことを知ってもらおうとブログなどを通じて発信を続けている。特性と躁鬱の症状で仕事は途切れがちだったが、現在はクローズ(※障害があることを申告せずに一般雇用で就労すること)でサポート側として2年半継続して勤務している。ゆっくりだけど、みんな学んでいる。Upload By 桑山 知之平成元年愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中からフリーライターとして活動。2013年に東海テレビ入社後、東京支社営業部を経て、報道部で記者/ディレクター。2018年から公共キャンペーンのプロデューサーとして「いま、テレビの現場から。」や「見えない障害と生きる。」、「この距離を忘れない。」といったドキュメンタリーCMを制作。主な受賞歴は、日本民間放送連盟賞CM部門最優秀賞、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSゴールド、JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール経済産業大臣賞、ギャラクシー賞CM部門優秀賞、広告電通賞SDGs特別賞など。取材・文/桑山知之取材協力/若者支援ネットワーク研究会in東海(監修・三木先生より)「誠意をもって生きること」「愛される人間であること」はすごく大事ですね。どういった苦手さを持っているかももちろん人生に大きく影響するのですが、その困難に直面したときに誰かに助けてもらえたり許してもらえるようなキャラクターだったり振る舞いができたりすることは、実は何よりも強い武器なのかもしれません。
2021年12月22日発達ナビPLUSがもっと使いやすく、もっと見やすくリニューアル!Upload By 発達ナビ編集部発達ナビのプレミアムサービス「発達ナビPLUS」では、スマホ1つで発達支援の専門家とつながり、ご家庭のお悩みを解決までサポートするオンラインサービスです。「発達ナビPLUS」は、約1年半のあいだサービスをお届けする中で、たくさんいただいたユーザーのみなさまのお声をもとに、2021年12月にリニューアルしました!今回は、サービスの内容やリニューアルしたポイント、またユーザーさまからのうれしいお声も紹介していきます。満足度98%!専門家による個別アドバイスが届く。Upload By 発達ナビ編集部発達凸凹子育ての「こんなときはどうすればいいの?」に幅広くお答えします。 支援経験豊富な専門家が、保護者さまのお困り内容を整理し、お子さまの発達状況や環境情報などの分析と、分析に基づく個別最適な手立てをアドバイスします。Upload By 発達ナビ編集部■ 相談カテゴリが追加!今までも、子育てに関連するお悩みはどんなことでも受け付けていましたが、特に多くのご相談がくるカテゴリについては、新しくカテゴリとして、導入しました!■ 過去の相談と回答が一覧で見やすく!過去のご相談の流れを一覧ですぐに見返しやすくなりました。また、一覧にある過去の相談から「継続相談」を開始しやすくなりました!「相談がびっくりするぐらい丁寧で、ありがたいです。下の子が小さくなかなか相談機関に行けないので、オンラインがすごく助かります。また自分のいい時間にゆっくり相談したい内容を書いたり読んだりできるのがいいです。ありがたい支援システムをつくっていただきありがとうございます。(ASD, ADHD・小学生の保護者さま)」「学校で起こったお友達とのトラブルや、困り事を相談しています。具体的な事例を入力するだけで、専門家の先生が整理してくださり、トラブルや困り事の根本の部分をあげて、さらに具体的な対処法や練習法を教えてくださいます。(ASD, ADHD・小学生の保護者さま)」「一般的には、医師や心理士の予約には時間もかかりまた話したいこともあまり話せなかったりしますが、発達ナビPLUSだったら、文章にして相談できるのでいいです。面と向かって話さないで相談できる場所は、リアルな相談場所に行くまでの支えになります。(ASD,知的障害・未就学児の保護者さま)」その場でチャット質問もできる!ライブ配信Upload By 発達ナビ編集部ここでしか聞けない、幅広く、細かいテーマ設定で、医師・心理士など専門家が疑問を解消するライブ配信では、事前の質問に加え、その場でチャット質問も受け付け、専門家が答えていきます!リアルタイム参加できなくても、録画動画での視聴も可能です。「ライブ配信の録画は、悩んでいることの最新のものがながれることが多いので本をみるより分かりやすくいいです。(ASD, 知的障害・未就学児の保護者さま)」「主にライブ配信や録画動画を利用させていただいていますが、配信内容がカテゴリ別になっていて、子どもの状況や特性に合った内容を自分で選んで視聴できるので、知りたい情報がすぐに見つかり、とても役立っています。内容も充実していて、心理士や作業療法士など、専門の知識を持った方が講師をして下さるので、とても勉強になります。(ADHD・小学生の保護者さま)」「子供の対応の仕方で迷った時に、その時に必要な過去の配信を検索して観て、専門家の意見を学んでいます。通級指導教室、療育にも通っていますが、それぞれの先生の意見を聞いて、発達ナビPLUSの配信動画、を観て自分の意見をまとめてから対応するようにしています。(ADHD・小学生の保護者さま)」解説動画、教材・支援ツールなどがカテゴリ別に見つかる!Upload By 発達ナビ編集部さまざまなお悩み別に、5分~15分でわかる解説動画や、7,000点以上の教材・プログラム、よみもの(記事)にアクセスできます。 今の悩みに合ったコンテンツを手軽に探せます。過去に開催したライブ配信もお悩み別に探せます。Upload By 発達ナビ編集部■ おすすめ機能・お気に入り機能が追加!お子さまの年齢情報をもとにした、おすすめ機能がつき、よりご自身にあった情報が見つけやすくなりました。さらに、「あとで見たい!」と思ったコンテンツを保存♡できる、お気に入り機能も追加!■ カテゴリ検索で、今ほしいコンテンツがすぐに見つかる!画面右上の虫眼鏡マークから、お困りカテゴリを選択し、今困っていることに答えるコンテンツにすぐにアクセスできます。大きいカテゴリが12種類、小さいカテゴリが56種類あるので、あなたの今の悩みがきっと見つかります。「支援にあった教材がダウンロードし放題なので、きょうだいそれぞれ、その子に合わせて使用させていただいています。(ASD, ADHD, LD・小学生の保護者さま)」「支援教材もよくチェックしています。どんな力が身につくか、スモールステップで示されており、また、画像付きなのでとてもわかりやすいです。(LD・小学生の保護者さま)」「解説動画では、実践を含めてわかりやすく説いてくれるので親にとってはとても有難いです。(ASD, ADHD, 知的障害・小学生/高校生の保護者さま)」ライフステージマップで先の見通しまで安心にUpload By 発達ナビ編集部未就学から学齢期、思春期、成人と、ライフステージが変わるごとに、必要な情報や困りの内容も変わります。今後を見据えた情報を一目で把握できるようになりました。マップから直接、解説動画やよみものなどのコンテンツにアクセスすることもできます!入会特典で3万円分の相談がついてくる!発達ナビPLUSは、リニューアルを通して、発達が気になるご家庭の子育てに、より確かな安心を届けてまいります。入会特典として、発達ナビPLUSの相談チケット実質3万円分がついてきます!くわしくは、サイトをご覧ください。Upload By 発達ナビ編集部
2021年12月16日子どもの”発達障害がある可能性”に気づいた、私の母のケースUpload By 丸山さとこ私には発達障害のある小6の息子がいます。また私自身、大人になってから(息子が生まれる前)自分に発達障害があることが分かりました。息子のコウは、幼少期から「物を並べる・オウム返し・目線が合いにくい」などの発達障害あるあるの行動がよく見られましたが、私は3歳児健診まで息子に発達障害があることに気がつきませんでした。一方で私の母は、私の幼少期に「娘には発達障害があるかもしれない」と感じていたそうです。今回は、私自身の幼少期と母が感じていたことについて書きたいと思います。私と発達障害の関係の始まりは、私が幼児だったころにさかのぼります。今よりもずっと発達障害に関する情報が少なかった昭和50年代でしたが、私の母は「娘は何かしら発達に障害を抱えているのではないか」と感じていたそうです。幼いころの私について、母は「言葉の発達は早いものの言葉づかいが子どもらしくなかったり、力は強いのに歩く姿が不器用でよく転んだりしていたのが気になっていた」と言います。その母は、『さとこが少しでも歩きやすいように』と”少しでも軽い靴を探す”などの工夫をしていたそうです。Upload By 丸山さとこ幼いころの私に対して、コミュニケーションの遅れは特に感じたことがなかったそうです。しかし「とにかく子どもらしくないような違和感があった」「甘えない・後追いをしない・大喜びをしない・おままごとをしない、などの行動に引っかかりを感じていた」と母は振り返って言います。幼いころのコウのように「物を並べる・オウム返し・目線が合いにくい」などの、分かりやすい発達障害がある傾向は見られなくとも、母は私の”日常の中のささいな姿”に対して違和感を覚えることが増えていったそうです。Upload By 丸山さとこ健診で総合病院に行った際など、母は何度か娘の発達に関する違和感について医師に相談してみたそうです。しかし「知的にも順調に発達しているし動作にも問題は見られない」と言われ、”不安症な母親への軽い子育てアドバイス”をもらってその場は終わったそうです。私はその後、成人してから発達障害(ASD・ADHD)の診断を受け、現在ではADHD治療薬を服用しています。今になって振り返れば、幼い私に対して母が抱いていた違和感は正しかったわけです。Upload By 丸山さとこ保育園に入園してからの私は、”指示の通らなさ”や”こだわりと見られる行動”によって集団の中でも目立っていたそうです。現在の基準であれば「発達障害がある可能性」を指摘されたかもしれません。ですが、母が違和感を抱き始めたのは私が未就園児のころであり、集団の中での違和感が目立つよりも、もっと早い段階の話だったのです。『なぜ違和感に気づくことができたのだろうか?』と先日改めて母に聞いたところ、意外な…けれど、とても腑に落ちる答えが返ってきました。”自分の子ども”以外の子どもと接することで、分かることもある!?現在60代の母が若かったころは今より子どもの数が多く、近所や親戚の子どもを預かったり見かけたりすることもかなり多かったそうです。公園や広場や園で見かける姿とも少し違う、子どもたちの”家庭での素の姿”を目にする機会も多かったため、経験から漠然と『個性はいろいろあるけれど、子どもには大抵こういうところがある』という”一般的な子ども像”を持つに至っていたのだと思う…と母は言いました。Upload By 丸山さとこ「だから、さとこを育てていて『子どもなら多かれ少なかれするはずの行動をとらない』ことが引っかかったんだと思う」「発達障害の知識はなかったけれど、とにかく子どもらしくなくて妙だな~…と感じていたよ」…と続く母の話を意外に思いつつ、同時に「あ~、でも、ちょっと分かるかも! そういえばそういうことあったな!!」と思い、私はヒザを打ちました。コウが小学生になったころ、未就園児だった親戚の子を預かったことがあります。そのときに「これが定型発達とされる子どもか~!」と発達の違いに驚いた経験があったからです。私も、大人になってからコウ以外の子どもに関わった経験がなかったわけではありません。親戚の子どものお守りをしたことや、友人の子どもと遊んだ経験はありましたし、コウが産まれてからは公園でほかの子どもの様子を見ることもありました。けれども、当時の私はコウとほかの子どもを比べたり周りを見たりする発想が(今以上に)乏しかった気がします。私自身に発達障害があるから…ということも理由かもしれませんが、単純に、初めての子育てで周りを見たり比べたりする余裕がなかったからなのかもしれません。Upload By 丸山さとこそんな私であっても、3歳児健診のおかげでコウが発達障害である可能性に気づくことができたので、「今の時代でよかったな~」と思います。周囲と比べて焦らなくてもよいと考えてはいますが、その時々のコウの発達状況における"必要な手立て"が見つけられるように「『周りの様子』と『コウの現在位置』を見ることは大切なんだな~!」と思う私でした。執筆/丸山さとこ(監修:井上先生より)幼児期は女の子の場合、男の子よりコミュニケーションの発達が早い傾向があるため、発達障害の特性は目立たないケースが多く、今のお医者さんでも女の子の発達障害を早期に診断するのは難しいものです。お母さんがこの当時、さとこさんの発達の偏りに気づいていたということは、周りの人と比較するだけでなく、さとこさん自身を本当によく観察されていたのだと思います。同じ母という立場で、自分の母親と子育ての話をする中で、これからもプラスのヒントが見つかるといいですね。3世代のよい親子関係性が築けているのがすてきだと思いました。
2021年12月09日ドキドキしながら児童発達支援センターへ電話2歳になったころから本格的に気になっていた娘の発達。いつか追いつくかもしれないという淡い期待と、現実を知るのが怖いという理由から、なかなか相談をする勇気が出ませんでした。そして娘が2歳10ヶ月のころ。ついに相談する決心がつき、ドキドキしながら電話をかけました。※児童発達支援センターは、地域や種類などによって機能に違いがあります。詳しくは、お住まいの地域にお問合せください。Upload By とまぱんUpload By とまぱん相談員さんに娘の心配ごとを一通りお話しし、児童発達支援センターに出向く日にちが決まりました。自分の悩みを伝えることができてとてもスッキリしたのと、私の悩みを否定することなく明るく聞いてくれて安堵したのを覚えています。ソーシャルワーカーさんからの聞き取りいよいよ娘と児童発達支援センターへ。当日ソーシャルワーカーと呼ばれるスタッフさんから聞き取りがありました。聞き取りはこのような内容だったと思います。●出生時の様子●歩き始めた時期などの発達具合●食生活(好き嫌い)などなどソーシャルワーカーさんから聞き取りをされている間、娘はおもちゃで真剣に遊んでいました。子どもを見守るほかのスタッフさんもいましたが、スタッフさんとは遊ばずに一人で黙々と遊ぶ娘。しばらくしてスタッフさんが娘をくすぐるとキャッキャとうれしそうにしてました。スタッフさん「可愛いわね~!きっと泣いても可愛いんだろうね」スタッフさんはそう言ってくれましたが、泣いたら人一倍手に負えない娘。私は心の中で「泣いたら決して可愛くないんだよな…」と思いました。聞き取りが終わり家に帰ろうとしたとき。娘「ぎゃーーー!!」まだおもちゃで遊んでいたい娘は、大声をあげてひっくり返りました。娘の暴れように息を飲むスタッフさんたち。スタッフさんたち「これはお母さん大変だわ…!」初めて誰かにつらさを共感してもらい、危うく泣きそうになりました。医師の診察前回の聞き取りから2ヶ月後、次は医師の診察。娘、夫と私の3人で行きました。部屋に入ると医師の前にある椅子にストンと座る娘。Upload By とまぱん子どもに人気で娘も大好きなとあるアニメキャラクター。娘は、ほかのキャラクターの名前は言えるものの、なぜかこのキャラターは2歳半を過ぎても言えなかったのです。Upload By とまぱん「○○はどこ?」といった質問はすべて指差しで答えていました。いくつか娘に質問をしたあと、次は私たちに質問をしました。指差しはいつごろだったか、友達と遊んだりはするか、などなど。最近の娘のことは答えられるのですが、昔のことは覚えておらず、ほとんど感覚で答えてしまいました。あとで過去の写真を見て調べてみると、1歳前半でできてたものを2歳と言ってしまったり、たびたび誤って答えていたことが判明。診察前に、娘の発達具合を赤ちゃんのころからちゃんと振り返っておけば良かったと後悔しました。発達具合はどれくらい?発達検査と結果医師の診察からまた1、2ヶ月後、発達検査を行いました。家では椅子に長い時間座っていられないので、当日はちゃんと検査ができるか心配でした。心理士さんは娘の気がそれないよう、明るく声をかけながら進めてくれました。「これはなに?」といった言葉で答えるテストは2つしか答えられず。それ以外のテストは娘なりに頑張ってやっていました。私は娘の様子を横で見ていたのですが、これはできそうだというものが意外にできなかったり。これはできないだろうなというものが意外にできたり。娘の知らない面を見ることができました。検査から1ヶ月後、検査の結果が出ました。全体的な発達指数はやはり平均以下という結果に。娘の発達具合は平均より10ヶ月の遅れとなりました。心理士さんは関わり方のアドバイスと娘の苦手とする部分を教えてくれました。ついに医師からの診断結果発達相談の電話をしてから半年後、やっと診断結果が出る日がやってきました。ちゃんと冷静に聞ける自信がなかったので、夫と二人で行き、娘は夫の両親に預けました。緊張しながら部屋に入ると医師からはひとこと。Upload By とまぱん心理士さんからアドバイスなどはされましたが、診断名が出るのかなどの話はしませんでした。私はいくつか医師に質問をしました。私「娘は軽度知的障害ということでしょうか」医師「現在の指数的にはそうです」私「今後、指数が上がる可能性はあるのでしょうか」医師「あります」そして私はずっと気になっていたことを質問しました。私「娘は自閉スペクトラム症でしょうか?」医師「違います」医師からはこのときこう言われましたが、現在通っている療育の先生いわく、自閉スペクトラム症の特徴はいくつか見られるとのこと。診断名がつく段階ではないけど特性がある、いわゆる発達障害グレーゾーンなのかなと私は思っています。話は戻り、続けて療育の話になりました。医師「療育は希望しますか?」私「はい、やっぱり言葉がゆっくりなので通わせたいです」医師「それでは週3・1回あたり1時間、民間の個別療育を行うといいでしょう」こうして娘は週に3回、幼稚園と併用して療育に通うことになりました。4歳になった娘は今娘は今、幼稚園の先生やお友達、療育の先生に支えられながらたくさん成長しています。言葉も驚くほど増えました。入園当初は行きしぶりが激しく、時々休ませながらマイペースに行かせていました。今も幼稚園や療育に行きたくないと言う日もありますが、娘なりに気持ちを切り替えて頑張っているようです。娘の発達を一人で悩んでいましたが、あのとき勇気を出して相談して良かったと思います。周囲の力を借りて子育てしてもいいんだと気づかされました。発達のゆっくりな部分だけどうしても目に入ってしまっていましたが、気持ちにゆとりが生まれた今。娘には長所もたくさんあることに気づかされました。診断あるなしにかかわらず、これからも娘の性格や特性を尊重しながら向き合っていけたらと思います。執筆/とまぱん(監修:井上先生より)お子さんの発達が気になってから相談機関に電話をかけるまで、多くの親御さんが悩んだり不安な気持ちと葛藤したりされると思います。とまぱんさんも、電話をかけるときや医師と初めて面談をされる診察場面では、不安や緊張があったことが伝わってきました。早期の療育は子どもの発達に有効であると言われています。発達障害などの診断がなくても、地域の発達相談で療育機関につないでもらうことができますので、気になる方はお問合せされると良いと思います。
2021年12月03日次女のはぴちゃんはまだ2歳7ヶ月ですが、3月末の超早生まれなので来年度は年少さんの予定です。本当は長女と同じ幼稚園に通わせたかったのですが、家から遠く園バスもないので一番近い幼稚園に入園させようと思っていました。長女は最初の数ヶ月は登園を愚図ったものの、その後は毎日楽しく幼稚園生活を送っています。当然次女も別の幼稚園でもすぐに馴染んでたくさんのお友達や先生と過ごしていくだろうと信じて疑わなかったのですが…。■幼稚園の入園前面接で…入園前の面接でかなり手厳しく発達の遅れを指摘されちゃいまして…。確かに4月生まれの子とは約1年違うので成長過程が遅い面があるかもしれません。とはいえ、長女の2歳の時と比べたらそこまで劣っていると感じる点もないし、質問攻めの環境が初めてだからわからない質問には全てそのまま言い返しただけのように親としては感じていました。しかし幼稚園の先生達には完全に「問題児」としてうつってしまったようです。そんなことを言われる覚悟が全くなかった私は心の中でかなり動揺してしまいました。ただ子どもに対して一切笑顔を見せずに淡々と面接をする先生にどうしても優しさを見出す事ができなかったので、結局その日のうちにこちらから入園をお断りすることにしました。せめて次女に何か疑問を感じたとしても「大丈夫ですよ」の一言があればまだ救われたかもしれません。そして帰宅した私は… ■気持ちの整理がつかず、涙も止まらない…予想もしなかった展開に家に帰ってからしばらく涙が止まらず、気持ちの整理がつきませんでした。幸い、長女のときに幼稚園の面接経験があったので、「この幼稚園がたまたまうちの子に合っていなかっただけ!」と何とか気持ちを切り替えることができました。とはいえ今回指摘された点を無視するのではなく、次女の発達を見直すきっかけだと受け入れて接していきたいと思います。そして振り出しに戻ってしまった次女の幼稚園探し。少子化だしまだ定員割れしている幼稚園があるとは思いますが、今回の件で…と弱気になっている自分がいます。できればちょっと遠くても優しい先生たちがたくさんいる長女の幼稚園に入れたい。最初からきょうだい優先枠で次女を入園させてあげたらよかったと後悔するばかりです。・もう一度別の幼稚園にトライする・長女の幼稚園の入園キャンセル待ちをする・成長がまだならば年中さん入園まで気長に待つこの3択で頭を抱えています。長女の時はぶち当たることのなかった問題に直面していますが、次女にとって一番幸せな選択をしてあげられるように親としてもっともっと強くならなければならないと思うのでした。
2021年11月12日長女は1歳の頃、お腹を出しながら走るのがマイブームでした。しかし季節は秋。日に日に肌寒くなってきていました。冷えが心配だったので、足まですっぽり隠れる前開きのカバーオールタイプの服を着せてみたのですが……。スナップボタンだったからか、着せてから一瞬で全部のボタンを外されました……。しかも一気に。だいぶ力も強くなってたし、仕方がないのかな。いや、でも全部をはずさなくても!(涙)諦めて、上下が分かれたタイプの服に着替えさせました。1歳を過ぎると、思いどおりにならなくなってきますよねー!!
2021年11月11日「ほしい!あったらいいな」を1,100人がチョイス!第3弾のスタートは、ユーザーのみなさまから普段の困りごとを伺ったお声をもとにフェリシモのプランナーが出した21のアイテムから『あなたの「ほしい!あったらいいな」はどれ?』を「みんなのアンケート」で選んでいただきました。1,100人を超える回答をいただき、「1つに選べない」「みんなほしい!」とのお声も。その結果は…【発達ナビ×フェリシモ】あなたが欲しいものはどれ?発達障害フレンドリーなグッズづくり第3弾!人気の高かった順に、次の5つに商品化アイテム候補を絞りました。1.椅子の姿勢崩れを防ぐ「両面滑り止めつきクッション」(19%)2.感情コントロール苦手さんのための「感情コントロールレッスンキット」(8%)3.“1人になりたい”がかなう「室内テント」(8%)4.勉強道具もゲームも持ち運び「お片づけ収納ラック」(6%)5.曜日ごとのルーティンワークが一目瞭然「1週間ToDoリスト」(5%)仕様はどうする?追加アンケートでさらに調査を進めます5つのうち、「姿勢崩れを防ぐクッション」と「お片づけ収納ラック」は商品化決定!モニターをお願いしながら開発を進めていくことに決まりました。のこり3つのアイデア「1週間ToDoリスト」「感情コントロールキット」「室内テント」については、フェリシモプランナーも迷うところ…。さらに追加アンケートを実施し、くわしい質問で具体的な仕様を検討していくことに。ほしい機能として、前回の「タスクチェッカー」のように「完了できたかどうかチェックできる」と、「時間割のように一覧できる」の「どちらもほしい」というご意見が41.2%と圧倒的でした。具体的には、怒りを発散してコントロールするための「握るアイテム」と、感情の種類や度合いを表現する「コミュニケーションカード」に大人・子どもの当事者共に、人気が大きくが二分されました。遮光や防音機能のついたしっかりと空間を遮断できる仕様のものがニーズが高い結果になりました。開発する3アイテムが決定!「姿勢崩れを防ぐクッション」と「お片づけ収納ラック」に加え、追加アンケートの3アイテムからは「1週間ToDoリスト」を開発することに決定しました!1,100人のご意見から選んだ、3つのアイテムを進めていきます。アンケートへのご協力、ありがとうございました。体感覚がつかみにくく、姿勢をコントロールするのが苦手な方でも、体勢をととのえやすくなるクッションを開発中です。全体の約19%(220名)の方に選ばれた『椅子の姿勢くずれを防ぐ!「両面滑り止めつきクッション」』には、さまざまなお声が寄せられました。<寄せられたお声>・いろいろ姿勢矯正クッションを使ったけど、ずれてしまうので、両面ズレ防止に期待したい・成人当事者なのでオフィスでも使えるものだとありがたい・学校にも持って行けそうな、シンプルなデザインのクッション希望です開発のポイントは、クッション両面でしっかりお尻が滑らないように留めるズレ防止。お子さんはもちろん、大人も普段使いできてかつ、シーンを選ばずに使えるデザイン。さらに重要と考えたのは、滑りやすいスカートをはいているときや、集中できずに気が進まない何かをやらなければならないときも、がんばって座っているのに「だらしない!」と怒られたり、怒ってしまったりしないようになることを目指しています。座っているときは何かに意識が向かってしまうことから、体幹に意識を向けるのが難しい。そんな人たちに向けて。自分で、もしくは保護者さまの声がけですぐに姿勢のポジションを変えられるように、お尻だけでなく、足元にも注目して企画開発を進めています。現在このアイテム開発のモニターをしてくださっているのは、「発達ナビ」で人気のコラムライター「ひらたともみ」さん。学童を運営されているそうで、数名の小学生のみんなにも使ってもらいながら、形を少しずつ決定しています。ひらたともみさんのコラム記事はこちら!前回「こまごましたものを仕切りとアイコンでわかりやすくまとめられる」と好評いただいた「ひとまとめで整理らくちん 取り出しやすいお道具箱」。企画のアンケートで「どこで使いたいか」いう質問に、「おうちの中で部屋を移動して持ち歩きたい」の声が多かったので、今回、「さっとまとめて部屋移動が楽なラック型の収納」をつくることにしました。Upload By 発達ナビ編集部勉強やお仕事を中断して食事やエアコンのある部屋に移動する際など、さっと片づけたいとき、中身が見やすい仕切り付のラックで失くしものや探しものを防いでスムーズに再開できるといいなと考えました。色柄については、「デスクパーテーション」のアンケートで要望の多かった、気持ちが落ち着くライトグレーッシュとインテリアになじむ白木をイメージしたカラーで展開します。現在このアイテム開発のモニターをしてくださっているのは、「発達ナビ」で人気のコラムライター「丸山さとこ」さん。お子さんとご自身にサンプルをモニターしていただいて、ご意見をいただきながら開発しました。丸山さとこさんのコラム記事はこちら!Upload By 発達ナビ編集部1週間分の「ToDoリスト」が一目瞭然!毎日のルーティンワークで忘れがちなことをリスト化して、「やること」「やったこと」を可視化して完了できたかどうかがひと目でわかるボードを開発中です。絶対に忘れたくない「薬を飲んだか」や「忘れ物チェック」としても使え、さらにはゴミ出しや習いごと、お弁当が必要な日など、家族ごと・曜日ごとに違ったスケジュールで混乱しがちなことも、ボードがあれば家族に共有できる”コミュニケーションボード”になるような商品を目指しています。<アンケート結果>・自分や家族が共有しやすいおしゃれなボード…41.8%、・1週間分のToDoが書き込めて、「完了」がひと目でわかる…20.9%Upload By 発達ナビ編集部また、アンケートに答えてくださった〈388名〉の内、大人が使いたいと答えた方〈41名〉、お子さんが使いたいと答えた方〈134名〉、家族みんなで使いたいと答えた方〈174名〉と、約半分の方が「家族みんなで使いたい」というアンケート結果に。<寄せられたお声>・小学生へ行くときの持ち物や、仕事の予定や帰宅時間など家族で共有したい・書き込んだものが消せたり、シールを貼ったものが剥がせたりして、内容を変えて繰り返し使えるようにしてほしい・小さな子や発達障害のある子は絵の方が分かりやすいからリストを絵にしてほしい・親同士の仕事の動き方の共有や、子どもが見通しを持って1週間を過ごすためにほしい・親に言われてやるのは嫌がるけど、自分で進められないので、自発的にできるように毎日のやることに使いたい・子どもの生活スケジュールや勉強のサポートに使いたい忙しいながらも、お子さんの毎朝の準備などの声かけをしている方や、お子さんから進んで自分の支度ができるようになってほしい方に向けて、「お子さんにも使いやすい」ボードになるような仕組みを取り入れるよう検討中です。具体的には、誤飲などの安全面を考え、細かいパーツが出ない仕様にしたり、ワンタッチで簡単に操作でき、動かすと変化がでるような仕組み、イラストを描いて分かりやすくアレンジしたりなど小さなお子さんが使いたくなる仕様を目指しています。また、発達障害のある大人や、普段から忙しく忘れがちなこと、忘れっぽい方にも「大人が使いやすい仕様」や、インテリアになじむデザインにも視点をあてて開発中です。現在このアイテム開発のモニターをしてくださっているのは、「発達ナビ」で人気のコラムライター「寺島ヒロ」さん。実際に家族3人でリアルに使ってもらいながら、お声を反映してより使いやすくなるような仕様に調整中です。寺島ヒロさんのコラム記事はこちら!第3弾の新アイテムは、2022年1月中旬に発売予定!新アイテムは、2022年1月に発売予定です。商品開発やモニターに関わっていただいた3名のライターさんによる、リアルな感想や使い方をご提案いただく楽しいコラムも順次公開します。お楽しみに!
2021年11月04日頭を抱える日々もあったけど…現在、小学5年生になる娘(広汎性発達障害)と、4歳の息子(定型発達)。息子が生まれてから、そのきょうだい関係は、変化を続けてきました。息子が産まれた当初、感覚過敏な娘は赤ちゃんの泣き声に過剰に反応していたので、私自身もなんとか両方を落ち着かせようと気を遣い過ぎてヘロヘロになる生活を送り…Upload By SAKURAそして、泣き声問題が解決するぐらいに息子が大きくなると、今度はきょうだい喧嘩が多発。息子が小さいうちは、力も言葉も娘が上だったので、娘の思いを優先させてあげることもできたのですが…Upload By SAKURA息子の言葉の成長は驚異的な追い上げをみせ、なかなか言葉で気持ちを伝えられない娘が、息子に一方的に言われてしまう回数も増えていきました。Upload By SAKURA息子には、娘のことをちゃんと理解してほしかった。私たちは、息子に「お姉ちゃんは、おしゃべりが苦手」だということを、ちゃんと理解してほしいと思っていました。Upload By SAKURA言葉が出てこないことを責めたりせず、姉の得意な部分をしっかり見て、姉のことを好きでいてほしい…。私たちの言葉一つひとつが、息子の耳に入り、価値観をつくる…。どこか緊張感のようなものが、ありました。いつの間にか、二人でコミュニケーションが成立するように…。そんな心配をしていた私でしたが、最近の二人は、ここへきてきょうだい関係が落ち着いたものになってきました。共通のゲームにハマったことで、二人でゲームの話題で盛り上がることも、しょっちゅう。アイテムや効果の話をするときは、二人だけで、しゃべりっぱなし。内容を理解できない私は、そこにいても完全に孤立することが多くなりました。Upload By SAKURA二人だけがわかる共通の話で腹を抱えて笑い合ったり、攻略本を見た娘が、息子に新しい知識を教えたり。YouTubeで、新しいやり方を知った息子が、娘にやり方を教えたり…。その関係はどちらかが、どちらかの世話をするというものではなく、協力体制のようなものになりました。Upload By SAKURA息子が、娘に対して頼ることも上手になり、トイレについてきてほしいとお願いしたり、娘が、息子に対して自分が難しいことのお手伝いを頼んだり…。お互いの得意な部分を、褒めたたえることも増えました。親として、考えすぎていたのかもしれない。最近の二人を見ていると、発達障害があるからとか…定型発達だからとか…私は考えすぎていたのかもしれないと思うようになりました。今の年齢では、娘も息子も、お互いをそういう障害のありなしで見てはいないと思いますし、息子にとっての姉は娘だけなので、ほかと比べようもありません。喧嘩をして、仲直りをして、一緒に遊んで、笑って、一緒に怒られて、一緒に褒められて、そんな日々を当たり前に過ごして、私がハラハラしなくても二人だけでいい関係を築いていったのかな~と思います。Upload By SAKURA私たちが子どもたちに対してできることは、二人のことが大好きだということを伝え、それぞれが困ったときに手を差し伸べる…そういうことなのかもしれません。お知らせ。いつも、私のコラムを読んでくださり、ありがとうございます。私事ではございますが、少しお休みをいただきたいと思います。ゆっくり休んだら、また、あーさんやきーさんの話や、家族の話を書いていきたいと思ってます。そのときは、またよろしくお願いします。執筆/SAKURA(監修:井上先生より)対人関係やコミュニケーションに困難をもつ自閉症のあるお子さんの場合、きょうだいとの関わりやコミュニケーションは大きな成長の糧になると思います。年齢が上か下かなどによって、きょうだい自身の悩みも異なると思いますが、きょうだいの年齢にあわせた理解や接し方を教えていくこと、SAKURAさんのようにきょうだいが平等に愛情を感じられるよう分け隔てなく愛情を注いでいくことはとても大事なことだと思います。
2021年09月22日長男が8歳のとき、発達障害の1つである「ADHD」の診断がおりました。さらにお医者さんが言うには、自閉症の傾向も高めとのこと。生後半年ごろには育てにくさを感じていたのですが、受診に至ることはありませんでした。長男の発達障害がわかるまでの体験談と、「こうすればよかった!」と思ったことを紹介します。うちの子に限って!と思っていた私赤ちゃんのころからまったく人見知りをせず、抱くと毎回反り返っていた長男。とにかく動き回る子で、生後10カ月のころには私が疲労で倒れてしまいました。特におかしいなと思ったのが、月齢に合わせて届く通信教育のおもちゃをまったく使いこなせなかったこと。 ビデオ教材で見た子どもたちと違い、長男はおもちゃが分解できないことにかんしゃくを起こしていたのです。そこで発達の遅れを気にすればよかったのですが、私も初心者ママ。「まさかうちの子に発達の遅れがあるはずない」と思い込んでしまいました。 健診では悩みをうまく伝えられず…3歳までに何度か健診がありましたが、長男の発達について指摘されることはありませんでした。普段はかんしゃくを起こしがちな長男ですが、健診のときはたまたま落ち着いていたのです。 さらに健診では、保健師さんとママが1対1でお話する機会があります。保健師さんには長男に手がかかることは伝えていたのですが、具体例をうまく伝えられませんでした。事前に気になることをメモしておけば、スムーズに相談できたのかなと思います。 IQテストでまさかの平均値!健診をスルーした長男でしたが、何度か自主的に市の子育て相談にも行きました。そこでも問題は指摘されず、私はすっかり疲れ果てていました。そして5歳のとき、保育園の先生から市の療育室を紹介されたのです。 その療育室では、IQテストを受ける機会がありました。このときには「長男には何か問題があるはずだ!」と思っていた私は、これで何かわかるかも!とうっすら期待……。しかし結果は平均値。ここまでくると、私の育て方がいけないのでは?と思う自分がいました。 受診の希望を伝えると一気に話が進み!転機が訪れたのは、小学2年生に進級してすぐのこと。次男の1歳半健診のときに、長男のことで悩んでいると相談したのです。すると、県から委託されている相談先を紹介されました。それを聞いた私は即行動! 新しい相談先でIQテストを受けると、発達にかなりの凹凸があるとわかりました。 受診の促しはありませんでしたが、今度はこちらから受診を希望していると伝えました。そこからはトントン拍子で病院を紹介され、すぐにADHDの診断がおりたのです。 ふり返ると、こうしておけばよかったなと思うことがいくつかあります。まずは、「わが子に限って」と思い込まないこと。それから、健診では事前に気になる点をメモしておくこと。そして、親としての希望があればこちらから伝えていくことです。自分がどう思っているか・どうしたいのかを相手に伝えることは、とても大事だと学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO作画/やましたともこ 著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2021年06月21日長女のハイハイが上手になってきた頃のこと。次男がトイレのためにその場にパンツを脱ぐと、高速でハイハイしてパンツを奪うように……。脱ぎたてのパンツをかぶりたがる長女。いろんなかぶり方をして「顔を見せたまま一番深くかぶる」かぶり方を考案しました。※マンガ最後のコマのかぶり方です。この頃は長女がかぶった後のパンツ、新しいパンツをかぶってそのまま放置したパンツなど、色んなパンツがリビングに落ちてました。どれを洗っていいかわからず結局全部洗うことになるので、当時はパンツばっかり洗ってましたよ。
2021年06月10日ウーマンエキサイトの皆さん、こんばんは! ドイツでひとり息子を育てている主婦、ぱん田ぱん太です。息子は3歳になるまで、赤ちゃんの頃からずっと愛用していたコップがありました。こういうのです。何度か新品に買い替えてはいますが、毎回同じ形で、フタがついているものです。赤ちゃんの頃は持って歩いたり、さかさまにしたり、振り回したり、落としたりしても中身がこぼれないので便利だったのですが……。フリッツ君も、もう赤ちゃんではありません。食事のときはきちんと座って食べるし、両手でしっかりコップを持って上手に飲めるはずです。そんなわけでさっそく、普通のコップを使ってみることに。さっそく倒して、こぼしました。でもいいんです、想定の範囲内です。新しい道具の使い始めなんて、みんなこんなもの。次はこぼれてもいいように少なめにお水を注ぎ、おやつタイムを開始しました。自分の分のお茶をいれてこようと思い、フリッツ君を置いてわたしはキッチンへ。すると……。寂しくなったのか、フリッツ君が右手におやつを、左手にコップを持ってキッチンまで歩いて来てしまったのです。私は「ママすぐ来るから、机まで戻って」、フリッツ君は「ママも一緒に来て」の攻防になってしまいました。もちろんその間も、フリッツ君は手におやつとコップは持ったまま。そうしているうちに、手からコップがすべって落ち、またまた水をこぼしてしまいました。普段、私の教育方針のひとつとして「意図的に物を投げたり壊したりしたときなどは叱る」「小さなミスで何かをこぼしたり、汚したりしてしまったときなどは怒らない」というものがあります。このときも、フリッツ君はわざと水をこぼしたわけではありません。ただ「おやつとコップを持って歩いちゃダメ」というママの忠告を聞かず、しかも水をこぼすこと自体が2回目であるということもあり……。反射的に、少し声をあげて叱ってしまったのです。フリッツ君は驚いたのか泣き出し、私はすぐに冷静になりました。注意こそすれど、声をあげるようなことじゃなかったはずなのに……。それでもその場は落ち着き、しばらくたった後のことです。何か浮かない顔のフリッツ君……。「あっ……」と思いました。「やっちまった」と。フリッツ君、完全に「新しいコップは、これまでに使っていたコップと違って、すぐに中身がこぼれちゃう。中身がこぼれたら、ママがすっごく怒る。だからもう使わない」と思ってしまったようです……。「ママ怒りすぎたよね、わざとじゃなかったのにね。もうこぼしても絶対に怒らないよ!」と弁解してみましたが、その後しばらくフリッツ君はコップを拒否するようになってしまいました。せっかく新しいことに挑戦してみたらすぐに怒られるなんて、大人だってモチベーションが下がって当然です。フリッツ君はまだ3歳、今後もたくさんの新しいことに挑戦していくでしょう。私はもう二度と絶対に、それに関するミスを衝動で怒ったりしてしまわないようにしよう、と決意したのでした……!
2021年06月01日【追加アンケート】3つの商品化候補グッズについてさらに詳しく教えてください!【みんなのアンケート】21アイテムから「ほしい!あったらいいな」を教えてください!にご協力いただき、ありがとうございました。なんと1,100名を超える方からご回答をいただきました。「たくさんほしいものがあって、1つしか選べなくて困る…」など、みなさまからの投稿コメントやご要望のお声も嬉しく拝見しました。ありがとうございました。今回は人気の高かった順に、次の5つに商品化アイテム候補を絞りました。1.椅子の姿勢崩れを防ぐ「両面滑り止め付きクッション」2.感情コントロール苦手さんのための「感情コントロールレッスンキット」3.“1人になりたい”がかなう「室内テント」4.勉強道具もゲームも持ち運び「お片づけ収納ラック」5.曜日ごとのルーティンワークが一目瞭然「1週間TO DOリスト」今回多くの共感をいただいた5つの「欲しいグッズ」の中から、具体的な商品化に向けて、以下の3つのアイテムについて、さらに詳しくみなさまのご意見を教えていただくために、追加アンケートを実施いたします。アンケートを通して、発達ナビユーザーのみなさまと一緒にグッズをつくっていきたいと考えています。ぜひご回答をお願いいたします!次の3つです。(所要時間:約10~15分)・感情コントロール苦手さんのための「感情コントロールレッスンキット」・“1人になりたい”がかなう「室内テント」・曜日ごとのルーティンワークが一目瞭然「1週間TO DOリスト」※ご自身に関係のある箇所だけお答えいただいても結構です※5月31日(月)まで※上記アンケート回答ボタンを押すと、株式会社フェリシモが実施するアンケートサイトページへ遷移します
2021年05月19日1歳過ぎから、だんだんやんちゃになってきた長女。私が叱る場面も出てきたのですが……。長女は、怒られると手を顔に当てて「あーん」と泣きます。その様子を見ると「あ、まだ小さいのにちょっと怒りすぎたかな」と反省。長男にも「強く言っちゃかわいそうだよ」と言われ、気を付けようと思ってました。でもまたある日。悪い事してたんですよね。ついいつものように「だめでしょ!」って叱って長女が泣くというパターンになってしまったんですが……。よく見たら、泣いてない!指の間からこっちを見てました。こんなことをした子は、今まで誰もいなかったので、びっくりしました。長女が強いのか、3番目だから強いのか……。真相はわかりませんが、やっぱり現在も長女は強いです!
2021年05月13日