演歌歌手の神野美伽(58)が5月1日、公式サイトを通じ、再婚を報告した。同日、一部スポーツ紙で報じられたもので、「報道に関する件」として、「結婚致しましたことは事実でございます」とファンに向けて正式発表した。そして「プライベートな時間の過ごし方は変わりましたが、これからも変わることなく、自分の残された時間を精一杯歌っていたいと願っております」と伝えた。1965年8月30日生まれ、大阪府貝塚市出身。『東西対抗チビッコ歌まね大賞』をきっかけにスカウトされ、84年に「カモメお前なら」でデビューし、「都はるみの再来」として話題を集めた。「男船」などヒット曲を多数歌い、NHK紅白歌合戦には2回出場。プライベートでは、作詞家の荒木とよひさ氏と結婚したが、2015年に離婚していた。■神野美伽公式サイトコメント全文オフィシャルホームページを御覧くださった皆様、ファンの皆様本日、一部のスポーツ紙にわたくしの結婚の記事が掲載されました。結婚致しましたことは事実でございます。プライベートな時間の過ごし方は変わりましたが、これからも変わることなく、自分の残された時間を精一杯歌っていたいと願っております。神野美伽
2024年05月01日映画『花腐し(ハナクタシ)』が2023年11月10日(金)に公開される。主演は綾野剛、監督は荒井晴彦。芥川賞受賞小説『花腐し』を大胆に翻案『花腐し』は、松浦寿輝による芥川賞受賞小説。廃れていくピンク映画業界で生きる映画監督、脚本家志望だった男、2人が愛した1人の女優による、切なくも純粋な愛の物語を描いた作品だ。監督は『⽕⼝のふたり』の荒井晴彦そんな『花腐し』を、『赫い髪の⼥』や『キャバレー⽇記』など⽇活ロマンポルノの名作から、『ヴァイブレータ』や『共喰い』をはじめとする⽇本映画の脚本を数多く⼿がけてきた荒井晴彦が大胆に翻案。映画『⽕⼝のふたり』に続く、自身4作品目の監督作品として自らメガホンを取る。主演は綾野剛主演は『最後まで行く』や『カラオケ行こ!』の公開を控えている綾野剛。共演には、柄本佑とさとうほなみが名を連ねる。栩谷…綾野剛廃れていくピンク映画業界で⽣きる映画監督。もう5年もの間映画を撮れていなかったが、梅⾬のある⽇、伊関と初めて会う。伊関…柄本佑脚本家志望だった男。栩⾕と過去に本気で愛した⼥について語り、その相手が同じ⼥<桐岡祥⼦>だったことをお互いは知り、衝撃を受ける。また、栩⾕から「桐岡祥⼦は死んだ」と告げられる。祥子…さとうほなみ栩谷と伊関が愛した女優。桑⼭…吉岡睦雄寺本…川瀬陽太ピンク映画の監督。リンリン…MINAMO中国からの留学⽣。ハン・ユジョン… Nia韓国からの留学⽣。金…マキタスポーツ栩⾕が⾝を寄せるビルのオーナー。韓国スナックのママ…⼭崎ハコ⼩倉…⾚座美代ピンク映画の製作会社社⻑。沢井…奥田瑛二ピンク映画の脚本家。映画『花腐し』あらすじタイトルに引⽤された万葉集の和歌「花腐し」とは、きれいに咲いた卯⽊の花をも腐らせてしまう、じっとりと降りしきる⾬を表現している。そのタイトル通り、梅⾬のある⽇に栩⾕と伊関は出会い、⾃分たちの愛した⼥について語り始める。そして、3⼈がしがみついてきた映画への夢がボロボロと崩れ始める中、栩谷、伊関、祥子、それぞれの⼈⽣が交錯していく――。【作品詳細】映画『花腐し』公開日:2023年11月10日(金)出演:綾野剛、柄本佑、さとうほなみ、吉岡睦雄、川瀬陽太、MINAMO、Nia、マキタスポーツ、⼭崎ハコ、⾚座美代⼦、奥⽥瑛⼆監督:荒井晴彦原作:松浦寿輝『花腐し』(講談社⽂庫)脚本:荒井晴彦、中野太配給:東映ビデオ©2023「花腐し」製作委員会
2023年04月20日2月より帝国劇場ほかにて上演される舞台『キングダム』に、俳優の壤晴彦が出演することが発表された。本公演は『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて連載中で、既刊67巻の累計発行部数が9500万部を突破している原泰久の同名人気コミックの初舞台化作品。未だ一度も統一されたことのない苛烈な戦乱の中にある中国を舞台に、戦災孤児の少年・信と玉座を追われた後の始皇帝・嬴政の2人が、時代の荒波にもまれながらも友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す。壤は狂言大蔵流、茂山千五郎(四世 茂山千作・人間国宝)に師事し、その後劇団四季を経てフリーに。劇団四季在籍時は、王騎役の山口祐一郎とは先輩後輩の間柄で、今回の共演は約35年ぶり。帝国劇場では、1987年『風と共に去りぬ』『NINAGAWA マクベス』、1991年に蜷川幸雄演出『仮名手本忠臣蔵』、2008年に宮本亜門演出のミュージカル『ルドルフ -ザ・ラスト・キス-』に出演している。壤が演じるのは秦王・政にとって曽祖父にあたり、約55年間、戦争に明け暮れ戦神と呼ばれた「昭王」。舞台『キングダム』では、死期の迫る昭王(壤)が、昭王に忠を尽くす王騎(山口)に対して中華への熱き夢を語る――どこか壤と山口に重なるような、演劇ファンにとっては奇跡の邂逅といえる名場面が用意されている。なお、本公演で壤は、王弟・成蟜と共に政に対して謀反を起こす丞相の竭氏も演じる。併せて、壤、山口、信役の三浦宏規と高野洸、そして演出を手掛ける山田和也のコメント、加えて信役と嬴政・漂役(小関裕太・牧島 輝)の稽古写真が公開された。三浦宏規(中央)高野洸小関裕太牧島 輝左から)牧島 輝、高野洸、小関裕太、三浦宏規<コメント>■壤晴彦(昭王 / 竭氏)僕は先輩・後輩を問わず「いい!」と思う人には常に敬意を感じます。劇団四季では大先輩の日下武史さん、同期の鹿賀丈史、そして後輩の山口祐一郎君がそうでしたね。俳優としての演技に"清潔感がある"というのが共通項でしょうか?彼が抜擢された『オンディーヌ』では水界の王の僕と彼のハンスはやりとりがなかった。彼とは『ジーザス・クライスト・スーパースター』でイエスとピラトで歌の応酬をしたのみ……今回初めて台詞を交わす事になります。それもこんなに壮大な物語の中で……昭王と王騎としては信頼と敬意を。竭氏としては不穏な腹の探り合い……ゾクゾクしますね。楽しみです。■山口祐一郎(王騎)壤晴彦さんへキングダム稽古場でお姿を拝見したとき、突然、1970年代後半にタイムスリップしました。私が研究生で朝の掃除を終えテラスで水を飲もうとすると、そこには既に、ケーツーさん(劇団では麦草平さんだったのですが、みなさん本名のケーツーさんと呼んでいらした)が、木洩れ日の中でベンチに腰掛け台本を読んでいらっしゃる。「あっ、麦さん(心はケーツーさんでした)」「……」「あっ、お邪魔してすみません。あっ、おはようございます。私、17期山口祐一郎と申します」「嗚呼、君か。次のジーザス。頑張れよ」と白い歯を見せた。格好良いなケーツーさん、と思った。後年、ジロドゥーの『オンディーヌ』のハンスに抜擢されたとき、壤さんがぼくのチューター(個人指導教師)に専任された。そのとき演出家が呟いた。「ホントは、ケーツーみたいに出来る奴が演じるべきなんだけどなぁ」(その通りだよな)とぼくも素直に得心していた。だって、壤さんが紡ぎ出す科白には誰もが感動するのだから。壤さん。2023年、不肖な弟子との共演。どうぞよろしくお願いいたします。■三浦宏規(信)現在稽古真っ只中ですが、とてつもないパワーを持つ作品になると確信しています。信じられないほどの運動量の舞台ですが、この稽古場は熱気に満ち溢れていて、笑いも絶えず、とてもいい環境でお稽古をさせていただいています。そして壤晴彦さんの出演も発表になりました。読み合わせの時、壤さんの第一声を聞いた瞬間に稽古場の誰もがその重厚感のあるお声に、心と耳が震えたと思います。目の前で毎日お芝居を見させていただけることが本当に幸せです。自分も出演していますが、キャストの皆様があまりにも凄すぎて、もはや見に行くのを楽しみにしている時もあるほどです(笑)舞台『キングダム』 ますます盛り上がってまいりました。さて明日からは本番と同じセットでのお稽古です。ワクワクが止まりません!■高野洸(信)信役に追いついていくのがやっとな中、壤さん・山口さんのお芝居と存在感を目にする度に気が引き締まります。最新の稽古状況については、殺陣も全てつきましたが本当にかっこいいです。本物の軍と比べると人の数はもちろん劣りますが、目の前に中華の戦場が広がっています。そしてどれも派手でリアルです。初日までの残り時間を大事に、やれることをやりきります!■山田和也(演出)舞台『キングダム』の稽古は今まさに佳境です。ここ数日は2幕のクライマックス場面に取り組んでいるのですが……主要キャストの殆どが入り乱れることになるので、演出家なのに目が幾つあっても足りません。そんな『キングダム』の世界に壤晴彦さんをお迎えすることになりました。数々の話題作に出演されていらした壤さんですが、私は特にミュージカル『レディ、ビー・グッド!』の壤さんが大好きでした。ご一緒できるのは最高の喜びです。<公演情報>舞台『キングダム』2023年2月5日(日)~2月27日(月) 帝国劇場3月 大阪・梅田芸術劇場メインホール4月 福岡・博多座5月 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru原作:原泰久(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)脚本:藤沢文翁演出:山田和也音楽:KOHTA YAMAMOTO■キャスト信:三浦宏規 / 高野洸嬴政・漂:小関裕太 / 牧島 輝河了貂:川島海荷 / 華優希楊端和:梅澤美波(乃木坂46)/ 美弥るりか壁:有澤樟太郎 / 梶裕貴(東京公演のみ)成蟜:鈴木大河(IMPACTors / ジャニーズ Jr.)※東京公演のみ / 神里優希左慈::早乙女友貴(東京・大阪・福岡公演のみ)バジオウ:元木聖也紫夏:朴璐美 / 石川由依昌文君:小西遼生王騎:山口祐一郎昭王 / 竭氏:壤晴彦チケットはこちら:作品公式HP:
2023年01月22日神野三鈴主演、詩森ろば演出のserial number08『Bug』の新ビジュアルと詩森からのコメントが公開された。2020年に上演されたアーサー・ミラー作『All My Sons』では、詩森が読売演劇大賞優秀演出家賞、神野が優秀女優賞を受賞。その詩森と神野が再びタッグを組んだ『Bug』は、体に虫がいるという若い男とDVの夫から逃れて安モーテルに住む中年女の刹那の道行きを描くトレーシー・レッツ初期の傑作。相手役の若い男を安西慎太郎、DVの元夫を加藤虎ノ介、レズビアンである親友を内田慈、そして要を担う医者を俳優座の脇田康弘が演じる。serial number08『Bug』は11月4日から13日にかけて東京・シアタートラムで上演される。■詩森ろば コメントどんなに好きでも書けない戯曲というのがある。終末の光景を思わせるこの狂気と愛に満ちた物語は、まさにわたしには書けない物語、しかし演劇を始めたころから希求しつづけた物語だ。どこかしら解釈を拒むこの隠喩に満ちた物語をコロナ禍の日本で上演する。謎は謎のまま、愛だけを生身の人間の体として表出したい。現代の黙示録のようなものになればいいと思っている。それができるキャストが集まってくれた。わたしの演出家としての仕事は俳優のリミッターを外すことだけだ。<公演情報>serial number08『Bug』11月4日(金)~13日(日) 東京・シアタートラム(11月7日(月) 休演)作:トレーシー・レッツ演出:詩森ろば翻訳:佐藤澄子【出演】神野三鈴安西慎太郎加藤虎ノ介内田慈脇田康弘(俳優座)【チケット情報】※全席指定一般:6,500円障害:3,000円学生:4,000円※障害者、学生は劇団のみの取扱い。当日受付にて手帳をご提示下さい。※未就学児童は入場不可一般発売日:9月25日(日) 10:00お問い合わせ:serial numbermail: bug@serialnumber.jp(mailto:bug@serialnumber.jp)serial number オフィシャルサイト:
2022年08月10日3月3日(日)より大阪上本町の新歌舞伎座で幕を開ける新歌舞伎座開場60周年記念特別企画「前川清 神野美伽 スペシャルゲスト松居直美」。文字通り、ふたりのビッグスターによる夢の共演だ。2018年8月に古希を迎えた前川清。歌手生活も50年という節目の年での二枚看板による座長公演。開幕を前に、意気込みを聞いた。「前川清 神野美伽」チケット情報第一部は司馬遼太郎・原作の短編を舞台化した『大坂侍~恋も忠義も金次第~』を上演する。江戸末期、一家そろって大坂への左遷という憂き目に遭った川同心(下級役人)の鳥居又七(前川清)。武芸の達人だが、その強さは酒に酔ったときのみ発揮される。ある日、材木商の娘・お勢(神野美伽)がゴロツキに絡まれているところに出くわした又七。ふたりはたちまち恋に落ちるのだが…。今は『大坂侍』のことばかり考えていると前川。「台本には難しい言葉もあって、僕が読んでもわからない(笑)。ということは、見ているお客様もわからないと思うんです。お客様には笑いの部分も期待してくださる方もいるので、いかに崩してやるか。まじめな芝居なので笑いどころを増やしたい」と話す。かつては萩本欽一やドリフターズのステージにも出演した。ファンが笑いを期待するのも至極当然だ。第二部は『前川清・神野美伽オンステージ~夢舞台 昭和、平成…そして未来~』をおくる。1969年に内山田洋とクール・ファイブのボーカルとして『長崎は今日も雨だった』でデビューし、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』にも出場した。1987年にはソロ活動を開始し、歌手生活50年においてヒット曲は枚挙にいとまがない。それでも「自分には歌しかないと思ったのはこの5、6年前から」で、還暦を過ぎてもなお「違う仕事があれば職を変えようと思っていた」と明かした。「ヒット曲があっても歌には自信がありません。そもそも、食うための仕事として選んだのが、どういうわけか歌だったので…」と赤裸々に語るが、70歳になっての心境を尋ねると「歌が売れる売れないに関わらず、好きなことをさせてもらっている。今が一番楽しい」と顔をほころばせる。そして、「70だからこそ歌えて、かっこいいと思われる歌ができたら」と意欲を見せる。夢はサザンオールスターズの桑田佳祐にかっこいいと思われる歌を歌うこと。「桑田佳祐さんはクール・ファイブがお好きだそうですが、あの頃の『そして、神戸』をかっこいいと思われたのだと思います。僕は今の桑田佳祐さんの歌がかっこいいと思う。僕も、今、桑田佳祐さんにかっこいいと思える歌を歌えたら」。平成最後の新歌舞伎座で、芝居に歌に奮闘する。公演は3月24日(日)まで。チケット発売中。取材・文:岩本和子
2019年02月27日1月3日(水)から25日(木)まで大阪・上本町の新歌舞伎座で行われる『デビュー35周年記念 神野美伽新春特別公演』。歌手の神野美伽による芝居と歌の座長公演だ。1984年に『カモメお前なら』でデビューして35年、メモリアルイヤーの幕開けを華々しく飾る。「神野美伽 新春特別公演」チケット情報第一部は芝居「おおきにな~浪花のゆうれい女房~」を上演。舞台は大阪、笑いと涙の夫婦愛を描いた時代劇だ。「新歌舞伎座に立たせていただく中で大事にしていることのひとつに、お芝居は大阪弁でしたいという思いがあります。また、私が今、お客様にお届けするべきことは、見てスカッとする、分かりやすい喜劇だと思うので、今回も楽しんでいただけたら」と神野。主役ながらも序盤で間もなく“幽霊”となる。「お客様だけに見える存在として面白くできたら」と意気込む。第二部は「神野美伽オンステージ」。美空ひばりのヒット曲や、尺八奏者の辻本好美を迎えてのコラボレーションで江利チエミカバーなど趣向を凝らしつつ、自身のオリジナルもたっぷりと聴かせる。「新歌舞伎座のステージからは1階席はもちろん、2階席、3階席のお客様の顔がちゃんと見えるので、客席フロアの照明はなるべく明るくしています。時間が経つにつれ、お客様の顔がどんどん変わり、最後には素晴らしい表情をされているんです」と楽しそうに語る。また、オンステージでは1か月公演だからこそのものを届けたいと言う。「傾斜をつけただけのシンプルな舞台美術を考えています。バックスクリーンや床を染める照明の美しさや音の響き、そして私の歌を楽しんでいただけたらと思います」。近年はニューヨークのジャズクラブでコンサートを開き、国内でもロックミュージシャンとフェスに出演するなど、さらなる進化を遂げている。「私は“演歌歌手”と呼ばれることにものすごく抵抗がありました。なぜ“歌手”という表現ではダメなんだろうと。でも今は、演歌を歌っている歌手だからこそ、できることがあったと気がついて。いろんな経験を通して演歌を歌っているということに確信が持てました」と、今が一番楽しいと目を輝かせる。チケットは発売中。取材・文:岩本和子
2017年12月28日筋肉がプロフェッショナルを物語る!!陸上の神野大地さんが磨き上げられたカラダをカメラの前で披露、またそのカラダの秘密を教えてくれました。しなやかな腕を振り、目指すは東京オリンピック。’15年の箱根駅伝で、箱根の山を登る第5区で区間新記録を打ち立て、“3代目山の神”と呼ばれたのが、神野大地選手だ。「もともと野球をやっていたんですが、背が伸びず、中学でクラブチームに入ったけれど、レギュラーも取れなくなって…。中学2年の時、僕の野球人生における限界を感じました。野球をやりながら、学校の部活では陸上をやっていたので、野球をやめて、陸上に専念することにしたんです。とはいえ、その頃の僕は全然速い方じゃなくて。箱根を走るレベルの選手って、中学時代にすでに1500m走で3分台が当たり前なんですが、僕はなんと5分4秒(笑)。でも、練習を重ねると必ずベストタイムが更新できたので、“陸上は、努力すればちゃんと結果が出るスポーツなんだ”と感じて、その面白さにのめり込んでいきました」神野さんのカラダは、とにかく細く、削ぎ落とされたラインが印象的。無駄がなく、彫刻のように美しい。このカラダに42km強という長距離を走れるスタミナがあるのが、とても不思議。「走っていると、無駄な脂肪はどんどん落ちていく。ただ、確かに絞りすぎてもエネルギーを溜め込めないので、そこが難しいところ。僕は、本当に太れないタイプなので…。ちゃんと食べないと、あっという間に痩せちゃうんです。でも逆に考えれば、試合前に節制するストレスもないので、そこは良かったと思います。あ、ひとつ我慢するものがあった。コーラがめちゃくちゃ好きなんですが、試合前2週間は、我慢します(笑)」憧れは、ケニア人選手のような、“空中を飛ぶ”走り。それを身に付け、夢は東京オリンピックのマラソンでの、金メダル。「脚を前に出すというより、後ろに蹴り上げ、空中にいる時間をなるべく長くしたい。そこに少しでも近づくために、太ももの後ろにある筋肉、ハムストリングを徹底的に鍛えています。あと、走る競技は実は腕振りが大事。しっかり腕を振れるよう、肩甲骨まわりの柔らかさは意識しますね。日頃からグルグル回していますが、レース前は特に念入りに。肩を回している選手がいたら、それは青学出身者と思って間違いないです(笑)」休みの日は、アラームをかけずにゆっくり寝るのが最近の喜び。好きな野球を神宮に観に行ったり、のんびり過ごすそう。「デートもアクティブより、まったり系がいいな。家で、二人でたこ焼きとかおこのみ焼きを焼いて、食べたりしたいです」かみの・だいち1993年9月13 日生まれ、愛知県出身。青山学院大学卒、現在はコニカミノルタ所属。’15年の箱根駅伝5区を驚異の新記録で走破し、母校の優勝に貢献。今年の12/3、福岡国際マラソン大会で、初マラソンに挑戦予定。日本テレビが毎年11月に実施している「カラダWEEK」キャンペーン。その企画の一つとして、昨年に引き続きトップアスリートたちの「カラダ写真展」を開催。今年はananが撮影した、「筋肉美」がテーマの“アスリートのカラダ”が、大きな写真で鑑賞できます。「なりたいカラダ」「理想のカラダ」「憧れのカラダ」に触れれば、カラダのために何かしたくなるかも!日程/2017年11月6日(月)~11月17日(金)時間/10:00~18:00※月~金曜のみ開催場所/汐留・日本テレビタワー2階ロビー料金/入場無料※『anan』2017年11月1日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)インタビュー、文・河野友紀スタイリスト・壽村太一(by anan編集部)
2017年10月25日世界的ヒットの刑事ドラマシリーズを日本では唐沢寿明と窪田正孝でドラマ化。昭和と平成、世代もキャラも全く違う2人の刑事によるコメディ&アクション「THE LAST COP/ラストコップ」の第9話が12月3日(土)今夜放送される。2015年6月、捜査中の事故で昏睡状態となった男・京極浩介(唐沢さん)が30年ぶりに覚醒。京極は横浜中央署の若手刑事・望月亮太(窪田さん)と共に30年前に追っていた凶悪犯“カグラ”とその組織を壊滅に追いやり、時間を超えた因縁に蹴りをつけた。その後2人の“バディ”はルール無視、強引で破天荒な活躍ながら数多の凶悪事件を解決していく…。ドイツから世界的ヒットとなったシリーズを日本テレビと「Hulu」が共同制作で昨年、地上派SPドラマとして放送。「Hulu」での連続ドラマ版配信、この夏の3週連続ドラマ放送を経てこの秋から始まった連続ドラマ版では、2人のライバル的存在として藤木直人演じる神奈川県警本部の警視正・松浦聡と、竹内涼真演じる神奈川県警本部の警部・若山省吾が登場。立場もタイプも違う2つの“バディ”の関係性も今シリーズの魅力になっている。そしてこの2つのバディを競わせて楽しんでいるのが小日向文世演じる警視監・神野晴彦。これまでも麻薬組織「リアルマンティス」摘発の際に、わざと情報を漏らして警視庁の捜査を妨害してみたり、前回の第8話でも武装集団の制圧のためビルに乗り込むことになった京極と亮太をけしかけ、亮太が記憶を失うきっかけを作るなど、その行動は理解不能だ。今回の第9話ではそんな神野がさらに“暴走”する。神野に呼び出された京極×亮太と松浦×若山の両バディ。神野によれば京極たちが麻薬組織「リアルマンティス」を逮捕したことで警視庁の組織犯罪対策部部長・明神(宅麻伸)が手柄を横取りされたと怒り、腹いせに神野の過去の不祥事を暴露すると脅しているのだとか。神野は京極たちに警視庁に潜入し、明神が握っている神野に関する秘密の書類を盗み出すよう命じる。言うことを聞かなければ京極たちの秘密を暴露すると脅され、京極たちは仕方なく神野の命令に従う。完璧なセキュリティの警視庁に忍び込むのは不可能だと言い切る松浦だが、京極はまたしても奇想天外なアイデアを思いつく。おとりを使って明神を執務室からおびき出し、隣のビルから警視庁に忍び込む京極たち。清掃員に変装した京極と松浦は明神の執務室へ向かう一方、警視庁の刑事になりすました若山と女性警官になりすました亮太が周囲を見張る。明神の執務室に潜入した京極と松浦は「明神は大切な書類は緑の封筒に入れて保管する癖がある」という神野の言葉通り部屋で緑の封筒を発見するが…というのが今回のストーリー。2つのバディにより“共同作戦”の結末は…!? 「THE LAST COP/ラストコップ」第9話は12月3日(土)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年12月03日中谷美紀と神野三鈴が競演するふたり芝居『メアリー・ステュアート』が6月13日、東京・PARCO劇場にて開幕した。16世紀のイングランドを舞台に、実在したスコットランド女王メアリー・スチュアート(中谷)とイングランド女王エリザベス一世(神野)の対立、そして史実にはなかったふたりの出会いが描かれた、イタリアの女性劇作家ダーチャ・マライーニによる創作劇だ。イギリス演劇界の精鋭マックス・ウェブスターの演出、ワダエミの衣装デザインなど、世界の才能が集結した話題作でもある。前日の開幕直前会見では、「できることなら逃げ出したいほど緊張しています。でもそれだけ素晴らしい作品に巡り合えた証だと思う」(中谷)、「もうどうにでもなれ!と武者震い(笑)。中谷さんと舞台の上で生きたいと思います」(神野)と率直な心情を語ったふたり。「メアリーを通して、感情を爆発させ、普段言えないことを口にするのはとても心地がいい」という中谷を、神野がさらに「歌い、叫び、踊り、狂う中谷さんが見られます!」ともり立てる。中谷からも「神野さんもスゴいです!」と気になるひと言が飛び出した。姉妹のように睦まじいやりとりを見せるふたりが、女王の激しい生きざまをどのように体現するのか。期待をもって初日公演に駆けつけた。ふたり芝居『メアリー・ステュアート』チケット情報中谷がメアリーとして登場する時は、神野は乳母ケネディ役に扮し、また神野のエリザベスには、中谷は侍女ナニーとなって相対する。中谷はさらに、エリザベスの寵臣と結婚し、女王の怒りを買う若き女レティス役をも兼任。傾斜した鏡を背面としたシンプルな舞台上で、ふたりの女優は全身を観客にみつめられたまま、滑らかに役を切り替えてドラマを交錯させる。傍らで時に軽やかに、時にけだるく妖艶な音色を響かせる古楽器リュートの生演奏、微細な変化をみせる照明が、女王たちの心の動きを浮かび上がらせて効果的だ。恋に溺れ、感情のままに揺れ動くメアリーと、一国を背負い、頑なに社会への体面を守って厳しく生きるエリザベス。中谷、神野両者が放つ豊かな表情、深みのある声の魅力に引き込まれ、どちらの言い分にも強く頷いて展開を追いかける。白眉はやはり、夢の中でふたりの女王が出会うシーンだ。会見での発言通り、大胆過激にはじけまくる中谷メアリーと、鉄の仮面を崩して淫らな笑みを浮かべる神野エリザベス。ウェブスターが仕掛けた、激走するエロチシズムとでも言おうか、とにかく痛快な妖しさに満ちた瞬間だった。その絶頂が際立つからこそ、カタルシスが過ぎ去った後のメアリーの滑稽さが哀しく、迎える最期は美しくせつなく、胸に沁みわたる。「誰のせいでもなく、自分が選択した生き方なのだと覚悟を決めた人たちの姿に、私自身も力をもらったように思います」(神野)。「仕事を選ぶか、家庭を選ぶか。現代の女性にとっても身近で普遍的なテーマです。男性には少しでも女性をご理解いただけるようにご覧いただきたいですし、女性の皆様とは手と手を取り合って、この物語を味わっていきたいです」(中谷)。東京公演は7月5日(日)まで。その後、大阪、広島、愛知、福岡を巡演。取材・文:上野紀子
2015年06月15日中谷美紀と神野三鈴による二人芝居『メアリー・ステュアート』が6月13日(土)、東京・PARCO劇場にて開幕する。16世紀の英国を舞台に、スコットランド女王メアリー(中谷)とイングランド女王エリザベス1世(神野)の対立、生きざまを描いた本作は、過去に同劇場において二組の女優ペアが競演。今回は10年ぶりに新たな顔合わせでの女優対決が実現した。さらなる注目はイギリス演劇界の精鋭マックス・ウェブスターによる新演出である。開幕を間近にひかえた話題作の稽古場を訪れた。【チケット情報はこちら】舞台セットの上には、肘や膝にサポーターをつけた中谷と神野がいた。まず始まったのは、メアリーと、神野が演じる乳母ケネディとの激しいアクションの確認である。神妙に動線のチェックをするふたりの女優の顔が、徐々に昂揚。いつしか迫力を帯びたぶつかり合いへと変わっていく。自身の感情に忠実に生きたメアリーゆえの激情を、中谷が鬼気迫る表情で全身を踊らせて表現。その熱を受けとめる神野も必死の形相で激しく立ち回る。高貴な女王たちの物語と思っていたら不意を突かれる、予想外のパワフルなステージングだ。演出のウェブスターもふたりの女優のたくましいやりとりを笑顔でみつめていた。続いて、この戯曲の要とも言えるシーンの稽古に入る。史実では出会うことのなかったメアリーとエリザベスが、夢の中で相対するのである。女王同士の毅然とした対話はいつしか、情愛にあふれた姉妹のじゃれ合いへと変化。中谷と神野の振り幅の大きい演技が、不思議なエロチシズムを生み、場の空気を支配していった。ウェブスターはシーンを止めると舞台に上がり、キャラクターの感情の流れを事細かに説明。「質問!」と神野が手をあげ、時おり笑いが起こるなどして、三人の時間をかけた話し合いは続いた。「中谷さんと神野さんは、ルックスも演技スタイルもエネルギーも全然違う。だからこそお互いを補い合える、いい組み合わせだと思います。会ってすぐにふたりとも、非常に知的でカリスマ性のある優れた女優だとわかりました」とウェブスター。初めての日本での舞台作りについて「とても幸運でエキサイティング。クオリティの高い作品になりそうです」と言葉に力を込めた。「この戯曲の面白い点は、女性に求められるもの、それが彼女たちの人生にどう影響を及ぼすかに焦点を当てているところです。キャリアに重点を置くか、それとも恋愛などプライベートに重点を置くか。その選択に対する代価とは何なのか。ふたりの女王が直面しているジレンマを、今を生きる私たちの問題ととらえて観ていただけたらと思います」その狙いに添って衣裳や美術も、古風とモダンの両面を感じさせるイメージを追求。劇中を流れる古楽器リュートの魅惑的な音色も、歴史と現代の垣根を揺るがす効果を発揮していた。二人の女優が体当たりで挑む濃密な人間ドラマ、その奮闘をぜひ見届けたい。舞台『メアリー・ステュアート』は6月13日(土)から7月5日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。その後、大阪、広島、愛知、福岡を周る。取材・文:上野紀子
2015年06月12日