イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)から、中津箒(なかつほうき)の"ほうき職人"の技が加わった新作バッグ「ブルーム バッグ(BROOM BAG)」が登場。明治時代より続くほうきの産地・神奈川県愛甲郡愛川町中津(旧中津村)で、現代でも使いやすいほうきを開発し続けている中津箒(株式会社まちづくり山上)。ほうきの原料であるホウキモロコシの無農薬栽培から製造までを、職人が一貫して行っている。「ブルーム バッグ」は、そんな中津箒の職人が、一点一点編み上げた持ち手を特徴とする新作バッグ。ほうきの原料であるホウキモロコシを使ってバッグのハンドル部分を制作するのは、中津箒でも初の試みとなる。持ち手のカーブを均一に曲げるため、内側と外側の編み目の間隔を変える編み方は、今回、新たに生み出された職人の技だ。生成りのキャンバス生地で作られたバッグのボディには、ほうきと色鮮やかな絵の具で描いた柄をプリント。バリエーションはトートバッグ、ハンドバッグ、クラッチバッグの3型で、カラーはオレンジ、イエロー、グリーン、ブルーの4色を取り揃える。バッグの他にも、ホウキモロコシによる草木染めで制作したストール「ブルーム シルク ストール(BROOM SILK STOLE)」が2019年4月27日(土)より発売。ほうきを作る際に出る茎の切れ端を刻んで煮出し、抽出した染料を使用した。カラーはライトベージュとベージュの2色を展開する。【詳細】イッセイ ミヤケ中津箒・ブルーム バッグ発売中 ※2019年4月現在販売店舗:全国の取り扱い店舗・ブルーム シルク ストール発売日:2019年4月27日(土)販売店舗:イッセイ ミヤケ / 青山、ギンザ / ウラ、船場、神戸【問い合わせ先】ISSEY MIYAKE INC.TEL:03-5454-1705
2019年04月26日ほうきでの掃除は掃除機より手間が掛かって、面倒と思われるかもしれません。実は面倒くさがり屋さんにこそ、「ほうき掃除」をオススメします!整理収納アドバイザーたがわ流のキレイが続くほうきを使った簡単掃除をご紹介します。■ 忙しい人ほど試してほしい「ほうき掃除」たがわ流の掃除術は、とても簡単です。ほうきで履いて、ゴミを集める集めたゴミを掃除機で吸い取るこれだけです。気になったらいつでも掃除できる手軽さが、面倒くさがり屋さんにオススメなのです。掃除機と違って場所も取らず、軽いので小さなお子さんやご高齢の方でも簡単に掃除ができます。ちりとりでゴミを集めるのが面倒くさい私は、ほうきで集めたゴミはハンディータイプの掃除機でシュッと吸い込むだけにしています。ついでに気になるカーペットやラグもハンディータイプの掃除機で掃除してしまいます。■ 「ほうき掃除」はどんな人に向いてる?ほうき掃除は特に以下のようなタイプの方にオススメです。ワーキングマザー面倒くさがり屋さんガサツズボラせっかち完璧を求めないがいつもキレイにしておきたい方Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)どんなに良い機能がついた掃除機を購入しても、私のようにササッとしたいせっかちさんは掃除機の機能を十分に活かせません。いつも忙しく、細かな部分まで行き届かなくても、ある程度キレイになっていれば良い!という方には、ほうき+掃除機でゴミをシュッと吸い取るやり方をオススメします。■ 「ほうき掃除」のメリット5つ1.小回りがきくので隅っこに強いクローゼットいろんなところをついでにササッと掃けるのがほうきの最大の魅力と感じています。巾木の上や押入れ、クローゼットの隅っこなど、掃除機で吸い取れない部分もサッと掃けます。私はカーテンレールなど、ありとあらゆるところをほうきでササッと掃いています。照明の傘もミニほうきをはたき代わりに使っています。2.静かなので時間を選ばないあやともしゅん / PIXTA(ピクスタ)ほうき掃除は音がしないので、周りを気にせず掃除できます。夜遅くにしか帰宅できない方や、小さなお子様がいるご家庭にぴったり。3.フローリングや畳を傷つけないSatoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)ほうきの種類にもよりますが、特にシュロほうきの場合、毛先が細く柔らかいので、細かいほこりまで掃けます。また、シュロの持つ天然成分はワックス効果もあり、畳や床に自然なツヤがでます。4.長持ちするth1215 / PIXTA(ピクスタ)掃除機と違って家電ではないので、壊れることがあまりなく、長期間使えます。私が今使っているほうきは、ホームセンターで購入したほうきで2,000円位でした。安いものはほうきの繊維が抜けやすいですが、もう5、6年使用しています。5.コンパクトyukiotoko / PIXTA(ピクスタ)ハンディー対応の掃除機もコンパクトですが、やはりそれなりにスペースを取りますし、充電場所の確保なども必要。その点、ほうきはコンパクトで軽く、好きな場所に引っ掛けておけるので、狭いわが家にはちょうど良いです。■ ほうきとハンディークリーナーのダブル使いがオススメご紹介したように、ほうきには様々なメリットがあります。1点、私が面倒だと思うのはゴミをどのように集めるかということです。ちりとりだと、何度もゴミを集めては捨てないといけない作業が面倒だったのです。そこでもともと家にあったハンディータイプの掃除機でシュッと吸い取る方法が、ズボラでガサツで面倒くさがり屋な私にはぴったり合っていました。プロセスは以下の通りです。ほうきをハタキのようにして、天井や部屋の角のホコリをササッと掃いて、カーテンレールや巾木などの埃もササッと払う照明の傘や棚の上は小さなほうきでササッと払うホコリが床に降りて来るのを待つ間にトイレや洗面所の掃除をし、しばらくしたら床をほうきで掃く集めたゴミをハンディー掃除機で吸い取り、時間があれば気になる部分もそのまま掃除機がけする面倒な時は気になる部分だけをほうきでササっと掃いて、掃除機でシュッと吸い取るだけでもOK掃除は溜め込むよりもその都度する方が簡単で、キレイが続きます。サッと気軽に身軽に掃除できるのが、ほうき掃除の魅力ではないかと感じています。私と同じ面倒くさがり屋さんは、ぜひお試しくださいね。
2019年03月06日「大掃除」なんて言葉もチラリと頭をよぎる師走に入りました。みなさん、掃除をしていますか? せっかくキレイにしても、ホコリはまた出てくるもの。かと言って掃除をサボると、汚れはだんだんと目立ってきます。忙しくて放置してしまうと、溜まったホコリと汚れで掃除はかえって大変に!面倒でもこまめに掃除することが、結局は手間もかからずラクなのは確か。今回は億劫になりがちな掃除をサポートしてくれるアイテムをご紹介します。心地いい音とともに気分も清々しくこまめに掃除機をかけるのは大変です。音がするので使う時間を選ばねばならず、収納場所からの出し入れにも手間がかかります。それに掃除機の微妙な重さ。あの重さが気の重さとなり、掃除を面倒に感じる日もあるのでは?そんな時におすすめなのは、昔ながらの「箒」です。気が向いたらすぐに手に取れ、段差や隙間など、掃除機だとパーツの付け替えが必要な部分でも、箒1本であっという間にキレイに。サーッサーッと優しく床に触れる音も心地よく、清々しい気分にもなれます。目についたときに手早くひと掃き意外と活躍するのが小箒。ちりとりとセットにして、取りやすい場所に置いておくと便利です。机の上の小さなゴミや床に落ちたくず、ホコリや髪の毛などなど、手早くササッと掃き集めるだけで、見た目も気持ちもかなりスッキリします。キッチンには、さらに小さなミニ箒を。隙間に入り込んだゴミやトースターに落ちたパンくずなど、その場でシャシャッとひと掃きしておけば、汚れがこびりついてしまうこともありません。箒の素材は水洗いできるシュロなどが安心です。 あちこちパタパタしたくなる「はたき」の魅力ホコリ掃除には「はたき」がおすすめ。部屋じゅうの窓を開けてから使います。逆にホコリを舞き散らしてしまうのでは?と思う人もいるかも知れませんが、それは層になるほどホコリを溜めてしまった場合のはなし。ビッシリ積もったホコリは雑巾で拭き取ったほうがいいと思いますが、こまめに掃除しているならばそこまで気にしなくても大丈夫です。はたきが威力を発揮するのは、高い場所や本棚など凹凸のあるところ。柄の先の布が空気を巻き上げながら動き、布が直接触れた場所だけでなく、その周囲のホコリまでキレイにはたき出してくれます。パタパタと音がするくらい手首のスナップをきかせてはたくのがコツです。このパタパタが楽しくて、つい夢中になってあちこちパタパタしてしまいますよ。「ブロワー」なら隙間のホコリもひと吹きパソコンのキーボードや写真立て、ディスプレイ棚に飾った小物の隙間など、こまかな部分のホコリ取りに私が愛用しているのは、カメラなどの精密機器掃除に使う「ブロワー」です。これはシュポシュポと圧力をかけて先端の小さな穴に空気を送り、ホコリを吹き飛ばせる優れもの。狙ったホコリを確実に取り去れる、ちょっとした快感も味わえます。「ブロワー」はネットでも安く手に入りますのでチェックしてみてください。寒い季節ですが、窓を開けて部屋じゅうのホコリや汚れをキレイにすれば、よどみがちな空気や気分もスッキリ! 新鮮な空気に入れ替えることで、部屋にもいい“気”が入ってきます。使って楽しいアイテムでこまめな掃除を心がけて、毎日を気持ちよく過ごしたいですね。
2015年12月11日粋で洒脱、でも使い勝手にすぐれた江戸の日用品。京や大坂で生まれた道具は、江戸という町で暮らす人々の好みや仕様にあわせた道具へと作り変えられてきました。江戸の道具と暮らしとのかかわりをまとめた拙書『江戸な日用品』から、今の暮らしに取り入れたい東京の逸品“江戸な日用品”をご案内していきます。江戸市民が愛した「江戸箒」(えどほうき)とは?年末モードも高まってきましたが、年末といえば大掃除。江戸の町では、寛永17(1640)年以来ずっと江戸城の煤払いにあわせて、12月13日に一斉に大掃除が行われていたそうです。大店(おおだな)と呼ばれるような商家では、高張提灯をたて店員総出で大掃除にとりかかっていたようです。その様子は、江戸の祭礼や行事をまとめた『東都歳事記』にも描かれています。夕方には掃除を終えてみんなで湯屋に出掛け、夜はご祝儀酒で盛り上がる。慌ただしい年末の楽しい商習慣だったと思います。それは年末の最終出社日に行う大掃除プラス納会のようなものですね。さて江戸の大掃除に活躍した道具といえば、江戸の町で作られていた江戸箒だったはず。この江戸箒を今に伝えるお店が、東京は京橋にある白木屋傳兵衛です。天保元(1830)年創業の店には、昔と変わらない材料や作り方で箒職人が作りあげた江戸箒が並んでいます。江戸箒の特長を聞いてみたところ「シンプルな装飾、軽くてコシがあること、小ぶり」という3点を挙げてくれました。江戸市民が装飾性よりも実用性を好んだこと、また庶民たちが暮らす長屋は狭かったので小ぶりな仕様になったと言われています。音や排気を気にせず、いつでもお掃除今の時代、箒を買いに来るきっかけって何なのでしょうか?掃除機が壊れたから、赤ちゃんがいるから、日中に掃除ができないから、生活工芸品として気になるから、昔使っていたから、その答えはさまざま。確かに、どれだけ音が小さくなったとはいえ集合住宅に住んでいる都市生活者は、深夜や早朝に掃除機は使いにくい。赤ちゃんがいるなら音もそうですが排気も気になるはず。だから掃除のために箒を選ぶ、という人が増えているのは理解できます。そして掃除道具であるものの、どんな空間にも馴染むシンプルなデザインの江戸箒は、暮らしや道具にこだわる人にとって魅力的に映るのかもしれません。白木屋傳兵衛には、長短2種類(江戸長柄箒¥12,960~、江戸手箒¥6480~)の江戸箒があります。はじめて箒を購入する方には、短いタイプから試してみることをおすすめしているそうです。ワンルームを掃くぐらいならば短いので十分だとか。箒で掃除をするメリットは、自分の都合で掃除ができることはもちろん、床を傷めない上に自然素材同士なので畳やフローリングの風合いを引き出すことができる、という点があります。また掃き清める行為自体、スッキリして気持ちがいいものです。暮らしにあわせた道具を選びを白木屋傳兵衛では、卓上用の小箒(¥1,026)や洋服払いの箒(¥1,836)なども販売しています。仲の良い友人や会社の同僚へのちょっとしたお歳暮やお年賀に贈るのもいいかもしれません。そして使っていない箒で妊婦のお腹をなでると安産祈願にもなると昔から言われていて、安産祈願とかかれたミニ箒も売られているので、由来を含めてプレゼントすると喜ばれそうです。新たな年からは、道具にあわせた暮らしではなく、暮らしにあわせた道具を選べるようになりたいものです。取材協力/白木屋傳兵衛東京都中央区京橋3-9-8 白伝ビル1Fフリーダイヤル /(0120)375389 (ミナゴミハク)営業時間 / 月曜~土曜 10:00~19:00 休日/日曜、祝日公式サイト
2014年12月19日