エマーソン・レイク・アンド・パーマーの結成メンバーでキーボードのキース・エマーソンの死が、自殺によるものだとロサンゼルスの検死機関が判断した。10日にサンタモニカの自宅で亡くなっているところを発見されていたが、38口径の銃で頭部を撃って自らの命を絶ったと検案書が出された。さらに、同市の福祉保険局の広報担当は、死亡時にキースは心臓病やお酒による気分の落ち込みも患っていたと明かした。長年のパートナーであるカワグチ・マリは以前インタビューの中で、キースは右手の神経にダメージを受けたことでキーボードの演奏に影響が出ており、予定されていたツアーを前に精神的に苦しめられ続けていると話していた。「キースは悪い部分の筋肉を摘出する手術を数年前に受けました。ですが、右手の痛みと神経の問題は悪くなる一方でした。彼はファンをがっかりさせたくなかったのです。完璧主義者でしたし、その完璧に演奏しようとする考えが、彼の気分を落ち込ませ、ナーバスにさせ、不安にさせたのです」カワグチがサンタモニカの自宅マンションに帰宅した際に、キースが死亡しているところを発見。バンドで長きに渡り時を共に過ごしたカール・パーマーがキースの死を公にし、友のために追悼コンサートを開催するつもりだとも発表していた。「キースは今後も唯一無二の存在として君臨するキーボードプレイヤーとして音楽への愛、パフォーマンスへの情熱をもった優しい魂の持ち主です。パイオニアであり革新者であった彼の音楽はロック、クラシック、ジャズの世界で全ての人の心をつかみました」とカールのウェブサイトに声明が出されていた。1970年に結成されたエマーソン・レイク・アンド・パーマーは『カルカス』『恐怖の頭脳改革』などを含むアルバム9枚、ライブアルバム17枚を世に送り出している。2010年にハイ・ボルテージ・フェスティバルでバンド結成40周年を記念してバンドとして最後となるライブを行った。バンド活動をしつつも、キースはソロでも音楽を発表しており、ソロアルバムを出したり、1980年ダリオ・アルジェント監督作『インフェルノ』や1981年シルヴェスター・スタローン主演作『ナイトホークス』で映画音楽も手掛けたりしていた。生涯の伴侶となったカワグチとは、2人の息子をもうけている。(C)BANG Media International
2016年03月17日今月10日にがんのため69歳で亡くなったロック歌手デヴィッド・ボウイさんが死の間際までニューアルバムに取り掛かっていたと、元交際相手のクラウディア・リニアが明かした。死の数日前にクラウディアがデヴィッドさんから受け取った携帯メールは、「いくつか歌詞を送ってくれよ。忘れるなよ」と催促する内容だったという。クラウディアはデヴィッドさんが病気を患っていることさえ知らなかったため、友人の連絡でデヴィッドさんの訃報を聞いた際にはショックを隠しきれなかったとデイリー・メール・オンラインに話した。「デヴィッドが健康上のタイムリミットと闘っていたなんて知りもしなかったわ。もし知っていたのなら、一緒にことをすすめようと完全に急いでいたでしょうね」「デヴィッドはただ年を取っていっただけで、病気だって感じはしなかったわ。彼の声はいつも私が聞いてきたデヴィッドそのものだったしね」さらに、自身にガンのことを打ち明けてくれなかったことに心を痛めるというクラウディアだが、デヴィッドさんが曲、自身が歌詞担当で作り始めた作品を完成させ、デヴィッドさんにささげるアルバムを作りたいそうだ。「デヴィッドは何かをしようといったんきめたら、初めから終わりまでを見る人だったわ。そのプロジェクトをやってのける人なの」「思い出してみると、私が何かを完成したときは、デヴィッドは『いい子だね』っていつも言っていたわ」「私は彼を見て、『デヴィッド、私のことを調教している動物か何かのように感じさせるわ』って言うの」「それで、2人とも笑うのだけど、それって単に肯定の表現なのよね」「だからこそ、このプロジェクトを手掛けようと思うわ。彼にささげるためにね」と考えを明かした。クラウディアはデヴィッドさんと交際していた当時、彼がアンジー・ボウイと結婚していたことは知っていたものの、気にもしていなかったといい、またデヴィッドさんのロンドンの自宅で行われたとされる一連のワイルドなパーティーが存在したとしてもたいしたことではないことを分かっていたという。「彼に他に付き合っている人たちがいたのなら、私を避けていたでしょうね。そうでなければ、私は彼を受け入れなかったと思うしね」「私にも寛容できる範囲がいくぶんあるわ。デヴィッドがロンドンでワイルドな時間を過ごしていたとしても、それがなんともないことだって知っていたわ」と語っている。(C)BANG Media International
2016年01月28日広島大学は1月8日、不整脈により突然死を起こすブルガダ症候群(ポックリ病)の発症リスクが低減する遺伝子を発見したと発表した。同成果は広島大学病院の中野由紀子 講師、同大大学院医歯薬保健学研究院の木原康樹 教授、越智秀典 講師、茶山一彰 教授と理化学研究所らの研究グループによるもの。米科学誌「Circulation:Arrhythmia and Electrophysiology」に掲載された。ブルガダ症候群は、2000人に1人発症する病気で、普段は全く症状がなく、致死的不整脈により突然死を起こすため、ポックリ病と呼ばれる。近年、検診時の心電図(ブルガダ型心電図)などで症状の無い(無症候性)ブルガダ症候群患者を早期発見できるようになり、無症候性ブルガダ症候群患者の一部に対し、突然死予防のために植え込み型徐細動器というデバイスの埋め込みが行われている。しかし、無症候性ブルガダ症候群の突然死のリスクの予測判断材料が確立されているわけではない。今回の研究では、ブルガダ症候群患者は健康な人に比べHEY2遺伝子多型(rs9388451)の変異型が多いことを確認。中でも無症候のブルガダ症候群に多いことを初めて発見した。また、HEY2遺伝子多型の変異型を有するブルガダ症候群患者は、平均63カ月の観察期間内に致死的不整脈を起こす割合が有意に少なく(変異型有6% vs 変異型無19%)、この遺伝子がブルガダ症候群の発症を抑える役割を果たしている可能性が示唆された。同研究グループは「今回の結果は、突然死を起こすブルガダ症候群のリスクの層別化に有用であり、突然死の予防や不要な治療侵襲の抑止に役立つ可能性があり、患者さんに大きなメリットとなります。」とコメントしている。
2016年01月08日広島大学はこのほど、不整脈により突然死を起こすブルガダ症候群(ポックリ病)の発症リスクを低減させる遺伝子を発見したことを明らかにした。広島大学大学院 医歯薬保健学研究院の木原康樹教授らの研究グループによるもので、突然死の予防や不要な治療による体へのダメージ抑制への期待が持てるという。2,000人に1人が発症するとされるブルガダ症候群は、普段は全く症状がなく、致死的不整脈によって突然死を引き起こすため、「ポックリ病」とも呼ばれる。近年は、検診時の心電図(ブルガダ型心電図)などで症状のない無症候性のブルガダ症候群患者を早期発見できるようになっている。だが、突然死のリスクの予測判断材料として確立されたものはないとのこと。今回、研究グループはブルガダ症候群の患者は、健康な人に比べて「HEY2遺伝子多型(rs9388451)」の変異型が多いことを確認し、特に無症候のブルガダ症候群に多いことを初めて発見したという。研究グループは、ブルガダ症候群の患者(ブルガタ群)95人と健康な人(健常群)1,978人でHEY2遺伝子多型変異型の保有の有無を調査した。その結果、HEY2遺伝子多型変異型の保有率はブルガタ群(69%)が健常群(57%)よりも高かった。しかも、致死的不整脈既往のある有症候ブルガダ症候群(59%)よりも、既往のない無症候ブルガダ症候群(74%)のほうが高かったという。また、ブルガダ症候群の患者を63プラスマイナス28カ月にわたり経過観察したところ、HEY2遺伝子多型変異型を有する患者では、有意に致死的不整脈の発症が少ないことも確認した(変異型有: 6%、変異型無: 19%)。心電図指標では変異型を有する症例の方がQTc時間が長く、HEY2mRNA発現量が少ない点も確認したことから、HEY2遺伝子多型変異型は心臓の活動電位を修飾することで、ブルガダ症候群における致死的不整脈の発症を抑える役割を果たしている可能性が示唆された。これまでブルガダ症候群の発症リスクと考えられていたHEY2遺伝子が、実はブルガダ症候群において心室細動の発症リスクを低減し、予後を改善する役割があるとわかった点が、同研究の大きな意義と研究グループは見ている。今回の発見は突然死予防のための創薬、遺伝子治療につながる可能性があり、今後は心電図指標などと組み合わせて、より精度の高いリスク評価の方法を確立することを目指すとしている。
2016年01月08日誰にでもいつか訪れる“死”、そして最も生きることを謳歌する瞬間である“エロス(性愛)”。一見相対するものに見えるこの2つは、実はつながりが深い概念のようです。「小さいころから、死も性愛も、私にとっては日常の中でタブー視されるものでした。例えば親しい誰かが死ぬと、お祝いの席は辞退するものと教えられました。一方で男の子たちは、少年マンガの奥に、エッチな本を置く。どちらも“隠す必要があるもの”という意味で、どこか似ていますよね。必要なものなのに、なぜ隠すのかな、どうして見えにくくなっているのかな、ということは、常々疑問に思ってました」と語るのは、このたびメキシコで、“死とエロスの関係”に触れてきたという壇蜜さん。「昨年、同じ番組でネパールに行きまして。最初にお話を頂いたとき、“私脱ぐの?!ネパールは仏教国よ?!”って焦ったんですが(笑)、脱ぐことなく終わりました。今回はメキシコ。ラテン系だし、“今年こそ脱ぐかな…”と一応水着は持っていったんですが、今回も大丈夫でした。番組は、家族で見ても大丈夫な内容に仕上がっていると思います(笑)」実際に足を踏み入れたメキシコは、壇蜜さんが想像していたより遥かに“貞淑な国”だったらしい。「実は奔放なところはあまりなく、意外と保守的。愛を語ったり、情熱を交わしたりする行為は、日本と同じように秘め事として捉えているんじゃないでしょうか。死に関しては、キリスト教を信じている人が多い国民なので、“生も死も、神から与えられたもの”という意識が強く、命は、自分一人でどうこうできるものではない、という気持ちが強いと思いました」神への強い信仰を持ちながら、精霊を司るシャーマンや、呪術を操る魔女、また、同性愛者である“ムシェ”という存在も懐に抱く不思議な国、メキシコ。そんな文化に触れた旅を終え、相当なカルチャーショックを受けたのでは?「それが、良い意味で全然なくて…。誰もが自分の死や性愛を受け入れて、ひたむきに人生を送っている国でした。でもそれは、外国からの侵略があったり、太陽や神のために自分の心臓を生け贄に捧げたという、想像もできないほどの激しい歴史を持つ人々だからなんだと思います。番組を通じ、そんなメキシコの一面を知っていただけたら嬉しいです」◇だん・みつタレント。『テレビで中国語』(NHK Eテレ)などにレギュラー出演中。2016 年のカレンダー(ハゴロモ)も好評発売中。ブログもやってます。ameblo.jp/sizuka-ryu/◇『壇蜜 死とエロスの旅マヤ・アステカ』太陽の国と呼ばれるメキシコは、マヤ・アステカ文明の遺跡など、数多くの謎深い文化を持つ国。メキシコにある“死と再生の文化”の神髄に触れるべく、壇蜜さんが旅をする。12/29、21:00~ NHK BSプレミアムで放送。※『anan』2015年12月30日‐2016年1月6日合併号より。写真・小笠原真紀
2015年12月25日ひとり暮らしをしていると、体調を崩したときに心細くなったり、「自分がもし倒れたら誰か見つけてくれるのかな……」と不安を感じたりするもの。実はいま、孤独死の増加が指摘されています。現在は年間死亡者数約125万人のうち、孤独死は約3万人。しかし未婚者の増加や単身化が進む日本では、2040年ごろに孤独死者が年間20万人に達すると予想されています。孤独死は高齢者に限った話ではありません。30代、40代の突然死が増えているという統計もあり、若い世代にも決して他人事ではないのです。では万が一のときのために、おひとり様はなにをすればいいのでしょうか?ひとつは、自分の死後にお金のトラブルが起こらないように、今からできることをちゃんとしておくことです。そこで今回は節約アドバイザーのヨースケ城山さんに聞いた、おひとり様の死後トラブル対策をご紹介します。■1:自分の借金を把握するまずは自分に借金があるかを把握しましょう。もしあれば、「どれだけあるか」がわかるように書類をまとめておきます。相続の問題があるからです。たとえ少額でも、財産は相続する権利がある「法定相続人」に移転します。生涯独身の方の場合は、父母か兄弟姉妹に財産が分割されることになります。ですが借金があると、その分も法定相続人が相続する必要性が生まれます。借金をしていることを隠したまま死んでしまうと、法定相続人は普通に相続して、借金も引き継いでしまうことになるのです。ただし借金があることがわかっていれば、相続放棄という制度を利用し借金を相続せずに済むことができます。相続放棄とは、法定相続人が相続の開始があったことを知ったときから3か月以内に家庭裁判所で相続の放棄ができるというもの。そのため法定相続人が借金の相続をしないよう、借金がある場合は書類整理をおしておくことが大事。返済計画書や督促状、カード明細書などをファイルで保存しておきましょう。■2:カードローンはすべて書面に残しておく借金のなかでも、カードローンの借金がある場合は要注意です。複数の貸金業者から借金をしている人は、どこからお金を借りたかわからない状況になっていることも……。ですが、身内に迷惑をかけるのは避けたいもの。大変な作業かもしれませんが、自分がどこから、いくら借りているのかがわかる書類を作成してください。カードの明細書は必ず残しておきましょう。また知人からお金を借りている場合は、書面がないことがほとんど。しかし本人が死亡して記録がないと、あとで貸した金額以上を法定相続人に申告してくる可能性もあります。そのため知人からの借金がある場合は、借金の一覧表をつくってください。借りた人の名前と金額、返した額などを記載しましょう。■3:預貯金を預けてある銀行も書面に残しておく書面に残しておくのは、借金だけではありません。預貯金のある場合は、自分が利用している銀行名と口座名、口座番号を書いておきます。暗証番号や印鑑の場所等は危ないので記載しないでくださいね。亡くなると銀行口座は凍結されますが、相続開始以後は口座が解約され、相続人による預金の払い戻しが可能になるのです。また、おひとり様の場合は、家計状況を内緒にしている人が多いはず。しかし身内には、少しずつお金のことを打ち明けることも大切になってきます。*もしものとき、なにも準備をしていなければ、身内が相続で大変な思いをするかもしれません。一生独身で生きていくと決めたなら、身辺整理は定期的に行うようにしたいですね。(文/椎名恵麻)【取材協力】※ ヨースケ城山・・・節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、AFP、住宅ローンアドバイザー、年金アドバイザー。著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』にもまとめられている。ブログ『節約アドバイザーヨースケ城山ブログ』では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。【参考】※ ヨースケ城山(2012)『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』 ごま書房新社
2015年12月05日今年9月24日、胆管がんのため54歳という早すぎる死を迎えた、女優・川島なお美の素顔に迫る特別番組「独占!初公開!直筆日記と死の直前秘蔵映像!女優・川島なお美物語~余命宣告闘病全記録~」(仮)が、12月24日(木)に放送されることが決定した。最期まで“女優”にこだわり、“女優”として生き抜いた川島さんが、唯一病気の再発を打ち明けていた夫・鎧塚俊彦。今回、鎧塚さんの協力の下、亡くなる直前まで出演する予定だったミュージカル「パルレ~洗濯~」の通し稽古の様子や、数々秘蔵映像が初公開されるという。番組では、徹底的に女優を演じ通した川島さんが、一番素顔に戻れる場所であった自宅を鎧塚さんが紹介。そこでは、写真を丁寧に仕分けしたアルバム、夫のために分かりやすくスケジュールを書き込んだカレンダー、夫が忘れ物をしないように書き残した直筆メモや、彼女の死後初めて発見された直筆の闘病日記も独占初公開。「生きることへの執着」、「がん」への思いが綴られた日記にふれ、2年に及ぶ壮絶な闘病生活を支え続けた鎧塚さんが思いを語る。さらに、川島さんが生前大好きだったという軽井沢の別荘にも訪問。亡くなった翌日に友人たちを招待する予定だったようで、すでにクリスマスの準備も進められていた夫婦の思い出の地で、鎧塚さんが川島さんと最後に交わしたLINEのやりとりを初公開。そこには、川島さんが初めて見せた病への不安や恐怖の言葉が…。突然の舞台降板から、入院、そして死の間際、鎧塚さんにだけ見せた衝撃的な最後の様子が初めて明らかとなる。そのほか、女子大生アイドルとして、「シャンペンNO.5」で歌手デビューしてから、女優としての活躍を続ける中、運命の人・鎧塚さんとの出会い、夫に対して見せた献身的な姿、闘病生活など、人生の全記録をふり返り、両親やゆかりのある人たちのインタビューを敢行。最期まで思い切り“自分らしいシナリオの人生”を生き抜いた姿を探っていくという。「独占!初公開!直筆日記と死の直前秘蔵映像!女優・川島なお美物語~余命宣告闘病全記録~」(仮)は12月24日(木)19時よりフジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月26日1994年に突然の死を遂げた米人気バンド「ニルヴァーナ」のカート・コバーンの死に迫ったドキュメンタリードラマ『ソークト・イン・ブリーチ~カート・コバーン死の疑惑~』。これまでタブーとされていた“カートの死”について深く切り込み、本国アメリカでも大きな話題を呼んだ本作から、彼の楽曲の中にも登場していた“自殺願望”について関係者が語る特別映像が解禁となった。1994年4月5日、「ニルヴァーナ」のボーカル&ギター、カート・コバーンがショットガンによる頭部被弾による死体で発見された。シアトル警察は「自殺」と断定、圧倒的なカリスマ性を放つロック・スターの早すぎる死に世界中のファンが驚愕し、悲しんだ。彼の妻コートニー・ラヴは、夫カートの死の数日前、一人の私立探偵トム・グラントを雇っていた。元LA保安官でもあるグラントは、雇われた当時のコートニーの状況、不可思議な死体発見現場、地元警察によるあまりにも早すぎる「自殺」の断定、そして幾つかの断片証拠から1つの仮説を作り上げる――。当時の捜査資料から、関係者へのインタビュー、証拠音声を元に製作され、物議を醸している本作。このたび、解禁された本編映像の一部では、カート・コバーンが、事件前から自殺願望を持っていたとされている“通説”が誤解だったことが解説されている。カートの友人の証言によると、「いつも幸せそうで、落ち込む様子もなかった」と、その楽曲の歌詞やパフォーマンスから受けるカートのイメージとは全く違った印象を明かす。また、カート自身も、生前のインタビューで「歌詞が独り歩きしてしまっていて、含みがあるように見えるかもしれないが、深い意味はない。文字通りジョークだ」と自殺と歌詞の関係性を否定。いまは亡き彼の笑顔を目にすることもできる。そのようなイメージが独り歩きしてしまった理由について、犯罪ジャーナリストのマックス氏は「カートは長い間、ひどい腹痛に苦しんでいて、それこそ死にたくなるほどの痛さだったそうだ」と言及し、それが全然違う意味で広がってしまったのではと考察する。事実、カートは事件から1年前の93年には、「(腹痛の)痛みは全くなくなった」とインタビューで答えていたのだ。最後に、マックス氏は、「コートニーが時間軸をめちゃくちゃにしたんだ。カートの自殺願望は真実だと思えない」と自身の見解を述べている。死後20年以上経ても、未だ謎に包まれた“カート・コバーンの死”。“妻コートニー・ラヴの関与”説は果たして真実なのだろうか…。“真実”は、まもなくスクリーンで明らかにされる。『ソークト・イン・ブリーチ』は12月12日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソークト・イン・ブリーチ~カート・コバーン 死の疑惑~ 2015年12月12日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2015 Valiant Productions, LLC All Rights Reserved
2015年11月24日「ニルヴァーナ」のカート・コバーンの死の核心に迫ったドキュメンタリードラマが、『ソークト・イン・ブリーチ~カート・コバーン死の疑惑~』として12月12日(土)より日本公開される。27歳という若さで急逝したロック界のカリスマの疑惑の死を題材にした衝撃作から、緊迫の予告編と場面写真が解禁となった。本作は、カートの妻コートニー・ラヴの私立探偵だったトム・グラントの仮説に基づき、捜査資料、事件関係者へのインタビュー、証拠音声などから、死後21年たった現在でも世界中で物議を醸しているカート・コバーンの“自殺”について迫っていくドキュメンタリー。届いた予告編では、コートニーと思われる女性の電話の声とともに、大人気バンド「ニルヴァーナ」を率いたカートの死が伝えられるシーンからスタート。ショットガンによる頭部被弾という姿で発見されたカート。地元のシアトル警察は「自殺」と断定するが…。ジェネレーションX(X年代)と呼ばれる世代のジョン・レノンだった、と紹介される、カリスマ性にあふれたロック・スターの早すぎる死。元LA保安官でもある私立探偵のグラントは、カートの死後も約20年にわたり独自の捜査を続けており、幾つもの決定的な証明を捜査資料、事件関係者へのインタビュー、証拠音声、再現ドラマで死の疑惑に迫っている。妻 “コートニーの関与”説=他殺説を決定づけるというショッキングな“真実”を、まずはこちらから確かめてみて。『ソークト・イン・ブリーチ~カート・コバーン死の疑惑~』は12月12日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月09日Windowsユーザーならおそらく1度は"死のブルースクリーン"にお目にかかったことがあるだろう。Windowsで何らかの深刻な問題が発生してシャットダウンまたは再起動した時に画面に表示されるあの青い画面だ。この画面を見ると、なすべき手段が何もないような無力感でいっぱいになるが、この問題を少しでも理解しておけば恐怖感が和らぐかもしれない。MakeTechEasierが「Dealing with the Blue Screen of Death in Windows)」で、このブルースクリーンについて説明しているので、それをもとにブルースクリーンの対処について考えてみたい。○原因ブルースクリーンは「Blue Screen of Death」を省略してBSoDあるいはSTOP(停止)エラーと言われることもある。まずは、この状態がなぜ起こるのかを見てみよう。Microsoftは、STOPエラーは「ハードウェアとソフトウェアの両方の問題が原因で発生する可能性がある」としている。後者のソフトウェアの問題だが、「アプリケーションがクラッシュした時とは異なり、ローレベルのソフトウェアのクラッシュはWindowsカーネル内で発生するもので、これがシステム全体の凍結につながる」とMakeTechEasierは説明する。なお、ソフトウェアとハードウェアの問題だけがブルースクリーンの原因ではない。これらのほかにも、Windowsカーネル内にマルウェアが存在するために引き起こされる可能性もあるという。また、不具合を含んだWindowsアップデート、古いBIOS、互換性がなかったり破損したりしたDLLやハードウェアドライバー、レジストリの破損なども原因として考えられるとのことだ。○対処法ブルースクリーンが出ると、基本的にPCを再起動する以外に対処方法はなく、これはデータの損失を招く。では、どうすればよいのか。この状態になると、画面には白い字で基本的なトラブルシューティング法が表示され、精通していない人には理解が難しいエラーメッセージが表示される。同時に、Windowsはハードディスクにエラー情報を含むダンプファイルを生成するので、これを問題の解決に役立てることができる。ダンプファイルは「イベントビューア」を使って閲覧することができるほか、NirSoftが無償で公開しているダンプファイルをスキャンする「BlueScreenView」を利用するのも手だ。BlueScreenViewでは、ダンプファイルから、「クラッシュの日時」「バグチェック文字列」「バグチェックコード」「原因のドライバー」「原因のアドレス」などを表示してくれる。以下、原因に応じた具体的な対応法を見てみよう。マルウェアのスキャンマルウェアが原因となっている場合、最新のウイルス対策ソフトを利用してスキャンして対処しよう。「Windows 8」ならリフレッシュ機能OSがWindows 8ならば、「PCのリフレッシュ」機能を利用してアプリケーションデータ、個人用ファイル、設定などを維持しつつ、Windowsを再インストールすることができる。この方法は再起動した後にシステムが破損した場合に必要となるが、もしPCを完全にリフレッシュしたくないのなら、「システムの復元」を試すことが推奨されている。ドライバーの再インストール古いドライバーがブルースクリーン発生の原因となっていることは多いようだ。ドライバーのアップデートを見逃さず、最新にすることで問題を未然に防ぐことができる。メーカーのWebサイトをチェックしておこう。ハードウェアのチェック問題のあるビデオカードを利用している場合など、オーバーヒートなどのハードウェアが原因となってブルースクリーンが発生することもある。そのため、ハードウェアを定期的にテストするべきだという。Windowsの再インストール上記の方法で改善しない場合、最後の手段としてWindowsの再インストールが考えられる。ハードウェアが原因ではないかぎり、Windowsの再インストールによってブルースクリーンは解決できるだろう。こうしたことを考えると、定期的なバックアップが重要だ。なお、MicrosoftはSTOPエラーの解決として、アクションセンターによる問題解決策の確認、Windows Updateでソフトウェア更新プログラムの確認なども提案している。こちらも合わせてチェックしておきたい。
2015年02月05日冬になると、お風呂での突然死のニュースをよく耳にする。その原因のひとつといわれるのが、「ヒートショック」。いちばんリラックスしている入浴時に頻発するこの現象を防ぐには、どんな対策をとればよいのだろうか? 住宅のプロフェッショナル・積水化学工業に聞いてみた。○死者数は交通事故死者の約4倍そもそもヒートショックとは、急激な温度変化で身体がダメージを受けること。例えば、冬場の入浴の場合、温かいリビングから寒い廊下を通って脱衣所で服を脱ぐ。この間、体が冷えるため、血管が縮んで血圧はグングン上昇する。ところが湯につかると血管が広がって血圧は急下降。このように血圧が乱高下することにより、心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中などが起こるのが、ヒートショックだ(日本医師会HPより)。ある調査によると、ヒートショックによる死者数は年間1万7,000人(※1)で、年間の交通事故死者数(4,373人/※2)の約3.8倍にも上る。この現象について、住宅の快適性に詳しい積水化学工業 住宅カンパニー 商品開発部 商品企画部 環境・快適住宅推進グループ グループ長で一級建築士の資格を持つ太田真人さんに聞いた。太田さん「部屋と部屋の間の温度差が大きいとヒートショックを起こしやすくなります。我々はこの部屋間の温度差を「暖差」と名づけ、「暖差」が引き起こす健康上の危険性を「暖差リスク」と呼んでいます。浴室、脱衣洗面室、トイレは、どこもリビングとの暖差が大きく、ヒートショックを起こしやすい場所です。特に浴室では、リビングとの暖差が10度以上になりますから、高齢の方や心臓・血管の弱い方にはかなりの負担がかかる場所といえるでしょう」--1軒の家の中で、どうしてそんな暖差が?太田さん「日本の住宅は、高温多湿の夏でも木材が傷まないように、通気性を重視して作られています。ただしその分、冬は熱が逃げやすく、私たちの調査でも、多くの方が『暖房を入れても冬は家の中が寒い』と答えています。リビングなどには壁掛け式エアコンがありますが、浴室やトイレ、廊下までは温められませんよね」--たしかに、ふだん人がいない場所にエアコンをつける余裕はありません太田さん「それに、エアコンを使っても、暖気は上に集まりますから、足元は寒いままという状況がよくあります。床暖房は床面を温めますが、空気まではなかなか温まりません。そこで、この問題を根本的に解決しようと、2004年頃から『冬でも寒くない家をつくる』ための新たなプロジェクトを立ち上げたのです」○温かい家作りのカギは床下に - 積水化学工業の取り組み太田さんたちが取り組んだのは、暖差リスクを最小限にするために「熱を徹底的に逃さないこと」と「人のいない場所まで確実に温めること」。太田さん「積水化学工業は、工場で生産したユニットを組み上げる『ユニット工法』を得意としています。この方式ですと気密・断熱性を高めることができるので、いわば”魔法瓶”のような、熱を逃しにくい構造の家がつくれるのです。しかしどんなに気密・断熱性を高めても、足元が温まらないと冷えを感じてしまいます。そこで注目したのが床下でした」--床下って、普通は何もないですよね?太田さん「その通り、何もないからこそ使える、と考えたのです。住宅の下には『基礎』というコンクリートの土台が埋まっています。これまでの家では、基礎を線状に作る『布基礎』という形式の家が多かったのですが、それでは地面を伝わって冷気が出入りしてしまうというデメリットがありました。そこで私たちは、基礎を箱状にする『ベタ基礎』を採用した上 で、その内側に断熱材を敷きつめ、冷気をシャットアウトしたのです」--家の底まで魔法瓶にしたんですね太田さん「これを『躯体(くたい)断熱』というのですが、せっかく床下の構造を変えたので、そこにもうひとつ仕掛けをして、家中を一気に温めてしまおう、と」--家中を温める”仕掛け”?太田さん「床下に巨大なエアコンを設置して、そこからダクト(配管)を通じて、温風が室内にどーっと吹き込むようにしたのです。この『全館空調』システムによって、温風を床下にも巡らせるので、リビングだけでなく、洗面所や浴室、トイレまで全室が温かくなりました。冬なら室温も床面も21度くらいにキープできるので、はだしで歩いてもひやっとしないんですよ」それだけ大きなエアコンだと電気代が心配だが、太田さんによると、不在時や人のいない部屋では人感センサーの働きで自動的にキープ運転に切り替わるので、ムダな電気代はかからないそう。さらに、値段の安い深夜電力を効率よく利用することで、家中どこにいても、24時間快適に過ごせるようになっているという。--これらの設備はどのような層に需要が?太田さん「暖差リスクを最小限にして、ヒートショック対策も期待できる躯体断熱や全館空調ですが、これから家を新築する30~40代に人気があります。『ずっと住む家だし、壁掛け式エアコンを設置するよりも得だし、快適だから』と、新築する方の約60%は導入を決めてくださいますね。リフォームの際に入れることもできますが、新築時の方が簡単に工事できますし、後々の工事費や電気代を考えると、かなりリーズナブルなのです」○手軽にできるヒートショック対策廊下や浴室の暖差には悩まされるものの、今すぐ家を建て替えるのは難しい。そこで太田さんに、手軽にできるヒートショック対策を教えてもらった。太田さん「家の中で熱の出入りがもっとも多いのが窓ですから、カーテンレールはできるだけ高い位置に設置し、カーテン自体も床につく長さにして、窓をしっかりカバーしましょう。天井から床までをカーテンで覆うと、インテリアにも高級感が出るのでお勧めです」--お風呂やトイレはどうしたら?太田さん「お風呂はヒートショックが起こりやすいところの第1位ですから、暖房器具を設置するのがベストです。バスタブに給湯するときはシャワーを使うと、入浴前に室内の空気を暖めることができます。トイレでは、最近は本体から温風が出て足元や室内を暖められる『暖房機能付き便座』というものがあります。元の便座を外して付け替えるだけなので、プチリフォームとして取り入れるとよいですね」手軽な対策はいろいろあるものの、やはり家全体がヒートショックに対応しているのが一番ラクそう。この先家を建てる予定があるなら、暖差リスクに考慮して、体に優しいシステムを備えておくのが得策かもしれない。<参考<※1東京都健康長寿医療センター研究所「2011年・入浴中の心肺機能停止者数」※2全日本交通安全協会「平成25年中の交通事故死者数」
2015年02月04日よく「結婚したい」理由として挙げられるものに、こんなものがあります。「一人で死ぬのは怖い」「自分が自宅で孤独死してる姿を想像すると、悲しくてしょうがない」普段「結婚したい」という人の気持ちには、強い共感を持つことの多い私ですが、実はこれだけは全然共感できません。病気で死ぬのならとりあえず入院してるでしょうし、孤独死しているパターンとして考えられるのは突然死でしょう。自分でも何が何だかよくわからない間にポックリ死んだとして、何が怖いのでしょうか。「三日間激痛に苦しみもだえながら死んだ」とか、そういう状況を想像すると確かにご勘弁願いたいと思いますが、そうでない限り、孤独死を怖いと思うことは、私にはありません。「死後に腐乱死体で発見されるのが怖い」と言う人もいますが、どんなにきれいな死体であっても、私は自分の意識のない姿を人に見られるのは嫌だと考えているので、死体がきれいか、腐乱しているかはどうでも良いのです。もう死んでいるのに、恥ずかしいもなにもありません。私が孤独死よりも怖いのは、「ひとりで生きること」です。さまざまな喜びや悲しみ、愛情を誰かと共有することがないまま、たったひとりで生きることのほうが、ずっとずっと怖いです。幸い、私は友人に恵まれていますし、近くに住んではいないけれど家族もいます。仕事相手にも、これを読んでくださっている読者のみなさんにも恵まれています。とてもじゃないけど「ひとりで、孤独に生きている」なんて、失礼なことは言えないです。あと、ほんの少しですが、怖いと思うのは「好き勝手に独身を貫いて、気ままな暮らしをしておいて、困ったときだけ他人を頼るなよ」という、世間の視線です。「夫婦」というチームを組むのがまだまだ当たり前の世の中で、「独身」というのはその「当たり前のルール」に従わないはぐれ者として見られるのです。好きではぐれ者になっているわけではないのですが、そういう人間が、例えば肉体的に困ったことや、何らかの理由で金銭的に困ったことになったときに「頼る人間、相談できる相手はいません」ということになれば、周りから「好き勝手に生きてきた人間に迷惑かけられたくない」という白い目で見られるのではないか、と想像してしまうのです。社会的な、例えば生活保護などの制度を頼ってもたたかれそうだなと思ってしまう自分がいます。そういうことを考えるときのほうが、孤独死を考えるより、もっと「このまま生きていて、いいんだろうか」という気持ちになります。ただ、こっちだって、独身だろうが結婚していようが、一度しかない人生を悔いのないようにと精いっぱい生きていることには変わりがないのですから、なるべくすべての人が、そのような「社会的な疎外感」を感じない世の中になればいいと、私は考えています。イラスト: 野出木彩【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月04日3年前、惜しまれながらこの世を去った歌手のマイケル・ジャクソンが、死の直前に「かなりの情緒不安定」になっていたことが明らかとなった。今回、「Los Angeles Times」紙が入手した複数のEメールによれば、マイケルが死の直前に準備していたコンサート「THIS IS IT」のリハーサルなどを運営していたツアープロモーターのAEG社のティム・レイウェケ社長とランディ ・フィリップスの両者は、ツアーの数週間前にマイケルの精神状態が不安定になっていたのを危惧して話し合いを重ねていたようだ。2009年に行ったコンサートの記者会見の前に、フィリップス氏はあるEメールで「マイケルは自分の部屋に閉じこもり、酔っ払って意気消沈してるんだ…。何とか僕が彼をしらふに戻そうとしてるんだけど」と綴り、さらにマイケルのことを「マスコミの前に立つのが死ぬほど怖く、マネージャーに服を着せてもらわなければならないほど感情的に麻痺してしまい、かなりの情緒不安定な状態」と表現している。その後、マイケルは麻酔薬・プロポフォールの過剰摂取でツアーが始まる前に命を落とした。今回公表された複数のEメールは、AEG社と同ツアーを請け負っていた保険会社との裁判で提出された資料の一部であり、同保険会社はAEG社が主張している保険金1,750万ドル(約13億7,000万円)の無効を訴えている。
2012年09月04日