岩井俊二監督が初めて手がける長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』の新ポスターが公開になった。その他の画像本作は、岩井監督が花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)の日常、友情、そして恋に揺れる姿を瑞々しく描いた『花とアリス』の前日譚を描くもので、鈴木と蒼井が花とアリスの声を演じるほか、相田翔子、平泉成、キムラ緑子、木村多江、勝地涼、黒木華、鈴木蘭々らが声のキャストを務める。このほど公開されたポスターは、画像奥に見える中学校に転校してきたアリスと、不登校の花の姿を描いたもの。本作は、『009 RE:CYBORG』を手がけた石井朋彦が岩井監督と共同で企画とプロデュースを手がけ、『東のエデン』の片山由美子が色彩設計を、『言の葉の庭』の滝口比呂志が美術監督を担当するなど、豪華なスタッフが集結している。『花とアリス殺人事件』2月20日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
2015年01月16日成城石井はこのほど、神奈川・関内にワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO 関内店」をオープンした。世界中から選りすぐった上質なボトルワインを120種類以上そろえるというワインバー。週末には、グラスシャンパンを1杯つけた「シャンパンランチ」を1980円(税別)で販売するが、12月の6日7日13日14日は特別に「ドンペリニョン」を提供する。メインは黒毛和牛のハンバーグ。1日限定14食。
2014年12月04日成城石井はこのほど、神奈川・関内にワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO 関内店」をオープンした。世界中から選りすぐった上質なワインと食材をコストパフォーマンス高く提供するワインバーといい、ボトルワインは120種類以上を揃える。フードメニューは「国内産黒毛和牛のグリルプレートランチ 木桶醤油のオニオンソース」(1,280円・税込)など、ランチメニューを充実させているとのこと。また、同店では、「ワインパスポート」を期間限定販売。52万円(税別)で、一定条件を満たせばグラスワインが5年間飲み放題となる。パスポートの購入者は、来店時にパスポートを見せるだけで、グラスワインが毎日楽しめる。
2014年12月04日宮崎駿監督の引退表明&『風立ちぬ』の大ヒットが社会現象を巻き起こした“ジブリイヤー”。その締めくくりとして、高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』の公開(11月23日)が迫る中、“ポストジブリ”と目されるスタジオのプロデューサー陣が同作について語っている。スタジオジブリの今に迫るドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』(砂田麻美監督)の公開を記念し、11月15日(金)夜、東京・新宿バルト9で、現在ジブリでプロデューサー見習いを務める川上量生氏を聞き手に、『009 RE:CYBORG』などで知られる「Production I.G」の石井朋彦プロデューサー、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』を制作するため、「スタジオ地図」を立ち上げた齋藤優一郎プロデューサーの両人がトークショーを実施。2つのスタジオとも“ポスト・スタジオジブリ”の最右翼として国内外で注目される存在だ。高畑監督にとって14年ぶりの新作となる『かぐや姫の物語』は、日本最古の物語文学「竹取物語」に隠された、ひとりの少女・かぐや姫の“罪と罰”を独特なタッチで描く長編アニメーション。そんな本作について、石井氏は「瞬きするのももったいないほど。世界一の演出家の手練と、手で描いた絵が動き出すすさまじさに圧倒された。何より、かぐや姫が可愛い」と絶賛。さらに「緻密化、キャラ化する日本のアニメと真逆で、ムダが一切なく省略的な世界だからこそ、感動できる。何より“高畑さんの「かぐや姫」”になっている点が素晴らしい」。製作に8年を費やし、総製作費は50億円。それでもプロデューサー目線では「暴言かもしれないが、50億円でも安いと思う」と言い、「国宝級ですよ。巷では高畑監督の最後の作品と言われるが、これを観て『まだ作るな』と思った」と熱弁していた。石井氏はジブリで、高畑監督の前作『ホーホケキョとなりの山田くん』の制作に携わった経験を持つ。一方の齋藤氏も「やはり絵画としての魅力がある。今、国宝って話が出ましたが、重文(重要文化財)にふさわしい」とやはり賞賛を惜しまない。『おおかみこどもの雨と雪』の大成功で俄然注目を浴びる中、「ポストジブリと言われても、時代も人材も違いますからね…。やっぱり○○的を目指すよりも、常に新しいチャレンジを重ねて、自分たち的なことをするしかないと思う」と決意を新たにしていた。『夢と狂気の王国』は新宿バルト9ほかにて公開中。『かぐや姫の物語』は11月23日(土・祝)より全国にて公開。(text:Ryo Uchida)■関連作品:かぐや姫の物語 2013年11月23日より全国にて公開(C) 2013 畑事務所・GNDHDDTK
2013年11月22日輸入食料品店を展開する成城石井は10月2日、オーテモリ地下2階に新業態「エピスリー・ボヌール(EPICERIE BONHEUR)成城石井」」をオープンする。営業時間は7時半から23時。面積は35坪。エキナカ展開で蓄積したコンパクトショップ運営を生かすという。約2,500アイテムを扱い、内約250アイテムが今店舗オリジナルの商品。施設ターゲットと同じく女性OLに向けた商品を多く扱う。ショップ限定で、豊富にそろえた輸入紅茶やオーガニックワイン、成城石井人気ナンバー1という「プレミアムチーズケーキ」にドライフルーツを載せたオーテモリ限定チーズケーキなどを用意。また、朝食・昼食需要を見込み、お弁当やサンドウィッチを販売する。サンドウィッチに合わせたテイクアウト用焙煎コーヒー(150円)もふるまう。商品だけでなく空間にもこだわりを見せ、内装の一部は間伐材、照明はLEDを使用。スタッフのエプロンは、「エディフィス(EDEFICE)」がデザインしたものだ。
2013年10月01日「成城石井」は出店100店舗達成を記念し、「ポーター(PORTER)」とコラボレーションしたバッグを開発、成城石井のECサイトにて100点限定で販売する。9月18日15時より予約受け付けを開始した。10月上旬より順次発送される。今回登場するトートバックは、仕事だけではなく買い物でも活躍できるようにとの成城石井の意図をポーターが技術と品質によって表現。カラーはブラックで、素材は表面にコットンサージ、裏面はPVC加工を使用。価格は送料込みで1万6,900円、展開はECショップ「成城石井ドットコム(SEIJOISHII.com)」のみとなる。成城石井は1976年、東京・世田谷区に1号店を出店し、今年3月に100店舗を達成した。2007年にオープンしたECショップでは、成城石井の人気ナンバー1スイーツ「自家製プレミアムチーズケーキ」や、世界中から選りすぐったワインやビール、お菓子など1,200点を超えるアイテムを展開する。
2013年09月19日スーパーの成城石井は全国110の店舗で、11月21日に解禁となるボージョレ・ヌーヴォ 2013の予約販売を9月10日に開始した。ヌーヴォのラインアップは「メゾン・ミッシェル・ジャック」を筆頭に、フランスから同社が輸入した7種類となっている。2013年の葡萄(ぶどう)は春先こそ生育が遅かったものの、7~8月は天候に恵まれたため、品質のよいヌーヴォになることが期待できるとのこと。収穫は10年ぶりに遅めとなるので、例年よりもフレッシュな味わいになる。同店では、三ツ星レストラン「ラ・コート・サンジャック」監修のメゾン・ミッシェル・ジャック ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ(3,600円/予約価格3,300円)、ドメーヌ・カラ ボージョレ・ヌーヴォ・ダムナチュール(3,600円/予約価格3,300円)をはじめ、フランスから自社輸入した7種類のヌーヴォを用意。その他のラインアップは、メゾン・ミッシェル・ジャック ボージョレ・ヌーヴォ(3,300円/予約価格3,000円)カーヴ・ド・ジュリエナス ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ(2,600円/予約価格2,400円)、カーヴ・ド・ジュリナス ボージョレ・ヌーヴォ(2,400円/予約価格2,300円)など。また、白ワインのヌーヴォは、ソーヴィオン・ミュスカデ・ヌーヴォ(2,499円/予約価格2,300円)を用意した。店舗ではボージョレ・ヌーヴォにあわせて、おすすめのチーズやオリーブ、スモークサーモンなども豊富にそろえる。ヌーヴォの2本セットも用意した。セットの内容は、ヴィラージュ・ヌーヴォ(3,600円)と、ドメーヌ・カラのダムナチュール(3,600円)。予約特別価格6,000円。ヌーヴォ紅白セットとして、カーヴドジュリエナスのヴィラージュ(赤)とミュスカデ(白)のセットも選べる(5,000円/予約価格4,500円)。予約受付は11月20日まで。ただし発送の場合は11月19日までとなっている。各店舗の販売数量に達し次第、受付は終了する。ボージョレ・ヌーヴォ 2013の販売開始日は、11月21日0時からとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月13日今年30歳を迎える松田龍平が石井裕也監督との初タッグで主演を務めた『舟を編む』が先週公開になった。本屋大賞を受賞した三浦しをんの人気同名小説を原作に、15年もの歳月を費やして辞書を編纂する人々のドラマを描き出す本作。『まほろ駅前多田便利軒』に続く三浦作品出演となった松田と初めて小説の映画化に挑戦した石井監督。ふたりに話を聞いた。その他の写真本作のオファーについて「すでに松田さんの主演は決まっていたので『ふたりでやってみろ』というお題を与えられたものだと解釈しました」と語る石井監督。その言葉通り、時に激論を交わしながら二人三脚で主人公の馬締(マジメ)を作り上げていった。これまで演じてきたどの役ともタイプが違う馬締という男について松田は「熱い思いを持っているけど伝え方が分からない。エンジンはかかっているのにアクセルの踏み方が分からなくて、下宿先のタケばあさんに背中を押してもらったら、今度は急発進したりする(笑)」と分析する。松田にとって同い年の監督との現場は初めて。「石井監督は本当は他の俳優さんに言いたいのに言えなくて、僕にダメ出しをしてくることもありました。『馬締のせいでやりづらかったですか?』とか言ったりして(笑)」と冗談交じりに語るが、ふたりで試行錯誤を重ねながらキャラクターを作り上げていく作業を楽しんだよう。石井監督は「誤解ですよ」と苦笑しつつも「もちろん、お友達ではないので仲が良いと言っても踏み入っちゃいけない距離感もある。でも一緒に戦うという気持ちと方向性は共有できてたし、それで十分だった」と手応えをうかがわせる。馬締たちが1冊の辞書作りに費やした時間は15年。松田がデビューしてからこれまでの時間よりもさらに長いことになる。松田は馬締らの生き方に「『これだ』と言い切る強さ、かっこよさを感じるけれど、自分にそれができるかと言われたら難しい。僕自身は“好きな言葉”や“映画ベスト3”でさえも選べないので(笑)」と憧憬をにじませる。だからこそ「辞書作りは人間が人間である希望だと思う」とも。「人と繋がりたい気持ちや他人を知りたいという気持ちからこれだけ多くの言葉が生まれたと思うと、人間は希望にあふれているなと感じる。YESかNO、好きか嫌いで済むはずなのに、そうではなくて『限りなく好きだけど少し嫌い』みたいな思いを伝えるためにまた新しい言葉が生まれる。そういうことを考えた現場でした」。デビューからこれまでの時間を「ここまでの十数年があったのでいま、ここにいるというのを改めて感じますね。これまで出会った人との繋がりというのを意識するようになりましたし、ひとりでは戦うことはできない。一緒に戦ってくれる人たちがいることの喜びを感じます」と振り返り、いまを見つめる。「小さい頃は30歳には悟りを開いていると思っていましたが、大して変わっていない(笑)。このまま行くのかな? と感じつつ、このまま行ってなるものかという思いで生きていきたい」と静かにうなずいた。『舟を編む』公開中
2013年04月16日ファーマーズは、同社の機能性素材である「オボプロン(抗ピロリ菌鶏卵抗体)」配合の「ドクターPiro ヨーグルト」を、大手スーパーマーケット「成城石井」で販売開始したことを発表した「ドクターPiro ヨーグルト」は同社の鶏卵抗体技術を利用し、胃かいようの原因となるピロリ菌を除去する「オボプロン(抗ピロリ菌鶏卵抗体)」を配合した高機能性ヨーグルト(特許第3430853号)。同商品はグリコ乳業の通販サイトで販売していたが、このほどスーパーマーケット「成城石井」の各店舗でも販売を開始した。同社では今回の販売開始をきっかけに、グリコ乳業との連携を強化。売り上げ拡大をさらに目指していくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月18日『東のエデン』、『攻殻機動隊 S.A.C』シリーズの神山健治監督の最新作『009 RE:CYBORG』が公開されている。本作は、ネットを積極的に活用しながら宣伝活動を行い、作り手と観客の距離が近い状態で公開の日を迎えた。「映画は観客と一緒につくるもの」と語る石井朋彦プロデューサーに、本作のプロモーション活動と“映画のあり方”について聞いた。その他の写真本作の製作が発表されたのは昨年10月のこと。マスコミだけでなくファンも映画館に招いて製作発表会見を行い、その模様を全編ネットで中継。さらに発表時に約4分半ものフッテージ映像をスクリーンで披露し、同映像を99時間ネットで無料公開した。「宣伝に必要なのはネット時代のスピード感と、宣伝メンバーが真剣に考えて工夫をしている“手塩にかけている”という感覚」という石井氏は、映画・アニメ業界の慣例に囚われないプロモーションを展開する。「基本的に多くのことは“やれない”のではなく“やらない”んだと思うんですね。承認とか手続きとか面倒ですしね。でも、僕はお客さんが楽しいのであればやった方がいいと思っているんです」。“009”製作チームは、マスコミでも関係者でもなく“観客”に情報を、ポスターを、映像を届けるために奔走してきた。もちろんそうすることでネガティブな意見や批判が広まっていくことも想定している。「観客が“答え”を知る前に必要な情報を正しい順番で並べることができたら、お客さんの大多数は理解してくれますし、いい反応をしめしてくれます。その上で、批判やマイナス意見が出ることは歓迎なんです。大事なのは、監督が作っているものをしっかりと理解することです」。だからこそ石井氏は、本作を手がけた神山健治監督の才能と魅力を最大限に理解し、観客に届けるためのプランに注力する。石井氏は「神山監督は、現代の複雑な社会を、エンターテインメントとしてわかりやすく描くことに関しては世界一の監督だと思います。でも多くの人が単純な物言いに流れてしまう世の中では、そういうものにアンテナを張っている人は少数だと思うんです。でも、その少数が100万人いれば、世界は変わるし、映画的にはビジネスになる。だから、“漠然とした1000万人”ではなくて、監督が知恵をしぼって出した答えを受け止めてくれるお客さんと一緒に映画を作っていきたい」と語る。一体、映画は誰のためにあるのか?どのようにして観客に届けられるべきなのか? 映画の製作・上映環境が激変する中で『009 RE:CYBORG』の製作・宣伝チームが観客と、どのような“映画”をつくり上げていくのか、今後も注目したい。『009 RE:CYBORG』公開中
2012年10月30日石井聰亙から石井岳龍(がくりゅう)に改名した石井監督が、『五条霊戦記//GOJOE』以来約10年ぶりとなる劇場用長編作品『生きてるものはいないのか』を発表。16日に都内で行なわれた完成披露試写会に主演の染谷将太と共に登壇した。その他の写真映画『生きてるものはいないのか』は、岸田國士戯曲賞受賞した劇作家・前田司郎の代表作を映像化。とある大学を舞台に、18人の登場人物が次々と死に直面する様を、コメディ会話劇と、石井監督の得意とするパンク表現を交えて描いた不条理劇。石井監督は冒頭で改名について「よく漢字を間違われるし、あまり“聰亙”に思い入れもなかったので、生まれ変わったつもりで心機一転したかった」と説明。主演の染谷将太は、『ヒミズ』(園子温監督)で、ベネチア国際映画祭の最優秀新人俳優賞にあたる“マルチェロ・マストロヤンニ賞”を受賞した注目の若手俳優だが、石井監督は起用の理由は「『パンドラの匣〈はこ〉』(2009年公開)を観て、久々にスクリーン映えのする、とても力のある男優さんだと思ったから」と話し、「すべてはラストシーンに向かって作られている作品で、今回の芝居は大変難しく、私の求める要求も高かったので、できる方たちにお願いした」と、染谷ほかオーディションで選ばれた17人の出演者たちを絶賛した。本作で喫茶店の店員として登場する染谷は、「台本がものすごく分厚く、ここまで会話の多い作品は初めて。石井監督は基本的に任せてくれるので、役をどう演じるか自問自答していたら頭がグルグルしてしまった」と苦笑し、「ある意味、これは試練だと思って、実際に喫茶店でバイトをした」と明かした。最後に石井監督は「日本映画界はこの10年で激変し、作品を作りづらくなっているが、私としては本作を成功させて、次の意欲的な作品につなげたい」と映画にかける熱い想いを語った。『生きてるものはいないのか』2012年2月18日(土)よりユーロスペースほかにて公開
2011年11月17日漫画家・真鍋昌平氏の同名コミックを基にした、妻夫木聡主演の映画『スマグラー おまえの未来を運べ』が、22日(土)から公開になるのを前に、石井克人監督がインタビューに応じた。その他の写真本作は、役者になるという夢に破れ、自堕落な生活をおくっていた若者・砧涼介(妻夫木)が、儲け話に乗ってしまったことから多額の借金を抱えることになり、借金を返済するために危険な荷物の運搬と処理を行うスマグラー(smuggler=密輸業者、密入出者の意)に身を投じる物語。「漫画自体が映画的な構成だから、すごくよく出来ていて面白い。漫画にある程度忠実にやれば、映画として絶対面白くなると思い、漫画を元に脚本を書いた」という石井監督は、本作で取り組んだ新たな試みについてアクションシーンを挙げる。「『REDLINE』で、割とアクションの合間にスローを入れていて、それが結構面白いなと思っていたので、アクションシーンをスローで撮りました。背骨のアクションは、すごい早いのが特徴で、5人を5秒で殺しちゃうって人。でも、5秒で終わったら面白くないし、早くて訳が分からない。スローの世界で彼がどうやって動いているのかっていうのを、まず最初に克明に見せたいなって思いましたね」と明かし、「映画は1か月で撮影したんですが、アクションシーンに2週間かけました。4つくらい大きいアクションシーンがあるんですが、その4つで2週間。で、ドラマシーンが2週間。1ヶ月で600時間働くみたいな(笑) 過去の全仕事の中で、一番働きましたね!」とも語った。また、主演の妻夫木について「意外に主人公の砧みたいじゃなくて、大人っぽいというかしっかりした人。だからちょっと砧役はどうかなって思いはあったんですが、やってみたら意外とドンピシャでした」と話したほか、本作で強烈な印象を放つ河島役を演じた高嶋政宏について「高嶋さん自身、河島役を演じるにあたり、色々と調べてくれていましたし、「河島は任せます」と(笑) 高嶋さんは『もう、この役は僕にピッタリなんですよ』ってずっと言ってました(笑) 動きや表情、コスチュームまで、ほぼ全部高嶋さんのアイデアですね!」と笑顔で答えてくれた。『スマグラー おまえの未来を運べ』10月22日(土)全国ロードショー※高嶋政宏の「高」は、正しくは「はしご高」になります。(c)真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会
2011年10月19日『東のエデン』や『攻殻機動隊 S.A.C』シリーズの神山健治監督が4日に都内で新作発表会見を行い、2012年秋公開に向けて石ノ森章太郎の傑作漫画を基にした新作『009 RE:CYBORG』を製作中であることを発表した。その他の写真当日は、一般の観客が会場に入場したほか、全国の劇場で生中継、さらにはネット回線を通じた生中継で20万人以上のファンが見守る中で会見が行われた。当日はまず約4分半のフッテージ映像が上映され、「まるで断頭台にあがる気分」と緊張の面持ちで登壇した神山監督から新作のタイトルが明かされた。本作は今から約1年前に着手し、昨年9月に神山監督による脚本が完成。Production I.Gと株式会社三次元の共同製作で、完全3Dで製作が進んでいる。本作の特徴について神山監督は「最初から3Dを前提としてキャラクターをつくり、セル画のルック(見た目)のままでフル3Dでアニメーションを作っています。未知の体験になっているのでトライ&エラーを繰り返している」と述べ、物語については「原作は70年代の冷戦時代を背景にしていましたが、今回は201X年の現代。009は(国籍の違うメンバーが集う)小さな国連軍のようでしたが、国際情勢にも変化がある中で、“攻殻”で扱ったポリティカルなテーマも描きつつ、009ならではの題材を描きたい」とコメント。フッテージ映像では、仲間であるはずの005と009の戦闘シーンも登場したが「あの場面は00同士が闘っているようにも見えますね」とヒントだけを残した。本作が目指すのは、“日本の伝統的なアニメの強み・美学”を踏襲しながら、完全3DCGのアニメーションをつくりあげること。三次元の鈴木氏は「製作の手法はピクサーなどのCGアニメと同じですが、あえてコマを抜いたり、質感を抜いたりすることで、セルアニメに見えるように作っている」と説明。公開されたフッテージでもカメラワークやキャラクターはCGでなければ表現できない内容でありながら、爆発の炎や水、ジェット噴射などはあえて手描きアニメのテイストを残すなど全カットに美学的なこだわりが見られ、石井朋彦プロデューサーは本作のアニメーション表現が「日本が3Dで唯一勝てる道」だと宣言し、これまでの神山作品を多く手がけてきた美術監督の竹田悠介氏は「009は幼少の頃の“原点”と言える作品。これを最新技術で映像化できることに興奮している」と語った。絵コンテの作業も進んでおり、公開は来年秋を予定。最後に神山監督が「1年後にみなさまの期待にそえる作品を持って帰ってきたい」と意気込みを語ると、客席からは大きな拍手があがった。なお、本会見で披露されたフッテージ映像は公式サイトで99時間限定で公開中。『009 RE:CYBORG』2012年秋公開
2011年10月05日