パナソニック エコシステムズは、大同大学情報学部、におい・かおり研究センター長光田恵教授と共同で、ナノサイズの帯電微粒子水「ナノイー」を搭載した空気清浄機がペット臭に対して脱臭効果があるか検証。その結果、空間のペット臭気濃度を14.4%、布のペット臭付着を25.7%まで低減できることが確認された。この検証は、営業中のペットショップのゲージ室において常時発生する、空間のペット臭および布に付着するペット臭を対象行われた。帯電微粒子水「ナイノー」搭載空気清浄機を運転させた場合と、運転させなかった場合(自然放置)とで、一週間後の臭気濃度を比較したもの。その結果、運転前に比べ、空間のペット臭は臭気濃度を14.4%(脱臭効率は85.6%)低減し、布への付着は臭気濃度を25.7%(抑制効率は74.3%)まで低減。常に臭気が発生し続ける、過酷な条件下でのペット臭にも脱臭効果があることがわかった。なお、今回の研究成果は12月1日~2日に大同大学で開催される、第36回人間―生活環境系シンポジウム(名古屋)にて発表する予定だ。空前のペットブームと呼ばれる昨今、34.4%の人が家庭でペットを飼育しており、そのうちおよそ72%の人は室内で飼育。飼い主と同じ住空間で暮らすことで、ペットの臭いに対する悩み事は多く顕在化している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日3月28日、空気清浄機や室内空気に関する中立性の高い情報を提供するために設立された室内空気向上委員会が、「ウイルス・花粉・ハウスダスト本当に安心できる空気清浄機の選び方・使い方」に関するセミナーを開催した。空気清浄機および室内空気に関する、中立性の高い情報を提供するために昨年設立された「室内空気向上委員会」。その「室内空気向上委員会」が3月28日、「ウイルス・花粉・ハウスダスト本当に安心できる空気清浄機の選び方・使い方」と題したセミナーを開催した。最初に池田耕一日本大学理工学部建築学科教授/工学博士は「室内環境汚染とその予防法」をテーマに講演。池田教授はまず、室内環境汚染の原因部質の一つである粒子状物質について解説。粒子が大きいものほど地面にすぐに落ちるが、小さいものは空気中に長い間浮遊している。小さい浮遊物を取り除くには窓を開けるなどの換気は効果的だが、外気のカビを室内に入れてしまう可能性が大きいため、フィルター式の空気洗浄機などによるろ過と併用することが望ましいと述べた。続いてアレルギー原因物質による室内環境汚染で、ダニによるアレルギー反応を起こしてしまうハウスダスト問題について解説。高温多湿を好むダニは低温低湿の環境にすることで、ほぼ除去できると言う。そのほか、ダニを減らすには清掃が効果的で、最低でも週2~3回はすべきだとも。また、床材を板張りすることでダニを抑えることができ、畳にじゅうたんは最悪で、ダニを繁殖させるためにやっているようなものと話した。そこで、布団の丸洗い乾燥や掃除機かけはダニの除去効果が高いそうである。さらに、布団たたきは効果がないどころか、布団の中にあったダニの死骸(しがい)や排せつ物を表面に出してしまうことになりかねず、逆効果だと言う。そして、空気清浄機を使用すれば空気中のアレルゲンを含む粉じん量は減るが、直ちに症状の改善につながるとも言えず、それなりの効果はあると言うにとどめた。池田教授は花粉についても解説。いっぽう、花粉はアレルゲンと同じように比較的大きな粒子であるため、空気清浄機で処理しやすいが、「イオン」や「プラズマ」といった付加機能をうたうものに対しては大きな疑問を呈した。そして最後に節電のために換気や空気清浄機の使用を控えるべきでないと締めくくった。二人目の講師は、独立行政法人国立病院機構仙台医療センター・臨床研究部病因研究室長・ウイルスセンター長である西村秀一医学博士。同博士は微生物・ウイルス学の臨床研究の立場から「呼吸器感染症と科学的根拠に基づいた室内空気制御の工夫」について解説した。インフルエンザなどのウイルスの感染ルートで、よく言われているのが接触感染と空気感染あるいは飛沫(ひまつ)感染と呼ばれるもの。同博士によれば、後者を微粒子感染と呼んだ方が現実的だと言う。接触感染は接触しただけで感染するようにイメージしがちだが、手を介して体内に入るという意味であり、手洗いをすれば完璧ではないものの、ほぼ防げるものだとも。手洗いで防げないものが空気感染で、麻疹(はしか)、水痘(水ぼうそう)、結核、インフルエンザなどがあり、インフルエンザも手洗いすれば防げるというのは誤り。また、目の前でくしゃみをされるような場合を除いては空気感染しないと言う。自身の実験から、ウイルスは空中を浮遊しながら生きており、それらは時間の経過とともに”失活”していくもので、同じ湿度であれば、気温が高いほど”失活”しやすく、同じ気温であれば湿度が高い方が”失活”しやすいとの結論を導き出した。また、空中を浮遊するインフルエンザウイルスの除去にはフィルター付き空気清浄機によるろ過は一定の効果は見込めるが、イオンなど放電装置付きなどの付加機能タイプについては良い結果が見出せなかったとも。なお、マスクはウイルスなど微粒子を浮遊させるリスクを下げる手段であり、感染を防御する効果は少ないと言う。マスクを最もすべきなのは患者や疑い患者であり、それが周囲の感染リスクを大きく引き下げることにつながるとのことだった。今後も室内空気向上委員会では、こうしたセミナーを開催し、信頼できる正しい情報を発信していく。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月31日立体面洗浄機の製造・販売を行うウェルストリームは、これまで業務用で販売していた、さまざまな立体面を水をこぼすことなく、手軽に洗浄できる世界初の3次元面洗浄機「カイザーウォッシュ」を、3月より家庭用として発売する。ペットを飼っている家庭の一番の悩みは、おしっこや抜け毛、そしてペットに付着したダニ。通常、ペットのいる家庭での洗浄対策は、ぞうきんや粘着性ローラー、掃除機などが一般的だが、手間がかかるばかりか「汚れが残留してないか」「ニオイは残ってないか」が気になるところ。カイザーウォッシュ」はじゅうたんやソファ、衣類などを傷めることなく、また手を汚さずにふん尿や毛、ペットに付着したダニ除去ができ、室内を清潔でほぼ無臭にすることが可能になっている。業務用では大手自動車メーカーのシート洗浄や、ホテルでの室内清掃などで既に多数の実績があるが、この年3月に、初めて家庭用として発売することが決定した。「カイザーウォッシュ」の水噴射のon-offは、ノズルを洗浄面に「当てる―離す」だけで操作でき、洗浄と同時に洗浄液を自動回収し外に水を漏らさない。また、水平面のほか、立体面(たて面・天面・曲面等)のどこを洗っても水漏れしない。石造・カーペット文化で洗浄機先進国である欧米など、海外特許(30カ国以上)も取得済みの、世界初の技術となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月27日“つるつる感をアップ”し新発売花王は、1本で2つの使い方が楽しめるソフトスクラブ「ビオレ ボディデリ スクラブ洗浄料」(300g オープンプライス)を、“つるつる感をアップ”し、3月12日よりリニューアル発売した。1本で2つの使い方で角質を除去&“つるつる美肌”にく「ビオレ ボディデリ スクラブ洗浄料」は、ヒジ・ヒザや背中にソフトスクラブを直接なじませれば、角質やザラつきもやさしくほぐし、泡立てて洗えば全身“つるつる肌”に導くボディスクラブ。やさしいソフトスクラブが小さな毛穴の汚れまで落とし、角質を除去し、食物繊維を含む保湿成分「クレンジングファイバーmix」が美肌に導くという。新発売にともない、「スクラブ洗浄料」サンプルを抽選で100名に当たるプレゼントキャンペーンを実施中。応募については「サンプルプレゼント」(コチラ)を参照のこと。元の記事を読む
2012年03月13日新技術応用の洗浄料に肌のキメを改善する傾向花王株式会社ビューティケア研究センターは9月26日、従来は両立の達成が困難であった「肌へのやさしさ」と「洗浄力」が、高レベルで両立する新洗浄技術を開発したことを発表した。この洗浄技術を応用した皮膚洗浄料を使用する前後において、肌のキメが改善する傾向が見られたという。*画像はニュースリリースより(「新洗浄技術による肌(キメ)改善」)洗浄成分が肌にほとんど作用せず高い洗浄力を保持「新洗浄技術」は、会合性と水溶性の両方のバランスがとれた性質を持つ、などの特徴を持つアニオン界面活性剤の混合成分を主剤とするもの。新洗浄技術の肌への影響について、角層への収着量(吸着量と浸透量の合計)で評価したところ、洗浄成分の角層への収着量が花王の従来洗浄技術に比べ低いこと、また角層の膨潤が低く抑えられることがわかり、洗浄成分が肌にほとんど作用せず、肌にやさしい洗浄が実現できた。さらに、新洗浄技術のモデル皮脂に対する洗浄力は、花王の従来洗浄技術と比較して高い洗浄力を持っていること、また、新洗浄技術をベースとした洗浄料で洗浄すると、洗浄前後の皮膚の水分量がほとんど変化していないことがわかったという。新洗浄技術を応用した皮膚洗浄料を4週間継続使用したところ、肌のキメが改善する傾向が見られた。「これは、毎日肌にやさしく汚れをきちんと落としたことによるものと考えています」としている。元の記事を読む
2011年09月28日「空気を洗う」という新発想からうまれた空気洗浄機「Watering Air Refresher」の新モデルが、8月4日(木)より発売開始。この空気洗浄機はフィルターを必要とせず、本来水が持つ浄化作用を専用アロマソリューションと共に撹拌させることで最大限に引き出し、空気中のウイルスや花粉、悪臭のもとをカプセルで封じ込んで無害化する。アロマディフューザーと空気清浄機の機能を兼ね備え、タバコやゴミのいやな匂い、ペット特有の匂いを消臭・除菌で快適な空間を作る。また低電力のアロマ空気洗浄機は、エアコンの温度を上げてもアロマが体感温度を下げるので、快適な節電を実現。LEDライト付きで間接照明としても使用できる。お求めは、全国インテリアショップ、オンラインショップにて。オンラインショップ プレスリリース提供元: PR TIMES
2011年08月05日原作は2000年に発表された業田良家のわずか20ページの短編漫画。空気人形がある日心を持ち、恋をするラブ・ファンタジーだ。短いながらも圧倒的インパクトを持つ原作の世界観に魅了された是枝裕和監督は「この作品をどうしても映画化したい」と、即映画化に向けて行動に出たそうだが、1998年の『ワンダフルイライフ』以降、『DISTANCE』、『誰も知らない』、『歩いても 歩いても』など、つねにオリジナル・ストーリーにこだわってきた監督にとってそれは異例のこと(監督第1作目『幻の光』はオファーがあって引き受けた作品)。そんな深い思い入れのある作品を9年間温め、映像化。まず驚くのはCGを使わずに空気人形を描いていることだ。人形が心を持った後は、韓国のトップ女優ペ・ドゥナが演じているが、ビニールの人形からペ・ドゥナに変わるシーンは誰もがCGを使うだろうと予測する。しかし、空気人形が光にあたって透ける様をはじめCGを使わないという手法を監督は選んだ。何の違和感なくペ・ドゥナに変わっているシーンに驚いてしまう。心を持った空気人形は街を歩き、人と出会い、恋をする。出会うものすべてを子供のように純粋に吸収していく姿が何ともみずみずしい。そして、自分の体の空気が抜けたときに愛する人の息で満たされたように、自分の愛する人を満たしてあげたいという愛が悲劇を生む…。ラブドールという響きからは、入ってはいけない領域のような印象を持つ人もいるかもしれないが、この作品で描かれるのは単にセックスの代用品としてではなく、人形が体感していく人間の内面。混沌とした社会で生活するうちにいつの間にか感情が鈍くなっている現代人に、ペ・ドゥナの演じる空気人形は感情の素晴らしさを再確認させてくれるだろう。また、ペ・ドゥナの大胆ヌードは女性から見ても「美しい!」と惚れ惚れしてしまう。(text:Rie Shintani)■関連作品:空気人形 2009年9月26日よりシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて順次公開© 2009業田良家/小学館/『空気人形』製作委員会■関連記事:ペ・ドゥナ『空気人形』インタビュー誰もが持つ“空っぽ”な感覚とそれを満たすものペ・ドゥナ、ARATAを「頼れる人」で板尾は「近づけない感じ」ARATA、メイド従業員に手ほどき「ぺ・ドゥナをしっかり研究して」オダギリジョーも飛び入り参戦!トロント映画祭で『空気人形』観客総立ちの絶賛「中華食べるの楽しみ」 『空気人形』トロントへ出発を前に“意気込まない”是枝監督
2009年09月25日業田良家の短編集「ゴーダ哲学堂空気人形」の一篇を原作に、『誰も知らない』の是枝裕和監督が、心を持ってしまった“空気人形”の恋を描いたラブ・ファンタジー『空気人形』。公開を目前に控えた9月13日(現地時間)、本作がトロント国際映画祭「マスターズ」部門にて公式上映された。舞台挨拶には、是枝監督に加え、本作に出演するオダギリジョーも祝福に駆けつけ、300人の観客総立ちでの絶賛に迎えられた。これまでの監督作7作全てが出品され、同映画祭ともトロントの市民ともなじみの深い是枝監督。前日からチケットは完売し、キャンセル待ちの長蛇の列が出来るほどの熱狂ぶりが見られた。上映中は、通路に座って鑑賞する観客もいれば、同じく映画祭に参加していた役所広司の姿も。そんな中、司会者から「トロントで最も愛されている日本人監督!」と紹介された是枝監督は、「いつも来るたびに本当に楽しみにしています。今回の映画は、いままで僕の映画を観てくれていた方は驚かれるかもしれませんが、不思議なファンタジーで、人間でないものが主人公になっています。とはいえ、いままでの僕の作品と共通する部分も結構あるのではないかと思います」と挨拶。本作のテーマについて、「人形が抱えている空虚感が、自分では埋められなくて他人に息を吹き込まれたときに初めて満たされるという、自分と他人の考え方というのが、非常に豊かだと思ってテーマにした」と話す監督。主演のぺ・ドゥナのキャスティングについて聞かれると、「一人の人形が、好奇心で世界へ出て言葉を覚えて人を好きになるという物語だったので、日本語が最初出来なくてもお願いできる役だなと思い、もともと大ファンだったペ・ドゥナにダメもとでお願いしようと、韓国に手紙を書き、実現しました。とても幸せなコラボレーションでした」とふり返った。また今回、『狼災記(The Warrior and the Wolf)』で奇しくも同映画祭に参加していたオダギリさん。「こんばんは、オダギリです。実はこの映画に出ていまして、たぶん気づかない方もいるんじゃないかと思いますが、人形を作る生みの親の役をやりました」と謙虚に挨拶をすると、是枝監督は「大好きな役者さんなので、今日は来てくれて本当に嬉しいです!」と喜びを表した。曰く、実在の人形師から聞いた話を基に作ったというこの役だが、「オダギリさんがOKしてくれなかったらこの役はなくなっていたんじゃないかと思うくらい重要な役」とし、「非常に大好きなシーンになりましたので、楽しんでいただけたらと思います」と監督自らアピールした。このティーチインは予定時間を大幅に上回る大盛況、米アカデミー賞の前哨戦とも位置づけられる同映画祭での観客賞の受賞も期待される。『空気人形』は9月26日(土)よりシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:空気人形 2009年9月26日よりシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて順次公開© 2009業田良家/小学館/『空気人形』製作委員会■関連記事:「中華食べるの楽しみ」 『空気人形』トロントへ出発を前に“意気込まない”是枝監督是枝裕和監督ティーチイン付き『空気人形』試写会に25組50名様をご招待是枝裕和監督『空気人形』、カンヌに続きトロント映画祭に“マスターズ”出品決定ペ・ドゥナ、駆け込みセーフに日本語で「遅れて申し訳…」ARATAも板尾もホッ…【カンヌ現地レポ 02】是枝監督、観客の反応に「安心した」『空気人形』初披露
2009年09月15日