おうち時間がマンネリぎみなら、旅行に行った気分になってみませんか?成城石井の新作台湾茶と相性抜群の定番人気アジアンフードなどを、成城石井のバイヤーが伝授してくれました。杏仁豆腐や発酵バターのミニクロワッサンなどおなじみの人気商品がぞくぞく登場です!成城石井フード&ドリンクでアジア旅行気分に最近、おうち時間を楽しむネタ、尽きていませんか?海外旅行にでも出かけたい!なんて欲求も出てきていることでしょう。でも、おうちの中だって旅行気分を楽しむことができるんです!成城石井の上質で人気の台湾茶とアジアングルメなら、たちまち台湾やアジア旅行気分に。今回は、成城石井の定番人気のドリンクやフードの中から、今年2021年2月に発売された「成城石井 東方美人茶」と相性の良いフードをグロサリー課のバイヤー原口さんに聞きました。魅惑の甘い香りに酔いしれる「東方美人茶」「成城石井東方美人茶」¥572(税込)成城石井の台湾茶シリーズのうち、今年2月に新発売されて以来、最も売れているという東方美人茶。その「東方美人(オリエンタル・ ビューティー)」の名の理由は、優雅な香りと味わいからきています。台湾三大烏龍茶の一種で、栽培もむずかしいことから台湾でも高級なお茶といわれているそう。台湾から自社輸入したという本場の味が、おうちで手軽にティーバッグで楽しめます。原口さんによれば、この東方美人茶は果物や蜂蜜を思わせる甘い香りが最大の特長だそう。渋みが少なくまろやかで、後味はすっきりと爽やか。葉をカットしていないフルリーフの茶葉を使用することで、素材本来の香りと味わいを最大限に引き出しているそうです。味わいをメインに楽しむことが多い日本茶に対し「香りを楽しむお茶」ともいわれる台湾茶は、豊かな香りで気分をリラックスさせてくれ、ゆったり過ごすおうち時間にぴったりだといいます。ぜひティータイムに楽しんでみませんか。東方美人茶×成城石井の人気フードのおすすめペアリング東方美人茶は、ほのかな甘みに加え、紅茶にも似た風味があるので、パンやデザートなどと特に相性が良いお茶だとのこと。そこで、成城石井で販売されている自家製のデザートやパン、惣菜などから、東方美人茶に相性の良いおすすめペアリングフードを原口さんに伝授してもらいました!1.デザート「成城石井自家製 モーモーチャーチャー」¥431(税込)モーモーチャーチャーとは「ごちゃ混ぜ」を意味するマレーシア生まれのスイーツ。成城石井ではおなじみの人気アジアンスイーツのひとつです。ココナッツブラマンジェとアングレーズソースの濃厚な甘みが、まろやかな味わいの東方美人茶とベストマッチ。原口さんイチオシの組み合わせだそう。「成城石井自家製 フレッシュ柑橘とメロンの杏仁豆腐」¥411(税込)こちらも成城石井の大ヒットスイーツ!杏仁豆腐とともにナタデココが入ったフレッシュな味わいが大人気。「柑橘の甘酸っぱさとクリーミーな杏仁豆腐が、マイルドな甘さの東方美人茶とよく合います」(原口さん)。2.パン「成城石井自家製 北海道美瑛産小麦とマスカルポーネのバターロール5個」¥323(税込)シンプルながら根強い人気の、気軽に食べられるバターロール。マスカルポーネとバターのほんのりとした香りが、東方美人茶と相性が良いとか。「発酵バターのミニクロワッサン8個」¥431(税込)このミニクロワッサンも、成城石井では定番の人気パン。原口さんいわく、発酵バターの芳醇な香りが、東方美人茶と相性が抜群なのだそう!3.自家製惣菜などお食事系「成城石井自家製 海老とオクラのシンガポール風焼ビーフン」¥539(税込)成城石井ファンの間では美味すぎると評判の焼きビーフン。海老のうまみとレッドカレーペーストの辛さが、東方美人茶のまろやかな甘みと相性が良いそう。東方美人茶は後味すっきりなので食中、食後ともにおすすめとのこと。「成城石井自家製 具だくさん海老パッタイ」¥647(税込)パッタイとは、お米を使った麺を炒めて作るタイの定番料理。成城石井自家製のパッタイは、海老、炒め卵、ニラ、厚揚げ、たくあんなど具だくさんが魅力!スイートチリやナンプラーを使用した本格的な味付けになっているため、東方美人茶の甘さとすっきりとした後味がよく合うそうですよ。杏仁豆腐や発酵バターのミニクロワッサン、シンガポール風焼ビーフンなど、おなじみの成城石井の人気のフードの美味しさを引き立ててくれる東方美人茶。爽やかな味わいに、これからの季節にもぴったりといえそう。アジアンフードなら、アジア旅行に出た気分になれるかも。東方美人茶は予想を上回る売れ行きにより、店舗によっては在庫がわずかな場合もあるので、ぜひお早めに!とはいえ人気に応える形で7月上旬には再入荷予定とのことなので、チャンスを逃してしまったなら、再入荷を楽しみにしていましょう。※今回紹介した商品は、在庫状況により、一時的に取り扱いがない場合があります。文・椎原茜
2021年05月30日池松壮亮とオダギリジョー、韓国のチェ・ヒソやキム・ミンジェらを迎えた石井裕也監督の最新作『アジアの天使』。オール韓国ロケで挑んだ本作から、2つの家族をとらえた予告編が解禁となった。予告編には、心機一転、一人息子を連れて決死の覚悟で韓国にやってきた剛(池松壮亮)を「シャレだろ」と一笑に付しながら迎える兄(オダギリジョー)という、ぎくしゃくした兄弟のやりとりから始まる。韓国語も話せず新天地での生活を不安に思っている剛に、兄は「この国で必要な言葉は『メクチュ・チュセヨ』(ビール下さい)と『サランヘヨ』(愛してる)」と説く。そして、あるとき剛は、一人で泣き伏せている韓国の歌手ソル(チェ・ヒソ)と出会い、日本語で励ますが、その善意は伝わらない…。映像には、本作で本格的な共演を果たす、池松さんとオダギリさんのコミカルなやりとりが収められているほか、「異国の地で、不思議な旅が始まる」という言葉と共に、偶然の出会いをきっかけに、心に傷を負った日本と韓国の2つの家族が旅に出て、道中起こる様々な出来事を共に体験し、時には悪化した日韓関係についての話をしながらもビールを飲みかわし、同じ食卓を囲む1つの家族のような姿が映し出される。そして、「この広い世界、どんな天使がいてもいい」という言葉と共に、剛とソルが「見た」という摩訶不思議な“天使”の姿もしっかりと映し出されているが…。劇中に登場する、ヘンテコな天使とは!?剛とソルが出会ったことのある“天使”は、東洋のおじさんのような姿で、人の肩を噛むという、一風変わった天使だった。石井監督は、自身が手掛けた、オダギリさん主演のTVドラマ「おかしの家」(2015年10月/TBS系)でも使用していた“人を噛む天使”というキャラクターを本作の2つの家族をつなぐ要素として登場させている。天使は一般的に西洋の美しい少年のようなイメージになりがちだが、この“ヘンテコな天使”は「天使というのはこうあるべきだ」という、誰かが勝手に決めた価値観や固定観念にとらわれなくてもいいという作品全体のメタファーにもなっているという。『アジアの天使』は7月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アジアの天使 2021年7月2日よりテアトル新宿ほか全国にて公開
2021年05月28日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第10のテーマ、「自己実現」とはなにか。(前編)をお届けします。10.「自己実現」とはなにか。(前編)「私は今、子育て中なので、占いに『仕事』と書いてあっても、関係がありません。どのように読んだらよいでしょうか?」「今は仕事をしていないので、占いに『目標達成』『ミッションのスタート』『社会的立場やキャリア』などの表現が出てくると、自分のことではないと思ってしまいます」過去にこうしたご質問を、しばしば頂いてきました。「仕事」か、「家庭」か。現代ではかなり変化も出てきましたが、それでも尚、この命題が多くの女性の目の前に置かれる状況は、少なくとも日本の社会では、続いていると言わざるを得ません。星占いで用いる第10ハウスは、一般には「仕事」「キャリア」「職業」などを象徴するといわれます。実際、「私の適職は何ですか?」などのご質問があればまず、第10ハウスに注目する占い手が大半だと思われます。もちろん、それ「だけ」では回答できませんが、まず最初の一歩として第10ハウスの様子を見るのは王道です。雑誌の記事等で占いを執筆する上でも、第10ハウスに星が入れば「目標達成」「仕事が忙しくなる」「キャリアの転機」などと書くことになります。では、第10ハウスは本当に、「子育てや介護で、主に家庭の中のことを担っている人」には、「関係がない」のでしょうか。ホロスコープの円で、第1ハウス-第7ハウスカスプのライン、これは言わば「地平線」、あるいは「地面」です。ゆえに、第1ハウスから第6ハウスの半円は、「地面の下」です。一方、第7ハウスから第12ハウスは「地面の上」です。ホロスコープを読む上で、地面の下にあたるハウスは「内側の世界、プライベート、原点、個人」を象徴し、地面の上にあるハウスは「外界、他者、パブリック、世の中、集団」を象徴する、と大きく捉えることができます。もちろん、各ハウスの機能を細かく見ていけば、12ハウスのテーマには「隠遁」があったり、6ハウスは「義務、責任」だったりと、簡単に「プライベートか、おおやけのことか」というふうに割り切ることは難しいのですが、ハウスのイメージを掴む上では、「見えている空は外界で、見えない部分はインナースペース」と捉えると、だいぶ解りやすくなります。そう考えると、9、10、11ハウスあたりは、ホロスコープにおいて「もっとも広い場所」「最も遠い場所」です。一人の人間として生まれて、成長とともにどんどん行動範囲を拡大した結果、たどり着くのが9ハウスから11ハウスあたりというわけです。12ハウスになると、第1ハウス、つまり「スタートライン」が視野に入ります。私たちはぐるっと世界を巡って、最終的にはなんらかのかたちで、またもとの世界に戻ろうとするものなのかもしれません。人生において目指していく、一番遠い場所。人生でたどり着ける、一番高い場所。これが第10ハウスのイメージです。とするなら、たとえば幼い頃から「結婚して温かい家庭を作り、子供を育てる」ことを夢見ていた人は、第10ハウスは「自分が創り上げた家庭」であっておかしくありません。実は、古い時代のホロスコープ解釈では、第10ハウスのテーマとして「子供」が置かれていたこともあるのです。かつて、各種産業の家族経営や世襲が一般的だった時代には、家を継いでくれる確かな子供を持つことは、社会的使命に近いものでした。場合によっては、その人自身の社会的評判や地位に直結することだったのです。いまだに「家の跡継ぎを産み育てること」を子供に要請する人々は存在します。子供を育てることは、社会的なテーマだったのです。一方現代では「子供を持つことは、あくまでプライベートなこと」なのでしょうか。そう考えている人もたくさんいますが、本当は、そうではありません。もし本当に子育てが個人的生活だけに帰属するテーマであるなら、たとえば義務教育という考え方や子供のための各種施設、青少年を保護するための法律などは、存在しなくてもよいはずです。子供は未来の大人であり、社会の構成員です。どんなに親子が親しく深い愛情で結ばれていても、親と子供は別々の人間であり、子供には子供の社会的権利があります。子供もまた「他者」です。子供と関わるということは、個人としての情愛の問題だけに留まりません。それは、かつて以上に社会的な活動なのです。会社で同僚や上司や顧客と関わるのと同じように、社会的関わりという側面を多量に含んでいるはずです。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2021年6月25日更新)
2021年05月25日俳優・田村正和さんの訃報を受け、フジテレビ系ドラマ『古畑任三郎』シリーズで共演した俳優の石井正則が19日、追悼コメントを発表した。19日に自身のツイッターを更新した石井は「一報を聞いた時、その場で動けなくなりました。2~3時間そのままでいたみたいです」と、田村さんの訃報を知った際の状況を説明。続けて「『古畑任三郎』で、田村さんと過ごした時間は、自分の礎です」と記し、「今はまだとても動けそうにありませんが、古畑さんの部下として、これからもしっかり動けるよう努めて参ります。ですので、ゆっくり休まれてください。古畑さん。ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。そして最後に「田村正和さんのご冥福を心よりお祈りいたします」と哀悼の意を表した。田村さんが主人公・古畑任三郎役を演じた人気ドラマ『古畑任三郎』。石井は同作で、古畑をサポートする刑事・西園寺守役を演じていた。
2021年05月19日『舟を編む』、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』、『町田くんの世界』など、挑戦的で質の高い作品を発表し続ける石井裕也監督の新作『茜色に焼かれる』。理不尽な世の中に翻ろうされながら、力強く生きて行く母と息子の姿を見つめた本作で、15歳の新人俳優・和田庵(わだ・いおり)が、主演の尾野真千子の息子役に抜擢され、爪痕を残している。芸歴は長いが、ここまでの大役は初挑戦の和田。インタビューの際には、「昨日、サインを考えたんです」と初々しい姿も!そんな和田に、芝居への向き合い方を変えた石井監督からのアドバイスや、本作のオーディションが行われる直前の、昨年の夏まで行っていたというカナダ留学こと、夢中だというスケボーについてなど聞いた。カナダ留学から帰国後、即オーディション、即クランクイン――見ごたえのあるヒューマンドラマです。脚本を読んだとき、純平役に決まったときの感想は?僕がいままでやらせていただいた役のなかで、一番セリフも多くて重要な役。中学時代、カナダに留学していたので、久しぶりのお仕事でしたし、プレッシャーに感じる部分がいろいろありました。でもそれ以上に出演が決まったことへの驚きや喜びが大きかったです。ストーリーとしては、R15+らしいすごく大人な内容だなと思いました。純平は自分とはかけ離れた部分が多くて、撮影が始まるまで、どんな子だろうとずっとイメージしていました。――帰国後にオーディションを受けたのですか?そうです。帰ってきてすぐ、オーディションを受けました。最初の書類選考のときに、自己PR動画を送ったのですが、そこで今までのお仕事や演技に対して、どう向き合ってきたのか、今後どう向き合っていきたいかを話しました。オーディションの際にも、その動画での自己PRを誉めていただきました。決まってからは、1か月くらいで、すぐに撮影でした。――純平は自分とかけ離れた部分が多かったとのことですが、純平は本を読んで静かに過ごしているタイプですが、和田さんはスケボーなど、体を動かすのが得意だとか。はい。そういうところが違います。でも共通点もあって、演じてみて気づいたのですが、純平には結構負けず嫌いなところがあるんです。僕もあまり見られないのですが、本当はすごく負けず嫌いで、そういう部分は似ていると思いました。『茜色に焼かれる』(C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ尾野真千子の迫力に、必死に食らいついていった――親子役となった尾野真千子さんと、実際にお芝居でぶつかり合ってみた感想は?すごいなと思うところはたくさんあったのですが、最後の方に、尾野さんがすごい気迫で神社に行く場面があるんです。そこで、ある人をやっつけようとして、僕がそれを止めに入るのですが、そのとき、尾野さんが対峙する相手に「おい」って言うんですけど、ものすごい気迫で。そのひと言だけで、神社の鳥たちがバサバサ!って飛んでいくくらいの迫力が、現場全体に伝わりました。僕はそれを止めなくちゃいけないので、自分も同じくらいのテンションまで持っていく必要がありました。あのときは、自然に息遣いも荒くなっていたと思います。『茜色に焼かれる』(C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ――とても迫力あるシーンでした。ちなみにクランクインはどのシーンから?おじいちゃんに会いに老人ホームへ行って、目の前からリモートで話す場面です。基本、石井監督は僕が質問しない限りは、アドバイスはあまりないのですが、そのとき、最初に「間を大切にするように」と言われました。それまでは僕、“間”について意識したことがなかったんです。というか、むしろ間を取るのが苦手でした。間を取ると申し訳ないような気がして、自分のセリフが来たらすぐに言う感じだったんです。クランクインのときも、たぶんそうだったのですが、石井監督からアドバイスされて。――では、そこから演じることへの意識が変わったんですね。この作品の撮影前と撮影後ではだいぶ変わっていると思います。実際、出来上がった作品を観たときにも、すごく間を取っているなと思いました。――出来上がった作品をご覧になったとき、クレジットに名前が2番目にバン!と出てきて、感激したのでは?脚本や作品のクレジットで名前を見た時も感動しましたが、クランクアップのときの気持ちの大きさを覚えています。前から、みんなでひとつの作品を作るという役者の仕事が好きで、その後の試写会や、公開されてみんなが観てくれるときにすごく達成感を感じます。さらに今回は、本当に濃密な撮影時間で、クランクアップが近づいてくると、すごく寂しくて、あっと言う間でした。俳優の仕事とスケボー、両方頑張りたい――和田さん自身についても教えてください。語学力と人間力を高めるためにカナダへ留学されたとか。実際、行ってみて何か得られましたか?僕、英語がすごく苦手だったんですけど、自分のことを誰も知らない、言葉も通じない場所に行って、最初はボディランゲージから始まって、友達を作るためにすごく頑張りました。すごくコミュニケーション能力が上がったと実感しています。英語力もそうですが、この先、もっと必要とされていくであろう、そうした力が身に付いてよかったと思っています。――英語が苦手なのに、外国へ行かれたのはすごいですね。もともと兄がカナダに留学してたんです。それで英語がペラペラになって帰ってきて、「かっこいい!」と(笑)。僕が留学したのは兄とは別の州ですが、月に一度、一緒にラーメンを食べるために、わざわざ僕のところまで来てくれて、カナダを案内してくれました。すごく有難かったです。スケボーを始めたのもカナダに行ってからですが、それも兄からの影響です。兄に憧れているところがあるので。――芸能活動については、和田さん自身の希望ですか?そうですね。僕が幼い頃からテレビっ子で、ずっと出たい出たいと言っていたので、両親がオーディションを受けさせてくれました。――スケボーもとてもお得意と聞いたので、今後はそれを生かしたアクションに挑戦するのはどうですか?今はスケボーに夢中で、趣味の領域を超えてきていて。でも役者の仕事が自分の中では一番大事です。両方を生かせたらいいかもしれませんけど、今はスケボーと俳優のお仕事を分けられているのが好きです。最近はスケボーの雑誌のお仕事も来るようになりましたが、両方を生かしてというよりは、別々に頑張っていきたいです。――活躍を楽しみにしています。最後に俳優業を頑張った本作のアピールコメントをお願いします。すごく大人な内容ですが、母と子に降りかかった理不尽な出来事を、きれいごとなしで描いていると思います。みなさんの心に残る作品になることを信じています。和田庵さんの初めて(!)のサイン入りチェキを1名様に!ぴあアプリをダウンロードすると、この記事内に応募ボタンがあります。『茜色に焼かれる』5月21日(金)より全国公開!『茜色に焼かれる』 (C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ取材・文/望月ふみ撮影/源賀津己
2021年05月18日尾野真千子が主演する、もがきながらも懸命に生きようとする“母の生き方”を捉えた圧倒的な物語『茜色に焼かれる』。この度、石井裕也監督や、オダギリジョー、永瀬正敏ら共演者が主演・尾野さんの魅力について語るコメントが到着した。本作で主人公・田中良子を演じた尾野さんについて、石井監督は「田中良子役には尾野真千子さんしか考えられませんでした。芝居を本気でやることの崇高さ、俳優がうなされるほど考えて見せる芝居の熱量、その素晴らしさ。たとえば、普段の会話のときよりも、夢中になって芝居をしている尾野さんに僕は『尾野真千子』を感じます」と熱量たぎるコメント。「その芝居に真実が見えてくる。誠実にお芝居をしている人の姿は『祈り』のように見えるときがあります。こちらが引くくらいに演じる役を信じようとする。尾野さんのそんな姿は、僕にとってはそのまま希望につながるものでした」と、その演技にかける想いの強さを絶賛した。息子・純平役を演じた和田庵は、「撮影前、尾野さんには怖い人というイメージがあったけれど、実際はそんなことはなくて優しくて明るくて面白い人でした。本当の親子のように接してくださって、僕も自然に演技ができました」と感謝の意を示す。良子の同僚ケイ役を演じた片山友希は「撮影中は尾野さんの明るさには救われました」と語る。「すごく包容力のある方で、共演のプレッシャーみたいなものを全然、感じさせないんです。きっと尾野さんは私ができるまで待ってくれたんだと思います。すごくありがたかったです。尾野さん、メチャクチャかっこいいです。尾野さんみたいになりたい」と尊敬の念を口にする。交通事故で命を落とす夫・陽一役を演じたオダギリさんも「もし陽一の存在が作品を通じて強く感じられているとしたら、それは尾野さんの表現力のおかげです。当たり前のことですが、それはもう尾野さんの底力ですし、そのすごさ、ですね」と、その演技力に感謝を表する。そして風俗店の店長・中村役を演じた永瀬さんは「尾野さんはいろんなものに立ち向かっていました。それでいて、現場ではみんなを包み込んでいた。良子さんのように『まあ頑張りましょう』という感じで現場をハグされていましたね」とコメント。「コロナ禍という特別な状況下で作品を作っているという部分を含めて、とても見事で立派な主演の姿だったと思います。時に明るく、時に締めて。この作品をちゃんと背負っている感じがありました」と称賛を惜しまない。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:茜色に焼かれる 2021年5月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
2021年05月17日尾野真千子が厳しい社会を生き抜く母親を驚くべき存在感で体現した主演映画『茜色に焼かれる』のメイキング写真が公開された。本作は、いまの世相に正面から対峙し、もがきながらも懸命に生きようとする“母の生き方”を捉えた圧倒的な愛と希望の物語。コロナ禍での撮影となった本作。到着したメイキング写真では、キャストやスタッフが万全の体制で撮影に挑んだ様子が写し出されている。『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などを手掛け、今回、人間の内面に鋭く向き合った石井裕也監督は「感染リスクを下げるため、まずは現場に出入りする人間を極端に削減しようとした」と撮影をふり返り、「スタッフはもちろん少人数体制で、エキストラもここぞという場面しか呼んでいないので、ただでさえ少ないスタッフが何度も何度もエキストラ出演している。あるスタッフは多分5シーンぐらい出演している」と苦労を明かした。そして「日に日に感染者や亡くなられる方が増えていくのを見ていて、事務所に“新しい仕事はちょっとできないです。今やっている仕事も考えさせてください”と伝えていました」と仕事をセーブしていたと語る主演の尾野さんだが、そんなときに今回の台本を受け取ったそうで「読んでみたら、いろんなものが押し寄せてきて、これはやらないとアカンな、と。女優を休んでいる場合じゃない、やりたい!もしこの作品で何かが起こっても後悔しないんじゃないかって。死ぬ気で頑張ります、と監督にも伝えました。それは冗談でもなくて、本気の“死んでもいいから頑張ります”でした」と並ならぬ覚悟があったと話している。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:茜色に焼かれる 2021年5月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
2021年05月15日『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石井裕也監督がオール韓国ロケで挑んだ意欲作『アジアの天使』。この度、全州(チョンジュ)国際映画祭Q&Aイベントに現地・韓国ではチェ・ヒソが、日本から池松壮亮、オダギリジョー、石井裕也監督がリモート登壇した。5月8日閉幕の全州映画祭(4月29日~5月8日)のCinemaFest部門に出品された本作は、5月1日に韓国で初上映。舞台挨拶に主演の池松さん、オダギリさんや石井監督がリモートにて登壇。また韓国の舞台上ではヒロインのチェ・ヒソが登壇すると池松さん、オダギリさんらが手をふり、久しぶりの再会を互いに喜び合った。韓国初上映ということもあり、観客からの質問が多く寄せられる中、キャストたちは時間の許す限り応えた。まず、上映を終えた観客へひとこと言葉を求められた池松さんは「アニョハセヨ」と一言挨拶すると、続けて「韓国のお客さんに初めて観てもらえて嬉しいです、本来であれば韓国に行きたかったのですが、この状況下なのでなかなか韓国に行けず残念です」とコメント。続いてオダギリさんは「映画祭自体を開催するのが大変な状況だと思いますが、お客さんもこういう状況の中、映画を観にきてくれて嬉しいです、映画祭を心から応援したいと思っています」と語る。映画祭の舞台上にいるチェ・ヒソからも「この映画が完成した当時(新型コロナウイルス蔓延初期)は映画祭などで直接お客さんに観せられると思っていなかったので、ぜひこの時間を楽しみたいです」と喜びを明かした。オダギリジョー、“その国に合わせて0から”が「新鮮で心地いい」韓国、日本のキャストを起用して韓国で映画を撮ろうと思ったきっかけを聞かれた石井監督は、「プロデューサーのパク・ジョンボムさんと2015年に釜山映画祭で出会って韓国は特別な国になりました、“彼と出会えた奇跡”を韓国で撮りたいと思っていました、それが数年越しに叶いました」と企画の成り立ちのエピソードを披露。撮影中のエピソードや大変だったことを聞かれたオダギリさんは、「海外での撮影はもちろん大変なことだらけですが、日本のシステムを捨て、その国に合わせて0から戦っていかないといけないのが実は新鮮で心地いいんです。実際、韓国の俳優の皆さんとの撮影は楽しかったですし、夜お酒を飲みかわしながら友情を育んでいけたと思います」と韓国での撮影時の思いをふり返った。池松さんへは小説家である剛に対して、もし劇中で小説を書き上げていたとしたら最後の言葉は何で締めくくったのか?との踏み込んだ質問が及ぶと、オダギリさんや石井監督から「難しいー!」と言われるなか、池松さんは頭を抱えながらも「『天使に会った』というのはどうでしょうか」と返答、会場からは拍手が巻き起こった。チェ・ヒソ、演じた元・人気アイドルの感情の変化を解説また、チェ・ヒソは演じた元・人気アイドルのソルが劇中よくサングラスをかけている意図に関して問われると、「ソルはアイドルを目指しながらも失敗して、その悲しみやトラウマで傷ついた心を隠したくてサングラスをかけていたと思います」と回答。「ソルは剛たち家族に出会って変わりはじめます、そのきっかけのシーンとして愛人関係にあった社長と喧嘩するシーンがあるんですけど、そこで吹っ切れて無名でもいい、このままの自分でいいと決心するのです。それ以降彼女は変わっていき、愛の表現を家族にもできるようになったと思います。あるシーンでも警察官に剛の息子・学に対して『家族ですか?』と尋ねられた時にもはっきり『家族です』と言うのです。家族ではないけど家族のような繋がりを確かに感じて出た言葉だと思います」と、ソルの劇中での感情の変化を丁寧に語った。石井監督「家族の価値観や固定概念を無くそうと思って」最後に、本作で出会う韓国と日本の2つの家族、家族とはどういうものかの質問に石井監督は「家族の価値観や固定概念を無くそうと思って作りました、どんな関係であってもいい、好きなものを食べて、お酒を飲むこと、それだけでいいと思っています」と明かし、続けて池松さんも「家族、天使、言葉、価値観、あらゆるものが概念であり、いかに自分たちがそういうものに縛られているかと感じます。韓国ロケの最中、僕たちは、家族でもない、チング(友人)でもない、ゆるやかな生命共同体みたいなものになれました。家族とは“自由な共同体である”と思います。この映画の家族はともに同じ物語を信じられた人たちだと思う。それが、この映画においての家族だったと思います」と真摯にコメント。続いてオダギリさんは、多くの家族が住むシェアハウスを引き合いに出し「例えばシェアハウスのような環境で育った子供にとって、血のつながりはなくても、彼らのことを大切な家族だと思うでしょう。いくら血が繋がっていても不幸な形はあるだろうし、血が繋がっていなくても幸せという事があるように、人と人との繋がりのほうが重要だと思います。血のつながりは関係ないんじゃないかなと思います」と家族の在り方について持論を明かしていた。最後には、客席にいたチェ・ヒソ演じるソルの妹・ポム役のキム・イェウンも舞台に登壇するサプライズもあり、会場は温かい拍手で包まれながらイベントは終了した。『アジアの天使』は7月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アジアの天使 2021年7月2日よりテアトル新宿ほか全国にて公開
2021年05月10日【おとな向け映画ガイド】コロナなんかに負けてたまるか!『茜色に焼かれる』にこめた、石井裕也監督の力強いメッセージ。ぴあ編集部 坂口英明21/5/9(日)平辻哲也さん(映画ジャーナリスト)「……何より素晴らしいのは、尾野真千子だ。苦境に立たされても、決して生き方を曲げない肝っ玉母ちゃんぶりにしびれた。劇中、何度も出てくる「まぁ頑張りましょう」という言葉もいい。……」伊藤さとりさん(映画パーソナリティ)「……辛い話ほど人にできない、自分の話なんて面白くもない、だから笑って取り繕って、そうすると一気に重圧がかかるのに、それでも人に負担をかけない存在を選んでいく主人公……」
2021年05月09日おいしいものに敏感な人たちに人気の『成城石井』。高品質なオリジナルブランド商品や自家製食品をはじめ、選りすぐった輸入食品などが揃っているため、素材のよさと味にこだわる食通に親しまれています。なかでも化学調味料無添加の惣菜や自家製スイーツは大人気。そこで、「成城石井大好き」というファンが「見つけたら絶対買いたくなる!」とSNSでも評判の人気商品に注目してみました。■売り切れ覚悟! 数量限定販売の大人気「スプレッド」おうち時間が増え、ますます需要が高まる成城石井ですが、「家の近くに店舗がないので、なかなか行けない」という方もいるはず。そんな方にはオンラインショップもあるので、ぜひチェックしてみたいところですが…。成城石井マニアに人気の味として、まっ先にご紹介したいのが、いつものトーストがスイーツのようになるという数量限定販売のスプレッド。●いちごバター多くのインスタグラマーさんたちがこぞっておすすめするのが、成城石井の大人気商品のひとつ「いちごバター」(税込754円)。「国産いちご100%使用で、いちごの酸味とバターの風味が合っていておいしい」として、数量限定で入荷されるたび、すぐに売り切れてしまうと噂の商品です。なかでも、いちごバターの特別バージョンとして「あまおう いちごバター」(税込861円)をおすすめするのは、インスタグラマーのseijoishii__maniaさんこと、成城石井マニアさん。 成城石井マニアさん のInstagram(@seijoishii__mania)より 「あの成城石井の大ヒット商品『いちごバター』のプレミアム版、見たら買いです。数量限定の再販中に私もさっそくお取り寄せしました」とのこと。 成城石井マニアさん のInstagram(@seijoishii__mania)より「半年ぶりのお味は…やっぱりおいしい!あまおうならではのジューシーな甘みと、バターでまろやかになった酸味が絶品。アイスやパンケーキのトッピングにもぴったり」といいます。 「あまおう いちごバター」の抽選販売に応募し、みごと当選したというtoukoiceこと、東子さんもその味に感激したそう。 東子さん のInstagram(@toukoice)より「食パンをトーストして、その上にいちごバターをのっけ。果肉たっぷりで、あまおうの甘さとバターのコクが合わさって美味しすぎー」と東子さん。「パンと合わせたら最強ですが、ついついスイーツ感覚でそのまま食べてしまって無くなりそうです」といいます。通常のいちごバターも、プレミアム版の「あまおういちごバター」も数量限定でときどき販売されるので、「見つけたらラッキー!」と日頃からアンテナを貼って、チェックしてみることをぜひおすすめします。■自分へのご褒美にしたい「自家製スイーツ」●自家製プレミアムチーズケーキ「成城石井に行ったら、これを買うのが楽しみ!」という人が多い自家製ケーキ。素材にこだわって作られているので、「いつものおやつタイムもちょっぴり贅沢気分が味わえる」と評判です。なかでもファンの間で一番人気ともいわれ、有名なのがプレミアムチーズケーキ(税込854円)。 Ryouさん のInstagram(@noa_ke)より インスタグラマーのnoa_keさんこと、Ryouさんも「成城石井で人気のプレミアムチーズケーキは、6種のナチュラルチーズの濃厚な味がお気に入り」といいます。「クリームチーズ、レッドチェダーチーズ、マリボーチーズ、ゴーダチーズ、マスカルポーネ、パルメザンチーズが入っていて、もう~濃厚!! 贅沢。おつまみにも良さそう」とRyouさん。たしかにプレミアムという名が付いているだけありそう。ナチュラルチーズがこんなに入っていたら贅沢ですね。 amiegoさん のInstagram(@amiego.1130)より インスタグラマーのamiego.1130さんこと、amiegoさんはこのプレミアムチーズケーキを差し入れにいただいたそうですが。「チーズケーキ自体が濃厚でしっとりしていて美味しいのはもちろんだけど、ナッツとかレーズンとかがゴロゴロ入っていて食感も楽しいのが特徴」と詳しくレポ。「ナッツとレーズンで味に深みも出ているような…。上にかかってるフワフワがちょっと焼きが入っていて香ばしいし、チーズケーキが濃いので、個人的に大好きです。一度は食べてみて!」と絶賛しています。まだ食べたことがないという方は、ぜひこの定番チーズケーキからスタートしてみるといいでしょう。●自家製イタリア産シチリアレモンのチーズケーキチーズケーキといってもいくつかの味がありますが、定番をしのぐ味として、いま注目を集めているのが自家製イタリア産シチリアレモンのチーズケーキ(税込1070円)。「お弁当・お惣菜大賞2021」スイーツ部門で最優秀賞を受賞したという話題の味だそうですが。シチリア産レモン果汁の爽やかですっきりとした酸味がおいしいと、いま人気急上昇のスイーツとか。インスタグラマーのrikyan_gurumeさんこと、りきゃんさんもその評判に魅かれて試してみたそうですが、「プレミアムチーズケーキを超えるかも!?」とのこと。 りきゃんさん のInstagram(@rikyan_gurume)より 「普段はプレミアムチーズケーキを買うんだけど、最優秀賞っていうのにつられて買ってみたら、結果は大正解!」とりきゃんさん。チーズケーキの上にはバターと練乳を使用したレモンミルククリームとピスタチオがのっているそうですが、「ピスタチオは甘くて食感もよくていいアクセント。レモンの風味がしっかりてあって、濃厚しっとりだけどさっぱり。クオリティの高いチーズケーキなのに、お値段は1000円程度」とコスパのよさも伝えてくれます。「テレビやSNSでも話題なんだって! これはリピート決定」というのでぜひ試してみるといいでしょう。●トランシェ・ド・キャラメルショコラ1週間の終わりにスイーツを食べたくなるというta.26206.roomさんこと、taaaさんがおすすめするのは、こちら。「今週のご褒美スイーツは成城石井のキャラメルショコラケーキ」とtaaaさん。 taaaさん のInstagram(@ta.26206.room)より 「苦味の効いた大人な感じのチョコケーキ。好みな味です」といいます。同じように「本日の食後のぜいたく」として、「成城石井のトランシェ・ド・キャラメルショコラは、見た目にも鮮やかで上質感があるが、食べてみても納得の逸品!」とおすすめしているのは、na_kirakira0113さんこと、ら・れーぬさん。 ら・れーぬさん のInstagram(@na_kirakira0113)より 「チョコレートの層は見た目よりもくどさはなくクリームの層とも相性が良く、琥珀を彷彿とさせる上のキャラメル部分は適度な甘さと苦みでいっそう味わい深くさせる」というので、自分へのご褒美スイーツにぴったりといえそうです。●宇治抹茶のポルボローネ和風のスイーツがお好きな方にはこちら。インスタグラマーのnonoka17229033さんこと、なかにしののかさんがおすすめするのは、「宇治抹茶のポルボローネ」(税込486円)。 なかにしののかさん のInstagram(@nonoka17229033)より 成城石井のオリジナルブランド「desica」シリーズの焼き菓子のひとつですが、「こんな美味しいポルボローネ、他にはないので紹介します」というののかさん。1袋12〜3個入り。ひとくちで食べると、結構大きめでボリュームがあるそう。その味は、「非常に濃厚なお抹茶の香りと、がつんとしたほろ苦さが楽しめるほろほろ食感のクッキーです。ポルボローネにたくさんのお抹茶シュガーがまぶされていて、袋に残ったお抹茶シュガーをスプーンですくって食べたいほど(笑)。とにかくお色味の美しさ、お抹茶の苦味と香りにパンチがあります」といいます。店舗に行けば通年で買えるのがいちばんの魅力というので、お試しあれ。どのスイーツもおいしそうなので、3時のティータイムや食後にいただく時間が楽しくなりそうです。■毎日のごはんにも特別な日にも大活躍!「自家製惣菜&オードブル」あと一品おかずが欲しいというときに、あると便利なお惣菜。成城石井の自家製惣菜はそんなときに活躍してくれる「おいしい惣菜が揃っている!」と評判です。とくに化学調味料無添加、素材にもこだわっているということから、惣菜の品質が高い高級スーパーというイメージを持っている方も多いよう。家の近くにあるので週に4、5日は通っているというほど、「成城石井が大好き」というブログ「くらすいえ2」のkurasuieさんもそんなおひとり。●自家製ジューシー焼売いろいろなお気に入りの味があるというkurasuieさんが、「惣菜では一番好き!」というのがこちら。「惣菜部門でリピしまくっているのは、自家製ジューシー焼売(税込647円)」といいます。エキサイトブロガーkurasuieさんのブログ記事「 【オススメ】大好きな成城石井で必ず買うもの~ 」より「これが超美味しいんです。大きさもひと口サイズで丁度良いのであと一品足りない時にとっても便利です」とkurasuieさん。国産豚を使用し、化学調味料も無添加なので、お子さんのいるおうちでも安心。「たまねぎがたっぷり入っていて、味に飽きがこないのもお気に入りポイント。仕事が忙しくてどうしてもおかずを作れない!なんて時にお世話になっております」といいます。自家製焼売はこのジューシー焼売のほか、タラバガニとホタテをトッピングした焼売もあり、3種類がセットになった商品もあるそう。タラバとホタテの色合いが入ると見た目にもちょっと贅沢になるので、おもてなしやちょっと特別な日には3種の焼売を揃えてみるのもいいでしょう。●シュリンプカクテル夕食のおかずにはもちろん、おうち飲みしたいときのオードブルやサラダにおすすめしたいのはこちら。インスタグラマーのmi_yan0101さんこと、みーやん関西グルメさんがおすすめするシュリンプカクテル(税込1079円)です。 みーやん関西グルメさん のInstagram(@mi_yan0101)より 「成城石井に行って、あったら必ず買うこの商品。柔らかめのぷりっぷりのえびにピリ辛なサルサソースがついていておいしい」とみーやんさん。 みーやん関西グルメさん のInstagram(@mi_yan0101)より 「酸味のきいたサルサソースがなんともいえないおいしさ」だそうですが、結構辛いそうなので、「お子様や辛いの苦手な方はマヨネーズで食べるのもおいしい」といいます。食卓に並べただけでもちょっとリッチな気分が楽しめそうです。●成城石井スモークサーモン最後にもうひとつ、多くの方においしいと評判なのがスモークサーモン(税込1079円)。前出のブロガーkurasuieさんも「我が家が一番お気に入りで購入しているのが成城石井のスモークサーモン」といいます。エキサイトブロガーkurasuieさんのブログ記事「 【オススメ】大好きな成城石井で必ず買うもの~ 」より 「適度に厚みがあり、しっとりねっとりした舌ざわりがたまらない、家族全員が大ファンのスモークサーモン」というkurasuieさん。「そのまま頂いたり、サラダにのせたり、パスタの具材にしたりサンドウィッチにしたり」と用途はいろいろだそうですが、「どんな食べ方でもおいしい」といいます。また、成城石井が大好きというブログ「~Little Happy~」のlittle happyさんも成城石井のスモークサーモンが大のお気に入りだそう。エキサイトブロガーlittle happyさんのブログ記事「 オードブルにおすすめ!成城石井の人気商品! 」より 「わが家が成城石井に行ったら必ず買う商品は、成城石井スモークサーモンスライス。じっくりと調味、熟成して丁寧にスモークされたサーモンは、香りも強く脂がのっています。チリ産のトラウトサーモンを使用し、北海道で製造しているんですって」といいます。「成城石井の売れ筋商品がテレビ番組で紹介されていたのですが、スモークサーモンは『売れ筋TOP10』に入る人気商品だそうですよ。たしかに一度食べれば納得!の味」とlittle happyさん。 エキサイトブロガーlittle happyさんのブログ記事「 オードブルにおすすめ!成城石井の人気商品! 」より 「味は本当に文句なしで香りも良く、肉厚なサーモンは食べ応えがあります。形もそろっていてサイズもとても大きいので おもてなしやパーティーのオードブルにぴったり!」と絶賛。 エキサイトブロガーlittle happyさんのブログ記事「 オードブルにおすすめ!成城石井の人気商品! 」より 「スパークリングやワインにも合うのです~。レモンを添えてスモークサーモンを並べるだけで立派な前菜の出来上がり」といいますが、little happyさんのように、ちょっとおしゃれな食卓を楽しみたいような特別な日にもぜひおすすめです。「いつものおうちごはんやブレイクタイムをちょっと贅沢にしたい」「成城石井の噂の味をわが家もぜひ味わってみたい」と思ったら、さっそくチェックしてみませんか。「出かけた先で成城石井を見つけたらラッキー!」と思って、お好きな味をいろいろ見つけてみるといいでしょう。外出がままならない今こそ、おいしい幸せをたっぷりかみしめれば気分も上がり、おうち時間がもっと好きになるはずですよ。※ご紹介している商品は、タイミングによって在庫切れの場合もございます。あらかじめご了承ください。今回ご紹介したInstagram、ブログ・成城石井マニアさん(@seijoishii__mania) ・東子さん(@toukoice) ・Ryouさん(@noa_ke) ・amiegoさん(@amiego.1130) ・りきゃんさん(@rikyan_gurume) ・taaaさん(@ta.26206.room) ・ら・れーぬさん(@na_kirakira0113) ・なかにしののかさん(@nonoka17229033) ・みーやん関西グルメさん(@mi_yan0101) ・エキサイトブログ「くらすいえ2」のkurasuieさん ・エキサイトブログ「~Little Happy~」のlittle happyさん
2021年05月08日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。前回に引き続き、第9のテーマ、遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(後編)をお届けします。9.遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(前編)はこちら >>9.遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(後編)「自分は誰なのか」、すなわち「アイデンティティ」は、とても危険な概念でもあります。なぜなら、簡単に差別意識やナショナリズム、排外主義などに結びつくからです。特に、ごく狭い視野の中で、小さな世界だけの経験で生きている人は、「他者」「異邦人」が理解できず、ゆえに「怖ろしい」「危険」と感じ、ほとんど無意識に排除しようとします。人間は「わからない」ものは、幽霊から虫から、すべて「こわい」のです。でも、ごく広く旅をした人なら、「アイデンティティ」の捉え方も変わります。日本にいる間は「関西の人は苦手」「九州は怖い」などと感じている人も、遠く海外に旅に出て、現地で日本人に出会ったら、相手がどこ出身だろうと「仲間!」と感じられます。同じく、宇宙人の集団に囲まれたとき、地球の人間に出会えたなら、「仲間!」と思うはずです。広く旅をし、深く学んだ人は、「わからない」を「わかる」に変えていきます。更にそのプロセスで、「わからない」ものとのつきあいかたを身につけていきます。どんなに賢くても、どんなに多くを学んでも、全てを知り尽くすということはできないでしょう。ゆえに、この世界には常に「わからないもの」が残っているわけですが、そうした「わからないもの」も、いつか「わかるようになる」可能性があります。むやみに恐れたり排除したりするのではなく、「わからない」という状態を受け止め、「わかるかもしれない」道を探すのです。広い世界を旅し、深く学んだ人は、差別や排外主義的な観念に陥りにくくなります。「理解できる」と思える範囲が広く深くなるからです。「私は何者か」を、限りなく広い世界のなかで捉え直し続ける作業は、自分以外の人々を幸福にする力を授けてくれます。なぜなら、誰も排除されたり、差別されたりしたくないからです。人間は「自分だけが幸福ならそれでいい」とは、いかないのです。開きなおってそう思ってみても、心のどこかに罪悪感がうずきます。自分が誰かを、特に相手の行為とは関係なく「怖い、いやだ」と感じたとき、そう思われた相手は、多少なりとも傷つくのです。学ぶこと、旅することは、それ自体が本来、楽しい体験です。ですがさらにここで、第9ハウスのテーマとして、「なぜ学び、なぜ旅をするのか」という問題が出てくる気がします。この「なぜ」は、おそらく倫理や道徳といった、私たちが社会集団を作って暮らす上で欠かせない概念、「善」というものと結びついているのではないかとも思います。本稿のテーマである「幸福」について考えると、第9ハウス的「幸福」は、ただ自分一人の幸不幸に留まらないように思われます。「道徳的であろう」「善くあろう」とすることは、他者の存在が前提となっています。たいていは、「自分以外の誰かのために」、道徳的であろうとするのです。つまり、第9ハウスの「旅、学び、宗教、法律」というテーマには、「集団の中で生きるにあたり、いかに他者の幸福を大事にするか」という観念が組み込まれています。徳の高い人は、幸福なのです。そして、徳の高い人とは、他者に対して誠実に、真実に振る舞える人のことを意味します。「自分とは誰なのか」を探しに出かけたとき、究極には「自分は結局、善い人間であり、正しく生きようとしている人間だ」という答えにたどり着かなければならないはずです。もし「自分は弱く卑怯で、クズのような人間だ」という答えにたどり着いたとしたら、まだ旅が終わらないでしょう。そこから「では、どうすればいいのだ?」という問いが生まれてしまうからです。第9ハウス的な幸福とは、社会集団の中で生きる上で、より「善いもの」はなんなのかを探し当てる、ということに結びついている気がします。利他心、集団性、アイデンティティ。社会の中で何を「崇高なもの」とするか、そしてそこにどう到達するかということが、一つの大きなテーマとなっているのです。「古代の人類は、ある場所に住んで一定期間を過ぎると、その場所を捨てて別の場所に移動していくという生き方をしていたのだ」という記事を読んだことがあります。一つの場所に住み続けた後では、ゴミや排泄物などが蓄積されます。そのうち住環境が悪くなってくるので、その場所をあとにして移動していった、というのです。現代にも、似たようなことはあります。たとえば、ある土地や集団において、嫌な辛いことが起こると、私たちはその場所から遠く離れたところで「人生をやりなおす」ことができます。そこでは、自分自身というものを「生まれ変わらせる」ような体験をする人もいます。「長距離の移動」はこんなかたちでも、人間のアイデンティティと結びついています。第9ハウスは、ホロスコープの中でもっとも「広い世界」「遠い世界」を象徴しています。この世界がどんなに大きいか、ということは即ち、一人の人間がどんなにちっぽけか、を実感することに他なりません。その上で尚、何か高く善いものを求めて生きようとする人間の不思議な指向性が、第9ハウスという場所にぎゅっと詰まっている気がします。もし、科学技術が発達した遠い未来、「人間とは/私とは何か」が、完璧な形でわかってしまうような時代が来たら、人間はもはや、誰も旅をしなくなるかもしれません。星占いもまた「私とは何か」「人生とは何か」を問いかける道具となることがあります。ゆえに「自分とは何か」が判明するような時代が来たら、星占いも、消えてなくなるのかもしれません。>>次回もお楽しみに(2021年5月25日更新)
2021年04月25日『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』を手掛けた石井裕也監督最新作『アジアの天使』より新場面写真が到着した。石井監督が改めて初心に返り、これまでの経験値に頼らずにオール韓国ロケで挑んだ本作は、池松壮亮、オダギリジョーが演じる青木剛とその兄が、ソウルで出会った韓国の3兄妹と共に旅するロードムービー。優しさと力強さが調和した人間ドラマであり、誰も見たことのないアジアの家族映画となっている。心に大きな喪失感を抱える剛は、息子・学と兄のいる韓国へ渡り、売れない歌手ソル(チェ・ヒソ)を偶然見かけ、一瞬の出会いにもかかわらず、そのどこか憂げな佇まいに不思議な魅力を感じる。一方ソルは、亡き父母の代わりに、末端労働者の兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、もがきながらも懸命に生きようとしていた。そして、剛、学、剛の兄がソウルから江原道へ走る列車で剛とソルは再会し、ソルの兄妹と共に6人の旅が始まる。言葉が通じない中で最初はぎこちなかったが、次第に交流を深めていく彼ら。到着した場面写真では、韓国料理を食べているシーンや、ビールを飲みながら互いを理解し合っていく様子。江原道の海辺で剛と学が語らう場面が切り取られている。『アジアの天使』は7月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アジアの天使 2021年7月2日よりテアトル新宿ほか全国にて公開
2021年04月23日中川大志と石井杏奈のW主演、豪華キャストで贈る映画『砕け散るところを見せてあげる』から、SABU監督自らが編集・制作したスペシャルトレーラー第4弾が解禁。石井さん演じる「玻璃の声篇」となっている。今回解禁となったのは、石井さん演じる蔵本玻璃の心の叫びを切り取った1分15秒の映像。玻璃の目に映る先輩・濱田清澄(中川さん)、そして真っ赤な雨の中で佇む玻璃の姿が映し出され、先日解禁された「清澄の声篇」と呼応する内容となっている。「先輩、私が好きなのは、先輩です」「先輩は何が好きですか?」「いつも私のことばっかりで、先輩の好きなものとか、私、何も知らないんですよ。教えてください」…学年一の嫌われ者と呼ばれ、誰にも言えない秘密を抱え苦しんでいた彼女を深い孤独から救ってくれたヒーロー、清澄へのまっすぐな想いが描かれている。そして「先輩、さようなら」という玻璃の切ないメッセージ――。運命に翻弄された2人の愛の結末はどこへ向かうのだろうか。『砕け散るところを見せてあげる』は新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日より全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2021年04月09日映画『アジアの天使』が2021年7月2日(金)にテアトル新宿ほかにて全国公開される。石井裕也監督最新作『アジアの天使』映画『アジアの天使』は、『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞し、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』ではアジア・フィルム・アワード、アジア最優秀監督賞を受賞、その他にも『町田くんの世界』『生きちゃった』など話題作を発表し続けている石井裕也監督の最新作。95%以上のスタッフ・キャストが韓国チームで、ロケ地はすべて韓国という意欲作となっている。新しい家族の形を模索する人間ドラマ“元々異国の地で映画を作ることに興味はあった”という石井裕也監督が『アジアの天使』で描くのは、日本と韓国の2つの家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索するという人間ドラマだ。物語には、作品タイトルにもなっている“天使”が登場。主人公の剛とソルはお互いに“天使”に会ったことがあり、その天使は東洋のおじさんのような姿で人の肩を噛むという、一風変わった天使だった。“人を噛む天使”はオダギリジョー主演のTVドラマ「おかしの家」(2015年10月/TBS系)にも登場したキャラクターで、本作では2つの家族をつなぐ要素として登場させている。天使は一般的に西洋の美しい少年のようなイメージを持つ人が多いが、この“ヘンテコな天使”は「天使というのはこうあるべきだ」という、既存の価値観や固定観念に囚われなくてもいいという作品全体のメタファーになっている。主演に池松壮亮そんな本作『アジアの天使』で主演を務めるのは、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』をはじめ数々の作品で石井裕也監督とタッグを組んできた池松壮亮。8歳のひとり息子・学と共に、疎遠になっていた兄が住むソウルへと渡る主人公・青木剛役を演じる。オダギリジョーや実力派女優チェ・ヒソもまた、青木の兄役には、池松との本格的な競演が初となるオダギリジョーを起用。ヒロイン チェ・ソル役は、『金子文子と朴烈』で長編映画初主演を果たし、第23回 釜山国際映画祭では俳優賞に輝いた実力派女優チェ・ヒソが務める。映画『アジアの天使』<ストーリー>8歳のひとり息子の学を持つ青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。日本から逃げるように。「韓国で仕事がある」と兄から告げられていた剛だったが、兄の生活はその日暮らしで貧しく、想像していたものとは違った。ほとんど韓国語も話せない中、怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。一方、ソウルでタレント活動を行っているが、市場のステージで誰も聞いていない歌を歌う仕事しかないチェ・ソル(チェ・ヒソ)は、所属事務所の社長と関係を持ちながら、自分の歌を歌えない環境やうまくいかない兄や妹との関係に心を悩ませていた。しかし、その時彼らはまだ知らない。事業に失敗した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹たち ── どん底に落ちた日本と韓国の2つの家族が共に運命を歩んでいき、奇跡を目の当たりにすることを・・・。作品情報『アジアの天使』公開日:2021年7月2日(金) テアトル新宿ほかにて全国公開出演:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー、キム・ミンジェ、キム・イェウン、佐藤凌脚本・監督:石井裕也エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕プロデューサー:永井拓郎、パク・ジョンボム、オ・ジユン撮影監督:キム・ジョンソン音楽:パク・イニョン制作プロダクション:RIKIプロジェクト、SECONDWIND FILM製作:『アジアの天使』フィルムパートナーズ配給・宣伝:クロックワークス助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会、KOFIC、ソウルフィルムコミッション、カンウォンドフィルムコミッション
2021年04月05日尾野真千子主演、『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』の石井裕也監督最新作となる『茜色に焼かれる』から、ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。多難の時代に逆風を受けながらも、自身の信念の中でたくましく生きる母親・田中良子を演じるのは、尾野真千子。『ヤクザと家族 The Family』『明日の食卓』と出演作の公開が続く、実力派女優の尾野さんが厳しい社会を生き抜く母親を圧倒的な存在感で体現。13歳の息子・純平には『ミックス。』でも存在感を出した次世代の注目株・和田庵。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには『あの頃。』の新進女優・片山友希、そして交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じている。解禁されたポスタービジュアルでは、夕焼けの中、自転車に乗る親子の後ろ姿と、明日への希望を携えながら力強く微笑む尾野さん演じる母親・良子の姿が切り取られている。「悪い冗談みたいなことばかり起きるこの世界で、母ちゃんも、僕も、生きて、生きる。」というコピーが並び、次から次へと押し寄せてくる難題に対して、哀しみと怒りを心に秘めながらも前向きに生きる良子の姿を通したメッセージを予感させるポスタービジュアルが完成した。また、場面写真も、中学生の息子・純平をひとりで育てる良子の姿、経営していたカフェはコロナ禍で破綻し、夜の仕事と花屋のバイトを掛け持ちする姿など、たくましく生きる彼女の姿が印象的なものとなっている。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:茜色に焼かれる 2021年5月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
2021年04月05日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第9のテーマ、遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(前編)をお届けします。■9.遠く仰ぎ見て「わたしとは何か」と問う。(前編)これを書いているのは2021年3月ですが、「旅行」を考えるのがまだまだ難しい状況です。でも、今回のテーマ、星占いでの「第9ハウス」は、「旅と学びと宗教の部屋」なのです。どうしても「旅」を語らないわけにはいきません。いわゆる「コロナ禍」で、私たちは「不要不急の外出を避ける」ことを求められています。「楽しみのための旅行」は、不要不急の最たるものです。少なくとも今の社会で「旅」は、人間が生きていく上で、絶対必要なものではない、とされています。ですが、長い人間の歴史を考えると、「旅=長距離の移動」は、また別の意味合いを持って見えてきます。というのも、私たち「ホモ・サピエンス」は、アフリカに起源を持ち、そこから世界中に広がったのです。祖先の長旅の結果として、私たちは今ある場所に住んでいる、と言えます。もとい、人間がどこで発生してどう拡がったか、という問題には諸説あるようですが、とにかく大陸や海を越える「移動」は起こっていたのです。私たちの祖先が「旅をした」理由は、これまた諸説あるようです。食べものを求めてなのか、気候変動のためなのか、集団同士の闘争・戦争のためなのか、疫病から逃れるためなのか、etc,.とにかく人間はごく古い時代から、山を越え海を渡り、長い長い距離を超えて、今のように世界中に住まうようになりました。もし宇宙人が地球にやってきて、人間を長期的に観察したなら、「旅は人間の習性だ」と考えるでしょう。「フンコロガシはフンをまるめる」のと同じように、「人間は旅をする」のです。なぜ、現代を生きる私たちもまた、旅をするのでしょうか。異文化に触れ、しばしば不自由な思いをし、時には身を危険にさらしても、「どこか知らない世界に行ってみたい」と考えるのは、なぜなのでしょうか。第9ハウスの向かい側は、第3ハウスです。第3ハウスも、「旅と学び」がテーマになっています。ただ、第3ハウスはコミュニケーションやショートトリップなど、比較的「近距離・身近」な世界間の移動を担います。それに対して第9ハウスの移動は、宇宙旅行まで管轄するような、ごく遠くまでの旅です。第3ハウスの記事()で、私は大阪大学の仲野先生へのインタビューのエピソードをご紹介しました。「なぜ学ぶのか」「なぜ旅をするのか」という疑問に、仲野先生は「知ることが楽しいから」と応えられたのですが、さらに私が執拗に聞いていったとき、こう仰いました。「自分が生きてる世界を知りたい、っていうことでしょうね。世の中ってどんなもんか知りたい。好奇心でしょうね。それは、自分というものがどういうものが知りたい、ということでもあると思います。納得して死んでいきたい。」私たちは「自分がなんなのか」を知るために、常に外界に答えを求めます。自分が「何と同じ」で、「何と違う」か。その情報を集めることで、次第に「自分」の像をつくっていきます。友だちと遊ぶとき、しきりに「○○ちゃんと同じ!」「○○ちゃんは違う」というふうに、自分と他人の一致/相違点を探していく幼児をよく見かけます。親と自分が似ていることを無意識に確認し、そこで見つけた特徴が、自分のアイデンティティに組み込まれます。一方、親と全く違う性質を見つけたら、それもまた、自分自身の個性としてアイデンティティの部品となります。ある集団の中で「自分だけ違う」ことを痛烈に恐れるのは、大人になってからも続く傾向ではないかと思います。一方で「自分探し」をするために、あえてハデな格好をしてみたり、際立った行動を取ってみたりする人もいます。帰属意識と、差異を見いだして独立しようとする気持ち。その両者が複雑に絡み合って、「自分はこういう存在だ」という思いが形成されます。「自分がなんなのか」を知るためには、私たちは常に外部にコンタクトを取らねばなりません。よその家に遊びに行って初めて「自分の家とは違う文化」に出会います。自分が住む地域を離れて少し離れた場所に出かけたとき、新しい方言に出会い、自分の話し言葉の特殊性に驚かされます。さらに遠く海外に出ると、自分が日本人であるということを発見します。人類が宇宙旅行を夢見、宇宙人を探しに出かけたいと考えているのは、自分がどんな宇宙人と同じで、どんな宇宙人と違うかを知りたいからではないかと思います。つまり、「人間とは何か」が知りたいのです。今は地球上の動物との比較でしかわかりませんが、「他の星」の知的生命体と人間を比べたら、「人間ってこうなのか!」と、その時初めてわかることがあるはずです。私たちには「自分が誰かを知りたい」という願いがあります。「自分が何者なのか」がよくわからないとき、私たちはそれを必死に探そうとするだろうと思います。たとえば、親を「知る権利」ということが、昨今問題になっています。自分の産みの親が知りたい、という切なる思いは、否定できるものではないように思われます。第9ハウスのテーマに「宗教」があります。古い時代、庶民が旅に出る理由として、ごく一般的なのが宗教的な「巡礼の旅」でした。これだけでも、宗教と旅が密接に結びつくのは納得できます。さらに、いくつかの宗教は「人間とは何か」「わたしとは何か」に、ある程度の答えを与えてくれます。世界の創造神話にはじまり、その神を信仰する者だということ自体が「アイデンティティ」になり得るのです。「クリスチャン」「ムスリム」などの呼称が、即「わたしは何者か」という問いへの、ひとつの答えになります。遠く高い知恵に触れて、地上の自分のなんたるかを知る、ということは、「宇宙人に出会って、人間とは何かを(より深く)知る」ということと、わずかに通じるものがあるような気もします。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2021年4月25日更新)
2021年03月25日尾野真千子主演、石井裕也監督の最新映画『茜色に焼かれる』から、尾野さんがたくましく生きる母親を熱演する予告映像とイメージビジュアルが解禁となった。尾野さん演じる主人公・田中良子の13歳の息子・純平を演じるのは『ミックス。』でも存在感を出した次世代の注目株・和田庵。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには『あの頃。』の新進女優・片山友希、そして、交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じる。この度解禁となった予告映像は、尾野さんが「田中良子です」と力強く名乗るシーンから始まる。倒産したカフェの営業再開を目指しつつも、新たなパート先でのきつい仕事や義父の介護など、様々な問題が押し寄せてくる。家計簿をみた同僚のケイには「こんな真っ赤でどうして平気でいられるんですか?」と尋ねられ、ギリギリの生活に追われている良子の姿を映し出す。永瀬さん演じる店長から「取り返しつかないほどボロボロなのに、なんで生きようとするのよ?」と問われた良子。もがきながらも懸命に生きてきた良子は、ついに心にためた本音を吐き出す。「そんなのわかりませんよって話でしょ!」。息子の純平もケイも、ときに泣きながら必死に日々を過ごす中で、ついに良子の感情が爆発する。傷つきながらも、信念を貫き、たくましく生きる良子の姿を通して、今日を生きる私たちにも問いかける予告映像となった。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:茜色に焼かれる 2021年5月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
2021年03月23日95%以上のスタッフ・キャストが韓国チーム、オール韓国ロケで挑んだ、石井裕也監督の最新作『アジアの天使』が公開されることが決定。併せて、ティザービジュアルと場面写真が解禁となった。本作は、『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード、アジア最優秀監督賞を受賞し、ほかにも『町田くんの世界』『生きちゃった』など数々の名作を発表し続けている石井裕也監督の最新作。キャストには石井監督と数々の作品でタッグを組んできた池松壮亮が主演で参加、2人は韓国初進出となる。そして池松さんの兄役には韓国でも絶大なる人気を誇るオダギリジョー。日本映画を牽引する2人の本格的な競演は本作が初となる。韓国映画界からはヒロインとして『金子文子と朴烈』で長編映画初主演を務め、2018年に第23回釜山国際映画祭でも俳優賞を受賞している実力派女優、チェ・ヒソが参加した。「元々異国の地で映画を作ることに興味はあった。自分の経験値や感覚が通用しなくなった時に果たしてどんな新しい発見があるか、そのことに大いに興味があったからだ。それに、映画とは本来途方もなく自由なもののはずで、狭い世界など軽々と飛び越えていけるもののはずだ。そういう映画の可能性に期待もしていた」と語る石井監督。2014年の釜山国際映画祭に審査員として参加したときに出会った、韓国のパク・ジョンボム監督と意気投合し、それ以来韓国という国が自分にとって「外国のひとつ」ではなく、「とても大切な友達が住んでいる国」に変わったという。「そのときに、映画を撮れると確信した。韓国という国の全容はもちろん外国人である僕には分からないが、友達の心の痛みを想像することができるなら映画も撮れると、直感的に思った」と語っている。本作の撮影中に新型コロナウイルスが世界に蔓延し始めるという危機に遭遇しながらも、2021年のいま、韓国と日本の現在のリアルな姿を描きながら、映画という自由な可能性に真っ向から挑んだ意欲作が誕生した。今回解禁されたティザービジュアルには、2つの家族が砂浜に佇み、空を見上げる姿が写し出されている。優しさと力強さが調和した石井裕也監督の新境地であり、誰も見たことのない「アジアの家族映画」に期待が高まる。また、釜山国際映画祭の公式Youtubeでは、オンラインで同時代を生きる映画人同士がつながり、お互いの悩み事や日常生活の変化について気軽に話してみようという趣旨の企画「アンニョンプロジェクト」として実施された、池松さん、チェさん、オダギリジョーさんによるオンライントークの様子が公開されている。■キャストコメント池松壮亮日本と韓国のスタッフが一緒に映画を撮るにあたり、韓国の皆さんは本当に温かく僕たちを迎えてくれて、日韓の関係性がこの映画でより良い作用が生まれればと思います。そして、世界中の人たちが家族と会えなかったり、心の距離も離れてしまった今こそ、この映画を公開できることの意味がすごくあるのではと思っています。オダギリジョーこの映画はいくつもの困難を越えて完成しました。石井監督はいつも、何かに挑戦し、闘う姿勢を崩しませんが、今回はいつも以上に苦しんだのではないかと思います。世の中の困難を乗り越えた向こうに、朝日なのか夕日なのか、希望の光のような映画を観たいと思いませんか?チェ・ヒソ石井監督は「この映画には国籍がない」と言っていました。この映画は国境を越えて痛みを共有する2つの家族の物語です。そして今、私たちはコロナの苦痛を共有していますので、すべての人にとってタイムリーな家族の映画になると思います。『アジアの天使』は7月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アジアの天使 2021年7月2日よりテアトル新宿ほか全国にて公開
2021年03月10日『舟を編む』や『町田くんの世界』『生きちゃった』などの石井裕也監督が尾野真千子を主演に迎えた最新作『茜色に焼かれる』が、5月21日(金)に公開決定。和田庵、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏が共演する。圧倒的な存在感で尾野真千子が魅せる!この世界には、誰のためにあるのか分からないルールと、悪い冗談みたいなことばかりがあふれている。誰もが自身を偽り、まるで仮面の生活を強いられているかのように。そんな、まさに弱者ほど生きにくいこの時代に翻弄されている1組の母子がいた。哀しみと怒りを心に秘めながらも、わが子への溢れんばかりの愛を抱えて気丈に振る舞う母。その母を気遣って日々の屈辱を耐え過ごす中学生の息子。果たして、彼女たちが最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは?もがきながらも懸命に生きようとするその勇気と美しさ。社会のゆがみが表面化している現代だからこそ生まれた、激しくも深い魂の軌跡。今日を生きる私たち自身の物語が誕生する。石井裕也監督が現代に放つ人間賛歌あえていまの世相に正面から対峙することで、人間の内面に鋭く向き合ったのは、『舟を編む』『バンクーバーの朝日』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『生きちゃった』、さらに初めて韓国の映画スタッフとチームを組んだ『アジアの天使』(2021年公開予定)など、毎年のように質の高い作品で映画界を牽引する石井裕也監督。傷つきながらも、自身の信念の中でたくましく生きる主人公の母親・良子の姿を通して、観るものに時に衝撃を、時に温もりを与え、これまでのどの作品よりも自由にして、どこまでも優しい世界を作り上げた。多難の時代に逆風を受けながらも前向きに歩もうとする母親・田中良子を演じるのは、尾野真千子。河瀬直美監督の『萌の朱雀』で映画主演デビュー、その後も『クライマーズ・ハイ』『そして父になる』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』など多くの代表作を持ち、さらに2020年は『ヤクザと家族 The Family』『明日の食卓』と出演作の公開が続く尾野さんが、厳しい社会を生き抜く母親を驚くべき存在感で体現。尾野さんは「私は、この度、どうにもやりにくいこの世の中で、映画の登場人物達が戦うように私ももがき、あがき、力の限り戦ってみました。どうぞごらんください」とコメントする。共演陣にはフレッシュかつ充実の面々が集結13歳の息子・純平を演じるのは『ミックス。』(17)でも存在感を出した次世代の注目株・和田庵。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには『あの頃。』(21)の新進女優・片山友希、そして交通事故で命を落とす良子の夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じ、それぞれ確かな人間力を見せる。和田さんは「監督の良い映画を作りたいという強い想いが現場全体に伝わり、僕も拙いながら『このチームの一員として良い作品を作りたい』と意欲が湧きました」と頼もしくコメント。尾野さんと演じた親子の姿は「皆さんにとって、きっと忘れられない作品になると信じています」と語る。ケイ役の片山さんは、完成した作品に触れ「映画ってかっこいい! 映画を作ってる人達ってかっこいい! まだまだ私の熱は冷めません!」と熱く語り、「今になって監督は私を信じてくれたんだと気づき涙が出ました」とふり返る。さらにオダギリさんは、「一生懸命に生きることって、何よりも大事だと思う。そして時には、闘うことも必要だ。自分の為にも。大切な人の為にも」と思いを込めてコメント。永瀬さんは「石井裕也監督の世界に触れさせていただきたい、、、その想いだけでした。素晴らしい体験、感謝しています」と石井監督とのタッグに触れる。その石井監督は、「とても生きづらさを感じています。率直に言ってとても苦しいです。悩んでいるし、迷っています。明らかに世界全体がボロボロになっているのに、そうではないフリをしていることに疲れ果てています。コロナ禍の2020年夏、しばらく映画はいいやと思っていた矢先、突然どうしても撮りたい映画を思いついてしまいました」と本作の始まりを語る。描き出したのは母親についての物語であり、「我が子への溢れんばかりの愛を抱えて、圧倒的に力強く笑う母の姿。それは今ここに自分が存在していることを肯定し、勇気づけてくれるのではないかと思いました」と明かし、「尾野真千子さんがその身体と存在の全てを賭して見事に『愛と希望』を体現しています。尾野さんの迫力とエネルギーに心地よく圧倒される映画になっている」と自信を込めている。『茜色に焼かれる』は5月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年02月26日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。前回に引き続き、第8のテーマ、自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(後編)をお届けします。■8.自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(後編)必要なものを、必要なだけ受けとる。リスクは最低限に抑える。いつも冷静に、自分の欲望に振り回されることなく、自分の損得をきちんと考えて行動する。こうした態度は確かに、大人として望ましい生き方です。ただ、ここには、ある視点が欠けています。それは、人間を生かしている「生命力」の視点です。幼い子が力の限り、長い時間泣き叫びます。じっとしていることができず、常に走り回っている子供がいます。若いときは何でも大笑いし、大興奮し、妄想を膨らませ、バカなことをたくさんしでかします。大人になってからも突如、自分の燃えるような衝動を抑えられない瞬間が訪れます。損をすると半ばわかっているのに自分の全てを賭けてしまう人がいます。ちょっとした好奇心から、違法なものに手を出してしまう人がいます。愛したものにのめり込み、没頭し、耽溺し、おぼれこんで生活が破綻する人もいます。明日早起きしなければならないとわかっているのに、深夜になってもゲームをやめられない、本を閉じられない、ドラマを見ずにいられない、といった経験に、心当たりはないでしょうか。カッとなって怒鳴り散らして後悔したり、勢いで告白してやっぱり後悔したり、職場で号泣して後悔したり、上司を殴りつけて後悔したり、といったことは、珍しいことではありますが、現実問題「よく見る光景」です。こんなふうに、私たちは自分で思う以上に、限りなく激しいエネルギーを生きています。若いときほどそれはむきだしに表れます。一方、大人になってうまく制御できるようになったと思えた瞬間、びっくりするような内なる荒波に飲み込まれてしまうことも、よくあるのです。人生の「出入り口」のリスクの問題は、私たちのこうした「生命力」に直結しています。なぜなら、外界との「出入り」が発生するのは、私たちが生きているためだからです。死んだら、呼吸も、食事も、すべての「出入り」が止まります。私たちは冷たくなり、もう、エネルギーの激しい燃焼と、それにともなう「出入り」は起こらないのです。もとい、人生にはもうひとつの「出口」があります。それは「出産・育児」です。自分の生命力は、自分という個体の中ではかならず終わりますが、新しい人間に燃え移って、継承されていきます。一人の人の人生から、もう一つ別の新しい人生が「放出される」のです。子供を生み育てることもまた、大きなリスクを引き受ける営為です。でも、私たちの内なる激しい生命力は、そのリスクを負って、命を次世代につなげていきます。こうして考えてみると、「幸福」とは、かなり複雑なものであることに気づかされます。というのも、多くの人が「しあわせになりたい」と願うとき、最初に念頭に置くのは、自分自身の幸福であるはずです。ですが、「自分の幸福とは何か」を考えていくと次第に、愛する人や子供の幸福が最大の条件となることは、珍しくありません。さらに、「幸福とは何か?」という問いの答えが「苦しみや悲しみが訪れないこと」となる場合もあります。これは、ここまで長々と述べてきた「ゲートの開閉」の問題です。喜びやゆたかさが私たちの生活に入ってくるとき、責任や義務、罪悪感などが一緒に流れ込んでしまうことも、よくあります。幸福は、自分一人だけの世界では、完結しないのです。私たちの人生は、常にいくつもの「出入り口・ゲート」によって、外界と繋がっています。ゆえに、私たち自身の幸福を考えるときはいつも、その出入り口から出入りするものに考えが及ぶのです。出入りするものは、完全にはコントロールできず、出入りの際には常にリスクが伴います。そのリスクが現実のものとなったとき、多くの人が自分を責めますし、他人が自分を責めてくることもあります。でも本当は、それを「責める」ことは、ナンセンスなのです。ゲートの開け閉めを失敗して、受け入れるべきではないものを受け入れてしまう経験を、ほとんど全ての人が持っているはずです。一方、ゲートの開け閉めの賭けに運良く勝っただけなのに、「自分は自力で成功したのだ」と信じ切っている人は、少なくありません。時限爆弾の青い線と赤い線のどちらを切るか、ノーヒントで決めなければならないような瞬間を、私たちは人生の中で、けっこうしばしば、経験しているのです。そこで爆弾をバクハツさせてしまったとして、その人の責任を問えるでしょうか。法的にはもちろん、そこがしばしば、問われます。裁判の場では、それこそが「争点」になります。でも、私たちが自分個人としての人生や幸福を考える場合は、どうでしょうか。あるいは、自分にとってごく大切な人の人生について考えるときは、どうでしょうか。かけがえのない大切な人が、赤か青か、間違ったほうを切ってしまったなら、私たちは基本的に、全力で相手をサポートしようと思うはずです。自分もまた、同じ目に遭わないとも限らないことが、わかるからです。幸福がもし、人間の心の中に生まれるものだとするなら、私たちが幸福になるにはまず、「ゲートの開け閉めの失敗について、自他を責めるのをやめる」ことが必要なのかもしれません。人生には、誰のせいでもないことが、たくさんあります。新型コロナウイルスに感染した人を責めるのがナンセンスであるのと同じように、そこで犯人捜しをするのは、無意味なのです。もちろん、たくさんの警告を受けながらも「自分だけは大丈夫」「このくらいは大丈夫だろう」といった無根拠な自信で行動し、感染してしまった人々に、医療従事者の方々などが苛立ちを感じるのは当然だと思います。ただ、失敗は誰にもあります。それをどのように反省し、他の人々への教訓とするかは、また別の問題と言えるでしょう。ひとつだけたしかなのは、「リスク管理」と、「失敗した人を直接的に非難する」こととは、別のことだという点です。世の中には、取り返しのつかない失敗というものも、存在します。人間は、そういう失敗を「する」のです。「絶対にやってはならない!」と声を上げるのも大切ですが、「そもそも、人間とは、そういうことをする生き物なのだ」というところから思考を始めるほうが、近道なのではないかと思うのです。いいことも悪いことも「誰のせいでもなく」起こります。そのことを引き受けてどう生きるか、ということが、第8ハウスの幸福のテーマなのではないかと、私は思っています。>>次回もお楽しみに(2021年3月25日更新)
2021年02月25日スマートフォンで詩を綴り、現代の空気や人々の感情を鮮やかに表現する詩人・最果タヒの個展が、2・3月に巡回する。2020年に福岡と東京の来場者から大きな支持を集めた展覧会の愛知・大阪“上陸”にあたって、作家本人に見どころを尋ねた。「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」チケット情報20代で現代詩手帖賞、中原中也賞を獲得して以来、ツイッターでの作品発表、詩集の映画化(石井裕也監督作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』)、作詞提供、ホテルとのコラボレーションなど幅広い活動で知られる最果。本展では、詩になる“直前”の言葉が集められた展示空間を通じて、来場者が主体的に詩を体感できるインスタレーションが展開される。特に圧巻なのは、どの会場でも最大の展示面積を占める《詩になる直前の、》シリーズだろう。天井から吊るされた無数のモビール群にはそれぞれ脈絡のない断片的なワードが連なっており、来場者は回転し揺らめくモビールを分け入りながら鑑賞する。最果が企画意図を「観客がいて初めて詩が完成する空間をつくれたら」「私がいちばん鮮烈だと感じる、言葉が自分の想像を超えていく瞬間が作品に現れることが理想」とする通り、琴線に触れる語に偶然“出会う”もよし“探して”必然とするもよし、楽しみ方は来場者次第。愛知はギャラリーの形で、大阪はモビールの量でさらなる没入感を演出するという。東京会場から登場した《座れる詩》は、丸い椅子に腰かけると詩の朗読が聞こえてくる趣向だ。愛知では『夕陽の詩』、大阪では『STAY BRIGHT』が追加され、いずれも演劇ユニット・マームとジプシーやチェルフィッチュなどの作品で活躍する俳優・青柳いづみの声で再生される。「読んだ人が自分のものとして自由に楽しめる詩」を目指していた最果は、青柳の「自分らしさを発揮するような読み方は考えていない」という姿勢に共感。「来場者の意識に自然と働きかけていくような朗読で、言葉に遠近も感じられる」と絶大な信頼を寄せる。軽率な発言が憚られるコロナ禍では、他人の目をつい気にしてしまう。しかし、最果はこんな時こそ本展には意義があるのでは、と考える。「懸命に空気を読んで求められる自分を演じたあと、映画や文学に触れると、自分を取り戻す感覚があります。それを好きだと思えた時の自分は、誰にも否定できないものだからです」「"私"を取り戻していける、そういう場所に展示もできたらいいなと思いました」――。『最果タヒ展われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』は2月13日(土)~28日(日)に愛知・名古屋パルコ西館6階パルコギャラリー、3月5日(金)~21日(日)に大阪・心斎橋パルコ14階 パルコイベントホールと巡回する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年02月15日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」が11月から連載再開! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第8のテーマ、自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(前編)をお届けします。■8.自分の人生は「自分だけのもの」なのか。(前編)人間のからだには様々な「門」「出入り口」があります。口や鼻の穴、目や耳、汗腺や尿道、肛門、膣など、私たちの身体にはたくさんの入り口や出口があって、外界と常になにかしら、やりとりしています。この「口」がふさがってしまうと、命が危険にさらされます。それに似て、生活・人生にも、様々な出入り口があります。たとえば「がま口」がそうです。お金が入ってくる口と、出て行く口です。性交によって「他者を受け入れる」ことも「ゲート」のテーマです。「入学」「入門」「入居」など、どこかに自分を丸ごと預けるような「入り口」もあります。一方、古来「脱出」「出奔」「脱獄」「家出」など、穏やかでない「出口」の使い方もあります。「コロナ禍」で私たちは、マスクで口を塞ぎ、ウイルスの出入りに常に気を配る状態になりました。出口や入り口は、出入りしてほしくないものが出入りしてしまう危険をはらんでいます。しっかり閉めておかなければ、望ましくないものが入ってきますし、中からどんどん大事なものが流出してしまう場合もあります。とはいえ、閉めっぱなしでは使えないのです。どんなにマスクをして気をつけていても、食事をするときには、マスクを外さなければなりません。マスク自体、呼気と吸気を通すように作られていなければ、私たちは窒息死してしまいます。星占いで用いる第8ハウスは、ホロスコープの「出入り口」のような場所です。その対岸の第2ハウスもまた、ゲートです。実際、古く第2ハウスは「ハデスの門」などと呼ばれました。金庫も財布もきちんと閉めておかなければなりませんが、開かなければ用をなしません。厳重に管理されなければならない「ゲート」のイメージは、古くから星占いの世界に刻み込まれていたようです。私たちの人生は、外界に向かって開かれなければなりません。でも、無防備に開かれっぱなしの状態では、容易に傷つけられ、大切なものを奪われてしまいます。人生の玄関、人生の裏口、人生のがま口。こうしたものを、危機感をもって管理する姿勢を、誰もが持っています。ただ、その危機感の「強弱」は、人によって振り幅が大きいものでもあります。警戒心の強い人もいれば、ユルユルの人もいるのです。また、経験によって、その管理運用の方針は大きく変わります。たとえば、子供の頃の経済的な環境は、大人になってからのその人の経済活動を大きく左右します。性的な問題で傷を負わされた人は、その後長く、「ゲートを閉ざした状態」になることは珍しくありません。外界に向かってデリケートな部分を「ひらいた」とき、私たちは傷を負うリスクを引き受けることになります。そして、実際に、傷を負ってしまうことがあるのです。これは、若いうちだけでなく、いくつになっても起こりえます。ゲートから何が入ってきて、何が出て行くのか。私たちは、ゲートの開け閉めだけはある程度自分でできますが、「門をたたいてくる相手」を、管理することはできません。どんな人に愛を告白されるのか、いつどんな人がオレオレ詐欺の電話をかけてくるのか、自分を口説いている相手は本気なのか遊びなのか、そうしたことを「コントロール」することはできないのです。「何が来るか」ということ自体は、制御不能なのです。私たちにできることはただ、「ゲートを開くかどうか」の判断だけです。オレオレ詐欺の被害に遭った人や、性犯罪の被害者などに「警戒が足りなかった」「やられるほうが悪い」という言葉を投げかける人がいます。「自分さえしっかりしていれば大丈夫」「他の人が引っかかっても、自分は冷静で賢いから、決して引っかからない」と考える人は、驚くほどたくさんいます。でも現実には、そうではありません。人生の「ゲート」を自ら開くとき、私たちは一様にリスクを負うのです。そして、人生の「ゲート」を開かないときも、私たちは人生のチャンスを逃し、ひとりぼっちで苦しみながら生きることになるリスクを負うのです。リスクは、どちらにも存在します。「ノーリスク」で生きることはできないのです。第8ハウスから「幸福」を考えたとき、まず「リスク」というテーマが浮かびます。自分の人生に何を容れ、何を拒絶するか、という判断がそこにあるからです。たとえば、親族からの莫大な遺産を、あえて「受けとらない」という判断をする人がいます。全額を寄付したり、誰かに譲ったりする人は、少なくありません。「受けとることによる、なんらかのリスク」を回避するための判断だったのでしょう。厳しい親の言うことを聞いて、恋愛を一切拒否して育ち、大人になった人がいます。既に十分いい大人になってしまってから、この人は親に「早く結婚しなさい」と言われ、激しい戸惑いと怒りを感じたそうです。一切のリスクを回避するために、「ゲート」を完全に閉ざして生きてきたため、それをどのように開けばいいのか、わからなくなってしまった、ということなのだと思います。ゲートの開き方は、経験によって学び取られなければならないのです。一方、育った環境からの影響で、自尊心が非常に低く、「何でも受け入れてしまう」という人もいます。人からの「求め」や人からの褒め言葉を、渇いた人が塩水を飲むように、ずっとごくごく飲み続けてしまうのです。渇きはおさまらず、心には痛みが蓄積していきます。ゲートが開きっぱなしで、「受け入れることのリスク」が一切回避されないまま、傷つき続けてしまう人は、決して少なくありません。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2021年2月25日更新)
2021年01月25日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」。 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。前回に引き続き、第7のテーマ「パートナーシップ」と幸福。(後編)をお届けします。▼ 7.「パートナーシップ」と幸福。(前編)はこちら■7.「パートナーシップ」と幸福。(後編)「私は結婚に向いていない」「結婚に興味がない」と言いつつ占いを求める人の言う「結婚」は、「世間的に言う結婚」のことだろうと思います。「世の中一般にイメージされるような『結婚』」「保険やハウスメーカーのCMに出てくるような、ステレオタイプの『結婚』とその役割概念」に、「興味がない」のでしょう。「自分に何らかの形で『合う』と思える誰かと、人生の一部を共有して、助け合って生きていく」ということなら、もしかしたら、「興味がある」と感じられるかもしれません。心の片隅にそうした関心、あるいは仮説があるからこそ、こうしたご質問を寄せられたのではないかと思うのです。もちろん、全ての方がそうだというわけではないと思います。ご相談にはそれぞれ、共通する部分がある一方で、まったく誰のものとも重ならない、とても深いものが含まれているからです。たとえば「同性愛でなくとも同性同士で結婚できる世の中になるべきだ」という考え方があります。これは、結婚制度というものを考える上で、とても大事な発想だと思います。パートナーシップとは、ただ、人が人と、協力し合って生きていくことです。そのことに、部外者が何の意見をはさめるものでしょうか。パートナーシップは、「創造」されねばならないのです。どこかにあるテンプレートに、無自覚に自分をはめ込むような「結婚」は、危険なのです。サイズも見ず、試着もせずに、かたい革靴を買うようなものです。パートナーを得ても、ちっとも幸福になれない人もいます。いわゆる「モラハラ」や「DV」「ワンオペ育児」など、パートナーによって不幸になる人も、たくさんいます。その一方で、パートナーと生きていることがなにより幸福だと感じる人もいます。この違いは、どこにあるのでしょうか。パートナーシップを結ぶことで幸福になるには、おそらく、いくつかの条件が必要なのだろうと思います。そして、その条件もまた、全ての人に当てはまるというものではないでしょう。「誰にでもぴったり合う靴」が存在しないのと同じです。ただ、こんなことを私は想定します。パートナーシップによって幸福になる条件のひとつ、それは、お互いの関係の中で、「缶詰が開く」体験があることです。人の心の中には、固く閉じている場所がたくさんあります。でも、閉じた場所の中に格納されたものは、そのままでは成長しないのです。ナカミが腐敗して膨張し、どうにもならなくなることもあります。そして、その「閉ざされた場所」「缶詰」を、一人で開けることは、なかなか難しいのです。ある人と出会い、生きる時間を共有する中で、その「缶詰」のようなものが開きます。中にはそもそも「隠しておきたかったもの」「触れたくなかったもの」が入っているので、ちょっと困った事態になる場合も、よくあります。自分一人では状況を収拾できず、出会えたその人に手をかしてもらうことになります。そのとき、幸福に向かうためのパートナーシップが結ばれます。白雪姫のガラスの棺が壊れる瞬間、鉢かづき姫のかぶった鉢が壊れる瞬間、シンデレラの片方の靴が脱げてしまう瞬間などは、まさに、「缶詰が開く」瞬間です。これらは初潮や破瓜のメタファーだと解釈されることも多いようです。でも、それ以外にも「バランスが崩れる」「缶詰がふくれてはじける」瞬間は、人生の中でたくさんあります。私たちが成長を重ね、他者と巡り会ったとき、なんらかのきっかけで、心の中で閉ざされていた部分が開かれます。それは一見、トラブルのように見えることもしばしばです。ですがその瞬間にこそ、奇跡のような「関わり」が生じ、新しい人格と関係性が生まれ出すのです。こうした体験は、人生の中でたった一度のことではなく、何度も繰り返されていくことなのではないでしょうか。「美女と野獣」で野獣の顔から王子の顔に変わる瞬間や、おやゆび姫が死にそうなツバメを介抱するくだりなどは、「一人では収拾できなくなった状況を、助けてもらう」体験に重なります。内なる弱さや醜さが現れ出ても、それに向き合ってくれる「誰か」が現れたとき、私たちは相手を初めて、「もう一つの自分の生命」として認識し始めるものなのかもしれません。そんなことは怖くてできない、と思われるでしょうか。でも、時々「心の機が熟す」と、そんなことが自然に起こる場合も、少なくないようです。>>次回もお楽しみに(2021年1月25日更新)
2020年12月25日“いま”の空気をキャッチし、時代の感情を鮮やかに表現する詩人・最果タヒの作品展示に注目が集まっている。展覧会の名は『最果タヒ展われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』。東京・渋谷パルコ4階 パルコミュージアムトーキョーでの会期スタート前日に行われた報道内覧会の様子をレポートする。「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」チケット情報20代で現代詩手帖賞、中原中也賞を獲得して以来、ツイッターでの作品発表、詩集の映画化(石井裕也監督作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』)、作詞提供、ホテルとのコラボレーションなど幅広い活動で知られる最果。本展では、詩になる“直前”の言葉が集められた8つの展示空間を通じて、来場者が主体的に詩を体感できるインスタレーションが展開される。特に圧巻だったのは、会場で最大の展示面積を占める《詩になる直前の、渋谷パルコは。》だ。天井から吊るされた無数のモビール群にはそれぞれ脈絡のない断片的なワードが連なっており、来場者は揺らめくモビールを分け入りながら鑑賞する。まるで言葉のシャワーを浴びているような感覚に陥る一方で、展示内を歩き回ると自然と目につき琴線に触れてくる語は限られることに気づく。筆者は、離れた場所にあった「銭湯に行くと、誰もがすこし生まれ変わって」と「みんなあなたに恋をする。」を結びつけたところ、無性にサウナへ行きたくなった。偶然に身を委ねて詩を“自作”するもよし、「これ」という一編を目指してモビールを“厳選”するもよし、他者と一緒に見知らぬ言葉と“遭遇”して語らうもよし。いずれにせよ展示に積極的に関わることは、最果の「作品があなたに読まれ、初めて意味を持つものであってほしい」という願いに寄り添った鑑賞姿勢といえるだろう。このほか、スマートフォンで詩をつくる過程をキャプチャ録画した《詩っぴつ中》では、作品が誕生する瞬間を動画で追体験できる。円環状に綴られた《ループする詩》は、鑑賞者の視界に入った言葉から詩をスタートさせる試み。語順を気にすることなく、倒置法や体言止めで詩は成立するという自由度の高さを実感するだろう。本の背表紙に書かれた言葉を一行とし、棚ごとに一編の詩をなす《詩ょ棚》と同じ空間には《座れる詩》が。丸い椅子に腰かけると詩の朗読が聞こえてくる趣向だ。どの展示も感覚を研ぎ澄ませながら堪能したい。2021年2月13日(土)~28日(日)に愛知・名古屋パルコ西館6階 パルコギャラリー、3月5日(金)~21日(日)に大阪・心斎橋パルコ14階 パルコイベントホールを巡回する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年12月21日大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」が11月から連載再開! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。今回は、第7のテーマ「パートナーシップ」と幸福。(前編)をお届けします。■7.「パートナーシップ」と幸福。(前編)「私は結婚できますか」。占いの場で、もっともよく投げかけられる問いです。更に言えば、このバリエーションほんとうに多岐にわたります。「いつ結婚できますか」「あの人と結婚できますか」は当然ながら、最近はそれ以上に、こんな問いかけが目立ちます。「私は結婚に向いていないのですが、結婚すべきなのでしょうか」「私は結婚とは縁がありませんし、諦めていますが、このまま仕事で生きていくだけなのでしょうか」「恋愛をしたいとは思わないのですが、この先、一人なのも寂しい気がします」「結婚や恋愛に全く興味が持てません、これは問題がありますか」これらはみんな、結婚やパートナーシップと「自分」とのあいだに、ある距離を置いた問いかけです。特に「私は結婚に向いていない」「興味が持てない」という問いかけは、意味深です。というのも、もし本当に結婚に向いていなくて興味がないなら、なぜその「占いへの問いかけ」がなされたのでしょうか。もちろん、「周囲から結婚を勧められるが興味が持てない、どうしたらよいか?」という悩みもあるでしょう。でも、この悩みは、決して「周囲を黙らせるにはどうすればよいか」ではないのです。「周囲がこんなに言うのに、自分が結婚に興味を持たないのは、自分が間違っているのだろうか」という悩みになってしまうのです。世の中には生まれつき、恋愛感情を持たない人もいます。また、恋の感情はあっても、傷つくことを恐れて誰も愛そうとしない人もいます。その判断を責めることは、誰にもできません。一方、世の中には「恋愛感情」以外のもので結びついているパートナーシップもたくさんあります。たとえば、子供を持つために結婚する、子供を育てるためにパートナーシップを維持している、という人は、たくさんいます。「恋愛をしていなければ結婚できない」という風潮は、歴史的に見れば、ごく最近のものです。むしろ一昔前は、お見合い結婚が「ふつう」でした。恋愛して結婚をすることは、ちょっと「変わったこと」だったのです。一昔前の「夫婦」は、恋愛感情ではないもので結びつくことが前提でした。それは、信頼や尊敬、そして、生活を営む上での役割分担の了承、さらに「家業」や「家」を運営し継承していくという責任感、現代で言えばビジネスパートナー的な感覚も強かったはずです。自分とぴったり合った人間、一緒にいて限りなく楽しい人間、自分を全面的に肯定し、味方になってくれる人間。決して自分の邪魔をせず、迷惑もかけず、いつでも受け入れてくれる人間。その人の周りの人間関係が自分を傷つけず、経済的にも負担をかけてこない人間、そしてなにより、自分も好意を持てる人間。もしそんな完全な相手がいたなら、ほとんどの人が「一緒に暮らしてみたい」「一人でいるよりずっといい」と思うのではないかと思います。もちろん、現実問題、そううまくはいきません。「好き」と思う気持ちさえ、時間が経てば変わってしまうのが人間です。好きで結婚したはずなのに、いつのまにか長いことパートナーを毛嫌いして生きている人もいるほどです。「恋愛感情」はたいてい、4年程度で消えてしまうものだ、と言われています。「パートナー」という言葉自体が何を表しているのか、それは人によって、千差万別です。「恋愛をして結婚をする」ということと、「人生を共に生きるパートナーを得る」ということは、部分集合的にしか重ならないのではないか、という気がします。結婚という形をとらずにパートナーシップを結ぶ人たちも、最近は増えているようです。また、結婚していても一緒には暮らさない、というカップルもあります。一人で生きることは古来、決しておかしなことでも、めずらしいことでもありません。さらに、「性」は2つだけではない、ということは、昨今常識として浸透しつつあります。こう考えていくと、「パートナーを得る」「パートナーと生きる」ということは、世の中の「結婚」という形式に自分を当てはめていくようなこととは、大きく違うのだと思います。世の中で一般的に言われる「結婚」という枠組みに、むりやり自分を当てはめようとする必要はないはずなのです。親や親族が「結婚しろ」「なぜ早く結婚して子供を持たないのだ」と急かすとき、彼らは「世間的な結婚の枠組み」のイメージしか、抱いていません。でも、その枠組みに自分をムリヤリ押し込むようなことは、おかしな話です。「自分」は、彼らのものではないからです。自分は自分のものだからです。もちろん、社会的責任を思って「結婚」に身を投じる人もいるかもしれません。それは、その人自身の価値観で、尊重されるべきです。ただ、それを他人に強要したり、その価値観が「善」で、他は悪であると主張したりすることは、間違っているはずです。……後編へ続きます。>>次回もお楽しみに(2020年12月25日更新)
2020年11月25日世界最大級の自主制作映画のコンペティション“PFFアワード”を擁する映画祭「ぴあフィルムフェスティバル」が9月12日、東京・京橋の国立映画アーカイブで開幕した。第42回を迎えた今年は、新型コロナウイルス感染予防のための消毒や検温、換気を徹底し、定員数を約3分の1に制限し、ソーシャル・ディスタンスを確保して実施。そのメインプログラムで、新人監督の登竜門としても名高いコンペティション部門「PFFアワード」は今年、480本の応募作の中から選ばれた17作品、18歳~42歳の監督がグランプリを競う。世界三大映画祭を制した映画作家ロイ・アンダーソンの特集、PFFスカラシップ作品のお披露目など、オンライン配信を含めた貴重なプログラムも多数用意されている。映画祭のオープニングを飾ったのは、PFFアワード2007グランプリを受賞した石井裕也監督(『舟を編む』『町田くんの世界』)の最新作『生きちゃった』。ワールドプレミアとなった上映後には石井監督をはじめ、出演する仲野太賀、大島優子、若葉竜也が登壇した。愛をテーマにアジア各国の俊英が競作する「B2Bプロジェクト」の日本代表に指名され、石井監督自身がプロデュースも手がけた本作。「虚構をひっぺ返し、初期衝動と本質を追求する映画作りを、もう1回やらなければいけないと思った」と語る石井監督は、「映画界にもいろんな地殻変動が起こるなか、果たして自分はどんなスタンスで世界と接するべきか、考えなければいけない時期だった」と新たな時代の映画作りに、持論を転換。その上で「映画は虚構、フィクションですが、俳優たちが身体で体現した姿は、紛れもなく真実。僕自身もこういうものこそ見たいと思ったし、確かなものは映画にあると思う」と熱弁した。仲野は「10代の頃から石井監督は、大きな存在で影響を受けている。俳優としてもいろんな気づきをくれた」と明かし、「芸名を変えた節目でもあったし、石井組に参加する機会がまわってきて、俳優として、人間として大きな転換点になると思った」と強い思い入れ。石井監督から受け取った脚本から「温度、熱量、情熱を感じた」といい、「映画に対する憧れと期待が宿っていた。これでダメなら、僕が一俳優としてのこだわりも揺らいでしまうかも…。そんなオファーだった」と振り返った。「この役、この作品に会えたことに感謝している。ぜひ映画館来てほしい」(大島)、「純粋に向き合い、新しい領域に行けた」(若葉)と共演陣にとっても、本作は新境地を切り開くターニングポイントになった様子。石井監督は「無謀な試みに賛同してくれた3人で、本当に奇跡的なキャスティング。この作品の凄みは、俳優の迫力と熱気、魂でしかないし、この3人だからこそ可能だった」とキャスト陣の奮闘を称賛していた。取材・文・写真=内田 涼「第42回ぴあフィルムフェスティバル」【会期】2020年9月12日(土)から26日(土)まで※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)
2020年09月12日石井式“摩擦ゼロ洗顔”とは石井さんは「こすらない=美肌の法則」と言っており、こすることで肌は刺激を感じて炎症を起こし、シワ・シミ・たるみなどの肌悩みに繋がっていきます。また、刺激から守ろうとして肌が必要以上に分厚く硬くなることで、乾燥が進み、くすみや毛穴が目立つことにも繋がります。肌トラブルの原因は摩擦と言っても過言ではないのです。私たちは、洗う時、すすぐ時、タオルで拭く時、スキンケアを馴染ませる時、日焼け止めを塗る時など、無意識に肌をこすり摩擦を肌に与えています。 この投稿をInstagramで見る 石井美保(@miho_ishii)がシェアした投稿 – 2020年 7月月12日午前3時06分PDT 石井式“摩擦ゼロ洗顔”では、まずしっかりと泡だてた、濃密でへたらない泡で洗うことが大切です。泡のクッションがないと、直接手で肌を擦ることになるので、摩擦が起きることになります。また、顔全体に泡をのせたら、手で泡を垂直に押して洗います。泡の圧で毛穴やキメの間に入った汚れを押し出すイメージで、モフモフと押す動きを繰り返します。手を横に滑らせたり、くるくるする動きは摩擦になるのでNGです。出典:byBirthそして、クレンジングはメイクの濃さで使い分けていただくのがオススメで、落ちにくいファンデーションの場合はオイルクレンジングがオススメです。そうでない場合は、ミルククレンジングかフォームクレンジングがオススメです。クレンジングは「赤ちゃんの頭をゆっくりなでる」やさしさで、馴染ませるようにして下さい。メイクや汚れを落とそうと、早く強く擦るのは強い刺激になります。また、クレンジング剤でついでにマッサージをしようとするのもNGです。クレンジング剤を肌に1分以上のせると成分が刺激となり、うるおいも逃げます。洗顔・クレンジングを洗い流す時は、お湯はNGで、必ず「ぬるま湯」=「30℃くらいの冷たくない水」で洗い流すようにして下さい。またシャワーで流すのは、水圧が肌にとって刺激が強すぎるのでNGです。手で水をすくったら、優しくあてるだけを意識し、手は極力肌に触れないようにして下さい。そして、すすぎは正面30回以上行うようにして下さい(正面10回 → 顔を横に向け左右5回ずつ → 額5回・あご5回 → 鏡ですすぎ残しチェック → すすぎ残しを5回)。洗浄成分が肌に残ると、それが刺激となって肌が弱り、赤みや乾燥の原因となります。洗顔後使用するタオルも重要で、古くてごわごわしたものではなく、ふわふわの吸水性に優れた上質なものを使い、ポンポンとやさしくあてて水滴をふき取るようにして下さい。ゴワゴワタオルは摩擦の原因になるので、タオルに投資することも、とても大切です。出典:byBirthこちらの方法で顔を洗うと、必要以上にうるおいを奪わないので、肌が乾かなくなります。そして、肌が柔らかくなり、毛穴に詰まっていた皮脂や角栓が取れやすくなるので、毛穴が目立ちにくくなります。また、摩擦による刺激から起きていた炎症が治まり、吹き出物・色ムラ(炎症がメラニンの生成を促します)・たるみ(炎症は肌のハリ・弾力を司る部分にもダメージを与えます)が改善されます。さらに、肌を擦ることで乱れていたキメが整い、光を上手に反射できる肌になり、乾燥肌も改善され皮脂が正常に分泌されるので、肌にツヤが出ます。 この投稿をInstagramで見る 石井美保(@miho_ishii)がシェアした投稿 – 2020年 8月月4日午後5時56分PDT 肌負担が少ないオススメの洗顔料・クレンジングKANEBOコンフォート ストレッチィ ウォッシュ130g5,000円(税抜) この投稿をInstagramで見る KANEBO OFFICIAL(@kaneboofficial)がシェアした投稿 – 2020年 3月月6日午前12時02分PST 保湿成分がたっぷり入っていて、泡立てる前の洗顔料が糸を引くようなテクスチャーになっており、「糸引き美容液洗顔」と言われている洗顔料です。 この投稿をInstagramで見る KANEBO OFFICIAL(@kaneboofficial)がシェアした投稿 – 2020年 3月月6日午前12時01分PST 洗顔料を泡立てると、モコモコの弾力がある濃密な泡を作ることができます。またこちらの洗顔料は、一つ一つの泡が六角形になっていて、その泡が丸く戻ろうとする圧で汚れが取れるので、肌に伸び広げるだけでも汚れが落ち、摩擦が少なく洗うことができます。そして、その後につける化粧品が浸透しやすくなる効果もあり、しっかり汚れも落として、乾燥を改善したいという方にはオススメの洗顔料となっています。アクセーヌリセット ウォッシュ200ml3,000円(税抜) この投稿をInstagramで見る アクセーヌ(@acseine_jp)がシェアした投稿 – 2019年 8月月1日午後7時56分PDT プッシュするだけで理想的な泡が出てきて、弱酸性のきめ細やかな泡が汚れをしっかり吸着してくれます。角質を柔らかくして古い角質をはがれやすくし、新陳代謝を正常にするグリコール酸や、親和性が高く粘性があり、皮膚の表面に膜を張って皮膚の保水・保護をしてくれたり、余分な油や汚れをやさしく包み込んで洗浄する天然多糖類が配合されているので、汚れを優しくオフしながら、しっとりと洗い上げてくれます。また、肌荒れやニキビなど肌トラブルを起こした後の肌表面は、余分な角質が残って肥厚しがちなのですが、そのような時でも肌負担が少ないので使うことができ、余分な角質をやさしく取り除いてくれます。カバーマークトリートメント クレンジング ミルク200g3,000円(税抜)/400g5,000円(税抜) この投稿をInstagramで見る カバーマーク【公式】(@covermark_jp)がシェアした投稿 – 2018年12月月13日午後6時57分PST クレンジングなのに、美容液のようなしっとり感を感じることができるクレンジングです。89%が美容成分で作られていて、ミルクタイプで肌負担も少ないので、使い続けて肌の調子が良くなったという方も多く、モチっとした肌になれることから「モテ肌クレンジング」とも言われています。また、ミルクタイプのクレンジングはメイクが落ちににくいという概念を覆すほど、しっかりカバーできるファンデーションもちゃんと落とすこともできます。終わりに私たちは普段のスキンケアの中で気づかないうちに、肌に摩擦を与えていて、それが肌トラブルの原因になっています。まず、とりあえず1週間、石井さんがオススメする洗顔方法を試してみて下さい。1週間行うだけでも、乾燥・吹き出物・くすみ・たるみなど多くの悩みを改善することができ、肌変化を感じることができると思うので、是非試してみて頂きたいです。
2020年08月23日仲野太賀主演、石井裕也監督オリジナル脚本映画『生きちゃった』より、仲野太賀と若葉竜也が歌う主題歌を収録した特報映像が公開された。本作は、幼なじみの山田厚久(仲野太賀)、奈津美(大島優子)、武田(若葉竜也)の3人の物語。結婚し、娘もいる厚久と奈津美。平凡な生活を送っていたが、厚久が奈津美の浮気を知ってしまい、3人の関係は歪んでいく。今回到着した特報映像「夏の花ver.」は、新たな映像とともに、厚久と武田が歌う、奈津美を思って作った主題歌「夏の花」が流れる映像。路上でアコースティックギターを弾きながら歌う2人の過去の姿や、様々な表情の奈津美の姿が映し出されている。楽曲の作詞・作曲は、松たか子や藤井フミヤにも楽曲を提供しているシンガーソングライターの河野丈洋。本作の音楽も担当している。『生きちゃった』は10月3日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:生きちゃった 2020年10月3日よりユーロスペースほか全国にて公開
2020年08月18日9月12日(土)から東京・国立映画アーカイブにて開催される「第42回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」のオープニング作品と第25回目のPFFスカラシップ作品の上映が発表された。オープニングには、石井裕也監督の最新作『生きちゃった』を世界最速上映。ぴあフィルムフェスティバルのメインプログラムである自主映画のコンペティション・PFFアワード2007『剥き出しにっぽん』でグランプリを受賞し、第19回PFFスカラシップの権利を獲得し制作された『川の底からこんにちは』で第53回ブルーリボン賞監督賞、『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀監督賞を史上最年少で受賞した石井裕也監督のプロデュースによる本作は、アジアの俊英が集う国際プロジェクト「B2B (Back to Basics) A Love Supreme(原点回帰。至上の愛)」の1作で、仲野太賀、大島優子、若葉竜也演じる3人の幼馴染が、ある出来事をきっかけに、想像もしなかった未来に飲み込まれていく姿を描き出す。上映は、映画祭初日の9月12日(土)。終映後には、石井監督、出演の仲野、若葉他キャストによる時間たっぷりのトークを予定している。「PFFアワード」の受賞監督からオリジナル企画を募り、毎年1名が権利を獲得する「PFFスカラシップ」。PFFが製作から劇場公開までをプロデュースし、これまでに、石井監督の他、園子温、橋口亮輔、矢口史靖、熊切和嘉、李相日、荻上直子、内田けんじなど、第一線で活躍する監督たちの商業映画デビュー作を世に送り出してきたPFFアワードの第25回目では、自身の人生経験を活かし、リアルな家族関係をシニカル且つコミカルに描いた『食卓』で、「PFFアワード2016」グランプリを獲得し、バンクーバー国際映画祭に正式出品された新星・小松孝監督の『猫と塩、または砂糖』が選ばれた。本作でもシニカルでオフビートなユーモアを活かし、「幸せ」とは何かを模索する家族の物語を撮り上げる。お披露目上映は、9月24日(木)。上映前に、小松 孝監督、出演の田村健太郎、宮崎美子、吉田凜音、諏訪太朗による舞台挨拶を予定している。●石井裕也監督からのコメントコロナはもちろんですが、仮にコロナがなくても大変な世の中です。困ったり悩んだりしたら原点に立ち返る必要があると思うのですが、僕にとっての原点は自主映画でありPFFです。映画を愛するPFFファンの皆さんと共に、これからの映画や生き方について真面目に改めて考えるきっかけにするために、新作の世界初上映をPFFでやってもらうことにしました。この場所でなら、きっと映画についての本当の話ができると思うからです。『生きちゃった』は、衝動と魂だけで撮ったほとんど自主映画のような映画です。僕にとっての原点回帰の映画だからこそ、PFFで上映できることに深い意義と喜びを感じています。ですがそれ以上に、若い作り手たちの情熱と観客の方々のために、無事に映画祭が開催されることを心から願っています。●小松孝監督からのコメント折しもこのコロナ禍の中、『経済と人命が同じ天秤にある』という『常識』の一面にハッとした方も多いのではないでしょうか。そんな理不尽で窮屈な社会にはうんざりだという価値観の主人公・一郎を中心に、幸か不幸か『常識』から逸脱した2家族5人の『幸せのベクトル探し』の模様を、悲哀とユーモアを込めて描きました。とても素晴らしいキャスト陣に恵まれて、魅力的に立ち上がった登場人物達。そして、多肉植物や小物ガジェットや主題歌を担当してくれた『NILKLY』など、僕の好きなものを詰め込んだ一軒家を、ぜひ覗き見て頂けたら幸いです。映画祭「第42回ぴあフィルムフェスティバル」【会期】2020年9月12日(土)から26日(土)まで※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)★映画祭チケットは、8月15日(土)よりチケットぴあにて発売開始
2020年08月03日連続テレビ小説「スカーレット」での好演も記憶に新しい大島優子が、石井裕也監督オリジナル脚本による仲野太賀主演映画『生きちゃった』に出演していることが分かった。主演の仲野さんと共演の若葉竜也が幼なじみ役を演じ、幼なじみ3人の物語が描かれる本作。大島さんが演じるのは、厚久(仲野さん)と武田(若葉さん)の幼なじみで、厚久の妻である奈津美。『紙の月』『疾風ロンド』「東京タラレバ娘」「教場」など様々な作品に出演してきた大島さんが、石井組に初参加。平凡だがそれなりの生活を送っていた厚久と奈津美。ある日、厚久が家に帰ると、奈津美が見知らぬ男と情事に耽っていた。そしてその日を境に、厚久と奈津美、武田の関係は歪んでいく…。本作では、女優として新たなステージへと覚醒した大島さんが刻み込まれている。大島さんは「この作品を通じて、役に“裸”で向き合うことの大切さを学びました。素直に表現したり、素直に受け止めるということ。とてもシンプルなことでありながら、一番大変なんですけど、自分自身から湧き出たものを自分で信じること、そしてそれらを自分でキャッチして、それを表にきちんと出すということを徹底しました」とふり返る。また、大島さんについて石井監督は「ある重要なシーンの本番中、突然大島さんにスイッチが入って、その芝居があまりにも凄くて、ひっくり返るほど驚きました。大島さんを見ていて、ゾッとしてきて、演技なのか狂っているのか分からなくなって怖くなりました。こんなのは監督人生で初めての経験でした」と明かし、「きっと大島優子さんがずっと抱えていたものが爆発したんだと思います。その時、大島さんの何かが決定的に変わったと確信しました」と撮影の様子を語っている。『生きちゃった』は秋、ユーロスペースほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:生きちゃった 2020年秋、ユーロスペースほか全国にて公開予定
2020年05月14日